ピンチョンのスレがない!

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1名無しさん@通行人
語って!
2吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 01:02
スローラーナって買って、まだ読んでナインだけどいい。
3名無しさん@通行人:2001/07/11(水) 01:05
「ヴァインランド」の邦訳、ひどくないか?
ひとりよがりの極致。
本人はポップにしたつもりだろうが。
無理を承知で新訳希望。
4吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 04:26
「重力の虹」買ったけどまだ読んでない。でも最高!
5吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 04:29
↑読んでないのになぜ。装丁がいいの
でも高かったでしょ
6吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 13:03
ぶい、読んだよ。買うの高いから図書館にリクエストしてやった。
7fishman:2001/07/11(水) 20:09
えー、能なしではありますが、一司書としましては、
あんまり高い本のリクエストは辛いっす。。
もっとも、ピンチョンなら喜んで購入させていただきます。
8吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 23:31
>7
「盛衰史」もリクエストしちゃった。
9吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 07:38
でスローラーナっていいの捨てるよ
10吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 09:58
既出スレ。
11ixion:2001/07/12(木) 11:40
ピンチョンって、何か難解&「読んでる」と言うとカッコいい作家
だと思われているふしがあるのが笑える。
12吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 16:32
>>11
実際、それだけ人に読まれてないってことだろうね。
13吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 01:13
『重力の虹』
冒頭のイメージが素晴しい。
で、その後読んでない。(藁
14やまがた:2001/07/15(日) 01:23
A screaming comes across the sky.
15JPB:2001/07/15(日) 02:06
『競売ナンバー〜』を面白い、とは人には言えない・・・
面白いのかな?自分の感覚を信じてもよいのかな・・・
16吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 02:10
理系コンプレックス
17吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 07:55
ピンチョンとウンベルト・エーコの知識と想像力と構成力には脱帽しますね。
荒俣宏や中島薫とは比べ物にならないよ(ってあたりまえか)。
18吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 18:12
パラノイア作家
『競売ナンバー〜』三回位読んだがサッパリわからん
19吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 13:59
短編「秘密のインテグレーション」が好き
20fishman:2001/07/16(月) 18:43
後ろについた注の多さが全てを物語っていますね>競売ナンバー
21:2001/07/16(月) 21:21
アメリカでもピンチョンまともに読んでる学生なんて
ほとんどいないってよ。俺もV最初の30ページくらい
読んでみたけど、あの長さを読破するだけの
モチベーションは見出せなかった。
いい、いい、って風評先行だけど、ホントに面白いと
感じた奴がどれだけいるのやら。
22吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 23:49
ちょっと読んだだけでもスッゲーカコイーじゃん。
わかんないのはおまえだけ
23ixion:2001/07/17(火) 10:55
ピンチョンなんて注つけてありがたく読むもんじゃない、と思う。
"You guys, you're like Puritans are about the Bible.
So hung up with words, words."なんて引用してみたり。
あ、俺もそうか^^;

ピンチョンは「面白い」ってより「変」だから受けてるんじゃないの?
Vinelandとか変じゃん。たまに「お、カッコいい」とか思うけど。
24:2001/07/17(火) 14:41
22番、ピンチョンファンって、お前みたいに
わけもなくカッコイーとか言ってる
奴ばっかりでしょ。どの辺がどういいのか、
俺は一度も聞いたことが無い。
25ヨーヨーダイン:2001/07/17(火) 15:33
『V.』のピリオドがない版が英国で出てピンチョンが怒ったという噂
がありますが、本当なんでしょうか。あれはVの変容がテーマですから。
その版があったとしたらレアものですね。

だれか『重力の虹』とルパート・シェルドレイクの「形態生成場」の理論
を繋げた論文を読んだことない?
26おたく、名無しさん?:2001/07/17(火) 20:40
ノーベル賞受賞しても、辞退しそうだな。ヒッキーだから。
でも、マジで今年あたり受賞しそうじゃないか?
文学史上のポイントとなるような作家には受賞させてるんだよね。
27吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 21:07
ピンチョンがかっこいなんてのはかっこわるいという
かっこわるさがこのスレをおおっている。
どっちも一緒じゃん。
28吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 22:55
ファッションで本を読んで何が悪いの?
29吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:09
>28
同意
30吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:17
何が良いの?
31吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:20
名前
32吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:27
不毛っすねえ・・・・
33吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:27
なんとなくかっこいい。十分すぎる理由だと思う。
ビーチでかっこつけてピンチョン読んでたら素敵なおねいさんと
お友達になれたし。

千葉だったけど。。
34吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:49
俺は図書館で借りた重力の虹をハワイにまでもってって(ワラ
読んだ。目を痛めた。砂だらけにしちゃってゴメン。
35吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:57
海で本読むと目がシバシバするから気をつけよう。
36吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 00:00
重力の虹、友達から借りて読んだけど、
読み終える頃には表紙が手垢まみれになった。
表紙が白いから殊更目立つ(笑)
37吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 00:07
ピンチョンなんて、かっこいいとでも思わなければいっしょう手にとらない
38吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 00:15

文学なんて所詮マニアックなファッションでしょ。
39吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 00:22
お前らくだらねえ事くっちゃべってないで、
ピンチョン作品の“サブライム”について語れよ!!
40吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 00:24
読んだことないぴょん。
面白いなら読んでみるぞ。
41ixion:2001/07/18(水) 01:19
えー、Sublimeと絡めるの、どうかなぁ…>39さん
しっかし、[V.]をひっくり返すと[A.]で、『緋文字』の「シンボルとして
のアメリカ」に繋がっていく(ホーソーン『七破風の屋敷』にもピンチョン
家はでてくるしね)という「読み」には、そういう読み方もあるのねぇ、
と思ったものだ。
ところで、Vのピリオドは手元のピカドール版表紙には確かにないっス。
気付かんかった…そりゃ怒るわな^^;
42:2001/07/19(木) 03:29
>ファッションで本を読んで何が悪いの?
>文学なんて所詮マニアックなファッションでしょ。

やっぱこういう奴多いじゃん。別にんなもんひとそ
れぞれだし悪かないけどさ。
別にそういう人に文句
つけてるわけじゃなくて、ピンチョンにファッション
以上の何かがあんのかって聞いてんの。
あったら教えてちょ。
43吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 05:38
>>42
どうもあなたの書き込みには、文学>ファッションという姿勢が見て取れるのだけれど、どうなの?
仮にそうだとしたら、まずあなたのいう「ファッション」の定義を示すべきではないですか。
やれやれまた文学板の定義好きか、とか言わないでね。ここを読んでる者みんなが、あなたの考える「ファッション」観を共有してるわけじゃないのですから。
ちなみにわたしは、とりあえず文学とファッションという二つの概念(?)の間には対立も優劣も認めませんけど。
というか、文学というジャンル自体にファッションが内包されている場合もあるし、また同時にその逆も然りでしょう。
それとそもそも、ピンチョン自身の創作意図にも、そうした視点は含まれているのではないですか?
44:2001/07/19(木) 09:16
っていうか肩に力入れて「文学っす!」みたいのは
俺好きじゃないよ。昔の日本の私小説作家に頻繁に
見られるけど、生理的に受け付けないものがある。
芥川とかは面白いのもあんだけど、それにしても
その堅苦しい選民意識は何なの?って思ってしまう
ほうっす。
 ファッション・・・批評家が言ったからだとか、
周りがいいっていうのを鵜呑みに
するのを自分はファッションだと考えてるかも。
まぁ、結局言いたいことは一つ。
海外なんかでもピンチョンピンチョン言われてるけど
どこにそんな良さがあんの?ってことだな。
45吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 09:19
ピンチョンとは関係ないけど、芥川って「私小説作家」か?
46吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 09:32
「歯車」なんかは私小説かもね。
47吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 09:35
まあ晩年のはそうかもね。すまんね、犬さん。
48吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 01:01
「ファッション = 他の人がいいと言ったからいいとおもうこと」と思ってる。

という意味で、ファッションとしてピンちょんが好きさ。

賢く思われたいからー。
4922:2001/07/20(金) 01:22
ピンチョンのカッコヨサは、とてもポップな文体なのに論理的で格調が高い
ということと小道具としてのサイエンス(Physics)が結構ハイレベルな内容
だってところかな。それからなんといっても想像力はピカイチじゃないですか。
50吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 01:36
「わからない=かっこいい」と思っているわけじゃないけれど
作品の数よりも解説書の方が多いという、ピンチョン作品の複雑さがいいかも。
でも、時折出てくる妙に馬鹿馬鹿しい表現も好き。
51吾輩は名無しである :2001/07/20(金) 07:02
何でこのアメ公は日本に拘る?
52トキオ:2001/07/20(金) 13:25
要するに、「あり得るぎりぎりの荒唐無稽なシステム」の構築を
楽しめばいんじゃないの?
いや、そういうSF的な読み方ってのは間違ってるのかもしれないけど。

「競売ナンバー49の叫び」の、
社会の裏に潜むもうひとつの郵便システムってアイデアは、
最初読んだ瞬間、それこを叫び声をあげちゃうほど興奮したけどね。
53吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 22:50
重力の虹の「主人公がセックスした後の場所に後刻、ミサイルが落ちる」
って粗筋だけでかなり楽しそうだけど、読むのは辛そう。
そのV2ロケットの放物線の弾道が「重力の虹」っていうタイトルの仕掛けとか。
そんなSF好きが手軽に…、読める作家じゃないみたいだね。
面白そうだけどな。
54吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 07:08
ピンチョンってまだ顔出してないの? ヴァインランド読みたいけど長そうだにゃあ。
55ixion:2001/07/21(土) 23:05
伊井直行の『さして重要ではない一日』にも出てくるね<郵便システム

ピンチョンって、作中の歌とか面白い。
56吾輩は名無しである:2001/07/22(日) 05:04
いっそのことテクストが失われてしまえばいいのかも。
不在の中心。かっこいい!かなあ?
57トキオ:2001/07/22(日) 11:47
>>55
♪パ・ラ・ノ・イ・ア〜!!
58吾輩は名無しである:2001/08/04(土) 11:45
出っ歯の写真見たことがある。
59吾輩は名無しである:2001/08/04(土) 12:06
ピンチョンの魅力って、読んでるとなんとなくかっこいい、だけ?
この作品のこういうところがいいよなーとかそういう話が聞きたいよ。
60Hana:2001/08/04(土) 23:31
The crying lot..しか読んでないけど、偶然にすぎないような出来事を、主人公が全部ヒステリックに愛人の死因揖結び付けて、探偵気取りで一人よがりにはらはらしてるのが、まるでピンチョンが、 やっぱり女なんてそんなもんだとせせら笑ってる気がした。この日とひょっとしてSexistかな?
61neu:2001/08/07(火) 08:45
[entropy]

(1)ドイツの物理学者クラウジウスによってはじめて導入された物理量。熱力学によれば、ある系が熱平衡の状態を保ちながらきわめてゆっくりと変化するとき、エントロピーの増加量は、系が吸収した熱量を温度で割った値に等しい。また、統計力学によれば、エネルギーその他の巨視的条件の決まっている状態(巨視的状態)のエントロピーは、その状態のもとで存在しうる微視的状態の数の対数に比例する。エントロピーは系の乱雑さ・無秩序さ・不規則さの度合を表す量で、物質や熱の出入りのない系ではエントロピーは決して減少せず、不可逆変化をするときには、常に増大する。
(2)情報理論で、情報の不確かさの度合を表す量。

大辞林第二版より
62吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 18:11
ふううん。
63吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 00:03
ピンチョンテナマエガカワイイ
64吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 21:20
みんなあんまり読んでないのに盛り上がってる(笑)
注文しようかな。
65吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 21:01
ピンチョンわからんのわし以外にこんなにいた。よかった。「重力の虹」さっぱりで、
「ヴァインランド」装幀含めてかなり期待して沈没。よかったよかった。
66吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 21:17
競売ナンバーの作中劇みたいのがわけわかんなくて良かった。
レ目ディオス・バロとかでてくるし
67ixion:2001/08/18(土) 00:09
ピンチョンの訳の分かんなさ、ってのは、例えばギャディスとかの分かんなさ
とはまた質が違って、混雑しているテクストの楽しさだと思うので、そのまま
「分かんない」って言うのは全然問題ないと思う。
ところでギャディスは、何でこんな長く書く必要があるんだお前、ってのが
いちばん分からん^^;
68ヽ(´ー`)ノ :2001/08/18(土) 04:31
ピンチョンのヴァインランド買いたいんだけど
何処にも売ってない。
皆さん何処で買ったんですか?
69吾輩は名無しである:2001/08/19(日) 00:04
>>68
地元(東京)のツタヤで売ってた。
でも結局買わずに借りて読んだ(笑)
70吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 00:16
ピンチョンなんて止めとけ。マーク・レイナーに期待せよ。
71吾輩は名無しである:2001/08/23(木) 04:00
メイソン&ディクソン(だっけ)の邦訳はいつ出るの?
原文じゃないと伝わらない面白さがある作家だと思うけど
辞書を片手に読む根性もないからなあ
72吾輩は名無しである:01/09/05 14:27 ID:.xEZOYNI
パプロフ心理学とか出てきて面白い
73吾輩は名無しである:01/09/05 18:09 ID:yR83Gzd2
登場人物多すぎ
74ixion:01/09/06 00:50 ID:hAPQQFj6
>ピンチョンなんて止めとけ。マーク・レイナーに期待せよ

期待せよ、ってもう終わってんじゃん、MTV文学レイナー(笑)
90年代に邦訳しなかったのがわるいんだけどね、ありゃ。

これからは誰かねー、ソーンダース、んー、ヴォルマン、んんー、
パワーズ、んんんー。

てことで、またメルヴィルとか読むわけだ、俺は(苦笑)
75うーん:01/09/08 03:56
「エントロピー」が好きだ。
どことなく「ゴースト・ワールド」に通じる。

ところで
過去ログにロバート・クーヴァーってあったっけ?
なければ立てたいぜ
76ixion:01/09/08 05:11
クーヴァーいいね!!
77吾輩は名無しである:01/09/11 21:48
理系の人に勧めたが、反応は今ひとつ。
78うろおぼえ:01/09/13 23:02
A screaming comes across the sky.
It has happened before,but...
79うろおぼえ2:01/09/13 23:12
ワタシハ重力、ろけっとガ闘ワネバナラヌ相手
80吾輩は名無しである:01/09/15 21:06
不完全あげ
81吾輩は名無しである:01/09/16 12:06
ageage
82吾輩は名無しである:01/09/20 16:37
age
83いんちき信吉:01/09/29 22:12
社会を描く作品で、アメリカのファシズムを扱ったのは、
フォークナー、メイラー、ピンチョン。
84ixion:01/09/30 00:24
>社会を描く作品で、アメリカのファシズムを扱ったもの
なんか意味がわからんのですが。アメリカのファシズムってのは
大恐慌と同時代のファシズム台頭のことではないですよね。
それならまずドス・パソス、アンダソン、カウリーだろうし。
85吾輩は名無しである:01/09/30 23:23
フォークナーってファシズムだったのか・・・age
86吾輩は名無しである:01/10/02 14:46
あるとすればだが、ポストモダン文学の起源ってなんなの?
まさかピンチョンってことはないよね?
87いんちき信吉:01/10/02 20:03
>アメリカのファシズムってのは
>大恐慌と同時代のファシズム台頭のことではないですよね。
>それならまずドス・パソス、アンダソン、カウリーだろうし。

大恐慌に限らないです。
88吾輩は名無しである:01/10/02 21:03
ピンチョンは誰でもフツーに読み通せる作家でしょ?
とりあえず、ミステリー小説として楽しめる。
89吾輩は名無しである:01/10/02 21:55
ヴァインランドが絶版になったってホント?
90吾輩は名無しである:01/10/03 00:05
>>88
僕はSFだと思って読んでた。
91吾輩は名無しである:01/10/03 00:09
ここで述べられているファシズムの意味がよくわからない。
まあ、民主社会にファシズムの危機はつきものだから、
その総本山たるアメリカでファシズムについての文学があるのは当たり前。
ミヘルスの寡頭制の鉄則で示された軍閥支配のような物ではないんだろうけど。
広義的にはブラッドベリもファシズムを扱っているような気がするな。
92ixion:01/10/03 09:56
>ここで述べられているファシズムの意味がよくわからない。
>まあ、民主社会にファシズムの危機はつきものだから、
>その総本山たるアメリカでファシズムについての文学があるのは当たり前。
お、俺の言いたいことスパッと言い切ってもらった。

で、俺が言ってるのは具体的な二次大戦当時のファシズム台頭と、
それに対して文学の側から発言したドス・パソス、アンダソン、カウリー
についてです。

>広義的にはブラッドベリもファシズムを扱っているような気がするな。
何となく分かるけど、これ具体的に論じて欲しいなぁ…(お願い)
93吾輩は名無しである:01/10/03 09:59
】==2==C==H======================================================

         2ちゃんねるのお勧めな話題と
     ネットでの面白い出来事を配送したいと思ってます。。。

===============================読者数:72094人 発行日:2001/09/27

こんにちは、ひろゆきですー。

いやぁ、ついに逮捕者がでましたねー。
これを機に、荒し依頼とか荒らした人とかもバシバシ逮捕されるようになると、
2chの運営も楽になるなぁと溜飲を下げる午後のニュースでありました。

おいらもこれからは荒らしの被害者からの苦情には誠実に対応することにしま
したです、、、
5月には、珍走団からの苦情の電話に「バーカ、バーカ」とイキがってしまい、
その後痛い目にあってしまいましたです。
みんなの前で土下座するのは恥ずかしかったですです。。。
まさか直接乗り込んでくるとは思いもしなかったんです、、、
恐るべし、珍走団。。。(;;)
と、苦い思い出を噛み締める夕暮れでした。。。

んじゃ!
94Clark Nova:01/10/04 14:13
ファシズムというか、ピンチョンにはわりと全体主義的なもの、
あるいは秘密結社的なものに対する強迫観念のようなものはあるよね。
『V.』のV.の女とか、『競売ナンバー』の郵便組織とか、
『重力の虹』の<選ばれし者>とか、『ヴァインランド』のブロック・ヴォンドとか。
95Oh Yeah:01/10/04 21:38
その強迫観念こそがポストモダンなんじゃないかな?
科学の前でひれ伏すしかない知識人たちの怒りが
「実存の否定」という文化を作り出したんだと思う。
ピンチョンもスローラナーの前書きで核の驚異を言ってるし。
9691:01/10/04 23:03
>これ具体的に論じて欲しいなぁ…(お願い)
民主社会における多数派(とされるもの)支配やその価値観に基づく精神支配
によって排除された者の視点からアメリカ社会を捉えたことですか。
あまり深い考察ではないんですけどね、というか単なる印象です。

ベンヤミンが指摘する統治エリート層としてのファシストによる
大衆の精神支配というよりは、大衆自身による価値決定と排除を
ファシズムと考えました。
97いんちき信吉:01/10/06 00:51
ixionさんへ
>で、俺が言ってるのは具体的な二次大戦当時のファシズム台頭と、
>それに対して文学の側から発言したドス・パソス、アンダソン、カウリー
>についてです。

具体的にファシズムを描いた作品としてなら、メイラーの「裸者と死者」も是非あげて
欲しいです。
という訳でage
98吾輩は名無しである:01/10/09 11:40
ちくま文庫で短編出たね。
前から出てたっけ?
とにかくあげ
99吾輩は名無しである:01/10/09 12:54
スロー・ラーナー?
100吾輩は名無しである:01/10/09 14:43
>ちくまの『スロー・ラーナー』
大竹伸郎の装丁は良いね!!
101 :01/10/10 10:47
「競売ナンバー〜」久しぶりに読み返してみたよ。
今の状況となかなかタイムリーで前よりおもしろく読めた。
102いんちき慎吉:01/10/19 22:03
タイムリーあげ
103ixion:01/10/20 04:35
なぜにタイムリー?
104Clark Nova:01/10/21 01:31
郵便、ってことでしょ > タイムリー
105吾輩は名無しである:01/10/26 07:48
菌かあ
106いんちき信吉:01/10/30 12:53
>なぜにタイムリー?

アフガンですよ。ixionさん。そんなことは分かっている、そんなつまらん解釈でどうする、
と反論が返ってくる気がするが、今、ピンチョンを読んでもらいたいと思うのであげます。

サイバネティクス
自動制御とくにフィードバックの機構を考慮。
フィードバックというのは、元来、電気回路に関する用語で、出力の一部が入力側に
わり戻しされることの意味。これによって有効な制御作用が実現される。
また動物の行動の安定性もフィードバックの機構によるものとされて、神経生理、
神経病理学の研究が進められた。

ロンドンにドイツのV2ロケットが飛んでくる。しかし、ナチス台頭の前に米国とドイツの
経済は共謀関係にあり、その資金で研究が行われてるとも言える。
また英国がシェルに研究費を出し、そのシェルの建物をナチスがオランダを占領して
使ってそこからロケットを英国に撃ち込む。
アメリカが行ったことがアメリカにはねかえってきていると言うことが出来る。

アメリカは世界の警察官を自認している。イランイラク戦争でアメリカは大量の武器を
イラクに援助した。その武器がアメリカにはねかえってくる。(湾岸戦争)
アフガンのソ連侵攻時に、アメリカはアフガンゲリラにスティンガーミサイルその他の
援助を行った。
そのスティンガーミサイルが今米兵を狙う。

アメリカはテロが自業自得だと理解するだろうか。
アメリカは世界を制御し続けようとするだろうか。それは可能だろうか。
俺は早く破綻して欲しいと思っている。
タイムリーあげ
107吾輩は名無しである:01/10/30 13:04
破綻して欲しくはないけど、
今日のいんちき、カッコイイぞ。手伝ってAGE!
108ixion:01/10/30 23:41
ピンチョン自身はきっとそこまで政治的に過敏ではないと思う。
でも面白いのでアゲ。
109吾輩は名無しである:01/10/30 23:43
ピンチョンの「次」って誰
110吾輩は名無しである:01/10/30 23:59
入れ替わり立ちかわりの犯罪的狂人どもを除いて、残りの
僕ら、かわいそうな子羊の大部分は、常に純然たる、標準的な
恐怖をしょわされてきた。ぼくらはみな、ぼくらの無力状態と
恐怖がこうしてゆっくり増大するのに対処しようとしてきた
(スローラーナー・序)
これを過敏と言わずになんと言う??
111ixion:01/10/31 00:02
たくさんいるよー<次
でも「次」の意味にもよるけど。
巷ではヴォルマンとかパワーズとかウォレスという
ことになっているらしいけど。
112吾輩は名無しである:01/10/31 00:03
普通。
113吾輩は名無しである:01/10/31 00:07
>>112
書き写すのは疲れるのでこの本の序をもう一度読んでみ。
114110:01/10/31 00:13
ちなみに漏れはいんちきではないよ。いんちきはタマに
右か左にずれる・・・。きらいじゃないけど(ちょっと苦しい^^;)
115ixion:01/10/31 00:15
ごめん、同時代の歴史に対して、それほど過敏に反応はしない、
という程度で言ったんだけど、確かにSlow Learnerでは
"is history personal or statistical?"とか"Our Common
Nightmare The Bomb"とか書いてるね。80年代の「熱」は
しっかり受け取ってるわけだ。
けど、VinelandとMason&Dixonという流れを読んでいくと…。
どうなんだろうな、「政治的」かな?
116ixion:01/10/31 00:17
つーかそういや、誰もMason&Dixonに触れないな、このスレ^^;
117吾輩は名無しである:01/10/31 00:22
Mason&Dixonの紹介してくれると,嬉しいです。
なんか,変な二人組が18世紀のアメリカをうろちょろする,
っていうことしかしらない。
もっと見どころみたいなの教えてくれー。
あと,変わった単語が出てくるとか,どっかのサイトで読んだような。
邦訳は,もうでてるの?
118ixion:01/10/31 00:39
ごめん、前言撤回!! よーく考えたらVinelandだってある意味
レーガン批判だもんな。いかんいかん、俺がそういう風に
ピンチョンを読まないだけだな(恥)

変わった単語、ってのは、まぁ訳すのが難しいでしょうが
大文字や省略(かな?)を駆使したものです。まぁ慣れれば
たいしたことはない。で、変な2人組は確かにその通りなん
だけど、その2人の人生を「語る」者がいて、またCaptive's
Taleみたいなものも挿入されたり、あとは歴史論や科学論(?)
みたいなものがいろいろ入ってたと思う(読んだのだいぶ前
だからなぁ…)。
まぁ、これもアメリカ民主主義の歴史的「読み直し」なんていう
こともできるわけだし、やっぱピンチョンはTVに噛り付いて
ヴィンランドから始まったアメリカの歴史が、結局はPower=
Historyなんてところに行き着いたことを、ポップ文物と絡めて
思い描いているんだろうか…。

こんなメモが挟まってた。M&Dからの引用だと思う。
History is hir'd, or coerc'd, only in Interests that must
ever prove base. She is too innocent, to be left within
the reach of anyone in Power,—who need but touch her,
and all her Credit is in the instant vanish'd, as if it
had never been.
119ぴんちょん:01/10/31 00:57
なぼこふ先生、もうすぐそっちに行きます。
120ixion:01/10/31 01:04
死ぬのか!?(笑)

それとも、かのラリィ・マキャフリィ大(は言い過ぎだから中)
先生が「20世紀英語文学ベストワン」に選んだ『青白い炎』
のような作品を、ピンチョンが書くというのか!?(ありえねー)
121Clark Nova:01/10/31 01:11
>>106

よく言ってくれた、みたいな(笑)。
じっさい『重力の虹』、それもエンツィアーン大佐とアフリカ・ヘレロ族「黒の軍団」を思い返してみると、
ビンラディンと「アルカイダ」を容易にイメージすることができてしまう。

巽孝之はエンツィアーンをサダム・フセインと重ね合わせていたけれど、
それよりもアメリカの支援を受けて勢力を伸ばし、西洋文明の結集である
大型旅客機を乗っ取ってテロを起こしたビンラディンのほうが、
はるかにVロケットを回収し、<黒いロケット>を打ち上げたエンツィアーンに近い。

しかも、<黒いロケット>の落下地点は、と言えば「アメリカ」の「映画館」である。
これは、どういうことだろう?

Now everybody---
122Clark Nova:01/10/31 01:31
>しかも、<黒いロケット>の落下地点は、と言えば「アメリカ」の「映画館」である。

いちおう補足。
ロケットがどうなったか、どこに落ちたかっていうのは、
いろいろ解釈の余地があるんだけどね。

ただ、こう読むのが今となっては普通じゃないか?
123吾輩は名無しである:01/10/31 01:52
紹介,ありがと。
俺はピンチョン読み始めてから,半年ぐらいだから,
(実際は適当に読んでいるから一ヶ月ぐらい)
どんなとこが面白いか教えてくれると,すごい参考になります。
ヴァインランドを図書館から借りて読み始めたけど,
ブロック・ヴォンドが語りの中心になったところで,
暗くなってきて,返してしまった。
ゴースト(シンデルカとかいう名前だったような)の存在が,
よく分からなかったんだよなー,妙に人間に溶け込んでいるから。
「重力の虹」も,海賊が変な化け物に会うところが,
よくわかんなくて,まともに読んでないし。
そろそろ,最チャレンジしてみっか。
124吾輩は名無しである:01/10/31 07:26
>>74
話の流れからは反れるが、上に書いてあったけど、マーク・レイナーって何でずっと邦訳されないままなの?
面白そうなんだけどね。
ま、俺が原書で読めばいいだけの話なんだが……。
125110:01/10/31 07:32
>>123
心ゆくまで悩んでください(w
126ixion:01/11/01 00:19
>マーク・レイナーって何でずっと邦訳されないままなの?
何でだろう、MTVの影響力低下でしょうか(笑)
マジな話、あれを訳すノリのいい翻訳家がいないのと、題材が特に
現代日本や文学にアクチュアルなものではないから、かな。
ただ、遅れて訳されたのになぜか最新の作家みたいに思われてる
海外作家もいる(最近ならやっとギャディスやフェダマンが訳された
けど…)ので、それと同じようにもう少ししてから訳されるかも。

個人的には『コーンドッグについた歯型』が好き。
ピンチョンをマジメに読む人には合わない作家かもしれんです。
127110:01/11/01 09:55
言葉の迷宮に巻き込まれて、手探り状態で答を見つけなきゃいけ
ないというタスクを読者に与える。読了に特殊な余韻が残るんだな。
好きか?と聞かれると「いや、別に」と答えてしまうんだけど^^;
コテハン・いんちきさん、いんちきと呼び棄ててごめんね。とりあえず
謝罪(でもまたそう呼んでしまうと思うんだけど^^;ゆるして)
128吾輩は名無しである:01/11/01 22:09
あと,何作ぐらい出してくれるんだろうか?
1作か,2作くらいかな。
死んだあとに,自伝出るとかは多分ないだろうなあ。
未完作品が出てくる可能性は,ある?
129ixion:01/11/02 00:18
未完作品、つーか本の形にまとめられてない作品ならいくつかあるけどね。
130吾輩は名無しである:01/11/02 18:40
読んでて遊ばれてる気がしてならない。
自伝が出れば面白いのに・・・。結局ピンチョンって
自分の作品を解説してるのは他にないの?
131吾輩は名無しである:01/11/03 13:37
あげ
132吾輩は名無しである:01/11/04 23:11
やっと、「V」を読了。
1ヵ月あまりもかかった。「重力の虹」の時は無職だったので2週間だったが。
プロフェインが主人公の部分はゲラゲラ笑えるのだが、
ステンシルが主人公の所はひたすら読むのに難渋した。
「競売ナンバー49の叫び」が読みやすくて好きです。薄いし。
133いんちき信吉:01/11/17 21:55
スティンガーミサイルが米軍機に当たらない・・・
134吾輩は名無しである:01/11/18 10:31
ゲキワラ
135みいにゃん:01/11/19 04:11
ミサイルといえば、これでしょう! 地雷ぢゃないから、ふんでもだいじょうぶだよん!!

ttp://www.gotlaughs.com/funpages/bin2.swf
136吾輩は名無しである:01/11/22 16:38
タリバーン、もっと気合入れよ
137吾輩は名無しである:01/11/22 19:43
今月の「PLAYBOY」でピンチョンが
テロ事件以降の米メディア批判のコメントしてる

ちなみに俺はピンチョンは全てブックオフで揃えました
138ixion:01/11/23 03:04
デリーロなんかもメディア&戦争批判しているね。
139吾輩は名無しである:01/11/29 12:15
>137
What?
Does he emerge in media?
I can believe it.
For he,is this time event is so important?
140吾輩は名無しである:01/11/29 13:47
いんちきって「ピンチョンをもっとメジャーにして(翻訳して?)欲しい。
周りにピンチョン知っている人がいないので名前を出すと(変な音感なので)
笑われる」とか別スレで書いてなかった?
141吾輩は名無しである:01/11/29 15:51
プレイボーイか…、弟に頼もう…。
>>138
そのソース、Webでありませんか?
142羞恥心:01/11/29 17:49
Does he emerge in media?
I can believe it.
For he,is this time event is so important?

I canじゃなくてI can`t でしょ。
下の文は全体的におかしいけど、
for he はありえんでしょう。中学一年生以下ですよ、真剣に。
つかう必要ないとこで英語つかってなお目も当てられない間違いって
さいあくっすね。
143吾輩は名無しである:01/11/29 19:23
Shut your festering gob you tit !
Your absurding words makes me bute.
You sarcastic,blockhead,idiot!
144羞恥心:01/11/29 20:01
Shut your festering gob!
ぷっ!
聞いたこともない英語をどうもありがとう。

でも雰囲気とその場のノリだけで英文書くのはよそう。
わざわざ和英辞書で調べたその努力は買うけど、辞書つかっても
その人の英語力ってごまかしきかないよね。
ちなみにabsurdは形容詞です。beautifilingなんて普通言います?
それにこの場合absurding?なのは明らかに貴殿だと思うのですが。
あと、どの文もやはり中一? I play tennis とか I like soccer
だとか、その辺の域を出ていないように思えます。もっとがんばって
ください。では。
145吾輩は名無しである:01/11/29 20:43
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
beautifiling?
146スロースロップ:01/11/29 20:47
いい加減にしないと、お前らの家で女の子と一晩過ごすからな!
147羞恥心:01/11/29 20:50
スロX2兄さん、ごめんなさい、もうしません。
今羞恥心で一パイです
148いんちき信吉:01/12/07 18:14
どうなっているんだよう
149吾輩は名無しである:01/12/15 23:57
どうにかこうにか、苦戦しまくりながらも『重力の虹』を
読み終わりました。二度と読みたくない気持ちもあるんですが、
他のものを読んでも刺激が足りない身体になってしまったので、
また読むかも知れません。
150吾輩は名無しである:01/12/20 17:30
なんでヴァイスマンが最後に出てくるの?
エンツィーアンがロケット打ち上げるんじゃないの?
151吾輩は名無しである:02/01/09 22:53
ヴァインランド、図書館で借りて来て読んでる。
他の読んでないけど、ピンチョンってヲタ?
152いんちき信吉:02/01/10 21:05
>[ヴァインランド」の邦訳、ひどくないか?
ひとりよがりの極致。

アメリカのテレビ番組とか、注がないと分からないのですが、
そういう点で翻訳は役に立ちませんか?
153吾輩は名無しである:02/01/12 20:01
age
154吾輩は名無しである:02/01/13 01:35
 「競売ナンバー」って、よくメタフィクションだって
書かれてるのを見るんだけど、2回読んでも結局どこが
そうなってるのかよく解らなかった。レムとかエーコとか
はよく解るんだけど。

 メタフィクションだと認識してる人がいたら、解説して
ほしいです。
155吾輩は名無しである:02/01/13 03:23
>>154

おたくが考えてるメタフィクションって何?その定義を示してくれなきゃ
答えようがない。
難しいけどね。いろんな人がいろんなこと言ってるみたいだから。
カテゴリー分けなんて学者がすりゃいいことで、どうでもいいけど。

解説になるかどうか判らんが・・・
このスレで誰かが引用してたけど、演出家ドリブレットが主人公に
「あんたらはいつも言葉にこだわる」というような意味のことを
言うところがあるでしょ。エディパを文科の学生かなんかと勘違いして。
謎の郵便組織の手掛かりを探すというエディパ・マースの行為自体、
読者が小説を解釈する行為と重なってる。
解釈行為についてのフィクションがメタフィクションと呼べるのかどうか
知らんけど、そういう読み方もできることは確か。
156吾輩は名無しである:02/01/13 16:32
≫155 Wha?
157吾輩は名無しである:02/01/14 06:37
 レス有難うです。なるほど、ドリブレットとの会話ってテクスト
についての評論にもなってたんですね。さりげなく書かれてるので
気付かなかったです。

 メタフィクションの定義ってホント難しいですよね。僕は筒井康隆
の小説から入ったので、「超虚構」とか「物語についての物語」みたいな
感じでとらえていたんですが。「競売ナンバー」は、筒井氏がよくつかう
ような、異なる世界の壁を超えたりなどの大がかりな仕掛けはやってない
ので「超虚構」にはなってないと思ってた。あの話がすべてエディパの
妄想だった可能性もあるし。でもたしかに「物語についての物語」という
意味ではドリブレットがしっかり語ってるので、やっぱりれっきとした
メタフィクションなんですね。
158名無し:02/01/20 10:32
フィクションの為のフィクション=メタフィクション?
159吾輩は名無しである:02/01/21 02:40
むしろ メタフィクション=フィクションについてのフィクション
160吾輩は名無しである:02/01/27 05:54
メタフィクションのスレってありますか?
161吾輩は名無しである:02/01/27 05:57
ここをそれにしたら?
あまりもんくいうひといないでしょ
162いんちき信吉:02/01/27 11:05
メタフィクションって言ったら、ボルヘスとかが思い浮かぶのですが。
英文学ともつながってるし。
マルケスの「百年の孤独」の最後もメタフィクション的な気が。

話は変わるが、「ヴァインランド」だけどさあ、あれって原書でもギャグっぽいのでしょうか。
あの意味不明の大阪弁の警官の英語とか原書だとどうなんすか。

163ixion:02/01/27 14:04
おおさかべーん???
どこでそんなもん出してんだオイ<翻訳

と思ってちょっと検索してみたら、ヘクタの英語が大阪弁になってんのね^^;
アクセント打ってたり、あと妙に「ヒップ(笑)」な英語だったりしますが、
大阪弁に訳すほどのものではない。それはやりすぎ。
164吾輩は名無しである:02/01/27 14:53
ヴァインランド、って、ギャグじゃないんですか。かなり「うんざり」なギャグではあるが。
少なくとも設定は。読んでる途中に図書館に返してしまって読み切ってないんだけど。

大阪弁と日本語ってなんか別のコトバみたいに思えるときもあるんだけど。
俺は大阪育ちだけど、ガキのころから本(日本語、で書かれた!)ばっかり
読んでたから、どうも話しコトバと思考の齟齬を感じてしまうのよ。
Englishman in New Yorkって感じで。
オーストラリア英語くらいだったら大阪弁でもいいんですかね。グッダイ!
165吾輩は名無しである:02/01/27 17:49
私はヘクタの方言(南部訛り?)を大阪弁に訳すことに反対。
標準語と方言の違いを単なる場所的な違いとしか捉えないことは
(そもそも標準語/方言という分け方、言葉遣いに違和感があるが)、
それだけで原作に対する危険な暴挙になりうるし、現にそうなっている。
訳者の佐藤良明はピンチョンの読者として優れていて、教えられる
ことが非常に多いが、ヴァインランドの翻訳は力み過ぎ。
166吾輩は名無しである:02/01/27 18:22
>>164

ピンチョンの小説が優れているのは、ギャグというかスラップスティック
としても読める点にもあると思うよ。
笑えるか笑えないかは人それぞれだろうけど。

大阪弁と「日本語」の両刀使いというのはまた興味深いね。
大阪の芸人が標準語を使ってしまったためにツッコまれるの図
が思い浮かぶ。
アイデンティティの危機に陥ってしまうようなこともあるんだろうか。
167ixion:02/01/27 23:24
ごめん、今手元にないんだけど、ヘクタってメキシカンじゃなかったっけ?
168吾輩は名無しである:02/01/28 00:52
そう、スペイン語訛りだった気がする。
169吾輩は名無しである:02/01/28 05:02
 お薦めのメタフィクションってありますか?

 >>162
 ボルヘスって難解なイメージがあってなかなか手がでない
のですが、どの辺から入ったらいいですか?
170いんちき信吉:02/01/28 09:31
岩波文庫の伝奇集が良いと思います。
その中でも、「死とコンパス」が一番入っていきやすい気がします。
171吾輩は名無しである:02/01/28 12:09
メタフィクション?
「ドン・キホーテ」
フィクションをめぐるフィクションの傑作。
大江の「懐かしい年への手紙」なんかはどうなんだろう?
(ピンチョンとは無縁な話題)
172吾輩は名無しである:02/01/28 17:15
ロレンス・スターン 『トリストラム・シャンディ』

18世紀にこんな小説があったのは驚きの一言。
メタフィクションかどうかわからないけど、
何も書いていないページがあったりします。
変わった小説がお好きな方にはお勧め。
173吾輩は名無しである:02/01/28 18:44
>>170

映画化されたよね。アレックス・コックス監督。
映像が印象的。ボルヘスの雰囲気とは違う気がするけど。
ボルヘスの場合、場所の観念がだんだん抽象的になってゆく
傾向があるみたいで、映像化するのは難しそう。
174吾輩は名無しである:02/01/30 01:44
age
175吾輩は名無しである:02/01/31 02:14
age
176吾輩は名無しである:02/01/31 05:20
 170>>

レスありがとうです。「死とコンパス」読んでみます。
177吾輩は名無しである:02/02/10 03:51
定期あげ
178吾輩は名無しである:02/02/10 04:05
誰だあげたやつは

難しくてわからんぞ
179吾輩は名無しである:02/02/10 04:30
本当に面白いと感じて読む人はいないと断言できます。
インテリがインテリらしさを誇示する、あるいは
自分がインテリであることに自己満足するために読む
作家ですね。二三十年後に読む人がいるのか、
果たして文学史に名を残すのか、はなはだ疑問です。
180吾輩は名無しである:02/02/10 04:39
個人的には文学はこれからどんどんテーマ的なものは言うに及ばず
手法的な部分も保守化してゆくと見ているので、ピンチョンは
時代の遺物として残るくらいでしょうね。残るとすれば。
こういう作品群にいい加減飽きがきている人は多いでしょう。
181吾輩は名無しである:02/02/10 04:51
一読して趣旨が明解であるにもかかわらず、実は多様な解釈を
許容するような作品がこれからの文学のあり方だと思います。
一読して「難解」な作品など、誰も読まなくなるし、
書く人もいなくなるでしょう。
182吾輩は名無しである:02/02/10 05:02
自称出来のいい日本の(強調)英文科生の卒業論文の題材として
消費され続ける。あと十年くらい。
183吾輩は名無しである:02/02/10 05:18
なんかルサンチマンの臭いがする
184吾輩は名無しである:02/02/10 05:21
179〜182はなんかイヤなことでもあったのか?
ピンチョンだいすきっこに虐められたの?

別にふつうにおもしろいと思った。
ヴァインランドと競売ナンバー49の叫びしか読んでないけどね。
難解というか、注釈や解説については、アメリカに住んでいれば
半分以上イランだろうなとは思った。
185ixion:02/02/10 06:53
>果たして文学史に名を残すのか、はなはだ疑問です。
残すでしょう。

あなたの言う「文学史」が何を指しているのか、単なる「古典」と認定
された作品の「特権」化のための用語でしかないような気もしますが、
ピンチョンは大いに「文学史」的な伝統を利用している作家です。
その点では「文学なんて研究するインテリ野郎」のための作家かも
しれません。
ただし一方で、ピンチョンが"V."を出版した当時、「やべぇカッコいい」
というだけで読んでいた若者も結構いたらしいし、しかも『ヴァイン
ランド』なんて立派に(?)エンタメしてます。

というか、ピンチョンってオタクと正統派文学(なんてものがあるのか
俺は知らんし、この並置が正しいかどうかも知らんが)の境界漂ってて、
それが面白い。

つーかインテリ上等。
186吾輩は名無しである:02/02/10 07:18
ピンチョンは基本的にぜんぶエンタメです。
そこが凄いところ。
187吾輩は名無しである:02/02/10 08:21
此処の人、是非パワーズスレにもいらしてください。
188我輩は名無しである:02/02/10 09:32
>179
バッシング?されてるが、俺はまったくのところ同感です。

>185
ピンチョンが"V."を出版した当時、「やべぇカッコいい」
というだけで読んでいた若者も結構いたらしいし

「読んでいた」じゃなく、「買った」の間違いでしょう。
せいぜいが部屋にインテリアとして置かれているって感じ
ではないでしょうか?

>つーかインテリ上等
179はその手のノリが嫌いな人なのではないでしょうか。

189吾輩は名無しである:02/02/10 10:18
自分のことだけでなく、人間や世界について真剣に考えて
いろんなもの読んでる人なら、だれだってピンチョンを
楽しめると思うのだが。
エンターテインメントとしては好みがあるだろうけど、
文学としてはどうみても優れている。
あらゆる優れた作品がそうであるように、ピンチョンの作品も
読み手の考え方や価値観なんかを映し出す鏡ですよ。
(以下略)
190ixion:02/02/10 14:32
>「読んでいた」じゃなく、「買った」の間違いでしょう。
読んでいたらしいですよ。だいたい英語自体はそんなに難しくないし。
内容はぶっ飛んでて面白いでしょ?

だいたい、読んだんならどこのどの部分が難しいのか教えて欲しい。
ま、別に良いけど。
191吾輩は名無しである:02/02/20 03:15
話題もないのにage
192吾輩は名無しである:02/03/10 02:53
age
193吾輩は名無しである:02/03/10 08:56
エンツィ−アンたんを監禁したい。
194吾輩は名無しである:02/03/20 19:25
おらよっと
195吾輩は名無しである:02/03/24 06:19
sasugenimouneru
196我輩は名無しである:02/03/24 11:06
要がないんならあげるな。
197吾輩は名無しである:02/03/26 01:22
しかし学生サンなら今のうち読んどくべきだと思うなあ。
おれなんかの場合、学生時代は読みたくても
「重力の虹」の翻訳は無かったよ。出てたのサンリオ文庫の「ロットNo.49」まで。
「V」なんかは上下巻で国書で高価で買えなかったから
図書館で借りて読んだよ。
「重力の虹」未だに本棚の飾りだよ。やっぱ社会人になると
あーゆーの読み辛くなるのよねぇ。興味無くした訳じゃないんだけど。
198吾輩は名無しである:02/03/26 02:35
しかし「メイソン&ディクソン」新潮のクレスト・ブックス
で出るんだったらサイコロみてぇーな本にならねぇかぁ?
199吾輩は名無しである:02/03/26 02:37
>>198
上・下では?
重力の虹みたいに。
200吾輩は名無しである:02/03/26 03:01
今年で三回生
貧乏人なので生活の為にバイトもしながら
夏休みくらいから就職活動・・・
読めるかな〜今年中に
まだ『V.』しか読んでないんだけど
他に読む本もあるしな

・・・といってる間に200ゲットおおオオオオオ
201吾輩は名無しである:02/03/26 03:35
皆さん原書で読まれるのですか?
202ixion:02/03/26 16:12
え、クレストで出るの?<メイソン&ディクソン
203吾輩は名無しである:02/03/27 01:18
>メイソン&ディクソン
http://www.shinchosha.co.jp/crest/

http://www.shinchosha.co.jp/crest/790053-3.html
は、クレスト・ブックス刊行開始時の景気づけみたいなもんだったと
思ってたんっすが、それに1997年の話題作として、
デリーロの「アンダーワールド」と共に紹介されておりやした。
で、デリーロのは来年刊行予定(99年に出てる筈じゃないかゴルァ!)
ピンチョンのは「佐藤良明&柴田元幸」訳で刊行予定とありました。

ま、クレストでってわけじゃないんでしょうかねぇ
204ixion:02/03/27 07:37
おお、レスサンクス! なんと『アンダーワールド』も出すんだね、新潮。
俺的にはこっちの方が作品として上だと思うけど、でも売れないだろうなぁ…。
ピンチョンは別に急がなくてもいいだろうけど(次の作品まで何年かかること
やら^^;)デリーロの紹介はもっと積極的にやって欲しいなぁ。
205吾輩は名無しである:02/03/28 01:28
>デリーロの紹介
「リブラ」「ホワイトノイズ」「毛沢東2(スマソ「マオ2」です)」
と、まあまあな感じっすか。
なんか「ラトナーの星」ってーのが「重力の虹」と比べて
遜色のない作品(の2つのうちの1つ)、と風間賢二氏が
あちこちに書いておりますが、そんなに凄いんっすか?
お読みでしたらご紹介をば<ixion殿
206ixion:02/03/28 13:35
そっか、けっこう訳されてるな。けどごめん、「ラトナー」は読んでないん
だな^^;たしか宇宙人と交信しようとする話だったような気がするが。
でも、最近の"UnderWorld"と"The Body Artist"の2作は読んでて、それらが
デリーロの作家としての広さを示す対照的な作品なので、早く訳して紹介して
欲しいとは思ってる。
前者は野球と冷戦/核戦争の危機、さらに廃棄物問題やエドガー・フーバー
まで広く扱う「大」作品だが(そのせいで途中で破綻している感もある)、
後者はひとりの人物の心を掘り下げ、深く静かに「哲学」している作品だと
思う。
俺はいまだに「ホワイトノイズ」や"The Names"がデリーロの最高の作品
と思っているが、この2作品もまた現代文学の素晴らしい収穫だと思う。

デリーロ、ギャディス、ギャスは、ある意味でピンチョンを補完し、超えて
いる作家たちだと思う。
207吾輩は名無しである:02/03/29 08:03
>ピンチョンを補完し、超えている作家たち
わ、ギャディス大作「認識」とか「JR」とかなんかも
お読みなんですか?(凄げっ)

あのへんすっ飛ばして、パワーズだ、エリクソンだ、
って事に日本はなってますが、多少は紹介しせんといかんのでしょうね。
208ixion:02/03/29 10:56
ギャディス『カーペンターズ・ゴシック』は訳されてるよね。
『認識』は途中できちんと読むのやめて飛ばし読みしたけど^^;
最初の奥さん死んでからのところは面白かったけど、絵を描きはじめて
からは少しダルくなるんで。
『JR』は、あの会話での文の構成に慣れて、法律や経済、その他
雑多なものに興味があれば面白いです。もちろん長いけど。
あと前半にエントロピーの話が出てくるんだけど、何でこの時代の
アメリカ作家はエントロピー、それも熱力学の方だけ(生起確率の
方ではなく)に関心があるんだろう、と思った。

ギャスも『アメリカの果ての果て』と『青について』は訳されてるけど、
それ以外の紹介がまだ。パワーズの紹介よりこっちが先だろ、とか
ちょっと思ってしまうけど、この人のもカタいからなぁ。
209スマセン、ちょっと空きましたが、:02/04/01 01:16
へぇ〜、「JR」もあの手のてんこ盛りブンガクなんですねぇ〜
ギャディスの短編(笑)「カーペンターズ・ゴシック」もちょっと
興味持ちました。(去年翻訳出てたのかっ!)
>紹介
あと、クーヴァーとかマッエルロイ(マッケルロイ?)
とかなんでしょう?

マッエルロイ(マッケルロイ?)の「プラス」とかゆーのが、
数年前何かの本の後ろに近刊予告で出てた記憶があるんだけれど
あれどーなったのだろう?

(一般的にミステリー作家と認識されてる)エルロイの新シリーズは
デリーロの「リブラ」からインスパイアされて書き出したとかなんとか
インタヴュー記事で読んだなぁ...
210吾輩は名無しである:02/04/22 18:55
保守
211吾輩は名無しである:02/05/03 08:43
ポール・オースターの「偶然の音楽」が文庫ででていたので買って読んだ。
「重力の虹」にそっくりの話だと思った。
積み上げる城石の壁(偶然の音楽)=ゾーンの境界(重力の虹) ね。
212吾輩は名無しである:02/05/03 13:51
数年前から本人降臨なエッセイとか多い(?かどうかはわからん)けど
結局どうやって食ってるのかね
213吾輩は名無しである:02/05/03 23:02
この手の数十ヶ国語に翻訳されてる作家って
やっぱ印税すごいんでは?
しかしそれ以前にピンチョンの作品って、
純文学系としてはベスト&ロングセラーの方じゃないのか?
214吾輩は名無しである:02/05/14 22:49
age
215吾輩は名無しである:02/05/22 04:41
ピンチョン絶賛!
マグナス・ミルズは流行るか?

http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1021567859/l50
216吾輩は名無しである:02/05/23 04:26
ピンチョンの女性観てのはどうなんでしょうか。
重力の虹は読んでないけれど、Vなんかには女への不信感がけっこう出てると思う。
無能で「物」に取り憑かれている主人公に対して、「物」化していく女が彼を支配
しているような雰囲気だし(はっきりとは指摘されないけど)「物」を操るのが
うまい女が恋人だし。 物質に憑かれているのと同時に不合理に憑かれている主人
公が、「物」に何の抵抗をもたない女たちに回収されているってゆう話でしょう。
結構女嫌いなのかもしれないと思うんだけど。(ヴァインランドの黒幕はおとこだ
ったけどゾイドの奥さんはこいつとつながってたし)
Vの主人公と恋人の関係はダメ男としっかり物の女ってゆう定番の関係の実存主義
的説明って感じだけの気がするから好きじゃない。
あとこの人は想像力(妄想力?)は凄いけど意外と本人は平凡て気がする。主人公
の平凡さは案外作者に近いんじゃないか。




 

217吾輩は名無しである:02/05/23 04:35
上の文の付け加え
無能で物にとりつかれていて、その物と相性があわない
218吾輩は名無しである:02/05/23 05:10
ピンチョンはひがしのりー似
219吾輩は名無しである:02/05/23 06:29
ピンチョン


・・・名前がふざけてる・・・
220吾輩は名無しである:02/05/24 23:18
ピンチョンの女性観ねぇ……あるのかなそんなもの?
「妄想のオカズ」ぐらいが適当なんじゃないかと。
ちなみにロット47は女性が主人公だったりする。

それからピンチョンの作品は基本的に陰謀史観のパロディだから。
Vのレイチェルはユダヤ女を象徴する名前ってのがミソ。
221吾輩は名無しである:02/05/24 23:42
60過ぎたし、今年あたりノーベル賞か?
222吾輩は名無しである:02/05/24 23:53
チンピョンでしたっけ?
223220:02/05/25 00:51
し、しまた。ロット49だった…… 馬鹿丸出し
224吾輩は名無しである:02/05/30 00:01
>>221

決めたわ良いが本人が出てこないって事態になりかねなんで、
それは無いと思う。
225吾輩は名無しである:02/05/30 00:43
ピンチョンと村上春樹を比較する授業がありますた。
226吾輩は名無しである:02/05/30 10:52
ピンチョン読むと、胃に感じる重さの質が似ているような気がして
ステーキにポテトフライを添えて食べたくなる。
227吾輩は名無しである:02/05/30 22:28
>>226
もたれるよな。
少なくとも今からの季節にむいてはないんだろうな・・・
228吾輩は名無しである:02/06/01 02:41
>>225
何大?誰の講義?どんな感じ?
229吾輩は名無しである
age