207 :
吾輩は名無しである:
オースティン「愛と友情」
主人公ローラのメイドの1人にメアリーという女性が出てきた。
彼女は道に迷って寒がっている若い紳士エドワードを連れてきた。
彼はローラの真の優しさに惹かれ、父の反対を押し切って結婚した。
メアリーのような親切な人がいなければ、
二人の今後の運命はどんなに変わっていたか興味深いところだった。
しかし、当の彼は友人の痛ましい事件に巻き込まれて不幸な目にあった。
208 :
吾輩は名無しである:02/02/13 00:42
オースティンの作品は若い女性の恋物語というイメージがあるのだが、
「愛と友情」の主人公はかなり年輩の女性で、
彼女の人生の回想話といった色合いの濃い作品だった。
明るく夢のような若き時代から
夫と死別しマターリと寂しい雰囲気に包まれる熟年時代に至るところは
シューマンの歌曲集「女の愛と生涯」と共通するところがあると思った。
仏文やロシア文学系のスレはにぎわっているのに対して、
英文学関係のスレは今一つ盛り上がりませんね。
>>209に挙げておいたのだけど、
英文学のスレはすでに倉庫落ちしてなくなっているみたいなので。
英文学総合スレッドにでも変更しようかと思っているのですが。
ここの住人の皆さん、よろしいでしょうか?
よかったら、以後は英文学関係の話題なら何でも結構ですので語り合いましょう。
ところで、ここからはジェーン・オースティンについてはどうでしょう?
彼女の作品は近世から近代の過渡期にあるのですが、
しとやかさの中に確固とした意志を持つヒロインの姿あたりに
現代的な新鮮さを感じながら読みました。
しかし、決して当時の社会の伝統の枠から外れないところなんかも
彼女の作品の良さを感じたのでありますが。
212 :
吾輩は名無しである:02/03/08 01:46
オースティンの作品あれこれ読んできたけど、
対立するヒロインの描き方に面白みを感じた。
「高慢と偏見」
ジェーン:温和で優しい心の持ち主。
エリザベス:人一倍情熱的でロマンティックなところがある。
メアリー:どこか自分の殻に閉じこもっているタイプ。
リディア:わがまま、無分別で節操がない。
「分別と多感」
エリナー:理知的で分別のある行動をとった。
マリアン:情熱的であるが、鋭い感受性がゆえに姉よりも失恋に対するショックを受けやすい
「マンスフィールド・パーク」
ファニー:質素でつつましい性格
メアリー:自由奔放でやや派手なところがある
結婚に至るまでの過程も起伏に富んでいて、
苦労を乗り越えた末に意中の相手と結ばれるところが良かったのと同時に
何か教訓めいたものを感じた。
213 :
吾輩は名無しである:02/03/08 02:52
メアリーって、日本でいう花子に当たる名前だって。
古い名前だって・・・。
>213
>>59-61のレス参照。
というか、ここ既にオースティンのスレになったんだけどね。
>213
ここは、ほとんど一人でまわしている1さんの1さんによる
1さんのためのスレみたいですよ。
たまに私やあなたのようなよく知らない人が紛れ込みますが。
>ここ既にオースティンのスレになったんだけどね。
これがこのスレの性格を顕著にあらわしていると思われ。
何勝手に決めてるんだか。
>215
オースティンもろくに読んでいない某スレ住人にとやかく言われる筋合いはない。
黙って隔離スレでも引っ込んでなさい。
217 :
吾輩は名無しである:02/03/14 01:13
「高慢と偏見」では男性陣も魅力的だと思った。
タイトルのように高慢なダーシー氏やハンサムなビングリー氏、
それにふしだらなウィカム氏など。
でも、一番の主役のダーシー氏は根は優しい紳士であった。
例の駆け落ちの件でベネット一家を救ったり、
ペンバリー館を訪れたエリザベスに対する思いやりとか。
何よりも、スキャンダラスな一家との結婚に強硬に反対した
叔母のド・バーグ夫人を説得して、エリザベスとの恋を勝ち取ったところは一番感動した。
この板の人ってオースティンの作品なんか読んでいないのかな、寂しい。
読んでいてもここにレスつけたくない雰囲気・・・・
219 :
吾輩は名無しである:02/03/28 11:50
220 :
つむじまがりのメアリさん:
>>82 寝取られ亭主を並べて…
とかいう別バージョンがあったとか聞きましたが。
聖母マリアと、メアリー・スチュアート&侍女の4人のメアリー、になぞらえたらしいです…
ウロ覚え。ごめんなさい。
>>92 ウォルシンガムに殺された女
実際は病死なのですが、映画に出てきたスコットランド女王(摂政)は、メアリー・スチュアートの母
マリー・オブ・ギースです