夢野久作

アーァ　チャカポコチャカポコ

ミステリ板にドグラマグラスレあるよ。

胎児よ胎児よなぜ踊る。母親の心がわかって恐ろしいのか。

ドグラマグラ、最後の方がうーん…って感じだった

ミステリ板のは
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mystery&key=960513488&ls=50
こちらでございます。

少女地獄とかの方が読みやすくて好きかな

澁澤さんが「ただの田舎者」と言ってバカにしてました。

なにげに『氷の涯』が好き。

恐いの紹介して（はぁと

ドグラマグラは良いけど他のは正直あまり。そんなにたくさん読んだわけ
じゃないけど。
でも猟奇歌は好き。
http://www.aozora.gr.jp/sakka_yumeno.html
青空文庫にいっぱい。

「白髪小僧」が一番好きだなあ。
完全版があってほしかった。
この人の名付けのセンスがとても好き。

>>7
そうなのか…。私はどちらも好きなんですが。
確かに澁澤さんは文章も都会のインテリって感じだし(体温低そう)
夢野久作の世界はそこからは遠く離れた泥臭さがあるような。

俺は生粋の江戸っ子だが、表現力･文章力･魅力ともに
澁澤なんか問題にならんと思うぞ！
角川はもっと夢野をクローズアップしやがれ。
（ホラー文庫『人間腸詰』発売age）

「押絵の奇蹟」は、20世紀日本文学の最高傑作の１つだと
思うんだけどな〜
あんまり評価されていないのが悲しいな

｢瓶詰の地獄｣は萌えてしまった。

あげだヽ(`Д´)ノゴルァ

誰かこの前日テレでやった映画「ユメノ銀河」見なかったのか？
「殺人リレー」だぞ。
それにしても島田久作の夢野久作はそのまんまじゃないか。

どうもB級扱いを受けてるような気がしてならん。
氷の涯なんか、普通に(エログロ的な目線なしでも)
相当いいと思うのだが。

童話・寓話の類も個人的には好き。
あと「豚吉とヒョロ子」はめっさﾜﾗﾀ。

＞澁澤さんが「ただの田舎者」と言ってバカにしてました。
どこで？
たしかｼﾌﾞﾀﾂ編の短編集にしっかり瓶詰の地獄は入ってたような・・・

＞１８
その短篇集、「暗黒のメルヒェン」だっけ？

>>7
おれも両者とも好きだけどな
『瓶詰の地獄』はきっちり完成していて難のつけようがないだろう
『氷の涯』もすきだ、よくみると『フクちゃん』の作者の挿絵なんだよな
こてこてだけど『少女地獄』もむず痒くなるような面白さがあって好きだし、
そして『白菊』で「おめざ」と言う単語を知ったぜ

＞ それにしても島田久作の夢野久作はそのまんまじゃないか
禿しく同意（藁

>>18
小栗虫太郎「黒死館殺人事件」の解説で。
たしかに小栗に比べると、夢野は垢抜けてない感じはする。

移転先発見！
http://tokyo1.virtualave.net/
http://tokyo1.virtualave.net/
http://tokyo1.virtualave.net/
http://tokyo1.virtualave.net/
http://tokyo1.virtualave.net/
http://tokyo1.virtualave.net/

夢野久作「瓶詰地獄」これを阿刀田高が批判してた。
孤島に漂流した幼い兄妹が、何故難しい漢字を書けるようになったか。
何故近親相姦が罪と知ったのか。
ドンデン返しになってない、読者に疑問が残るようでは大きなマイナス点である。

ぼけ！孤島には聖書を持参したと書いてあるではないか、何処を読んで
批判してるんだ、阿刀田　高！　もう評論、批評、選考委員は辞めろ！

　夢野久作は垢抜ける必要はないと思う。むしろ九州の鬱蒼とした土地と
狂人の組み合わせは熱がこもってて面白い。
　澁澤氏の批評はピントハズレだなー。

>その短篇集、「暗黒のメルヒェン」だっけ？

書名としては「メルヘン」だな。
しかし、フランス語だとメルヒェンになるのかね？
ドイツ語だとメールヒェンだっけ？
ま、どうでもいいがさ。

メルヒェンはドイツ語。

７さーん、結局シブタツが批判云々はデマでいいんでしょうか・・・

「私がなぜこれほど虫太郎のスタイルにこだわるのかといえば、それは彼が本質的に審美的な作家であって、彼の作品のなかに、人間的衝動や情熱や怨恨やエネルギーの噴出なんぞを探しても無駄だということをいいたいがためなのである。ましていわんや、彼の作品に思想なんぞを求めるのは馬鹿げていよう。神田の生まれである虫太郎は、夢野久作のような田舎者とは、おのずから人間の出来がちがうのである。」
（澁澤龍彦「黒死館殺人事件解説」『偏愛的作家論』より）
でも、このコレクション、夢野久作の解説も入ってるのよね・・・

瓶詰の地獄ってあの二人、なんで聖書燃やしちゃったんだろね。
むか〜し読んだきりなのであんまり思い出せない。

>>28
ここだけ抜き出して読むと、虫太郎も久作も
渋澤さんの掌の上でおちょくられてる感じが…。

どっちがいい悪いは別にして、
夢野はどこか反体制的な気取りを捨てきれてない感じがあるんだな。
２ちゃん風に言えば、「サヨ」（藁。
それに引き替え、小栗は人道とかモラルとか体制に対する怨恨とかいうものを完全に突き抜けている感じ、
いわばサドに近く、その点で澁澤とお似合いだと思う。
>>28
>人間的衝動や情熱や怨恨やエネルギーの噴出なんぞを探しても無駄だ
これは澁澤さんのサド評とまったく同じですね。

澁澤龍彦って大した作家でもないやん。この人の毒薬の手帳、秘密結社
の手帳を読んだけど間違いだらけで考証せず。ええ加減な奴ちゃ。

それしか読んでないからだよ、喧嘩売る気はないけど笑止だよ、それじゃ〜
別に万人受けはしないだろうしする必要もないけど、
良いと思うよ、大した作家だよ
スレ違いなんで下げ

agechau

異端には異端ゆえの価値がある。
そして異端と英雄は辺境に生を受ける。チンギスハーン、ナポレオン、伊藤博文しかり。
文学においても九州は異端の地であった。則ち文学の聖地であった。

＞３５　伊藤博文？前の二人に比べて妙にスケールダウンしてるな。
無理矢理自分の出身地に近づけたか（ちょっとウケた）
まぁしかし、九州は確かに面白いの結構出てるね。
大西巨人　梅崎春生　松村邦洋
なかなか面白い面子だな。

平野も九州でなかった？
ある意味異端。
関係ないのでsage

松村邦洋は山口県の出身です

＞３８　あっ、そうか。失礼。大学が九州だったね。
　　　　　　

age

都会よりも田舎の方がどろどろしてるんだよね。いろいろと･･･

ちなみにｼﾌﾞﾀﾂは「夢野久作が九州人の箆太（ﾉﾌﾞﾄ）い豪放なスタイルの持主
だったとすれば、虫太郎はいかにも神田の江戸っ子らしい、佶屈した、
神経質なスタイルの持主である」って書いてるね。

＞41 都会よりも田舎の方が…　同意です。
そのものズバリ、「いなかの、じけん」という連作があるね。
とぼけてて、どろどろしてる、あの作風は誰にも真似できないと思うよ。

擬音の用い方、濁点の位置、カタカナ変換の妙、エトセトラエトセトラ…
チャカポコチャカポコ…
アリトアラユル要素が、独創的で面白い…

最近読んだのは犬神博士…
「ハハア。吾輩の話を速記にして新聞に掲す（だす）というのか。
物数寄なしんぶんもあればあるものだナ
第一我輩は新聞に話を書かれるような名士じゃないよ。
ナニ。吾輩の名前を知らない物はこの界隈に居ないと云うのか。
フーン。これは初耳だ。吾輩の本名を知っている人間はあまり居ない筈だがナ。
フウン。本名じゃない。綽名で有名なのか。云って見ろ。構う事はない、本人が許すんだ。
殴りはしないから安心しろ。綽名を聞いて憤るような狭量な我輩ではない。」

この出だしだけで、心が鷲づかみにサレタヨ…

あげろー

山田風太郎の「人間臨終図巻」に夢野久作あった。

　彼は朝から散髪にゆき、風呂にはいり、紋服の袴をつけて、その客を迎え、挨拶した。
　「今日は、良い日で、あは、は、は、はーーー」
　と笑ったとたん、突如彼は両手を高くあげ、うしろへ倒れた。

なんか久作らしいと言うか、これが作中の登場人物でも違和感ないな。

「ステキに〜」ってよく使われてて好き。

題名を忘れたのだが、ロシア人の女性が腹に
宝石を撃ち込まれる話があったような……。

>>47
「死後の恋」でせう。
アナスタシヤ内親王殿下・・・・

一人語り形式（一人称）の魔術師だと思う。「悪魔祈祷書」とか。
中学の頃、ちくま文庫の全集で読んで激ハマリ。大好きだー。
小学生の頃からもう「夢幻紳士」なんかにハマってた（今思うとなんて子供だ）
んで、もうモロにツボでした。この人の絵も大好き。「白髪小僧」の。綺麗ー。

音のとらえかたがすごくいいよね。
チャカポコはもちろんだけど、人間腸詰の
「じゃぱんがばめんふぉるもさうるんちわんかぷてんせんすかみんかみん…」
とか、
犬神博士のアネサンマチマチとか。この泥臭さがたまらない。
土臭いお話にはこういう感覚が必須だと思う。わしも単純に大好きだ。

でも差別表現なんかで叩く人もいるんだよな。
物語の中のことばをつっつくのって、(久作擁護もあいまって)個人的には
野暮だなあと思うのだが。

>>45
(・∀・)ｲｲ!

『支那人』がすごくイイ。
差別的とかじゃなくて、すごく魔術的な匂いがしてて。逆柱いみりや、
高橋葉介の漫画の世界に住んでそう。

なんだっけ、支那人の鞄に吸い込まれるやつ。ああいうのがいい。

>>45　　すごすぎる。

みんな少女地獄の中で何が一番好き？
自分はやっぱり火星の女のインパクトが強すぎるんだけど。

おれは瓶詰め地獄の井上あんりが好きだな。

久作作品の女性は魅力的だよね。(もちろん男性もだが)
私は男どもを手玉にとったあげく
「なんだかつまらなくなってきた」(うろ覚え)
ので爆弾を投げたエラ子たんラヴ。

＞５４
ゆり子もいいね。
自分のウソに命をかけてた姿がステキ。

白髪小僧の美留藻（字うろおぼえ）が、極悪でカッコ良かったなあ。

>>56
入れ子で重なるほかの女の子たちが割合可憐だっただけに、
ひとりだけブッ飛んでた彼女は印象的だった。
白髪小僧、最後までまとまったのが読みたい。ｷﾆﾅﾙ。

「その後はご自由に脳内劇場でどうぞ」的なラストが多いんだよなあ、
久作。

>>57
多いね＞ご自由に
「押絵の奇蹟」もそうじゃなかったっけ？
でも押し絵って実物見たこと無いからいまいち
よくわかんないんだよねえ。

＞58
羽子板の豪華なやつなら見たときあるべや。
あの感じが四角い絵になったと思え。

学生時代，｢死後の恋｣を読んでてラストの下腹部に宝石を
詰め込まれたシーンで、電車内にもかかわらず大きな溜息とも
つかないような声をあげてウットリとしてしまった｡
私のイメージとしてはクリムトの金の世界｡
後日，全集の中の本人の描いた挿絵を見て、
ビアズリーの線に似たものがある，と思った｡

>>59
着物の生地みたいなのが何重にも重なって
張り付いてるやつ？
そうすると乱歩の「押し絵と旅する男」に出てくるのは
かなり大きいものなのかな？

あと、人の顔がふっくら立体的だよね。
ただ、まあ、羽子板ほどの厚みはないだろうけど。

そういや、あたしも実物は見たことないっけ。
「押し絵と旅する男」のビデオで見ただけ。

「笑う唖女」の「アワアワアワアワアワアワ。エベエベエベエベエベ」
「ドグラ・マグラ」の冒頭「・・・・・ブウウーーーーーーーーンンンーーーーンン」
等の擬音の多用によって、言語化されていない＝洗練されてない＝加工されてない
剥き出しの生臭い印象を与えることになるのかも。

伐り出されたばかりの生木の丸太みたいに野蛮に青臭く匂い立つ文体、
いいじゃないですか。

洗練なんて不要不要!
色と音があざやかな美しいホラ話であってこそ。

どうでもいいけど１のコメントが（笑）
この一言だけで久作とわかるところがすごいよね。

私は田舎臭いってのはピンとこない。硬質な感じだと思った。
うーん・・・

田舎臭いというか、田舎特有の閉鎖的なドロドロ感があるね。

ゲーッ！ゲーッ！
ガワガワガワガワ。。。。。。

「難船小僧」読んだ人いる？

>>69
こないだ読んだよ。
しかし遺体の状況は想像したくないな、あれ。

>>70
なんかちょっと久作っぽくないような気がするのは私だけ？
語り口が男だからかなあ。

故かつらしじゃくししょーの『ドグラマグラ』またみよ〜っっと!!

「死後の恋」の浦塩って１，２ページくらい読んで初めて
ウラジオストックのことだと気付いた（鬱

しかし戦場でライターをつけた瞬間に見えた状況はゾッとするね。

hisasiburi ni age

読んだよ。夏に読んだのに、ゾッとして寒くてしょうがなくなった。>69

　久作って、九州の夏ととても似合う。ジャングルみたいにワサワサ生えてる
草むらに乾いた死体ってイメージ。汗と泥の匂いがしていい。

今から約百年も前にしてはたいした筆力だった。もし久作が百年あとに生まれて
ガルシアマルケスやらカミュやらいろんな海外作品を吸収したなら（久作が久作
でなかったらみたいなすごいたとえだけど）とてつもない作家になっていたかも
。久作全集のほとんどは駄作の寄せ集めだけど、３巻はぐいぐいひきつけられる。

最近また読み直してるけど、やっぱりおもしろい。
ただ、全集を一冊読むとどっと疲れが出るので、一編ごとに休憩を入れてる(笑)

「もし氷が日本まで続いていたらドウスル・・・・？」
ヒョエーーーーーーー！
コワーーーー！！！

age

最近基地外地獄が好き、本当にすごい想像力と筆力だと思います。

「木霊」
おすすめ。
幻聴が聞える数学教師が轢死する話。

久作って裏返しの童話って感じる。
結構子どもとかに読ませるべきかも。

ドグラマグラの初版本がごみの中に入ってたことがあった。

久作全集買うならどこのがいいの？

>>83
ちくまかな？