■■倉橋由美子はどうですか■■

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1我輩は名無しである
最近はどうしているのでしょうか。
スレッドが立つたびにdでいるようなので、
ここはひとつ、マターリといきましょう。
2我輩は名無しである :2001/05/15(火) 22:14
パルタイ
3我輩は名無しである:2001/05/16(水) 00:42
どうですか
4吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 00:46
スミヤキストQの冒険。
おもろい。
5吾輩は名無しである :2001/05/16(水) 00:56
倉橋作品を沢山読んでる訳じゃないが、読んだのは短編が
多い。短編小説家として有能だという印象を持ってるな。
6我輩は名無しである:2001/05/16(水) 01:00
このあいだ「アマノン国往還記」ブックオフで購入。
文庫が絶版になっちゃってるね。
新潮文庫で16冊くらい出たはずのに、今残ってるのは5冊くらい。
読む人いなくなっちゃったのかな。
復刊キヴォニッシモ!!
7吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 01:02
>5
確かに。
「怪奇掌編」はわりとおもしろかった。
8吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 04:52
ペダントです
9吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 05:33
「暗い旅」が好きです.
京都いきたいー!
10吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 08:47
「大人のための残酷童話」は、すごい売れてたね。
11吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 17:31
「聖少女」に一票!
ちなみに2年前くらいに本人インタビューが出てて
「心臓の音が片耳に響く病気」になったとか……
そんなこんなで正常な精神の作品を書けないから
ずっと小説書いてなかったとも言ってたような。
「城の中の城」の桂子さん、だんだんおかしく
なっていっちゃったもんね。
ちょっと切なかった。
12吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 19:06
あれだけ恥ずかしげもなく剽窃&受け売りを繰り返しても叩かれないのが不思議。
文庫を引き上げている新潮社の姿勢はこの会社としては珍しく良識ある対応と評価。
13我輩は名無しである:2001/05/16(水) 21:44
大江健三郎と同い年age
14我輩は名無しである:2001/05/16(水) 21:47
>文庫を引き上げている新潮社の姿勢
どういうこと?詳細きぼん。
15吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 00:24
>14
文藝系統は売れ筋以外のラインナップは絞ってるだけのお話です。
別に新潮社に良識がある訳じゃないよ。
16吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 00:30
少なくとも、戦後、新潮社に良識のあったことは一度もない。
17吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 00:52
倉橋が剽窃、受け売りってよく聞くけど、
どういうことなんですか?
18我輩は名無しである:2001/05/17(木) 17:34
芥川賞取れなかったage
19吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 23:48
17に同意
どういうことなの?好きだし、すごいなと思うんだけど?
20吾輩は名無しである:2001/05/18(金) 02:36
おまえらCtrl+Fぐらい使えないのか>ALL

★★倉橋由美子スレッド★★
http://mentai.2ch.net/book/kako/983/983226511.html

21我輩は名無しである:2001/05/19(土) 19:22
>20
使えるよ〜!
22吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 21:13
>20
使えないよ〜。

どゆこと。検索の方法? 詳しく教えて下さい。
23吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 00:56
>>22
まかーさん? ウィンドウズだとCtrl+Fで
検索ウィンドウ開くんだけど。

>>20 前スレ4の「吉田ケンボウ」氏って
どんな方なんでしょう・・・無知ですみません。
文体模写先知りたいのであげです。
24我輩は名無しである:2001/05/20(日) 01:18
>>20
いや、倉庫に入っててもさあ。
ageることできるの?

25吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 23:15
age
26吾輩は名無しである:2001/05/22(火) 10:12
シュンポシオンはセックスの擬音語みたい
27吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 01:53
倉橋由美子が剽窃、受け売りだと?
莫迦か、おまえ。小説を、whatでなくhowで捉えようとしたのが
倉橋由美子(前期)じゃねーか。
大人のための残酷童話あたりしかよんでねーくせに、
陳腐な批判してんじゃねーよ、カスが。
おまえはずっこけ三人組でもよんどけ。
28吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 06:16
>>24 いえ、このスレッドが沈みまくっていたので
目につくようにあげたんです。
で、吉田某って・・・? しつこくってすみません。

澁澤龍彦のアンソロジー(?)に入っていた
猫のヤンニとミカの話が面白くて好きになった。倉橋由美子。
29吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 07:36
>>28
吉田健一でしょ.
吉田茂の長男で文芸評論家らしいです.
イギリスについての随筆みたいのを読んだだけなので
これくらいしかわかりません.
ごめんなさい.
30吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 09:11
>>27
>莫迦か、おまえ。小説を、whatでなくhowで捉えようとしたのが
>倉橋由美子(前期)じゃねーか。

ヴァカか、おまえ。小説を、流行思想のknow howと古典からの剽窃で
乗り切ろうして、失敗したのが倉橋由美子(初期からしてそう)じゃねーか。
31吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 11:34
「うる星やつら」
「めぞん一刻」
32吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 11:44
↑倉と高を替えてみろってこと?
3327:2001/05/23(水) 19:41
小説を無意味なものとして、その無意味さをうずたかく、
迷路状に構築したのが倉橋の小説とするだろ。
その構築にサルトル、カミュ、カフカ、ジュネ等の文体の模倣で
のぞんだわけだ。そこは認めるよ。
で、倉橋のやった模倣と30のいう剽窃とが
おんなじものかってのがもんだいなわけだろ。
でも、これは水掛け論になるね、
34吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 22:11
そんなに難しく考える必要あんのか?単純に読めば文章が天才的に上手い
と思うし、充分楽しめる。意味を求めてるなら哲学、社会学、人類学とか
そっちを読めばいいじゃん。
あざとさとか底の浅さが見えると一気に醒めるほうだけど、そういうもの
感じずに読めるけどな。
パルタイ、聖少女、ポポイ、スミヤキストQの冒険とかを読んでから言ってくれ。
3527:2001/05/23(水) 23:34
>そんなに難しく考える必要あんのか?
>単純に読めば文章が天才的に上手いと思うし、充分楽しめる。
同意。ただ難しく考えさせるのは倉橋自身。
>パルタイ、聖少女、ポポイ、スミヤキストQの冒険とかを
>読んでから言ってくれ。
倉橋由美子は全部読んだ。
エッセーのわたしのなかのかれへはよんだか?
倉橋が単なる『剽窃』にとどまっていないってことが
わかるとおもうけどな。
36ixion:2001/05/24(木) 00:06

最近たまたま手に入れた『最後から二番目の毒想』。「倉橋由美子の
ウィット事典」、ちょっと待て少しも面白みがないぞ!!
このエッセイ集は他にも気負いすぎて全く鋭さのないものがいくつか。

でも『スミヤキスト』は本当に面白かったなぁ。うん。
37吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 02:39
好きです。今から4年前卒論にするつもりでしたが(私は日文卒)うちの
学部は死んだ作家でないと評価が定まっていないという理由で卒論の題材に
できなかったので、諦めたことがあります。カミュとサルトルが大好きなので
倉橋にはまるのも、当然って感じでした。どっちも母の影響です。
私もアマノンとかスミヤキストとかそういうわかりやすいのが好きです。
日文のくせに擬古文調のやつとかは読みにくくて苦手。首かわいがるのってポポイで
したっけ?あれで卒論やろうとしたくせに、もうタイトルも忘れてる。ちなみに
卒論は結局長与善郎の青銅の基督でやりました。知りもしないショーペンハウエルとか
沢山読む羽目になってつらかったことを覚えてます。
38吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 03:01
「インテリ」発見!ププ
39レス評論家:2001/05/24(木) 19:18
>>38
ププ、は余計だら? それを書かなければ、質のいいレスなのに。
惜しい!
40ディランマッケイ:2001/05/24(木) 20:03
なんちゅうか、剽窃だの言ってる馬鹿は
桐野操だか何だかいう中世きもいきもいの婆〜レズユニットのヲタってことでOK、オール。
41非公開@個人情報保護のため:2001/05/24(木) 22:10
↑おまえほどのカスはそうはいない、とみんなおもっております、はい。
42(’@’)¥-~:2001/05/24(木) 23:17
>>32
あと、由と留。
4338@甘受:2001/05/24(木) 23:55
くそゥ!!「ププ」なしだと、当人がまんまの意味にとっちゃうかな、と思って(「インテリ」だけに)。
「」で十分伝わったか。。

出直します!
44吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 23:58
>このエッセイ集は他にも気負いすぎて全く鋭さのないものがいくつか。

この人は「パルタイ」から入ってほぼ執筆順に読んできたけど、
作品を重ねるごとに、次第にどうでもいい中間小説に成り下がって
いくような感じだね。
どんどん先鋭化(?)することを期待してたのに・・時代が変わって
しまったから、ですかね?

あと20年早く出てたら評価も違ったろうに、と思う。
45吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 21:22
37は氏ななければなりません。
ここでは倉橋由美子について語るべきであるのに
倉橋由美子を媒介として37は自分自身を押し出してしまいました。
そのけっかとして38のようなカス厨房に書き込みの機会を与えることになりました。
46(’@’)¥-~:2001/05/26(土) 16:43
>ここでは倉橋由美子について語るべきであるのに

あんたも語ってないじゃん。
説明はもういいよ。
47(・∀・)ゴルァ:2001/05/26(土) 22:46
最近「ヴァージニア」「聖少女」を見ない。
またもや絶版の危機!?
アゲルヨ!
48吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 01:01
このスレ面白いのでage
49吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 11:02
40カッチョエエ
50吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 19:11
>>34
>あざとさとか底の浅さが見えると一気に醒めるほうだけど、そういうもの
>感じずに読めるけどな。

あなたは幸せなお方です。

合 掌
51吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 16:40
ヴァージニアは既になかった。
52吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 17:00
絶版てこと?
5351:2001/05/31(木) 18:54
ヴァージニアじゃなくて
聖少女だった。ゴメソ
54吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 21:54
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55吾輩は名なしである:2001/06/03(日) 06:09
Qの連想
緑人間・ベジタブル・食用人間・ビデオの「コーマ」
56ペンギン:2001/06/03(日) 18:11
基本的に「桂子さんシリーズ」は好きやね。
57吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 06:30
>>37
カミュとサルトルは全く別物。
どっちも好きというのは全く理解してない証拠なのでやめた方がいいと思うよ。
58吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 14:08
「怪奇掌編」なんて読んでると、サロメ好きなんだなーって思う。
59吾輩は名無しである:2001/06/10(日) 07:13
あげましょう。
60名無的発言者:2001/06/10(日) 14:58
二人称小説は文学の主流にはなれなかった。
61吾輩は名無しである:2001/06/11(月) 00:57
けなすのは一流、誉めるのは上手くないと思う。

62吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 01:15
倉橋由美子論で主要なのを教えてください。
63吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 03:49
sageて質問するな、
高野斗志美の倉橋由美子論くらい
64吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 07:49
>>63
ありがとうございます。探してみます。
65吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 10:59
agechao
66吾輩は名無しである :2001/07/31(火) 02:01
age
67吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 01:53
”シュンポシオン”倉橋由美子の知識量のすごさに圧倒されます。
こういう作家が一人くらいいてもいい、というふうに思える作家。
68吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 07:03
知識量は確かに「一人くらいいてもいい」止まりかもしれない。
理も論も見る人が見れば浅はかだろうし、殆ど、カフカ(の訳文)の
パスティーシュという着想の位置エネルギーだけでやってきた印象が
強いけど、小説家としての文章力だけは間違いなく天下一品です。
個人的体験に基づく狭い視野で断言してしまいますが、読んでいて全く
ストレスを感じない作家No.1だと思います。
69吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 16:30
シュンポシオンは吉田健一のパクリです。

あと、この人の「知性」や「教養」の浅薄さは、すぐに検証出来ます。
例えば、シュンポシオンの登場人物はバロック音楽ととなぜかサティを好みますが、音楽に関する記述を仔細に辿ると、執筆当時NHK-FMで放送されていた「朝のバロック」という番組からインスパイアされたことは一目瞭然です。(桂子さんの娘さんが「ある」番組から録音して聞かせてくれたというそのまんまの記述あり)。

また、サティについても、クラシックファンなら、作品執筆当時にサティがやたらと流行ったのは、単に版権切れによりCMへの登場が頻繁になっていたからだという事情くらいは知っています。

それと、やはり作品執筆当時流行していたドーキンスの遺伝子進化を始め、人文・自然科学の「翻訳書」のタイトルも盛んにちりばめられております。これは、倉橋の得意技です。(「聖少女」のポントリャーギンあたりもご参照)

倉橋のメリットは作品執筆時の「流行」を手軽に知ることが出来ることですね。(「聖少女」日野自動車のヒルマンとかね)
70吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 03:06
見る前に跳べ だったかな?そんなタイトルの本だった。
僕が初めて読んだ倉橋由美子の文庫本は。
71吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 04:05
『パルタイ』、『妖女のように』、『人間のない神』、『聖少女』、『夢のなかの街』

好きなのは古いのばかりだ。
72吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 04:16
松浦理英子ってこの人に影響受けてるんでしょ。
73吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 04:20
自分の作品に色濃く反映させている人は少ないかもしれないけど
影響を受けた人はたくさんいると思いますよ。
74吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 05:10
倉橋由美子は好きだけど、たしかにシュポシオンでドーキンスの利己的遺伝子なんて
流行り者を臆面もなくとりいれるのはあかんなあ。

「夢の浮橋」のころは、ああいう学生運動くさすのもなかなかよかったけど、
80年代に入ってまで、ああいう貴族が云々の論理、とくとくと話されて茂名あ
75吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 02:57
ポポイ読んだらむちゃくちゃおもろかった。
76吾輩は名無しである :01/08/26 19:06 ID:ZQ3vZS/w
こないだから中断してたスミヤキスト、再開。
77吾輩は名無しである:01/08/29 21:46 ID:qjEhcalU
≪備忘録≫
・古書店で見つけられる古い文庫本のタイトル(小説作品のみ)
「悪い夏」
「パルタイ」
「婚約」
「暗い旅」
「聖少女」
「妖女のように」
「スミヤキスト」
「ヴァージニア」
「夢の浮橋」
「反悲劇」
「城の中の城」
「シュンポシオン」
「アマノン国往還記」
「ポポイ」
「交歓」
78吾輩は名無しである :01/08/29 22:34 ID:Btf6b3II
>>77
ナイス!サンキュー!
サソーク神保町を歩き回るよ!
79吾輩は名無しである:01/08/29 23:16 ID:qjEhcalU
>>78
どういたしまして・・・
ただ神保町にはあまり期待しないほうがいいと思います・・・ 私が行ってきたばかりなので。(「暗い旅」新潮文庫版を購入)
自分も早稲田・高円寺・八重洲などで集めまわりました。
早稲田の某古書店にはめずらしい品切れ本をたくさん置いてますが、チト高いです。

なにも分かっていない Book Off系の店舗の100円コーナーで見つけるのが
サイコーなんですが
8078:01/08/29 23:31 ID:Btf6b3II
いや、僕もこの間、
神保町すずらん通りの「かんたんむ」という本屋で
「城の中の城」新潮文庫版を見つけて、なぜか買うのをためらってしまい、
今日行ったらなくなってました。
絶版モノは見つけ次第買わないとダメですね。物凄くくやしい。
ちなみに今、スミヤキストの練師会議のところです。
倉橋一冊目です。
8179:01/08/29 23:55 ID:qjEhcalU
おっ それは残念。
私はそこで確か「シュンポシオン」新潮文庫を購入しました。
「城の中の城」は・・・ 残念、それは私ではありません。
8278:01/08/30 00:14 ID:GUllBnWg
あれは…あなたではなかったのですね(w
あと、近所のブックオフで「聖少女」箱入り100円も同じことしました。
鬱だ。
講談社文芸文庫に続々入ると助かるんですが。
83吾輩は名無しである:01/08/30 07:00 ID:aa8FUf2c
何故、文庫本では新仮名なのだらう?
84吾輩は名無しである:01/08/30 19:16 ID:xLJuUH0k
わしは、倉橋は嫌いじゃが、新潮文庫はそんなに絶版にしとるのかね?
純文系では、比較的売れている方だと思ったがのう。
シュンポシオンあたりはともかく、パルタイやアマノン(泉鏡花賞受賞しとらんかね?)
くらいは、文藝出版社を名乗るなら、切らしちゃいかんような気がするがのう。
8578:01/08/30 23:47 ID:n4OHW1IQ
僕は倉橋好きだけど>>84に烈しく同意。
ついでにスミヤキスト読了あげ!
86吾輩は名無しである:01/08/31 00:47 ID:T53nbwZg
>>83
あっ 私もそれ思いましたね。
「暗い旅」(確か「夢の浮橋」とかも)、単行本だと旧仮名使いで面食らったけど、
文庫版だと新仮名で字面から受ける印象が全然違いますね。まるでまったく別の本みたい。
8778:01/08/31 01:21 ID:GydO7CMg
残酷童話もそうでした。
夏の100冊に入るくらいなのに、他のは…鬱だ。
88coppelia:01/08/31 06:00 ID:1eUpJD8A
新潮文庫の文字づかいについては最後の方に注意が載ってる。
「口語文の作品は、旧仮名づかいで書かれているものは新仮名づかいに
改める。」という方針だそうです。わたしは、最初に読んだのが旧仮名の
「怪奇掌編」だったので新仮名に違和感が。
倉橋作品はもともとは全部旧仮名のハズ。
89吾輩は名無しである:01/08/31 07:55 ID:AbrhoSnY
>>88
初期のパルタイあたりは確かまだ新仮名ですよ。
70年前後だったかな、宗旨替えしたのは。
その後確か、文庫化の際の新仮名への変更の件で、
出版社と揉めたような話じゃなかったかな。

個人的には文庫でも旧仮名のままにしておいて欲しいな。
「作家」の「表現」の問題なんだから、
他の分野だったら他人が変えたら大問題だと思うのだけど、
実際、倉橋さんに限らず、作品によっては致命的な気がするし。
90吾輩は名無しである:01/08/31 11:17 ID:hYN1xJ8M
桂子さんシリーズなど、古典を汲んでいるものは特に、旧仮名で読むほうが
はまれます。あと、ただでさえシラケさす駄洒落を新仮名で読むのが
つらいときがある。
91吾輩は名無しである :01/08/31 15:14 ID:GydO7CMg
同じ新潮文庫でも阿川弘之や丸谷才一は旧仮名遣いですよね。
92吾輩は名無しである:01/08/31 15:47 ID:hYN1xJ8M
他国語を原文で読んでもちゃんとわかんないかもしれないけど、
旧仮名に関してぐらいは作家の書いた文章で読みたいですよね。
93吾輩は名無しである :01/08/31 16:29 ID:e77oB/tQ
赤い函入り全10何冊の全集がありますね。
学生のとき早稲田通りの古本屋で見つけて、学生にはチト高かったので
ババアに泣きついて値切ろうとしたけど、「コレしかないのよ」と
アッサリ断られ、清水舞台バンジー!で買ったのに翌週には同じ一揃いが
並んでて歯噛みしました。
10年近く前ですが、あの古本屋が生きてれば、まだあるのでは。
早稲田通りの馬場から行って右側、明治通りより早稲田寄り、
蕎麦屋の隣あたりだったです。
9493:01/08/31 17:09 ID:e77oB/tQ
↑今調べたら全8巻でした。
検索してたら18,000円で手に入れた方がいるらしく、
私が買ったときは(全然覚えてないけど)もっと高かったはずっ!!
と今度は臍を噛んでいます。
95吾輩は名無しである:01/08/31 23:09 ID:6ovahpTk
新潮文庫はもう12,3年くらい前から、スミヤキストQとか品切れになってたな。
その頃から新潮文庫は文藝ものの数を絞り始めてたよ。

当時の「文藝春秋」に桂子さんシリーズの登場人物が出てくる
ショート・ショートを連載してたっけ。(確か、中国古典のパロディだった。うろ覚え)
あとは、童話シリーズ。着想も陳腐で、つまんねえと思ってた。
そのころから、この人の前途は如何?と思ってたら、案の定。

つうか、20年以上前の別冊宝島で、無茶苦茶叩かれてたからね。
(倉橋の文体模写に評論家が幻惑されちゃってたのが問題みたいな、ね。)
96:01/08/31 23:11 ID:6ovahpTk
「文藝春秋」じゃなかったかも?「小説新潮」かなあ?
確か、折込で中国の山水画を挿絵代わりにしたものだった<ショート・ショート
97吾輩は名無しである :01/08/31 23:38 ID:gxRJ98BA
>95
スミヤキストは新潮じゃないでしょう。
98吾輩は名無しである:01/09/01 00:00 ID:Z0WqBuuQ
みなさんめちゃ細かいね。確かにスミヤキストは最初から講談社文庫だったような・・・

旧かな・新かなの問題ですが、著者がまだ“知的なモダン・ガール”だった、『パルタイ』の
頃は新かな遣いだったかどうかは確かめられないのですが、
“書き下ろし長編小説第一作”『暗い旅』は単行本では古い活字に旧かな遣いでしたよ。
しかし昭和46年に出ている新潮文庫版では新かな遣いだった・・・
一般的には著者がアメリカ留学から帰って来た後ぐらいから、日本的なものへの回帰が
強まったことになっているのでは? その直後に連載されたのが源氏物語から露骨に
タイトルぱくった「夢の浮橋」でしょ?それ以来、文芸誌にはすべて旧かな遣いで書いているような気が・・・
9995:01/09/01 10:23 ID:rXJL6dPY
うろ覚えスマソ<Q(実家に置いてあるから分からん)

ただ「夢の浮橋」にしろ、日本的なものへの回帰というのは旧かな遣いくらいで、
何と言うか、この人は、文体模倣の域を出てないんだよね。
(まあ、模写は芸術の基本だからな。)
その前は平気でアンチロマンなーんて標榜してたしな。
文字通りの流行(はやり)ものに喰いつくのは、この人の悪い癖だよ。

確か、桂子さんシリーズ書いてた頃はちょうど古楽ブームがあってね。
゛応接間にあるリュッカース社製のチェンバロでクープランを弾く゛なーんて一節に
この人は三段レジスター・16フィートの巨大チェンバロでクープラン弾くのかいな?
と激しくわろうたもんだが。

あと、「城の中の城」なんかも、何をいまさらって感じがしたなあ。
遅れてきた18世紀の西洋貴族との評がまさにぴったりって感じだね。
(ただし、音楽と絵の趣味はかなり悪いです)

あげ
100100:01/09/01 17:29 ID:/t7duXGA
「城の中の城」は凡作もいいとこでしょ。
あれほど無価値な小説も珍しい。
101名前はいらない:01/09/01 17:42 ID:cAwS6Tb2
サントリーの雑誌で最近桂子さんシリーズ
の短編がのってるのをみた.
細々と書いているらしい.
102菜那氏:01/09/01 20:16 ID:NEL3uDAE
>>101
詳細規模んぬ!
103吾輩は名無しである:01/09/01 23:47 ID:5AkQGBLM
age
104吾輩は名無しである:01/09/02 00:00 ID:kGZpuwgY
わりと最初の方に剽窃云々の話が出てるけど、ビュトールの「心変わり」
とはまた違う青さゆえの魅力が「暗い旅」には感じられたし、グラックの
「アルゴールの城」の後で読んでも「古刹」(だったかな)もまあまあ楽しめた。
105名前はいらない:01/09/02 11:50 ID:UefzdTy2
101ですが,サントリークォータリーとかいうのだった
と思います.東京の大きめの書店の雑誌のところには
割とあるみたいでした.私は池袋のリブロで発見した.
今調べたらページがあったのでのせます.
http://www.suntory.co.jp/culture/quarterly.html
106102:01/09/02 12:16 ID:0bTGchYE
>>105サンキュー!あげ!
10793:01/09/04 11:27 ID:26yp9N8.
>>95
文藝春秋の真ん中あたりのページにしばらく書いてた連作ですね。
毎回、古今東西の絵(シャガールとか。ププ)がキレイな印刷で
折り込まれてて、それをモチーフにした一話読みきり物。
たまにおもしろい時もあったんですよ(ワラ。
「幻想絵画館」、ハードカバーになってます。絶版ぽいけど。

倉橋由美子、好きだったんだけど、旧仮名遣いにうるさくなって
きてからイタイ方向の人になってったような。
108吾輩は名無しである:01/09/04 13:46 ID:KOe2MtnA
>>95
遅レスながら、いつの宝島に載ってた記事?読みたし。
109吾輩は名無しである:01/09/04 14:46 ID:UjyOThEM
>>95
「夢の通い路」という題名で、文庫にもなってるけど、例によって
絶版になっています。桂子さんが、六条の御息所と遊びにでかけたり、
西行法師と交わったりとか、ほんぽー。私は好きですが。
110吾輩は名無しである:01/09/04 22:04 ID:jxXISfCk
>>108
もう20年近く前の、JICC出版局とかいってた頃の別冊宝島。
文学部逝ってた姉貴が持っていたのを実家で読んだ。

倉橋由美子が出てきた当時は、カミュなどの文体、サルトルの思想性の衣に騙されて、
第二の安部公房と絶賛した勘違い批評家もいたとかいうおはなし。

ただ、このひとは、流行に応じて文体をころころ変えるから(ロブ・グリエとか)、
すぐに馬脚を表わしたとか叩いてたなあ。文芸出版筋ではとても書けないくらいの
罵倒ぶりだったので、妙に印象に残っている。
111吾輩は名無しである:01/09/04 22:10 ID:jxXISfCk
>>107
「幻想絵画館」ですか?ご教示ありがとうございます。

私は山水画が妙に記憶に残っていたので、全部中国古典の焼き直しかと思ってました。
そういえば、クリムトあたりも出ていたような気もします。
あと、登場人物思い出しました。慧(さとし)くんと、聡子さん?
これって、桂子さんシリーズによく出てきてたひとじゃないですか?
違ってたらスマソ
11295=110=111:01/09/04 22:13 ID:jxXISfCk
IDでお分かりかと思いますが、95=110=111です(~_~;)
こーいう場合だけ、便利だね。
113吾輩は名無しである:01/09/14 02:58
>>111

慧(けい)君と舞ちゃんだよ、ポポイにもでてるキャラクター
聡子さんはシュンポシオンで「幻想絵画館」にはでてなかったと思う。
俺は一番好きな作家なんだけど見る人が見ればボロがあるのかなぁ。
それにしても絶版が多い「悪い夏」「暗い旅」「城の中の城」
「私の中の彼」の下巻も手に入らない。
114吾輩は名無しである:01/09/22 02:01
>>94
おれ、8千円でかった。
早稲田の平野書店。
去年だけどばら売りもしてたよー。
神保町でも1万2千円くらいじゃねー?
>>113
早稲田通りのエロ本と古本屋の融合した店にわたしのなかのかれへうってるよ。
らーめんやの天下一品のあたり。1500円くらいかな。なかったら、スマソ
ちなみに箱のわたしのなかのかれへは平野書店に売ってるのをおれが買った。
ていうか平野書店にはかつて倉橋由美子の本が大量にあったが
俺によってほとんど買い占められた。
そして店のおばちゃんに顔をおぼえられた。
115吾輩は名無しである:01/09/26 20:59
113だがうらやましいな、あと情報ありがとう。
とりあえず暗い旅は手に入れた。
倉橋由美子は読んで楽しく探して手に入れるのも快感なんだよな。
じゃあ、また古本屋めぐりでもします。
116吾輩は名無しである:01/09/27 01:05
『城の中の城』サイン本持ってます。文庫だけど。
5年ほど前にパリの古本屋で突然ゲット。
大事にします。
117吾輩は名無しである:01/09/27 14:44
>95に同意。
最初はカッコいいなあと思って好きだったんですけど、
夢の浮橋あたりで旧カナが鼻につくようになってきて、
言ってることも押しつけがましく感じられるようになった。
それと「暗い旅」は好きでしたが、
あれは当時、ビュトールとの類似性を指摘されて
評価の低かった作品のはず。
118117:01/09/27 14:48
まちがえました。95に同意じゃなくて、107に同意です。
119吾輩は名無しである:01/10/14 21:03
なんか新しいのが出てたのでage
120吾輩は名無しである:01/10/16 19:28
げ、新刊が出てるんだ〜ああびっくりした。
『あたりまえのこと』朝日新聞社刊。小説じゃないみたい。
121 :01/10/20 23:09
『ぼくを探しに』っていう本の翻訳やってますね。
122吾輩は名無しである:01/10/20 23:21
その続編のもやってるよ、「ビッグOとの出会い」という
題名だったかな?ほかにも翻訳はしているよ。
123“今日のお言葉”:01/10/20 23:27
 ・・・ダレトデモ結婚シテヤルワと思ったとき、女ははじめてほんとうに
条件のいい結婚を選べる立場に立っているのです。わたしとあなたが
たがいに選びあう恋愛結婚は? ああ、そんなものは偶然の衝突のような
ものにすぎません。女は電車のなかで自分の足をふんづけた見知らぬ男
を愛してしまうものです。 が、いったん愛してしまえば、愛は怪物で、
これを細く長く結婚という檻のなかで飼っていく算段なんか忘れるがいい、
愛シテイルとは死ンデモイイということ、これは結婚というフィクション
をすでにはみだしています。結婚生活のなかにある「愛」の正体は習慣
となった性行為と共犯者同士のある種の intimité (したしさ)、それ
にがまんということで、これは恋や愛とはなんの関係もありません。
愛に失敗して結婚しようという女性は、このことを知っているだけでも
しあわせです。

                  〜 『わたしのなかのかれへ』
124吾輩は名無しである:01/10/21 00:00
わろうた

そんな陳腐な概念の羅列されてモナー
125吾輩は名無しである:01/10/21 00:32
『わたしのなかのかれへ』は20代の頃のエッセイですよ。
123とは違う人間ですが一番好きなポポイから引用しよう。

一人になると、好きな二十世紀の音楽をかける。それもピアノという
古い鍵盤楽器で弾かれるサティなんかどうかしら。
どうかしらろいうのは 首も気に入ってくれるだろうか、ということ。
 また雨が降っている。外は細い櫛の歯のように規則正しい雨。
窓を開けると、冷たい雨が無数の繊細な指で中庭の石畳を叩いている
音が聞こえる。どんな楽器にも出せない通奏低音。「家具の音楽」
の中にしみこんでくる水の音楽。
「今年又雨に苦しむ」という中国の詩の一節が頭に浮かんだ。でも
多分これは秋の雨の詩ではなかったと思う。そう、寒食の詩だった。
寒食は冬至から百五日目の話だ。人も犬のように火を使わないで
食事するのだ。こんな冷たい雨の午後はコーヒーが飲みたい。
窓を閉めて、私は首に「コーヒーはいかが?」と訊いてみた。

犬のグルタの場面の方が好きなのですけど、短いこちらを引用
はっきり言って概念は境界例っぽい、見捨てられ不安と現実不全。
けど文章の洗練具合いと、上流階級っぽい女の子のかわいさは
突きぬけている、ここらを楽しむには一番良い作家だと思う。
126吾輩は名無しである:01/10/21 00:37
『ポポイ』、いいですね。
127吾輩は名無しである:01/10/21 00:43
125だが俺の文芸評論の定義は心理学、社会学、経済学(売れるか
どうか)など総括的で昔の哲学のような役目を果たそうとして
いると考えているため、倉橋由美子の絶版は納得がいかない。
面白いし、文章はうまいし、なんか病気っぽいのにな。
時代を見据えた作家として評価されてもいいのに。倉橋由美子の
閉塞間のなかの洗練って宮台が今言ってることじゃないの?
まあどっちにしろ陳腐ではあるかもしれないけど。
128だが、:01/10/21 01:21
このひとのクラシック音楽に関する薀蓄って、的外れもいいところ。

人文科学系の薀蓄話も、装飾音にすぎないから

受け売りなんかすると、大恥かかされるから、要注意。
129吾輩は名無しである:01/10/21 03:04
受け売りする馬鹿が悪いんじゃねえの。
正直手に入らない本が多すぎて頭にくるよ。
130吾輩は名無しである:01/10/21 04:41
10年くらい前は古本屋でたたき売られていたのに。
そのおかげでほとんど揃えることができたよ。
131吾輩は名無しである:01/10/22 16:03
「悪い夏」なんぞは面白く読んだ。
この作家はキッチュなところが魅力だと思う。
全集あたりが好き(箱と装丁の色づかいもひどい)。
132吾輩は名無しである:01/10/22 16:27
レズ?
133A子:01/10/25 00:53
「パルタイ」新潮文庫初版持っているんですが、これって
古本屋で売れます?
いくらくらいが相場なんですか?

といっても「200円」だった代物だから、あこぎな気持はないですが。
134吾輩は名無しである:01/10/25 01:06
俺は「パルタイ」文春文庫の初版を持ってるよ。
解説者が平野謙で新潮文庫と違う、カバーイラストも
なんか寄生獣を思い起こすような感じで記号的ではない。
残念ながらバンバン絶版になってる今、再評価されるのを
待った方がいいと思う、俺も価値は知らないけど、
多分10円とかだと思う。
135A子:01/10/25 01:13
>>134
そうそう表紙カバーはシンプルなイラスト。
しかし、10円というのは淋しいね。なんとなく。

本当は「わたしのなかのかれへ」を買いたいなって思って
代わりに売っちゃおうかな、なんて思ったのね。

なにしろ、倉橋由美子の作品で一番好きなのは
「わたしのなかのかれへ」なんだ。

これは女性には響く作品だと思う。

男性はいかがでしょうか?
136吾輩は名無しである:01/10/25 01:14
>>134
あ、俺も「パルタイ」文春文庫版持ってるよ。
新潮文庫版より愛読してるぐらい。
ただ俺の場合、古本屋の3冊100円のかごの中から択んで買ったんだが。
137吾輩は名無しである:01/10/25 22:04
再評価されるのは倉橋さんが氏ぬときだったりして、
と縁起でもない考えがふと頭をよぎり、暗い気持ちになった。
138吾輩は名無しである:01/10/26 00:06
倉橋由美子、歳を重ねるごとに円熟味を増すどころか、
ものすごく痛くなってきた。

また、倉橋の構築する世界に耽溺できるようなナイーヴな人間も減ったと思う。
そのへんの人文・藝術ヲタクに知識量ではとっくの昔に凌駕されているから。

それに、いまさら、古典や漢籍持ち出されてモナー
まあ道具に過ぎないんだろうけれども。
でも仮託しているというよりも、どーやら本気のような節が覗えるのが
なおさら、痛い。
139吾輩は名無しである:01/10/26 01:17
ヴァ−ジニアと聖少女の装丁は古井由吉の「杏子」の装丁がマッチしてる気がする。
もしくは京都のゼリーで有名(ではないか?)の喫茶店ソワレのマッチの箱の絵。
140吾輩は名無しである :01/10/27 00:35
>>139
わかんない
141アンデルセン:01/11/04 18:17
この人、出身地が僕と一緒なんだよな。
でも地元じゃあほとんど無視されてるね。文学館行ってもほんのちょっとしか
触れられてない。本人が地元の悪口言いまくってるからしゃあないか。
142アンデルセン:01/11/04 18:21
彼女は女性が嫌いなんですかね?三島が自決した時も変なこと言ってた
らしいし。
なんかいわゆるお耽美ホモ好き文学少女に分類されるようでいて、微妙に
違う気がする。レズビアン嫌悪とかあったし、たしか。
143吾輩は名無しである:01/11/04 18:56
いやだな、私はアンデルセンと同郷か……
144アンデルセン:01/11/04 19:02
>>143
そう言わずに! 空気はいいトコだよ☆
「妖女のように」にはあからさまに具体的な地名が出てきて、
現実の場所を知ってる者としては妙な気分になったもの。
145男一匹!:01/11/04 22:14
ということはアンデルセンの故郷は高知か・・・
146吾輩は名無しである:01/11/05 20:41
誰かあたりまえのことって読んだ?
147  :01/11/05 21:33
よんだけど、なにか?
148吾輩は名無しである:01/11/06 11:38
半端なくせにスノッブな臭みがすごい。
短編は完成度切れ味ともにだめ。
薄い。
149吾輩は名無しである:01/11/06 12:17
スノッブな臭みですか。確かに…
別に内実伴わなくていいですよ、
あのスタイルで虚勢だけ張っていれば十分でしょう。
私だけかもしれないですが、ダンディと思うのは。
とはいっても、飽きた…
150吾輩は名無しである:01/11/06 14:38
古典などを素材にするのはいいけど、扱い方が表面的過ぎる。もっとうまく料理してくれればいいんだけど。
初めて読んだの中学だけど、すごい馬鹿だなーと当時でも思った。
しかし思想などの意味の世界より表現などの感覚を重視していたのはいいと思うけど。
151吾輩は名無しである:01/11/06 14:48
なんだかトンチンカンで雑駁な意見だなぁ・・・
なんかもっとこう、ピンポイントでつぼを押さえた感想とかが聞きたいんだけど。
152吾輩は名無しである:01/11/06 15:03
中学で読んだのってなんて作品?
私はアマノンは駄目だと思ったね。怪奇掌編もかな。
読めなかったものじゃなかった。
反悲劇は、良かったよ。
表現より思想、なら高橋たか子かな。
誰か同時期の女流と比較してくれないかな。
153吾輩は名無しである:01/11/06 15:11
>読めなかったものじゃなかった

あはは、あなた日本語おかしいですね。
154吾輩は名無しである:01/11/06 15:11
>>151
卒論か何か書かれてるんですか?
155吾輩は名無しである:01/11/06 15:16
あ、すいません。間違えた。
読めたものじゃなかった、です。
アマノンなど、
二番煎じなのか?と思っただけで。
試みはわかるんですけど、
企画倒れみたいな。
156151:01/11/06 15:40
>>154
おお、それもいいかもね。タイトルは「倉橋作品における
神話的構造と『神』の起源」なんつって。ちょっとベタか…
157吾輩は名無しである:01/11/06 15:46
なんかこの人の名が出るだけで気恥ずかしい
158吾輩は名無しである:01/11/06 15:49
いやいや、なかなか結構だと思いますよ。
というタイトルからして、
反悲劇などは、倉橋由美子の作品の中でも、
興味持たれてるのではないかと推測しますが。
159150:01/11/06 16:18
>>152
悲しいことに怪奇掌編ですよ。
どこが馬鹿だと感じたかというと。
ヴァンピールの会の最初の行からして馬鹿。湘南という言葉の手垢にまみれた感じや蛍光のピンクや黄色のような安っぽさぺかぺか感。
皮肉な視点とかも感じたから、わざと狙って安っぽくして登場人物の俗物性をだそうとしてたのかともおもったけど。
どうもほかの部分の馬鹿さから総合して俗物は作者のほうだと結論しました。

さらに悲しいことに数年後馬鹿な兄弟がシュンポシオンを買ってきました。
怖いもの見たさで読んでみると程よいイヤゲさを耐えるのは快感でそのまま読み進めました。
しかし鼻持ちならいの会みたいのがでてくると、耐え切れず読むことを断念しました。
160150:01/11/06 17:02
↑変な文章すみません。文学板なのに。
161吾輩は名無しである:01/11/06 17:20
え、その二作ですか?
実は私もシュンポシオンは放棄しました。
俗物とはある意味いえる気がしますけど…
せめてパルタイ読んだら?
かつての前衛っぷりを見てみてみると
また感想も変わるのではないかと。
「パルタイの作者だし」「パルタイの作者だから」
と思って読む人も結構いるんじゃないかな。
162吾輩は名無しである:01/11/06 17:32
朝日新聞社で出した『あたりまえのこと』 いやぁー、痛快!

「小説は嘘で固まっていなければならない。(中略)嘘を書くことが
その正道なので、堂々とかぬけぬけとか巧みにとか、とにかく
嘘あるいはありうる話を書く以外のことは邪道に属する」
また、「自分の身の上話をすることで成り立っている小説」を「非小説」
と断じ、その理由を説いて言う。
「素顔で自分のことを語ってはなぜ小説にならないのか。それは何になる
よりも前に自慢話になってしまうからである。(中略)自分の母が実は娼婦
だったという類の打ち明け話も、その本質が自慢話である点において自分の
母が美人であったという話と変わるところはない。そういう話を純文学と
称して力をこめて書かれると、他人は挨拶に窮するのである」

花村萬月にでも聴かせてやりたいね〜。
163吾輩は名無しである:01/11/06 17:44
ふーん、まあ、読んで見よう。
でも倉橋由美子の言う事は、
むかしとそう変わらないようだね。
この本をあえて今出したのはなぜだろう
と思ってしまうな、むしろ私は。
164150:01/11/07 06:55
>>161
ひょっとしたらたまたま最悪の作品を読んでしまったのかもしれませんね。
でも保守的なのは得にならないのでパルタイ読んでみます。
いつ読めるかわからないけど。
165150:01/11/07 07:00
↑作者の作品の中でも最悪の作品という意味です。
166吾輩は名無しである:01/11/07 10:40
前衛ったって「かつての」感は
すごくあると思う。安保やら内ゲバやら
当時の流行ものを取り上げているし。
サルトルなんかに影響受けた
初期作品は観念小説だね。
女流の観点でそのスタイルが
新しいと言われた。
167吾輩は名無しである:01/11/08 13:10
すいません基本的なことを。
それにしても、だれかー。
倉橋由美子について語ろう〜
168吾輩は名無しである:01/11/09 00:02
>>162
ほんとに「あたりまえのこと」だよね!

あいたたた……タイトルからして痛すぎ。。。
169吾輩は名無しである:01/11/11 11:17
倉橋由美子には現代性はあるか?
170吾輩は名無しである:01/11/23 11:27
倉橋由美子は学生運動盛んな時期、それから距離を取る冷淡な知性を示すこと
によって「現代性」を獲得してきた。しかし学生運動が過ぎ去った今、何物からも
距離を取るすべがなくなってしまい、結果彼女の「異化作用」の効能は
効果を薄めてしまったような感もある・・・ 結局「アマノン国」も、「スミヤキスト」
も、「パルタイ」も、すべて同型の物語ではないのか?( とか言いつつスレ救出アゲ )
171吾輩は名無しである:01/11/23 15:37
「時代性」ならありすぎ。

流行に乗りすぎる(アンチとして腐す立場でも)ところと手癖の悪さで
今となってはつまらない二束三文の雑文書きに。
172吾輩は名無しである:01/11/23 15:39
雑文書きage
173吾輩は名無しである:01/11/23 19:32
>>170 答え返してくれてありがとう。
後期の桂子さんシリーズや幻想絵画館や、反悲劇もか?あの辺はどうですか。
批評すべき対象の失った、倉橋由美子は後期何をもって
小説(ロマン)の核としていたのか?
私には、スミヤキスト以降倉橋が前線から退いたというようにしか見えない。
それでいて、後期の作品が捨て置けないのです。
退くことでようやく倉橋由美子が何者かのアンチでない
倉橋の小説世界そのものを構築しはじめたように思える。
174吾輩は名無しである:01/11/25 09:59
スミヤキスト、までの倉橋のあり方でなく、
以後の倉橋に現代性はないか?と思ったわけですが。
175吾輩は名無しである:01/11/25 10:17
「時代性」という一過性のものでなく、「現代性」ですが。
読み継がれるか否かはそれにかかってるでしょう。
このスレ自体、そういえばこういう作家もいたねえ、
と懐かしむ世代の人ばかりなんでしょうか?
176吾輩は名無しである:01/11/25 17:07
>このスレ自体、そういえばこういう作家もいたねえ、
>と懐かしむ世代の人ばかりなんでしょうか?

思ってもないことを質問するでない。
177吾輩は名無しである:01/11/25 17:14
こういうバカ作家って海外で人気でそうだね。
178吾輩は名無しである:01/11/25 17:54
人肉って美味いのか?
179吾輩は名無しである :01/11/25 19:50
どっかのエッセイで編集者の評論本をめちゃくちゃにけなしてたから
嫌われてそうだし、実際女性的な感覚に忠実に書いていたような気が
する。男だったら政治的な人間関係もある程度は考えるでしょうに、
本当に死んでから再評価されそう。
俺の知っているなか今影響を受けたと言っているのは、
文壇の影響の少なさそうな松浦理英子ぐらいだしね。
180吾輩は名無しである:01/11/25 19:57
後期作品は前期作品に対する「いいわけ」と思えるのは私だけでしょうか。
または、彼女が「わたしのなかのかれへ」で言う「サル」に対しての「冷笑的な解説」とか?
181吾輩は名無しである:01/11/25 20:35
山田詠美によく似ているよ。
女のナルシストは質が悪い。
182吾輩は名無しである:01/11/25 20:40
ホントなんでバカさらしてるのって感じ。
183吾輩は名無しである:01/11/25 20:47
、、、好きだけどなあ。
184吾輩は名無しである:01/11/25 20:52
批判的な人は「倉橋なんて読んでないで○○を嫁!」ってヤツを
ついでに教えて逝ってくれたらいいのにね。

という私も、桂子さんシリーズはどうでもいいと思ってますが。
185吾輩は名無しである:01/11/25 21:09
ネタばれした後の澁澤龍彦みたいで痛い。
澁澤は早めにしぼんで良かったね。
186吾輩は名無しである:01/11/25 21:18
澁澤は、まあ、文学プロパーとしてはよく働いたよ。
だから、あれは澁澤マンセーさんが一方的に悪い。
倉橋は・・・どうなのかねぇ?
187吾輩は名無しである:01/11/25 21:54
>>176 このスレばかりじゃなく、今倉橋を積極的に
取り上げてる人っているんですか?過去の前衛って扱いでしょ?
>>179 死んでから?再評価されますかねえ…
それと笙野依子も確か影響を受けているはずですよ。
>>180 言い訳とはどういう意味?よくわからないが気になる。
説明して欲しいです。
>>183 私も好きなんだけどねえ…
>>185 ネタばれした後の澁澤?澁澤小説における
プレテクストの話でもしてるのかな?
もしそうなら、あなたの澁澤小説の理解が浅いだけですよ。
188吾輩は名無しである:01/11/25 21:58
>>184 桂子さんシリーズは私もどうでもいいんだが…
なぜ反悲劇が出てこないのだろう?
189185:01/11/25 22:27
>>187
は??

そのまんまの開発輸入のこと書いたが、悪いか?
それに私は澁澤を小説家とは認識していないから。気に障ったらごめんね。

でもエッセイ(というのか?)翻訳家としてはルール違反もいいところ。
澁澤の孫引きしたところはラテン語の誤訳がそのままになってるよ。
まあプレテクスト論持ち出すのなら、承知のうえだろうけれどもね。

…お大事にね。

あげ
190吾輩は名無しである:01/11/26 01:30
ろくに理解もせず誤解して、失礼なことを言ってしまって申し訳ないです。
渋澤の翻訳をただ受け入れるばかりの無知な読者で、全然誤訳の話は知りませんでした。
「ルール違反もいいところ」って澁澤が何をしたのか興味はありますが。
なんにしろすいませんでした。
191吾輩は名無しである:01/11/26 01:48
倉橋って、もはや論議する以前に通り過ぎてしまった感があるね。
余り非難したくないし、私はその現象を解説してみせるには余りに怠惰だ。
評価されていた、少なくとも人々の口の端に登ってた時代が懐かしくもある。
192まだあったかこのスレ:01/11/26 10:08
現代小説について文学的にどうのこうのは分からないので、
私は倉橋作品は全て色々な意味で冒険小説として読んで楽しんでいます。
因みに作品中たまに王維の詩が登場しますが、
王維の詩は読んでいるとけったくそわるい性格が出ていて嫌いです。
193180:01/11/26 20:45
あなたの小説は「現実」が描けていない
人間を描けていない

そう批判されたことへの「言い訳」という意味
194吾輩は名無しである:01/11/26 21:22
私には、倉橋由美子が「現実」的なものに
コンプレックスじみたものを持ってたとはあまり思えないのですが…
なにはともあれ構造がなってないという方向の批判などは、
自分のアンチロマンの限界として感じてたんじゃないかと思うけど、
多分…
195吾輩は名無しである:01/11/26 23:37
『反悲劇』いいね。
「桂子さんシリーズ」は風俗小説として大いに楽しんでいますが。
『あたりまえのこと』は、ムカッとする所多々あるんだけど、
ページめくっちゃったよ。マゾかな?
内容はどうでも、あそこまで断言の嵐だとエンタメだ(藁

澁澤龍彦は、わたしは小説家として認識してます。
小説のほうがずっといい。誤訳なんて大した問題か?

まあ、楽しきゃいいじゃん、の読者なので。。。
196185:01/11/27 01:15
>>187=190さん

こちらこそ失礼な言い回しごめんなさい。反省しています。

なお、澁澤のパクリ先は非常に多岐にわたっています。
邦訳された原著(?)で手元にあるのは次の通りです。

1.「妖術師 秘術師 錬金術師 の博物館」グリヨ・ド・ジブリ/林瑞枝訳/法政大学出版局/1986
2.「魔法 その歴史と正体」K・セリグマン/平田寛訳/人文書院/1991
3.「カバラとその象徴的表現」G・ショーレム/岡部・小岸訳/法政大学出版局

澁澤はこれらのネタ本から、自由自在にパクって
一連の手帳シリーズにまとめています。

なお、澁澤に先駆けて早稲田の教授(名前失念・故人)が翻訳しておられました。
この先生は原著の引用先(原典:原資料)も可能な限りあたってから
翻訳していたようです。

まあ学者じゃないんだから、と一蹴されそうですが。

あと、サルトル理解自体は倉橋よりも的確な印象があります。

倉橋無関係なので、さげ
197吾輩は名無しである:01/11/27 01:45
あれ、今さら澁澤=パクリ説ですか…?

澁澤が原著をまんま引用しながら自著を構成していることは、目にも明らかですゼ、親分。
俺が気付いたうちでも、魔法・魔術関係以外のジャンルにおいても、
はっきりと引用元の分かったものがいくつもあった(自分の脇に、ネタ元の洋書を発見!、みたいな体験)
けど、別に彼も黙って引用しているわけじゃないし、
その当時、所謂「学者」たちはこのような分野に見向きもしていなかったわけだから、
澁澤の功績は大きいと思うね。
あなたの批判は要は、「澁澤は紹介屋!」ってことでしょ? それだったらほとんどの
日本の外国文学研究者はみな紹介屋だし、あとはそこに自分なりの解釈をつけて紹介するか否かでしょ
俺は余計な解釈を含めないで、まさに自分の「手帳」にまとめるみたいにそれをまとめて出版した
澁澤のやり方もアリだと思った。というか、まとめかたがウマイ。
198吾輩は名無しである:01/11/27 13:24
>>195 倉橋は断言の嵐だね。ああいうのは結構ストレスがたまるが。
でもまあ、彼女は小説家であって、研究者じゃなし、
きちんと根拠を挙げて論述していく必要はないし、
倉橋ならではの独特の文体を楽しめばいいかと思う。
まあ、エンターテイメントっていうんですかね。
199吾輩は名無しである:01/11/27 17:28
>>196 ご丁寧に教えていただきありがとうございます。
200吾輩は名無しである:01/11/27 18:31
>>195>>198

「断言」することは、「私は○○が好き!文句言わせないぞ、ゴルア!」

と言っているのに過ぎない訳であって、それに共感するか趣味が悪いと
思うか、反応は両極だと思われます。

私は「何をいまさら…」と感じますが。
201吾輩は名無しである:01/11/27 22:26
>>200
いやいや、内容自体に共感するとか趣味が悪いとかの話でなくてね、
単にその語りっぷりを楽しもうってんですがね…?
まあ、それにしても今さらですが。
202200:01/11/28 00:02
>>201
ストーリーテラーとしては、実はほとんど進歩していないんじゃないのかな?

文体の変遷をたどっても、なんだかパクリからは脱皮しきれていない。
そもそもデビュー時の文体もパクリだし、突然アンチ・ロマン標榜してみせたかと思えば、
あげくの果てには旧仮名遣いへ回帰したり、古典のモチーフパクってみたり。

吉田健一のパクリの失敗作「シュンポシオン」の新潮文庫版の解説って
けっこう辛辣で楽しかったよ。「遅れてきた18C西欧貴族もしくは19Cブルジョワ」
だってさ。言い得て妙だね。

ただ貴族やブルジョワを気取るにしてはバックボーンがねえ。
特に音楽の趣味が悪すぎ。つうか西欧音楽自体を知らなさ過ぎる。

女流で長編書ける作家がいなかったからなんとかなっていたというのが
実情じゃないのかね?

でも、倉橋を腐しつつ読むのもいいかも知れないね。
「あっ、またトンデモ書いてる」ってね!
203吾輩は名無しである:01/12/04 20:04
まあとにかく、あげ。
204吾輩は名無しである:01/12/04 21:30
>>201に同感かな。
パクリっていうのは気にならないし
(というか全ての作品はだれかのパクリだと思うし。これも今更ですね)
音楽の趣味が、っていわれても、出てくる名前の音楽ってきいたことねーや(恥)
(デタラメの名前かいといてもいいな。)
ただいつもそういう反感買いそうな事をぐいぐいやってるところが
いさぎよかったように思う。
確かに女だったからって事はあるにしても。
女流で観念小説かけるのってあまりいないんじゃ。
205吾輩は名無しである:01/12/04 23:18
>観念小説

いいや。自分の趣味を開陳しているだけ。

アンチクリスト(カトリック)も標榜していたけれども
あれは、えっ、なにを今更って感じがしたよ。

とっくの昔に死文化して日本のカトリックの末端信者では
ほとんど知らないような典礼規定を持ち出すようなところは半可通丸出し。

勝ち誇るのはいっこうに構わないんだけど、誰に対してやってるのという
気がする。少なくとも創作家としてはいただけない。
206吾輩は名無しである:01/12/05 09:17
趣味を開陳はあるだろうが、とはいってもデビュー当初から中期くらいの作品は
やはり観念小説と呼べる種類のものでしょう。
スミヤキ以降自分の繭に閉じこもり始めて、
それで自分の趣味や生活に近い作品を作り始めるわけじゃない。
あれは、誰に対してやってるのというよりも、
世間か誰かへの批判だかの格好だけした、
単なる女性的な自己愛の一種と読んだ方がいいのでは?
でもそれはそれでよくあることだし、だから創作家として失格って
ほどの重要なものではないと思うが。他に批判するべき場所は色々あるし。
アンチキリストって、デビュー時にフランス文学にかぶれてた時に言ってたこと?
それともかなり後の作品でキリスト教を取り上げてた時に?
私は、決してアンチという言葉でキリスト教と
つながろうとはしてなかった気がする…。私が知らないだけかもしれんが。
207吾輩は名無しである:01/12/05 09:21
これで、あげ…られる?
208205:01/12/05 17:23
倉橋を読むとステレオタイプ化したキリスト教批判=西洋文明批判を
あちこちで感じ取れます。(「城の中の城」とかはモロ出しですね)
本人はアンチというよりも優雅に腐しているつもりでしょうが。

あと倉橋は西洋ブルジョワに思い入れがあるようですが、
趣味等、違和感ありあり。特に涜神のポーズは痛々しいくらいです。

王朝や漢籍等、古典への回帰は予見出来ましたし必然の結果でしょう。
そこが倉橋の限界なのです。人間倉橋の地も出すぎています。
209吾輩は名無しである:01/12/05 21:18
>>208 王朝や漢籍等、古典への回帰は予見出来ましたし必然の結果でしょう。
そこが倉橋の限界なのです。

「そこが倉橋の限界」とはつまりどういうことなのかな?
なぜ倉橋の古典回帰を限界とするのですか?わかるような気もするんだが...。
210吾輩は名無しである:01/12/06 15:41
暗い旅とかは?俺はあんまり観念小説とは読んでいないです。
聖少女なんかは楽しく読んだけどあれを観念小説として読む人は
いますかね。文章は上手いと思う、ある意味ではナルシズムを感じてしまう
人もいるのでしょうけど、会話の部分も文章のレベルに合わせて書こうと
するとああなってしまうのではないのでしょうか?別に俺は気にはならない。

観念としては閉じ込められてるという狭っ苦しさくらいしか感じない、
引きこもりたいのか、外にでたいのかもよく分からない、ただ変に
記号化しているだけでシンプルなものだと思うけど。
多分家族に問題があった人で母親が嫌いなんだろうなとしか思わない。
観念小説として倉橋由美子をつまらないというのは正しくないと思う。
211吾輩は名無しである:01/12/06 22:14
澁澤龍彦は倉橋を観念小説の名手と評してた。
女流であることが彼女のパラドックスとか...。
212吾輩は名無しである:01/12/14 20:29
age
213吾輩は名無しである:01/12/15 14:31
AGE
214吾輩は名無しである:01/12/19 15:07
山手線で紫のしわくちゃのダッフルコート着た背の小さい女が
スミヤキスト読んでてキモかった。
215吾輩は名無しである:01/12/19 17:31
>>214
ワラタ
216吾輩は名無しである:01/12/19 19:37
>>214彼女は貴族です
217アンデルセン ◆2APbpPjg :01/12/26 16:41
「暗い旅」に於ける作者のフランス文学への造詣の深さには
ひたすら脱帽するしかないです。
218アンデルセン ◆2APbpPjg :01/12/26 16:44
とりあえず
「まだ発見されない小説を求めて」ってフレーズはダサダサだと思う。
219吾輩は名無しである:01/12/28 23:57
え、「シュンポシン」パクリ?ショック…
元ネタってなにか出版とかされたものがあって
読めたりするんですか?できたら読んでみたいんですが。
220吾輩は名無しである:02/01/11 00:25
文章の天才。ひたすら文だけを読め、そんな感じだなと思う。
221吾輩は名無しである:02/02/07 10:56
『交歓』は昔「上流階級の生活を描いた内容空疎、ペダンチスムの垂れ流し小説」
というような評を読み、覗き趣味的興味を持ちました。でも絶版のようで、古本屋
でみつけ読みましたくだらん、という感はおさえられません。
しかし、実は作品というより、登場人物のメンタリティーが、くだらん、という感じが
したのかも。こういう人達は実在するだろうし、そういう世界を描くことには成功してる、というのが
結論。ただ、そういう世界への批評性は欠けているので、それを耐えがたい欠点というひともいるでしょう。
222age:02/02/09 05:20
age
223吾輩は名無しである:02/03/05 23:16
age
224吾輩は名無しである:02/03/10 13:30
age
225密室博士:02/03/10 13:45
>>217
そうかな?? 単なるビュトールのパクリじゃないの? それも翻訳の。
とはいうものの、自分もフランス文学には全然造詣深くないので、どのへんが
「造詣深い」のか、解説してくれると嬉しいぞ。

とはいうものの、「暗い旅」は感性がういういしく、後期倉橋のナニサマ感が
あまり表面化してないので、まあ読めるほうだ。
ちなみに個人的ベストオブ倉橋は「反悲劇」。
226吾輩は名無しである:02/03/10 14:03
私は、言葉=物語に期待をしていない小説家という点のみで倉橋を評価をしている。
倉橋の書く物語はあくまで「反」小説であり、既に書かれている、書かれてしまった
物語と対称の位置にある。物語るという行為自身がもう他の物語の存在を抜きにして
語れないということを明示している倉橋の「物語」は、また単独では意味を
持ち得ないという弱みもあると考える。
227吾輩は名無しである:02/03/10 14:20
>単独では意味を持ち得ない

じゃあ何と一緒だといみをもちえるのか対応表をお願いします。
228226:02/03/10 16:26
>>227 「毒舌」にはその言葉を投げつける「相手」が必要です。
倉橋の「物語」もまた「反」小説足り得るために、素朴に物語られる
「物語」を必要としているのだと考えます。
「物語」を成り立たせている言外の約束事である「ロマン」を
裏向きに利用している倉橋の作品群は、読者に他の作品を読んでいること
つまりある種の「教養」を要求しています。
229227:02/03/10 16:36
たまたまいました(笑)
要するにお約束をどう踏み外すかってことですか?
もしそうだとすると物凄く些末な作品でしかなくなると思います。
価値が一層下がります。
それが本来の姿だというなら仕方ありませんが。
230 ◆JMpF4poQ :02/03/14 16:58
私の通ってた高校の卒業生です。
高知県の進学校(いちおう、県内ではトップ)なのですが、
やはり、進学校での環境が、彼女を衒学スノッブにさせたんじゃないか、
とも思えます。

ちなみに、この高校出身の他の作家は、
バンドウマサコ、なんてのもいます。
231名無しさん:02/03/14 20:19
おすすめは何でしょうか?
できれば小説で。
まだこの人の作品は読んだことはありません。
232吾輩は名無しである:02/03/14 20:28
>>231
スレ読んで訊いてんのか?
233吾輩は名無しである:02/03/15 01:59
>>231 「パルタイ」にしなさい。
234吾輩は名無しである:02/03/15 17:25
>>230
荒地で思春期を過ごしたことによる反動形成が,嫌味たらたらな一連のスノッブものに結実したのですよ。
235 :02/03/21 17:21
よもつひらさか往還って読んだことある人いますか。
ぼくはその存在を初めて知ったんですけど、読んだことある人は
どんな感じか教えてつかあさい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062110873/ref=sr_aps_d_1_1/250-0517845-7101808
236 :02/03/22 03:54
「ビッグOとの出会い」のあとがきには驚いた
あれは本文・原文に対する暴力では?
237我輩は名無しである:02/03/25 20:40
>>235
怪しげなカクテルを小道具に、幽界・仙境を自在に
かけまわるお話です。
短編だから軽い気持ちですいすいいっちゃいます。
たとえるなら、水のごとく淡麗なお酒といったところでしょうか。
バー「くらはし」のカクテルに、目新しいレシピは加わっていない
んですけれども、俺の飲む酒は決まってるんだ、という方になら
お勧めでしょう。
私の好きなカクテルは「マルガリータ」です。
238吾輩は名無しである:02/03/26 16:53
>>235
書店にあったよ。

239吾輩は名無しである:02/04/11 12:05
age
240吾輩は名無しである:02/04/28 17:31
age
241文学通気取り:02/05/03 14:20
「パルタイ」って読んでる途中からなんかぐにゅぐにゅ
したもの掴んでるみたいで...という思い出がある。
242吾輩は名無しである:02/05/03 15:28
顔がおばんくさいから作品もつまらないんだろう。
スミヤキの冒頭だけよんだけどかふかのぱくりっぽいし。
たいしたことないさっか。よむかちないy
243Y.S.:02/05/03 15:41
だめになったぼくをみて
きみもびっくりしただろう
244吾輩は名無しである:02/05/03 18:25
「雑人撲殺週間」は読んだかい? 2ちゃんぽくておもしろいぞ。
245文学通気取り:02/05/03 19:03
>244
「雑人撲殺週間」も「パルタイ」と同じ新潮文庫に収録
されてたね。これも生臭い印象だった。おぇ!いやな感覚じゃのぉ
246244:02/05/03 20:38
>>245 「雑人」たちが諦めちゃってるのが、なんか2ちゃんぽいなぁ
と思ったんだけど。
247吾輩は名無しである:02/05/05 02:43
私は「雑人撲滅週間」というタイトルに惹かれて
倉橋由美子を読みはじめました(高校生の頃)。
248吾輩は名無しである:02/05/05 03:23
「蠍たち」(大昔の角川文庫所収)あたりの時期は
元気があって良かったが。

だいたい全作品読んだ筈なのだが、もうほとんど忘れている。
もう毒っ気がなくなってしまっていて、
この人も歳なのだからしょうがないとはいえ。

その結果、この間、単行本近作は十冊ぐらいまとめて
ヤフーオークションで売り払ってしまったよ。

>>225
関係ないが、
ビュトールの「時間割」はなんだかよくわからないながら
素晴らしかったと思う。(読解力のない漏れだ。)
福永武彦の「死の島」のような時分割ハッシング・ストーリー。
249吾輩は名無しである:02/05/05 21:48
俺は「シュンポシオン」が到達点だと思う。個人的に、軋轢のない、周りに
嫌な奴がいない人間関係が戦禍の予感のなかで展開されている。
人それぞれの資質はあるから気に入らない方もいるかもいれないが。
250吾輩は名無しである:02/05/07 19:33
>>249
倉橋嫌いな訳じゃないけど「シュンポシオン」は一番の駄作だと思うよ。
今じゃパクリのネタ(吉田健一)に気がつかない人のほうが多いのかも。

どーでもいいんだけど、チェンバロ奏者がルバートかけるのを
リズム感が悪いから嫌いとか平気で書けちゃう人だから音楽ネタは眉唾もの。
251吾輩は名無しである:02/05/08 01:20
好みの違いだね。
俺は生臭みがなくて好きなのだが。
吉田さんの影響をネガティブに捉えるのは福田氏あたりの見解かな。
252250:02/05/11 00:13
>>251
あれは"影響"って範疇を超えているし、オマージュですらない。
あーいうのを世間一般ではパクリって言うんじゃないのかな〜?

それに半可通の知識を臆面もなく披露するのはどうかな〜?
俺はたまたまクラヲタだったから音楽ネタがおかしいのに気がついたけどさ。

あとは、引用してある当時の流行思想(のターム)は「ユリイカ」から拾ってきている。
原著を当たっている形跡がない。あれじゃカタログ以下だよ。
253吾輩は名無しである:02/05/17 00:48
いまポポイ読んでるけど、面白いね。
こないだブコフで文庫100円で買ったの。
あと清祥所、アマノン国王喚起も文庫で買ったの。珍しいage
254吾輩は名無しである:02/05/17 01:00
255吾輩は名無しである :02/05/17 01:04
平成五年の「交歓」が絶版だからね。
ちなみに私は倉橋作品を19冊持っています。
256吾輩は名無しである:02/05/17 02:04
>>255
新潮文庫の倉橋作品は延べ16冊だよね?

あと『婚約』って持ってるんだけど新潮文庫で一番古い?
257吾輩は名無しである:02/05/17 02:47
新潮社の『全作品』が揃いで3000円くらいで古本屋に出てるよ。
258吾輩は名無しである:02/05/17 04:02
明治だよ! 
259255:02/05/18 03:09
>>256
新潮文庫で最初に出たのは『婚約』ですね。昭和46年。
今日新潮文庫の目録見たら「パルタイ」と「残酷童話」だけだね、現行。
新潮だと赤川次郎の1/17だよ、まったく。
桂子さんシリーズも、刊行自体順序が時系列じゃないのに
なかなか揃わなくてわけわかんなかったな、たしか。
260吾輩は名無しである :02/05/20 00:26
「ポポイ」はもっと長くても良かったんじゃないかと思う。
慧君をもっと出して欲しかった。
261吾輩は名無しである:02/05/31 19:43
age
262吾輩は名無しである:02/06/01 06:22
age
263吾輩は名無しである:02/06/04 00:35
あ・げ!
264吾輩は名無しである:02/06/05 00:30
>>260
あれは長さが決められていた連載だったからね。
あのシリーズ、もう続編でないのかな。
265目撃談:02/06/05 00:34
パルタイ、駒場の部室にあった。
266吾輩は名無しである:02/06/05 00:42
>”駒場”の部室にあった。

嫌味ですね。
267吾輩は名無しである :02/06/05 00:48
厭味ですね。
>>265は故郷の星なんだろうね。人生今のところ大成功だね。
よかったね。
これからも無神経に生きていってください。
応援しています。
268黄泉平坂:02/06/11 10:54
おやま、こんなスレが。
若い頃からの倉橋読みです。
桂子さんシリーズでは文章の見事さ意外ではやや失望気味
でしたけど、最新刊『よもつひらさか往還』では久しぶりに
すこし萌えました。
本当の老いの時期を迎えて、もう一度書こうとする意欲が
戻ってきていることを感じさせられました。

なんか、スレも旬を過ぎてる感じで残念だが。
269吾輩は名無しである:02/06/11 11:46
>>243
あの子はまだ元気かい?
昔のはなしだね。
270吾輩は名無しである :02/06/11 14:43
サントリーの宣伝臭がするので、ちと残念。
あたりまえなんだけど。
271いざなみ:02/06/15 23:36
わたしのしょばを使っておいて、随分と新しい人ばかりお書きなんだねぇ。
272吾輩は名無しである
スミヤキストのサビヤが院長を剃毛するシーンで抜いたよハアハア
どうせならサビヤが剃毛されれれればよかったと思うハアハア
でも雑民のようじょの写真もいいよねハアハア