過去ログ探してもなかったので立ててみました。
もし同じようなスレがあったら教えて下さい。
高校のときはまったのだけど、最近は人気ないのでしょうか。
長編より短編がいいなぁ。さぶ、なんかはよかったけど。
さぶは失敗作じゃないかねぇ。
構成に無理があるだろ。
おれは青べかかな、すきなのは。
一冊読みたいので、おすすめの作品を誰か教えてください。
前の書き込みと矛盾するようだけど、「さぶ」ははじめの一冊には
いいんじゃないかと思うよ。
>>3 はじめの一冊にはやはり短編がいいと思います。
「おさん」とか「大炊介始末」とか「日本婦道記」
とにかく『短編集』で『時代物』であればどれでも
面白いです。
注意*現代モノは面白くないので買わないように。
>>5 あはは
現代モノはファンが「しょうがねぇなぁ」って思いながら読むもんだな。
>>6 あはははは!
「しょうがねぇなぁ、ま、また今度読むか、パタッ」
って感じでした、わたしの場合。
>>2 青べかもいいですね。正雪記もよかった。
そう思えば、長篇もまずまずですね。
いやね、山本周五郎、とりわけその長編が流行らないのは、文章のリズム
ちゅーかさ、テンポちゅーかな、そういったものも一因じゃないかね。
短編であっても山本周五郎の小説は、朗読に近い速さで読むのがいいのでは
ないだろうか。
でもってさ、そんなことしたら、長編なんかひとつ読み終わるのに何日も
かかるわけよ。
読み飛ばす、ってのは山本周五郎には似合わないよな。
10 :
無名草子さん:01/12/13 02:32
みなさん、ご教示ありがとうございます。
さっそく読んでみます。
11 :
無名草子さん:01/12/13 03:46
ぼくは赤ひげ診療譚しか読んでないが、良かった!
12 :
無名草子さん:01/12/13 11:14
>>11 わたしは泣く子も黙る周五郎ファンとしてちっとは
知られたモノですが、赤ひげは読んでいません。
現代モノというだけで敬遠してた自分を今、猛烈に
恥じております。今度、読んでみます。それで
その感動をここに書き込みます。
13 :
無名草子さん:01/12/13 11:35
赤ひげって
時代物やん
14 :
無名草子さん:01/12/13 19:37
ちいさこべ
>>13 おおお、そうでしたか。
そんなことも知らず周五郎ファンを自称していた
自分を今猛烈に恥じております。
16 :
無名草子さん:01/12/13 23:49
山本賞受賞したい。
山本が辞退した直木賞も受賞したい。篠田節子や宮部みたいにダブル受賞したい。
>>15 泣く子も笑うだな(爆
おめぇさん、正直でいいやな。
だけどよ、山本周五郎を読んだあとはちょいと自分のココロがきれいになった
ような気になるよな(たぶん錯覚だろうが)。
ま、けっこう育つかもなこのスレ。
18 :
無名草子さん:01/12/14 00:45
山本周五郎は人情型作家と捉える人が多いようですが、この人のユーモアのセンスは抜群!
『虎を恐るる武士』とか『嫁取りニ代記』長編では『楽天旅日記』とか爆笑もん。
新潮文庫で全巻揃えても三万円強。安い買い物だ!
19 :
無名草子さん:01/12/14 01:15
>>18 ブックオフの100円均一コーナーで揃えれば一万円以内だ。
20 :
無名草子さん:01/12/14 01:20
?
ブックオフで全巻揃えられまい。
21 :
無名草子さん:01/12/14 01:26
ブックオフでは、絶版で、普通の古本屋(陰険そうなオヤジがいるいわゆる
’古書店’ね)だったら2000円くらいしそうな文庫本が、100円コー
ナーにほうり込んであったりする。
22 :
無名草子さん:01/12/14 01:26
>>17 >だけどよ、山本周五郎を読んだあとはちょいと自分のココロがきれいになった
>ような気になるよな(たぶん錯覚だろうが)。
なるなる!
武家ものを読んだとき、市井ものを読んだとき
それぞれによって、自分が聡明で潔くなったり
人情に厚くなったりいろいろだけど、とにかく心の綺麗な
人になったような気がする。
そうそう前に、武家ものと市井もの、どっちが好き?
って聞かれたときがあるけど、答に困った。
みなさんはどっちが好きですか?
24 :
無名草子さん:01/12/14 08:38
武家もの読んだらおさむらいの潔さに感じ入って
市井もの読んだら健気に生きる町の人に頷いてって
なかなか難しいですね。
25 :
無名草子さん:01/12/14 18:41
周五郎の時代ものは登場する女性がいいよなぁ。
フェミニズムの人が読んだら怒りそうだけど。
短編の「おたふく」だったけ、あれよかったよなぁ。
あんな女房を持てたらいいだろなぁ。
26 :
無名草子さん:01/12/14 19:33
男もいいですよ〜。
柳橋物語とか、野分とか…。
27 :
無名草子さん:01/12/15 22:42
松風の門が好き!
ただ睨むだけでは壁に穴を穿つことはできないと申したのです。
さぶ好き。俺の人生の挿入本
29 :
無名草子さん:01/12/16 03:50
よじょう、も良かった。
30 :
無名草子さん:01/12/16 06:01
さぶって、ホモ本なのかっ!
31 :
無名草子さん:01/12/16 16:05
ところで「さぶ」のオチについては皆さん、どー思ってる?
自分が初読の時は呆気に取られたけど…
まあ、目茶苦茶やっても読ませる凄み…みたいな作家が好きなんで、
(吉川英治とか風太郎とか…)
個人的には全く問題無いんだけど、一般的にはどう思われるものか
ちょっと興味がありまして書込みました。
32 :
無名草子さん:01/12/16 20:31
う〜ん、無茶といわれればそんな気がしないでも
ないけど、初読のときは全然そうは思わなかった。
感動的なラストだ、っていう感じでしたね。
33 :
無名草子さん:01/12/16 20:43
待ってました!のスレです
1に感謝し、煽り荒らしなく
末永く続くことを願ってやみません・・・合掌
さぶのラストについては
32さんと同じで感動的だと思いますけど
「風流太平記」とか「ながい坂」
なんといっても「樅の木は残った」など
どれもこれもイイ!
ファンからすれば長ければ長い方がいいわけで・・・
でも未読もいっぱいです
今度何読もうかなあ
34 :
無名草子さん:01/12/17 02:42
とてもくやしい。周五郎は1と同じく高校の頃
はまって、文庫もほとんど持っていたのに、三年まえに
古本屋に他の文庫本といっしょに売り飛ばしてしまった。
その本が惜しいのではなくて、このスレで発言したいのに
手元にその本がなくて、正確なことが言えないのが
とても悔しい。
35 :
無名草子さん:01/12/17 08:39
うちのかみさんは山本周五郎に抜きがたい偏見をもっている。
学生時代にアルバイトをやった不動産屋の社長の本棚に周五郎の全集が
あったという。
その不動産屋は絵に描いたような悪徳業者であったそうだ。
その後、その他の不動産屋でなんどか山本周五郎の全集を目にしたともいう。
高級な外車に乗り廻しながら人情話を読んでいるのは悪徳不動産屋という
イメージが定着してしまっているようである。
山本周五郎にはまったく罪はないのではあるが。
36 :
無名草子さん:01/12/17 17:10
買ってきたよー。ヤマシュウの本。
えっと、菊月夜。
では、今から読みますんで。THEグッバイ。
37 :
無名草子さん:01/12/18 09:19
38 :
無名草子さん:01/12/19 00:28
松風の門、いい。柳橋もいいね。
柳橋はNHKでドラマやってましたね。
残業で遅くて一回も見られなかったけど面白かったのかなぁ?
>>38 柳橋は全部見てないけど、若村真由美は合ってたと思う。あの人清潔感が
あるから。ただ吉田栄作は全然ダメ!
日本婦道記は英語版も出てるよね。アメリカ人に読んでもらったらあまりピン
とこなかったらしいけど、あそこまで逆境に立ち向かえたらいいわね、なんて
言ってたよ。
40 :
無名草子さん:01/12/19 12:43
「黄金の明星」の原作者ってホント?
あげ!
42 :
無名草子さん:01/12/27 23:57
週間文春のいつも読み返す本3冊のアンケートで
ピーコが日本婦道記を挙げていたなぁ。(笑)
43 :
無名草子さん:01/12/28 00:02
五弁の椿がいまNHKでやってるよ。
44 :
無名草子さん:01/12/29 00:06
残業ばかりで一回も見られなかった。
残念。
45 :
無名草子さん:01/12/30 20:10
山本周五郎を読みたくなるのはなぜかいつも冬だ。
なぜだろ?
46 :
無名草子さん:01/12/30 20:21
>>45 なぜだかはわからないけど、気持ちはわかる気がする。なぜだろ?
47 :
無名草子さん:01/12/30 20:57
>>45 >>46 夏の海岸でサザンを聞きながら、というのが似合わないのは
当然のことながら、秋晴れのもとバーベキューを頬張りながらも
似合わないし、桜の下で宴会の合間に、なんてのも似合わない。
となると当然山周を読むのは冬、となるわけです。
ちょっと強引か?
48 :
無名草子さん:01/12/30 21:22
江戸っていう時代が冬のイメージなのかも知れないなぁ。
平安時代とかは常に春っぽい。
気候の一番厳しい冬というのが、周五郎の小説の中の厳しい環境に立ち向かう
主人公達に共感する部分があるのでは?
50 :
無名草子さん:02/01/02 20:11
12/31に49がいいこと言った
50げっと
51 :
無名草子さん:02/01/03 14:51
ふむふむ〜、確かに『厳しい環境』っていうのが
冬につながるキーワードかもしれん。
今日は本屋が開いてるから、これから山周の本、買いに
行ってきます。では〜。
昨年映画化された「かあちゃん」見た人いる?
感想キボン
見てないけど、どう考えても岸恵子では若すぎだと思われ。「おしん」との
カブリが心配な以外、泉ピン子がジャストミートの配役だと思うのは俺だけか?
山本周五郎はクリスチャンだったんですか?
一番好きな作品は「虚空遍歴」かな。
人間の真価は「何を為したかではなく、何を為そうとしたかだ」という言葉に
強く心を動かされたよ。
>>54 「何をしたかではなく、何の為にしたか」っていうのも「雨あがる」であったね
56 :
無名草子さん:02/01/03 23:26
>>54 「虚空遍歴」に激しく同意!
あと個人的に「おさん」は「好き」と言うのもなんだけど、心に深く残っている作品です。
>「何を為したかではなく、何を為そうとしたかだ」
これって周五郎の座右の銘で元ネタは米国の作家の言葉だったような。
57 :
無名草子さん:02/01/04 00:13
結構「虚空遍歴」人気なんだ〜
個人的には栄花物語
この話から周五郎にどっぷりはまった
とくに現代のように欧米的な「押し」や「華やかさ」に比べ、周五郎の小説に
ある見事な「引き」の部分は、日本人として大切にしていきたいと思うよ。
実際、「引き」の方が「押し」よりも人を動かす力があるからね。
>>59 ふ〜ん、そうなんだ。別に作品がよければ書いてる人がクリスチャンであろうが
なかろうが関係ないけどな。三浦綾子のように鼻につくようなベタベタの
クリスチャンでなければ俺は全然平気。
61 :
無名草子さん:02/01/06 23:31
女性蔑視の親分。
自分の考え方でない奴はダメと言うタイプ。
酒をともに飲みたかねえな。
62 :
無名草子さん:02/01/06 23:46
>>61 作家を勝手に日常生活レベルに落とし込むなよー。
大体、一緒に酒飲んでくれるわけないだろ。
63 :
無名草子さん:02/01/06 23:48
さぶって
ホモ雑誌さぶの
ソースになったってほんと?
64 :
無名草子さん:02/01/06 23:55
>>60 あなたが言及している「三浦綾子」って、ひょっとしたら
「曾野綾子」の間違いでは……?
65 :
無名草子さん:02/01/07 00:43
>>64 60ではないけど、そうではないと思われます。
三浦綾子ってあの塩狩峠を書いた人のことだと。
一人ならじの「殉死」の最後のほうでいい言葉がでてきたのでage!
68 :
無名草子さん:02/01/11 15:39
「わたくしです物語」(短編)
が好きですワタクシ。
69 :
無名草子さん:02/01/12 18:27
百足ちがい
「世の中に、死ぬほど楽は、なきものを、うき世の馬鹿は、生きて働く」
太虚寺の和尚大好きage
2ちゃんじゃ周五郎は人気ないのかなぁ・・・
とにかくアゲ!
71 :
無名草子さん:02/01/17 09:21
age
72 :
無名草子さん:02/01/26 17:41
>>68 わたくしもその「わたくしです物語」が大好きです。
73 :
無名草子さん:02/01/30 23:43
今日、花杖記と菊月夜を買ったのでageてみます。
久しぶりに周五郎スレが上がっててとても嬉しい。
>>73 是非感想を。
75 :
無名草子さん:02/01/31 02:06
周五郎に限らず新潮文庫全般がそうだけど、
表紙が渋いのが多くて好きだなぁ。大炊介始末、月の松山とか。
76 :
無名草子さん:02/01/31 02:47
>>75 いえいえ、周五郎本のは特に渋いです。(笑)
「茶摘は八十八夜から始まる」を読み終えた。
今の政治化に読んでもらいたいのでage!
78 :
無名草子さん:02/02/04 15:52
良く読み返すのは、落ち梅記、あだこ、人情裏長屋かなあ
友達はよく藤沢周平と比較するけど、私はやっぱり周五郎が好き。
79 :
無名草子さん :02/02/04 17:07
>>78 そうそう、知り合いも私が周五郎が好きだと言ったら、
いかにもの説教口調の周五郎より、藤沢周平の方が
好きだと言っていた。
もちろん私は山本周五郎が好きだけれど、藤沢周平は
読んだ事がないので、比べられない。
思えば小学校の教科書に鼓くらべが載っていて、それに涙した
頃からだなあ。
山本周五郎って、歳を重ねるごとにふとまた手にとって読んでみたく
なる小説家だと思う。
80 :
無名草子さん:02/02/05 20:44
短編を結構読んだけれどなんか好きになれない。
私生活も後妻に子供作らせなかったとか知って
いやな人物だと思うけれど
ファンの方ゴメンネ。
こーゆー見方もあるという事で。
81 :
無名草子さん:02/02/06 08:45
山周はどうしようもなく日本人的なところを突く。
痛くはないが涙が出る。
82 :
無名草子さん:02/02/06 19:55
工房の頃、ちくしょう谷に猛烈に感動した。20代半ばで再読して、ん?
あの頃よく解らんかった虚空遍歴、いまならば
ちなみに、ながい坂が一番好きです
>>80 それはお前が人間的に未熟なだけだと思われ
84 :
無名草子さん:02/02/07 00:42
>>83サン
マターリ、マターリ
∧ ∧___
/(*゚ー゚) /\
/| ̄∪∪ ̄|\/
| |/
 ̄ ̄ ̄ ̄
>>83サン
自分の置かれた環境や精神状態によって
本の読み方は変わってくると思いますよ。
またいつか、気が向いたら読んでみてくださいな。
85 :
無名草子さん:02/02/07 00:46
86 :
無名草子さん :02/02/07 01:48
87 :
無名草子さん:02/02/08 00:23
おーい、新潮社さ〜ん
『雨のみちのく・独居のたのしみ』、『新潮記』
早く増刷して下さ〜い、
半年前から品切れになってま〜す
気になるぞ〜
何かあったのか〜
早く読みた〜い
会社は大丈夫か〜
88 :
無名草子さん:02/02/15 01:40
最近、山本周五郎と藤沢周平を比べているのを
目にしたので、藤沢周平の「蝉しぐれ」を買ってみました。
すごく読みやすかったです。
あっという間に読んでしまいました。
だけど藤沢周平は山本周五郎とは方向が違う気がしました。
藤沢周平→アサヒスーパードライ
山本周五郎→銀河高原ビール
どっちがいいか悪いかじゃないんだけど
山本周五郎好きの私からしたらちょっとサッパリしてた気がします。
>>1さん
花杖記読みました。
なかなか周五郎らしい作品が集まっていました。
私のお気に入りは「肌匂う」です。
よければまた読んでみてください。
でも山本周五郎が描く女性は
結構匂う人がいますよね。。。
う〜ん、匂いフェチなのか?
>>88 藤沢周平→アサヒスーパードライ
山本周五郎→銀河高原ビール
銀河高原ビールは知らないけど(濃いのか?)、藤沢周平はサラッとしてるね。
というか、思い切って言ってしまうと、周五郎の方が文章能力があるような気が
するが、藤沢周平はわざとあーいう書き方なのか?
昨日、周五郎のちいさこべを読んだ。「ちくしょう谷」は異色。でもオモロイ。
>89
銀河高原ビールのがサラッとして軽いよ。
青いビンがキレイ!
銀河高原ビールは独特の癖があったのね
好きな人は好きだろうし
嫌いな人は嫌だろうって
それが山本周五郎とかぶった気がしたんだ
>>88=91?
そのビールまだ売ってるのかな?今日スーパー行って見てこよう。
>91
あんた銀河高原ビール飲んだことないだろ。
>銀河高原ビールは独特の癖があったのね
銀河高原ビールに癖なんてないよ。
チンタオ(青島)ビールって知ってる? 軽くてうすーいビール。
あれも、もっと薄くてかるーくしたようなやつ。
青いビンとデザイン以外には「一切の癖をなくす」のが狙いのようなビール。
だから、相性みたいなものを考えずにどんな料理にでも(何料理屋にも)置ける。
これがひとつのマーケティング戦略になってると思う。
オレの感想は、「これ、水やん!」(w
てめぇー、山本周五郎が銀河高原ビールだとぅ! だだじゃおかねえぞ!!
96 :
無名草子さん:02/02/18 19:55
銀河高原ビールでやや荒れていますが…
酒が出てくるものでで山本周五郎作品のお薦めはないでしょうか
夜の蝶
98 :
無名草子さん:02/02/19 15:41
「辛夷の花」こんな名前の短編なかったですか?
20年前に読んで泣いたことは、おぼえているが、
内容は、わすれた。知ってる人いますか。
>98
あるよ。岡場所物でしょ。
新潮のカセット文庫にも入っていた記憶がある。
100!
長い坂だった・・・
101 :
無名草子さん:02/02/19 21:48
99様サンクス
さっそく本屋でさがしてきました。
『夜の辛夷』でした。やっぱり泣いた。
しみじみといい。おそるべし山本周五郎。
危うくdat逝きになるとこだたっよ・・・
104 :
無名草子さん:02/03/04 18:54
海外に住んでいると、なぜかむしょうに山本周五郎が
読みたくなってしまいます。
滑稽ものといわれるもの、いくつかあるよね。
一時期、それに絞って読んでた。
わたくしです物語(?たしか)なんか好きだなあ。
お懐かしさに前後を忘れ
107 :
無名草子さん:02/03/04 22:13
高校生のころ「土佐の国柱」(タイトルあってないかも)でないた。
今読みたいのはやっぱり短編。
「裏木戸はあいていた」映画化されたようなこと聞いたんだけど(ずいぶん
前)誰かごぞんじですか?
108 :
無名草子さん:02/03/07 18:24
たしか、『深夜特急』でも、山本周五郎を読んでいた一説があったような・・・
しかしこのスレ伸びるの遅い!(w
周五郎ファンは2ちゃんには少ないのか?
110 :
無名草子さん:02/03/10 00:14
>>108 >たしか、『深夜特急』でも、山本周五郎を読んでいた一説があったような・・・
おお、そうですか、異国の地で読む山本周五郎はさぞかし心にじ〜〜〜ん
と来るでしょうね。わたしは異国の地に行く金がないんですけど、、、。
111 :
無名草子さん:02/03/20 10:44
なんだかんだいって樅の木が好きなんですが・・・
あんま本読まない私が珍しく4,5回読み返してます。
112 :
無名草子さん:02/03/20 23:16
テレビドラマスペシャル「さぶ」
監督 三池崇史
出演 妻夫木聡、藤原竜也
マジだぞ
113 :
無名草子さん:02/03/20 23:41
山本周五郎の名作『さぶ』を三池崇史監督で現在撮影中。
共演は田畑智子、吹石一恵、沢田研二。
テレビ朝日系の名古屋テレビ制作 開局40周年記念作品。
5月14日(火)20:00〜
114 :
無名草子さん:02/03/21 10:15
周五郎を読むと、江戸時代に生まれたかったなー、と思う。
115 :
無名草子さん:02/03/26 14:08
>>112 どっちがどっちの役なの?
なんか、どっちもスマートにかっこよすぎてイメージが・・・・・
116 :
無名草子さん:02/03/26 18:31
さぶ役は妻夫木聡だったはず
117 :
無名草子さん:02/03/26 18:33
原作もこんなにいい男だったの?
118 :
無名草子さん:02/03/26 18:50
>>117 ちがいます。
朴訥で不器用で純粋?な男のはず。
で、見た目は・・・・・
119 :
無名草子さん:02/03/30 12:51
皆さんは、「青べか」の中ではどのエピソードが好きですか。
>119
石が成長するという話。ワラタ(w
121 :
無名草子さん:02/04/07 21:37
最近江戸モノにはまってて知り合いにお勧めを教えてもらったら、
藤沢と山本がいいよっていうから、藤沢の橋ものがたりからはじまっていろいろ集めだしたんですけど
山本周五郎のほうが自分にはよみやすかったです。
藤沢はたまに最後でぶっつりと話しがいきなり終わることがあって
なんだよ〜っていうことが2、3度ありましたので
少し拍子抜けすることがあったのですが、
周五郎は人間的でくどくなくて分かりやすくて好きです。
っつーかどの辺が説教じみてるのか教えてほしい。
昔の人は心意気が違うね、侍でも町人でも貧しくても自分にそれなりの信念をもってんだね、
と思った。
122 :
無名草子さん:02/04/07 22:09
>121
その「信念」というところが説教くさくかんじるのかも。
「信念」なんて生活する上では腹の足しにもならないでしょ。
かっこよく生きたいけど中々世知辛い。
飛沫あげて働いて、働いて、「信念」なんていってらんないよ、
苦労ばっかしだけど、ちょっといいこともあるんだよね、
ってのが藤沢作品に登場する人物には多いようなきがする。
こんなに飄逸ではないけどね・・・。
>>121 あまり藤沢周平は読んだ事がないんだけど、藤沢はホント娯楽というか、簡単に手に
とってサラっと読む感じ。周五郎が説教じみてる、という人は、たぶん作品が道徳的
なところや、人間とはこうあるべきぞや!みたいなメッセージが殊更強いからかなぁ
とも思ってみたりする。
124 :
無名草子さん:02/04/13 18:39
藤沢周平との違いは、なんていうか文体の違いによるところも大きくないですかねー。
周五郎って「・・だった。・・・だった。」って、やたら強調繰り返しが多い気が
します。同じな長さのセンテンス連ねたり。
その文体が「葦は見ていた」みたいにリズムを持つと、作品全体にさながら
音響効果みたいな作用する、そんな気がします。
「葦は見ていた」、ずーっと葦のサワサワが鳴ってません??。
ついでに、文体全体を重くする効果出してる気がします。
そこいらへんも、藤沢周平みたいに軽く読めないって要素になってるのかなぁ。
(藤沢周平も大好きですよん。)
125 :
無名草子さん:02/04/13 19:10
>124
たしかに。同じ風景を描いても油絵と水彩画では仕上がりが全く異なる。
自分のなかでは山本は幾重にも色を重ねた油絵。
藤沢はすっきりと描写した水彩画という感じがする。
正直、自分は藤沢の方が趣味に合います。
126 :
無名草子さん:02/04/13 19:48
私は周五郎も、藤沢も両方それぞれ夢中になって
読みふけった時期があるので一概には言えませんが
若くて純情な頃は周五郎。でも中年に成ってくると
その主人公の崇高さとか純なところがかえって辛く
物語に入り込めません。
市井物が好きだったけど。
赤ひげ診療所。樅ノ木は残った。
なんか花の香るとか。葦は見ていた。とか題名
はっきりとは覚えていないのですが、読んだとき
思いっきり感動して、思い入れする事が出来た
あの学生の頃が懐かしくも、うらやましくもあります。
藤沢のほうが登場人物がある意味不完全だから読んでいて
楽なのかも。
引用できなくて失礼ってカンジですが藤沢作品の中で、
オトコがじっと孤独に耐える描写はどれも共感しました。
確かに藤沢作品のそういった手触りって、トシいってからわかりますねー。
いろいろヘヴィなニュースの多い近頃。
ふと思いついて「ひとごろし」を再読してみました。
128 :
無名草子さん:02/04/14 17:17
「青べか物語」が好きですね。
ミステリっぽい味のある部分もあって、
只の人情話だと思っていて損してました。
129 :
121ですけど、:02/04/17 10:05
最近、山本周五郎のものをある程度読んできて
皆が説教臭いというのがわかってきた気がする。
主人公の崇高さが目立ちすぎてだんだん重くなってきました。
こんなの無理だよ、と思います。
周五郎の理想が高過ぎでちょっとついていけなくなりそうです。
ちなみにそれを確信したのは日本婦道記。
主人公みんな耐えがたきを耐え、皆がんばりすぎ。
でも嫌いじゃない。
130 :
無名草子さん:02/04/17 11:03
周五郎好き〜。
耐える人たち好きなのです。耐えすぎは勘弁だけど。
市井物で、いつも「いずれは許しを得てケコーンしような」と言ってた武士が
あっけらかんと「俺このまえ祝言挙げたんだよ。え?お前本当に俺と
ケコーンできると思ってたの?」と言った時、「思ってるわけないじゃないの」
って言う遊女に泣けた。本当は信じてたくせに。
でもよく考えたら、現実は「嘘つき!!」って物投げたり
刺したりするかもしれない。
その辺が説教くさいといわれる所以か?
けど、自分の理想としては「思ってるわけないじゃないの」と言いながら
次に武士が来た時には姿を消してるとかそういう女でいたいのです。
男のキャラは確かに耐えているなぁって気がするけれど、
女性のキャラはいつも前向きで希望を捨てない・・・そんな気がします。
その強さと明るさが、人間本来の美しさと社会や人間性の肯定、そんなものを
見せ付けてくれて、オトコの読者は頭が下がってしまう。
そして、そんな女性がかわいくて仕方なくなる、そんな気がします。
「柳橋物語」「扇野」「おたふく三部作」・・・どれも主人公の女性は
ただ忍従して耐え忍んでいるばかりでないように思います。
どれも持ち前の明るさと強さで、情のからんだ障害を乗り越えて幸せをつかみますよね。
戦前の女性像でなく、戦後の混乱を生き抜く新しい女性像を時代物でありながら、
提示しているように思います。そして、女性が社会進出している現代にも。
133 :
無名草子さん:02/04/21 22:53
「さぶ」のドラマが楽しみなのでage
さぶ、読んだよ。
栄二がかっくいかったよ。
今青べか読んでるけど、うだうだ能書きが多くて
途中で止めたよ。
じゃあね。
135 :
無名草子さん:02/04/26 18:59
日本婦道記だったかな?
「横笛」だったと思うけど、天然ぽいオクサマが実は・・・という
ホノボノしたオチに萌え。
136 :
無名草子さん:02/04/26 21:07
>>134 自分と逆ですね。私は「青べか物語」を初めて読んで、
つい先日「さぶ」読了しました。「さぶ」はタイトルが
絶対に「さぶ」でなくてもよい話だと思いました。
>136
ずっとあの衣を栄二の袋に入れたのはさぶだと思ったから
タイトルがさぶだと推測していたのに結局ちがったね。
>>121 周五郎の小説の人物と実際ではかけ離れているのは事実だよね。
日本婦道記に出てくるぐらいの女性がいたら是非とも逢いたいよ(w
先日の日経新聞の文化欄だったかな、老子の言葉が引用されてたんだけど、
「知ルモノハ語ラズ、語ルモノハ知ラズ」という一説を読んで、あーなるほど、
周五郎の小説に重なっているトコあるなぁとオモタヨ。自分だけが本当のことを知っていれば
いい、という姿勢はそのまま生きていく上での自信に繋がっていくと思う。
139 :
無名草子さん:02/05/03 15:31
長編も短編も、文庫でほとんど読める人は
この人と三島くらいですね。凄い!
中学生の頃、「鼓くらべ」を読んで感動したのを思い出し、
20年近く経ってたまたま目にしたシリーズ本(髪かざり)を読んでみました。
しかしアレレ?こんな感じだったけ?やっぱり中学生の感性とは違うのかな?
と思いました。
しかし今度は「鼓くらべ」をちゃんと探して読んでみた。
あー、そうそう、こんな感じだった..
思わず立ち読みして泣きそうになってしまいました。
今読んでもウルウルきました。
「さぶ」っていいですか?今度読んでみようかな。
141 :
無名草子さん:02/05/04 11:43
あげ
142 :
無名草子さん:02/05/06 22:20
>>140 既出だと思うけど5月14日(だったと思う)に朝日系でドラマをやるんで、とりあえず見てみたら良いかと。
今日初めて番宣みたけど、青春ドラマっぽい仕上がりなんかなと言う印象。
よく分からんのだが、さぶ・英二は若者受けするキャストのようだし、こうやって周五郎が今も受け入れられていくのも良いもんだな。
142さん、どうもです。
チェックしてみます。
144 :
無名草子さん:02/05/14 19:49
SABU age!
145 :
無名草子さん:
山本周五郎スレなんてあったんだ〜。
かーなり亀レスですが、映画「かあちゃん」良かったですよ。
キャスティングや演出も面白かったけど、周五郎らしいいい話でした。
岸恵子も良かった。
うじきつよしのかあちゃんにしては若いといえば、そうかもだけど、
いい「かあちゃん」でした。