戦後の歴史小説家を代表する作家司馬遼太郎の作品を語りましょう。
あまり過疎るのは寂しいので、他の作家の話題も一応OKです。
司馬作品に限らないが最近の文庫のフォントは細く薄くて、字が少ないのになぜか疲れる
暇なので来ました。現在、坂の上の雲と、街道をゆく「愛蘭土紀行」を読んでいます。
ちなみに、あのスレに知らせる必要はありません。
その方が楽しいはずです。
いきなり司馬の話じゃないけど、北方水滸伝って結局面白の?
ウチに文庫の6巻まで買ってあるんだけど、最初が結構暗いから
手つかずのままなんだよね
水滸伝は悪くないよ。しかし、続編はつまらん。
7 :
この名無しがすごい!:2010/03/17(水) 16:50:03 ID:AXGTx25u
北方謙三の文体は一人称に近い、扱う時間の短い作品むけだから
それを外れると?なところが出てくる
あげるなサル!
三国志は吉川英治のが結局一番だな
あんまり深く人物像を書かれてなくて話がサクサク進むから読みやすい
司馬限定ならともかく、歴史スレは一般書籍板や歴史板他にあるからイラネだろ。
他のスレだって過疎り気味だっていうのに。
韃靼疾風録はあんまり印象に残らない話だった。
「司馬遼太郎が考えたこと」なんかを見ると、遊牧民に対する勉強をかなりしていたようだけど
有名なエピソードがそのまま書きならべてあるだけだと思った。
気分が沸き立つようなフィクションの面白さが韃靼疾風録にはないね。
歳をとると紀行文をまた〜り書いているのが、自分のための保養にもなったんだろうね。
ただ、戦前の大陸雄飛の気分を味わった人間だけが書く独特さはある。
戦後教育世代の作品はは紋切り型の話ばっかし。
たしかに閉塞感から解放されて突き抜けたような爽快感を味わうことができる。
韃靼疾風録がそうだ、ということじゃないが。
戦後世代のものは、なんか話が小さい。
あるいは、小さいという批判を免れようとして、常識を逆転させるだけの糞を書くやつとか。
司馬の書く乃木希典像には白樺派の影響があると思う
志賀直哉の書いた物にも出てきたし、とにかく学習院時代の乃木は彼らに相当煙たがられていたようだ
千昌夫も白樺派ですか?
志村けんはバカラシ派だ
「なぜ、それほどまでに、当時の学生たちが白樺派の作家たちを、身を切るような切実で読みふけったのかは、今の人たちにはもう分からない現象であるかもしれない」
あんまり似ないな
19 :
この名無しがすごい!:2010/03/23(火) 18:52:40 ID:0js6eeqn
坂の上の雲や殉死の乃木の扱いは批判されるのに海の史劇の乃木描写は批判されない不思議
何度も書いている鳥羽伏見の戦いだけど、今ひとつよく分からない曖昧な描写が多い
最後に書いただろう胡蝶の夢でもかなりいい加減な書き方だし、あまり調べているようには見えない
俄の鳥羽伏見は、まあまあじゃない?すべてを克明に描いてはいないが、退却シーンのところは、まあまあ。
少し調べてみたが鳥羽伏見の戦いは4日も続き、意外に幕府軍が戦果をあげた局面もあって面白そう
もちろん日本史でも重要な局面でもあるが、そのわりにはあまり人気がない
司馬が詰まらなそうに解説した悪影響か?
23 :
この名無しがすごい!:2010/03/27(土) 12:31:41 ID:X8B3H904
いままで漠然と山田風太郎の甲賀忍法帖のヒットにあやかって梟の城が書かれていたと思っていたが
よく調べてみると梟の連載開始の方が早い
となるとなんの作品が忍者ブームの火付け役になったのか気になる
柳生武芸帳か?
しかしあれはあまり忍者は活躍しない
市川雷蔵の映画「忍びの者」シリーズのヒットが大きいんじゃない?
忍びの者は35年赤旗でスタートだから後
でも映画の柳生武芸帳が忍者ブームの原因かも知れない
翔ぶが如くの明治6年政変のところは最悪に分かり辛い
普通に西郷を中心に土佐、佐賀藩の系列が長州系の追い落としを図り
それを政府内に無用な混乱を招くと列強の欧米外遊組が阻止した
この時の中心人物も岩倉具視だと言うのが定説だが、なぜか司馬は岩倉の手足となって動いた
大久保、伊藤あたりがキーパーソンと思い込んでいるのだろう
司馬の政治オンチがモロに出ている
正直、この話は清張に作品化してほしかった
初読の時はまったく気分が乗れなかった国取り物語だが、ネットでの人気の高さに再読しようと思い、
パラパラとめくってみたところ、それ以降の作品にない文章の濃密さを感じた。
初期の作品にあった読み手を幻惑させることに重きをおいた語り口で成功した最後?の作品という気がする。
考えてみれば銭の穴に油を通すという芸も見る人を催眠、酩酊状態にする効果がある。
このあたりの作風は酒見賢一の「陋巷に在り」あたりが受け継いでいるように思う。
乃木批判の元ネタになった機密日露戦史の著者の谷寿夫は南京事件でBC級戦犯として
裁かれ処刑されているな。
南京事件に責任があるかはともかく
「勝ち戦の後や、追撃戦のとき、略奪、強盗、強姦は かえって士気を旺盛にする」
との発言もあり、なぜ司馬が谷を信用してその著書に負って作品を書いたのか理解に苦しむ。
29 :
この名無しがすごい!:2010/04/18(日) 16:53:33 ID:ps6SN8u8
司馬遼太郎が書くときは、
神田の古書店街が動く
といわれた。
水道橋あたりまで動くのか?
読み子さんみたいなのをイメージしたのでいいのか?
>神田の古書店が動く
>>2 凸版でページの裏側まで凸凹しているむかしのがいいな。
33 :
この名無しがすごい!:
「戦雲の夢」読んだよ