1 :
吾輩は名無しである:
「黒い時計の旅」「ルビコン・ビーチ」どっちもすげえ小説やったなあ。「彷徨う日々」はあんまり・・・ でもまあエリクソンやから許す。新作の「アムネジアスコープ」は一体どうなってんのやろ? 知ってる人、いる?
2 :
吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 21:12
ABCのイベントに行ったら、バカな女がしょうもない質問して萎えた。
その後、ネットで中継していたので海外から「タバコ吸うの?」って
どうしようもない質問が来てかなり救われた。
漏れは「黒い時計」に一票。
3 :
吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 22:26
さっそく一票、あんがとさん、す。ABC云々はよう分からんが? まあええか。減るもんでなし。
4 :
吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 23:17
芸がないけどおなじく「黒い時計」にもう一票。
それだけですまない。 酔っ払いに付きコメントが浮かばない。。
5 :
吾輩は台無しである:2001/04/22(日) 00:27
黒い時計かなぁ。やっぱし。
昔あったと思ったが。エリクソンスレッド。
あめりかんのーまっど、とか、あむねじあすこーぷ、とか
海が夜中にやってくる、とか、訳出ないかなー。
受け身だね。私(笑)
昔あったスレを参考に一冊以外読んだけど全体の構造はみな大体おんなじだけど
イメージが強烈で素晴らしいね。絵が頭に浮かんでくる感じ。
7 :
吾輩は名無しである:2001/04/22(日) 00:50
>イメージが強烈で素晴らしいね
そうっすね。エリクソンの文章には色々な可能性があるような気がするな。
>>3 本人による朗読会があったんですわ、ABC青山店で。
そういえば彼が一押しのアメコミ「サンドマン」の邦訳出てますね
(帯にも彼のコメントがついてたハズ)。
選出されているエピソードも高評価なものばっかりだけど
誰か読んだ方いますか?高くて買ってない…。
9 :
吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 03:10
『黒い時計の旅』、どこに言っても置いてない。
インターネットで注文しても在庫切れで入手不能。
関西で入手できるところないだろうか?
10 :
吾輩は台無しである:2001/04/23(月) 12:38
大阪市立北図書館に置いてるハズ<黒い時計
昔、そこで始めてエリクソンを読んだし。
すごくローカルかつ役にたたない答えだなぁ(笑)
11 :
吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 12:43
「黒い時計」はどこの図書館にも大体おいてあるんじゃないかな?
そうかあ、やっぱ本屋にはないのかあ、二年ぐらい前なら本屋の片隅でよくみかけたけどなあ。もう福武文庫自体がおいてないね。
12 :
JPB:2001/04/23(月) 13:32
『Xのアーチ』っていうのもありますよね。
大好きです。
13 :
吾輩は台無しである:2001/04/23(月) 21:36
図書館あたるのが早いかもしれない、ってことで。
「彷徨う日々」「ルビコン・ビーチ」「黒い時計の旅」「リープ・イヤー」「Xのアーチ」が訳されてて
「ドリーム」「現代作家ガイド スティーブ・エリクソン」っていう企画本(?)が出てる。
漏れてませんか。漏れてたら買いにいくし(笑)
翻訳家の山形浩生さんがどっかで「他に能の無いキチガイ」って書いてたけど、
すっごい誉め言葉よね(笑)
福竹文庫の「黒い時計」何回も読み返して表紙も無くなってボッロボロになってる。
もう手に入らないのか。すっごい損失だよなぁ、と思う。
「始めて」でなく「初めて」ですね。
14 :
山形:2001/04/23(月) 23:02
その山形です。エリクソンはホントに、ロスのダウンタウンの荒廃したところで
ひたすら小説書いてるらしいです。
でも、「アムネシアスコープ」はつまらないです。全体にモゴモゴしてるだけで、
作者自身が主人公みたいな小説なんだけれどそこで変な自意識みたいな照れ
を出して、最後の部分とかすごくいいわけくさくていやです。エリクソンにしては、
ですけど……でもがっかりしました。
15 :
2:2001/04/23(月) 23:22
マジに本物ですか?
>>14 ちょい驚き。
「他に能の無いキチガイ」って言われるとヘンリーダーガーを連想してしまう…
16 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 00:10
>14 さっそく荒らし登場か? にしてもエリクソンに愛情のある荒らしだな
17 :
偽イタロ・カルヴィーノ:2001/04/24(火) 00:11
山形さん、その「モゴモゴ」こそ、アムネジアスコープ(記憶喪失鏡)たる
所以だし、「自意識みたいな照れ」にはエリクソンの愛すべき不器用さが
あふれていて、十分にセクシャルだと思うんですが、いかが。
(本物だと思って応答しています)
18 :
山形:2001/04/24(火) 00:36
そういうモゴモゴじゃないです。文章にキレがないというか、幻想の世界をふくらまし
きらないうちに、作者が我にかえっちゃって、こっちを見てえへらえへらしながら肩を
すくめるような、そんな感じです。もうずいぶん前に読んだのであまりおぼえてない
のですが。
あと、不器用さを愛したりとか、そういう甘やかすようなことはしちゃなんねーずら。
セクシャルかどうかは、まあ人次第、でしょう。
OK、文意は了解。
現実のロスとはなんの接点も持たないもうひとつのロスで、
主人公(作者ではなく)が我に返るって感じは、作者がこれを
書き進める過程ですでに立っていた「自伝的新作長編云々」
という風評に、作者自ら足をとられている風にも読めますから。
でも「えへらえへら」は、うーん、言い過ぎ。
20 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 04:13
ルビコンビーチの翻訳は島田雅彦。
ホントのところカレ全部自分じゃやってないですよね。
そこらへん聞きたいあげ。
21 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 04:45
「全部自分じゃやってない」じゃなくて、
「全然やってない」が正解。
実際は小谷真里がやったんじゃなかったかな。
22 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 11:59
23 :
吾輩は台無しである:2001/04/24(火) 16:02
まさか山形さん本人が出るとは。蛇の道をつついて蛇。何。
今「蝶の物語たち」読んでいます。どうでもいいですね。はい。
「真夜中に海が〜」、発行年月 2001.4 って微妙なとこですな。
まぁ、本屋はちょくちょく見ておこう。でっかいとこじゃないと入らないんだろうな。
どうでもいいけど、島田雅彦さんが訳してないっての、山形さんも書いてたよね(笑)
それにしても英語きちんと勉強してなかったのは悔やまれるなぁ。
悔やむだけで別に何もしないんだけど。
24 :
吾輩は台無しである:2001/04/24(火) 22:21
何年か前、「ルビコン・ビーチ」を漫画化するって誰かが言ってたような。
もうやめちゃったんですかねぇ?
25 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 22:47
>24
ええ? 漫画で? アメコミ調かな。読みたいような、読みたくないような、微妙だ。
26 :
吾輩は名無しである:2001/04/25(水) 22:07
>>24 わ、聞いたこと有るような無いようなまた酔っ払っててわかんないような。
とりあえず素で読みたく無いに3000点。
アムネジアスコープつまんないのか。そうか。10年くらいすさみ上げるのを待とうかな。
と、”ロスのダウンタウンの荒廃したところで ひたすら小説書いてる”言説で安易に
ぬるくファンタジー待ちできるミーハーな私。
27 :
吾輩は名無しである:2001/04/29(日) 18:36
ところでエリクソンから始まる読書ってあんのかな? 僕はフォークナーを読んだよ。
28 :
吾輩は名無しである:2001/04/30(月) 18:42
>>24 漫画家の古屋兎丸があの小説好きだとか。もしかして彼が!?
島田氏の訳は皆さん方どう思われます?島田氏にとって翻訳はアレがハジメテ。
29 :
吾輩は台無しである:2001/05/08(火) 01:26
「真夜中に海がやってきた」。難波のジュンク堂で平積みでした。
半ばまで読み進んで、感覚がどこかに持っていかれそうな「あの」感じを堪能しています。
まだ最後まで読んでませんが。
一緒になぜか「マリ&フィフィの虐殺ソングブック」も買ってたり。関係ないですね。これは。
30 :
台無し:2001/05/08(火) 01:29
まだ最後まで読んでないんだけど、この帯はあんまりなような気がするな。
31 :
吾輩は台無しである:2001/05/08(火) 15:54
引用など。
>シマダ通り−東京では、もともと道に名前がなく、この場合も、この界隈に
>もっともよく出没する危険人物のひとりにちなんでつけられたものだが−
酔うと他人の背中にインスタントラーメンを流し込んだりしていた危険人物なのか。
楽屋落ちというかセルフパロディみたいな部分もけっこうありますね。
呪われた出産、地図、(予言解読のような)意味のない計算、映画、といった幾度も反復されるイメージ。
懐かしい感じはします。いつ登場人物の名前がカーラやバニングに変わるのかとかドキドキしてみたり。
でもこれってファンの読み方なんだよな。素直に読めていない。
しばらくは何度も読み返すでしょう。
誰か、他に読んでないのかな。
32 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 23:01
ageげ
33 :
アメリカ文学初心者:2001/06/15(金) 07:23
『Xのアーチ』をスローラーナと一緒に注文したのだけれど、まだ読んでない。
面白いのかな。
とりあえず、エリクソン、ピンチョン、ナボコフ、あたりを読めばイインデスカ。
34 :
吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 08:19
エリクソンは「黒い時計の旅」をぜひ読んで欲しい。
図書館か古本屋にでも行って探してみてください。
35 :
アメリカ文学初心者:2001/06/15(金) 08:58
>>34 レスありがとうございます。
「黒い時計」普通書店で手に入らないので、「Xのアーチ」にしました。
読んだら、「黒い」も読んでみようと思います。
「黒い」ってそんなにすばらしいのですか。
だったら復刊運動してみようかな。
36 :
吾輩は台無しである:2001/06/15(金) 16:38
黒い時計、本当に廃刊なんだ。もったいないなぁ。個人的にも、文庫本でしか持ってなくて、
しかもボロボロ(何度も読み返したせいだけじゃなく、扱いが悪いせいなんだけど)だ。
Xのアーチは、錯綜のための錯綜みたいな部分があって入りづらいかも。
「ルビコン・ビーチ」か「黒い時計」から水に慣れていくとさぁあなたもジャンキーに。
「真夜中に海がやってきた」、は。なんか迫力とか浮遊感とかに欠ける気がする。
歴史的な強迫観念(?)から、個人的な罪悪感にシフトしているせいだろうか。
エリクソンの小説っていつもどこかで息切れするんだけど、それが比較的さっさと起こる。
37 :
アメリカ文学初心者:2001/06/16(土) 23:06
夕方「Xのアーチ」が届きました。
いま、20ページぐらい読み進んでいます。
台無しさん。もうすでにジャンキーになりそうです。
この作家を知らなかったなんて、本当にいままでの人生そんをしていたな。
すばらしい未知の作家を発見し、味わう喜びを堪能しております。
エリクソンスレのみなさんありがとうございました。
38 :
吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 09:22
おお、同士よ( ´∀`)
39 :
犬の林:
エリクソンの妄想がオーバードライブしてるとこ大好き。あれはほんと現代の
マジックリアリズム。でもあの人、あのすさまじい妄想のわりに内容は倫理的
で調和型なのがちょっと。るびこんが一番面白かった。