雪山の家について(2)
その後がまた大変だった。ふだんは仲良しの女性にまで、不愉快だと批判されてしまった。
人を試すみたいなことを書くのはいけないって。何だかなぁ……私は別に、誰に回答を強制
したわけでもなかったのに。面白そうだと思ってくれる人だけが参加してくれればいいと
思っていたし、答えたくなければ無視してくださいとちゃんと書いておいたのに、いろんな
人から怒られることになったんだよ。
人を不愉快にさせるのは確かによくない。でも、こうも思うのだ。私は人を怒らせてでも、
このようなテーマを追求し続けるのだろうな。極限状況での人間たち、生と死のぎりぎりの
状況においての決断、そしてその決断をどう引き受けるか。私の問いかけも、私の提示する
決断も、きっと少なからぬ人たちを怒らせるかもしれない。それもまた、書くことにおいての、
私の業なのだろうか。きっと、そうなんだろう。
パソコン通信の会議室では失敗してしまったが、私の出したような問題に回答者が積極的に
答えて、一つの劇を作り出した例がある。ある中学校の授業でこのゲームを行い、生徒達は
このゲームでシナリオを作って演劇として上演した。それに感動した私が、パソ通の会議室
に持ち込んだのだ。
この中学生のやったような共同の物語の再生には、今も私は魅せられている。あの中学生
たちの達成したことを、ぜひ私もやってみたい。そしてそれをもとに作品を書き上げたい。
そこで、ここに一つの問題を出してみます。興味のある方だけ、ルールにのっとって参加
してください。
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貴方達は雪山で遭難しました。すごい吹雪で視界が全く見えません。
このままでは死んでしまう状況で、どうすればよいか途方にくれているところに
古い洋館を見つけました。貴方達は急いでその家に入りました。
するとそこには別の団体も迷い込んでいたみたいです。
この吹雪では仕方ありません。とりあえず、この吹雪が止むまでは待つしかないようです。
《以下略》
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参考資料:
http://natto.2ch.net/books/kako/1017/10177/1017747882.html 94〜118
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1020273047/1