佐藤亜紀

このエントリーをはてなブックマークに追加
147犬の林
この人うちの大学で教えてるけど、終わってるでしょ。一冊だけ試しに読んでは
みたけど(狼なんたら)変わり者とか描くの下手。人間の普遍的なとこ見えてない
し。小説もなんか、「どう、海外幻想小説みたいでしょ!」で終わってる。
海外幻想文学のもつ魅力ってのは僕もものすごわかる。けど、砂糖けんいちとか
もそうだけど、日本人がいちいち外国を舞台にして登場人物もカタカナにしても
ぜんっぜんリアリティーなし。うそ臭すぎ。で、まあこれだけだったら別にどう
ということもない。
ところが問題は、コラムなどでの彼女の実力不相応な毒舌にある。こればかり
はなあ。許せん。
なんか、ナボコフあたりの辛らつさをいかにもまねしてる。ナボコフの場合は
確かに的を的確に射抜いているから心地いいのだが、この人は的がどこにある
のかもちゃんとわかってないくせにボードレールとかとんでもない連中に毒を
吐きやがる。しかもナボコフにまで。あ、でも山尾悠子はほめちぎってたな。
ショボ。