1 :
高橋たかこ:
なぜ高橋和巳のスレッドがないのか
21世紀だから
3 :
吾輩は名無しである:2001/01/26(金) 23:47
散華
4 :
吾輩は名無しである:2001/01/27(土) 10:01
輪が買いたい
5 :
吾輩は名無しである:2001/01/27(土) 18:25
わが心はICにあらずって誰だっけ?
6 :
吾輩は名無しである:2001/01/27(土) 18:41
重症の痔だったんだよね。
この人の書いた文章で生まれて初めて痔ろうの手術方を知って、たいそう驚いた
そんな思い出が(笑)。
7 :
信号待ちでよろよろ:2001/01/29(月) 09:25
してたって?
8 :
吾輩は名無しである:2001/01/29(月) 15:13
>7
目に浮かぶようだ・・・
9 :
テレヴィジョン:2001/01/30(火) 03:05
昔、高校の担任が 浪人の時、葉書よこした。
なんて本の一節だったか忘れたけど、
(非の器だったかなぁ?ほんとおもいだせねぇ、スマン。)
もう、いやだ、もうこれ以上耐えられないっていう限界を超えるのが、
学問だ。ってワープロで打って送ってよこしたな。
その後、その小説読んでみたんだけど、この言葉って、
主人公(法学の教授だったような...自信なくなってきた。)
が、子供に 教え込んだ言葉だった。
なんか、懐かしくって、書いてみただけよ。
日本的インテリゲンチャの臭み・・・
この臭みは,食めばはむほど独特の味がにじみ出る。
インテリに限らず,日本のどこにでもある「男世界」の臭み・・・
高橋克巳,長生きしてアメリカへでも留学(教官として)していたらどんなに変わったか,と残念に思う。
↑
ごめん
名前の字が違った・・・随分前に亡くなった人だから。
正:高橋和巳
12 :
>>9:2001/02/01(木) 14:32
悲の器の正木典膳(55)のことかな?であれば国立大の法学部の教員で学部長と言う設定ですね。
13 :
我輩は憂鬱である:2001/02/01(木) 20:35
ふと気づいたけど、今年で没後30年ですね。
14 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 02:39
年譜みたら1971年5月3日ご逝去ですね。ご存命ならおん年70.確か高島忠夫・小松左京氏と同級生。
15 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 02:51
>5
小田嶋隆
「悲の器」の正木教授
戦中の東京帝国大学の法学部長。
まるで絵に描いたようなエリートインテリ。
嫌らしい・・・でも,その男に夜道の電信柱の下で這いつくばらせた高橋和巳は共感!
和巳自身に,ある種のコンプレックスがあったかもしれないと,今では思うな。
17 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 22:00
>14
なぜに高島忠夫??
18 :
おもゆ:2001/02/03(土) 00:34
「悲の器」出版当時は立命館の講師の時代ですね。
19 :
おもゆ:2001/02/03(土) 00:37
同級生に理由はないですよ。確か高島忠夫、追悼文寄せてたかだか文庫の解説だかしてました。
20 :
吾輩は名無しである:2001/02/04(日) 15:05
「悲の器」読みてぇぇぇぇ!ていうか河出文庫は何であんなに高いの?
文庫に漱石さん一枚使いたくないんだけど。
21 :
古本だと:2001/02/04(日) 21:22
新潮版が100円コーナーにあったりもする
22 :
吾輩は名無しである:2001/02/04(日) 23:20
「邪宗門」は傑作だと思います。
阿礼・阿貴姉妹に萌えました。
23 :
名無しさん@1周年:2001/02/05(月) 22:30
大学時代から何回か「憂鬱なる党派」を読んだ。
当時は登場人物たちを「オジンだなぁー」
と思っていたがいつの間に自分がその歳に・・・。
「黄昏の橋」の続き読みたいよ。
これから面白くなりそうなあそこで「未完」とは。
>>22 阿礼の最期はとても印象的でした。
高橋和巳がもし現在、生きていたら今の大学生を
見てどういう感想を持つのか聞いてみたい。
でも彼自身、故・江藤淳みたいに「右」に転向していそうな
気もする。
24 :
21:2001/02/08(木) 00:51
>>23 学生時代に心酔したひとりなんだけど、社会に出て結婚して子供がいる今読むと甘いんだよな。
だから老いた高橋和巳は見たくない。
25 :
吾輩は名無しである:2001/02/10(土) 13:27
暗い
26 :
吾輩は名無しである:2001/02/14(水) 23:13
しかし かたりたい
27 :
吾輩は名無しである:2001/02/14(水) 23:15
今きたらあがっててびっくり。
28 :
吾輩は名無しである:2001/02/14(水) 23:45
森田童子の唄に高橋克巳の孤立無援の思想をかっぱらって読んだとかいう
のがあるよな。
29 :
吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 08:38
森田童子と高橋和巳の組み合わせって「時代」だよな。いかにも60年代。
30 :
吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 22:57
そして、このスレにしてこのマターリ感は、いかにも2000年代(笑)
31 :
永遠の助教授:2001/02/16(金) 10:00
「このスレにして」
同意。(笑) 。
今更潜水艦に撃沈された漁船のことで怒り狂って安保廃棄デモする奴もなければ、
ましてや漏り総理に抗議して国会議事堂突っ込む奴らもいないし。
32 :
吾輩は名無しである:2001/02/16(金) 12:15
今あのスタンス(眼鏡髪型文体ほか全て)では藁われるだけだと思うぞ。
33 :
吾輩は名無しである:2001/02/18(日) 21:33
>>31 高橋和巳が あの時代じゃない時代に生てたら、
もっと長生きしてたよ。
もっと、活躍もしてたろうし。
真面目すぎたんでしょうね。
あの当時、バカ騒ぎしないで、沈黙守った人間って、今、
活躍してるし、尊敬する。
バカ騒ぎしてて、今、活躍してても、なんか好きになれない。
私、個人で、だけど。
34 :
吾輩は名無しである:2001/02/20(火) 22:12
おお!読んでいる人がいたとは!!うれしいなり。
でも古本屋で文庫が数千円で売られているから読めぬ〜。
邪宗門読みたい・・・。
35 :
吾輩は名無しである:2001/02/21(水) 01:33
> 今あのスタンス(眼鏡髪型文体ほか全て)では藁われるだけだと思うぞ。
浅田くんは笑われているのかな、っていうか、それを狙ってないかな。
>>34 ブックオフが狙い目ですよ.。
なぜか絶版や高橋などの古い作家の文庫が100円で売っています。
36 :
昭和50年代に文庫本で揃えた:2001/02/21(水) 10:12
文庫が数千円!!!!!(絶句)。リアルタイムで読んでたわけじゃないからなんとも
37 :
吾輩は名無しである:2001/02/21(水) 19:36
>>34 文庫が数千円てどういうこと??
当時の文庫が高くなってるってこと〜???
邪宗門は10年位前にハードカバーを早稲田かどっかで数百円で買った気がするんだけど・・・。
他のも神保町とかで数百円で揃えたんだけど。
高橋和巳の本て高くなってるんですか? それほど需要あるとも思えぬのに
38 :
吾輩は名無しである:2001/02/21(水) 19:44
>>34 朝日文庫のやつ?
あれってそんなにするかなあ。
39 :
吾輩は名無しである:2001/02/21(水) 20:12
41 :
ばか:2001/02/22(木) 01:49
河出書房の全集なら或いは・・・・・・・・・・・・・・・
42 :
ばか:2001/02/22(木) 01:49
邪宗門単行本初版なら或いは・・・・・・・・・・・・・・・
43 :
素人:2001/02/22(木) 19:06
『悲の器』今読了。ひさびさに充実した読書ができた。典膳大先生が
落ちぶれてみすぼらしい姿になりつつ最後は「地獄」の中に生きようと
するっていう展開は結構意外だった。醜い人間になったままで終わるのか
と思ってたけど、一応「解決」は提示したのね。
44 :
吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 19:10
オヤジが全部持ってたから昔読んだけど、今思い出そうとすると難しい。
改めて集めたくなったけど、そんなに高いのか?
「黄昏の橋」が一番好きだったなあ。
45 :
ばか:2001/02/23(金) 21:49
黄昏の橋!あの時代を反映していますねえ。未完なのもいい。
未完といえば、私は「もうひとつの絆」とか、「遥かなる美の国」完結してたらと切に思います。
46 :
34:2001/02/23(金) 22:11
神保町の、古本屋で見つけたから「みっけ!」と思って見てみたらその値段。
たぶん、もはやプレミアものという位置づけなんだろうな、とブルーに
なって帰りました。ブックオフ、行ってみようかな。原宿にできたんだっけ?
47 :
吾輩は名無しである:2001/02/23(金) 23:06
何でしたっけ、みんなでお風呂で歌歌い出す短編だか随筆。。。。。。
自分の本棚にあったらイタイ本
49 :
吾輩は名無しである:2001/02/25(日) 23:24
『生涯にわたる修羅として』......。
もう少し題名の付けかた考えた方が..
50 :
吾輩は名無しである:2001/02/27(火) 03:56
>>48-49 まあね(笑)
でも90年代前半に読んだけど、かえって新鮮に感じたよ。
51 :
ばか:2001/02/27(火) 12:31
>50
それは いえる
色んな意味で「勉強」になった。むかあしのエリートってこんな感じだったのか、
ってのがよく分かった。
53 :
吾輩は名無しである:2001/02/28(水) 02:21
まあ 西成出身にしては線が細いな
54 :
我輩は名無しである:2001/03/01(木) 21:50
高橋和巳は女性が描けないって言われてるけど、「邪宗門」の阿礼・阿貴姉妹
って、とても魅力的に描かれていたと思っています。
気高くって、少し意地悪っぽい年上の女の子と、可愛くって、守ってやりたい
年下の女の子って、両方とも俺にとって理想の女性像です。
だから「邪宗門」は、はっきり言って恋愛小説のノリで読んじゃいました。
55 :
吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 23:34
阿礼は「あれ」? 「あれい」?
56 :
吾輩は名無しである:2001/03/02(金) 03:43
厨房だったころは好きだけど、
今読み返したいとは思いませんね。
でも、一度大学の書庫に潜って、
彼の修論を読んでみたことがあります。
あまり言っちゃだめなのかも知れませんが、
論文の最後に、
「修論も終わったことだし、今後は文学作品を
楽しんで読みたい」
という趣旨のことを漏らしていたのには笑えました。
一応、学術論文のはずなのにそんなこと書いても
怒られなかったんでしょうかね。
57 :
我輩は名無しである:2001/03/02(金) 05:02
師の吉川幸次郎は、野暮は言わない人ですから。
58 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 19:57
阿貴は阿Q=クウェイ
59 :
もっと直截にものいえないのかねえ:2001/03/05(月) 21:07
もっと直截にものいえないのかねえ
トリックだねん
61 :
吾輩は名無しである:2001/03/07(水) 20:41
ところで
>>46は単行本買えた?
このあいだ、ブックオフで新潮社版が100円で売ってたよ。
62 :
吾輩は名無しである:2001/03/13(火) 13:52
163まで沈んでいた。
63 :
吾輩は名無しである:2001/03/15(木) 01:23
age
64 :
健三郎より和己がすき、だって男前だもの:2001/03/17(土) 18:53
和己の悲の器と周作の私が捨てた女の違いは、専攻が中文と仏文の違いによるものか、二人の個性の差によるものか、非の器は文庫本で読み、私が捨てた女は熊井啓の映画で見た。
男を描ききれば自ずと女も浮かびあがってくるのかもしれない。
思春期に乱読した邪宗門は白秋と和己の両方の作品ともに強い印象を受けた。和己の邪宗門は朝日ジャーナルに連載されていたようだが、姉妹の最後が印象に残った。
又、高橋和己の描写によって白川静なる孤高の存在を知った。
65 :
健三郎より和己がすき、だって男前だもの:2001/03/17(土) 18:59
己を巳に訂正します。
66 :
34:2001/03/18(日) 22:52
>61
しまった!最近忙しくて&無精で街まで出ていかないんですよ〜。
ちなみに今持ってるのは
「非の器」「散華」「我が心は石にあらず」です。
67 :
あの時代:2001/03/19(月) 04:21
「女が描けてない」って文壇の決まり文句だから、どうでもいいのでは?
それより、「悲の器」の厳法主義が非現実的だとか、文体が稚拙だとか、
中野美代子に批評されてたけど、今になって思えばまさにその通り。
リバイバルはありえないけど、まぎれもなく青春の1ページでもある(笑)。
68 :
吾輩は名無しである:2001/03/19(月) 13:38
>青春の1ページ
!
そうそう。それも、触れて欲しくない青春の1ページ。 (笑い
69 :
吾輩は名無しである:2001/03/19(月) 16:20
破りすてたいけど、破れない1ページかも。
でも、どうか、誰も見つけないでぇぇ
70 :
68:2001/03/20(火) 22:55
デモ本人は気にいってたりもする。
71 :
吾輩は名無しである:2001/03/21(水) 07:23
age
72 :
67:2001/03/21(水) 23:34
「悲の器」がドイツ語で出版されたんでしたっけ?
ATG映画「日本の悪霊」は、つまらなかった。
73 :
吾輩は名無しである:2001/03/24(土) 15:58
あのうっとうしい文体にこそ魅力があったので、映像化は難しいかも。
74 :
吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 20:08
age
75 :
吾輩は名無しである:2001/04/04(水) 16:27
76 :
吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 02:18
ところで、高橋和巳の専門は中国文学の何ですか?
77 :
吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 15:11
王商隠?
78 :
我輩は名無しである:2001/04/08(日) 00:29
王商隠じゃなくて李商隠
これは岩波書店詩人選集の訳注を担当した(現在河出文庫からも出ているはず)。
専門は全般的に中国六朝〜唐・五代の詩文。
頭の良さは感じるが、自分に引き付けて思い入れたっぷりに読むので
研究論文としてはいまいち。
79 :
77:2001/04/08(日) 23:46
>78
感謝。
80 :
吾輩は名無しである:2001/04/11(水) 22:32
Qちゃんも高橋姓だな。
だから、高橋の良さはおおらかさだ。
>頭の良さは感じるが、自分に引き付けて思い入れたっぷりに
>読むので研究論文としてはいまいち。
みょうに納得。
それにしても、高橋和巳が“おおらか”か...
82 :
吾輩は名無しである:2001/04/12(木) 21:21
真正面からぶつかって行く姿勢は頭脳の明晰さと無関係に愚直であったが、その姿勢が高橋を過去のひとにした。
新庄は過去によって未来を定めなかった。直球で渡米した。アメリカンドリームは生きていた。
83 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 00:49
>80
遠縁?
84 :
吾輩は名無しである:2001/04/13(金) 22:09
85 :
吾輩は名無しである:2001/04/15(日) 18:21
そして、和巳は去り、その妻は書を顕わし、和巳が畏敬したむ碩学 白川静 は今もなお学に沈潜している。
86 :
吾輩は名無しである:2001/04/15(日) 19:01
新庄大旋風 ただ今 テレビ朝日系列で放映中 鳥越さんもよろしく
87 :
吾輩は名無しである:2001/04/15(日) 19:33
大橋巨泉曰く、日本人は新庄になれ。
88 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 21:35
そう言えば巨人のピッチャーでタカハシカズミっていたな。
あと、心理学かなんかにもいた。そっちは全くの同姓同名。間違って本買っちまった。。。。。。。
89 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 23:43
夕日に向かって、走れ高橋。
90 :
吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 19:06
>>88 たしか精神科医の高橋和巳ね? 俺も持ってる。
間違って買ったわけじゃないんだけど、自分の本棚にあると妙・・・。
91 :
吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 21:20
Qちゃんがアニメになるらしい。負けるな高橋和巳。ん、ライバル関係にはないな。これでは、まるでアラシだ。
92 :
吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 20:39
男の中の男、高橋和巳。
高橋の中の高橋、高橋和己。
94 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 22:09
ていうか、タイトルに余計なスペースやめて>1
検索でヒットしないじゃない
95 :
吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 20:01
高橋英樹主演の喧嘩エレジーは鈴木清順の佳作映画であった。
そういうわけで和巳君。私のネタも尽きた。一人でステーキでも喰って寝る。
さらば。たかこさんによろしく。君は私の青春だった。
96 :
吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 06:40
和巳は霞
97 :
1:2001/04/27(金) 22:36
>94
すみません
98 :
吾輩は名無しである:2001/04/30(月) 20:21
グループサウンズではカハシカズミっていうのがいたよなぁ。
99 :
吾輩は名無しである:2001/05/03(木) 10:53
命日あげ。東京は雨です。。。
100 :
吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 08:08
あ、昨日は命日でしたか。
和巳忌みたいなのってあるのかなあ。
太宰ならなら桜桃忌(字正しい?)みたいに名前付けるとすると何でしょうね。
自己否定忌。悲の忌。
99>100 自分も昨日それ考えてました。
憂鬱忌ってのが妥当かなって。
102 :
100:2001/05/04(金) 22:16
妥当ですね。妥当。順当な線だと思いつつ、だけど、なんか嫌だな。
(またーり)
103 :
100:2001/05/04(金) 22:26
1931生1971没ですから
生誕70年没後30年ですね、出版界でなんの動きもないという事は完全に忘れられてるな・・・・・・・・・・。
憂鬱だ。自己否定しよう。
104 :
吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 09:59
高橋和己お読んで鬱になつた
105 :
吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 18:41
5月病なんて言葉もあるし、5月ってけっこう憂鬱な月だったり。
106 :
吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 19:10
憂鬱な月の憂鬱な日に憂鬱な男が憂鬱なスレッドに憂鬱な投稿を送った。
107 :
吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 23:44
彼が苦悩したのは何のためだったのだろうか
108 :
吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 19:47
>104
彼の憂鬱ごっこに付き合ったおかげで、いまだに生きていられる。
マジで鬱ハイッチマッタラ本なんか読めね〜よ。
擬似憂鬱で助かりました。
109 :
吾輩は名無しである:2001/05/15(火) 07:58
いきてれば70か
110 :
吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 17:45
高橋和巳・・・
カコイイ(照
111 :
吾輩は名無しである:2001/05/18(金) 21:20
え?しゃしんでしかみたことないけど、そうかなあ。
112 :
吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 16:10
骨格が良いね。
113 :
吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 00:32
高橋たか子・・・
114 :
吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 19:57
たかこ、結構悪口書いてるね。
115 :
吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 00:47
和巳にとってたか子はベアトリーチェだったんだって。たか子はん曰く。
116 :
軍服マニア極右パンクス:2001/05/25(金) 22:00
『邪宗門』は『人間の条件』『皇帝のいない8月』とともに、
「サヨクが書いたけれども今これをよむのはウヨクかミリタリ
ーマニア」な傑作である。
117 :
吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 08:43
む、
118 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:58
高橋和巳の新鮮さってなんだろう?
119 :
吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:59
高橋和巳のこと調べてるんだけど、
なんかいいホームページ知らない?
120 :
検索ぐらい掛けろよ:2001/06/01(金) 00:05
121 :
吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 14:18
中高文庫の魯迅「吶喊」は高橋和巳訳。
122 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 01:46
中公、だな。
123 :
吾輩は名無しである:2001/06/07(木) 02:09
政治的色メガネで見る人も多いが
面白いのは確か。
『邪宗門』オススメ。
124 :
吾輩は名無しである:2001/06/10(日) 21:52
亜ゲイ
125 :
吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 12:04
初めて高橋の「堕落」を新潮文庫(廃刊かな)で読んだのが20年近く前のこと、なぜか今本棚に河出書房新社の全集がある。「堕落」は薄い小説だから皆んなに読んで欲しいと思います。
126 :
吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 17:21
傘持って突撃〜
127 :
ふと疑問:2001/06/18(月) 03:23
ここって何歳台の人が何人ぐらいで書いてるんでしょうか?
128 :
吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 08:52
>127
俺も知りたい。
俺は今20なんだけど、高橋にはまってる。「HINO器」の中の31章だっけ?
「静枝の手記」は泣かせる。
129 :
125:2001/06/18(月) 17:48
私は今年40歳です。20才の128>さん、大いにはまって下さい。結構中国のことわざとか勉強になりました。たとえば<断腸の思い>って揚子江で旅人が遊びで小猿を捕まえて船に乗せ川を下ったらしい。かなり長い距離だと思う。川沿いを母猿が追いかけて、旅人が岸につけるとフラフラの母猿が近寄ってばたりと倒れて死んだ。試みに腹を解剖すると腸がずたずたに切れていた。そこから断腸の思いが出たと高橋の本に書いてあった。まあ、知識が豊富な人はご存知だと思うが、私は高橋から教えられた事が数多くあります。
130 :
128:2001/06/19(火) 09:47
>129
40というと、全共闘の少し後の世代ですか・・
このあいだ古本屋で集中的に高橋の本を買ってきたんですけど、こういう本がベスト
セラーのなる時代というのはぼくからして異様なことのように思えます。ですが、何
と無く分かるような気がする。
彼はエッセイ「孤独なる遊戯」のなかで、文学はいつかは全く自律的になるであろう
人間の未来像を、その雛型において実験しているのだ、ということを書いていますが、
いまってある意味、選択の時代でしょう。そういう時代のなかで、高橋が考えたような、また、全共闘の方々が残した
問題にまた突き当たっているんじゃないかとおもいます。
131 :
125:2001/06/19(火) 12:00
勿論私は全共闘よりだいぶ後の世代です。彼らの主張を大学時代理解しようと思ったのですが、やはり生きる時代が違うと正直わかりません。そのとき生きて悩み運動した人しか理解できないのでしょう。だだ、あそこまでの情熱、未成熟なある種の若さゆえの行動は今も尊いと思っています。
文学が雛型〜実験と128>さんが引用していますが、正にそのとおりだと思います。ただ、歴史の事象を文学にすると、未来の出来事がその歴史の雛型に引き寄せられる事もあるのではと考えます。論理は飛躍しますが、オオムの事件と「邪宗門」は重なると考える高橋の読者は多いのでは。勿論違いも多いと思いますが。
全共闘の方が残した問題が私には何か解りません。ただ限界ということをその当時の方々は良く口にします。私も色々な限界を日々感じます。限界はけっして乗り越えられないものだと思います。ただ、その事と格闘しながら生きて自己満足し、人に評価されたがりながらも認められず。死んで行くのでしょう。自分自身の苦悩する問題を正しく文学表現できれば、人は皆作家になれるのでしょう。高橋和巳とか立場が違うけど三島由紀夫とかは優れている文学者なのだと思います。文学部出なのに支離滅裂でごめんなさい。
132 :
128=35歳男:2001/06/20(水) 23:05
4人でまわしてたのか。。。
133 :
128=35歳男 :2001/06/23(土) 23:04
話もりさげてすまん。自己否定します。
>>128 「全共闘世代」はいわゆる団塊の世代で1947年前後生まれ、
つまり今50ちょっとの人のこと。
あなたが20才なら、あなたのお父さんがそのくらいでは?
40の人に「ちょっと下」なんて言うと怒られるよん。
蛇足なのでsage。
135 :
128:2001/06/24(日) 12:21
>132,133
俺は35じゃない。
>134
全共闘のことはわかってます。まさに内の親がその世代にあたります。
怒られるとはどういうことですか?
>131
高橋たか子が書いておられましたけど、三島のエッセイに高橋和巳はだいぶ癒されたそうです。ぼくは作家の中では気質的に三島に一番シンパシーを感じますね。
136 :
吾輩は名無しである:2001/06/25(月) 23:44
個人的には、高橋和巳はかなり好きだけど、
同世代には三島、開高、大江、石原がいたわけだ。
彼らに比べれば多くの目にはやはり、高橋の作品は弱く映るらしい。
物語性の強さとしては、彼らに比肩すると思うんだけどなあ。
>>136 確かに、弱いというのか何と言うのか…。比較対照的にということかも。
三島、大江がなにしろ一応ノーベル賞級なわけだから、質量共に。
開高もまた時代性を担うという点では劇的に文学の本流だったわけで、
その意味では、
政治に色気だして枠を崩すような質を最初から孕んでいた石原は論外としても、
高橋はどこか、(三人に比べれば)弱いところがあるのかナァ…。
個人的には、三島、大江、開高は全作読み、高橋のは代表作だけしか
読んでなかったりする。好き嫌いということではないのだが、はたして
何故なのか、深く考えたことはなかった・・。誰か論じてみてくりゃれ。
138 :
125:2001/06/26(火) 04:00
高橋を卑下する時には、他の作家の名を出さないほうがいいのかも?。
高橋を卑下する時には、彼の何処の文体が卑下に値するのか論じた方がいいのでは?。
一元論で語るとノーベル文学賞の作家=最高の作家になっちゃう危険がある。
でもその選考委員の文学鑑賞能力は?しかも選考委員は誰が選考するの?
バルザック・ツルゲーネフ・トルストイ・紫式部etc・・・。
そもそも、ノーベル賞級でどう有意味?。英語・フランス語以上にわからない。
139 :
127=35歳男=132=133:2001/06/26(火) 23:28
>>135 うわーごめん。自分で書いた番号間違ってた。
俺が35ってことね。
140 :
127=35歳男=132=133:2001/06/27(水) 13:07
高橋和巳だってはやじにしなくて創作続けてればもう少し文壇内で影響力を持ってて、賞取るぐらい簡単じゃあないのかなあ。
長生きしたもの勝ち、の面もあり。
>>138 >>140 確かに、長生きしなきゃ取れないものその1=ノーベル賞、文化勲章(笑)
マジで言っても、ノーベル賞は質と共に量がモノをいうと思われ。勿論、
国際性という意味で翻訳率とかも当然加味去れ…。いずれにしても、
その国の文学における本流一流の中から長生きレースにも勝ち残り、しかも
時の運(東洋に回ってくる順番に生き合わせるとか)に味方された奴が勝ち取るわけで。
たしかに早死には、な、惜しい。その後とか、見たい気もするし…、
見なくてよかったかも知れんし…、その辺は決め難いが。惜しいな。
142 :
たしかに:2001/06/29(金) 07:10
早逝は残念だったが、後の醜態晒す可能性をみなくてすんだ。
143 :
35歳男:2001/07/03(火) 08:23
ごめーん!
144 :
吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 23:18
age
145 :
吾輩は名無しである:2001/07/10(火) 13:49
ただ、早死にが高橋を悲劇の作家としてまつりあげた部分もある
146 :
吾輩は名無しである:2001/07/10(火) 15:55
いま19歳だけど、高校生の頃父親が学生時代にはまったといって
古本屋で買ってきた邪宗門を薦めてくれた。
しかし上巻の最初のほうで挫折、その後読んでない。
大学生になった今、このスレ読んでもう一度挑戦してみようかとも思い始めたり。
147 :
吾輩は名無しである:2001/07/10(火) 23:54
46>>私も二度三度とメゲマシタ。ただ最後は一気に読み終えました。感動でした。
お勧めします。藤村の「破壊」は二度三度めげた後、やはり一気に読みました。
最後の文字を読み終えたとき本を壁に叩きつけました。あれはお勧めしません。
読後の虚しさと壁の音だけは一生忘れません。 「邪宗門」は裏切りません。
148 :
吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 14:40
短いのからはじめたら?
149 :
吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 16:05
因みに高橋の短編は面白くないと思う。
150 :
146:2001/07/11(水) 21:49
>>147−149
あ、ありがとうございます。
とりあえずテスト終わったら邪宗門から読んでみようかと思います。
というかこの作品しか知らないんですが。
他にいいのあったら教えてほしいかも…
151 :
吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 22:00
俺も学生のとき(10年位前)の夏休みに読んだよ、邪宗門。
時間かかりそうだなと思ったから夏休みにしたんだけど、
結局3日くらいで読んだなあ。
短編つーか、短めのだったら「散華」とかいいんじゃないかな?
>>150
152 :
149:2001/07/11(水) 23:45
「散華」は確かに短いけど、高橋自身は長編のつもりで書いたって言ってるよ。
良い意味でも悪い意味でもスケールの大きい小説しか書けないんだよな。
ただ、「大きい」といってもやっぱり、どっか弱いのかなあ。
『日本の悪霊』はドストエフスキーの『悪霊』のパロディだけど、どう読んでも
見劣りがしてしまうよね・・・。
初心者というか初めて高橋和巳を読む人は『邪宗門』から入ると、それなりに
楽しめるらしい。俺もそうだけど。『悲の器』とかは少し高橋の作品像を
知ってからの方がいいと思う。じゃないと、欠点が目に多くつきすぎる・・・。
いや、それでも面白いんだけどね。
153 :
151:2001/07/11(水) 23:55
>「散華」は確かに短いけど、高橋自身は長編のつもりで書いたって言ってるよ。
ああ、なるほどね。
あれを「短編」って言ってしまうのに少し違和感を感じたので、
151では「短めの」なんて表現にしたんだけどさ。
久々に読んでみようかなという気になってきたなあ。
仕事忙しくて夏休みなんてないんだけどね(^^;
154 :
吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 00:58
すきなのであげ
155 :
吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 02:01
ところで、高橋の評論はどうですか?
156 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 07:53
時代の産物だね。よくもわるくも。
157 :
吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 09:37
初期の短編というか、断片いいね。
158 :
吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 21:52
あーそうそう、断片ねー。
159 :
白く塗りたる馬鹿トノ:2001/07/27(金) 19:26
断片あげ。
160 :
白く塗りたる馬鹿トノ :2001/07/31(火) 08:40
未完の小説読むと、泣けてきます。
161 :
吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 13:27
「黄昏の橋」が泣けた(;◇;)
162 :
白く塗りたる馬鹿トノ :2001/08/05(日) 23:52
カンバあげ
163 :
白く塗りたる馬鹿トノ :2001/08/10(金) 11:49
そしてみないなくなったか。
アイ〜〜〜ン。
164 :
ヘルダーリン:2001/08/18(土) 10:13
高校時代(1980年頃)高橋和巳にはまりました。
読んだのは、「散華」「憂鬱なる党派」「邪宗門」「日本の悪霊」「わが解体」。
「邪宗門」は、あの教団自体が見事に戦前戦中の天皇制国家のミニチュアになって
しまっていますね。
象徴的な教主を祭り上げて、実権は別な奴が握り、武力行動をする・・・という構図。
「憂鬱なる党派」は、主人公の行動動機がどんどんワケがわからなくなっていきますが
そのうんざり感がかえってよかったりする。
「日本の悪霊」は一番とっつきやすかった。ボスの鬼頭は生き残り、溺死した奴が裏切り者
だったってことかなあ。
文体としては、強引な比喩(「最初の性向で梅毒に感染した青年のように、彼は・・・」とか
「北方には白夜の国があるように・・・」とか)が面白かった。
165 :
前田28歳:2001/08/18(土) 14:02
今、評伝高橋和己読んでるよ
166 :
164:2001/08/19(日) 00:36
まあでも、もう生き残れるような作品はあまりないんだろうな。
「邪宗門」は、「カッパブックス」みたいなところからおどろおどろしい
挿絵をつけて、作者の意図とは関わり無く、内戦シミュレーション小説もどき
として売り出せば、まだ長く読まれるかも知れないけれど。
「日本の悪霊」も、心情がいろいろ書き連ねられてるけど、それ以上迫って
くるものは結局無かった。
167 :
吾輩は名無しである:01/09/02 23:21 ID:H9INgf7E
IPさらしあげ
169 :
吾輩は名無しである:01/09/07 22:32
>>146 非常に亀レスだけど、千葉潔と阿礼・阿貴姉妹との三角関係に焦点を当てて
読むと「邪宗門」は面白く読める作品ですよ。
170 :
吾輩は名無しである:01/09/13 22:37
ID消滅
高橋は学者としても立派な仕事をしている。そこんとこもよろしく。
172 :
吾輩は名無しである:01/09/22 20:37
ハイ
173 :
吾輩は名無しである:01/09/30 17:23
SFファンタジーも書いてるんだよなー
174 :
元・吉本隆明派:01/09/30 23:51
全共闘世代だけど、政治的には中途半端なもどかしさを感じながら読んでいた。
彼はちょうどいい時に死んだと思う。長生きしていたら、気の抜けた小説しか
書けなかったのではなかろうか。オイルショック以降急速に政治運動が停滞して
行く過程で、何をモチーフにして書けただろうか。彼は器用な作家ではない。
柴田翔のように学者として生きるしかないような気がする。吉川幸次郎の後任
として京大に戻ったかもしれない。
まあ時代とともに逝った、という点ではアイドル並。
腐れ全共闘がなに言うか!てめえら政治音痴の上に、
文学なんて、ぜんぜん理解しとらんだろうが。
あの当時だって、隠れた上昇志向で、本読んでただけじゃねえか。
お前のスレ読んだだけで、ゲロがでる。
「元・吉本隆明派」だと、ふっ。
小説がわからなくても恥じゃないから、出てくんな!
178 :
吾輩は名無しである:01/10/15 14:21
>>174 >吉川幸次郎の後任として京大に戻ったかもしれない。
高橋和巳は、京大文学部の助教授だったんだよ。全共闘
運動の最中に辞職してるんだけどね。(知らなかったの
かな?)
ただ、小説家としてよりも、中国文学者としての才能を
評価する点には同意です。
179 :
吾輩は名無しである:01/10/20 08:45
ヤめたけど、時代が落ちつけば
>吉川幸次郎の後任として京大に戻ったかもしれない。
ってことじゃないの?
いまから思えば彼の人気って京大ブランドの部分もあったかも。いまから思えば、だけど。
180 :
吾輩は名無しである:01/10/29 21:02
スレ止っちまったなあ
おっ なかなかこの時分、タイムリーな age!
182 :
吾輩は名無しである:01/10/31 23:28
hisasi burini yomimasita. amari takahasi ninnki nai no kana
183 :
吾輩は名無しである:01/11/05 16:06
人気ない、というより、時代じゃないのでしょう。
60年代末の特殊な状況下に成立し得た文学だからな。
>>184 しかし。それを言ったら、現代日本文学全滅ってことにならんか?
まあ。そういうものかもしれんが。
186 :
吾輩は名無しである:01/11/06 08:37
今まで生きのびていれば、マスコミ教授としてそれなりの発言力は保ちつづけたと思う。
上のほうに出てるけど高島忠夫小松左京と同級生よ。
時代遅れとか叩かれながらも一定の地位に入るんじゃないかなあ。
187 :
吾輩は名無しである:01/11/06 08:39
ひょっとすると、このスレが一番年齢層が高いかも。
188 :
吾輩は名無しである:01/11/09 18:57
120あたりから年の話になってますが、そうでもないのではないでしょうか。
29歳から39歳の間の短い時期にあれだけ発表しているんだ。。。。。
190 :
吾輩は名無しである:01/11/11 21:16
「今」発言をもっとも聞きたい作家の一人である。
早世したからこその文学的評価なのは言われなくても分かっているが。
だからこそ生きていればという思いは強くある。
でも日和見主義に陥っていたりなんかしたら嫌だな。
191 :
吾輩は名無しである:01/11/17 21:40
むかしこの人の、京浜何とか赤軍派(?)との対談集を古本屋で買ったことある。
いま考えるとイタイような気もするが、「文学と政治」というテーマにコミットしよう
としてたんだろうな。昔の日本人はクソ真面目だった。
でもそのクソ真面目さが、なんか好きだ。「孤立無援の思想」は家にあったから
読んだ。いろいろと読んだけど、一番好きなのは「憂鬱なる党派」。
192 :
吾輩は名無しである:01/11/22 06:56
>190-191
同意
193 :
吾輩は名無しである:01/12/03 08:58
河出の高橋和巳コレクション(文庫)まだ絶版になってないよね?
若い世代に読んで欲しいなあ。
194 :
我輩も名無しである:01/12/03 13:59
≫193読んでるよ(20歳)高橋和巳作品集全10巻買っちまったよ。
195 :
吾輩は名無しである:01/12/14 07:52
文庫の?
ちがう。ケースに入った分厚いやつ。もう売ってないとおもう。古本屋で取り寄せた。
197 :
吾輩は名無しである:01/12/16 20:40
黄色いの?
198 :
吾輩は名無しである:02/01/07 20:24
前世紀の遺産スレ、2002年もあげとこう。
199 :
吾輩は名無しである:02/01/11 17:19
>>191 「憂鬱なる党派」 スキヤキの話出てくるでしょ、ありゃ読むの辛かったぞ。
200 :
吾輩は名無しである:02/01/12 05:01
58になる父親の愛する作家が高橋和巳らしくて、書棚にも並んでるんだけど、
読んでみる気になれないよ。
おお、レスがあるとは。
スキヤキの話……覚えてるよ。
貧しさのたっぷり籠もった、なんとも言えない話がわらわら出てくる。
山村工作隊で行った山奥の村で、鬱屈として、ついつい田舎のおばはん
押し倒しちゃう話とか、ねだられた犬の写真1枚さえも買ってもらえなかった
お便利女が、結核になった男に「こんなんなった俺と寝られるのか」とか
言われて、もぞもぞと裸になって寝床にはいってくる話とか……。
なんか、ナニ金とかに出てきそうなエピソードだよね。でもナニ金もそう
だけど、ドストエフスキーな暗さではなく、アジア的な暗さになってないか?
哲学とか思索というよりも、人生の哀感と深淵っつーか。
大阪人の濃さが文学に向かうと、あんな感じになるのか?
この前定年を迎えたうちの親父(大手建設業社事務屋サラリーマン一筋40年!)が好きらしい。
でも、どうもあまりに時代の臭いが強そうで、陰鬱そうで、読む気がしない。
こんな私がはじめて手を付けるのにちょうどよい著作って、ありますか?
>>201 >大阪人の濃さが文学に向かうと、あんな感じになるのか?
なるほど。大阪の「捨て子」だもんね。
一種マゾヒスト的って思うのは俺だけ? つーか、時代自体がマゾっぽかったのかな。
彼は小説においてドラマ性を重んじる人だと思う。
ゆえに、あえて扇情的な悲惨さをこれでもか、っていうぐらい強調するんだろう。
そういう意味では、彼の小説には大阪人的なサービス精神が溢れているかも。
私は、高校の時に『我が心は石にあらず』でハマりました。
今、ちょっと疲れたサラリーマンに自分が実際になってみて、『我が心は石にあらず』を再読すると
若いころに見えなかった悲しさを見つけることが出来ます。
>>201 最初だとちょっと辛いかもしれないけど、やっぱ『邪宗門』を勧めてしまうなあ。…だめ?笑
204 :
吾輩は名無しである:02/01/19 03:01
こんな所に高橋和巳を語れる場があるとは知らなかった。
最初、何を書いていいか分からなかった。
そこで、全レスを読んだ。
120氏の紹介で、吉田めぐ美「いま高橋和巳を読むということ」
を読んだ。なかなかいい論評だった。
ここの皆さんは小説を薦める人が多いが、
高橋和巳の文学評論もいいものがあると思うがナア。
『孤立無援の思想』なら読んだことあるのですが、今中身を思い出せません。
確か中国旅行の話だったような気がしますが。
>>203『邪宗門』ですか。親父が何年かに一度読んでましたねぇ(笑)。
芥川のやつとはカンケイあるんでしょうか。
206 :
吾輩は名無しである:02/02/02 00:22
『わが解体』がよいです。
207 :
吾輩は名無しである:02/02/16 00:02
忘れ去れてはならない、名スレage
208 :
吾輩は名無しである:02/02/16 00:20
高橋和巳っていやぁ、森田童子の曲に名前が出てきたよね。
机のうえの
高橋和巳は
怒った顔して
さかさに見える
「孤立無援の唄」だっけか
おお、「高橋和巳」が上がってる。
なにかを書き込まねば。
>>199
すき焼きの話は印象的でしたナ。
210 :
吾輩は名無しである:02/02/16 03:12
一時期、天理教に接近したのはほんとだろうか?
211 :
吾輩は名無しである:02/02/16 15:42
>>210 なんだか、踊りがつらくて入信をやめたとかって、何かで読んだような・・・。
母親が信者だったよね?
212 :
吾輩は名無しである:02/02/21 22:40
>>211 そうね、母親が天理教の信者だったかな。
小松左京の漫画集が発刊されたが、あれは高橋らとの同人誌のための資金集めが
目的で描かれたものだって、新聞に書いてあったような…
213 :
吾輩は名無しである:02/03/09 00:27
age
214 :
吾輩は名無しである:02/03/20 20:25
大江君なんかより面白いのに読まれてないね
215 :
吾輩は名無しである:02/03/21 08:42
眼鏡が、なんかすごく分厚そうだよね。>和巳
216 :
吾輩は名無しである:02/03/21 08:47
さらば。
なにがどう「さらば」なのか教えれ・・。
218 :
吾輩は名無しである:02/03/21 12:32
さらば!
219 :
吾輩は名無しである:02/03/23 07:48
大島渚監督の「日本の夜と霧」を観たけど
映画版「憂鬱なる党派」の様な感じ。
220 :
吾輩は名無しである:02/03/31 11:44
teiki-age
221 :
吾輩は名無しである:02/04/07 22:48
age
222 :
吾輩は名無しである:02/04/07 23:02
生き残っていたとしたら学者として大成していたかもしれないというのは
どうかな?たしか四六駢儷文(変換がうまくいかなくてすまそ)が吉川
幸次郎門下の彼にあてがわれた分野だったので、行き詰まっていたかも
しれない。
223 :
吾輩は名無しである:02/04/08 23:45
「捨子物語」など初期作品や「邪宗門」「日本の悪霊」などは、
現実から幻想過程をうまく吸い上げてると思う。
「黄昏の橋」や「我が心は石にあらず」は、
逆に、膨大な現実に取り込まれてる感じ。
「憂鬱なる党派」は思考実験の色合いが強い。
224 :
吾輩は名無しである:02/04/09 00:06
「悲の器」も思考実験の色合いが強い。
225 :
吾輩は名無しである:02/04/12 03:09
age
226 :
吾輩は名無しである:02/04/13 01:08
ちょっと煽んないと、あがらないみたい。
で、カミさんの高橋たか子との間に
子どもがいないのはなんでだよ。
享年39だぜ。
それと、どっかの定時制高校の講師かなんかやった時期が
あるようだけど、
小説や評論には一切出てこない。なんでだよ(この辺は、
俺が個人的に嫌いな小田実も突っ込んでたが)。
でも、「捨子物語」は好き、いいね。
227 :
吾輩は名無しである:02/04/13 22:48
age
228 :
吾輩は名無しである:02/04/14 14:47
あげ、あげ
229 :
吾輩は名無しである:02/04/14 19:53
dd
230 :
吾輩は名無しである:02/04/21 02:40
age
231 :
吾輩は名無しである:02/04/22 01:53
age
232 :
吾輩は名無しである:02/04/22 01:55
age
233 :
吾輩は名無しである:02/04/23 03:22
今、生きていたら転向して右派の論客になっていそうな気もする。
234 :
吾輩は名無しである:02/04/25 23:06
今年も憂鬱忌(昨年このスレで勝手に命名)が近づいてきましたのであげ
このスレも命が長いなあ
236 :
吾輩は名無しである:02/04/29 00:33
たか子さんとはうまくいってなかったのかな。
237 :
吾輩は名無しである:02/04/29 21:03
貧乏時代にだんなが一人だけ肉食ったの恨みに思ってるっていう文章があったべ
238 :
吾輩は名無しである:02/05/01 00:22
たか子さんが家に帰って来て、
「和巳は今日は小説書いてるかな」と思ったら、
一升瓶がころがっていて
手づかみでご飯を食べた形跡があった、
っていう文章があっただよーん。
239 :
吾輩は名無しである:02/05/03 16:42
命日あげ
241 :
吾輩は名無しである:02/05/05 23:44
>>236 高橋和巳氏の葬儀の時、
たか子夫人が「あの人は自閉症の狂人でした」
と言ったっていうのは有名だけど。
242 :
吾輩は名無しである:02/05/06 13:53
へぇ・・・
243 :
吾輩は名無しである:02/05/06 14:49
たか子さんの小説が好きです。
244 :
吾輩は名無しである:02/05/06 17:08
たか子さんは、和巳氏が全共闘運動など学園闘争の
「情況」に肩入れする、または翻弄されることに
反対だったようだ。そのせいか、和巳氏は最晩年に
「遥かなる美の国」という、当時の情況とは
無関係に見える(書き出しだけなので断定はできないが)
作品を残している。
245 :
吾輩は名無しである:02/05/06 17:57
なんでも、たか子さんは和巳氏に
「君の脳波が僕の思考を邪魔する」
といった意味のこと(言葉はこの通りでは
ないかもしれんが)を言われたそうな。