クリストフの生き様について一言。
2 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 02:11
読んでる人間そんなにいないだろう
ジャンはヨハネ、クリストフはクリストフォロスでいずれもキリスト教の聖人の名だね。やっぱり作者は意図的にこの名を選んだのか?
そうなのか・・・いい本なのになぁ。
>3
そうかも。「ジャン」はともかく、クリストフは常に
神聖な宗教心を抱きつづけてたから
6 :
匿名希望さん:2001/07/19(木) 02:31
今日はあなたが新しく生まれいずる日です。
7 :
吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 22:31
このシリーズの中盤に出てくるアントワネットという女性が好きだ。
早世したのがなんともいえないほど悲しい。
8 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 00:10
読んだ。
トルストイの復活に近い印象。
構成は単調だが個々の場面の素晴らしさや登場人物の造形が素晴らしい。
ありゃ、最悪な文でゴメン。
鬱だ…
10 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 05:03
彼の女性遍歴も波乱万丈だった。
11 :
吾輩は名無しである:2001/08/19(日) 13:50
だれの翻訳がいちばん感情移入できる?
私は河出書房新社の全集に収録されている片山敏彦訳で読んだのだけど、
いかんせん語調が古めかしい。悪くはないと思ってるんたけど。
12 :
1:2001/08/22(水) 07:27
>>11 比較出来るくらい複数の翻訳を読んでるとは恐れ入いやす。
1は新潮文庫版の新庄嘉章訳を読んだ。冒頭からスっと入
っていけたよ。
13 :
吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 15:40
厨房の頃、繰り返し読んだよ(岩波文庫)
この小説には全てが詰まっている、と思っていた。
この小説の性描写はある意味、すごいもんがある。
14 :
11:2001/08/22(水) 17:50
なんか『ジャン・クリストフ』の話で盛り上がれるのって
端的にうれしいッス。
すべてが詰まってるって、あなた、いいこと言うねえ。
>>13 新庄嘉章訳、読んでみよう。このひとの訳にはずいぶん世話
になった気がします。
>>11
15 :
1:2001/08/22(水) 18:01
>>14 そうなのよ フランス文学板でも話題にさえ上がらないのよ。
悲しいのよ。
>>13 全てが云々
激同 俺のバイブルなのさ。この小説読む時は背筋がピーン
と伸びるのです。
16 :
1:2001/08/22(水) 18:12
>>13 追加
1は三十路でクリストフデビューしたのだけど、厨房のピュアな
魂でこの小説を読むとどのようなスゴい衝撃をうけるんだろう?
17 :
13:2001/08/22(水) 22:00
僕は厨房の頃、音楽家になりたかったので、
参考書として読み始めたと思う。(イテ
しかし、ピアノの練習を忘れて読みふけってしまったよ。
おそらく音楽的なエクスタシーをこの小説から感じていたと思う。
まだ、頭の中に感触が残っているが、
この小説の最終場面を読みながら、当時の僕は完全にラリっていたように思うよ。
結局、僕は転向して文学研究者の道に入ってしまった(鬱だ死のう
>>17 ジャンクリを読むにしては知性の欠片も感じさせない文章だな。
19 :
吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 23:28
>>18 ジャンクリは知性で読む書物ではありません
生命の熱い息吹を感じてください
20 :
ちなみに:2001/08/22(水) 23:52
フランス本国ではあまり好まれていないと聞きました。
文体が平板なのでフランス人には耐えられない、とか。
21 :
吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 23:56
>>20 皮肉なフランス人には好まれないだろうなあ
教養小説っぽいから、ドイツ人には好まれるかも
22 :
吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 23:58
ベートーベンがモデルだって本当ですか?
23 :
フランス語原文は:2001/08/23(木) 00:36
文法的には平明で、そのまままじめ?にずーっと平板な描写を重ねていく
っていう感じの文体でした
愚直とでもいうべきか。ひねったような言い回しは全然なし。
>>19 厨房氏ねよ。
あれは倫理小説だろ。
>>22 何を今更。
少し来ない間にこの板も掃き溜めになってるな。
25 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 00:57
>>24 倫理小説ってはじめて聞いた
君の造語かい
26 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 01:05
27 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 02:09
>>25 >>24はギリシア文学専攻かと思われ。
そうでなければ相当な手練れ。
もっともあなたの言うように造語だったらドキュンの可能性も大いにあり(笑)
28 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 02:43
ツヴァイクは「クリストフ」を絶賛していましたね。
29 :
1 ◆L5hJ/hTI:2001/08/23(木) 03:14
ありゃ 荒れ気味? 憐れな奴だ(w
30 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 06:48
フランス語の先生が、この小説は
まともに論じるのは難しいと言っていた。
31 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 06:56
雲に向かって左に逝けとか
なんとかいってたよね>クリストフ
おれはちょっとひいた
32 :
吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 09:12
なんでクリストフで荒れなくちゃならんのだ。
教養小説だろうが倫理小説だろうが、そんなことで
ドキュンかドキュンじゃないか線引きしたところで
まるっきり無意味ではないか。渡辺一夫も言ってい
たはずだ。「そんなことをして何になる!?」
>>24、いいかげんにしなさい。
33 :
草双紙趣味:2001/08/23(木) 15:41
ゴトフリートおじさんにムーミンのスナフキン感じたの
私だけ?あと、何たらいう音楽好きのじいさんとクリストフ
の挿話、残酷
34 :
名無しさんは故郷をめざす:2001/08/23(木) 20:56
工房のとき夢中になった作品。
ゴットフリートは典型的放浪型の叔父さん。いわゆるスナフキンタイプ。
昔はゴットフリートが好きだったけど、年取るとメルキオールの方に
感情移入してきた。
アントワネットとオリヴィエのジャナン姉弟は薄幸すぎ。
個人的にオリヴィエ・受難と呼んでた。
新庄嘉章の意訳はロマンチックすぎて原語に忠実でない気はする。
まとまりのない書き込みでスマソ。
35 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 00:16
出る死ぬ覚悟
てどういう意味
36 :
1 ◆L5hJ/hTI :2001/08/24(金) 00:50
>>35 スレ立てる→スグ沈む
ていう意味
コレ言ったら皆に撲殺されるかもしれないケド、俺クリスト
フに始終自分を投影して心読した。青年期の皮肉あふれる
精神、せつない位の純粋性、芸術への達観、激情に駆られ
る行動、無愛想、夢想癖・・・・
俺じゃん!・・みたいな
37 :
草双紙趣味:2001/08/24(金) 01:34
性の目覚めとか
最初同性愛的に入るあたりがドイッチェ
(のフランスから見たイメージ?)
そのあと人妻だっけ?
38 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 01:39
>そのあと人妻だっけ?
ザビーネ!
>>36 普通じゃないかな。
そうじゃないとあれを読むのは単なる苦痛になりそう。
40 :
名無しさんは故郷をめざす:2001/08/24(金) 06:20
人妻ザビーネも死ぬんだよね。はかなげでよかったな。
クリストフに片思いする女の子はローザだっけ?
登場する女性の一人ひとりが皆、生き生きしていた。
コレット姉さんに嫉妬するグラチアちゃんに萌えた。
41 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 11:52
だれか「魅せられたる魂」の感想を聞かせてください
読もう読もうとは思っているのだが、あの厖大さが・・・
42 :
名無しさんは故郷をめざす:2001/08/24(金) 20:48
>「魅せられたる魂」
新潮文庫第1巻で挫折。
43 :
吾輩は名無しである:2001/08/26(日) 04:57
ジャンクリストフ、高校生の頃の忘れられない本だ。ロマンロラン、ロマンロランと
うわごとのようにつぶやいていた。が、魅せられたる魂は、冒頭から気恥ずかしくなって
しまってすぐに読むのをやめてしまった。今は読んでみたいとは思っているが、また過剰な
レトリックに気恥ずかしさを覚えてしまうだろうと思っている。
新章さんの岩波新書から出てるロマンロランの小伝もなかなかよかったよ。
今は絶版みたいだけど、古本屋にはあるんじゃないかな。
新章さんてどんな人だったんだろうなぁ・・
44 :
43:2001/08/26(日) 05:00
新庄さんね。字をまちがえました。(笑)
45 :
吾輩は名無しである:01/08/27 06:38 ID:5Qjuc6Wc
シュルツ老人好き。ええ人や。
46 :
名無しさんは故郷をめざす:01/08/27 18:44 ID:Y31sI4zE
シュルツ老人ってどの人だっけ?
オイフラート老は憶えてるんだけど(大好き)。
47 :
1 ◆L5hJ/hTI :01/08/29 02:17 ID:OSnNYbJU
>>46 クリストフの楽曲集をみて大ファンになり、ファンレター
を送った気のいい老人。
他に2人の友人が登場、仲良し3老人の一人。
引用したくてもあの量では検索不可能なのがツライ。
48 :
吾輩は名無しである:01/08/29 21:43 ID:1Ft8TGEc
「ただ、待ってるのだ」
って、待ってて芸術が作れるわけないだRO
と思った厨房時代の俺に乾杯
>>47 確か、シュルツ老人の家の鳩時計の音に
クリストフが激怒するシーンがあったよね。
あれ好きだった。
オイフラートはクリストフが憧れる指揮者の名前だっけ?
記憶がごっちゃになってるな(汗)
脇のキャラクターがやたら魅力的だったなあ。
クリストフの弟の名前は上がエルンストで、下はルイだっけ?違う気がする…。
この小説に影響されてクラシックにハマった。ピアノにも。
50 :
吾輩は名無しである:01/08/30 01:18 ID:p9U238j6
浪漫・炉欄は実際、区リスト府に
どういう音楽を作曲させたかったんだろ?
(あるいは、させたつもりだったんだろ?)
51 :
作品本位:01/08/31 03:13 ID:ci.YWRqg
いsかし、岩波文庫はひどい訳だと思わない?
新装版の4卷まとめて買って、損したよ
>>24 この作品、自らに投影させて読むと、
自分の欠点や苦労が鮮明に浮かび上がってくる。
でも、そればかり考えると鬱になるのだが。
ともかくある意味では「倫理小説」ともいえるよね。
53 :
吾輩は名無しである:01/10/09 23:48
>>34 アントワネットとオリヴィエは両親を失って
精神的肉体的にかなり追い詰められていたんだよね。
54 :
吾輩は名無しである:01/10/10 06:58
ジャンクリストフが音楽家に与えた影響はどれほどのものなんでしょうか?
55 :
吾輩は名無しである:01/10/10 07:05
納得できない部分は、クリストフが修道院に入りたいと望んでいる青年をひどく
嫌うところ。現実からの逃避であるような信仰のあり方を嫌ってるんだろうけど
なんか優しさがないなぁと思いました。
あとどうしてあんなにも、ブラームスを嫌ってるんでしょう?ベートーベンの模倣
に見えるから?
56 :
吾輩は名無しである:01/10/26 20:54
クリストフも苦労に苦労を重ねたのが味わえた。
けど情熱にみなぎっていて、イメージとして短調の交響曲といえそう。
57 :
名無しさんは故郷をめざす:01/11/06 11:08
わ、まだこのスレ在ったんだね。
少年少女世界文学全集で、児童向け版を読んだのが最初。
あの挿し絵の印象が強くて。
58 :
吾輩は名無しである :01/11/06 15:27
大1から大2にかけて読んだよ。
ベートーベンヲタだったから行着いた小説なんだけど
そういう点でも最高だったけど、それ以上にのめりこん
でしまった。いまでも好きな場面を読んでは感動する。
59 :
吾輩は名無しである:01/11/11 15:43
まだ読んでないけど人にすすめられた。
暇ができたら読むよ。
応援よろしく。
60 :
奥様は名無しさん:01/11/11 16:17
初めて読んだ時、何か、尋常じゃない感覚を味わった記憶がある、
15歳の夏。
61 :
吾輩は名無しである:01/11/11 21:08
「魅せられたる魂」の文体の方が殺人的だと思う。
奔流のような言葉と情熱の渦、立ち上がる労働者階級・・・・
62 :
吾輩は名無しである :01/11/12 00:47
「君の真心にくちづけする。」とかの友達同士
の手紙のやりとりが情熱的なんだけど
ちょっとおもしろかった
63 :
吾輩は名無しである:01/11/12 03:25
こないだキャバクラに行った時、文学部卒のおねーチャンがついた。
彼女はジャンクリも読破したらしくて、話は当然ジャンクリモード
へ突入した。こんな高尚な会話をしながら、「ちち触らせろ!」
・・・とは言えず、その日の俺はクレバーでジェントルなおじさま
になってしまった。
64 :
吾輩は名無しである:01/11/12 14:21
キャバクラでジャンクリモードはなんだかすごい
65 :
吾輩は名無しである:01/11/26 15:30
なには友あれジャン・クリストフは知られざる傑作だ
66 :
1 ◆L5hJ/hTI :01/11/26 23:50
このスレは、
決して沈みきる事無く、
密かに2chの深淵に留まり、
光を放ちつづけるのだ。
そう 果てることの無い、
頑強なクリストフの魂のように・・・・・
なんつったりしてからに。
67 :
吾輩は名無しである:01/12/05 13:58
「こんなところにジャン!クリトリス!」ってのは?>63
>>67 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
70 :
吾輩は名無しである:01/12/18 09:47
ジャンクリトリスは日本で特に人気があるのかな?
なんか欧米ではマイナーなイメージがあるが。
フランス小説っぽくないし。どない?
71 :
吾輩は名無しである:
芥川さんが大学の講義をサボって読んでた本ですよね。