★★即死スレ覚悟!藤枝静男どうよ!★★

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1吾輩は名無しである
こんなマイナーな作家のスレ立てて、激しく下がって行くのは
目に見えているが、「悲しいだけ」を初めて読んだ感動は忘れ
られない。
つーことで藤枝静男リスペクト!
2吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 20:33

               ∩
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       ( ´Д`)//  <先生!藤枝静男と同じ眼鏡ほしいです。白山にも売ってません。
      /     /     \__どこに逝けば買えますか?
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  __| | .|     | __
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3吾輩は名無しである :2001/06/05(火) 21:17
田紳有楽(←漢字あってます?)は、私の人生に多大な影響を与えました。
(←スレ違い!?(藁)
ちなみに、藤枝静男って、「静岡」県の「藤枝」市(!)でめがね屋やってたんですよね?
4ixion:2001/06/05(火) 21:32
なぜ即死?
素晴らしい作家です。
5吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 21:41
>>3
藤枝静男は眼科医だったよね。実家が眼鏡屋だったのかな?
>>4
ixionさんとはいろんなマイナー作家スレで接近遭遇してる
ような気がする(藁
6JPB:2001/06/05(火) 21:47
講談社文芸文庫の三冊を読んだら、「武井三等兵の証言」(だったかな?)
と「異床同夢」を連続して読んでみてください・・・
『凶徒 津田三蔵』は好み別れるところです・・・
7名無しのオプ:2001/06/05(火) 22:13
「田紳有楽」は、あの筒井康隆がぶっ飛んだ作品で、筒井ベスト100の
なかにも挙げられてたような。
因みに藤枝市は作家、小川国男さんが住んでいますが、藤枝静男の
出身地だとは知りませんでした。
8名無しラモーン:2001/06/05(火) 22:33
>>6
>「武井三等兵の証言」(だったかな?)
>と「異床同夢」を連続して読んでみてください・・・
現在手にはいるのでしょうか…、無理そうですね(w
9吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 22:37
はい、はーい!好きです!田紳有楽田紳有楽!
ちょっとこれは、衝撃的でしたよ…。

この人の命日ってユーカリ忌、でしたっけ?
10吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 22:37
或る年の夏、或る年の冬(ってやつだっけ)復刊してくれ まだ買ってない。
11吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 22:37
昔、神田の古書店(名前は忘れた)で『愛国者たち』の初版・函入本が100円で売られていたなぁ。
いくらなんでもそりゃねーだろ。
12吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 22:45
>>10
激しく同意。文芸文庫点
13吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 22:52
「欣求浄土」にはマジびびった
14吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 23:14
>>13
そーいえば、「欣求浄土」読みましたよ。(これ正確にはなんて読むの?)
確かにスゴいと思った。場面はいくつかに分割できるんだけど
それらがテーマ的に微妙に結び合って、最後に宇宙論的な
結論に達する、というか(こういう意見も凡庸だな・・・)
ところで中で主人公が観るポルノ映画の筋が延々と語られる
ところがあるよね。あれはこの小説全体のテーマ系から言って
どういう意味をもっているんだろうね?
15吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 23:16
GONG浄土
16吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 07:58
『空気頭』は凄い小説です。
現実を歪ませてゆくような異常な
質量感がある。
17JPB:2001/06/06(水) 22:51
>>14さん
拙い感想なんですが、「真面目な映画だな」と章が思う、その部分をどうとるかなのでは
と思います。私は、そこを「真面目」だからつまんねえという評価を下したのではなく、
また、おれならもっと不真面目にできるという自負でもなく、ある共通の舞台に在るという
居心地悪さと良さから訣別するための宣言なのかなあ、と思いました。
つまり映画とその前のテレビの映像は、ある一連の風景として章の心象に入りこんでくる
けれど、それと接触しちゃった章は、その居心地よさみたいなものと訣別できない
感じに対してまず「真面目」だと宣言し、かろうじて風景に対する距離を確保する、と。
で、章よどうする、みたいな感じに読みました。
でも、訣別と距離っていっちゃうと、藤枝の転向体験なんかを想起しちゃうので、
もっと別の言い方があってもいいかなあとも思うのですが。
18JPB:2001/06/06(水) 22:56
>>8 ラモーンさん
それ、結局全集本で、図書館で借りて読みました。もう古本屋には
ないでしょうねえ。これらも、藤枝の崩れてゆく感じが、妙に心をおどら
せる、いい作品です。
19あくまで凡庸な引用:2001/06/06(水) 23:20

 <・・・>
 人間は誰しも、現在の苦痛から逃れて自由になりたいという切実な希求をもって生きている、と彼は思った。そしてこの希求を確実に果たしてくれるものが死以外にないとすれば、人はその代用としてこんな芝居でもしてみるのかも知れない。
 「性の放浪」が章に伝えたモティーフは虚無・擬似死であった。あの漫才師のような男は、あの映画のなかで、いつでも引返すことの可能な死――蒸発の楽しみを演じてみせてくれたのであった。現代に於いて性は衰微の象徴として何時でも厭わしい屍臭をまとっているのであるから、章がそれを嗅ぎつけて怖れ、同時にそれに引き寄せられたことは自然であった。
20吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 00:26
age
21吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 04:16
文庫で手に入る? 本屋で観たことないんだけど・・
22吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 04:32
>>21
 楽天ブックスで検索してみた所、
「田紳有楽/空気頭」「悲しいだけ/欣求浄土」は在庫があるそうです。
23吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 13:02
もっと文庫で出せと言いたいね
24吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 13:55
「空気頭」はこれまで読んだ何にも似てないと思った。
あそこまで書ける、己の追い込み方は凄まじい。
生半可な文学青年なんかやってられんなと思ったよ。
25吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 20:44
全集再販希望
26考える名無しさん:2001/06/30(土) 00:02
imahakanasiidakedearu
27吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 23:39
藤枝の作品は全部好きだが,特に『犬の血』に衝撃を受けた。
28吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 10:11
イペリット眼age
29吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 04:24
>>27
『犬の血』古本市で見つけたけど、高くて買わなかったんだ。
後悔してるよ。
3027:2001/07/09(月) 21:21
>>29
どこだったか忘れたけど,現代日本文学全集に入ってるよ。案外近くの図書館にあるかもね。
31吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 23:54
age
3229:2001/07/12(木) 23:58
>>
3332:2001/07/13(金) 00:00
↑ゴメン間違い。32は29じゃない。

>>30
 そうか、その手があったか。確かにそういう系統ので
藤枝静男集、あるよ。(でも誰かと共同で一冊だったような
34吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 22:04
age
35吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 00:15
空気頭と田紳有楽みたいのが好きです。ほかにこういうのありませんか。
未だに分からないのですが、田紳有楽ってどういう意味ですか。
36吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 21:43
田紳(田舎の紳士)に楽有りってことでしょ?
37吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 22:26
あー、全集欲しいー。
38吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 22:36
>>35
まったく勧めたい気はしないんだが
筒井の『虚航船団』は『田紳有楽』の真似っこみたいよ。
39吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 01:17
age
40吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 02:17
虚航船団よりストレートなのは邪眼鳥でしょう。藤枝の「一家団欒」に
対しては「ぐれ健が戻った」ですし。筒井だけじゃなく田紳有楽に影響
受けて書かれたのは結構多いかと。
とりあえず、笙野頼子「二百回忌」
41吾輩は名無しである:2001/08/08(水) 00:14
今日やっと講談社文芸文庫買った『田紳有楽/空気頭』
42吾輩は名無しである
「一家団欒」はとりあえず素晴らしい。いきなり死者が語りだす冒頭のシーンは、B.ワイルダーの「サンセット大通り」を思い起こさせる、飄々としたオカルトといった風味がある。

とりあえず気に入った一節 ↓を抜き書き。
「・・・ああ、これだ、と彼は思った。これが俺の後悔と不幸のはじまりだったのだ。
 こういう無邪気で単純なものが、いったん俺の身体のなかに入りこむと、羞恥と
 罪に満ちた陰気で汚い塊に変化してしまったのだ。濁った池の水面と底との中間
 にブヨブヨと固まって浮いている原油のように、いつも揺れて、そのくせ沈殿も
 せず浮きあがりもせず、一生のあいだ俺を刺戟しつづけ、苦しめつづけて来た。」