933 :
吾輩は名無しである:04/04/18 15:38
フィネガンって登場人物ですか
934 :
吾輩は名無しである:04/04/18 17:18
909を鑑みると、やはり原書で読むべきなのだろうか。都合のいいように恣意的に訳されたものには
なんだん胡散臭い盲目なオマージュがひそんでて嫌な感じだな。
フィネガンの和訳は字面を見ていると
笑ってしまってだめだった、
かといって原書読むほどの気力もない。
>>934 それにしてもこれ、普通に読んで面白いと思うよ。
ここで原書薦めてる人は、和訳ユリシーズの何に不満ですか?
駄洒落的な部分の訳が原書に比べてマイナスだとしても、
これほど面白い小説を他で読んだことがないのですが。
ユリシーズ最高です。
938 :
吾輩は名無しである:04/04/26 16:39
ダブリンは岩波と新潮どっちがいいですか?
939 :
吾輩は名無しである:04/05/08 22:51
>>938 確かハードカバーでも出てたから、計3種類の訳があるよね。
どれがいいんだろ。
940 :
吾輩は名無しである:04/05/11 00:27
オデュッセウスはどの訳が良いですか?
941 :
吾輩は名無しである:04/05/11 00:33
丸谷が嫌いだから読みたくない
そろそろパワーズいっとけ!
話しは、それからだ。
清水義範から入りました。
結城英雄『ジョイスを読む』(集英社新書)
が出たね。入門書として。
>>944 結城英雄って『ユリシーズの謎を歩く』の人だっけ?
あの本は再読に役に立って面白かった。新書も読んでみるかな。
ところで来月『抄訳フィネガンズ・ウェイク』ってのが集英社から出るらしいんだけど、
これって丸谷才一とかそのへんが関わってるのかな。まさか柳瀬じゃないよね。
詳細ご存知の方情報きぼん。
検索した限りでは、宮田恭子さんみたいだね<抄訳
ジョイス伝を訳したりしているウルフ・ジョイスの研究者。
抄訳って、どのくらいなんだろうねぇ…。
集英社の世界の文学とか、筑摩の世界文学大系とか
にもいろんな部分訳は載ってるんだけどさ。
Your feats end enormous, your volumes immense
>>946 レスありがとう。新書買ったら広告はさまってました。
抄訳でも、フィネガンは柳瀬以外の訳ももっと出てほしいというのが個人的な希望です。
柳瀬訳はすごいし読むぶんにはおもろいんだけども、やっぱり「理解」したい欲が出ちゃうもので
文学大系の試訳なんかを見てわかったところも十二分にあったわけで。
いちばんいいのは膨大な訳注のついた柳瀬訳なんだろうけど、
当人は絶対にそんなことしないだろうしなあ。
まあ物語的に「理解」しようとか思う時点でフィネガンの読み方が間違ってるのかも知らんけどね。
抄訳にちょっぴり期待しておこう。
フィッツジェラルドとかいっぱい訳あるしさ、ライ麦畑なんかはがんばれば原書で読めるんだからさ、
フィネガンみたいなのこそいろんな訳があればいいのになあ。と思ったりします。
948 :
吾輩は名無しである:04/06/10 00:24
お前らなんでダブリナーズ語らないんだよ?
>>948 語ればいいじゃんか。どぞー。
ところで今月もうすぐで100周年らしいね。
950 :
吾輩は名無しである:04/06/10 01:42
宮田恭子さんか。
大学時代、
わたしは、
宮田先生のヴァージニア・ウルフの講義を受けていた。
その際、フィネガンを訳されていると聞いて、
少し心配になったのだが(あれを訳すと発狂すると聞いていたので)
抄訳とはいえ、
無事本になるということに
心から安堵している。
ジョイスプルーストカフカ
ゲーデルエッシャーバッハ
953 :
吾輩は名無しである:04/06/12 18:14
「すばる」にブルームズデイ100周年特集あったね。
新潮の昔の二巻本のユリシーズ、1冊100円で入手。伊藤整が訳した
やつ。地の文にカッコで注釈だらけ。激しく読みづらい・・・
955 :
吾輩は名無しである:04/06/13 00:04
岩波の訳はどんな感じですか。
956 :
吾輩は名無しである:04/06/16 00:58
ブルームズデイ100周年記念age
肝臓のソテーを喰らえ!!
957 :
吾輩は名無しである:04/06/16 09:11
今頃マーテロ塔のあたりはどうなってんのやろ
958 :
吾輩は名無しである:04/06/16 19:39
朝日の天声人語?にもブルームデイの話題が出ていたな
960 :
吾輩は名無しである:04/06/18 00:57
何日の天声人語ですか?
961 :
吾輩は名無しである:04/06/18 00:59
962 :
吾輩は名無しである:04/06/18 02:19
天声人語の記事読んだけど私には、やはり大勢が集まることが理解できない。
その集まった大勢の中にULYSEESを理解している人がそんなにいるとは思えない。
そして、そんなに大事な日とも思えない。
963 :
吾輩は名無しである:04/06/18 02:21
962 すいません。スペルミス
ULYSEES→ULYSSES
日本人に理解するのは無理。
英語の地口や寓意、まさしく文学的テクストとしてデリダやバルト等の頭のいい暇人に預けるが吉。
966 :
柳瀬訳挫折組:04/06/24 19:30
柳瀬訳は挫折するよね。だって全く意味わからないもの。
でも原書がもともと意味不明なのだからしょうがないのはしょうがないよね。
968 :
吾輩は名無しである:04/06/26 05:09
最近何年かぶりにユリシーズ開いてみた、
ライスとリュゴネスなんて結構おもろいで、
自分は小説家になりたいと思ってるんだけど
文学もお笑いと一緒だと思うんだ、くだらない事を本気でやる、
芸術に崇高なものなんて求めるのは違う。なんとなくでいいじゃないか!
そこから始めよう。ここにいる人はどこか気取ってるなあ。
969 :
吾輩は名無しである:04/06/26 05:21
ロマンチックなプチナショナリスト
ナショナリストはロマンチストだろ。
ロマンチストがナショナリストとは限らないが
オヤジは流行りコトバに弱いからね。
使ってみたかったんだろーねプチナショナリストって・・・
あーあバカなオヤジは本当に醜いねしかし・・・
972 :
吾輩は名無しである:04/06/27 00:19
集英のフィネガン買った方どーでしたかー?
誠実な訳と注で良い<集英社
フィネガンの言語に関する論考も、初めて読む人に
とって分かりやすいし、編訳の方針も良い。
ノーラがこの作品を愛した理由である「思い出」も、
エピローグ(アナ・リヴィアの父なる海への回帰)
でより明確に見えるようになっている。
柳瀬訳が言語を写し取ろうとする試みであるのに
対して、宮田訳は感覚を写し取ろうとしていて、
この両方と原書で楽しめばいいと思う。
追加: 俺はたぶん、宮田訳の方がフィネガンに近いと思う。
単語の重層性というよりも、たぶんジョイスはノーラやいろいろな
人の言葉の音を重ねることから始めたはずなので(ジョイスは
やたらめったら辞書を引いて合成語を作り出すことに腐心する
様な人ではなかったらしいし)、単語を辞書で調べてばかりの
柳瀬訳よりは、実際に原書で読んでいる感じに近いのは宮田訳
のほうだと思う(…といっても、俺は毎年途中までしか原書を
読めないわけで、いつも飛ばして読んでしまうわけだが^^;)
特にNaxos Audio Booksの朗読を読みながら、同時に宮田訳を
追っていくと楽しい。ALPのモノローグの訳は、絶対に宮田訳で
読むべきだと思う(アイルランド訛を日本語に移せないのは仕方が
ないとは思うが)。
以上、報告でした。
(さらに1つだけ…いまちょうどfinnegans week(s)なのでいろいろ
読んでいるのだが、やたらと気になるもので)
ALPのモノローグの比較:
A gull. Gulls. Far calls. Coming, far! End here. Us then. Funn,
again! Take. Bussoftlhee, mememormee! Till thousandsthee.
Lps. The keys to. Given! A way a lone a last a loved a long the
鴎が一羽。鴎たちが。とおくの声。やってくる、とおくからおとうさんが!
ここで終わり。ではわたしたちを。フィン成ーれ、また!取って。
あなたのやさしいくちづけを、わたしのわたしの思い出に!幾千の果て
まででも。くちび。の鍵を。わたしたの与!ずーっとひとすじにおわりの
いとしいえんえん (柳瀬訳)
鴎が一羽。鴎が数羽。遠い父の呼び声。行きます、父さん! これで
最後。それからわたしたち。最後よ、ふたたび!抱いて!あなたにそっと
口づけを。水辺の思い出と未来のために!あなたとともに千年ののち
までも。ルプス。鍵を。さあ。行く手を独り最後に愛されて彼方へ
(宮田訳)
柳瀬訳は明らかな誤訳がある(Coming, far! = I'm coming, father.
Given!)が、宮田訳もmememormee[= remember me + memory +
(murmuring sound)]の訳がちょっと…。水辺の思い出、って
いうのはこの場面がALPの回帰と、ジョイスとノーラの船出の
思い出を語っているところからすると巧いんだけどね。
でも、原書に当たればすべて解決するわけで、結論としては
両方あわせて自分なりにフィネガンを味わうのが良いと思う。
ixionサンクス。宮田訳買うことに決めた!
うん、買って損はないと思うよ<宮田訳
しかし、翻訳って難しいよなぁ・・・。
柳瀬訳も宮田訳も、結局
Take. Bussoftlhee.(Take me, but softly)
の部分は完全に出すことができないわけだし…。
「だいて、つれてって。でもくちづけのようにやわらさしくね」
ぐらいか。だけどやっぱりきれいに翻訳するのは
無理だし、意味をとれば言葉が増えすぎる^^;
あと、事実を歪めていたり大味にすぎるところもあるが、
ブレンダ・マドクス『ノーラ ジェイムズ・ジョイスの妻と
なった女』(丹治愛監訳、集英社文庫)も面白いよ。
あくまで読み物として、だけど。
それでは失礼。
ちょっとだけ立ち読みしたけど、宮田フィネガンは確かに良さそうだね。
70歳ぐらいなのにあんな難物と格闘できるなんて凄いよね。まぁいままでの
貯金があってこそなんだろうけど。
979 :
吾輩は名無しである:04/07/01 00:20
「若き芸術家の肖像」を芥川龍之介が読んで、久々に面白い小説を読んだ、と言ったとか。
俺読んだけどダメだ、面白くない。でもメチャクチャ感性は感じた。
980 :
吾輩は名無しである:04/07/02 18:59
やっぱり宮田訳、話題になってましたか。
購入してぼちぼち読んでるんですが、
これなら挫折せずに読めそうな予感。
宮田訳、本屋で立ち読みした感じではちょっとなあって思った。
あれじゃあ注釈書に近いんじゃないの。柳瀬訳は確かにむずかしいけど
原書の感覚をよく掴んでると思うんだけど・・・。
膨大な脚注もうるさい感じがして好きではないなぁ。
ところで抄訳となっていますけど完訳を出す予定はあるんだろうか。
>981
同意
柳瀬訳は何も考えずに書いてあるまま読むといいよ。