白い牢獄読んで鳥肌たったわ
今の内に、サイン貰えるか?
梅に着ました。
支援
連載リレー小説。ルールは5行。一行字数はテキトウ。だいたいのPCで閲覧できる程度に。
もう暦のうえでは春になっているというのに、その日の朝はとても
寒かった。僕は朝起きるとさっそく、競作スレ用の小説にとりかか
るべく、もうすっかり骨董品になってしまったパソコンにむかう。
「あれ、ヘンだな」
昨日電源をおとしたはずのディスプレイが煌々と薄暗い部屋を
照らしていた。驚いたことにその画面には――
――
>>795への突っ込みが表示されていた。
「お前いきなり 6 行 や が な」
そのまま画面は固まってしまった。Ctrl+Alt+Delも無効だ。
強制電源オフして再度オンしても同じ画面で固まりやがる。
仕方ないので僕は新しいパソコンを買うことにした。
「待たんかい、このアカンタレっ!」
パソコンがいきなり流暢な関西弁で僕を罵った。
スピーカはオフにしてあったはずなのに。
いや、それ以前にトーキングソフトなんて入れてないし……。
振り返ると、ディスプレイがとんでもないことになっていた。
ディスプレイに表示されていたのは、見慣れたOS画面じゃなかった。
そこには見知らぬファンタジックな光景が、リアルに映し出されている。
「どうやら異界へのゲートが開かれてしまったようだぜッ」
よくわからない呟きをしつつ、僕はディスプレイに頭から飛び込んだ。
強い光、意識がとぎれる――気がつくと、僕は見知らぬ世界に倒れていた。
「いらっしゃーい! ぱふぱふ」
景気のいいラッパの音と共に、やたら露出の多い女の子たちに囲まれている。
「記念すべき100人目の勇者さま! 記念に伝説のインテリジェンスソードをプレゼントしちゃいます!」
ぱふぱふ、と目の前に差し出されたのは、ドス黒いオーラをまとった無骨な剣だった。
「よう、あんちゃん。あんじょうしたってや」
日本語おかしいだろ……orz
「そんな奇怪なアイテムいるものか! いますぐへし折ってやる!」
僕は隣にたつショコタン似の女の胸を思うさま揉みしだきながらその剣を蹴り飛ばした。
「どうだっ、手も足も出まい!」
「俺には手も足もねえんだよコンチクショー!」
どなると同時にその剣は怪しげなドス黒いオーラを撒き散らしだした。
立ち上がるドス黒いオーラは、昇り龍のもんもんを型どっていた。
「おうおう、なんじゃワレ。プレゼントや思うて大人しゅうしとうてやったらイチビった真似しくさってからに
ナメとったら三枚におろして金魚の餌にしたるぞこんダボハゼが」
「……どこの親分さんですか?」
逆らっちゃいけない――本能が、そう僕に告げた。
殺気を感じた。そう思ったときには、僕はすでに身体を床に投げ出していた。
半瞬ほど遅れて、ついさっきまで僕の首があった辺りを黒い旋風が駆け抜けていった。
偉い。偉いぞ、僕。よく避けた。
見れば、僕に胸を揉みしだかれて嬌声をあげていた女の子が、無表情に黒い剣を構えていた。
「手も足も無いけどな、手ェや足を調達することくらいはワイにもできるんやで?」
ここは危険な場所だ。恐怖する。僕の身体は震えていた。そして酷い頭痛が襲う。
それらの苦痛に耐えられなくなったとき、見えない力が僕を上空に引きずり上げた。
そして気がつけば、ファンタジックな光景などどこにもなく、いつもの見慣れた自室に戻っていた。
目の前には電源が切れ、真っ黒になったディスプレイ。
僕は言語化できない奇声を上げてそれを持ち上げ、壁にぶつけ、叩き壊し――残骸を残し外に飛び出した。
どうしちゃったんだよww
飛び出すとそこは雪国だった。どこまでも白く、寒い。見渡す限りの雪原だった。
激しい吹雪のむこうに暖かな春の日差しのような明かりが見える。家だ。助かった。
僕は喜び勇んでこぶしを振り上げ、そして驚愕した。
あの奇天烈なインテリジェンスソードを持ってきてしまっていたのだ!!
驚きと焦り。そして自分への怒りで体が震えた。とりもなおさず僕は全ての衣服を脱ぎ捨てて
「おんどれ、なかなかええモンもっとるやないけ」
うそだうそだうそだ剣が喋るなんてあるはずがないこれは幻覚だ全部嘘なんだ!
「うそちゃうでー」
くそっ! 服も靴も全部脱ぎ捨てたのに、右手の剣だけが離れない!
僕は脱いだ衣服を雪の上にきれいに畳んで置くと、一目散に走り始めた。
右手にどす黒いオーラを振りまく剣を握り締め、僕は走る。吹雪の雪原に黒いオーラの尾を引きながら走る。
どこへ? 決まっている。目の前にある暖かな光に向かってだ。
縋るよすがはそこにしかない。その暖かな光が極寒の中、混乱を極めた状況の中で唯一の救いに思えた。
僕は助走の勢いそのままに扉を蹴破り、家の中へ飛び込んだ。
中いたのは、怯えた表情の少女だった。僕は剣を握り締め、余すところ無く裸体を晒しながら彼女ににじり寄る。
寒さと雪で肌はすり切れている。全身を真っ赤に染めながら少女ににじりよる僕。
ところで疑問。自分は生物的に男だったか、女だったか――まあ些細なことだ。
「dfじゃl;fgjくぁhksghfあふぁjdふぁ;ふぁj;」
助けを求める僕。しかし喉は凍てつき、もはや人間が発音できる限界を超えていた。
対する少女は小動物のような可憐な仕草で両手を掲げる。持っていたのは巨大な鉈だった。
しかしわからない。手に大鉈を持っているのはいいとして、なぜ彼女まで裸なんだ!?
「いやー、あんさん! ひさしぶりやないのお!」
一瞬、少女の声だと考え、そして僕はすぐに真実を悟った。
「おう、ねーさんやおまへんか。ほんま、おひさしゅうや!」
そう、彼女の手にするあれもまた
インテリジェンスソード! いや、この場合インテリジェンス鉈か。通販番組の売れ残りみたいな名前だ。
所々錆が浮き、切れ味の鈍そうな刃先と対照的に、木製の柄はよく使い込んである事を伺わせる濃灰食。
所々に黒ずんだ染みがある無骨な作業具は、彼女のほっそりとした手に驚くほど馴染んでいる。
それは赤黒いオーラがじわりと滲むように染み出し、周囲の空間を侵していた。
軽薄な口調と禍々しいオーラが相まって、非常に胡散臭い。
「はあぁ、懐かしいねえ。前に会ったのは、もう何百年も昔だっけ? 今度はちゃんと決着つけたいもんだよねえ」
「前回はいいところで邪魔が入りくさったからのう。まあでも見いや、今回はの身体はなかなかのモンやろ」
……え、僕?
「おやおや、オツだね坊や。アタシだって今回は捨てたモンじゃないよ、ほら」
ぷりぷりとお尻を振る女の子。なんなんだ、これ!?
「そないな細い体でどうしようちうんだ?」
「んふふ、前は力比べしてシッパイしたからねえ。今回はしなやかさで選んだのさ」
彼女は鉈の声に合わせ、音も立てず後転跳びをした。必要な筋肉のみを残し、極限まで引き締まった手足が円を描く。
猫科の肉食獣を思わせる動きに思わず僕は目を見張った。また、別の理由でも目を釘付けにされていた。
「花びら大回転……」
「やかましいっ!」
またしても考えるより先に身体が反応してしまっていた。忌むべきはツッコミの血か。
いや、この場合、感謝するべきなのだろうか。
僕の渾身のドツキを喰らい、鉈の女の子は完全に目を回していた。
僕は彼女の手から鉈を取り上げると、呟いた。
「鉈だけに遥かかなたに棄てようかな」
「カエリマスヨオオオオオオ」
「!?」
ぼそりと僕が呟いた瞬間、”やつ”が来た。
それは、伝承にのみ名を残す回収モンスター――イ・バータ
「カエリマスヨ」
「カエリマスヨ」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
リクーム様のお庭に集う乙女(牛乳トクセレン隊)たちが、
今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い僕の股をくぐり抜けていく。
「もう……何が何だか……」
うめき声をあげる。右手にはインテリジェンスソード、左手にはインテリジェンス鉈、そして全裸。
目の前にはひょろ長い姿の回収モンスターが屹立し、その眷属どもが周囲を踊り狂っている。訳がわからない。頭が痛い。
――死にたい。というか死ね。
眩暈がして、暗くなっていく意識の中、僕は何もかもを罵っていた。
酷い夢を見ていた気がする。
ぼんやりとした頭で視線を動かすと、既に日は高くなり窓から陽光が差し込んで、僕の骨董パソコンを照らしていた。
原稿を書きながら眠ってしまったらしい。今は何時だ?
マウスに手を伸ばし、パワーセーブモードに入っていたディスプレイを復帰させようとしたとき、それに気付いた。
僕の右手は黒光りをする甲殻に覆われ、細かな棘の無数に生えたものに変わっていた。ディスプレイを見るとそこに映っていたのは虫だった。
目を覚ました僕は、自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。
――ふん、『変身』ネタか。カフカくらいで今さら驚いたりはしないけどね。
僕は他人事のようにそう思った。
とりあえずいろいろと苦悩して、それから部屋から出ようとして母親を驚かせて、
挙句に父親からモップかなんかでボコボコに殴られて、部屋に戻って鬱々と泣けばいいんだっけな。
「……そんな安い展開があるかぁっ! ワナビ舐めんな!!」
僕は喚いた。内心を利用したノリツッコミはラノベならではというところか。
幻覚は破れ、インテリジェンス武器(アーム)共の驚きが伝わってきた。
そのままインテリジェンス武器の身体にヒビが入り、砕け散った
『レス……ハ……ゴギョウ…ルール……ナゼマモラナカッタ……
>>818-819』
二体の武器は謎の言葉を呟きながら灰になっていく。
武器が消滅すると共に、吹雪く世界も崩壊する。
世界はまた、僕の自室に戻っていた。目の前には白紙のメモ帳のみ。
……ふう、いろいろあったような気がするけど、とにかく締め切り近いから書かないとな。
僕は筆を執り白紙のメモ帳に向かい合う。
いまどき、異世界召喚やらインテリジェンスソードやらバトロワやらカフカやらじゃ誰も驚いてなんてくれない。
ワナビならワナビらしく、読者の度肝を抜く超絶展開を……
「愚かな。王道すらこなせぬ若輩者が真に斬新な物語など書けるものか」
声に振り返ると、そこには全裸の少女が立っていた。白い肌に黒い髪が映えている。
「恐れる必要はない。わたしはそなたらの神だ。物語を紡ぐ者たちは古より我に祈り、時には我が力を求めてきた」
恐れてなどいなかったし、彼女の言葉は突拍子もないものだった、が。
僕はそのすべてを受け入れていた。少女の、この世ならぬ美しさに、まぎれもなく僕は魅入られていた。
「そなたに七の試練を与えよう。うち一つはすでに終えた。残り六つを越えたとき、そなたは語り部たる資格を得るだろう……」
「うるさい」
僕はその一言で切り捨てた。
「なにが試練だ。執筆の邪魔だ。消え失せろ」
少女は消え失せ。
全裸の妄想ばかり見るとは、僕もやきがまわっているらしい。
「カオスといえば全裸みたいなのは、正直もううんざりだもんなぁ。王道……。王道か」
王道って何だろう?
ここのところ、読者の意表をつく奇抜な展開ばかり考えていたが、言われてみれば、
奇抜さや斬新さってのは、定番や王道が理解できていて初めて意味があるともいえる。
温故知新。僕は王道について考えてみることにした。
まず、ボーイミーツガールは外せないだろう。
それから、胸が躍るような冒険をしなくちゃダメだろう。
主人公には気を許せる男友達がいるべきじゃないだろうか。
それから、主人公の事を密かに好きだった子と、冒頭の子で恋の三角関係。
そして最後にはハッピーエンドで終わるべきだ。
「ふむ、なるほど。王道じゃな」
いきなりの声に振り返ると、消えたはずの少女がまた出現していた。
今度はなぜかスク水にネコ耳という姿である。サービス精神旺盛な神様らしい。
「王道と無個性は表裏一体。+αあってこその王道じゃ。おぬしならば、そこになにを付け加えるかの。
個性的なキャラか? 不可思議な設定か? 幻想的な舞台か?」
「いいや、何も奇を衒うばかりが+αじゃないと思うね」
「何じゃと? 数多作品が生まれ続ける中で生き残らねば、目に留まらねばならぬ。
付け加えずにそれが成せると? おぬし、何を言うておるか」
神様は耳をぴくぴく動かし、尻尾を振り始める。さすが神、耳も尻尾も自前らしい。猫が尻尾を振るということは、怒っているらしい。
「なあ、神様。王道と覇道は両立すると思うか?」
「しないじゃろうの。王道とは後からついて来る物、覇道とは無理矢理作るものだろうよ」
「けど、無難で大当たりしない代わりに大外れもしない。それを王道だとすれば
付け加える個性は覇道と呼んでいいんじゃないか? 両立しなければ作品を作れない」
「青いの、若造。早合点じゃ。王道とは確かに大当たりせん。しかし外れない事。外れなかった物のことよ。
おぬしの言う覇道とは、それも所詮は王道の裡よ。物語の覇道とは、読者に面白さを強要することじゃ」
「結構じゃないかっ、読者出版社におもねって作品を残し、そこに俺という個がどこにあるか!」
僕は空手チョップであやかし幼女を一閃し、返すかたなでカイトススカウティングボンバーを決めた。
「グフッ、愚かな! 王道を知ったうえで覇道を歩むとは」
吐血する幼女。しかしその言葉を最後まで聞くつもりはない。僕は両手をしっかりと組み、頭上高く振り上げた。
「世迷いごとはあの世で言え! 見よっ、わが師カミュ直伝、絶対零度の水瓶を――!」
ものすごい衝撃を受け、僕の身体は無様に吹き飛ばされた。
「猪裂拳(ちょさくけん)奥義、纏砕鬼凄(てんさいきせい)」
見れば、先ほど斃したはずの神様と、そして僕が並んで立っていた。神様は哀しそうに言った。
「どこまでも愚かな……。そこまで言うなら、自ら証を立てて見せよ。これは『王道』のお主じゃ。
物語の主人公としての『王道』を全て身につけておる。覇道をもって斃せるか、試してみるが良い」
「もう一度言う。世迷いごとはあの世で言え」
ビシィ! 僕は神様の足元を指差した。その二本の足は永遠にとけないシベリアの氷河で固まっている。
「な、なにぃっ」
そして神様の隣に立っていた王道』の僕はゆっくりとこちらへ近づき、僕と肩を組んだ。それはまるで旧知の親友のようだった。
「忘れたか! 両立しなければ作品を作れないという僕の言葉を! 忘れたか! 創作の楽しみを!」
しかし、それは僕の油断だった。気づいたときには再び殴り倒されていた。
「な、なぜだっ!?」
「王道の一、主人公は女の子に優しくあれ。それが例え神様だったとしても」
そう言うと、『僕』はニコリと笑った。嫌味のない、爽やかな笑顔だった。
どうやら、僕の隣に立ったのは、その方が僕を殴りやすいというだけの理由だったらしい。
「王道その二」
『僕』は懐から拳銃を取り出し、優雅な動作で横たわる幼女を撃った。
「悲劇を乗り越えて主人公は強くなる。そしてその三――ヒーローは二人いらない」
そのまま腕がスライドして銃口は僕に向けられた。僕は乾いた喉から声を絞り出す。
「お前の目的は、なんだ?」
「王道の四、主人公は必ず敵の技を受け、そして破る」
僕を撃つと思い込ませて自殺させるつもりだったが、僕の仕掛けた暗示攻撃は通用していなかった。
それどころか、奴が神様を撃ったように見えたということは、むしろ僕の方こそ……。
「遅い」
僕はまたしても血反吐を吐かされていた。もう三度目だ。くそ、僕の攻撃は何一つ通じないというのか。
唐突に僕はある事実に気づいた。
「王道の一、二、三、そして四。王道と両立させたいとか言いながら実際はひとつも実現できていないじゃないか」
なんだ。そういうことか。つまりは王道なんか目指しても僕には意味がないということを、奇しくも自分に教えられたのだ。
「わかってもらえてよかったよ。君には王道もヒーローも向いていないんだ。ホラ、あれをごらん」
『僕』が指し示す方向には光るドアが見えた。僕は過去の自分へ別れを告げ、王道を捨ててそのドアへと歩き出す。ドアの向こうは
ああっと
扉の向こうには穴が
あっ
た
どうやら僕の冒険はここで終わ
「――――んじゃダメ。おきる。しぬよくない!」
身体を揺さぶられる感覚とともに、たどたどしい少女の声が耳に飛び込んできた。
目を開ける。すると、亜熱帯じみた樹木が生い茂る、巨大な球状空間が眼前に広がっていた。
ま、まさか……地下世界?
「おきたおきた! ヒポポがおきた!」
ヒポポ? ヒポポって何だ……? いや、それ以前にここはどこだ? 僕は一体どうしてしまったんだ!?
「……てなことが言えりゃいいんだろうがねぇ」
僕は投げ遣りに呟いた。超展開に継ぐ超展開に、僕は心身ともに疲れ切っていた。
「たそがれてるねぇ、少年」
聞き覚えのある声がした。ヒポポがどうとか言っていたのとは別の、女性の声だ。
「ヒポポタマスというのはカバのことだよ、少年」
その女性は僕を見据えてそう言った。さしずめ僕はカバということか。
「カバじゃないよ。ヒポポだよ!」
妙なイントネーションで傍らの女性が抗議する。僕はなによりもまず、この理不尽な状況を把握せねばならないと思った。
「僕はいったいどうしてしまったんですかね」
「ヒポポはどうもしてないよ! ずっと前からこんな顔だもん」
「あらあら、ずっと前からこんな不細工な顔なのね」
「変じゃない! 確かに醜くて臭くて寸胴で歪んでてみっともないけど、私の大好きなヒポポだもん!」
僕は心の中で、静かに泣いた。
「ふぅん……まあ、人の好みなんてそれぞれよね。それより、あなたはどうやってここに来たのかしら」
……どうやら、異界&ピザブサなのに惚れられという、ラノベにありがちな微妙な妄想設定世界らしい。
「まあ、そんなことはどうでもいいんですが……。砕け散ったはずの貴女が何でここにいるんですかね、
インテリジェンス・アームのお姉さん?」
「インテリジェンス・アームって何のことかしら? 私、全然わからないわ」
棒読みである。もう少しマシなトボけ方があるだろうに。