新城カズマ１５×２４　１７（イチナナ）捜査会場

新城カズマ、１５×２４の真犯人を推理するスレです。

４巻あとがきの３部門の考察。
１）「完璧な場所」はここだ！部門
２）クライマックス/エンディングはこうだ！部門
３）真犯人の正体およびその動機は？部門

はもとより、事件と噂が交錯する本編の混沌とした状況にちなんで
それ以外の考察、元ネタ探しもどんと来い。

エレガントな回答が導き出せれば、作中への登場もあるかも！？
さあ、１６番目の主人公は……あなたかもしれない。

本スレの使い方

１．純粋に推理を楽しむ
２．ここでの考察をもとに、作中への登場にチャレンジ
３．ライバルを減らすために、ここでの考察を間違った方向に誘導してみる
４．ネタばれを気にせず本編の話がしたい
５．その他の本編の謎について考察する。新城カズマのちりばめた元ネタ探しをする
６．ひらすら病院でカレーを食う

などなどいろいろな使い方が考えられます。
本編に関係あれば何でもいいんじゃない？

一気に仮説を書くのではなく、いろんな可能性を書きだしてみる。

まず、この時点で１７（イチナナ）の正体に気が付いている唯一の人物、枯野透（からのとおる）君
既に死んでしまっている彼はいったい、どこまで状況を把握できているのか？
「まさかあの人が<１７>さんだったなんて」ってことは、１７は枯野の知り合いってこと？


死んでしまって以来、作中では主に笹裏たちの行動について触れている彼ですが、１７の正体に
気がついた時（４巻）に、こんな発言？をしています。
信号たちの中には〜そしてなにより、<１７>さんが徳永に連絡をとろうと試みている。そうしたことすべてを
僕は（どういうわけか）知っている。

これを見るに彼の知覚は大分広がっている様子。電話、メールのみで面識のない人の行動についてもわかるようなので
死んでから後の関係者の状況についてはほぼ把握できているとみて良さそう。

仮説）１７は枯野の知り合いだけでなく、関係者はだれでも可能性がある。

次にメタな方面から

本編の記述はどこまで信用できるのか？

叙述トリックを使ってる可能性を考えると、本編の登場人物の発言は必ずしも信用できないことになります。
一方、通常叙述トリックでは、地の文には嘘がないハズ。ミステリ好きな新城カズマの事、そこはきっと守っているはず。
とすれば、地の文で描写されている登場人物の考えている事、記憶などには誤認はあっても嘘はないわけですが、
一人、信用できない人がいます。新婚３カ月の１７歳、私市陶子（きさいちとうこ）さん。
「妊娠ごっこ」、「先生の担当科目」など、彼女の過去の記憶は極めて曖昧です。
彼女の過去の記憶は改ざんされいるか二重人格の可能性があるかもしれません。

仮説）私市陶子の記憶は信頼できない可能性がある。

そして、主要な登場人物の年齢について

あとがきの示唆することろでは、これは、自殺しようとする同級生と自殺相手、彼を止めようとする１３人と１５人の群像劇。
それぞれの年齢を見てみると
自殺しようとしている準は１７歳（高校２年生）
捜索隊の面々は、ほとんど高校２年生もしくは１７歳であることが登場人物紹介に明記されています。
舞台は年末なので、高校２年生の面々は大半が１７歳でしょう。
唯一表記のない藤堂真澄（とうどうますみ）については、本編中で高校３年生、おそらく一つ年上と書かれておりますが
早生まれの場合があるので、彼も１７歳の可能性があります。
では、１７の年齢はどうなのか？

仮説）１７は１７歳の人物である可能性が高い。

まあ、飛躍はあるけれど、可能性が高いぐらいの過程はありでしょう。
この仮説が正しければ、ファブリ氏とその仲間等が除外されます。まだまだ道は遠い。

ここで、「死にかけのじいさん」の語った話について。
<とくせん>さんと<かがち>さんって誰？イザコザと手打ちは何を表わしているの？

<とくせん>さんは、文中にもあるように徳川（とくせん）さんのことでしょう。徳川将軍家。
<かがち>は古語では蛇やホオズキを指すようです。ヤマカガシのカガシ。
ホオズキの方は、古事記で八岐大蛇を目は赤カガチのようと表現していますが、このカガチは
ホオズキの事を指すようです。八岐大蛇と、<かがち>さんの人数はどちらも８に所縁があります。
他に東京で「８人」にという人数に縁が深い大物としては、八王子の謂われとなった牛頭天王の八人の王子や
関東最大の祟り神にして江戸の総鎮守、平将門と七人の影武者あたりでしょうか。

じゃあ、井の頭公園と蛇には何か所縁が有るのかといえば、白蛇の伝説があるようです。
http://www.geocities.jp/mitaka_makita/inokasira/benzai.html
蛇は水神であり、井の頭公園は神田川の主要な水源でもあります。
江戸の歴史は治水の歴史でもありました。とくに神田川は治水の結果、城の外堀、上水と江戸を支える川として
活用されています。ちなみに公園の近くを流れる玉川上水も神田川系。

<とくせん>さんと<かがち>さんのイザコザと手打ちは、神田川の治水を表わしてるのかも知れません。

ちなみに、「白」と藤堂氏の自警団の境界ですが、現在の哲学堂公園も、昔の尾崎橋（善通寺川緑地）も
どちらも神田川の支流が流れてます。

死にかけのじいさんたちと準と伊隅が食べた「ヨモギ味」と「桃味」のパン。
桃味のパンっていうのも珍しい気がするけれど、桃もヨモギも邪気を払う魔除けに使われます。
なんか深読みっぽいけどこれって意味があるのだろうか？

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