1 :
鼻毛:
芥川でお勧めの作品ある?
俺は芥川で初めて読んだ「トロッコ」だね、
芥川のあまりの天才ぶりに身震いしちゃったよ。
2 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 00:20
そりゃあ、アンタ、「地獄変」でしょう。
3 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 00:22
「河童」が好き。
4 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 00:36
朱儒の言葉だっけ?それがいいや。
5 :
JPB:2001/05/09(水) 00:38
「蜃気楼」
「杜子春」
おっかさ〜〜〜〜ん!
7 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 04:05
「大導寺信輔の半生」がいいよー。
8 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 04:06
「芋粥」がすきだー。
9 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 10:19
未発表原稿だけど「VITA SEXUALIS」。要は芥川が性に目覚め
た頃の回想なんだけど、友達(男)を強姦しようとして未遂
に終わったりとか、笑撃的内容です。
10 :
吾輩は名無しである :2001/05/09(水) 10:27
私は芥川が結婚前の奥さん(文ちゃん)に宛てたラブレター
を読んで芥川っていい人だ〜?。と思ったけど、最近読み返し
たら、嘘臭い美辞麗句を並べたスケコマシ文に思えた。
11 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 11:10
「歯車」。なんとなく好き。
12 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 11:19
「舞踏会」がいい。
13 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 11:36
髪の長い男性が、犬を3匹連れて、健闘する短編がいい。
14 :
吾輩は名無しである :2001/05/09(水) 12:23
>>13 「犬と笛」ですね。ワンちゃんの名前が「嗅げ」「飛べ」「噛め」
なのが実に分かりやすくて良。
15 :
吾輩は名無しである :2001/05/09(水) 12:53
意外に「羅生門」「鼻」って人気がないね。
私はダントツで「蜜柑」を推します!
16 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 13:53
やっぱ「薮の中」はハズせまい。
17 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 14:06
>4
シュジュのシュの字は朱に人偏の「侏」っす。細かいことだけど・・・
ワシは「闇中問答」がエエなあ、特にラストが。
19 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 15:43
「きりしとほろ上人伝」
文末の「おじゃる」が、かわいい。
21 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 17:38
のみならず「或阿呆の一生」はラリラリで佳い。
22 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 17:55
映画にもなった「南京の基督」。読後感は人にもよると思うが、
娼婦の貧しい生活や性病を扱っているのに、どことなく清潔感
が漂っているところが芥川っぽい。
23 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 18:26
芥川の作品はパクリとはいわないのですか?
要は古今東西の文献から題材を探してるわけでしょ?
24 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 18:48
>23
料理の仕方によるのではないかと思われ。
25 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 22:52
何気に国民文学と化した「羅生門」に愛の手を!
26 :
吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 13:43
芥川が主人公の一人として登場する久世光彦の小説『蕭々館日録』
(中央公論)が本日刊行。記念age。
27 :
吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 14:18
28 :
吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 14:27
芋粥だね。鼻のやわらかそうな描写に、芥川の凄さを見た。
30 :
吾輩は名無しである :2001/05/10(木) 15:31
「猿蟹合戦」と「桃太郎」。
太宰治の「お伽草紙」にこの2編を加えれば素敵に知的な新釈
お伽話集が完成することでありませう。
31 :
吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 17:09
文体模写スレより。
342 名前:或毒蟲の一生 投稿日:2001/01/18(木) 20:46
一 時代
それは或寝臺の上だつた。三十歳の彼は悪夢から目醒めると、腹部にかけた
西洋風の掛蒲團に氣附き、彼は固い甲殻の背中を下にしてちょつとばかり頭を擡げ、
わが身を探してゐた。膨らんだ腹、弓形の固い節、か細い脚、腹の白い斑點……
そのうちに彼はわが身が毒蟲になつてゐるのを覺つた。しかし彼は部屋の中を
熱心に見探つてゐた。四方の壁、毛織物の商品見本、雑誌から切り抜いた繪、
窓のトタン板、……
彼は驚愕と戰ひながら、職場にある自分の姿を想像して行つた。が、運命はおのづから
もの憂い影の中に沈みはじめた。彼はとうとう根氣も盡き、寝臺を下りようとした。
すると何時もは右側を下にして寝てゐたのだが、今のやうな身の上になつては、どんなに
力をこめても體がゆれるばかりでそれは叶はなかつた。彼は寝臺の上に佇んだまま、
箪笥の上にかちかち鳴つてゐる目覺し時計を見上げた。針は妙に遅かつた。のみならず
如何にも遅刻らしかつた。
「人生は一行のカフカにも若かない」
彼は暫く寝臺の上からかう云ふ自分を見下ろしてゐた。……
32 :
R:2001/05/10(木) 17:52
>23
芥川は母親からの狂気の遺伝を恐れていて、
自分の作品からその兆候が現れるのを避けるため
他人の文献から題材を求めたと聞いた事がある。
(ほんとかどうかは知らん)
33 :
吾輩は名無しであ:2001/05/10(木) 23:49
「雛」。泣ける(;_;)
34 :
はまむぎ:2001/05/11(金) 00:18
JPBさんと一緒で
「蜃気楼」
何度か原稿用紙に写したり
35 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 03:20
「秋」
不思議な自然さと流露感をもつ
恋愛小説。
36 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 09:12
「好色」
最後にはストーカーになるいかれ方がいい。
37 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 09:49
地味だけど、「蜜柑」
38 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 14:24
「好色」
最後はスカトロに走るいかれ方がいい。
39 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 18:01
好色は谷崎も題材にしてるよ。
少々滋幹の母で。
40 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 19:06
41 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 20:44
>>40 一応、侍従を諦めるために盗んだんだから、中身を改めてそっと
こう呟いたことでしょう。
「悲劇とはみずから羞ずる所業を敢えてしなければならないことである。
故に万人に共通する悲劇は排泄作用を行う事である。」
「侏儒の言葉 悲劇」より
42 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 20:47
そもそもあの発狂した母親は本当に龍之介の実母だったのかな?
色々異説を聞くんだけど。
43 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 20:52
「好色」。初出では「大便」という表現が単行本収録時「糞」に
直されてるけど…その変更にどんな意味があるのか教えて下さい。
>>42 確かに、女中・横尾その説、伯母・フキ説、あたりがあるね。
前者は年齢的に合わないってことで現在は否定されてます。
それとは別に、芥川がどう思ってたかという問題もあるでし
ょう。仮に発狂した母が実の母でなくても、芥川がそう信じ
ていれば、やはり遺伝を恐れたろうし。
45 :
吾輩は名なしである:2001/05/11(金) 21:03
僕は「手巾」が好きだ。ハンカチーフなんていうのは ダメ・ダメ
46 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 21:11
うーん、佐藤春夫が芥川葬儀の際、棺桶に入れられた臍の緒に全然知らない女の名前が書いてあるのを
見た、とか言ってたらしいんだよね。
まあ、本人の人格に問題があるので(藁)あまり信用されてないんだけど。
47 :
禁断の名無しさん:2001/05/11(金) 21:51
やっぱり「舞踏会」じゃないかしらー。ガウジャスよねー。
48 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 22:00
ヴィのやうな花火age
49 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 22:07
「秋」だったか、あれ面白い
50 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 22:12
「海のほとり」。ジンゲジという言葉が妙に忘れられん。
51 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 22:51
「あばばばば」。いや、タイトルが面白いかな、と。
52 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 22:54
秋はおもしろい!
読後感が猛烈に虚しい!
53 :
49:2001/05/11(金) 23:06
>52
ねー。
54 :
吾輩は名無しである :2001/05/11(金) 23:13
「舞踏会」にしろ「秋」にしろ、芥川って秋の寂しさを描くのが
異様に上手い作家だよね。
55 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 23:34
秋と言えば「戯作三昧」も時期設定は秋だったような?
56 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 23:43
「あば×4」どんな話でしたっけ読んだはずだがおもいだせない…
57 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 23:49
>1
トロッコ教科書で読んだような。好き。
トロッコがよかったってひとには
他にどんなのが向きますかね??芥川にほのぼの作品…
58 :
吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 23:52
59 :
吾輩は名無しである 投:2001/05/11(金) 23:54
>>56 芥川の横須賀海軍機関学校教員時代のお話。いつも買い物に
いく店の娘が、最初は人前に出るとに顔を赤らめるような娘
だったのに、いざ子供が生まれたら、人目も気にせず「あば
ばばばば!」とやるような度胸のいい母親になってて驚いた、
みたいな話。ちなみに「あば×5」。
60 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 00:08
>59
おもいだしたにゃー。「ば」ひとつ足らんかったですか、失敬!
61 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 01:26
「お富の貞操」なんかも好きだなぁ。
ええ?やっちゃうの?とか思いつつ読んでいた厨房な私。
最後の落ちも何となく好きだし。
62 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 02:23
ここでは「蜘蛛の糸」は人気ないね。
63 :
偽金子光晴:2001/05/12(土) 02:33
「蜘蛛の糸」は小松左京の傑作パロディがあって、
「あのときカンダダが叫ばないで、地獄の亡者がみんな極楽に登頂成功したら
オシャカサマはどうすんの?」という話になっていたのが忘れられません。
64 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 02:44
「将軍」。伏せ字だらけなので想像力が刺激されるヨ!
65 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 02:46
雲が重量オーバーでお釈迦様ともども地獄行き。
あ。蜘蛛の糸ってさ、天国=雲の上ってのにもかけてるのかな?
んなわけないか。
『或阿呆の一生』が自分と被るので好きだな。
あのダメダメさ加減で読んでてちょっと救われる。
実は最初読んだ時は自分も死のうかと思ったんだけど。(w
『蜘蛛の糸』もいいと思うけど基本過ぎてあげないのかな。
あれって小学生の頃に文学よりも何となく説教臭い感じがした記憶が。
67 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 09:40
kappaと発音して下さい。
68 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 11:54
誰か「邪宗門」の続きを書いてくれ〜〜!気になる。
69 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 18:21
>>68 姫が邪宗門に改宗し、法師と共に去りぬ。以上。
70 :
68:2001/05/12(土) 18:30
>>69 …フ〜すっきりした。…でも人生の目標を失ったかのようなこの
空虚感はなんだ…。とりあえず、目標達成してもつまらないよね
3部作「鼻」「芋粥」「或日の大石内蔵之助」でも読もう。
71 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 19:21
>>70 「地獄変」の良秀の自殺の理由に諸説あり、芸術の完成のために娘
を結果的に殺す事になったことへの贖罪という説と、至高の作品を
生み出してしまい後は芸術家としてすべきことがないので自殺した
と言う説がある。
後者だとすれば、これまた目標を達成した者が味わう虚無、という
モチーフを持った一編ということになる。
72 :
カンダタ:2001/05/12(土) 21:02
蜘蛛の糸にすがりついて登っても登っても、極楽は遠い。手もくたびれてきた。これなら地獄にいたほうがマシだ。地獄にあと2,3年も住めば格別の苦しみを感じなくなるはずである。
73 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 21:49
>>72 ああ「侏儒の言葉/地獄」にそんなことが書いてあったね。晩年
の芥川が「蜘蛛の糸」を書いてたら、そんなオチになってそう。
74 :
匿名希望:2001/05/12(土) 22:44
文学的な評価は高くないんでしょうが、「西方の人」「続西方の人」
が好きです。「クリスト教はクリスト自身も実行することのできなかった
、逆説の多い詩的宗教である」。
75 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 22:49
発表当時は無茶苦茶評判が良く、今でも評価が高いところ
では高い「一塊の土」はどう?俺は…う〜ん…。
76 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/05/12(土) 22:54
>74.
たしかに、アホリズムはうまいよね。
ひっきょうアホリストにすぎない・・・
77 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/05/12(土) 22:56
芥川は、人生はボードレールの一行に過ぎない、といいながら、結局人生に負けた、
といった白鳥に一票。
78 :
提供:名無しさん:2001/05/12(土) 23:33
地獄変の殿様が出てて最後に陰陽道合戦みたいな展開になるところで未完のやつって
なんていうんだっけ? 途中から妙に読み物チックになったのが気になった。
79 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 23:36
>76
アホってゆーなーーーー!!!(w
80 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 23:56
81 :
西方の名無し:2001/05/13(日) 00:42
昔「邪宗門」も「羅生門」と同じように門の名前だと思っていた。
82 :
吾輩は名無しである :2001/05/13(日) 22:51
マッポンというあだなの教師が出て来る小説だか随筆だかって何?
83 :
吾輩は名無しである:2001/05/13(日) 23:10
84 :
吾輩は名無しである :2001/05/13(日) 23:33
「舞踏会」
これ読んでたら舞踏会のビジュアルが思い浮かんだ。ただし私の
脳内の来賓客達は全員「スコーン、スコーン、小池家スコーン」
のリズムでダンスしてた(鬱)。
85 :
84:2001/05/13(日) 23:35
小池家→小池屋。本当は伏せ字にすべきだったのかな?
86 :
文反古:2001/05/14(月) 01:32
芥川龍之介と来た日には大莫迦だわ!
87 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 01:37
いままで少なからず本を読んできたが、芥川の良さが全く理解できない。
88 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 05:44
晩年の作品。
89 :
或声:2001/05/14(月) 10:06
お前は何という下等な奴だ。
90 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 12:05
MENSURA ZOILI。芥川の作品が新聞の文芸欄でコケにされたことへの怒り
を諷刺小説にしたものだけど、そういう事情を知らなくても芥川がキレ
て書いているのが伝わる。特にオチの変な言い訳が好き。
91 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 12:44
「不思議な島」を読んだ時、以前に読んだような気がしていたが、その「MENSURA ZOILI」と酷似していたためらしい。
92 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 13:40
おう、「ろおれんぞ」は女ぢや。「ろおれんぞ」は女ぢや。
93 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 16:58
ぜんチンないぐはチンポが大きかった。だがひょんなことから
小さくなった。ある朝起きたらまたでかくなってた。メデタシ
メデタシ。
94 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 21:46
「魔術」。谷崎ワールドと芥川ワールドのフュージョン!
95 :
吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 22:49
河童、或る阿呆の一生、が別格に感じる。
96 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 01:20
秋、蜃気楼、点鬼簿、玄鶴山房、歯車。
97 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 01:29
芥川って天才!?
どこが?
パクリネタを平気で使うような奴でしょう?
98 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 01:37
>>97 まったく同感・・・なんだけど、でも、開き直ってて
それはそれでいいんじゃないかな?(澁澤龍彦とかもそうだけど)
ウンザリするような紋切り型ストーリーより
素性が明らかな分、まあ気が楽っつーか。
99 :
吾輩は名無しである :2001/05/16(水) 11:50
>>97 芥川も太宰も(違いは色々あるにせよ)0からお話を構築すると言うより、
何かをベースにして書くタイプの作家だった(私小説は事実がベース)。
そして、その加工や仕上げ(文章表現)はまさしく天才の仕事だった。
それはそれで良いのではないだろうか?
100 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 12:06
玄鶴山房って、批評家や作家筋には概ね好評だが、自分は
あまりその良さが理解できない。あの陰鬱さが良いの?
101 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 12:26
南京の基督に一票。
映画もよかった
>>97 その勢いでシェークスピアやモリエールも否定するのか?
それにそんなことを突詰めると本当の創作なんてほとんどありえないYO!
103 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 23:00
そうそう。「西方の人」のクリストだって、古い炎に新しい薪を加えるとあるでしょ。
104 :
吾輩は名無しである:2001/05/18(金) 00:03
>97
そういう事言うのは自分の阿呆さ加減をさらすからお止めね
少しは古典でも学んだら?
本歌どりはパクリでいけないかね?
本歌に敬意を払いつつ、そのイメージをとりいれつつ、
作者の新しみを加味して少し別の世界を目指す
それも文芸でしょう?というか少し前まではそれが本流だったね
物語の本質などと言うものはもう西はギリシャ神話と東は源氏物語に
全て出ているんだからさ
個性だの斬新さだのの観念こそ近代の輸入物でうさん臭い
105 :
吾輩は名無しである :2001/05/18(金) 23:03
往生絵巻に一票を投じてみる。
106 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 17:04
歯車
107 :
湘南ぼ〜い:2001/05/20(日) 17:10
蜃気楼、いいっスよ。
108 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 22:25
庭
109 :
吾輩は名なしである:2001/05/20(日) 22:55
めくらの亀が太平洋で流木に出会う話。
110 :
吾輩は名なしである:2001/05/20(日) 23:09
確率的は無理。
111 :
ツネコ:2001/05/21(月) 01:01
歯車。芥川の遺書的な作品ってきいたんですけど。
おすすめ。
112 :
吾輩は名なしである:2001/05/21(月) 09:32
>>109 そんな芥川作品あったっけ?あったら読みて〜
113 :
吾輩は名なしである:2001/05/21(月) 10:34
>>112 そういう話じゃないが、今昔物語の巻19には海に落ちて亀に助けられる話ならあるよ。
しかしめくらの亀が流木と出会ってどうなるっちゅう話だね(藁
114 :
KZ:2001/05/21(月) 18:00
私はなんと言ってもアグニの火!!
あの皮肉屋(←ちょっと言い過ぎ?)の芥川が書いた「児童文学」だよ
115 :
吾輩は馬鹿である :2001/05/21(月) 18:59
アグニを盗め!は山田正紀。
メギドの火はつのだじろうのトンデモ漫画。
アグニの神は芥川龍之介。
116 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 19:45
南京の基督、蜜柑。
大好き。
117 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 20:56
>>116 そういうアナタは映画「南京の基督」を見ましょう。
「蜜柑」の要素もコッソリ入っていますよ。
118 :
吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 05:17
どうしても1作なら、河童。
王朝ものなら、藪の中。「羅生門」という映画のほうがもっと好きだが。
でも、彼の作品って、読んで心温まるものが、少ない。薄笑いと皮肉に満ちている。残念。
119 :
吾輩は名なしである:2001/05/29(火) 23:53
夢=人を殺したかしら
ええでええで
120 :
吾輩は名なしである:2001/05/30(水) 09:57
「人を殺したかしら?」は正宗白鳥「人を殺したが」のパクリ!
…と、読み比べてもいないのに言ってみる。
121 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 00:31
ガイシュツだけど、「一塊の土」すきだな。
122 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 13:33
「妖婆」。高校のとき読んだなかでいちばん印象的だった。
いま読んだらどうかわからんが。
123 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 14:36
「奇遇」と「或る恋愛小説」はどうですか。
あと今さらだけど9の「VITA SEXUALIS」は鴎外では?
124 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 11:31
>123
未定稿集にあるよ。少年の、性への関心みたいな断片。
125 :
吾輩は名無しである :2001/06/01(金) 14:41
「妙な話」。もう一工夫欲しいタイトルがラブリー?。
126 :
吾輩は名無しである:2001/06/01(金) 17:14
さまよえるユダヤ人(漢字忘れた、猶太?)に一票
小説というよりは随筆風の短編
既存の書物のほんの一行を、芥川流の味付けで料理
ロマンだ。
127 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 18:14
「赤い帽子の女」につきる。
128 :
>127:2001/06/03(日) 18:27
「赤い帽子の女」は、芥川作だと噂されたまま
今日まで伝わっているが、ちがうよ、ぜったい。
同じ内容を書くとしても、芥川ならもっと巧いはず。
文体が、全然芥川じゃない、偽物だと思う。
(本物説の方おられたら、レスきぼんぬ。あ、)
(でも文学板じゃまずいかな?)
129 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 19:40
「赤い帽子の女」が気になる人はここにアクセス!
ttp://www.webshincho.com/akaiboshi/index.html 否定の論拠として、芥川は舞台となるベルリンへ行ったことが
ないのにベルリンの描写が比較的正確、あと芥川にしては文章
が稚拙、が挙げられる。海野弘はベルリン滞在経験のある秦豊
吉説を出してて、結構説得力あり。文章は…まぁ上記アドレス
を見てみて。
因みにこの作品は映画化されてるけど(成人指定)、芥川原作
かも、ということで「或阿呆の一生」だか「侏儒の言葉」だか
が作中に引用されてます。
130 :
129:2001/06/03(日) 19:43
「否定の論拠として」というのは芥川作者説の否定の論拠、という
意味ですよん。
131 :
吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 22:24
「人生は落丁の多い書物に似ている。一部を成すとは称し難い。
しかしとにかく一部を成している」
えぇわ・・。
132 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 00:04
「河童」好き。
女に抱きつかれると鼻が落ちるなんて
よっぽど梅毒が怖かったんだなあ。
134 :
名無しのオプ:
西方の人、続西方の人
かえって信仰のある人の方が抵抗を感じるのかな