今世紀の思想家としての小林秀雄

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13吾輩は名無しである
誤読では。「右翼」の小林がソ連を多少持ち上げたところで、大してソ連のためにならないですね。

>こちらの、悪いところとはソビエトを訪れた客にとって悪いところ

いやいや、ひねってとる根拠はないでしょう? 「悪いところ」は自国にとって悪い
ところと読むべきでしょう。「客(小林)にとって悪いところ」はたとえば
社会主義国ソ連がいかにいい国かを示すところということ。小林は資本主義を
肯定したわけではないけれどもね。

ソ連に言ったら「内情」を見るべきだ、というときの「内情」は
庶民の生活ぶりということ? 役人の腐敗といったこと?
社会主義の限界ということ? ともあれ小林は、自分は
外交官が見ていないものを見てきた、というようなことを書いていたはず。
紋切り型とはいえ「文学者の眼」というものはやはりあるのであり、たしかに小林は
それでもっていろいろなものを見てきたのだろうと思います。