MF文庫Jライトノベル新人賞32

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146この名無しがすごい!
>>130読んだぞー。文章も問題ないし、物語も普通に面白い。
下読みになったつもりで一気読みしたが、少なくとも、一次で落とす作品ではないのでは。新人賞、どれだけレヴェル高いの。
「生まれてきてくれて、ありがとう」では不覚にも感動した。ここをクライマックスに持ってきても良かったと思うくらい。
肝心の脱出までがかなり長くて、退屈な部分もあったものの、脱出開始からは一気に読めた。最後も綺麗に纏まっている。
あえて難点を挙げるなら、大人組のドラマが散漫だったかなあということくらいか。残念ながら、鵜飼、花崎、浅井以外は印象に残っていない。
なので、公理結社とか狂化学者関連の設定は、自分ならばっさり削る。
それらのおかげで物語が現実味を失っている+登場人物が増えて把握が面倒になっている。
現政権が医療業界と癒着し、医療分野における日本(だよね?)の国際競争力を高めるとか何とかで、結果できたのが黒ひまわり研究所。
現政権政党を失脚させる為の切り札として、非政権政党が独自に工作員を潜入させている、というくらいの、簡単な説明で良かったように思う。
後、萌えに関しては特に意識しなくていいと思う。萌えのことばっかり考えていると、中身のない駄目な小説になってしまう。
と言うか、出番の少ない芽良の言動ですら自分には読んでいて辛いものがあったので、尚更萌えには特化してほしくないなあと。
自分はこの作品を割合楽しく読めたし、やっぱり向き不向きってあると思うので、作風はそのままで、他のレーベルに出すのが現実的じゃないかな。