1 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
タイトルは決まったのか、どうよ?
3 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 00:47
「ピーナッツ」
どっちのスレッドに書けばいいのだ…
5 :
名前はいらない:2001/05/20(日) 01:40
僕は迷いながらも、電車に乗った。始めるのだ、共に!
6 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 02:47
母からもらったピーナッツを片手に
7 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 14:17
この「ピーナッツ」とは落花生のことではなくスヌーピーが出てくるアレである。
8 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 22:36
僕の愛読書は中学時代から変わっていないのだ、母が与えたこの本だ。
9 :
名無しさん@:2001/05/20(日) 22:43
>>8
文章がおかしいぞ。添削
僕の愛読書は中学時代から変わっていないのだ。母が与えたこの本がそうだ。
10 :
吾輩は名なしである:2001/05/20(日) 22:50
宗田、村が、死んだそうだ。
>>9 よりも
>>8 の文体の方が、
この主人公のキャラにはふさわしいと思われ。なにせ・・
12 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 23:28
二つスレがあるけど、どうやらこっちが消えそう…
しかし、気を取り直して僕は前を見た。
14 :
吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 02:10
僕の目の前には気の遠くなるような地平線。その彼方から来るもの、あれはなんだろう?
15 :
Miss名無しさん:2001/05/21(月) 02:49
目を凝らして見ると、人影のようだ。どうやら、女らしい。
僕だ。
(三文字抹消)
18 :
Miss名無しさん:2001/05/21(月) 02:57
どうやら人影らしい。目を凝らしてみると、女のようだ。
19 :
校正:2001/05/21(月) 02:59
一行抹消
20 :
吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 03:15
その美しい髪はまるで
21 :
吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 19:44
解けない謎を塗りこめたような深い漆黒で、風に揺れて光った。
22 :
一行:2001/05/21(月) 19:50
「あ、貴女は・・・」声が喉にからんでかすれる。
23 :
吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 22:15
それは無理もあるまい。女は血染めの斧を持っていたのだから。
24 :
吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 22:43
「ランディ! 待ってたのよパパ! 黙っていっちゃうなんてひどいわパパ!」
叫びながら女は僕にむしゃぶりついた。斧が僕の尻にあたった。
26 :
吾輩は名無しである:2001/05/22(火) 08:20
お尻が割れた。なんてことだ。
女は黄色い、ひび割れた指で、僕の割れた尻を上手に裁縫し始めた。
28 :
吾輩は名無しである:2001/05/22(火) 15:14
ささくれが皮膚にあたり、痛さが増した。
女は僕の苦痛には関知しない。僕の身体は魚の様にうねった。
30 :
名無しさん:2001/05/22(火) 18:35
女は言った。「あんたの尻に詰まった卵を取り出すのよ」
女はそれだけ言うと、僕の腸を引きずり出した。
32 :
考える名無しさん:2001/05/22(火) 18:52
「すごいこれは上物だ」そういうと女はニヤっと藁ってもう一度こちらを見た。
33 :
名無しさん:2001/05/22(火) 19:03
「おっかー、はらへった」
34 :
吾輩は名無しである:2001/05/22(火) 19:33
尻が喋った。
35 :
一行:2001/05/22(火) 20:15
と思ったら、自分の声だ。人間はパニくると腹が減り母を呼ぶ。
36 :
食いだおれさん:2001/05/22(火) 21:23
育ての母は既にこの世に亡い。
あれは母の声か女の声か。「いけにえだ、いらっしゃいませ…」
38 :
吾輩は名無しである:2001/05/22(火) 22:41
ひきずり出された僕の腸は声のするほうへ向かって伸びていた。
『ハンニバル』の後遺症だ・・・僕は女の顔をしっかり見直す。
40 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 00:42
女の鼻にはピーナッツが詰まっていたので、思わず僕はこう叫んだ。
「鼻から喰うな!」
42 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 01:01
喰ったのではない、排泄しておるのである。
44 :
校正@43:2001/05/23(水) 01:17
一行抹消
45 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 01:25
その女、いや、その女のピーナッツがその後の僕の人生に大きく影響するとはそのときはまだわからなかった。
46 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 01:57
早い話が下痢をした。
47 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 02:57
「あなたのケツには睡蓮が咲いているのね」そういった女の目はあまり透き通っていて僕は直視できなかった。
女は血塗れの斧を下に置き、僕の背後に回りこんだ。
そこで不意に女は鼻からピーナッツを取り出し、
50 :
名無しさん:2001/05/23(水) 10:39
鼻くそのついたそのピーナッツをうまそうに口の中に入れ、男にもすすめた。
一字訂正 ×「男」→○「僕」
52 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 15:53
ピーナッツを受け取る振りをして僕は女の置いた斧に手を伸ばした。
急に女が跳んだ。黒髪が目の前に流れて、僕の視野を塞いだ。
が、僕は素早く斧を掴むと女に向かって、目一杯振り下ろした。
55 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 19:28
喉元に幽かな殺気を感じ、僕は反射的に女の手にした斧を払いのけた。
54 一行抹消(動作が速すぎる。53からの続きとしては55を採ろう)
age
58 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 01:50
女の頭が真っ二つに割れ、その中から出てきたものは
59 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 03:19
雪国だった。
60 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 03:43
いや、毒虫だった。
61 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 05:37
ちがう、よくみろ。えなりかずきだ。
62 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 06:11
こいつ、エトランゼだ!!
僕は混乱した。女が高い声で笑った。これは・・・仮想現実か?
女は背中のチャックを開け、脱皮をした。その姿は、何と!
65 :
名無しさん:2001/05/24(木) 12:09
にゅわんと!
これは驚いた!僕は目を疑った。
67 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 15:04
僕は鼻も疑った。
68 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 15:10
「ピカチュー」
突然幼い声がした。乳臭いにおいが漂っている。な、なんだ?
「ピカチュー、おなかチュいた…」
温まった牛乳の匂いに満ちた部屋で、僕は目を覚ました。
72 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 23:40
「そうなの、電車の中で気を失ってたんですって!」母が電話している。
73 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 00:02
「お気の毒に」と電話の向こうの母に僕が言った。
74 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 00:58
電話の向こうからけだるい蝉の鳴き声が聞こえた。
75 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 01:11
蝉が前脚で、眠たげに目玉をこすっていた。
76 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 01:39
寿命が近いらしい。
僕の感覚はまだ揺れている。「目が覚めた?」母が覗いた。
「驚いてたわよ、お父さん。今日は早く帰るって」
「なんで気を失ったりしたのかしら? ハイ、牛乳」・・・うるさい。
80 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 04:08
結局僕は自分が見たことを夢だと思いこもうとしていた。あの女に再び会うまでは。
81 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 04:33
その忌まわしい記憶を封じ込める様に、僕は牛乳を飲み干した。
82 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 05:30
牛乳がノドを通る間に僕は気がついた。僕の母は既にこの世に亡い
>>36はず。ではさっきの女は?
83 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 05:43
育ての親ではない、実の母だ。
84 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 07:49
20年前、両親は離婚した。嫁姑のいざこざが原因というよくある話だ。
85 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 07:52
養育条件が悪く、母は親権を得られ無かった。
86 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 07:53
生後3ヶ月だった僕は父のもとに残された。その後父が再婚した。
87 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 09:11
僕は義母に愛情を感じたことはなかったし、彼女があの忌まわしい事件で殺されたときも何の感慨も抱かなかった。
そう、彼女は斧で頭部を切断されて絶命したのだった。
89 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 18:03
彼女を殺した男は少年だった。
90 :
バンコラン:2001/05/25(金) 18:12
少年はこねこのように可愛かった!!
91 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 22:15
事件の首謀者を見たものは一人残らず目を疑った。
92 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 22:41
それは確かに誰も文句の言えない顔だった。
93 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 22:46
地面に蝉が落ちている。
94 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 22:48
なぜ異形の老人たちのみが正義なのだろうと少年はいぶかしんだ。
95 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 01:05
そして蝉を拾い上げた。
96 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 01:13
ひぐらしだ。夏ももう終わりだな…
97 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 01:24
チューブの前田も飯島直子と終わったし。
98 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 01:57
「僕も終わるか」少年は斧で腹を掻っ切った。三島のように。
99 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 01:58
それが、母を殺害した少年の最後だと僕は聞かされた。
×いぶかしんだ →○いぶかった(訝る:自動詞五段活用)
101 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 02:41
…あれから随分時が経った。僕はいま生みの母と一緒に暮らしている。
そして、いま一緒にいるのが育ての母でもあるわけだが、
僕の記憶が確かならば、18年前までは父だったはずだ。
104 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 03:05
父が母になった18年前のあの日の日記に僕はこう書きつけた。「今日、パパンが死んだ」
105 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 03:15
「銃で頭をパパンと打ち抜いて(藁 」
僕が日記を書いた日、父は性転換手術を終えて帰宅したのだ。
「パパ?」見上げると、女の姿をした父は言った「パパは死んだ」
あの日から父は母になり、僕を育てた。
そして2年前、理想の男と出会い結婚したのだ。
112 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 05:05
独りになった僕は、昔父と離婚した生みの母と暮らし、
113 :
一時中断:2001/05/26(土) 10:03
まてまて、生みの母は死んだんだぞ。
114 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 10:45
いや、生みの母は生きてる
>>82-86ので彼女と暮らしたのだ。僕にはママンが二人できることになった
115 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 11:00
いや、3人だ
僕は3人の受精卵を合わせて生まれた複合生命体だ。
117 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 13:24
パパンの脳を移植されキカ○ダーを倒すためだけに誕生したのだ。
118 :
吾輩:2001/05/26(土) 13:28
僕は子供の頃、パパンの上にママンが馬乗りになってるのを見た。
119 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 13:33
だから
>>116-117のような妄想に走る。明らかにPTSDだ。
120 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 13:54
冷めた牛乳に膜が張ってる。
んぐんぐんぐんぐ・・
122 :
考える名無しさん:2001/05/26(土) 18:00
いつものように膜が張った牛乳を飲み干し、僕はつぶやいた。
123 :
名無しさんの主張:2001/05/26(土) 18:04
「セックスしたい」
124 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 18:12
「え?なんか言った?」もと実父である育ての母が、訊いた。
125 :
考える名無しさん:2001/05/26(土) 18:17
「そんなにしたいの」隣にいる女がつぶやいた。
126 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 18:21
…そんな展開になるはずもない。僕は母の家で寝ているのだ。
127 :
考える名無しさん:2001/05/26(土) 18:47
「ああーーーーん」
おや、畳の下から女の喘ぎ声が聞こえてくる。
129 :
名無しさんの主張:2001/05/26(土) 19:24
「入れてえ 入れてえ…、その太いの入れてえ…………]
性への興味を持っていた僕は、急いで畳をはがした。
131 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 21:32
畳の下にいた女の髪は解けない謎を塗りこめたような深い漆黒で、風に揺れて光った。
132 :
編集校正@130:2001/05/26(土) 21:45
「性への興味を持っていた」←11字抹消。(当然の前提事項は書かない)
また、あの女だ!
134 :
吾輩は名無しである:2001/05/26(土) 22:28
女の髪が、意思を持っているかのよーに、僕の首の巻きついてくる。
135 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 01:24
「性への興味を持っているのね」女が言った。「ならばどうしてそう書かないの!」
「当然の前提事項は書かないのです!」
「一行で書かないくせに!」女はそう言ったように思えた。
137 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 02:55
だから編集校正の足音に耳を澄ましてみた。
138 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 03:07
今、彼はここにはいないようだ。
139 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 03:08
近づいてきた足音が部屋の前でとまる。僕は首に髪が巻きついた状態で息を殺した。
140 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 03:11
なんと彼は目の前の川を流れて行くではないか!
ドキュンの川流れ・・・僕は思わずそう呟いた。
142 :
吾輩は名無しさん:2001/05/27(日) 10:45
「トレンディーじゃねーんだバカヤロー」
143 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 13:35
川の向こう岸のビートたけしがダンカンをツッコミながらそう言った。
144 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 15:05
「スポ根青春ものでもねえぞ!」
145 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 15:06
ダンカンは応酬した。
僕の妄想は、畳の下から現れた女の黒髪に喉を締められて、堕落した。
147 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 20:48
ここにいるのは、女と僕の二人きりだとようやく気づいた
148 :
一行:2001/05/27(日) 20:51
「前に一度、会ったよね」僕は落ち着いてそう言ってみた。
149 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 22:01
「さあ、どうだったかしら?」気のないそぶりで彼女は答えた。
今度は血塗れの斧は持っていないようだ、そのかわり
151 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 00:55
テレビカメラを肩に担いでいる。
152 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 01:21
美しい彼女が何だか野暮ったく映った。
>>135−138 4レス分5行抹消(作家は楽屋裏を晒してはならない)
僕はパンツを脱がされ、下半身が露出していた……撮られたのか?
いや、自分で脱いだようだった、どさくさに紛れて。撮られたい、のか?
156 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 21:09
楽屋がうつっている。
157 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 22:02
その鏡には僕のすがたしか映っていなかった。女は目の前にいるのに
ソシテ彼女は自分だ
。
159 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 22:25
彼女の目に僕が映る。彼女の目に映る僕の目に僕が映る。
160 :
一行:2001/05/28(月) 22:40
万華鏡に酔い痴れた。その時
女の髪が、僕の首から離れた。
162 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 23:50
朝礼台で校長先生が突然オナニーをはじめた。
163 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 23:55
いかん。また妄想が割り込んできた。
164 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:07
そうつぶやくと、校長先生は激しく頭を振った。
校庭に僕は居た。校長はまるで昨日の僕のようだ・・揺れている。
166 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 02:13
僕は「校長というより教頭、、いや狂頭だ」と叫んだ。
狂頭は、妙に発達した犬歯を剥き出しにして、僕のそばまでやって来た。
168 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 12:53
後ずさりする僕はなぜか右手に斧、左手にピーナッツを握っていた。
169 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 13:00
そのとき私は柿の種が食べたくて、近所の西友に向かっていた。
170 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 13:01
しかし街中の案内板にはアムス西武と書かれており、西友を見つけることは出来なかった。
171 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 13:03
「しかたない。問題は西友か西武か、ではなくて、亀田の柿の種なんだ」
172 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 17:36
と、狂頭によって街中にばらまかれた海苔ピーパックを見て僕は嘆いた。
173 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 17:46
「しまった!手遅れだったか」
「なにが手遅れなんだ」校庭に立つ僕の傍で担任の教師が言う。
176 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 19:15
「朝礼中にグラグラして…気分でも悪いか」
177 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 19:16
右手でペニスをしごきながら。
178 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 19:20
という落書きを横目に、僕は倒れないよう踏ん張った。
179 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 19:34
太陽が数個に見える。
180 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 19:50
昨日と同じだ…僕は失神の予感におびえる。
181 :
一行:2001/05/29(火) 20:12
「真っ青だぞ、保健室へ行け」担任は腕をつかんで言った。
182 :
吾輩は名無しである :2001/05/29(火) 20:34
「いいや、そうはいかん。」狂頭が担任の腕をつかむ。
183 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 23:32
すかさず僕は右手の斧を握り締めた。
184 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 23:34
長い髪の毛の絡みついた斧を僕は
振り上げて狂頭に振り下ろした…つもりだったが、後は覚えていない。
186 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 02:18
一つ覚えていることは、蝙蝠の群れが狂頭の頭を覆った、あの音の無い光景だけだ。
187 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 04:01
隙の無い広漠とした暗闇・・・・・・。
188 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 04:16
その中を僕は平泳ぎで泳いでいる。
189 :
吾輩は名なしである:2001/05/30(水) 05:17
もがいているが、進まない。その時一条の明かりがみえた。
190 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 05:24
明かりの中に人影が見える。
宇宙人だ。
そう見えたのは、度の強い眼鏡をかけた男だった。
「貧血だ。朝飯は食ったのか、お前は」乱暴な口をきく医者だ。
「朝食というよりブランチです。」僕はシャレた口調で答えた。
195 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 08:21
拳骨を一発喰らった。
196 :
名無しさん@120分待ち:2001/05/30(水) 11:05
鮮血を流しつつも僕は言った。
197 :
考える名無しさん:2001/05/30(水) 11:11
「今のは、医療ミス、ではないのかい?」僕はあくまで洒落で通した。
198 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 12:47
「医学は闘いなのだよ」
「負けたよ、ドクター」
200 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 15:35
と言いかけて、さっきまでドクターがいたところに誰もいない事に気づく。
201 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 18:29
目をこらすと逃げまどう蟻が見えた。
202 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 18:55
蟻は俺の父だ。若いころから苦労してきた父親・・・
203 :
一行:2001/05/30(水) 23:09
気が付くと僕は、校庭に這いつくばって蟻を見つめながら泣いていた。
204 :
吾輩は名無しである :2001/05/30(水) 23:40
「父さん…僕はいったいどうすれば良いんでしょうか…」
205 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 23:46
「保健室だ、とりあえず!」担任の教師が僕をかかえ起こした。
206 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 01:06
餌にされる! 僕は暴れた。
207 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 02:01
担任の合図で校舎から黒人の警備員が2、3人こっちにむかって走ってくる。
208 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 04:11
「新手のスタンド使いか!?」
209 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 06:51
頭の足りない小学生のような冗談に、何か抗議してやりたい気持ちになったが、
駆け付けた黒人達の「ダイジョウブ」「シッカリ」といった、カタコトの日本語の励ましに
よって癒された僕はいままでの黒人に対するネガティヴな偏見を改めると、
再び冷やかした奴らに、それにひきかえお前らときたらどうだ!という気持ちになり、
お前らはコンビニの前でカップ麺を喰い、残ったメンと汁を路上にブチまけて平気で帰っていく
ならず者だ、と勝手に決めつけると、怒りで血圧が急上昇し、意識が遠のき、そのままバッタリと
気を失うのだった。
210 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 08:25
僕はそのまま「新手の黒人スタンド使い」に拉致されてしまった。
211 :
言い直すけ?:2001/05/31(木) 09:52
拉致されながら僕は、舌を噛んでぎゃっと言って絶えた。
212 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 10:51
そして歳月は流れ20年後。
213 :
名無しさん@120分待ち:2001/05/31(木) 12:41
生き残った僕はなぜかシベリアにいた。
214 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 13:11
「ねぇ、シベリアンハスキーってシベリアうまれなのかしら」後ろで女が言った。
215 :
名無しさん@120分待ち:2001/05/31(木) 13:24
恐る恐る振り返るとそこには真っ白なドレスを着た無表情な女が立っていた
216 :
名無し?:2001/05/31(木) 16:00
「だ、誰だ?お前は!」強い口調で言った。
217 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 18:26
女の髪は解けない謎を塗りこめたような深い漆黒で、風に揺れて光った。
218 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 18:46
その青磁のような白い肌には、闇夜から浮き出た月のように
怪しくも狂おしいほどに張り詰めた女の黒い瞳が浮き出ていた。。。
219 :
一行:2001/05/31(木) 22:30
失神しては妄想に囚われ同じ女の幻影に出遇う…これが僕の持病である。
220 :
名無しさん:2001/05/31(木) 22:52
目をさますと、僕は保健室にいた。
221 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 23:02
「金八先生!」
222 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 23:52
これでわかった。解けない謎を塗りこめたような女の髪は金八の髪だったのか。
223 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 00:11
しかし、よく見ると保健室の真千子先生だった。
224 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 00:51
「まいっちんぐ」と片足をあげる。
225 :
名無しさん:2001/06/01(金) 04:08
「先生は彼氏とかいないんですか?」なんとなく聞いてみた。
226 :
吾輩は名なしである:2001/06/01(金) 05:26
真千子先生は「今は君よ」と誘って呉れる。
227 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 06:47
そんな真千子は今年で45歳。
228 :
吾輩:2001/06/01(金) 12:18
時計に目をやると、もう下校時刻だ。
229 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 12:26
あぁ。よかった。全てはこの保健室での夢に過ぎなかったのだ。
あのうつくしい真千子先生のおばさん姿なんて想像するだけでも
おぞましい。。。
230 :
名無しさん@120分待ち:2001/06/01(金) 12:37
「うがっ」寝かされていたベットから起き上がろうとした僕を何かの力が引きとめた
231 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 16:12
「今度こそ新手のスタンド使いか!?」
だが真千子先生のマンガを音読しなければ読み進めない、という
奇妙なクセをどうしてもガマンできず、長くは続かなかった。
233 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 17:37
僕は保健室を出て、教室に向かった。
234 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 20:59
僕の足音が校舎中に響く。
235 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 22:06
歩きながら僕は足音に僕以外の誰かの足音も混じっていることに気づいた。
236 :
一行:2001/06/01(金) 22:37
また幻想か?と背後を振り返った、するとそこに
237 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 23:15
またもや。真千子先生に似た女が・・・。いや違う。
先生ではない。聖母マリア?・・・。まさか。。。
何かが勢いよくぶつかり、強い力で押し付けられ、唇を奪うと、
舌が強引に入ってくる。
239 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 01:39
金八のモノマネをしているジョーダンズ三又ではないか!!
240 :
吾輩は名無し:2001/06/02(土) 13:35
僕は三又を強引に突き飛ばし、急いで学校から出た。
241 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 14:35
途中で山崎が大声で泣いていて、悲しい心持ちなった......
242 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 17:09
ああ。また悲しい幻影を見てしまった。。。
いつものこととはいえ。やはり落ち込んでしまうのだった。
すっかり日が暮れた。風が冷たい。
244 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 18:56
「だからジミヘン見に行ったっていってんだろ!」
「死んだ野郎をどうやって見れんだよ!この糞野郎」
近所の長屋からいつものように二卵双生児の罵り合いが聞こえる。
いつも事ながら会話の主旨がつかめない。
ああ無益だ。あまりにも.......無益すぎる。
245 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 19:04
「無益なもんですか」
見知らぬ女が並んで歩いていた。
246 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 19:17
俺は一瞬自分の思考がこの女に読まれたと考えた。
しかし次の瞬間「この女は俺の考えが読めるのか?」とひとりごちて
すべてが府に落ちたのだった。
247 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 21:32
試しに自分が強姦魔になって女に襲いかかってみたり、
激しく暴力をふるう場面を想像してみる。
248 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 21:45
そうだ、僕は小説を書くんじゃなかったか?妄想癖をいかして…
249 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 21:45
想像の中で僕は「一行ルールまもれやゴルァ」といって
>>244-247に殴りかかった。
250 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 22:02
「しょぼいわ」と女がため息をついた。
251 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 22:12
女は思考を読み取ったようだった。
「あんたが一方的に読み取ったんじゃないか?勝手なもんだな。」
252 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 22:46
「まずは、一行で書く、というルールを守らなければね」女は言った。
253 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 22:48
「規定通りに書くというのも、能力のひとつよ」
254 :
吾輩:2001/06/02(土) 22:50
僕は女を無視して近くのゲームセンターに入った
255 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 23:00
ダンス・レボリューションの前で立ち止まる。
256 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 23:34
そして狂ったように踊りだした。(ゲームの前で)
257 :
一行:2001/06/02(土) 23:40
「おい!」声がしたと同時に右肩を激しくどつかれて僕はつんのめった。
>>2441〜4行抹消末行のみイキ(作家は無意味な文章を混入してはならない)
と言って、僕を突き飛ばした編集校正人は去っていった。
>>259全抹消(作家は創作の楽屋裏を作中に露出してはならない)
261 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 00:43
「私なら、251>女は思考を読み取ったようだった。 を抹消するのに」女編集校正人が言った。
262 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 00:53
ダンスマニアグループの「さんだあず」の面々が僕の周りに立ちはだかった。
263 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 00:55
どうしてみんなふんどし姿なのかわからなかった。
「お前見かけない顔だな。どっから来た!」ニキビ面の茶髪がにらむ。
>>261全抹消(編集はいかなる内心の葛藤も作中に混ぜ込んではならない)
266 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:09
僕はニキビ面にクレアラシルを投げつけてこう言った。
267 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:10
「オマエこそ! ちょろちょろ混じり込みやっがて! じゃまだ!」
268 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:15
まったくだ。僕は立ち去った
269 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:17
ように見せかけて、ニキビ面に殴りかかった!
270 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:28
抹消するために。
271 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:31
「くらえ!!必殺!!、、、、
272 :
吾輩だ:2001/06/03(日) 01:32
血で血を洗う大乱闘になった
273 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:36
時に使うミラクル・パ〜ンチッ!!」
274 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:39
ニキビはひらりと身をかわし、
275 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 01:43
強烈なカウンターを僕に打ちこんだ。
276 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 02:00
僕の前歯が折れて、ニキビ面の額に突き刺さった。
277 :
考える名無しさん:2001/06/03(日) 02:02
乳白色の膿が宙を舞い
278 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 02:04
D・D・Rの画面を汚した。
279 :
考える名無しさん:2001/06/03(日) 02:08
畜生!! ええーっとメガネ拭きわっと・・・
280 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 02:31
今だ! 僕はズボンのベルトをゆるめた。
281 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 02:46
と思ったらゆるめてなかった。
282 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 03:26
その一瞬の間合を突き、ニキビが僕にカウンターパンチを繰り出す。
283 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 03:28
顔面にパンチが炸裂するか、と思いきや僕の右足は反射的に奴の向こうずねを蹴り上げていた。
284 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 03:29
僕は呟いた「土曜の夜中は厨房の遊び場だぜ、ケッ」
285 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 04:39
「おやめなさい。馬鹿な子たちね。」
冷たいまでに澄んだその声の響きにニキビも俺も動きを止めた。。
286 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 06:06
「ま、真千子先生!!」
287 :
名無しさん@一行でね:2001/06/03(日) 10:19
二人ともこんなに怪我しちゃって。治療してあげるから保健室に来なさい。
288 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 13:10
僕は土曜の夜中にわざわざ保健室に行く気はなかった。しかしニキビ面は、、
289 :
一行:2001/06/03(日) 14:26
急に顔を真っ赤にして「は、はい…」とうわずった声で言う。
290 :
名無しさん@いらっしゃい:2001/06/03(日) 15:12
飢えているものはなぜ みんな色っぽいのだろうか
291 :
吾輩は名:2001/06/03(日) 15:32
僕は疲れたので家に帰った。
(2行空白:時間の経過を表わす。次は場面が転換する)
293 :
名無しさん@いらっしゃい:2001/06/03(日) 17:58
まずは、めんどくさがり屋の私がどうして天津甘栗を好きになったかということを話さねばなるまい。
>>2931字訂正 ×私が→○僕が
(全千行の小説でオムニバス形式は無理。主人公の人称は不変)
295 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 18:19
冬に街中を歩いていると、飴を焦がしたような香ばしい匂いがすることがある。
296 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 18:21
あの独特のにおいに、僕のDNAは坑することが出来ないのだ。
297 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 18:23
ひとたびそれを嗅ぐとパブロフの犬のごとく、口中に生つばがたまる。
298 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 18:23
あとは、いちもくさんに買いに走ってしまう。
299 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 18:25
皮をむくときの煩雑さも、その芳しき香と甘き実の誘惑には勝てない。
300 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 19:43
だが、人はあまりにあせると、わけのわからない事をしてしまう。
僕はまるでラッコのようにその小さいおにぎり型の香ばしい物体同士をうちつけた
かちゃかちゃかちゃ かちゃかちゃかちゃ…
303 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 00:18
なにはともあれ。教授のあの頭の形がすべてを物語っているのだ。
天津甘栗のように尖ったあの先端におそらくは。
誰もが戦慄を覚えたはず。。。
打ち付けるうち、甘栗が一個、パカと割れた
もぐ はぐはぐはぐ んちゃ もぐもぐ はぐ…
306 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 02:56
僕は殻のほうをむさぼり喰った。
307 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 07:19
渋い、えぐい、何という味だ、実の甘さとは裏腹に。
308 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 07:40
からい。
309 :
名無しさん@120分待ち:2001/06/04(月) 10:26
僕は手にもっていた実のほうをそばにいた蟻の集団に与え渋味にやられたのどを潤すための水を探した
「お水、お水!」
僕は、やすしがメガネを探すが如く探しまわった。
311 :
名無しさん@120分待ち:2001/06/04(月) 15:58
ザバーン!! 突然頭上から大量の水が降りかかってきた
「よその家の前にゴミまくな〜〜!」2階から男が怒鳴っている。
313 :
考える名無しさん:2001/06/04(月) 16:58
おれは言った。「そこのデブ、動くんじゃねえぞ!!」
314 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 17:05
しかし2階に上がる術がない。僕は凄い名案を思いつき、目の前の公衆電話に飛びついて受話器をとった
が、カードを持っていなかったので携帯電話を使う事にした。
316 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 18:23
おれは、電源を入れ番号を押そうとしたが、圏外だった。
317 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 18:32
4時間ほど歩き回った末、僕はとうとう通話可能圏内を探し当てた。
318 :
やべ:2001/06/04(月) 19:08
「あ なんだここか」
319 :
校正人@:2001/06/04(月) 20:41
>>316 冒頭の人称を訂正(作中の一人称が僕の為)
誤=おれ
正=僕
320 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 21:44
さっそく、親指を駆使してボタンを連打した。
321 :
一行:2001/06/04(月) 22:34
眼の前の2階に居る男をやっつける為に携帯を使う、その名案とは、
出会い系サイトである。
僕は未だ待っている2階の男に向かって「このサイトに可愛い子がいるから今すぐアクセスしろ」と書いたメモを放り投げた
324 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 12:47
男は左手でそれをキャッチし、僕にむかってサンキュウの意味なのかウィンクした。
325 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 13:22
僕はその女の子と知り合い、会うことにした。
326 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 14:54
その作戦とは。人呼んで可愛い子ちゃんスパイ大作戦なのだ。
あいつもこれでノックアウトだ。。。
やつは予想通り餌に食いついた。後は待ち合わせに僕がでていけば成功だ
328 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 17:15
しかし、ネカマであったことは言うまでもない。
上野の西郷隆盛銅像前…僕は物陰に潜んで待った。奴が来た。そして
目印の白いハンカチをバッグに結んだ女の子が…近づいてきた。なんと、
331 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 20:48
彼女の髪は、解けない謎を塗りこめたような深い漆黒で、
332 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 21:20
僕を誘うようにざわざわと風になびいていた。
333 :
一行:2001/06/05(火) 22:03
あの女だ!
>>14-23「2階の男」を牽制しながら僕は女に言った、
334 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 00:46
「どうだろう、小泉政権は長持ちすると思う?」
335 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 01:48
「森マンセー!!」
336 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 09:45
と、僕の傍らで女が叫んだ…自民党の僕としては複雑な気分だ。
337 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 09:46
こいつとは派閥が違うな、内心がっかりした。
338 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 11:55
「派閥の違う奴は皆殺しだ。」 さっきから二階の男がささやいてる。
血塗れの斧は、政争の裏に飛び交う極秘情報にとって替わったか?
男への単純な復讐心は失せた。僕は女の肩を押し歩き出した。
「新しい指令は?」と言ってみた。「マスコミ顫動」と女は答えた。
「どう煽動する?」「失言攻撃>真紀子=小泉おろし」…明解だ。
なるほど…歩いてる内に上野の山、美術館前に僕らはいた。
344 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 16:17
何かを暗示するかのように雪が降っていた
345 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 19:51
「ここは寒いから、どこかで暖をとろう」女の腰に手を回し耳元にささやいた。
346 :
我輩:2001/06/06(水) 19:55
3回はしてね、と女は言った。
わかった…、と僕は、火照った女の耳たぶに唇を寄せて言った。
348 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 22:15
次の瞬間僕は痺れを感じて倒れた。「まさか、耳たぶに毒を!?」
349 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 22:20
「学習しない男ねぇ…」と、女は豊かな髪をかきあげた。
350 :
我輩:2001/06/06(水) 22:34
髪の中から巨大な陰唇が現れた。
351 :
一行:2001/06/06(水) 22:42
と思ったのは、飢えている僕の幻覚だ。シャンプーの香りがした。
盛られた毒には幻覚作用でもあるのだろうかもともとトリップしやすい性質なのに
黒髪が鼻先を掠めた感触と爽やかな香りが、僕を完全に恍惚境へと送った。
1回、…2回、…3回…
夢のような世界で、僕はなんと、3回もたて続けに
鼻血を出してしまった
357 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 00:49
失血死するほどの量である。
>>357全削除(失血死は全量の1/3〜1/2失う要あり。鼻がこわれる)
359 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 01:06
出すものを間違えたような、そんな気がどこかでしていた。朦朧と。
360 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 02:03
鼻血で死に至る例を知らぬ馬鹿さえいるらしい。
361 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 02:30
>>358のような救急隊員のせいで、僕は死んでしまった。
ような気がした。3回出血する間に、回りの群衆が救急車を呼んだらしい。
ERで僕は目覚めた。点滴液や不気味な色の輸血パックが見え、
「大丈夫。ただの鼻血で死ぬことはない」と傍の医者が言った。
「僕、薬を嗅がされ…」「何?サリンかっ?」大騒ぎになった。
366 :
考える名無しさん:2001/06/07(木) 03:11
そして、5年後
367 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 07:31
僕は廃人になっていた。
368 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 11:14
間違えた。ハイジになっていたのだ。
369 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 11:24
そして、さらに半年がすぎた。
370 :
吾輩は名無しである :2001/06/07(木) 11:33
僕は島田洋七に弟子入りし、付き人をしていた。
どうしてそんなミーハーな発想をするのか!と怒られ、大学へ戻った。
372 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 17:56
大学では哲学を専攻しようとしたが、ついていけず国文学を専攻した。
373 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 18:29
そのときの選択を誤っていたら彼女に会うこともなかっただろう。
374 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 21:35
ある日の昼下がり。
375 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 21:54
市場に続く道。
376 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 21:55
荷馬車がごとごと通ってく。
>>368一字挿入 ×ハイジ→○ハイジン(俳人*国文学志向)
378 :
一行:2001/06/07(木) 22:08
イタリアの田舎町には春の陽射しが溢れ、野花が咲き乱れていた。
379 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 23:20
その田舎町にはクララとハイジが遊びにきていた。
俳人の端くれでもあった僕は、南欧を舞台に連詠中だった。一人旅だ。
イタリア人は鼻が高いなぁ…
若い女達はびっくりするほど綺麗だ。オバサン達は皆、ビヤ樽だ。
383 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 02:13
では、ここで一句。
384 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 03:06
ボインは赤ちゃんのためにあるんやで〜
385 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 07:06
そんなことをしている間に僕の身に危険が迫っているとはそのときはおもいもしなかった
386 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 15:34
めでたし。めでたし。おしまい。
387 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 17:21
そんな日本語が聞こえたので僕は振り返った
388 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 18:06
若い女性が二人、笑っている。南欧系と東洋系、キュートだ。
おぉーっ、水の中を揺らめく、赤と黒。
390 :
一行:2001/06/08(金) 23:00
縞のTシャツが似合う東洋系が「こんにちは」と微笑う。僕は一瞬で恋をした。
391 :
nanasi:2001/06/08(金) 23:58
麻原さんが私の青春でしたと女は言った
392 :
吾輩は名無しである:2001/06/09(土) 00:09
イケてる!凄い冗談のセンスに僕は脱帽した。「僕は阿含宗さ」と返した。
彼女は腹をよじって笑った。南欧系はキョトンとしている。「私はハイジ」
「彼女はクララ、イタリア人なの」と彼女。「よろしく!僕は俳人」と僕。
くくっ、と笑い「すごい俳人ね」と言う。「聞こえた?」僕は照れた。
>>383-384
396 :
吾輩は名無しである:2001/06/09(土) 06:22
「ねえ、わたし達のために俳句読んでよ」クララが言った。
ハイジがそう通訳したので、驚いた。イタリア娘が俳句に興味を?
えーそれでは一句
歩を止めて 情緒捜せし 壮麗な 峰さえ霞む 胸の谷間に
400 :
吾輩は名無しである:2001/06/09(土) 13:00
クララが言った。「ペーター、彼のザブトン全部もってちゃって!!」
401 :
考える名無しさん:2001/06/09(土) 16:42
無双山がクララにツパッリ!
(しまった。胸の頂、にすれば良かった・・・)僕は心の中は切歯扼腕の気持ちでいっぱいになった
403 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 18:53
「そりゃアンタ、俳句やなくて短歌や!」
ハイジが吉本調で突っ込んでくれ、僕も救われた。その日の夜は
405 :
名無し:2001/06/09(土) 20:43
麻原尊師を思って自涜をした。尊師も拘置所で時々しているだろう。
そんなえぐい冗談を言って笑い合う仲になった。同じホテルに泊る。
407 :
吾輩は名無しである:2001/06/09(土) 21:14
「このホテルには女性の幽霊がでるらしいの」ハイジの発言が僕を不安にさせた。
408 :
一行:2001/06/09(土) 22:25
だが本場のピザは美味く、賑やかに笑い踊る村人達はじつに陽気だ。
409 :
名無し:2001/06/10(日) 00:26
そこに凶悪犯が出現しライフルで村人全員を射殺した。
「なんて事を・・・」僕とクララとハイジはホテルに身を隠し、窓からその光景を見ていた
>>409九文字挿入 ×村人全員→○広場で楽しんでいた村人全員
412 :
名無しさん:2001/06/10(日) 01:25
凶悪犯は、射殺した女のスカートをめくった。
その時、ホテルの側面から現れた警官が一発で犯人の頭を撃ち抜いた。
414 :
吾輩は名無しである:2001/06/10(日) 02:13
「ひでぶっ!!」
415 :
吾輩は名無しである:2001/06/10(日) 03:47
「裏切ったな!ハイジ!」犯人はそう言い残して息を引き取った。
416 :
考える名無しさん:2001/06/10(日) 14:08
「木の家ってステキ!」
417 :
名無的発言者:2001/06/10(日) 15:00
ハイジはそういうと、死体の転がるフロアで弁当を食べ始めた。
418 :
名無しさん:2001/06/10(日) 15:50
弁当はシャケ弁でのりとおかかとちくわのてんぷらがうまかった。
おぉっ。目をつむりていても吾を統ぶ五月のハゲタカ
420 :
名無しさん@ファイト一発:2001/06/10(日) 17:40
弁当を平らげたハイジはここで一句。
421 :
名無しさん:2001/06/10(日) 20:00
一句できないから糞をしよう。もりもり。あっ、紙がないわ。手でふくわ。
422 :
吾輩は名無しである:2001/06/10(日) 20:34
ハイジの糞は解けない謎を塗りこめたような深い漆黒で、風に揺れてにおった。
423 :
吾輩は名無しである:2001/06/10(日) 21:09
その臭いで死体がゾンビとして復活。
424 :
名無しさん:2001/06/10(日) 22:21
これをテーマにしておれは「復活」を書き上げた。ロシア文学の最高峰と言われた。
425 :
一行:2001/06/10(日) 23:45
…僕が眼を覚ましたのは、警察のソファーだった。一体何が起こったのか?
「気がつきましたか!」若い男だ、日本語だ、日本人か?
「僕は留学生です。大変な事件が…」その言葉で思い出した「ハイジは?」
「ハイジって?」「僕と一緒にいた…」「?貴方は一人で倒れていたんですよ」
留学生と警官らの話を総合すると、どうやら僕はハイジに殴られたようだった。
凶悪犯は確かにハイジの名を叫び、僕が彼女の方を振り返り…その後は
記憶が無い。奇妙な悪夢を見ていた。まだ後頭部がズキズキ痛んでいる。
ハイジは何処へ消えたのか? 何者なのか? 何故僕に近づいて来たのか?
433 :
名無しさん:2001/06/11(月) 00:22
このハイジを拉致しようと北朝鮮の工作員が尾行していた。
434 :
名無しさん:2001/06/11(月) 12:07
その北の工作員をCIAとMI6と韓国情報院のスパイが見張っていた。
そのスパイの動きを監視していたのは、もちろんハイジである。
ビルの屋上からクララがライフルを構え、スコープをのぞく。
ハイジの乗った、黒塗りのリムジンが情報局ビルに着くと、局員らが迎える。
ドアが開き、女が降りた。サングラスをしてるが、まちがいない、ハイジだ。
ビルに入ってしまう前にハイジを射殺しなければならない。
ハイジが出迎えに笑いかけると昔の面影を残していて、クララはドキッとする。
クララはライフルを構え直すと、つばをごくりと飲んだ。
必死に昔の思い出を頭の隅に追いやろうとする。
「おい、何やってんだ、クララ!奴が建物に入っちまうぞ!」無線の声が叫ぶ。
「わかっているわ!」クララが叫ぶ。もうドアの前だ。
焦って、うまく標的に合わせられない。とうとうドアが開いた。
「おい、クララ!早く撃て!」無線の声が大声で怒鳴っている。
ハイジは建物の中へと消えていった。
448 :
吾輩は名無しである:2001/06/11(月) 20:44
「駄目だ。あたし。。もう消される。。」絶望の中でクララはあの日の思い出を回想していた。
449 :
名無しさん:2001/06/11(月) 20:49
特殊工作員だった私を首領様が、陵辱したのだ。アイゴー。
450 :
一行:2001/06/11(月) 22:48
―――そうした事実を知るのはずっと後のことだ。僕はイタリアを去った。
451 :
名無し:2001/06/12(火) 02:45
半年後、僕は刑事になった。
452 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 03:15
僕がボスにつけられたあだ名は、
453 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 08:34
マスかき番長
454 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 09:32
455 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 09:43
べそかき番長
456 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 10:05
457 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 10:08
もー、どんなのがいいのよおお。
458 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 13:02
「今日からおまえはガリガリ君だ。」
459 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 13:06
ボスは僕の体をさわりながら、笑ってそう言い切った。
460 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 13:09
「いいじゃないか、ガリガリ君か。」山さんが僕の肩をポンとたたいた。
僕は照れて苦笑するしかない。捜査が詰めに入ったりすると、必ず痩せる。
462 :
吾輩だ:2001/06/12(火) 21:31
その時、電話が鳴った。
463 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 21:32
ヤマとヤマの間に焼き肉をたらふく食って、筋肉トレをするがすぐ元の木阿弥だ。
464 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 21:48
と思いつつ受話器をとった
465 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 23:28
「はい。こちら七曲署、、、、なに!!
466 :
一行:2001/06/12(火) 23:45
「港区の小学校に不審な男が侵入、人質をとって立てこもったぁ?!」
467 :
我名無:2001/06/12(火) 23:55
「まあ、いいじゃないか。放っておいても」
山さんはそう言って、煙草を咥えた。
468 :
我名無:2001/06/12(火) 23:55
「まあ、いいじゃないか。放っておいても」
山さんはそう言って、煙草をくわえた。
469 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 23:57
ガチャッ!!
[た、大変ですっ!!」
473 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 01:04
「出前がまだ届きません!!」
474 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 01:14
その時、突如、銃声が鳴り響き、山さんの体から鮮血が吹き出す。
475 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 01:20
「なんじゃこりゃ!!」倒れた山さんが絶叫する。
476 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 01:25
僕は咄嗟に窓の外を振りかえり、向かいのビルの屋上にライフルを構えた女性の影を見た。
477 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 01:37
「痛ぇぇーっ!!救急車呼んでェェー!!」山さんが執拗にわめく。
478 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 01:40
「おーい。でーまーえーはーまーだーかー!」
「へい、お待ちっ。ざるそば二丁っ」
480 :
吾輩は名無しである :2001/06/13(水) 01:53
「今のきっと、山さんとこの嫁さんだな。」ボスが笑う。
481 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 02:00
「家内には困ったもんです。」いつものクールさを取り戻した山さんが応じる。
「はい、お遊びは終わり終わり。はよ昼飯食えよっ」ボスのまじ顔。
「家内じゃない。」出前の女が消音装置のついた短銃を取り出す。
(明らかにボクは同時に二つの世界に属しているらしい・・・)
485 :
吾輩は名無しである:2001/06/13(水) 02:33
そして圧縮空気のような音が続けざまにした。
ボスッ ボスッ ブスッ
487 :
一行:2001/06/13(水) 22:22
同時に僕は、突き飛ばされたような衝撃で跳ね上がり、後ろざまに倒れた。
488 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 01:34
とはいっても撃たれたのは僕ではない
489 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 01:40
かもしれない、隣のこどもが塀から顔を出したりひっこめたりしているのが見える
「倒れ方が、ヘタ〜」出前の女に扮した婦警の麻衣子が笑って言う。
491 :
吾輩名無し:2001/06/14(木) 06:00
そんなこんなで、僕はパトロールに出かけた。
492 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 06:22
今日も一日パチンコ屋で玉を正しく導くのだ。
493 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 07:06
どこかで声がした。「そんなことより、おまえのスレを正しく導け。」
494 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 09:03
平和な生活の中で僕はハイジやクララのことを思い出すことも少なくなっていた
495 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 09:33
彼女たちとの思い出を書く為に、エピソードを綴ったメモノートを読み返す。
496 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 11:15
そのメモノートの中に明らかに自分の筆跡ではない文字を見つけて僕は驚いた。そこに書かれていたのは
497 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 19:37
「さぁ〜て、来週のサザエさんは、、、」
というイタズラ書きの横に「ピーナッツ」の五文字!!
499 :
吾輩は名無しである:2001/06/14(木) 21:01
と見えたのは「お前のはポークビッツなみだな」っていう書き込み。
500 :
一行:2001/06/14(木) 23:29
いやそれは明らかに山さんの字だ。「ビーナッツ」だけが異質の肉太の筆跡だ。
目の前にはピーナッツの殻が落ちている。
503 :
吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 00:14
刑事になった僕を誘っているような謎だ。とりあえず喫茶店でコーヒーを飲もう。
新宿の裏通りで、ひっそりと隠れるように営業している店に入った。
ドアチャイムが鳴る。カウベルのような音色だ。…ああ、イタリア…。
506 :
吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 01:16
どこでもドアだった。
そんなアホな展開を想いながら、窓際の席に坐った。円卓に木の椅子。
508 :
吾輩は名無しで:2001/06/15(金) 06:07
ピーナッツがすべての謎を解くカギなのか・・・
「ご注文をどうぞ」すぐ脇で声がして驚いた。
510 :
吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 07:36
「マスター!いつもの。」その「いつもの」とは、
511 :
吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 07:46
うなぎジュース
512 :
名無しさん:2001/06/15(金) 21:25
いや納豆カクテル
「それともスッポンの血ソーダ?」マスターは真面目な顔でぬかす。
「あ〜、コーヒーね、ごく普通の!」ニヤリッと微笑って彼は引っ込み
他には客も無い店内に、静かな音楽だけが流れている。
「ハイジ…」眼を閉じると面影が浮かぶ。一瞬で恋に落ちた日…。
517 :
ない:2001/06/15(金) 22:18
その夜の惨劇、そして失踪。出逢いと別れは一日の内に起こった。
>>425-450
518 :
.:2001/06/15(金) 22:19
ノートには、当時詠んだ俳句がある。
519 :
一行:2001/06/15(金) 23:33
駄作なので思い出したくもない。ただただ、ハイジに逢いたい想いが募る。
520 :
名無しさん:2001/06/16(土) 00:01
俺は廃寺なんかじゃ立たないぜ
521 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 04:48
ヨーゼフ、ああ、犬のヨーゼフ。するとむくむくと立ってきた。
522 :
吾輩って?:2001/06/16(土) 07:31
さてと、そろそろ真面目に考えるか。
523 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 17:39
とヨーゼフは言ったのだった。
と思ったら、自分の独り言だった。マスターの愛犬ヨーゼフは足元にうずくまっている。
526 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 20:28
ヨーゼフはチワワとドーベルマンの間に生まれた雑種の狂犬である。
527 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 20:31
この店に来てすっかりおとなしくなった。「お待たせ!」コーヒーだ。
528 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 20:36
僕は砂糖を30杯入れた。
529 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 21:55
するとどうだろう。砂糖の甘さがおれを昔へと誘った。
530 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 22:25
砂糖いっぱいのコーヒーを飲んで思い起こすのはいつも婆やのことだ。
531 :
一行:2001/06/16(土) 23:16
いつも僕にピーナッツをくれた。スヌーピーのぬいぐるみもだ。懐かしい。
532 :
吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 23:55
しかし、それは操作された記憶である。
533 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 00:42
僕は10歳のときに悪の組織に拉致され、偽の記憶を植え込まれていた。
534 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 00:55
それが僕の人生を狂わせる。失神と幻想が日常を奪う。アブナい刑事なのだ。
535 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 02:00
その時、ケイタイが鳴った。
536 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 04:16
同時に死が訪れた。
537 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 04:21
訪れたその男は「死」というあだ名で呼ばれていたのだった
538 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 04:26
そう、死に<死>がやってきたのだった。
539 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 15:55
そんなこんなで土曜日の昼下がり
540 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 16:52
市場に続く道
541 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 17:43
それは気が遠くなるほど長い気がした
542 :
名無し→しりとり:2001/06/17(日) 18:32
僕は黙っていた。
543 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 21:18
そのまま黙り続けることにした。
544 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 22:09
…………………………………………
>>5381字訂正4字挿入 ×死に<死>が→○喫茶『詩』に<死>が
(作家はたとえ眠気がさしても意味不明文を書いたり作中で寝てはならない)
546 :
一行:2001/06/18(月) 00:38
「…静かだな」耳もとで囁くと、向かいの席に坐った。土気色をした膚が不気味だ。
547 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 18:21
「ハイジは死んだよ」いきなり男は言った。
548 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 18:42
「おまた!」横からマスターが小皿を出した。ピーナッツが入っている。
549 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 21:39
鼻に入れてみる。すると、
550 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 23:03
「鼻から食うな!」
551 :
一行:2001/06/18(月) 23:11
…どこかで聞いたような言葉…デジャ・ヴか? 遠い記憶が浮上する
>>40-45
552 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 23:13
「ペンタゴンに消された」――「死」という仇名の男は低く呟いた。
553 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 23:43
その時、入り口のドアが勢いよく開いた。「事件だっ!!」山さんが飛び込んでくる。
554 :
名無しさん:2001/06/19(火) 00:01
おらおら、はやくおれのちんぽをしゃぶらんか
555 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 01:02
まだピーナツを食べているのに
556 :
氏名トルツメ:2001/06/19(火) 01:13
ちっ。うるせえ。俺はラジオのスイッチを切った。
557 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 01:14
だから、手首も切った。
558 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 01:19
血がとまらん。山さん助けてー!
559 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 01:49
「ざけんじゃねえ!」ひっぱたかれた。「小学生が殺されたぞ!」
560 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 02:13
問題なのは誰が殺されたかではなく、誰が殺したかだ。
561 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 02:21
「はよ、乗れっ!」覆面パトに押し込まれた。出動!!
562 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 20:01
新宿の街は初夏の光が溢れていた。半袖を着た若い女達が笑いながら群れてゆく。
563 :
吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 21:10
そして僕は彼女の背中のブラジャーのラインに目が行き、おもわず欲情した。
564 :
一行:2001/06/19(火) 22:22
平和な街を突っ切った。静かな住宅地の中に小学校はあった。騒然としている。
565 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 00:06
「よっ」通行止めの綱を張っている警官に手を挙げ、校内へ入る。
566 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 00:49
校舎の中央の入り口に血痕が点々とある。教室は血に染まっていた。
567 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:04
「犯人は?」「武器を持ったまま逃走中です。」
床にしゃがみ込み、指先を血痕に浸して、なめてみた。…甘い。
569 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:06
思わず、犬のようにうずくまって床の血を吸い取りたい衝動に駆られた。
570 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:11
だからそうした。
それはほんの冗談だ。
「行くぞっ」山さんが飛び出した。後に続く。犯人を捕まえねば!
573 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:35
よくよく考えると、犯人は僕じゃないか!!!
574 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:39
と叫びつつ走って逃げているバカがいた。
575 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:47
「ヤツを追え!」山さんが叫ぶ。僕は全速力で駆け出した。
576 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 02:22
そして追い抜くと、ヤツが追って来るではないか。
577 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 02:23
「待ってください、刑事さん! 僕を死刑にしてください!!」
578 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 02:34
ヤツはジャンプして僕のズボンにとびついた。
ズボンが脱げた。ずるずるずる…。あいにく僕はパンツをはいてなかった。
580 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 03:31
いや、幸いパンツをはいていなかった。
581 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 03:41
棒が、折れた。
582 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 03:53
「何やってんだ、バカ!」山さんが息を荒らげながらホシに手錠をかける。
583 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 05:33
「山さん、ぼくにも手錠」
584 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 05:41
「よ、よくばりな奴め!」手錠をはめる山さんの鼻息はますます荒くなる。
その時道路にいた我々のすぐ脇を、黒塗りの高級車が通った。ポケっと見送った。
「ハハハハ」冗談口をたたきつつ僕は内心得意である。「見たか、自慢のムスコを!」
七曲署に帰る。「殺人犯を確保しましたっ」と叫ぶと、奥から課長が飛んで来た。
「ばかたれっ!」
589 :
一行:2001/06/20(水) 22:42
課長はホシと僕をペシ、ペシッとひっぱたいた。「愉快犯めが!豚の血を撒きやがって!」
590 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 22:43
そうして僕は刑事を首になった
591 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 22:50
「ぼくチン大ショック、ぼくチン大ショック…」と帰りの電車でつぶやいてたら、他の客に変な目で見られた。
592 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:03
翌日、署に呼び返された。ある場所へ行くように極秘指令を受けた。そして
593 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:04
僕は外務省にいた。眼の前の男は大臣秘書と名乗った。
594 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:05
「外相の身辺警護をお願いします。特命です」…僕は茫然とした。
595 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:22
先進国外相会議のため僕たちはワシントンDCに向かった。
596 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:26
「ここだ」そう言われた場所は「イメクラ・ワシントンDC」だった。
597 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:28
奥から女が出てきた。「一番人気の真紀子で〜ス!」
598 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:41
…僕はあまりの成り行きにバカな幻想を玩んだ。しかし事実僕はワシントンにいた。
599 :
吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 23:44
会議室の次の間に待機する。あの日の事が今ははるかに遠い
>>566-585
600 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 00:39
職業がら昔を思いながらも油断なく周囲に目を配る。「うん…?あの男…」
601 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 00:41
見覚えのある男が近づいて来た。愛想の良い笑みを浮かべて言った、
602 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 00:42
「やあ、クリントンです」
603 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 00:45
外相会議にクリントンか・・・僕は軽く見られているようだ
604 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 00:51
「実はMrs.田中から君のことを聞いて…ちょっといい?」「…え?」
605 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 01:10
僕は外相秘書官に断り、クリントンと別室へ。
606 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 02:00
その部屋の執務机の向こうに座っていた男が立ち上がり、
「ジョン居る」です、と言って手を差し出した。
607 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 02:58
僕は、ワシントンにちなんだジョークで場をなごますことにした。
そのジョークとは、
608 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:03
「ブッシュが英国の女王を訪ねたとき、彼女がどうやって有能な部下を見分けているのか聞きました。」
609 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:04
女王は「こうするのよ」と言って電話をかけはじめた。」「ああ、ブレアさん?私だけれど。」
610 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:07
「今から聞くことにお答えなさい。あなたのお父さんとお母さんの子供だけれどあなたの兄弟でない人誰あれ?」
>>610全削除(作家はたとえ酔っていても幼稚園のクイズをパクるのは恥と知れ)
612 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:17
「それは私です。」とブレア首相は答えた。ブッシュは米国に帰り、ベイカー国務長官に電話をかけた。
お姉さん、妹
614 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:19
ブッシュが同じ質問をすると、ベイカーは「委員会で議論した上でお答えします。」と言って答えを保留した。
615 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:21
しかし委員会では答えが出ず、ベイカーはその旨大統領に知らせた。「全くどいつもこうつも。」
616 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:25
怒られたベイカーはパウエル秘書官に電話して、助けを求めた。「それは私自身よ。」秘書官は即座に答えた。
617 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:26
喜んだベイカーは大統領に電話した。「答えが出ました。それは パウエルさんです。」
618 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:28
ブッシュは言った。「いいや、君は間違っている。正しい答えはね、『イギリスのブレア首相』だよ。」
619 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:34
机の向こうの「ジョン居る」は、「そんなつまらない冗談でこの場を取り繕うつもりか」と言って僕を睨んだ。
620 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:35
「じゃあこんなのはどうかな?」と言ってクリントンが話し始めた。
621 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 11:34
そのとき突然銃声が鳴り響き、
>>612-618全削除(作家が深夜にしたたか酩酊して幼稚園クイズをコピベした為全削除)
623 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 21:46
外相会議の会場の方角が騒然となった。僕はそっちへ走った。チラとハイジの名を想った。
624 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 22:28
厳重警戒中の会場に銃弾が撃ち込まれ、ケガ人が出たようだ。
625 :
吾輩は名無しである :2001/06/21(木) 22:35
「指が切れたよ、こわい!日本に帰りたい!」けが人は山さんであった。
626 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 22:39
違った、外相秘書官だ。七曲署から二人も特進するわけはない。
あんたも暇だな、、、
628 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 22:44
首脳陣はすでに退去し、ジョン居る側が猛烈に抗議していた。女だ。
629 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 23:18
「オイ!!二ポンジン!!、
>>627全削除(作家は暇を持て余して乱入してくる読者のヤジは無視せよ)
631 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 23:51
プーチンが呼びとめたが今は田中真紀子の安全を確保せねば!
632 :
吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 23:55
真紀ちゃんを抱かかえて僕は裏口へ走った。…重い…。
633 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 00:12
「あんた、肝心な時にどこで遊んでたのよ!」おまけに口うるさい。
634 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 00:22
「こんな可愛い私をほっといて!ガハハ!」口から強烈な臭いがした。
635 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 01:17
「黙ってて下さい。」懐のヘッケラー&コッホP7M8を確かめる。
636 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 01:21
オートマティックは不慣れなんだよな。こんな状態で襲われたら・・・。
637 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 09:57
ところで非常事における男と女の間には恋愛感情が芽生えるといわれるが、
ここには危険な立場にある人ばっか
639 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 14:03
しかし今はそんなことをしている場合ぢゃない。御要人の頭と吐き気を同時に押さえながら、拳銃を壁の角に当てた姿勢で構えた。
640 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 14:49
「真紀子さんそこに居るのワカテルヨ。」ジョン居るの声だ。パヒュン。
641 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 15:49
「私がここに居ることをリークした者が居ります。誰とは言いませんが、推測は付きます。」
こうしゅうこいいんだよ
僕は油断なく辺りを見回しながら、ある事件のことを想起していた。
…日本警察のトップを狙った大胆極まりない「国松長官狙撃事件」…
オウム事件の渦中に起こったそれは未解決のまま闇に沈んだ……が、
現場での目撃は二つの影。黒ずくめの長身の影は長い傘状のモノを構えていた・・・。
同じ頃、国連北朝鮮出先機関から、監視中の韓国CIAを欺き、1人の男が消えた。
648 :
公安:2001/06/22(金) 19:44
当時事件現場付近にいたオウム関連の車はただ一台・・・謎の幹部早川の専用車・・・。
狙撃事件で日本が沸騰している頃、消えた男は再び国連出先機関に戻っていた。
捜査は日本の公安と警察と情報機関の間の淵に沈んだ・・・国松氏は某国大使に転出した。
国際情報組織同士の地下での熾烈な戦いが一瞬日常社会に混入してきた、あの事件・・・。
僕は拳銃を握りなおした。
653 :
吾輩は名無しである :2001/06/22(金) 21:58
「とんでもない事になったな、ガリガリ君。」誰かが僕に声をかけた。
654 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 22:02
振りかえった僕に痛烈なパンチが飛びこんできた。
655 :
一行:2001/06/22(金) 22:26
日本大使館。日が変わっている。昨日の事件は「愉快犯の爆竹」と報じられた。
656 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 22:38
宅間くんのような?
657 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 22:42
何者かのパンチで気を失った僕は暗い場所で目を覚ました
658 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 22:57
鈍い頭の痛みの底から、イタリアでの事件の記憶が甦った
>>380-431。ハイジ…。
659 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 23:07
「眼が醒めた?」なんと田中外相本人だ。そばに中米大使もいる。
660 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 23:22
「ご無事でしたか・・・」喋ると強烈な痛みが、奥歯が折れたようだ。
661 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 00:03
「いったい何がおこったんですか?ここはどこなんです?」
662 :
名無し:2001/06/23(土) 00:08
中華人民共和国アルヨ
663 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 00:15
僕は田中大臣の特命で拳法の修行を始めるべく山奥の寺を訪ねた。
664 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 00:38
そこではたくさんの人々が特訓している。玉乗りや鉄球バイクである。
>>659一字訂正 ×中米大使→○駐米大使(間違えるな、外交問題だぞ)
666 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 00:40
「入門テストだ。俺と戦え。」屈強な辮髪の男が立ちはだかる。
667 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 01:07
弁髪の男は押し入れからゲーム機を取り出し、準備を始めた。
668 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 02:39
ゲーム機で殴り合いである。
669 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 02:58
「シナ事変の折には……」ラジオから森首相のスピーチが流れる。緊張感を増した。
670 :
吾輩は名無しである :2001/06/23(土) 03:26
僕はいきなり杖で叩かれた。「寺はこの奥じゃ。」後ろに老師がいた。
671 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 03:29
ムカツイタのでお返しに老師をゲーム機でドツキまわした。
672 :
吾輩は名無しである :2001/06/23(土) 03:56
その殴り合いは一ヶ月以上続き、僕の体は強靱になっていった。
673 :
吾輩は名無しである :2001/06/23(土) 06:55
修行を始めて一年が過ぎたころ、日本では鈴木ムネオが総理大臣になっていた。
674 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 07:35
「ソーリソーリあなたにきいてるんですソーリ」
675 :
1:2001/06/23(土) 09:26
俺に聞くな!田中真紀子に聞け!
676 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 21:52
僕はスズキ総理の警護を担当することになった
677 :
一行:2001/06/23(土) 22:20
その第一日目に僕の眼の前でスズキ総理は狙撃されて死んだ。改革の気運高まる。
678 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 22:21
ユメに見たあの場所に立つ日まで・・・
679 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 22:43
そして日本の政治にとって一番長い一日が始まる
野中ー橋本旧利権派に対抗し、小泉ー山崎ー麻生らが組んだ。加藤紘一が
「命の賭けどきだぞ!」と檄を飛ばした。改革派は水面下で結集した。国民は?
682 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 23:45
鼻くそをほじって横になりTV鑑賞する者、
コンビニ行く者、Hする者などいろいろだったが
誰1人として国の動きに興味を示さなかった。
683 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 23:46
自衛隊の青年が決起して国会を占拠。戒厳令がしかれた。
684 :
吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 23:59
国会議事堂の清掃業務のおっさん・おばちゃんも占拠に参加するはめに。
685 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 00:56
そのころ某国ではジョン居るがテポドンの発射スイッチを押そうとしていた。
686 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:07
その時、背後から近づく女の影があった。
687 :
吾輩は名無しである :2001/06/24(日) 01:20
「中止してください!御子息が東京におられます!」
688 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:22
マキコ「一緒に平和なアジアを作りましょう。」口臭がきつい。
689 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:25
ナオキ「なに寝言いってるんだマキコ。」腋臭がきつい。
690 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:28
折から東京では大停電中だった。どこもかしこも糞尿臭がきつい。
691 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:31
新大久保を警備中の山さん「ん?あのデブ正男じゃねえか!」
692 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 01:33
そのとき、清掃業のおばちゃんがあるものを発見した。
693 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 02:22
ピーナッツ
694 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 04:56
「あの、ピーナッツだべさ!はやく刑事さんに知らせないと。」
695 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:24
犬小屋の上でスヌーピーが呑気に寝ている表紙絵…その本はベンチに置かれていた。
696 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:31
騒然とする永田町で要人らを警護する僕のケイタイが鳴った。「俺だ!あったぞ!」
697 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:33
山さんが昂奮して叫ぶ。『ピーナッツ』発見? 極秘情報を入手か?!
698 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:36
桜田門で山さんと落ち合う。国会を占拠した青年将校らはまだ何も知らない。
699 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:39
警察庁の一室、暗号解読班が懸命に作業している。時計が不気味に秒を刻む。
700 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:41
突然電話が鳴る。官邸との直結線だ。「わかったかっ?」声が苛立っている。
701 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:46
『ピーナッツ』の中に秘された情報が今、この国の命運を握っていた。
702 :
吾輩は名なしである:2001/06/24(日) 05:53
未だです。DNA鑑定をして、炒ってあるのか、生なのか、落花生なのか確定しますんで。「急いでやってくれ」
703 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 06:14
情報が錯綜する。混乱の極みだ。本の中に暗号文はあった。解読終了!
704 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 06:42
「幕張だ!」「身柄を確保せよ!」極秘指令が飛んだ。
705 :
吾輩は名無しである :2001/06/24(日) 08:27
爆薬のセットには苦労した。部屋の一部は焼け残らなければならないのだ。
706 :
吾輩は名無しである :2001/06/24(日) 08:31
ハイジは用意しておいたジョン居るの母国語で書かれた書類をバラまいた。
707 :
吾輩は名なしである:2001/06/24(日) 08:53
「日本中の蟻を殺せ。残るのはキリギリスだけになり日本は滅ぶ。」と隣国のコトバで書かれている。
「じょ、冗談じゃないざます!」このメッセージを読んだ世田谷区在住の主婦、色川武子(42)はこう叫んだ。
709 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 14:19
そのとき、色川家のチャイムが鳴った。
710 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 14:40
御免ください。アリダン本舗の者ですが白蟻の駆除のキャンぺーンやっているのですが、如何でしょうか?
711 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 15:48
それは暗号だった。そのメッセージのあまりの重要性に色川武子(42)は顔色を変えた。
712 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 15:55
その時に九州の某地では早島寿美が計画に取り掛かろうとしていた。
713 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 20:31
その早島の計画とは、
714 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 20:38
日本中の蟻を集め、蟻の一穴ならず蟻の千穴にして河川の堤防を、決壊させるというものだった。
715 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:45
「アリよさらば」の歌が流れてくる。迷彩色の車のスピーカーからだった。
716 :
一行:2001/06/24(日) 23:47
幕張で謎の男確保。官邸の極秘電話が鳴る。中国を通じ北鮮との交渉開始。その時
717 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:48
国会を占拠した自衛隊青年将校らが、動いた。
718 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:49
テパドンのスイッチが押されようとしていた。
719 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:50
「まず組閣だ!」官邸も緊迫した。「ここは危険だ、移ろう!」
720 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:53
蟻は穴に潜って身を守るのさ、ジョネスは呟いた。
>>718一字訂正 ×テパドン→○テポドン(作家は筋の展開に苦慮するあまり)
(わざとくだらないミスを犯して遊ぼうとしてはならない。ビール止めい!!)
722 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:56
キムde淳がテパドンのスイッチに触れたとたん後頭部に激痛が走り目の前が暗くなった。
723 :
吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 23:57
首都中央に狙いを定めたテポドンのスイッチから某国トップは手を離した。
>>685-687
724 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 00:14
「テポドンによって、滅ぼすには惜しい」
725 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 00:30
誰にも聞こえ無い様な声でそうつぶやいて見せた
726 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 01:13
最終兵器スヌーピーが牙を剥き蟻に襲いかかる。蟻は全滅、島国は支配者の手に。
727 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 10:37
ここで僕の夢は終わった。
728 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 13:00
僕は気絶していたらしい。スズキ総理が狙撃されたところまでは覚えているのだが...
729 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 13:13
「僕はスペインへ行かなければならない。」
730 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 21:24
スペイン平野に雨が降る と、
732 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 22:59
暗号のような指令が来た。早くもカスタネットとギターの音が聴こえる…
733 :
一行:2001/06/25(月) 23:01
マドリード空港着。TVが日本の新政権誕生を報じていた。小泉首相誕生!
734 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 23:05
『ピーナッツ』の極秘情報で危うく首都壊滅は免れた、某国首脳子息の身柄と引き換えに。
735 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 23:06
しかし、早くも危機が迫る。スペイン発のそれは…
736 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 09:17
山さんに任せよう。僕はもはややる気をなくしていた。
737 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 12:12
サン・ミゲル通りで行き当たりばったりに一軒のバーに入り、アグァ・ディエンテを注文した。
738 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 13:05
バーテンが後ろの席の男に目配せするのを、僕は見逃さなかった。
739 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 14:07
バーテンの注いだ酒をゆっくりと飲み乾しながら、次の一手を考え続けた。
740 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 14:13
「そうだ。地下だ。地下から狙うのだ。」
741 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 16:32
ところで、スペイン語で「チカ」と発音すると、それは「女の子」という意味だ。
742 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 17:50
それはさておき、わたしはゲイ。
743 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 19:05
スペインではこんな大胆な歌詞の歌が流行っているか、と感心していると
744 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 19:39
舞台の袖からヒョイと現れた男が手招きをした。奥へ入る。女がいた。
745 :
一行:2001/06/26(火) 22:21
壁の灯りの下、波打つ黒髪。深紅の舞踊衣装を着た女が、振り向いた。
746 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 22:30
…ここは当然「ハイジ!!」
747 :
吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 23:33
「久しぶりね。一緒にフラメンコ、踊らない?」
748 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 00:14
僕はなんだか嫌な気分になった。
>>746五字削除 ×ここは当然「ハイジ!」→○「ハイジ!」
(作家は酒精の勢いで筆を滑らせた証拠を作中に残してはならない)
750 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 01:16
そして情熱的なフラメンコが観衆を魅了するのを端で見ていた。
751 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 01:25
僕は僕自身の記憶とハイジに関する情報の全てを思い返した。
>>430-451
752 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 01:29
激しいタップの昂まりの中、耳もとで声。「逃げろっ」裏口へ駆けた。
753 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 01:31
舞台の向こう側の端で、何かが微かに動いている。あれは
754 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 01:55
ドアを蹴破って外へ出る瞬間、左眼の端で銃口を捉えた。ビュンッ
755 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 02:07
僕は転がるように裏口を出て、迷路のような路地裏を夢中で走った。
756 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 02:16
大使館の奥まった一室。小泉新政権からの指令が届く。僕はパリへ飛ぶ。
757 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 05:50
とりあえず、めしだ。
758 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 09:04
時間がない。僕はタクシーで大使館へ急いだ。
759 :
吾輩は名無しである :2001/06/27(水) 09:13
僕はスペインでの出来事を思い出していた。あれは夢だったのだろうか・・・
760 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 10:45
その出来事とは・・・・・・いや思い出したくない
761 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 13:47
しかし腹が減った。僕はポケットを探る。二日前のスペインの酒場、あれから
なにも口にしていないのだから。
762 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 20:20
ポケットにはなぜか、生米が入っていた。
763 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 20:32
その生米を握り締めると、僕は市場へ向かった。物々交換をしよう
764 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 20:48
その生米で、売女を買った。これからは
生米じゃなく、生メコで腹いっぱいだ
765 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 21:36
目覚めるとそこはゴミ捨て場だった。しかも何もかも盗まれていた。
766 :
一行:2001/06/27(水) 22:46
場末の酒場に入る。眼を見ればわかる。カウンターの男が僕を見た。カモだ。
767 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 22:47
肩から歩くように、そいつは近づいてきた。「来いよ」それだけ言った。
768 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 22:50
「腹が減ってる」す早く囁くと男は頷いた。二人で酒場を出る。そして
769 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 23:46
二人を手を繋いだ。暖かい感触「これが人間か・・・・」
770 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 00:00
飯が先だ。とにかく早く飯だ。
771 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 00:40
「飯、飯、、」そう繰り返すうちに何かその言葉が別の意味を持ち出したように響いてきた。
772 :
せり:2001/06/28(木) 00:51
「蝿なんてみたことないだ」
773 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 00:58
場末をうろつく浮浪者の呟き…。小さな店に入る。飯を食い酒を飲んだ。
774 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 00:59
じっと僕を見つめていた男が金を払う。その間に外に出て、走った。
775 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 01:06
走りには自信がある。特殊任務に抜擢された訳もその辺りにあると思う
>>572-585
776 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 01:59
走っているうちに地下納骨堂に迷いこんだ。足は速いが土地勘がない。
777 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 09:23
僕はそのまま階段を降りた。石造りの内部はひんやりしている。
778 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 11:04
また下り階段がある。それを降りると、そこにまた下り階段。僕は三日間下り続けた。
779 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 13:12
するとそこにあるのは、なんと棺桶だった
780 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 13:25
棺桶の蓋を開けると、そこには下り階段があった。
781 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 16:41
いったい奥に何があるのか見届けたかったが、疲れてその場に眠りこんでしまった。
782 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 18:09
不愉快な笑い声で目が覚めた。そこにいたのは出川哲郎だった。
783 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 18:11
出川はヘルメットをかぶり、手にプラカードを持っていた。
784 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 18:12
「どこの部分が夢なのだろうか?」
785 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 18:23
やれやれ。僕は冷蔵庫を開けありあわせのものできゅうりのサラダをつくり、
ビールを飲みながらそれを食べた。
786 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 19:10
そう言えば母からもらったピーナツがあったはずだな。
787 :
吾輩は名無しである :2001/06/28(木) 19:56
ピーナッツを食べた途端、強い吐き気と激痛に襲われた。
788 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 20:10
胃の中をすべて吐きだしゲロの上に倒れ込む。救急車を・・・
789 :
一行:2001/06/28(木) 22:32
そこでようやく眼が醒めた。地下で寝込んだようだ。食後すぐ走ったせいで悪夢を見た。
790 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 22:33
まっすぐに大使館へ向かう。事態は急変していた。小泉首相の渡米を追う。
791 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 22:34
パリからニューヨークへ先回りをする。機内で不気味な視線に出遭った。
792 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 22:36
客室乗務員はいい胸をしていた。そっちに集中したいのに、嫌な気配が邪魔する。
793 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 22:41
訴えられた後、記者会見で、「明鏡止水の心境です・・・」ちょっと涙目。
794 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:03
そんな光景を想像する。視線の男は斜め後ろの席だ。僕は立ってトイレへ。
795 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:08
顔をそむけた男…「死」と仇名されたアイツだ!「ハイジは死んだ」と告げた男。
796 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:09
アメリカは豪雨の中にあった。
797 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:11
「オンジ〜」気が付くとワタシは叫んでいた。聞きつけたキャビンアテンダントが覗きに来た。
798 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:12
そのキャビンアテンダントの豊かな肢体は私の憤怒するリビドーを自涜へと導かせた。
799 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:23
機体が大きく揺れ、私は目が覚めた。眠っていたようだ。
汗で上着までぐっしょりで、エコノミークラスの狭い空間に異臭が漂った。
800 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:32
機内で映画が始まるようだ。「パ☆テ☆オ」のオープニングだ。加勢大周若い!
801 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:32
「ガスだっ!」「逃げろ!」騒然とする機内。揺れつつも機長は着陸に成功した。
802 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:36
非常ドアから真っ先に外へ。非常態勢の空港を突っ切る。大使館へ向かう。
803 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:38
「Freeze!」現場から真っ先に逃げ出した僕を警備員が怪しんで止めようとした。
804 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:40
しかし僕は「Please!」かと思い、笑顔で右手を差し出した。途端、Bang!
805 :
吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:40
日米首脳会談は明日だ。極秘情報がテロの可能性を告げた。緊迫の夜。
摩天楼の夜景を眺めつつ、金髪の美女を膝に切れるほど冷えたマティニを飲む。
807 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 00:42
「夜景と君に乾杯だ、ハニー」
808 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 00:51
マティニ……それは楽しいお酒。
809 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 01:07
しかしぼくはお酒にも美女にも酔っていなかった。極秘任務の遂行中なのだ。
810 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 01:11
でも、まずは美女との戦が先。据え膳喰わぬは武士の恥、と祖父の教えにある。
811 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 01:15
いざ。僕はハニーを抱いて、星降る窓際のベッドへ。
812 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 01:57
この女をSEXでイカせて情報を聞き出すのが今夜の任務だ。
813 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 02:04
イカせるほどのSEXだったので60階建のビルが激しく揺れる。
814 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 02:24
『至急セントラルドグマ上部へ避難して下さい!』
>>813七字訂正 ×イカせるほどのSEX→○じつに激しいSEX(作家は
若年読者をからかってはいけない、セクースはイカせてなんぼでしょうがっ!)
816 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 08:51
60階建のビルがフニャフニャに萎れたのは明け方であった。
817 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 10:37
「ファジーなストーリー展開だ。」イク時頭に浮かぶのはいつも無意味な言葉。
818 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 11:40
僕はハイジをベッドに残したままホテルを出た。朝食はティファニーで摂る。
819 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 13:30
42番街を歩いていると、ジャック・レモンの幽霊が僕の頭をかすめて逝った。
820 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 18:36
ホテルの方へ帰ろうとすると何やら騒がしい。消防車や救急車が出動している。
821 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 18:57
何故だかはわからないが、そのときふとダンカンが昔はふんころがしとよばれていたことを思い出した。それは僕にとって悲しい思い出だった。
…そう、金髪の美女はハイジだった。愛(エロス)が全てを溶かした。
僕らは互いを知った。ハイジは国際政治の裏で暗躍する組織の一員、僕は日本の情報部員。
イタリアで最初に会った瞬間恋をした。それは彼女も同じだったのだ。
スペインから追ってきて僕を殺し損ねた彼女に危険が迫る。しかし…
僕はキャンプ・デービッドへ飛ばねば、小泉首相をテロの手から護るために。
慌しく電話する。ハイジの携帯は鳴りっ放しで出ない。何が起こった?
828 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 20:12
ハイジは出るはずがなかった。なぜなら、ぼくがかけている、この電話がハイジの
携帯電話だったからだ。「・・・、ぼくはどこへかけてたんだろう」鬱になった。
829 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 20:12
ふと背後に殺気を感じた。振り返ると、そこにはクララが立っていた。
ワルサーP38の銃口を僕に向けて。
830 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 21:05
「だから、言ったじゃない。私の言うこと聞かないからよ。
馬鹿な人ね。覚悟なさい。」
831 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 21:13
その時、クララの携帯が鳴った。
♪きぃ〜みぃ〜がぁあよぉおわぁー♪・・・着メロは「君が代」だった。
832 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 21:59
ぼくは思わずプッと吹き出してしまった。
Bang!!
クララは引き金をひいたのだった。
カラダのなかを銃弾が縦断していくのが感じられた。
思ったより、傷みは、ない・・・。
833 :
一行:2001/06/29(金) 22:54
空弾だと気づいた瞬間、身をかわして右手のビルへ飛び込み、裏側へ抜けた。
834 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 22:55
ハイジの話では、クララは北鮮の諜報員。やはり裏社会に生きる一人だ。
835 :
吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 22:56
日米首脳会談を目前に、様々な闇の息遣いが会場の山小屋へ近づきつつあった。
>>388-394 ハイジは東洋系、クララは南欧系
>>806 「金髪の美女」はクララ、朝鮮人がハイジの方だ。
>>836全削除(作家は国際政治の裏で暗躍する諜報員の質をあなどっては)
(いけない。スペインの踊り子から金髪美女の高級娼婦へと見事変装して)
(主人公の命を狙うべく近づいたのが、ハイジである。気づいた主人公は)
(セクースによって征服しようと目論むが、なにしろ一目惚れの相手だから)
(ナニする内にお互い高まってしまって、使命を超えて愛が燃え上がった。)
(そこから主人公とハイジの新たな苦悩と戦いが始まる…。いよいよノッて)
(くる山場なんですから、酔っ払って筋を書き変えちゃあ駄目ですよっ。)
(しっかりしてください、せんせいっ、いい加減でビール止めいっ!)
838 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 00:09
思えばハイジとの出遭いが発端で
>>415-450僕は刑事になり情報部員となった。
839 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 00:09
クララの回想と葛藤
>>406-450
「私の命は将軍様のために・・・あのふたりを殺す。それからコイズミを。」
840 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 00:19
その頃小泉首相は記者会見を終え政府専用機に…、東京の夜景が足下に美しい。
841 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 00:39
田中真紀子から緊急の電話が入った。「どうしたの?マキちゃん。」
842 :
吾輩は名無しである :2001/06/30(土) 02:30
「クララという工作員が首相を狙っている。その女は誰にでも化けるそうよ。」
843 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 02:40
「なんだって!」「私の部下がガードするわ。大丈夫、彼は超一流よ。」
844 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 02:41
真紀子の脳裏に、ある男の名前が過ぎる。
・・・・マイケル=ビーン。
845 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 02:55
ビーン…じゃなかった、その『超一流』の僕は迷っていた。
846 :
はむ。:2001/06/30(土) 09:01
「迷う?何を迷う必要がある。今すぐ動くのだ。僕は超一流なのだから。」
高まる胸の鼓動を感じながらも、僕は自分にこう言い聞かせ続けた。
同じ頃、国連の北朝鮮出先機関から一人の男の姿が消えた、監視の眼を欺いて
>>643-651
848 :
一行:2001/06/30(土) 22:14
厳重な警戒網の中、首脳会談は始まった。僕はその外縁のドライブインで、そいつを見た。
849 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 22:17
目立たない格好。だが同じ臭いはすぐにわかる。男が立った。後を追う。
850 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 22:21
建物の裏の死角になった陰で、男は急に振り向いた。右脇の膨らみ…左利きか?
851 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 22:26
(挿入歌)
わーたしのわたしの彼はー 左きっきー
852 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 22:28
背が高い。白い顔は意外な若さで、微笑むように「死にたいか?」。日本語だ。
睨み合う。「国の為に死んで嬉しいか?」歌うように言い、「俺は嫌だ」と呟いた。
854 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 00:21
「死にたくはないさ。だが僕にも引けないわけがあるんでね。」「そうか…因果なものだな。」
855 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 00:21
彼は皮肉を込めて言った。「米帝国主義の傀儡国の犬の貴様にも、守るべきものがあるのか?」
856 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 00:30
「ある!」僕は思わず断言してしまった。「それは何?」奴の眼が光った。
857 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 00:48
「…約束」小声になった。嗤うかと思った。が、男は真っ直ぐに僕を見た。
858 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 00:59
男の瞳孔は解けない謎を塗りこめたような深い漆黒で、涙で光っていた。
859 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:09
つと視線を逸らすと、吐息をついた。「同じだな」。向き直り「だが国とはしない」。
860 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:13
「国なんか形骸だ」吐き捨てるように言った。僕は「そうだ!」、本音が出た。
861 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:17
「そんなお喋りなどどうでもいい。さっさと野暮用を片付けないか?」
「僕もそれを言おうと思っていた。いつでもいい・・・抜け!」
862 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:19
その刹那、空気が凍りついた。互いの気迫が真空でぶつかり合った。
863 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:19
涙で僕の瞳が輝いた。
864 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:22
その途端ハイジの携帯が鳴り響いた。僕が一瞬気を逸らした隙を、彼は見逃さなかった。
865 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:24
(しまった!)コンマ1秒遅れて拳銃を抜く。彼のグロックが轟音を発した。
866 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:25
「ハイジは死んだ」突然言った。驚いて見返す。「俺が殺した」
867 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:28
弾は逸れた。「何っ?」僕は逆上した。奴は冷めていた、「裏切った、組織もお前も」。
868 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:30
頭が混乱する。銃を持つ手を下ろすのが見えた。「止めだ」男は言った。
869 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:32
そのままクルリと踵を返した、無防備な背中を見せて。僕は茫然と立ち尽くす。
870 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:34
「まて!今の話は本当か。」「知る必要もあるまい。貴様ごとき殺してもつまらん。」
871 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:36
敗北感と喪失感が僕を支えていたものを根こそぎ奪い取り、その場に力なく跪いた。
872 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:39
男は深い眼の色を一瞬見せ、立ち去った。店の中から人が出てきて僕に合図をした。
873 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:41
立ち上がる。警備に配された仲間だ。その時、耳もとを弾がかすめた。ヒュンッ
874 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:42
振り向くと男の姿は消え、駐車場の向こうの建物に人影が見えた。走った。
875 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:43
僕はもう動く気力もなかったが、見なれた女が僕に手を差し伸べていた。真紀子だ。
876 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:43
仲間は右手から回り込む。車を楯にジリジリと近付く。仲間が突入した。
877 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:45
銃声が立て続けに響く。援護しながら続いた。音が不意に絶えた。
878 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:47
裏に一人の女が倒れていた。血溜まりがみるみる拡がる。…クララだ…。
879 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:48
さっきの男は影も形も無い。死体の処理に警官を呼ぶ。僕らは山小屋へ向かう。
>>875全削除(ストーリーの辻褄が合わなくなるので)
881 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:49
日米首脳会談は順調に進んでいた。間もなく共同記者会見が始まる。
882 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:54
小泉首相の演説「緊張する東アジア情勢に平和をもたらすためにも、
日米間のパートナーシップをより緊密なものとする必要があります。」
883 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:58
僕は何も聴いていなかった。ただ虚しい。その時首相の肩越しにアイツを見た。
884 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 01:59
厳しいチェックを受けたはずの報道陣の中に奴はいた。眼が合った。
885 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:00
奴から視線を外さずに、左手から目立たぬように近付いていく。演説は続く。
886 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:02
メモ、録音、TVカメラ…取材陣の間に潜り込み、奴の脇にピタリと付いた。
887 :
それぞれの戦争:2001/07/01(日) 02:02
ジョン居る「フン、我が覇業の完遂を妨げることが出来ると思うてか!
父上、見ていて下さい。私は南韓、倭を併呑し地上の理想郷を築いて見せます。
今日がその聖戦の第一歩だ。厄介なTMD構想を白紙に戻してやろう。
私こそが世界の王となるのだ。ふはははは…。」
888 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:04
男は体の前で素手を広げてユラユラと振った。チラと僕を見て、微笑った。
889 :
それぞれの戦争:2001/07/01(日) 02:05
工作員「フッ、TMD、アジアの覇権・・・オレにはどうでもよいことだ。」
890 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:07
「貴様の愛する女は死んだ。『約束』も失われた。なぜ闘う?」
891 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:09
僕は笑みを返した。「さあ、何でかな?闘わない理由もないぜ。」
892 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:10
心臓が一瞬ドキンと鳴った。男と僕は並び立つ。仲間が僕に気付いた。「逃げろ」
893 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:12
静寂を破る猪木コールが!
894 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:13
僕は低く呟き、先に立って後ろへ歩いた。男が後に続く。TV中継車があった。
895 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:15
NHKのロゴ。「首相警護だ、借りるぞ」二人強引に飛び乗って発進した。
896 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:17
会見は質疑応答に移り、皆が集中していた。僕らは山小屋から遠ざかり国道へ向かった。
897 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:20
中継車は警備網を難なく通過した。いつか、僕は笑っていた。奴も笑った。
898 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:24
「ここでいいだろう。」僕たちはそれぞれの側のドアから車を降りた。
899 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:25
不思議と死の恐怖はなく、気負いもなかった。これが明鏡止水の境地だろうか?
900 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:26
「約束は?」男が訊いた。「首相を生かしとくこと。守ったさ」僕は言った。
901 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:27
「そっちの約束は?」「コイズミを消すこと」男は即答した。そして
902 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:27
僕は多くの人の死を体験してきた。幾度となく死線もくぐった。
903 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:29
「だが、何時までにという約束はしてない」ニヤリと笑った。悪戯坊主のように。
904 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 02:32
フッと一つ溜息をつくと、「じゃな」いきなり言った。僕は慌てた。
905 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:22
「あんたを後ろから撃ちたくない。」明鏡の心境にある僕は慌てない。
906 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:24
「ほう、貴様さっきとはまるで別人だな。小細工は通用しないか。」
907 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:26
40フィートの間合いを開けて向き合った。一陣のつむじ風が吹きぬける。
908 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:30
「お前は誰と約束したんだ?」奴が叫んだ。「…上司だ」僕は答えた。
909 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:31
「お前は…北鮮か?」僕も大声で訊いた。「違う。お前の国の奴らだよ」
910 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:33
「え?何と言った?」「ニホンの奴らの依頼だよ!」奴は奇妙な笑みを浮かべた。
911 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:34
「待て!待ってくれ!」僕は叫んだ。「俺たちが殺し合う理由はない!」
912 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:35
「…そうさ。初めからそう言ってる」男はゆっくりと背を向けた。「じゃな」
913 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:39
軽く左手を上げて歩き出す。ニューヨークの空は夕焼けに染まっている。
914 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 03:51
携帯が鳴った。「首相が撃たれた!」「?!」一瞬の後、僕は男を狙撃していた。
915 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 06:03
ヘリが要請され、首相と側近を乗せ飛んで行く。操縦士は女だった。
916 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 06:35
入れ違いにもう一機のヘリが到着し、一同は戦慄した。
917 :
吾輩は名無しである :2001/07/01(日) 06:52
機内で突然、女操縦士が狂ったかのように銃を乱射した。
918 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 07:00
SP達が身を盾にし、女を射殺した。女SPがすばやく操縦桿を握った。
919 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 07:06
この女はクララじゃないわ。ハイジはヘリを元の位置に戻した。
920 :
吾輩は名無しである :2001/07/01(日) 07:11
「あなたがどんなに姿を変えても私には通じないわ。」ハイジは思った。
921 :
やむにやまれず投稿:2001/07/01(日) 15:32
2度も闘わないってあるかね?盛り上がってるところでやめて欲しいんだよ。
>>866-868
>>908-912
この会話もイタすぎる。
>>859-860
依頼主が誰であろうと首相を狙っているんだから、殺し合う理由は大有りだろ。
それに話の流れからしてジョン居るからの依頼が適切だ。
>>887-889
ハイジはいつ生き返ったんだよ?敵討ちじゃなかったのか。
いつになくシリアスな展開なんだから話をブチ壊さないでくれ。
922 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 20:50
クララは私が愛していたノウース・朝鮮のグリン・ベレイの男を私から奪ったので奴を殺す、クラアが、
923 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 20:58
世界中で一番醜悪な人非人だ。
>>916-922全削除(作家は終焉への緊張のあまり死人を生き返らせてはならない)
>>921ッ全削除(作家は執筆の疲労から筋を放り出し自暴自棄になってはならない)
925 :
916→923から:2001/07/01(日) 22:17
自分がそう思えた。…総理は無事だった。狙撃の知らせはガセで、電話の主は不明だった。
926 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:18
首脳会談は成功裡に終わった。その陰で死んでいったハイジ、クララそしてあの男…。
927 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:20
僕が背後から撃ち殺した男の身許は不明、指の指紋さえ無かった。外相へ電話する。
928 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:23
会談の裏の経過を報告。外相は笑った「総理を消したい人は身近にいるわよ」。
929 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:26
僕は混乱した、幼年期の家庭事情から幻想に囚われていた頃以上に。現実の混沌!!
930 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:29
首相を護った僕と殺しを依頼された男…同じく「約束」の為に命を賭け、一人死んだ。
931 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:32
工場跡地の埃にまみれて死んだ男…覗き込む僕に唇が微かに動いた「マタアオウ」。
932 :
一行:2001/07/01(日) 22:34
男の眼に夕焼けの空と僕の顔が映っていた。「ヤクソクダ」。
933 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:39
欧州からの帰途、総理に全てを報告した。総理は「うん、わかった」とだけ答えた。
934 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 22:43
帰国した僕は、再び七曲署に戻った。愛読書は今も『ピーナッツ』である。
935 :
終わり:2001/07/01(日) 22:59
====================終わり====================
編集部より(チンタラした前半とヤケに突っ走った終わり方…ムラがあり過ぎです!)
937 :
921:2001/07/01(日) 23:09
次はストーリーの流れを読んで面白い話を作りましょう。中盤は良かったんだけど。
938 :
一行:2001/07/01(日) 23:22
急に現在進行ドキュメンタリーになってたね。急カキコした人WHY?お疲れ!>ALL
939 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 23:26
昨夜はもの凄く速くスレが動いたみたいな…。入れませんでした(;_;)
940 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 23:27
君が代の着メロ、あんのかな。
941 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 23:32
>>939一時期?止まったてたんでは?壊れてるかと思った。ありがとでした>皆さん
942 :
吾輩は名無しである:2001/07/01(日) 23:41
だれか第6章を作ってください。
第4章―スパイ編 第4章―吸血鬼編 とかでリンク貼って。
943 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:04
わあああ、終わってるーーー!今回あんまし書けなかった。悔しいでし。
944 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:22
>>942 第6章?5章の間違い? 第5章も二本立てにするんですか?
945 :
942:2001/07/02(月) 00:31
>944
第4章がふたつあったので、次は第6章かと思いまして。
でも第5章2本立ても、スレが競争して面白くなるかもしれませんね。
946 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:34
>>945 横レスです。同じ題の競作という形が面白かった気が…。第5章もそれでいきますか?
947 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:47
それで行きましょう!
で、テーマは?
948 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:56
テーマとか題名とか、スタートしてから作家(達)が決める…(笑)
949 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 01:04
>948
『ピーナッツ』決めた人だれ?オイオイと思った。題はだいじ、よな?
950 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 01:20
また一人称『僕』の視点で書くの?
よくある撃ち合い描写の真似事とか、北鮮の暗躍とかいうよな単純な話で終わったら
アホらしくて目も当てられなかった。次はもちょっとブンガク板的に展開してみれ、
書いてるのは厨房ばっかじゃないんだろ?
952 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 23:40
>>951 書き込みしていたあなたの言う厨房だが一言言わせてくれ。
アホらしい話であったのはあなたの言うとおりだ。
だが世間で『文学青年=なよなよした幻想の中で生きてる兄ちゃん』
という図式が出来ているのは誰のせいだと思う?
あなたの極めて女性的な感性だけで「文学」を語らないでくれ。
以上だ、失礼した。
953 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 00:29
>>951 同じく厨房でーす。文学青年?のつもりですが、952さんのいう
「なよなよした幻想の〜」というのは大昔の図式でしょう、
結構ハチャメチャなんがイマ風です。ブンガク板的って言うなら
とめどなく枠なし物語になるだろうし、その方がぶっ飛んで面白いかも?
なんならアナタ(女性?)も参加してくだはい。
では
これより
独り言
スレに
使わせて
いただきます
あしからず
東京の
一時的な
雷雨も
おさまり
蒸し暑さが
戻って
まいりました
今日は
土用の
丑の日
鰻を
買いに
行くべきか
それとも
仮眠を
とるべきか
あるいは
シャワーを
浴びるべきか
悩みながら
やっているのは
2ちゃんねる
恥ずかしながら
いつもの
パターンで
ございます
それりしても
ああ
それにしてもの
間違いですね
最後まで
使ってあげねば
スレも
報われぬと
いうものです
996 :
吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 16:16
よって
997 :
吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 16:16
私の愛と
努力をもって
これにて
終了
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。