「塩狩峠」読書感想文を書いて下さい    

このエントリーをはてなブックマークに追加
17吾輩は名無しである
>>16
>しかし「信仰があれば死ぬのも怖くは無いさ」で、自己犠牲という大問題が
>お気楽極楽に説明されることはとても受け入れられないし、
>そんなことはキリスト者の驕りでしかない。

私も自分の命が一番大切な無宗教の人間だけど、これはこれにはちょっと同意しかねる。
私にはキリスト教徒の知り合いが結構いるけど、なかには敬虔な人がいて、
実際聞いたわけじゃないけど「信仰があれば死ぬのも怖くは無いさ」という人もいると思う。
そこに論理性は必要ないと思うし、私はこの考え方が決してお気楽極楽なものとは思わない。
それはあくまで価値観の違いであってどちらが絶対だ、と客観的に言えるものではないから。
少なくとも無宗教の人間が、信仰を持つ人より優れているなんてことはありえない。

私自身この主人公の心情には共感できないけど、こういう考え方をする人もいる、
という理解はできる(実際そういう人を知っているからかもしれないけど)。

少なくとも自己犠牲に対する価値観が異なるからといって、
それをキリスト教徒の驕りだと決め付けるのはちょっと浅慮な気がする。
三浦綾子は敬虔な信者だったと思うけど、全てのキリスト教信者が同じ考えを
持っているわけでもないと思うので、ひとくくりにするのも問題がある。