ネット汚物・田口ランディは盗作ゴリラPart2

このエントリーをはてなブックマークに追加
121118
一応このへんか? って所を抜き出してみた。
―――以下引用―――

「証券会社からのニューズレターなんかをご覧になったことはないですか? 株式市場の動きを記述するのに、どういう言葉が使われているか見てみれば、よくわかりますよ。たいがいこんな具合です。市場のセンチメントは、弱気と強気が交錯。先行き不安感から、神経質な値動き。大量の不良債権の存在を嫌気しての投げ売り。輸出の伸びを好感して、下値で買いが入る。景気回復の遅れを悲観して急落。こうした言葉から、あなたは、どんな人々をイメージしますか?」
「ううん……もちろん比喩なんでしょうけど、感情的な表現が多いですね」
「ところが、単なる比喩とばかりも言えないんです。実際に、株式市場での値動きを見ていると、きわめて情緒に流されやすく、衝動的に行動する女性ばかりが売買しているように見えてくるから不思議です。……いや、女性蔑視のつもりはありませんけどね」
 早苗は軽く高梨をにらんだ。
「女性イコール感情的だというのは、偏見ですよ」
「その通りです。実際、株式投資を行っているのは、大部分が男性ですから。それも、かなりの知識と経験を積んだ人々が多いはずなんです。にもかかわらず、彼らの行動は、非常にヒステリックで気まぐれです。まるで、暗闇の中で右往左往している群衆のような感じですね。ちょっとしたデマが飛んだだけでも、たちまちパニックに陥る」
 人間というのは、一人一人は賢くても、群衆になったとたんに愚かな行動をとる傾向がある。株式市場の熱気は、人の理性を麻痺させる効果があるのかもしれないと、早苗は思った。

―――引用終わり―――
    貴志祐介「天使の囀り」 角川ホラー文庫 P55-56
    引用元には所々傍点がある。

該当部分じゃなかったら言ってくれや、続きアップするから。