754 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/07(月) 14:02:57 ID:Dsqg71oX0
そのときの自分は若かったのだと思う。
何故勝って後悔するのかを理解していなかった。コレが団体戦だということも理解していなかった。
確かに準決勝に勝って県大会までの駒を進めた。決勝では敗れたので2位で駒を進めたのだが。
県内でも俺たちがいる地区は激戦区と呼ばれている地区でそれなりに周りからも期待されていた。
最低でもベスト8に残らなければという使命みたいなものがあった。事実俺たちが蹴落とした学校の中には
前年度の準優勝校もいたからなおさらだった。
結果だけを言えば2回戦敗退だった。
俺以外にも怪我人はいたのだ。腰を痛めてるヤツ。肩を痛めてるヤツ。
でもそういうやつらも頑張って勝ちを拾いにいっていたのに。最後に裏切られたのは
安パイだと思っていたエースだった。完全に慢心で負けたのだ。
このときに膝の痛みを押して最後に勝ちを拾いに行っていた俺は最後のセットをとる前に
エースの敗戦で試合終了となった。後味の悪い負けだった。
実際に学校に戻ってからも周りからの冷たい目が嫌で学校に行きたくない時期が少なからずあった。
「後悔する」という意味がこのときにようやく分かった。