ヘンリーミラー「南回帰線」

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219吾輩は名無しである:01/11/23 00:06
>>218
去年だか一昨年だか、たぶん上記書の再刊かな?出てたよ。
220吾輩は名無しである:01/11/26 12:03
ixionさんはどこに?
221吾輩は名無しである:01/11/26 12:22
 そういえば、吉行の淳ちゃんが訳した、
ヘンリー・ミラーの作品ありましたよね?
あれ何だっけ?
なんか、「精神的な血縁」とか言ってたなぁ・・・
222いんちき信吉:01/11/26 16:27
久しぶりです。いんちき信吉です。

>彼は観念としてアメリカを無垢なる
(つまりアホウな)ものとして捉え、それに対してこの部分では
ヨーロッパを置いて「文明の荒廃」を語っています。これに限らず、
ミラーはどうも何かしらの「汚辱」や「堕落」を神聖視しているところ
があるように思います。確かに、現代に生きる人間はその底辺に「荒廃」
を受け入れている、なんてのは分かりやすかったりしますが、俺が
『北…』と『南…』であまり気に入らないのはこういう部分です。

ううむ、汚辱や堕落を神聖視という面は確かにありますね。
特に「北回帰線」がそうかもしれないです。

でも、汚辱や堕落といった汚いものは、文明の一面でもあるのではないでしょうか。
「文明とは、麻薬、アルコール、戦争の道具、売春、機械及び機械の奴隷、低賃金、
粗食、悪趣味、監獄、感化院、精神病院、離婚、背教、野蛮なスポーツ、自殺、
幼児殺し、映画、いかさま、扇動、ストライキ、ロックアウト、革命、一揆、
植民地政策、電気椅子、断頭台、サボタージュ、洪水、飢饉、病気、ギャング、
金満家、競馬、ファッションショー、プードル犬、唐犬、シャム猫、コンドーム、
ペッサリー、梅毒、淋病、狂気、神経症、等々」
ミラーにとって、文明は機械的なものであるというのが基本的な認識かも
しれないですが、文明は実は堕落しているという形で文明を批判することも
あるので、堕落を完全に肯定している訳ではないと思います。

ミラーがアメリカを無垢なものとして捉えているというのも、基本的に正しいと
思いますが、「南回帰線」で、モナを作ったのがアメリカだ、という形でアメリカ
を肯定する方向に持っていく所があります。

Whatever made America made her

ミラーはモナを通じる形で、様々なものをアメリカに見ているのではないでしょうか。
223吾輩は名無しである:01/11/29 11:58
いんちき信吉さんと張り合おうという人いないのですか
224いんちき信吉:01/12/03 21:36
筒井正明さんの本今読んでます。
225いんちき信吉:01/12/05 15:42
だからどうしたと突っ込まれるのを期待したのですが
226吾輩は名無しである:01/12/06 08:25
>>225
だからどうした?
227いんちき信吉:01/12/11 09:39
ミラーを研究している日本人が少なすぎ。
フォークナーが多すぎ
228吾輩は名無しである:01/12/11 18:58
アメリカ文学はまったく門外漢だが、

ミラーが少ないというのはわかる気がするが、
フォークナーが多いとのはわかるようでわからない。

なぜ?

それから、そういう流れは日本に固有なことなのか?
ご教示願いたい。
229ixion:01/12/11 19:05
ははは<フォークナーが多すぎ

最近ブラッサイの『作家の誕生 ヘンリー・ミラー』(みすず書房)手に入れて
ちょこちょこ読んでるんだけど、信吉さん読んだ?
で、その中にこんな一節があって、うんうん、と頷いてしまった。

アンドレ・ブルトンはその『対話』のなかで、『シュルレアリズム第一宣言』
刊行の少し前の頃、いかにして自分が友人のアラゴンや、ロジェ・ヴィトラック
や、マックス・モリーズたちと、《すべてを解き放て……そして、街路へ飛び
出せ……》という、ランボーの有名な警告に服従しようと、まさしく徒歩で、
苦心惨憺してさまよったかを語っている。しかし、放浪者や浮浪者や宿無しに
身を変え、金ももたず腹ペコになって貧乏暮らしをする、そんなことを、あの
育ちのいい坊ちゃん方に期待するのは無理なことだった。ブルトンたちの
試みは失敗した。健康にはもってこいのこの放浪ってやつを、一銭も使わず、
ただパリの街をほっつき歩くことで実行したのは、ほかならぬミラーである。

ただし、この本の途中でミラーが《声》に従ってペニス崇拝の場面を書いた、
って語るところは、おいおいそりゃあ自分の《声》だろ、とは思ったが。
230いんちき信吉:01/12/21 21:59
久しぶりにこのスレッドに来たら、
書き込みがあるじゃないですか。

>最近ブラッサイの『作家の誕生 ヘンリー・ミラー』(みすず書房)手に入れて
ちょこちょこ読んでるんだけど、信吉さん読んだ?

読みました。一番印象に残ったのは、プルーストとミラーが重ねあわされて

論じられている所です。「失われた時を求めて」を最後まで読破しよう!と痛切に感じました。

アルベルチーヌに対する嫉妬とか、モナに対するミラーの嫉妬と重なり合うみたいですね。

>この放浪ってやつを、一銭も使わず、ただパリの街をほっつき歩くことで実行したのは、ほかならぬミラーである。


そうですね。ブルトンとかは、結局主知主義的な所から抜け出せなかったような来もします。

強いてあげれば、アルトーが、放浪したかもしれない。ブラッサイもアルトーに

ついて、この本で少し取り上げていますね。

>ミラーが《声》に従ってペニス崇拝の場面を書いた、
って語るところは、おいおいそりゃあ自分の《声》だろ、とは思ったが。

どの辺りでしょうか。僕は気付かないで通り過ぎてしまいました。

僕は今、Henry Miller;Three Decades of Criticism

のEdward Michellの論文を読んでいます。短いけどなかなか面白いです。
231ixion:01/12/22 00:19
生のままの感覚は時の変形を受ける、って認識についてのところは、確かに
プルーストと重なるかも知れないが、俺は『失われた時を求めて』とミラー
の諸作品が重なる部分は少ないと思うよ。描写への執着、って点は多少比較の
価値はあるかもしれないけど。

アルトーの場合、放浪が知性や常識やその他いろんな規矩から「飛び出す」
ところにあったからなぁ…
232いんちき信吉:01/12/22 15:29
記憶をたぐるところとかどうですか
233いんちき信吉:01/12/27 12:49
ロレンス論でミラーがブルーストを罵倒していたから、
やはりかなり違うかもしれない
234いんちき信吉:01/12/28 12:17
>ixionさん

巽孝之の「メタファーはなぜ殺される」を読んだんですけど、
このなかで、ラシュディの “outside the whale”
っていう論文が引用されていたんだけど、
これって、オーウェルの “Inside the Whale”
を受けて書かれているのでしょうか。
ユリイカの1989年11月号に翻訳が出ているらしいんですけど、
ごらんになりましたか?
235ixion:01/12/28 18:31
それは評論集に入ってるみたいだね。読んでないけど、ここら辺が参考に
なるかも:
http://www.nytimes.com/books/99/04/18/specials/rushdie-imaginary.html

あとここのオーウェルの部分もちょっとは参考になる…かな?
http://cal.jmu.edu/aleysb/WWII.htm

暇になったら読んでみます<"Outside the Whale"
236信吉:01/12/29 16:03
感謝です
237吾輩は名無しである:02/01/12 19:54
age
238吾輩は名無しである:02/01/20 11:09
age
239吾輩は名無しである:02/02/01 21:10
いんちき以外の人が書き込めない状況だな。
ほかの人も自由に書いたら?
240はらだくん:02/02/03 22:16
この間図書館から借りてよんだ。
すごかった。
筋のあるなしにかかわらず、これこそ文学だと思った。

241吾輩は名無しである:02/02/05 11:51
すごいぜ。
242アルチュール:02/02/06 15:51
レスが途切れているので、お伺いいたします。
ミラーがランボーの地獄の季節を読んで驚き、地下室に1週間も閉じこもった
記述がネクサスかどこかにありましたよネエ・・。
ほかにランボーについての記述はありますか?
誰も言わないが、散文的なところには、ランボーの影響があるのでは・・。
243ixion:02/02/07 06:31
ミラーは、そのものずばり『ランボオ論』を書いています。
なんて題名だったかちょっと手元にないんですが、暗殺者の季節、だった
と思う。
244アルチュール:02/02/09 00:15
ixionさんありがとうです。
レス遅れました(スマソ
お詫びついでに、ミラーがどう評したのか、
お聞かせ願えませんでしょうか。
245吾輩は名無しである:02/02/20 14:09
反逆児としてのランボー
246吾輩は名無しである:02/03/06 10:12
エロ爺というべきか
247吾輩は名無しである:02/03/12 16:25
age
248我輩は名無しである:02/03/22 01:58
ミラー汚他って案外童貞多そうで怖い。
249吾輩は名無しである:02/04/02 02:10
age
250吾輩は名無しである:02/04/03 00:19
かなり夢中になって読んでいたが、疲れたし、
そろそろ他のものが読みたいので残り四分の一を残して中断。
明日、期限を大幅にすぎたので図書館に返却。(『虚無への供物』読んでねえや)
次は書店で会おう。

確かにプロットもクソもないが、こうまで惹き付ける本はなかった。
本当に「小説」と呼べるものの場合、
読者を引きつけるのはストーリーやプロットではないのだ。
251我輩は名無しである:02/04/03 06:05
っつーかなんでミラーの次が中井英夫なの?
252吾輩は名無しである:02/04/04 00:12
まあ、特に理由はない……その前はマッカーシーの「すべての美しい馬」だった。
253我輩は名無しである:02/04/04 05:55
あの超駄作か。ロカンタンとかいうおっさんがプッシュしてたから一応手にとって
みたが、ひどいな、ありゃ。映画はもっとひどかった。
254 :02/04/04 05:59
255吾輩は名無しである:02/04/04 22:38
最近、ミルプラトーを再読しD-Gによるミラーの引用にふれ
ヘンリ ミラーの巨大さを実感した。
256吾輩は名無しである:02/04/04 22:42
あーミラーの長編が読みたい。手元には短編集しかないです。
どなたか大阪、南近辺の古本屋でミラー著作集が置いてあるところ知りませんか?
257吾輩は名無しである:02/04/20 01:20
まだこのスレあったんや あげ(はぁと
>255 おれも最近読んだ>ミルプラ
曰く、ミラーは宇宙的職人の典型でその最も顕著な例が「セクサス」。
引用は「ハムレット」からがいちばん多く(AO含めて)、
「セクサス」「冷房装置の悪夢」「南回帰線」からは一回づつだったか?

そういえば丹生谷氏の著書で「北回帰線」からの引用(スピノザに
ふれた部分)がドゥルーズの「スピノザ」からの孫引きなのが悲しい。
258吾輩は名無しである:02/04/22 14:51
何故このスレだけみんな
江戸っ子口調なの?
259吾輩は名無しである:02/05/02 16:56
どこが江戸っ子口調?
260吾輩は名無しである:02/05/02 17:16
いんちきは消えたのか
261吾輩は名無しである:02/05/02 17:17
消えたのだ
262薔薇色の十字架:02/05/05 15:34
大阪府吹田市の天牛書店で「セクサス」「プレクサス」を見つけたときは
震えた。その前に京都の納涼古書大即売会で「ネクサス」をゲットしてい
から、薔薇色の十字架三部作を読めるぞ。
263吾輩は名無しである:02/05/05 17:19
>>262
新潮社の全集のやつ?
いくらで買った?
264薔薇色の十字架:02/05/11 16:37
>>263
「セクサス」は新潮文庫で上下400円。「プレクサス」は新潮社の個人全集で
1000円。「ネクサス」は集英社「世界の文学」全集で500円。
265吾輩は名無しである:02/05/13 22:12
>264
見事にバラバラ(w
でもそれで「セクサス」と「プレクサス」が一緒にあったってすごいね。
266薔薇色の十字架:02/05/26 17:33
「プレクサス」はミラーが電信会社の雇用主任をやめて作家修行に入るところから
始まっている。「北、南回帰線」や「セクサス」より、小説としての体裁が纏まっ
ていて読みやすい。
267吾輩は名無しである:02/06/06 21:24
age
268吾輩は名無しである
>266
あそこを読むと33まではまだ大分あるなって安心する(w