332 :
美人系不細工:
僕は、ごく最近まで浅田さんにはシネフィル・コンプレックスなんてない、
と思っていたんですが、そういった考えは改めなければならないのではない
か?と僕に再考を促すような事件が起こりました。
浅田彰さんが金井美恵子さんを罵倒(噂のオールドミス)されてましたが、
何故、今頃こんな批判をするのかな、と考えをめぐらせたら、彼は「浅田彰
さんは、あの方は、映画をみるセンスがないので、」と1月18日(金)に
青山ブックセンター本店で行われた青山真治と金井美恵子の対談で金井に
言われたらしい事が思い起こされ、ふと、i-クリティークでの「彼女は最近
『噂の娘』という小説を出版したという噂だが、私はもはやそれを手に
とってみようとさえ思わない。」という批判をも思い出し、彼は、いつも
クールで必要な時には常に鋭利なナイフで対象を見事という他ない手つき
で切り刻んでカッコイイなと僕は思ってたのですが、しかし今回は、
そう思えませんでした。
333 :
美人系不細工:02/03/22 00:33
(332の続き)
何故そう思えなかったかというと、彼は今回は、別段いま言う必要の
ない事を、「映画をみるセンスがないので、」と、触れられたくない所
に触れられてしまったが為に金井に対して言ってしまい、彼自身に
シネフィル・コンプレックスがある事を結果的に露呈させてしまった
からです。
(もし、シネフィル・コンプレックスがなければ、金井の発言なんて
単に無視すればいい訳でしょ?)
そして、いま言う必要のある、肝心の『噂の娘』の批評をサボタージュ
してしまっている。
(『噂の娘』の批評をサボタージュしている事から、「噂のオールドミス
」は、『噂の娘』発刊に対する批評ではなく、「映画をみるセンスがない
ので、」という言葉に対する反応だと考えるのが真っ当な思考という
ものだろう)
「手にとってみようとさえ思わない」とか言って誤魔化したらアカンよ君ィ!
浅田には、是非とも批評空間掲載の、すが秀実の『噂の娘』評に
対してコメントして欲しいな。
シネコン疑惑
浅田氏弁明の余地なしか?
もちろん『噂の娘』読んでるけど、レトリックとして
「手にとってみようとさえ思わない」と言っているのでは、
などと想像してみたり。
おまえら、「土人」ではないですか!?
337 :
吾輩は名無しである:02/03/25 10:28
i-critique は原則として毎週火曜に二点配信されており、
この日は青山真治についてのコラムと金井美恵子についてのコラムが同時に配信された
――量も倍くらいある前者の方が主であることは明らかだが。
ところが、もっぱら後者における金井美恵子への揶揄について、
少し前に金井美恵子が「浅田彰は映画的センスが悪い」
という趣旨の発言をしたことへの「報復」だろう
と複数の人たちから指摘されたのだ。
「下司の勘繰り」と言うほかはない。
そもそも私は自分に関する他人の発言につねに目を光らせるほど自意識過剰の暇人ではないし、
現に金井美恵子の発言のことは知らなかった。
偶然にも、これは青山真治との公開対談での発言らしく、
その対談は『早稲田文学』5月号に掲載されると知らされたので、
読んで反応すべきことがあると思えば反応するだろうが、その可能性は少ない。
それに、私に映画的センスがないという発言は、
ある意味で、私自身が繰り返し言ってきたこと
――私はいわゆるシネフィルではなく、
シネフィルの趣味の共同体からは落ちこぼれたところで映画を見ているということと、
むしろ相通ずるのではないか。
そういう意味で言われているのだとしたら、
私は「浅田彰は映画的センスがない」という発言を肯定する。
私がこの二つのささやかなコラムで言っているのは、
シネフィルに代表されるような限定された興味と趣味の共同体の内部で、
最新流行の「センスのいい映画の見方」(蓮實重彦経由の古い映画の見方も含めて)を、
あるいは「天皇の語り方」を追いかけていこうとするスノビスムが、
作品に負のバイアスをかけているということ、
むしろ、作家はそういうスノッブであることをやめ、
孤独な「蛮人」になるべきだということである。
金井美恵子がこう言った、浅田彰がそれにこう反応した、
などという根も葉もない下らぬ噂話にうつつをぬかすのは、
閉ざされたスノッブ村の「土人」でしかない。
・・・・・・・・・ごめんなさい!2chで初めてそのことについてカキコしたのはこの僕です!
だって、ジョークのつもりだったんだもの!でも皆何故かマジ反応するんだもの!
許してちょーだい!
338 :
吾輩は名無しである:02/03/25 10:33
ムネオVS真紀子みたいなもんだな
339 :
吾輩は名無しである:02/03/25 16:52
340 :
吾輩は名無しである:02/03/25 18:52
>美人系不細工
シネフィルコンプレックスなんかあるわけないじゃん。
大体シネフィルって言葉自体、急に言い出したこの感じなんなの、
流行のカタカナじゃん。セレブ とかと同じかんじ だせーよ
しねふぃるなんてまともなヤツはいわないって、フランスじゃ。
あ、でもこっちではヘンタイヘンタイゆーてるからな、いまさら。
同じ事か。ヘンタイとは一部のまんがのことね、ちらっとパンツ
見えたりしてるやつが笑えるらしい。
341 :
吾輩は名無しである:02/03/25 19:56
浅田は硬派だ。
私怨でも揶揄でもどっちでもいいんだけど
小説の批評は読んでからやってくれよな。
その点で美人系不細工に同意。
343 :
吾輩は名無しである:02/03/25 21:20
いや、浅田は金井の小説の批評なんてしたくないっつー決意表明なんでしょ。
あれは。ただ単にそれだけっしょ。
なんでそんなことをわざわざ決意表明せにゃならんのだ。
345 :
美人系不細工@土人 :02/03/26 00:20
噂の土人です。どうも!
>そもそも私は自分に関する他人の発言につねに目を光らせるほど自意識過剰の暇人ではないし、
って言ってる割には、根も葉もない下らぬ噂話にうつつをぬかす2chの住人に対して
「スノッブ村の「土人」でしかない。」などと、一々反応して頂けるとは、いやはや。
「暇人ではない」のなら、浅田さんこそ、孤独な「蛮人」になったら良いと思います。
2chとはいってないけどな。
たしかに、2chとはいってないけどね。
「複数の人たちから指摘されたのだ」としか言ってない。
その複数の人が、浅田の個人的な知り合いなら、そいつらに直接言えば良い訳
じゃん?となると、ネットってことだろうと思うんだ。
ま、決定的な証拠は無い訳だけどね。
Aquiraxのいいたいことは
「ボク暇人でも土人でも蛮人でもないしーお前らはそのどれか
だけどな(ギコハ」ってことでよろしいか。
こうなったら金井のテクストについて何か具体的なものを書くしかないね
>シネフィルに代表されるような限定された興味と趣味の共同体の内部で、最新
流行の「センスのいい映画の見方」(蓮實重彦経由の古い映画の見方も含めて)
を、(略)追いかけていこうとするスノビスムが、作品に負のバイアスを
かけているということ、むしろ、作家はそういうスノッブであることをやめ、
孤独な「蛮人」になるべきだということである。
これは、尤もな意見なんだけどさ。
ただ、こういう尤もな意見を言ったからといって本を読まずに人格攻撃した
事を正当化できる訳ではないので、浅田さんには、ちゃんと、「読んでから」
書評をして欲しいね。
まあ、僕の333のカキコが「下司の勘繰り」と言われても弁解できないモノ
である事は認めますけど。
決定的な証拠が無いのに憶測で書いちゃったわけだからね。
351 :
美人系不細工:02/03/26 23:57
>>350 名前入れ忘れた。
しかし、「下司の勘繰り」をする者=「土人」という訳でもないだろう、
と思うのだが如何なものか?
352 :
吾輩は名無しである:02/03/27 00:01
センスのいい映画しか評価できなくなって
遭遇(ドゥルーズ=ハスミン)から遠ざかって
しまうのはいくない
353 :
吾輩は名無しである:02/03/27 00:04
この人って奥さんいるの?
モーホー?
>>353 独身で両刀です
本人がそう言ってます(と同時に他人の性を聞くこと自体がよくないとも言っています)
でもこんなこと言うとまた下司の勘繰り土人扱いされますよ
とは言っても答えてしまう私もね!
土人と蛮人のちがいは?
>>354 ヘテロだろ?
モーホーにシンパシー感じているだけで。
357 :
吾輩は名無しである:02/03/27 17:24
>「センスのいい映画の見方」蓮實重彦経由の古い映画の見方も含めて)、
作家はそういうスノッブであることをやめ、孤独な「蛮人」になるべきだ。
未だそんなんで映画観てる奴いるのだろうか。そんなこといってる自体、
俺には理解できんよ。金井が触れようとしたのは、そもそも浅田のそうい
う部分なんじゃない?
青山の映画の何処を浅田が褒めてるか、俺にはわからん。青山こそ、
時代遅れのシネフィルだろ。映画好きが撮る映画ほど詰まらん映画はない。
もっとオモロイ映画あるよ。小説版「Helpless」か、終ったな。
358 :
吾輩は名無しである:02/03/27 18:14
>>357 >映画好きが撮る映画ほど詰まらん映画はない。
>もっとオモロイ映画あるよ。
例えばそれってなんじゃろかいな。
三池?サブ?いやいやこいつら映画は好きだよな。
まじでわからんがな。
359 :
吾輩は名無しである:02/03/27 18:46
浅田はバイだよ。
肉体的にはどうかしらんが中学時代に男の先輩と恋愛してたらしい。
360 :
吾輩は名無しである:02/03/27 21:18
金井の言うとおり映画のセンスも悪いのかもしれんが、それ以上に言葉のセンスも
悪いようだな。「オールドミス」っていまどきじじいしか使わんだろう。「ヘルメスの
音楽」にも寒い比喩がいっぱいあったしな。「音楽はメタリックな風だ」とかなんとか。
(書き写してても寒い)。こういう少女趣味の比喩を使うやつが、昔の金井は少女趣味で
良かったって言ってるんだから笑わせる。中年のじじいの「下司な」冗談と幼稚な少女趣味
が混ざり合ってて、その中間がないんだよ、この人。
361 :
「下司」な「土人」:02/03/27 21:30
要するに、性的に成熟しないと映画のセンスも言葉のセンスも良くならない
わけだ。思春期の幼稚な憧れ(少女漫画、岩井俊二)と、中年のおっさんのエロ話
(田中康夫)の両極に分離してるのか。センスが悪い分、膨大な知識の量でカバー
しようとしてるけど。小さくいじけた子犬なみの男根って感じ。
362 :
吾輩は名無しである:02/03/27 21:31
お前よりマシだ
363 :
吾輩は名無しである:02/03/27 21:36
朝だの思う壺
364 :
吾輩は名無しである:02/03/27 21:56
思春期の幼稚な憧れ、小さくいじけた子犬並の男根
だって
確かにあなたは言葉のセンスすごくあるみたいだね。
浅田はセンスある文章は、書かない・・・
ただ、教科書みたいに
きれいにまとめるのは得意なんだから、
それだけやってりゃいいのに
366 :
吾輩は名無しである:02/03/27 22:28
『ヘルメスの音楽』はありゃどうなんだろうか
特に音楽家についてのは、ちょっとトロトロ過ぎるんじゃなかろうか?
特にシューベルトのやつは
たぶん時代的にはあれで可笑しくはなかったんだろうけど・・・
367 :
吾輩は名無しである:02/03/28 00:06
>363
そういうことやね
>>359 フーコーばりにハッテンバ通いするレベルじゃないと芸とは言わない。
>358
>例えばそれってなんじゃろかいな
前に誰かも書いてたけど、侯孝賢やキアロスタミなんかをいったいど
うを観てるんだろな。浅田がアジア映画に言及してるのを、俺は読んだ
ことない。ヴェンダースやカラックスは貶して、でも青山はマルなんだ
な。「ユリイカ」ってそんないい映画か? 青山がデプレシャンと意気
投合して対談してたけど、何か滑稽なんだよな。
これは美術ネタが、今ごろリヒターを再評価してる辺りもわからん。
浅田はキーファーが好きじゃないらしいが、そもそも90年代のナラテ
ィヴな芸術運動の回復について、何か言葉らしいこといってんのかな。
80年代、その余りの情報量の凄さで圧倒し、浅田は登場したが、案
外その許容は狭いんじゃないか。これは保守とかそんなんじゃなくて、
単に知りたくないものは知りたくないっていう。これは浅田がいう「蛮
人」っていう視点と、一見似ているようで、実は最も遠いもののような
気がする。
やっぱり育ちがいいのかな。
>>366 シューベルトじゃなくて、シューマンじゃない?
ロラン・バルトにはシューマンが似合うってな話しだったよね。
371 :
吾輩は名無しである:02/03/28 08:10
>>369 カラックスけなしてた?どこで?
岩井俊二には条件つきで(というかその稚拙さに言及しつつ)評価してたよ。
372 :
吾輩は名無しである:02/03/28 10:38
浅田氏っていつも二面性を感じるんだけど。つまり豊富な知識と教養に基づいて
教科書的にあっけないほど「正しい」判断をする浅田氏(蓮実は「教えることの大家
」って呼んでたけど)と、そういう正しさの枠からはみ出した「蛮人」であろうとする
批評家としての浅田氏と(柄谷や田中康夫と組むのはそういう面をひきだすためだろうか?)
。ただ、読者としてはどれが「放言」で正しい「判断」なのか分かりにくいけど。
「蛮人」って言葉を聞いて昔の蓮実と浅田の対談「野蛮について」を思い出した。
蓮実:なぜ教育するのか? 野蛮は困る、と同時に野蛮の中にある可能性みたいな
ものを発散するって言うこともあるわけでしょう。
浅田:文明化は不可避だし、また加速されなきゃいけない。しかしそれは、野蛮
を抑圧するためというより、野蛮のある種の可能性を別の方向に走らせるため
でもなければならない。それは非常に難しいことですけど。
教育と、教育によってできてしまった共同体を壊すっていう一人二役をやらなきゃいけないんだけど、
浅田氏が今のところうまくやってるとは言えないのでは?蓮実の周りからは少なくとも作品の作り手が
出てるけど、浅田の文章が「蛮人」を生むだろうか?何か「蛮人」にはなりきれない文章なんだよね。
>何か「蛮人」にはなりきれない文章なんだよね
うーんそうですね
浅田の文章から何を汲み取れるかは正に千差万別で
(あまりに整頓されすぎてるもんね本人の「作品」は)
だからこそ浅田の教育は功を奏するとも言えるのではないですか?
浅田自身が「蛮人」じゃないのは百も承知の上でそれをチャート式
参考書のように上手く利用できたら素晴らしいことだと思ふけど
まあ実際難しい
374 :
吾輩は名無しである:02/03/28 13:06
>>370 いやあ、お恥ずかしい・・・モーツァルトでした。全然違ったw
「少女になった少年になった少女の話」です
>>369 確か松浦寿輝とのゴダールの本に載ってたと思うけど
侯孝賢やキアロスタミについてはある程度質は高くても別に新しさはないし騒ぐほどのものではない
みたいな中の上くらいの扱いでした
そこでは青山と岩井を映画狂監督とMTV監督とで対比してました
個人的には岩井は大嫌いなので結構好きな青山と比べるのは俺にとってはヽ(`Д´)ノですよ
青山はかなり意識的に「脱蓮實」しようとしてるからあんな感じになってるんだと思われます
375 :
吾輩は名無しである:02/03/28 19:33
岩井大嫌い。
376 :
美人系不細工:02/03/28 22:41
377 :
吾輩は名無しである:02/03/28 22:45
上
読みにくすぎなんですけど。
デザインどうにかしてくれ。
>>377 376には罪はない・・・しかしひどい色彩感覚だね。
379 :
美人系不細工:02/03/28 22:58
色直したけどドウよ?
380 :
吾輩は名無しである:02/03/28 23:06
>>379 読みやすくなった。内容については・・・また別の誰かがカキコしてあげ
てください。漏れは眠いし。
381 :
吾輩は名無しである:02/03/28 23:45
>不細工
ねえ天皇制のくだりの論法がよくわかんないよ
382 :
美人系不細工 :02/03/29 12:55
383 :
吾輩は名無しである:02/03/29 13:29
ずいぶん流動性の高いエッセイだねw
インターネットらしいっちゃらしいけど
384 :
美人系不細工:02/03/29 13:33
ん?「流動性の高い」とは何ぞや?
コピペしまくったって事なら、そうだよ。
殆どの部分、浅田彰の文からカットアップ、リミックスして作りました!
385 :
吾輩は名無しである:02/03/29 13:45
>>384 いやいや、内容とか色とか読者の注文に応じてすぐ変えるつーこと
386 :
美人系不細工:02/03/29 13:49
そうね。
本当のコアの部分以外は、すぐ変えちゃってもいいと思ってるから。