>>628 「ちょっと来い」と言われて拒否したら先生がクラスの事件として解決に乗り出したわけだが、
それを言ったのがぐんじしまだった。
ぐんじしまの命令に従わないことは学校が許さないと、そういうことだ。
俺はてっきり、ぐんじしまがこの町の支配者にでもなろうとしているんだろうと思っていたが、
なんのことはない。
やつは北小の連中から南小の連中をまとめるように命令され、命令どおりに動いているだけのコマに過ぎなかった。
そして、ぐんじしまが俺を支配することを学校がサポートするという仕組みだ。
俺が演説をしているときに「おい、ぐんじしま。俺はお前の奴隷か?」と問うたが、やつは無言でほくそ笑んでいた。
すごくうれしそうに笑っていた。
多分、俺だけが知らないのだろう。俺がぐんじしまの奴隷であると言う事実を。
東京に出たときに裁判所から俺が奴隷であると言う判決を受けた事がある。
俺が誰の奴隷なのかを裁判所は管理していた。
日本と言う国は奴隷国家で、誰が誰の奴隷なのかきちんと管理された国だ。
ただ、福岡にいるときは俺が奴隷であることを明言するやつで身分の確かなやつはいなかった。
東京ではその辺はきちんとしていて、裁判所が名簿を作っていた。