180 :
吾輩は名無しである:02/02/10 04:39
個人的には文学はこれからどんどんテーマ的なものは言うに及ばず
手法的な部分も保守化してゆくと見ているので、ピンチョンは
時代の遺物として残るくらいでしょうね。残るとすれば。
こういう作品群にいい加減飽きがきている人は多いでしょう。
181 :
吾輩は名無しである:02/02/10 04:51
一読して趣旨が明解であるにもかかわらず、実は多様な解釈を
許容するような作品がこれからの文学のあり方だと思います。
一読して「難解」な作品など、誰も読まなくなるし、
書く人もいなくなるでしょう。
182 :
吾輩は名無しである:02/02/10 05:02
自称出来のいい日本の(強調)英文科生の卒業論文の題材として
消費され続ける。あと十年くらい。
183 :
吾輩は名無しである:02/02/10 05:18
なんかルサンチマンの臭いがする
184 :
吾輩は名無しである:02/02/10 05:21
179〜182はなんかイヤなことでもあったのか?
ピンチョンだいすきっこに虐められたの?
別にふつうにおもしろいと思った。
ヴァインランドと競売ナンバー49の叫びしか読んでないけどね。
難解というか、注釈や解説については、アメリカに住んでいれば
半分以上イランだろうなとは思った。
>果たして文学史に名を残すのか、はなはだ疑問です。
残すでしょう。
あなたの言う「文学史」が何を指しているのか、単なる「古典」と認定
された作品の「特権」化のための用語でしかないような気もしますが、
ピンチョンは大いに「文学史」的な伝統を利用している作家です。
その点では「文学なんて研究するインテリ野郎」のための作家かも
しれません。
ただし一方で、ピンチョンが"V."を出版した当時、「やべぇカッコいい」
というだけで読んでいた若者も結構いたらしいし、しかも『ヴァイン
ランド』なんて立派に(?)エンタメしてます。
というか、ピンチョンってオタクと正統派文学(なんてものがあるのか
俺は知らんし、この並置が正しいかどうかも知らんが)の境界漂ってて、
それが面白い。
つーかインテリ上等。
186 :
吾輩は名無しである:02/02/10 07:18
ピンチョンは基本的にぜんぶエンタメです。
そこが凄いところ。
187 :
吾輩は名無しである:02/02/10 08:21
此処の人、是非パワーズスレにもいらしてください。
188 :
我輩は名無しである:02/02/10 09:32
>179
バッシング?されてるが、俺はまったくのところ同感です。
>185
ピンチョンが"V."を出版した当時、「やべぇカッコいい」
というだけで読んでいた若者も結構いたらしいし
「読んでいた」じゃなく、「買った」の間違いでしょう。
せいぜいが部屋にインテリアとして置かれているって感じ
ではないでしょうか?
>つーかインテリ上等
179はその手のノリが嫌いな人なのではないでしょうか。
189 :
吾輩は名無しである:02/02/10 10:18
自分のことだけでなく、人間や世界について真剣に考えて
いろんなもの読んでる人なら、だれだってピンチョンを
楽しめると思うのだが。
エンターテインメントとしては好みがあるだろうけど、
文学としてはどうみても優れている。
あらゆる優れた作品がそうであるように、ピンチョンの作品も
読み手の考え方や価値観なんかを映し出す鏡ですよ。
(以下略)
>「読んでいた」じゃなく、「買った」の間違いでしょう。
読んでいたらしいですよ。だいたい英語自体はそんなに難しくないし。
内容はぶっ飛んでて面白いでしょ?
だいたい、読んだんならどこのどの部分が難しいのか教えて欲しい。
ま、別に良いけど。
191 :
吾輩は名無しである:02/02/20 03:15
話題もないのにage
192 :
吾輩は名無しである:02/03/10 02:53
age
193 :
吾輩は名無しである:02/03/10 08:56
エンツィ−アンたんを監禁したい。
194 :
吾輩は名無しである:02/03/20 19:25
おらよっと
195 :
吾輩は名無しである:02/03/24 06:19
sasugenimouneru
196 :
我輩は名無しである:02/03/24 11:06
要がないんならあげるな。
197 :
吾輩は名無しである:02/03/26 01:22
しかし学生サンなら今のうち読んどくべきだと思うなあ。
おれなんかの場合、学生時代は読みたくても
「重力の虹」の翻訳は無かったよ。出てたのサンリオ文庫の「ロットNo.49」まで。
「V」なんかは上下巻で国書で高価で買えなかったから
図書館で借りて読んだよ。
「重力の虹」未だに本棚の飾りだよ。やっぱ社会人になると
あーゆーの読み辛くなるのよねぇ。興味無くした訳じゃないんだけど。
198 :
吾輩は名無しである:02/03/26 02:35
しかし「メイソン&ディクソン」新潮のクレスト・ブックス
で出るんだったらサイコロみてぇーな本にならねぇかぁ?
今年で三回生
貧乏人なので生活の為にバイトもしながら
夏休みくらいから就職活動・・・
読めるかな〜今年中に
まだ『V.』しか読んでないんだけど
他に読む本もあるしな
・・・といってる間に200ゲットおおオオオオオ
皆さん原書で読まれるのですか?
え、クレストで出るの?<メイソン&ディクソン
203 :
吾輩は名無しである:02/03/27 01:18
おお、レスサンクス! なんと『アンダーワールド』も出すんだね、新潮。
俺的にはこっちの方が作品として上だと思うけど、でも売れないだろうなぁ…。
ピンチョンは別に急がなくてもいいだろうけど(次の作品まで何年かかること
やら^^;)デリーロの紹介はもっと積極的にやって欲しいなぁ。
205 :
吾輩は名無しである:02/03/28 01:28
>デリーロの紹介
「リブラ」「ホワイトノイズ」「毛沢東2(スマソ「マオ2」です)」
と、まあまあな感じっすか。
なんか「ラトナーの星」ってーのが「重力の虹」と比べて
遜色のない作品(の2つのうちの1つ)、と風間賢二氏が
あちこちに書いておりますが、そんなに凄いんっすか?
お読みでしたらご紹介をば<ixion殿
そっか、けっこう訳されてるな。けどごめん、「ラトナー」は読んでないん
だな^^;たしか宇宙人と交信しようとする話だったような気がするが。
でも、最近の"UnderWorld"と"The Body Artist"の2作は読んでて、それらが
デリーロの作家としての広さを示す対照的な作品なので、早く訳して紹介して
欲しいとは思ってる。
前者は野球と冷戦/核戦争の危機、さらに廃棄物問題やエドガー・フーバー
まで広く扱う「大」作品だが(そのせいで途中で破綻している感もある)、
後者はひとりの人物の心を掘り下げ、深く静かに「哲学」している作品だと
思う。
俺はいまだに「ホワイトノイズ」や"The Names"がデリーロの最高の作品
と思っているが、この2作品もまた現代文学の素晴らしい収穫だと思う。
デリーロ、ギャディス、ギャスは、ある意味でピンチョンを補完し、超えて
いる作家たちだと思う。
207 :
吾輩は名無しである:02/03/29 08:03
>ピンチョンを補完し、超えている作家たち
わ、ギャディス大作「認識」とか「JR」とかなんかも
お読みなんですか?(凄げっ)
あのへんすっ飛ばして、パワーズだ、エリクソンだ、
って事に日本はなってますが、多少は紹介しせんといかんのでしょうね。
ギャディス『カーペンターズ・ゴシック』は訳されてるよね。
『認識』は途中できちんと読むのやめて飛ばし読みしたけど^^;
最初の奥さん死んでからのところは面白かったけど、絵を描きはじめて
からは少しダルくなるんで。
『JR』は、あの会話での文の構成に慣れて、法律や経済、その他
雑多なものに興味があれば面白いです。もちろん長いけど。
あと前半にエントロピーの話が出てくるんだけど、何でこの時代の
アメリカ作家はエントロピー、それも熱力学の方だけ(生起確率の
方ではなく)に関心があるんだろう、と思った。
ギャスも『アメリカの果ての果て』と『青について』は訳されてるけど、
それ以外の紹介がまだ。パワーズの紹介よりこっちが先だろ、とか
ちょっと思ってしまうけど、この人のもカタいからなぁ。
209 :
スマセン、ちょっと空きましたが、:02/04/01 01:16
へぇ〜、「JR」もあの手のてんこ盛りブンガクなんですねぇ〜
ギャディスの短編(笑)「カーペンターズ・ゴシック」もちょっと
興味持ちました。(去年翻訳出てたのかっ!)
>紹介
あと、クーヴァーとかマッエルロイ(マッケルロイ?)
とかなんでしょう?
マッエルロイ(マッケルロイ?)の「プラス」とかゆーのが、
数年前何かの本の後ろに近刊予告で出てた記憶があるんだけれど
あれどーなったのだろう?
(一般的にミステリー作家と認識されてる)エルロイの新シリーズは
デリーロの「リブラ」からインスパイアされて書き出したとかなんとか
インタヴュー記事で読んだなぁ...
保守
211 :
吾輩は名無しである:02/05/03 08:43
ポール・オースターの「偶然の音楽」が文庫ででていたので買って読んだ。
「重力の虹」にそっくりの話だと思った。
積み上げる城石の壁(偶然の音楽)=ゾーンの境界(重力の虹) ね。
数年前から本人降臨なエッセイとか多い(?かどうかはわからん)けど
結局どうやって食ってるのかね
この手の数十ヶ国語に翻訳されてる作家って
やっぱ印税すごいんでは?
しかしそれ以前にピンチョンの作品って、
純文学系としてはベスト&ロングセラーの方じゃないのか?
214 :
吾輩は名無しである:02/05/14 22:49
age
215 :
吾輩は名無しである:02/05/22 04:41
216 :
吾輩は名無しである:02/05/23 04:26
ピンチョンの女性観てのはどうなんでしょうか。
重力の虹は読んでないけれど、Vなんかには女への不信感がけっこう出てると思う。
無能で「物」に取り憑かれている主人公に対して、「物」化していく女が彼を支配
しているような雰囲気だし(はっきりとは指摘されないけど)「物」を操るのが
うまい女が恋人だし。 物質に憑かれているのと同時に不合理に憑かれている主人
公が、「物」に何の抵抗をもたない女たちに回収されているってゆう話でしょう。
結構女嫌いなのかもしれないと思うんだけど。(ヴァインランドの黒幕はおとこだ
ったけどゾイドの奥さんはこいつとつながってたし)
Vの主人公と恋人の関係はダメ男としっかり物の女ってゆう定番の関係の実存主義
的説明って感じだけの気がするから好きじゃない。
あとこの人は想像力(妄想力?)は凄いけど意外と本人は平凡て気がする。主人公
の平凡さは案外作者に近いんじゃないか。
217 :
吾輩は名無しである:02/05/23 04:35
上の文の付け加え
無能で物にとりつかれていて、その物と相性があわない
ピンチョンはひがしのりー似
219 :
吾輩は名無しである:02/05/23 06:29
ピンチョン
・・・名前がふざけてる・・・
220 :
吾輩は名無しである:02/05/24 23:18
ピンチョンの女性観ねぇ……あるのかなそんなもの?
「妄想のオカズ」ぐらいが適当なんじゃないかと。
ちなみにロット47は女性が主人公だったりする。
それからピンチョンの作品は基本的に陰謀史観のパロディだから。
Vのレイチェルはユダヤ女を象徴する名前ってのがミソ。
221 :
吾輩は名無しである:02/05/24 23:42
60過ぎたし、今年あたりノーベル賞か?
222 :
吾輩は名無しである:02/05/24 23:53
チンピョンでしたっけ?
し、しまた。ロット49だった…… 馬鹿丸出し
224 :
吾輩は名無しである:02/05/30 00:01
>>221 決めたわ良いが本人が出てこないって事態になりかねなんで、
それは無いと思う。
225 :
吾輩は名無しである:02/05/30 00:43
ピンチョンと村上春樹を比較する授業がありますた。
ピンチョン読むと、胃に感じる重さの質が似ているような気がして
ステーキにポテトフライを添えて食べたくなる。
>>226 もたれるよな。
少なくとも今からの季節にむいてはないんだろうな・・・
228 :
吾輩は名無しである:02/06/01 02:41
229 :
吾輩は名無しである:
age