小林信彦・中原弓彦

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170無名草子さん
まだ筒井が世間で認められていない、早い時期から
「天才だ天才だ」と褒めそやしていたのが中原弓彦と稲葉明雄。
それが、筒井のドタバタSFが絶頂期を迎えて、人気も出てくると
「芸を見せびらかすようになった」と批判しはじめた。
(このへんは「オタク的ファンの独占欲」ということでしょう)

中原弓彦は「虚栄の市」などを書いた後、
本名の小林信彦で純文学へ進む、と言い出した。
筒井は、それには感心しなかったのだが「黙っていた」らしい。
そしたら結局、小林信彦で「唐獅子株式会社」などを書いている。
小林信彦のドタバタ小説は、明らかに筒井の影響。

こんなようなインタビューの内容でした。
批判、というほどでもないけど、筒井は小林に、昔から時々カチンとくることはあったようです。
それでも、仲が良いからゆえの、ちょっとしたズレのようなものではないでしょうか。