【盗作猿】ランディの日記を先取り予想だ!【パクルなよ】

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645無名草子さん
*重箱の隅を
 つついて
 何が面白い?

またも読者のお便りである。
沖縄に行く前に書いたメルマガのコラムについて、奇妙なメールをもらった。

>ジョン・ロックさんという人が、Tow Trantises などという論文を
>書いていただなんて、寡聞にして知りませんでした。
>「統治二論」(Two Treatises) なら、よく知っているのですが。

要するに、私が「Two」を「Tow」と打ち間違いしただけのことを、
鬼の首を取ったように指摘してくれているのだ。

こんな重箱の隅をつつくような揚げ足取りをして何が面白いのか、私には
いっこうにわからないのだが、実はこの手のメールは、さほど珍しくない。
しかし、どうしてまたこのような嫌みったらしい言い方をしなければ
いけないのだろうか。

確かに私がバカでのろまなカメで、愚かな間違いをしてしまったのが悪い。
ああ、はいはい、私が悪うございました。この場を借りて、お詫びの上、
訂正させていただく。

しかも、メールの文章は、それで終わらない。

"Locke,J.,Tow Treatises of Government,ed.Laslett,P.,Cambridge
University Press,1960,Second Treatise,Section27" というのは
英語の文献のようだが、コラムに引用されている文は日本語ではないか、
と言うのだ。

>ロックさんが日本語の文章を論文に挿入したわけではないでしょうから、
>日本語訳のほうの出典があってしかるべきかと思うのですが……。
>書籍からの引用であったとしても、東大の交流会でどなたかが訳したもの
>の引用であったとしても、です。
>もしかしたら田口さん自ら訳したのかもしれませんが、それならそれで
>その旨明記なさるようにしたほうが、いろいろと誤解を招かないですんだ
>のではないでしょうか。

言っておくが、私は著作権についてさんざん勉強した。
今の私は著作権のプロ中のプロである。
その私によくもまあ、しゃらくさいことをべらべらと書けるものだ。

著作権については一筋縄でいかないから、いろんな考え方、いろんな見方が
あってもいい。それはそれでいいのだ。
ここで私が問題にしたいのは、人を小馬鹿にしないと気が済まない、その
荒涼たる心象風景だ。
その荒廃ぶりを感じて欲しいから、あえて無断で引用させてもらった。
MSNへの読者のお便りは無作為に公開されるのが原則だから、無断引用しても
問題にならないだろうと判断したせいである。

646無名草子さん:02/06/28 00:24
>>645続き

それも、世に言う読書好きの人が平気でこんなことを書く。
どうして? 本をたくさん読むと心が豊かになるってもんではないのか?
豊かにならないまでも、なぜ本を読めば読むほど性格が悪くならなくては
いけないのか、私は途方に暮れてしまう。

思うに、本ばかり読んで一日暮らしてしまうのが魂に悪いのかも知れない。
人は本だけで生きるにあらず、だ。
自然と触れ合い、人と触れ合い、バランスのよい生活をしていれば、
読書は心の栄養になる。部屋に引きこもって本ばかり読んでいるから、
架空の世界を侵食に心のバランスを崩す人が出てくるのだ。

かつて筒井康隆さんは、「文学で人を殺せるか?」という問いを発した。
私は断言できる。文学で人を壊すこともできれば殺すことだって出来るのだ。
そのような恐ろしいものを平気で生産し続けられるというのも、とっても
恐いことである。

だからこそ「業」なのだなあ、とも思う。

私は深淵を覗き込む。深淵の闇も私を見つめ返す。
恐い。とっても恐い。
だけど、どうしてもやめられない。
どうしてだかは、私にもわからない。
漆黒の闇の彼方に光がきっと見つかる。そう確信しているせいかもしれない。