1 :
しーぴ:
少し地味ですが、大好きな作家です。
読んでる人いますか?
2 :
吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 05:28
少し地味というか、かなり地味っしょ。
初期のものは淡々とひどかったよね。
書かれちゃった奥さんとか子供とか可哀相なんだけど、
不思議と柳美里みたいな反則技って気はしないんだなあ。
3 :
吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 06:37
この人貧乏なの?
『木の一族』と『ア・ルース・ボーイ』読んでみてヨカッタです。
他にいい作品ありますか?
5 :
(-(‥)-):2001/08/01(水) 11:48
遠き山に日は落ちて。
色んな辛酸を舐めてきた作者が辿り付いた安寧の日々。
いずれも最後に小さな幸せ感が残る。
この人の環境と心境の変遷を、
でびゅーから追いかけると面白いかもね。
6 :
しーぴ:2001/08/02(木) 03:27
さすがにスレそのものが地味ですね。
過去ログ調べてみたら、佐伯スレはすぐ消えてしまうようです。
でも、こういう文学の正道をゆく作家にもっと活躍してもらいたいものです。
ちなみに私は「ショート・サーキット」が一番好き。
7 :
吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 05:18
ショートサーキットはおいらもなにげに
楽しめたな。
一電気工としての観察眼や都市論みたいのが
面白かった。
最近のは自分自分、その周辺に向かいすぎて、
生活が安定してるのか、攻撃的なこと書かなくなって、
なんかほのぼの路線で好みじゃない。
そーいうのが好きな読者はついてくんのかな?
8 :
吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 09:19
ヘルス嬢との恋物語に涙。
エロV氏ねになったが、それもなけたよ。
う・またないてくる。
9 :
ixion:2001/08/02(木) 10:06
「群像」連載中の『ノルゲ』はちょっと駄目だなぁ。
一人称の「おれ」がうまく機能していない印象を与える。
もちろん、「おれ」が異国に包み込まれる、という表現としては
一人称に設定をしてその目や感覚を通して物事を描写するのは
間違っていないと思う。佐伯一麦は良くも悪くもその描写の正確さ
が面白い作家だが、ただ問題は描写部分の執拗さ(と言ってもいい
と思うが)と「おれ」の感慨があまりにも不均衡な形で入り混じる
ときの「ダラダラ感」が評価できない。
「それを耳にしながら、この街はまだ活況を呈しているらしい、
と景気が冷え込んだ国から来たおれは、しばしばつぶやかずには
いられなかった」
「扉に、パンダのマークで見覚えのある世界最大の自然保護団体
だと記憶しているWWFのステッカーが貼ってあるのを見つけて、
おれは一瞬怯んだ」
『ショート・サーキット』とかの方が、一人称的な部分と描写の
バランスが取れていたような気がする、まだ総合しての判断は
できないけど。でもふつうにいい作家だと思うな。
10 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 04:01
age
11 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 04:11
「遠き山に日は落ちて」の古いミシンのエピソードが好きだった。
私小説作家として評価されてきたけど、
わりと女性的な視点もある人だと思うので、
女性を主人公した恋愛小説みたいなものを書いて欲しい。
12 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 12:03
>「ダラダラ感」が評価できない。
>まだ総合しての判断は できないけど
してくれなくていいよ。
13 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 17:11
14 :
ixion :2001/08/03(金) 17:38
彡川川川三三三ミ〜
川|川/ \|〜 プゥ〜ン
‖|‖ ◎---◎|〜
川川‖ 3 ヽ〜 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川川 ∴)д(∴)〜 < 「ダラダラ感」が評価できない!
川川 〜 /〜 |
川川‖ 〜 /‖〜 \___________________
川川川川 /‖\〜
15 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 19:19
なにさま?、って、ただ読んで感想書いているだけだが。
それとも「全て素晴らしい」と言わなければいけないのか?
そう要求する方が俺からすれば「なにさま?」って感じだけど。
好きな作家がいて、その作品を読んで「駄目」と思ったらはっきり
そう口に出さないのなら、読んでいる意味がないと思うけどね。
と、煽りにマジでかえすひまな俺。
と書いたあとで、よく考えたらこのスレって「佐伯一麦イイ!」なんだよね。
ごめん、俺が悪いわ。大体本当に偉そうだし、9の俺。反省、申し訳ない!!
18 :
神:2001/08/04(土) 02:08
↑許さん。地獄へいけ。
19 :
吾輩は名無しである:2001/08/04(土) 03:33
>一人称の「おれ」がうまく機能していない印象を与える。
というか、どの作品にも言えるんだけど、
話の運び方とその内容が微妙に乖離してるような印象を持ちました。
物語を文章にしたときに陥りがちな「作り物」っぽさ、この克服が
「ダラダラ感」も同時に払拭するかと。
あ、「ダラダラ感」って、「マンネリ」ってことじゃないですよね?>ixion
20 :
19:2001/08/04(土) 03:51
あ!「作り物」っぽいと感じない人もいっぱいいるんだよね。
ていうか、むしろその方が普通か。
いや、ほんと注文の多い読者ってイヤですねー。失礼さまでした。
(でも注文をつけたくなる作家というのも、そうそういないんだけどさ。)
21 :
吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 04:09
だらだら感。
ところで、私小説って今どき恥ずかしげもなくやってる人って、
佐伯一麦と車谷長吉くらいだよね。
柳美里を忘れちゃいかん!
23 :
吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 04:51
この人は志賀直哉を尊敬してるらしいからね。
全集にコメントを寄せていた。
24 :
吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 05:28
おもしろけりゃいいんだよ。何小説だろうが。
って佐伯読んだことないが。
25 :
吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 07:18
志賀って実はヒステリックだよね。
かんしゃくもちってか。
家族や友人にいたら絶対ヤだけど、
見てるぶんには面白い人だったんだろーな。
佐伯はヘンに理性的だから、
私小説作家として面白みを感じない。
やっぱ、被害妄想、自己中、などなどが突出してないとね。
26 :
吾輩は名無しである:2001/08/10(金) 19:40
ア・ルース・ボーイを古本屋で購入して読んでみたらかなりイイ感じあげ。
27 :
吾輩は名無しである:2001/08/11(土) 12:21
何冊か読んだけど同じトーン。出口がない。
28 :
吾輩は名無しである:2001/08/11(土) 12:45
木の一族は出口がある。
29 :
吾輩は名無しである:2001/08/11(土) 15:31
まあいいじゃん。
時に出口のないものを読みたいときがあるもんさ。
30 :
吾輩は名無しである:2001/08/21(火) 05:37
国文学中退。現ヘルスに勤めている私。こんな事もあるのかァって、風俗美化できた。
他におすすめあったら教えてください。
神楽坂の改装前のふなちゅうで、佐伯一麦と並んでおしっこしたことがあるじょ。また会いたいじょ。
32 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 19:26
佐伯は、志賀だけじゃなくて、私小説家と呼ばれる人みんな好きだよ。
和田芳恵や八木義徳の葬儀の司会やったりして、本人はおそらく
その系譜につながるのを自覚しているようだけれど、
彼等ほどの面白みもないような気もするな・・・
というよりも彼には「(私小説を)書かなければならない」というような
理由は存在するの?
だから、
>私小説作家として面白みを感じない。
>物語を文章にしたときに陥りがちな「作り物」っぽさ
とか、皆様は感じるんじゃないのでしょうか?
まぁ、近作は『無事の日』しか読んでいないんで。
でも、まだ昔の女房子抱えて電気技師やっていた頃の方が
良かったような気もする。
33 :
吾輩は名無しである:01/09/04 20:54 ID:WZXCOCz.
そ〜かな〜?「ノルゲ」でどうなのかな?群像あげ。
34 :
吾輩は名無しである:01/09/16 01:49
ホント人気ないんだなあ。10日以上レスなし。
35 :
吾輩は名無しである:01/09/16 01:56
本人に島田の十分の一でも自己顕示欲があったらなあ。
経歴や経験では島田なんかたちうちでいないくらい
深いとこ見てると思うのに。
36 :
吾輩は名無しである:01/09/16 02:03
そういう上品さが佐伯の真骨頂ってもんでしょう。
いや、島田センセも悪かあないすけど。
>35
佐伯はドキュソとはちがう路線を目指している
と思うゾ!!(本人はいたって天然。)
38 :
吾輩は名無しである:01/09/16 02:13
私小説書きは天然でいいと思うゾ!
>38
禿胴ですな。
>>31並んでおしっこしたいと思わせる良さあり<佐伯(笑
40 :
吾輩は名無しである:01/09/16 03:15
ネタもなかなか尽きない。トラブル多くて(w
>40
トラブルネタ? コソーリ語ってくらはい。
42 :
吾輩は名無しである:01/09/16 03:22
佐伯一麦と佐藤宗幸がダブるんですが…。
43 :
吾輩は名無しである:01/09/16 07:08
>41
みんなも知ってると思うんだけど、奥さんと離婚したり、「木の一族」書いた
時に奥さん側と揉めたり、事故にあってみたり、なんか自ら呼び込んでいるよ
うな不幸が次々にやってきてるんです。最近はどうなんかな。またノルウェー
で揉めるのかな、連れと。「ノルゲ」ちゃんと読んでないんでわかりませんけど。
44 :
吾輩は名無しである:01/09/16 07:11
>42
似てるよねえ、同じ仙台だし。
僕の友達で仙台出身だったのは「パソコンサンデー」(古いな)の
宮永教授に似てたけど。
45 :
吾輩は名無しである:01/09/16 12:22
今日くらいしつこくあげてやる。私小説マンセー!!
46 :
吾輩は名無しである:01/09/16 22:50
もう一回あげてやる。私小説って絶対イイ!!
どうでもいいけど、松井計とかも私小説になるのか?どっちとも言えんけど。
47 :
吾輩は名無しである:01/09/16 22:54
なんで私小説が良いの?私小説のフリしてる完全虚構は駄目?
48 :
吾輩は名無しである:01/09/16 23:01
うまく騙してくれればそれでもいいYO!
なんでかっていうと、虚構はアキアキしてるし、かといって人間
が作る物語自体は好きだから。とくにろくでなしな人のモノは一
種の様式美すら感じます。
49 :
吾輩は名無しである:01/09/16 23:02
言い忘れたけど、古井由吉くらいの虚構だったらオッケーっすYO!
50 :
吾輩は名無しである:01/09/17 00:01
>>43 なるほろ。私小説作家としては、そおいうのが全てネタ&肥料になるんだろな。
使う(書く)としても、無論
じっくり寝かせて熟成させてからのことだろうが。
…なんかホラ、時を経てないナマはダメだからさ、腐葉土なんかと同じで…(w
51 :
吾輩は名無しである:01/09/17 00:11
つか、周囲がトラブルを期待しちゃうと、
カゲキにエスカレートしてくしかないよねー
柳みたいにどんどんキチガってく方が
出版社的にはオイシーんだろうけど・・・
佐伯はもう私小説作家としての方向性は変えて、
文章みがきに走ってると思う、
息が切れたんでしょ。
どんどん下がっていってもうすぐ最後尾だ。
がんばれ、仙台一高。OBも後輩も少しは応援
してくれよ。
53 :
吾輩は名無しである:01/10/07 02:43
age
54 :
吾輩は名無しである:01/10/16 00:14
佐伯さんって、高校中退だったらしいのだけど(「ア・ルース
・ボーイ」に近いのか?)、文学賞とったりするうちに、高校
側から卒業証書受け取ってくれって言ってきたそうだよ。
よくある話だけど。
55 :
吾輩は名無しである:01/10/18 10:37
この人の本が新品で買いたいんだけど、売ってない・・・
「一輪」とか読みたい
56 :
吾輩は名無しである:01/10/18 14:34
福武書店(現ベネッセ)が文学関係からは完全撤退の様子なので、
海燕系の作家の初期作品は手に入りにくいよね。
吉本ばななは別かも知らんが。
村上政彦とか竹野雅人とかいい作家沢山いるのに。
ブックオフとか利用するしかないけど、
ホームページを見る限り、佐伯本人はブックオフが嫌いなようだ。
57 :
吾輩は名無しである:01/11/01 03:48
ちょっと前にジュンク堂池袋店で「川筋物語」自由価格本で出てたよ。
あと集英社新書からエッセイ集「読むクラシック 音楽と私の風景 」が出たよ!
新刊あげ。
私小説イイ!
58 :
吾輩は名無しである:01/11/01 04:09
この人を育てた(ていうのは語弊があるか)編集者の人えらいなあと思います。
ホムペに手紙があるよね。正確には御互いに育て合いをしたんだろうが、ちょっと
いまどき眩しいものを見たって感じさ。
59 :
吾輩は名無しである:01/11/01 11:01
うさんくさいイメージがある。
なぜならVシネの原作になっていたから。
ちなみに主演は金山一彦と真弓倫子。
Vシネはうさんくさいかもだけど、佐伯センセは単なる天然だYO!
観察が鋭い天然だよなあ…。
61 :
吾輩は名無しである:01/11/02 02:38
あげるの忘れてたよ…。
私小説イイ~ヽ(゚∀゚)ノ~!!
62 :
吾輩は名無しである:01/11/14 11:42
婦人の友も来年から読まないとあげ。
63 :
吾輩は名無しである:01/11/16 00:27
ホムペあるの?
知りたいあげ
64 :
吾輩は名無しである:01/11/16 01:44
女の私には「木の一族」つらかった。
いや、「ショート・サーキット」からずっと読んでるのは好きなんだろうけれども
自分や家族の人生が飯の種になっちゃうんだー、と思ってしまうこともある。
65 :
吾輩は名無しである:01/11/16 02:10
佐伯が佐川光晴の小説(牛の解体場面)を絶賛しているのを見て
嫌いになった、
66 :
吾輩は名無しである:01/11/16 03:01
ねえねえ、ヘンなこと聞くけどさ。
この人クラスの作家って、食えてるの?
新人賞の下読みとかはやっているんだろうけどさ。
選考委員やってるとけっこう食えるらしいよ。
68 :
吾輩は名無しである:01/11/16 03:52
芥川賞選考百万円
三島賞選考五十万円
69 :
吾輩は名無しである:01/11/18 03:20
選考委員やってるの?下読みじやなくて?
70 :
吾輩は名無しである:01/11/18 06:58
佐伯クラスで下読みなわけないでしょ。いや、俺はそう思うけど。
「マイ シーズンズ」あげ。
71 :
吾輩は名無しである:01/11/18 20:57
雛の棲家あげ
72 :
吾輩は名無しである:01/11/24 22:52
「ア・ルース・ボーイ」のドラマ見逃した上げ
ドラマ放映で、佐伯一麦んとこの掲示板が一気に活気づいてるね。
すごかったね。
さっき覗いたけど
俺は本屋でバイトしているのだが、おばちゃんが
「ア・ルース・ボーイ」を買っていったから珍しいな、
と思っていたけど、今考えたらドラマの翌日の話だった。
少しは宣伝効果があったみたいだね。
75 :
吾輩は名無しである:01/11/25 00:27
『遠き山に日は落ちて』って文庫になってないよね?
ならないのかな?
76 :
吾輩は名無しである:01/11/25 01:43
>1
マジ?
77 :
吾輩は名無しである:01/11/27 00:47
>76
?
婦人の友の連載誰か読んだ?
俺は単行本待ち。
『マイシーズンズ』って正直どうだった?
まだ読んでないんだけど。
『無事の日』の方を買っちゃったから買い逃した。
78 :
吾輩は名無しである:01/11/27 01:08
「マイ シーズンズ」は奥さんの仕事に絡んだノルウェーネタ。
一年を書いたからか、きちんと原稿用紙365枚で終わる(w
まだ途中だが、いつものマターリ感爆発って感じです。
79 :
吾輩は名無しである:01/12/01 01:04
『マイシーズンズ』ネタを振ったものですが、
ゾッキで入手しました。
読めたら読みます
80 :
吾輩は名無しである:01/12/01 01:07
最近何してんの?また何かトラブったりとかないの?
81 :
吾輩は名無しである:01/12/01 14:53
>80
結構真面目に仕事してる。
婦人の友でも新連載が始まったし
82 :
吾輩は名無しである:01/12/04 05:09
あがって。
83 :
吾輩は名無しである:01/12/08 22:59
aga
84 :
吾輩は名無しである:01/12/14 17:59
俺にも協力させてあげ。
85 :
吾輩は名無しである:01/12/19 17:08
ドラマが芸術祭大賞に選ばれた上げ。
86 :
吾輩は名無しである:01/12/23 02:21
うちの母親が大ファンです。
87 :
吾輩は名無しである:01/12/29 22:10
age
88 :
吾輩は名無しである:02/01/01 10:15
HPより。
◎山形新聞連載エッセイ「峠のたより」に「142回 野鳥の羽根」「143回 若い友からの手紙」を執筆。
◎群像 連載「ノルゲ Norge 第13回」第4章「極夜」を執筆。(1/7発売)。
◎文学界 読書のリバイバルに「流民移民を描いた先駆 スタインベック『朝めし』」を執筆。
◎岩沼屋 花散里に「よしなしごと 鮭二つ」を執筆。
◎婦人之友 連載小説『草の輝き』第2回「背高泡立草」を執筆。
いろいろと忙しいようで、何よりです。みんな読むようにねっ♥
89 :
吾輩は名無しである:02/01/04 18:51
ドラマの再放送もあるようですな。
90 :
吾輩は名無しである:02/01/04 18:57
もっとテレビに出て欲しい。
島田なんかよりよっぽどテレビ向きの
人柄の良さと男臭さがいい感じでにじみ出てる風貌だと思う。
91 :
吾輩は名無しである:02/01/09 06:27
「無事の日」の、リストラされたらしい中年男性が堪えるようにベンチに座って
いる、という描写が一番よかった。どうしてか知らないけど、確かにそういう人
達はみんな堪えるように下を向いて座ってるようですね。
92 :
吾輩は名無しである:02/01/11 03:43
93 :
吾輩は名無しである:02/01/18 20:45
木の一族をやっと手に入れた記念保守あげ。
94 :
吾輩は名無しである:02/01/28 05:24
何だかんだ言って、福武書店の罪は大きい。
95 :
吾輩は名無しである:02/01/31 06:32
メタローグ リテレール別冊15 「ことし読む本いち押しガイド2002」という
本に書いていたので、お薦めの本を書いておきます。
単行本
1、「生魄」田久保英夫 文藝春秋
2、「ジャムの空壜」佐川光晴 新潮社
3、「文壇挽歌物語」大村彦次郎 筑摩書房
文庫本
1、「江藤淳コレクション」1〜4 福田和也編 ちくま学芸文庫
2、「鳴るは風鈴 木山捷平ユーモア小説集」講談社文芸文庫
3、「詩人ケン」業田良家 幻冬舎文庫
ちなみに業田、東陽片岡の二人は、佐伯一麦の偏愛する漫画家なのだそうな。
96 :
吾輩は名無しである:02/02/09 00:09
危ないところだった。
ここの人は流行りものしか読まんのか?辻とかどうでもいいから佐伯を読もう!
97 :
吾輩は名無しである:02/02/09 00:12
ドラマの再放送は2月11日なり。
98 :
吾輩は名無しである:02/02/22 03:42
age
四条畷警察の税金泥棒 谷口隆男巡査部長を即刻クビにせよ!
||
||
||
∧||∧
( ⌒ ヽ 彡<<谷口隆男巡査部長
∪ ノ プラーン
∪∪
100 :
吾輩は名無しである:02/02/22 04:20
佐伯百麦。
101 :
吾輩は名無しである:02/02/26 19:56
ノルゲ
102 :
吾輩は名無しである:02/03/04 01:18
>>93 いいなー。俺も木の一族が読みたい。どこにも売ってないよ。
103 :
吾輩は名無しである:02/03/10 04:23
age
104 :
吾輩は名無しである:02/03/10 22:15
>>103 ブコーフに売ってない?オレは朝霞台のブコーフで買ったよ。場所があんまり田舎(宮城県
除く)だと街に出るのも大変だとは思うけど…。
今回のノルゲはあやしい人が調査と称して部屋にやってくるんだったよね。佐伯先生も
ホント人がいい。絶対人は騙しそうにないよな、あれじゃ。気をつけてくださいな。
殺されでもしたら日本文学の大損失だよ。まあ、そういうちょっとマヌケなところが
佐伯先生らしいというか天然というか。普通の人はカッコ悪くてそういうのは隠すんだと
思うけど、やはり作家としての覚悟が違うよな。アタマ悪いって言われるかもだけど、
人間そうそうカッコいいことばかりじゃないしね。マターリ型私小説の面目躍如だね。
105 :
吾輩は名無しである:02/03/10 23:51
『ア・ルース・ボーイ』って、映画になってたんだね。
106 :
吾輩は名無しである:02/03/14 18:18
忙しいのか、ページの更新がないなあ。
107 :
吾輩は名無しである:02/03/26 17:33
体調はよろよろか。
108 :
吾輩は名無しである:02/03/27 20:06
age
109 :
吾輩は名無しである:02/04/01 23:57
age
110 :
吾輩は名無しである:02/04/19 18:41
かずみんあげ。
111 :
吾輩は名無しである:02/05/02 01:43
救わねば。
112 :
吾輩は名無しである:02/05/12 02:24
age
113 :
吾輩は名無しである:02/05/12 17:28
佐伯さんが麦蔵部の掲示板に久方振りに現れた。
114 :
吾輩は名無しである:02/05/12 17:42
お元気ですか、佐伯さん。
あなたがわたしを発掘してくれてもう十年経ってしまいましたね。
わたしは単行本を一冊上辞したもののその後なかずとばずで今となってしまいました。
もう新作を書くということもありません。
あなたの期待にそえなくて残念です。すみません。
>>114 誰のなんという本ですか?ペンネームと題名、教えてちょ。
10年たって、もしかしたら、もしかする、ってこともあるし。
でも、コネだけでデビューさせたとしたら、佐伯さんも罪だな。
>>114 『上梓』の間違いじゃ?(2ちゃん用語って感じではなさげ)
『一冊書き上げて、辞めた』って、その通りになっちゃったんだね。
>>115&116 ネタにマジレスすんなよ て、遺骸とまじだったりしてな
>>115 さすがにペンネームと題名は恥ずかしくて書けません。すいません。
コネではありませんよ。某文学賞の下読みを佐伯さんがしておられ、そこでわたしの
作品を強力にプッシュしてくれたというくらいです。最終選考はもちろん他の作家がやり、なんとかそこも通過でき受賞に
至ったというだけです。でも、ほんと、新人の文学賞って、とったきりで後はだめって人多いんですよね。
わたしもそのひとり。ごみのひとりです。
>>116 すいません。まちがいました。わたしなんて所詮こんなもんです。
ともかくまじレスありがとうございます。
佐伯さん、地道にがんばってくださいね。陰ながら応援しております。
根性ねえな。かずみんとエライ違いだ。
折角出入り業者の端くれになったってのに、なんだよそれ。ここはお前の愚痴を
垂れ流すスレじゃねえぞ。
お前が地道に頑張れよな、バカヤロウ。
群像新人賞取った60ン才の新人も、講談社サービスセンターから2冊目出してるぞ。
確か「スケルトン」っていうやつだ。忙しくて読んどらんが。
60ン才の人に出来てなんでお前に出来ないのよ。ん?
書く必然性のない奴が書いて受賞しちまうなんてまったく不幸な事だね。
まったく若桜木以下だな。いいや若桜木にすら失礼だろうな。
120 :
吾輩は名無しである:02/06/01 19:08
かずみんあげ。
121 :
吾輩は名無しである:02/06/09 20:47
age
佐伯一麦って賞をいっぱい取っているのに。いまいち人気ないね。
ア・ロース・ボーイなんかすごくいいのにね。
地味なのかな。そこが、魅力だったりしてね。
123 :
吾輩は名無しである:02/06/19 13:08
中上の皮ジャンを盗んだ男。
>123
なんのこっちゃ
え、知らないの?
126 :
吾輩は名無しである:02/06/19 13:14
佐伯は描写のまともなハーレクィンもの
>125
と、彼はそう言って勿体をつけた。
>124
は、激しく憤る。
ア・ロース・ボーイしか読んでないけど
とぼくは思う。
で過去の場面に戻る手法が映画みたいで好きだな、多様すると
解りにくくなるけど。
129 :
吾輩は名無しである:02/06/19 13:50
荒らす気も起こさせない糞スレだな。
↑そう言いながらも気になる129であった。
131 :
吾輩は名無しである:02/06/19 13:56
↑クソスレにふさわしい凡庸なレス。
上を見るとやたらとageばっか。
134 :
吾輩は名無しである:02/06/19 14:04
age
ア・ロース・ボーイ
の幹は結局どこにいったか気になって夜も眠れません(笑)
俺なら、探し歩くけど。
鮮って、醒めた奴なのか、薄情なのか、諦めることに慣れているのか。
どういう、設定なかな。でも三畳一間なら逃げ出すか。普通。
>ア・ロース・ボーイ
>ア・ルース・ボーイだね(笑)
焼き肉屋の兄ちゃんに話じゃないし
誤植多くてスマソ
福武書店で本だすと、飼い殺しにされそう。
139 :
吾輩は名無しである:02/06/24 19:25
まだ渡良瀬は再開しないのかなあ。
140 :
吾輩は名無しである:02/06/25 00:02
渡良瀬の続きは書くって言ってたよね?
141 :
吾輩は名無しである:02/06/25 18:32
海燕の最終号でもそう告知してるし、HPでも再開の意思はあるという事なんだけど…。
142 :
吾輩は名無しである:02/07/07 16:58
7月3日更新
143 :
吾輩は名無しである:02/07/15 01:03
age
144 :
吾輩は名無しである:02/07/29 18:15
age
145 :
吾輩は名無しである:02/07/30 18:15
146 :
吾輩は名無しである:02/07/30 18:18
新聞どこだろう?
147 :
吾輩は名無しである:02/07/31 17:57
日経の夕刊でした。
「鉄塔家族」だってね。
148 :
吾輩は名無しである:02/08/14 01:50
佐伯一麦って文庫は少ないけど単行本は結構本やに置いてあるね。
149 :
吾輩は名無しである:02/08/16 19:15
文庫もポツポツ見るようになったよ。
てか、誰も連載読んでないの?
150 :
吾輩は名無しである:02/08/29 03:05
エッセイは文章がさっぱりしていてよい。
151 :
吾輩は名無しである:02/08/29 09:14
>>138 ワラタ!
>>150 エッセイ・・・どこで読めますか? 文庫あり? 何かの誌上に連載中?
ガイシュツならスマソ。
152 :
吾輩は名無しである:02/08/29 09:19
153 :
吾輩は名無しである:02/09/07 22:07
なんだかんだ私生活切り売りして食べてる人でしょ。
154 :
吾輩は名無しである:02/09/08 01:27
>>153 そういう人のことを私小説作家っていうんだよ
155 :
吾輩は名無しである:02/09/29 01:35
で、日経連載はどうなってるんだ??
三浦哲郎みたいにばかばかしい通俗を書いてもらわないように祈るしかないな。
(例『百日紅の咲かない夏』)
156 :
吾輩は名無しである:02/10/18 01:55
age
157 :
吾輩は名無しである:02/11/06 19:41
救出あげ
保守党
ショートサーキット購入あげ
160 :
吾輩は名無しである:02/11/22 14:26
需要ねぇんだよ禿げ
161 :
吾輩は名無しである:02/11/23 06:23
遅ればせながら、「鉄塔家族」連載100回突破記念あげ!
やるの忘れてた。
162 :
吾輩は名無しである:02/11/23 06:49
所詮は電気工
163 :
吾輩は名無しである:02/11/23 07:11
sage
sage
166 :
吾輩は名無しである:02/12/13 01:40
佐伯氏が地味なのは、人徳なのか? 不徳の至りなのか?
167 :
鰯 ◆VuVTstpvAQ :02/12/19 19:57
保守・からageせずになんか言おうよ…
>>166 ナルシストなのに謙虚だからでは。自己完結してて余韻が薄いかも。
「じゃあお前それでいいじゃん!」て終わり方が多い。
「ア・ルース・ボーイ」は現役高校生が読んだら萌えかな?どうだろう。
sage
日経の連載はどうなった??
木山捷平文学賞の歴代受賞作
第一回 「遠き山に日は落ちて」 佐伯一麦
第二回 「峠の棲家」 岡松和夫
第三回 「ゴールドラッシュ」 柳美里
第四回 「魂込め」(まぶいぐみ) 目取真俊 川端康成文学賞も受賞
第五回 「イギリス山」 佐藤洋二郎 ダビンチ装丁賞(小説には関係ない)
第六回 「猫の客」 平出隆
木山捷平=地味さが魅力の作家、という個人的イメージがあるので、
柳美里の受賞はどうかなあなどと思ったりしました。
佐伯好きの私としては他の受賞作も楽しく読みました。
スレ違いですが、佐伯ファンの方は他の受賞作も読んで損はないですよ。
171 :
吾輩は名無しである:03/01/15 18:51
俺も岡松と目取真以外は押さえた>木山賞
結構注目している。
172 :
吾輩は名無しである:03/01/16 11:04
この人もいまなら芥川賞もらえたかな?
(^^)
174 :
吾輩は名無しである:03/01/30 21:59
「渡良瀬」に、ウチの近所の街並みがそのまま描写されていて、見つけた時は嬉しかった。
鎌倉とかに住んでる人と違って、こういう経験はめったにありません。
佐伯一麦さんの文章は、今の日本の作家ではベストだと思う。
「渡良瀬」完成&出版祈願!
175 :
吾輩は名無しである:03/01/30 22:05
>佐伯一麦さんの文章は、今の日本の作家ではベストだと思う。
教えを乞う古井由吉が生きている限り、それは言い過ぎ。
でもいい文章書くよね。俺も「渡良瀬」完成&出版祈願!
176 :
吾輩は名無しである:03/02/06 22:49
あげ
まだ、このスレあったのか…。
佐藤洋二郎スレと張り合っていた感じだったのだが…。
>>177 定期的に保守するかずみんファンがいるね(自分も同じく)。
佐藤洋二郎スレ、またつくってみるかい?
179 :
フランチェスコ:03/02/11 01:57
「端午」は良かった…
180 :
吾輩は名無しである:03/02/14 21:55
定期あげ
あぼーん
182 :
吾輩は名無しである:03/02/14 23:35
ここはアゲサゲのカキコが多いね(w
183 :
吾輩は名無しである:03/02/15 00:40
『木の一族』しか読んでいない。
タイトルだけ見て、なぜか「ラテンアメリカ文学」というイメージを持ったがさにあらず。
「プールサイド小景」の庄野潤三を想起し、〈日常生活のすぐそこに横たわる闇〉
というありきたりのキャッチ・フレーズが浮かびました。
夫婦関係(皿を割る妻)や職業(長距離通勤)についての描写が妙に印象に残ってますね。
ア・ルースボーイが好きだな。
押し入れを赤ん坊のベッドにしたい・・・
と言ったらだんなに猛反対された。
未だ妊娠もしてないんだけどね〜。
185 :
吾輩は名無しである:03/02/23 06:17
佐伯と佐藤博の曲が何でか知らないけどイメージとしてダブる。
「This Boy」あたり。
186 :
吾輩は名無しである:03/03/04 22:53
「ア・ルース・ボーイ」
職業安定所の描写が好き。窓口の女の人がリアル。
187 :
吾輩は名無しである:03/03/04 23:21
おい、最近何しとるんだ?w
188 :
吾輩は名無しである:03/03/05 02:19
相変わらず日経に連載してるよ。
189 :
吾輩は名無しである:03/03/07 23:41
すごく地味なイメージがあったけど、
ア・ルース・ボーイ、久しぶりに読み返したら、意外にハジけた感じだった。
1日1レスで1000まで行きそうだ。
191 :
吾輩は名無しである:03/03/13 21:20
『無事の日』読了。
とてもおもしろかったんだけど、ちょっと由吉由吉しすぎ。
「汀にて」がヨカータ
図書館で一麦の本借りまくってます。
ここ3年で読んだの俺だけと知った時、悲しかった…
大丈夫。僕も借りているよ。
個人的に木の一族が一番良かった。
カズミって文庫本あまりないんだなぁ…
四月一番乗り。
今月もまったりしよう。
>>195 まったりしますね。佐伯さんの小説読んでる時って。
皆さん他にどんな作家が好き? 周りに全然ファンいないんだよね。
ぱっと思って
車谷 長吉、三田 誠広…
今読んでるから横森里香の「ぼきちん」
198 :
吾輩は名無しである:03/04/08 01:39
やっぱ古井由吉は好きだな。あと、武田泰淳、島尾敏雄、金井美恵子。
新人だと、星野智幸。カズミンとの共通点、なんもないね、これじゃ。
「ノルゲ」単行本化で谷崎賞、
とでもなったら幾らか復刊&文庫化ってこともありえるんですかね?
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
200もらっておこう
どうしても古井はずせない。あと色川、源一郎、津島も入れとくか。
>>200 津島って太宰の娘か?それなら一票いれとく。
一麦とは関係ないが4月になると必ず梶井と安吾の桜・・・の作品を読みたくなる。
梶井基次郎いいな。しかしなんであんなに不細工なのかな。
202 :
吾輩は名無しである:03/04/27 05:59
いまいち一般大衆には評価されないよね。
文学的知識0なんだけど
好きなんだよなぁ……
だってツマンネージャン
そんなにつまんないかなあ。
205 :
吾輩は名無しである:03/04/29 05:15
私小説嫌いな人はダメでしょう。
カズミンの場合は地味だからね。
あぼーん
>>204 確かに最近つまらなくなった気がする。「遠き山に日は落ちて」あたりから。
「ショートサーキット」のころのせっぱ詰まった感じがなくなった。
再婚してからなんか生活が平穏無事になっちゃったんだろうな。
それはそれで個人的(一麦)にはいいんだけどね。
agee
209 :
吾輩は名無しである:03/05/12 18:38
本当に「私小説」なのかな?
文章からすると、「抒情派」のような気がする。
私小説作家のイメージばかり先回りして、そういうのが嫌いな奴から
敬遠されて、損してるように思う。
210 :
吾輩は名無しである:03/05/12 19:05
作家志望者にとっては、ナニゲに参考になる文体です。
>>207 「無事の日」なんて、まったりしてる中にひょっと鋭い洞察が入ってるのがなんとも
言えずいいけどなあ。
>>211 初期の「ショートサーキット」や「ア・ルースボーイ」なんかには、今この瞬間を生きているっていう
緊張感があって共鳴できる部分が多かった。
別に最近の作品が悪いってことじゃないんだけど、時が一麦を裕福にしちゃったんだろうな。
経済的にも精神的にも。
ま、俺自身変わったのかもしれんが。
あのころが懐かしい歳になったってことか。
>>212 確かに幾分緊張感はなくなったかも知れないけど、その事が「今生きている」という
実感を削いでいるとは思えないです。むしろ温和な日々を享受している今の生活に対
する惑いの部分が大きくなっているのではと思えてきます。前妻に関する記述も、不
気味なほど冷静なところも彼の特質の一つですね。ここらあたりが面白いかと思います。
「ア・ルース」や「木の一族」では、方向性がある程度決まっていたのでむしろそうし
た惑いはないように感じます。もっとも、それはそれで面白いです。
214 :
吾輩は名無しである:03/05/20 07:52
私小説を読む人って、作者の不幸や波乱万丈を楽しむって所があるからでは?
オレはカズミンを読み続けるけど。
>>214 慥かにそれはあるね。幸福な私小説なんか読んでも詰まらない。
『ワイドショーとしての私小説』という読み方はもう止めてみたいのです。だから
>>215 の意見にほぼ同意しつつも、あえて逆らってみたい。確かに「人の生活
を覗き見る」という私小説の醍醐味の一つを否定はしないけれども。
もっと別なものを覗き見したい。それが何かは、はっきりとしないけれど。
217 :
吾輩は名無しである:03/05/27 08:31
偉そうな言い方だけど、
『ワイドショーとしての私小説』=芸能人の自伝<飯島、郷ひろみ……
私小説は文学的価値のあるもの<カズみ、車谷……
それを混同される時代になった本当の私小説家の苦しみ(売れない、地味)が
現在なのでは。
ただの覗き見なら芸能本はおもしろいが、それは一過性に過ぎない所に
本来の私小説家の醍醐味があると認識しているけど
あぼーん
219 :
吾輩は名無しである:03/05/27 17:46
>>216 覗き見根性だけで読んじゃうと、その欲求の解消だけで
終わってしまって、作品を解釈する楽しみが二次的になるよ。
>217
古井由吉「私という白道」によると、葛西善蔵の頃にはそういう『ワイドショー
としての私小説』的な読み方が多勢だったらしい。当時の読者たちは私小説の
スター葛西の一挙一動をそうした意味で注視していた、という事になりますね。
だから初めから混同していたとも言えるし、もしくはやはりそうした読みかたも
私小説の面白さの一つ、と素直に認めた方が筋が通るかもしれません。
>>219 読むとは畢竟、そこに書かれている何かを覗き見る事だと思うのですがそれに
ついてはどう思いますか?
あぼーん
あげます。
最近のカズミンの文章磨きは、
生活だけが読まれてしまうことに抗するためじゃないでしょうか。
『無事の日』がすごく好きです。
6月に入って最初の書き込みが今日だとは、いかにも一麦らしいかも。
無事の日は確かにいいと思う。
>>220 >そこに書かれている何かを覗き見る事だと思うのですが
自分もそう思います。
というか、純文学全体にいえる事のように思います。
無理して狭い隙間から覗き見る事をよしとしない
あけっぴろの門出を開いてるエンターメント系人気が集中するのは
現代文学の悲しみのような気もしないでもないです。
ア・ルース・ボーイはモデルとなった高校の生徒からはすこぶる評判が悪い。
実在の教師や学校を、フィクションを多分に含めつつ悪し様に描いているから。
同じOB連中でも、映画監督の岩井俊二や作家の井上ひさしは文化祭の講演会に呼ばれるのに(生徒にね)、佐伯が呼ばれないのはあの作品のせいだろうなぁ。
まあ、ストーリー上締め付けの強い高校を描かざるを得なかったのは分かるんだけどね
>>225 呼んでた呼んでた。何かの拍子に呼んでた。
っていうかそんなの気にする奴滅多にいないよ。
ありゃ、やっぱり呼んでなかったかも。
段々不安になってきた。
暇な時にちゃんと調べとく。
あぼーん
229 :
吾輩は名無しである:03/07/18 20:52
ア、ルースボーイ、読んだけど暗いねえ。
なんかブルーな気持ちになった。
って私だけかな?
230 :
吾輩は名無しである:03/07/18 20:53
そんなこと言うとこのスレの住人に馬鹿にされるよ。
俺もつまんなかったけどね。
231 :
吾輩は名無しである:03/07/18 21:01
自伝的小説を多く書いてる人。
「ルースボーイ」はやたら自分の出身高校が一流の進学校だって書いてあり
ちょっと鼻に付いた。
でも「一輪」とかは良かったな。
風俗嬢が自分の本名(苗字)を告白する所があったけど意味が分からなかった。
誰か教えてください。
232 :
吾輩は名無しである:03/07/19 00:09
>>225-227 「ルースボーイ」は映画化されてて(ただし未上映)、
ロケに出身校の仙台第一高校が使われたらしい。エキストラに生徒さん出演。
「ルースボーイ」。俺もイマイチ。よくできた作品だとは思うけど。
読んだ時期が悪かったな、大学生の時だったから。
233 :
吾輩は名無しである:03/07/19 06:37
>>自伝的小説を多く書いてる人
っていうか、完全な古典的私小説専門作家でしょ。
>>風俗嬢が自分の本名(苗字)を告白する所があったけど意味が分からなかった。
煽り?
ヘルス嬢が在日で実は結婚(離婚調停中)してたから
あぼーん
>>233 煽りじゃないよ。ちなみに↑235さんは俺じゃないよ。
>ヘルス嬢が在日で実は結婚(離婚調停中)
本名の「金佳子」、通称の「松山佳子」、結婚する前の「柳瀬佳子」ってある
からヘルス嬢は日本人なんじゃないの?(結婚前は「柳瀬」という日本名だから)
離婚調停中、つまり結婚している今が旦那の苗字でそれが本名の「金佳子」な訳だから
旦那が在日ってことになる訳でそういう相手と結婚しているせいで暴力を振るわれたり
離婚が難しいのかなという疑問だった訳。
237 :
吾輩は名無しである:03/07/19 14:45
通りすがりですが質問
日本人女性は韓国人男性と結婚すると、韓国式に姓はそのまま。
では日本人女性が在日の男性と結婚した場合、普通どうなるんですか?
ただまた始まったかと思った「チョンどうたらこうたら」だと思ったから、
236さんの言うとおり、俺の文じゃ在日で日本人男性と結婚した事になっちゃうな。
一輪が書かれた時代は日本女性と在日韓国人”男性”が結婚した場合、韓国国籍を強制取得しなけれなならなかった
それで離婚は難しい(韓国での離婚申請も必要。北は裁判でしか離婚は認めてない。ただし在日の場合は今は必要はないが当時はわからない)という意味では?
>>237 今は国籍は変わることはない。つまり夫婦別国籍になるので、違った意味で別姓では?
うちの学校は通称名は絶対に認めてなく戸籍名を義務付けていて
俺の友達は父親だけ朝鮮名(入学時に申告しなければならない))で母親(在日ではなく日本人)、娘、息子は全部戸籍上も日本名だった。
>>238 233さんは朝鮮の方でしたか。
「一輪」のこの文章読むと朝鮮人差別をしてるような気もしないでもない。
(苗字が金だったのを主人公が見て、彼女が自分の苗字を言いたがらなかった理由が
分かった)なんて書いてあるから。
旦那が朝鮮人であることが何か大きな意味がある様にも思えた。
ただ結婚しているという設定にしたいなら相手は日本人でもいい訳だし。
現在話題になってる北朝鮮とか朝鮮総連とか、日本でも一方が離婚を承認しない場合に
調停をする場合があるけど相手が朝鮮人の場合もっと複雑なのかなと深読みしてしまった。
「一輪」が出版されたのは平成3年だけどそれから12年でいろいろ変わってるんだね。
あまり関係ないけど本文に「あちらのものらしい自慢の大理石のテーブル」って下りがあるけど
朝鮮はそういったものが有名な産地なんですか?
私は因みに在日でもオランダ系日本人のクォーターです。
朝鮮の血は全然ないです。
大理石は産地といえば産地。
北の重要施設(忘れた)が内装が総大理石作りで有名です。。
ただし、イタリア製ですが。<世界の大理石の70%以上がイタリア経由の大理石です。
>>239 >「一輪」のこの文章読むと朝鮮人差別をしてるような気もしないでもない。
>(苗字が金だったのを主人公が見て、彼女が自分の苗字を言いたがらなかった理由が
>分かった)なんて書いてあるから。
別にコレは差別ではないでしょう。
日本では在日朝鮮人が被差別の対象になることが往々にしてあるから、
その状況をふまえただけでしょう。
あぼーん
243 :
吾輩は名無しである:03/09/01 02:37
244 :
吾輩は名無しである:03/09/06 00:58
夕刊連載が350回突破なんですけど、いつ終わるんでしょうねえ。
早く終わってほしい。本で読みたい。
これが10月に入ってから最初のレス。
鉄塔家族が終わったのかチェックしてないし。
うわ。まだ終わってなかったよ。一年間っていってたのに。今年いっぱい続くのかな。
がんばるなあ。
もう相当ギャラもらったろうな。たしか新聞の4コマを一年間描いて2〜3千万(人
にも新聞にもよるんだろうけど)だったはずだから。小説だとどうなるんだろうか。
247 :
吾輩は名無しである:03/11/01 01:04
一輪良かったでつ。
248 :
吾輩は名無しである:03/11/01 07:21
小谷野も面白いって言っていたよ。
249 :
吾輩は名無しである:03/11/01 18:33
木の一族購入age
新聞連載って一回原稿用紙何枚くらい?
3枚くらいだとしても、400回は超えそうだから、
確実に佐伯の最長作品だな。
252 :
吾輩は名無しである:03/11/02 18:00
>>251 安いって事はなにせ佐伯だからないだろうとして、一回2万くらいだとしたら
400回≒800万って事か。慰謝料の足しにいくらかでもなればと思うよ。
254 :
吾輩は名無しである:03/11/04 04:07
こないだア・ルース・ボーイ読んだんだけど
終盤で、幹は主人公に嘘をついて結局どこへ
行っていたんだろう?
無粋な書き込みスマンです。
『ア・ルース・ボーイ』たった今、読了。
良いね。
文章は上手いと思わないけど、スルスル読める。
256 :
吾輩は名無しである:03/11/08 13:52
>>254 どこへ行ったのかねえ。それはあまり問題ではないと言うことなんだろう。
それを言い出したら、ピンサロのみどりさんと沢田さんの関係は一体?とか、
幹と子供がいなくなってしまった鮮の生活を沢田さんが不審に思わないのかとか、
いろいろ想像を巡らしてしまうよな。
257 :
日本雀観察協会会長:03/11/12 23:51
ルース・ボーイって今のフリーターみたいな感じだろ。
昔はそれで小説のねたになったんだ。
258 :
吾輩は名無しである:03/11/13 22:17
だから、フリーターになってみて、自分とは何者かっていうのを
若々しい感性でもってつかんだ処に爽快感があるわけで...。
実は漏れ、未だに自分とは何かの答が出てないよ。
あの時の俺は死んだ俺、今の俺こそがホントの俺、なんて思う瞬間がないよ。
259 :
吾輩は名無しである:03/11/13 22:33
そんな問題にお前のようなバカが向き合ったところで、一向に見出せるものとは思えない。
260 :
吾輩は名無しである:03/11/21 15:29
ふう。 久しぶりに図書館で借りて読み直してみた。
イイ! ちょっと滅入るけど
261 :
吾輩は名無しである:03/11/22 03:43
鉄塔家族終了!遅ればせながらおめでとう!
先週完結したとは思わなかったよ。早く本で読みたい。
>254
確かに気になる。「一輪」の中で、昔の高校生の時の彼女はずっと年上の
男と結婚してしまった、と主人公が言っていた。別な話だけど、元のエピ
ソードは同じだろうから、そういうことでしょう、たぶん。
日曜日の朝日新聞に出てたね
264 :
吾輩は名無しである:03/12/11 23:12
朝日新聞見ました。
こんなところがあるのをはじめて知りました。
1〜263まで全部読みました。不思議な世界です。
佐伯氏の作品は3冊しか読んでいないから、この前ネットで2冊買いました。
265 :
吾輩は名無しである:03/12/13 23:40
>>263 もう少し詳しく語ってくれ。不在で読んでいない
266 :
吾輩は名無しである:03/12/14 11:34
267 :
吾輩は名無しである:03/12/14 22:20
そうそう、
「いつもそばに本が」というタイトルで
今日が最終回の“下“でした。
写真入。
で、自分は幼児期における性的虐待の被害者であることをさらっと
打ち明けつつ、その詳細には一切触れずに終わらせてた。
知 り た か っ た ら 本 買 っ て ね ♪
ってことだろう、たぶんw
269 :
吾輩は名無しである:03/12/14 23:37
さえき かずむぎ?
270 :
吾輩は名無しである:03/12/15 00:00
俺は先週のしか読んでないけど、
旋盤工(だっけ?)として働いてたとき、
疲労で小説も書けずというなか、
シモーヌ・ヴェーユを読んで、
労働そのものに喜びを見出すことを学んだ
というような内容だった。
電気工じゃないかな。
旋盤工やってたっていうのは思い出せないな。スマソ
273 :
吾輩は名無しである:03/12/29 00:41
なんかここに入りにくくなったのは私だけ?
274 :
吾輩は名無しである:04/01/25 00:23
地味ながら保守
「木の一族」文庫、なかなか書店にないんだよね。
「ア・ルースボーイ」はあるのに。置けよ! と愚痴るレスでした。
鰯さん久しぶりに見た・・・
ブックオフでよく見るけど木の一族
277 :
吾輩は名無しである:04/02/16 01:18
あ、まだ生きてた。
278 :
吾輩は名無しである:04/03/07 15:12
三月に入ってから最初の書きこみ。
HPまだ復活しないのかな。
食えてるんですか? この人は。
慰謝料だのローンだので大変なんでしょ?
他にも連載持っているし、奥さんの仕事もあるから食えてはいるでしょう。
サイン本
282 :
吾輩は名無しである:04/05/28 00:14
来月21日に『鉄塔家族』でるよ
サイン本
284 :
吾輩は名無しである:04/07/10 05:02
age
285 :
吾輩は名無しである:04/07/22 16:41
私はこの人の高校の後輩です。
仙台一高だっけか
287 :
吾輩は名無しである:04/09/02 19:09
彼の文学的才能については認めるが、
元妻を悪いヒト的に描写している点がいただけない。
彼の私生活を知っているわけではないけれど、
離婚に至った経緯もお互いに非があるんだろうし。
こういう風に描写される元奥さんの気持ちを考えたことがあるんだろうか、彼は。
今は落ち着いた生活をしている様子が近著から伺えるが、
実は読者がひそかに期待しているのは
彼のスキャンダラスな今後の私生活を垣間見ることではないのだろうか。
288 :
吾輩は名無しである:04/09/02 19:23
289 :
吾輩は名無しである:04/09/07 21:56
新作本高いね…漏れ貧乏だから買えね…
>>287 ひとことでいうと、きみは読解力ゼロ。
後半2行は少しだけ同意だが。
291 :
吾輩は名無しである:04/09/19 15:38:54
ア・ルース・ボーイの宣伝文句が「セカチューに感動したらこれ」みたいな感じだった…
293 :
吾輩は名無しである:04/12/23 11:53:57
朝日の朝刊に写真載っていたけど、ずいぶん太ったね。
295 :
吾輩は名無しである:05/01/13 23:26:04
このスレ立ったのが2001年だなんて。
淡々と伸び続けて、295。佐伯さんらしいですね。
296 :
吾輩は名無しである:05/01/13 23:39:03
風景描写がいいね。
それだけでも読む価値あり。
「一輪」 はぐれそうな天使 なのが弱い。映画の方は研なおこ、こっちは泣ける。
骨太感のある作家は今は少ないな。
佐伯一麦と盛田隆二なんかにはそれがある。
299 :
吾輩は名無しである:05/03/16 16:22:25
「ショート・サーキット」福武文庫
発売時に買ったけど、未だに読んでいない・・・
興味が外国文学に移ったからなぁ
このスレを読んでたら面白そうなので読んでみようかな。
ルース・ボーイや一輪は大好き。
あ、木の一族も積読放置してたな・・・
300 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 18:49:57
福武文庫の『ショート・サーキット』をブクオフで入手。
読んでみたけど、『ア・ルース・ボーイ』と比較すると
ちょいと青さが感じられた。と地道にage。
301 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 21:53:15
今までのところ、最高到達点は『木の一族』だと思う。
その後はその後でまた良いんだけど…
今読んでます。
退屈かもしれないけど、ところどころで佐伯の生活、
彼の感性でしか嗅ぎ付けない匂いのような感覚が垣間見られて、
やはり独特で興味深いこと書いてるなって思いました。
あとやはり描写力はすごいですね。
いろいろな人の視点で書くところは、あまり踏み込めてなくて、
それなら一人称で書いたほうがよかったかなって思います。
誰かがみんなキャラクター同じって書いてたけど、
それは主人公の傍観的な視点から抜け出ていないからだと思います。
鬱病で自殺未遂ってのがびびった。
結構追い詰められてたのね。
304 :
299:2005/06/07(火) 21:31:48
「ショート・サーキット」読了あげ
電気工事の描写が良い
(仕事柄、電気工事の現場によく立ち会うので面白かった)
これから「木の一族」読みます。
とちゅうで止ってしまった。
早く再開しなければ(鉄塔家族)
306 :
吾輩は名無しである:2005/06/21(火) 18:38:57
>主人公の傍観的な視点
こういうとこは誰かに似ていると思ったんだけど
名前が出そうで出ない。。。
鉄塔家族
途中になっててそのまま読んでないや…。
308 :
吾輩は名無しである:2005/08/05(金) 21:56:55
いいよ
309 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 20:40:27
講談社文芸文庫の「ショート・サーキット」買われた方います?
大型書店(紀伊国屋、1st、くまざわ)まわったけど、どこも置いていない…。
発売延期になったのかな?
311 :
吾輩は名無しである:2005/10/25(火) 18:00:53
この人って高卒?
312 :
吾輩は名無しである:2005/10/25(火) 18:19:31
なぜか結構よんでる。
乾いてるけど暗い。
キライじゃないが。
暗くはないと思う。
むしろ希望が満ちているのでは。
なかなか強かな作家だと思う。
俺がネット始める前からあるのかこのスレ・・・
315 :
吾輩は名無しである:2005/11/03(木) 00:11:09
高卒だよ。本人は中退したと思っていたが、後に卒業証書が届いたとかなんとか。
>>316 ちょっと亀レスだけど、
>>50を読むと中退が正解みたいだよ。
卒業証書が届いたのは、学校側の体裁のためでしょうね。
本のプロフィールとか見ても、ちゃんと『中退』って書いてある。
318 :
317:2005/11/03(木) 20:51:00
高校中退!?
すげぇな。そんでこれだけの作品が書けるのか。
やっぱり、学歴と才能に相関性はほとんどないんだな。
320 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 18:09:35
一流校でしょ
半村良は卒業したっけ?
321 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 18:44:16
ア・ルース・ボーイしか読んだことない。なかなか面白かった。私小説なのかなぁ?
322 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 22:56:17
「ア・ルース・ボーイ」なら読んだことあります。
山田詠美さんの解説もよかった。
323 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 23:36:18
佐伯一麦と山田詠美って、同じ年で割りと仲良さそう。何かと対談したりしてるし。
保守
325 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/14(土) 23:47:09
今の奥さんとはどこで知り合ったの?
326 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/16(月) 15:56:10
エンタクシーで野口富士夫の荷風について語ってな。
佐伯はいま暇な時には「断腸亭日乗」を読んでるそうな。
327 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 08:52:05
今、朝日放送の「おはようパーソナリティ」で道上洋三が、
散歩歳時記の「日々是〜取材」(?)を、朗読していた。
1度「かずみ」を「かずま」と読み間違えた。
329 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/04(土) 01:34:25
文庫で著者近影みたら良い男じゃん
小説の内容が理解できた
>>328 三年になる間際か三年になってから中退、の可能性はないのかな?
知人が三年になってから家の事情で中退したんだけど、卒業アルバムに名前も
顔も載っているんだよね。
331 :
吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 14:30:58
『川筋物語』の文庫版を読んだ。
地元の名前がバンバンでてきてびっくりした。
入学と同時に同窓会入りさせられる学校だと、中退者も同窓会名簿に載りますよ。
仙台一高はア・ルース・ボーイだと締め付けの強い学校のように書かれているけど、凧揚げが上手いと単位をくれるらしいからなあ。
>>332 あそこはそんなに呑気な学校だったのか!
334 :
吾輩は名無しである:2006/04/22(土) 19:20:10
『川筋物語』か、
地元じゃないんでイマイチ乗れなかったな。
335 :
300:2006/04/23(日) 22:50:29
『川筋物語』は小説というよりエッセイみたいなものなのデス。評価C。
『ショート・サーキット』は評価B。
『ア・ルース・ボーイ』評価A。
『木の一族』評価A。
『一輪』評価B。
『鉄塔家族』評価B。
未読作品も多し。。。
336 :
300:2006/04/24(月) 23:48:01
『川筋物語』の解説には私小説を地誌に溶かしこんだ野心作だとかなんとか、
どうとでもいいやがれみたいなこじつけ評価がされてはいたんだが、
もしかしてそういう評価をする人間もいるんかいな、って感じではあり升。
電気工事技師やってんだよな
338 :
吾輩は名無しである:2006/04/24(月) 23:58:35
そう。「やってた」だけどね。
しかし佐伯はなかなか頭のいい作家だと思うよ。
私見では、電気工事の仕事の経験は小説にも活かされている。
配線を辿ることは小説のプロットをたぐることにも通じる。
なんてことはどこかの批評家が言ってたりするかな。
339 :
338:2006/04/25(火) 00:04:50
1990年代に小説をガンガン発表した小説家では
佐伯は最も気になった作家の一人だなあ。
阿部和重や町田康なんかとは異質ではあるけれど、
妙にひきつける何かを持ってる。
340 :
吾輩は名無しである:2006/04/27(木) 22:12:10
講談社文芸文庫の「ショート・サーキット」は
福田和也の解説が萎える。
341 :
吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 12:35:15
この人の鬱って深刻なのかね?
342 :
吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 02:35:14
福田和也の解説いいじゃん
343 :
338:2006/05/07(日) 23:16:11
福田和也は佐伯をかなり評価してるみたいだね。
しかし、結構好きな阿部和重も佐伯も高校中退とは。
344 :
338:2006/05/14(日) 17:03:24
古井と佐伯の対談を読んでびっくりした。
佐伯って頭がいいんだなあ。
345 :
吾輩は名無しである:2006/05/14(日) 22:10:25
激ダサ糞作家
346 :
338:2006/05/14(日) 22:35:40
ふむふむ。「激ダサ糞作家」ですか。
そういう意見があることはまあ悪いことではないね。
読んでる人も多くなさそうだし。
古井と佐伯の対談集『遠くからの声』は、
佐伯は葛西善蔵や嘉村礒多のほか、リルケにも言及したり、
なかなか興味深い内容。
347 :
338:2006/05/21(日) 16:17:32
こういう骨太作家はあまり人気がないんだな。
佐伯経由で嘉村礒多を少し読んでみようか。
348 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 20:25:32
保守
349 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 20:43:17
たんなるドキュン。
自殺?
351 :
338:2006/07/02(日) 22:48:08
嘉村礒多を佐伯経由で読んでみたよ。
「業苦」と「崖の下」。
佐伯が惹かれるのはわかるね。
352 :
吾輩は名無しである:2006/07/03(月) 00:55:11
もうすぐこのスレは5周年か。。。よく保守されてるもんだ。
353 :
338:2006/07/08(土) 11:59:58
佐伯は芥川賞とってなかったんだな。
この人もまた「芥川賞を与えそこなった作家」か。
野間文芸新人賞が邪魔したか。
354 :
吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 08:45:49
>>337 > 電気工事技師やってんだよな
その頃にアスベストを大量に吸い込んでしまったらしい
355 :
吾輩は名無しである:2006/07/13(木) 17:25:29
早死にしそう
356 :
吾輩は名無しである:2006/07/14(金) 13:37:57
誰でも今日にでも死ぬかもしれん
357 :
吾輩は名無しである:2006/08/07(月) 20:27:04
保守
358 :
吾輩は名無しである:2006/11/01(水) 17:12:59
佐伯さん、大好き。
この人の初期作品のように、ちょっとプロレタリア文学入っているような
最近の私小説を読みたいのですが、おすすめなどありましたら
ご教示のほどよろしくおねがいいたします。
359 :
吾輩は名無しである:2006/11/01(水) 17:49:09
『鉄塔家族』読んだけど、どこがいいのかわからなかった。
保坂和志の小説の出来損ないみたい。
360 :
吾輩は名無しである:2006/11/01(水) 17:50:58
>>359 前の女房と別れてからの作品は面白くないよ。
361 :
吾輩は名無しである:2006/11/13(月) 02:09:08
>>358 亀レスだけど、佐川光晴「虹を追いかける男」なんかどうかな
362 :
吾輩は名無しである:2006/11/28(火) 19:48:55
>>361 ありがとうございます。
アマゾンで注文しました。
363 :
吾輩は名無しである:2006/12/05(火) 21:33:48
保守あげ
364 :
吾輩は名無しである:2007/01/15(月) 09:03:18
「木の一族」は繰り返し読んだ。
良い小説だと思いました。
考えてみると、良い事も恐ろしい事も、
日常の中にある。という当たり前のことを
当たり前に書いているという印象を受けました。
そしてそれが励ましになりました。
そもそも私小説の定義は随分揺らいでわからないものだと思います。
山口瞳のエッセイと葛西善蔵の小説を同じラインで考えて良いものか?
と思います。
福田某とか色々言っていますが、どうだっていいだろ。と思います。
今、自分に書けるのはこれだけで、これ以上書くと嘘になる。
が佐伯氏のスタイルだと思います。
地味だけど、細く長く読まれる良い作家だと思います。
365 :
吾輩は名無しである:2007/01/18(木) 01:26:01
366 :
吾輩は名無しである:2007/02/14(水) 19:33:01
保守
367 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 12:36:57
あげとく
368 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 19:27:16
新潮社から、新作?出るよ
『石の肺 アスベスト禍を追う』
ISBN 4-10-381404-7
369 :
吾輩は名無しである:2007/03/25(日) 22:49:02
保守
この土日、じっくりと時間をかけて文藝文庫の5編を読んだ。
堪能した。
「木を接ぐ」「端午」「ショートサーキット」「古河」「木の一族」
こうして並べると、佐伯はどのような決意で小説を書き継いできたかがわかる。
ケレン味のない文章。巧く見せようとしていない文章。自分を大きく見せようとしていない文章。
あの時代は「バブルな時代」だけではなかったことを結果的に証言している一つの家族の流れ。
ちなみに、解説の福田和也の評は的確だと思う。確か「木の一族」は「作家の値打ち」でも91点だった。
>>364 >地味だけど、細く長く読まれる良い作家だと思います。
そうだな。自分のスタイルを持ち志を揺らさずに
マイペースで書き続けてもらいたい作家。熱心な読者はどこまでも
追っていくだろう。
>>370 的確な評だけ採用し点数なんぞは放置しておけばよろしい。
点数付けは福田のコロンブスの卵的生き残り術。あれで息吹き返した