【ラノベ】自作を晒して感想をもらうスレvol.35
◎晒し用テンプレ
---ここから------------------------------------------------
【アドレス】
【ジャンル】
【タイトル】
【評価基準】
【改稿】
---ここまで------------------------------------------------
(説明)
【アドレス】 …あぷろだのアドレスを書いてください。必ずテキスト形式(.txt)で!
【ジャンル】 …作品の分類です。(例:学園モノ、ファンタジー、ミステリー、ホラー、不明)
【タイトル】 …作品のタイトルです。晒し用に適当なタイトルを付けてください。
【評価基準】 …どこを見て欲しいか、どういった感想を求めているか書いてください。
(例)文章を見て欲しい、キャラが立っているか見て欲しい、駄目なところを指摘して欲しい 等
【改稿】 …改稿してもいいなら「可」、してほしくないなら「不可」、もしくはこの項目を削除。
※ エロ・グロシーンがある場合は注記推奨。
※ 長編はあらすじを添付すると感想がもらいやすいかも。
直近の晒し
前スレ650 名前:この名無しがすごい![sage] 投稿日:2011/04/13(水) 17:42:44.36 ID:JLVnbW1J
【アドレス】
http://www5.pf-x.net/~wannabees/cgi-bin/upload/src/si0518.txt 【ジャンル】 コメディタッチの伝奇もどき
【タイトル】 未定
【評価基準】
・笑えるか?
・先が気になるか?
・ここまででキャラに萌え要素はあるか?
第1章の8割程度、講談社用に書いてるもので約20KPぶんです。
このタイプのコメディっぽい話をあまり書いたことがないので
ここは寒いよ、ここは滑ってるよ、ってところがあればご指摘ください。
ここは面白いよというところもあれはぜひ。
4 :
この名無しがすごい!:2011/04/13(水) 22:22:21.44 ID:ESvjYRLR
5 :
この名無しがすごい!:2011/04/13(水) 22:23:32.99 ID:ESvjYRLR
6 :
快晴ラッコ:2011/04/13(水) 22:34:09.73 ID:kbp3nxmC
>>3 アルマースの説明が入ったあたりで読むのをやめました。
・笑えるか?
微妙。
なぜか襲われるナオキのとこだけ笑えたけど、15ページでひとつはキツイよ。
っていうかギャグ自体ないに等しいよね。
ほんとにコメディ?
・先が気になるか?
途中でやめたぐらいなんで、気にはなりません。
九割が無難&平淡でも、一割になにかがあれば気にはなるものだけど、それもなかった。
・ここまででキャラに萌え要素はあるか?
要素はあるけど萌えに昇華できていない感じ。
「流行ってるし必要だからいれとくかー」で入れている感じが物凄いする。荒ぶる魂を一切感じない。
サブヒロインならそれでも構わないと思うけど、メインヒロインまでもがそれなのはちょっと。
そもそも誰がメインなのかもよくわからないし。
・その他。
語彙について。
和風テイストの伝記でいくなら、語彙も和風っぽいものに揃えたほうがいいと思う。
エナジーとかグラスファイバーみたいな白い髪、みたいな表現は避けるべきでは。
比喩について。
比喩は形以上に雰囲気を伝えるために使うもの。
「雪のように白い」が慣用句になっているのは、一般の人が雪をきれいなものだと認識しているからにほかならんわけです。
シリアスなシーンで「歯磨き粉」だの「3D映画」だのを使ってはいけないと思います。
あと一人称と三人称がところどころ混ざってる。
そういう感じになってる作品もなくはないけど、これはちょっと節操がなさすぎる印象。
キナコについて。
丸ごと要らない子になってる。
初めにでてきた名前つきのキャラクターは、普通は主人公だと思う。
なのにキナコは、全体の十分の一もでていない。
意味ありげな描写で引っ張る手法もあるけど、それをするなら圧倒的な謎やインパクトが必要。
ただ上京しているだけの田舎娘じゃなんの引っ張りにもならない。
前スレ
>>650 (
>>3)
なんか大変だね。
・笑えるか?
琴線に触れるようなところはなかったかなあ。ピシャリのとこがギリギリ笑えそうな
とこだった。まあこれは好みの問題もあるしなんとも言えんけど、晒し部分を見る限り
コメディだとは思えない。
・先が気になるか?
微妙。もう少しあれば読んでたと思うけど、しばらくイリーナと学園探索やるなら見切りを
つけると思う。
後述するけど、話の方向性がふらふらしてるのに作者が決めた線路の上をきっちり進んでいる
ように感じられ、ドキドキ感がない。
・ここまででキャラに萌え要素はあるか?
ない。萌えがどうとかより、キャラの立場がおぼろげに見えている程度ではサブキャラ以下
の印象しかない。
メインが誰かを明確にして欲しい。
黒椿が主人公とかなり深い関わりであると思えたんだけど、読んだ限り『これはゾンビです
か?』のユーに近い位置付けに見えた。もしそうだとして、イリーナがメインなら、イリーナ
を先に出した方がよさげ。
で、序章にキナコを持ってきたなら、こいつがメインなのだろうなと自分は思った。が、
彼女の旅路にはまるで関係なく事件が起きて美少女と出会ってそれに協力して……って、
最後まで読んだらキナコのこと忘れてたよ。
この作品って『伝奇』がメインでしょ? コメディなんて添え物を気にしてどうするんだろうと
いう気がしてならない。異常との落差でちょっとしたほのぼの感を日常で与えられればいいじゃ
ないかなあ。
それより出した情報をほったらかしにしそうな雰囲気をどうにかしたらと思う。
お食事はさらりと流され、イリーナと絡みはじめたら黒椿が消え去った。キナコの旅も埋もれ
まくって、晒しを読み切った後に冒頭を読み返してびっくりした。同じ作品だったのかと。
話がどう転ぶのか悪い意味ではっきりしない。ふらついているというか。
お食事で主人公の異常環境を示唆→イリーナとの出会い→イリーナとの絡み→イリーナに協力
一見、いい流れに感じる。ただ、これだとイリーナが中心の話に思える。でも実際はキナコやら
黒椿が先に登場して一定の幅をきかせた上でそれぞれフェードアウトし、イリーナと二人で話が
進みそうになったところで別の女(比女)が出てくる始末。
特に比女の登場は邪魔にしかなっていない。自己紹介して姿を消すって最悪の見せ方だと思う。
別にこの時点で出す必要はないのでは?
意図的にやってるのはなんとなく分かるし、丁寧にも見える。けど、読者との感覚が決定的に
ズレているんじゃないかと思えた。
なんか気にするポイントがずれてない? 他の感想人も言ってるけど、中二要素全開方面で
突き抜けて欲しい。
8 :
前スレ650:2011/04/13(水) 23:11:57.18 ID:JLVnbW1J
前スレ650です。
読んでいただいてありがとうございます。
>前スレで感想いただいてた方へ。
キャラのやり取りはもう少し考えてみたいと思います。誤字はすいません。
>>6 普段あんまりコメディを書かないもので、いざコメディタッチにしようと思うと
どの程度の書き方だとシリアス部分との折り合いがつくのかが良く分からず
今回読んでいただくことになった次第です。
ちょっとそのあたりを考えつつ改稿していきたいと思います。
ヒロインについては、イリーナが軸ではあるんですが
キナコが後々鍵を握るって感じで伏線的に冒頭に登場させてます。
イメージ的にはじわじわ近づいてくる都市伝説の女って感じですが
引きが弱いようなので、もうすこし興味をひくポイントを追加してみます。
>>7 コメディに振れるか、少し明るいタッチのシリアスにするか
まだ少し決めかねているところがあって、今回は両方を入れこんでみた感じです。
設定ガチガチで始めてるので、少し予定調和な雰囲気が表に
出てしまっているようなので、そこは演出を工夫してみようとおもいます。
前スレ
>>650 (
>>3)
伝奇風 大食いor料理腹ぺこコメディーに振った方が良いんじゃない?
魔王というか魔物というか 実はご当地駅弁喰いたかったというオチで。
^^
11 :
この名無しがすごい!:2011/04/14(木) 00:20:06.04 ID:bPNZ7RTD
前スレ
>>650 >>3 文章は普通で、ちょっとおかしいところも推敲で直るレベルだと思います。
キャラも問題ないです。設定も頑張ってると思います。
しかし評価項目は全部ダメになってます。
なぜかと言えば、晒された文章全部が、でっかい序章になっているからです。
と言うのも主人公の目的が冒頭で明らかにされていません。
19ページの間ずっと状況に流されるまま、場当たり的な対処になってます。
行方不明の母親を見つけたい! そのために夜は探し回るとか。
悪魔と契約した記憶がない! その理由を探るとか。
主人公にストーリーを牽引する目標を持たせないと、コメディをしてもバトルをしても引き込まれません。
主人公に目的があると対立や葛藤が生まれ、ドラマが生まれると思います。
12 :
前スレ650:2011/04/14(木) 01:25:19.76 ID:vLVCSnSY
>>9 思い切ってシリアス成分を捨てるか、それともこのまま微調整していくか
この週末までに決めようと思います。
ご当地グルメで締めるってのもいいですね。シリアスネタばっかり考えてたので目ウロコでした。
>>11 読んでいただきありがとうございます。
主人公の目的提示がないことに、指摘されて気付きました。
話のトーンを決めてから、追加していきたいと思います。
前スレ650への指摘がが汚くなったので、まとめる。
「体の奥深くにまで気を流し込むことで、一時的に人間を超えた能力を体得することができる」
「体得」は適切ではない。普通に「発揮」と書けばよい。
学校の七不思議について説明する箇所。
これらは一般的すぎるので、もう少し特異性を持たせた方が良い。
>「もう腹いっぱい?」と聞こうとした俺の襟首をつかむと、有無を言わずに飛びあがる。
まず、飛び上がった時に首が上に向いていれば、絞められながら下を向く事はまず不可能。
また、最初から下を向いた状態で、襟首を掴まれて飛び上がられて首が絞められる、というのはちょっと不自然ではある。
そして「襟首をつかまれて飛び上がられる」というのは、その服が丈夫であり、「首を絞められている者」にもかなりの筋力が必要だ。
少なくとも「ぐえっ!」と声を出すレベルで、その後に「なんだぁ?」はおかしい。
「その中から白く輝く影が残光を残して飛び出した」
白く輝いた影、というのは存在するのか?
白影が戦っている黒影
それは、はっきりとらえられないが「人の形をした黒いもやのよう」と書かれている。
そして「闇」と呼ぶその黒い影は、「表情」を「俺」に伝えられる明確な姿をしていないのだから、
「死闘と呼べるほどに激しく戦っているのに闇は少しも感情を見せない」は不自然な見方だ。
もともと、表情と言うものを見せていないのだから。
そして、一人称と三人称が混ざっているから訂正するべき。
はっきり言って、これが一番重要な指摘 。おそらく他の感想を述べてる人は飛ばし読みしているから気づいていなかった。
前スレ650への感想のまとめ2
「断末魔の咆哮と共に、紫のライオンは闇に消えてしまった」
「咆哮」という言葉は必要無い。
あと、「闇に消える」というのは、黒い影に呑まれるように消滅したのか?
それとも、ただ消えたのか? ただ消えたのなら、「闇に消える」はおかしい。
「よく見るとただの闇でそこには質量もない」
前後の文章で考えると、質量があるかないかを判断できる要素は無い。
黒い影 闇 邪悪なバケモノ
これらを統一して、もう少し特徴的な呼び方をした方が良い。
ライトノベルは分かりやすさが重要だけど、その存在に対する個性が最も重要ではないか。
気になるのだが
「闇のような黒髪」の「闇」はどういう目的で用いているのだろうか?
ただ黒い事を強調する為にわざわざ用いただけでは、陳腐になってしまう。
頻繁に「闇」という言葉が出てくるが、これは一種の自己陶酔的な語彙であり、作者の客観性を失わせがちになる。
この語彙を用いればそれでよい、という浅はかさの助長でもある。
「学校の怪談は、生徒たちの作り話かもしれない。本当にあったなんでもない話に尾ひれがついただけかもしれない。
真実かどうかなんて、実はたいした問題ではないのだ」から続く「パワーストーン等の効果を信じることに意味がある」という観念は、
「実際にケモノが存在する事実」に関連性がないのではないか?
これが実際に存在しないものに対する観念であるなら、あえて観念を表明する意味はある。
しかし、実際に存在するものを描いているからこそ、直前の「実際は存在しなくても信じればどうこう」という観念が無駄になる、
というか、作者がその観念を表明したい為に無理に書いている、という結果と判断される。
前スレ650への感想のまとめ3
「防御の負担が減ったから、少女は一気に攻勢に出た」と書かれているが、
ライオンに戦わせている時に、すでに体力を消耗し、ライオンの能力を維持することもできなかったではないか。
「校舎をも飲み込んでに広がった焔の竜は渦を巻きながらバケモノをその身体の内にとりこんでいく」
とあるが、「飲み込んでに広がった」の不必要な「に」はともかく、
「その体の内にとりこんでいく」と書かず「体内にとりこんでいく」と書けばよい。
そして、竜は校舎を飲み込むほど大きいのだろう?
そんな巨大なものが、バケモノを取り込んでいく様子、過程が不明すぎる。
イメージが難しすぎるのだ。
バケモノのサイズは人間並みではないのか? 口から飲まれたのではなく、
巻きつかれるようにして体内へ取り込まれたのか?
校舎を飲み込み、その後に屋上にいる人間サイズのバケモノを巻き付くように飲み込んだ?
かなり圧倒的な状況をイメージすれば、ある程度は見えてくる。
しかし何より、先にも言ったが、少女にそこまでの力は残っていないであろう?
能力のパラメーター的な設定がデタラメではないか?
ところで、実際のところ、闇のバケモノのサイズはどうなっている?
少女を放っておくわけにはいかない、と良心的な考えを書いているが、
「拾う」と、少女の事をまるで「物」の様に捉えている。
「人の道ってもんじゃないんだろうか?」とはよく言ったものだ。
「大ジャンプで駅のホームに降り立った。反対側のホームからうっかり落ちそうになるほどの人間離れした跳躍力に」
とあるが、
ドアのすぐ前(後ろからだと、大ジャンプをすればドアをくぐれずに車両で頭を打ってしまうから)で待機し、
開いたと同時にジャンプした事になるが、その状況でジャンプしてドアを潜るというのはちょっと不自然だ。
しばらくイスに座っていたのだから、体をほぐす一貫として垂直ジャンプでもさせて跳躍力をアピールして一般人を驚かせておけばよい。
その時、できればスカートをはかせておき、パンチラ描写も忘れてはいけない。
***お知らせ***
このスレには時折、嘉一朗 ◆oOLN65ZNXE(通称:紅茶)というコテが現れます。
彼は感想がつかないと自演に走る事があり、一番最近では串[―{}@{}@{}-]をつけて電撃小説大賞スレ290で荒らしながら感想人批判をしていました。
電撃スレではID無表示ですが、晒しスレ34にて彼が紅茶コテに切り替え忘れたまま串として感想を書き込んだことから自演だと判明。
よって嘉一朗 ◆oOLN65ZNXEや串付き名無しには反応せず、スルー推奨です。
どうしても彼にレスしたい人は、コテハントリップを付けて他者がNGできるようにして下さい。
前スレ650への感想のまとめ4
全体的に、一人称と三人称の区別があいまいな書き方なので、もうちょっとはっきりさせた方が良い。
ところで、亀裂が走ってレンガをえぐり、など、焔の竜が校舎を飲み込み、など、
これは一般人には見えていないのか? 亀裂が走った跡はどうなったのだ? 校舎が振動したとも書いているが、
これは物理的な現象であろう? 夜の九時でも校舎には必ず誰かはいるだろう。
そして、近場の通行人には気付かれないのか?
さっきまで、直樹や黒椿の事を「魔」と読んだり、
まったく信用していなかった少女。
しかも地の文では「人の事は知りたがるのに、自分の話はしたくないらしい」と書いている。
にもかかわらず、そこから何の信頼を呼ぶ出来事もないまま、
突然「本来は第三者を巻き込む事は禁じられているが、わたしを助けてくれたから話します」
これは作者の都合よい展開であろう。
「ナオキ、あなたの力が必要です」
って、そんな関係じゃなかったでしょ・・・・
いつどこに、「魔」から「仲間」とも言える信頼を築くエピソードが?
「この学校の学生たちが」とあり、同じ「」内で「学校の生徒たち」ともある。
同じことを指しているのだから、統一した方が良い。
「体育館から歓声が聞こえてくる。授業で練習試合でもしているのだろう」
授業の場合、二組分の男子かあるいは女子かな。
歓声? うーん。言葉が違うなあ。少数、体育の授業・・・まあ歓声が起こらないとも言えないが、
もっと相応しい語彙はあるだろうね。
18 :
この名無しがすごい!:2011/04/14(木) 01:51:47.61 ID:hYD6/UTe
みんな飛ばし読みしてる中でこれだけ真面目に読むのは良い人だね
前スレ
>>650はかなり助かったんじゃないか
この指摘された事を直さなければ一次落ちの可能性高い
乙
>>21
この作品は何を楽しめばいいんでしょうか。行き当たりばったりで書いていませんか。
23 :
この名無しがすごい!:2011/04/14(木) 20:47:01.43 ID:NBR1iAX0
>>21 あまり興味を引かない設定をクドクドと書かない。
読者はお前の設定資料が読みたくて本を買うんじゃないぞ。
おそらく大半の人間は四行目当たりから設定の多さに目が眩み、七行目を前にして本を閉じる。
>>21 ラノベでガレー船はどうなのかなあと個人的に思う
奴隷が糞尿垂れ流しで漕いで動かす船だからね
それに、最初から意味不明だよね
「大海戦」なんだからガレー船がいっぱい集まってるんだろうに
「あり得なかった」ってなんだよ?
主人公がこういう光景を初めて見たってのならわかるけどさ
文章の内容も散漫で、冗長で、冒頭としては失敗している
まさに誰得って感じ
あと、細かく言うと、文章もかなり練習が必要な感じ
例えば、冒頭のこの文、
>――これは、プライセルを守護する魔女の力。
>――魔女。
>魔女は、プライセル王国と切っても切り離せない関係にある。
>魔女の国。プライセル。
くどい上にわかりづらい
プライセルと魔女は協力関係にあり、魔女はあくまで外部勢力なのか
魔女たちが暮らす国がプライセルとやらなのかわからんよね
どっちにもとれる
終始こんな感じで書かれても読みにくくてかなわん
>>21 10DPぐらいでギブった。
主観でずばっとってことなんで、そこで読めなくなった理由を。
・設定や時代考証が甘い
・キャラの心の動きがご都合主義
・展開がご都合主義
・描写が手抜きすぎ
>>22 うあ、耳が痛いです。分かるものなんですね。行き当たりばったり
なんかもう核心を突かれた感じです・・
>>23 >>24 設定を垂れ流さないってのは、頭では理解していたんですが、
冒頭でやってしまっていますか
自分の感覚だけだと、これくらいでもセーフかと判断してしまっていました・・
>>25 くどくてわかりにくいですか。文章かなり課題があるみたいです
小説の内容以前に、文章が読みにくいのは致命的ですね・・
>>26 ありがとうございます
参考になります
>>21 趣味で書いてる感じがあるのは別に問題ないけど、趣味を商業と同じレベルまで押し上げるだけの文章力や面白さや奇抜さがない。
たぶん頭の中ではすごく面白い話なんだと思うけど、それをいざ描写する時に「読者が面白いと感じるか」を考えてないような気がする。
「どう話を展開していけば分かりやすいか」の段階で止まらずに「どう話を展開していけば面白いか」までたどり着けば問題点が見えてくるはず。
偉そうな事言ってすまん。だけどなんだか文章に自分の過去を見てるようで胸が痛かったから。
30 :
快晴ラッコ:2011/04/14(木) 22:42:07.68 ID:ZUunvezz
>>21 とりあえず、シーンの意味を考えることだけを勧めておく。
書いて読み直して、「このシーンにはどういう意味があるんだろう?」と考える。
それから削る。
例えば冒頭。
このシーンの目的は、「魔女の圧倒的な力をみせること」の一点。
だからメインに持ってくるのは「一方的に破壊される船」
それ以外はすべてが蛇足。
でも船が破壊されているだけだと凄さがわかりにくい。
だから「仕方なく」大軍であることを描写する。
大軍がきている理由も、「仕方なく」触れておく。
けど議会政治がどうこうは要らないよね。
王政だろうと議会制だろうと他国に侵攻する時はするんだから。
青年も要らないよね。
襲われてパニックになってるシーンを書けば充分なんだから。
こういう風に削っていけば、「設定資料集を読みたいんじゃない」とか「なにしたいのかわからない」みたいな感想をつけられることは減るんじゃないかと。
で、その段階を超えたらどうすれば面白くなるのか? を考える。
これはもう、色んな本や映画を読んだりみたりして、自分で考えていくしかない。
理屈としてはシンプルだけど、完璧にマスターできればデビューして売れっ子作家になれるぐらい難しいことなんで。
文章に関して。
指摘すべき点は多いので一例だけ。
咲也はこの三週間の間に裁判をした。
王宮の敷地内に無断に侵入していたのが切っ掛けで、裁《さば》かれた。
まず
咲也はこの三週間の間に裁判をした。
これは裁判を開いたのが(裁判所、裁判官の立場で)咲也ということしかよみとれない。
文意からすれば余計な、混乱させる文章。
前後から考えれば
三週間前、王宮内に無断侵入した罪で裁判を受けた。ぐらいでいいとおもいます。
プライセル王国の住人は
パラメーター、ステータス、知能指数
このような単語をしっているのですか?
でもBLはしらない。間諜《スパイ》はルビ。
それにこの王国、検察官がいます。
プロローグの海戦からこの物語は船、海が関わってくるかなあと思ったがそうでもなし。
咲也との(ラブ)コメ
真ん中当たりで唐突に帝国が出てきてサスペンス
え、陵辱
偽主人公、海戦の青年はこれか
結婚式。
真ん中までのラブコメ本筋とほぼ関係ない。
要素積み込みすぎ
所々面白いものはあった。
潜在能力はありそうだが
物語 キャラクター 世界観(舞台設定)
少なくとも一つ固めてから書くとイイと思う。
一つ固めれば残りもそれなりに、形になってるはず。
32 :
この名無しがすごい!:2011/04/14(木) 22:53:28.05 ID:hYD6/UTe
ここは「たゆたう」の意味もわからず
一人称と三人称が混ざってる指摘すらできない人ばっかりですから
晒すだけ無駄ですよ
引用もされて作品として使えなくなりますし
創作文芸板のワイスレの方が良いと思います
ここで晒さないほうが良い
>>21 自分も快晴ラッコさん(
>>30)のアドバイスに同感で似たようなことを言おうと思ったんですが、
あなたの場合はそれよりももう一段低いのレベルの問題をクリアするのが先かもしれません。
それは「自分が書いているものについて、自分でもよく分かってないんじゃ?」という問題です。
ガレー船やコルセット、チェインメイルとかについて本当にわたしの知ってるそれと同じものかすごく不安です。
コルセットは服の上からは見えないと思いますし、チェーンメイル(鎖帷子)をかぶりなおすのって可能なんですか?
あと小春日和の意味も間違って使っていると思います(春先に小春日和なんてありえんです)
まあそれはそれとして
別に読者から突っ込まれないように科学考証、時代考証を間違いなくしろ!と言っているわけではありません。
あなたの目でよく細部を調べ、観察し、自分で映像として綺麗にイメージできるくらいに知悉度を高めるべき
と言う意味です。どうもあなたの場合は「ガレー船」や「コルセット」、そういった言葉ひとつで事物を理解したつもりになっていて、
その単語一つをぽんと書き添えることで、読者に過不足なく自分の意図が伝わると勘違いしてる節がある様な気がします。
細かいことに対する観察眼とその描写こそがあなたの小説に脚本とは違う圧倒的な迫力を生み出し、
また、ほかの小説とは異なるあなただけの独特のセンスを発揮させるものだろうと思います。
ちなみに細かく観察して、細部を描写していくと、通常文章があふれて真っ黒になります。すごく読みにくいはずです。
その段階に達したら、今度は快晴ラッコさんの言ってるように、シーンの演出意図に合わせて
必要ないものを「削る」という練習に入ればいいかなと思います。
PS:体言止めがちょっと多すぎです。
34 :
この名無しがすごい!:2011/04/14(木) 23:42:17.19 ID:hYD6/UTe
ここは「たゆたう」の意味もわからず
一人称と三人称が混ざってる指摘すらできない人ばっかりですから
晒すだけ無駄ですよ
引用もされて作品として使えなくなりますし
創作文芸板のワイスレの方が良いと思います
ここで晒さないほうが良い
ここは批評家気取りが偉そうにするスレ
>>21 軽く読んで感じたのは、健康な人の心電図みたいな感じで、どこもかしこもトーンが一緒なところです。
しかも振幅が弱いので、遠くからみたら、平坦な一本線に見えてしまう感じです。
もっと死にかけみたく心拍数2になったり、その直後に200になったりと
次にどういう展開になるのかさっぱり読めないからずっとドキドキしてオシログラフから目が離せないよ
くらいの振り幅を目指すといいのではないかと思います。
小説は流れなので、だんだん盛り上げていくのか、平坦なところから急に持ちあげるのかという
演出を考えつつ推敲していけばいいんじゃないかと思います。
そして説明文というのは平坦になりがちな部分なので、足りないんじゃ? というギリギリまでカットしちゃうほうが
いいかもしれないです。意外と後で付け足す方が簡単なので。
怒張してきた
38 :
この名無しがすごい!:2011/04/15(金) 01:04:59.79 ID:uzSiU+Hj
ここは「たゆたう」の意味もわからず
一人称と三人称が混ざってる指摘すらできない人ばっかりですから
晒すだけ無駄ですよ
引用もされて作品として使えなくなりますし
創作文芸板のワイスレの方が良いと思います
ここで晒さないほうが良い
>>37 主人公の名前を出してないのがもしわざと演出でそうしているのではないなら、出した方がいいと思う。
スタンドへ。行くことに。
みたいな途中でぶつ切りの文章は、なんとなく居心地悪い印象をうけました。
地下に降りる階段には蛍光灯があって、白いドアが光沢を放っているのに
空間を黒が支配してるのはなんかへん。
どうして拳銃を持っていると思うのか。会話から察するにというか、もろにサイバーテロするって言ってますやん。
ここは携帯が入るような電波状況がいい場所なのかというところも疑問が。
節電の時事ネタは将来的に意味不明になるかもしれないので
はずした方がいいかも。
晒しが短いのでなんともですが、全体的にミスマッチが多くて物語に入り込めない印象でした。
>>37 短すぎるし物語がはじまっていないので文章添削にしかならないんじゃないかな
>> 今日、俺は母親と妹との三人で街までショッピングに行ってきた。
↑から
>>で、今に至る。
↑までの情報がまるまる不要に思える。
言葉の選択と組み合わせがおかしい。特に助詞
>>お前の盗聴は軽いものではない
とか、会話も色々なものを置き去りにしてる感がある
>>37 あとで直す予定があるとのことですが、ちょっと文章がひどいなという印象を受けました。
上の方が云っているように分量の割にブツ切りな箇所が多いですし、
他にも違和感を覚えるところが多いです。たとえば
>母親が街までの足として活躍した車がガソリンを欲していたらしくガソリンスタンドへ
>両足に見えないピアノ線で締め付けられたかのように俺の足が固まっているのだ。
などは助詞の使い方について再考された方がいいかと思います。
あとピアノ線ってかなり硬く、手で曲げたりするのは難しいと思うので
そのピアノ線で締め付けられるというのがいまいちピンと来ませんでした。
ピアノ線が人を締め付けるほど曲がっている状態を想像できないというか。
言葉の響きだけで比喩などを考えているのなら、そういう部分も再考されてはどうでしょうか。
もし柔軟性に富んだピアノ線があるというなら、すみませんが上の指摘はスルーしてください。
>>37 突然異空間に入り込んでしまった主人公、
というのは物語の冒頭として非常にありがち
だから、うまく書く必要があるけれど、これは文章も、
その流れも全然形になってない気がする
ガソリンスタンドのトイレにあったボタンを押したら
そこには謎の世界へ通じる階段が・・・・という内容を
冗長に書き過ぎ
そして、その先の部屋から聞こえてくる会話内容と主人公の思考は
果てしなく安っぽい なんで相手が拳銃持ってるって思うの主人公
文章展開すべてにおいて、素人臭さ全開って感じです
>>37 2行目から7行目まではあらすじで小説ではない。「ひんやりに薄暗いとか……まるでホラーだな」、
このつぶやきもセリフじゃなく作者の状況説明。
なんだか金かかってそうな場所のドアの奥から話が漏れ聞こえるというのもどうかね?安アパートじゃあるまいし。
現代ではテロって言葉が使われるのは体制に対する威嚇手段なんだから、どうみても反体制らしき連中がテロを
仕掛けられて、じゃあうちもテロっちゃおってのはおかしい。つーか、政治云々関係ない民間同士の抗争みたいだし。
主人公の一人称で語られる言動や状況描写が、(すくなくとも現時点では)ごく普通の高校生であろうキャラに合って
いない。『しかし、空間に漂う恐怖という名の異質の空気が俺を速やかに戻らせようとはしなかった。』とか、
『ピンチからか、額から一滴の冷や汗が流れる。この雫が地面に垂れる頃、俺は――』とか。これが三人称だったら
まだわかるけどね。
『紺色の背広に白いシルクハット』なんて格好を想像してごらん、しゃれてるなんて云えないし。敵方が安っぽすぎ。
立ち聞きを盗聴と云ってしまったり、『誰だ』だの『餓鬼か』など云う暇があったらさっさとやっちまうでしょうに。
そもそも、監視カメラとかつけとけよ、一般人が出入りするところに変なボタンつけとくなよ。
ぱっと目についたところを書いたけど、これはつまり作品の瑕疵云々以前に、作者のいたらなさがそのまま露呈している
ということ。
それから作品そのものについて云うならプロットというのがどのていどのものかわからないけれど、全面的に組みなおした
ほうがいい。ほんとはパソコン購入も、スタンドの地下の秘密基地もかえたほうがいいと思うけど、この設定をそのまま
用いるとして考えてみると。
ここで読者に見せるべきは、普通の高校生の日常が非日常へと変貌してしまう瞬間なのだから、異常事態をくっきり浮かび
あがらせるためにも、日常の描写、つまり家族との買い物シーンを入れたほうがいい。無駄な2〜7行を必要に変えることが
できる。
どこへ行ってなにを買った、昼食になにを食べたとか、そういうのを列挙しろというのではないよ。パソコンを買いにきた
はずなのに、妹が携帯コーナーで機種変したいと駄々こねたり、母が美容機器コーナーで時間くったりとか、そういう、
主人公と家族の関係がわかる、どこにでもある、ありふれた、それでいてキャラを印象づけさせるスナップがあるといい。
妹と母親で読者を食いつかせることもできるしね。で、幕変わりして、本来の目的であるガソリンスタンドのシーンへと――。
こんな感じでどうでしょう?
物語構成とかシーン描写は映画を意識的に見るといいよ。どうして冒頭にこのシーンをもってくるのか、登場人物の会話なのに、
なぜ話しているふたりではなくて部屋に飾ってある花瓶を見せるのか、街を歩いているのに望遠で撮るのか。etc。ドラマや
マンガよりかは理解しやすいと思う。
で、小説から学ぶのはそこからさらに一歩先、具体的に踏み込んだ勉強法。
一読者から作者へと転換すること、思い描いていることと自分の実力のアンバランス、もらう感想はどれもケチョンケチョン、
これはだれもが通る道だからね。問われるのは、そこからどう歩んでいくかだ。
44 :
この名無しがすごい!:2011/04/15(金) 12:40:23.02 ID:QUGZ1MIX
コピペでもよいですか?
というのは、ワイスレを私が使いきってしまった。
よって書き残しを貼りたいんです。しかもここに張れとどこぞの親切な方がナビしてくれた。
45 :
この名無しがすごい!:2011/04/15(金) 13:06:37.86 ID:uzSiU+Hj
ここは「たゆたう」の意味もわからず
一人称と三人称が混ざってる指摘すらできない人ばっかりですから
晒すだけ無駄ですよ
引用もされて作品として使えなくなりますし
創作文芸板のワイスレの方が良いと思います
ここで晒さないほうが良い
前スレ650が創作文芸板の電撃スレで荒らし中w
これだけ欠点を見つけられたのが悔しかった模様w
47 :
この名無しがすごい!:2011/04/15(金) 18:42:02.53 ID:iLRZiY90
これだけ荒れると全員串の自演に見える不思議
あれか、疑心暗鬼系の小説でも書けと言う思し召しか
>>45 創作文芸板なんて基地外ばっかじゃないか。
おかしいな
NGしたばっかりなのに
他人の粗探ししてニヤニヤするしか能のないカスの集まりだからな、ここは
上から目線で批評家ヅラしてりゃ楽しいもんな、そりゃ
でも決まって自分からアイディアは改善策は出さねえの。なんでかって言うと、
能力不足でまともな案も出せないのと、叩かれるのが怖いからw
アイディア出して、「つまんねー」ってこき下ろされるのが怖いんだよなあ? 自分は
他人の小説をこき下ろすくせにな。
自分は他人を罵倒するくせに、いざ罵倒される側になると言い訳こいて逃げ回る。
情けない連中だよ、ここの批評家サマがたは
どんな小説書いてるかぜひ拝みたいね。どうせゴミだろうけど
>>29 おもしろさを表現する方法ですか。既存の商業作品をもう少しその観点で研究してみたいとおもいます。
胸を痛ませてしまたみたいで、こちらこそ申し訳ないです。精進しますので気にしないでくださいw
>>30 その通りです。削りが足ませんでした
「シーンの意味」の重要性を軽く見ていたようです。指摘ありがとございます
>>31 まさかおもしろい部分があると言われるとは思っていませんでした。これは凄くうれしいです
分かりにくい文章を書いてしまっていましたか。推敲不足でしたか
余計なことを書きすぎていて、話の筋がぼけぼけになってしまったみたいです
>>32 ご忠告ありがとうございます
晒しのリスクについては、ある程度は理解してるつもりです
>>33 よく言われる自分の知らないものは書かないってやつですね
わかってるんだから注意していて然るべきなんですが、やっちゃってしまいました
わかりやすい解説ありがとうございます。その方法で執筆してみます
あと、体言止めの乱用も止めます
>>35 そうです平坦になってしまいました。理想としてはジェットコースターみたいに
山あり谷ありの楽しい小説にしたいのですが、なかなかこれが難しい・・
話の流れは重要ですね。ここでも余計な説明文が悪さをしていました
自分は削る派だったので、付け足すというのは斬新に感じます。少し検討してみます
>>21 全部読んだ。面白くないし、疲れた。
構成がおかしい。序が二つある時点で間違いに気がつくべき。
回想も多い。二つ目の序に組み合わせて一章にするべき。
主人公の目的がない。何がしたいのかさっぱり。
ずっと状況に流されたまま。主人公の目的を行動で表さないと。
地球に戻りたいんだったら、それに向けていろいろ情報を探ったりしないと。
地球に戻る気配を見せてないから、中盤の人格ごと別の記憶を植えつけられてた!にも驚きがない。
会話文も交互に発言させるべき。分かりづらくなっている。
気になった言葉は検察やスパイもだけど、地価と地上げ屋。
王国なのだから傀儡とは言え国のすべては国王のもの。
国王から臣下に貸し与えられているので、土地は勝手に売買できないはず。
なんで資本主義みたいな制度が存在するのか。
55 :
この名無しがすごい!:2011/04/16(土) 05:03:42.56 ID:GPRkuCTM
>>55 短過ぎて、評価できない
これじゃただのチラシの裏です
もうちょっと書いてから晒すべきでしょう
まあ、この書き出しじゃ、あまり期待できそうにない気がしますが
あと、三点リーダは「……」と書いたほうがいいでしょうね
それに、疑問符感嘆符の後には空白を入れること
>>55 初めて書いたなら短くても仕方なかろう、どれどれ…と思ったら短すぎて吹いた。
初めてなら、まず上手に書こうとは思わずに、楽しんで書くべきだ。今のうちに、自由に好きにのびのびと書いておけ。
初期衝動は二度と戻ってこない。
で、これだけだとこの先どう展開するのか、まったく想像できない。
語り手に味方が出来るのか、孤立するのかもわからない。もしかしたら主人公が変わる可能性もある。
もうちょっと書いてほしかったかな。
どう展開するのか知らないけど、馬鹿ばっかの大騒ぎになるようなら面白いかもなあと思った。
とりあえず、完結を目指して頑張って。
>>55 ボコボコに叩く気すら失せるレベル。
2chなんかに顔出さないで同レベルの初心者達とヌルヌル書いとけ。その方がよっぽど健全だ
59 :
この名無しがすごい!:2011/04/16(土) 14:44:35.09 ID:GPRkuCTM
皆さん、ありがとうございます。
>>55 初めてならみんなみんなこんなもんだと思う
ただ、評価してもらいたいならある程度の量を書いたものを持きたほうがいい
これくらいだと、日本語を正しく使っているかどうかしか見れない
プロローグだけ書いて「いい感じにできた」って思うのはみんな通る道だから
最初の分岐点はここからエンディングまで書けるかどうかだよ
最初だけ書いて、やり直して、を繰り返してると癖になって冒頭部分しか書けなくなっちゃうから
とりあえず、他の人みたいにボコボコにして欲しかったら
一章とか、まとまった量ができた時点でまた持ってきて
>>62 さっと読んだ
@文章のテンポ: 文章はスラスラと読めるが、見た目中学生の先輩との出会いだけで6DPは長い
Aキャラのイメージがしにくいか否か(←し易いか否かだよね、普通):イメージはし易い
B比喩表現に違和感が無いか:特に違和感は感じなかった
その他:
どこぞのラッパーかと思わせるような妙にリズミカルな声がかけられた。
この辺はぎこちないと感じる。
あと、僕の経験地は高くなかった。のとこ誤字
先輩がなんでラッパーのような口調で主人公に声をかけたのか読み取れなかった。
流しよみだからかもしれないが。
>>62 ・文章のテンポ
最初は悪くないかなと思ったけど
小さな事柄に対しても主人公の心理描写が毎回のように入るのはちょっとくどいなぁ、と感じました
読み手を飽きさせないだけのユーモアがあればまた別なんですがこの語りにはそれがなかった
ただの会話を長引かせて文章量を稼いでいるだけにしか見えませんでした
・キャラのイメージがしにくいか否か
至は冷静な少年
ひかりはちょっと変わった年上の女の子
として確かに伝わることには伝わりましたが
長い!
もっと短くまとめられないかなぁ、と思いました
・比喩表現に違和感が無いか
これは特に変なところはなかったと思います
>>62 >文章のテンポ
よろしいかと。短いし、いちおう最後までめんどくさく思うことはなかった
>キャラのイメージ
主人公はOK
ひかりのほうは、外見が子供で中身はJK2ってのはいいんだけど
中身まで子供な部分がある >「初めて男の人に抱かれた」って騒ぐあたり
結果として、普通の成長をしてこなかった心身ともに幼いJK2のイメージで固定されちゃった
>比喩表現
中世の騎士って俺のイメージだと剣というより槍ってかんじだったから、そこは違和感あったな
べつに剣も使わないわけじゃないんで気にしなくていいよ。一意見として頭の片隅にでも
評価基準外のことも、いろいろ言いたいことはあるけど、このへんで
>>62 評価基準については、もしそれを問題だと思っているのなら特段の問題はなし。まあ、ひかりさんがブレてる
ような気もするけど、そういう狙いなら目論見通りなのかな。
ということで気になったところを。
主人公が饒舌すぎるかしらと思わんでもないが、それが大きな問題というわけではない。
呼びかけたのは男かと読み進めたら思ったら女の子だったので脳内音声変換。
木陰に入ったのに傘の柄を振り下ろしてコンクリで手が痺れるというのは位置関係おかしくない?林なんだから
地面は土じゃ?
ふたりの会話のぎこちなさが、はじめて出会った男子女子のそれではなくて、台本持ってしゃべってるような。
ラノベというかジュブナイルのイメージ。
>>63 ありがとうございます
長いすかね。プロローグとしてどこまで書くか、それともプロローグ無しで入っちゃうか迷いまして
結局後者を選んだわけですが。どうも冗長になる癖があるみたいで
>ラッパー
ここは自分でもしっくりきてないんで、後で直すと思います
あと、先輩がその口調で話したことに意味はなく、ただ主人公の耳にはそう聞こえたってだけの表現でした
>>64 ありがとうございます
上の方にも言われましたが、やはり長いですか
これ課題ですね、自分の。色々描写をしたいのですが、ラノベとしてはくどいのは嫌われるんでしょうね・・・
短い文でいかに伝わりやすくするか、悩みどころ
>>65 ありがとうございます
>ひかりのイメージ
そうイメージされるように書きたかったので、狙い通りかなと
転のあたりでそのことを書こうと思ってます
>騎士は槍
最初は槍として書いたのですが、傘の先端をいきなり突き刺す女の子にするわけにもいかず、結局剣にしました
持ち手部分で殴るというさりげない気遣いを出してみたかったんですが、伝わったでしょうか
侍とか剣士のほうがよかったですね
ところで評価基準外のこと、気になるんでレスいただけませんか? お願いします
>>62 冒頭を読んですぐに、時々みかける爆発音がしたコピペを思い出しました。
ライトノベル
「背後から強烈な爆発音がしたので、俺はまためんどうなことになったなぁ、
とかそういや昼飯も食っていないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにしたのである。」
まさにこれ。くどい、とにかくくどい。必要のない情報が文章中にごまんと放り込まれていて
読んでいてものすごくイライラするというか、じれったくなるというか。例えていうなら、PL法の取り扱い説明書みたいなかんじです。
この靴は靴以外の用途に使用すると怪我をする恐れがあります。
靴を靴箱から出す時には、靴箱の四辺に引っかからないようご注意してください。
靴をはく時に靴べらなどをご利用になると、便利です。
そんな説明はいらないんだよ、と思わず突っ込んでしまう感じがおわかりいただけるでしょうか?
この文章も同様に、そういう不必要な説明が大量にあります。その結果長くなっています。
>>66 ありがとうございます
>呼びかけたのは男かと
あー・・・、ラッパーって書いたからそうなっちゃったんですかね。最初から女性と判断できるよう書き直してみます
>木陰〜
自分のイメージではなんというか、CLANNADのあの坂道的な・・・
桜並木 側歩白 道
土 溝道線 路
みたいな。伝わりにくくてすいませんorz
>会話のぎこちなさ
それに違和感をもたれると致命的になるので、初対面の自然な会話を練ってみます
>>69 ありがとうございます
一致してる意見が「文章がくどい、長い」なんすね
こればっかりはもう何度も推敲して削るしか方法が思いつかないです
頭の中のイメージを全部書き出そうとするからだってわかってはいるんですが、なかなかどうして
癖になってるんですよね・・・
>>68 そうか、ひかりのイメージはあれで良かったのね
傘の気遣いのとこは分かったけど、一回持ち直させたほうがより感じ出ると思う
>言ってなかったこと
ストーリー全体に関わることだけど、せっかくつけた盛り上がりの火を
自分で消してる感があるんだよね
最初の導入で声をかけて「あ、もしかして聞こえた?」って少女が言った
この部分で俺は、この子の声は聞こえないのが常態で、それがなぜか主人公にだけ聞こえてしまった
と想像した。なんだろこの子、幽霊? 特殊な生命体? 異世界人? etcいろんな期待をした。
夏の猛暑日に外で体育すわりをしているのも特別な事情があるんだろうと思ってた。ワクワクした。
だけど、なんかどっちかというと普通で何の変哲もない話に落ち着き始めた。
面白そうと思ってたのは自分の勘違いだったんだと分かった。
声をかけた理由、聞こえたんだと驚いた理由、座っていた理由
最初に興味を惹きつけてくれた要素が、とくに語られることなくあっさり手放された……さみしい
あと2DPで回復するか、俺の最初の想定以上にもっと惹きつける要素がないと
たぶん――パタン。
こう考えた結果、この話にはもっと本当に適した
オープニングイベントがあったんではないか?と感じておる次第
>>62 ・文章のテンポ
ダウナー系ですな。あまり個性的でない主人公の独白を聞かされつづけるのはちょっとした苦行です
・キャラのイメージのしやすさ
一人称という前提で、多すぎるし、少なすぎるし、遅すぎる。
少女の外形的観察は山ほど書かれているが、僕の受けた印象が少なすぎる。初対面の第一印象といえば、ふつうは全体をじろじろ観察しないで特徴的な一つに注目するでしょう。
たとえば大きな黒い目だったら、どんな目なのかもう少し「僕の視点」で教えてほしい。
忙しそうな、とか、気が強そうなとか、そういう印象が少ない気がする。
いずれにしても、一ページ目にひかりの情報がないから、牽引力がない。
まあなにが言いたいかというと、僕のいい訳的心情なんかは後回しでいいからとっとと女見せろってことです
>>62 こんだけの文章量で、ヒロインが主人公に声をかけた理由とか
物語の方向性とか、なんも見えないのはすごいね
既存のボーイミーツガールの作品と自分の作品を比べてみてはどうか
>>75 他作品の名前を出せるのは国民的名作、それもタイトルや印象的なセリフに止めろ
例えばドラクエなら「ぬわーっ」ってボケたキャラに「パパスかよ」とか、
まあ許されてその程度
それ以上クラッシュバンディグーについて細々と書くつもりなら同人でいいんじゃない?
>>75 ネタを過飽和にいれたラノベなんて腐るほどあるしパクリなんて言われないと思うけど、他のラノベと差別化できているほどの面白さもない。
一人で5人ぬきとか漢数字とアラビアが混ざってたり、…を2箇セットで使ってないのは改めた方がいい。
趣味で書いたとしても、誤字脱字が多すぎる。
>>75 オナニー小説じゃないですね
ただのオナニーですね
・文章はおかしくないか?
2ちゃんの書き込みでは普通な方だと思います
・話のテンポは?
どうでもいいことを書きすぎですね
落ち着いてまず自分の話したいことを頭のなかでしっかり考えてから話しましょう
・話じたいがパクリっぽいか?
パクリか否かが問題になるレベルに達していないので特に気にしなくて大丈夫じゃないですかね
次は小説を書いてきてくださいな
>>75 誤字だらけ脱字だらけ。
オナニーだと言っても目をそむけたくなるレベル。
あと○多すぎ。ライト兄弟やわくわくさんまで伏せるなら最初から出さなきゃいいのに。
小説としての体裁を成していない。
>>75 どこを取っても根本的に物書きに向いてない印象
それでも続けたいなら止めないけどな。趣味ならいいんじゃねえの
>>75 ライトでアレな本ばかり読んでるから勘違いしちゃってるんだろうな
よく子どもがSNSなんかのブログツールでオリジナル小説として書き綴ってるのと同じようなレベル
中坊ならまだいいが、それ以上だと黒歴史になりかねないからマトモな文章の書き方を学んだほうがいい
82 :
この名無しがすごい!:2011/04/17(日) 10:34:08.59 ID:YNioSNcX
>>75 多分、スレに晒されたものの中じゃ最低レベルだが、まあ元気出せ
>>72 最初の導入から〜途中なんの変哲もない、は狙ってみましたが
そのまま読み進めさせるには普通の話に落としすぎたようです
興味を維持させたままひっかけるのは難しいですね・・・
オープニングは変えるか、中頃の展開を変化させるかしてみます
ありがとうございました
>>73 ダウナーですか。自分では意識してなかったので盲点でした
テンプレな淡々とした主人公で書いてみるかと考えていたのですが、淡々としすぎでしたかね
少し感情をこめてみます
>印象
自分は初対面の人物の一点を注目せず全体をぱっと見る人間なので、それが文体にも出たんですね
主人公になりきって書き出すのは難しいですが、読者がどういう印象を抱くか
それを主点にして書いてみます
言われてみれば、外観的特長ばかり描写していました。反省点として生かしていきます
ありがとうございました
>>74 声をかけた理由等は最後に書くつもりでしたが、そこまで読ませる力が足りませんでした
というかまだ書きあがってないんですけどねwwww
ネタバレにならない程度に興味を維持させつつ、情報を小出しにしたほうがいいのかな
検討してみます
ありがとうございます
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ
ここ10日間くらいでこのスレでこれ見たの三回目くらいな気が……
もうやめようよこれ使うの……見た瞬間サブイボ出るよ僕……
>>75 ×パルナレフ→○ポルナレフ
×ニトロは触れたら爆発する→○ニトロは衝撃で爆発する。
遊何部?
×ネットサーフォン→○ネットサーフィン
あと2ちゃんねらーの2ちゃんねらーによる2ちゃんねらーの為の小説はもう問題外です。
>>75 2chのコピペレベルの文章を小説と称して晒した度胸だけは認めよう
こんなもんを人に読ますなチラシの裏にでも書いとけ
88 :
75:2011/04/17(日) 20:42:35.73 ID:VsOSpU//
評価ありがとうございました
ぜったい面白いって言われるようになってやるから覚悟してろよ!
>>88 偉くなったらこのスレのことをあとがきにでも書いてくれ
>>88 面白くなくてもいいからまずは小説書けるようになってね
>>54 感想ありがとうございます
やっぱり流されるだけの主人公は読んでてあまり面白いものじゃないですね
構成がおかしいのも、考え直します。
>地上げ屋
ああ、全然矛盾に気がついていなかった。ギャグにしても、世界観に矛盾するものは
出すべきじゃないですね。なんで書いちゃったんだろう・・
めっちゃ参考になりました
みなさん、いろいろな感想ありがとうございました m(_ _)m
95 :
94:2011/04/17(日) 23:34:15.64 ID:kxySxLsf
>>95 すっげー微妙なところで途切れてるけどいいの?
>>95 一章に入ってからはマニアックなカタカナの乱舞でもうチンプン。
世界観上あえてなのは分かるし、中にはちゃんと分かって喜ぶ人もいるだろうさ。
だけど、俺はこの作品のお客様ではないんだな、としみじみ感じさせられた。
しかし、アメリカ空軍の話とはいえ、ここまで英語漬けにしなくても……
真面目に感想を書くか迷ったんですが、ひと言だけにしときます
頭に被っている物体を即座にパンツ、それも姉ちゃんのパンツだと見抜くあなたは、間違いなくクロです
真っ黒け
>>98 最初の一文しか読んでませんが
僕の語りで始まったのなら、「発見」より「気がついた」の方が自然かと
発見した。だと急に引いたところから見ているかのような感じがします
>>98 >物語の冒頭としてどうか
途中で止めたのは正解だと思う。
>>98 なんか評価が分かれてるみたいだけど、
俺はすっげー面白かった
それはまたヴェートーヴェン的な…ってとことか切り返しが良い 普通ベト五は思いつきそうで思いつかないと思う
まぁ俺がシリアスしかかけないってのもあるが、正直このコメディ力は渾身のプロットと交換してもいい位だ
中身の無さゆえの軽さ勝負ならいいとこまでいけると思うよ
103 :
この名無しがすごい!:2011/04/18(月) 01:50:39.47 ID:rcEbvjuz
>>98 作者自身がめんどくさくなって止めたって言ってる作品に
真面目にアドバイスや感想書くのってすっげー虚しいもんがあるわ
これ、真面目に書いてみてもいいんじゃない? そんな悪くないよ
>>98 何回か声に出して笑ってしまった
センスを感じる
でもまあ、やる気がしないならこのネタに固執する必要もないかも
特に目新しい発明があるわけでもないし、別のネタでも普通に書ける人だと思うから
次は書きたいものを最後まで書いて、気が向いたら晒してください
106 :
この名無しがすごい!:2011/04/18(月) 06:36:47.04 ID:rJ4+Qapt
98の作者の自演ばかりだな
こんなありきたりなの話になるわけないだろ
>>98 >ある朝、俺、岸辺転人(きしべ まろんど)がある気がかりな夢から目を覚ますと、
自分の頭に姉ちゃんのパンツがかぶせられているのを発見した。
下手な一人称である。
>なかなかに刺激的な目覚めだが、まあ、これはこれで、いい。毒虫に変身していたわけじゃないから。
刺激的な目覚めというだけでは悪い事にならないので、「これはこれで、いい」は合わない。刺激的、という言葉を変えた方が良い。
毒虫がどうってのは、カフカの「変身」かい? これはすでに複数の作品で使われているよ。
>「ねーよ! つーか、あんた、ナイトキャップなんか普段使わないでしょ!」
華凜は俺がボケでゆるく流そうとしているのに、空気を読まない。朝からシャウトしすぎだろ、このクソアマ。
これくらいで「シャウトしすぎ」なんて言わないよ。
>「そうじゃなかなあ。華凜のパンツもたまには違うものを包んでみたくなったんだろう。縮れ毛より直毛のほうがいい的な――」
これは面白い。
>尻にキュウリがはさまっていた。うむ。これはさすがに俺も自分がどうかしていると思った。なぜキュウリ。なぜそれが尻に。
寝ている間に河童に尻子玉を抜かれそうになって、とっさに河童の好物のキュウリでヤツの気を引きつつ応戦しようとしたとしか考えられない状況だ。
まあ、いろいろ考えるのがめんどくさかったし、とりあえずそれもスルーしたんだけどね。
尻の穴に刺さってなくてよかったなあって思ってさ。キュウリはアルカリイオン水で洗って冷蔵庫に戻した。その晩、華凜がそれをバリバリ食ってたな。
これも面白い。
>納豆トーストというありえない物体のようだった。
これは「納豆が嫌いな自分からすればありえない」ならOKだけど、納豆トースト自体は毎日全国で食べている人がいるから、ありえなくはないからね。
>「運命? そりゃまた、ベートーベン的な……」
山田悠介の影響?
>納豆トースト食べながら、ケータイいじりながら、自転車こいでたの、みかんちゃんは? ど、どんだけ生き急いでるんだよ、この子!
これくらいの事で「生き急ぐ」ってのは大袈裟だと思う。
この分量だと、こういうギャグは大抵の人がブログ等でも書いている。
問題はこれを続けられるかだ。それがそこらの人と、作家になる人間の差だと思う。みかんとのファーストコンタクトも、ありきたりだ。
ただし、悪くは無い。このノリで300枚前後、そして起承転結を書けたならそれなりの作品になるのではないかな。
>>98 面白い
明らかに描写不足だけどこういう書き方もあるし
ギャグのセンス、リズム、テンポが良くて心地よい
あとは自分で飽きずに書き上げることのできる何かが必要
もっと自分が愛することのできるキャラクター像、世界観を突き詰めたらいいかも
とにかくコメディの語り手としては今までの晒しの中でも抜群の才能があると思います
>>98 文章はアレだけど、ラノベならアリなレベル。っていうか実際にある。コメディセンスも悪くない。
けど今のままじゃ厳しいね。軽いノリとテンポで読ませる作品にしろ、どっかに変わった設定は欲しい。
+αの捻りでも、あるのとないのとじゃ桁違いだ。
同じ異世界召還物でも、公衆トイレの便器からワープするっていうだけで、一風変わった印象を与えるものだ。
>>95 以前のものは読んでない。
冒頭のやり取りがありがちというか、わざとらしいホームドラマでも読んでいるような気分になる。
現代にあんなやり取りしたら(迷子の子供を戦闘機?に乗せる)問題になりそう、とか思ってしまう展開。
本格っぽい雰囲気を出してるのに、これはありなんだろうか…。
文章も読みやすくはあるけどそういうのに詳しくない身としては雰囲気だけ味わうしかなった。
まだ冒頭だしこの先は気になるけど、本格的な軍事ものっぽいなら読めないっす。
>>95 これは誰に向けて発信したいメッセージなの?
ターゲット層が狭い、狭すぎる
当時の時代背景や機材の説明に腐心するのはけっこうなんですが、そればっかりで人物の描写がおざなり
リアリティ重視にしてもありきたりすぎる展開
読者へのサービス精神も乏しい
序盤にもっとグッと惹き付ける何かが欲しい
>>95 状況説明まで専門用語でやろうとしてるから読みにくいと言われる。
>ハイスピード・ヨーヨーといわれる機動で
とか書いても分からないって人が多いとまず理解したほうがいい。
そこで悦に浸って「俺って特別だ」とか思うとミリオタに叩かれるからやめとけ。
『CMNF状態に陥ってしまった。瞬間的に俺の脳内にカテコラミンが大量分泌される。QRS時間は限界に近い』
とか書かれてもわからんだろ? これ簡単に言うと「俺だけ全裸。まずい」ってだけ。かなり意味ない。
ごめん、本文長すぎて切れた。続き
>>95 あと、これが一人称にしろ三人称にしろ、カタカナ語が羅列してあるだけで、戦闘の緊張感が全く伝わらない。
戦闘機が急旋回するときには、パイロットはGに苦しめられながらやってるわけだけど、そういった描写が少ないというかほとんどないというか。
おまけに激しい訓練の後なら疲労困憊になってるはずなのにすごく元気だよな。
そういう端々の要素がむしろ大事なんだよ。それがないと緊張感やリアリティーが失せる。
フルメタや蒼海ガールズを読んで勉強しろ。
あと、これだけじゃ分からないけど、キャラクターをもっときちっと作っておいた方がいい。
ミリネタだけで釣れる人って少ないし、人が生きた死んだで騒ぐにはキャラクターに愛着を持ってもらわないと無理だから。
以上。
115 :
98:2011/04/18(月) 20:15:17.23 ID:2YqQn+D9
みなさん感想たくさんありがとうございます
冒頭はカフカの変身のノリだったんですけど
あれって訳した人によって最初の文が違うんですよね、確か
私が読んだのは「発見した」バージョンだったので、それを使ってしまいました
筆をいったん止めたのは、コメディの文章にすると
非常に中身がうすーい話になってしまってモチベーションが低下したからです
あと、ヒロインは「天然ドS」なキャラで主人公に首輪付けたりする人なんですが
萌えはそこにあるのかな・・・とりあえず、別に萌えキャラを出して
続きを書こうかなと思います
萌えは無さそうだな・・・w
>>117 うーん文章は読みやすいというより拙いと言われるレベルかもしれません
個人的にキャラの台詞が台本的なのがいただけないです
現実味が無いというか人形劇みたいというか…まあそこは読み手の好みもあるんですけどね
キャラ・設定はありきたりすぎてちょっと先を読む気にはならないかなー
>>117 >まともに読めるか。読みやすいか。わかりやすいか。
文章は読める。言葉は平易だし一貫性もあるので読みづらくもわかりにくくもないが、
情景描写も、人物の描写も最低限しかないので読んでいて情景が思い浮かばない。
残念ながら、キャラは立っていない。
上げられている部分は、ほとんどが過去から現在までの説明で、誰も全然動いていない。
説明だけで動いていないから、キャラに魅力が感じられない。
全般的に説明が多いし、会話も設定説明のための会話っぽいので、引きこまれない。
だから、導入としてはイマイチ。
新学期の登校風景なんていう平凡な出だしは、かなり高い実力がなければ読者を
引き込むことは難しい。
過去の説明はもっと端折って、少し強引なくらいにイベントを早く起こした方がいい。
例えば、鉢合わせた和服美人と幼馴染みが二人同時に能力が発動してしまって、
そこで冷静に対処した主人公に、和服美人が興味を持って接近するとか。
過去の説明は、(必要なら)それから和服美人に向かって主人公からさせてもいい。
教師に疑われる話も、過去の説明ではなくて、現在進行形のイベントに絡めて
描写すればいいよね。
その中で、幼馴染み(メインヒロインだよね? でも描写の量から行くと和服美人の方?)を
もっと行動させて、作者が考える彼女の魅力を描写するようにして欲しい。
121 :
快晴ラッコ:2011/04/19(火) 00:28:04.55 ID:nyRKVFL/
>>94 民間人の子どもを飛行機に乗せているのがよくわかりませんでした。
「おねぇさんいい人!」よりも「そんなことってしていいものなの?」という疑問が先立ちます。
実際にあったことなのかもわかりませんが、リアルとリアリティは違います。
実際に起こったことでも常識的になさそうであれば、「リアリティがない」と言われてしまうのが現実です。
専門用語の羅列もどうにかしてください。
チンプンカンプンでやむなく読み飛ばしたら、そこで晒しが終わってしまいました。
既存の空戦ラノベを何冊か読み、初戦で使われている専門用語の数を数えてみてください。
精密な実感として、この作品の専門用語の多さが浮き立つと思います。
そのあとは、使う用語の数をそのラノベに合わせてみることを勧めます。
数字で縛ってみることは、練習法としては有効な手段かと。
>>117 文章は読めます。
細かいところは色々とあるんですが、推敲を重ねていけばなんとかなるだろうなと思いました。
構成についてもなんかアレなんですが、見直すということらしいので、見直してください。
本当に見直してください。現状ではほとんどが設定語りです。
包まずに言いますと、晒しの九割が「んなもん資料集に書いとけやヴォケ」と言われるレベルです。
そもそも「キャラが立つ」とは、なにかの事件やエピソード、出来事に対して特長的なリアクションを取ることを言います。
ドエスなキャラがドエスになるのは、「ドエス」と書かれているからではなく、主人公をバカ犬と呼んで鞭で叩くからドエスになるのです。
この晒し、言うほどのリアクションを取っているキャラがいましたか?
>>117 読んで内容は分かる。日本語として読めなくはない。だけど決定的につまらない。
たぶんそれは中身がつまらないからじゃなくて、間違いなく書き方に問題ある。
端的に言って小説の文章じゃない。主人公たちに関する観察記録を読んでる気分。
読んでいても全く主人公たちと情動を共有できない。きわめて悪いタイプの神視点小説だと思う。
Aです、Bです、Cだと言われました、とグングン話が進む。まるで年表読んでるよう。
「Aです」の瞬間の驚き、ためらい、五感で感じたこと等々をつぶさに書いて、興奮させてくれないと。
主人公が不自然なくらい物わかり良すぎるのも、マイナス
>>117 ・文章
ラノベの文章じゃねぇーw けど、読みやすい。ありがたい。
・キャラ
ラノベとしてはキャラが弱い。少年のリアクトが薄いのが最大の要因かな?
・構成・ストーリー
話を進めるのが遅くてインパクトがない。魔法少女を強烈にアピールしないと。
とりあえず、かっとビングしようぜ!
・以下スルー推奨
主人公が親友の彼女を、ヒロインがその彼氏を昔好きだった、って設定は、詰め込みすぎだろwと笑った。
地の文をキャサリンさんにしてるけど、キャサリンでいいような…?
一章?だけ主人公を少年で統一するのは効果的なのか…?
タイトルにある《魔法VS超能力》じゃインパクトは皆無。
それに、魔法と超能力の差異を表現するのは至難の業だと思うよ。
>>117 魔法VS超能力…禁書を思い浮かべてしまう(自分は読んでないけど)
もし本当にその内容で書くなら、これが導入というのはどうなんだろう。
今のところ超能力と絡むところはでてこなかったような…?途中から流し読みになったので、書いてあったら申し訳ない。
しかしパッと見はドジな魔法少女と平凡少年の日常、みたいな印象だった。
書きあがるまでは、読みやすい、分かりやすいよりも乱暴だけど自分の書きたいように作ってしまっていいんじゃないかと。
文章は読みやすいというより子供に読み聞かせてるような感じ。ちと句読点が多いかな。
キャラについては途中から主人公の名前が違ってたけど…。
作者自身が字を間違えてしまうくらい愛着のないキャラなんだろうか。
最初の鞠とのやりとり(鞄のところとか)は良いと思ったものの、そこから普通な感じになってしまったからね。
弱いというか影が薄い。ちょっと文章から目を離したら消えてしまいそう。
>>117 冒頭ですらない導入だけだからストーリーが分からない。
「魔法vs超能力」ってことなら、中二臭い『秘密結社に狙われた魔女』的な展開なの?
それとも超能力者は個人的に活動してるだけなの? それだと青春小説チックにできるが、そっちなのか?
それによって評価は変わるよ。せめて物語の半分か四分の一くらい見ないと分からない。
文章は穏やかで分かりやすくて良い。
ただ、これも『バトルもの』として見るか、『ラブコメ』として見るかで評価は変わる。
戦闘シーンだけがらりと文体が変わるならそれでもいいかもしれないが、その場合戦闘シーンも売りの一つだから、まだ分からない、としか評価ができない。
たとえば「とらドラ」でもこの分量の時点では竜児がぐだぐだ愚痴を言いながら教室に向かってたくらいの頃だから、これだけじゃなんともね。
キャラクターは、いまどきの分かりやすいキャラではない。
だからこの時点で分かることが設定だけなんだよね。この後にどういうものがあるのかによる、としか評価できない。
それと、これが作者にとって「充分な導入」なのだろうけど、削った方がいいと思う。物語の冒頭は「どうしても必要な情報」だけで充分なんだよ。
この場合は
・二人は幼馴染
・魔女であり、それを周りに隠している
・謎の美少女
くらいか。あと過去に主人公がふられていることも伏線になるかどうか、ってところ?
『二』と『三』を合体させて三分の一くらいにした分量でいい。
「動きがない」と言われるのは、ここの部分が長いから。
最初の『一』のシーンだけで、『三』の部分はまるまる想像できるんだよ読者は。あとは数行の補足くらいで充分。
「火が勝手についた。それを主人公が素早く消した。二人は驚かない」というだけの「動き」で『三』がほぼ伝わるの。
それを念頭に置いて書いてくれ。
以上
>>117です。
皆様、語批評ありがとうございます。
実は私、去年まで小説を書くなど思いもよらなくて、しかも、書いたものを他人に
見てもらったことも無かったもので、本当にありがたかったです。
文章については、とにかくずっと硬い文を書いていたので、とにかく柔らかく、わか
りやすくと努めてきました。どうやら、ある程度それには成功しているようで、そこ
は安心しました。
>>122様、「観察記録を読んでる」とのこと。実は、私はそういう分野の文ばかり書い
ていたのですよ。人間のことを書くのもなかったもので。まだ努力が必要とは思って
います。
物語の方は、確かに導入が長すぎるとは思っていました。本当はもっと早くに本編に
はいるつもりだったのですが、書いてるうちに段々面白くなって、余分に書き込んで
しまったというか…
>>125様
つもりはラブコメ風です。本当は、竹本泉的な、ぼんやりした感じを出したかったん
ですが。ほのぼのお便利少年を魔法少女と電撃使いが取り合う、みたいな。
とにかく、非常に参考になりました。ありがとうございます。
128 :
この名無しがすごい!:2011/04/20(水) 05:20:47.35 ID:jDvD2vCL
>>128 キャラクターの外見の描写とか全然ないし
主人公たちが高校生なのか中学生なのかもわからんね
読みにくいし、内容もあんまりおもしろくなさそうな感じ
電撃の一次発表までは全文発表は少なそうだな
>>128 み、短いよ……短い。
これが前回の続きってことは、その時はもっと短かったんだよね?
せめて、この3〜5倍くらいは書いてから晒して欲しいところ。
これくらいだと、感想が文章の体裁寄りになってしまう。
1行目から、意味不明なタイミングでの改行がところどころ目につく。
改行とか字下げとか一文字開けとか、基本的な文章の書き方のルールには従って
おいた方が無難。
優奈の声を聞いた時の、「幼馴染みの優奈か……」という書き方は、説明的で
不自然さを感じた。
ひとり言の体裁を装って説明されると、かえって不自然さが目立つ。
これは、「俺は〜ニヤニヤ顔をしているだろう」という部分もそう。
まあ、後者は、主人公は常に自分が周囲からどう見えるかを想像している変な
奴なのであれば、ありなのかもしれないけれど。
描写が少ない。
今のままだと、優奈の外見描写が少ない&タイミングが遅くて、読者に彼女の容姿
がぜんぜん伝わらない。
主人公が振り返るなり、優奈が主人公の視界の席に座るなりして、彼女が視界に入っ
た時点で彼女の説明を入れて、外見描写を入れた方がいいのでは。
もっとも、彼女の容姿だけじゃなくて、周囲の様子も、保戸田の外見も何も描写され
ていないので、読者は大量の脳内補完を求められるので、作者の頭の中にある
イメージを読者が共有できるように、適度な描写を入れて欲しい。
あと、優奈に関して「性格を知らなければ」と書いているので、(少なくとも主人公から
見ると)変な性格について、それを強調するような描写が欲しい。
ベタな展開を予定している様なので、キャラクターの個性なり何なりをかなり強調し
ないと、高い確率で平凡な習作で終わってしまいそう。
>>128 冒頭から描写不足な感じ
カップルだらけの教室の様子がもっと臨場感持って伝わるように
主人公の心情が伝わるように
優奈の容姿、細かい仕草、魅力がもっと伝わるように
既存の小説をたくさん読んで勉強してくださいな
あと「はがない」の習作っぽいです
アニメ見て思いついたような稚拙なアイデアです
>>117 「ライトノベル」の文体としては最適だと思った。
ここには勘違いしてる人が多いから、でたらめな感想がよく出るんだけど、
「ライトノベルは一般小説のレベルが下がった版」ではない。
ライトノベルはライトノベルなんだよ。
君くらいの文章でちょうど良いと思うよ。
***お知らせ***
このスレには時折、嘉一朗 ◆oOLN65ZNXE(通称:紅茶)というコテが現れます。
彼は感想がつかないと自演に走る事があり、一番最近では串[―{}@{}@{}-]をつけて電撃小説大賞スレ290で荒らしながら感想人批判をしていました。
電撃スレではID無表示ですが、晒しスレ34にて彼が紅茶コテに切り替え忘れたまま串として感想を書き込んだことから自演だと判明。
よって嘉一朗 ◆oOLN65ZNXEや串付きには反応せず、スルー推奨です。
どうしても彼にレスしたい人は、コテハントリップを付けて他者がNGできるようにして下さい。
>>134 西尾維新みたいだなぁというのが第一印象
家族、という設定も人間試験を思わせる
ショッキングな冒頭ながら、二人の会話→実はそこでは〜みたいな驚きはあまりなかった
全体的にキャラの言動は分かるものの、俯瞰的な状況、情景は分からない
内容的には面白そうだけど、キャラクターは好きになれそうにない
>>134 ・導入部分として成り立っているか
2の中ほどまではよかったんだけど、3でゆるゆるなバトルの中身が知れてからは面白く
なさそうだなと感じた。
兄を殺され、殺した人物に淡々と従う少女。導入としては謎めいていたのに、なんかそれが
置き去りにされたまま話が進んでいる。
兄の死はが悠美の性格(あるいは異常性)を際立たせる役割しかないのかな?
・情景描写や心理描写がしっかりしてるか、日本語としてまともか
情景や心理が分からないということはないんだけど、イメージするには読者に頼る割合が
高すぎな感がある。それより展開が説明不足。バトル場面で主に感じたので後述。
端々に出てくる比喩というか独自の表現もしっくりこない。レイルの変な発言は置くとしても、
団塊うんぬんやら混ぜ物ジュースやらパチ屋的発想やら、その場にそぐわない表現も目立つ。
何が言いたいのか考えさせるようなものはやめた方がいい。
バトルはつまらない。情景は不足気味だけど状況は分かる。ただ、展開が分かり難いし、盛り
上がりに欠ける。
なんかすごい攻撃を喰らった→平然と起き上がる、がすごく唐突に描かれていて、ハラハラも
ドキドキもワクワクも何もない。最初の盛り上げどころでこれじゃあねえ……。
ババ抜きが始まってからのやり取りも理解が追いつかない。何を語ってるの? と思ったら、
>一体どちらが有利でどちらが不利なのか、誰にも考察できない状態
だとかもうね……。こういうのって見てて面白いと思う?
幸田とレイルのカードの効果を見て不思議なのは、戦術レベルで破綻しないのかということと、
そもそも『勝敗』の条件って何さ、という二点。カードゲームは詳しくないんだけど、勝敗その
ものを逆転させるってアリなの?
しかも最後のカードは謎過ぎる。効果範囲ってないの? バトルの基本要素ってフィールドだと
思うんだけど、それが曖昧。割り込み上等なら、このカードで殺し放題だよね? レイルが偶然
あのカードを使ってなかったらどうなってたのよ?
とまあ、この戦い読んだだけでも、作者都合で話が進んでいくと推測できる。
神視点の語り口は、自分はさほど気にならなかったけど心情描写のタイミングが不親切のよう
にも思える。例えば冒頭の、「半分潰れかけの〜」の一文で悠美の心理描写をして悠美の台詞に
なった直後にレイルの心理描写をしてるから、ここはちょっと引っかかった。
「ここで状況を整理しよう」こういうのもいらないような気がする。
・キャラクターが立ってるか
わざとかも知れないけどレイルがしょっぱい。冒頭においては主人公(なのか?)である悠美の
対立軸そのものといった位置にいるはずなのに、安っぽい。言動と心理描写も繋がりが薄く、
人物そのものも薄っぺらく見える。なんで幸田某と戦うことになったのか分からんし。
彼の立ち位置は謎めいた存在であった方がいいように思う。キャスティングに失敗している。
逆に悠美には興味が湧いた。が、バトルが始まってからあまりにも一般人的なリアクションで
興味が一気になくなった。彼女の「精神力」とやらが伝え切れてないんじゃないかなあ。
初めてのツッコミも萎える萎える。
ゴスロリは、語弊があるけどレイルと被る。
・ぶっちゃけ続きが気になるか
ならない。上を参照。
>気になった部分の指摘
大体上で書いてはいるけど、魔法とカードバトルを上手く繋げられていない印象。
魔導士が裏から世界を支配しているのはスルーできるにしても、なんで『わざわざ』フリーター
やらぼっち大学生やら七三分けやら「冴えないルックスの若い男共」が魔法バトルしてるの?
支配階級からみた彼らの位置付けや、管理方法など、恐らくこの物語では気にしなくていいこと
が気になってしまう。『細けぇこたぁいいんだよ」と思えるような魅力的なストーリを頼みます。
>>134 1章は正直どうなの? って思う
視点が定まらないし、頑張って横道そらそうとして文字数稼いでるのがよく分かる
肝心なところ抜いたら2、3行も無いんじゃない?
「ゆるゆる魔法バトル」ってコンセプトだからなのだろうけど、これなら
「自宅リビング。高校の後の夕勤アルバイトから帰ってきたら会社員の兄が床に倒れていて、
この銀髪少年が我が物顔でソファーに座りながら、冷蔵庫に入っていたオレンジジュースを煽っていたのだ。
最低限の動揺や悲しみ、警察を呼ぼうと考える頭も悠美にあったのかもしれないが、そんな暇も与えず徐ろに少年が語り始めた魔導士の世界、
魔法少女の生活、魔法バトルの魅力etcをただただ適当に聞いている」
をきちんと書いたほうが冒頭としては面白いだろ、状況の異常さも際立つと思うし
思い浮かんだ冒頭のフォーマットがこれだったのか、それともそれを書く器量が無いから逃げたのかは知らないが
少なくともコレぐらいは書けるぜ、って読者に示さないと読者も話に乗れないだろ
何でどいつもこいつも書きかけの状態で晒すんだ
選考の人は導入部分だけで判断するわけじゃないだろ
しかもその導入も微妙なものばかりだし
真面目にやる気あんの?
本スレ139
確かに、1、2時間で書ける程度の量で、しかも明らかにまともなチェックもしていない
ようなのを見ると、イラっとするな。
……とはいえ、本当に初心者だと自分の作品がどうしようもないってわからないこともあるし、
方向性を確認する目的の短い晒しもある程度は仕方ないかな、とも思っている。
短いよ、って文句は言うけどね。
導入からダメなら見込み無しと切り捨ててボツにするんじゃない?
142 :
この名無しがすごい!:2011/04/20(水) 20:08:10.31 ID:IjXJha/4
なにかりかりしてんの落ち着けよデブ
143 :
この名無しがすごい!:2011/04/20(水) 20:22:05.51 ID:IjXJha/4
大体ここは新人賞に提出する予定の作品だけを評価する場所じゃないだろ
そもそも最後まで書けてそこそこ才気のある奴はこんなとこ用無いんだから微妙なのが集中して当然だろ。少し考えればわかること
>>134 ・導入部分として成り立っているか
冒頭をもう少しうまく書いてくれれば惹かれる。
でも、魔法バトルがいまいちのなので、魅力的な導入ではない。
あと、主人公はレイルでOK?
・情景描写や心理描写がしっかりしているか、日本語としてまともか
情景描写は不十分。あまり場の雰囲気が伝わってこない。
心理描写は、レイルと悠美のそれを両方ごちゃごちゃと垂れ流しているので、
まとまりが悪い感じ。
言葉の選択はところどころ変。
団塊の重役じみた風格、はレイルの描写としては不適切では、とか、ドリンクバーで
炭酸飲料やら野菜ジュースをまぜたものを飲んでも、気持ち悪さはあるかもしれな
いけれど、圧迫感はないだろう、とか。屈むのに頭を丸めるはないだろうとか。
浮きっぷりと書いておいて、違和感がないとかどうよとか。
ババ抜きのパチンコ屋のたとえもしっくりこない。
・キャラクターが立っているか
冒頭の悠美の冷徹っぷりは好きだけれど、その後はパワーダウンしている。
レイルは、まあ、どういうやつだかはわかった。
・ぶっちゃけ続きがきになるか
イマイチ気にならない。
というのも、カードバトルが煩雑なせいで、緊迫感が損なわれている。
また、ルールの存在を感じられない何でもありのパワーゲームに見えるので、
ぶっちゃけカードゲームを絡める必要性を感じない。
いきなり、カードゲームの存在を無視しているキャラもいるし。
146 :
この名無しがすごい!:2011/04/20(水) 22:37:59.29 ID:IjXJha/4
一応俺も
>>134 ・導入部分導入としてはあやふや。兄が死んでた冒頭のインパクトはあったけど134が以降も扱える設定には思えない。
いきなり主人公格の人間が当たり前に人殺したら感情移入もしにくいしもっとジャンルのとおりゆるい感じでいいだろう。
・情景描写心理描写日本語日本語は普通なんじゃないか。
情景描写はイマイチ、あと他の人も言ってるけど説明が少ない。幸田が勝ったシーンが致命的じゃないか。
バトルに負けたレイルに何のペナルティも無いんだもん。これじゃバトルじゃなくてカードごっこだ。
無傷で済む理由があるのかもしれんがそれは説明しよう。
心理描写はノーコメ
・キャラクター立っているけど方向性間違ってないか?
簡潔に言ったら主人公の2人は人殺しのキチガイと家族殺されて平然としてるキチガイペアだろ?
これじゃ精神病院の観察日記みたいで入りこめんよ。
悠美を良識人として最初から書いてツッコミ役兼ストッパーとしてつかっときゃ良かったんじゃないか。
・続きが気になるか
肝心のバトルが良くわからなかったのであまり気にならん。
つうかバトル無理に書く必要無いんじゃないか?向いてなさそうだし
・他の指摘
ちょっと単語の使い方とか慣れてない感じがするな。あと文章自体もなんかぎこちない。
普通に経験不足で設定を考える力も足りてないと思われるし、上で指摘されている様に余計な水増し文章も見られる。
だが思わずニヤリとしてしまう表現やセリフ回しやもあった、そういう方面では天性のユーモアセンスみたいなの持ってると思う。
そういう長所を生かせる内容にして情景描写が苦手な弱点を鍛えるべきだろう。
1つでも感想あればいいやと思ってみたらこんなに・・・どうもありがとう。
めし食ったら個別でお礼返します
とりあえず感想あるなしに関わらず最後まで読んでくれた方はどうもありがとう
>>136 なるほどやはり情景不足か。キャラクターも確かに奇抜さを求めて読者が感情移入できるかを考えてませんでした。
あと西尾先生の作品と内容が似てるのは偶然です。
>>137 確かに読者の想像力に甘えていた部分がありましたね。
比喩の部分は確かに不適切な表現がありましたね。鍛えなおします。
バトルの内容とバトルしてる連中に対する説明もいい加減すぎでしたね。
>>138 すまん逆に文字数は少なくしようとして頑張った。
余計な部分だけ書きたくなって肝心の部分を書く能力が足りてないみたいです。
スッカスカの冒頭にならないよう気をつけていきます
>>145 一応両方共主人公のつもりで書きました。
確かにルールの足固めが無さすぎでしたね。変な制約を作ったバトルを書けるレベルには達して無い事がわかりました。
悠美が感情やら見せ始めたのも悪手でしたね。
>>146 おっしゃる通り幸田VSレイルの解説が足りなすぎでしたね。あと言われてみればイカれてる2人組で読者が感情移入できそうな一般人的要素が皆無でした。
読者が入ってこれるようなセリフ回しを心がけていたのですがそれが逆に水増し文章に見える部分もあるわけですね。気をつけます。
>>149 いやこの冒頭が作中で重要な意味を持つならアリなのかもしれないけどさ
ノープランなわけでしょ?
短すぎるしなんの評価もできないかなーという感想
句読点的に見てないかな
晒し用に書いてみました、が。
人居ないっぽいですか?
いるけどあと1時間で寝る
いなくてもそのうち来るだろうし、晒しときなよ
155 :
快晴ラッコ:2011/04/21(木) 02:20:32.71 ID:Ctc97QeH
>>134 ほかの人が山ほど指摘している欠点は今さらなので省略。
大量には言われてないことをちょろりと言います。
・比喩のセンスが微妙。
>ファミレスのドリンクバーで炭酸飲料やら野菜ジュースやらを混ぜたものを飲んだかのよう。
こんな比喩で戦慄するほどの威圧感を感じろとか無理。
比喩というのは物事の形を性格に伝えるだけでなく、それの雰囲気も伝える必要がある。
「飢えた狼のような」といった比喩が月並みながらに廃れてないのも、狼の凶暴なイメージが強いから。
「ファミレスのドリンクバー」と言ったら、その段階で庶民的、平和的なものにまで落ちる。
慣用句に頼らないのは成長する上では必要なことだけど、だからこそ、自分で作った比喩は吟味しないといけない。
・説明しすぎ。
>兄を殺されても平然とする精神力の悠美に鬼気迫る程の恐怖と回避行動を取らせていた。
>幸田の攻撃は決して弱くなく、むしろ上級に分類されるであろう攻撃にも関わらず平然と復活したレイルが桁違いの防御力を所持していると推測しながら
こういうことを逐一説明されると萎える。
直で書かずに「あの悠美が……」とか「レイルsugeeeeeeeee」って思わせるのが小説やでー。
・キャラクターが立ってるか
立ってない。
正確に言うと、序盤で立ったキャラクターが途中から崩れた。
ババヌキの辺りで「健常者」と書かれた悠美は言うまでもなく、レイルにしても意味がわからない。
ダークヒーロー的なキャラにするには三枚目すぎるし、三枚目にしては兄殺しがあり得ない。
話の方向性によってはダブルキチガイもありだけど、この晒しではなんの方向性も掴めない。
このキャラでなにがしたかったの?
そこを明確にしないで小手先だけを直しても意味ないよ。
ただの感想でも構いませぬ
どうかヨロシクデス
>>156 作者の狙いははっきりと分かった。だから至極アドバイスがしやすい。
小説ならではの叙述法が使えていて結構興味深いと思った。
より「騙す」ことを強く意識してみてはどうか?
赤とか青とかではなくて、ちゃんとキャラ名(リュウとかケンとかのほうな)を出す。
バトルフィールドの背景も描写する。など
文章は改行、空行おおすぎてネット仕様つかケータイ仕様になっとるので、
最終的にはもう少し詰めてくれて構わん
>>156 どっかの作家に影響されてるのはよく解った
160 :
快晴ラッコ:2011/04/21(木) 03:11:48.29 ID:Ctc97QeH
>>156 この分量に対してとやかく言うのも虚しいものがありますけど、ふたつほど。
・戦闘について。
悲しいぐらいにスピード感を感じませんでした。
基本的に、小説でのスピード感とは歯切れのよさと文章量。そして緩急です。
歯切れが悪いor長い文章はだれますが、体言止めのオンパレードは疲れます。
短いセンテンスで歯切れよく魅せた直後に、ゆったりとした心理描写で余韻を持たせ、そして――。
な感じを意識してみると、臨場感のある戦闘シーンを書けるのではないでしょうか。たぶん。
とりあえず、現状では常に一本調子な印象です。
・試合後について。
三人の少女がまったく識別できなくって困りました。
三人の少女を細かく説明されても困るんですが、髪型ぐらいの描写はあってもよいのではないでしょうか。
>>156 ・地の文について
スラッシュと一行開けを多用しすぎ。
これらには普通強調の意味合いがあるので多用するとチープになるし、テンポが悪くなる。
特に会話文のたびに一行開けるのは無意味。喋るたびに間延びしてしまう。
スラッシュについてはラノベでは良くあることなので絶対にダメとはいわないが、やはりおススメしない。
それらを抜きにして文章だけ見ると悪くは無いが少し淡白な印象。
致命的にダメなところは無いが無難すぎて惰性で書いているような感じがする。
三人組の少女が主役でこれから日常系学園モノが始まると仮定して言うなら、文章がカタすぎる。
・その他について
少女三人に名前が無いのが解せない。実はこいつら単なるモブってわけでないのなら登場と同時に名前は出すべき。
名前が必要でないにしても赤と青って呼び名はおかしい。ツインテールとか太マユとかメガネとか本人の特徴にちなんだ呼び名が必要。
キャラクター重視の日常系なら、この三人のキャラの対比が重要になるのは言うまでもない。
一人はしっかり者、一人はお調子者、一人は気弱というバランス自体は悪くないが、それをもっと冒頭からアピールする必要がある。
主人公と全然関係ないゲームの内容から話が始まるのはダメ。しかも長い。
ロールプレイを始めるほどゲームにのめり込む情緒豊かな主人公を描きたければゲームの場面は2〜3行で結構。
バトル描写としても、やったことはお互い順番に蹴り→殴り→蹴りと攻撃しただけのことに文量を裂きすぎて冗長になっている。
攻撃する前にいちいち「行くぞ!」と言ったり覚悟を決めてから受けたりしていたらスピード感が殺がれる。
内容が短いのでこれ以上のことは言えないが、とにかくスラッシュと一行開けを減らすことと、三人の少女の書き分けをしっかりすること。
あとは各エピソードが面白ければOK。
がんばってね。
>>156 ・戦闘描写
躍動感がない。
格ゲー的な激しさは感じず、ぶつ切りの演出を繰り返すターン制のRPGでもやってるかのような感じ。
ひとつひとつの行動にインパクトを持たせようとして1行空けを多用しているのだろうけれど、
使いすぎなせいでメリハリがなくなり、単調になっている。
……と思ったら、試合後の少女たちの会話も会話の前に1行空けているから、
もしかして強調とかの意志がなく、単に台詞が見やすいように空けているだけ?
そうであれば、全てやめたほうがいい。
あと、雰囲気を出そうとして使っている表現も、うまく機能していない感じ。
>>156 中二っぽい戦闘描写から女子高生の日常へって雰囲気の違いはわかった。
ただどちらも主語がはっきりかかれてないから、そういう文章に慣れてない自分には誰がやってるのか、言ってるのか判別しにくかったや。
とくに三人のシーンは少女やら彼女たちやら赤青やら、まだそれぞれの外見もよく分かんないうちに言われるからなおさら。
言葉遣いとか仕草だけじゃなく外見描写でも区別してほしいと思った。
>>156 >戦闘描写など、地の文
スローモンション的な演出はアリだと思うけど、それにしては少し長いかな。加えて
同じトーン、同程度の動作描写だから味気なく飽きる。格ゲーならコンボも当然ある
のだろうから、その辺をスピーディーに描けば緩急付けられていいんじゃないかな?
地の文より戦闘中の台詞が壮絶に違和感があった。普通、殴り合い(蹴り合い)で
言うような台詞かなあ? 特に格ゲーなら悲鳴、喚声、絶叫くらいしか言えない気が
する。だから『格ゲーでした』って言われても「はあ?」って感じ。
場面が変わってからは圧倒的に情景、人物描写が足りない。
他の感想人も言ってるけど、名無しにする意味も分からない。
>出来ればダメな所は全部容赦なく。
現実感のある戦いが実は……ってのはありきたりに感じるほど捻りがない。しかも
さほど臨場感もないから、後でネタバレした時の喪失感もハンパない。
場面転換直後が、青の少女が血反吐撒き散らしてぶっ倒れるとかなら興味を引か
れるかもだけど、そもそも5DP近くを費やして物語の方向性が全く掴めないのが
問題。
格ゲーを騙しに使って読者に何を感じてもらいたいの? この騙しにどんな効果を
期待しているかが分からない。当然、自分には何の効果もなかった。女三人が駄弁り
始めて、「なにこれ???」としか。
>156
戦闘中に喋るという非リアル感=格ゲーという複線かもしれないが、それが戦闘シーンの足を引っ張っている。
戦闘がワンパターン化している。蹴るや殴るのほか、避けてカウンターを狙うとか投げとか格ゲーらしい動きやアクションがあるほうがいいのでは?
オチを着けずに、純粋にもっと凝った動きをしたアクションシーンだけのほうが実験や習作という意味で、ここの人たちにはウケが良かったかも。
>>156 短い。もうちょっと書いて欲しかった。
バトルの部分がフェイクっていうのは完全に失敗だったと思う。ネタバレの瞬間げんなりしてしまった。
あと超能力系無しのバトル物にしては味がなさ過ぎるし、0コンマ秒のやりとりのくせにべらべら喋ってるから特撮戦隊物や水戸黄門並のお約束に守られたグダグダっぷりを感じた。
俺は夢枕獏の文体が好きなんだけど、そういう風に格闘系の描写を書ける人の文章を参考にして勉強するとこからはじめたらどうだろう。
そこから派手さかつ、2chの格闘板で騒いでるにわかを納得させるくらいのリアリティを同居させるくらいまで高めて欲しい。
あと女3人の部分は他の人と概ね同意見。
とりあえず小説の基礎中の基礎の部分を勉強してもらいたい。
167 :
156:2011/04/21(木) 18:59:18.00 ID:aYYbVLn0
oh....帰ってきてブラウザ開いてみたら凄い数の感想
みなさん読んでくださってありがとうございます!
超嬉しい。
参考になる指摘ばかりでありがたいです。
戦闘のスピード感、三人少女、そして地の文の無表情が主にダメな部分ということですね。
気をつけて、また書いたらこちらでうpさせて頂きたいと思います。
ところでスレチかも知れないんですが、
派手な戦闘描写が魅力的な小説で、おすすめのものってありますか?
家にも色々あるんですが、もっと読んで勉強したいと思うのです
168 :
この名無しがすごい!:2011/04/21(木) 20:25:13.62 ID:tdr8fRGr
167
創作文芸の質問スレやここの集うスレに行った方がいい
と、いうより基本的にここで質問するのはよくない
【アドレス】
http://www5.pf-x.net/~wannabees/cgi-bin/upload/src/si0553.txt 【ジャンル】現代もの(ファンタジー?)
【タイトル】未定
【評価基準】
・キャラは魅力あるか
・文章は読みにくくないか、ラノベとして適切か
・世界観がある程度わかるか(疑問、おかしいと思うところあれば指摘してほしい)
・展開は遅くないか、興味引かれるか(どこまで読めたか)
中途半端な部分までですが晒させてもらいます。
現状でだらだら続いているなぁと自分でも思うのですが…どうでしょうか。
平行世界的なものを扱ってますが知識はほぼゼロです。。。似たような話があったらご指摘くだされば幸いです。
面白いか、つまらないか、簡単でもいいので感想いただければとー。
よろしくお願いします。
>>170 平凡な会話文が多すぎやしない?
それがだらだら感につながってると思う
例えばプロローグはこれの半分ぐらいでまとまると思う
あと、「かろうじて血の繋がりが証明されている義兄」って意味不明な書き方も気になる
義理の兄って血がつながってないから義理なんじゃあ・・・
>>170 途中から飛ばし読みになりました
淡々としすぎじゃない?
読む人を楽しませようという気概が感じられないし、作者も楽しんで書いてる感じがしない
ノリノリで書いたのは最初の意識が遠くなるところくらいまででしょうか
>>170 >日暮れ近くなって雨がやみ、薄れていく雲の間から夕日が覗き始めた。
広彦はもう三十分近く、庭へ続く窓を開け放ち、濡れた花壇や芝生を眺めていた。学校の宿題もそっちのけにして、母親に何度か小言をもらった後である。
「やっぱり来ないかなー」
「ご飯できたよ。寒いから雨戸を閉めてくれるかな」
母の秋が部屋向こうの台所からひょこりと顔を出す。
はーいと間延びした返事をして雨戸を引っ張り出そうとしたそのとき、石垣の上から待ちわびていた鳴き声がした。
子供らしい丸顔を笑顔でいっぱいにして、広彦は急いで台所を振り向いた。
「おかーさん、トラ来た!」
虎模様の猫はしなやかに着地してニャンと鳴いた。この時間になると決まって総上家へやってくる。広彦の手に湿った鼻を押しつけるしぐさは食事の催促だ。
「やっぱり野良猫なんだよ」
おかずを一品皿にのせてやってきた秋を、広彦は見上げる。
普通
>>170 >「そうかなぁ」
秋は広彦の隣に膝をつき、あんかけの卵焼きののった皿を猫の前に置いた。たちまちたいらげたトラを、ほっそりとした手で優しく撫でる。トラは気持ち良さそうに人懐こく鳴いた。
「こんなに綺麗なんだから、ちゃんと飼われていると思うけど」
「でも首輪してないし」
「そうだね」
「ね、うちで飼ってもいいでしょう」
「春彦さんが良いって言ったらね」
広彦は母親を見上げ頬を膨らませた。
「おとーさんはダメだって言うけど、おかーさんは飼いたいんでしょ?」
「春彦さんが良いって言ったらね」
秋は皿を取り上げると立ち上がった。
「雨戸を閉めて。いつまでも冷たい風に当たってると風邪引いちゃうよ」
トラは満足そうにニャアと挨拶し、いつもどおり素っ気無く帰っていく。広彦は拗ねた顔をして雨戸を閉め、台所へ移った。
「二人で一緒におとーさんに頼もうよ」
「どうして?」
「おかーさんも飼いたいなら、ぼくの味方でしょ」
サラダを盛りつけていた秋は手を止め、首を傾げた。
「そうねぇ、誰の味方かって言ったらトラの味方かな」
「トラ?」
「いつも決まった時間にここへ来て、出されたものを食べて帰る。トラがそうしたいなら、それでいいんじゃないかな。首輪をつけてうちに閉じこめるなんてかわいそうじゃない?」
黒味の薄い茶色の目が広彦を見つめる。広彦はちょっと考え、頷いた。
「かわいそうかも」
秋は微笑み息子の頭を撫でた。
「いつかトラも、どこにも帰らずうちに居つくようになるかもしれないよ」
「そうしたら飼っていい?」
「そうしたら、一緒にお父さんにお願いしよう」
「ちぇー。それじゃ、結局ダメだよ」
読んでる人が退屈する。
>>170 >広彦は両手を頭の後ろへ回して唇を尖らせた。秋は笑ってテレビを指差した。
「テレビを消して。もうお父さんも帰ってくるから」
言い終わらないうちにチャイムが鳴った。春彦だ。広彦はリモコンを放り出し、廊下へ飛び出した。
「おかえり!」
玄関扉を開けると、外の空気はいっそう冷たくなっていた。だが、ひやりと背中が冷えたのは寒さのせいだけではなかった。
見慣れた父のかたわらに見慣れない少女が立っていた。
年頃は広彦と同じだろう、長い髪をツインテールにした可愛い女の子だ。しかし、つぶらな黒い目は奇妙だった。鉱物を思わせる、作り物めいた冷たさがあった。
「こんばんは」
まるで花咲くように、にっこりと笑う。けれど、その目は冷たいままだ。
「あら、その子は?」
エプロンを脱いだ秋が廊下をやって来る。
「ちょうど門のところで会ったんだ。広彦の学校の友だちだって。何か用があるそうだよ」
「こんな時間に、一人で?」
秋は驚いたように少女を見たが、すぐにリビングを指差した。
「ちょうどご飯ができたから、食べていったらいいわ」
しかし少女は笑みを引っ込め、首を振った。視線はずっと広彦へ向いている。
「あんたが総上広彦ね」
姿に見合った可愛らしい声は、ひどくすさんで張りつめていた。
「初めまして。さようなら」
ぞっと全身の毛がそそりたつのを広彦は感じた。本能的な恐怖を感じて勢いよくドアを閉じ、鍵をかける。
どんと、凄まじい衝撃があって空気が震えた。アルミのドアがひしゃげて砕けたガラスが飛び散った。秋が悲鳴を上げたが、長くは続かなかった。
気づくと倒れていた。視界の半分が赤い。まだ靴をはいたままの春彦の足がすぐそばにある。だが、そのかたわらに眼鏡の取れかかった頭が横たわっているのはなぜだろう。手を伸ばして父に触れてみようとしたが、体が動かなかった。口の中がピリピリしたし、体中が痛かった。
ドアがなくなった玄関の向こうに、少女の姿はない。代わりにトラが広彦を覗きこみ、ざらざらした舌でしきりと頬をなめている。
そのうち近所の人の姿が見え始め、サイレンの音が近づいてきた。トラの姿はどこかへ消え、いろんな顔と手が自分を覗きこみ触れるのを感じた。
「ああ、ひどい」
「子供はまだ息があるぞ」
「かわいそうに、こんな……」
赤い回転灯が人々の頭上で輝いているのをぼんやり見ながら、広彦は気を失った。
これをもっと早く持ってくる。
>>170 >第一章〜猫御殿〜
雨がやんだばかりの空にはいまだ分厚い雲が立ち込めている。三月下旬だというのに空気は冷たく、重い。
総上広彦を乗せた軽トラックは暴れ馬よろしく音を立てて、川沿いに立つアパートの前に停まった。
「よっしゃー! 今日も絶好調、オレ!」
運転席から飛び降りた勝呂猛が両腕を伸ばし、天へ届けとばかりの大声を上げる。
逆立てた金髪に、唇や眉や鼻にはピアスを通し、擦り切れたジーンズと破れかけのシャツに鋲のついたジャケットという格好。今年、成人式を迎えたばかりだが、新成人としての落ち着きはまるでない。
広彦は遅れて助手席を出ると、かろうじて血の繋がりが証明されている義兄を絶不調な青い顔で振り向いた。ダウンジャケットにジーンズという普通の格好も、猛といると対照的な地味さがある。整ってはいるもののパッとしない顔つきのせいかもしれない。
「あんまり大きな声出さないでよ。ただでさえ目立つんだから」
古くからある工業団地だ。建物はおろか公園や商店などもどことなく古臭い。トタン造りのアパートを背景に、猛の姿は妙に目立っていた。というか浮いている。
「おらおら、さっさと荷物運ぶぞヒコ助」
まるで聞いていないが、いつものことなので広彦も気にしない。トラックごとアパートに突っ込まなかっただけましだ。
「鍵もらって来る」
ここは普通
>>170 >アパートのすぐ隣家へ向かい、チャイムを鳴らす。
その瞬間にドアが開き、魚類を思わせる面長の顔をした老人が現れた。ギョロリとした目は広彦を素通りし、鼻歌を歌いながら荷おろしの準備をしている猛を見た。
「きさまか、うるさく叫んでおったのは!」
「どーも! そいつのアニキの猛っす」
「うるさいわ、このガキンチョめが。静かにせい!」
痩せた体から出ているとは思えない大音声が、あたりにびりびりと響き渡る。猛はヒャーと舌を出して頭をかいた。
「すいまっせーん」
盛大な鼻息を吹いたあと、老人はようやく広彦を見上げた。
「で、なんじゃ?」
「今日からアパートの部屋をお借りする総上です」
「ああ、きみか」
老人はちょっとうなって、胸ポケットにはさんであった眼鏡を取った。分厚いレンズをつけた姿はますます魚っぽい。
「目が悪いもんでな。今日はあのガキンチョがつきそいかい」
「叔父は仕事で」
正確には叔父ではないが。老人はズボンのポケットから鍵を出し、広彦へ渡した。
「お借りするだなんて、そんなたいそうなモンじゃないがね。近ごろの若いもんは、言葉ばかり丁寧で気に食わん」
まぁよろしくと素っ気無い言葉だけを残して、ドアが閉まった。
ただでさえ気分が悪いところへさらに嫌な気持ちになり、広彦は仏頂面でアパートへ向かった。タンスを抱えた猛が後に続く。
「どうした?」
「いやなじいさん」
「この前、親父と来たときは感じの良い人だったんだろ。今日はたまたま留守番してたんじゃねぇの」
「同じ人だよ。子供だけだから見くびってるんだ」
「オレは大人だぜ」
次に続く
>広彦は二階の南端にある部屋の前で立ち止まり、呆れ顔で猛を振り向いた。
「ガキンチョって言われてたじゃん」
「偏屈なじいさんだと思って我慢しな、これから世話になるんだから」
パンクな格好をしている割にまともなことを言って、さっさと開けろと視線で促す。広彦はそこだけ新しい鍵穴に鍵を差込み、少し軋むドアを開けた。
入ってすぐが台所、そして十畳の部屋がひとつとトイレ。風呂はない。これから始まる高校生活の三年間、もしくはそれから先も暮らすことになるかもしれない新居は日当たりが悪く、湿ったにおいがした。
もともと少ない荷物を運び終わるのに時間はかからなかった。汗を洗い落としたいという猛の要望で、近くの銭湯に寄ってから昼食をすることになった。
平日の昼間のこと、銭湯にいるのはご老人ばかりだ。猛の姿は異星人じみて目立っていたが、本人はまるで気にする様子がないのもいつものこと。すぐ向かいにあったラーメン屋で昼食を済ませ、アパートへ戻る頃には二時を過ぎた。
「それにしても、猫の多い町だな」
家の軒先や石垣の上などを眺めながら歩いていた猛が、ふと顔をしかめてぼやいた。
「昔からそうだよ」
「俺はぜってー住めねぇな」
たいがいのことに対して怯まない猛も、犬や猫は大のつくほど苦手なのだ。
「じゃーな、しっかりやれよヒコ助」
「もうその呼び方やめてよ」
猛は軽トラへ乗り込み、にやっとした。もともといかつい顔をしているだけあって、そうすると悪役の俳優みたいになる。人好きのするタイプとはほど遠い。
「女連れでライブに来れるようになったら変えてやるよ」
人差し指と小指を立てる手まねをしてみせたが、すぐに引っ込めちょっと真面目な顔つきをした。
「本当に一人で大丈夫か。無理して思い出すことでもねぇと思うんだがな、オレは」
「人の心配してる暇があったら、自分の心配したら。このあとのデートがうまくいくか」
「デートじゃなくてライブだよ」
殴るそぶり。広彦が後ろへよけると同時に、エンジンを吹かす。
「とにかく、いつでも戻っていいんだからな。変な遠慮すんなよ」
「分かってる」
かくいう猛は二年前に家出して以来、東京で暮らしている。今日、広彦の手伝いに来たのも住んでいる場所が近かったからだ。その猛が実家のことを話すのも妙なものだった。
軽トラは行きと同様、勢いよく走り出し、たちまち小さくなっていった。広彦はしばらくそれを見送り、アパートへと踵を返した。
ライトのベルなんだからギャグを増やすべき場所。
レス番号が飛んでいるな。また串か
>>170 >「ヒーくん!」
一瞬、呼吸が止まる。聞きなれない少女の声だったが、その呼び方はいやというほど覚えている。
胸の痛みとともに、軽い眩暈。頭を押さえて耳によぎった声を振り払い、広彦はトラックが去ったのとは反対のほうへ視線を向ける。
少し離れたところにダックスフントを連れた少女が立っていて、目が合うなり空いている手をぶんぶん振り始めた。
背中まで届く波打つ栗色の髪に、すらりとした小柄な体。小鼻が少し上を向いた、まだ幼さの残る童顔。オレンジ色のスキニーパンツと、丈が長めで肩口の開いたトレーナーという格好に、クマの顔を象ったショルダーバッグをかけている。
少女は犬を引っ張るようにして駆け寄ってきた。遠目にはわからなかったが、左目の下に小さな泣きボクロがある。
「わー、やっぱりヒーくんだ。わー」
やたらわーわー言いながら顔を近づけてくるので、広彦は思わず後ろへ下がった。少女はきょとんとし、ついで悲しそうに眉間にしわを寄せた。
「まさか、あたしのこと忘れちゃった? もう覚えてない?」
「如月都津(キサラギツツ)」
それだけ、呟くように答える。たちまち、日の光が差したかと思うほど少女の表情が明るくなる。
「そうだよ、都津だよー。覚えててくれたんだね。わー」
お花畑が見えそうな勢いでくるくる回りだす飼い主を、犬の方はつぶらな瞳で見守っている。都津はすぐにハッとして回るのをやめ、体に巻きついたリードのロープを真っ赤になって回収にかかった。
「ちょっと待って、ちょっと待ってね。行かないでね」
「犬、飼ったんだ」
「中学校に入る時に知り合いのおじさんからもらったの。いま四歳」
都津はロープを取り終えると、乱れた髪を撫でつけ、前髪を留めていたピンをつけ直した。イチゴの飾りが髪の上で少し揺れた。
昔の面影を残した幼馴染の笑顔から、広彦は思わず視線をそらした。
「このアパートに引っ越して来たの?」
「こっちの高校に入ることになったから」
「どこ?」
「舞花学園」
都津は目を見開き、口をOの字型にした。
「舞花? あたしと一緒だー」
ここはもっと強い印象を。
***お知らせ***
このスレには時折、嘉一朗 ◆oOLN65ZNXE(通称:紅茶)というコテが現れます。
彼は感想がつかないと自演に走る事があり、一番最近では串[―{}@{}@{}-]をつけて電撃小説大賞スレ290で荒らしながら感想人批判をしていました。
電撃スレではID無表示ですが、晒しスレ34にて彼が紅茶コテに切り替え忘れたまま串として感想を書き込んだことから自演だと判明。
よって嘉一朗 ◆oOLN65ZNXEや串付きには反応せず、スルー推奨です。
どうしても彼にレスしたい人は、コテハントリップを付けて他者がNGできるようにして下さい。
>170
>「そっか、そっか。ヒーくんも舞花に通うんだ。それじゃ、もしかしたら同じクラスになれるかもしれないね。小学校以来かー」
もう同じクラスになることが決まったかのような喜びよう。おもむろにズボンのポケットから携帯を取り出すと、くすぐったそうに笑った。
「みんなにも教えてあげよー。ヒーくんがいなくなってから、みんな寂しがって大変だったんだよ」
「いいよ」
広彦はとっさに手を伸ばして都津の携帯を押さえた。目を丸くした都津の手の中で、折りたたみ式がカチリと閉まる。
「どうしたの?」
「いい。言わなくて」
「でも、みんな会いたいだろうし」
「あれから新しい友達もできただろ。俺も、もうあんまり覚えてないから」
「あたしのことはちゃんと覚えてたじゃない」
「近所だったからだよ」
都津は瞬きし、視線を落とした。それと同時に携帯を握った手も下がる。広彦は押さえていた手を離して、ゆっくり都津から距離を取った。
「それとさ、その呼び方」
「え?」
「もう子供じゃないし、名前で呼ばなくていいだろ。如月」
じゃあな、と小声で言って、逃げるようにアパートへ向かう。
「あ、待ってよ、ヒーく……」
急いで振り向き、都津を睨んだ。都津はしばらくもごもごしていたが、唇を噛み肩を落として、小さく頷いた。
階段を駆け上がって振り向くと、まだそこに都津は立っていた。俯いて動かない飼い主に構わず、じれた犬がしきりとリードを引っぱっている。
広彦は部屋に入り、ダンボール箱の間に寝転がって目をつむった。そのまましばらく、じっとにじむような頭痛に耐えた。
睨むまでもない状況
串は串だが・・・私ではないw
>170
>もともと多くない荷物だったため、翌日の昼過ぎにはおおかた片付いていた。
最後のダンボール箱を開けた広彦はちょっとの間、手を止めた。自分で詰めた覚えのないものが新聞紙を緩衝材にして積み重なっている。それも、最近のものではなく五年前の引越しの時の荷物らしいのが、新聞の日付で分かった。
大切にしろ、という義父の一筆が書かれたメモをつまみ、息をつく。養子になったわけではないから正確には義父ではないが、引き取って世話を見てくれた怜二は実の父より厳しいところがある。
しかしその分、広彦のことを考えてくれてもいる。実際、古い荷物が取ってあったのは素直に嬉しかった。だが、その中身を見ることは今の広彦にとっては重荷だ。
封をし直してしまっておこうかとも思った。しかし少しためらったのち、広彦はガムテープへ伸ばしかけた手を引っ込めた。新聞紙を引っ張り出して写真立てやアルバムを手に取った。
両親とも、広彦が十歳になるまでにずいぶんな量の写真を撮っておいたらしい。ビデオテープもかなりの量になる。しかし、そこに映っている家族の姿を見ることはどうしてもできなかった。
いっとき春彦が単身赴任をしたときにやり取りした手紙。広彦が描いた絵。賞状。絵本や学習ノート。
すべて出してみて、広彦はため息をつく。出してはみたものの飾りようがなさそうだ。
「どっちにしろ押し入れ行きか」
しまいなおしていると、アルバムと一緒にしておいた小振りのファイルから紙切れが落ちた。キャラクターの絵がプリントされたアドレス帳だ。引っ越す前、都津や友人たちから渡されたものだった。
かすかな記憶を引っ張り出しながら、広彦は表紙をにじませている小さな染みをなぞった。大きな目を涙でいっぱいにした幼馴染の姿をぼんやりと思い出した。穴あけされ綴じられた用紙には、クラスメイトの連絡先や広彦へのメッセージが書かれている。
落ちた紙切れを拾い、眉をひそめる。パンチがされていないところを見ると、ただ挟んであっただけらしい。内容はごく短く『困ったことがあったらいつでも相談にのるよ』という一言とともに携帯の番号が書いてあるだけだ。
そして小さく『秋さんの見知らぬ友人より』とあった。
次に続く
>「見知らぬ友人?」
不可解な単語をつい口に出し、広彦はつかのまそれを見つめた。
両親はともに近しい身寄りがなかったし、交友関係も広くなかった。それだから広彦の引き取り手もなかなか見つからず、近所の人がようやく古い年賀状の中に義父の名前を見つけて連絡してくれたのだ。
広彦の知らない友人がいなかったとは断言できない。しかし、秋自身の知らない友人というのはどういうことだろう。
「……ストーカー?」
その単語が浮かぶなり、すぐさま紙をまるめてゴミ箱へ放った。放物線をえがいて見事なゴール。
改めて散らかしたものをダンボールの中にしまいなおし、押し入れの奥へ押しこむ。きれいになった部屋を見回し、まくっていた袖をおろした。
時計は三時をさしていた。必要な買い物をすまし、ついでにちょっと町中を見てまわればちょうど銭湯へ行く時間になるだろう。
出かける準備をして、部屋の鍵を手に取った。しかしドアへ向かおうとし、ちょっと動きを止めた。
展開が遅い。
>>170 >捨てた紙切れがどうしても気になる。
あのファイルに挟んであったということは、両親の葬式が終わってから引越すまでの間に渡されたということだ。『相談にのる』という言葉は広彦へ向けられているということになる。
広彦は少し迷ったあと、丸めた紙を再び拾った。広げてシワを伸ばしているうち、昔にそれを見たことがあるのを思い出した。
大人たちが引越しの準備をしていたときだ。広彦は一人、部屋の隅に座っていた。そこへ、義母が遠慮がちにこの紙切れを持ってきたのだった。
「広彦くんのお洋服に入ってたんだけど、誰からもらったメモかな?」
もちろん広彦には分からなかった。広彦はただ、秋という母の名をそれ以上見ていたくなかった。反射的に紙を受け取って、ちょうど持っていたアドレス帳にはさみ、それごと義母に渡したのだ。
その紙切れの差出人が誰なのか、記憶を探ろうとするが頭が痛む。両親の――五年前の――ことに近い記憶を引っ張り出そうとすると、いつもそうだ。
ひとまず紙切れを財布にねじこみ、アパートを出た。
良い感じだ。
>>170 >駅前の商店街で買い物を済ませた帰り道、橋の途中で都津を見つけた。犬の散歩を片手間に携帯をいじっていて、広彦に気づく様子はない。
広彦は立ち止まり、距離が近くなるまで待った。
「如月」
都津はわっと声をあげ、携帯を放り出した。飛んできたそれを落ちる寸前にキャッチし、広彦は笑った。
「相変わらずそそっかしい」
「わー。びっくりした。お買い物?」
広彦の姿に慣れたらしい犬がワンと挨拶する。その頭を撫でてやり、広彦は携帯を都津へ手渡した。都津はペコリと頭を下げながら礼を言い、上目遣いに広彦を見た。
「昨日はごめんね」
「俺のほうこそ悪かった、キツい言い方して」
丸っこい顔に明るい笑みが浮かぶ。都津は強く首を振って、広彦の持っている買い物袋を覗き込んだ。
「お惣菜ばっかり買ってない? ちゃんと栄養のあるもの作って食べなきゃだめだよ」
「料理はおじさんたちに仕込まれたから」
「そうなんだ。親戚の人たちはどう?」
「良い人たちだよ。母さんたちとは全然付き合いがなかったみたいだけど、よく面倒見てくれた」
「そっかー」
ホッと息をつき、まるで自分の事のように都津は笑顔になった。広彦は少し黙ってそれを見つめる。都津はきょとんとし、少し頬を赤くした。
「どうかした?」
「変わってないなと思って」
橋から見える古びた町並み、そして川を挟んで向かいに広がる住宅街を眺める。
「おまえも、この町も」
都津は広彦の視線を追い、首を傾げた。
慣れるのが早い
スレの邪魔になりそうなので消しました。
いちいち抜き出しての連投やめてもらいたい。
>>171-172 感想ありがとうございました。一応、当人は面白く書いてるつもりなんだけど…
前に晒したときも淡々としてるって感想いただいてるので、文章の癖になってしまってるみたいです。
今後気をつけて改稿してみようと思います。
あと義兄はなんて書いてみたらいいか悩んだ挙句ああなりました。もうちょっと表現方法気をつけてみます。
なんだかんだいいながら嫉妬されてコピペされるぐらいだから
元は悪くないと思うよ。
そしてしばらくして、たゆたうのコピペ
>>170 >「そうかなー」
広彦はズボンにしまっていた財布からあの紙切れを取り出し、都津へ向けた。
「おばさん、俺の母親と仲良かっただろ。このメモの相手のこと知らないかな」
シワだらけの紙へ向いた都津の目が丸くなる。
「秋さんの見知らぬ友人? えー。なにこれ怖い」
「引っ越す前に渡されたと思うんだけど、誰だか分からないんだ」
「ふぅん。この人のこと知りたいの? 一応、お母さんに聞いてみる」
「頼む」
紙をしまい歩き出そうとすると、都津が慌てて呼び止めた。
「ヒ……あ、えっと。連絡先教えて」
すでに日は傾き、鮮やかな夕日が空を染めている。退屈そうに寝そべったダックスフントが大きなあくびをした。
番号とメールアドレスを交換すると、都津は嬉しそうに携帯を抱きしめて言った。
「良かったら、今度うちにご飯食べに来てね」
「ああ」
都津の家は昔の家のすぐ近くだ。そのことを思い出したのだろう、都津はハッとなった。
「あ、無理しなくてもいいから」
「飯がなくても行くよ。おばさんにはいろいろお礼も言わなきゃいけないし」
「そう? じゃあ、来れる日に連絡して」
おもむろに、ダックスフントが起き上がった。リードを引っぱられながら、都津はぶんぶん携帯を握った手を振った。
「ばいばーい」
小学校の時というより、幼稚園の時から都津は変わっていない。広彦はちょっと笑って手を振り返し、アパートへと踵を返した。
歩きながら手に持った携帯を見つめる。あの紙切れの差出人。誰か確かめるには電話をかけてしまえばいいのに。広彦はそれをためらっていた。そうしなきゃならないと思っていても、両親のことと関わるのがまだ怖いのだ。
無駄な会話が多い
>>170 >砕け散るガラス。目の前を流れる血。わずかにくもった眼鏡。
広彦は自分の悲鳴に驚いて飛び起きた。同時にひどい頭痛にうめく。冷や汗がどっと額を流れ、背筋が震えた。
枕元で携帯が光っていた。震えのおさまらない手でそれをつかみ、通話ボタンを押す。時計の針は七時半を少し過ぎていた。
「はい」
「よう、起きてたかヒコ助」
「タケ兄……こんな時間に何の用?」
「初めての一人暮らしはどうかと思ってな。また悪夢にうなされたりしてねぇか?」
何か特別な能力でも備えているのか。広彦はこめかみを押さえて息をつく。
「ないよ」
「ふぅん。その割りには声が暗いじゃねぇか。まあ、いいや。ちゃんと病院行っとけよ」
「分かってる」
さっさと切ろうとして、はたと紙切れのことを思い出した。
最初不自然
>>170 >「そうだ、五年前の引越しの時の荷物に変なメモが入ってたんだけど」
内容を話すと、笑いこそしなかったものの猛は揶揄するような口調になった。
「誰かの悪戯じゃねぇの? 気になるならかけてみろよ」
「そうなんだけど」
「代わりにオレがかけてやろうか」
「いいよ」
広彦はうなった。猛のことだから相手が誰でもまずけんか腰になるに決まっている。
「そういやおまえがウチに来た時、親父たちが妙なこと話してたぜ」
「何?」
「すげぇ額の香典があったとか何とか。誰がくれたのか分からないから使っていいものかどうか話し合ってたよ。結局、おまえの貯金にしたみてぇだけど」
「……おじさんたち、この番号にかけてみなかったのかな」
猛はちょっと思い出すような間を置き、言った。
「かけなかったんじゃねぇかな。怪しすぎるだろ」
「そうだよね」
やはり無駄な会話多い
>>170 >それからライブのことやら、猛の一人暮らしのノウハウを伝授されているうちに八時を過ぎた。広彦は電話を切り、震えのおさまった手を眺めた。
ここのところ、昔の悪夢を見る回数が増えてきている。なくしてしまった記憶が頭の中で暴れまわっているかのようだ。
まだ少し残る頭痛で重い体を布団の中から引きずり出し、雨戸を開けた。外の眩しさに目を細める。すっかり目が覚めたところで、朝食を作るため立ち上がった。
部屋の掃除を終えたあと、コインランドリーへ向かった。休日なせいか堤防には親子連れが目立つ。意識的にそちらから視線を離した。
洗濯が終わるまで待っている間、見るともなしに例の紙切れを眺めていた。殴り書きされている番号を見ては、もう一方の手に持った携帯へと視線を移す。都津からの連絡はまだなかった。
アパートに戻ってしばらくテレビを見ていたが、昼食を終えると再び部屋を出た。
堤防沿いを歩き、橋を渡る。それから、住宅街へと足を向けた。
最悪の記憶はなくしていても、暮らしていた家への道は忘れていなかった。空き地が埋まって新しい家が立っている以外、家並みにはほとんど変わりがない。
公園から二ブロックほど先へ行った区画。そこが広彦の家があった場所だ。
しかし、総上家があった場所だけは、ぽっかりと穴が開いていた。広彦はつかのまその場に突っ立って、思わず苦笑した。
まだ昔の家があると思っていた。もしくは新しい家が建ち、別の家族が暮らしていると思っていた。
しかしそこはただの空き地で、石垣も、庭の木も、門も、広彦の記憶を刺激するものは何もなかった。それが良かったのか、悪かったのかは分からない。しかし広彦はホッとしている自分を感じた。そのことに無性に腹が立った。
不意に、聞きなれた鳴き声が広彦を呼んだ。虎模様の猫が近寄ってきて、広彦のズボンに体をすりつける。
「トラ?」
答えるようにニャアと鳴く。すらりとした美しい姿は見間違えようもなかった。
「おまえ、まだいたのか」
微笑をにじませながら、広彦は屈んで懐かしい友人の頭を撫でた。青みがかった黒い目が気持ち良さそうに細まる。
「あれからちゃんと食ってるのか?」
聞くまでもなく、トラの整った体格を見れば一目瞭然だ。
「おまえ、やっぱり誰かに飼われてたんだな」
聞き慣れた、おかしい。
>>170 >「おまえ、やっぱり誰かに飼われてたんだな」
トラは尻尾を揺らしながら広彦の手に湿った鼻を押しつけ、ぺろりと舐めた。
「悪いな、今は何も持ってないよ」
静かな瞳が広彦へ向き、しばし間を置いて、トラは小さく鳴いた。
「母さんはいないし、父さんもいない」
あの最後の日。秋がこうしてトラを撫でてやっていたときのことを思い出し、広彦は手を止めた。もっと撫でろとばかりにトラは鳴く。
ポケットから紙切れを取り出した。
誰からか分からない多額の香典。この見知らぬ友人とやらは、両親の死について何か知っているだろうか。
しばし迷ったのち、携帯を出して番号をダイヤルする。トラを撫でるもう一方の手が知らずに汗ばんだ。
一回目のコールののち、相手はすぐに出た。
「はい。赤穂ですけど」
少し訝しげな、くぐもった声。太った男を、広彦は連想する。
「赤穂、さん?」
「はい」
その声が急に間近から聞こえ、広彦ははっとした。と同時に毛づくろいしていたトラがけたたましい鳴き声をあげた。その体をソーセージみたいな太い指がつかまえている。
いつの間に現れたのか、癖のある髪をだらしなく伸ばした太った男がそこにいた。ジーンズにTシャツを着て、その上によれよれのジャケットをはおっている。二十代の後半といったところだが、髪型同様、いまいちしまらない格好だ。
「やれやれ、こんなところにいたのか」
男は心の底から吐き出すような息をついた。同じ声と息が、耳に当てた携帯から広彦へ届く。広彦は携帯を閉じ、警戒しながら立ち上がった。
男は肩に携帯をはさんだ窮屈そうな格好で、やっきになってトラをおさえている。海藻みたいな髪の毛の間からのぞく目が広彦へ向いた。
思い出す理由が弱い。
>>170 >「やあ。初めまして、と言ったほうがいいかな」
「あんたが?」
メモを赤穂と名乗る男へ見せる。体格のわりに子供みたいな丸い目をじっとそれに注ぎ、赤穂は頷いた。
「やっぱり覚えてないか。お葬式のときに渡したんだ。受け取ってくれなかったから、服のポケットに押し込んでおいたんだけど」
広彦は首を振った。赤穂は気分を害した様子もなく笑った。笑顔というものを忘れてしまったかのような引きつった笑みだった。
「それでもメモは取っておいてくれたんだ。良かったよ、連絡をくれて」
「母さんの見知らぬ友人って?」
「ああ、それは」
頭をがりがりとかく。ぼさぼさの髪がさらに乱れる。
「何て書こうか迷ったんだ。お互いに面識はなかったけど、ボクは知ってたというか。つまり、お世話になっていたから」
どことなく仏頂面になっているトラがニャアと鳴く。
「そうそう、この猫が、キミのお母さんに夕食をもらっていただろう」
「それじゃ、トラの飼い主なの?」
「飼い主、というのとは少し違うけど」
赤穂はもごもごと口ごもり、せわしなく周りを見回した。
「こんなところで立ち話もなんだから、ボクの家に来ないかい。何か話したいことがあるから電話をくれたんだろ」
「ああ、だけど」
広彦は少し迷ったが、赤穂に助け舟を出すようにトラが鳴いた。ついてこいといわんばかりに広彦を見つめている。
「堤防のところに車を止めてあるんだ」
赤穂について歩きながら、広彦は都津にメールを送った。赤穂という名前を知っているか確認だ。返事はすぐに来た。
この程度の展開なら退屈する。
>>170 >Re:いまメールしようとしてたとこー
猫御殿の赤穂さん、知ってるの? すっごいお金持ち、何でかおばさんたちの命日には必ず、総上くんが住んでた家の前で手を合わせてるの
だから、お母さんが、その見知らぬ友人っていうのは赤穂さんのことじゃないかなって
「猫御殿?」
思わず声に出して呟くと、赤穂はちらりと振り向いた。
「あ、知ってるんだ」
「差出人不明の香典っていうのも……」
「ボクだよ。あんまり大した額じゃなかったけど、多すぎても困らせるだけかと思ってね」
「ただ猫の面倒を見てたって理由だけで?」
「いや、それだけってわけじゃないよ」
またもごもごと口ごもる。
「とりあえず、うちにおいでよ」
「遠いの?」
「車で三十分くらい」
オレンジのワンボックスカーが、わずかに歩道に乗り上げる形で止まっていた。広彦は後部座席に乗り込んだ。赤穂は猫を助手席にのせ、キーを差した。
「近いうちにキミに連絡を取ろうと思ってたんだ。電話をくれて良かった」
ニャア、というトラの鳴き声。
「ご両親のことは本当に悲しい事件だった。改めてお悔やみを言わせてもらう」
「事件? 事故として処理されたって聞いてるけど」
「ああ、うん、そうだったね」
赤穂はルームミラー越しに不思議そうに広彦を見た。
「聞いてるけどって、キミは当事者だろう」
広彦は窓の外へと視線を移し、肩をすくめた。
「覚えてないんだ」
赤信号で車が止まる。まるで示し合わせたように、赤穂の顔とトラの顔が同時に覗いた。
「覚えてない?」
「あのとき何があって、どうなったのか、何も覚えてないんだよ」
「……そうか」
赤穂は急に納得したような様子になって頷いた。
「記憶喪失というやつか。よっぽどショックだったんだね」
馬鹿にされているような気がして、広彦はカチンとした。
「あんたは何か知ってるのか?」
「それで、どうしてここへ戻ってきたんだい?」
即座に聞き返され、ちょっと言葉につまった。赤穂が慌てて付け足す。
「ただの質問だよ」
「……思い出すために」
「五年前のことを?」
「そう」
青信号に変わり、列が動き出す。車は滑らかに左折した。ハンドルを操作しながら、赤穂は呟いた。
「それじゃあ、ちゃんと認識してもらわなきゃね」
訝しげな目を運転席へ向ける。ルームミラーの中で、赤穂はいびつに笑った。
会話を省略すべき
これは私の真似をしているのか?w
198 :
この名無しがすごい!:2011/04/22(金) 15:58:52.78 ID:Fo14bKS1
どうせお前なんだろ
>>170 >車は田んぼを横切る道路を通り、舗装されていない山道へ入った。人家はまるで見当たらない。
しばらく行くと、木漏れ日の差し込む中に木造の門が見えた。赤穂はその手前で車を止めた。
「ここからは歩きだ」
山頂までの距離を見て、広彦は眉をひそめる。
「ここから登るの?」
「いや、すぐだよ」
トラを先頭に、二人は並んで木々にはさまれた道を進んだ。さらに石段を登った先に門があり、その屋敷はあった。
広彦は都津が『猫御殿』と呼んだのを理解した。まさに時代劇に出てきそうな“御殿”だった。
連なる部屋を取り巻く回廊に、真っ赤な欄干。渡殿の柱もまた赤く、さらに金粉で猫の模様が描かれている。その下を遣り水が流れ、中庭の大きな池では二つの島が橋で繋がれている。
中庭を見渡せる座敷に通された広彦は、しばし言葉もなく立ち尽くした。
「ここがあんたの家?」
「うん、まぁ」
赤穂は奥の御座を見つめている。厚畳みにしとねや脇息が置いてあるが、座っている者はいない。柄や色使いからして女性物らしい。人気はなかったが、他にも誰かいるようだ。
「お茶を持ってくるよ」
赤穂がいなくなり、広彦はすることもなく縁側にあぐらをかいて中庭を眺めた。
庭や池の島、ところどころに猫がいる。いつのまにやら姿を消したトラも、屋敷のどこかでくつろいでいるのだろう。
同じ町とは思えない。ここだけ何かしら異空間に位置しているように、広彦には思えた。
ここまでをもっと早く
>>170 >「よい眺めじゃろう」
急に声をかけられ、広彦は驚いて後ろへ向いた。
深紅の袴に緑や橙色の衣を重ね、さらに桜色の汗衫を羽織った少女が、悪戯っぽく笑って広彦を見下ろしていた。
黒目がちの瞳に、うなじで切りそろえられた髪。鼻筋の整った上品な細面が、実に服装と似合っている。
年のころなら十二、三歳ほど。格好のわりにぞんざいな手つきで、奥の座敷を示した。
「あちらで話そう。いま赤穂が菓子を持ってくるところじゃ」
広彦は黙って立ち上がり、少女の後に続いた。白いうなじを見るともなしに見ていると、少女は振り向きふふっと笑った。
「狐につままれたような顔をしておるのう」
そういわれると、少女の顔つきがどことなく狐っぽく見えてくる。何となく、そう言うと怒られそうな気がしたので、広彦はやはり黙っていた。
少女はしとねの上に横座りして、脇息にもたれかかった。
「楽にしてよい、このインテリアはただの趣味じゃから」
正面の座布団に正座した広彦は素直に足を崩し、あぐらをかいた。
「妾(わらわ)は琵琶じゃ。弾くほうの琵琶。そのまま呼んでもらって構わぬ」
「俺は……」
「知っておる、知っておる。総上広彦。妾とおぬしはまさに『見知らぬ友人』というわけじゃ。まぁ、それについてはおいおい分かるじゃろうからいちいち話さん」
鈴を転がすような声で次々と言葉を重ねていく。心地よい強弱は何かの歌でも歌っているようで、広彦が口を挟む暇もない。
「おぬしが戻って来たと噂に聞いての。近いうちに招待しようと思っていたところだったのじゃ。赤穂の馬鹿者が接触しそこねて以来、おぬしとは会えなくなってしまったからのう」
広彦は眉をひそめる。
「俺に何か用が?」
「うむ。おぉ、来た来た」
赤穂が廊下から入ってくるや、少女の頬がパッと染まった。ややつりあがり気味の目が盆にのった皿へ釘づけになる。
「ワラビ餅、食べられるよね」
「あ、どうも」
赤穂は茶と菓子を二人へ配り終えると、ほくほく顔の琵琶へ向き直った。
「来た来た」はこのキャラで不自然
>>170 >「それじゃ、ボクは奥の部屋にいますから。ちゃんと説明してあげて下さい」
「分かっておる、分かっておる」
赤穂が出て行く。たちまち琵琶はいっぺんにワラビ餅を頬張り、膨らんだ口の中で幸せそうに咀嚼してごくりと飲み込んだ。
「んまい。至福なり、至福なり」
たしかにうまかった。こんなシチュエーションでなければ、思う存分味わって食べていたいところだ。
琵琶はずずっと茶を飲み、黙々と食べている広彦の様子に首を傾げた。
「どうした。口に合わんか」
「いや。俺、ここで何してるんだろうと思って」
「妾と一緒にワラビ餅を食べておる。なんじゃ、記憶喪失とやらになると認識力も落ちるのか」
「そうじゃなくて。俺の用って言うより、あんたらの用で連れて来られたみたいじゃないか。さっきの赤穂さんの言葉といい」
「ふむ」
琵琶の視線がしばし宙へ向く。その澄んだ瞳がわずかに青みがかっていることに、広彦は気づいた。
「たぶん、おぬしの質問と妾の用件は、そう無関係でもないところに位置していると思う。ずばり、おぬしは亡くした父母について聞きたいんじゃろう」
小さな人差し指がピンと立った。広彦は最後のワラビ餅を食べるあいだ、じゅうぶんな間をおいてから聞いた。
「五年前にあったこと、何か知ってるのか?」
「それを話すには、まずおぬしに来てもらわねばならぬ所がある。さあ、茶を飲め。では、ゆこうぞ」
言われるまま冷たい茶を一口飲み、広彦は慌しく立ち上がった。琵琶はさっさと廊下へ出て、衣擦れの音だけ立てて歩いていく。
人気のない廊下をぐるぐると渡り、やがて寂れた裏庭へ出た。靴脱ぎには琵琶の草鞋と一緒に、広彦の靴がきちんとそろえて置いてあった。
二人は裏木戸をくぐり、林の中をしばらく歩いた。
時計を見ると五時になろうとしている。木々の間から差し込む西日が妙に熱い。
やがて、洞窟の前に出た。琵琶がおもむろに広彦の手を握った。
「中は暗いからな。しっかりついて来るのだぞ」
「こんなところに何があるんだ?」
「来れば分かる」
ここに来るまでに、多くの読者が終了するかもしれない。
>>170 >ためらう間もなく、ぽっかり開いた穴の中へと進んでいく。高さはじゅうぶんにあったが幅はせまく、油断すると壁にぶつかりそうになる。
おまけにすぐ外の光も届かなくなり、広彦は息苦しさを覚えた。
「どこまで行くんだ」
「黙ってしっかり妾の手を握っておれ。振り向くなよ」
声は何故かしら緊張をはらんでいた。
やがて、ざわざわと虫の這うような音が聞こえ始めた。しきりと何かが体に触れた。思わずたたらを踏みそうになった広彦の手を引っ張って、琵琶はずんずん歩いていく。
ざわざわ、きぃきぃ、気味の悪い音はいよいよ大きくなり、そして不意にぱたりとやんだ。
琵琶の振り向く気配。
「もうすぐだ」
言葉通り、すぐに明かりが見えた。広彦はほっと息をついた。
そこは洞窟の深奥でなく、外だった。御殿のある側とは真裏に出たようだ。そのわりに、さっきと変わらぬ西日が木々の中へ差し込んでいる。
軽い頭痛と眩暈を覚え、少しふらついた。琵琶が下から覗きこむ。
「大丈夫か?」
広彦は黙って頷き、自分の体を見下ろした。ありがたいことに虫はついていなかった。
二人はさらに歩き続け、やがて先ほどの裏木戸とまったくよく似た門の前に出た。琵琶は何も言わずにくぐっていく。広彦はちょっと周りを見回し、その後に続いた。
寂れた裏庭。きざはしと回廊。赤い欄干。先ほどまでいた御殿とまるで同じ造りをした建物がある。
妙な既視感を覚えて、広彦は立ち止まる。訝しげな広彦を振り向いた琵琶は、黙ってついてくるよう目顔で促した。二人は履物を脱いで屋敷へあがり、入り組んだ回廊を広間へと戻った。
相変わらず静かで人気はなかったが、座敷の景色は二人が出て来たときとは違っていた。廊下から回ってみれば、十匹ほどの猫が夕日のかかった座敷に寝転がっていたのである。
イメージできる。ここは文章がうまい
>>170 >第二章〜侵食〜
耳元で嘲るような哄笑が響いた。
広彦はうなって寝返りを打ち、布団で耳を塞いだ。そして、はっと目を開ける。建てつけの悪い雨戸からもれる光が重い瞼を刺した。
「ここは……」
アパートの部屋だ。時刻は七時を過ぎたばかり。
時計を確認し、先ほどの哄笑の正体を悟って顔をしかめた。枕元に置いてある携帯電話が震えながら鳴いている。マナーモードにし忘れていたらしい。
猛かと見当をつけてサブディスプレイを見やり、ちょっと息を止めた。見慣れない名前が光っている。
「東雲ナナ?」
たちまち、猫御殿で起こった一連の出来事を思い出した。つい昨晩のことが、遠い昔のことのように頭の中を回る、回る。
「夢じゃなかったのか」
しばしディスプレイの名前を眺め、携帯を開き耳に当てる。おはよう、と寝覚めの鼓膜にしみ渡る澄んだ声。
「総上くん?」
「ああ」
「いま起きたみたいな声ね。今日、覚えてるよね」
「ああ……」
瞼をこする。九時に駅前に集合、赤穂の車で猫御殿へ、だったはずだ。
「なら良かった。昨日、だいぶ疲れてたみたいだから、一応モーニングコールしておこうと思って。遅刻したら許さないから」
涼しい声で、軽やかに脅すようなことを言う。広彦は起き上がり、うめいた。
「必ず行くよ」
「よろしく。じゃあ、あとで」
清々しいほどあっさり切れた。
夢かどうかを確認したり、起きてすぐに電話がかかってくるのはワンパターン。
もっと工夫したほうが良い。
>>170 > 青空の狭間に奇妙な空間のズレがあった。
「あれが界域侵食。今からあそこまで移動する。フードをかぶって。飛ぶわよ」
「飛ぶ?」
おもむろに広彦のマントをつかみ、ナナは跳んだ。
一度目は地を、二度目は宙を踏みしめ、その二度目で二人の体が一気に空へ昇る。見る間に猫御殿が遠ざかり、加速を終え停止したときには山の頂上よりも高みにいた。
だが不思議と風は感じなかった。二人の周りだけ異空間になってしまったかのように、シンとしている。
「正確には位置レベルの移動ね」
ナナがつかんでいたマントを離した。わずかに認識できる透明な足場の上を歩き出す。こつこつと、靴音さえしそうな足取りで。
広彦はおそるおそる踏み出し、その後を追った。眼下に見慣れた町並みが広がっている。
「位置レベル?」
「空間をあるブロックに分けたさい、そこで生じる進行圧の別にレベルをつけたもの。界域圧とエピドラの透過率との比で、進行圧の度合いが分かる。大きいほどレベルは低くなるし、小さいほど高くなる。ここはレベル八だから中くらいね」
ナナが振り向く。広彦は肩をすくめた。
「つまり、レベルが高いところほど強い界域圧を受けて浸食されやすくなるということよ」
「何で空中を歩けるんだ?」
「赤穂さんが結合のために空間認識を働かせて、ブロック指定しているから。わたしたちはいま、固定対象から切り離された存在なの」
ここはイメージ難しい。「域」の説明不足
>>170 >――準備はよいか?
どこからともなく響く、琵琶の声。
ナナが頷き答えると、二人の周りに突然、真っ赤な炎が上がった。驚いて後ずさる広彦へナナの声が飛ぶ。
「鬼火よ。よそ見しないで、侵食部に集中して」
二人よりも大きな炎はパッと飛び散り、小さな炎になって周囲をくるくる回った。
――では始める。
きし、と空気が軋み、次いで侵食部分が不気味に渦を巻いた。
侵食部、空気で軋んで渦を巻く、色等イメージできない。
>>170 >甲高く鳴き喚きながら現れたのは、四本の節足をもつ蜘蛛に似た生き物だった。
生き物、と明確にはいえないかもしれない。何しろ空の向こう側から現れたのだ。
後ろ二本の足が異様に長く、前の二本が短い。丸い胴体に頭部らしい球体がくっついた姿はどこか昆虫に似ている。
それはおもむろに後ろ足で立ち上がった。そうすると、あたかも木の枝と野球ボールで作った人型のようになった。体長は広彦の倍以上ある。
「これがフシノイ?」
ナナが跳んだ。卵型のつるんとした頭部めがけて、拳をふりおろす。
目も口も鼻も耳もないが、相手にはそれが分かったらしい。その巨体からは想像もつかない速さで横へ跳び、四足で着地。不快な鳴き声を上げて、四つん這いのままナナのほうへ走り出す。
「剣舞焔剛」
ナナの呼びかけに応じ、揺れる鬼火が手足に絡みついた。両手のそれは鋭い切っ先をもつ赤い双剣になり、両足のそれはごつごつした溶岩じみた塊と化した。
同時にフシノイが突っ込み、ナナは踊るように剣を振るった。二つの姿が一瞬の間に交差し、そして止まった。
蜘蛛に似た生き物、に加えてもっと特徴を書くべき。描写を省きすぎ
206続き
姿をしっかり描写する事でその後の戦いのイメージがしやすくなる
どうせ応募する予定の無い作品であろうw
それなら自分で投稿サイトに公開したら良いではないかw
まさか新人賞への応募予定作品を晒すなんて馬鹿な事はしていないであろう?w
ここは2ちゃんねるだって事を考えれば、そんな馬鹿な真似はするまいw
>>170 >ゆっくりとフシノイの頭部が横にずれた。節足が反対側に曲がるとともに、倒れた体はかすかな痙攣を残して動かなくなる。
かと思いきや、ぐるんと反転してナナに向き直り――襲いかかる間もなく残った頭部を踏み潰され、今度こそ足を伸ばして息絶えた。
ブーツの一撃が作り出した衝撃が、空気さえ押し潰そうかというほどに、少し離れたところにいた広彦にまで伝わった。半ば圧倒された広彦には、呆然と立ち尽くす以外にすることはない。
ナナが振り向き、フードの中から言う。
「気をつけて」
頭上から、きぃきぃという怖気立つ鳴き声。
広がりつつある侵食域から二匹、三匹と、フシノイが気味の悪い節足を現していた。
フシノイの描写が少ないせいで、動きのイメージが難しい。
君の悪い節足の説明をもっとするべき。
210 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/22(金) 17:09:20.12 ID:lIcKokI7
外出予定なのでここらで終了
170さんは読者が退屈しないようにもっと工夫するべきだと思う。
無駄な会話が多くて、多くの読者が投げ出すと思う。
文章は上手い方。頑張って。
211 :
快晴ラッコ:2011/04/22(金) 17:13:57.25 ID:s3f8zg8q
212 :
快晴ラッコ:2011/04/22(金) 17:28:12.80 ID:s3f8zg8q
213 :
170:2011/04/22(金) 21:36:16.11 ID:aVVEtc+f
>>212 感想ありがとうございます
もうちょっとラノベっぽい展開が必要みたいですね。。。
自分の書きやすいキャラを動かしていたので読者に対する配慮を考えてませんでした
設定とともに気をつけて全面改稿していこうと思います
>>170 昼にざっと読んで、帰ってからきちんと読み込んで感想書こうと思ったらこんなことに
なってしまったので、読み取れた範囲で感想を。
>・キャラは魅力あるか
ない。
魅力を感じられるほど、各キャラ独自の動きがない。
親戚とか、幼馴染みとか、色々登場するけれど、本当に出す必要があるんだろうか。
最終的にどれくらいの分量で完成させるつもりなのか判らないけれど、各キャラクター
は、名前を持った登場人物として登場させるだけの意味があるんだろうか。
終局までのストーリー、シーン構成、登場人物の役割、ページ配分をもう一度考えてみては?
>・文章は読みにくくないか、ラノベとして適切か
文章は普通。特に魅力は感じなかったけれど、読みづらいということはない。
全体的に、もっさりした感じを受けながら読んだ。これはもう冒頭から。
テンポが悪いのもそうだし、会話にも文章にも特に引きつけるものがないので、
ゆっくり、淡々を進む感じがした。
たとえば、琵琶と猫と座布団の話のところも、秘密を明かしていくシーンなのに、
何かだるさを感じながら読んだ。
感想を書くつもりで読んでいなければ、確実に投げている。
あと、玄関のシーンは、各キャラクターの位置関係と、起きた事象の結果との整合性に
首をひねりながら読んだ。
ここは後できちんと検証しようと思ってたので、勘違いかもしれない。とりあえず気になったと書いておく。
>・世界観がある程度わかるか(疑問、おかしいと思うところあれば指摘してほしい)
なんとなくは。
>・展開は遅くないか、興味引かれるか(どこまで読めたか)
自分でもわかっていると思うけれど、遅い。
猫屋敷の前くらいまではそこそこきちんと読んだけれど、そのあとは流し読みの速度が速くなった。
書く必要のある内容と、そうでない内容を見極めて、もっとテンポ良く話が進むようにする
必要があるとも思う。
以上。半端な感想で申し訳ない。
>>214 ありがとうございます!
幼馴染はヒロインのつもりで出してました…。
残り100DPくらいで、このあとナナとの対決とか書こうかなーと思ってたけど登場少なすぎますね、はい。
全面改稿というか最初から作り直したほうがよさそうな(泣)
もっさりした文章直して、展開も早めに転がしていこうと思います。
216 :
この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:08:45.94 ID:3vxcRHg4
217 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:33:24.10 ID:YsFBUmNr
>>216
個人的に冒頭はいきなりダンボールがあって眼があったでいいとおもう。
地の文の
>事実は〜、と>もう高校に はなくてもいいかなーと思います。
>「ここから歩いて五分ほどの赤い屋根の一軒家に住んでいます。家族は妹と自分を入れて四人」
ここ、妖精の発言だと思いますが 自分だとちょっとまずくない。
それとも
両親+主人公+妹+妖精の五人のまちがいだった?
あと主人公の自称が私と称してる部分があったがちょっと違和感があった。
飽きはしないがちょっとインパクトは弱いと思う。
せっかくハーレムだと思うので、女性キャラをもう少しこってり描写させたり
はじけさせてもイイと思う。
219 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:39:35.00 ID:YsFBUmNr
以降の書き込みは216へのレス。文章の後に指摘
もう高校に通い出してから一年が経った。すっかり馴染んでしまった帰り道で俺はそれを見つけた。夕陽が俺を熱く染めていた。履きなれたプーマのスニーカーが足を止める。
車も人も、この時間帯にはあまり通らないこの道。その道端に一つの大きな段ボールが置かれていた。貼られている張り紙が乾いた風で撫でられていく。
『これを拾った人は……多分幸せになれます』
貼り紙にはそんなことが丸い字で可愛らしく書いてあった。それだけならばまだよかっただろう。それだけならば、俺はこんな段ボールに眼もくれず家路を急いでいたはずなのだ。
「…………」
「…………」
目が、合った。
誰とか、という問いは無粋だ。俺が眼を合わせてしまったのは、女の子。暗闇のような黒いドレスに髪飾り、宝石のように輝いて見える銀色の髪、
黄金色の瞳。段ボールは比較的大きなものだったが、それにすっぽりと身体が納まってしまうのだから身長はかなり小さいに違いない。
虚しく響く烏の鳴き声の中に俺のため息が混ざった。その女の子は無表情で俺のことを見つめていた。長く川のような銀髪が段ボールから溢れて綺麗だった。
俺はその可憐さに一瞬息を呑んだ。
が、そうだ、確かに綺麗なことには変わりない。だが、それ以外の全てが全てをぶち壊している。
いつダンボールをあけたんだ?
220 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:42:51.51 ID:YsFBUmNr
俺がそいつと眼を合わせているうちに後ろを自転車が軽快な音を奏でながら通り過ぎていった。そ
れに乗っていたおじさんは俺と段ボールに訝しげな視線を向けながら夕陽の中に消えていった。
「…………」
そいつと見詰め合ってるのに、おじさんの事がわかるのか
PS
妖精は小さいとあったが
それは人としてあり一応あり得るサイズなのか、明らか人ではないとわかるサイズなのか気になった。
222 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:44:23.93 ID:YsFBUmNr
俺は無言で踵を返す。いつまでもここにいたら警察が来たっておかしくない。面倒な事になるのは御免だった。
「これこれそこのお兄さん。ちょっとお待ちなさい」
舌打ちを鳴らし、足を止める。やはりそうか、眼を合わせてしまったのがいけなかったのか。
このまま無理に帰ってしまっても後で何か面倒なことになりそうな気がする。仕方なく俺は振り返り、そいつと再び眼を合わせた。
「……何だよ」
「ほれ、ここ」
段ボールから身を乗り出し、そいつは貼り紙を指さしてきた。相変わらずの無表情が癇に障る。
「……そんなのは見りゃあ分かるんだよ」
体と声を震わせながら、俺は言う。いや、見ず知らずのやつにいきなり怒鳴り散らすのは不味いだろう。
何とか、何とか怒りを抑え込むんだ。
「私を拾って下さい」
「断る」
「理由は?」
「聞くまでもねえだろッ!」
もういい、こいつには怒鳴り散らさなきゃいけない。そう思ったのだ。
「何で俺がお前を拾わなきゃいけねんだよッ!」
「ほれ、ここ」
そしてそいつはまた貼り紙を指さした。
「だからそれが胡散くせえんだっつうのっ」
「安心して下さい。あなたは必ず幸せにします」
「ここに多分って書いてあるだろうがッ!」
「…………」
この辺は面白い
223 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:47:22.33 ID:YsFBUmNr
俺に言われてそいつは貼り紙を今一度見直していた。そしてもう一度俺に向き直って、こう言った。
「ケアレスミスです」
「絶対に違うだろッ!」
叫び終わって踵を返す。もうここにいる理由はないのだ。
「じゃあなっ」
「これこれ、話は終わってませんよ」
「終わったんだよっ!」
「では、あなたの願いを叶えるという具体的な根拠を言いましょう」
「…………なんだよ、そりゃあ」
突然、そいつは神妙な面持ちになってそう言った。何だ、何かあるのか? 例えばそうだ、めちゃくちゃに金持ち、だとか? あり得ねえだろ。
「それは……」
「……それは?」
「……私が、妖精だからです」
「…………はあ……」
俺はそいつの言葉を聞くとため息をついて携帯を取り出した。ここであったのも何かの縁だろうしな。
「……分かった。ここで会ったのも何かの縁だ。救急車ぐらいは呼んでやる」
「その証拠として――あなたの名前を当てましょう」
「……何?」
何言ってやがんだ、こいつ。そんなの分かるわけねえ。俺はこいつのことは知らねえし、そんなの分かるわけが……。
「土方巽(たつみ)さん、ですね?」
「なっ……!」
確かに、そうだ。俺の名前は土方巽だ。だが、何故こいつがそれを知っている。まさか、こいつ本当に……。
「ここから歩いて五分ほどの赤い屋根の一軒家に住んでいます。家族は妹と自分を入れて四人」
「お、お前、本当に……?」
何で、俺の家族構成まで知ってやがるんだ。そんなの知ってるわけがねえ。
「……というのを、先ほど通りがかった女の子に聞きました」
「……は?」
ライトのベルっぽくて面白い。良い書き方だ
224 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 00:50:16.93 ID:YsFBUmNr
「先ほど歩いていた女の子に拾って欲しかったのですが、絶対に拾ってくれる男がいるからそいつに頼めって言われました」
「……ああそう」
この訳の分からないやつの言葉を聞きながら俺はある確信を抱いた。俺をこんな訳の分からないやつに売ろうとするのはあいつしかいねえ。それしか考えられねえ。
「そいつの特徴は?」
「特徴ですか。茶髪で胸が大きくて鈴を首につけていましたね」
決まったわ。そんなやつで俺の知り合いといったら静(しずか)しかいねえ。それ以外あり得ねえ。あの野郎、余計な真似しやがって。
だが、そんなことは関係ない。
「そうか、ならそいつが通りかかるのを待つんだな」
そう言って踵を返そうとした俺に、そいつは一枚の写真をちらつかせてきた。まさか、あいつ、そこまでやるってのか?
「お、お前、それは……」
「何だか、その女の人がこれをちらつかせれば完璧だって言っていたので」
その写真は俺の黒歴史。つまりは消し去りたい過去だ。俺が子供のころ、好奇心で妹とお医者さんごっこをしていた時の写真だ。幼馴染である静は写真を撮りながら悪代官のような笑みを浮かべていた。
が、当時の俺には全くわけが分からなかったのだ。
あの時にネガを奪っていればと、今でも後悔している。
こうなったら、先手必勝しかない。俺はそいつが手に持っていた写真を奪い返すため飛びかかろうとした。
「それを渡しやがれッ!」
「きゃあッ!」
俺はそいつの叫び声を聞いて体を止めた。冷静に考えてみれば、俺がこいつを襲おうとしていると見られても不思議はない。
俺が豹変した自称妖精の態度に戸惑っていると後ろの方からひそひそとした小さな声が聞こえてきた。振り返ると買い物帰りであろう主婦の皆さま方が俺を蔑むような眼で見ながら井戸端会議を繰り広げていた。
当然話題は傍から見ればこいつを襲おうとしているように見えなくもない俺についてだろう。とにかく今はこの状況をすぐに打開しなければならなかった。気は進まないが。
「……分かった。分かったっての」
「初めからそう言えばいいのです。このウスノロ」
「……お前な……!」
そいつは段ボールの中から体を起こすと、そんなことを言ってきた。
キャラ安定していない
>>216 プロローグの終わりまで読みました
後は流し読み
多分主人公のキャラクターに試行錯誤してるのだと思いますが
現状だと一人称の地の文がスベってる芸人のような感じがして魅力がなくなってしまってます
沈着冷静か優男で良かったんじゃないかなあと思いました
キャラクター、ニーアはオリジナリティが感じられて良いんですが、静と妹がテンプレすぎてちょっとつまらないですね
ひねりがほしいところ
構成は全体的にやはり淡々とした感じですかね
読者の目を引く要素を序盤からもっとたくさん配置しないと飽きられてしまうと思います
ただセリフの掛け合いはセンス良いと思いました
226 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 01:01:22.40 ID:YsFBUmNr
とにかく、この自称妖精を俺はどうにかしなければならなかった。
俺の家はニーアが言った通り、俺とお父さんとお母さんと妹の四人家族だ。街の中の閑静な住宅街にある俺の家は、
その豪華というか立派さから嫌でも目立ってしまう。父さんの趣味であるが、和風な外観だ。
敷地の周囲に俺の背丈ぐらいの塀がある。さらにヒノキで出来た立派な門。その脇には雄々しく育った松の木があるくらいだ。
この辺りで一番目立ってしまうのは無理もない。俺は家に帰るのが正直に言って苦痛だった。なんていうか、父さんの凄さを玄関を潜るとき毎回思い知らされてしまうからだ。
医者の父親。
普通に考えれば立派な親、ということになるのだろう。こんな豪華な外観の家を建てるくらいだ、お金に困ったという記憶は少なくとも記憶の中にはない。
でも、俺と両親は結局別なのだ。俺は医者になりたいわけでもないし、弁護士になりたいわけでもない。何にも、なりたくない。
ここはライトのベルっぽいワンパターンさがマイナス
227 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 01:02:48.21 ID:YsFBUmNr
俺はいつものように足取りの重い帰り道を、さらに重い足取りで歩いていた。もうなんか足に鉛が付いていてもおかしくない速度だろう。
「ここが巽の家ですか」
俺の後ろには自称妖精のニーアが付きまとっていた。
先ほど、俺に訳の分からない告白をしてきたニーアは茫然とする俺に、詳しいことを話したいから別の場所で、なんてまるで刑事ドラマのような口ぶりで俺の足を動かしていた。
俺は、言われるがままニーアをここまで連れてきてしまったが、本当によかったのだろうか。
だって、妖精とか言うんだぜ?
怪しすぎる。
そもそもこいつは何で段ボールの中なんかにいやがったんだ?
考えれば考えるほど怪しい。
「ん? どうしたんですか?」
ニーアは俺にそんなことを尋ねてきた。
俺は振り向かず、しばらく考えた。
いや、やっぱまずいんじゃ
連れて帰らなければならなかった理由をもっと工夫
228 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 01:08:18.09 ID:YsFBUmNr
「げって何よ、げって」
不満げな表情を浮かべながら静はそう言った。
――青木 静。
俺の子供のころからの幼馴染だ。周りの男どもに聞けば十中八九が美少女と答える、そんな女。だが、そうだ、名前の通りに少し静かにしていれば可愛げもある。
俺以外には静は理想の姿を演じている。優等生で大人しくて、可憐な女の子。が、こいつの本性は、真正のドSなのだ。
「てめえ、何人の家に勝手に上がってやがんだよ」
「今更? 半分私の家みたいなもんじゃない」
「お前な、親しき仲にも礼儀ありって言葉を知らねえのか?」
「何であんたに礼儀を払わなくちゃいけないのよ、バカじゃないの?」
「くっ……!」
拳を握りしめ、静の暴言を何とか耐えしのぶ。先ほどニーアにも同じような暴言を吐かれたせいか怒りのボルテージが頂点に達しそうだ。
今は我慢の時間帯だ、俺。
どSとはいえないレベル
途中までしか読んでないけど、216は一人称なのに第三者の視界で物を見て書いてるから変な矛盾がおきてるね。
上でも指摘されてるけど
「銀髪の少女を見つめてるのに自転車で後ろを通り過ぎるおじさんの表情がわかってしまっている」
ここに一番よく表れてる。
230 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 01:19:24.75 ID:YsFBUmNr
216は会話文は悪くない。
そこは褒めておこう
>>216 ではまず求められた2点から
・文章は下手ではないか
下手だとは思いません
・冒頭の段階で飽きはしないか。
幼なじみとの会話劇が始まったところで徐々に飽きてきました。
ここからは個人的な感想ですので必要無ければ飛ばしてください。
他の感想人とは逆の評価になってしまうのですが会話劇にセンスを感じませんでした。
同じく、一人称のキモである地の文も微妙で、これ本当に一人称の必要あるのかなと思いました。視点の矛盾も上で指摘されてましたし。
あの会話ラッシュさえ無ければ普通に読めていたと思います。
で、幼なじみですがテンプレートな設定の塊を見せつけられてる気分でした。他のキャラクターについては良かったと思います。
232 :
この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 07:46:18.87 ID:J5yf5D3e
>>216 冒頭の展開はありがちだなあという印象
そして、文章は
>もう高校に通い出してから一年が経った。すっかり馴染んでしまった帰り道で俺はそれを見つけた。夕陽が俺を熱く染めていた。履きなれたプーマのスニーカーが足を止める
この一文を読む限り、全然こなれてない感じ
ってか、冒頭ぐらいちゃんと推敲してください
234 :
この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 08:14:09.44 ID:k1i+/7r8
>>216です。沢山の感想ありがとうございます。
えっと
>>218の方などが言っていましたが、別にこれはハーレム物ではないんですよね。
晒している部分の最後の方まで見ていただいて展開的にどうなのか、主人公の心理描写は適切か、など教えてくれると助かります。
>>232 くどい くどすぎる
コインを拾うまで、そしてそれがきっかけで物語が動くのに
どんだけいらんことグダグダ書いてるの?
主人公の一人語りが面白ければそれも我慢できるけど
そうでもないし・・・
あと、小説の作法として、感嘆符の後には空白を入れたり
かぎかっこの最後の句読点は省略したほうが読みやすいでしょう
>>216 前回の話のギミックを流用したものだね。
淡々とした雰囲気の、少し鬱屈した主人公の話を書くのが好きなのかな?
>・冒頭の段階で飽きはしないか。
飽きはしなかった。
ありがちといえばありがちだけれど、前半部分のずれた会話は好み。
>・文章は下手ではないか。
さほど下手とは感じないが、ときどき変な描写がある。
幸せの価値=幸せの重さが千差万別なんじゃなくて、何を幸せと感じるかが千差万別
なんだろ、とか。
自分で何もしていないのにドヤ顔じゃないだろうとか、外がオレンジ色に染まっていても、
それを布団代わりにはできないだろうとか。(机が染まっているならまだわかる)
荷物を持ってもらうのは戸惑うじゃなくて躊躇うだろう、とか。
買い物袋は抱えても食い込まないだろ、もしかして手に提げてるんでは、とか。
感覚だけで言葉を使わず、文章から直に情景を再現しておかしくないか確認した方がいい。
でも、全体的には描写は良いと思う、というか独特の淡々とした雰囲気に、文章が
あってるのか。
やや平坦になりがちだけれど、小ネタで何とかバランスを保っている感じ。
心理描写は、問題ないと思う。
淡々とした中で、これ以上心理描写を多くするとダレてしまうので、今の雰囲気ならこの
量が限界かと。
描写、イベントなどで、もう少し明るい雰囲気を入れて読者を引きつけ、それと対になる
ように心理描写を増やすのでればOKだと思う。(難しいけれど)
心配なのは、このあとの展開。
前作も、話の解決方法や、最後の展開に色々とケチがついたと記憶しているので、
読者にストレスを与えずに、きれいにまとめる方法を模索して欲しい。
>>232 ジャンルはなんになるか
自分で決めろよwただ聞きたくなる気持ちもわかるってか、いろいろ話の軸がぶれてるな、とは思った
コメディなのか、それとも真剣にギャンブルゲームの駆け引きを書きたいのかがわからない。どっちも、っていう
考えなのかもしれないけど、そうだとした典型的な失敗パターンかな。どっちも中途半端で面白くない。
文章
読みにくくはなかった。ただあなたは一人称で書かかないほうが良いと思う
うわすべりしている主人公の一人語りほどつまらないものはないから
面白いかどうか
最初のコインの実験のくだりは地味だし、肝心のギャンブルゲームもぜんぜんギャンブルじゃない。
発想をもっと豊かに。あとコメディシーンは入れるべきところを考えよう。面白いやり取りを無理やり
突っ込んでいるように思える
>>216 ・冒頭の段階で飽きはしないか。
ネット上で晒して満足するならこういう冒頭でもいいのかもしれないけど、新人賞応募なら致命的だな
あと、冒頭の章がプロローグ的な扱いになっているのにも違和感
プロローグを置くことの意味を考えたらもっとふさわしい場面、もしくは同様のシーンでも、もっとふさわしい演出の仕方があると分かる筈
・文章は下手ではないか。
上手ではないが意味が通じないほど下手ではない
だが新人賞の水準以下だろう
・感想
正直言えば退屈
だけどこういう作品は手を加えやすいし、特徴のあるキャラクターや奇抜なアイディアを置くことでガラっと変わる
ただし、いくら設定上で特徴があったとしても本編で生かされていなければ意味が無い
(おそらく、妖精以外の登場人物、幼なじみや生徒会長なども何らかの設定をしているとは思うが、まだ弱い)
>>232 話が動き始めるまでが無駄に長い。
>それと前に作った作品(迅轟伝、実験時間)を知っている方は
迅轟伝と同じ人だということで納得。
色々考えて書いているけれど、それがごちゃごちゃとして上手くまとまっておらず、
読者を楽しませる要素として機能していないところとか、読者そっちのけのゴチャ
ゴチャした語りが多いところがそっくり。
一人語りが面白くなるようにひたすら磨きをかけるか、いっそのこと削ってしまうか、
どちらかにした方がいい。ただし、前者はかなり難しいと思うので覚悟を。上達すれば、
それなりの武器になるとは思うけれど、一人称ってだけで嫌がる人もいるので注意。
>文章の問題点、
文章は、結構おかしい。てにをはが変なところがあるので、もう一度全体的に見直しを。
おかしいと感じていないのであれば――数作品書いてその状態なら、ちょっと問題だ。
もっと文法、文章を意識して読書を重ねた方がいい。
>ルールが理解出来るかどうか、
>面白そうかどうか、
ルールは理解できた。が、面白そうだとは思わなかった。
コインの奇妙な性質とか、それを調べようとするところは、個人的には好き。でも、退屈かも。
せっかく実験をしているのだから、何か驚きが欲しい。
そういえば、コインの性質から考えて、なぜ、最初に拾ったときに自販機の下の地面に食い込んで
いなかったのかが謎。
コインは良かったけれど、それがキーになって始まるゲームの内容はイマイチ。コインの
不思議感とかが、つまらないゲームとその背景のせいで台無しになっている。もっと、読者を
引きつけるものが欲しい。
・ジャンルは何になるか、
コンゲーム、というジャンルがある。
でも、このおばか主人公ではそういう世界に連れてってくれそうには思えない。
・文章の問題点、
回りくどい、
>まずはその日の学校での出来事を説明してしんぜよう。それは、泣く子も黙ったり黙らなかったりする午後七時十八分。
なぜ上から目線なのか?
この「泣く子も〜」とかも書く必要があったのか?
・ルールが理解出来るかどうか、
まずコインの方はルール必要ない。
あちこちに刺さるから、面白いからいろんな物に刺していたら偶然……で十分。
ゲームの方は、このルールだと妨害が簡単すぎるし、しかも主人公は延々妨害してるだけ。
勝つ気があると思えない。
・面白そうかどうか、
非常に面白くない。
主人公が終始ぼんやりしていて、何をしたいのかわからない。
より厳密に言うと、何をしたいとも思ってないようにしか見えない。
特殊な主人公にしたつもりなんだろうけど、これでは、脳が足りないだけにしかみえない。
そのせいで非常に緊迫感が無い。
謎のギャンブルをやるなら、負けたら死ぬとかぐらいはふっかけろ。
勝った時の条件も胡散臭いことこの上なくて、今一つ緊迫感が無い(しかも主人公には大した望みが無い)
コインも、不思議というより気味が悪いだけで、イマイチ興味を引かない。
改善点をまとめると
・一人称で、あんまりウダウダしない。
・コインの話はさっさと片付ける。
・主人公には全てと引き換えにしても適えたい望みがある事にする。
・ゲームで負けたら死ぬ、あるいはとてつもなく大きいペナルティーがある事にする。
・こういうので、主催者側がバカを見せるのはダメ(何かの理由でバカを装うのは可)。
・九兵衛はやめろ。
242 :
241:2011/04/23(土) 14:13:46.68 ID:TItiW4ep
>>232 ・文章の問題点
くどい。別に一人称でも俺はいいと思ったけどさっさと本題に移って欲しい。
・ルール
理解出来る
・面白そうか
コインに選ばれて特殊なゲームをして云々や金で何でも解決っていうのは突き詰めれば面白くなると思う
とりあえず気になったのがコイン入手した経緯ね。
普通そんな大事なコイン落とすか?ポケットに無造作に入れてたの?
俺が大富豪なら関係ない奴を巻き込まないようにコインを配布した時点でその人間のDNAやらなんやらをコインに登録させるシステムにするんだが
最初から普通に主人公に不幸があってコインをもらうって設定じゃダメなのかな
で、死のリスクがあるゲームを自分だけ死なない保護された状態で参加ってチートに近いわけだから見てて茶番としか思えなかった。
それと秀輔が勝ったら目の前の女が死ぬかもしれないんだけどそれに対する罪悪感とか躊躇とか一切無いわけ?
ルール通りに解釈するなら勝っても負けても相手か木村のどっちかが破滅するんだけど自分で直接手を下す事に葛藤無し?
あとは女が秀輔を怪我させて謝る意味がわからん。
命かかってんだからむしろ狙ってやれよ。
俺がその場にいたら正解キー中継地点で女待ち構えてボコボコにして動けなくしてから悠々とゲームやるわ
イカツイおっさんとか何もってるかわからんヤクザならともかく小さい女だろ?普通実力行使に出る。
244 :
快晴ラッコ:2011/04/23(土) 19:10:45.79 ID:WrHXrc9X
>>216 ・展開について。
冒頭には既視感あるけど、悪くはない。
中盤からは、静がややテンプレ過ぎるけど、テンプレと王道は紙一重。
盛りあがる地点でポイントを抑えておけば大丈夫だと思う。
そこをうまくやれないと「ツンデレブームによって粗製乱造されたヒロイン」になるけどね。
願いを言ってしまう主人公はよくわからなかった。
「契約のデメリットもわからないで握手するバカはいない」って言ってたけど、本当にその通り。
デメリットがわからないままなのに、なんで言うんだろうって感じ。
他のパートでは理性的、論理的に書かれていることが多い分、余計に気になる。
・心理描写について。
概ねいいと思う。
細かく見ると変なとこ(一人称なのに主人公が知覚できないものを認知しているなど)があるけど、すぐに直せる範囲。
ただ、生徒会長への想いが軽い憧れにしか見えないのはどうかと。
実際そうなんだろうけど、今の段階ではもっと好きでいる感じを出すべきでは。
上で「願いを言うのが不自然」と書いたけど、それは生徒会長への気持ちが淡白にみえることも大きい。
>あれはレベル低いから、これだけネタを使うのはもったいないかなとは思うのですがどうでしょう?
ネタで書いてんのか? 荒らし?
まあ、このオチもアイデアも皆無の文章でがんばってください
>>245 なにを持ってしてそこまで自信があるのかが分からない。
248 :
この名無しがすごい!:2011/04/23(土) 20:54:30.72 ID:OZJFXc1T
>>245 議論スレの書き込みから考えてもこいつ串
他人の晒しを無断で持ってきたのか荒らし目的で書いたものかはわからないけどスルーしたほうが良さそうだ
だろうな
馬鹿だとは思ってたけどここまでするかね
統失なんだろう
事件起こしかねないから精神病院に行かせたほうがいいかもな
少なくとも紅茶より点数が高いですの
串何かと一緒にしないでもらいたいですの
串は作品を晒せずに逃げたですの
なんで本スレでごちゃごちゃ言ってるのかわからないけど新規の方々なのかな?
>>255 読みやすい!これが第一印象
書き慣れてる感じ
彼女の魅力も主人公の心の動きもちゃんと過不足なく伝わるし表現力は水準以上
ただ後半が気持ち悪い!
ここ賛否両論あるだろうけど
狐娘さん惚れっぽやすすぎで、「安い女」に見えて魅力半減してしまいます
「友達から」オチにした方が無難なんじゃないかなーと思います
>>255 いいね。
雨屋さんネタで長編一本いけそうな感じ。
狐の嫁入りにかけたのもいい。
女の子もかわいい。
別にこれ以上のオチとかいらんでしょ。
必要充分。
ただ、彼女の描写は、「茶色の髪」あたりはもう少し言葉を選ぶかな。
あと、いきなり結婚前提は微妙なところかな。これはこれでいいけど。
それだけ。
>>255 もっと削っていい
引き戸を開ける動作とか要らない
ラノベ的な美少女描写をしたいんだろうけど、単にそのまま書くだけじゃ駄目
ショートショートならむしろ、伝えるべき特徴を絞って書いたほうがいい
会話の部分も、もう少し要点を絞って書くべき
”しっぽ みみ”の部分に何行費やしてるんだ
セリフ回しも、もっと面白く出来るだろ
相手の動作に対する感情はモノローグ的に書いてるが、自分の動作に対する自分の感情は省いているな
意図的なのかわからんが、違和感
終盤は書くべき文章を省いたりしてないか?
駆け足な印象
全体的に見た感想としては、思いついた話をただそのまま書いているという印象
何の工夫もない
オチが弱いってのは構成を何も考えてないのが原因
>>245 についてはご迷惑をお掛けしました。
自分でファイルをアップした覚えも
書き込んだ覚えもありませんので
無視してください。
「ですの」は一時取り外し中です。
261 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 00:04:35.62 ID:7L4QeAQ8
>>255 >は今度の告白を成功させるために、とある店へ立ち寄った。引き戸をガラガラと鳴らして中へ入る。
店内はだだっ広くて、奥にはカウンターがあった。天井近くの壁には「演出成功率百%!」というあおりが張られていた。
人がいないので声をかける。
「すいません、誰かいませんか?」
「はいはい、ただいま〜」
ぱたぱたっと可愛らしい足音を鳴らして、白いブラウスを着た女の子が出てきた。赤いスカートがひらひら動く。
肌が白くて黒目が大きい。身体は華奢だけど、笑顔はとても元気いっぱいで、見ているだけで心が暖かくなる。
「雨を降らせてほしいのですが……」
あおりが張られていた、は正解か?
ぱたぱたっと可愛らしい足音、これは可愛いのか?
262 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 00:05:53.66 ID:YsFBUmNr
>>255 >「どんな雨でも降らせますよ! どんな状況での雨です?」
「えっと……告白です」
僕が言ったとたん、女の子の目が輝いた。平らな胸の前で小さな拳を、ぎゅっと握った。
「告白っ! いいですねぇ〜。夜の街に霧雨が降って、明かりが丸い光を帯びる。告白には持って来いの……あー、でも」
「でも?」
「お客さんは高校生でしょうから、もっと激しく横殴りの雨がいいのかな?」
どんな状況の雨? 言葉が不適切。
263 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 00:07:41.35 ID:7L4QeAQ8
>>255 白く細い首を傾げて尋ねてくる。茶色の髪が柔らかく流れる。
「んー、どうだろ。あなたは何歳です?」
「私は十六歳ですけど」
「僕は十七歳で山本静真《やまもとしずま》っていいます」
「私は稲里綱美《いなさとつなみ》です」
その名を心に刻み込む。
「じゃあ全部お任せします。稲里さんへの告白が百%成功するように」
「あ、はい。お任せプランで……って! 相手は私ですか!?」
稲里さんは大きな目をまん丸に見開いて息を飲んだ。可愛い。
僕は静かに頷く。
一人称なのに、名前を聞いていきなり漢字か?
264 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 00:09:42.26 ID:7L4QeAQ8
>>255 >驚いたけど……耳と尻尾があると、より一層可愛く思えた。
「……尻尾と耳はどうして?」
「ち、違います――あっ、理由を言ったら諦めてくれますよねっ」
よいしょ、と尻尾をお尻に押し込む稲里さん。
「人間じゃないとか?」
「そうなんです! 実は私、狐なんです! 急に告白されて驚いたから、変化が緩んでしまって」
「ますます可愛いです」
「ふぇぇ!? どうしてっ! ……私、妖怪ですよ? 人間とか、ちょーバリバリ食べますよ?」
「こんなに可愛いのに、悪い妖怪のはずがないっ」
鼻息荒く言い切ると、稲里さんは茶髪を抱えて左右に振った。
「狐と人間はお付合いできないんです! だから諦めてください!」
僕は腕を組んで考えた。人間と狐はお付合いできないのか。でも、聊斎志異や日本霊異記には普通に結婚してるし……あっ!
「分かりました! 晴れた空から雨を降らしてください!」
「ええっ! それの意味わかってます!?」
「狐の嫁入りでしょう?」
ここは上手い。
255です。
コピペはする必要ないので、感想だけ書き込んでください
266 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 00:11:26.09 ID:7L4QeAQ8
>>255 > 可愛すぎて、顔がにやける。ポケットからチケットを取り出した。
「でもいきなりで悪いなと思います。だから今度の週末に映画を見に行きませんか?」
「きゅきゅー。……でも、一回だけですよ!?」
「はい、土曜日に……あ、もし雨を降らせたら、料金は幾らになります?」
すると稲里さんは、上目使いで僕を見た。
「私の一生のエサ代と、住む家と、子供二人ぐらい養える金額になります」
「安いです」
「もうっ!」
稲里さんは薄紅色に染まった頬を、ぷっくりと膨らませた。身もだえしたくなるほど可愛かった。
僕は店を出た。すると頬に、ぽつっと水滴が当たった。
晴れた空から、堪えきれないような小雨が降り始めた。
このオチは作者の都合が良すぎる。しかし全体的に悪くない。
255ですが、気が付かれてないみたいなので、もう一度言いますね。
コピペはする必要がないので、感想だけ書き込んでください。
***お知らせ***
このスレには時折、嘉一朗 ◆oOLN65ZNXE(通称:紅茶)というコテが現れます。
彼は感想がつかないと自演に走る事があり、一番最近では串[―{}@{}@{}-]をつけて電撃小説大賞スレ290で荒らしながら感想人批判をしていました。
電撃スレではID無表示ですが、晒しスレ34にて彼が紅茶コテに切り替え忘れたまま串として感想を書き込んだことから自演だと判明。
よって嘉一朗 ◆oOLN65ZNXEや串付きには反応せず、NG推奨です。
どうしても彼にレスしたい人は、コテハントリップを付けて他者がNGできるようにして下さい。
>>255 オチはこのままでも十分かな。
けど、演出成功率百%の店なのに、その演出を主人公が決めたのはもったいない。
途中の狐の嫁入りの部分を無くし、お任せプランのままで話を進めて最後の演出。
なぜ晴れに雨が降っているのか考えさせて、女の子の意図や実力を見せる。
というのでも良かったかも。
>>255 書き慣れてる感じはするが、台詞が予定調和というか、不自然さを感じる。
ヒロインの反応も作者と主人公と読者の都合のいいように展開する。
悪い意味で期待を全く裏切らない。
地の文を極力少なくして台詞多めにしてアップテンポで読ませようとしてるのかも知れないが、
逆にそれがリズム感を殺している気がする。
後、耳や尻尾やヒロインの愛らしさについては、強調するのは極力少なくした方がいいと思う。
何度も可愛いと強調されると、その意味合いが薄れてしまう。
今って晒さない方がいいの?片っ端から串にコピーされちゃうならやめとく・・・
出来がいいのを晒すと、嫉妬団が活動する
>>255 津波さんの台詞が男言葉にしか読み取れない
地の文のせいか語り口が古めかしいせいかなと?
綱美さんの登場シーンをもっと華やかにして娘である事を強調すべきだ
>>255 こういうの好きな人いるだろうなー。まとまってて、突っ込み所が少ないと思った
以下は好みの範疇かもしれないが…
雨屋がすぐ好きになりすぎ、都合よすぎに見えたので
「お客に手を出すなんてできません!」とかもう一個拒否する姿勢が欲しかった
あるいは(店やるほど自立して見えたのに)養われる云々でぐらっとくる理由。
うまいこと言っちゃうセンスがいい、でもいいので、雨屋側の理由はしっかり言ってほしいとこ
>>232 主人公がちょっとヌケてるのは愛嬌ってことでいいと思うけど主催者側が馬鹿過ぎ。
・極低確率とはいえ無関係の人間がコインに選ばれる可能性があるのにその事態を全く想定していない杜撰さ。むしろ金でなんでもできる世界ならそんな不測の事態を起こさないシステムのコインくらい楽勝で作れる
・白い部屋にスピーカーはあるのに何故かカメラ無し。
・いきなり知らない奴の代理で参加させられたパンピーと自分の命と夢を賭けてるモチベーションの奴相手とじゃエンターテイメントとして成り立ちにくいと思うんだがそれでも代理人頼むか?
・暴力禁止をルールに組み込まないいい加減さ。今回の試合形式だとプレイヤー同士が殺し合い可能だから死のリスクが無いとか負けたら命が云々とか意味あんまり無くなる
・何で格ゲーやらシューティングゲーやらの反復ゲームを組み込む?ワンサイドゲームか泥仕合のどちらかしか考えられないのにギャンブルも糞も無いと思う
あと死んだ人間を生き返らせるなら金で何でもできる、じゃなくて最低限の理屈が聞きたかったっす。
今後に期待です
276 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 17:53:01.75 ID:7L4QeAQ8
誰か作品を晒さないの?
感想を述べるよー^^
277 :
この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 18:00:47.71 ID:Z1hCwQ2M
しかし真面目なレスを無視して
自分の不満だけ必死に書き込むのは見ていて不愉快
引用は気の毒だが
訴えてもまず勝ち目無いし アップロードしたファイルを削除して今後気を付けるしかないな
リスクがある行為だってわからなかったのか
278 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 18:23:37.83 ID:7L4QeAQ8
誰か作品を晒さないの?
感想を述べるよー^^
こすっからい ってそういえば最近きかないな
誤爆でした
255です。感想ありがとうございます。
>>256 >後半が気持ち悪い! 〜「安い女」に見える
確かに急展開になってますね。別の方法考えてみます。
>>257 ありがとうございます。
>>258 >彼女の描写がまずい〜結婚前提が微妙
もっと可愛い言葉を選んでみます。
結婚前提も急すぎる感じですね、切り口を変えてみます。
>>259 >もっと削る
なるほど。なくても意味が通じる文章がありますね。
それを削って、急すぎな後半を直してみます。
>>269 >女の子の意図や実力を見せる
主人公に押し切られてばかりで、女の子に見せ場がなかったですね。
参考にしながら、もう一度考え直します。
>>270 >悪い意味で期待を全く裏切らない
予定調和というより、裏切らないために展開が強引になってるところがありますね。
尻尾も含めて再考したいと思います。
>>273 >綱美の登場シーンをもっと華やかに
可愛くなるよう直してみます。地の文も柔らかくしてみます。
>>274 >雨屋が都合よすぎ
なるほど。強く拒絶して、それでもぐらっとくる方がいいですね。
最後を直してみます。
たくさんの感想、とても参考になりました。直したら短編になってしまいそうで悩みます。
ありがとうございました。
282 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/24(日) 22:04:29.00 ID:7L4QeAQ8
誰か作品を晒さないの?
感想を述べるよー^^
もっと良い作品希望^^
283 :
ゾンビ:2011/04/24(日) 22:06:52.33 ID:rd2fpYRR
>>255 電撃用だね。すごい良かった。くすくすしたもん。可愛くて。
だから手厳しくw
茶色の髪という表現が安っぽい。手を抜いてるように感じた。もっと気をつかってほしい。
後は、構成の話だけど
「僕は店を出た。〜小雨が降り始めた」は削った方がいいな。
「もうっ!」稲里さんは薄紅色に染まった頬を、ぷっくりと膨らませた。
身もだえしたくなるほど可愛かった。
で終えた方がオチが綺麗だよ。最後が惰性に感じた。ショートはオチが重要視さえるから
そこは、一番いい終わり方を選んだ方がいいよ。
次に構成で良かったところを。
雨屋で告白の相手が店主という点。ここでまず掴みが出来てる。次に耳と尻尾で読み手は、もしかして?
って思うんだけど、そこから先はお約束でも、慌てる仕草が可愛いから引き込まれる。
雨も狐の嫁入りにかけてて、設定をうまく活用している。それが最後のオチ、求婚に繋がる。
だから、計算してるなって思うからこそ、求婚で止めた方がいいと感じた。一番、告白の中で求婚が重い
だろうしドラマチックだから、それでいいと思うんだ。
ただ残念なのが、狐と分かってからの展開が単調で早いこと。主人公が押してるようにしか見えない。
稲里さん可愛いけど、受け身過ぎ。ラストの展開の持っていきたいだけに見えちゃうよ。
俺の送ったのは、もう少しどんでん返しを、挟む構成にしてるんだけど、そういう起伏のある演出で
最後に求婚だと、凄いインパクト出ると思う。ちょっと同じトーンが続きすぎると思うんだ。
頑張って。受賞するといいね。
紅茶さんの削除依頼には応じないのに
他の人の場合、削除依頼後にアップローダーから消えている。
もし紅茶さんの作品が電撃で応募されている事を知っておきながら
こんな事をやっているなら、アンチ紅茶の人間性がはっきりする。
紅茶さんはメールで削除依頼を出したのに、
削除どころか返事すら来ていない。
これは何かの手違いなのか? もし悪意があるなら酷い話だ。
285 :
[―{}@{}@{}-] DEATH LEGO ◆jMdquu9xa6 :2011/04/24(日) 22:13:47.94 ID:aFqg725z
君達
もうちょっと考えた方が良い。
君達が使用しているアップローダーの管理人の管理の仕方を見直せ。
これは酷い。
286 :
[―{}@{}@{}-] DEATH LEGO ◆jMdquu9xa6 :2011/04/25(月) 00:17:14.07 ID:XmwdUqft
串と呼ばれた私の2ちゃんねる引退である。
二十代の間は外で遊ぶ事にしたw
君達は2ちゃんねるで今日も明日も明後日も頑張ってくれw
短い間だったが、楽しかったぜw
頑張って一次落ちを抜け出せよw
2ちゃんねるで言い訳しても何も変わらないんだからなw
創作文芸板で電撃スレを立てるがよいw 私はいないから、心配するなw
じゃあなw
みんな息してる?
すーはーすーはー
こっちのスレ、平和になったの?
なったなら晒したいんだけど……数日は様子見た方がいい?
串本体はいなくなったらしいですが、引用荒らしはまだいるかもしれません
しばらく晒さない方がいいかも
どうしても晒したいなら止めはしないです
>>255です
>>283 >狐と分かってからの展開が単調で早いこと
確かに今のままだと主人公に押し切られてばかりなので、
もう少し変化を付けてみます。
感想ありがとうございました。
>>255 雰囲気だけでも構わないような掌編ならこれでもいいだろうけど、
きちんとオチをつけないといけない、いわゆるショートショートだとしたら、確かに弱いね。
意外性が一切ないから。狐であることも、耳が出て尻尾が出てくるあたりも、全く。
このままいくのだとしたら、これが規定ページ数一杯なのだとしたら、半分まで何とか縮めて余地を作って、
登場人物を増やすか、主人公のネタを入れてひっくり返すしかないんじゃないのかな。
そうじゃなければ、狐じゃなくすとか、かわいいと見せかけて本気でただの妖怪だとか、
設定で裏をかかないと無理だよ。
293 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 00:34:54.55 ID:U4RyuN3X
294 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 01:27:37.10 ID:eeUmsjzf
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
哀れな人生だな
哀れな人生だよな
>少女の名はジャンヌ=バティスト=リュリ。
> イタリアのフィレンツエに粉屋の娘として生まれ、兄のジャン=バティスト=リュリと共にフランスへと渡ってきた、まだ齢十四歳の幼い少女である。
> ジャンヌには、兄の務める国王つきの音楽家という大命はない。
はっきりリいってこれちゃんと調べてる?
ルイ14世だから 17−18世紀だけど 当時の基準で言ったら立派な大人だよ。
それにイタリアは都市国家として分裂状態。イタリアという統一された概念はないに等しい。
近代イタリアの統一は19世紀中期以降だ。
読んだけどつっこみどころが多い。酷すぎ。
はっきりリいってこれちゃんと調べてる?
ルイ14世だから 17−18世紀だけど 当時の基準で言ったら14歳は立派な大人だよ。
それにイタリアは都市国家として分裂状態。イタリアという統一された概念はないに等しい。
近代イタリアの統一は19世紀中期以降だ。
読んだけどつっこみどころが多い。酷すぎ。
これまともな人が見たら、事実関係一つまともに調べられない。で一刀両断されるよ。
このレベルなら架空のソヴュール王国みたいなでっち上げの方がマシ。だしずっと楽。
302 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 02:26:15.06 ID:eeUmsjzf
晒すのは「自分」の作品でなければだめだよ^^
以前に晒したのを再び晒すのもだめだよ^^
303 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 02:26:50.14 ID:eeUmsjzf
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
>>295 一:アヴィニョンの楽聖
フランスの太陽があぶない。
四歳で王位を継承した若き少年王、ルイ十四世は、狩猟に出かけたヴェルサイユの地で沼にはまり、おりからの寒さが原因で、風邪を引き、それをこじらせて肺炎となった。
シャンボール城に用意された専用の一室で、五人の侍医がつき、夜を日に継いで徹底した治療、看病が行われたが、病状は一進一退を繰り返した。
そして病はなおるどころか、数度にわたるしゃ血の影響により、王は貧血となり、ますます深みにはまっていった。
病室の次の間には貴顕紳商がひしめき、国王の病状について、様々な憶測が乱れ飛んだ。
明日の命もあぶないかもしれない。
もう死はすぐそこ。
フランスきっての名医が匙を投げた。
そんなゴシップに揺れる宮廷で、その噂に耳を傾けていた一人の少女がいる。
少女の名はジャンヌ=バティスト=リュリ。
イタリアのフィレンツエに粉屋の娘として生まれ、兄のジャン=バティスト=リュリと共にフランスへと渡ってきた、まだ齢十四歳の幼い少女である。
ジャンヌには、兄の務める国王つきの音楽家という大命はない。
それでもジャンヌは、保守的な宮廷にあって、その地位を確たるものにするには、何よりもまずフランス語とその音楽への深い教養が必要と感じていた。
兄の書くフランス風のイタリア音楽は、そんな宮廷の情勢を反映してか、絶妙な具合で随所にイタリア風の華麗な趣味をとりいれ、フィリドール一族の音楽を向こうに回し、堂々たる出来栄えだった。
「おい、ジャンヌ!」
兄の声だ。
果たしてそこには兄のジャンがいた。
特別に王の御許での謁見が許された彼は、寝室を出るやいなや、すぐさまジャンヌのもとへとやってきた。
「聞け、妹よ! 我らはこれよりフランス中を旅して、最高に腕の立つ歌手を見つけてきてもらう」
「お兄様、急に何を!?」
驚くジャンヌをよそに、リュリは続けた。
ずいぶん独りよがりな文章ですね。
面白みがまるで無いです
|l、{ j} /,,ィ//| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | < 『おれはID:FDUdDt2e奴が晒し人だと
fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人. | 思ったら感想をつけていた』
ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ | 催眠術だとか超スピードだとか
ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉. | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
/:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________
>>295 「私はこれより、『王の病気快癒のためのモテット』を作曲する。それには一人のヴィオール奏者と一人のトランペット奏者、二人のヴァイオリニストと一人のリコーダー
弾きが必要だ。そして曲に命を込めるソプラノの歌声が必要なのだ。そのソプラノ歌手を、どうかフランス中を駆け巡り、最高の技量をもった歌手を探す手伝いをして欲しい。
この世の最高の音楽を、私が作曲する。なに、心配はいらない。あの宰相マザランは私と同じイタリアの出身だからな。旅行の許可はすぐにおりるだろう。ジャンヌよ、
我々にはフランスの、この王国の未来がかかっているのだ。その耳で、その手で、その足で、歩き、走り、旅をして、この世の最高の音楽にふさわしい歌手を見つける
のに手を貸して欲しい。兄のたっての頼みだ。聞いてくれるな? ジャンヌよ」
「お兄様……、そんな大命を私に?……」
「仲間はお前しかおらんのだ」
ジャンはそう言って、妹の頬に接吻をした。
「私の可愛い妹よ。お前に聖セシリアの御加護があるように。神聖な使命だ。頼む!」
聖職者の行列がやってきた。
麗しいレースの胸飾りに蝋燭を持ち、侍童がつき従う行列だ。
その後には名だたる王家の人間たち、そしてコンティ公がいた。
恭しく行列の中を歩いていたコンティ公だが、リュリを見るとふと歩みを止め、彼に近寄ってきて、こう言った。
「セニューリ・バッティスタ。御苦労だったな。お歌もバレエもおしまいだ。お前の幸運もここまで。国王が崩御なさったら、この私が王位を継ぎ、そなたを泥臭い故郷、
イタリアに強制送還してくれようぞ……」
カミソリのように鋭利なその眼はリュリへの敵愾心をむき出しにし、それでいて緩やかな口元からはこの劇薬のような言葉が、陰鬱な病魔の具現であるかのように放たれた。
その一語一語は、ジャンの、ジャンヌの心臓をえぐった。
ふふっと笑うと、再び行列に戻ってゆくコンティ公。彼はルイ十四世亡き後の最も有力な王位継承者だったのだ。
「妹よ!」
ジャンが話した。
「聞いた通りだ。国王がおかくれになったら、宮廷での私の地位も、作曲も、この夢の国、フランスへ住むことも、何もかもが御破算になってしまうのだ。ジャンヌよ、やってくれるな?」
「でも私には……、私にはそんな重い使命は……」
「歩きながら考えろ!」
ジャンが言い放った。
「結果は後からついてくる。今は一刻を争う事態だ。この私の書いた曲で、なんとしても国王の病気を治癒させてみせる。一世一代の大仕事だ。それにはジャンヌよ、
お前の協力が必要なのだ。明日の朝にでもシャンボール城を出発する。そして向かうのだ。音楽の旅に。ジャンヌよ、お前と私にはこのフランスの運命がかかっている。
この私と同じように。ジャンヌよ、兄の願いだ。頼む!……」
強く迫るリュリに、ジャンヌは戸惑いながらも、その旅への出発を約束した。
「わかったわ。わかったわお兄様。でもこの私のこと、最後まで無事に終えられるとは思わないわ。もしかしたら途中で駄目になってしまうかも。それでもいい?」
「大丈夫。お前は私の妹だ。私のように、生来勝気で負けず嫌いなお前は、この大仕事を立派に成し遂げるだろう」
シャンボール城に夜明けがやってきた。
それはまだ太陽が現れる寸前の、夜の名残が濃厚に残った夜の廃墟だった。
随所に星空の破片が散らばる西の空をゆっくりと朝の色に染めながら、輝く太陽が、東の空へと昇ってきた。
そしてオレンジ色に滲んだ雲と澄んだまっさらの青空が、ジャンヌの旅路を守るかのように空一杯に広がっている。
シャンボール城の巨大な車寄せには、ジャンヌとジャンの姿があった。
そこには一台の二頭立ての馬車が止まっていた。
「これを持っていこう」
それはフランス王家の紋章である百合の花をかたどったペンダントだった。
「これは国王のパスポートだ。これを持っていれば、私たちは恐れ多くも国王陛下の勅使
もはやどうでもいいですね
駄文でした
>>295 ということがわかる。くれぐれもなくさないようにな」
「わかったわ、お兄様」
リュリはそのペンダントを、ジャンヌの首筋に掛けた。
「うん、似合っている」
照れくさそうに笑うジャンヌ。
「いいか、可能な限り早く戻る。そして恐らく、これは私の勘だが、南へ向かおう。そうだ。オーヴェルニュ、プロヴァンス、そしてアヴィニョンがいい」
「でもお兄様、南フランスは治安が悪いのでは?」
「なに、国王陛下の威光はフランスをくまなく照らしている。ルイ十四世という太陽を前に、ただひれ伏すばかりだろう。お前は安心して向かえばいい。いざという時は……」
「時は?」
「こう信じろ。自分には聖セシリア様の御加護があると。自分はアポロンの守護する音楽の申し子だと」
「わかったわ、お兄様!」
馬車に乗り込んで、ジャンヌが言った。
「かならず最高の音楽にふさわしい歌手を探すわ!」
馬車が出た。それは牛の背中のようなでこぼこの道路の上をなぞり、その車輪から、険しい道の面影を滲ませていた。
二:サウンドハンター
新宿駅新南口に隣接する巨大なビル、フラッグには、日本を、いや世界を代表する大型レコード店、「タワーレコード」が入っている。
有馬航はいつも通り、学習院大学仏文科の授業が終わると、久しぶりのバイトで豊かになった財布を持って、このビルにやってきた。
「今日は、十七世紀の宗教音楽を漁ろう。モテットやミサ曲を中心に。あとルネサンス期の歌唱曲も見ていこう。そうだ、久しぶりに器楽曲も見ていこう。ルクレール、
ヴェラチーニ、コレッリあたりをメインに。ああそうだ、アリアヴォクスの新譜の取り置きを頼んであるんだ。受け取って帰ろう。サヴァールも相変わらずやるよなあ。
今回は『カタリ派の音楽』だもんな。さぞかし香ばしい演奏だろう。なんといっても、埋もれた古謡、俗謡は十八番だからな。ル・コンセール・デ・ナシオンも育ってるよなあ。
版を重ねるごとに音色が研ぎ澄まされていってる。ああ、楽しい。楽しいなあ。なんていい趣味を持ったんだ。古楽、素晴らしい!最高だ!」
九階のクラシックコーナーへやってくる。
レジ前には相変わらずセールの廉価版CDが並んでいる。
それらには眼もくれずに、奥の売り場を目指す。
そう。航が目指しているのは「古楽」売り場だ。
それは輸入盤がメインで、ジャケットはもちろん、ライナーノートにも英語やドイツ語、フランス語の解説しかない。
それでも航はその横文字溢れる輸入盤の海の真っ只中に入っていって、早速、いつも通りに、その棚の中を ―部の人間は“エサ箱”と呼ぶようだが― 探っていた。
探る時はまず棚をざっと見渡す。
タワーレコード新宿店の古楽コーナーでは、常に何かしらのイベントがある。
特定のアーティストや演奏者をテーマにして、それに関連するCDをこぎれいに並べているのだ。
今日のお祭りの主役はハルモニアムンディフランスのバロック物らしい。
お馴染の黒を主体とした地味なジャケットに、アンモナイトを象ったレーベルのマークが見える。
「ほう、モンテヴェルディのマドリガ―レ集か。これはいい。おや、ラモ―の『優雅なインドの国々』か。これは今買ったほうが得だな。さて、シャルパンティエは何があるかな……」
航は慣れた手つきで棚を漁り、これはと思う盤を取り出しては眺め、しまい、また取り出してはしまい、を繰り返している。
「αレーベルの、『極小編成によるプチモテさまざま』、これは買いだ。おや、ボノンチーニの歌曲集がある。買っていこう。だが待てよ……、ストラデッラのオペラ『スザンナ』がある。
こちらの方がよさげだな。さて、どうするか」
棚の前で、しばし黙考する航。
やがて、CDを漁るその手が、とある盤の所で止まった。
「これは……、こんな曲が出ていたとは……。『ルイ十四世の誕生を祝うヴェネツィアの晩課』、これはいい! ヴェネツィア楽派は好きなんだ。おや……、これは!?」
そうしてふと、一枚のディスクを手にした。
「リュリの『王の病気快癒のためのモテット』。初めて聞くタイトルだな」
それは宮廷の側室たちに囲まれた、ルイ十四世の肖像画をジャケットにしたディスクだった。レーベル名は「ジグザグ」とある。
「買ってみるか……」
結局、十枚程のCDを手に、レジへと向かった。
「王の病気快癒のためのモテット」。
その盤に一番期待しながら。
いい加減な話ですね。
ちゃんと調べて欲しいところです
>>295 駒場東大前駅は、もっぱら東大生しか降りない駅だ。
渋谷から数駅。
至極ロケーションの良い駅を降りること数分。
「駒場三毛猫ハイツ」に到着する。
学習院大学に合格して、地元の鎌倉を離れ、東京で一人暮らしを始めた航は、この目黒区の駒場を、その生活の舞台にしていた。
「お前の合格は我が校始まって以来の快挙だ。しっかり卒業しろよ」
そう恩師に言われたのが昨日のことのように思い出される。
航はいわゆる義理がたい性格ではない。
だからそんな恩師の言葉も忘れていればそれでいいのだが、なぜかその恩師の言葉だけは耳に残っている。
鎌倉の自宅から運んできたCD700枚とともに、航は新生活を始めた。
といっても、アパートであり、隣への騒音を考えると、とてもステレオでCDをガンガン掛けるわけにはいかない。
そんなわけで、航はイヤホンをして聴いていた。
これなら曲を楽しむことは十分可能だ。
さて、買ってきたCDを開封してみる。
クラシックファンなら、一度は味わうこのドキドキ感。
大枚をはたいてかった一枚が、はたして当たりか否か。
航は五才の時からクラシックを聴いている。
初めは父の所有していたレコードを聴くことから始まった。
小学校から帰ると、自室にあるレコードプレーヤーで世界名曲全集の類を聴く。
ヴィヴァルディの「四季」、チャイコフスキーの「白鳥の湖」、ベートーヴェンの「運命」。
やがて高学年になるにつれ、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」と進んでゆき、
中学生にロマン派に開眼。ベルリオーズやブラームスを聴きまくった。
そして高校生ではオペラに開眼。
ヴェルディ、プッチーニ、ベルリーニ、チレアなどのイタリアオペラを聴き漁った。
そして大学ではバロックに目ざめた。
きっかけはたまたま深夜に見た「王の舞踏会」という映画の宣伝だった。
どうやらこの映画では、ジャン=バティスト=リュリという音楽家の人生を扱っているらしい。
映画自体は単館上映のマニアックなもので、渋谷の映画館で放送しているという情報は手に入れたものの、さてどうやって観にいったらよいものかと、秋葉系の航は参った。
結局映画は観ずに、そのサウンドトラックを聴くことになった。秋葉原の石丸電気で入手したのだ。
CDを買ってきて、プレイヤーに挿入し、演奏を聴いた、その時である。
第一曲目は、リュリの「テ・デウム」と書いてある。
その曲をかけた瞬間、光り輝く太陽王の面影が、轟くトランペットと雅やかに鳴るフルート、リコーダー、そして力強い通奏低音と弦の合奏によって、奏でられた。
それはある意味、「驚異」だった。
それまでロマン派を好んで聴いていた航にとって、天上の楽園から降り注ぐ陽光のように、心を太陽の光でいっぱいにした。
以来、大のバロック音楽ファンとなり、同時に輸入盤の虜となった。
「これは……、『アルミード』にも通じる抑えた感傷が素晴らしい」オーケストラはベルリン古楽アカデミーとある。ドイツの有力な古楽演奏団体だ。
「これは素晴らしい。さすがは国王に捧げられた曲だ」
そんな風に思いながら、授業の疲れからか、いつの間にか、航は自宅のベッドの上で眠っていた。
それはとてつもなく豪華な音のゆりかごだった。
三:シャルトル眼鏡同盟
「眼鏡、眼鏡、眼鏡の友よ。集まり騒いで浮かれよう。黒い眼鏡に紅眼鏡。青い眼鏡に緑色。グラスの色は様々で、そんな視線は色眼鏡。どんなものでも眼鏡をかける。我らは眼鏡の仲間たち……」
先ほどから、こんな風な歌い文句を吟じながら、街の大通りを歩いている女たちの一団を、ジャンヌは不思議そうな面持ちで眺めていた。
五十人ほどのその集団は、皆一様に眼鏡をかけている。
黒い眼鏡に紅いガラスでできた眼鏡。青いガラスの眼鏡もあれば、緑色のガラスを使った物もある。
ここはシャルトル。
ステンドグラスが美しい大聖堂で有名なフランス北部の街だ。
ここへやってきて、ジャンヌは真っ先に大聖堂へお参りをした。
そして祈った。
どんどんスカスカになっています。大丈夫でしょうか?
人物はよくかけていません酷いですね
>>295 この旅路が無事に終わることを。
運よく腕利きのソプラノ歌手を見つけることが出来ることを。
ジャンはというと、なにか楽想でも浮かんだのか、携帯用ヴァイオリンのキットを手に、先ほどからなにやら楽譜に音符を書き連ねている。
そんな時に、この謎の一団は、まだ太陽の高い昼下がり、突如として街の通りに現れた。
「ここはシャルトル、古い街。巡礼の徒が訪れる、由緒正しい古い街。そんなシャルトル根拠地に、我らは集う、眼鏡の徒。眼鏡、眼鏡、眼鏡の友よ。集まり騒いで浮かれよう……」
「お兄様、あれは……」
「うん、まさか異教徒でもあるまい。なにかの秘密結社か?……」
「ちょっと、あなた達! こちらへ来なさい!」
その女たちの先頭にいた、まだ齢二十代と思しき一人の女性が、シャルトル大聖堂の入り口にいたジャンヌたちを呼びとめた。
「我らになんの用だね?」
そう答えるジャンに、女性は言った。
「あなた達、なにか探し物をしているのでしょう?」
てだれの兵士が放った矢のように、その言葉はジャンの心の的に命中した。
「いかにもそうだが、あなた達は?」
「我らは、シャルトル眼鏡同盟」
「?」
その答えが、返事になっていなかった。
ジャンは一人、この不思議な女たちの集団を、好奇心に満ちた眼で眺めていた。妹のジャンヌもそれは同じだった。
「で、あんた達は一体何がしたいんだ!?」
「視線革命です!」
「視線革命?」
「そう、視線革命! 私たちは何か物を眺める時、少なからず偏見に満ちた色眼鏡で見ます。こうして今、どこからかやってきたあなたがたを見る時も、私たちは偏見という色眼鏡で見ている……。
そんな因習を打破するんです。私たちが掛けているこの眼鏡は偏見の象徴。唾棄すべき愚行です! そんな歪んだ眼差しを変えたい……。そう思って、私たちはわざと色のついた眼鏡を掛けて、
私たちがいかに物事を偏見に満ちた眼で眺めているかを表現しているのです……」
「なるほど。事情はわからんでもないが……」
「シャルトル眼鏡同盟は時代の先端を行きます! 偏見という歪みから抜け出て、新たな時代の真実を、この眼で眺めていきます!」
「では、そんな素敵なシャルトル眼鏡同盟様に、お聞きしたい事がある」
「ほう、なんです?」
黒いサングラス越しに、相変わらず感情が読めない顔立ちで、女性は答えた。
「あんたがた、歌手を知らんかね? 女性歌手だ。ソプラノがいい。表現力豊かで、才能があって、自在に声を操るソプラノ歌手だ。我々はわけあって、腕の立つソプラノ歌手を探しているんだ」
「リヨンへ行きなさい!」
直ちに、女性が答えた。
「リヨンへ行くのです! あそこはパリについで栄えている古い街です……。そしてその街の教会には、毎日、神さまへのお祈りを捧げる敬虔なカトリック教徒がいる……。
彼女の名はアルテュ―ル=ノワイエ。瑪瑙のように燃えていて、翡翠のように凛として、水晶のように硬いその声音は、天上の神さまに捧げるのにまさしくふさわしい。
ノワイエを探して旅を続けなさい!」
「これは有益な情報だ。どこからそれを!?」
驚いて尋ねるジャンに、女性は言った。
「我ら、シャルトル眼鏡同盟はフランス各地に支部があります」
「そうだったのか。ありがとう」
ジャンはジャンヌのもとへと戻ってきた。
「ジャンヌよ。これよりリヨンを目指すぞ」
「お兄様、リヨンに名歌手がいるって本当ですの!?」
「今は信じるしかあるまい」
冬の陽が早くも傾きかけて、シャルトルの街を照らしている。
ジャンヌとジャンは馬車に乗った。
「御者よ、リヨンへ行ってくれ」
「心得ました」
馬に鞭を入れる御者。
石畳の凹凸が、車内に直に滲んでくる。
ゴトゴトと音を立てて、馬車は走りだした。
場面の連携が最低ですね。
小学生の作文のようです
>>295 「お兄様、本当に信じていいの?」
「あの御人、吹っ飛んでいるようで、意外と知識はあると見た」
馬車を見送りながら、眼鏡の一団は、再び街路を歩きだした。
「眼鏡、眼鏡、眼鏡の友よ。どうか一緒に来ておくれ。黒い眼鏡に紅眼鏡、青い眼鏡に緑色。そんな眼鏡を通して見れば、どれも偏見、ここにあり」
「あれは、新手の異教徒でしょうか?」
「わからん」
馬車はひたすら進んでいた。
ヴェルサイユを出てから程なく、このシャルトルに着いた。
夜を徹して進み続けるこの馬車に、フランスの命運がかかっているとは誰も信じないだろう。
「お兄様、リヨンの街にも大聖堂があるのですか?」
「ああ。輝かしいキリストの教えはこのフランスを満たしているからなあ。どんな辺境の地にも、それなりの教会がある。そこにはオルガンの据え付けられた大聖堂があるだろう。
それにリヨンは出版で栄えている街だ。運がよければ、昔のモテットの楽譜に出会えるかもしれない。それを参考にして、作曲するとしよう」
馬車はリヨンへと向かって走り続けていた。
「御者よ、もっと速く出来んのか?」
「これで精いっぱいでさあ」
身体から湯気を立てて走る馬を見て、御者が返した。
「そうか。まあヴェルサイユを出てから不眠不休で来ているからな。馬も私たちも。御者よ、疲れてはいないか?」
「大丈夫でさあ、これこの通り、根性だけは負けねえです。はい」
嘶く馬に鞭を入れながら、御者が答えた。
四:失踪
駒場三毛猫ハイツに客がやってきた。
まだ年の頃は十九か二十歳と思しき娘で、グレーのコートに身をまとって、二階にある201号室のドアのチャイムを押した。
「いないのかなあ……?」
娘はドアに耳を当てて、なにか気配がしないかと確かめた。
今日は土曜日。それも十時半だ。
有馬航は、休日には朝寝坊をするのが習慣だ。
そんなわけで、こんな早い時間にやってきたことを少しだけ後悔した。
「まだ、寝てるのかなあ……」
と、その時だ。
隣の202号室のドアが開いた。
「あ、有馬君? なら寝ていると思うわよ。昨日またCDを漁ってきて、それを徹夜で聴くって言っていたから」
「あの、失礼ですが、あなたは?」
「ああ、自己紹介が遅れたわね。あたしは海江田真琴。東京芸大の楽理科に通っているの。ふとしたきっかけで有馬君の趣味が音楽だとわかって、すっかり打ち解けたわ。もう知り合って
一年にもなるかしら」
「そうなんですか」
「あなたは?」
「ああ、あたしは伊福部七海。航君とは小学生からの幼馴染で、よく一緒に遊んでいたんです。あたしは立教大で、キャンパスも近いから、結構頻繁にここへ通うようになって。実を言うと、
航君に訊きたいことがあって来たんです」
「まあ、なにかしら?」
海江田真琴はその大きな眼を輝かせて、さも好奇心に溢れたかのように、七海の話を聞いている。
「大学のレポートで、西洋音楽史をテーマにした宿題が出たんです。航君は音楽に詳しいから、なにか参考になる意見をきけないかなって」
「音楽がテーマ? なら私でもお役にたてそうだわ。どんな課題?」
「十七世紀バロック音楽の作曲家で、もっとも重要なリュリの音楽について、その作風の変遷に触れながら、二千字で概説しろって。あたしバロックっていったらバッハかヘンデルしか
知らないでしょう? 困っちゃって。それで今日、航君に訊こうと思って来たんです。わかります?」
「ええ、リュリなら私も知ってるわ。時々演奏もするのよ。そうだ。今度聴きに来たらいいわ。場所は上野の奏楽堂ね。入館料は五百円とられるけど、演奏の鑑賞は無料よ。私、
来週の火曜日にコンサートをするの。そこでリュリの『王の病気快癒のためのモテット』を演奏するわ。オルガンでね。もちろんこれは編曲版よ。本当はソプラノ歌手がいて、ごく
簡素だけど楽器伴奏があるの。ねえ、どう? 聴きにこない?」
「それは願ってもないことです!」
思わず笑顔をほころばせて、七海は答えた。
「で、そのレポートっていうのは?」
「あ、はい。これです」
七海は手にしていたプラスチックのケースから、ホチキスで留められた数枚のレポート用紙を取り出した。
突然日本の話になってますが
よく読んでませんけど平気ですか?
>>295 「うん……、普通の大学生さんには少々歯ごたえがあるわね。いいわ、有馬君の部屋で話しましょう」
「鍵、持ってるんですか!?」
「ええ、もう深い付き合いだもの」
真琴はジーンズのポケットから取り出した鍵を差し込み、部屋を開けた。
「有馬君!いる? お隣の真琴よ!」
部屋の中はしんとしている。
昨日の夜には、カーテンを閉めずに寝たらしい。
部屋には冬のか細い朝の光が差し込み、ベッドの上を照らしている。
青い毛布の上には、十枚程のCDが、あるものは未開封で、あるものはすでに中身をさらけ出して、散乱している。
どれも七海にはわからない輸入盤だ。
そしてイヤホンが、壁際に置かれたステレオから伸びた黒いコードもそのままに、ベッドの上にあった。
「あれ……、いないのかなあ……。絶対寝てると思ったんだけど……」
真琴がそう言って首をかしげた。
まるでついさっきまでいたかのようだ。その証拠に、ステレオのスイッチはいれたままで、中にはCDが入ったままになっている。
「おかしいなあ、この曜日のこの時間には家にいるのが常なのに……」
「ねえ、真琴さん、これってもしかして、“失踪”じゃないのかな?」
「なんですって!?」
「失踪ですよ。失踪。だってほら、こんな不自然な状況で外出するなんて考えられないでしょう? ステレオのスイッチは入れっぱなし、CDも散らかしっぱなし。あれほど整理グセのある航君が
こんな状態にしておくなんて、考えられません。なにか事件に巻き込まれたのかも……」
「まさか……」
真琴はそうは言ってもやや不安げに、呟いた。
その顔からは明らかな狼狽の色が見てとれた。
「ね、警察へ連絡しましょう! 航君、なにか事件に巻き込まれたんだわ!」
「落ちついて!」
真琴が制する。七海は続けた。
「だって、だって、こんな状況で、いきなりいなくなるなんて、ちょっと考えられないわ」
「でも、おかしな点が一つ!」
「なんでしょう!?」
「玄関に靴が置きっぱなし。もし外出したのなら、靴はないはずだわ」
そう言って真琴が指差す玄関には、七海にもお馴染の、茶色い革製の有馬の靴が、キチンと並べて置かれている。
「ああ、ほんとだ。じゃあ航君はどこへ!?」
「わからないわ。でももしかしたら、誰かに拉致されたとか!?」
真琴が答えた。
「このアパートって、六畳一間でしょう? トイレはこの通り無人だし、お風呂にもいないわ。ほんとに“いきなり消えた”っていうのがピッタリ」
「でもそんなことあるかしら?」
七海の言葉に、すぐには同意しかねるように、真琴が答える。
「状況を整理すると、外にはいない。家にもいない。そしてCDがかけっぱなしになっている。うーん、七海ちゃん、これはちょっとわからないわ」
「あれ、この曲、もしかして私の弾こうとしている曲じゃ……」
真琴がそう言って、開けっ放しになっている紙ジャケを手に取り、そのフランス語を呼んだ。
「モテ・プル……、ル……、デュ・ロワ」
なにやら耳なれない言葉が、真琴の口から発せられた。
「間違いないわ。これは『王の病気快癒のためのモテット』よ。私が今度弾こうとしている曲だわ。でもどうやって知ったのかしら。私からは何も言ってないし……。偶然見つけたのかしらね……」
玄関の靴と掛けっぱなしのステレオと、そしてCD。
突然いなくなった有馬航の行方を巡って、二人の娘の協力が始まった。
「じゃあ、手を貸してくれるんですね?」
「ええ、もちろんよ。有馬君は私の大事な親友でもあるし」
五:アヴィニョンの歌姫
「眼が醒めたか、青年よ」
「こ、ここは……?」
ジャンとジャンヌが見守る中、一人の青年が、陥っていた深い眠りから目覚めた。
「あ、あんた達は一体!?……」
「それはこちらのセリフだ。青年よ、ここはリヨンだ。お前が街の大聖堂で倒れているのを見つけ、連れて来たのだ。一体どこから来たね?」
展開が稚拙
その上遅い。物語としては退屈ですね。
>>295 これ、お前のじゃないだろ
さすがにこういう真似はよせよ、フェアじゃない
>>295 「リ、リヨン!?……。そんな馬鹿な。俺は駒場のアパートで……」
「コマバ!? なんだそりゃ?」
「え、駒場を知らない? そう言えば……」
航はジャンとジャンヌを交五に見やり、彼らが異人であることに気がついた。
そして自分の服装を見た。
おかしい。私服を着ていたはずなのに、いつの間にかグレーのジュストコールにズボン、胸にはレースの飾りがあり、靴はハイヒールを履いている。
「お、俺は駒場から来た……、有馬だ。有馬航だ」
「事情はわからんが……」
ジャンが言った。
「我らの使命の邪魔をせんで欲しいな。フランスの命運がかかっているのだ。ここリヨンに、腕の立つ歌姫がいると聞いてやってきたのだ」
「あなた達、名前は!?」
そう尋ねる航に、二人はそれぞれ名を名乗った。それを聞いて、航はさらに訊いた。
「上の名前は!?」
「リュリだ」
ジャンが答えた。
「ええy!?リュリ!?ジャン=バティスト=リュリ!?もしかして、『王の病気快癒のためのモテット』を作曲しているのではないかな?」
「なぜそれがわかった!?」
ジャンが驚いて言った。
これは密命だ。ジャンと妹の他には知る者はいないはずだ。
「それはこんな曲だよ。ミ、ミ、ド、シ、ソ、ソ、ラ……」
「青年よ! しばし待て! 紙と五線譜を用意する!」
そうしてジャンは五線譜と羽根ペンを用意すると、航が歌った旋律を書き写し始めた。
「これはリュリの傑作だよ」
「なに!? リュリだと? お前、その名をなんで知っている!?……」
「なぜって、たくさんCDが出ているし……」
「CD……?」
ジャンヌが不思議そうに繰り返した。
「青年よ。なにやら不思議なやつだが、我らとともに旅に出ないか? なに、ここリヨンまで来たからには安心だ。あの『シャルトル眼鏡同盟』の言うことが正しければ、
我らはこの地で最高の歌姫を手に入れることが出来る……」
「歌姫……。ねえあなた、名前は……」
「私はジャン。ジャン=バティスト=リュリだ。こいつは妹のジャンヌ」
「え!? あなたがリュリ!?……。アルテュ―ル=ノワイエという歌姫が、あなたの曲を歌っていますよ」
「青年よ、なぜその名を知っている!?……」
「リュリさん、あなたがいるということは、どうやらここは十七世紀のフランスのようですね。ライナーノーツに書いてありましたよ。いや、ライナーノーツというのは曲の解説ですがね。
リュリの若き日の傑作だって。ヴェルサイユの地で沼にはまり、肺炎になった国王の病気快癒を願って作られた曲だってね」
「まさしくその通り!」
ジャンが言った。
「フランスが危ない。もう明日にでも国王がおかくれになったら、この豊かな女神はその優しい乳房を失うことになろう。我らの旅には、フランスの命運がかかっているのだ」
「で、歌手は見つかりましたか!?」
「それがまったく」
ジャンが答えた。
「ここにいるのは間違いないのだが、なにせ大きな街だ。探すにしても骨が折れてな……」
ジャンはそうして、まだ人も少ない早朝の礼拝堂を眺め、嘆息した。
「一体これはどうしたことだ?」
航は自問した。
その時だった。
夜明けの礼拝堂へとやってきた一人の少女がいた。
彼女は堂の中に入ると、恭しく長椅子に座り、 朝の祈りが始まるのを待っていた。
リュリはそんな少女に近づくと、こう訊いた。
「娘よ、そなたに物を尋ねたい。アルテュール=ノワイエという女性歌手を知らんかね?」
「な、なぜその名前を!?……」
少女は明らかに狼狽の色を見せながら、その長い金髪を暗い礼拝堂の中に輝かせていた。
わけわかりませんねコレ。
冒頭からここまで徹頭徹尾自己満足で誰に読ませようと思っていますか?
>>295 「アルテュ―ルは、私の姉です。でもあなた、姉は異教徒なんです。姉はカトリックの威信を恐れて、南仏にいます」
「南仏だと!?……。南仏のどこだ?」
「誰にも言わないと約束してくれますか?」
切々と祈るその娘に、ジャンは答えた。
「ああ、約束する。お前の姉が異教徒だということは、国王にも秘密にしておく」
「では申し上げます。アヴィニョンです。アヴィニョンの丘の上の、人もよらない廃墟の中で、姉は暮らしています。
「アヴィニョンか……」
ジャンはその言葉を反芻すると、やがて少女に礼を言った。
「ありがとう少女よ! ではジャンヌ、そして、ええと、名前はなんといったかな」
「有馬です。有馬航」
「おお、有馬だ。行くぞ。二人とも。アヴィニョンを目指して」
リュリがそう言ってから、夜を日に継いでの大旅行が始まった。
御者は馬に鞭を入れ、身体から湯気をだして走る馬を駆った。
航は一体自分がなぜ十七世紀のフランスへとやってきたのか皆目見当もつかなかったが、必死になって歌手を探している二人を見て、とにかくこの二人の力になってやりたいと思っていた。
それゆえ、突然の長旅にも同行したのだ。
「ねえお兄さん、あなたは眼の色が黒いわね。一体どこの人?」
そう尋ねるジャンヌに、航は答えた。
「日本だよ」と。
「日本? どこ、それは? どこにあるの?」
「あの太陽の昇るところさ」
そうして、暁光に滲む東の空を眺めた。
「なあ青年よ。お前が聴いたという、アルテュ―ル=ノワイエの歌声は絶品だそうだな。我らに聖セシリアの御加護があらんことを! どうかその気高き歌姫と我らを会わせたまえ」
馬車はフランスを縦断し、リヨンから、一路、アヴィニョンへと向かった。
途中、オーヴェルニュで宿をとり、一晩休んだ以外は、ひたすら馬を駆る、旅が続いた。
身体を揺さぶる石畳の激しさに、何度ひどい疲労を覚えたことだろう。
それでもジャンたちは馬を走らせた。
そうして旅をすること一週間、とうとうジャンたちはアヴィニョンに着いた。
「着いた!着いたぞ! アヴィニョンの地、神の歌声を持つという歌姫の居場所に!さあ、探そう。ノワイエを!」
そして二日、航はジャンヌとともに、アヴィニョンの街をさまよい歩いた。
そして街の司教から、ノワイエの居場所を突き止めることに、ついに成功した。
「あれは異教徒だからなあ。アルビジョワの徒だ。ここ南仏ではいまだに異端の教えが根強く残っているからなあ。魂の洗濯がなっておらん娘じゃ……。音楽? ああ、確かにあやつは
美しい歌声を持っておる……。あ奴に会いたかったら、街の外れの廃墟に行け。そこに野良猫と共に住んでいる」
「リュリさん、行こう!」
航が言った。ジャンはその知らせを聞いて、すぐさま街はずれへの道をたどった。
六:音のラビリンス
「航ったら、あたしが知らない曲ばっかり……」
航の部屋のCDラックを見ながら、半ば呆れたように七海が言った。
「輸入盤だからね。七海ちゃんみたいに音楽に詳しくない人にはわからないでしょう」
真琴はそう言って、棚から何枚かのCDを取り出すと、プレーヤーに入れ、それを奏でた。
「あ、この曲は知っている!」
ヴァイオリンのユニゾンが強烈な、緊張感が溢れた一曲が演奏された。
「ヴィヴァルディの『四季』の、『夏』よ。これはとても有名だから、七海ちゃんでも知っていると思うわ」
「これは!?」
七海はそうして、紙ジャケのディスクを取り出した。
「コレッリの『教会ソナタ集』ね。これはとても静かな良い曲よ」
ジャケットからCDを取り出すと、それを再生した。
「うわ、凄い……。なんか、冬の日の陽溜まりみたい……」
「コレッリは室内楽曲が真骨頂だからね。これは名作よ」
「で、真琴さん、航君は一体どこへ!?……」
「そうね……。家から出ていないのなら、どこかこの世界ではない場所。もっと言えば、『異次元』にでも行ったのかしら」
「異次元!?……」
異次元はお前の頭だろというツッコミを何度もしてしまいましたが
基本的な文章が意味不明なようです。日本語から勉強しましょう
>>295 「じょ、冗談よ! 有馬君がそんな小説みたいなことになるなんてありえないわ。でも……」
「でも、なんです?」
「でも、そうとしか思えないわね……」
「ねえ、真琴さん、あたし思うんだけど、航君って、CD漁りが趣味でしょう? あたしにもそれを教えてほしいな。必死になってCDを漁っている人の気持ちが知りたいの。ね、良いでしょ?
芸大の人なら、輸入盤のCDを漁ることぐらいたやすいわよねえ?……」
「そうね。有馬君は恐らく、『音のラビリンス』へ迷い込んだようだわ。それがなんであるか私にもわからないけど、この東京の、新宿に、渋谷に、秋葉原に、音のラビリンスがあるわ。
そこへ行けば、私たちにも有馬君の居場所がわかるかも」
「うわーっ、すごいCDの量! これがタワーレコードのクラシックフロアなの!?」
「こんなので驚いていたのでは駄目よ。こんなの朝飯前。有馬君はいつもこの『音楽の海』を渡っているのね」
「ねえ真琴さん、『運命』ってどこにあるの?」
「ベートーヴェンならこの辺に」
真琴はそう言って、七海をCD棚の前へと連れていった。
「え!? なにこれ!? なんで二十枚もあるの!?……」
「クラシックはね、七海ちゃん、指揮者、演奏者によって全然違う曲になるのよ。たとえばこれ、カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のものと、ギュンター=ヴァント指揮、
北ドイツ放送交響楽団のものとでは、音色がまるで違うのよ。ほかにも、リッカルド=シャイー指揮、カルロ=マリア=ジュリー二指揮、ホルスト=シュタイン指揮と、いろいろな盤があるわね。
『運命』は有名な曲だから、国内盤だけでも相当な数があるわ。輸入盤にしたら、それこそもう無限よ」
「『第九』は!?『第九』のCDは?」
「それはここ」
そう言って真琴が指差した個所には、五十枚ほどの『第九』のCDがあった。
「バーンスタイン指揮、ウィーンフィルのは定番ね。ショルティ指揮のもあるわ。シノーポリ指揮もあるし、朝比奈隆の大フィル盤もね。これだけメジャーな曲になると、選ぶだけでも一仕事ね」
「で、航君がいつも聴いているという『古楽』はどこに!?……」
「それはこっちよ」
真琴は七海を、売り場の一番奥、古楽コーナーへと連れていった。
「古楽を聴く人はね、七海ちゃん。普通の人が聴くクラシックはもう一通り聴いたという人が多いのよ。ブラームスとかシューマンとか、チャイコフスキーとかシューベルトとかマーラーとか、
ブルックナーとかツェムリンスキーとかね。そうやって、十九世紀型の大曲を一通り聴いた人が、ふとしたきっかけではまることがある……。そんなジャンルなの」
初めて聞く作曲家も多い。
そんな真琴の説明に、軽い眩暈を覚えた七海だったが、気をとりなおして、古楽の話を聞いた。
「例えばヴィヴァルディなら、こんなのがお勧めよ」
真琴はそう言って、紙ジャケのCDを一枚、棚から取り出した。
サンマルコ寺院を背景にしたヴェネツィアの街が描かれている美しいジャケットだった。
「これにはヴィオールのための協奏曲集が収録されているの。ヴィオールって知ってる? 今のチェロが近いわね。大型のヴァイオリンがイメージしやすいかも」
「ヴィオール……」
「そうだ。ヴィオールを聴くならこれがいいわ」
真琴はまたしても新しいCDを取り出した。
十七世紀風の白いかつらをかぶり、ベージュ色の服を身にまとった演奏者らしき人物が描かれている。
「これはマラン=マレの『サント・コロンブ師への弔辞』よ。極力削った合奏体とヴィオールの演奏が素晴らしい一枚だわ。ちょっと通向けだけどね」
「サント・コロンブ……」
「あら、ごめんなさい。つい独走しちゃって。有馬君とならいつもこんな調子よ。あ、これもいいわね」
真琴は白地に黒い文字で、なにやらサインが走り書きされた一枚を取り出した。
「ジャック=シャンピオン=ド・=シャンボ二エールのクラヴサン曲集。これは珠玉の逸品よ」
「はあ……」
未知の名前の洪水に、危うく溺れそうになる七海。
「で、航君はどこへ!?……」
「そうね。こうやってCDを漁って、たまたま聴いたCDが原因で、どこかへ行ってしまったのかも。もしかしたらね、七海ちゃん、音の海へと漕ぎだしていって……、そうだわ!
思い出した。有馬君は『オリジナル楽器』の演奏にこだわっていたんだっけ」
「オリジナル楽器!?……」
よくわからない単語が続きます。読んでいて苦痛ですね。
説明は簡潔にそして丁寧に。ひとりよがりでは誰も読みません。
>>295 「そう、オリジナル楽器よ。楽器というのはね、七海ちゃん、たとえクラシックのような古い物であっても、変化しているものなの。ヴァイオリンとかは三百年前のものがそのまま残っているけど、
フルートは金属にかわって、オーボエもストップがついたりして、変わっているものなの。バロックは三百年前の曲だから、当然それを弾く楽器も、当時のそのままを再現したものが理想的ね。
音がまるで違うもの。だからね、七海ちゃん、有馬君はそんなオリジナル楽器による演奏を追及していたわ。そうしているうちに、どこかこの世界とは別の次元の世界へと移ってしまったのかも……」
「音のラビリンスから、そこから抜け出す方法はないんですか?」
「本人が好きで行ったのだからね」
こともなげに、真琴は返した。
「戻ってくるのを待つしかないわ。はっきりしているのは、有馬君はこの世ではない、どこか別の世界へと行ってしまったのではないかということ。それがどんな世界かはわからないけど」
「いつに、いつになったら戻ってくるかしら?」
「さあ、それはわからないわね」
二人はそれから、渋谷のHMVと秋葉原の石丸電気へと行った。
CD棚を見るたびに、真琴の講釈が行われたのは言うまでもない。
「航君……、一体どこへ行ったの?……」
暮れなずむ秋葉原の空を眺めながら、七海が呟いた。
真琴は一人、そんな七海のそばにいて、一緒に夕焼けの空を眺めていた。
「帰ってくるって」
真琴が言った。
七海は静かに聞いていた。
七:異端の肖像
アヴィニョンの街はずれ、街を囲む山々の中腹、洞窟の入り口に、ジャン達はやってきた。
「ここに……、ここにノワイエが住んでいる……」
呟くジャンヌ。
「どれ、早速入ってみよう」
「待って、ジャンさん!」
有馬が止めた。
「相手は謎の歌姫ですよ。それにここは異教徒の牙城のような場所。僕たち三人だけで乗り込むのはいささか危険じゃないですか?」
「今は一刻を争う事態だ」
リュリは先頭に立って、航たちに言った。
「それはそうだけど……」
「さあ、行くぞ! アヴィニョンの歌姫に会いに行くのだ」
そうして松明を持つリュリ。
そのか細い光を頼りに、三人は薄暗い洞窟に入りこんだ。
「鍾乳洞だな。どこかに地下水があるらしい。水の音がする」
「お、お兄様!」
急にジャンヌが悲鳴を上げた。
「どうした!?」
「猫よ。黒猫! 不吉だわ! お兄様、ノワイエという人は魔女ではないかしら?」
「案ずるな、妹よ。ルイ九世の御代に、アルビジョワ派など異端は一掃されたのだから」
「ジャンさん、相手は正体不明の輩です。油断しないほうが……」
「まあ、ついてこい」
ジャンが一蹴した。
暗闇を松明の光が穿っている。探るように進むジャン。
やがて、ほのかに明かりが滲んだ場所へやってきた。
「誰だ!?」
どこからか声が上がった。
「ここにアルテュ―ル=ノワイエという歌手はおらんかね」
「お前は誰だ?」
「私は、ジャン=バティスト=リュリ。フランス国王つきの宮廷音楽家だ。ノワイエはどこにいる?」
やがて声の主がやってきた。
ボロボロの麻の服をまとい、一見すると乞食にしか見えないその男は、ジャンを頭のはしからつま先まで、まざまざと眺めた。
「そんな奴はおらん。帰ってくれ!」
登場人物の誰がしゃべっているのか不明です
非常に苦痛ですね
>>295 そう言って踵を返し、また闇の中へと帰ろうとする男に向かって、ジャンが叫んだ。
「お前、今はフランスの運命がかかっているのだ。そなたらの奉ずる教えが異端であろうとなかろうと、構わない。私はただ、この世の最高の音楽にふさわしい歌声を持った歌手が欲しい。
国王の御前で演奏をする。そこで一曲歌ってくれれば、それで十分なのだ」
「そんなこと言われてもな。魔女狩りにでも遭ったらどうしてくれるね? とにかく帰ってくれ」
「ジャンさん、ここは引いた方が……」
航が言った。
「そうよお兄様、また日を改めて、ね?」
ジャンはひどく不満そうだったが、やがて男の岩のような重い態度に、元来た道を引き返した。
その日の夜である。
ジャンたちは、洞窟の入り口で、野宿をしていた。三人並んで、入り口で眠っていたのである。
月の明らかな晩だった。
空は黒く澄みわたり、星空が、真珠のように煌めいている。今にも地上に落ちてきそうなほど、鮮やかな星の群れは、過ぎ去りし太古の英雄や神話に生きた神々の想い出を秘めて輝き、
この夜の主役である月の美しさを一層素晴らしいものにしていた。
「あの星のように……」
ジャンが言った。
「音楽とは、無数の星々の中からそのいくつかを選び出し、星座へと結実させるかのように、無数の音から、その一つ一つを選んで、音楽にしていくんだ。音楽とは音の星座だ。
それは時として勇ましい英雄であり、悲しみを秘めた王女であり、若さに溢れる娘たちであり、人生の教訓に満ちた老人である。私の音楽は星座の如く輝く……。その輝きには、
アポロンの御加護がある」
ジャンがそう言った、その時だった。
一人の人間が、洞窟から出てくると、空を見上げた。
そして星空に向かって、突然、歌いだしたのだ。
それははっきりとジャン達に聞こえた。
降り注ぐ月光の中で、星空と、心地良い夜の闇を歌う声が、しんとした空気に刺繍のように縫い込められていった。
美しかった。
それは夜泣き鴬のように可憐で、月のように静かで、星のように輝いて、夜空のように無辺の深さに満ちていた。
これぞまさしくミューズの歌声だ。
航がそう感じた時だった。
傍らにいたジャンが、彼女に声をかけた。
娘は驚いて、歌をやめた。
「いや、やめなくていい。やめなくていいんだ。そなた、名は、恐らくノワイエだろう。今の歌声、まことに見事だった。その歌声に託して、頼みたい事がある。ヴェルサイユへ来てくれ!
国王が危ないのだ。病にかかって生死の境をさまよっている! 私は音楽の神、アポロンの御加護によって、その病を治そうと、この世の最高の音楽を捧げることにした。それを歌うのは、
やはりこの世の最高の歌手でなくてはならんのだ。頼む! この私に免じて、ヴェルサイユに来てくれ! 頼む!頼む!」
「お気持ちはわかりますが……」
ノワイエが返した。
「私は異教徒です。ヴェルサイユなどへ行ったら、魔女裁判にかけられます。私はこのアヴィニョンの地で生きていこうと決めたのです」
「それは案ずるな」
ジャンが言った。
「そなたは恐れ多くも勅令で国王の御前に召しだされる賓客だ。なに、一曲歌ったらすぐ帰っていい。そなたには指一本聖職者の指は触れさせない。だから頼む! 是非来てくれ! 頼む! 頼む!」
ひたすら押しまくるジャンに、ノワイエはふと、その眉が緩んだように見えた。
「わかりました」
ノワイエが言った。
「ヴェルサイユへ参ります。こんな私でも国王のお役に立てるなら、それも何かの巡り合わせでしょう。連れていってください。国王の御元へ」
「ありがとう!!」
ジャンは少年のように叫んだ。
そして直ちに馬車に乗るように、ノワイエに促した。
八:名盤を探せ!
「え、決定版!?……」
「そうよ、決定版を探しに行くの。有馬君のたどったであろう道を進めば、なにか手がかりがつかめるかもしれないわ」
二月も終りに近いある日、海江田真琴は七海を誘った。
待ち合わせは秋葉原の万世橋だ。
物語の目的が見えません。ここまでよんで何も得るものが無い。
狂人の妄言ですかねこれ。
>>295 「ナイーヴレーベルから出てる、サント・コロンブのヴィオール曲集のTomeUよ。そしてシャルパンティエのテ・デウムのクリスティ盤、クープランのクラヴサン曲集よ」
次々と発せられる未知の言葉の洪水に、危うく溺れそうになった七海。
しかし、そこは航の幼馴染。しっかりと元のテンションに戻ると、こう返事した。
「行きましょう。東京中を探し手でも、入手しましょう!」
「そうこなくっちゃ」
銀座の山野楽器のクラシックフロアは、ズラリと並んだ輸入盤が溢れる、まさに「通」向けの店舗だった。
真琴がいなかったら、オロオロして、まともに来ることはなかったろう。
「ほら、ここが輸入盤コーナーよ」
真琴がフロアの一隅に七海を連れてきた。
「テ・デウムね、シャルパンティエだから、ここにあるはず……」
サ行の作曲家の個所を人差し指でなぞる。
「死者のためのミサ曲、真夜中のミサ曲……、うーん、ないなあ、あ、待てよ!? ここに声楽作品集がある!」
それはハルモニアムンディフランスの、風景画が描かれた五枚セットのCDボックスだった。
「主の御降誕のためのカンティカム、あった! 七海ちゃん、ここにあるわ!シャルパンティエのテ・デウム。これはお買い得な品ね。今日は幸先がいいわ」
全く未知の単語に出会い、七海は茫然としていた。
「あ、そうだった。七海ちゃんはバロック聴かないのよね。シャルパンティエはね、十七世紀フランスバロック音楽を代表する作曲家よ」
「はあ、そうなんですか……」
砂糖抜きの紅茶を飲むような気分だ。お茶は確かに口を通り、胃の中に入っていくのだが、いまいち、味がわからない。
「じゃあ次は、渋谷のHMVね。行きましょう!」
山手線の車中、七海は真琴に訊いた。
「ねえ、真琴さん、こうして航君と同じように輸入盤漁りをしていれば、いつか航君が行った世界に入れるのかな?……」
「それはどうかしら」
真琴はさらりと返した。
「CD漁りは名曲の海の中を行く航海のようなものよ。当たりに巡り合った時はまさに財宝を見つけた海賊ね」
渋谷の街は、スクランブル交差点に人が溢れ、東京でも有数の活気を呈していた。
HMVの店内に入るや否や、真琴はまたしてもその猟犬のような鼻をきかせて、輸入盤コーナーへと向かった。
「サント・コロンブ、サント・コロンブ……、あ、あった。ああ、残念、TomeUはないわ。店員さんに訊きましょう」
数分後。
「そうですか。廃盤……。残念です」
「ねえ、真琴さん、元気を出して」
七海がそう言うが、真琴が至極がっかりした様子だ。
「残念ね……。あれはサント・コロンブの魅力がわかったものの必聴盤よ。私、TomeTは持ってるから、Uも是非欲しかったんだけど……」
昼休み。休憩のために入った神田の喫茶店で、真琴は今朝買った、シャルパンティエの声楽作品集をまざまざと眺めていた。
その眼は獲物を探す狼の眼のようで、傍らにいる七海にもドキドキした緊張感が伝わってきた。
「こうなったら秋葉原に賭けるしかないわね。石丸電気の秋葉原店なら、在庫量が豊富だから……」
「いつもそんな感じで航君と?……」
「ええ、そうよ。私もバロック音楽は好きだから」
ホットミルクティーを飲みほした真琴に、七海が尋ねる。
「ねえ、真琴さん、あの人、知ってます? さっきからずっとあたし達の跡をつけてきてるんです」
七海はそう言って、斜め向こうの席に通路を挟んで座っている一人の老紳士を眼でそっと示した。真琴は気づかれぬように、さらりと一瞥を与えた。「そうね。何者かしら」
二人は秋葉原へ向かった。
神田の古書店街から秋葉原へは、歩いて十五分程だ。
二人が歩いていると、例によってあの紳士が、黒い杖をつきながら歩いてきた。
「クープランのクラヴサン曲集、廃盤!? 在庫はありません?」
「少々お待ち下さい」
店員がパソコンで在庫確認をしている間、真琴は意を決して、ピアノ曲売り場の棚の棚の前にいたその老紳士に声をかけた。
「あの、私たちになにか用ですか?」
紳士は初め、ひどく狼狽していた。が、やがて覚悟を決めたのか、落ち着きを取り戻すと、こう言った。
「実は私はね、アポロンなのですよ」
そろそろ飽きてきたのでやめましょうかね。
ピアノがどうこう言ってるあたり最高につまらなかったです。他作品もあるようなのでそちらも感想書きたいですね。
また訳の分からない引用感想があるようなら後半も是非とも感想書きたいです。
319 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 03:10:04.47 ID:U4RyuN3X
321 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 04:13:49.41 ID:eeUmsjzf
僕の一言でスレは動き始めた。そして、荒れた
音楽好きだから読めたけど、気分的には教科書読んでる感じ。
ようは延々うんちくなんだな。ノベルじゃなくて。
324 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 14:11:28.95 ID:eeUmsjzf
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
>>324 >(感想を求めている人)は、(感想を付ける人が)(具体的にどこの部分に対してどう思っているのか)を(知りたい)と思うので、
>(しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのか)を(書く)からね^^
お前の文章意味不明過ぎ。文章構造が破綻してる。
串はNG登録しているんだからレスするなよ
327 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 16:03:45.74 ID:eeUmsjzf
329 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 22:09:03.98 ID:eeUmsjzf
^^
330 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 22:11:12.34 ID:U4RyuN3X
「バトルティータイム」と「海に捧げるコンチェルト」は使うなよ
紅茶先生に悪いし
さすがにお前等にもそんな勇気は無いか
332 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 22:54:02.62 ID:U4RyuN3X
さすがにそれはないだろうけど言っとく
331の引用は止めろよ
>>328 あなたを買ってから十日になります。でも僕はまだ手を握ることも、抱きしめることも出来ない。声を聴くことも出来ない。いったいどうして、僕達は出会ってしまったのでしょう。
こうして一緒にいても、話しかけることすら出来ないあなたに、何故、出会ってしまったのでしょう。
忠晴はそう思いながら、部屋の寝台に仰向けに寝た。
眠れない夜にも、風が暴れまわる嵐の夜にも、忠晴は彼女のことを想っていた。それは絶えず燃え続けるフィラメントのように、心の中でじくじくと疼き、忠晴の胸を焼いた。
その胸は常に生生とした火傷に喘いでいた。
火照った顔を、枕に埋める。うつ伏せになり、寝台に敷かれている布団を歪める。
忠晴は寝台の上で、毛布を抱いた。そうして女性を抱く時の感触を試した。
あなたの体もきっと、この毛布のように柔らかいのでしょうね。
忠晴は囁いた。毛布に鼻を埋め、目を閉じる。冬のように近づいてくる眠気が身体を浸す。忠晴はその中にたゆたい、瞼(まぶた)の奥に心地よい眠気が降りるのを感じる。
眠りは心の番人だ。心の中に入ってくる原色の感情を整理し、必要の無い物、害をなす物を追い払う。全てをセピア色に変えて、額縁の中に押し込める。だが彼女だけは別だった。
眠っても眠っても、その姿は色褪せる事無く、かえって艶(なまめ)かしくなりながら、忠晴の心に住んでいる。大いなる眠りの平和な力も彼女にだけは及ぶことが無かった。
錆びた感傷を飲み込み、溶解して心を整える眠りまでも、彼女の前には悲しいほどに無力だった。
ああ、いっそのこと、出会わなければ良かった!
忠晴は思った。毛布を抱きながら寝台の上で震えていた。
忠晴は街に憧れていた。
それは屋敷での倦怠感を吹き飛ばし、鬱勃(うつぼつ)とした孤独感を跳ね返す街だった。胸の中で太陽のように輝き、前に向かって歩くことを考えさせる街だった。
浅草。この言葉は、淀んだ忠晴の胸に流れ込んできた。その中に顔を埋め、手で水を掬(すく)い、その清水の一滴までをも飲み干したかった。
初めて忠晴がこの街のことを知ったのは、学校の休み時間、同級生との会話がきっかけだった。
「活動を知らない?そんな奴がいるんだな」
彼はそう言って、さも自慢げに、どこぞの敵討ちだの嫁入りだのの話を、活動の活動弁士を真似ながら、濁った声で、その場面、場面を再現した。
浅草へ、活動を見に行きたい。
それが忠晴が浅草へ恋焦がれるきっかけだった。
「活動の他には何があるの?」
するとまたその同級生は得意げに言った。
「浅草には花屋敷がある。仲見世通りがある。大きな池がある。そこに藤棚の美しい池の橋がある」
それぞれの言葉が弾けていった。
そういう言葉を聞くうちに、浅草という言葉は、忠晴の中で根付き、根を下ろして、成長していった。六区の賑わいだとか、花屋敷という言葉が、その梢を茂らせ、幹を逞しくし、
木陰を黒く大きくしていった。その広い木陰で、池の中洲にかかる藤棚の美しさを、花屋敷の楽しさを、百美人の艶(あで)やかさを思い描いた。
浅草へ行きたい。忠晴は思った。
忠晴は九段の暁星学園に通っていた。その通学の足となるのは、運転手の山川が運転する黒塗りの自動車である。
もう六十にもなろうかというこの老人は、郷里の滋賀のことなどを話してくれた。
一日の課題を全て終え、学園の門の前で車に乗ったとき、忠晴は山川に行った。
浅草へ行きたい、と。
山川は言った。
「若様、浅草はいけません。浅草は。あれは若様のようなお方の通う街ではありませんよ。この山川、お父様からもよく言われているのです。蛾のような街にこの子を連れて行くなと」
昼の蛾のような街!この一言で、忠晴が描いた夢は一蹴された。忠晴は言いようの無い怒りを覚えたが、それ以上何を出来るでもなく、ただ山川のハンドルのままに、いつもと同じ道
を引き返して
、屋敷に帰るだけであった。帰り道に寄り道も無い、観光もない簡素な運転が、忠晴を連れ帰った。
こうなったらなんとしても、浅草へ行く。
忠晴はそんなふうに思った。
一行目から読み辛い
>>328 そんな六月のある日、山川は朝から具合が芳しくなかった。彼は、急遽呼ばれた屋敷つきの主治医から、急性の心臓疾患の診断を受け、当分の間、仕事にはつかぬよう言われた。
動揺したのは母の静江であった。山川がいなければ、あの子は学校へ行けない。代わりの運転手も、そう早くは手配できそうにない。
忠晴は言った。
「僕がこの足で、学校まで通います」
初めは大反対だった。
「切符も買ったことが無いお前がどうやって学園まで行けるというの?」
「お母様、どうかお許しください。僕は一人で学校へ行って見せます。切符なんて簡単ですよ」
忠晴は言った。
最終的には、父の洋助が判断を下した。そうして数枚の一円紙幣が入った財布が、忠晴に渡された。
「これも、お前が一人前になる機会かもしれん」
洋助は言った。
初めて歩く街路は、甘い夢だった。髪を結った女性、洋装の紳士、杖に下駄履きの老人などが右往左往し、自動車が、路面電車が、道々に溢れていた。
もちろん忠晴は、学園などに行く気はなかった。
目指すは浅草だ。路面電車を待った。
その時忠晴は、東京市街の地図を手にしている訳でも、電車の沿線にどのような駅があるかも知らなかった。だからどうしたら浅草へ行けるかと、車掌に訊いた。ひたすら電車を乗り次いだ。
降りては待ち、来ては乗り、また降りる、そんなことを繰り返すたびに、街の顔が変わっていった。最後に乗った両国行きの電車の、広小路停留場が、小旅行の最後の駅になった。
浅草へ着いた。これは夢ではない。本物の浅草が、今、彼の目の前で繰り広げられていた。忠晴は地面を踏みしめ、浅草の中へと入り込んでいった。
それにしてもなんと音の多い街だろう。下駄の音が、草履の音が、そこらここらに交わされる言葉が、渡り鳥の群れの羽音のように、地上に轟いていた。左手には恐らく三階建てであろう楼閣が、
夏の日盛りの下、甍を誇っている。その手前には、西洋風にあしらわれた水色の駐在所が、花の無い花瓶のように空疎に置かれている。正面に見えるのは仲見世だ。入り口には檜の高札が
建てられ、途方も無く大きな字で、「開帳」と書かれていた。
およそあらゆる人種の百科事典とも言える雑多な人々が、仲見世通りを動いている。そこは奇態な色の展示場だった。軍人あり官吏あり、駐在の警察官あり。そして数多くの女たち。
あるものは芸者であったり、あるものは仲見世見物へと繰り出した洋装の婦人であったり、あるものは制服の眩(まぶ)しい女学校の生徒であった。 彼女らは笑いながら、仲見世を歩いている。
仲見世にならぶ商店は何れも堅牢な煉瓦造りで、店先には、二階部分にバルコンを配し、欄干を花で飾り、人形を置いている店あり、一枚の大きな紺色の暖簾に、店の家紋と扱う品々
を書いた店ありと、進んでも進んでも、店が続いた。塩、しょうゆ、鰹節、昆布、煎餅、餅菓子、団子の匂いが、一帯を領している。そうして上を見上げると、高い木の木陰に半ば姿を埋めて、
浅草寺の赤い山門が、巍巍としてそそり立っていた。その左手には凌雲閣の先端が見えた。
浅草寺の朱塗りの山門は、鮮やかな丹の色をして凝っている。褪せた瓦を連ねて、凛として佇んでいる。忠晴は山門を過ぎた。
忠晴の靴が砂利を踏み、浅草寺の境内へと入ると、まず右手に聳(そび)え立つ五重塔が眼を惹いた。紅白染めの大道芸人の小屋の向こうに、それは立っている。朱塗りの欄干に青い瓦
。浅草寺の主がこの五重塔ならば、浅草六区の主は、間違いなくあの浅草十二階だった。
浅草寺の境内から見たそれは、境内を取り囲む木立の向こう、夏の青空が地上の埃にまみれて色褪せるその場所に立っている。
凌雲閣。浅草の天守閣。祭りと祝祭の総元締め。
忠晴はきっと見つめると、そこに向かって歩み始めた。
入り口で四銭を支払った。忠晴は自分の紺色の制服が怪しまれはしないかと不安だったが、売り子はそんなことにかまうでもなく、釣銭を渡した。忠晴はえもいわれぬ快感を持ってそれを受け取った。
忠晴は屋上を目指して階段を登った。塔内を巡るそれは、一つ階を登るごとに、並んだ窓からの眺めを変えた。二階、三階と上るにつれて、自分の背中に翼が生えたような気持ちがする。
先ほどは花屋敷前の通りから見上げていた木立の梢が、手を伸ばせば届く程の距離に見える。さらに四階、五階と上ってゆく。忠晴は鳥になっていた。高みを目指して、雲を抜け天を駆ける
文法もまずいですね
>>331 ヴェルサイユ宮殿で、ボクと握手!Byルイ十四世
先ほどから、こんな文句がデカデカと旗に描かれたのをボーっと見上げている一人の少年がいる。
青く晴れた空に、その濃紺の旗は、平和の象徴である鳩の翼をかたどった金の刺繍入りのマークを煌めかせてはためいている。
ここは月の国。
長らく人類にとって憧れの存在であった夜空に輝くこの星に、人間が住むようになってから、もう百五十年以上が経過する。
徹底した国際機関の発展と平和外交の展開により、空前の安定と発展の時を謳歌している世界。
その母なる星、地球は、温室効果ガスの影響と公害、異常気象の出現により荒廃し、人類は月へと移住していった。
最初の移民団である「ダイアナ・ファーザーズ」が豊饒の海に最初の植民地を築いて以来、議会政治の発達、科学技術の進展、連邦制の伸長により、新聞の発行や大学の設置が行われ、この第二の地球とも言うべき、「ルナ・デューエ」は繁栄していた。
そして過去の地球の姿を残すため、国連のユネスコによって、世界の様々な国々の最も輝かしい時期を再現したアトラクション、仮想惑星空間、「ジオ・マーレ」が設立された。
そのジオ・マーレの入り口で、少年は人を待っていた。
少年の名は九条頼朝。
ここ月世界への移民三世だ。
彼が物ごころついた時にはすでにこの星は人間が住みやすいように管理されていた。
世界中の気候を調査、測定し、人間に最も心地良い季節を検討した結果、フランスのそれが最も良いという国連決議が出され、ここルナ・デュ―エは環境省が気候管理を行っている。
湿度は常に五十パーセントに保たれ、年間を通して最高気温は真夏のそれでも二十五度。
冬は美しい雪が降り、一面銀世界が広がるこの第二の故郷で、頼朝は育った。
「ごめん!トモっち!! 待った!?」
「待ったよ!ハーバード大総長が三人も変わったぞ!」
そう言って頼朝のもとへとやってきたのは、まだ白い、ノースリーブのワンピースが初々しい一人の少女だった。
「ごめん、ネイルに絵描いてたら遅くなっちゃって……」
そう言って虹色に染まった指先を頼朝に見せる。
肩まで伸ばした夜空のような黒髪は、肩のあたりできちんと切りそろえられ、今日が大事な日であることを予期してか、事前に美容院へ行ったと思われた。
「じゃ、行くぞ!飛鳥」
少女の名は飛鳥=マリナー。頼朝とは幼稚園時代からの幼馴染だ。
今年で十七歳になる彼女は、時折頼朝もドキッとするほどに女性らしさを明らかにしている。今日も美しい腕を惜しげもなく晒したワンピースで、その桜貝のような指の爪も美しい。首筋の色気は少々悩ましい。
頼朝は首を振り、いつもの心理状態に戻った。
「それじゃあ、お前の言う通り、十七世紀フランス宮廷で舞踏会。これでいいな?」
ここジオ・マ―レでは、希望する国、地域どこへでも自由に行くことが出来る。
初め頼朝は、始皇帝時代の中国か、スレイマン一世の統治下のオスマントルコ帝国に行きたかった。
「中国!? あの拷問の恐ろしい国? 嫌だ嫌だ。もっとラフな国に行きたいよ〜」
そう言ってその瞳を曇らせ、ノーの返事を送る飛鳥に、ではオスマントルコはどうだと訊いた。
「オスマントルコ!? あの女は肌を見せてはいけない国? 駄目駄目! もっとユルイ国がいいよ〜」
そうして飛鳥のダダに悩まされること一時間。
いろいろな国を検討した結果、絶対王政時代のフランスへ行くと決まった。
「おい、ここの宮廷ではダンスが出来ないと洒落にならんよ。お前、体育は得意だったから大丈夫だけど、俺にはちょっとキツイわ」
「大丈夫! あたしがエスコートしてあげる」
おい、これって、逆じゃないか。
そう思った頼朝だったが、結局その案におさまることになり、通っている高校の教科書を読み、模擬トリップスクールで旅行先の時代、風習を一通り予習した。
センスの欠片も感じない
>>328 声に振り向くと、一人の少年が、両手に紐のついた双眼鏡を、左手に三つ、右手に四つぶら下げながら立っていた。下駄をつっかけ、黒い半ズボンに、汗で汚れた綿のシャツを着た、
年のころは十歳ほどの少年だった。
「双眼鏡借りないかい?」
澄んだ瞳をしたその少年がいった。
「いくらだい?」
忠晴が訊いた。
「一銭だよ」
「じゃあ貸しておくれよ」
忠晴は一銭を支払い、双眼鏡を借りた。
「君、名前は?」
「鉄二」
「君はもう働いているの?家族は?」
「八歳の妹が一人、あとはお父がひとり」
「君、学校へは行っていないの?」
忠晴が訊いた。
「おいらが働かないと、しずもお父も飯が食えない。朝と夜は新聞を配って、なんとか飯が食えるんだ」
双眼鏡を手に呼吸を整え、ハンカチで額の汗を拭った。
忠晴は初め裸眼で、屋上からの眺めを楽しんだ。
富士を一望出切る景色。眼下には夥(おびただ)しい瓦屋根が集まっている。忠晴は下を眺めながら、屋上を回り始めた。築地の本願寺が彼方に霞んでいる。砂利のような建物の間に
横たわるあの川は隅田川だろう。さいころを集めたようなあの場所は銀座に違いない。遠くには恐らくは房州の山々がうっすらと見える。凌雲閣の隣にある大池も見えた。池の水面は、
夏の日盛りの日を浴びて、ちらちらと輝いていた。
忠晴は今度は双眼鏡を持って、眼下の眺めを探った。
一軒の家が見える。二階建てであるその家の二階の窓辺に、一人の女が、煙管(きせる)をふかしながら座っている。女は年のころはおそらく十七。朱色の浴衣を着て、胸元を露にして
、外を見ながら涼風に身をさらしている様子。そこへ一人の男が現れた。紺色の浴衣を着たその男は、女を見るなり、いきなり平手を食らわした。打たれた女は、煙管をゆっくりと片付け
ると、男に向かい、何やら言っていた。数秒の後、男は女に抱きついた。男は女の顔を両腕で掴むと、その頬を、愛おしそうに撫でた。その両手は唇に、首元に、襟元へと、次第に下がっ
ていった。男は乗りかかるように女にうつ伏し、接吻をした。じっとりと濡れた接吻である。両手はすでに肩を超え、腰の辺りにかかっている。男はさらに頭を下げ、両手で掴んだ腰の真ん
中へ、顔を埋めた。その間、女の顔は眉一つ動かなかった。眼は虚ろで、男の手の為すがままに任せていた。
これ以上見てはいけない。そう思いつつも、双眼鏡を握る手に汗が沸く。額から流れた汗が、首へと流れた。心臓の鼓動が鳴った。男は女の腰に当てた手を、ぐっと引き寄せた。窓辺
から女が消えた。部屋の奥へと引き摺り下ろされた女の行方は分からなかった。
これで良かったんだ。
忠晴は思った。
見えなくなって良かったんだ。言い聞かせるようにこう囁くと、忠晴は双眼鏡から眼を離し、大きく息を吸った。
見ると先ほどの少年が、相変わらず双眼鏡を両手に、屋上にいた。忠晴は礼を言いながらそれを返した。
「また来てね」
「また来るよ」
忠晴が言った。
八階の休憩室で休んでいる時、忠晴は先ほどの少年の身の上を案じていた。
一回一銭の双眼鏡を日に何台貸せば、食事代になるだろう。
そう思いながら椅子を離れると、忠晴は、今度は自身の身の上を案じた。
学校へは黙って休んでいる。家族へ連絡が行くに違いない。なんと言って言い訳しようか。
そう考えながら休憩室を出、忠晴は凌雲閣の内側にぐるりと並んでいる商店をひやかした。大げさなものではない。一間ほどの間口の商店が並んでいるに過ぎなかった。
忠晴はそこで、彼女に出会った。
美術「北門(ほくもん)堂」は神田に店を構える画廊だった。扱う品々は浮世絵、錦絵である。
興味ないです
延々と下らない話題が多い
>>328 主人の西野加助は豊原国周、月岡芳(よし)年(とし)、歌川広重三代などの名品を多く蒐集し、その商品名鑑は、さながら一館の美術館の如く、古今の逸品を集めていた。凌
雲閣が開業した明治二十三年、加助はそこの八階に支店を出すことにした。
硝子張りの陳列棚の中に、築地の異人館だとか、ガス灯が灯る銀座通りの町並みを描いた開化絵や錦絵がところ狭しと飾られていた。たおやかな筆遣いは、銀座の煉瓦建
築を、鉄道馬車を、その中を行く洋装、和装の人々をとらえ、見るものの眼を惹いた。店の奥には、「定之方中(ていしほうちゅう)」と書かれた掛け軸が掛けられていた。店を任
せられたのは、息子の留吉である。
客足は順調だった。少なくとも商いを始めてから十年は、やれ浅草に一大高層楼が出来たといって毎日店に来る客がいた。流行の洋装に身を固めた彼らは、錦絵を、二円で
、三円でと買っていった。それが次の十年では活動が流行りだし、これに客を取られること幾星霜、最後の十年には、八階の売り場は客足が途絶え、手練手管を尽くして仕入
れた品々は、誰が買うでもなく、空しく陳列棚に輝いていた。
六月のある日、その青年はやって来た。
懐かしい。
初めてその店の陳列棚を眺めた忠晴は思った。思い返せば子供の頃、屋敷の納戸の中で、父が蒐集した錦絵を眺めた記憶がある。
その時である。一人の女が、忠晴の眼にとまった。
黒髪を、薄紫色のリボンで一つに束ね、それを頭の後ろから、背中へと垂らしていた。前髪はしんなりと涼しそうな額を覆っている。その間から覗く眼は輝き、けだるそうに萎れ
た眉が、一抹の悲しさをその眼に与えていた。柔和な輪郭。小さな鼻。ほのかに赤い唇。その顔から伸びる細い首は、藍色に紺の青海波(せいがいは)を象った着物の合わせ
目の中に続いていた。胸元は優しく膨らみ、右手が、その上に置かれていた。女の輪郭を描く筆遣いは淡く、夥しい色が氾濫し、滴るような絵姿をなぞっていた。その女の顔を
見た時、忠晴は、全身の血液が湯立つ思いがした。口元からは熱い吐息が立ち上った。忠晴の心臓を、女の手が掴んだ。その眼に、その口元に、言い知れぬ磁力が宿り、忠
晴の両目を、引きずり込んでいた。少年期の甘い思い出が蘇り、それが女への恋慕とあいまって、一曲の旋律のように奏でられた。
「名前を」
忠晴は囁いた。
「名前を、教えて欲しいんです」
店の主人は、先ほどから一枚の美人画を凝視するこの青年を、半ば不思議そうに眺めていた。
「名前は、そこに書いてあるでしょう」
そう言って主人は、天眼鏡を手に陳列棚を開けた。女はいともあっけなく、主人の指でつままれて、棚の上に置かれた。
「絵は歌川豊(ほう)雷(らい)。この女の名前は琉奈(るな)。最晩年の作で、恐らく娘のおときの友達を描いたものでしょう」
そう言って主人は天眼鏡越しに説明した。
「いくらですか?」
「三円です。ですがまあ、どうしてもというなら、二円五十銭にいたしましょう」
忠晴は財布を見た。まだ財布の中には、一円紙幣が三枚、入っていた。
「これを下さい!」
忠晴は言った。この女を手元に置きたい。誰にも触らせたくない。自分だけの、「琉奈」が欲しい。忠晴は震える手で、一円紙幣を手渡した。
もし世界が時計なら、そのねじを巻くのは女だ。その時計は、決して解けきることの無い神秘的な発条(ぜんまい)で、世界の歯車を回し、太陽を持ち上げ、星を動かし、月を
昇らせる。秒針は絶えず動き続け、二度とは帰らない青春という思い出を、若い時というかけがえのないひと時を、人間の人生に打ち込んでゆく。
十四歳の忠晴にとって、琉奈との出会いはまさに時計が打ち込んだ楔だった。それは忠晴の心に突き刺さり、それまで味わったことのない思いで忠晴の胸を満たした。忠晴
の中にある淀んだ水が、楔に応えて、潮のように飛沫を上げていた。琉奈への想いの最中で、忠晴の心は海になった。それは惜しみなく与えられた太陽の光によって熟れた
オレンジのようでもあった。
『琉奈さん、僕は幸せです。こうしてあなたとともにいられる事が。でも出来ることなら、僕はあなたと話したい。言葉を交わしたい。手を握り締め、抱きしめたい。天の高みから
しばらくつまらない展開が続きます
この時点で本なら破く
>>328 『琉奈さん、僕は幸せです。こうしてあなたとともにいられる事が。でも出来ることなら、僕はあなたと話したい。言葉を交わしたい。手を握り締め、抱きしめたい。天の高みから見下ろすあなたに、一度で良いから口づけをしたい。こんな風に思うのは罪ですか?』
窓の外の景色が琥珀色に滲んでいる。忠晴は時計を見た。七時三分だった。
今日もまた、空しく一日が過ぎていく。部屋に差し込む夕日の只中で、忠晴は寝台に横になっていた。
父も母も黙っている。学園からの知らせは、今度ばかりは来なかったようだ。明日からは学園の帰りに、浅草へ行こう。
琉奈さん。
忠晴は寝台の上で、一枚の彼女をまざまざと眺めた。琉奈は相変わらず、物憂げな顔で絵の向こうに佇んでいた。
七月の浅草は、車夫、紳士、老人、芸者が仲見世を行きかう。彼は浅草寺で観音様への参拝を済ませると、凌雲閣へと向かった。
花屋敷の前の通りを歩く。入り口に二本の日章旗を掲げた入り口は、水色の門があしらわれており、その入り口の横には、花屋敷の塀が続き、赤や黄や桃色の提灯が飾られていた。左手には池を囲む木立が、梢の間から輝く池の水面を覗かせながら、枝を風に揺すっていた。
凌雲閣の屋上に着いたのは午後四時半。塔の上には特に人影も無く、あの少年が、またやって来た。忠晴は一銭を支払い、双眼鏡を借りた。うだる夏の夕暮れ時、
忠晴は双眼鏡を片手に、塔の上を歩いた。
「お父さんは元気かい?」
忠晴が訊いた。鉄二は首を振った。
「胸をやられているみたいなんだ。咳をするたびに、つぶれた苺みたいな痰を吐いてさ」
「薬代は、君が稼いでいるの?」
忠晴が訊いた。鉄二は頷いた。
「しずちゃんはどう?」
「お父の看病さ。でも最近は困っている」
「君が?なぜ?」
「殺してくれっていうんだ。台所から出刃包丁を持ってきてさ。一思いに心臓を刺してくれって。おいら、どうしたらいいか」
そう言って鉄二は、下界を見下ろした。悲しげな瞳が、一瞬輝いた。
忠晴は鉄二を見ながら、なんとかこの少年の心を勇気付ける方法はないかと案じていた。そうだ。
忠晴は鞄を開けると、数枚の紙切れを取り出した。
「「いせ辰(たつ)」の千代紙だよ。これで鶴を折ろう。お父さんの病気が良くなるようにさ」
黒と灰色の葉に蜂蜜色をした椿が描かれたもの、緑地に白のレース編みのように桜草を描いたもの、暖かそうな蜜柑色をした地に、黒の縞模様が描かれているもの、
白地に緑のつる草と赤い花を描いたもの、どれも忠晴が好んで、収集したものであった。鉄二は初めは目を躍らせ、ぽかんと口を開けて眺めているだけであったが、や
がて無垢な笑みを浮かべて、千代紙を手に、千羽鶴を折った。十五分ほど後、五羽の鶴が出来上がった。鉄二は嬉しそうにそれらを眺めた。忠晴は初めて、この少年
の笑顔を見た。
「お兄さん、僕、本当にありがたいと思ってるよ。だから今度は僕がお兄さんのお願いを聞いてあげる」
謎めいた一言に、一瞬忠晴は戸惑った。
「兄さん、恋をしているね」
その一言は忠晴の胸を射抜いた。
「どうして分かるの?」
「お兄さん、この浅草十二階、この高さにいるとね、理性は解けて、常識は崩れて、牛乳のように流れているんだ」
鉄二にそう言われてみると、忠晴はその言葉がまんざら嘘ではないと思うようになった。あのけだるい八階の休憩室。人気の無い屋上。明治の開業当初は人が溢れて
いた凌雲閣も、活動や浅草オペラの興隆とともに次第に客が減り、今では塔は濁った空気が満ちていた。
「お兄さん、初恋の相手と話したいんだろう?」
「ああ、話したい。でも無理なんだ。その人は絵だもの。この世に存在しない夢だもの」
「お兄さん、言っただろう。この高さにいると、下界の常識は音を立てて崩れていくって。手紙を書きなよ。そうしたら僕、それをその人に渡してあげる」
どこまでが本当なのか。冗談なのか、からかう気なのか、よく分からなかった。しかし鉄二の言葉は、はためいている忠晴の心を押さえ、落ち着かせた。
「君は絵の向こうに行けるのかい?」
忠晴は半ば疑いを持って鉄二に訊いた。
鉄二は頷いた。
「じゃあ、僕を連れて行ってくれ。そうしたら僕、自分の口であの人に声をかけようと思う」
忠晴がそう言うと、鉄二は首を振った。
あいかわらずどうでも良い展開です
忠晴がそう言うと、鉄二は首を振った。
>>328 「僕でないと駄目なんだ。今度の満月の夜、僕は絵の向こうに行ける。それまでに手紙を、書いて欲しいんだ。いいかい、次の満月の夜までだよ」
そう聞いて忠晴は、とにかくこの少年に望みを託してみようという気持ちになった。
「分かったよ」
忠晴は言った。
「手紙を書いて、持って来る。だからぜひともそれを届けて欲しい。いいかい?」
「ああ」
空を見上げると、解け残った真昼の月がかかっていた。
次の満月の夜までに。
忠晴は胸が弾んだ。そうしていつものように、眼下に広がる町並みを、双眼鏡で探り始めた。
『拝啓
あなたにこうしてお手紙を差し上げることになろうとは誰が考えたでしょう。でも私は今、尋常ならざる興奮に胸を躍らせております。
琉奈さんにはいくつかの質問があります。
まず琉奈さんは、どこに住んでいるのですか?どこの出身なのですか?何歳なのですか?それと、これが一番聞きたいことなのですが、僕のことをどう思っているのですか?
あなたは見たところ、なにか物憂げな、病んだような顔立ちをしていらっしゃる。その理由はなんですか?
もし僕に出来ることがあれば、お手伝いいたします。あなたの力になります。ですからどうか、その悲しみの理由を教えてください 敬具』
ここまでを一息に書いてから、忠晴は筆を置いた。透かしの入った上等のフールス紙のうえに、万年筆で書き連ねた字が、涼やかに蒼く照り映えていた。
時は七月の望月の頃、空には毎夜、少しずつ完全な円形になっていく月が輝いていた。
忠晴は便箋を三つ折にすると、春陽堂の印がおされた、南天の実と葉が描かれた絵封筒へとしまった。
「分かった。引き受けたからね」
七月のある日、凌雲閣の屋上で、鉄二は言った。彼はその封筒を受け取ると、鳶色の肩掛け鞄へとしまった。
「返事は僕が持ってくるから。一晩待っておくれよ」
「明日には返事が来るのかい?」
鉄二は頷いた。
それからというもの、忠晴は気もそぞろに、屋敷に帰ってからも返事のことが気になり、食事を半分も終えないうちにナイフとフォークを揃え、晩餐を終えた。
部屋に戻ると忠晴は、その絵のためだけに空けた引き出しの中に仕舞ってある琉奈を取り出すと、薄明るい卓上ランプの淡い光で、彼女を見た。何度見ても見飽きない、いや、
眺めるたびに新たな輪郭が、筆遣いが浮かび上がり、その美の甍を頑丈にした。彼女の返事が読めるのだ。こう考えると忠晴は、えもいわれぬ高揚感を覚えた。その夜、忠晴
は興奮のためになかなか寝付けなかった。眼の光が失せず、意識も明瞭なまま三時を打つ時計の音を聴き、それから二度、三度と寝相を変え、四時の鐘がなる頃、ようやく眠
りの帳(とばり)が降りた。
翌日、忠晴は凌雲閣へと行った。なんと返事があるだろう。僕の字が下手だと思いはしないだろうか。質問も、あまりにも一時に踏み込みすぎたかな。
あれこれ考えながら十二階へと着いた。鉄二がやって来た。
「はい、お返事」
見ると、日に焼けた少年の右手には、白い長封筒があった。
「もらってもいいのかい?」
「返事があるなら持って来て。また渡しにいくから」
そしていつものように、屋上にいる少ない客に、双眼鏡の貸し出しの呼び声をかけていった。
忠晴は帰宅し、部屋に着いた。中から鍵を掛けた。
鞄の中から封筒を取り出すと、手に取り、数枚の便箋が入っているであろう事を確かめた。次に切手の有無を調べた。切手は貼っていない。
「忠晴様へ」と鉛筆で書かれた宛名のみである。住所が書かれて無いか調べたが、何も書かれていなかった。
忠晴は机の引き出しからペーパーナイフを取り出すと、封を開けた。
中には数枚の便箋が、それは質素なわら半紙であったが、入っていた。わら半紙の朱色の罫の上に、丸みを帯びた鉛筆の文字が並んでいる。
『拝啓
忠晴様。お元気ですか。先日はお便りを戴きましてありがとうございます。
私への質問があるのですね。お答えさせていただきます。
まずどこに住んでいるか、についてですが、わたくしは白金に住んでおります。番地までは言えませんが、白金です。どこも皆、塀の長いお屋敷ばかりでございます。
わたくしの家はといいますと、あのあたりでは中くらいのお屋敷でしょう。
訳の分からない展開
感情移入もできない
>>328 次にどこの出身なのかとありますが、わたくしは京都の出身です。家は江戸時代から続く呉服屋でした。豊雷先生に描いて頂いた時にわたくしが着ていたのは、母が特別に仕立ててくれた
ものなのです。
さらに何歳なのかというご質問ですが、わたくしは十七になります。
あなたのことをどう思っているかというご質問ですが、わたくしは、北門堂の狭い陳列棚が嫌で嫌で仕方がありませんでした。それに始終人が行き来して、落ち着きません。そんな境遇から
わたくしを救ってくださった忠晴さまですもの。誰がいやといいましょう。
良くぞわたくしを買ってくださったと感謝いたしております。さらに忠晴様の部屋の引き出しは、良い木で造られたしっとりとした落ち着きがあります。ここで好きに眠れることが、今のわたくしに
とって大変な喜びです。ですから忠晴様、わたくし、あなたを嫌いだとか、うるさいだとか、思っておりませんのよ。全然。どうか自信をもって、私を扱ってくださいまし。
悲しみの理由ですか。わたくしそんなに暗い顔をしていたでしょうか。いつものように朝起きて、髪を整えて、着物を着て、それで豊雷先生に描いて戴きましたのよ。
忠晴様の思いは杞憂ですわ。
私はいつでも元気です。だからどうか忠晴様、ご安心なさって、学業に精をだしてくださいまし。
長くなりましたわ。今日はこれまで。それではさようなら。
敬具』
嬉しかった。忠晴は引き出しを開け、琉奈を見た。
分かったよ琉奈さん。この引き出しがお気に入りなのですね。ではどうぞゆっくり休んでください。
忠晴は朝起きると、まず引き出しを開ける。そうして琉奈におはようを言う。いつも変わらぬ顔の琉奈を見て安心する。それから顔を洗い、歯を磨き、母が作った冷製スープを飲む。
路面電車は合いも変わらず混んでいる。出勤途中のサラリーマンで溢れた車内、忠晴は右に左にと揺れる電車に乗っていく。
凌雲閣の屋上で、忠晴は鉄二と会った。
忠晴は、この少年がどうやって絵の向こう側へ行くのか考えていた。
「ねえ鉄二、君は一体どうやって絵の向こう側へ行くの?」
すると鉄二は優しい顔で、こう言うだけだった。
「それは秘密だよ」と。
でも忠晴は嬉しかった。こうして琉奈と話が出来るのだ。
浅草十二階の下には迷宮がある。
長い夏の一日が終わり、太陽が瓦屋根の連なる歪んだ稜線の向こうに沈み、軒先にそよ風が漂う頃、女たちは動き出す。
一人の男が街の中に足を踏み入れた。一日の仕事を無事終えて、道具箱片手に帰る板金工である。年のころは四十二三、肩のすわったいかつい身体にハッピを着込み、雪駄を鳴らして
道を歩く。軒端に下げられた提灯のか細い光が、街路をまだらに彩っている。
一軒の酒屋の玄関先にある格子窓の向こうから、紫色の浴衣を着た若い娘が、髪を桃割れに結い、まどろんだ瞳を輝かせ、首まで塗った白いおしろいを匂わせながら、男に声をかけた。
「ちょいと、よってらっしゃいな」
男は動じる風も無く、急いでるんでね、とだけ言うと、さっさとその場を離れた。
また別の店先で、男を呼ぶ声がする。
「ちょいと、遊んでおいきよ」
二重の眼が澄んだ、腰まで髪を伸ばした女である。男はまたも動じず、目を背けて通り過ぎた。
こうして歩いている間にも、向こう三軒から、両隣から、無数の声が男を呼んでいた。それは男を仕留めようと躍起になる女たちの戦場だった。家の軒先にある格子窓、その中からは、情念
のこもった悲しい瞳が、男たちへと向けられていた。男はその視線に何を思うでもなく、街のはずれへと遠ざかって行った。
「ちっ、逃げられたよ。おい、おゆき、もっと声を膨らませて、咽喉の奥からしっかり出さないといけないじゃないか」
昆布色の留袖を着た一人の老婆が、店先に現れた。御祭燈のほのかな明かりが、執拗に刻まれた皴の多い顔を照らし出した。
「あたし、これでも一生懸命やってるんだよ」
そういわれて一人の少女が、格子窓の向こうから言った。
藤色の浴衣に浅黄の帯、夕顔の花が描かれたうす桃色の団扇を手にしたその少女は、さっと身を起こして格子窓を離れると、店の軒先へとやって来た。切れ長の眼が涼しい、長い黒髪を
両肩に垂らした少女である。右目の下には小さな泣き黒子がある。
言葉遣いがおかしいですね
時代考証も間違えまくってます
>>331 「いらっしゃいませ! ジオ・マ―レにようこそ! お客様は二名様。行く先は十七世紀フランスのヴェルサイユ宮殿でよろしいのですね?」
入り口にいる緑に金モールの服を着たジオ・マ―レの案内人に、頼朝ははいと答えた。
「ではこちらへどうぞ」
そう言って案内されたのは、扉がズラリと並ぶ廊下だった。
「ただ今お客様が大変多く、生憎と空いているのはこちらのボックス席だけになります」
「はい。結構です」
そこには北欧家具のような白木の二脚の椅子と小卓が一つ、配されていた。
部屋に窓はない。総面積にして一坪あるかないか。二人が座れば、もうお互いの吐く息も届く近さになる。
頼朝は飛鳥の潤いに満ちた吐息にドキドキしながらも、務めて平静を装って、椅子に座った。
表現が陳腐すぎる。
>>331 卓の上には対テロ装備用のヘルメットとでも形容したい、少々仰々しいヘッドマウントディスプレイが置かれている。そして両手に装着するデータグローブが、そして身体を覆う入出力装置データスーツが椅子の上に置かれていた。
頼朝たちはそれを身につけた。
重装備のスーツとパーツ一式を身につけた二人。
やがて、二人は椅子に座った。
「じゃ、行くか」
頼朝はそれを装着し、準備を始めた。
「着いたら、早速舞踏会だね!」
↑
このへんとか、このへんについて。
↓
「わー!、いよいよだね! 」
「おい、これはあくまで勉強のためだぞ?」
二人はこの小旅行の体験と結果をレポートにして、夏休みの自由研究にしようとしていたのだ。
やがて眼の前が真っ暗になると、次の瞬間、ジオ・マ―レの登録商標であるイルカのマークが灯り、次の瞬間、満天の星空が現れた。
その美しさに思わず嘆息する頼朝。
気がつけば、頼朝は飛鳥の手を握りしめていた。
「ねえ、トモっち! ユリの花が見える?」
そう尋ねる飛鳥に、頼朝は答えた。
「いや、見えない。真っ暗なままだ」
「ええ! おかしいなあ。 フランスの紋章のユリの花が見えるはずなんだけど……」
その時だった。
星空は一転し、暗黒が、視界を覆った。
説明台詞すぎて、全然生きているキャラクターの発言とは思えない。
>>340 少女が言った。
「この小僧が、仕事中は来ちゃ行けないって言ってあるだろう。それにここはあんたがくるような場所じゃないよ。早いとこお帰り」
老婆が言った。
「ごめんようおつるさん。大事な用なんだ」
「手紙の返事かい?」
少女が訊いた。少年は鞄から鉄砲百合の絵が描かれている絵封筒を取り出した。
「わかったよ鉄二、また返事を書くから」
少女はそういうと、うれしそうに封筒を抱きしめた。
おゆき。本当の名は幸田祥子は、今ではかの吉原にも遜色ない色町となった、「十二階下」の私娼である。
紀州の生まれで、八歳の時に母を亡くし、父と二人暮らしとなった。家は藩の御典医を務めた家柄で、父の甲雲は儒学にも造詣のある医学者であった。その父も十歳の時に世を去り、
祥子は父母なき子となった。親戚の一人で、書店を経営する十衛門の下に身を寄せるも、なじめず、十三歳の春、父が残したわずかな漢籍と金を風呂敷に包み、東京へと向かった。
行きの汽車の車中、おゆきは父が残した漢籍を読んだ。「大雅、久しく作(おこ)らず」「燕々ここに飛ぶ この子ここに嫁ぐ」「秦皇 六合(りくごう)を掃いて 虎視 なんぞ勇なるや」幼い
頃に父から聞かされた漢文の詩句が、その胸に満ちていた。
奉公するには年を取りすぎている。自分で仕事を始めるにはまだ若い。大人でも子供でもない、そんな年齢の祥子は、やがて物乞いをするようになった。それが日ごとの食事にも事欠
くようになり、やがて十六歳になった彼女は、その身体を売ることになった。
千束の街で、夜、男を引いた。
十六歳にして操を捨てた少女は、かくして十二階下で酒屋を営むおつるのもとへとやって来た。酒屋といっても、申し訳程度に二三の酒瓶がカウンターテーブルに備えられているだけ
である。そこはこれまでの暮らしに比べれば、幾分快適な場所だった。三度の食事は出る。寝る場所も確保できる。こうして祥子は、「おゆき」という源氏名を持つ私娼となった。
「すぐに返事を書くから、持っていっておくれ」
おゆきが言った。鉄二は頷いた。
「この子ときたら、返事をもらうまで動かないんだからね。仕事の邪魔だよ。あっちへお行き」
「堪忍してよおつるさん。大事な人のためなんだ」と鉄二は言った。
空には月がかかっていた。輪郭の明らかな三日月である。早くも夏の星星が、一面に輝いていた。
『前略
琉奈さん、私にはあなたが人間とは思えなくなりました。あなたにはなにか神秘的な、人知を超えたものを感じる。私が思うに、あなたは天女なのではないかと。羽衣をまとい、淡い青色
の着物を着て舞い踊る天女ではないかと。そんな風に思えてなりません。
最近私はよくこんな風に想像します。もし私たちが出会うとしたら、その場所はどこにあるのか。私のほうからあなたのほうへ、絵の向こう側へと行くのか、それともあなたのほうから私の
ほうへ、絵の中から飛び出してくるのか。またこんなことも考えます。今絵を手にしている私は、自分の側が現実であり、絵の中が虚構だと考えています。でももしかしたら、現実なのは
あなたがいる絵の方で、私たちのほうが、虚構なのではないかと。絵を描く画家は、現実と虚構との橋渡しをするのでないかと。
敬具』
「決めた、あたし、忠晴さんに会う!」
八月のある日、おゆきは鉄二に言った。
「そんな、それじゃあいけないや、忠晴兄さんはおゆきちゃんの手紙を本物の絵の中の人からのものだと思ってるんだもの」
大池の中洲にかかる橋の上、五月には美しい藤の花がさく藤棚の下にあるベンチで、鉄二とおゆきはラムネを飲んでいた。
「鉄二、嘘はいつかバレるのよ。それならいっそのこと、こっちから会ってあげたほうがいいわ」
そういっておゆきは、緑色のラムネの瓶を手に立ち上がると、池を眺めた。夏の午後。池は濁っていた。橋の上には麩を持った数人の観光客が、その切れ端を池に投じていた。数
匹の鯉が、背びれをほのめかしながら動いていた。池の向こうには噴水が、ほとばしる水の音も涼やかに、水面を震えさせていた。
「ねえ鉄二、次の手紙は、八月の中旬、満月の夜だろう?」
鉄二は頷いた。
「じゃああたし、その手紙で、忠晴さんに会いますって約束する」
八月の半ば、満月の夜。鉄二は忠晴からの手紙をもっておゆきの元へいった。
例の如く、水色地に白で竹の木を描いた絵封筒で、それは届けられた。
「じゃああたし、返事を書くからね。たのんだよ」
またもや意味不明な言い回し表現が多い
辞書引くところからはじめてください
>>331 「なあ、なにか見えるか?」
「見えない……。どうしたんだろう……」
そう言うが早いか、頼朝は急速に落下していく感覚に襲われて、思わず軽い悲鳴を上げた。
「おい、飛鳥!お前……、は……!?」
慌てて横にいた飛鳥の手をもう一度握ろうとした手が空を切る。
どこか高いところから、一気に地上に落下するような感覚が全身を貫いている。
「うぉっつ、くおおおおおおお……」
ジェットコースターに乗っているような感覚に陥り、慌ててもがく頼朝。
「飛鳥! いるか!?……」
頼朝の声が飛鳥を呼ぶが、その声は空しくかき消された。
「緊急事態です!」
ジオ・マ―レのアナウンスが走る。
「お客様のアクセスされている機械に異常が発生しました! ただ今原因を調査中。繰り返します……」
そう告げるアナウンスの声は、氷のように解けていき、やがてその輪郭を失った。
ズサ……!!
何かにぶつかったような激しい感覚が頼朝を襲った。
「あ……、飛鳥……」
そう呼ぶ声も、次第に薄れて、あとにはただ、月のない夜のような静寂があった。
何が起きてるのか全然わからない。
>>331 どれくらい時間が経っただろう。
「おい、頼朝!起きろ!ご主人様のお出かけだぞ!」
金槌のような怒声に、頼朝は飛び起きた。
「こ、ここは……?」
そこは六畳ほどの、狭い部屋だった。
自分が今身を横たえているベッドの他には、壁際に一台のチェスト、そして洋服ダンスらしいものがあるだけで、これといって特別なことはない。
ただ、天井から下がった恐らくはオイルランプの明かりと、枕元の小卓の上に五本の燭台がある。そしてそのテーブルの上にはジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」が、読みかけのまま置かれていた。
先ほどの声の主は、入り口と思しきドアの向こうから聴こえるらしかった。
「おい頼朝! 早く起きんか!? お出かけの時間だと言っておるだろうが!」
「は、はい!」
思わず驚いて、そう返事を返す頼朝。
しかし、彼には何が何やら皆目わからない。
「ここは……、十七世紀のフランスか?……」
頼朝はベッドから起きると、自分の身なりを確かめた。
青い生地のパジャマを着ている。
ドアを開けた。
「なんだ、起きとるのか……。早うせい!時間がないんだ!」
「あ、あの……、僕はなんなんですか!?」
そう頼朝が訊いた相手は、まだ三十路そこそこと思しき一人の男だった。
いらない文章が多すぎる。ドアを開けたなんて文章だけ書くぐらいなら削れ。
>>328 午前四時半。かきいれどきは過ぎていた。おゆきは眼の下にうっすらとくまを浮かべながら、様々な男たちと交わった身体を白い浴衣に包んでいた。なだらかな雪山のように柔和な肩の線、
かすかに火照った首筋、鼈甲のかんざしでまとめた髪のうなじが見える。奥の座敷へと下がった二人は、電灯の灯る中、卓を囲んだ。おゆきはいつものようにわら半紙を数枚持ってくると、
鉛筆を手に、手紙を書き始めた。
『前略
忠晴様のおっしゃる通り、わたくしたちが出会うのは、わたくしが絵の中から飛び出して行くか、それとも忠晴様がわたくしの世界へ飛び込んでくるのか、それは会ってみなければわかりません。
九月一日に、会いましょう。凌雲閣で合いましょう。最上階の十二階で。そこへわたくしも参ります。
正午に、お会いしましょう。 敬具』
大正十二年九月一日は朝から良く晴れた日であった。
前日までの風雨も朝にはおさまり、空には太陽が昇り、東京の街を焼いていた。
今日ばかりは忠晴も、動揺せずにはおれなかった。
琉奈さんに会えるんだ。そう思いながら忠晴は、いつものように引き出しを開け、琉奈におはようを言う。
琉奈さん、あなたのほうから飛び出してくるのか、私のほうから飛び込んでゆくのか、果たしてどちらになるんでしょうね。
そうして引き出しの中から琉奈を取り出すと、折れたり曲がったりしないように、大判のノートの間へはさみ、鞄の中へとしまった。
忠晴さん、今日から学校ですよ。予習は済んだの?宿題はやってあるんでしょうね。
そんな母の言葉も、忠晴の耳にははいらない。ただ、いつものように適当に返事をするだけであった。
朝食を済ませる。南側に面したサンルームに、熱い夏の陽が差し込んでいる。置かれている籐の椅子が、硝子のテーブルが、今にも解けそうな気がする。
紺色の制服を着る。そして鏡の前で、自分の表情を確かめる。
寝癖はついていない。目やにもない。いつもどおりの睫の長い眼である。口を開けて、歯を見る。その色は白い。
停留場で市電を待つ。暑さが両腕と首筋に溢れ、湯に浸かっている気がする。額には早くも汗が滲んだ。忠晴はハンカチでそれを拭う。列車がやって来た。忠晴は目の前に並んでいた三
人のサラリーマンの後に続いて、列車に乗った。ベルが鳴り、列車が動き始めた。
正午までにはまだ時間がある。どこかで暇を潰そう。
新宿御苑にでも行けば、たっぷり時間を費やせるだろう。渋谷へ行ってもいい。銀座でもかまわない。デパート、庭園、博物館、図書館。これらの施設なら、人目を気にせずにのんびり出来る。
そう思いながら、忠晴は列車の窓から、夏の朝の景色を見る。街路に溢れる人、道を行く車、全てがいつも通りだった。
その景色に何の疑いも持たず、夏の一日へ漕ぎ出した。
明け方に眠り初めてから六時間ほど、おゆきはいつもよりやや早い目覚めに半ば戸惑いながら眼を覚ます。昨夜は盛況だった。夜の七時に最初の客を捕まえて以来、八時、九時と三人の
客が入った。十一時を回るころ、いったん客足は途絶えたが、日付が変わる頃からまた客がやって来た。明け方までおゆきはその可憐な咽喉を使って喘ぎ、華奢な両手を使って男の肩につ
かまり、柔和な両足を使って男の身体をはさんだ。
寝巻き姿のままおゆきは、布団の上で上半身を起こす。起きた瞬間、両足に痛みを感じる。震える足で起き上がると、手鏡で顔を見る。
昼の娼婦の顔ときたら、乾いたそっけなさを孕んでいる。夜の電灯の元では、あれほど輝いていた眼が、頬が、唇が、さっぱりしている。
おゆきは部屋の時計で、時間を見る。十時を回ったところだ。
着替えよう。
おゆきは思った。
新宿御苑の温室には、南洋の国々から運ばれた沢山の熱帯樹が、葉振りを存分に茂らせて青い葉を中空に伸ばしていた。夏の温室は虚ろで、疲れた静寂が木陰に宿っていた。忠晴は順
路に従って、広大な温室内を右に左にと進んでいった。睡蓮を植えた池もあった。青臭さが水面に漂っていた。
忠晴は時計を見た。十時半であった。
そろそろ浅草へ行こう。忠晴はそう思うと、足早に温室を巡り、そこを出た。
つまらん
>>331 黒いモーニングコートにグレーのベスト、整髪料の油に潤った髪を整えている紳士だ。
「なに!? 何を訊いとる!お前は我がシャルパンティエ侯爵家の御者だ。さあ、早く仕度を! ご主人様がお出かでだぞ!」
「はあ!?」
突然のことに、慌てる彼だったが、すぐにこう気づいた。
「もしかして、来る場所を間違えたんじゃなかろうか」と。
頼朝はとりあえず、部屋に置かれているチェストの引き出しを開けてみた。
一番上の段には紺色のズボンが入っている。
二段目にはグレーのシャツが、三段目にはハンカチの類が、入っている。
「とりあえず着替えよう」
そう思った頼朝は、その服を着てみた。
その部屋は屋敷の屋根裏にあったらしく、部屋を出ると、申し訳程度の廊下があり、すぐに急な傾斜の階段に出た。そこを降りてゆく頼朝。
階下には先ほどの男が、見事に整った身なりをして待っている。
「さあ、早く玄関へ」
その男が言うので、頼朝は彼についていった。
登場人物の理解が早すぎる。エスパーか。
>>331 そこは広壮な屋敷だった。
二階の、男が待っていた場所から玄関へは、十分ほど歩いてようやく着いた。
そこへ行くまでに、長い廊下を歩き、幾つもの扉の前を通り、夥しい窓の前を過ぎた。
館を出て、玄関のところで見返ると、世界史の教科書で見たサン・スーシ宮殿のような見事な館が、その巖のような入り口正面のバロックスタイルの装飾を輝かせて光っている。
そして玄関の前には、四頭立ての馬車が、栗毛の馬も輝かしく、凛然と朝日に光っている。
頼朝がそこにいると、男は彼に御者席に乗るように言った。
「俺は……、俺は馬の操縦なんかできないんですけど……」
「何を言うんだ、お前は?」
男が答えた。頼朝が続けた。
「俺は……、俺は、十七世紀のフランスに行きたくて、ジオ・マ―レに行ったんです。そしたらいきなり機械にトラブルらしきものが発生して……。ここは、ここは一体どこです!?」
「ここは、十九世紀のイギリスだ」
「イギリス!? 十九世紀!?」
驚く頼朝に、男は続けた。
「君は、ここでは我がカミーユ・ド・シャルパンティエ侯爵家の馬丁として働くことになっておるんだ」
説明ばかりで描写がない。
>>328 「おはよう、鉄二」
おゆきが声をかけた。
「ああおゆき姉ちゃん、おはよう」
夏の陽を受けて輝く水面が、おゆきの眼を刺した。こんなに明るい日は昨日の風雨からは予想もつかないものだ。おゆきの家の屋根瓦を叩き、戸口を揺すっていた雨風からは考えられない
上等の青空が広がっていた。蝉の声があらゆる木陰に沸いている。
「今日は仕事はいいの?」
「これから上るところさ」
「じゃあ一緒に行こう」
おゆきはそう言って、鉄二の肩を抱いた。女の味を知らない未熟な肩だった。おゆきはシャツの下に収まっている少年の無垢な身体を思った。鉄二の肩に触れたとき、えもいわれぬ幸福感が
胸に溢れた。
目の前を見ると、銀色の懐中時計が落ちていた。おゆきはそれを拾うと、傍らにいる老紳士へと手渡した。
落としましたよ、と。
「ああ、これは失礼」
紳士は笑顔でこれを受け取った。
おゆきは何気なく時刻を見た。十一時半であった。
そろそろ上らなきゃ。
おゆきは思った。
こんなに熱い夏の日にも、仲見世はいつも通り人で溢れている。忠晴は人ごみを掻き分けながら、通りを進んだ。浅草寺の山門へと着いた。忠晴は時計をみた。
十一時四十五分であった。
琉奈さん、私には分かっていました。あなたはそもそも、この世界に存在してはならない物なのだということを。その微笑が、その首筋が、その目元が、その白い手が、存在してはならない物
だということを。
忠晴は時計を見た。十一時五十三分であった。
忠晴は思った。
琉奈さん。私には分かっていました。あなたほど寛容な人間はそもそもこの世に存在しないのだということを。それを存在させてしまった絵師は、罪深き存在です。
十階へと続く階段を登りながら、おゆきはまだ忠晴は着ていないかと気になった。会ったらなんと挨拶しよう。今までの経緯をどう説明しよう。自分の身の上をなんと話そう。そんな風に考えて
十二階へと登っていった。十階だ。果てしなく広がる空はもうすぐだ。夏の青空はその面影を、十一階の階段へと滲ませていた。鉄二の手を引いた。まさぐることを知らない無垢な手。おゆきは
その手を握り締めた。
この夏の只中に、眠っている静謐を宿している凌雲閣。全ての始まりであった浅草十二階。忠晴は今その十階へとやって来ていた。そのまま足を運び、十一階へと進んだ。
「ほら、富士山が見えるよ!」
おゆきが鉄二に言った。鉄二は感嘆して、しばしの間眺めいっていた。
午前十一時五十八分。もうすぐ正午です。十二階です。出会ってはならないものに、出会う時がやってきます。
おゆきは階下から登ってきた青年を見た。忠晴もおゆきを見た。瞬間、一頭の静寂が、駿馬の如く駆け巡った。
琉奈さん?!
忠晴さん?!
その時、大地を貫く大音響が階下から急上昇してきた。空の果てまで轟くような音色である。音は凌雲閣の脊髄を突き抜けると、次の瞬間、猛烈な勢いでその頭を揺さぶった。誰も聞いた
ことのない音が、誰も見たことがない景色が、十二階の屋上から聞こえ、見えた。カインの鉄槌の如く、地鳴りが耳に響き、東京の喉元を締め上げた。突如として訪れた激しい揺れに、忠晴
は階段から落ちそうになり、慌てて手すりにつかまった。おゆきは体勢を崩し、透明な魔物に食いつかれたように、十二階の屋上で倒れた。鉄二はおゆきの手を命綱にするかのように、必死
にすがりついていた。古今未曾有の大地震が訪れた瞬間だった。十二階の床が裂けた。その裂け目に現れた煉瓦造りの鋭い歯は忠晴を、おゆきを、鉄二を、飲み込んでいった。あらゆる物
が揺れていた。あらゆる物が崩れていた。天の高みにまで登った忠晴は、おゆきは、鉄二は、翼を崩して落ちていった。全てのものに終末が訪れた。全てのものを炎が覆った。瓦礫と飛礫に
紛れて、奈落の底へと落ちてゆく忠晴は、その意識の最後のひと時に、こう呟いた。
これが、あなたなのですか。
オチは非常に良かったです。
これが、あなたなのですか。
誰なんですかね()笑
>>331 その時頼朝は思い出した。
ジオ・マ―レには二種類の人間がいる。
一つはコンピューターによって作られた仮想原住民。もう一つはジオ・マ―レに参加している人々が、その時代、地域によって姿を変えて演じるキャラクターだ。
その男は、恐らくコンピューターだ。プログラム通りに動き、けして自分の度を超えず、その範疇から出ることはない。
「朝からなんだね?」
そこへ一人の老紳士がやってきた。
もう齢70にもなろうかという貫禄で、豊かな頭髪は半ば以上が白髪である。
口元には見事なカイゼル髭をたくわえ、黒い背広をバッチリと着こんだ、筋金入りのジェントルマンだ。
「あの、僕は二十三世紀からやってきたジオ・マ―レの観客で……」
頼朝はその老紳士にこう言った。
「本当は十七世紀のフランスへ行きたかったんですけど、何かの間違いでここへ来てしまった。この世界では、どうやら俺は御者になっているようだけど、俺はその方面の知識はゼロだし、だから職務を全うできません」
「ほう、二十三世紀から……」
老紳士はそう嘆息すると、頼朝に言った。
「今日は予定を変えよう。君、あがりたまえ。今日は寒い。暖かい紅茶とスクランブルエッグの朝食を用意しよう。ネヴィル君、彼を屋敷の応接室へ」
ネヴィルと呼ばれた男は、それを聞くと、さっと物腰を変え、舞踏会の日の来客さながらに、頼朝を屋敷へ上げた。
二十三世紀から来たとか戯言を抜かすやつを信じるやつも頭がおかしいだろう、普通に考えて。
>>331 暖炉はとても暖かかった。
応接室のテーブルには紅茶とハムエッグを載せた皿が置かれ、よく使い込んだ銀食器が、鈍い輝きを放っている。その料理の仕度は全て、一人の、まだ二十代と思しき若いメイドによって行われた。
彼女は手押し車に乗せられた食事の皿一式を、作法通りにテーブルの上に並べて、それが済むと、一礼して下がっていった。
「さあ、どうぞ、召し上がれ」
シャルパンティエ侯爵は向かいのテーブルに腰掛けて、パイプをふかしながら、悠然と構えている。向かいといっても大きな部屋の大テーブルなので、大きく声を上げなければ会話にならない。頼朝は並べられたフォークを手にすると、その朝食を食べ始めた。
「君はどこの住人だい?」
「俺は、ルナ・デュ―エの人間です。月には祖父の代から住んでいて、俺の家は賢者の海のど真ん中にあって、とても賑やかな街でした。月面でも、三番目に古い街です」
「ほう、それでジオ・マ―レへは何の用で?」
「夏休みの自由研究です」
たっぷりのマーマレードを塗ったトーストを口にして、そのとろけるような甘みに驚きながら、頼朝は答えた。
「こちらへはお一人で?」
「いえ、もう一人いるんです。出発するまでは一緒だったけど……。事故です! ジオ・マ―レでコンピューターの事故が起きて、俺たちは離ればなれになってしまった。そうだ、こうしちゃおれない! 飛鳥を、飛鳥を探さないと……」
「アスカ……、女性ですか?」
「は、はい!」
字面が綺麗な単語を並べただけで描写になっていない。
352 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:38:06.81 ID:U4RyuN3X
バトルティータイム
海に捧げるコンチェルト
この二つの引用は特に止めろ
353 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:44:27.68 ID:kG8cNzDM
>>352 590 名前: [―{}@{}@{}-] この名無しがすごい! 投稿日: 2011/04/26(火)
14:10:45.72 ID:eeUmsjzf
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
354 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:47:06.03 ID:U4RyuN3X
止めろ
と言って止めてもらえて良かった
本人が晒したのならまだしも
他人が晒してるわけだからまずいだろ
355 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:51:31.18 ID:kG8cNzDM
連投規制かな?
356 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:53:30.00 ID:eeUmsjzf
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
357 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:57:04.81 ID:U4RyuN3X
バトルティータイム
海に捧げるコンチェルト
この二つは特に引用は止めろ
わかってくれたみたいだが
358 :
この名無しがすごい!:2011/04/26(火) 23:59:13.42 ID:U4RyuN3X
これは命令だ
バトルティータイム
海に捧げるコンチェルト
この二つは特に引用は止めろ
命令だ
従え
引用を止める事を命令する
359 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 00:00:02.93 ID:9xqGCmJL
これは命令だ
バトルティータイム
海に捧げるコンチェルト
この二つは特に引用は止めろ
命令だ
従え
引用を止める事を命令する
わかったな?
>>331 思わず裏返りそうになる声を必死で抑えて、頼朝は言った。
「で、彼女は十七世紀のフランスへ行ったのですか?」
「それがわからないんです……」
頼朝はふとフォークを握っていた手を止め、うつむいて考え込んだ。
「あの、シャルパンティエ侯爵様でしたっけ? あなたは、どちらの方ですか?」
「私もルナ・デュ―エの人間だよ。静かの海の人間でね。もとは地球におったんだが、たまたま商売で、月と火星間の貿易商をしておるんだが、
エリシウムに支店があってね、火星特産の鉱石の取引で財産が出来た。私は十九世紀が好きでね、仕事の合間に、こうしてやって来ては、そ
この暮らしを楽しんでおるというわけだ」
暖炉にくべられた木が爆ぜた。パチリという乾いた音が、朝の静寂に滲んでいる。
「今日、私はイーストエンドに向かいます。私はこちらでは赤十字の名誉総裁をしていてね。スラム街の貧困層の窮状を視察するのが目的で
す。あなたも一緒に行きませんか?何。難しいことはありませんよ。ただ少々汚れた空気と危険な水に気をつけなければならないが」
「そうですか」
シャルパンティエ侯爵は、暖炉で薪が火に蝕まれていく様をじっと眺めていた。
「行きます。俺も一緒に。行かせてください」
会話から緊迫感が感じ取れない。
>>331 ロンドンは雨だった。
際限なく降り注ぐ雨水はピカデリーに連なる屋敷の軒先のといの中を走り、リ―ジェントストリートやボンドストリートの街路へと流れていた。
トラファルガー広場やバッキンガム宮殿前の大広場の人通りはふっつりと途絶えていた。
ロンドン塔やコヴェントガーデン王立歌劇場は、折から立ち昇った濃い霧の中にその身を隠して、時折、そのさ中から地上にそびえたつ巨大
な甍をのぞかせた。
街のはずれ、イーストエンドの灰色の空からも、雨は容赦なく降ってきた。
煉瓦造りの崩れかけた二階家の屋根から伸びた物干しのロープが、煤煙に濁った鉛色の雨雲を切り裂いていた。
工場の煙が混じった雨と、でこぼこの敷石の上にたまった泥水の臭いが入り混じり、それらがさらに一帯に広がる洗濯屋や皮革屋、居酒屋
の独特の臭気とあいまって、あまりにも胸くその悪い臭気が漂っている。
「このあたりは、イーストエンドでも屈指の貧民窟でしてね。梅毒持ちの娼婦や肺病に胸をやられた子供らが大勢おる」
馬車の窓越しに、隣に座っている頼朝に侯爵は話した。
空気感がない。
>>331 黒塗りの見事な馬車は、見るからにこのはきだめには似つかわしくなかった。
ここでは生活の悲鳴が聞こえる。
ボロけた家屋と、かさぶたのようにひび割れた道路から、生活という時計の歯車がギシギシと音を立てて動いている。そのけっして解けきる
ことのないゼンマイは、貧しさというネジで年がら年中巻かれ、過酷で無情な歯車を回して、イーストエンドの時を刻んでいる。その合間からは、
女の叫びが、少年の呻きが、病人の嘆きが聴こえる。
貧困と病と絶望。
この三つが溶け合い、時に反発しあい、しなびた空気を一帯に溢れさせている。
不意に、馬車が止まった。
「どうしたね?」
侯爵が訊いた。
「少年が一人、行く手にいましてね……」
どうでもいい情報が多すぎる。
>>331 「オべロンを助けてくれ!」
ホイッスルのような力強い声が響いた。どうやら少年の声らしい。
「お願いだ。パンをくれ!薬も!俺たちに生活をくれ!」
「降りてみましょう」
そこには鳥打帽を目深にかぶった一人の少年と、その仲間らしき輩が三人、立っていた。
「あなた達はここの住人ですか?」
「俺たちはオべロン。孤児たちの集まりさ。貴族様よう、俺たちにパンをくれ!この娘は肺病にかかって、薬が必要なんだ」
その時である。
視界をせわしく切り刻んでいた白い雨の向こう、霧に滲んだ四人の少年たちの中に、見覚えのある顔があった。
「飛鳥!?、お前、飛鳥じゃないか!?」
「トモっち!?」
そう言われた少年は返事をした。
その少年はかぶっていた鳥打帽を脱いだ。
瞬間、豊かな黒髪が、両肩に溢れた。
それは男装の少女だった。
そしてまぎれもなく、それはあの飛鳥だった。
説明台詞の羅列。もっと生きた台詞にすべき。
>>331 「どうです? 落ちつきましたか?」
シャルパンティエ侯爵はそう言って、リゾットを食べる飛鳥を見やりながら、ゆったりとパイプをふかしていた。
「はい! ようやくなんとか……」
クリストフルのスプーンを使ってリゾットを食べる飛鳥は、時折せき込みながら、チーズの匂いも美味そうな食事をとっていた。
「なあ、飛鳥、一体どうしたんだろうな? 俺たち、本当は十七世紀のフランスへ行く予定だっただろ?」
「可能性は一つ」
シャルパンティエ侯爵が述べた。
「バグですな」
「バグ!?」
頼朝が訊いた。
「そう、バグです。お二人がこの世界にやってくる時に、予期しないCPUのバグが発生したのでしょう」
「戻るには?……、戻るにはどうしたらいいんでしょうか?……」
「残念ながらそれについてはなにも」
頼朝は答えの得られない質問を中に浮かせたまま、侯爵の返事を聞いた。
「俺たちは……、俺たちは現代のルナ・デューエに戻りたい。どうすれば……」
「だが恐らく答えは一つ」
断ち切るように、侯爵は言った。
「そのバグの大本を取り除くんです。そうすればCPUが正常に稼働して、お二人は無事、ルナ・デュ―エに戻れるでしょう。そしておそらくその正体は、今、英国を度を超えた世界帝国へと変えつつある、『ヴィクトリア女王』です」
「ヴィクトリア女王!?」
CPUのバグと推測できるなんて、どんなCEだ。
>>331 「そうです。かねてから私もおかしいと思っていました。確かにここは十九世紀の英国で、植民地政策を展開しています。しかし、本来の歴史に
あるそれよりも多くの植民地を、英国は得ようとしています。それはあのヴィクトリア女王の御意志なのです。ドイツをも凌ぐ世界帝国への道を
ひた走り、ロシアやフランスとの戦争もじきに勃発するでしょう。明らかに、この国はコンピュータープログラムの予定調和の範疇を超えている。
今、このジオ・マ―レの英国において、コンピュータの予定調和の範疇を明らかに超えているのが、あのヴィクトリア女王です。お二人とも、ここ
はひとつ、あの女王の暴走を止めないといけない。でないとこの国は、いや、この世界は、世界戦争に発展します」
「でも、ヴィクトリア女王を止めるなんて、どうすればいいんですか? 俺たちは一介の市民だし、政治家やブルジョワジーになればいいんだろ
うけど、俺たちには……」
「紅茶です!」
「紅茶!?」
「そう、紅茶です。お二人とも、これを御覧なさい」
そう言ってシャルパンティエ侯爵は、くすんだ緑色の表紙に、褐色の紐で綴じられた、何かの冊子のようなものを示した。
なにかしら解読不能な記号が並んでいる。
「それは『漢字』というものでね。『せんげしちじしき』と読みます。
侯爵の指差すところには、「千家七事式」という漢字が書かれている。
「この本がどうかしたんですか?」
「これは遠い東の果ての国、『日本』で書かれたものです。もちろん、これは我々の世界でいう写本ですが」
「日本!?」
展開がご都合主義過ぎる。
>>331 そう答える二人に、侯爵は言った。
「そう、ニホンです。そこにはね、『闘茶』というものがありましてね。簡単にいうと、茶の味を飲み分ける競技です」
「茶の味を……?」
「そうです。日本には栂尾という茶の生産地があります。私たちの文化でいうところの、セイロンやアッサムのようなものです。そこで産出された
上質の茶と、普通の、並みの茶を飲んで、うまく味を利いて栂尾産の茶とそれ以外の産地の茶を飲み分けられるかという争いです。そして……」
シャルパンティエ侯爵は続けた。
「これと似たような物を、わが英国でもやるんです。言ってみれば、『ティー・デュエル』。紅茶を飲んで、それがどんな茶葉であるか、どの産地、
いや、どこの紅茶会社の茶であるか言い当てる、それを女王と勝負するんです」
「ティー・デュエル……」
反芻する飛鳥。そして次の瞬間、飛鳥はこう話した。
「私は、私の父は英国人です。紅茶の味なら、本場の血をひく私なら、わかると思います。シャルパンティエ侯爵様、この勝負、乗ります!」
「お、おい……、相手が誰だかわかっているのか?」
決断が早すぎる。作者の都合で動いているとしか思えない。
367 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 00:18:33.83 ID:9xqGCmJL
これは命令だ
バトルティータイム
海に捧げるコンチェルト
この二つは特に引用は止めろ
命令だ
従え
引用を止める事を命令する
わかったな?
368 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 00:32:34.53 ID:ecVyN0Kn
シャル「パンティ」エ。すごいエロいな
369 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 00:39:11.47 ID:ecVyN0Kn
まあ、ファンタジア文庫じゃマンコカパックとか言う名前使っているのもあるしな
370 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 01:05:13.15 ID:9xqGCmJL
引用止まったか
わかってもらえたみたいだ
371 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 03:23:40.87 ID:fwxBl0K3
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
372 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 03:34:35.43 ID:fwxBl0K3
作品まだ?^^
感想付けるよ^^
みんなの声を代弁する……見苦しい!!
375 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 07:48:53.29 ID:ICRuie++
残念。このスレはもう死にました。
紅茶先生の次回作にご期待ください。
ここまで醜悪な態度の人間はさすがに聴いたことも無い。
悪い事いわねえからさっさと成仏しろよ。
377 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 16:04:33.99 ID:9xqGCmJL
受賞の可能性が高い
海に捧げるコンチェルト
は引用するな
大丈夫
100%一次落ちするから
379 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 18:22:20.87 ID:9xqGCmJL
378
お前の作品の話はしてない
紅茶先生の 海に捧げるコンチェルト は受賞の可能性があるから引用するな
命令だ
ネットでこれだけの話題作(笑)になったんだし、
下読みの人も考慮してくれるよ。
悪い意味で。
俺作品なんて書いてないけど薬飲み過ぎて変な夢でも見てるの?
日本語の理解出来ないアホの子のためにもう一度言うけど
紅茶の作品は100%間違い無く確実に一次落ちするって言ってるんだよ
382 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 18:49:42.31 ID:ucKfeGkk
紅茶の作品手直しして、でたらめな住所で他の新人賞に出す奴がいるかもな
二重投稿で永遠ブラックリスト御目出度う御座います
383 :
この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 19:46:44.40 ID:9xqGCmJL
違う住所 本名ならいたずらだと思われて 先に送った紅茶先生は問題無し
更に下読みが重なる可能性は少ない
じゃあ試しに誰か送ってみたら?
385 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/27(水) 20:30:47.11 ID:fwxBl0K3
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
紅茶(焼き鳥串)を語った便乗荒らしの可能性もある。
もはや雑談スレだな
廃墟も同然
>>386 偽物だけが荒らして毎日荒らしていた紅茶が出てこないわけないだろ
引退発言の後から明らかに大人しくなってるから
今は便乗荒らしなんじゃないか?
>>389 元々荒らしなんだから今とか昔とか関係ないと思うがw
391 :
[―{}@{}@{}-] この名無しがすごい!:2011/04/28(木) 00:37:55.63 ID:OLnZ09tC
感想を求めている人は、感想を付ける人が具体的にどこの部分に対してどう思っているのかを知りたいと思うので、
しっかり文章を引用して、自分がどの辺りに対してどう思ったのかを書くからね^^
そうする事で、感想を求めている人は一層理解しやすくなるよね^^
コテ外しただけで他人だと信じるなんて人がいいのね
荒らしの中身が誰かなんて正直どうでもいい
荒 ら す な
ワナビの醜さ
>>373 ゆしま天仁 まず作者は湯島天神に謝罪すべき。
フランス、ノルマンディー地方南部、ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾。
真冬には身を切るような北風が吹きつける海上の小島の上に、それはある。
モン・サン・ミシェル修道院。
キリスト教徒なら誰でも生涯に一度は訪れたいと願う巡礼の地。
変わりやすい空の下、晴れた日には碧い海が輝き、曇った日には淀んだ海水が濁り、満潮になるとあっという間に島と本土を結ぶ道は海中に沈む。
この潮の満ち引きのために、命を落とした巡礼の徒がいかに多かっただろう。
「モン・サン・ミシェルに行くなら遺書を置いていけ」
そう噂されるほど、この地に安らかに到達することは大変だった。
WIKIのモンサンミシェルのページとほぼ同じ。自分の言葉で説明できない。改変しかできないのがもろばれ
西洋史が好きな中学生が書いた物語。
これからいろんな本を読んで書き続けるといいと思う。
WIKIの改変なんて問題外だから自分の言葉で説明する練習をしよう。
397 :
この名無しがすごい!:2011/04/30(土) 15:20:28.19 ID:8n1qYskS
後、起承転結、序破急を意識して。
場面をつないだだけでは小説にならない。
オムレツが美味しかったよ
>>373 ウィキペディアから借りてきたところが多い割にはリサーチ不足だな
ベネディクト派は肉食を禁じている
ので、厨房に「ウサギの肉」はないだろうし
「ユニコーンの肉を食った」という設定もいかがなものか
>>373 何でもかんでも詰めればいいってもんじゃ無いのよねー
テーマブレるしさ
ま、プロットの段階で、大風呂敷を広げちゃうってのは初心者が犯しがちなミスなんだけど
作者の伝えたいものがみえてこないんですよね
これ、お客さんは主人公に共感できないと思いますよ
最後泣きにもってきたいなら、致命的でしょ
カタルシスも弱いなぁ
まぁ、面白ければ何でもいいと思ってるフシが気になるけど、それなりに光るものはあるよ
今後の課題は構成力かな
>>373 考証に難ありでディテールがさっぱりな点が大きな欠点として
ストーリー構成の点ではとにかく面白くない
ネタの中心となる天使の降臨が物語上ほとんど何の意味もない
ああするならたとえば芥川の「龍」の逆で、天使の姿は実は集団幻覚であった、
だがそこにこそ、幻を見るほどの信仰こそ神の恩寵がある…とした方が深みが
出てくるしアイディア・ストーリーとしてましだろうと思う まあこの案でも
陳腐であることには変わりはないが
天使の降臨が必要であるかどうかについての訴求力がほとんどないのが
とにかく致命的な欠点 つまり主人公の日常生活の幸福と不幸、生活感と
言ったものが全然伝わってこない だから何が嬉しくて何が悲しいのかも
皆目わからない 音楽史の薀蓄も効果はほぼゼロ
ついでに言うと天使の仮の身の女も、このストーリー上の扱いでは特定の
病者に対する差別でしかない
舞台は日本ではないしその点の目新しさはあるが、肝心のリサーチが
限られた資料からのしかも穴だらけの考証というのは…
402 :
この名無しがすごい!:2011/05/05(木) 16:27:34.32 ID:StmQwGAR
232です。
非常に遅れて申し訳ありません
沢山のご感想ありがとうございます
続きありきのつもりで書いていて、実は中途半端ながら
それも書いてあったんですけれど、
あの終わり方ではあれで終わったと思った方も
少なからずいらっしゃったのではないかと思います
>>235 ちょっと自分でもやり過ぎた感はありました…
確かにもっと削った方が良いですね
意味のないこと山ほど呟いているし。
感嘆符の事、カギ括弧の後の句読点については知りませんでした
勉強になりました
>>238 僕の構想では今後もう一回リベンジ戦があり
その時にコインが増えてきてから、
ゲームを見極めて賭ける量が〜云々という感じにしていきたいと思っていたので
コインが両者一枚ずつの今回は確かにギャンブルとは言い難いと思います
ご指摘ありがとうございます
>>240 迅轟伝の時よりは設定量を減らしたつもりだったんですけれど、
まだ多かったみたいですね、次はもっと削ります
迅轟伝と比較してどうかも書いて頂けると有り難かったです…
一人称は下手という意見が多いのですが、正直三人称もあまり自信ないです。
削るというのは何を削るんでしょうか。わかりませんでした。すみません
てにをはがおかしいところ、そんなにたくさんありましたか?
ちょっとまずいですね…読書しないと…
>>241 コンゲーム…ですか。初めて知りました
ありがとうございます
確かに馬鹿主人公にしか見えませんね
改めてみてみると確かにそう感じます
そして、やっぱり要らないですよね、あのセリフ。
九兵衛って何ですか
一応死のリスク「も」なので、
今回のゲームに死のリスクはないつもりだったんですが
一文字だけでは伝わりにくいようですね
主催者側がお気楽ムードにならないよう気をつけます
>>243 秀輔はそこまで必死ではなかったから実力行使に出なかったのだと思います(自分の書いた話だろ)
主人公を無理に楽天家にさせる必要はなかったみたいですね
参考になりました
一応この後
秀輔、木村に出会う
↓
木村の過去話をきき、秀輔が罪悪感を背負う
↓
木村にコインの入手場所を尋ね、秀輔、そこに三日三晩座り続ける
↓
毎日そこを通っていたおっさんが怪しんで話しかける、秀輔が木村のことについて語る
↓
実はそのおっさんは大富豪の部下の一人で、秀輔自身のコインが渡される。願いは「木村を助ける」
↓
改めてチャレンジ、何故かまたしても鶴来と交戦、だが撃破
↓
後々聞いてみると鶴来の方は別にどうという事もないありふれた過去話だった
という流れを勝手にくんでいたので、そこに行き着いて無いのにとめているから
不自然な点が多く出てしまって、済みませんでした
403 :
この名無しがすごい!:2011/05/05(木) 16:50:53.57 ID:StmQwGAR
>>403 会話文の最後に「。」はいらないよ
作法を勉強せよ
405 :
この名無しがすごい!:2011/05/05(木) 17:57:51.78 ID:1HYIn5LL
〉〉404
すみません
知ってはいたんですがくせで書いてしまいました
>>403 入間や西尾級の文章のしつこさを持ってるのに、語彙があまりにも貧弱。
…を単体で使うな。
ダーシをry
括弧の最後に読点つけてもいいけど、意味ないんだったらやめなよ。
>>403 言葉選びと情報の出す順番を見るに、文章がちょっと拙い印象。
特に気になった所を挙げると、
>こちらとしてもビジネスに金が惜しいので
「こちらとしてもビジネスですので」あたりが妥当だと思う。
第一声がこんなだったせいで、最初わざと日本語が不自由気味なキャラなのかと思ったらそうでもなかったし。
>俺の体は半分に断ち切られた。体からは真っ赤な血が噴き出し、それは視界を埋め尽くすように俺の目の前にまとわりついていたが、何故か痛みはあまり感じなかった。
一人称なのに真っ二つになった自分の状況を理解しているのは不自然。鏡か何かでも見ないと「自分は真っ二つにされた」とは気が付けないのでは?
>俺は呆気にとられながらも〜
「……ちょっと待て」
俺は呆気にとられながらも、なんとかかんとか言葉を絞り出した。
「お前は一体何者だ? (中略) 何のためにでないとどうにもこうにも返答のしようがねえよ!」
で、一度口から言葉が出てしまうと(以下略)
最初の一言が出るまでと、そこから先の言葉が流れ出るのは一続きにはなっているけれどもまったく別の状況。
台詞を分けて変化を示してやらないと読者には分かりにくい。
全体的に台詞も地の文も冗長。こってり説明したいところはそれでいいけど、全編そんなじゃ読む方はどこが盛り上がってるか分からない。
説明が長すぎて、キャラ以前に飽きが来てしまう。「そういうキャラ」だというのなら、ちゃんとあからさまに話が戻ったり、突っ込ませたりした方がいい。
・他の作品は読んでいません。
・物語の展開的には続きがあれば読むレベルだけど、この文章では続きを読むのは苦痛。
・主人公の最後の方のセリフがどれを指すかわからないので答えられません。終盤のセリフには、特に印象的なものはありませんでした。
>>404 一般はそうだけど、国語教育では。」と教えてるし、検定教科書も
そうなってるんだよな
>>403 迅轟伝から読んでいますが、文章が全然改善されていない。
文章の癖を『直して』ください。
個性で済まされるレベルではないです。
何より良くないのは、
「台詞〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
地の文〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「台詞〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
地の文〜〜〜〜〜〜〜〜〜
間延びしすぎですよね。リズムも何もない。歯切れが悪い。
それから主語を連発しすぎです。「俺」を書かなくても通じるところは極力削ってください。
なぜなら読みにくいからです。
読者のことを考えて書いてください。
読者のことを考えて書けないなら、晒さないでください。書かないでください。
小説は読まれてなんぼです。「自分」を捨てろとは言いませんが、「みんな」がどうであるかを学ぶことくらいはしてください。
厳しいことを言うようですが、それが書き手としての最低限のマナーだと思います。
物語の展開力には光るものがあると思いますので、頑張ってください。
410 :
この名無しがすごい!:2011/05/05(木) 21:07:07.90 ID:8nGXbtlf
>>403 俺は
>>409みたいに書くなまでは言わんが
正直読みたくなる文章ではないな。
オナニーとして自分で書いて自分で読んで忘れ去るとか
或いは2chで晒す程度なら良いと思う。誰が傷つくわけでもないし
ただこの程度の文で「エンターテインメント」目指してるんだったら傍ら痛い
楽しませる、という発想がないと物書きとして生きていくのは無理だよね
>>403 導入なのでその範囲内で感想。
何度も何度も復活して…ってのはもう一ジャンルに近いぐらいの作品があるし
(ラノベではAll You Need Is Killなど)数年前のSFマガジンに吾妻ひでおが発表した
やっぱり同趣向の短編があって印象に残ってるが、それぐらいよくあるものなので
やはり殺されるところに一ひねり欲しい気がする
例えば、なぜか殺される瞬間の自分が見えてしまっているとか
殺されるときに感覚をちょっと異様に描写するとか
復活も単に生と死をループするだけなのか、それとも時間や事象もリセットされるのか
など、ギミックを作りこんでおくとディテールで引っ張れると思う
物語を徹底的に不条理に進めるのであれば「なぜ40回?」「どうして自分が?」という
謎解きを吹っ飛ばすぐらいの勢いがこの後の展開に欲しい気がする その意味でこの先
どう成り行きが進むのか、いろいろ考えられるだけにそれを裏切るアイディアがあれば、と
冒頭のシーンで個人的に残念なのは、死神の表情の描写がないこと セリフだけで進めるのも
ひとつの技法かもしれないけれど、「サトウケンタ」への慇懃無礼でしかも人間離れした
(「死神」だから!)様子が描写できれば、凄いものだと思うけれど
>>403 頭三行だけ改稿してみた。
エイプリルフールの木曜日。俺が部屋で勉強をしていると、背後から声がした。
「サトウケンタさん。あなたには、四十回死んでもらいます」
振り返る。まっしろな顔をした不気味な男がそこにいた。
文章量は半分以下だけど、情報の質はぶっちゃけ同じ。
コツというかアレとしては、「誰が」「どこで」「何をしてるか」だけを意識する。
もちろんそればかりだと味気ない文章になる。
だけど冒頭はそれでいいんだよ。
キャラ付けをするとか笑いを取りにいくとか、明確な意思がない限りは必要最小限に抑えとけ。
>>403 コンゲームを目指したとは言うけれど……
コン(詐欺)の方ばかりみて、肝心のゲームの方が疎かになっている印象
主人公は状況に翻弄されているばかりだし死神も何がしたいのかよく解らない
例えばライアーゲームという漫画があるけど、あれもゲームがメイン要素になっている
嘘つきが沢山出てきて嘘をつくだけだったらストーリーが成立しない
とにかく死神がまずい
現状、ただのコスプレのおっさんでしかない
宙に浮いてるとか、死神の釜を空中から出現させるぐらいはやって見せるべき
一秒でも早く主人公(と読者)に死神の存在を受け入れさせないと話が始まらないのに、聞いてもいない事ばかりべらべら喋るのはいかがな物か
そもそも、本人の同意なく鎌でズバってやってもカウントされるなら、あと39回殺してさっさと帰ればいいだけなのでは?
あと、特に理由が無いなら死神は美少女の格好で現れるべき
>あと、特に理由が無いなら死神は美少女の格好で現れるべき
ワロタ
批評に意見する奴が何人か居るな。議論スレでどうぞ
416 :
240:2011/05/06(金) 21:38:03.27 ID:zSAhtgV9
>>403 主人公の一人語り、本文で言うところの「マシンガントーク」がしつこい。
それが面白ければ何の問題もないのだけれど、つまらないので致命的。
これが、あなたの作品に共通した欠点。
で、これが、
>>240で書いた「削る」か、ひたすら磨きを掛けるかどちらかにするべきと書いた部分。
語彙、リズム、センス、足りないものが何であれ、あなたの文章の一人語り、やりとりには面白みがない。
まず、自分でこれを自覚するべき。
厳しいことを言っているのは理解している。言いがかりだと思うかもしれない。
でも、まずそれを自覚するべき。
そうしなければ、何も始まらない。
それを認めた上で、どうするか。
冗長な部分を削るなら良し、そうでなければ、似たような表現技法を取っている作品の「何が面白いのか」を
徹底的に分析して、自分のものにするしかないと思う。
ごめん。これは推測だ。
でも、センスがないなら、それを技術に昇華させるしかないでしょ? それが、前に書いた「かなり難しい」こと。
なお、コンゲームは、ジャンルとして確立されているし、ハイレベルなものが沢山出ているので、すごく難易度が高い。
書き手は、登場人物がそれなりに頭を使ってその裏をかき、それを読者に「おおっ」と感心or納得させるような
ゲームのルールを考え、それを明解に読者に伝えないといけない。
なおかつ、登場人物たちの心の動きをリアルに伝える必要がある。
正直、難しい。
それでも、その道を進んでみたいなら、まずは必要な情報を、明確に、簡潔に読者に伝えるように努力を。
でも、この作品は、さらにループものまで含んでいる。
ループものも、これまたハイレベルな作品が溢れているジャンルで、もう何ていうか難しいとかそういう
言葉では語りきれないものがある。
まずは、既存のループもの(小説、映画、ゲーム、何でも)を漁って、それらと張りあえる作品を書くには
どうしたらいいか、考えてみて欲しい。
……っていうか、挑もうとしている壁の高さに気づいて愕然として欲しい。マジで。
ごめん。厳しいこと書いた。
でもね、書き続けている力は認めてる。
書き続ける力があるんだから、それを良いものにする努力もできるはずだよね?
書きたいものが沢山あって、自分の中にあるものをどんどんアウトプットしたい気持ちもわかる。
でも、ちょっと待って欲しい。沢山ついている感想を読んで欲しい。
次のものを生み出す前に、今抱えている問題を改善するために時間を使って欲しい。
そうしないと、そのうちに、「ああ、またこいつか。どうせこいつは〜」とスルーされるだけになる。
それじゃ、つまらないよ。ここに晒している意味ないよ。
次は、これまでの作品を読んだ、おれみたいな奴の先入観を覆してくれるような作品を期待してる。
417 :
416:2011/05/06(金) 21:47:50.01 ID:zSAhtgV9
ああ、スマン。
>>416で、ループもの、は言い過ぎた。
何度も死ぬだけで、ループしているわけではないから。
でも、これって「40回までならミスしてもOK」ってことで、うまく演出しないと
緊迫感が欠ける原因になるかもしれない。
何度も生き返ることがわかっているなら、死の緊迫感を維持するのは難しいかもしれない。
うまくやれば、カウントが減っていくことで焦燥感を煽れるかもしれないけれど、そこは腕次第
ということで。
何で分かったんだあああ!?
お前ら議論スレに行け
422 :
ゾンビ:2011/05/07(土) 14:29:19.30 ID:mJc7ZkgT
>>403 続きは気にならない。迅轟伝は読んでいないはず。
主人公の発言には悪い意味で同感。つまりさっさと説明終わらせてほしかったなと。
会話・地の文・会話・地の文とかより、文章が冗長すぎる。なぜなら主人公がいちいち会話の後で
独白を入れてくるから。それでテンポが悪くなる。会話の中で何でやんないの?
あまりに、そういうのが冒頭多いから文字数稼ぐためにやってるのかと思ってんだけど。
だって独白が11行もあるんだもん。
そんで肝心の内容は、くどい説明。設定なんて序盤では覚えきれないので、そんなに書かなくてもいいよ。
それと死神の服装や容姿が不明で、部屋の様子も何をしていたかの情報がほぼゼロで
シーンを連想しにくい。ダメな冒頭の典型例。
髪の長さ、服装、背丈とかもっとイメージさせる情報を与えないと。それに主人公が
もっと驚いた方がいいんじゃないか。現状落ち着きすぎ。休憩しようと立ったら気がついて部屋のすみまで
後ずさったとか。そういう動揺を提示してから、なだめるように死神に説明させた方がスムーズになると思うのだが。
面白いものは冒頭から面白いと思うので、まず引き付ける面白い冒頭を書けるようにすることから始めよう。
じゃないと、途中で読むのを止めてしまう人が出てくるはずだ。
>>423 凄く面白かったです、ありがとうございました。
>>424 少しでも楽しんでいただけなら何よりです。ありがとうございました。
>>423 いいね。
テンポも良くて、スラスラ読めた。
色々作り込まれている世界観なのがわかるし。
このタイミングでの地理の授業は微妙だったけれど、設定語りも「それほど」多くないので、許容範囲だった。
ただ、弟ワニの設定は後出しで出すのではなくて、ヒロインが森に出かけたときに、それを伺わせるような描写で
前もって語るとか、工夫のしようがある気がした。
ヒロインは、ちょっとお馬鹿かわいくて良いと思う。
男主人公は、特に不快には感じなかった。
続きを読みたくなるか……と言われると、そんなに強いヒキがないので凄く読みたいという程でもないけれど、
続きがあれば確実に読む。
それくらいには面白かった。
もう少し、物語が動き出すのに向けての強いヒキがあると良いけれど、それを望むのは要求しすぎ?
>>423 後半良いね
二人、特にイシェッタがイキイキと描かれている
前半の展開の遅さと説明にダレたけど最後まで読んで良かった
これなら続きを読みたい
>>426 感想ありがとうございます。
>弟ワニの後出し設定
これは巨大化・変身の事ということでOKですか?
>物語が動き出すのに向けての強いヒキ
評価基準に書いてませんでしたが、実はその点について悩んで投下しました。
友人からは「このまま締めに『二人は結婚して子供を産んで仲良く暮らしました
めでたしめでたし』ってなってもあまり不足感がない」と言われてしまいまして。
出していない設定等はまだまだありますが、さてどう入れていったものか……と。
>>427 感想ありがとうございます、やはり最初の説明パートはまだ冗長みたいですね。
これをどうコンパクトにするかも課題のようです。
429 :
この名無しがすごい!:2011/05/08(日) 00:27:17.57 ID:W4Vjf5Rl
>>423 文はそこそこ綺麗で見所がある 半年磨いたら詩の一つも書けそうなくらいで個人的には◎
だけど設定が津波の様に押し寄せて読む気力を根こそぎ奪い去ってしまった
単位設定とかミサペトだとかミスタラとかトロスとか、正直そんなものはどうでも良いです
設定資料集出せるほど偉くなったら存分に書いて下さい
キャラには特に魅力を感じなかった。おとぎ話の登場人物みたいで厚みがない
なんというか文字でできた絵本を読んでいる感じ。続きはあんまり興味を持てない
暇をもてあまして寝る前の睡眠導入に読むかなってイメージ
>>429 感想ありがとうございます。えーと詩は別に書く気は十年この方これっぽっちも。
おとぎ話・絵本っぽいという感想は最初驚いたんですが、友人からも同意見が。
意識しないままそういう雰囲気作ってしまったことは反省したい処です。
最終的にはそれとは似ても似つかない話にはなるんでしょうが、その場合
この冒頭が足を引っ張るかも……ということを考えると深刻な問題かもしれません。
431 :
1/2:2011/05/08(日) 02:35:51.81 ID:cwhuhseV
>>423 勢いで感想書いたら細かな技術関係だった件について。前半後半で別れていますが、後半いらんようならスルーしてください
☆ヒロインの魅力
特になし。これがプラスかマイナスかはこれからの展開次第かと
設定は新鮮に感じました
☆主人公
主人公を不快にさせないために人間になりたいという設定を入れたのでは?それもあって特に不快には感じませんでした
だけどやりすぎちゃってもいいと思うんですよね。賛否両論あるキャラの方が売り上げは伸びるはず
☆続きを読みたくなるか
売っていても不思議ではないレベル。だけど大ヒットするビジョンは思い描けなかった
いや序盤でそんなこと言われても……という感じかも知れませんが、俺はそう思った
その理由が後半にもかかってます
432 :
2/2:2011/05/08(日) 02:38:03.85 ID:cwhuhseV
>>423 後半
文章力に関しては俺よりも高いので言うことなし
だけどそんな俺でも言えることが一つ
読者の気持ちを誘導するというか…もう少し読者よりに演出を繋げてほしいと思った
例えばプロローグ、文句のつけようがないプロローグだけど、第一章が始まり、ヒロインの説明が入る
読者的にはそんなことどうでもいいと思っているはずだし、例えヒロインの演出をうまく出来たとしても物足りなさを感じる
それはプロローグと第一章中盤までの繋がりが薄いから
もう少しヒロインの登場、演出をプロローグと絡めることが出来ないか?悪魔の釣り針を使って、もっと読者を世界に引き込むことは出来ないか?これは『出版したとして大ヒットするかどうか』にもかかってくると思う。編集にもツッコミ入れられるんじゃないかな
世界観は作り込んでいることが分かる。二人の関係がどういう方向に行くのかも提示されている。なら次に凝るべきは演出
読者をどう楽しませるか?どこを盛り上げるべく、そのシーンを作り込んでいくか。それに尽きると思う
文章力は本当に高いと思うし、執筆歴五年なんかの素人にそんなこと言われてもプンプン!と怒るかもしれないけれど、俺が思った感想はこれぐらいかな
お互い頑張りませう
【アドレス】
http://www5.pf-x.net/~wannabees/cgi-bin/upload/src/si0588.txt 【ジャンル】現代設定のショートショート
【タイトル】七月五日、夏(仮題)
【評価基準】
・文章のおかしい部分・小説としておかしい部分の指摘お願いします
・続きが気になるか?読む気途中で失せなかったか?
・この作品に足りない要素、+αすればいい要素
・これはラノベの枠に入りますか?
自作を晒す人と感想人が語り合うスレと悩んでこちらに書き込みました。
ライトノベル書いてみたいと思い久々に小説書いたんですが、思いの他堅苦しくて萌えや楽しい気持ちになれる要素がありませんでした。
ライトノベルのジャンルに入るか・ここに晒すに相応しいか(?)ということが一番気になっています。
続きがまったく書けなくて本当に短くて申し訳ない。ぜひよろしくお願いします。
>>433 落ちてないし、ショートショートじゃなくて長編の一部分を読まされているような感じ
特に面白くもなんともない
せめて冒頭の「七月五日は夏だった」って意味不明な文章を
なるほどと思わせるような仕掛けが欲しかった
その着地点が「七月五日は夏なのだと思わざるを得ない」ってのはなあ・・・
あと、「手もと」を「手許」って書いても普通は読めないからやめたほうがいい
435 :
426:2011/05/08(日) 06:26:12.80 ID:S8pmSfWi
>>428 >これは巨大化・変身の事ということでOKですか?
そう。ちょっと細かい話だけどね。
>友人からは「このまま締めに『二人は結婚して子供を産んで仲良く暮らしました
>めでたしめでたし』ってなってもあまり不足感がない」と言われてしまいまして。
上手いこと言うなぁ。確かにそんな感じ。
これから始まる物語に関して、読者に期待を持たせるような仄めかしが欲しいかな。
アリアッハがワニを釣ろうとしていた理由とか、祖母がイシェッタを隠していた本当の理由(?)とか、
いろいろあるんだろうと思うから。
ほのぼの進むだろうとミスリードしておいて、ひっくり返すのもアリだけれど、
展開が始まる前に投げられる可能性もあるので、ちょっとリスキー。
>>423 ・キャラに魅力はあるか(特にヒロイン)/または不快ではないか(特に男主人公)。
ヒロインは可愛らしく感じた。弟も要所では動きを見せて存在を主張しているのも○。
主人公はこんなものでは? 他のレスも見たけれど、乱暴なのはいいけど、あまりにゲスなのは雰囲気を削ぐ。
・続きを読みたくなるか。
後半の展開(アリアッハとイシェッタの会話の中で互いの意識が変化していく部分。結界が吹き飛ばされる部分)
が、いかにも閉ざされた世界から外の扉が開くような表現だったので、そこにある冒険が予感されてワクワクした。
『二人は結婚して子供を産んで仲良く暮らしました。めでたしめでたし』
以上には魅力があると思うので、そのままでいいと思う。
以下、色々と適当に。
・文章は丁寧だし綺麗。意図した感じに状況が伝わってくる。表現上手いね。
一つだけ、「イシェッタの落下がアリアッハに肩を掴まれて止まり、そのまま空中で向き合って会話が開始された」
という状況が初見ではつかめなかった。
・スラヴあたりの民話をラノベ的に落とし込んだような印象を受けた。個人的には好印象。
既存のライトノベルでは電撃のミミズクの人が近い感じ。
・物語にはいらない設定語りがちょっと多い。そのせいで序盤のテンポを欠いてしまっている。
設定語りは世界観に魅力になっている強みでもあるので、バランスを見つつ削った方がいい気がした。
・個人的には、
「一日十万秒の世界」(タイトルにはなっているが、その単位が現在の物語に一切かかっていない。24時間でも不便しないよね?)
「首都カルニズリの事」(ここが弱小の北の藩国で寒い、というくらいで十分。細かいけど、ちょっと説明が間延びしてしまってるように見えたから)
あたりが特にひっかかった。
・「後だしされるワニの事」(週一くらいに裸で目覚める話が伏線になってるので問題なし)
「イシェッタの容姿に関する説明が冗長気味である事」(ラノベに必要なキャラの魅力付けに繋がっている)
「山ほどの専門用語」(世界観を演出するのに一役かっている。町の固有名詞など、一般名詞で置き換えられる場所は換える必要はあると思うが)
あたりは、問題に思う人もいるだろうけれども、自分はいじらない方がいいと思った部分。
・01の最後の部分と、03の終盤が特にいい表現だと感じた。爽やかで温かみのある物語が展開するならば、期待したい。
おはようございます。寝てる間にたくさんの感想ありがとうございます!
>>431 目安なので技術の話NG! ってことは無いです。
>賛美両論あるキャラ
これは本当にそうですね。あまりどっちかに寄りすぎてもいけないというか、
もっと強気のキャラ作りで立たせたいところです。
>プロローグと一章中盤の繋がり
あれとこれとを後から繋げるとこういうことになるという事例!
最近はプロローグを後付する事が多かったんですが、この点は失念していました。
大事なことなのでこれは是非修正したいと思います! プンプンなんてしませんよw
>>435 再度ありがとうございます。
もっと仕込みが出来ないか考えてみます。謎を残すというか……。
>>436 彼のゲスっぷりはニヒヒ笑いが限界かもですw
弟くんの主張に気づいていただけたのは嬉しいですね。油断すると忘れられる位置ですし。
>イシェッタの落下がアリアッハに肩を〜
チェック入りましたっ(修正修正)。
>スラブあたり
あ、かなり近いですね。ぶっちゃけると舞台の王国はフィンランドがモデルです。
つまりイシェッタ宅にはサウナもあるという……(無駄なんで書いてまへんが)。
ミミズクは友人が例に挙げてました。やはり似通うものがあるのか。
固有名詞のバランスはまだまだ甘いようですね。
でも、思えば単位設定(メートル法は勘弁…)とかも読者からすれば不可解な固有名詞だし
そうなると他の部分は出来るだけすっきりさせたほうが良さそうです。
438 :
433:2011/05/08(日) 08:43:25.21 ID:mG95Zn/W
>>433 ごめんなさい、未完成であること(冒頭部分のみ)を書き忘れました。
439 :
快晴ラッコ:2011/05/08(日) 10:08:49.40 ID:EuZjjN/E
>>423 ・キャラに魅力はあるか(特にヒロイン)/または不快ではないか(特に男主人公)。
基本を丁寧に抑えてるなぁ、という印象です。
そして基本というのは多くの人が魅力的に思うから使われるものでして、そういう意味で魅力的だと思いました。
ただ、ツンデレ系オレ様主人公と元気娘のペアは、少女向けレーべルの組み合わせでは?
個人的には嫌いじゃないんですが、少年向けでは厳しい気がします。
少女向けではすばらしき王道だと思いますがね。
・続きを読みたくなるか。
猛烈に読みたいとは思いませんが、あれば読みます。
・面白いか。
うまいか下手かで言えばうまいと申しあげますが、面白いかつまらないで言えば、なんとも言えません。
だってこの晒し、さわりじゃないですか。
本の背表紙にあるような粗筋を、細かく書いてるだけじゃないですか。
ふたりの関係性がどう変わるのか?
張った伏線をどうやって消化するのか?
そこをキモとしているような作品で、そこを晒さなければ「ワカラン」としか言えません。
>>433 ここからどう落とすのかわからないけれど、全然ショートショートに見えない。
……っていうか、書けなくなったって、もしかして先の見通しを立てずにショートショート
を書いている?
それはものすごく難しいことをしてる気が……。
ラノベ的かと聞かれると、まあ、境界線上な感じ。でも、短かすぎて何とも言えない
ってのが一番正しいかも。
まだ祖父さんの思い出だけで物語が動いてないので、まずは話を動かして欲しい。
441 :
433:2011/05/08(日) 14:50:16.33 ID:I+1fpBM/
>>434さんと
>>440さん
ありがとうございました!ご指摘いただいた部分に関して直したり気をつけたりしてみます。
ただ評価基準に挙げた部分に関して触れていただけないことが残念でした。
ここではあまり会話してはいけない(?)とのことで、その辺りの加減が難しいので次回は感想人が語り合うスレのほうに晒してみようかなと思います。
本当にありがとうございました。
>>423 面白い!素晴らしい!うまい!うーん、良いね!あれ、つまらないな
って感じだった
ワニ娘と弟はかわいいんだけどアリアッハは特に魅力的じゃないね
読んだとこはそれなりに面白いけど続きはあんまり読みたくない
なぜなら物語の中身がなくてつまらないから
単にひとつひとつ書いて枚数だけ増やして
あとで大事なところが出て来ますって程度の物語のつくり込みなら
長編なんて書くべきじゃないよ短編で充分
文章を書く実力はあるけど
長編を書く物語作家としての実力はゼロに等しいのが残念
作者にとっていろいろ大事ですってこうもっていきましたってところは分かるけど
人物が綺麗なマネキンというだけで動いてない
あなたに実力があるのは分かったから長編を一から考え直すほかない
感想ありがとうございます。
>>439 >少女向けレーべルの組み合わせ
言われてみて気づきました、そういえばそうですね。うーん。
ラノベにあってもいいような気はしますが……。
さわりなのは実際そうですね、評し辛い部分を持ってきて申し訳ないとしか。
これ以上先を持ってくるのも結構バクチなので難しいところです。
>>442 >物語の中身がなくてつまらない
分かるよな分からないような感じなので、出来ればもう少し詳しく言っていただけると幸いです。
たぶん他の方が言っている牽引力と関連しているんだろうなとは思うのですが。
中身としては「出会いと旅立ち」ですが、そこから何が足りないのか? という。
マンガとイラストの関係性みたいな話だ。
>>443 時間ないからまた夜にでも書くけど
作家さんとかもよく人が勝手に動き出してくれたって言うでしょ?
物語はその状態であって
セッティングして作者が語ったからといって動くわけじゃない
試しに自分の文章の実力を縛って一人称でこの物語を書いてみるといいよ
長編を書くほどのことなんて本当にあるのかな?
>>445 返信ありがとうございます。
>長編を書くほどのこと
いえ話の上ではこれから三百ページ分の物語が展開するんですが。
それが上での、
>あとで大事なところが出て来ますって程度の物語のつくり込みなら〜
って意味になりますでしょうか。とりあえず夜に書いてくださるとのことなので、
そちらもお待ちしております。
>>441 ちゃんとした評価をもらうには、それ相応の分量が必要だと思うよ
長編の冒頭ならもうちょっと書いてから晒したほうが
まあ、この書き出しはラノベにしては渋すぎるかな
ってか、もう消えてるのナ・・・消すのはええ
>>423 全部読みました。文章も綺麗でおもしろいと思います。が
ライトノベルかと言われるとちょっと首を傾げます。
とりあえず質問から
・キャラに魅力はあるか(特にヒロイン)/または不快ではないか(特に男主人公)。
不快はないです、わにもかわいい。
・続きを読みたくなるか。
あれば、ただここまでできれいにまとっちゃってる印象
まず、自分は絵本や児童書民話なんかを好きで読むんですけどこれは児童書っぽいと思いました
文章や登場人物の配置に関しては少女向けっぽい
まあ、個人的な印象なので、これがラノベでいけるかどうかはわかりませんが
ここだけので出しだと彼らの中で重要なことは終わっちゃってるんですよね
キャラ有きのライトノベルでこの後どんな冒険に巻き込まれようとも
それは彼らの経過観察でしかないわけで
冒頭で出されるべきテーマ性がない(というか終わってる)のが続きが気にならない
要因のひとつかもしれません。もし提示されていたとしたら
すいませんが私は気づけませんでした。
一番この話にとって重要なテーマはなんでしょうか?
それはこの二人にかかわっているのでしょうか?
この二人がどうなるのか?ということへの引きが少女向けの恋愛もの程度にしか
提示されていないのが一番問題なのではないかと思います
別に最初から仲たがいしろ、とか、戦争を起こせとか人を殺せとかいうのでは
なく、ほんわかはじまるならば、もっとさらっと簡単にすませて話を動かしたほうが
いいような気がします。
なんにせよこれって恋愛ものじゃないんだとすると、この前ふりは長すぎると思います
>>448 感想ありがとうございます。
少女小説っぽいのは理解出来るんですが、童話や児童書というのはいまいちピンときません。
ナルニアの影響というか、異世界ファンタジーにこだわった結果そういう方向へ流れたのかも。
>彼らの中で重要なことは終わっちゃってる
これはちょっと意外でした、山盛りの問題を提示したつもりだったので。
・アリアッハとイシィはそれぞれ普通の人間になる、という目的がある
・アリアッハはワニの胃袋住人という困った状況
・とりあえず目先の目標として北極まで旅をしなきゃならない。
という感じです。
ただ考え見てみれば、人間になるという目的に対し、その困難さ・障害のほどが
提示されておらず、実感いないのが問題なのかも知れません。
>>423 文章は整ってる。設定の多さとキャラのせいで流し読みしたけど、それでもどういう話か分かる。
それだけ内容が王道的ってことで、そこから独自色をだそうとして設定の羅列(過剰装飾)
気味になってるかなって印象。
キャラは普通。突き抜けるほどでないので、不快感もおきない。
ヒロインはこのままでは空気になりそう。棘やアクがない。せっかくならもっとワニ感がほしい。
ヒーローはすでにただのいい人万能キャラっぽい。こーゆーノリで物語の難所もこえるのかって予想させちゃうので、
個人的にはここで物語の魅力が半減した。
そもそも自分の子供うませて自分がそれにうまれかわる!ってけっこう倫理的に酷い。
それを思いついたのに「成長するまで待つ」って微妙に紳士でちぐはぐ。
ワニ娘につっこませたりスルーするなりしても、ちょっとフォローほしかった。
・読めたが熟読するほど話にのめりこまなかった。長編にするには一区切りつきすぎてる。
いっそ連作形式にしてキノの旅っぽくしあがったらよみたいかも。
>>450 感想ありがとうございます。とりあえず一ヶ所だけ
>倫理的に酷い
実際酷いですね。一応、魚の小骨〜という風に、イシェッタがひっかかってる箇所があります。
(魔法使いに対して怒って説教している場面)
短い部分なので見落としやすいかもしれませんが、一応考えてはいるということで。
452 :
この名無しがすごい!:2011/05/09(月) 01:25:21.42 ID:oZxqDPL2
議論スレで妬み厨にねちねちと人格攻撃されて消しちゃったのかな?
下手な奴は貶めて優越感に浸り、上手い奴にはいちいち発言の揚げ足とって人格攻撃と本当にどうしようもない連中だよ
454 :
この名無しがすごい!:2011/05/09(月) 02:43:57.25 ID:oZxqDPL2
ワニ読みたいから再うpしてほしい くじけず頑張って!
455 :
443:2011/05/09(月) 05:19:03.24 ID:PdBn5/Sx
>>446 夜のつもりが朝になってしまったよ
うーん後300ページ分っていってもね
この一話で原稿用紙50枚分もう使ってるよね?
というか技術的なところはさておきっていってんのにそれを詳しく説明しないといけないの?
まず時間の流れがゆるゆるゆるゆる進んでる
そうして作者が自分で書いていてここら辺かなってところでお話を切って進めてくれるわけだね
「次は冒険の始まりだよ!」ってふうにね
それって構成できてるようにみえて実は構成が甘いだけなんじゃないの?ってこと
つまりあれだけの劇的方法をセットするあいだに
*登場人物2名+1匹 語り上の人物名等が幾つか出つつ解説
*三人称で物語はあのプロット
*プロットの中身は偶然的にほぼ進んで背後の因果関係はまたあとで
これだけで「出会いと旅立ち」で50枚かかって残りは300枚なわけだ
不足分はなんていうかな長編としての巨大な背景や動きってもっとあるでしょ?
それが特にないのに50枚はきついよ
というか六分の一?七分の一?読んでこれなの?
千ページ二千ページ級かと思うくらいの遅さ加減だしプロットがあれだけだとね
ディティールに拘ってそうな割には土台が薄すぎるよ
456 :
442:2011/05/09(月) 05:21:19.15 ID:PdBn5/Sx
失敬↑のレスは443ではなく442でした
(アップ後二十四時間でロダから削除の予定だったんで、
テキストの再アップなどは行いません。ご容赦ください)
>>450 前回、取り急ぎできちんと返せなかったので再度。感想ありがとうございます。
倫理観うんぬんの件は伏線ですので、その辺もう少し意識しやすいよう修正(フォロー)したいと思います。
ワニの質感やらしさはもっと出せるようやってみます。
ただでさ北国という自然環境に居座っている反則存在ですし……。
>こーゆーノリで物語の難所もこえる
森の結界を破った所などでしょうか。あの辺はもっと劇的な演出などを心がけたいです。
全体的に同じようなノリになるかと言えば否としたいですが、今回晒した部分で
それが出てないとなると、見直しをはかるべきだと理解いたしました。
>>455 こんなお時間からありがとうございます。
>技術的なところはさておき〜
何と言うかすいません。細かい話よりはまず全体としてどう? っというのがお訊きしたくて
あの評価基準に設定しましたが、やはりこっちから突っ込んで訊こうとすると技術の話になり。
最初の設定がちょっと拙かったかなと反省しています。
>物語の中身がない〜
これについては、ようやく合点がいきました(議論スレでの書き込み含め)。
あっちのスレの話をちょっとこちらに持ち出していますけれど。
あちらで「この分量でこの内容は必要ある!」と言い切ったんですが、
それは晒してない部分の情報を元に抗弁しても仕方ないなということで
あえて強気で言い切ったけれど裏目に出まくりという。
「中身がない」「牽引力が無い」というご指摘の数々は、私が別の言葉(形)で感じていた問題でもあり、
しばらく冷却させて咀嚼してやっと指摘の内容を解釈できたかなという所です。
その点でも、技術置いといてという評価基準設定は失敗でしたね。
とにかく全体のストーリーに対して、晒し部分の進行が遅すぎる。
その問題が、ようやく解決できそうです。
議論スレでは色々お騒がせしましたが、ありがとうございました。
>>459 すぐ挫折しました。ごめんなさい。
>黒いパワードスーツ、教育施設らしき場所、
→想像に委ねる幅が広すぎて絵のイメージが読み手に伝わりにくい。
この書き出しだけで語彙の少なさ、表現力の乏しさがありありと伝わり大幅マイナス。
>丁寧に進む。
→慎重に進む。日本語も怪しい。
>今回の作戦の隊長である坂田厳の言葉が、
→序盤から「らしき」、「ような」と不安定な語りを意識していたのに、ここでなぜか隊長とその名前を断定。
>隊長を含め隊員は皆まだ学生のようで、
→と思ったらまた断定しない不安定な語りに戻る。
序盤からこれでは読者は裏に練られた緻密な設定を感じること、期待することができない
作者が何も考えず思うままつらつらと筆を進めているのがすぐバレてしまう
文章は小説以前のレベル
稚拙、以上
いきなりパワードスーツという単語を使う根性が気に入らない。
どうしても宇宙の戦士、マシーネンしか思い浮かばない。
もっと細部まで描写すべきだと思う。
地の文の主語は削ってもいいと思う。無くても十分意味が通る。
>二足歩行のロボットのような〜で始まるメカポッドの説明はネーヨレベル。
贔屓は入るが続きは気になる
462 :
この名無しがすごい!:2011/05/10(火) 19:44:38.63 ID:tL+BvbbW
>>459 SFものは興味があるので期待して開いたけど、まぁ改善点だらけだね。
・語彙
中学生ならしょうがない。高校生ならお粗末レベル。少なくとも小説の域にはない
・設定
パワードスーツ自体は大発明じゃないし、それで世界情勢が傾いたりもしない。SF(すごく不条理)
・展開
キャラ大杉 説明少なすぎ 二次創作じゃないんだから
あまりにクソなんだけどクソをクソたらしめている具体的な部分
>二十年前、日本という国が、『パワードスーツ』というイカれた装備アイテムを〜
うん、もう実用化されてるよね
>この訓練で、どれだけの子がトラウマになったか、知らないとは言わせないわよ?
模擬戦でトラウマになるかっつーのハムスターかよ
>シュウジの言う『実地免除』とはその名の通り、『戦場へ行かずに済む』権利のことだ。
優秀な人間は使った方が良いに決まってるだろ 当然最前線送りだ
戦場行かなくて済むのは技術系で優秀な成績納めた奴だけ
何これ、君が見た夢のメモかな?
>>460 早速のレスありがとうございます。
自分でも今読み返しただけで、どれだけ語彙が少なく自分の脳内だけのイメージに頼っていたかわかりました。
不安定な語りのところについても、確かに意識したのにも関わらずいきなり名前を出してしまい、修正が必要だと感じました。
読者にもっと興味を惹いてもらえるように、文章の掴みと説明力、語彙を増やしていきたいと思います。
また修正し上げることがありましたら、読んでくださると幸いです。
>>461 自分でも読み返すとそこは脳内補完に頼ってしまい、読者を置き去りにしていると感じました。
またメカポッドも今後重用したいモノの一つなので、そこにも個性を出せるよう改善致します。
地の文の主語について迷っていたので、指摘してもらえて本当に助かりました。
これからは文の前後関係を意識して、添削していきます。
続きが気になるということで、凄く嬉しいです。
皆様からの意見を元に加筆修正を行い、機会があれば再度上げることもあると思うのでそのときは宜しくお願いします。
>>459 『模擬実践』とは と説明が入った時点で作品の緊張感が薄れた
言葉でだいたい分かるから、省くか後回しでおk
どうせパワードスーツについて細かく言及してないしな
プロローグはさらっと、後を引くようにやるのが基本だ
「自分の考えを強いる」というワード、2回目以降は同義語を使った方がいい
地の文と「」の中の言葉が一致しちゃっててなんか間抜け
>冷徹な、冷静な
○○な、そして〇〇な 的なテンプレ文章書きたかったんだろうけど、どっちも意味が似すぎていて、ちょっと違うかなって感じ
プロローグの閉じ方がイマイチ。悪くはないけどね
どういうやり方、場面でプロローグを終えるのかをもう少し分析してみたらどう?
映画の予告編、テレビのCM直前、漫画雑誌なんかを参考にするといい
>>462 語彙については他の方からもご指摘頂き、もっと本を読んで増やすべきだと悟りました。
パワードスーツについてですが、これも同様に私の説明が足りず、読み手の皆様を混乱させてしまい申し訳ありませんでした。
このアイテムにつきましては、上のレスでも書いたように個性をもっと出していきたいと思っています。
キャラの多さはおそらくプロローグについてのことでしょうか?
作者自身どれだけ描写していけばいいのかがまだよくわからず、説明不足になりがちになってしまったのかもしれません。
ご指摘していただいた通り、もう少し特徴的に詳しく書いていきたいと思います。
このトラウマの設定は、後々必要になると思い書いたのですが、これもまた説明不足でした。
作者の脳内でのみパワードスーツに性能や模擬訓練の過酷さが加速してしまい、こういった結果になってしまいました。
詳しく書くことでこの設定にもリアリティを出していけたら、と思っております。
優秀な人間が『実地免除』は自分の中では割とありがちな設定だったのですが、意見をいただけてよかったです。
優秀な人間は戦線には立たされず国内活動に従事するということだったのですが、
これもまた読み返すとそのような描写はなく、私の説明不足であることがわかりました。
確かに総括するとまさに「夢でみたことをメモしただけ」と言われても仕方のないくらいの穴空き具合でした。
皆様から頂いた意見やご指摘を元に、加筆修正を行いたいと思います。
再度こちらに上げるようなことがありましたら、また読んで感想など頂けると幸いです。
>>459 ・続きが気になるか
全部読んだが、残念ながら続きは気にならない。
・文章にまとまりはあるか
それが文章を評価する大事なポイントであるかは疑問だが、まとまってはいる。でも、もっと重大な問題がある。
・テンポはいいか
特筆するほど悪くはない。
・キャラはたっているか
ぜんぜん。キャラがたっていると言えるほどの行動もしていないし、それだけの描写もない。
一行目を読んで放り投げそうになった。
まず、「パワードスーツ」という言葉がひどすぎる。これではあまりに広い範囲のものを含んでいるので、どんな様子を思い描けば
いいのか判らない。
直線的でゴツゴツしているのか、曲線的なのか、生物的なのか、金属のフレームのようなものなのか、西洋鎧風なのか、
日本鎧風なのか、はたまた…・。
それっぽい名詞を持ってくれば、それで説明・描写になるというのは大間違いだ。
あなったがその単語からイメージするものと、他の人がイメージするものが同じとは限らない。
後になって、パワードスーツが凄いものであるかの様に書いているが、一体どう凄いのかもわからない。
挙げ句、テロを起こして盗む価値があるほどのすごいパワードスーツを着た学生たちは、パワードスーツよりも少し前に開発された
兵器に一方的に虐殺されている。彼らのパワードスーツは訓練用なので性能が低い、というのであれば、そんなものを盗む価値はない。
おまけに、以前の学園ジャックで大量に盗まれてるんだよね? 仮に凄いとしても、もう秘匿技術でもなんでもないじゃん。
1行目の話の続き。教育施設らしき、って、なぜそう見えたのかが不明。これも、名詞をぽんと置いて、描写を省略している例。
施工、という言葉は、工事の開始を意味する。完成なら竣工。でも、どちらもここで使うのが適切な言葉とは思えない。
仕立てと使うなら、漢字を開いた方がいい。一瞬、「仕立てる」の意味の仕立てかと思って混乱した。
……とまあ、上げていけば本文の数倍の指摘が上げられるが、とにかく、致命的なのは二点。
・単語の選択が全体的にまずい。
日本語の文法としておかしな文章ではないが、ネットの検索でも何でもいいから、単語の意味と、それが指すものを調べながら
文章を書くべき。
・設定や状況が、色々おかしい
小説にする前に、しっかりと妥当性、整合性を見直した方がいい。
>>459 SF詳しくもないし好みでもない俺が来たよ。
・続きが気になるか
序章はそれなり。一章はそんなに。
序章は目を引く急展開があって、大ピンチで切ってあるから興味を持てた。
それに続く一章は、その序章から話上の繋がりがまともになくて肩透かし。展開が退屈なのもマイナス。
読者の目を引こうという努力は見えるから、個人的には好感を持てた。
・文章にまとまりはあるか
冒頭、かなり重要アイテムぽく説明まで受けているパワードスーツの外観や機能が一切説明されていない事に愕然とした。
展開の切り替わる転機であるメカポッドの姿も。自分が知っていて、読者が知らないことは何かを考えて書いた方がいいかも。
文章構成や語彙自体は可もなく不可もなく。こんな感じでいいんでは、な感じなんだけど。
個人的には、ちょっと硬くて好みからは外れる文章。
・テンポはいいか
ちょっと悪い。上に書いた文章上の問題だと思う。読んでていちいち思考が止まるので。
エールとユウジの会話シーンは妙に遠回りしていて間延びしている。
キャラ立ての会話劇でもないし、冗長な印象。
・キャラはたっているか
序章、チームが大所帯である必要が感じられなかった。
別に巌、ユウジ、レイナ、シュウジ、スグルだけのチームで良かったんじゃない? モブが多いと情景を掴みにくい。
メカポッドの被害者も、正確の見えたキャラを殺した方が恐ろしさが際立つし。(最初の被害者は大人しげなスグル辺りが丁度いいか)
とはいえ、名前ありのキャラ(ユウジ以外)は、短い文章で表面的な性格が分かる程度には書けていたので良かったと思う。
逆にエールは結構な尺を取っている割りにパッと目に付く性格が見えない。
ユウジは主人公だからある程度無個性でもいいけど、本編のメインになるであろうエールがこれくらい薄いとちょっと不安。
>>465 確かに改めて読み返すと、所々ある不要な説明や地の文が、流れを押し止めているように作者自身感じました。
パワードスーツの描写については追加していきたいですが、模擬実践などは後に説明する機会もありそうなのでそうしようと思います。
同義語についてはご指摘通り今度から辞典などを活用して被らないようにしていきたいです。
『冷徹』というワードで人間的な冷たさを表したかったのですが、難しいものですね……ご指摘を元に考えてみます。
プロローグの閉じ方は色々と悩むところもあってそうしたのですが、イマイチでしたか。
今後の物語との兼ね合いも含めて、後をひくような面白いプロローグを書いてみます。
また加筆修正を行った後再度上げる機会がありましたら、また感動など頂けると幸いです。
>>467 まずは私の小説を全部読んでくださり本当にありがとうございます。
パワードスーツについてのご指摘ですが、多くの方からもご意見ご指摘があり、やはり作者の脳内補完による描写や説明の少なさが原因だと感じました。
早速物語のキーアイテムでもあるスーツに個性や描写を与えたいと思います。
学園ジャックの件についてのご指摘を見て、「妥当性」「整合性」の二つをよく考えなければいけないと痛感させられました。
これからは一度物語全体を見てプロットと設定ももう少し細かく突きつめていきたいと思います。
また加筆修正後に上げる機会がありましたら、感想など頂けると幸いです。
>>468 好みでもないのにも関わらず最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
序章の展開が気に入っていただけたようで嬉しいです。
しかしやはりパワードスーツやメカポッドの描写や説明については本当に多くの方からご指摘いただいたように直していきたいです。
キャラについて多くご指摘頂いたのは凄く嬉しいです。
ご指摘通り確かに序章での編成はモブがあまりにも目立っていませんでしたね、提案して頂いた設定も視野に入れてみます。
エールは無口ながらもユーモアのある美少女という私の好みゴリ押しの子にしてしまったので、なんともお恥ずかしい限りです。
主要登場人物としてもうちょっと特徴をつけてみたいと思います。ご指摘ありがとうございます。
また加筆修正後に上げる機会がありましたら、感想など頂けると幸いです。
472 :
この名無しがすごい!:2011/05/10(火) 21:43:00.16 ID:xNIL7OQe
>>459 短いから最後まで読みました。
・続きが気になるか
・文章にまとまりはあるか
・テンポはいいか
・キャラはたっているか
何というか、全てにおいてそれ以前のレベルです。
脳内で雰囲気だけカッコいいと思って設定したシーンに、雰囲気だけカッコよさそうなセリフと表現を並べただけとしか思えない。
だから、実際に描かれた出来事とセリフとが全く整合性がないし、臨場感もない。
稚拙。
序章は何?スターシップトゥルーパーズを進撃の巨人のキャラで二次創作したかったの?みたいな。
リノリウムっていう単語使いたかっただけちゃうんか、みたいな。
最初だけ説明しよう。
全身を黒いパワードスーツに包み込んだ異様な雰囲気を纏う集団が、教育施設らしき場所の廊下を静かに、そして丁寧に進んでいた。
「異様な雰囲気を纏う」と言いたいのなら、異様な雰囲気といえる状況をちゃんと描かないとだめ。黒いパワードスーツを着てるから異様なの?それだけ?
「教育施設らしき場所」って、どんな場所?いわゆる学校の渡り廊下みたいな構造なの?
おそらくテンポアップのために描写を減らしているのだろうけど、もはやテンポ以前の状態です。面白ければ描写が多くてもテンポ良く読めるということを忘れずに。
その後の出来事は登場人物のセリフも行動も稚拙の一言。高校生だとしてもひどすぎ。
先を書くのもいいけど、とりあえずここまでの文章が読めるモノになるまでリライトを繰り返した方がいいと思う。
>>472 私の小説を最後まで読んでくださってありがとうございます。
ご指摘の通り、私の脳内で盛り上がった設定に盛り上がった台詞を羅列していっただけの作品となってしまいました。
今回数多くのご指摘を頂いた中でも、整合性につきましては考えさせられ、もっと全体を見て設定・世界観を突き詰める必要があると感じました。
テンポアップなどとう考えには及んでもいませんでした。ただただ私の状況描写が甘いのだと思います。
登場人物が高校生ということで、台詞や行動はそれらしきものにしてみたのですが至らなかったようで残念です。
今回の投稿で多くの方からご指摘ご意見を頂くことが出来ましたので、それを元に再度書き上げまた戻ってきたいと思います。
そのときは是非また読んで感想やご意見頂けると幸いです。
全身を黒いパワードスーツ――有名漫画『スプリガン』で主人公が着ていたようなジャケット――に包み込んだ
異様な雰囲気を纏う集団が……
様々な形をした二足歩行型のロボットのようなモノ――ロボットアニメ『機動戦士ガンダム00』に出てきた
オートマトンを連想させる――が、銃を携えて向けている姿だった。
うるせぇ奴らだな、こうすりゃいいだろう
475 :
この名無しがすごい!:2011/05/10(火) 21:56:54.26 ID:ynxxJCil
途中で読むのをやめましたがとりあえず途中までの感想を
・掛け合いに面白みがあるか
まったく面白くない、ハッキリ言って中学生レベル
さらに地の文が無くて何がなんだかわからない、掛け合いというよりも言葉のドッヂボールの方がしっくり来る
・セリフの量は許容範囲内か
そもそもセリフしかないのに量といわれても何がなんだかわからない
上にも書いたが、地の文が無さすぎる
情景というものがまったく伝わってこないので、ただの作者の自己満足になってる
ぶっちゃけて言えばこれは小説といえるものじゃない
よくネットでやってるSSみたいなものをやりたいのであれば他でやってください
もし、これを小説と思っているのであれば、ネットではなく本を読んで小説の基礎を覚えましょう
>>475 かけあいはつまらんですね。
どうオチになるのかなぁ〜と思いつつ最後まで読んだのですが、弱い。
なんですかねぇ、ものすごくありがちな会話でした。ここから一歩超えないと
つまらない上に飽きる。2割程度で飽きました。
>>459 最後まで読んだ。
・続きが気になるか ……ならない。
・文章にまとまりはあるか ……ない。
・テンポはいいか ……短すぎるので判断不能。
・キャラはたっているか ……そこそこ。
この晒しの悪いところは文章力に集中していて、場面展開とキャラクター情景にピントを絞ればそう悪くはない(並のレベルではある)。
冒頭に大きな事件を持ってきたことと、死ぬために出たようなキャラにきちんと性格や人間関係の描写を入れたことは評価に値する。
問題は本文中に一回でも読み直せば気づくようなミスが目立つ(例:パワードスーツなどあってないようなもののように)ことや、
登場人物の台詞がやけに台本的でスカした感じであること、設定に矛盾が多いこと等。
人物や機械に関する描写不足も致命的。
緩やかな雰囲気のもとに互いに適当に流すはずの訓練が多くの生徒のトラウマになるのは何故?
作っただけで戦争が起きるってことは核レベルの兵器だよね? なぜ高校生に扱えるのか。しかも無人の二足歩行ロボットに手も足も出ないし。
一章に入って突然出てきたエールさんの存在がわけわからん。
総評として、狙いは間違ってないが地力が足りてないという感じ。
この調子でもっと数をこなせばよくなるのではないでしょうか。
晒す前に内容をよく見直すことも大事です。
次に晒すときはもっと長い文章を書いてください。今の段階では短すぎて判断できない部分が多いです。
480 :
479:2011/05/10(火) 22:27:32.77 ID:iNG7gLt/
訂正……9行目 ×キャラクター情景 ○キャラクター造形
>>479 私の小説を最後まで読んでくださってありがとうございます。
なるほど、確かにトラウマの話など凄まじい矛盾でしたね、お恥ずかしい限りです。
人物や機械に関する描写、設定は本当に穴だらけだと実感しました。皆様からのご指摘で今も練り直している最中です。
次に晒すときにはエールさんが存在する理由くらいのところまでは晒すようにした方がいいですね……ありがとうございます。
今週中にはまた上げたいと思っているので、機会がありましたらまた感想やご意見ご指摘よろしくおねがいします。
>>475 最後まで読みました。
もしこれが増田こうすけの絵でギャグマンガ日和の一話として描かれたら面白いかもしれません。
ただコレを字で書かれても笑えないし何より地の文による描写がほとんどないので状況が分からないです。
途中から人物がどんどん増えてどの台詞が誰のものなのか検討もつかない。
勢いがあるのはいいことですが、状況をきちんと説明していなければ読者は置いてけぼりです。
誰が何をしたのか、どの台詞を誰が言ったのか分かる程度には地の文を書きましょう。
>「…何か3mくらいありそうな槍を出してきたのだが」
このように、地の文が説明すべきことを台詞で書いちゃうのは小説としてはNGです。
ネット上でお気楽に読める小説ならこれでいいかもしれませんが、「小説新人賞を目指す」のならばまだ道は遠いと思われます。
とりあえずどんな内容でもいいので100DP前後の長編を書いて、一ヶ月寝かせたあと自分で読み返すということをやってみましょう。
書いてりゃそのうちうまくなります(ある程度までは)。
483 :
この名無しがすごい!:2011/05/10(火) 23:45:10.85 ID:xNIL7OQe
>>475 全部読みました。
セリフは何カ所か面白いと思うところはあったけど、小説にはなってないね。
既に指摘されてるけど、どのセリフが誰のものなのかわからないし。
今の長さが読める限度だと思う。
ナンセンスSSならこれでもいいけど、ちゃんと作品にするなら、もうちょっと書き込まないと成立しない。
>>475 あはは。
カオスで面白かった。
>掛け合いに面白みがあるか、セリフの量は許容範囲内か
掛け合いが面白いというよりは、純粋にカオスっぷりが面白かった。
気軽に読み捨てる掌編としては。
どれが誰のセリフかは、口調と文脈と想像でだいたい判る……けれど、正直、どのセリフを
誰が喋ってるとか半ばどうでも良くて、カオスっぷりを楽しんでるからこそ読めたんだと思う。
さすがにこの調子で、これ以上続けられたら疲れる。
これ以上続けるのなら、もっと丁寧に描写を入れて、読者にわかりやすくした方がいい。
でも、やり過ぎると勢いがなくなるので、難しいところ。
>>475 全部読んだ。
普通に笑えると思うけど、惜しむらくは怒涛の会話の多さ。なんか昔のラノベ読んでる気がした。
地の文が無いに等しい。故に疾走感は有るけど如何せん、キャラクターがうやむやになって読者が置いてきぼりになってる。
さらに会話でキャラを引き立たせるか、地の文でイメージを作りやすい配慮をすると良いんじゃないかな?
一応、起承転結の起の部分としては成立していると思う。ヒトラー、小野小町なんかはラノベとして話を広げやすそうだ。オチ山場見せ所、これだけキャラ出したら大変そうだけど、話をどうまとめていくか非常に気になるところ。
あと、文章表現というか小説の技法について一度見てみると良いよ。調べるのがめんどくさかったら手元にある適当な小説で自分の文と見比べてみるといい。作風の相性的にバカテスなんかは参考になると思う。
頑張れ、応援してるよ。
>>475 コメディとしてはかなり無駄が多い
ランニングとハーフパンツの孔明が序盤の笑いどころなんだから
そこまで早く持って行くべき
ってか、この孔明の服装って銀魂の某エピソードを思い出させるね
笑いとしても新鮮味がないというか・・・
あとは、コントの台本みたいになっている文章を
もうちょっと小説として読めるようにしたほうがいいでしょうね
>>475 全部読んだが、まあ面白いかなと思う。
ただ掛け合いが優れているってよりは、ベタな笑いを貫き通したからというか。
他で指摘されているように、台詞だけで誰が誰だか分からんので、
もっと極端な語尾や一人称をつけるぐらいの思い切りが欲しかった。
正直笑いとして弾き切れていないものを感じる。
漫画でこれをやった場合、キャラの表情とかがよほどうまくないと「ふーん」で終わるだろう。
小説だから、地の文でも全方位突っ込み待ちがごとき笑いを取る姿勢が欲しいと思う。
落ちはこれからハーレム物が開始される予感だが、キャラはもう少し絞ってもいいのでは?
どのキャラも史実とのギャップ要素以外で特にキャラ立ちはしてないし。
そして関係ないがマザーは荒川アンダーザブリッジのシスターで脳内イメージした。
>>475 全部読みました。
評価基準がコピペ的な読み物として面白いかどうかなら、十分及第点。
2chの有名コピペには及ばないけど、クスリ笑い位なら俺からもぎ取ったw
後、ヒトラーが可愛いw
苦言を呈すなら、笑いの狙いとしては史実ギャップな訳でしょ?
同系統のギャップのキャラは不必要なので、出すなら捻ったほうが良い。
大雑把に同系統ギャップを登場順序別に分類すると、
見た目系(性格も変わっているため、後のガンジーギャップとも被るんだが、
そこまでのインパクトはないので掴み及び設定説明として、これはこれでおk)
孔明
家康 孔明の下位互換。
萌え担当?
ヒトラー(これはこれでおk)
小野小町((萌え担当???)これもヒトラーの下位互換)
良い人がバイオレンスに(先に登場してた連中より性格ギャップを広げたキャラ)
ガンジー
テレサ (結構弾けてるので下位互換とまでは言えないが、出す意味は弱い)
ってことで、半分程度のキャラは要らないけど、
削っちゃうと多分叩き込む勢いとカオス感が無くなる。
連打の登場はアリと思うけど、同系統のキャラ出すなら二人目はギャップを広げるか、
似たようなギャップと見せかけて、予想を裏切るかとかしないと。
後、性格や特徴と間反対の一本調子もどうなのかと。
ちなみに、小説としてどうかであれば小説ではないので評価不可能。
後はこれから先話を広げようとしてるみたいだが、
この状態から物語にもっていってオチまでつけれるのか?
って心配もあるし、期待もあるw
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
と僕は言った。
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
と僕は言った。
「会話」
と会長は言った。
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
「会話」
う、うん……
491 :
この名無しがすごい!:2011/05/11(水) 22:52:52.40 ID:VVufcFw3
>>489 語彙力:平凡レベル よほど詩的な心理描写をしない限り不足は無いが、魅力にはなり得ない
比喩:陳腐
文章の読みやすさ:主語と述語の離れが原因の読みにくさがある
また
>「お前ら何様のつもりだよ?」と男が叫んだ。
>「生徒会長だけど何か?」と会長は言った。
>「生徒副会長だけど何か?」と副会長は言った。
>「生徒会風情が偉そうに口挟んでんじゃねーよ。こっちは千円損しているんだよ!」と男は怒鳴った。
>「生徒会風情でも、あなたの部活の担当者に告げ口できる程度の権限はあってよ」と副会長が言った。
これは英語の台本を訳したときのようで、まるで不格好な文章
話者を明示する必要がないくらいに人物を書き分けるのが小説の作法
日本語としての文法:小学生高学年レベル 中学生にもなれば
>僕はクラスメートからのネガティブな視線から逃避するために僕は机から立ち上がり
などという、主語が二つ存在する文を書くのは少数派になる
視点と描写:「僕」という一人称で物語を展開していながら、台本を棒読みする新人役者のように存在が希薄
言葉遊び:世間擦れした厨二病患者のそれ 但し皮肉好きなので読んでて苦痛ではなかった
全体としていじめられっ子が書いた文章、という印象を受ける
鬱屈していて見ていて面白くなく、筆者の主張が前面に出すぎている
ただこれを計算して書けているならとんでもない文才の持ち主であることは疑いようがない
ト書き 脚本 小説
この違いから入ろう
>>489 とりあえず読み始めたがすぐ挫折した。ちゃんと推敲したの? これ。
友達のいないなんて、とか誤字等が結構気になる。
短い間に言葉がぽんぽん重複するし、もっさりして読みづらい。
>僕は本から目を逸らし、まわりを見渡すと、複数の人間が僕を取り囲んでいた。
>「おい」と目の前の人物が僕を見下しながら僕に声をかけた。
たった二行の間に、僕、が無駄に四回も……根性入れないと読んでられないね。
>右手の手首の付け根を〜テーブルの木をこつこつ〜
人差し指でテーブルをこつこつ叩く動作を描写するのに、こんな回りくどい、そして分かりづらい
表現を用いる意味が分からない。短い情報を分かりやすく伝えるのが良い文章だと思うが。
>「山上の孤独」で書かれている通り、山奥でひとり山火事の監視をしているケルアックのように孤独であることに居心地の悪さを感じなくて住むような場所にひとりで生きていたいと衷心から思った。
この無駄に長ったらしくて読みづらくて分かりづらい文章とか、もうね。誤字も一個。
「衷心(ちゅうしん)」なんて語が高校生の思考にぽいっと浮かぶのも不可解。そこは普通に「心から思った」で充分だと思うが……。
語彙をアピールしたいのかもしれないが、他のバランスを見るにとってつけたような浮きっぷり。
>>489 全体的に稚拙
語彙以前に日本語の組み立て方が悪いので難語も中学生あたりが背伸びして使ってるようにしか見えない
一言いわせてもらうなら
キミ、話し下手でしょ
語りの上手さは話の上手さに比例します
495 :
493:2011/05/11(水) 23:01:14.17 ID:WdK88Ny6
ごめん途中切れた。
ぎっしり頑張って書いているのは分かるが、無理してんなーって感じが凄かった。
もっと自然な、流れるような文章運びを勉強した方がいい。
口でしゃべるのと文字で語るのとはまた別の問題だが、
一度書いた文章は、自分で音読するのを進めるよ。
朗読してすらすら言いやすいのはテンポがいい文章。
496 :
この名無しがすごい!:2011/05/11(水) 23:04:22.54 ID:E+7esJjx
文章力無いけど面白いよ
少なくともアップローダーの作品の中でも五本の指に入ると思う
シンプルで読みやすい。凝ってなくてわかりやすい。
>>489 文章力は皆さんが言うように基本的なレベルで力が不足しているのを感じます
もっと本を読むことや、書いたものを音読してみるといいと思います。
ひとつの文章の中で主語になる語が複数出てくるのは恐ろしく読みづらいです
それでも、雰囲気というか引き込む部分があるので読めるのですが
話が進むにつれ延々と続く会話にエンタメ性が皆無で正直苦痛になりました
展開や構成がどうこうといえるレベルではないです
他の方もおっしゃってましたが、作者の声が前面に出すぎです
これがもし、主張ではなく作られたものであったとしてもこれだけ続けては失敗だと思います
498 :
489:2011/05/11(水) 23:28:49.51 ID:C9eoyjJN
酷評ありがとうございました。
本をもっと読んで出直ししたいと思います。
>>499 文章は及第点だと思いましたが、一点気になるのが場面の説明です。
違和感なく読めるのは読めるのですが「あ、いま◯◯と一緒なのか」とか
「あ、今こういう状況なのか」みたいな、あとから気がつく場面が多かったです。
登場人物はこうである。性別は男で年齢はこのくらいで今妹といる
妹はサイズはこのくらいで現在このような地形の場所にいる
というような情報をもうすこし自然に読み手の頭に入れるようにしてほしいです。
続く文章を読んで、おっとこういう状況なら俺が想像してたのと違うな、と
思ってしまうので。
視点移動は気になりませんでした。
>>499 ・読み難い。なんつーか漠然としたイメージしか書いてない。読者に負担を強いる文章
・多過ぎる。なのに各シーンの内容は薄い。文章量からしたら登場人物も多過ぎる
・このプロローグで始めるつもりなら「地球人がラリスという惑星を〜」ってのはその次ですぐ出すべき情報。キャラクターに説明させる場合でも同様
主人公を決めてそいつの視点、もしくはそいつを中心においたカメラワークで最初から最後まで書いてみたら?
>>489 別の意味で面白いので最後まで読んでしまった。
文章力の無さと、観念的で不自然なセリフまわしや行動が逆に斬新すぎ。
幻魔大戦とかシェイクスピア風の古典でも目指しているのか、君は。
この文章を的確な文法や語彙でリライトしたところで、まともな小説にはならんだろう、と言う感じだね。
この小説の状況で、こんな内容の会話あり得ないでしょ?
それから、この作品から察するに、君が書きたいのはたぶんラノベじゃないと思うよ。
君はこの小説を読んだ人に、何を感じて欲しいの?
楽しんで欲しいの?バトルに熱くなって欲しいの?萌えて欲しいの?感動して欲しいの?
そういうのがあってこそのエンタメ小説だと思うよ。
練習としてはこれも有りかも知れないけど、自分で書いてて楽しい題材を選んだ方がいいんじゃないかな。
>>498 本を読むことも大事だけど、君に足りないのは人生経験だと思う。
もっと人と触れ合った方がいいよ。
>>499 文章は上手いわけではないが、下手なわけでもない。ただ、成句や熟語の使い方が微妙に間違っている。正確に云えば間違っているわけではないが、そんな使い方はしないってものが多い。
視点の移動は多いけど、話についていける範疇だと思う。だけれども物語的文法に頼りすぎている感がある。
世界観は伝わってきました。感情移入できるかどうか微妙ですが。
504 :
快晴ラッコ:2011/05/12(木) 08:01:05.27 ID:0egMw5V1
>>499 今後によるところが多かったけど、今のところはなかなかに面白かった。
以下は気になったところを、評価基準に沿って。
・文章は読みやすいか
比喩は全体的に陳腐だけれど、文章は普通。
そしてラノベは「酷い」レベルでも受賞し得るので、普通ならok。
・視点の移動が多すぎないか
多いとは思わないけど、必要を感じない。
これ、黒薔薇パートは二割あるかないかじゃん。
今後どういう風にみせるつもりなのかは知らないけど、今の段階では分ける必要を感じない。
・世界観がちゃんと伝わるか
伝わる。
ただ「怠け者はメシ食うな」とかいう表現は勿体無い。
駄目じゃないけど勿体無い。
例えばモンゴルには「水を飲んだら礼に従え」ということわざがある。
「郷に入れば郷に従え」と同じ意味なんだけど、モンゴルは乾燥地帯で水が貴重なものだからという背景がある。
こういうことわざや、細かいところでラリス独自の文化や考えを表現することができれば、作品世界にも厚みが増す。
難しいけどね。
>>505 ・続きを読んでみたいと思うか。
途中で断念したので
プロローグはなかなか面白く期待したんですが、1章が…ちょっとつまらない
けいおんみたいな雰囲気にしたいんだろうけど
退屈を感じてしまいました
・文章が下手過ぎやしないか。
所々言葉の使い方を間違ってます
「目が据わってない」とかね
無理して背伸びしないこと
素直に書いた文章の方が伝わりやすさも読みやすさも上です
・描写の量が少な過ぎないか。少ない気はするけど最小限満たしていると思います
こういう書き方も商業で普通にあるし問題はないかと
キャラにフォーカス合わせるならもうちょっとキャラの動きの描写が細かくても良いかなと思ったけどね
・面白いか。
事件の起きない日常系は個人的にはつまらないです
最初の掴みが弱い感じ
>>505 プロローグ始まってすぐの情景描写(3段落目)が他の文章よりも浮いてる気がする
1章
1行目はいいが、2行目がどう繋がって、「私」がいる場所がどこなのかさっぱりかわからない
「私の高校にも」の部分が混乱の原因だと思う
要するに1行目から4行目までは、「私」が校舎の桜の下に居る情景を書きたかったんだろうけど、それがいまいち伝わりにくい
その後は、告白→仲のよい友人と会話、というテンプレ展開だけど、特に面白くない
「告白されて振った、本人は……」という話題があって、主人公と友人がそれについて話すというシチュエーションがあればいいわけで、
告白の描写をあそこまで詳細に切り取らなくてもよかった
友人の邪気眼設定は……どうなんだろうね
少なくとも面白いとは思えなかったし、邪気眼である必要はないかな
邪気眼描写が入るたびに話のテンポが悪くなってる。ちょっと暴走しがちなって程度でいいと思うけど
作品上の役割としては話を引っ張って、テンポコントロールするキャラクターなんでしょ?
主人公は話を転がしていくタイプではないから良い配置だとは思うけど、その良さを設邪気眼定で潰しちゃってる
邪気眼設定に相応のメリットがあるならしかたないけど、今のところはそれがみえない。素直にオタク設定でいいんじゃないかな
・文章が下手過ぎやしないか。
描写の量が少な過ぎないか。
女性主人公の一人称というのはなかなか新鮮だと思う。地の文も悪くない
ただ、情景描写がイマイチ
描写量、というよりは書き方の問題かもしれない
・面白いか
兄の姿を追う妹と友人二人 というのはなかなか良いんじゃないだろうか
兄の隠れモテ設定といい、ヤキモチをやく友人といい、オタク友人のギャルゲ的な例えといい、悪くない(邪気眼に付いては前述)
・続きを読んでみたいと思うか
思う
【アドレス】
http://www5.pf-x.net/~wannabees/cgi-bin/upload/src/si0600.txt 【ジャンル】ファンタジー
【タイトル】勇者も魔王も疾くと去ね!
【引用】ご遠慮下さい
【改稿】よければ宜しくお願いします
【評価基準】
・続きを読んでみたいと思うか。
・読み難くないか(次々に出てくる専門用語等)
五月末のGA文庫前期へ投稿を予定して書いてましたが、ボツにしようか悩んでいます。
方向性としては、既存のいわゆる「また勇者か、また魔王か」という雰囲気からの脱却です。
勇者と魔王の対立構造を通して、絶対王政と民主共和制に二分された異世界を書きつつ…
そんな中で唯一の共産圏があって、その小さな村を舞台にドラマを描く予定でいます。
一昔前の銀河英雄伝説みたいなのの、ファンタジー版的なノリを目指してるんですが…
ちょっと今、体調が悪くて思うように筆が進まないので、一つ喝を入れてやってください。
忌憚なき批判批評、厳しい感想が頂ければ嬉しいです。
>>508 土台が出来てるのは解った
でも、晒されている限りではテンプレ脱却できてないし、目新しさもない
なにか新しいものをやるのなら早々に読者の目に触れる構成にするべきだとは思うけど、それがなんなのかいまいちわからないから深く突っ込むことも出来ない
>>508 凄く……銀河英雄伝説です……
というのも主人公の性格がモロすぎてw
気になる人はいるかも
☆読みづらくないか?
昔、俺がもらった評価シートで、こんな言葉があったので引用します
『連続するシーンを淡々と見せられている気がしました』
これ、今回の作品にも言えると思うな
これさ、頭の中にある映像を描写してるでしょ?そうするとどういうことになるか
読者が感情移入できないんだよ
じゃあどうするかって話なんだけど、シーンごとに演出することを見極めるといい
もし俺がこの話を書くなら、まずキリエを使ってラーズを止めながら、魔王の恐ろしさを説く
でもラーズはある理由から行くと聞かない
理由は説明せず、魔王と会ったときに「やっぱり美人じゃないか」とかで正解を明かしたいところ(何で行くのだろうと読者に気にさせるのが狙いだから)
とにかく、このやり取りで読者にラーズ、キリエの性格を把握させる
キリエにはラーズの腕に絡んで読者のフックになってもらおう
いきなり女の子が男の子を引き止めていたら読者は『おっ?』と思うはず
魔王の登場の仕方は?せっかくだから世界観を活かしたい
というかそもそも魔王があっさり登場していいのか?
もっと伝えたいことがあるから、簡潔に行くべきか。じゃあこのシーンで読者に伝えるべき情報は何だろう?
……というように設定、キャラクターを工夫すると同時に、シーンも工夫していただけると読みやすくなるかと思います
銀河英雄伝説に詳しくないのでパクリかどうかの判断はつかないですが、設定は考え込んであると思いました。まだ序盤だけども。
デビューした英雄がこのスレに帰還するのをお待ちしていますwがむばってくだしあ
499です。
読んでくれた方ありがとうございます。
世界観は伝わるようで安心しました。問題は説明のタイミングですね。
未熟なところともども直していきたいです。
駄目なところがいっぱい見えてきたので、晒してよかったです。
>>500 感想ありがとうございます。
場面の説明、キャラ描写は思いつくままという感じで、想像しやすさは盲点でした。想像しやすいように改造してみます。
キャラは出しすぎた感が凄いので削り、一人一人のキャラの描写を増やそうかと思います。
>情報をもうすこし自然に読み手の頭に入れるようにしてほしいです。
読者の目線に立ってませんでした。
簡潔かつわかりやすい、に重点を置いて、はじめから一通り書き直してみます。
>>501 感想ありがとうございます。
おっしゃるとおり、話に無駄な部分が多いですね。思いっ切って全部削り、本筋ストーリーをきめてそれ一本で書いてみます。
シーンは難しいですが、5シーンに1シーンは印象的なシーンを書けるように精進します。
>なんつーか漠然としたイメージしか書いてない。読者に負担を強いる文章
なんかよく言われます。客観的に文章を見れないのだろうか……。
好きなラノベを読み返しながら勉強して、はっきり描写で想像のしやすい文章を目指します。
続きです。
>>503 感想ありがとうございます。
助けてグーグル先生! で文を見直しながら、違和感なく読みやすい、を目指してみます。
キャラは自分で書いてても感情移入できないので、減らすと同時に性格変えて親しみやすいキャラの一人くらいは作ってみようかと思います。
>>504 感想ありがとうございます。
比喩もうちょっと頑張ってみます。
視点は描写しやすいからわけようと安易にしました。おっしゃるとおり必要ねえなと思うのでバッサリ切ります。
>こういうことわざや、細かいところでラリス独自の文化や考えを表現することができれば、作品世界にも厚みが増す。
>難しいけどね。
難しいですね。しかし目からうろこ&やりがいあって面白そう。文化とかひねり出してみます。
あ、後、面白いといわれると嬉しいです。今後萎えられないように努力します。
514 :
快晴ラッコ:2011/05/12(木) 17:53:29.68 ID:0egMw5V1
>>505 ・続きを読んでみたいと思うか。
思いました。
・文章が下手過ぎやしないか。
下手すぎと言うほどではありませんが、毒にも薬にもならない文章が多すぎる気がします。
言い回しひとつで10〜20字は削れる箇所が相当数ありました。
テンポをよくしていかないと、コメディとしては難しいのでは。
・描写の量が少な過ぎないか。
大丈夫。
・面白いか。
そこそこですかね。
絵のあるアニメや漫画でしたらかなり読めるような気はしましたが、文字ですと厳しいですね。
それは上で言ったように、無駄な文章が多すぎるからです。
文章が多いと外した時の印象も重くなります。
前振り三十秒で外したネタと、五分で外したネタとの差ですね。
しかし味のあるネタもあり、今の段階では悪くない印象です。
515 :
快晴ラッコ:2011/05/12(木) 17:58:02.16 ID:0egMw5V1
>>508 ・続きを読んでみたいと思うか。
思いません。
最後まで読むのにも苦労しました。
理由はいろいろあるんですが、まず世界観が掴みにくいです。
これはコメディなんですか? シリアスなんですか?
コメディとしてはレヴィールやヨランの設定がNGで、シリアスとするにはキリエに主人公が軽すぎます。
主人公はまだ「こういうやつなんだ」で理解できなくもないのですが、キリエに関しては本当に謎です。
冷血で残忍な魔族と言い伝えられ、人を殺すことについてなんとも思っていない存在。
それが主人公と同行することにノーリアクションってなんなんでしょうか。
キャラ造形もわかりにくいです。
キリエは描写皆無で魔王の描写はまとめるとこう。
「グラマーだけど少年っぽくて、妖艶だけれど幼い子ども」
はっきり言ってイミフです。
ミサネの描写も、衣服については無駄に長々と書いた反面、顔立ちについては皆無。
しかもその描写も、「ファンタジーとしてはどうなん?」でした。
ワンピースはともかく、スパッツはまずいでしょう。コメディファンタジーなら別ですが。
展開のほうも、ページ数のわりに無駄が多い感じです。
去れと言われてから解散する意味や、魔王らと離れてから再び街で会うとか、なんか意味あるんですか?
なにもせず解散するなら最初から不要で、これといったイベントもなく再開するなら別れる必要がないようにみえるのですが。
516 :
快晴ラッコ:2011/05/12(木) 18:22:12.02 ID:0egMw5V1
>>513 文章は読みやすく面白みもあり、短いのが勿体無いぐらいに感じました。
分量の分、粗がでていないだけかもわかりませんが、日常系としては高いレベルにあると思います。
>>508 最後の方は流し読みになったけど、一応全部読んだ。
文章は普通にしっかり書けてると思うけど、内容に興味を持てないし、面白みもない。
>既存のいわゆる「また勇者か、また魔王か」という雰囲気からの脱却です。
はっきり言って脱却できていない。
勇者と魔王がいきなり手を組むことを既存の雰囲気からの脱却と言ってるんだとしたら、それは狙った効果が出ていない。
何故なら、人物も世界観も描きが全然足りないから。
キャラに勇者や魔王と名付けたからって、読者には勇者や魔王に思えないんだよ。どんな勇者でどんな魔王なのか、描き足りないから、その2人が手を組むということが如何に大変なことか伝わってこない。
要するに、領土争いで戦争してるんだよね?今まで、双方に何人も死人が出てるんだよね?どれだけ重要な土地なのか、何でそんな恨みを忘れて手を組めるのか?
主人公も天真爛漫風に描きたいんだと思うけど、内面が描かれてなくてどんな人物なのか伝わらない。ただのバカなのかどうかすら不明。
とってつけたような幼馴染み設定、とってつけたような幼女キャラ……等にも何だか乗っかれない。
いっそ前半はキリエ視点の三人称にした方が読みやすいと思う。何故ならキリエだけが常識人だから。
今の主人公の視点で描くなら、何をどう考えて行動してるのか、ちゃんと描かないと読者はひたすら置いてけぼりになるだけ。
内面を描けないから、淡々としてるし、味気ない印象。
全体的に加筆すればもうちょっと読めるものになるかも。
519 :
この名無しがすごい!:2011/05/12(木) 20:51:12.81 ID:3wj+EOvb
>>518 設定くらいしか目立ったアラが見つからなかったので、そこについてだけ
主人公の血液ってその特異な遺伝子から遺伝子操作病への特効薬になるんでしょ?
主人公のDNAから血液培養すれば良いだけの話になるのではないか
実際、血液を人工的に作り出す技術は既に確立されていて
アメリカでは戦場に効率的に輸血パックを兵站するために、持ち運びの利く機械まで製造されている
単に遺伝子だけで病気の進行が抑えられるなら、過去主人公の血液は数千億で売買され
今では特効薬として培養された血液が世界中に流通してると思うのだが
>>518 読みました
量が少ないので判断しにくいけど、このぐらいの量でも読みにくいものは量が少ないと感じないので、ある程度の読みやすさはあるんだと思う。
濃いキャラかどうかと言われると、あれだな〜まだテンプレの域を出てないかな。
「めんどくせえ」が口癖なのはわかったけど、そのぐらいかな。
ラノベなら普通、ってレベルじゃないかな。
面倒くさいって言いながら割と一生懸命闘ってるし。
どうせなら面倒くさがり独特の戦い方とかあるとカッケーレベルになるかな。少なくとも雑魚相手に全力出して欲しくない。
20人ぐらいが一斉に向かってきて、ひょいと身をかわすだけで一網打尽にできる戦い方があるとかね。具体的には思いつかないけど。
ストーリーは、「ああシティハンター系なのね」って感じで、今のところ真新しいところは特になし。
遺伝子操作の設定はいいけど、展開次第かな。
で、この後、家庭教師に行ったら萌えキャラの女の子の面倒を見ることになるんだよね?ラノベってそうだもんなぁ。
521 :
513:2011/05/12(木) 21:25:48.46 ID:8Y7vqrYS
>>516 感想ありがとうございます。
思わぬ評価に正直驚いています。
ただ原稿用紙20枚程度なので伏線もないですし、粗が出なかったのかなとも自分で思ったりしております。
本当にありがとうございます。
>>513 読みました。
ん〜……
まず、これはカテゴリー的にラノベに類するものなのか?という疑問がよぎったんだけど、日常系のラノベ短編というのものを自分は読んだことが無いので、これがそうなのだ、と言われたらそうなんでしょう。
全体的な雰囲気はいいし、一人称の語り口には面白いと思える部分がいくつかあった。
だから、最初からもう一度推敲して、そういう部分が増えるようにブラッシュアップすればもっと良くなると思う。
今は、文体や語り口に少しバラつきがあるな、と感じた。
メリハリをつけたかったのかも知れないけど、もっと面白い部分を増やしてもメリハリは消えないから安心していい。
ストーリー的には、妹の日記に男の名前があったぐらいで、大学生の姉が高校生の妹にストーカーまがいの尾行を仕掛けるか?という大筋の疑問が湧いた。
でも、そういう不条理なところがラノベ的なのだ、と言われたらそうなのか、とも思う。
普通、小説としては、日記の中にどうしても気になる、読者にも引きとなる謎やキーワードがあって然るべきだと思うんだけど……
今の内容だと、読者もそこまで興味持てないし、勝手にやってください、という感じ。
それと最初の朝のシーンで妹と姉のトークがあった方がいい。
あった方が血の通った小説になるし、妹と姉の関係性も明確になる。
話さないなら話さないで、その理由が欲しい。
日記のことを問いただしたいけど、当然勝手に見たなんていえないから、それと無く聞き出そうとしたら、ぬるりぬるりと躱し続ける妹、みたいなシーンとか。
そうこうしてる間に謎が謎を呼び、気になって仕方なくなって、妹が出かけた後にお母さんやお父さんまで巻き込んで盛り上がって、ついに尾行を敢行するだとか。
そんな感じです。
523 :
522:2011/05/12(木) 21:53:53.90 ID:k4KfrHyA
>>513 あ、テンプレがあったので一応答えときます。
・文章が中学生のオナニーになっていないか。
→上記のストーリー上の疑問点をのぞき、他人に読ませるという前提の配慮が充分できてると思います。
・面白いか。
→金出して買うかどうかは別としてまあまあ面白い。
・読みやすさ、テンポのよさはあるか。
→読みやすくてテンポはいいと思う。
けど、何カ所か校正で直されるレベルの読みにくい箇所はあったかな。
・惹かれるものはあるか。
→ある。けど、日記の内容については上記の通り。
>>518 >会話が読むに耐えるか、
特に問題ない
というか、読むに耐えない会話なんてそうそう見ないから大丈夫だ
>濃いキャラづけが成功しているか
主人公の名前が清十郎ってどうなんだろう
なんか、一方さんの声で脳内再生される気がする
現状予測できる展開は
・ヒロインが発作を起こして輸血する
・ヒロインが誘拐されるか何かして、それを助けに単身乗り込む
たぶん両方いれる予定だろう(というか、この導入部だと入れざるを得ない)
が、それだと印象が散漫になる気がする
主人公に戦闘能力を搭載しちゃったのは後々マズイかもしれないな、と思わないでもない
>>513 ・文章が中学生のオナニーになっていないか。
なんの事前知識もなく読んでたら、独特で面白いな、と思ったかもしれない。
・面白いか。
微妙
・読みやすさ、テンポのよさはあるか。
とても読みやすく、テンポに溢れている(嘘だけど)
・惹かれるものはあるか。
なんの事前知識(以下略
・何か感想があればいくらでもお願いいたします。
また森見系かよ、と思いながら読んでたらみーくんでした、じゃーん、……意味が解らない
526 :
513:2011/05/12(木) 23:29:10.14 ID:8Y7vqrYS
>>522 感想ありがとうございます。
ライトノベルかどうかに関しては、読者の方の判断が全てだと思いますので、これは違うと思われたのならその通りなのだと思います。
一人で書いていると、ストーリー上の問題点に気付かないことが多いので指摘して頂いて助かりました。
ライトノベルに読めない点やストーリーに関してなどご指摘頂いた所を再度推敲してみようと思います。
本当にありがとうございました。
>>525 感想ありがとうございます。
入間人間や秋山 瑞人、賀東招二はよく読む作家さんなので間違いなく影響されてると思います。
オリジナリティーや、どこかで見たことのある文章、流ればかりなのは、私の力不足です。
読んでいただき本当にありがとうございます。
527 :
518:2011/05/12(木) 23:55:09.82 ID:U77q226f
528 :
518:2011/05/13(金) 00:08:20.57 ID:vARjy2lW
おうふ 途中送信してしまった
>>519 遺伝子については昔実験でかじっただけなので参考になります
発生環境の関係で、生体から離れると急速に劣化もしくは老化するとか理屈をこねようかと思ったのですが
ちょっと甘かったようですね
>>520 なるほど、もうちょっと仕草、動作でも性格を表す描写を増やした方が良さそうですね。
濃さについては、これ以上濃厚にするとギャグに片足を突っ込むのではないかと懸念があったり……
ちなみにこの後は操作の副作用で顔半分に濃い痣ができてヒッキーになってる女の子の面倒を見る予定でした
大丈夫です。私は萌えます。もーまんたい。
>>524 ありがとうございました。
実は最近のラノベはフルメタくらいしか読んでないのですよ。少しはかじった方がいいのだろうか……
この後の展開としては、ヒッキーな女の子をアンダーグラウンドな世界に連れ出して、心を開かせるハートフル風味にしようかと
そっちのアウターな世界に行く関係で、ある程度上位の戦闘力を主人公に搭載してみました
あくまでふれあいメインなので導入部は強さの指標、そっちの世界での力関係の目安として戦闘を入れたということで
といっても、あくまで会話力リハビリとして書き捨てたものなので、続きは設定だけで終わりそうなんですが
529 :
この名無しがすごい!:2011/05/13(金) 18:46:42.42 ID:QgVZouqZ
530 :
この名無しがすごい!:2011/05/13(金) 18:49:06.29 ID:QgVZouqZ
途中で送信してしまいました
小説初挑戦の高校生です。
どうか評価をお願いします
>>530 地の文がほとんど○○が言った。かそのの言い換え。風景描写、動作描写、心理描写
ユニコーン(ペガサス)がいたらもっと驚くと思う。
「うわーすげー、ユニコーンがいる」とか言うと思うが淡々としすぎ。
地の文でわざわざ主語があって、誰が言ったのか説明するようでダメです。
会話文で状況説明をくわえる
例:「突然だけど上原君、水町君、森君 あなた達三人を、今日から超図書委員に任命します」
必要のない場面展開がある。
司書の小池恵子先生が決断から三人を呼び寄せるまで丸一日あるが
これは必要ないと思う。
ストーリーは面白そう。。
>>513 全部読みました。
・文章が中学生のオナニーになっていないか。
そういう卑屈っぽい断り書きを入れなければならない段階は越えている。
・面白いか。
普通に面白い。
・読みやすさ、テンポのよさはあるか。
とても読みやすいが、逆に言うとさらっとしすぎかも。
・惹かれるものはあるか。
この話の先に何か面白い展開があるとしたら見てみたい。
・何か感想があればいくらでもお願いいたします。
ラノベ的ではないというのは確かだと思うけど、ジャンルを別にして考えれば面白い。
全体的に非常に落ち着いている印象。姉のキャラも生きているし話の展開も無理がない。
(まあ妹のストーキングをする姉という根本的なところに無理はあるがそこは面白いので不問)
引っかかるような表現も少なく最後まで安心して読めるのだが、逆にあっさりしすぎていて読み終わったあと
「あ、もう終わりか」と思ってしまう感じ。
妹の恋愛とか姉と数学教師の関係とか発展しそうな話はあるが、特に何も起きずに終わってしまった。
ラノベ的でないといわれる所以は、キャラクターに名前や外見的特長が無くて絵面が見えてこないからかもしれない。
どちらかと言うと赤川次郎とかが書きそうな感じ(?)の青春ものみたいに見える。
技量はあるが、ケレン味に欠けるというか。
多少突飛な性格の友人などを導入するとラノベっぽくはなるでしょうが、
とりあえず自分に合った道を探すのが一番かと思います。
地の文がほとんど○○が言った。かその言い換え。
風景描写、動作描写、心理描写はあまりないのはまずい。
にしてくれ
>>529 ・きちんと読めるような文章か
文法にミスがないかという意味でなら、問題ないと思う。
小説としてどうなのかという意味だと、
>名前「〜〜〜〜〜」
こういうのがある時点で駄目。
・面白いか
この晒されているものを読まなくても理解できる、これから始まる話なら面白そうかな。
今ここに晒してあるのって、設定を理解してくださいねって部分でしょ。
・続きを読みたいような内容か
設定は悪くないと思う。まあ、よくあるといえばよくあるから、料理の仕方次第でもある。
・その他感想をお願いします
まずは、上手に書くことよりも、自分が楽しく書けるもので、最後まで書くことを優先した方がいいよ。
長編を、当たり前に完結出来るようになってから、上手に書くことを考えるべきだ。
>>530 ・きちんと読めるような文章か
日本語としては読める。ただ小説の文章じゃない。
・面白いか・続きを読みたいような内容か
短いから評価しづらいけど。あまり興味は惹かれなかったかも。
・その他感想をお願いします
突っ込みどころが山ほどあるけど、まずは会話の書き方を学んだ方がいいと思います。
適当に本を開いて真似してみてください。
ついでに、キャラの魅力も描けるようになってください。現状、話をすすめるためだけのYESマン人形が三人並んでいるだけです。
ネタとしては結構よくある話。ラノベだと、読書の時間よ芝村くん、とか。
まだ高校生みたいなんで、諦めずに頑張って。
536 :
sage:2011/05/13(金) 19:43:55.91 ID:kntsDiWO
>>505 もう遅いかもしれないが。
プロローグ段階では面白かったが、一章に入ってから徐々に勢いが落ちていると感じた。
主人公が感情的なタイプでも積極的に行動するタイプでもないためなのか、いつの間にやら外野の立場に追いやられている。
後で中心的な立場に帰ってくるのは分かるのだが、外野の外野から物語を眺めてもそれほど楽しいものではない。
続きは、この段階ではあまり読みたいとは思えなかった。この先、予想外のなにかが飛び出してくるとは思えないことが一つ。
兄がもてるという「事件」に対して、主人公がそれほど動揺していないことがもう一つ。
読んでいて、この事態を重大なことであると受け止めることができなかった。
主人公の感情変化として、それほど大きな出来事が起きていないため、続きに興味を持つことができない。
繰り返すが、プロローグと一章前半の段階では、自分は面白いと感じた。
キャラクターやテンポ運び良く、先が楽しみだった。
しかし、級友たちのキャラに押されてたのか、主人公が物語の中心から外れ,それに従って丁寧さやリアリティのようなものが薄れてしまったと思う。
端的に言えば、「兄と妹の物語」から、いつの間にやら「フラグ建築士の観察記録」へ移行してしまい、ラブコメとして半端な位置に行ってしまった。
その内に元の路線は戻るのだろうが、一人称小説であればなおのこと、主人公の主体的な行動を読みたい。
537 :
513:2011/05/13(金) 19:47:29.38 ID:NTfzaqqv
>>532 感想ありがとうございます。
原稿用紙約20枚の量を読んでいただけた上に、あっさり読めたと言って頂けたのは僕からすれば快挙ですし嬉しい限りです。
冷静に考えれば登場人物の容姿といった描写がないですね。
妙に登場人物に外見や名前などの設定をつけると短編を前提とした時僕自身が捌き切れないんじゃないかと言う理由からついつい逃げてしまいましたが、次は分量問わず挑んでみようと思います。
同じような理由で登場人物に余計な事をさせなかったり描写を避けて来た面がありますが逃げでした。
ラノベっぽさを出せるようにしながらご指摘頂いた点を踏まえて推敲していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
>>529 初心者ですか。まぁそうですね。といった印象です。
ツッコミどころは山ほどなんですが、まずは好きな作家と課題を決めて、該当シーンを特に注意して読むことを勧めます。
課題をバトルとしたのならバトルシーン。
主要人物の登場シーンなら登場シーン。
スケベ描写ならスケベ描写ですね。
意識してやってるうちに、大体よくなってくると思いますよ。
あとは書くことです。
プロの本を読んで意識し、毎日毎日書き続けていれば、嫌でも徐々に上達するかと。
>>529 全部読みました。
・きちんと読めるような文章か
NO
・面白いか
NO
・続きを読みたいような内容か
NO
・その他感想をお願いします
初めて書いたということなら、これでいいかもしれない。
誰でも最初はゼロだから、今書いたものが面白くないということを気に病まなくていい。
小説にはリズムとか言われるものがあり、同じ(または似たような)表現を連続して使うと読みにくくなってしまう。
「〜と言った」「〜と聞いた」「〜と答えた」などが連続すると非常にみにくい。
台詞の上に人物の名前を書いて誰が書いたか説明すると言うのもアウト。そこをいかにうまく読ませるかが腕の見せ所。
改稿の可不可は書いてないが、まことに勝手ながら一部改稿させていただいた。
迷惑だったら言ってくれればすぐに消す。
http://www5.pf-x.net/~wannabees/cgi-bin/upload/src/si0606.txt 台詞の内容はあえてほとんど変えていないが、一般的な小説作法にそぐわない部分だけは直した。
台詞と台詞の間に動作や心情を書き込むことで登場人物のキャラクターも見えてくるし、会話もスムーズに読める。
ちなみにこの改稿案のキャラクターは便宜上勝手なイメージで作られているので、原作のイメージを損なう恐れがあります。
>>529さんは、いきなりうまく書こうとしなくていいのでネット上の小説作法サイトやプロの書いた小説を読みながらじっくり自分の小説を書いてください。
大事なことは途中で投げ出さず最後まで書くことです。書きあがった小説は自分で読み直して(一月ほど間を空けて読むといい)、客観的に見ておかしなところが無いか判断しましょう。
>>539 俺は作者じゃないが、改稿の許可もない他人の作品を勝手に改稿してロダで晒すのは、完全に犯罪行為だろ。
他人の大切な創作物を何だと思ってるの? 串とやってること同じだ。
542 :
この名無しがすごい!:2011/05/13(金) 22:14:18.67 ID:1pPuU5Jd
>>472書いた俺の責任かも
勝手に改稿は良くないな、もうしわけない
>>529 >きちんと読めない
小説の体裁をなしてない。
>面白くない
登場人物の行動に説得力がない。共感を得ることができない。
>続きを読みたくならない
ぶっちゃけストーリーに魅力がない
たとえば漫画を描きたいというときどうする?
手本とする漫画を見ながらマネするよね。
それと同じで文章も書き写すことで訓練になる。
まずはそこから始めるといいだろう。
書き写すときは一般文芸小説をすすめる
ラノベは文体にクセが強いものが多く
文章を書く基礎を身につける教材には向かないからだ
>>540 斜め上すぎて何度か笑ってしまいました。
これは物語のうちでショートエピソードとか劇中劇として利用したり
登場人物の作文として使用するのはいいと思うのですが、これが本編だと読めませんね。
小説ではなくてひとりごとです。わけのわからないセンスは買うのですが読ませようとする
とこれではキツすぎる。
ですのでもう少し落ち着いて推敲するか、使用方を考えてください。
>>540 勢いとバカさは買う
ズレてる台詞と思考が結構笑えた
でもさ、崩すのは良いんだけど、ある程度はちゃんとした小説の形を作らないと
読み手に「これ適当だな」「これ俺でも10分ありゃ書けるわ」って思われたら売れないと思うよ
俺もそういうのは買わないし
丁寧さがもっと欲しい
>>529 文章としてはかなり厳しいですね。
登場人物がどのような人間なのか。まずある程度は説明が欲しい。
今の状態では物語のプロットです。
構成とストーリーは理解できる。問題はここから肉付けしていくことです。
場面を想像して、人物の行動原理を決定して、姿を想像して、それらをうまく
読み手に伝えて、やることは沢山ありそうです。
548 :
539:2011/05/13(金) 23:53:33.68 ID:TMWYy7lx
否定意見が多いようなので
>>539の改稿案は一旦削除しました。
>>529氏が許可した場合は上げ直します。
>>508 プロット以上小説未満だね、なんというかカットも研磨もしてない原石って感じ
例えば文章、地の文に不要な情報を詰めすぎ、会話文だってもっと簡潔にできるはず
ページが進んでも物語があまり進まない展開だし、序盤からキャラを増やしすぎだ
お望みなら前の創作傾向みたいに細かく書いてもいいよ……数日後になるけどさ
550 :
540:2011/05/14(土) 00:02:33.96 ID:8Sz+5fXs
>>545-546 駄文を読んでいただきありがとうございました。
登場人物の視点で書いていました。読者からの視点で推敲し登場人物たちの
状況がもっと分かる丁寧な文章を書くよう気をつけてみます。
>>540 ごめん。笑った。センスあるわww
勢いがあって展開的にも笑えるし非常にいいのだが、その他の部分は露骨に穴だらけ。
登場人物の名前は空白だし誤字は誤字のままだし……。
これ後半ずっと隣の女と小指結ばれたままやってんのかよ!?
バット少女とかくるみとか意味ありげに登場したけど特に何もしねーし
ジャスミン先生は外人と言うよりは原始人みてーな片言だし!!
主人公なんで狙われてんの!? ていうか狙われながら何普通に授業うけてんの!?!?
授業とかしてねーけど!!
とりあえず、この勢いは殺さないで欲しいけど、その上で穴を一つ一つ埋めて行きましょう。
人物の名前をちゃんと出すことと、誤字や誤表現に気を配ること。
それから、登場人物の数を絞りましょう。
くるみと、赤い糸の女と、鉛筆破壊娘は一人に統合してもいいと思います。
金属バット少女にも、もっと出番をやってほしいです。
松山君も巻き込まれ系キャラとして活躍してくれそう。
一度に沢山登場人物を出すと混乱するよと言いたいけど、沢山のキャラがわあわあやってるところがこの話のいいところだとも思うし、なんとも言えません。
アホほど一気にキャラを動かしながらなおかつ何の混乱も無く読者に状況を伝えられるようになったら化けると思います。
技術的な部分の成長は急務かと思いますが、綺麗にまとまってもらうぐらいならこのままの調子で突き抜けて欲しい気もします。
結論。
好き勝手にやってください。多分なんとかなります。
552 :
この名無しがすごい!:2011/05/14(土) 06:43:33.77 ID:ejF6+ohV
>>539 昨日読ませていただいて驚愕しましたよ。
あの文章をここまで書きなおして面白くしていただけるとは…
個人的にも勉強になるのでupしなおしてください
*定期テスト前なので、感謝の文面は遅れるかもです。
>>540 バカテスの影響が色濃くあらわれているが勢いはそれ以上にあって良い
しかし、状況描写が唐突すぎる
続編なんかでキャラへの理解がすでに完了しているなら今のままでも問題ないが
そうではないのだからもっと丁寧に描くべき
地の分で感嘆詞を多用することにより勢いをつけたいのを理解できる
しかし、やりすぎているせいで読むほうとしては疲れを感じた
>>552 お前が作者本人か分からないだろ。
ていうか一度読んだのならもう十分だろ。
なんでもう一回晒せとか言ってるの?
このスレ荒らしたいの?
お前が作者として、お前だけの問題じゃない。
他の人にも同じように、これ改稿ですと誰かに勝手にUPされて
悪意のない人で直ぐ消されたらそれでいいけど
仮に串のように悪意があって、そのまま放置されたら、どうなると思うんだ。
改稿をOKして、誰かに改稿して貰った場合
その作品も、お前が好き勝手に削除依頼とか出来ると思ってる?
改稿した部分は改稿した人に権利発生するから
とても権利関係がややこしくなるって分かって言ってる?
555 :
540:2011/05/14(土) 10:39:29.81 ID:8Sz+5fXs
>>551 読んでいただきありがとうございました。
不足している部分を埋め読者にちゃんと分かるよう修正してみます。
登場人物についても再考してみたいと思います。
>>553 確かに状況描写が不足し過ぎて何のこっちゃ状態ですね。
指摘され自分でも読み返しほとんど感嘆文だと分かりました。
バカテスを読んだことはなく、ドクロちゃんに影響され考えてみたものです。
ご指摘ありがとうございました。
>>529 ・きちんと読めるような文章か
読めないことも無いが微妙
まだ小説というより、絵本の文章部分、のレベル
・面白いか
それ以前の問題
・続きを読みたいような内容か
NO
どこまでダメな物を見せてくれるのか、という意味では読みたいけど
・その他感想をお願いします
鍵カッコの前に人物名を書いて、発言主が誰なのか示すのはやめましょう
そういうのは小説の風上にも置けない
>しかし、この二人のキャラを崩壊させた攻撃でもやられない。
こういうのもやめましょう
メタ視点は、普通の書き方を全て試して、それでも満足できない人が手を出す領域です
(しかもかなり危険を伴います)
あなたにはまだ早い
557 :
508:2011/05/15(日) 11:50:20.14 ID:GNMENy7b
お読みいただきありがとうございました、ご返事遅れて申し訳ありません。
自分なりにこの作品を諦めるか、書き続けるかで少し迷っておりました。
自分でも準備不足や何やら等、ちょっと悩んでいたので、皆様のお言葉有難いです。
>>509様
最初で勇者と魔王を全否定して、その背景に政治的な主義主張を描こうと思ったのですが…
そういう下地は準備できてたのですが、上手くドラマも作れないまま潰えてしまいました。
もっと読者に対して歩み寄って、解りやすく書きたいテーマを提示しないとだめですよね。
序文でそれができてないのは、まだまだ自分が未熟なんだなあと痛感させられました。
>>510様
確かに改めて見ると、ただシーンの連続をつなげているだけで淡々としてるかもです。
大事なのは情報の取捨選択で、伝えたいことを明快に読者に伝えることですよね。
序盤の構成も、つい自分が解ってる設定を前提に書いてしまうので、描写不足のようです。
仰るとおり、もっと序盤だからこそ工夫して、うまく読者の興味をひけないと駄目ですね。
設定は色々と考えてたのですが、さっぱり生かせてないことをひしひしと感じております。
よくある「ガチガチな設定作って俺スゲー」になりつつあるので、今後気をつけたいです。
銀英伝に一味足して、民主共和制と絶対王政の対立構造の中、共産圏に両者がどう関わるか…
そういうのが書きたかったですが、今思えば現代の若者には少し興味の薄いモチーフかも。
ナウシカに出てくる風の谷みたいな小さい共産圏に両主義の人間がどう関わるかという話でした。
558 :
508:2011/05/15(日) 11:51:14.38 ID:GNMENy7b
>>515様
シリアス路線でいきたかったのですが、あまり堅くしても…と思ったらこのザマでした。
主人公は天真爛漫で快活な男児、そして信仰心や王制に縛られないタイプの人間なんですが。
そこが上手くかけてない上に、序盤で各キャラの個性を描写しきれてないのがまずいですよね。
キャラの描写に関しても、自分の中では確立してるのですが、それが描ききれてないですね。
もっと語彙を尽くして、丁寧に個性を伝えていかないと、読者は混乱するだけで飽きますよね…
後は単語のチョイスもまずかったようで、作風に合わせた言葉の組み合わせに注意が必要ですね。
>>517様
最後までお読み戴きありがとうございました、稚拙な文章で申し訳なかったです。
仰るとおり、主人公は天真爛漫なちょっと天然系元気少年として描写したかったのですが…
それも含め、主人公もその周囲を取り巻くキャラも、上手く書けてなかったと反省しています。
勇者や魔王が出てくる作品はゴロゴロしてて、今や一つのジャンルを形成していますが…
その中で本作が光るには、もっと工夫を凝らして斬新かつ丁寧にテーマを書く必要を感じました。
あとはご指摘の通り、長らく戦争してるのにどうしてあっさり手を組むのか、他にも多数…
自分でも読みなおしてみるとご都合主義が多く「物語進行の為の物語」になってますね。
そこは以前も他の作品で指摘して貰ったとこで、まだまだ成長が足りないなと痛感しました。
559 :
508:2011/05/15(日) 11:52:06.62 ID:GNMENy7b
>>549様
いつもお世話になっております、そして毎度ながら成長が足りなくて申し訳ないです。
お手数でなければ是非、今回も詳しく噛み砕いてのご教授をお願いしたく思います。
ただ、感想のお礼にレスはスレチになりますので、議論スレか語り合うスレに移動でしょうか。
プロット以上小説未満…確かに「皇王代理騎士」だの「同盟」だの「定命種」だの…
とかく設定の緻密さを匂わせつつも、読者をおいてけぼりにしてる感じはいなめませんね。
ここはもう少し先でまとめて説明のシーンを設ける予定でしたが、そこまで読者がついてくるか…
兎に角序盤で読者を引き込む、そういう努力がまだ足りない、技術も稚拙だと感じました。
叱咤激励してくださる皆様の為にも、過去より前へ、昔より上へいきたいとは思ってますが…
なかなか腕は上がらないで焦るばかり、本作もちゃんと完結させてみればよかったと後悔です。
長くなりましたが、最後に読んでくださった皆様全員に感謝を…ありがとうございました。
本作はボツにしようかと思いますが、新しくプロットを立てなおして一から見なおそうと思います。
GA文庫前期には間に合わないかもですが、今後も書き続けるので、今後もよろしくお願いしますです。
562 :
この名無しがすごい!:2011/05/15(日) 12:45:33.93 ID:WnBqXD2K
564 :
この名無しがすごい!:2011/05/15(日) 12:59:46.69 ID:WnBqXD2K
>>563 テンプレートを読まず・利用せずにレスポンスを行うと
このスレッドの利用者に悪感情を与えます
このスレッドを頭から読み直し
その上でもう一度レスポンスを行うことを強く推奨します
それともアレか? ウェブ小説を勝手に転載して悦に入るタイプのキチガイか?
それならそれで小説の筆者に連絡させて貰うことにするが
ファルシのコクーンをパージして、アルフニヨルとラグーンをプロテクトしてメフィストとしてグラナリオが
サミィをエクスプロードするのだ
連絡しろよ
>>563 ウェブ上からコピペするだけじゃなくて、せめて無駄な改行とか削れよ
あとここはあくまで新人賞目指すスレだから、AA載ってる横書き前提の小説はスレ違いだと思うよ
出版社に横書きで出版してもいいと言わせるような素晴らしい内容なら可能性もあるけど、見た感じどっかの小説をパクって劣化改稿したようなもんだしな
劣化SAO
しかも二番煎じ
>>563 ページのほとんどが「設定資料集にでも書いとけや」状態。
事件の話をするっていうなら早く事件の話をしろよ。
571 :
この名無しがすごい!:2011/05/15(日) 17:07:28.41 ID:L+ANA3Gw
>>403と
>>475です
感想へのお礼が遅れて申し訳ありませんでした
インターネットをゆっくりつなぐ機会がなかったので
このようにもたついてしまいました。
まずは40に感想を下さった方へ
>>406 ありがとうございます
実はあえてしつこい文体にしました。
でも、まだ語彙が全然足りていないので、
この書き方は止めることにします
>>407 ありがとうございます
説明が長すぎる気は、うすうすしていたんですが
これくらいなら大丈夫か?と思っていました。
次書くときにはもっとコンパクトに纏めます
>>409 ありがとうございます
今回指摘されたことを意識して、
歴史の悪戯を書きました
他の方のおっしゃるとおり、
ちょっとやり過ぎてはしまいましたが。
今書いているものは、連続する会話などのバランスを意識して書いています
>>410 ありがとうございます
もっとすっきりした文に出来るよう頑張ります
>>411 ありがとうございます
描写をもっと増やして、細かいところまで想像出来る
文を作れるよう精進してきます
>>412 改稿ありがとうございます
確かにこちらの方が幾分かすっきりした気がしますね
>>413 ありがとうございます
どうやら書いているときに、死神についての描写を、
頭の中だけで終わらせてしまっているみたいです
そこら辺を気をつけて書きます
>>416 ありがとうございます
一人語りがつまらないとの意見を
以前も何度か頂いたことがあります
(同じ人かは分かりませんが)
そのたびに意識して変えているつもりなんですが、
なかなか上達してないみたいですね
それはきっと、僕が一人語りに面白みを感じたことが
あまりないからではないかと思います
それはまだ小説を読む量が少ないという事だろうと思うので、
もっと沢山読んでいこうと思います
次の投稿は、今書いているものを、しっかりと固めてから
投稿することにします
>>422 ありがとうございます
序盤の説明は確かにやりすぎでした
必要な情報と不必要な情報を区別出来るよう頑張ります
572 :
この名無しがすごい!:2011/05/15(日) 17:07:47.92 ID:L+ANA3Gw
続いて
歴史の悪戯に感想をして下さった方へ
>>476 ありがとうございます
地の文を少し削りすぎました
SSになっては
本末転倒ですね
>>478 ありがとうございます
オチはとってつけたような物だったので
確かに弱いかも知れません
次この系統を書くときは、落ちもしっかり用意してから書きます
>>482 ありがとうございます
地の文をもっと増やします
均衡を取るようにします
>>483 ありがとうございます
書き込み量を増やします
>>484 ありがとうございます。
前にも沢山指摘されたことですが、
地の文の描写を減らしすぎて本末転倒になっていますね
>>485 ありがとうございます
会話でキャラを出すという方法もありますね
取り入れられるように頑張ってみます
>>486 ありがとうございます
銀魂の「某エピソード」は、多分見た事がないです
>>487 ありがとうございます
「極端な語尾」・「一人称」…
参考になります
>>488 ありがとうございます
確かにキャラが被りまくってますね
気付きませんでした
以後、気をつけます
書いている内に言葉が無くなっていってしまい、
最後の方は段々と文が少なくなっていって申し訳ありません
また、もしお礼をし忘れている方が万が一いらっしゃったら、
本当にすみません
573 :
この名無しがすごい!:2011/05/15(日) 18:03:06.09 ID:L+ANA3Gw
574 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/15(日) 18:04:22.66 ID:HTZfsn3i
あ
ageてんじゃねえよボケが
576 :
573:2011/05/15(日) 18:26:47.85 ID:+9aK0/xz
全開×
前回◯
>>564 ご指摘ありがとうございます。
次回からは、テンプレをよく確認してから、投稿します。
>>568 すいません、AAは消しときました。
不快な思いをさせて申し訳ありません。
>>569 すいません、最初の内容の方を修正加えようと思います。
>>570 キャラ同士の会話などを増やして読みやすいようにしようと思います。
一応コメディなので、ネタのつもりで書いたのですが、分かりにくいようですね、他の方にも言われたので導入部分は改稿しようと思います。
不愉快に感じられた方は謝るしかできないですが、次回は気をつけます。
申し訳ありませんでした。
578 :
この名無しがすごい!:2011/05/15(日) 20:54:52.32 ID:7wtYWDzl
>>559 確かに語り合いスレに移動した方がよさそうだね、向こうに書くから暫しお待ちを
>>573 迅轟伝から見てきてるけど、かなりマシになってると思う
でもまだ読めるレベルかと言われると微妙
「長ったらしい一人称」で読ませる場合は、読んでるだけで楽しくなるような文章じゃなきゃ厳しい
まだこれはその領域には届いていない
アドバイスになるかわからないけど、文章をもっと短く短く切るといいと思う
書き出しの一文があまりにも長すぎるし印象も深くない
例えばこの話の冒頭の一文なんて
俺はなんでもできる。
これだけでいいくらい
高2とかもまだここではいらない情報だよ
>>582 ・内容の面白さ
まあまあ面白い
・バトルシーンの評価
構図が少しイメージし辛かった
・文章力
あると思う。
・この作品はライトノベルなのか
シュールなハードボイルドじゃね?
>>582 ・内容の面白さ
面白くないです……ラノベとしても一般としても
キャラの動きや心理が全然伝わってこない
誰に感情移入すればいいのかもよくわからない
・バトルシーンの評価
ごちゃごちゃしていて何が起きているか非常にわかりにくくなってます
特に視点があっちこっち移動するのはよくないかと
読者に負担かけます
暗号解読レベルです
・文章力
小説の文章ではないですね
もっと他人に読まれることを想定して書くべき
このままでは単なる独り善がりです
・この作品はライトノベルなのか
間違いなくラノベではないです
>>583-584さん。ありがとうございました。
少なくともラノベでないということだけはわかりました。
ラノベのようにライトに書いたつもりでしたが……
いろいろと試行錯誤してみます。
>>582 ・内容の面白さ
全く面白くなかった。
作者の演出がまったく感じられない。
状況を羅列しただけで面白くなると思っていたら、そこは改めた方がいい。
・バトルシーンの評価
内容のとこでも書いたけど、このバトルシーンはどう感じさせようとしてこういう文章なの?
バトルだからどうだこうだってことじゃなく、記号が多すぎて理解しづらいし、
文章が一定のペースで続いていて、緊迫感もない。
NHKのアナウンサーがしゃべってるみたいに、情報は伝わってもそれ以上のものはない。
・文章力
上記の理由で、小説の文章としてはかなり低い方かと。作文みたい。
・この作品はライトノベルなのか
ウェブにあるSSって感じ。
ラノベを悪く言う意図はないけど、ライトノベルにもなれてない。
>>587 この内容でこの文章量は冗長に思える
転売屋の説明を冒頭からこんなに長く書く必要があるの?
文章は普通だけど、体裁がおかしいのも気になるね
物語の始まりは、少女と会ったところからにして
少女に身の上話をするという形で主人公について読者に説明すると
ラノベらしくなっていいと思う
>>587 いきなり説得力ゼロ。
転売屋をしたことがあるなら転売屋しか知らない事実を。
したことがないなら転売屋もしらないあっと驚く新事実を。
冒頭から書いてある内容は誰でも書ける内容で「転売に失敗した男を書いてください」
という問題にたいして返答される9割が大体こんな感じだろう。誰でも書けるなら読む価値なし。
そしてその読む価値ナシの転売屋の日常が長い。どうでもいい内容が延々と続いて
物語が動くのが遅い。わけのわからない贈り物で物語がようやく動いた、という感じ
>>588 ご感想ありがとうございます。
説明が長く、肝心の内容に移る前に読者が逃げてしまいそうですね・・・
解説はあとに廻すようにします。
展開に関して、やはり少女との出会いから始まるのが良いのでしょうか。
典型的な出会いからどういう風に独自色を出すかが問題ですね。
そこでうまく転売屋の説明をはさみつつ進めたいと思います。
体裁に関して、修正いたしました。
次のレスで再投稿という形にさせていただきます。
見直しを怠りすみませんでした。
>>589 ありがとうございます。
・転売に関して
実際に転売は行ったことはありません。
ですので想像の範疇です。読者にとって新事実が無いですね。
自分の得意分野を題材にするか、題材について調べるかしないと駄目ですね。
転売屋という存在は、主要読者層の中高生にとってはやや衝撃的ではないかと考えて書きました。
が、日常パートが堕落した男の生活そのもので、面白みがないと思います。
特異な題材を使用しただけで内容が薄かったと思います。もう少し前衛的な文章にしたいです。
「動き」を付けて物語を進めて行きたいです。
・少女に関して
背景も説明せず家に来るのは明らかに不自然ですね。
架空の少女を売り物にする商品を転売する男と、それを睨む少女の組み合わせを書きたいのですが
具体的な接点を想像できずこのような理由無き押しかけ女房の形になってしまいました。
「日常では無い不自然なこと」を「自然に書く」 のがライトノベルの醍醐味だと思ってるのですがどうやら自分はその能力が低いようです。
そもそも読者層とはほど遠い年齢の男を主人公にするのは間違っている気もします。
もっと人物を作り直します。
内容の面白さ いまのところ面白くない
文章力 下手ではないが、上手くもない。個人の日記レベル
リアルさ リアルさを見受けられる描写も言い回しも特に見当たりませんでした
この先が気になるかどうか これだけではなんとも。
設定の良さ 始めからちょっと無理のある設定なので、10000ワード位で終わる話だったら面白そうです。
改案など 句点の位置がおかしいです。量が多いので指摘しませんが、意味的に切ろうとしすぎです。
あと
>防げようと
とか小さな間違いはいいんですが、
>・・・。
とかは二重の意味で酷いです。
>>591 ・内容の面白さ
何も始まってないのに面白いも何も…。
・文章力
読みにくいとかいう以前に、小説の基本を勉強した方がいい。
最低でも小学校で習う作文の書き方ぐらい守れよ。体裁、何も直ってないじゃないか。
・リアルさ
説明をつらつら並べているだけじゃ、リアルさは出ないよ。
・この先が気になるかどうか
続きがあれば読んだだろうけど、続きが気になるからではなく、あくまで短すぎるから。
・設定の良さ
これだけで設定の何を理解しろと。失敗したテンバイヤーがいましたってことしか書いてないじゃん。
・改案など
まずは、作文レベルのお作法は守ること。
上手とか面白いとかじゃなく、とにかく書き終わること。
この二つが出来たらまた来るといい。
これからはせめて30ページは書いてからアップしような、な?
30DPはちときつくないかw
>>591 例えば、北斗の拳
199X年。地球は核の炎に包まれた。
海は枯れ、山は裂け、人類は滅亡したかのように見えた。
――だが、人類は死滅していなかった。
(大量のモヒカンがバギーとかバイクで疾走)
タラララーン、Youはshock! 歌が続く。(ここまで10秒かかってない)
んで、オープニングで謎のムキムキマッチョの拳法でモヒカン爆発しまくり。
しまいには怪獣みたいな巨人と戦ってるんだぜ?
良く覚えてないけどこんなノリだろ? 20年以上も前にこんだけ無茶苦茶
やられてるんだぜ? 転売ヤーのショボイマイナス話で掴みを行おうなんて、
おこがましいとは思わないかw?
押しかけ女房物なら、主人公が家に帰ってドアを開けたら、
いきなり女が裸エプロン姿でリボンを首に巻いて、
「私が届け物っ♪」
位のインパクトは欲しい罠(これでもノリの良いラブコメ系の冒頭なら標準仕様の世界)
後、作品のノリにもよるけど、
マジメ系ならマジメ系で雰囲気壊さない程度に、一発は欲しい罠。
まあ、常識に囚われるなってこった。せっかくのフィクションなんだから
無茶苦茶やろうぜ? 読者を驚かせようぜ? なぁ、兄弟?
>>591 597追記。文章だが頭の中のイメージを日本語として違和感無く概ね落とせているので、それほど問題ない。
が、テンポが悪い。
一度ノベルチェッカーにぶちこんでから半分以下に削るようにする事をお勧めする。
後、描写が異常に薄い。無駄な思考や説明を地の文に落としているのに、
肝心な部分が全く描かれていない。部屋の中の状況とか、
女の子のお目目はパッチリなのかとか、髪の毛は質感はどんなのかとか、
肌の色はどんなのかとか、色々書くことあるでせう?
日本語をちゃんと文章に落とすことができる人なので、
一度プロの作品を3,4回模写すれば1時間もあればコツはつかめると思われる。
で、その要領で400枚も書けば下手とは言われなくなるよ。
後は……そこからプラスして興味を引くような書き方を覚えれば上手いといわれるよ。
>>591 酷評OKとのことなので。
文章は上手いのですが、この地の文は説明です、小説は描写しないと。
意味がわかるまでは、一次突破は難しいでしょう。
赤字でもいいからって言ってるのだから、自費出版でしょう。
一次突破がどうのとか言われても困るのでは。
>>591 >君子危うきに近づくなれ→君子危うきに近づくなかれ
「君子危うきに近寄らず」の方が一般的だと思いますが。
【アドレス】
http://www5.pf-x.net/~wannabees/cgi-bin/upload/src/si0615.txt 【ジャンル】 現代ファンタジー・連作短編
【タイトル】 冬眠図書館
【評価基準】
連作短編モノの一話目です。
連作短編の一話目として評価、ご意見をいただきたい部分は、
・おおまかな世界観の説明が出来ているか
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
という所です。作る時には上記の部分を気にして書いていたので。
自分で問題だと感じている部分は、
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
・将来的に物語のヒロインとなる「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
・世界観の説明と話を尺内でまとめる事に終始していて、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
という所で、これらの改善方法にアイディアがあれば聞かせていただきたいと思っています。
どうぞ感想よろしくお願いします。
【改稿】 可
>>601 ざっとラストまで読みました
・おおまかな世界観の説明が出来ているか
問題ないと思います。
舞台は異世界の巨大な図書館
そこに現実世界から迷いこんだ少女と「司書さん」
「本」たちと、「彼」への想いを主軸に展開するストーリーという印象です
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
これは微妙な気がします
結局は夢の中で、司書さんとのやり取りはただの脳内会議に見える(それが狙ったものだとしても)
自己完結してしまう方向性の話には哲学啓蒙書のように「動き」がありません
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
はい。地味です。
作者にも自覚はあるでしょうけど、先を読ませる牽引力になるようなインパクトや衝撃が見当たりません
棚にあれば、パラパラめくって閉じて棚へ戻してしまう類いのものでしょう
・将来的に物語のヒロインとなる「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
薄いですねー。
ラノベの他作品のヒロインと比べると一目瞭然、やはり地味感は拭えないですね
・世界観の説明と話を尺内でまとめる事に終始していて、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
全体的にちょっと弱いと思いました
キャラも設定も展開も
薄いというか
平坦なものをさらに平坦にしたような無個性感が
続き
図書館モノ、本モノには既にプロの素晴らしい作品が沢山あります
それらと比べると見劣りしますね
賞を考えるなら、それらと同等以上に張り合えるような作品でなければ厳しいと思います
あと気になったのは描写が最初から最後まであまりにも一本調子だったことですね
メリハリ、強弱みたいなのを付けないと、どうしてものっぺりした印象になると思いますよ
地の文やキャラの思考に面白みが薄いのでちょっと読むのが苦痛でした
雰囲気世界観○だが
あまりにも、世界中のあまりにもが足りなくなるぐらいあまりにもありがち。
本の怪物に食べられる。 もしくは 司書さんに食べられそうになる場面から始めたら。
ネーミングが気になってしまった
折原に栞に里村…
>>601 最後まで読んでみました。
・世界観の説明
これはいいと思います。
一度主人公が窓を開けようと試みてみたりした方が
閉じられた世界にいることを読者に伝えられると思います。
・まとまっているか
大筋においてはまとまっていると思いますけど、
主人公がかなり早い段階から夢だと思い込んでいるせいで
司書キャラとの会話が冷めてしまっている気がしました。
非現実的なものを目撃して初めて夢と思い込むくらいでいいのでは。
・司書のキャラ
何度も登場するにはキャラが普通過ぎます。
既存の作品で例えるなら、笑ゥせぇるすまんとかY氏の隣人とか
地獄少女みたいな1話完結のオムニバスものだと思うんですが、
それらの作品のように「ああ、こいつがストーリーの核なんだな」と
一発で伝わるようなキャラ付けが必要だと思います。
別に怪しいキャラにしろというわけではなくw
>>601 ・おおまかな世界観の説明が出来ているか
これに関しては問題ないと思います。すんなりと理解できました。
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
>>私は怖かったのだ。人の手に触れて、温かさを知って、それがいつか離れていってしまう事が怖かったのだ。
なぜ栞がこう考えるに至ったのか、また里村との関係や彼に何をしてしまったのかが具体的に書かれていないため、
勝手に盛り上がって勝手に収束した感があります。感情移入が難しかった。
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
・将来的に物語のヒロインとなる「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
・世界観の説明と話を尺内でまとめる事に終始していて、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
この作風だとあまりにぶっとんだキャラや漫才的な掛け合いは浮くかもしれません。今後「司書さん」がナビゲーター的なポジションに
収まるなら特に。地味であることは確かですが、開き直ってストーリーや雰囲気で魅せるのも手だと思います。かなり大変なことではあるのですが。
あと短編連作である以上連なっているのでしょうから、それを見せて欲しかったです。次の短編に進むためのフックが欲しいというか。
・個人的に気になったこと
ダッシュと三点リーダの多用が正直ちょっと鬱陶しいです。何も考えず手癖で使ってるような。
最後の方、栞が自分の気持ちを吐露する場面は台詞でなく心理描写にして欲しかったです。
あれだけ心情をべらべら喋られると少し萎えます。
>>601 読みました。
う〜〜〜ん。巧いな〜とは思ったけど……
ラノベというよりは詩を読んだ読後感。こういうの好きな人もいるかもだけど。
以下、あくまで自分の好みも混じった感想です。
・おおまかな世界観の説明が出来ているか
できてると思います。
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
いい話「風」ではあるけれど……
自分は「いい話」と思えるほど主人公に興味も持てないし、主人公が抱えてる問題に対して解決されるといいな、とも思えなかった。
主人公と「彼」の関係とか、何があったのか、とかもうちょっと具体的にした方がいいよ。
それなりに強いエピソードじゃないとダメだろうけど、それがあってこそ物語。今は観念的すぎる。
だから、今のシメにも「で?」っていう感じ。
一つ一つの描写は巧い人。でも逆に小説的な表現に走りすぎてるような気も。
あと、何だか少し読みづらいのは一文が長い箇所が多いのかな。
リズムにメリハリをつけようとしてるのはわかるんだけど。
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
・将来的に物語のヒロインとなる「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
・世界観の説明と話を尺内でまとめる事に終始していて、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
その通り、地味で薄いし、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないですねぇ。
上記の主人公の問題もあるし、登場するキャラや怪物の動きにもさしてインパクトないし。
主人公が暗いのはストーリー上、仕方ないのかな。
だけど、これ連作にするんでしょ?
設定からして今回の主人公のような内に籠るタイプの人間しか図書館に来れないんだったら、ラノベとしてはキツい作品になると思う。
それか、司書の人を底抜けに明るい感じにして欲しい。
自分的には、ハチマキにロウソクを刺し、アサルトライフルを構え、ドアを蹴破って登場するような勢いが欲しい。
両方とも今のまんまで押し通したいんだったら、何かカワイイ人外のマスコットキャラでも置いたら、と思うわ。
怪物の描写は、自分には姿が浮かびませんでした。
まあ、浮かんだとて見た目が怖いだけで、ただゆっくり追いかけて来るだけだし、無理なく逃げられそうなんだよね。
もう、ビョンビョン跳んで、ギャギャーっと這い回って、バシューっと舌が伸びて、みたいなの欲しいかな。
淡々と似た口調でしゃべる二人が主人公で、淡々と追いかけてくる怪物、一人称なだけに地の文も台詞と同じく淡々としてて、たんたんたんたん、て感じです。
まあ、淡い夢のような雰囲気は出てるから、それを狙ってるならそういうファンはつくかも知れない。
そういう意味でこれで押し通すのもアリ。
あ、最後にキング原作のドリームキャッチャーという映画を思い出した。
>>601 全部読みました。大体において他の方と同じ意見です。
・おおまかな世界観の説明が出来ているか
できてはいるけれど、仕方があまりにも淡々として説明っぽい
消化している感じ
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
起承転結的な意味ではまとまっているけれど、この話としての意義を感じない
やはり説明のための消化という印象が強い
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
・将来的に物語のヒロインとなる「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
・世界観の説明と話を尺内でまとめる事に終始していて、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
この通りだと思います
連作ということで1本辺りが短くなるのならそれだけ1話ごとにインパクトか
続きをめくらせる引きが必要だと思います
雑誌連載の一話完結ではなく読み手は実際に連続出読むわけですし
お客さんが暗い人物ばかりなら司書さんはもっと勢いというかインパクトがないと
ライトノベルとしてはきついと思います。
この一話だけ、という限定で読み始めた直後から「シンデレラ迷宮」という
コバルトの小説を思い出しました。これは一冊でこれと同じような話がかかれたものです
違いは、導き手もいなければ怪物も出てこないところですが
どうしてもそれがちらついてしまい
過去にそういう話を呼んでいない場合この話をどれくらいい話、
として受け取れるかというのが私には正直判断できませんでした
610 :
601:2011/05/18(水) 20:27:15.32 ID:it2fmhEH
皆さん、感想ありがとうございました。
>>602>>603 確かに、脳内会議状態に見えるのが動きがなくなってしまっている原因かも知れませんね。
「夢ではない」と主人公が認識した状態で話を進めるように変更する事も含め、考えてみます。
弱みはこちらの自己分析どおりなようで。その辺り、どうしたものかと悩みながら書いているところです。
描写に関して。一本調子になるのは、話自体が内に篭もって一人で悩むような形になっているのと、
長文にしてしまう自分の文章のクセのせいだと思うので、もう少し表現に気を使いたいと思います。
一話目という事で予定調和な話にしたのですが、予定調和が過ぎたようです。
主に主人公の自分語りで進むので、いきつく結論は同じ場所するにせよ、彼女の思考になにか尖ったものを混ぜられたらと思います。
>>604 >本の怪物に食べられる。 もしくは 司書さんに食べられそうになる場面から始めたら。
短編を繋げる形のみで考えていたので、そういう冒頭をあえて入れる事には「なるほど」と思いました。ありがとうございます。
全体としても一つの話にするつもりというのもありますし、短編という形式に捕らわれ過ぎず、プロローグとかをつけるのもアリかもと気付きました。
インパクトはありそうですが、さすがに「司書さんに食べられそうになる」は、彼女が淑女なので勘弁してあげてくださいw
>>605 議論スレ含めてレスを見て、ググって「あー」ってなりましたw
図書館に来る人間全員に、本や物語から連想する漢字(ここだと「折」「栞」)を入れてみただけだったのがこんな事になるとはw
里村は偶然ですw
「んー。……ん?」
寝ぼけ眼で見えた世界に、私ははっとして目を見開いた。薄暗い、古ぼけた板張りの天井。そこにぶら下がった蛍光灯は、時折点滅を繰り返し
ていた。何より鼻につく古本の据えた匂い。本好きといたしましては馴染みなのだけど、ちょっと待て。
私はそこでようやく、布団を上に被せられていることに気がついた。お世辞にも綺麗とはいえない、ちょっとゴワついた厚手の布団。ゆっくり
こわごわ、視線を廻らせて、先ほどから耳を打つ音の正体に気がついた。部屋の真ん中に円筒形のサビが浮かんだ古ぼけたストーブがちょこんと
鎮座していて、その上のヤカンが、シュンシュンと蒸気を上げていたのだ。
つまり、なに?
私は、人の気配がないので、ゆっくりと身体を起こした。ずりかけたメガネを人差し指で直して、胸元に流れ落ちる黒髪を無意識に後ろに払う
。私が寝ていたのは、保健室にあるみたいなシンプルな灰色のパイプベットだった。手すりすらついていない。それとも、もげたのだろうか。私
は、布団から抜け出し、足を床に着けながら辺りを見回してみた。壁紙は日焼けして、もうくすんだ色しかわからない。それを覆い尽くすように
不揃いの棚やロッカーが備え付けられていて、何かのファイルや分厚い背表紙の本がはみ出さんばかりに押し込められている。私といたしまして
は、その無秩序な収まり具合に、棚を整理したくなったんだけど、そんなことより。
「……雪」
壁の一つに備え付けられた、幾つにも枠で区切られた窓の向こうは、吹雪だった。一瞬、雪と認識できなかったけれど、改めて耳を澄ませば、
ヤカンの音に混じって風の音が聞こえていた。時折窓ガラスが震えてガタガタと不協和音を奏でる。
ちなみに私の服装は、セーラー服。ただし半袖。つまり私は夏というつもりだったんだけど。
「えーと」
私はこれまでの行動を振り返った。どこかで穴に落ちたりしたかしら? ウサギを追いかけたりなんてしてないわよね。
ふと、私は自分の部屋で、着替えもせずに布団の中に潜り込んだことを思い出した。たしか、すごく眠くて……
「っ」
私は、胸が締め付けられて急に涙がこぼれそうになるのを慌てて押しとどめた。
それ以上考えたら、だめっ。
私は、怖くて身体を両腕で抱きしめた。何かわからないけど、思い出したくない。
>>601 【改稿】 可 だったのでちょっとやってみた。
612 :
601:2011/05/18(水) 21:10:23.01 ID:it2fmhEH
>>606 やはり夢と思って話を進めている事がマイナスになっているようですね。
司書のキャラについて。
既存のそれらのキャラ(地獄少女は未見につき分かりませんが)のカウンター、というわけではないのですが、それらとは逆に
「メンタル弱い」「感情が表に出やすい」「いろいろ知らない」「物語上の超越者ではない」
というキャラにしてみたのですが、薄かったらどうしようもないですね……。
>>607 確かに、回想かなにかで、栞と里村の間にあった事を挟んで、具体的なものを見せたほうがはっきりするかもしれませんね。
おっしゃるとおり、その辺りこそが、話全体が脳内会議っぽくぼやけて見えている原因だと思ったので。
尺の問題もなるので単純に全部描く訳にもいかないでしょうが、ちょっと考えて見ます。
>開き直ってストーリーや雰囲気で魅せるのも手だと思います。
ありがとうございます。勇気が出ました。
世界観を静かなものに設定しておいて、それを壊すいかにもな派手な事件を起こすのもどうかと悩んでいた所でした。
おっしゃるとおり「かなり大変な」道だとは思うのですが、がんばってみようと思います。
ダッシュと三点リーダは確かに。これも自分の分のクセですね。特にいらない所は削って行きたいです。
最後に栞に心情を吐露させたのは、あからさまな分かりやすさを優先させようと思ったための、わざとの手法でした。
しかしその手法はエンタメ的な話なら有効なのでしょうが、上のように雰囲気重視で進めようと思った場合、確かに雰囲気を損なう悪影響の方が大きそうです。
ある程度は抑えてぼかした感じにしようかと思います。
>>608 やはり主人公に感情移入させるためにも、彼女がそうなったまでの具体性は必要ですか。
削れる所をもう少し削って尺を取った上で、前日譚的に頭に入れるか途中に回想を入れるかして、里村との具体的な会話なども差し挟みたいと思います。
司書が大人しいのは、このあとの二話で出てくる予定の主人公(全体を通しての主人公となる予定)と対照的な性格にするためでした。
栞が暗いのも、「オーソドックスな図書館に訪れる人」を一話で見せて、基本明るく行動的な二話の彼がイレギュラーな性質であると見せる目的があったのですが、
……それで頭っから陰気なキャラ二人で淡々と話し合ってちゃ世話ないよね……。
>淡々と似た口調でしゃべる二人が主人公で、淡々と追いかけてくる怪物、一人称なだけに地の文も台詞と同じく淡々としてて、たんたんたんたん、て感じです。
は、下でおっしゃっている通り淡々とした雰囲気のためという意図があったので、ある意味上手くいったようでなにより。
そのため、怪物は「出来る限り物理的な危険性を感じない。アクションの必要を求めない」ようにするため、ああいった形のものにさせていただきました。
しかし確かに、反面それは退屈でもあるんですよね。アクセントに派手な要素をどこかに入れた方がいいかも知れませんね。
>>609 >起承転結的な意味ではまとまっているけれど、この話としての意義を感じない
「意義」を与えるためにも、他の方が言っていたように栞への感情移入を強める要素を加える必要があるようです。
世界設定を伝えながら20DP程度でまとめる、という事に腐心しすぎていたのかも知れません。
>お客さんが暗い人物ばかりなら司書さんはもっと勢いというかインパクトがないと
>>608さんへの感想返しに書いた通り、二話主人公が陽性の役どころになる予定なので、彼に頑張ってもらいたいと思います。
少女向けはあまり読まないので、「シンデレラ迷宮」というのは名前すら初めて聞きました。
ちょっと調べてみた感じ、「主人公が歪めた童話の主人公像」が導き手の役目をはたしている感じみたいですね。
歪めた事に気が付くのは、(きっかけは童話の主人公達にしても)主人公自身といった感じのようですが。
どうやらその童話の主人公の歪めた描き方が素晴らしいらしく、興味が出ました。絶版らしいのですが手に入るのかな……?
知らなくて当然だと思いますw
かなり古い本なので古い図書館に運よくあれば……
Amazonのレビューでも書かれていますが、本にこもる少女の自身を癒す物語です
ただあくまでこの一話目の話なのでこれから601さんが書こうとしているものに
参考になるかはちょっと自信ないですが……
>>611 改稿意図が書いていなかったので、こちらで勝手に噛み砕かせていただきました。
読ませていただいて感じた事は、
・栞にあった硬い感じが減り、多少皮肉屋でユーモラスな感じに。>その分地の文が軽くなる。
・栞が状況に至るまでの経緯を思い出せない=夢であると判断しない=冷めた視点で話が進まない
・描写関連の修正(描写に栞の感想が挟まるように)>彼女の性格付けが、説明を進めつつ短い文で出来る
という事です。
>>611さん本人がどういった意図で改稿してくださったかは分かりませんが、個人的には色々と目から鱗でした。
上の気付いた三点を加えて、ざっとリライトしてみようと思います。
この形式を上手く扱えたなら、他の方の感想で必要性を感じた「栞と里村の具体的なエピソード」も、
無理には必要ない、あるいは間延びするので要所だけ押さえて軽めの方がいいかも知れないと今は感じています。
感情移入がし難く話がぼやけて見えるのは、改めて考えてみれば「具体例がない」よりも「視点が俯瞰になっている=栞がこの話を夢だと思っている」事に原因がある気がしてきたためです。
この結論が的外れで、やはり具体例がないのが大きなマイナスだったら切ない話なのですがw
とりあえず、皆さんの感想のおかげで自分なりの方向性が見えてきた気がします。
どうもありがとうございました。
>>601 感想は同じようなもんだけど
「果たして」の使い方注意
>>616 ギブ
「でわ」は「では」
わざとだとしても、この全体感では作者日本語大丈夫?と思われるだけだから直した方がいい
感想としては最初はちょっと笑えた
でも初出が知的美女って時点で興味は終了した
これがかわいい美少女なら食いついたかも
好みの問題ですね
>>617 感想ありがとうございます。
「でわ」は、わざとやってます。
直した方が良いという意見がもっと集まるようだったら直そうと思います。
僕も個人的には美少女の方が好きなのだけど
主人公のキャラクターを考えたときに美少女好きは無いな、と思って。
美少女いいですよね。
>>616 最後まで読んだけどこれは…
まず固有名詞以外にルビは要りません。全部外してしまってOK。
主人公が私立探偵である必要性を感じられませんでした。
モノローグではテンションが高いのに決勝直前で急に冷めたのは何故?
理由が分からないままなので意味不明。
ギャグに関しては…ブラックジョークは好みの分かれるところだと思うのでなんとも言えませんが、
自分はちょっと笑えませんでした。
620 :
快晴ラッコ:2011/05/19(木) 15:53:32.42 ID:AF89ACx+
>>601 質問はだいたいyes。
世界観の説明はできてるし、まとまってもいる。
だけど話は地味でキャラも薄い。
理由はいろいろあるのだけれど、詩織の一人称で書いてしまっていることが一番の問題に感じた。
だってこれ、司書さんが主人公兼ヒロインで、詩織はゲスト的な扱いなんでしょ?
だったら一番に考えるべきは「司書をどう魅せるか」であって、それ以外は二の次か三の次。
そして一人称小説は、語り手への感情移入がしやすい反面、それ以外を他人にしてしまうところがある。
そういう意味でも、このお話での詩織一人称はまずいと思う。
それでも詩織の一人称でいくなら、まずは変化前の詩織に「可哀想」と思わせるエピソードをだすこと。
その次にいい子、もしくは可愛い子と思わせること。
可哀想でなければ変化する必要がないし、いい子でなければどんな境遇だろうと「知らんがな」で終わるからね。
現状、このお話にはその両方がない。
詩織が孤独をさびしがってる(と、みえる)描写がない上に、司書とのやり取りではいきなり自分を孤高と言い出す痛い子になってる。
そうしてそれを加えた上で、司書が詩織に食われないようなエピソードを司書にも入れつつ、それでいて無理やり詰め込んだ感を感じさせない工夫が必要となる。
ずいぶんと難しいことを言われたと感じるかもしれない。
でも連作短編の一話目をゲストヒロインの一人称で始めるっていうのはそういうことですよ。
>>601 ・おおまかな世界観の説明が出来ているか
「私」がナルニア的に行き来する話だったら、出来てると思う。
「私」が現実世界で要君とあれこれする話だとしても、長編で、今後あの図書館に戻ることがあるなら、ありだと思う。
あの図書館に続々と、いろんな人が迷い込む話だったら、切り口を間違っている気がする。
→司書と離れずに、司書が動く話を傍観者的に見てないと駄目なんじゃないか?
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
いい話には見えなかった。説教臭い一本の短編って感じかな。
→いい話にするのなら、「私」に必要なのは影じゃなくて傷かと。
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
地味さよりも、彼女の強がり→孤独と認めるプロセスも、魔物出現条件も、出られるようになる展開も、
すべてがお約束過ぎる方が問題だと思う。
→独特のアイディアを一つぐらい入れないと厳しいと思う。
・将来的に物語のヒロインとなる「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
MWのビブリア古書堂のヒロインと被っている感じが少し…。
そして、向こうの方がキャラが濃いかも。
あと、「私」が主人公だと思うよ、この書き方だと。
→司書が説明しかしてないし、司書についても内面に踏み込むような描写もないし。
・世界観の説明と話を尺内でまとめる事に終始していて、ライトノベル的なキャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
確かにキャラは地味だなあ。
掛け合いもさっぱりだけど、これは掛け合う話じゃないと思うんで、静かな会話でもいいんじゃなかろうか。
→ストーリーかキャラにオリジナリティを入れたら、こういう雰囲気の話ってことでいけると思う。
上にも書いたけど、未読だったら「ビブリア古書堂」を読んでみて。
ジャンルとしてはミステリだけど、ミステリが鳥肌立つほど嫌いっていうんじゃなかったら。
あと、書かれるはずだった本も存在する本棚は、15年前にスニーカー文庫で見たなあ。
スニーカーというか、妖魔夜行にそういう妖怪が経営する本屋があった。
622 :
ゾンビ:
>>601 ・おおまかな世界観の説明が出来ているか
・ちょっといい話風な一本の短編としてまとまっているか
という所です。作る時には上記の部分を気にして書いていたので。
自分で問題だと感じている部分は、
・一本の話の冒頭として考えた場合、あまりに地味すぎるのではないか
>地味なのは構成に問題がある。
・「司書さん」がキャラとして薄すぎるのではないか
>めっちゃ薄い。主役級とは思えない。
・キャラ立てや掛け合いがさっぱり出来ていないのではないか
>掛け合いが説明と混ざっていて、掛け合い単体の魅力がない。
既に意見が出ていると思いますが、構成をいじって起承転結あるいは、起伏を作りましょう。
ストーリーと違って順番に見せなくていいので。構成は。以下参考までに。
1いきなり図書館にワープしている。夢かと思ったら怪物に襲われる。逃げるも追い詰められる。
司書に助けられる。
2栞と里村の喧嘩シーンから初めてプロローグにする。その後、家で読書か近くの図書館で悶々と過ごして、
寝てしまったら冬眠図書館だった。
3怪物と最初の遭遇では逃げ切って適宜、里村との回想を挿入する。
4棚から取り出した本は、実は里村から勧められた本だったことにして小道具として使う。
(必然的に回想のエピソードが挿入できる)
キャラ薄と掛け合いに関しては、これが心境小説だからだと思う。そして一人称でやるからダメになる。
栞の内面が中心で一人称にすると、作品のトーンが暗くて独白っぽくなると思わないの? 三人称を薦めます。
告白小説が三人称が多いのは、客観的にするためにして、ウジウジを払しょくするためです。
栞一人称と栞視点の三人称でかなり変わってくるはず。
エピソードと合わせるのなら
――里村要。他人との関わりを避けがちな栞にとっては、数少ない“他人”のアドレスだ。
「……何を考えているんだ、私は」
そう呟いて、伸ばしかけた手を止めた。ばかばかしい。今更、謝っても許してくれるはずがないと思い携帯を放りだした。
再度ベッドに、うつぶせにうずくまると本棚が目に入った。そこに挟まっている黄緑色の背表紙。
『ファントム・ワルツ』里村が薦めた本だ。
――これ、凄く素敵な話なんだ。折原さん、いつも一人で本を読んでてるから読書好きだと思って。
そう言ってくれた里村に、暗そうと言われた気がして随分と酷いことを言ってしまった。
(どうして自分はあんなこと言ったんだろう)
栞は申し訳ない気持ちと、怒ってアドレスを里村が変えたかもしれないという不安で、眠気が全くやってこなかった。
勝手やってごめんね。参考になれば。