1 :
吾輩は名無しである:
島尾だけでなく、島尾妻、島尾息子、島尾孫まで、
存分に語り尽くそうではないか!
2 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 00:22
しまおまほ萌え!!!!!
サイン会まで行ったさ。
3 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 00:28
評価は別として、三島より知名度が低いのが不思議。
三島と比べる事自体、愚問であるが。
4 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 00:31
そろそろ、というのが泣かせる…うっうっ。
5 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 00:32
島尾孫は丁重にお断る。
6 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 00:48
>>5 激しく同意したりする…うっうっ。孫なんか…おったんか…
7 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 01:14
宮台にやられて毒されてお家の恥でございます
8 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 01:51
こんなに島尾のことが好きなのに、
孫と同年代である自分が悔やまれる。
9 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 01:52
孫がすきなんじゃないの?ホントは〜、このこの〜>8
10 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 01:52
11 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 02:01
モレク神が好き。
12 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 02:29
孫って?
13 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 02:30
島尾ミホは宮台にやられたの?
まほタン...ハァハァ
15 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 08:54
まほはゴリラ顔
16 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 09:18
まほは島尾の血を多くひいていると思われ。
顔が似ている。
島尾息子も島尾そっくり!
17 :
1:2001/07/03(火) 13:15
作品についてどう?
18 :
モー娘。らぶ。。。:2001/07/03(火) 13:21
『死の棘』とか『贋学生』とかが代表作なんだろうけど、おれのお薦めは『夢の中での日常』。
こういうのこそ、反リアリズムというんじゃなかろうかな?
19 :
fishman:2001/07/03(火) 20:17
岸部一徳アゲ。
とにかくもうしまおまほ
21 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 00:19
教科書に載ってた話が好き。柔道部の合宿かなんかで女の子に突撃かけるの。
題名は忘れてしまいましたが。なんかダメ〜な感じが萌え。
22 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 00:29
とにかくな、ミホとまほを取り違えるのはやめてぇな。
ミホは祖母ちゃん、まほが孫娘。
そいで、まほってそんなに萌えるんかい?
だれか画像UPしてみれや。
23 :
ぽけもん:2001/07/04(水) 00:34
ほいで宮台はしまおまほとやったの。
24 :
1:2001/07/04(水) 01:44
やはりまほに話題は偏りがちだ…
どっちかってゆーと敏雄の話がしたかったんだが。
自分から振んないとダメ?
25 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 01:45
ふれ〜ふれ〜! 祖父ちゃんの方がはるかにええやん。
26 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 01:56
27 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:01
ああ、まほってあのゴリコの。あかん!!
28 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:06
>>26 せっかく引っ張ってくれたが…面白くないなホントに、ただのガキやん。
やっぱじいさんだ! 熱心なファンがいてさ、
本出ると確実に売れたとかいう…神話的だな、時々奄美大島から
上京してくると、業界がざわめいたとかいう…。
29 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:09
あのガングロ・ヤマンバが島尾の孫。だったんですね。
30 :
あああ:2001/07/04(水) 02:10
宮代がどうでももういいっす。
31 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:22
近くに住んでいるにもかかわらず、
未だに国府台、小岩、印旛沼あたりに行くことが出来ません。
島尾の生活臭が残っていそうな場所は、怖いのです。
しかし年月は経ち…
島尾の孫!が活躍の中心なんですね、島尾家では。
奄美と福島のお墓には行きましたけど。
32 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:26
>>28 島尾が生きていた頃、島尾がいる場所は雰囲気が違ったようだ。
みんなでワイワイ飲んでいても、島尾は騒ぐことなく、
チビチビグラスを傾けながら、しかもみんなの話を、
ニコニコしながら聞いていたそうだ。
ポックリ死んじゃまったことが悔やまれる。
33 :
66:2001/07/04(水) 02:28
しかし、島尾じいさんの話になるとどーもクラーくなりますね。しんみり・・・
34 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:31
海軍の軍服着た島尾萌え〜〜ぇ。
35 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 02:33
島尾>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>三島
36 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 03:29
好きな作品あげてくださいよ皆さん
37 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 03:47
『死の棘』しか読んだことない俺…
38 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 04:18
島尾さんていい男ですよね?
39 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 06:27
『鬼剥げ』あげ。
40 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 08:28
凄くどうでもいいことなんですが、最近(ってかちょっと前)話題になった
「女子高生ゴリコ」って漫画の著者って島尾氏の孫らしいですね
結構カワイイですよ<そのコ
41 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 08:29
42 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 12:46
「夢のかげを求めて」好き。改行なしでエンエンと続く紀行文。
あのメリハリのなさがたまりません。
>>31 私も奄美と福島のお墓に行きました。お互い、物好きですなあ。
43 :
ぼっけもん:2001/07/04(水) 16:05
あげまし
44 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 23:59
下がってるぞ!オラァ!
死の棘は傑作だね、実際。
45 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 00:32
>>31さん
>>32さん
なにやら生前の島尾(じー)さんのお姿がチラチラ見える風な…カキコ。
もしや、お詳しい方々ではありませんか?
その、実像の、噂の周辺、もちょっと語っていただけませんか?
46 :
32:2001/07/05(木) 00:39
>>45 ウワサニナッタジョセイノナマエヲシッテイマス
47 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 00:42
>>46 ソレハ、レイノ、ミホサンガココロヲヤムモトニナッタトイウジョセイデスカ?
48 :
46:2001/07/05(木) 00:44
>>ソウデス
ゴカゾクガイラッシャルノデブンダンデモタブーデス
49 :
45:2001/07/05(木) 00:48
ヒェエエ、イマデモタブーナンデスカ!
ヒョットシテ、アナタサマハ、シマオ(ジー)サンカンケイノヘンシュウシャトカ・・・?
ナニヤラ、ゴールデンガイノニオイガ・・・クンクン。
50 :
45:2001/07/05(木) 01:09
>>48 オ、オヘンジガ、ナイ・・・。ツレナイオカタダ・・・。(;_;)
51 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 01:42
自分の中ではcocco(引退した歌手)とミホさんがダブってます。
52 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 03:02
うちの父、キムチの初版本よりまえのパイロット板みたいなやつ持ってます。
「高く売れるんだ」が口癖ですが、本当でしょうか?
誰が買うのでしょう?
うち、結構帯びつきの初版本とか、そういうの多いんですよね。
売れるのかな?キムチ、欲しいって人います?
53 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 05:07
不倫相手は自殺したんだろ?
54 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 05:28
妻はロシアの映画監督に「島尾ミホ」?という題名で女優になりました。
55 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 08:52
映画のタイトルは「ドルチェ−優しく」。
こないだ東京のBOX東中野で上映してた時に見たけど・・・
ミホさん、存在感ありすぎ。夜、夢でうなされました(T_T)
>>55 おお。情報ありがとー。見ねばなんねいな…ミホたん、
うなされる覚悟で、、、。
57 :
55:2001/07/05(木) 12:24
58 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 18:56
とりあえずage
59 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 00:40
東京の上映会はおわったの?
もしや吉増剛造がどうのとかゆーやつ?
60 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 23:47
そろそろ、島尾(じー)さんの作品、語れや>ALL
61 :
贅沢 萌:2001/07/06(金) 23:49
「つろ」、「おま」、「す」
ははは、「つろおます」か。
62 :
吾輩は名無しである:2001/07/07(土) 01:01
みほさんまだ生きてるよね?
おととしくらいの装苑に島尾まほと一緒に出ていた記憶が。
「夢の中の日常」はイイ。
63 :
JPB:2001/07/07(土) 02:50
戦中ものの系列がある『はまべのうた』〜『その夏の今は』〜『出発は遂に訪れず』
『魚雷艇学生』
恐妻ものの系列がある『帰巣者の憂鬱』〜『日を繋げて』〜『死の棘』
そして、幻想ものの系列がある。『鬼剥げ』〜『贋学生』〜『硝子障子のシルエット』
そして、エッセイ『夢日記』〜『琉球弧の視点から』
が、一応別けられるとして、みなさんは何が好きですか?
私は、「その夏の今は」が、詩的に流れ過ぎるとか日本浪漫派に似てるとかの
指摘をうけつつも好きです。暑い時期には、思わず読み返します。
64 :
JPB:2001/07/07(土) 03:23
そして、文芸文庫の『はまべのうた ロング・ロング・アゴウ』に
入っている「勾配のあるラビリンス」も、遊歩者の視線を捉えた小説
としてなかなか秀逸だと思います。私自身が、街をぶらつくのがすき
ということもあって、こういう歩く人の小説を読みふけったものです。
65 :
55:2001/07/07(土) 23:01
幻想系が好き。
>>61 それは「石像歩き出す」でしたっけ。そのフレーズ、マジで書いたのか
それともシャレが滑ってるだけなのか、いまだに謎なんですが。
ていうか、最初の頃に書いてたみなさん、どこ行ったの〜
66 :
JPB:2001/07/07(土) 23:11
しまおまほって、矢部美穂に似てませんか?
67 :
吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 00:16
コテハンうざい。
68 :
吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 00:20
圧倒的に病妻モノがよい。
>>63 ちなみに恐妻ものとは云いません。
>>68 そそ、そんなこというとミホたん可哀想や・・
70 :
JPB:2001/07/08(日) 01:14
はい、ごめんなさい・・・
71 :
吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 01:28
フレムンになってっては、逝けません。
72 :
吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 23:33
73 :
吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 05:50
>72
(註 乱心の意奄美の言葉)?
74 :
吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 18:16
やっぱ『死の棘』じゃん!繰り返しが気持ちいいわ。
ちょっと前まで大学の講義でやってたよ。
75 :
吾輩は名無しである:2001/07/10(火) 23:53
76 :
吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 06:14
77 :
吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 00:55
age
78 :
吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 05:05
79 :
吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 02:21
このスレもうおわりか?
age
島尾(じー)さんは終わらんよ。
81 :
79:2001/07/15(日) 08:33
82 :
吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 08:39
狂気のミホはすんごくカワイイと思わないかい?
あの女にしたことを全部私にやってみろ
どんなことをして悦ばせたのか全部やってみろ
って云われたら、皆さんどうします?
タタナイよな、実際。
83 :
吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 12:16
関係無いけど島尾伸三(息子)のお嫁さんの写真は
よかった。潮田登久子っていう写真家なんだけど。
で、その潮田氏の実弟が「月光」編集長の南原四郎なんだってね。
すごいファミリーだ…。
>>84 まともなカキコもしないで、煽るなよ。君のよなのをいうんだよ<厨房
島尾作品には熱心な読者層?がありますよね。
最近の学生とかにはどうなのかな、卒論とかに取り上げるヤツとか、いる?
86 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 22:35
87 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 23:02
>>85 うわ、感動! さしさわりなければ、
どういう切り口でどんな風に?書いたとか…
担当教授の反応とか、何でもいいから語ってくれませんかね?
最近の、捉えられ方とか、ヒジョーに興味がある。
88 :
吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 00:04
語り尽くされたのか?
age
89 :
吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 01:00
娘の女優業はどうなったのか?
90 :
吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 23:39
じいちゃんが最高。
海軍服着てる写真なんてさモエモエだぜ。
91 :
吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:30
「季節風」age
何だか、最後まで話の全く噛み合わないスレだな。
(じーさんについてね)
「死の刺」がなかなか文庫にならずに困った思い出がある。
93 :
吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 03:45
じいさんなんて呼べません。
トシヲだね、やはり。
94 :
92:2001/08/01(水) 04:05
訂正させてください
×「死の刺」
○「死の棘」
恥ずかしい 穴があったら入りたい
お国の為にも、逝ってきます
95 :
吾輩は名無しである:2001/08/09(木) 00:58
DAT逝き阻止!
96 :
荒川ヨージ:2001/08/19(日) 23:55
新潮文庫で今も出てるのは「死の棘」だけかな?
私はかつて新潮文庫で「出孤島記」しか読んだことがありません。
「贋学生」は途中まで読んで、なんか文章が下手だなと思って病めました。
初期作品だからかな?
97 :
吾輩は名無しである:2001/08/20(月) 11:23
age
age
100 :
吾輩は名無しである:01/10/16 00:07
新潮文庫と島尾
「出孤島記」 →絶版
「出発は遂に訪れず」→絶版
「死の棘」 →いまだ健在
「魚雷艇学生」 →絶版
島尾敏雄は阪神の和田に似ている。
101 :
吾輩は名無しである:01/10/28 23:08
やっぱ奥さんの方が良いっすか?
あれ、孫娘だっけ?
102 :
ixion:01/10/28 23:34
『夢日記』(こいつも絶版かな?河出文庫)のどこかに
「秘密の文学グループがあって武装しているようなのだ」
ってな書き出しがあった。好きだったな、あれ。
ガイ・リッチーみたいな映画にでもしてもらいたいもんだ。
>>96 とぉ〜い記憶ながら『贋学生』は、面白く読んだ感じするが。
ムロン一連の島モノや病妻モノは、なお良かったりする。
いずれにしろユニークな存在。
このスレ残っていた!
微妙な位置で2ちゃんにも存在させたいのお。
死の棘は絶品。
日本文学裏骨頂!
105 :
みほちゃん命:01/11/03 23:30
どうやったら、あなたとおつきあいできるでしょう?
106 :
アンデルセン:01/11/04 15:44
最近読み始めたばっかなんですけど
初期の文体は少々ぎこちないですよね? ね?
「月下の渦潮」って短篇の冒頭だっけか、(手元にないので引用できない)
いきなり「なんか」って言葉が使われてて。ここは普通だったら「なにか」
とするトコじゃないのか?? と戸惑った記憶が。それとも意図的なものなのか。
今度死の刺読みます。孫は小山田圭吾に似てる。
107 :
みほ命一号:01/11/24 21:34
でも、みほちゃんの漫画はスカトロっぽい。
108 :
みほ命一号:01/11/25 12:20
でも、まほって名前だった気もする。
109 :
吾輩は名無しである:01/12/01 04:10
三島なんかと比べては失礼な真の作家。
ただこの人の弱点は、長篇が書けなかったこと。
『死の棘』だって長篇じゃないかっていうツッコミは
止めてくださいネ。
やっぱり病妻ものの系列は、圧倒的。この人の文章は麻薬だ。
志賀直哉的な視点による文章云々ではなく、やはりただ単に文章
なんだな、この人の場合。
プロットがなくても、幾らでも話しを書きつづけることができ、
これだけ同じ主題を反復したのは、彼だけだったのじゃないか。
『死の棘』が、わからん、三島のほうがいい、という島田雅彦の
ような人間は、死すべきだと思われる。
三島と並べるのはおかしい、には胴衣。縞だのドアホ!にも禿胴衣。
島尾が真の作家だというのにも、胴衣。
だが、「三島なんか」とはなんだ、なんかとは。
島尾が逆立ちしても三島のような作品は書けない。
逆も言えるが…。とにかく、異質というだけだ。比較は無意味、
あとは個人的な相性と好き嫌いだ。縞だは、ドアホ!
島田と三島と島尾の共通点というと「島」くらいだな。
まあ、三島と島尾が本州・九州クラスの島だとしたら、
島田の場合は沖永良部島クラスとでもいうべきか。
三島なんかと比べるのは、ホント無駄。
島尾の良さが分からないなんて、ドアホだわ。
113 :
吾輩は名無しである:01/12/09 01:31
>111
わははは、胴衣じゃ。
114 :
吾輩は名無しである :01/12/09 01:52
後期の日記のような随筆、読んでいると
鬱が伝染してくるよ。
115 :
み?まほ命一号:01/12/09 10:31
漫画書いてるのは、まほじゃないの?
奥さんの小説はどう?
116 :
吾輩は名無しである:01/12/09 12:59
今日の日経書評欄に”まほちゃん”でてます。
まほが漫画書いている。
孫の活躍を目を細めて島尾は天国で喜んでいるでしょうな。
118 :
吾輩は名無しである:01/12/30 01:50
息子による孫娘の写真集が出たけど、
それに爺さんも写っていて、嬉しくなった。
119 :
吾輩は名無しである:01/12/30 02:06
一昨日?
映画やってたよね岸部イットクのヤツ
120 :
吾輩は名無しである:01/12/30 05:20
>109『死の棘』が、わからん、三島のほうがいい、という島田雅彦の
ような人間は、死すべきだと思われる。
んなこと言った? 島田は「死の棘」は日本文学史上最高の恋愛小説
って絶賛しておったよ。
121 :
吾輩は名無しである:02/01/05 05:09
>120
島田は「死の棘」は日本文学史上最高の恋愛小説って絶賛しておっ
たよ。
本当に? いつのことだろう。
俺が、島田が島尾に言及してたのを読んだのは、結構前なんだ。
そのとき誰かと対談してて―手元にないからわからない、ゴメン―
そのとき島尾を見下して、三島を持ち上げてた。
俺が推測するに、その頃、柄谷氏が酷く『死の棘』を誉めてたんだ。
それで比較するみたいに、三島を貶してた。それに島田が腹立てて、
そういうこといったんだと思うんだ。ひょっとして島田は最初からそれ
ほど島尾は嫌いじゃなかったのかもしれない。ただ作家として無視し
てたのは本当だよ。ひょっとしてその後、読み返して、その凄さを認識
し直したのかもしれない。
確かに、三島と比べるべきじゃないな。その比較は良くない。比べると
したら、同時代では、小島信夫ぐらいか。とにかくその才能が圧倒的で、
どう言葉でいったらいいか、わからないよ。
122 :
吾輩は名無しである:02/01/05 09:11
島田は小島信夫を「偉大な作家だと思いますよ」と
鼻で笑うように言ってました。どういう意味
だったんだろ…
島田が何度も芥川賞を落選してた時に言ってたんだけど、
芥川賞をとっていなくても、素晴らしい作家はたくさん居る。
たとえば、島尾…(等数名の名前)
って、言ってYO!
そろそろシマダでなくてウニマの話しませんか?
125 :
吾輩は名無しである:02/01/29 20:06
age
126 :
吾輩は名無しである:02/02/14 08:02
age
127 :
吾輩は名無しである:02/02/14 14:32
>106
小説など読まずに読売新聞を読んでなさい
age
129 :
ixion:02/02/19 09:48
朝日新聞2月19日朝刊より
「『死の棘』日記」の序章に当たる未公開分が「新潮」4月号に掲載されます。
(その後全文を新潮社から刊行の予定)
「ミホ気がふれそうになり、台所板の間で水をぶっかけ頬をうち治る」
「愛を失ったとしか思えないから死なせてくださいと言う」
「線路の側に立ち飛び込もうとしているところを(中略)青年に助けられ」
「映画の看板で久我美子はちょっと好きになったと言ったら(中略)ズキン
としたとミホ言う」
「ぼくはくびくくろうとし、ミホがそれをとめようとして」
「生キテイタッテ仕様ガナイカラ(中略)オ母サンガ死ノウト言エバ一緒ニ
死ヌヨ」
などの言葉が綴られているそうです。
島尾ミホ(現82)は、「現実と妄想と日記の記述が、三重奏のように響き合い、
生まれたのが『死の棘』です」と語っています。
130 :
吾輩は名無しである:02/02/23 04:00
池袋ぶらぶらしてたら、カルチャースクールの冊子あったんです。
で、それ見てたら島尾しんぞう(息子?)の名前が。
そんだけ
131 :
吾輩は名無しである:02/03/10 12:25
age
132 :
吾輩は名無しである:02/03/16 05:17
133 :
吾輩は名無しである:02/03/16 13:16
島尾が書き続けていた夢のモチーフがいまでも頭から離れない。
奥野建男が論じる島尾は、小説の中に書かれている「私」とは
だいぶそのイメージが違う。
小説の中の「私」いつでも心を病み、その感覚から逃れるために虚勢を張り、
それが発覚し、物語と共にそれまで「うまくいっていた」日常を失い、崩壊していく。
一方、実際の島尾は快活かつ饒舌で、小説の「私」のイメージはみじんも感じられなかった、
というのである。
暗い過去を快活を装っていた、などという通り一遍の説明ではないなにかがあったはず
なのだが、それをまだ見つけられないでいる。
ただ、島尾を読んできて一つだけ言えることがある。
それは島尾敏雄はおそらくその生涯で、ただの一つも「私小説」を書いたことは
なかっただろう、ということである。一見、私小説風に見える一連の「夢もの」、
「戦争もの」と呼ばれる作品群も実は、島尾自身のフィルターを通し、また
島尾の中の一定の規則に従って作られたものであるということだ。
ここのところを読み違えると島尾の作り出した迷宮に迷い込むことになる。
134 :
吾輩は名無しである:02/03/16 16:31
>133
というかさ、それが本当の「私小説」なんじゃないの?
俺は島尾が、本当の私小説作家だと思っている。
>>134 そういうふうにも言えなくもない。
ただ島尾の場合は「自他共に認める」というものがない。
自身が精神病みのひ弱な学生士官であって、厳然とした社会性と
うまく折り合いをつけている部下たちに圧倒され続けたと島尾は記述するが、
実は、彼は温厚で信頼の於ける上官であったと、後日部下であった
人たちは語っている。
なにか我々にはわからないものを見ていたが故に彼の感覚は
常にずれてしまう。
言葉にならないものを言葉で包むことによって表現しようとした
島尾は確かに「私」小説作家かもしれないが、それは
所謂「私小説」とは違うものだと私は思う。
>>135 なるほど。いっている意味はよくわかるよ。
でもさ、作家なんて、皆、中味と外見が一緒な人なんていないじゃん?
俺は島尾読んでると、作品とは全然違う書き手の像が想像できて、その
ギャップが逆によくわかるよ。
確かにね、こんな気弱な男が、魚雷艇の指揮官やってたのは想像つかん。
でも、逆に想像つくんだよね。そういう分裂が、本当に作品によく出てる
気が。これじゃダメ?
>>136 それなら同意する。たぶん私とあなたは島尾に同じものを見ている。
ただ「私小説」という言葉の捉え方が違うだけのようだ。
「周囲と折り合いがつけられないと悩む気に病む男」の像と実際には快活に振る舞い
周囲の信頼も厚い温厚な男。この点を捉え多数の論文は、島尾を読み解く手がかりにしている。
しかし最近になって島尾を読み返していて、ふと感じたのは島尾が、実はこの分裂を
自覚しつつもあえて触れなかったのではないかと。
「夢」がモチーフであるとよくいわれる島尾であるが、実はそれは目くらましで
彼は徹頭徹尾、自身にしか興味がなかったのではないか。
目も眩むほどに高いプライドが島尾の作品の推進力になっていたとしたら、
なるほど彼の作品は「私小説」以外の何物でもない。
137
なるほどね。
島尾は「死の棘」のイメージが強いから、生活に密着した悲壮感漂
う作家像をイメージしがちだけど、俺は凄く、ボンボンな感じがす
るよ。気が弱いというより、ホント、脆いっていうかさ。
それを懸命に取り繕うとして、現実的にがんばった人なんじゃない
かな。でも、内部ではもう壊れっぱなしっていうかさ。妙にすっと
ぼけたところもあるしさ。
「魚雷艇学生」の戦時中自動車事故を起して横転して、困惑するエ
ピソードなんか、オレほんとワラタよ。
こういうとこって、わりと漱石にも似てんじゃない?
>>138 我々が島尾自身の人となり、作品を賢明になって分析してもその実、
何も出てこないのではないか、という思いが再読してさらに強くなった。
体を裏返えして、小川の流れを内部に感じている男を理解し、こちら側に引き戻そうと
することは徒労以外の何物でもない。
わかった、と思った刹那、彼はまたどこかにいってしまう。
もともとのコードが違う人間を誤解しているのではないだろうか。
他人に人のことがわかるはずはない、理解させようとはしない姿勢は
私小説というよりはむしろアンチロマンの範疇になる作品なのではないか。
金の卵を産むガチョウの腹は開けない方が良さそうだ。
さて、では島尾についてその周辺からみたらどうだろう。
別の視点として「治癒」への方向性というベクトルがある。
周囲との折り合いがつけられないその果てには精神衰弱が待っている、と
SF作家、川又千秋は書いている。治癒とは島尾が社会性を獲得することに、
言い換えれば、ただの男、社会的役割に忠実な人間になることに他ならない。
これはまた先に述べた「プライド」の問題にも関わってくるのだが、
「社会性を備えた人間になること=敗北」であると考えることをも禁忌とする、
という病的な潔癖性こそが島尾の裏返しの矜持であり、その精神構造の根幹では
なかったかと考えるのだ。
これは複雑に入り組み自己完結した精神構造に他ならない。
「治りたい」と考えるベクトルを持ちつつ、「治ること」ができない精神構造。
自らの体を自らで外科手術しなければならない外科医のようだ。
しかも、おそらくこの精神的迷宮の構造を熟知し、そうと知りつつ黙々と
構築を続けてきた島尾が、また存在する。
牧歌的困惑を隠さない島尾、入り組んだ精神構造を自身の作品の推進器した島尾、
そして周囲との精神的落差を気に病む島尾。
我々に見せる島尾の分裂した各々の面は、それぞれ独立したものであると
考えざるを得ないのではないか。そう思い始めている。
140 :
琉球弧の視点から:02/03/19 23:42
大好きな一冊です。「死の棘」は暗そうだなーと思い敬遠してましたが
読んでみたらあまりにも凄すぎてけっこう笑っちゃって・・・
一気に読めました。
ソウルフラワーユニオンには「ヤポネシアの赤い空」っていう
曲があるんですよ。
そのヴォーカル中川敬は、ヤポネシアン・ボールズ・ファウンデーション
っていうバンドもやってたりします。
「琉球弧〜」読んでるんでしょう。
141 :
吾輩は名無しである:02/03/20 00:06
「ヤポネシア紀行」(でしたっけ?)はいかがですか? 未読なんですが。
142 :
吾輩は名無しである:02/03/20 11:54
島尾敏雄の息子、島尾伸三が写真家。
武田泰淳の娘、武田花も写真家。
「そうか、君んとこも写真か」なんて2人の対談がある。
それから、島尾敏雄夫人の島尾ミホも、
武田泰淳夫人の武田百合子も、文章家だよね。
どちらもかなりいい。
なんか面白い類似。
143 :
吾輩は名無しである:02/03/20 23:24
144 :
吾輩は名無しである:02/03/23 22:27
age
145 :
吾輩は名無しである:02/04/04 15:09
age
146 :
吾輩は名無しである:02/04/23 03:29
age
>1
このスレあがる度に「そろそろ」にシビれる・・・
島尾さんといえば・・・思い出す人がいる・・・元気かなぁ〜(遠い眼
148 :
吾輩は名無しである:02/04/24 17:43
アニメ「少女革命ウテナ」のサブタイトルの一つに「死の棘」と
いうのがあって興味を持っって読んだんだけど、凄く良かった。
アニメのストーリーとは全然関係なかったけどね。でも「ウテナ」は
この板の人にもお薦め。
149 :
吾輩は名無しである:02/04/24 17:48
私の知人の、カトリック司祭と島尾敏雄氏は、大学の同僚(鹿児島純心女子短期大学)
で、葬儀の時のミサもその司祭が行ったそうです。
娘のマヤさんは、思春期に言葉を失ったとか。「死の棘」に出てくる
幼女マヤは、異常な育ち方をしたのでどんな大人になったのか興味が
あった、で、やっぱり、という感じ。
ところで「新潮4月号」の「死の棘」日記を読んでいて、一家が暮らしに
かなり困っていただろうことは、浮かんでくる。それと、同時に夕飯に
すき焼きが異常に多く出てくる。掲載されている3ヶ月間に14回。うち、とり
すき焼きは2回。しかも年末なんかほぼ3日に一度。私が子供の頃、すき焼き
はごちそうで(昭和40年代)週に一度だったのに、昭和20年代でこんなに
頻繁にすき焼きをするなんてちょっと豪勢な感じがするのですが。
家の庭で鶏をかっていたようだから、とりすき焼きはまぁ安くあがるだろうけど。
友人は「豚でやってたんじゃない」と言うが、私はすごく気になるのです。
ネタズレですが、主婦なのでつい献立が気になってしまいすみません、
さげます。
151 :
吾輩は名無しである:02/04/26 22:44
面白いのであげ
すんごい落ち込むと、未だに「死の棘」を読んでしまう私は、愚かなのでしょうか?
153 :
吾輩は名無しである:02/05/12 22:58
わたしはカケロマ島呑の浦まで行きました。
魚雷艇震洋が格納されていた穴が崖に沿って今も並んでいます。
隣の入り江が押角湾で、湾の奥にはミホが勤めていた押角小学校があります。
基地から小学校までは今でも歩けないことはありません。
「出孤島記」のド迫力がよみがえりました。
≫153
わたしもカケロマ行きました。
昼と夜、どっちも行きました。
保守
156 :
カッツカツ:02/05/31 22:45
>>156 『夢の中での日常』の世界というのは、
相当独特で、
何度も読んでしまいます。
157 :
吾輩は名無しである:02/05/31 23:40
うん、何度も読んでしまうよね
158 :
吾輩は名無しである:02/06/11 04:33
age
159 :
吾輩は名無しである:02/06/20 00:28
棘age
160 :
吾輩は名無しである:02/06/22 14:18
>>7 >宮台にやられて毒されてお家の恥でございます
これほんと? 知ってる人いたら教えて。
161 :
吾輩は名無しである:02/06/22 14:33
知りたいage
162 :
吾輩は名無しである:02/06/24 11:00
かけろま おいらも行ったage
不思議な空間であった。
163 :
吾輩は名無しである:02/07/08 02:00
不安age
164 :
吾輩は名無しである:02/07/10 18:58
第三の新人まとめage
165 :
吾輩は名無しである:02/07/23 12:30
出発age
166 :
吾輩は名無しである:02/07/30 18:09
としお
島尾敏雄に目をつけるとは、うーん、通が多いなあ。
このスレには敬意を払いたい。
夢age
169 :
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170 :
吾輩は名無しである:02/08/10 11:05
まほちゃんage
171 :
吾輩は名無しである:02/08/10 12:25
うにまが来るからかーえろ♪
172 :
吾輩は名無しである:02/08/10 14:34
夏こそ島尾敏雄を読もうじゃないか、御同輩。
173 :
吾輩は名無しである:02/08/11 06:07
まほと不倫したいです。
敏雄なら許してくれると思います。
>>172 やはりこの時期は、
『 出孤島記 』
『 出発は遂に訪れず 』
『 その夏の今は 』
でしょうか。
8月13日から17日、この短編の時間停止を思わせる白さ、
緊張と弛緩、
島の恋。
175 :
吾輩は名無しである:02/08/11 09:57
まほ姫幾つか知っていますか?
176 :
吾輩は名無しである:02/08/11 11:54
しまおまほの才能を400字以上で具体的に説明しろ
っていわれたら難しいよね
177 :
吾輩は名無しである:02/08/11 12:03
178 :
吾輩は名無しである:02/08/12 03:18
>>174 いつでも島尾敏雄の小品は、過去の夏の一点においてある。
それがいったいいつなのか、どこなのかは、たぶん永久にわからないだろう。
島尾自身ですら、それを忘れるために、吐き出すために小説を書いていたのだから。
伸三にとっては、けっして良い親ではなかったのねン・・・
そらそーだろなー、
大変だったろーなー、伸三ハンやっぱどっかDQNだわ
敏雄も伸三も経済力なさすぎ
181 :
吾輩は名無しである:02/08/12 12:20
伸三はヒモだったから娘の学費出せなくて、
娘がどっかからお金作って高校行ったとか
自慢気に語ってたよ
「お金がなくても幸せな家庭!」みたいな
持ち上げ方されてたが、なんだかなあ
182 :
吾輩は名無しである:02/08/12 17:23
あれ、こないだ新聞に島尾妻の訃報載ってたよね。
誰もそのことにつてふれないのはナゼ?
183 :
吾輩は名無しである:02/08/12 17:30
妻じゃなくて長女ですよ。
184 :
吾輩は名無しである:02/08/12 17:54
な〜む〜
185 :
吾輩は名無しである:02/08/13 02:31
186 :
吾輩は名無しである:02/08/15 20:35
当人、大真面目。
これ結構残ってるね。
マヤしんじゃったね。ミホはいきてるね。
ドルチェ優しくがDVDで発売されているようなので、
これを機に買おうかな。
189 :
吾輩は名無しである:02/08/19 21:53
スレ主sageるな!
190 :
吾輩は名無しである:02/08/31 09:13
摩天楼 age
191 :
吾輩は名無しである:02/09/17 23:26
魚雷age
192 :
吾輩は名無しである:02/09/17 23:27
いやぁ久しぶりにあがるなぁ〜〜。
元気かなぁ、関係者・・・
193 :
吾輩は名無しである:02/09/18 00:04
「カテイノジジョウ、カテイノジジョウ」
「カテイノジジョウはやめろ!」
194 :
吾輩は名無しである:02/09/27 11:07
hozen
10月age
196 :
吾輩は名無しである:02/10/15 23:50
あげ
・・・懐かしいなぁ
先ほど「偽学生」を読み終わったばかりなのですが・・・
なんか胸にモヤモヤが残ってます。
木乃はなんで主人公達を騙そうとしたの?
最終的に、お金を巻き上げるためとは思えないし。
主人公達を家族ぐるみで手玉に取って、
彼らを木乃がいい様にコントロールしようと狙ってたのかも、
と思ったりしてます。
それとも最初から、答なんてないんでしょうか。
この作家の作品を読むのは恥ずかしながら、初めてデツ。
いや、おもしろかったんだけどね。モヤモヤが。
読み込んでる皆さん、教えてください。
199 :
吾輩は名無しである:02/10/28 23:45
>198
他者に教えてもらうな、もう一回読んでみれ。
それが一番よ。
あー、島尾サン、関係者、元気でつか〜?
200回忌
松坂慶子
202 :
吾輩は名無しである:02/11/15 17:07
夢の中の日常age
203 :
吾輩は名無しである:02/11/24 15:50
カテイノジジョウage
204 :
吾輩は名無しである:02/11/26 18:27
「死の棘」授業で取り上げられたから初めて読んだんだけど、
こんなにおもしろいとは思わなかった。くせになるね。
でも「ゴリコ」書いてたのが孫だったなんて・・・・。
雑誌に載ってたからリアルタイムで見てたよ。
私はまほより年下だけど、あれはほんとにくだらんと思ってた。
205 :
吾輩は名無しである:02/12/04 10:37
この冬も島尾で。
されど嗚呼、去る者は日々に疎し。。。
206 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/12/04 10:44
伸三が撮ったまほちゃんかわいいよね。子供んときの。
207 :
吾輩は名無しである:02/12/13 11:32
「死の棘」読みました。
次に読むなら何がおすすめですか?
209 :
吾輩は名無しである:02/12/26 22:03
島尾の作品って文庫で死の棘以外に何がある?
210 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/12/27 11:22
211 :
吾輩は名無しである:02/12/27 12:41
あー、はまべのうたはもう品切れだったよ。
ちくまの文庫全集なら、まだあると思う。
おれも「島の果て」好き。
212 :
ごはん ◆NjaujxTGn. :02/12/27 13:27
213 :
吾輩は名無しである:02/12/27 13:50
島尾敏雄「死の棘」を読みきれなかった。
読みきると、未来を予知されたような気分になりそうだった。
半ばで読みすてることは、自分の希望を捨て去っているような気がした。
死ぬ間際でもかまわない。読みたい。
214 :
吾輩は名無しである:03/01/01 13:38
がんばって読もー!
215 :
吾輩は名無しである:03/01/01 14:28
216 :
吾輩は名無しである:03/01/07 13:58
島尾敏雄『死の棘』作品論集刊行age
217 :
吾輩は名無しである:03/01/16 23:23
「死の棘」の中で、トシオ、ミホ、マヤはそのままの名前なのに
どうして伸三は伸一なんですか?別人ですか?
今日、中国のことについてレポート書こうと思って
借りてきた本が島尾伸三が書かれた物でした。
島尾敏雄の息子だって知らずに借りてきたもんだからびっくり。
奥さんの写真に解説がついていておもしろかったです。
(^^)
219 :
吾輩は名無しである:03/01/20 22:47
山崎渉も島尾読んでるのか……
まほが夜遊びするときは家のひとに怒られるからって
窓から抜けて出てきたけど、怒る家のひとが伸三さんとかだと思うと
ちょっと面白かった。
221 :
吾輩は名無しである:03/01/30 15:40
隊長ドノ〜!!!
>>217 伸三がモデルですよ。
一部分だけ事実と変えるのはよくある手法で、私小説ではしばしば見られます。
新書版で「春の日のかげり」他が入った短篇集が出てるね。
「島の果て」も入ってるようだし、「出発は遂に訪れず」もある。
文芸文庫亡き今他の会社にも頑張って欲しいな。
2月最後だからage
226 :
吾輩は名無しである:03/02/28 11:37
そういえば2〜3年前(?)「新潮」に連載してた
島尾の「死の棘日記」はその後出版されたのだろうか
227 :
吾輩は名無しである:03/03/02 02:09
新潮社から出たはずだよ。
228 :
吾輩は名無しである:03/03/04 13:41
調べたけど出てないっぽい
229 :
吾輩は名無しである:03/03/04 14:00
>>224 「春の日のかげり」べんせいライブラリー 青春文芸セレクション
だって…青春文芸か〜
勉誠出版って島尾事典も出してるよね。
230 :
吾輩は名無しである:03/03/04 14:10
231 :
トシヲファン:03/03/08 14:52
>>230 こないだ買ってみた。
フン。
という感じ。
すごいファンとしては。
232 :
吾輩は名無しである:03/03/08 14:56
>231
面白い評論がなかったってこと?
233 :
吾輩は名無しである:03/03/08 15:01
まっ、いいや。
大学図書館に入ってたし、いつでも読めるから。
234 :
吾輩は名無しである:03/03/25 21:29
age
235 :
トシヲファン:03/04/05 13:37
>>232 そんなに面白いもんでもなかった。ってことです。
236 :
吾輩は名無しである:03/04/16 22:18
age
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
最近どうよ?島尾。
我が家は死の棘状態。
240 :
吾輩は名無しである:03/05/11 03:34
>>239 おい、おい。他人事じゃないぞ。俺は片が付いたけど、
あんたは覚悟はあるのか?
>>240 >俺は片が付いたけど
その話、聴きたいですが…。さしつかえない程度で
たのんます。
死の棘状態いまだ変わらず。
240さん、よければどうやって片付けたか教えてください。
>>240さん
酷いの酷いの!
他んとこでコドモつくるんだってー!
バッカバカしい!
私はコドモが産めないカラダ。
でもコドモ産んでもわたしと暮らしていくんだってー!
バカクサバカクサ!
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
245 :
吾輩は名無しである:03/06/10 08:57
マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるの?その9
http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html 54 名前: かおる ◆31hpx6to 投稿日: 02/03/22 04:20 ID:SNZoz4gQ
作家を目指して勉強中の男のネタをねらって、盗聴盗撮のストーカー行為が
行われた。収集したネタと引き換えに利得を得た彼らは、作家の口封じに、
彼の情報から虚偽の危険人物を作り上げ、巷にうわさとして流布した。
作家を危険人物と認知した者達は、グループを結成し、監視体制を確立した
が、作家本人からの事情は聞こうとせず、監視と犯罪者に対する私刑は、延々
と行われた。
マヤたんてちょっとアレな人なんですか?
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
249 :
吾輩は名無しである:03/08/05 23:57
「三井のリハウス」のCMで父親役の人、島尾敏雄に似てる気がする
これは終戦の日をにらんでの上げだろうか?
だとすれば、意義深い上げであると・・・
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
あぼーん
これは非難が目的なの?それともお決まりの自演?
255 :
吾輩は名無しである:03/08/26 18:32
>>252 彼女は言っていないといっているが、どうよ。
ただの非難なら勘弁。事実ならワラウ。
2ちゃんねるnoおやくそく。
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犯罪の恐れがあるものをみつけたら通報しましょう
大勢の読者がいることを意識しましょう
256 :
吾輩は名無しである:03/08/27 15:21
宮崎駿、「出発は遂に訪れず」と島尾ミホの「海辺の生と死」を原案にした
映画の構想があったらしいですね。
あぼーん
258 :
吾輩は名無しである:03/08/27 16:45
>>258 了解
でも252ってファンかアンチかわかんないね
最近どうよ?
スレ上げた以上は責任もってあげ
はじめてここにレス
なんか261のレスにひっぱられてしまった
実は日本の作家の中でもかなり好きな作家
特に幻想と日常がせめぎあう「夢もの」がいい
「戦争もの」も大岡と同じくらいいいと思う
「病妻もの」はすごいと思うがこっちが苦しくなってしまう
263 :
吾輩は名無しである:03/09/21 17:24
島尾好き(特に病妻もの)が好きなら、青山コウジを読んでみたらいいかも。
264 :
吾輩は名無しである:03/09/21 22:08
最近聞いた噂なのだが、あの病妻モノはすべてフィクションだったとか。
夫婦でゲラゲラ笑いながらアレを書いていたとすると島尾敏雄って……
265 :
吾輩は名無しである:03/10/02 16:48
>>262 戦争ものは、臨場感というか当時の雰囲気を伝えるよね、
やっぱり本物の隊長だったんだから、想像ではない現実感がある
267 :
吾輩は名無しである:03/10/10 21:40
――律儀で純真―― 若き日の島尾敏雄
九州の大学にいたころ、東洋史専攻の学生であった島尾敏雄と私とは、下宿が
近かった。……・…(中略)………
島尾は東洋史科で私より一年上級であった。私は九州大学に入学して間もなく、
東洋史の研究室であった島尾に誘われて、大学の近くにある島尾の下宿へ行った。
そのとき、お互いに作家志望であることを話し合った。島尾はそのころ福岡で
出ていた同人誌の「こをろ」の主要な同人であった。・…(中略)・・・・
私と島尾の二人の共通の関心のある作家は、佐藤春夫であった。私は島尾が来た
とき自分の持っている佐藤春夫の本を見せた。島尾は一冊一冊手にとって見て、
「ええの、持っとるなあ」といった。羨ましそうな顔をしてみせた。
或るとき、大阪の母が小豆と砂糖の入った小包を作って送ってくれた。それを
私は下宿の小母さんに渡して、ぜんざいを作ってもらい、「ぜんざい会」の
招待券を親しかった友人の三人に送った。
当日、その招待券を持った島尾が一番に私の下宿へ来た。島尾は先ず自分の
名刺を出して、こういいう者ですといい、
「本日はざんざい会にお招きいただき、ありがとうございます」
とアイサツしてから私の部屋に通った。
私より確か二つくらい年上の島尾には、そういう律儀で純真なところがあった。
「ぜんざい会」は大成功で、招待された者も下宿の主人夫婦も大よろこびであった。
――庄野潤三―
269 :
1ヶ月1レス目標:03/11/19 22:47
絶版の『島へ〜自選短編集〜』潮文庫
の収録作品を知りたいと思って幾年月‥。
島尾の作品名には「夢」と「島」の頻度が高いなぁ
単行本化された主なものだけでもこんなところが
夢の中での日常
記夢志
夢のかげを求めて
夢日記
夢屑
島の果て
島へ
島の果て
出孤島記
南島通信
夢を語らせたら
(夢について語るのではなく)
(夢を言葉にするという意味で)
この人の右に出る作家は
なかなかいないんじゃないかと思うなあ
1ヶ月1レスに微力ながら協力させて戴き申し上げ候。
夢モノはいい。何だか自分がその夢を見たように気にさせてくれる。
とりあえず「子之吉の舌」が好きだと書いておこうか。
272 :
吾輩は名無しである:03/12/11 19:04
>>270 つげ義春と双璧といったところでは?
あと、内田百閧焉B
273 :
吾輩は名無しである:03/12/31 12:33
島尾の本の挿し絵につげの絵って合うかも。
274 :
吾輩は名無しである:04/01/11 17:46
島尾ミホみたいな人ってなかなかいないよね。
275 :
吾輩は名無しである:04/01/12 07:12
島尾敏雄=島尾ミホ→島尾伸三→島尾まほ
伸三の撮った写真集『まほちゃん』ってすごくいい。
274です。
島尾ミホ『海辺の生と死』読んでます。
写真集『まほちゃん』も見てみたいなぁ。
このひとのことずっと「とりお」さんだと思ってた・・・。
278 :
吾輩は名無しである:04/01/13 18:42
>>276 275です。
是非『まほちゃん』見てください。ほんとにかわいいから。
島尾敏雄、ミホ夫妻もちらと登場してるよ。
ちょっと手に入りにくいかもしれないが、
大きな図書館だったら入ってると思いますので……
美香は創価学会員
280 :
吾輩は名無しである:04/01/17 11:02
島尾と大岡は戦争文学の泰斗
しかしその方向は対照的である
281 :
16歳 女子中学生:04/01/20 00:03
読みたいんだけどまず何読んだらいいですか?
あぼーん
あぼーん
あぼーん
285 :
吾輩は名無しである:04/01/22 12:30
286 :
吾輩は名無しである:04/01/22 12:32
>>281 それからあなたが美香ならもう来ないでね
287 :
吾輩は名無しである:04/01/26 17:44
魚雷艇学生退屈だったな。
武田泰淳みたいな、文体の魅力がちと薄い。
288 :
1ヶ月1レス目標:04/01/29 00:40
美香粘着って作家スレにまで出てくるどうしようもないキチガイだな!
289 :
1ヶ月1レス目標:04/01/29 01:36
武田泰淳の思想性は認めるし、長篇『富士』は傑作だが
文体の魅力なら武田より島尾のほうがある。
287は島尾の初期の短篇(
>>269参照)を読んでみなさい。
特に夢モノの粘りつくようなあの不可思議な文体は稀有。
290 :
吾輩は名無しである:04/01/29 01:41
>>289 1ヶ月に1レスどころか一時間に何レスもしてるみたいですね。
>>287は節操なく全スレを縦断しようとしている武田フリークですので
真面目にレスしても損をしますよ。
いや、ちょっと気になったので。
291 :
吾輩は名無しである:04/01/29 10:04
287は本当の武田フリークじゃない。ただの発作患者。
それにしてもここでの美香粘着は確かにひどいな。
>>288の怒りは理解できる。
同じようなことが宮本輝や山頭火やギリシア悲劇などのスレでもかつてあった。
>>289 ほほう。魚雷艇学生は後期の作品ということですが初期のほうがいい文章なのでしょうか。
私が上のを読んだ限りでは丹念で正確な、几帳面な文だという印象を
受けたのですがどうも一本調子で、第五章あたりまでには飽きてしまったのです。
あとメイラーのNaked and The deadみたいな緊迫した戦争ものを期待していたのもまずかったかも
しれません。
丁度手元に「夢の中での日常」が入った文芸文庫があるのでそれを読んでみっます。
あと武田泰淳のレスについてはむしゃくしゃしてやってしまいました。申し訳ありません。
293 :
吾輩は名無しである:04/02/21 03:26
定期あげ
294 :
吾輩は名無しである:04/02/23 20:25
船酔いでゲロ我慢してる小説ってなんだったっけ?
この人の作品だったと思うんだけど、なんか奇妙に印象に残っている。
教えて下され。
295 :
吾輩は名無しである:04/02/26 21:15
徳之島航行記だった筈
296 :
吾輩は名無しである:04/03/15 22:10
はじめまして。一気に読むと三代入り乱れた内容が抱腹もの、どこか「死の棘」のおかしさに似ている。ぜひ続きますようお願いします。
297 :
吾輩は名無しである:04/03/18 20:37
298 :
吾輩は名無しである:04/03/18 20:38
>>297 沖積舎の新本特価
までアドレスに入れてね。
299 :
吾輩は名無しである:04/03/24 15:14
何冊も読んでないのですが、この方の「ヤポネシア」という
考えが面白いなと思いました。
「ヤポネシア」にからめて「琉球弧」というのもあった。
琉球とアイヌが円還をなしてるという。
301 :
吾輩は名無しである:04/03/25 10:28
島尾さんの本は今までに3冊だけしか読んでないのですが「琉球弧」も
「ヤポネシア」も響きのよい言葉ですね。奄美のエッセイも何十年も
前に書かれたとは思えないぐらいに激しく共感しました。
詩的な言葉が多いような気がしました。
302 :
吾輩は名無しである:04/04/04 12:11
島尾ミホさんの声を聞くことのできるソフトを集めてみました。
・ふるべゆらゆら/柴田南雄作品集(フォンテック・CD)
・ラジオ深夜便カセット文庫「島尾ミホ 母を語る」(NHK)
・「東北と奄美の昔ばなし」付録のソノシート
ほかにありませんか。
>>302 「東北と奄美の昔ばなし」いいですね。
島尾敏雄本人の声が聞けるソフトがあったら欲しいです。
「死の棘」50ページ突破カキコ
305 :
吾輩は名無しである:04/04/14 00:07
私も読んだことがあります。島尾さんの文章は詩的で良いなあと思います。
306 :
吾輩は名無しである:04/04/14 19:47
>>303 言われてみれば旦那本人が抜けている。
痛いところ突かれましたわ。降参です。
島尾敏雄の文章ってさりげないのにうねりがあって
かざらないのに深みがあると思った。
文体の魅力という点においては
夢もの>戦争もの>病妻もの、という感じがした。
308 :
吾輩は名無しである:04/04/24 18:45
古井由吉とはまた違った文体のうねりは特に初期の作品にあるね。
309 :
吾輩は名無しである:04/04/28 16:17
「死の棘」読了。三週間もかかったよ。
いろんな意味で最高の作品だった。
「ちがうの?そうなの?どっちなの?」
「そうです」
「ばかやろう」→平手打ち
これには電車内にもかかわらずついワロてしまった。
島尾さんのおかげで作家になれました
>>309 そこだけ取り出して読むと確かに笑えるな…。
読んでから大分経つけれど、読み返す気になれない。
「かていのじじょう」ヘビー過ぎ。ミホ怖ーょ。
スレ残っていた!ちょっと感動。
313 :
吾輩は名無しである:04/05/06 22:08
>>310 たしかにその通り。
えっと、大江健三郎が島尾をすごく評価してるって聞いたんだけど。
314 :
吾輩は名無しである:04/06/06 01:08
もしかしたら日本で最高の作家のひとりかもしれないと思う。
315 :
吾輩は名無しである:04/06/06 01:13
しまおまほの娘ですよね?
1986年に亡くなりましたが、あまり大きく取り上げられていなかった
記憶があります。その頃すでに島尾ワールドに入り込んでいた私は
なぜなんだぁああ!! と一人憤慨してました。
本屋さんでベストセラーや平積みになっている最近の書籍の傾向を見ると
どうしようもなくうんざりすることがあります。
ま、どうでもいいんだけど、また浮世から離れていく自分がいる。
317 :
吾輩は名無しである:04/06/15 21:57
しまおまほは島尾敏雄の孫。島尾敏雄はしまおまほのおじいちゃん。
318 :
吾輩は名無しである:04/07/11 21:48
救援
319 :
吾輩は名無しである:04/07/14 00:48
今日、文芸文庫の『贋学生』ゲット。
540円でした。
320 :
吾輩は名無しである:04/07/24 00:29
卒論は島尾敏雄です。(これから)
島尾敏雄は保守的だったんですか?それとも新日本文学系?どっちにも属さず?
どなたか教えてください。
321 :
吾輩は名無しである:04/07/26 18:58
>>312 スレ主さんか? スレタイが素晴らしい。
324 :
吾輩は名無しである:04/07/27 00:57
>>320 知らないのかい・・・。
新日本文学って雑誌しらない?中野重治が立ち上げたんだけど。
いわゆる、そっち系か、それとも保守系かってこと。
わかりにくくて申し訳ないね。
326 :
吾輩は名無しである:04/07/27 23:47
島尾の選集かな、緑の箱入りのやつ5冊を見かけたんだけど、
それって買っとくべきだったろうか?
5冊分売不可、3500円だったんだけど・・・
状態はよしでした。
327 :
吾輩は名無しである:04/07/27 23:59
>>326 作品集(全5巻)晶文社? 1977年頃の?
なら買いでは?
見つかっても5000円くらいする。分売可ならなおのこと。
328 :
吾輩は名無しである:04/07/28 00:20
>327
ああ、それみたいです。
ちょっと迷ってます。
329 :
吾輩は名無しである:04/08/01 15:33
島尾敏雄(1917−1986)
霊名 ペトロ
経歴
鹿児島純心女子短期大学図書館長(1975−1977)
同女子短期大学教授(1976−1977)
日本芸術院会員(1978)
軍歴
任海軍少尉(1944)
任海軍中尉(1945)
330 :
吾輩は名無しである:04/08/03 10:49
東欧への紀行文をつづったあの作品(すみません。あろうことか題名忘れました)が
好きです。
唐十郎さん・高橋源一郎さん・吉本隆明さんも島尾作品を評価してますよね。
そして芸能界では(姉貴ノ情報ダカラ信頼度ハ低イケド)、高橋(関根)恵子さん・
つみきみほさんが島尾作品が大好きとのこと。
好きな作品の著作名を忘れてしまった島尾敏男BEGINNERでした。
331 :
吾輩は名無しである:04/08/03 11:40
330です。敏男→敏雄です。
330はこの程度です。でも混ぜてね。
332 :
吾輩は名無しである:04/08/03 16:20
私の所属するカトリック教会の主任司祭は、島尾先生が純心短大で
教鞭を執っていたときの同僚でスタ。
島尾先生が鹿児島市立病院で亡くなる前、臨終の塗油を行ったそうでつ。
>>332 それは貴重な人脈かと。
晩年の島尾氏の逸話があれば語ってほすいす。
334 :
吾輩は名無しである:04/08/03 16:44
>>333 主任司祭の話では、島尾先生が短大で講義をするときは、声の声量
が小さい為、学生たちは前列の席に陣取っていたそうでつ。
あと、葬儀ミサ(谷山カトリック教会)の時、昭和天皇から花輪が
届けられたそうでつ。(日本芸術院会員は、死亡した時貰えるそうでつ。)
335 :
吾輩は名無しである:04/08/03 16:57
「魚雷艇学生」を読んで、長崎県の川棚町に行きました。
その当時のことを知るお年寄りから場所を聞き、訓練所跡地に着いたとき
言い知れぬ不安感が、湧き上がってきました。
「もし、もう一度この場所で同じような訓練が行われたら・・・。」
当時、私は海上自衛隊佐世保地方総監部に勤務する、3等海尉。
当時の島尾先生と同じ階級(一概に、比較はできませんが)で、同じように
な境遇にあった為、ふとそんな事が頭を掠めてしまいました。
336 :
吾輩は名無しである:04/08/04 19:34
334です。
数年前に亡くなった島尾マヤさんも、鹿児島純心女子短期大学の図書司書
として、勤務してますた。
あと、島尾ミホさんの遠縁にあたる方が、長崎純心聖母修道女会のシスター
になっていまつ。
337 :
吾輩は名無しである:04/08/04 20:11
338 :
吾輩は名無しである:04/08/06 15:35
島尾敏雄の「名瀬だより」には、
名瀬市の映画館の宣伝広告のスピーカーの音がうるさくてたまらず、
映画館に抗議に行ったがてんで相手にされなかった、という記述が確かある。
ところが島尾伸三さんの本「東京〜奄美 損なわれた時を求めて」(河出書房)には、
1960年代、島尾敏雄がミホ夫人と一緒に名瀬の映画館通いをし、
「自転車泥棒」や「81/2」といったイタリアン・リアリズムやヌーヴェル・ヴァーグの映画を見て、
ご機嫌な日には赤玉ポートワインを気分良さそうに飲んでいた、という記述があり、
ずいぶん趣きが違うわい、と思った。
さてその伸三さんの本に、一緒に映画館に連れられた思い出として、
>子どもながらに、フランスのヌーヴェル・バーグはよそごとで、
>イタリアン・リアリズムに登場する人物たちのやっていることは、
>まるで名瀬の町で起きている事件のような気がしていました。
という一節があり、思わず笑ってしまった。
名瀬の街の猥雑な一面を、よく言い得ていると思う。
339 :
吾輩は名無しである:04/08/08 11:57
340 :
吾輩は名無しである:04/08/08 12:03
誰か、教えてくらさい!
奥野健夫が、埴谷雄高と吉本隆明の喧嘩に巻き込まれそうになったとき、
島尾先生は、奥野と一緒になって吉本隆明に三行半を突きつけたって、
本当?
>>340 ちょっとググればすぐ下記のようなWEBレス見つかるのに…
教えて君というより構ってほしい構って君なんだな?w
>島尾さんが、奄美に行くときに、晴見の東京港に、彼を送りにきましたのは、
>吉本さんと奥野健男です。そして最後、船と海岸でテープを投げ合ったときに、
>海岸からのテープが届かないときに、島尾さんが驚いたことに、
>吉本さんがテープをもって船に乗り込んできたといいます。
>島尾さんも驚いたろうけれど、奥野さんはもっと驚いたろうな。
>「俺にはとてもできない」というように思ったことだろうと思うんですね。
342 :
吾輩は名無しである:04/08/09 21:08
>>341 人をけなす前に、自分のことをしんぱいしろ!
343 :
吾輩は名無しである:04/08/16 09:33
341さんはけなしてるんじゃのーて、あきれかえってるんじゃがいな。
みなさん、とりあえずこのスレッドではマッタリと、ね。
そんなに人は多く無さそうだから。
345 :
吾輩は名無しである:04/08/23 00:27
島尾敏雄の小説以外のものだと何がいいですかね?
文芸評論みたいなのがあれば読みたいな、と。
346 :
吾輩は名無しである:04/09/11 22:43:48
9.11age
朝日の夕刊9/18で、今福龍太が「裏=浦」について書いてた。
久しぶりの島尾ネタ。
島尾ファンはどこに情熱をぶつければよいのでしょうか?
349 :
吾輩は名無しである:04/09/29 00:04:11
たまにはあげとく。
わすれさられないように。
350 :
吾輩は名無しである:04/09/29 00:11:57
古本屋で「日の移ろい」買いました。
毎日ちょびちょび読んでいこう
351 :
吾輩は名無しである:04/09/29 21:23:57
中央公論で島尾の担当をしていた宮田毬栄の本「追憶の作家たち」(文春新書)に、
松本清張や埴谷雄高と並んで島尾敏雄の話も出てくる。
中央公論社の中で宮田と安原顕の仲が険悪となり、心配した島尾が、
新宿のフランス料理屋で一席設け、仲良くさせようとしたらしい。
二人を目の前で握手させ、島尾は満足気だったという。
「仲良くやるからさあ、ぜーんぜん、だいじょうぶ!」と島尾の前で繰り返していた安原は、
翌日「甘い、甘い。人が好すぎるっつーの、島尾さんは!」と毒づいていた、とある。
宮田の文章も主観的な相当アクの強いものだし、
安原顕という名も、私は03年一月の大き目の死亡記事で初めて知ったぐらいで、
(よしもとばななを世にだした人らしいが)全然関心はなかったのだが、
ただ生前の島尾と親交のあった大学の先生が、安原の死を惜しんでいたのを聞いたことがあり、
このエピソードは少し意外だった。
どなたか、島尾と安原の関係をよく示した本をご存知でしたら、
教えてください。
最近島尾さんの小説を読み始めた十代のガキです。
今のところ「死の棘」、「魚雷艇学生」の二作を読みました。
他の作品でおすすめの作品を教えて下さい。先輩方。
ちなみにこのスレを見て、「夢の中での日常」を読んでみようかと。
今島尾さんに夢中です。いつか私も奄美にお墓参りに行きたい。
353 :
吾輩は名無しである:04/11/02 13:53:43
age
>>352 「贋学生」不気味なホモ?に翻弄される話。なんかへんな読後感。
「単独旅行者」とかは普通におすすめ
>>352 「贋学生」不気味なホモ?に翻弄される話。なんかへんな読後感。
「単独旅行者」とかは普通におすすめ
356 :
吾輩は名無しである:04/11/14 22:12:07
この作家の感覚は鋭い。
「夢の中での日常」「単独旅行者」もいいし、
「子之吉の舌」とか「むかで」とかも。
「贋学生」や「魚雷艇学生」よりも
夢関連の作品のほうが面白いと思う。
357 :
吾輩は名無しである:04/11/14 22:14:22
中学の時、「夢の中の日常」を読んで、頭に変なものがへばりつくラストが気持ち悪かったなあ
358 :
吾輩は名無しである:04/11/18 19:43:37
この作家も絶版が多い。
出版社は何やってんだ?
359 :
吾輩は名無しである:04/11/18 21:32:19
講談社文芸文庫から結構出てるみたいですけど
河出文庫の「夢日記」っていうのもある
>354,356
久々にこのスレを覗いたら返事が!!
354,356さんありがとうございます。
「贋学生」、「単独旅行者」、「むかで」、「子之吉の舌」を是非読んでみます。
最近では「島の果て」、「夢の中での日常」、「格子の眼」、「鬼剥げ」を読みました。
中でも「格子の眼」の妖しいエロスに引きつけられました。
まわりで島尾さん知ってる人いないので寂しいですよ……。
362 :
吾輩は名無しである:04/11/24 00:07:19
>361
当方の周りにもあまり読んでる人はいないみたいでちょいと淋しい。
でも、日本の戦後作家のなかで十人を選べといわれたら、
大岡や武田や中上と並んで、迷わずこの作家を選ぶと思うな。
もちろん個人的意見だけどね。
363 :
吾輩は名無しである:04/11/30 23:04:59
>269で書名が挙がってた『島へ〜自選短編集〜』(潮文庫)。
なんと幸運にも知人から譲り受けてしまった。
収録作品は手元に持ってるものとほとんどダブリながら、
「原っぱ」という初期作品は初めて読んだ。
師走
365 :
吾輩は名無しである:04/12/01 21:40:31
「硝子障子のシルエット」が良かった
366 :
吾輩は名無しである:04/12/08 20:55:30
「島へ」って、何度読んでも不思議な小説ですね
367 :
吾輩は名無しである:04/12/18 23:14:39
『夢屑』や『震洋発進』なんかも文庫化されないものか。。。
368 :
吾輩は名無しである:05/01/09 17:06:26
カトリック信者としての、「ペトロ」島尾敏雄氏について、もっと知りたい
でつ!
369 :
吾輩は名無しである:05/01/23 23:40:11
この人はやはり狂気を孕んでいたのか?
日本が世界に誇りたい数少ない作家の一人。
371 :
吾輩は名無しである:05/01/31 04:49:40
島尾なんてつまらんから棚にしまお。
つまらん!お前の話はつまらん!!
「死の棘」で岸部一徳がトシオ役やったんだっけ。まだ見てないんだよなー
373 :
吾輩は名無しである:05/02/09 07:19:37
島尾敏雄はアントニオ・バンデラスに似てると思ふ
374 :
吾輩は名無しである:05/02/24 18:41:19
これまでに出た文庫全部持ってる!っていうひとはいないだろうね?
375 :
吾輩は名無しである:05/02/26 19:27:58
>>374 今日行った古本屋に、『はまべのうた ロング・ロング・アゴウ』(文芸文庫)
『われ深きふちより』(集英社文庫)『島の果て』(集英社文庫)
『夢日記』(河出文庫)『日の移ろい正・続』(中公文庫)
があって、『はまべのうた ロング・ロング・アゴウ』だけ買ったよ。
みんな欲しかったけど、ほかにお金を使ったので1冊しか買えなかった。
どれも500円くらいだった。
残りも早く買ったほうがいいだろうか。
376 :
吾輩は名無しである:05/02/26 19:34:58
まほちゃんは元気にやってます
377 :
吾輩は名無しである:05/02/27 03:45:47
>375
いい本屋だね。「夢日記」欲しいな。
378 :
めり:05/02/27 13:52:07
名前がまずい。赤尾敏とまちがえちゃうよ。椎名麟三系か?だとしたらタイトだあー
379 :
吾輩は名無しである:05/02/27 17:39:00
『われ深きふちより』(集英社文庫)
『島の果て』(集英社文庫)
はかなりのレア本じゃないだろうか。
旺文社文庫『出発は遂に訪れず』持ってます。
381 :
375:05/02/28 17:49:47
>>379 今月、あまりお金ないからぜんぶは買えないんだけど
今日行って、その2冊は買ってきたよ。計900円。
382 :
SXY ◆uyLlZvjSXY :05/02/28 21:16:13
『「死の棘」日記』というのが出るみたいだ(今年3月)。
以下宣伝文
>かつて50万読者を震撼させた小説 『死の棘』。
>名作のもとになった日記を著者の没後18年を経てついに刊行。
>夫婦の諍いの地獄絵は小説よりもさらに生々しい。
383 :
吾輩は名無しである:05/03/01 18:07:52
>>382 まだそんなのが残ってたんだ!
「地獄絵は小説よりもさらに生々しい」って・・・興味深いっ!
>>381 うらやますい!
384 :
吾輩は名無しである:05/03/03 20:50:04
旺文社文庫の『出発は・・・』が欲しいんだが。見たことない。
385 :
吾輩は名無しである:05/03/20 19:04:58
『死の棘日記』は¥2,310か。買おうかな。
386 :
吾輩は名無しである:2005/03/21(月) 14:16:00
妻がきつい目でみたので私は刺しつらぬかれ、現実が粉微塵にとび散った。
387 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 13:43:22
文學界5月号の特集、「文学のなかの危機」で、
春日武彦と清水良典が取り上げてます。
特に清水良典は
『「死の棘」日記』と『死の棘』ー<聖ミホ>伝説の在りか
というタイトルで「ミホ」を中心に論じています。
388 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 13:53:57
島尾さんの東欧共産圏旅行を題材にした紀行文の書名は
何ての、つーか、そんなん本当に発刊されてんの?
389 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 23:42:16
『「死の棘」日記』はちょっと話題になってきたのかな。
390 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 23:47:05
ミホでーす!
みんなおうえんありがとう!
391 :
吾輩は名無しである:2005/04/15(金) 00:48:40
きてるねきてるね。「そろそろ」だ。
393 :
吾輩は名無しである:2005/04/20(水) 21:02:17
「死の棘日記」読みました。あの頃あんなに快活な少女だったマヤさんが、後年その面影を失ったまま
若くして亡くなってしまったんですね。何と言っていいのか。
394 :
吾輩は名無しである:2005/04/20(水) 21:31:23
失語症になって
395 :
吾輩は名無しである:2005/04/21(木) 22:05:13
>388
「夢のかげを求めて---東欧紀行」昭和53年3月(河出書房新社)
島尾敏雄全集9巻に収録されています。
396 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 01:42:59
「死の棘日記」かいますた!
397 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 17:22:28
文学界5月号の清水良典の評論、良かった。ミホをノロという古代的な巫女的な
女性として見るより近代的な教養を身につけた女性、文学的資質の点でも敏雄と
対等なパートナーとして見た方が納得がいく。実際、ミホは「海辺の生と死」、
「祭り裏」という素晴らしい作品を書いているし。
398 :
吾輩は名無しである:2005/04/30(土) 18:19:04
指宿市のT元病院のT元先生は、島尾夫妻が指宿に住んでいた時の主治医
でした。
T元先生は、頴娃町の准看護学校の恩師です。
399 :
吾輩は名無しである:2005/05/01(日) 20:03:33
Usimaodaのホームページ、島尾伸三氏と潮田登久子さんのところが久しく更新
されていないので、関係者の方、出来れば更新して頂けるよう、お伝え下さい。
400 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 17:34:55
中薗英助氏と島尾先生は、仲が良かったんですか?
401 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 23:09:00
おっ、やっぱ『死の棘日記』の話題出てるねっ!
402 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 08:11:24
「死の棘日記」を読むと、あの修羅場の最中でも、しょっちゅう、すきやきを食べている。
それから、映画もよく見ている。生活レベル高かった印象。
403 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 20:09:47
島尾家は経済的にはめぐまれてたの?
404 :
吾輩は名無しである:2005/05/04(水) 07:05:07
小岩の家は父親に買ってもらった。「死の棘日記」に、買い物の金額、原稿料、高校講師
の給与が書いてあって、それを見ると、当時の一般庶民よりは豊かだったように思われる。
405 :
SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/10(火) 00:07:42
日曜日の朝日新聞に源一郎の『死の棘日記』書評があったよ。
『死の棘』は『冨士』『神聖喜劇』を抜いて戦後No.1の傑作とのこと。
406 :
吾輩は名無しである:2005/05/10(火) 00:09:32
『死の島』のがええ。
407 :
吾輩は名無しである:2005/05/10(火) 02:50:41
親から経済援助があった。とくに神戸時代。
408 :
吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 00:46:00
源ちゃん誉め殺し?
全部読んだけど俺としては
神聖≧富士≧死のトゲ
並びはしても越えない感じ
引き込まれる度はダントツでしたが
戦後最高の作品は山の音と豊饒の海と死霊と仮往生伝試文だよ
410 :
吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 14:27:13
死の棘日記と、死の棘、どっちから読んだ方がいいでしょうか?
411 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 18:17:08
412 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 19:01:28
>>411 ありがとう。自分も数年前に、加計呂麻島に行きました。島尾敏夫記念碑の周りに
大きな白い蝶が舞っていて、印象的でした。
413 :
SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/13(金) 00:29:01
>>406 それはマジでかい?『死の島』は積読。
>>407 それはまじデカイ。経済援助いいな。
>>408 同感。『死の棘』より初期の短篇のほうがいいな。
>>409 そういえば『冨士』『神聖喜劇』と並んで『死霊』の名前もあったっけ。
それにしても『死霊』『死の島』『死の棘』と並べるとやだな。
>>410 そりゃあもちろんそっちから。
源ちゃんに釣られんなよ。
「富士」「神聖喜劇」「死の島」「死の棘」。
「日本語の小説だ」って点以外に共通点なんぞありゃしない。
それぞれ別の世界、別の次元の別の小説だ。
どれが最高だ、って比べちまう時点で
高橋源ちゃんはしょせん文学ミーハー。
プロの作家が言うようなこっちゃないね。
416 :
SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/14(土) 00:24:06
まあミーハーっぽさを除いたらゲンちゃんじゃなくなるからねえ。
417 :
Corentin ◆bBm/UfuWG2 :2005/05/14(土) 03:01:13
418 :
吾輩は名無しである:2005/05/14(土) 11:06:35
「死の棘」って「リング」より怖いってホント?
新潮社は、「死の棘日記」以降から没年までの、島尾敏夫全日記を刊行すると言っていた筈なのだが、
その辺りはどうなっているのだろう。既に、コピーは完了済みなのに。
420 :
吾輩は名無しである:2005/05/14(土) 14:17:51
>>415 「富士」「神聖喜劇」「死霊」は並べて語られることが多いよ
421 :
吾輩は名無しである:2005/05/14(土) 19:21:04
「夢日記」
日本文学史のなかで光り輝く宝石。
初期の短編群も素晴らしいが、こいつはちょっとレベルが違う。
「死の棘」、精神的に怖かった。
いかにも南国の気性の荒い奥さんなんだろうけど
アレ読んで、不倫は絶対に墓場まで持って行かねば!と思った。
423 :
吾輩は名無しである:2005/05/17(火) 12:22:40
ばれるなら浮気はしちゃだめ
実際に狂ってたのはミホの方じゃなく敏雄の方だったと
上野千鶴子ら、うるさいオバハンどもが言っておりました
426 :
吾輩は名無しである:2005/05/17(火) 18:44:56
どっちも狂ってるんですって
日曜に加計呂麻へ行ってきました。
文学碑、格納壕を見てきました。
まだ作品は読んでおりませんが、現地を実際見て、
読んでみたくなりました。読んだ時は また感想を書き込みます。
429 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 19:30:52
>敏雄は、この日記と体験をもとにして、戦後文学最高の作品『死の棘』
>(埴谷雄高の『死霊』や大西巨人の『神聖喜劇』や武田泰淳の『富士』を差し置いても、ぼくはこれを第一位に選ぶだろう)
>を書くにいたる。しかしそれは後の話だ。
インテリゲンチャンは正しい!
「死の棘」はいい、何度読んでもいい。それと、個人的には、「日の移ろい」
が好きだ。絶版になったけど、正続合わせて中公文庫は再刊しなさい。それと、
ミホの「海辺の生と死」も再刊せよ。
431 :
SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/18(水) 23:17:22
ウニマってなんですか?
433 :
吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 01:25:57
あげ
「海辺の生と死」も絶版とは・・・
435 :
吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 00:06:43
朝日新聞夕刊20日?に島尾ミホのエッセイ。
436 :
吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 20:08:51
「島尾敏雄事典」読んだ人っている?
「島尾敏雄辞典」読んだ。今は亡きマヤさんの文章が掲載されてる。そこの
部分だけが貴重かな。
438 :
吾輩は名無しである:2005/05/29(日) 21:11:18
「新潮」6月号に「死の棘日記」についてのミホの短文が。
敏雄をありありと幻視したという。温もりまで感じたという。
怖い。幽霊が怖いのではなく、感受性の強すぎるミホが怖い。
439 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 12:52:08
島尾敏雄読みたいのですが、最初に読むのにお薦めの作品をおしえてください
440 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 19:37:53
死のとげ以外は新品見かけない
死のとげ読んどけ
ミホさんは島尾が船旅に出てるとき、「夫も今こうしてるだろう」と家の中で
身体を揺らしてたってエピソードをどっかで読んだような。並の男なら逃げ出すね
442 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 17:44:55
講談社文芸文庫の短篇集は絶版?
あのあたりから読み始めるのがいいと思うんだけど。
あの夏の今はがまだ出てる
あとは知らん
神田の古書店で、島尾の「東北と奄美の昔ばなし」の美装初版本を
3000円で買った。ミホの語りが録音されているソノシート付き。
聴いてみたが、かなり、甲高い声だった。あの声で問い詰められて
いたのだなあと、敏雄の事を想う。
445 :
吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:38:48
「その夏の今は・夢の中での日常」がかろうじて生きてるだけ?
かなしいなあ。
出孤島記が死の棘の次に好きだ。
447 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 22:33:09
「出孤島記」もいいなあ。
昔は角川、新潮、集英社からも初期の短篇集が結構文庫化されてたみたいなんだが。。。
昨日から朝日朝刊で、伸三がコラム書いているよ!
敏雄にもふれてる。
449 :
吾輩は名無しである:2005/06/12(日) 22:09:12
>>448 朝日新聞とってないから、図書館行って、まとめて読んできた。
かねがね思っていた事だけど、伸三の文章はイイ。最近出版
された「損なわれた時を求めて」も、写真、文章共に良かった。
450 :
吾輩は名無しである:2005/06/13(月) 10:28:11
しまおまほたんって島尾敏夫の孫だったのか!
451 :
吾輩は名無しである:2005/06/13(月) 10:58:40
452 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 20:29:36
カトリック信者としての、ペトロ・島尾敏雄さんは、毎日名瀬市の聖心(みこころ)
教会でミサを受けていた。
453 :
SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/06/26(日) 01:33:14
初期の短篇集を絶版にしておくとは許しがたいね。
文庫版の全集が企画されてもいいのになあ。
死の棘日記売れてる? 書店で平積みだったけど
455 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 20:30:56
結構売れてるみたい。
死の棘の文庫も並んでた。
456 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 22:48:58
ソクーロフ監督「ドルチェ 優しく」のミホさんの独白、微妙に怖い。
階段で佇むマヤさんの姿が痛々しく、胸を打つ。白黒の映像に、ただ
悲しみが。
457 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 23:34:19
島尾といえば、たしか「アスケーティッシュ自叙伝」てなタイトルの
短編ってなかった?けっこう好きだったんだけど、
アスケーティッシュって意味がわからなかったんだよね。
だれかわかる人いますか?
458 :
吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 01:16:50
高校時代、現国のテストの例題で『硝子障子のシルエット』が出てきて、
その時から話の続きがずっと気になっています(><)
本屋で探しても見つからないし・・・
女学校に赴任した若い男の先生が、生徒に授業をボイコットされて、
教室で一人でボーッとしていたら、授業が終わる時間になって生徒達が戻ってきます。
その生徒の中に、よく似ていて見分けがつかない二人の女生徒がいたのですが、
いつのまにか、二人の見分けがつくようになっていた・・・
↑という様な内容だったと思います。そのテストの問題に「その二人の
見分けがつく様になった理由は何故でしょう。」というのがあって、
私は「どちらか一人を好きになったからだ!」と思ったのですが、その
答えは5年たっても、未だわからずじまいです。。。
だれか知ってる方、教えてください〜!!そして全体的にはどんな話
なのでしょうか??
459 :
吾輩は名無しである:2005/07/16(土) 19:52:29
>>458 それは、「硝子障子のシルエット」ではなく「草珊瑚」。
二人の女性徒の片方が草珊瑚の花を手に持って教室に入ってきたので見分けが
つくようになって、ギクシャクしていた授業も、スムーズできる様になった。
そんな話。島尾独特の、ためらい、つまずき、ナイーブさがでているなと。
>>457 島尾敏夫事典より
原題は「ケーブルカーのある視野」 雑誌「人間」昭和26年4月号初出
「アスケーティシュ」は禁欲的あるいは苦行的という意。
吉本隆明は「この作品から数年後には、<父>と<母>との修羅場とおなじ場面
をみずから自分の<子>に対して演ずることになる」(「島尾敏夫の原像」)と
語る。
>460
禁欲的ですか、、
そそ、子どもの目に映るケーブルカーの風景がなんか
印象的だった。
もっかい読み直してみよ。
ミホさん骨壷抱いて寝てるの。ウーーーン、ナンカ、ナンカ、ナンカ。
想像するに、、、、迫ってくるものが、、、、怖い。
骨を食べました、とも言ってたね・・・こういう怖さが真の純愛なのかなあ
純哀でもあるね。
それってヤポネシアの人だから?
本州人の感覚にはちょっとアレだな
理解できなくはないけど、なんか暑苦しすぎるな
ヤポネシアの人だからではない
もっと読み込め
「呑の浦に二人で入るお墓をつくることができたら、二人の愛は成就するのです」
・・・「奄美に帰った島尾ミホさん」 朝日新聞夕刊 平成四年十一月九日・・・
二人の出会いの場所が、二人が共に埋葬される場所。
神話のような愛だ。
469 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 00:25:44
図書館に「硝子障子のシルエット」があって読んだ。
「遠足」なんて話を読むと、特別なことは何も書いてないのに、
胸に来る。
ただ、エッセイとは確かに違うのだが、
しかし、登場人物の名を実名と一文字だけ変えて、
ほとんど日記と変わらない内容が書かれたものを、
島尾敏雄について全く知らない人が読んだら、
やっぱり面白いのだろうか。
私は島尾敏雄についてまがりなりにも知識があるし、
奄美の街の風土についてもそれなりに体験しているし、
石碑が見たくて呑の浦にも行ったことがあるから、
胸を突かれるのか。
島尾敏雄について知らない人でも、
「ダヴィンチ」で取り上げられるぐらいの小説を読むような人なら、
「硝子障子〜」のごく短い小説を読んで、感銘をうけるのだろうか。
島尾自身はそんなことは考えず、
ただ書きたい物を書いただけなんだろうけどね。
自分の島尾文学の入り口は、初めての沖縄旅行。那覇の本屋で買った「琉球弧の視点」
を読んで感動し、島尾文学ワールドに。以後、ミホ、伸三、真帆と島尾ファミリーの
それぞれの作品まで読みあさり、現在に至る。ただ、残念なのはマヤさんの作品がない
事。「島尾敏夫事典」にマヤさんの短文があるけど、母を気遣ったような文章。マヤ
さんの本当の心の声が聞きたかった。
真帆って誰でしたっけ?
女子高生ゴリコ
島尾真帆。島尾伸三の一人娘。漫画家、エッセイスト。
474 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 23:37:40
この人の作品で函入でいい装丁のものってある?
475 :
吾輩は名無しである:2005/09/04(日) 23:56:38
死の棘って 実話なんですか??
476 :
%:2005/09/05(月) 00:00:27
『死の棘』と『死の棘日記』を読んでみてください。
実話以上に実話であることがわかります。
函入装丁の本では『夢屑』が好きですね。
なんていいタイトルなんだろう。
477 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 22:01:03
函入本はちょっと前まで結構古書店で見かけたと思うけど、
最近はどうなんだろう?
478 :
吾輩は名無しである:2005/09/05(月) 22:18:09
名瀬に島尾が強い古本屋がある。
でもミホ女史のエッセイはさすがになかった。
まあ名瀬なら奄美分館(県立図書館)に行けば確実に読めるのだが。
479 :
吾輩は名無しである:2005/09/07(水) 22:31:53
昔、名瀬の古書店でミホさんの「祭り裏」の本を買った。
今は知らないけど、当時は島尾関連の本が充実してた。
480 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 23:22:24
死の棘 読みました・・・痛いですね・・読んでて、かなり苦しかったです。。
これで 読書感想文書かなくちゃ・・orz 自分、まだまだガキなんで、難しいです《汗
481 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:34:54
「遠くへ行きたい」奄美大島をやってたね。田中一村はとりあげられていたけど、
島尾敏夫にはふれてなかった。一村と島尾は同時期に奄美にいた事があるから、
お互い見知らぬ者同士すれ違う事があったかもしれない。一村は奄美で絵を残し
島尾はヤポネシアの言葉と思想を残した。ヤポネシアはいい言葉だなあ。
482 :
%:2005/09/11(日) 22:31:09
奄美には一度行ってみたいなあ。
行ったことのある人どうですか?
483 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 18:36:53
島尾敏雄が特攻隊長として加計呂麻島に行く時、
「古事記」をしのばせていった。
そしたらなんのことはない加計呂麻島が古事記そのものだった…と好んで口にしていたらしいけれど、
加計呂麻島の「諸鈍シバヤ」なんて伝統行事を見ると、
なるほど天の岩戸の前で踊られたのは案外こんな踊りだったたのかもねぇ…と思いますよ。
島尾敏雄って族の(頭)ヘッドだったの
485 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 18:46:29
奄美で暴走族やってたわけじゃないんだから。
486 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 18:51:58
古事記読んでる族のニイチャンがいたら、
それはそれで尊敬するけどね。
487 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 18:54:41
島尾敏雄にふれなかったのはどうしてかなと思いました。
あの小さな図書館と街の雰囲気はすごく好きです。
488 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 20:30:59
文化人を気取ってるけど、永六輔なんてその程度。奄美に行けばわかるけど、
島尾は、多くの人から今でも「しまおさん」と言われ慕われつづけている。
489 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 21:36:03
文学者としての島尾敏雄は知らないが、海軍の島尾隊長のためなら…
といって呑の浦の文学碑建立の浄財が、加計呂麻島中から集まったのは
有名な話なんだけれど、
確かに奄美の五十代以上の人は島尾敏雄・ミホ夫妻というと、
親しみというか、まるで神話を語るような口ぶりになる。
しかし、四十代未満は島尾敏雄といっても知らない。
びっくりするぐらい関心がない。当たり前といえば当たり前だが。
そこで島尾文学の凄さを何とか語ってきかせようと思っても、
島尾敏雄ぐらい分かりやすく語るのが難しい作家もいないのだな。
あなたなら、島尾敏雄を知らない人に島尾文学の凄さをなんといって伝えますか。
490 :
吾輩は名無しである:2005/09/12(月) 22:04:43
若人よ。奄美で愛を叫んだ文学者なのだよ、読んでみないかい?
>>489 そう問われると、難しい。その人生が文学の魂そのものだった作家。
それを誠実に生きる事が、殉教者のようだった作家。その文学作品
には彼の魂が刻まれていて、作家の人生と作品が等価となり、作品
を読む行為が島尾敏雄を生きる事になる。不思議な事に、たとえ悲
喜劇であっても、彼の作品を読むと、甘美な感情になだらかな安ら
ぎが湧きあがってくる。何か古く懐かしい感情。
492 :
吾輩は名無しである:2005/09/14(水) 21:43:54
三島由紀夫が異常な関心もち、その存在を嫉妬した作家。
493 :
吾輩は名無しである:2005/09/15(木) 18:28:35
大江健三郎も恐れた作家。
そしてこの私が最も敬愛する作家だ。
495 :
カキク・ケコ:2005/09/23(金) 00:21:29
「死の棘」 読みました。なんだか島尾さんが気になってしまって
勉誠出版の「春の日のかげり」もネットで購入しました。
その中の「島の果て」「出発は・・・」特によかったです。
なんだか島尾さんに恋してしまったようです。いい年して。
この感情をどうしたものかと思っていたところ、この掲示板を見つけました。
これからたくさん本を読んでー、軍服姿の島尾さんを見つけてー、
奄美にも行けたらと夢は広がるばかりです。
496 :
吾輩は名無しである:2005/09/23(金) 00:26:42
軍服姿の島尾敏雄に恋するようだと・・・
原始の杜に嵌ってしまいますよ。
497 :
吾輩は名無しである:2005/09/23(金) 15:19:29
>>494 も、もしかして、あなたは古井さんじゃあーりませんか!
499 :
カキク・ケコ:2005/09/24(土) 20:57:21
>>496 「原始の杜に嵌ってしまいますよ」?????
何を見たら軍服姿の島尾さんを拝見することができるのでしょうか
本屋さんに行っても、なかなか島尾さんの本にめぐりあえませんね。
500 :
吾輩は名無しである:2005/09/24(土) 22:22:12
>>499 「死の棘日記」の冒頭に、
海軍少尉島尾隊長と、そのころのミホさんの写真が載ってますよ。
あと新潮がシリーズで出してる作家のアルバムみたいな本が、
写真では一番充実してるでしょうね。
ミホさんは、島尾隊長と逢引するために、
夜一人ハブのいる山を越え、岩礁の中を歩いたというからスゴイ。
501 :
:2005/09/24(土) 23:22:37
島尾は幻想文学畑の人からの評価も高いみたいだ。
シブサワ編アンソロジー『暗黒のメルヘン』には
「摩天楼」が選ばれてるし。
若い時は、異常感覚者と言われたほど、感覚が鋭敏だった。
埴谷雄高に、石のような無機物の意識をも感受するような
作家だと言われていたからね。シュールレアリスムの作品
の方が、島尾の本領だったかも知れない。
503 :
カキク・ケコ:2005/09/26(月) 01:13:45
>>500 ありがとうございます。写真探してみます。
『ミホさんは、島尾隊長と逢引するために・・・』は
「島の果て」の一説にありますね。
まだ島尾さんの小説にであって間もないので、どの部分が実際の
出来事なのかよくわかっていませんが。
ところで「死の棘」は読みましたが、「死の棘日記」はまたそれとは
ちょっと違ったものものでしょうか。
写真が載っていると聞きましたから手に入れるつもりでいますが(^-^)
「死の棘」はいい。必読
505 :
吾輩は名無しである:2005/09/26(月) 13:55:07
「死の棘」良いですよね。
卒論のテーマに選びましたが、思うように書けず、
内容の薄っぺらい最悪の出来になったのは、今だに後悔してます…。
また久々に読み返したくなりました。
506 :
吾輩は名無しである:2005/09/26(月) 14:39:18
ミホの孫がまほってどうなんだろう
507 :
吾輩は名無しである:2005/09/26(月) 14:49:48
娘はマヤ
マホの目は若い頃のミホに似ている、鼻は敏雄に似ている。
可愛いいお嬢さんだ。
あんな家系に生まれて、それを意識せず
のびのび育ったのってなんかいいですよね
たまに伸三の娘自慢うざいけど
510 :
カキク・ケコ:2005/09/26(月) 23:43:03
魚雷艇学生を読み始め、第一章を読み終えたところです。
極限状況の心理状態がどのように書かれているのか・・・
なんだか読み進めていくのが怖い気がします。
511 :
:2005/09/27(火) 00:18:14
この作家だけはどうしても他人だと思えない。。。という感覚が。。。
512 :
カキク・ケコ:2005/09/29(木) 21:44:30
魚雷艇学生の第二章まで読みました。
あまり暇がないこともありますが、一気に読んでしまうのも
もったいない気がして・・・
このあいだ教えていただいた「新潮日本文学アルバム 島尾敏雄」を
本日購入しました。
どうしてこんなに島尾さんが気になるのか不思議です。
明日には「その夏の今は・夢の中での日常」が届く予定です。
514 :
%:2005/09/30(金) 00:42:08
「夢の中での日常」――このタイトルはいいですねぇ。
「日常の中での夢」としないところが島尾らしい。
「不思議な魅力」の秘密がそのへんにあるのかな。
515 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 12:13:58
>>512 すでに、あなたは島尾敏雄に魅入られてしまいましたね。近いうちに奄美大島に
旅たつでしょう。やがて、ミホ、伸三、まほの著作にまで手を出すに違いありま
せん。妻、息子、娘、孫まで含めた不思議な島尾ワールドを心ゆくまで堪能して
下さい。
516 :
カキク・ケコ:2005/10/02(日) 14:05:34
奄美行ってみたいですね〜、でも近いうちには無理です (^-^;
でも、呑の浦に立って何を想うのでしょう・・・
私はもうすぐ40歳ですが、「島尾敏雄のファンです!」なんて言っても
周りには賛同してくれる人はいないだろうし、寂しい限りです。
この人、三十過ぎて神戸のオヤジに仕送りもらっていたんだろう。人間の屑だね。
518 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 20:24:06
島尾敏雄が生きていて、「おまえは人間の屑だ」といわれても、優しい目で
「そうですね」とあっさり受け入れてしまうだろうね。でも、島尾はどんな
人間に対しても、「屑だ」と口走ることはなかった。そんな人です。
519 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 20:29:03
文は人なりですね。すごく美しい文章をお書きになると思います。
>>518 君の脳内ストーリー語られても困るんだけど。
522 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 23:19:30
三十過ぎて親の仕送りもらってたぐらいのことを取り上げて、人間の屑と思うのか。
島尾文学を読み込んでごらん。もっとすごい話がごろごろしてる。
ナンデモアリが島尾敏雄の魅力。
>>521 もっと困って成長しなさいね。それから、「死の棘」くらいは読みなさい。
人間の業が愛憎と共にうずまいているから。簡単に人を裁く事は幼稚なこと
だということに、そろそろ気がつかなくちゃね。
524 :
%:2005/10/04(火) 00:46:17
「屑]といえば、島尾に『夢屑』という晩年の作品があって、
タイトルの美しさもさることながら、初期の「夢の中での日常」から最後まで
「夢」という不可思議な世界をあくなき探究心で彷徨った人なんだなあと感じつつ。
「死の棘」を読んでいると
「島尾敏雄を読んでいるひとに悪い人は居ないよ」って
刑務官に誉められたよ。
信者やヲタばかりだな。社会的な常識が欠如してるのを正当化したり、
人間として下等な連中ばかりで、本当に言葉もない。
「死の棘」程度の作品なら、まだまだあるだろう。お前等こそ読書経験ないな。
527 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 20:08:31
>まだまだあるだろう。
といいながら例を挙げられないのがツラい所。
>>525 刑務官に? …くわしく語れ 、とノってみる。
三十過ぎて仕送り…人として何かが欠けている。
531 :
カキク・ケコ:2005/10/05(水) 00:30:47
三十過ぎて仕送りネタで盛り上がってるみなさま。
お前ら大事な人のことを忘れてないか。
太宰。
阿部和重も30こえて仕送り
あとみうらじゅんも
島尾敏雄の名瀬時代の日記には、
川端康成や阿部和重ばりのテーマ
(幼女が夢に出てきたり、島尾が小学生の女の子と話してるのをミホ夫人が嫌がるといった)
が出てくるという。まあ、匂わせてあるだけでどうしたというわけじゃないんだが。
少女をテーマにするというのは、文学として珍しいことではないけど、
この人の奥の深さにはちょっとびっくりする。
>>534 というより、島尾敏雄にはロリコン趣味があったでしょう。「カイエ」の特集
だったか。彼が少女の写真を選んで掲載しているのがあった。詩人の近藤洋太も
かつての読者として、その点について強い違和感を表明していた。
>>536 おおはずれだね。鑑識眼をみがいてくれ。
女好きで酒好きですき焼きが好きで、お世辞にも生活力があるとは言えない…
島尾敏雄はそんな俗っぽいところの多々ある人だったんだろうと思う。
生きた島尾を聖人扱いして許されるのは、ミホさんだけではないかしら。
しかし、日本列島の尾っぽのところで運命的な戦争体験をして、
私小説・散華文学・シュールレアリズム・童話・随筆・民俗学と多岐に渡って、
いずれも素晴らしい文章を残した。
それは確かに俗を聖に変える仕事であるに違いない。
ある種のタイプの人(彼の戦記物に出てくる下士官達のような)や精神的に未熟な人には、
島尾の凄さって分からんだろう。
もっとも島尾の凄さが分からないからといって生活に支障があるわけでなし、
むしろ分からない人の方が健康的だとさえ言えるかもしれない。
でも、島尾文学の凄みが分からずに、賢しらな顔をして、
わざわざここに貶めを書き込んでいる人には、なんだか哀れを覚えてしまう。
長文シツレイ。
人それぞれ、背負っていかなければならない様々な人生の背景や事情がある。
そんなごくあたりまえの事を想像する能力もなく、まるで自分は無垢のごとく
装い、嬉々として人を裁きたがる人種がいる。その手の奴が、得意げに滑稽な
誹謗中傷の書き込みをして悦に入っている。書き込んだ人間の、心の卑しさと
振る舞いの醜さしか伝わってこない。
作家の生活を容赦なく見つめることも必要。島尾は仕送りをもらいながら、外に女を
つくり、妻を発狂させ、家庭を混乱させた。それのどこが「背負っていかなければ
ならない様々な人生の背景や事情」なのか。「死の棘」日記を読んでも、作家の特権に
寄りかかった、寄生虫的な身勝手な姿勢に不快感しか感じなかった。大西巨人の長期の
生活保護受給の疑惑などとも併せて、声を大にして追及すべき問題だ。「夜すき焼き」だと?
笑わせるなよ、このスネかじりが。
追求だって
今度はすき焼きか。この調子だと映画鑑賞も文句言いだしそうだな。
543 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 21:00:07
声を大にして追及ねぇ…
現役の政治家がウソついてたならともかく、
死後二十年近い文学者を追及してどうしたいのか。
この辺の言葉に対する感覚が、
>>540氏はまだ若くて大して本読んでないんじゃないかと思わせるが。
石川啄木、尾崎放哉、種田山頭火、太宰治、中原中也、檀一雄…
この辺のいわゆる「無頼派」の類は、確かに家庭人・社会人としては、
常識から逸脱してる。実際に付き合うには困った人たちだと思う。
しかしいずれも人に認められる文学作品を残した。
ただ、いわゆる無頼派の人たちが外に向かう派手な活動を残しているのに対して、
島尾敏雄という人は、ちゃっかりやることやってる割には、内向してると思う。
夫婦で互いに精神を病んで、ついに精神病院に住所を移すところまでいった…
なんて話を聞くと、無頼派の凄みとは違った凄みを感じる。
シュールレアリズムを志向した開高健は、女癖の悪さから家庭は火宅の様相を呈していたらしい。
サントリーの広報を手がけ、芥川賞を獲り、世界中釣りして回る…
遺産が何億もあったというから、流行作家の栄達からいったら島尾と比較にならんが、
それでも、鹿児島のそのまた僻地の図書館長に過ぎなかった島尾にわざわざ会いに行ったのは、
文学に生きる者として、どうにも敵わないものを島尾に感じていたからではないのかしら。
開高はわざわざベトナム戦争に出かけて、そこで九死に一生を得ているが、
それだって島尾の特攻体験に較べればどうなんだろう。
破天荒だからこそ分かる島尾の懐の深さ、業の深さってのも、あるんだろう。
544 :
543:2005/10/08(土) 22:10:50
誤解の無いように書いておきたいのですが、
開高健も私は好きな作家です。
開高の「白いページ」という本に、
奄美の島尾を訪ねたエッセイがたくさん載っていて、
奄美では人が死んだことを、死んだといわずに「水が飲めなくなった」というのに感嘆する話や、
徳之島のある島唄が、島中の集落をけなして笑いをとるのは見事だと誉める話は、
読んで感じいることしきりでした。
名瀬の島尾の家に、島尾と一緒に夕方帰ったら、
ミホさんが予感したかのように外でマヤさんと遊んでいて、
「私は魔女ですよ、怖いですよ」とかなんとか笑ったなんて話も、
開高の全集の中にあって、名瀬の夕暮れが目に浮かぶようでした。
開高が島尾を撮影した写真が、
名瀬の図書館だか古仁屋の図書館だかに飾ってあって、それも良かった。
長々と書き込みシツレイしました。
545 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 22:30:04
作家は、常人より、何かが欠如してたり、過剰だったり、破綻してたりするもの。
だから、小説などを書いてしまったりする。作家に品行方正な道学者像を求める
のは、およそ馬鹿げている。
島尾敏雄は、破綻へ向かって進みながら、最後の際で破綻を逃れる人生を生きていた
ように思う。特攻体験がそうだけど、ミホさんとの壮絶な日々もそうでしょ。とりわ
け「死の棘」で作品化された島尾家の日常は、母子心中に至ったかもしれない一家破
綻寸前の状態だった。でも、この当時の島尾敏雄を責める資格があるのは、ミホさん、
伸三氏、まやさん(亡くなられましたが)そして、愛人と言われ、後に自殺されたと
言われる女性の親族だけ。私達一般読者は、当時の島尾敏雄のプライベートな生活を
責めるのを控えるべき。それに、当時の島尾家のプライベート生活の全貌を知ってい
るわけでもないしね。島尾敏雄の作品を批判・批評する事にとどめるべきだと思うよ。
>>545 一般読者の知らないプライベートを書き立てているのはおめえじゃんw
547 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 22:52:33
>>546 「死の棘」に書かれている事も理解してないみたいだな。
548 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 22:55:41
550 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 23:01:27
551 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 23:04:03
それにしてもこのスレ、四年目にしてブレイクしてますね。
日本の純文も捨てたもんじゃないかも。
552 :
%:2005/10/08(土) 23:29:37
>>538 >もっとも島尾の凄さが分からないからといって生活に支障があるわけでなし、
>むしろ分からない人の方が健康的だとさえ言えるかもしれない。
確かにそうですね。彼の「深み」みたいなものは
容易に人を寄せ付けないようなところがあるにもかかわらず、
というか、それゆえに人を惹きつけるところがあるようです。
>>543 >夫婦で互いに精神を病んで、ついに精神病院に住所を移すところまでいった…
>なんて話を聞くと、無頼派の凄みとは違った凄みを感じる。
その「凄み」には精神的な弱さと強さの同居を感じるところがあって、
弱さの背後に強さが、強さの影に弱さがあるような感覚だろうか。。。
>その「凄み」には精神的な弱さと強さの同居を感じるところがあって、
>弱さの背後に強さが、強さの影に弱さがあるような感覚だろうか。。。
同感
>>552-
>>553 何を知った口叩いてんだか。笑わせるな。こんな人間の屑をいつまで
持ち上げてんだ。女房は基地外、娘はオシ、愛人は後で自殺。まさに畜生だ。
今頃島尾敏雄は地獄の業火で焼かれているだろう。こんな奴が入信するから、
日本のカトリックは安っぽく見られるんだ。
555 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 22:09:33
>>554 何言ってるんだ、おまえ。俺は、552でも553でもないけどよ、
糞文垂れ流してんじゃねーよ。ミホさんは存命されてるんだぞ。
とにかく、名誉毀損に当たる文章を書いた責任を覚悟しとけ。この
スレは多くの人が見ている事を忘れるな。
おうおう今度は法律を持ち出して恫喝かよ。
お前さんが島尾の愛人の子孫か何かでもないかぎり、そんな悪態は
手前を貶めるだけだぞ。
「十一月三十日(火)晴
…?之兄に手紙を書く、ミホも書く、しかし、気分さわいでいるので文面荒れているので、
手紙はやめて、電信為替で三万円送る、ついでにセメント二升、砂をバケツに一ぱい買う
(朝方清掃人夫来て、それを用意してくれと言い置いた)ミホ泉湯から丸太棒を貰い、
それに通して、運び帰る。又二人で炭屋に行く。トラ猫の捨て猫を一旦つれて戻ろうとしたが、
糞の始末のことなど思いやめる。近づいた二人連れの女が、キチガイと言う言葉が耳にはいり
そちらを見ると、振り返り振り返り行く、いつかぼくが泣いて歩きミホに連れ帰られた時の姿を
見た人ではないか?」(死の棘日記より)
島尾敏雄の凄みというのは、こうしてキチガイと後ろ指を指される状況を、
文学だけを頼りに切り開いたところにあるのではないか。
>>554は別に、島尾に思い入れがあるわけじゃなかろう。
固定ファンが多そうな作家のスレに、荒らしや煽りを書き込んで、
一人で喜んでいる、2ちゃんに多い類。
他のスレや板でも似たようなことをしてるはず。
最近島尾スレが上がりだしたから書き込みしてるだけだろう。
短い言葉で煽るテクニツクには長けているけれど、
そのネタは基本的に2ちゃんの過去レスから仕入れているだけだから、
ちゃんと自分の言葉や内容があるわけじゃない。
スルーすればもうそれでいいんじゃないかな。
どちらかというと、
むしろ私はこのスレの島尾ファンの生真面目さに心惹かれた。
ああ、島尾のファンはちゃんといるんだなぁと思う。
この八日から十日の三連休には、
加計呂麻島で、諸鈍シバヤを始めとするお祭りが、
盛大に催されたそうです。県外からのツアーもあったはず。
呑の浦の文学碑にもたくさんの人が訪れたことでしょう。
なーに言ってんだよ。芸術院会員になりながら、皇太子(現在の天皇)との茶話を
拒否した島尾。阿川弘之が怒っていたが、要するに、
金 だ け 欲 し か っ た ん だ な 。
「おい島尾、貴様はどうして芸術院会員などになったんだ!」と怒鳴った井上
光晴の方が、はるかに男らしいと思う。
563 :
%:2005/10/13(木) 23:07:00
アンチの人もいるようですが、まあどういう視点を持つにしろ、
作家に関心が寄せられるというのは、きっと悪い事ではないのでしょう。
島尾に「男らしさ」があるかどうか、わたしにはよくわからない。
ある作家の作品を読む時、そこで重要なのは何かを考えるとき、
もちろんそれぞれの読者によって視点の違いがあるのでしょうが、
私にとって重要なのは「言葉の力」なのですね。
島尾の作品の多くには、その「言葉の力」がある。
たとえば、ある人は「男らしさ」という人間性を重要視するのでしょう。
また、ある人は文章の美しさや描写の巧みさを第一に考えるかもしれない。
そしてまた、そうしたさまざまな要素を総合して評価する人もいそうです。
しかし、最も重要なのは、やはり「言葉の力」ではないでしょうか。
言葉=神=死の棘のミホさん
魚雷艇学生としては皇族と茶ァなんか飲めるかってことなのかね
いいじゃん、金だけ欲しくたって。
芸術院会員の話はミホさんに、是非にもと頼まれたことで、ミホさんは後々
のマヤさんの事を心配したからだという話だったね。島尾個人は不本意だっ
たのだろうけど。
人間の屑で連想するのは、町田康。町田康のちょっとシュールっぽい作品は夢の中の日常系のものと、
シュールな事に遭遇したときの淡々とした様や台詞まわしなど、よく似ているように思う。
人間の屑とか罵られてるのを読むと、ますます島尾に興味を持ってしまう。
しかも芸術院がどーのとかいままで知らんかった具体的な話がでてくればますます(ry
武田泰淳は司馬遷を「生き恥を晒した男」と評し、自らも司馬遷に倣い
作家として生き恥を晒して生きることを自分に課した。「人間の屑」、
そんなこと言われても、作家にとっては、とりたてて、なんということ
でもないんじゃないか。
昨日初めて島尾敏雄を読んだ。
読んだのは「魚雷艇学生」。
自分は戦記ものが大好きで、戦記ものならなんでも面白く読めちゃうんだけど、
この作品は、作中の静けさがすごく心地良かった。
高らかに祖国の栄光を謳うでもなく、軍部を批判するでもなく、
戦後、かなり時間をおいて書かれたという事もあるんだろうけど、
特攻兵器に乗り込むという異常な状況、
やがて訪れる出撃を、命令を待機するモラトリアム状態を
ただ静かに見つめる主人公の視点が良かった。
現実と「私」との間に薄い膜が一枚張ってあるような淡々とした筆致で、
モノクロームの夢をみているようでしたね。
つか、ひと月書き込みないんだね、ここ。
11月12日が十九回目の命日でした。
名瀬の碑の前で、ミホ夫人が献花している写真が、
毎日新聞の地方欄に出ていた。
あんな大恋愛して結婚してても浮気するんだなあ
男ってしょーもない生き物ですね
571 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 15:56:17
そのしょーもない男に入れ込んでしまうのが女のしょーもなさです。
女が男ほど浮気しないのは、社会的肉体的な諸事情によるものであって
決してピュアーに相手を想ってるからではない。
浮気する奴はする。しない奴はしない。
それは男も女も同じ。
島尾敏雄は浮気した。奥さんに愛情が欠けてたとは思えないので、
島尾の浮気はただの助平根性だったということでOK?
島尾さんは、そりゃ男だから助平根性もあったろうけど、ちょっと
無頼派やってみたかったんじゃないの。あの悶着の時期ミホさんが
田中英光の本を投げつけたんでしょ。
トシオは臆病で小心者のくせして妙に無頼を気取りたがる変な癖があるよ
島尾敏雄は、心優しき特攻隊長。その辺のチンピラヤクザと
ものが違います。戦後はちょとグダグダになっちゃってミホ
さんとモメちゃったけど。
577 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 22:11:36
しかしよく特攻隊長を任されたものだと思うよ。
若いときから結構ノイローゼ気質があったみたいだし、
異常ともいえるデリケートな神経をもってたみたいだから。
戦争は、人を変えるのよ。
『島尾敏雄による島尾敏雄』って本があるみたいだけど
『ロラン・バルトによるロラン・バルト』のような感じ?
580 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 15:16:35
>>579 出版社(青銅社)が編んだ、ただのアンソロジー。
北杜夫とか他の作家のもあり。
581 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 23:54:56
いや、ミホともめた敏雄が好きなのよ。
582 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 00:30:13
この作家ってよく日記っぽいのも書いてるよね。
あまりよく知らないけど面白いですか?
正直言って、こういう人間にはなりたくないなと思う。この人の日記を
荷風の日記みたいにすべて刊行する出版計画が新潮社にあったようだが、
中止にして正解だよ。そんなこと意味ないって。
584 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 11:53:27
>>582 が言っているのは「日の移ろい」あたりじゃないかな。
これは日記の形をとっているが、立派な創作。
島尾敏雄の技法がうまく取り入れられている。
そのつもりで(思い入れせずに)鑑賞すべし。
585 :
:2006/01/07(土) 02:12:01
あと夢日記もあるけど、あれはすごいな。
586 :
我輩は名無しである:2006/01/08(日) 18:23:29
「日の移ろい」にはハマッタ。
それこそ一時期トランキライザーがわりだった。
いわば裏「死の棘」の存在。名作。
587 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 18:25:01
n
588 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 23:58:23
『日の移ろい』はなんか薄味だった印象があるけどなあ。
『死の棘』は確かに凄みと深みはあったけど、
「続・死の棘」とも呼べる短編群もまた強烈な感じがした。
589 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 14:46:01
死の棘は、物語的に抑揚があまりないし、読んでて辛い。愛を描いた小説と言うが、あれが愛か?と思ってしまう。
自分の母も父を事あるごとに責めてたので、他人事とは思えない部分もある。小説程酷くはなかったけど。
590 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 03:30:08
抑揚のある物語ほしいなら
リアル鬼ごっこでも読めば?
591 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 06:02:55
まあたしかに
似たようなパターンのシーンが何度も繰り返される印象はある
592 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 15:59:47
死のとげの売りは何?
593 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 17:14:09
教えろ
594 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 19:02:05
田
トシヲがミホに責められるSMユーモア小説。
596 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 01:23:40
そういえば『死の棘』はユーモア小説だと書いた某評論家がいたっけ。
あいつは(ry
598 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 20:18:41
599 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 20:55:16
絶望の中にある不可解ないやらしさも。
600 :
吾輩は名無しである:2006/01/18(水) 21:49:29
多岐多様、なんでもありっていうのがいいんですよ。
文章(小説)がうまいだけ、っていうのもいいね。
601 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/18(水) 22:29:17
スレ5年目(実質4年半)で600か。。。
いかにも島尾敏雄らしくていいんじゃない。
島尾スレが村上スレみたいに伸びるような世の中ってやだよ。
603 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 02:16:51
600で4年半ってことだけど
去年1年で200レス超えてる!
じゃあ今年で800あたりまでいくかな。
605 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 00:37:39
「幼年記」っていろんな版があるんですか?
606 :
%:2006/01/29(日) 20:30:06
『幼年記』には3つの版があるようですね。
1943年の、こをろ発行所版
1967年の、徳間書店版
1973年の、弓立社版
少し内容に異同があるようです。
ちなみに当方が所持しているのは弓立社版。
607 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 23:43:18
徳間書店のものと弓立社のものなら比較的入手しやすそう
608 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 21:02:24
「追想 島尾敏雄」(南方新社刊 2005年)より
郡山健次郎氏(カトリック鹿児島教区司教)の回想(抜粋)
「健ちゃんは、やっぱりタメナリ伯父さんの子だね。話が上手だ。」
和秀雄氏(大阪大学名誉教授)の回想(抜粋)
(みほ夫人からの話)「あのね、秀ちゃん。敏雄おじさんに体臭が出てきたのよ。」
609 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 23:19:53
¥1,890かあーどうしよっかなー
610 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 18:26:28
>>609 608です。「追想 島尾敏雄」は、絶対買い!です
611 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 20:13:21
こいつ才能なし。
612 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 20:37:53
金儲けの?
613 :
吾輩は名無しである:2006/02/02(木) 21:08:36
614 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/03(金) 22:59:36
島尾敏雄論として秀逸なのって?
615 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 21:23:00
吉本隆明「島尾敏雄」:吉本が同世代で唯一共感できる作家島尾への
愛情ある批評がなされてる。
記憶に残ってるものとしては埴谷雄高の「死の棘」についての批評で、
愛人と言われる女性が、家庭を脅かす負の存在としてしか描かれてい
ないのが不満といえば不満だというような事が書いてあったような。
616 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/06(月) 23:59:21
大江『同時代としての戦後』にすぐれた島尾論があったよ。
617 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 00:29:57
奥野も島尾について書いてるよね。
富岡多恵子や上野千鶴子の男流文学論
フェミニズム批評
619 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/10(金) 21:35:40
島尾敏雄の死の棘を読み、小岩に興味がわいたので先週行ってまいりましたが
当然、島尾一家が住んでいた頃の様相とは大きくかけ離れ
単なる住宅地、東京のベッドタウンでした。
でも、ボロ家(失礼)を見かける度に当時の島尾一家の生活に思いを馳せつつ
なかなかよい散歩となりました。
島尾敏雄さんの文章は、一度読むだけでジャンキーになります。
620 :
もま:2006/02/10(金) 23:18:09
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吾輩は名無しである:2006/02/12(日) 20:28:09
>>620 島尾敏雄のスレと知っての書き込みか。あっぱれ。
622 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 07:49:59
島尾敏雄全集の5を古本屋をやってる家の知人から譲ってもらって読んでます。最初知人に『鬼剥げ』を紹介されて興味を持って譲ってもらったんですが
この人の、この時期の作品は自分にはこれまでに無い程ピッタリ合ってるようです。これから読んでいくに当たってまずどのあたりから読めばいいですかね
623 :
%:2006/02/13(月) 23:00:50
「鬼剥げ」が気に入られたのですね!
それではおそらく、
孤島夢、摩天楼、亀甲の裂け目、大鋏、月暈、死人の訪れ、子之吉の舌、むかで、冬の宿り
なども気に入ると思いますし、
石像歩き出す、単独旅行者、島の果て、夢の中での日常、徳之島航海記、勾配のあるラビリンス、
格子の眼、ロング・ロング・アゴウ、宿定め、夜の匂い、兆、春の日のかげり、帰巣者の憂鬱、
など、1940年代後半から1950年代前半発表のものはどれを読んでもグッとくると思います。
624 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 18:07:45
>>623 なるほど、丁寧にありがとうございます。
同じ巻に収録されている子之吉の舌、むかで、春の日のかげり、肝の小さいままに、冬の宿り等々
読み進めていますがどれもかなり気に入っています。
島尾さんの作品には憎たらしいほどに自分のコンプレックスを見透かされたような気分にさせられますW
描写も自分好みでますます病み付きになりそう。
>>623で挙げてもらった短篇を中心にこれから掘っていこうと思います
さて友人の家の古本屋に果たしてまだ在庫はあるかしらん...
625 :
吾輩は名無しである:2006/02/14(火) 20:39:40
626 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 19:59:25
「魚雷艇学生」は?
627 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 21:22:41
全集の端本ってなかなか古本屋で見ない
628 :
%:2006/02/19(日) 01:53:12
>>624 >島尾さんの作品には憎たらしいほどに
>自分のコンプレックスを見透かされたような気分にさせられますW
それとよく似た気持ちはよく感じますね。
内面をあたかものぞかれたように感じてしまう怖さと面白さ。
629 :
%:2006/02/19(日) 01:55:21
>>626 個人的には晩年の「魚雷艇学生」よりも
初期に属する「贋学生」のほうが好きですね。
630 :
吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 02:47:56
難解すぎ
631 :
吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 12:05:47
死のとげでもうぐったり
632 :
吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 15:37:45
ミホさんは、美保だったんだ。
633 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 17:41:50
講談社文芸文庫
軒並み絶版
634 :
吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 01:40:34
島尾ミホさん主演の「ドルチェ−優しく」を観ました。
ミホさんの独白。とても短い作品。
実物のミホさんやマヤさんが見れて感激。
ミホさんの狂気じみた独白に圧倒されました。
>>634 あのモノトーンの映像とミホさんの甲高い声が、印象深かった。
ソクーロフはミホさんの自由に任せたというけど、あれは自然な
モノローグなのか、彼女流の演出だったのか判別できなかった。
636 :
%:2006/02/26(日) 23:51:25
「ドルチェ」はぜひ観たいですね。
637 :
吾輩は名無しである:2006/02/27(月) 16:56:05
追想島尾敏雄(南方新社)より
島尾さんの思い出 よしもとばなな
私は島尾さんのことを「たまにうちに来るおじさん」だと思っていた。
全ての女の人が好きになってしまうような、かっこよく品のいい優しい
人という印象がある。
その内面の複雑さと、そしてやっぱり最後には女の人の望みにかなって
しまうまっすぐさは後年本を読んで知った。でもなぜかそんなに違和感が
なかったのだ。(中略)
私が作家になったとき、ミホさんとマヤさんから島バナナが段ボール一
箱届いた。遠くの島に住むふたりが喜んでくれて、きっと亡き島尾さんも
喜んでくれている・・・そのことは私を少し大人にしたように思う。
今はもう亡くなってしまったが、人とお話をほとんどしなかったマヤさ
んが、幼い頃なぜかうちの姉とはちょっとだけ話をしたというのを聞いた
ことがある。その話をするときの姉はいつも優しい声をしている。
そういうことも含めて、私はなんとなく島尾さんの家の人たちを近しく
感じるのだ。
ミホさんがいつまでもお元気でいらして、あの美しい声で歌を歌い、
小鳥や犬と暮らしていることを思うたび、そしてお孫さんのまほちゃんが
奄美を訪れておばあちゃんとすごした話を聞くたびに、心の中が温かくな
るのだ。
吉本ばななはさすがに文章が上手いですな。
島尾伸三氏が、小岩、奄美の少年時代のことを書いたように、マヤさんも
自分の少女時代のことを書いてくれないだろうかと期待していたのですが、
急逝されてしまいました。あの時代、マヤさんはどのような気持ちで過ご
されていたんだろうかと思ってしまいます。「ドルチェ」の映画に出てく
る何も語らないマヤさん、そして唄うように多くを語るミホさん。沈黙す
るマヤさんの姿は、傷つけられた菩薩のように見え、心が痛みました。
639 :
吾輩は名無しである:2006/03/06(月) 19:36:38
>>637 ばななの姉ハルノ宵子は、今も漫画書いてるの?
顔は、ばななに似てるのかな。
640 :
吾輩は名無しである:2006/03/19(日) 00:59:47
「損なわれた時を求めて」なかなかいい!
641 :
吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 22:10:05
「東京〜奄美 損なわれた時を求めて」、映画化して欲しい。
監督は小栗康平か河瀬直美で。
島尾敏雄って、三十過ぎて親から仕送り貰っていたんでしょう?
643 :
%:2006/04/02(日) 23:45:59
吉増剛造が島尾敏雄について書いてある文章を見たのですが、
島尾夫妻と結構交流があったのでしょうか。
644 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 23:38:07
島尾ミホの古本ってどうしてあんなに高いんだ!!??
>>644 それは内容が素晴らしいため、ではない。夫に裏切られた女への同情と、その裏に
ある嘲笑のため、値段が高いのさ。
このスレ久しぶりに見て、また島尾敏男読みたくなりました。昔読んだ『記夢誌』に「吉川(淳之介)が離れていく」夢の数日後、「吉川が傷口を見せに近づいて来る」という記述があって、妙に気持ち悪くて印象深かったです。
×敏男
〇敏雄
でしたね。すみません。
吉川って、吉行のことか?
すいません間違えました。
650 :
吾輩は名無しである:2006/04/07(金) 00:42:29
吉行とはかなりつるんでいた時期があったようですね。
でも吉行に、父親から仕送りをもらっていることを批判されて、それから
疎遠になったんだろう? 吉行は苦労人だから、島尾と違って潔癖だったんだな。
653 :
吾輩は名無しである:2006/04/21(金) 00:33:27
島尾ミホ「祭り裏」が未だ入手できず。残念。
654 :
吾輩は名無しである:2006/04/21(金) 08:51:12
ミホとナオミならどっちが強いの?
655 :
吾輩は名無しである:2006/04/25(火) 21:57:17
新刊「魚は泳ぐ」島尾伸三著。
読むべし。
656 :
%:2006/04/30(日) 01:03:37
『幼年記』を半分ほど読んだあと(短篇と書簡)、
『島尾敏雄による島尾敏雄』を読み始めました。
編纂者がいいのか、内容は想像以上によさそう。
657 :
吾輩は名無しである:2006/05/03(水) 22:00:25
坂本一亀(筑摩書房編集者、坂本龍一の父、故人)は、島尾の
死去した日に、泣きながら酒を飲んでいたという。
658 :
吾輩は名無しである:2006/05/05(金) 16:55:40
「死の棘」読んだが、そんなにいいかこれ?
高評価の理由がわからん。
659 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:05:52
「死の棘」は良い悪いという評価基準を超えてるんだ。
660 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:08:48
誰が評価基準を決め誰がそれを越えたと決めたんだ
661 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:09:31
「個人的感想ではありますが」とことわれ
662 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:10:07
「私見によれば」でもいい
663 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:10:48
「愚考いたしまするところ」でも許す
664 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:12:21
「独断と偏見で申し上げるならば」も可
665 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:13:16
「非才浅学の身をも顧みず言わせていただきますと」も認める
666 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:14:13
「単なる直観なんですけどね」でもよしとしよう
667 :
吾輩は名無しである:2006/05/28(日) 20:15:15
「まあぶっちゃっけた話俺が思うによ」でもしょうがあるまい
「どっかの誰かがのたまってた話によれば」だけは認められん
「新潮文庫版の解説が酷い」がこれは仕方の無いことであるといえよう
小生、いささか島尾さんに縁があるものです。
詩集の跋文もかいてもらったりしています。
島尾論をすこし書き足していますが、なにかそちらの近況などをメールで聴きたいのですが。
島尾隊長萌え〜〜
加計呂麻島の呑ノ浦に行ってみたい。
673 :
吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 02:32:30
しまおしんぞうage
674 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 05:01:24
本日産経新聞にご長男・伸三氏記事。写真付き。
>>652 なんだよ、それ。。
それが本当なら、島尾に対する見方が変わってしまいそうだ。
677 :
吾輩は名無しである:2006/08/03(木) 10:20:42
「死の棘」読んだけどつまんねな〜、と思ってたんだけど
自分が読んだのは作品の一部だけだったことが判明したw
何年にも渡って書きつがれたものなんだね、これ。
昔の文学全集で読んだから、その時点で書かれたものしか収録されてなかったようで・・・
新潮文庫を見たら自分が読んだのよりも明らかに長いので驚いたよ。
678 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 06:32:16
久坂葉子の本で島尾さんを知ってここを見つけて読んだけども
神戸時代の頃についてはここには書き込みがないですね。
その頃の事(久坂との関係とか)を知ってる人がいたら教えて下さいな。
思いつめるくらいに久坂葉子にひかれていて
島尾さんの本も読んでみようかという気になってきている今日この頃です。
679 :
眩:2006/09/03(日) 14:03:40
「幾度目かの最期」は良い短篇だよな。感情移入してしまったら抜け出せなくなりそうな……。
「単独旅行者」とかはヴァイキングが初出だっけ?
だいたい単独旅行者って新潮が絶版になってから手に入らないんだよな。
久坂が死んだころには島尾は同人を脱退しているはずだけど、と思って調べてみたら
モデルにした小説を書いているのか。知らなかったわ。
「死人の訪れ」、読んだこともなく積読本にも収録されていなかったので
物知りなかたか全集持ちのひとをお待ち下さい。
久坂葉子だったら富士正晴のほうがエッセイ小説いろいろ書いているよ。まぁ手に入れるのが面倒だが。
「死人の訪れ」は全集第4巻に収蔵されています。短編です。鉄道に飛び込み自殺
した女(久坂葉子がモデルと言われている)が死人として現れる。僕(島尾)は、
彼女の遺稿集を出そうと、彼女ともう一人の男の友人三人で連れ立って印刷屋に向
かうが、印刷屋の主人が不在で、そこを後にする。途中電車の中で僕と女は二人き
りになる。僕は死人の女に自分の見たエロティックな夢の話をしようとするが結局
話せない。話せなかった夢の描写あり。話そびれ一人家に戻ると、そこに僕と女が
いる。自分が女を引っ張り込んだと思い込み、女と性的な関係を結ぼうとする。妻
が帰って来はしないかと、僕はあせる。妻はその女を好んでいない。そんな話です。
久坂葉子は女島尾敏雄と言われていたらしいですね。因みに島尾は「久坂葉子らの
ことなど」で「まだかなり未熟で未選択の言葉と文章の中からも、どきりとした何
かを読む人に感じさせることが出来るのであろう。それがあるいは女の言葉だなど
と小ざかしくいってみても始まらないだろうし素質のある良い眼を持っているとい
うことも間違いはなさそうに思えるのだ。」と彼女を評しています。
長文失礼
681 :
吾輩は名無しである:2006/09/05(火) 20:55:59
新潮9月号に島尾ミホ「御跡慕いて−嵐の海へ」という短編が載っている。
戦争が終わり佐世保に帰還した島尾隊長さまに会うため、
「私」が特攻艇・震洋を操縦して、嵐の海に船出する、というもの。
ああ、この人はまだ狂気の海峡を漂っているのだ、と思った。
しかし、齢八十を過ぎて新潮の巻頭を飾るのだから、
狂気に支えられて生きているというべきなのか。スゴイ。
今のうちに、ミホさんにロングインタビューしてほしい。戦前戦中の奄美時代
神戸時代、小岩時代、帰島後の奄美時代、敏雄の事、子供達の事。未だ、語ら
れていない、秘められた事があると思う。自分はミホさんにミホ版「死の棘」
を書いてもらいたい。無理かな。
携帯から失礼します。
現在「死のとげ」読了間際なのですが、結婚前のお二人の様子(奄美での話等)が書かれている書籍を教えていただけないでしょうか。
島尾作品初心者なのですが、「死のとげ」で一気に引き付けられてしまいました…
>>683 戦時下、奄美大島での二人の出会いについては、「出発は遂に訪れず」(島尾敏雄著)
に作品化されています。「海辺の生と死」(島尾ミホ著)の最後の章にも、ミホさんの
視点から、当時のことが語られています。雑誌「マリ・クレール」(平成2年12月1日)
に、島尾敏雄とミホの「愛の往復書簡」が掲載されています。45年間封印していた当時の
二人の赤裸々な愛の書簡が公開されています。結構、激しいものです。その一部を貼ってお
きます
「この天が下、この地の上、この宇宙に、あなただけ。ミホ泣けて、泣けて、しかたがあり
ません。どうしていいかわかりません、涙がとまりません。いますぐお目にかかれたら、お
逢ひしたい、あなたにお目にかかったら此のおもひが安らぎますのに、居ても立ってもゐら
れない狂ほしいおもひでございます。 おもひ乱れつつ、朝九時二十分」。
>>684さん
ご厚意ありがとうございます。読了次第、早速探してみようと思います。
貴重な書簡のupにも感謝、感謝です。ミホさんのこと、もっと知りたい症になってしまいました…
686 :
吾輩は名無しである:2006/09/28(木) 21:45:05
「追想島尾敏雄」(南方新社刊 2005年)より
郡山健次郎司教(現カトリック鹿児島教区司教、当時志布志教会主任司祭)
(中略)「島尾さんの家には、本がたくさん置いていました。」
687 :
吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 21:05:05
映画「島ノ唄」、渋谷UPLINKで上映中。詩人吉増剛造のロードムービー。
島尾ミホも出演。
本日11/13東京新聞夕刊11面に、没後二十年にあたる昨日の島尾忌ニュースが。
鹿児島県立図書館奄美分館では26日まで没後二十年の企画展を開催中とのこと。
689 :
吾輩は名無しである:2007/01/14(日) 20:37:06
映画「死の棘」のリメイク希望、ミホ役は国仲涼子で。
690 :
KEMANAI:2007/02/07(水) 00:39:24
吉増剛造はこの夫婦がほんとに好きみたいやね。
691 :
吾輩は名無しである:2007/02/07(水) 22:47:52
吉増だけじゃないだろ
島尾夫妻に心底魅了された人は、編集者とか様々いるようだ。
あの、なんてったっけ元冬樹社の・…あの…
記憶障害は痴呆のはじまりw
693 :
KEMANAI:2007/02/07(水) 23:46:45
ヤスケンのことかい?>691
694 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 10:39:13
てか、安部公房の「カンガルー・ノート」に出てくる「縞魚飛魚」っていう作家って
どう考えても島尾敏雄をモデルとしてるとしか思えないんだが・・・
安部と島尾ってなんか係わりあったの?
695 :
吾輩は名無しである:2007/02/27(火) 16:58:32
MBC南日本放送で検索してみてください。
小栗監督のインタビュー動画も短いですがあります。
島尾敏雄「人と文学」シンポジウム [02/27 11:17]
奄美ゆかりの作家、島尾敏雄さんについてのシンポジウムが奄美大島瀬戸内町
で開かれました。島尾敏雄さんは、戦時中魚雷艇特攻隊の隊長として奄美大島
加計呂麻島に駐屯し出撃しないまま終戦を迎えました。その当時の極限状況の
回想手記や戦後、加計呂麻島出身の妻ミホさんとの壮絶な愛憎体験から生まれ
た小説「死の棘」などを発表しました。シンポジウムにはこの「死の棘」を映
画化し1990年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した映画監督の小栗康平さん
らがパネリストとして招かれました。このほか、シンポジウムでは島尾さんの
文学と奄美との関わりについても活発な意見が交わされました。
696 :
吾輩は名無しである:2007/02/27(火) 17:13:37
「海辺の生と死」(島尾ミホ著)やっと入手、本日読了。
最後の「その夜」読んで、今までの、「死の棘」の印象が一気に変わった。
ああ、この二人だからこそ「死の棘」が存在したんだなと。
何故ミホがあの狂気にいたったのか、何故それでもトシオが離れなかったのか、
すべて納得できた気がした。
「その夜」と「死の棘」は、今まで読んだ中で最も崇高なラブストーリーです。
698 :
吾輩は名無しである:2007/03/24(土) 12:17:26
たった今、『死の棘』を読了。
この壮大な、folie a deuxをテーマとした物語に出会えたことは、精神科医療に従事する自分にとって、ほんとに幸甚でした。
699 :
吾輩は名無しである:2007/03/28(水) 17:30:52
島尾ミホさんのご冥福をお祈りします
合掌。
701 :
:「KEMANAI」@タコシェ:2007/03/28(水) 20:25:37
702 :
吾輩は名無しである:2007/03/28(水) 23:13:26
冥福を祈ります
703 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 00:08:08
とうとうお亡くなりになってしまった。
ご冥福をお祈りいたします。
704 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 02:29:03
:609
さきほど、島尾ミホさんの訃報を知りました。27日の夜、病院で当直しながらソクーロフの映画をみていました。”この家に、マヤさんはもういないけど、マホさんは、この今も、1人で考え、感じたりしているのだと想像しながら。
その2日前に亡くなっていたとは。明日の葬儀・告別式にぜひ参りたいのですが、奄美までは、余りに遠い。遠くから、哀悼の思いをお送りします。
705 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 12:28:43
ミホ死んだな。
死の棘読んだ人は知り合いが死んだような気になるだろうな。
「海辺の生と死」を復刊しろ
707 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 13:42:26
704=609
×マホ
○ミホ
もう、混乱してます。今頃、教会で葬儀が行われているのだろうか?
708 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 13:47:39
87歳の老婆をひとり暮らしさせて
誰も様子見にいってなかったとは・・・孤独死も当然の結果じゃないか
子供は何してたんだ伸三は、近所の住人は、村の民生委員は、
日本の福祉体制はどうなってる?
709 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 14:00:49
田舎の老人なんてそんなもんだろ
710 :
吾輩は名無しである:2007/03/29(木) 14:15:45
常識もないとは情けない。
孤独死の数は都会>>>>>>>>>>>>>>田舎
この流れで、常識って、なんだろうね?
>>709,710
今夜は「ドルチェ」を見よう。
死の棘ファミリーは伸三だけになってしまったか。
713 :
吾輩は名無しである:2007/03/30(金) 06:33:54
「海辺の生と死」を多くの方に読んで頂きたい。
心よりご冥福をお祈り致します。
ミホさんは天寿を全うされ、波乱の人生を成就された感じがするけど、まだ、
歳若かったマヤさんの死は、痛ましく、悲劇的な感じがした。それにしても、
敏雄の死には、両親が海外に旅行中で、子供ながら唯一人で飛行機で乗りつけ
その死を葬送し、さらに、マヤさん、そしてミホさんの死を看を取る事になった
マホちゃんは、不思議な縁に生まれてきたんだね。島尾家の人達の心の傷を癒し、
そのそれぞれの最期を見届けるかのように。「まほちゃんの家」を読むと、
そう思う。
715 :
吾輩は名無しである:2007/03/31(土) 17:11:35
716 :
吾輩は名無しである:2007/03/31(土) 17:42:46
伸三は生き延びろ
717 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 09:39:11
アーメン
718 :
吾輩は名無しである:2007/04/02(月) 11:07:50
吉本の自慰サンは追悼文かなんか出すんか?
719 :
吾輩は名無しである:2007/04/02(月) 21:59:08
鹿児島教区の某神父様が、「惜しい女性を亡くした。」と
ミホ婦人死去を悲しんでいた。
720 :
吾輩は名無しである:2007/04/02(月) 23:59:28
「祭り裏」の文庫化を切望してはや5年。
721 :
吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 21:23:30
今日の読売夕刊に、吉増剛造の「追悼・島尾ミホさん」が出てたね。
「・・・読者諸氏に、絶版の『海辺の生と死』、『祭り裏』、そして『死の棘』や
『死の棘日記』を、眼にして下さることを、切望しつつ・・・」
『海辺の生と死』『祭り裏』、手に入らないんだよな。早く復刻しろ。
722 :
吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 21:33:32
>>721 祭り裏は Web古書店リンクで捜せば見つかる。8000円以上する。
723 :
吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 21:40:09
>>721 「海辺の生と死」島尾ミホ著 中公文庫(1987年)
アマゾンのマーケットプレイスで簡単に買えるじゃん。
4000円〜 出せば。
724 :
吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 22:35:40
>>721 吉増剛造は…なんというか
いかにも詩人らしい詩人だな。希少価値的存在
吉増『打ち震えている時間』所収の
中上健次VS吉増剛造の対話がおもしろい。
中上がすっかり素直に寛いで安心しきって喋っているのが可笑しい。
対談でなく対話、そういう関係だったんだろう吉増とは。
726 :
吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 22:50:54
九州帝国大学文学部 島尾敏雄。
在学中からその名を知られていたらしい
727 :
吾輩は名無しである:2007/04/03(火) 23:08:26
『祭り裏』3000円だったら即買うんだけど。。。
3月22日に手術で入院して、昨日退院。
真っ先にこのスレ見たらミホさんの訃報が。
それも、なんと息を引き取ったのは自分の手術当日らしい
自分は生きて帰ったが、ミホさんはとうとう敏雄のもとにいったんだね。
やっとまた(そして永遠に)いっしょになれたことを、いまは祝福したい気持ちです。
日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。
※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
の受信環境があれば、どなたでも無料でご覧になれます。
【月?金】18:30?21:30/23:00?24:00
【土・日】21:00?24:00
http://www.ch-sakura.jp/index.html
730 :
::「KEMANAI」@タコシェ:2007/04/05(木) 02:28:19
『海辺の生と死』復刊、『祭り裏』文庫化、望みます。
退院よかったね>728
731 :
吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 02:42:25
>>328 何の病気か知らないが、退院おめでとん!
入院って大変だろうな。訃報にめげずに完全快復しろよ!
732 :
吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 02:44:55
ちがった、別人を入院させちゃ駄目だよ俺。
祝退院
>>728 だよorz
728です
>>730,
>>731ありがとうございます
やはり島尾敏雄好きは暖かい人が多いなー
入院中は「死の棘」2回読みました
その他文庫の短編集も持って行ったんだけど、「夢の中の日常」や「弧島夢」、
「帰魂譚」は、読んですぐ寝るとすごく変な夢みる.............
734 :
吾輩は名無しである:2007/04/08(日) 15:09:26
「星屑記」に収録されている、「マホを辿って」はよかったな。と思うのは
俺だけ?
735 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 02:04:13
>>733 島尾敏雄ファンは数は多くないが非常に濃いと聴いたことがある。大先輩に。
その人は島尾さんが上京すると
知人らが皆待ちかねていて、どっと集まったと話していた。
736 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 02:22:20
ミホ夫人亡くなったんだね… 天国へ行った?アーメン。
737 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 02:24:50
>>733 入院されてたんですか。
お大事に静養されてください。
738 :
吾輩は名無しである:2007/04/14(土) 15:58:42
昨日の夕刊にミホさんのことが写真付きで掲載されてたね。
739 :
吾輩は名無しである:2007/05/02(水) 17:53:44
740 :
吾輩は名無しである:2007/06/05(火) 15:19:20
ミホ、安部首相夫人に似てるな
741 :
吾輩は名無しである:2007/06/05(火) 18:44:37
あんなひしゃくれた顔してたか?
742 :
吾輩は名無しである:2007/07/15(日) 02:08:18
保守がてらあげてみるか。
743 :
吾輩は名無しである:2007/08/05(日) 16:43:54
まほ、安藤忠雄と一緒に、ル・コルビュジエの建築についてのNHK
の番組に出てる、ミホの若い時の顔に似ているね。
744 :
吾輩は名無しである:2007/08/06(月) 23:31:00
文庫復刊あげ
なんだこの古いスレは
2001年から生きてるのかよ
わっはっは
>>744 早速買いましたよ
収録作品のうち、半分以上は手持ちとだぶっているが、「単独旅行者」、「マヤと一緒に」
等は古本屋で立ち読みしただけだったので、ほんと、うれしい!!!
しかし、奇跡のような復刊だな
この調子でミホさんの方も復刊してほしいもんだ
「単独旅行者」いいよな。
「勾配のあるラビリンス」とかもそうだが、街を歩いているだけでもう世界が違う。
中公の『日の移ろい』と、講談社文芸の『硝子障子のシルエット』も
復刊してくれれば、無敵に近いラインナップだと思うのだが、まぁ、無理だろうなw。
749 :
吾輩は名無しである:2007/09/08(土) 23:06:00
NHKの「ようこそ先輩」、来週はシンゾーちゃんだ。
750 :
吾輩は名無しである:2007/09/11(火) 17:10:45
終戦間際にミホとした手紙のやりとりのやつ読んだけど、
あれじゃあ死の棘くらい発狂するよなと笑ってしまったw
トシヲひでえw
751 :
吾輩は名無しである:2007/10/02(火) 11:44:56
ミホとの往復書簡は書籍化されてますか?
マリ・クレール以外で…
752 :
吾輩は名無しである:2007/10/14(日) 01:30:59
一応スレはあるんだな
中身はともあれ
元冬樹社のT氏は元気だろうか
753 :
吾輩は名無しである:2007/11/18(日) 23:25:46
奄美に行ってくる。名瀬に2泊した後、21日に加計呂麻島に到着の予定。
いいなあ、いいとこだよね。奄美。良い旅を。
ほしゅ
757 :
吾輩は名無しである:2008/01/27(日) 22:19:52
>>751 書籍化されていないでしょ。しかし、ミホとトシオの関係は、恋愛などとうい
範疇を超える、宿命を背負わされた男と女の業火のような凄まじさがあるね。
758 :
吾輩は名無しである:2008/03/13(木) 09:59:24
759 :
吾輩は名無しである:2008/03/22(土) 10:20:57
昨日ヤフオクで全集落札した方おめでとうございます><
オークファンで相場調べててわかったんだが1月の時は競り負けてた方ですね^^
三島由紀夫の島尾評がどこにあるかどなたか教えてくださいませんか?
>>761 三島は特に「死の棘」を高く評価していた、「ただの文学的感銘という以上
の恐ろしい迫力の私小説の秀作」。・・・「魔的なものの力」昭和37年、
「鎮魂文学(阿部公房との対談)」、「三島由紀夫評論全集第一巻」新潮社。
>>761 ありがとうございます
「魔的なものの力」は旧全集30巻に見つけることができました
764 :
吾輩は名無しである:2008/05/28(水) 22:15:07
南日本新聞の記事から。
島尾さんの面影浮かぶ 県立図書館分館長宅を公開/奄美
来月15日まで 近く解体
(2008 05/28 07:28)
島尾敏雄氏がかつて住んだ分館長住宅で開かれる研究会=奄美市の県立図書館奄美分館
鹿児島県立図書館奄美分館(奄美市)は、初代分館長で作家の故・島尾敏雄氏が住んで
いた分館長住宅を公開している。
近く取り壊す予定で公開は6月15日まで。初日の23日には、「奄美島尾敏雄研究会」
(越間誠会長)が同住宅で例会を開き、島尾作品を朗読したり島尾氏との思い出を語り
合ったりして在りし日をしのんだ。
同住宅は1965(昭和40)年、分館隣に建てられた。木造平屋約60平方メートル。
島尾氏は指宿に移るまでの10年間、家族と暮らした。今年3月まで分館長補佐住宅とし
て使われていた。解体後、住宅の床柱などは、来年4月に完成する県立奄美図書館(仮称)
の「島尾敏雄記念室」に展示する予定。
住宅内には、「日の移ろい」からの抜粋があちこちに張られている。風呂の扉には
「夕方入浴しながら妻は洗濯をしている。いくつかの古い歌を次々に大きな声で歌うのが
きこえていた」とあり、今にも妻の故・ミホさんの歌が聞こえてきそう。直筆原稿や家族
写真なども展示している。
研究会の例会では、「日の移ろい」を交代で朗読した後、分館で島尾氏と一緒に働いた
求哲次さん(79)らが「近くの子どもらが毎日のように訪ねてきては、裏から『先生』
と声をかけていた」「当時は宿直があり、ミホさんからコーヒーの差し入れをもらった」
などと思い出を披露した。
公開は休館日(月曜と30日)を除き午前9時−午後7時(日祝日は午後5時)。
会議室としての利用もできるという。
『「死の棘」日記』が、7月に新潮文庫で出るよ。
766 :
吾輩は名無しである:2008/06/26(木) 21:04:04
全集未収録の作品でエッセイ・日記を除いたのって「夢屑」「魚雷艇〜」「震洋発進」くらい?
未収録作品と日記・書簡含む完全版全集出たりはもうしないのかなあ・・・
767 :
吾輩は名無しである:2008/06/29(日) 23:47:46
「魚雷艇〜」って入ってないの?
768 :
吾輩は名無しである:2008/07/03(木) 00:21:58
>>767 入ってない。日の移ろいも続編は漏れてる・・・
上の方でも話題になってるけど全日記って刊行されないのかね
野間宏の戦中日記が出版されてるくらいだから、
名瀬日記みたいな形でちょいちょい発表されてる島尾の日記はまとめられててもおかしくないのに。
769 :
吾輩は名無しである:2008/07/03(木) 09:12:38
生前に「全集」を編むのは考えもんだな。
いま「海辺の生と死」を読んでるのだけど、面白すぐる
武田百合子のことを連想するけれど
島尾敏雄も武田泰淳も、よくあんなおもしろい女性を見つけたなあと
感心してしまう
死の棘日記の文庫が出てたね。ずいぶん紙がぺらぺらな気がしたけどあれが普通なのかね。
それにしても魚雷艇学生、出発は遂に訪れずの復刊に続き、、、まことに歓迎すべきこと
新潮文庫には出孤島記もあのカコイイ装丁で復刊きぼん
772 :
吾輩は名無しである:2008/08/08(金) 17:29:52
「禁産趣味者宣言」 島尾伸三 千二百円 本人からお取り寄せ。
うじゃらけているようだけど、伸三ちゃんは根は真面目なんだなと思うた。
773 :
あ:2008/08/28(木) 05:09:57
愛人のお名前は?
774 :
吾輩は名無しである:2008/09/21(日) 23:19:21
775 :
吾輩は名無しである:2008/11/04(火) 19:00:30
なにしょうぞ
くすんで
一期は夢よ
ただ狂え
776 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 15:16:29
伸三が福島を訪ねた本、どうですかね。
読んだ方います?
自分の親の実家が福島で、親父が失業して福島に移住しようとしたことあったらしいので
伸三にシンクロしそう。
死の棘ほどでないがカテイノジジョウをみせられて妹が失語症になってた…
777 :
吾輩は名無しである:2008/11/08(土) 00:47:55
カテイノジジョウっておいおい大丈夫か。。。
778 :
219:2008/11/09(日) 18:38:50
>>776 ミホへの辛辣な批判が書かれていたような・・・
779 :
吾輩は名無しである:2008/11/11(火) 11:16:55
ミホの若い頃って榮倉奈々に似てるよね
780 :
あ:2008/11/12(水) 10:11:50
今日は
781 :
あ:2008/11/12(水) 10:13:22
今日命日!
23回忌ですね。
合掌。
782 :
吾輩は名無しである:2008/11/26(水) 22:20:59
【文学】「何でも未完成。恋愛も完成したら退屈」 島尾敏雄の大学生時代の日記・習作など4編発見…亡くなったミホ夫人の遺品から発見
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1227703798/ 「死の棘」島尾敏雄の日記・習作など4編発見
「死の棘(とげ)」などで知られる作家、島尾敏雄(1917〜86)の大学生時代の
日記や習作の断片など4編が、昨年亡くなったミホ夫人の遺品の中から見つかった。
いずれも全集未収録の原稿で、島尾文学の成り立ちを考える上で、貴重な資料だ。
「地行日記」は、その内容から、島尾が魚雷艇学生になる4年前、九州帝大に入学した
40年の執筆と見られる。〈何でも未完成。恋愛も完成したら退屈〉など、青春時代ならではの
心境がつづられる一方、〈私には未だ死の讃美ができない〉と、開戦が近づく時代の空気を
反映したような記述もある。また、日記は日記帳やノートでなく原稿用紙に書かれており、
鈴木直子・青山女子短大准教授(日本近現代文学)は「自立した作品としてどこかに掲載する
意図があった可能性が少なくない」と指摘。島尾は77年、日記形式の作品「日の移ろい」で
谷崎賞を受賞しており、島尾文学の原型としても注目されそうだ。
さらに「憂愁の街」「無題」の2編は、36年から3年間の長崎高商時代に、
白系ロシア人と交流した体験が元になったと見られる。
これら未発表原稿は、来月6日発売の「新潮」新年号に掲載される。
(2008年11月26日20時53分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20081126-OYT1T00608.htm?from=main5
783 :
吾輩は名無しである:2008/12/28(日) 22:25:24
みんなウイークエンドシャッフル聴いてるかい
番組スレでまほちゃんが叩かれてるので反抗してます
784 :
吾輩は名無しである:2009/02/22(日) 20:32:04
「死の棘」読了。
文学的な崇高な読み方なんてできないんで、ひたすら
子供たちが可愛そうだった…。
結局ミホの病名は何だったんだろう。
気になってググってもでてこないや。
>>784 自分も考えたことがあります、正式な診断名はあったような気がしますが、
結局、過剰な自己愛からくる単なる甘えじゃねーのと、今では思っています。
>>785 レスありがとうございます。
うん、「精神病」というより「ナントカ障害」かなという感じはしました。
周りに人がいると症状がでないとかの所で。
まぁ最後のほうは(中盤からか?)電車の中や駅なんかでもグドゥマになってたようですが…。
ボーダーかとも思っていたんですが、10年何にもなかった、というのがあるので
当てはまらないような気がして。
独り言ですが
これが「究極の愛なのか」って所で、読み終えてからずっと考え込んでいるけど
どうなんだろ。
787 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/02/23(月) 23:42:43
>>784 私は愛人がかわいそうだった。
なんか主人公の男が卑怯に見えて仕方ない。
ただ作者はそういうのも含めて(主人公の軟弱さ)
見せてるつもりなんだろう。
気をつけなくてはいけないのはあの主人公を島尾敏雄と
同一視することだと思うな。
まあ言わずもがなの当当たり前の前提だが。
敏雄の愛人となった経緯やその関係の具体性は殆ど語られていず、家庭を壊したミホ
の敵として登場させられている。まるで奄美時代の対米戦争・戦闘を漫画的に反復し
ているかのようで、滑稽ではあるけれど、愛人の側にたてば一方的でひどい描かれよ
うだと言われても仕方がない。私小説とはいえ、その内容は実生活と完全に重なる
わけではないのだけれど、二人の子供はひどい状況に置かれていて、その責任は敏雄
だけでなく、ミホも負わなければならないものだと、私は思っている。
私はこれを初めて読んだ時は哄笑しましたね。
ベケット読んで笑うみたいに。
後に、ある評論家の批評を読んだ時に私と同じように笑ったと書いてあったので、それがスタンダードだと思ってたんですが・・・
皆さんは笑わなかったんですか?
あと島尾は贋学生もいいよね!
>>789 つかこうへい、もそう発言していた(対談の席上、本人の前で)。
『贋学生』も傑作だよね。読了したときなスゴく舌巻いたことを覚えている。
ああそれとどうでもいいことだけど
島尾敏雄って二枚目だよね。
>>790 私が読んだのは渡辺直己です。
つかこうへいが本人の前でそう云った時、島尾さんが何とおっしゃてたのか気になります。
「死の棘」を笑いながら読んだというのは、おそらくスタンダードじゃなかろうか。
島尾ファンの作家や批評家の感想でもしばしば目にする。上記の方以外でも、柄谷行人
とか石牟礼道子とか。たしかに、笑ってしまうところが随所にある。島尾本人が
ヒュウーモア小説として書いたんだから、あたりまえのことなんだろうけど。なによりも
まずミホに読ませ、そのことでミホの心が癒えることを願って書いたと島尾は言って
いるけど、果たして、ミホは本当に笑って読んだのだろうか。
>>792 本が手元にないので記憶を呼び起こすと…
「そう読んでもらうと嬉しい」という意味のことをつかに対して、島尾敏雄は言っていたと思います。
肯定的な印象を受けました。
>>794 そうなんですね。
なんか俄かに島尾氏への興味が沸いて来ました。
他の作品も渉猟してみます。
死の棘で描かれる狂乱に対しての最初の感想は「芝居じみたまねはよせ」でしたね
(『その夏の今は』で私=隊長が、敗戦が公けになってヤケを起こした兵曹に放った冷たい一言としての)
ブルーノ・ガンツに似てる
誰?
>>786 ボーダーは主人公
ミホはターゲット
この二人の関係は典型的な共依存カップル
子供がかわいそう、とか、愛人がかわいそう、なんていうのは、
はっきりいって小学生レベルの感想だと思うな。
それから、シリアスに受け取るのも笑うのも、本筋から離れてる感じ。
内容よりも形式がすごいよ。死の棘は。
なんで誰もそこを言わないのか不思議でならない。
>>800 どうせ書くならきちんと自分の意見を書いてよ。
800ではないが死の棘の文体形式に関しては
一見単純なリアリズム描写のようであるけれども
冒頭からの畳み掛ける現在形と完了助動詞の多様が語り手の脱主体性を強調しており、
日常性の極度に欠けた、悪夢の持つ性格に近い不確かさ、流動性、飛躍性などの特徴が認められる
みたいなことを磯貝英夫が指摘してたらしい
〜それは島尾の文章がどれも他の言葉による要約めいたものをまったくといってよいほど峻拒していることについて〜
〜そういう島尾の他への還元を許さぬ文章の位相を〜
〜「単に正確で抽象的であるような(ちょっとうまく言えないが)そういう作品を積重ね」ること〜
805 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 12:30:41
>>761 三島由紀夫:英訳する作品は何がいいかというアンケートがきたときに、ぼくはすぐに島尾さんの「死の棘」を
挙げたのですけれども、あれは西洋人のヒューマニズムを震撼させますよ。
伊藤整:切腹みたいなものです。
三島由紀夫:一見実にヒューマニスティックであるかのごとくで、日本人及び日本の芸術家の中にある地獄篇的なものです。
三島由紀夫
伊藤整、本多秋五との対談「戦後の日本文学」より
806 :
吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 12:35:54
>>761 安部公房との対談「二十世紀の文学」でも、島尾敏雄について三島は、
「とてもおもしろくて新しい」「すごいよ。あれはやはりアウトローだな」等々、言及してます。
「The Sting of Death and Other Stories」Univ of Michigan Center for (1985/09)
ペーパーバック: 190ページ
190ページ・・・?22.6x14.7cm版で190ページって、61年版の死の棘かその中の短篇いくつかってことかぁ
昔の文芸時評を眺めていたら、
>そういえば数年前、島尾敏雄が「自分は作家などと思っていない、ただ苦しまぎれに書いているだけだ」と
>酔ってからんだ中上健次に「お前、あれぐらいの作品で、自分を作家だと思っているのか」と鋭く批判したことを思い出す。
って一行を見つけた。後の言葉を島尾が放ったのだとしたら意外な感じがする。
自分は作家などと思っていない云々のくだりはよく言ったり書いたりしてるけども。
ところで『あれぐらいの作品』とは何を指してるのだろう
おそらく、中上健次は、しばしば劇的な状況に巻き込まれてしまう作家としての
島尾敏雄の存在の在り様に憧れと嫉妬があったんだと思う。元特攻隊長島尾からすれば、
中上など、才走って、鼻っぱしが強い、小生意気な小僧にしか見えなかったのかもね。
>>808 批判というか自虐だな
大方中上が「あなたも作家なら云々」みたいなこと言って暑苦しい調子で絡んだんだろ
『あれぐらいの作品』=島尾の残した全作品
811 :
吾輩は名無しである:2010/01/17(日) 17:19:41
「鏡台の前で倒れている祖母島尾ミホは白雪姫のように、きれいだった。孫だけ
が描き得た最期の肖像。そして、遺されたもの」
「奄美のマンマーの家で」 しまおまほ 新潮2月号
この作家も露伴などと同じく「子孫」が評価を下げておる印象を受けますが(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
「子孫」の影響を受けなくなった時代こそがこの作家が正当な評価を受ける時なのでは(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
813 :
吾輩は名無しである:2010/03/21(日) 14:54:05
「兆」に出てくる評論家・井戸川輝正って花田清輝?吉本隆明?それとも他の誰かがモデル?
蛙の眼玉ってくらいだし「輝」の字からして花田かな。
とにかく「お前の態度は眼をつぶってオンニャマーク」のところで必ず噴く
花田清輝、そんで「井伊くん」が井上光晴
島尾敏雄の『死の棘』は、家庭という穴の底へ落ちこんでいる男の悪戦苦闘のドキュメントだ。
そういう意味ではこの作品は安部公房の作品の終わったところからはじまっているといえばいえよう。
じつをいうと、わたしは、これまで、島尾敏雄の一連のこの種の作品を、わざと一篇も読まなかった。
アヴァンギャルド芸術のチャンピオンが、なにを好んで私小説などにすばらしい才能を浪費しているのだ、
といったような気がしてならなかったのである。(略)
しかし、ひるがえって考えてみるならば、この世には、戦術的な退却というものもあるのである。
すくなくとも『死の棘』をささえている正確な文体と、数年の歳月をかけておこなわれた適度な抽象化と、
トラジ・コミックな現実をみごとにとらえている成熟した眼とは、依然として島尾敏雄の健在を物語っている。
816 :
スミソニアン博物館:2010/05/25(火) 22:57:21
島尾敏雄は超をつけてもいいほど素晴らしい作家だけど
『死の棘』の作品としての質は並だと思うんだよな。
後半だれるよね。
818 :
吾輩は名無しである:2010/06/15(火) 23:28:18
>>808 >多摩美術大学の教授で評論家でもあった奥野健男とわたしと三人で東京の夜を徘徊することも屡々で、あるとき新宿の地下にある酒場で、
>中上健次とあわや立ち廻りかと思わせる場面があった。シャツの袖を巻くりあげ「外に出てやるかー」と島尾さんのきれのよい啖呵は長い交際の中でも珍しいことで、
>酔ったはずみで島尾さんにからんだ中上健次は島尾さんのこの啖呵に顔色を変え、そそくさと立ち去っていった。
「検証 島尾敏雄の世界」(2010/5/24) 島尾伸三・志村有弘 編
書いたのは庄野潤三の後輩の詩人のひと。島尾寄りの証言だから最後の行はどうかとも思うが
>>808の裏は取れた感じはする
奥野健男は文芸時評持ってたし、こりゃまあ間違いなく奥野の文章だと思って良いでしょうな。次の土日に借りてきて見つけ出すか。。。
819 :
吾輩は名無しである:2010/06/16(水) 06:32:17
まめだなw
>>818 おれが読んだ話は、「カラのビール瓶を逆さに持って」という下りがあったな、
特攻くずれの迫力が迸るとかなんとか、
まあ、吉本が、ノーベル賞に推薦するなら島尾、というぐらい惚れてたのが印象的だったな。
小島、島尾この二人は外国から見えない作家なんだろうなあ。
大江、春樹は目にとまるか。
821 :
吾輩は名無しである:2010/08/03(火) 06:19:49
age
島尾敏雄日記―『死の棘』までの日々―
海軍特攻隊の隊長として奄美群島加計呂麻島で敗戦を迎えた島尾敏雄は、神戸に復員し、島の娘ミホとの結婚の困難を乗り越えて、作家となるべく一歩を踏み出した――。極限状態での夫婦の絆を描いた小説『死の棘』が書かれるまでの波瀾の日々を綴った貴重な記録。
発売日 : 2010/08/31
敗戦日記が単行本化されたわけね。
タイトルに“死の棘”を入れなければいいのに…
昭和二十二年
二月二十二日
むしやくしやして美穂を叱る。お前少し低能ぢやないのか?
三月十四日
何をするのも嫌だ、ああ嫌だ嫌だ。今朝美穂は寝せて置く。(略)
冷たい気持で美穂が咳こんで苦しむざまを見ている面。
おまえはだらしのない女やな。ああいやだいやだ。
あたしが病気するとあなたは怒る。あなたが怒るのは私が病気をするからでせう。
あたしが病気して弱いから損したと思っているんでせう。
病気すると家の人にいやがられるし、あなたも気兼ねなさるし。大体あたしは気に入られない嫁なのだから、あたしのような人を貰ったあなたは不幸なんだわ。
あたしが死んだらあなたは幸福になれるでせふ。
うん、その通りだ。
さうしたらもつと丈夫な人を貰いなさい。
うん、うんと丈夫なひとを貰うよ。
あなたのことを考へるとさう思う。ああ、もう早く死にたい。
おう、早く死ね、死ね。
隊長さま(神さま)と島娘(巫女)という神話が終戦によって幕を閉じると
帝大出の神経質な生活無能力者と無学な田舎娘による
ありふれた人間ドラマが繰り広げられたわけだ。
まあ、“異人王”として死ぬべきだったんだろうけど
死ねなかった男の悲劇だね。