村瀬千文ホテルジャンキーズクラブ無断転載【23】

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693OZ1
お待たせいたしました!OZマガジン、ウプします。
この特集「癒しの温泉宿」の表紙には「エッセイ特別寄稿/村瀬千文」
とありました。
長い文章の割には、海外リゾートを日本旅館に置き換えたらどうなるか
という話で、今までになく「俳句」「五七調のリズム」などの言葉を
使用していますがあまり効果的ではありません。
後半は俺様調の独断と偏見の日本旅館が海外リゾートに与えた影響。(ワラ
これ以外の感想は後からぼちぼち付けていこうと思います。

OZマガジン No.283 2月11日号
海外のホテルを知りつくした村瀬千文が「究極の休日の過ごし方」を提案
『私だけの癒しの宿を求めて』

>季節の移ろいを感じながら、都会の喧騒を忘れ名湯に浸かる−−−
>温泉宿には「癒し」と「もてなし」の贅がある。
>各国のホテルを知りつくす旅行ジャーナリスト村瀬千文が
>その神髄を極めた「清流荘」で極上の休日を体験
694OZ2:02/02/01 17:09
>●私が和のリゾートに求めるもの
>思えば、これまでずいぶんといろいろな国のリゾートを訪れた。各国の
>王族たちや有名政治家、映画界のスターたちが常宿にしているような地
>中海の超恒久リゾートから、熱帯のジャングルの奥の隠れ家のようなア
>ジアンリゾート。海も空も人の心も雲ひとつなく晴れ渡るようなリゾート。
>かと思えば、誰もが寡黙で思索にふけっているような東欧の元要塞リゾ
>ート。そして見渡す限りどこまでも続く砂漠の中につくられたアラブの
>リゾートまで。リゾートのあり方というのはほんとうにさまざまだ。
>今こうして一つひとつのリゾートを思い浮かべてみると、木もれ日の陰
>影や花々の匂いや手触り。ほおに当たる風の感じまでくっきりとよみが
>えってくる。そして、そこに身を置いたときに心の奥に響いてくるリズ
>ムがある。フランスのリゾートにはフランス語の歌うようなリズムが、
>そして、アラブのリゾートには砂漠の地平線に朗々と響き渡るコーラン
>のようなリズムがある。
>和のリゾートたる日本旅館のリズムとはいったいなんだろう。
>そんなことを考えながら、今回伊豆下田の蓮台寺にある「清流荘」を訪
>れたのだが、答えはすぐに出た。俳句や短歌の五七調のリズムだ。その
>名のごとく水の流れる音がいつも絶えない庭園を散歩しているときも、
>冬の夜のピリッとした冷気をほおに感じつつ露天風呂にそっと体を沈め
>るときも、朝食の卓で伊勢エビの味噌汁の香りがふっと鼻先を漂うとき
>も、いつも頭の中では五七調のリズムが淡々と響いている。
695OZ3:02/02/01 17:10
>●おうすのウェルカムティー 炉端で茫洋と過ごす時間
>洋のリゾートにあって、和のリゾートにないもの。これは改めて考えて
>みると実はあまりない。
>まず、食。ごはんがパンに替わり、料理が洋食から和食にとスタイルは
>変わるけれど、季節感やその土地らしさを活かし、食の時間を豊かに演
>出してトータルに楽しむ姿勢に変わりはない。
>フランスの田舎のオーベルジュで食後に自慢の1品として出されるチー
>ズは日本の「漬物」と同じだし、「まあ、駆けつけ1杯どうぞ」と差し
>出される地物のワインは、まさに日本旅館の楽しみのひとつでもある地
>酒。ウェルカムティーだって、ちゃんと和菓子とおうすが届く。暖炉こ
>そないけれど、炉端で茫洋とのんびり過ごす時間の質は同じだ。
>実は「清流荘」には、日本旅館でありながら、椰子の木が植えられた中
>庭に温水プールがある。これだけでも意外なのだがさらなる驚きが、
>プールを見下ろす2階のコーナーにあるリスニングルーム。音響効果抜
>群のオーディオが備えつけられており、ギタリストのパコ・デ・ルシア
>のアランフェス協奏曲などがかかっていたりする。伊豆にいながらにし
>て、かつて訪れたスペインのリゾートシーンにトリップしたりしたものだ。
696OZ4:02/02/01 17:11
>●仲居さんはバトラー、露天はプライベートプール
>洋と和の違いの中で最も違いそうなことといえば、サービスなのだが
>「いいホテル」のサービスというのは「いい旅館」のサービスに通じる
>ものだ。つかず離れず、けれど、必要なときにはいつも目配りしていて
>くれる。お部屋付きの仲居さんなどは、まさにホテルの部屋付きバトラ
>ー(執事)である。
>一方日本旅館から海外のリゾートホテル界に広がっていった文化もある。
>例えば、五感で自然を味わいながら身も心もリラックスさせる露天風呂
>のこのうえない気持ちよさ。それもお部屋に付いたプライベート露天風
>呂であればいうことない。これが、昨今のプライベートプール付きヴィ
>ラの普及につながった。バスルームをリラクゼーションの場としてとら
>え自然と一体化する空間づくりなど、こだわりを持つ考え方もそもそも
>は日本旅館的発想である。
>和にあって洋にないものとしてあげられるのが温泉だが欧米のリゾート
>にだって「スパ」があるし、露天風呂ならぬ露天温泉プールだってある。
>もっとも、熱いお湯に首までどっぷり浸かって、「ふぅーっ」と息をつ
>く悦楽は日本旅館ならではだが。
>そんなわけだが、日本旅館に行くたびに思うのが、和のリゾート本来の
>よさである「俳句」的世界を志向せずに、デパートのようになんでもあ
>りの世界を志向しているところが多いこと。俳句のように、無駄なく凛
>としていながら、大人の遊び心がある。そんな和のリゾートが私の理想
>である。
697OZラスト:02/02/01 17:11
以上が本文です。
清流荘の特集は全体で4ページ。チィのエッセイは2ページに亘って
掲載されています。
沢山写真が掲載されている中、チィのお姿が写っているのは3枚。
1枚は割と大きな写真で(A4の4分の1?)お膳に朝食が並べられて
おり、チィは茶色のセーター&カーディガンのアンサンブル着用。
お箸を握り締めて、顔は外の遠くの方を見つめています。かなりマヌケ
な顔です。口紅は塗っているようですが、ファンデはどうでしょう。
残り2枚のうち、1枚は「せせらぎ野路」を散歩するチィ。
黒いたっぷりとしたロングコートからグレーのパンツ、黒い靴。
随分バランスが悪いファッションです。襟元はスカーフか何かが白く
覗いています。
あとはライブラリーで読書するチィの横顔。首が出ていますので
朝食時のセーターとは異なるかもしれません。