753 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/07(月) 13:54:21 ID:Dsqg71oX0
3年生になった。最後の大会になって、俺たちのチームは順当にシードを手に入れて地区予選の本命として
臨むことになっていた。そして順調に俺の膝も悪化の一路を辿っていたw
前に痛みが無くなってから当然のように膝を意識することが無くなり、また炎症がぶり返してきたのだ。
流石にこのときは痛みを我慢できずに医者にかかった。当然のように部活をやめたほうがいいと言われた。
サポーターをして、アイシングをしても尚痛みは治まらない。
このときは本気で部活をやめたほうがいいかもと思ったが、やはり意地になってた。
大会当日も痛みがひどかった。準決勝に来たあたりで立つのも辛くって試合のとき以外座り込んでいた。
で、やはり何でか分からないんだが母親の声が聞こえたような気がして観客席に目を向けると
その女性がこっちを見ていた。というか睨んでいたのを覚えている。
怖くて分けがわからなくて、試合がもう少しで始まるのにも関わらず痛い足を無視して早歩きで観客席に向かった・・・と思う。
いまいち記憶がはっきりしてないんだ。痛みで朦朧としてたからかもしれない。
観客席に向かって言われた第一声だけは今でも覚えてる。
「ここで何をしているの?」だ。それもかなりの怒気を含んだ言い方だった。
怒りながらもやはり俺の膝に手を当てて、前と同じようにしてくれた。
少しだけだけど痛みが引いて、試合に支障が無いレベルまでにしてくれた。
このときにこの女性の言うことにしたがっておけばよかったのだと思う。
このとき「勝っても後悔するだけだからやめておきなさい」といわれていた。
実際にその通りになってしまったのだ。