星の王子さま@サン=テグジュペリのスレッド

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343人間の土地から
こんな時代なので。

「イデオロギーを議論しあったところでなにになろう。すべてのイデオロギーは論証されうるだろうが、
そのすべてはまた対立し合うのだ。
そして、この種の議論は人間の救済について絶望させるだけだ。
いっぽう、われわれの周囲で、いたるところ、人間はおなじ欲求を表明しているのである。」

「人間とそのさまざまな要求を理解するためには、人間をそれがいだく本質的なものにおいて
認識するためには、きみたちの真実の自明性をたがいに対立させてはいけない。
そうなのだ、きみたちは正しいのだ。きみたちはいずれも正しいのだ。
論理はどんなことでも証明する。世界の不幸をせむしたちのせいにする人間にさえ理屈はあるのだ。
もしぼくたちがせむしたちに対して宣戦を布告したとしたら、やがてぼくたちは、彼らにたいして
激昂することになるだろう。ぼくたちはせむしたちの犯罪に復讐するだろう。そしてもちろん、
せむしたちにもかならず若干は犯罪があるのだ。」

「戦争を拒もうとしない人間にたいして、戦争の災禍を述べて説得しようとする場合、相手を
野蛮人扱いしてはいけない。彼を裁くまえに彼を理解しようと努めるべきである。
……おのれと敵とのあいだの関係の高貴さ、勝負における公正さ、生命を賭した敬意の
相互的交換を知ったその人間が、おのれに許されたこの高邁さを、おなじアラブ人にたいして、
彼らの肩を大袈裟に叩いて友愛の情を表明し、彼らに諛うと同時に彼らを侮辱したであろうような
煽動家の下劣な温顔に比較するとき、もしきみたちが彼に反対の意見を述べるとしたら、
彼はきみたちにたいして、若干軽蔑を含んだ憐憫しかいだかないだろう。そのとき正しいのは
彼のほうだ。だが、戦争を憎むきみたちも同様に正しいはずだ。」

世界は今どこへ向かっているのでしょうか(,,゚Д゚)