1 :
吾輩は名無しである:
見当たらないので、立ててみました。
「鏡花世界」の一言で片付けるのは良くないようですが、あの独特な雰囲気が好きです。
個人的には「春昼」がお気に入り。
2 :
吾輩は名無しである:2001/01/20(土) 02:45
師匠のようなスキャンダルがこの人にもないか心配。
3 :
吾輩は名無しである:2001/01/20(土) 04:51
この人の奥さん、芸者かなんかじゃなかったっけ?
自分でそれをモデルにした小説があるはず。
4 :
吾輩は名無しである:2001/01/20(土) 05:00
5 :
吾輩は名無しである:2001/01/20(土) 05:54
師匠って、誰でしたっけ?
6 :
吾輩は名無しである:2001/01/20(土) 14:15
7 :
吾輩は名無しである:2001/01/24(水) 08:56
「どつもこいつもまずい面だな」
でしたっけ、尾崎紅葉辞世の言葉。
8 :
顔写真:2001/01/27(土) 00:44
9 :
バラバ:2001/02/24(土) 23:13
戯曲がおもしろい。「天守物語」とか。
短編なら「凱旋祭」かな。
10 :
吾輩は名無しである:2001/02/24(土) 23:27
潔癖性で、人が箸突っ込んだ鍋料理には手も付けなかった鏡花。
お気に入りの下敷きがないと原稿が書けなかった鏡花。
魑魅魍魎という字を書くと本物が寄って来るからといいながら、
空中に書いた字(人に書き順とかを示す時とかに空中に字を書
くあれ)をかき消す仕種をしたという鏡花。
そのわりに魑魅魍魎のことを書きまくってる鏡花…。
あぁ、なんて素敵なの?。
11 :
吾輩は名無しである:2001/02/25(日) 00:35
タイトルは忘れたが、時計の針を主人公にした短編を
大学の講義で知ったのがファンになったきっかけ。
そのころは水泳をやっていて、プールを行ったり来たりすることと
時計の針が何回も何回もまわることに共通点を感じたものだ。
全文が載っている講義プリントどこにいったんだろ??
12 :
拙者は名無しである:2001/02/25(日) 00:37
>>10 料亭の刺身なんぞは、持参の鍋でしゃぶしゃぶしてから
食べてたらしいね。
そしてウサギグッズまにあ…。
あ、「草迷宮」と「春昼」がとりわけ好きです。
13 :
吾輩は名無しである :2001/02/25(日) 00:44
>>11 興味深い…もう少し情報きぼ〜ん。
「春昼」を原作にした映画「陽炎座」(鈴木清順監督、松田優作
主演)を見た人いる?寺山修司の「草迷宮」も。詳細きぼ〜ん。
14 :
吾輩は名無しである:2001/02/25(日) 22:00
鏡花系念能力者
15 :
JPB:2001/02/25(日) 22:39
「春昼」「眉隠しの霊」好きです。
16 :
吾輩は名無しである:2001/02/25(日) 23:13
とりあえず「高野聖」に一票かな。私にとって鏡花の世界への
入門書だったから。…入ったっきり出られてませんが。
17 :
吾輩は名無しである:2001/02/26(月) 10:32
照葉狂言に一票
餡パンを焼いて食べるのはこの人だよねえ。
他人に自宅の雪隠を絶対に貸さないものだから、訪問者はみんな表で
用を済ませてくる。それを二階から見ていて、
”いま表で立ち小便してきたやつなど家に上げないぞ”と罵るものだから
訪ねてきた人はすごすごと引き返さざるを得なかった、とか。
18 :
拙者は名無しである:2001/02/26(月) 15:12
>>13 鈴木清順の映画、3月下旬から各地で再上映するらしいですよ。
もちろん、「陽炎座」も。
東京だと渋谷でやるようだっせ。
(混みそうだが)
19 :
吾輩は名無しである:2001/02/28(水) 21:08
およよ…。こんなメジャー作家なのにスレが沈んでる…。
やはり文体が現代人にはネックなのかしらん?
(そんなことはないぞ!という人募集中)
>>14 世に隠れて住まう物の怪の姿を捉えこれを使役する能力!!
21 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 07:01
>>10 >>12 異常なほどの潔癖症は、折口信夫に似てるんでないの?
箸とかアルコールで消毒したってじゃない。
ひょっとして、あっちの方の趣味も同じかね、泉鏡花ってモ〜ホ?
いや、べつに悪く言おうってんじゃない、リビドーの質の問題よ。
本名:泉鏡太郎。
もっとひねってほしかった。
23 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 08:45
>>21 少なくともカマっ気はあったようだけど、男色家だったのかな?
潔癖症といえば、大正時代の翻訳家・増富平蔵は、ハンカチの上
からでないとコーヒーカップも持てなかったし、共同トイレに行
く時には、まず床一面に新聞紙を敷き詰めた後でないと決して用
をたさなかったんだそうだ(この作業自体手が汚れると思うが…)。
スレ違いスマン。
24 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 09:15
もはや潔癖症スレ(藁)
とりあえずマザコンだよね、鏡花たん。
25 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 12:07
潔癖症というのは強迫神経症の一つだからね、一種の
性格、気質的な類型というのがあるのかもしれない。カマっ
気とか、関係するのかなあ。カマの人、レスキボンヌ。
26 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 14:48
age
27 :
吾輩は名無しである:2001/03/03(土) 22:42
「海神別荘」が好きっス!「男の行く極楽に女はいない。女の行く極楽に男はいな
い」がツボだったんですが、それってやっぱり男色家だったってこと…?
28 :
吾輩な名無しである:2001/03/03(土) 22:47
>27
それ未読だけど、そのツボはまりそうだね!
29 :
吾輩な名無しである:2001/03/04(日) 15:12
原文では「男の行く極楽に女はいない。女の行く極楽に男はいない。
ただカルーセル麻紀が微笑むのみ」ってなってるんだよね!
30 :
吾輩は名無しである:2001/03/04(日) 23:32
「草迷宮」「春昼」「竜潭譚」とか好きです。
何が書いてるのか分からないと言う人もいるけど・・・
鏡花の文章は、リズムが合うと気持ち良く読めるよね。
字の書いてあるものは箸袋すら捨てられなかったという
偏執的な性格が、あの端麗な文を生んだんだと思う。
31 :
吾輩は名無しである:2001/03/05(月) 00:28
>>27 「でも、そんな処と一所にされて堪るものか。」
なんて言ってるんだからそうでもないのでは?
32 :
吾輩は名無しである:2001/03/05(月) 00:52
妻からも子供からも理由もなく気嫌いされた上に殺された
「化銀杏」の男は文学史上稀に見る悲劇の人物といえよう。
33 :
吾輩は名無しである:2001/03/05(月) 01:40
潔癖症で、客に便所を貸さない。
で、客は鏡花宅に入る前にそこらで立ちションをする。
すると「俺の家に入る前にそこらで立ちションした奴なんざ家にはいれん」
と言った鏡花。
なんだけっけな。「人間臨終図鑑」からだっけな。
34 :
27ですが:2001/03/06(火) 20:29
>>31 そう言われれば直前にそんな科白がありましたねー。書き込みしてから
なつかしくなって久々に読み返してました。27の書き込み、順序も違え
ば語尾も違ってて、やっぱりうろ覚えでもの書いちゃいけないなと思い
ました。
35 :
吾輩は名無しである:2001/03/06(火) 21:29
>>32 いや、彼はヒーローだよ。彼が「殺せ」って命令するんだもん。
36 :
32:2001/03/06(火) 21:36
>>35 そうだった!この小説は誇り高き負け犬の唄なのかもしれん。
37 :
吾輩は名無しである:2001/03/19(月) 01:40
こんなスレがあったなんて…
今、「海神別荘・山吹・多神教」読んでます。
そういえば7月くらいに新派の「婦系図」が
あるらしいですね。見といた方がいい?
38 :
吾輩は名無しである:2001/03/20(火) 18:13
坂東玉三郎の鏡花好きは有名だね
「帝都物語」では鏡花の役やってたものね。
「眉隠しの霊」が好きで、特に「鶫を鍋で」
は本当においしそう。
着物の描写が美しい。
39 :
似合ひますか:2001/03/20(火) 18:46
>>38 鶫を鍋で食ったら海原雄山が激怒するぞ!(鶫は現在は禁猟)。
40 :
吾輩は名無しである:2001/03/20(火) 19:00
41 :
吾輩は名無しである:2001/03/20(火) 19:48
高野聖の不思議な雰囲気は意外に現代的で癖になりそう。
42 :
吾輩は名無しである:2001/03/21(水) 22:06
age
43 :
吾輩は名無しである:2001/03/22(木) 01:07
「赤前垂れ」age
44 :
吾輩は名無しである:2001/03/22(木) 01:23
鏡花の作品って結構映画化されてるけど、陳腐な作品になってそうで、恐くてみれない。
45 :
吾輩は名無しである:2001/03/22(木) 22:12
>>44 そうでもないですよ。鈴木正順の「陽炎座」
はラストの30分程のシーンが小説をそのまま
映像化していて、良く雰囲気が出ています。
また篠田の「夜叉ヶ池」も特撮シーンは
今では鑑賞に堪えないものの、歌舞伎的な解釈で
(もともとが戯曲なだけに・・)見応えの有る作品となっております。
46 :
45:2001/03/23(金) 00:33
正順→清順の誤りでした。
47 :
吾輩は名無しである :2001/03/23(金) 00:39
>>45 そう?映画「夜叉が池」の洪水シーンは日本特撮屈指という
印象(あくまでも印象)なんだけどナ。もっとも私が見たの
は子供の時でヒロインを男性が演じていることすら気付かな
かったくらいだから強弁は致しません(藁)
映画は戯曲に忠実だという印象もありますが、「饅頭が縁の
下に化けた話」が短くなっているのが残念でした。
48 :
45:2001/03/23(金) 01:05
>>47 イグアスの滝(ブラジル)で撮影したんですよね?
あの最後に白雪(玉三郎)が滝をバックに昇天していく
シーンがどうしても馴染めなかったんですよ、僕は。
ところで「高野聖」も映画化されてましたよね?
僕は観たこと有りませんが、どなたか?
49 :
吾輩は名無しである :2001/03/23(金) 01:29
夜叉が池は駄作です。
「外科室」
「天主物語」は最高!
どちらも玉三郎が監督です。
旧漢字の岩波の全集ほしい
51 :
44:2001/03/23(金) 02:01
>>45-49の方レスありがとうございます。
レスをみて、食わず嫌いをやめて、とりあえずみてみようと思います。
上映される機会があればの話ですが・・・泣)
最近の「天守物語」などはビデオでありそうなので探してみます。
52 :
我輩は名無しである:2001/03/23(金) 08:19
>>48 「高野聖」先先月あたり、偶然ケーブルテレビで、見ました。
途中からでしたが。そう等古いもので、モノクロ映像。
若尾文子さんでしたか。。。
あまり力を入れずにみてましたが、なんかぐいぐいと引き込まれましたな。
原作、読んでませんので、比較はわかりませんけど。
平日のお昼がとても隠微になりました。
>>49 「外科室」私も好きです。玉三郎さん元気出して欲しいですね。
53 :
吾輩は名無しである:2001/03/23(金) 21:01
>玉三郎さん元気出して欲しいですね。
どういうこと?
54 :
我輩は名無しである:2001/03/23(金) 22:19
55 :
53:2001/03/24(土) 09:09
56 :
我輩は名無しである:2001/03/24(土) 10:14
なんか文化事業で、テント歌舞伎をやろうとしたんだけど、騒音がひどくて、
できないって、玉三郎が降りたの。で、裁判になるかも。あとはワイドショーかなんかみて。
スレとまるで関係ない話。
>>55 いや「テント歌舞伎」じゃなく、たしか横浜駅近くのなんかの跡地に
横浜市が市立劇場?を作ってて(それがテントみたいな安っぽい建物なんだ)
その劇場の芸術監督だか何だかに、玉三郎が就任するはずだったけど
騒音の問題が一向に解決しないのに切れて、一方的に辞めてしまった。
これに横浜市が怒って、「提訴も考える」と言ってる。というような話です。
58 :
吾輩は名無しである:2001/03/25(日) 02:39
59 :
吾輩は名無しである:2001/03/26(月) 00:12
玉三郎も心配だけど鏡花の話をしようよ〜。
子供の時(多分10才前後)は女を木に縛って折檻する絵を描くのが
好きだった鏡太郎の話を。そんで魚の干物とか桜餅の独特の匂いを
腐ってると勘違いしては捨ててしまい、紅葉にいつも怒鳴られてた
彼のことを…。とはいえ、鏡花の文学は難しいからあんまり読んで
いないんだよね、文庫本に入ってるようなのしか。知られざる傑作
(全集にしか入ってないような)があったら教えて欲しいよん。
60 :
吾輩は名無しである:2001/03/26(月) 05:39
ageとくか、暇だからな!
61 :
吾輩は名無しである:2001/03/26(月) 15:00
62 :
吾輩は名無しである:2001/03/26(月) 21:29
63 :
59:2001/03/26(月) 21:53
>>62 しまった!まだ読んでないや。11巻くらいあるんですよね?
でも新潮とか岩波で読めるのもあるからなぁ…。とりあえず
マイナーそうなのだけ読んでみます。でわっ。
64 :
15:2001/03/27(火) 00:58
65 :
吾輩は名無しである:2001/03/28(水) 23:58
義血侠血 あげ
66 :
吾輩は名無しである:2001/03/29(木) 22:12
滝の白絲 あげ
67 :
吾輩は名無しである:2001/03/29(木) 22:15
68 :
59:2001/03/29(木) 22:20
69 :
吾輩は名無しである:2001/03/30(金) 14:01
>>59 >鏡花の文学は難しい
文学と言うより文章。鏡花の家の隣にいて親しかった里見トンでさえ
鏡花の文章は「佶屈晦渋」で当時の愛読者でも音を上げていたと証言
している。俺も徹夜で「草迷宮」読んでたら、頭の中が心地よく混乱
してドラッグやってるような気分になった。
70 :
吾輩は名無しである :2001/03/30(金) 15:43
紅葉を崇拝し遺影に毎日手を合わせていた鏡花は、徳田秋声
の「紅葉先生は甘いものの食べ過ぎ」発言にキレて秋声をポ
カポカぶん殴った…age。
71 :
70:2001/03/30(金) 15:44
徳田発言=「紅葉先生は甘いものの食べ過ぎで死期を早めた」
72 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 00:23
巌谷大四「人間 泉鏡花」読了記念age
73 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 21:59
鏡花の小説ってすごく湿りけがあっていいですね。
言葉は漢文調で字面がすでにゴージャスなんだけど、
どこかそのキンキンとした光を和らげるような
湿度の高さが文章にあるように思います。
74 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 22:12
>鏡花の小説ってすごく湿りけがあっていいですね。
そういえば、印象的な水のシーンが幾つかあるよね。
75 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 22:13
夜行巡査とか変だなー
日本橋は十ページ読んでわけわかんなかった。
どのあたり読めばいいの?
76 :
KANAI:2001/04/17(火) 20:21
文語の華やかさに隠れた、陰影を読むとでもいいましょうか。
逆から言えば、湿っぽい話を、ゴージャスな文体で品を高める?
「外科室」は高校のとき読んで、シンプルなストーリーとリズミカルで雅やかな文体に惚れました。
おすすめ。
77 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 20:48
目前で女性が踏み殺されても、職務外だからという理由で平静
のまま去る「海上発電」の看護員。こういう人間が増えている
現代こそ読まれるべき小説だったりして。
78 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 21:12
明治文学で最もわかりやすい作家が鏡花です。
79 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 23:04
「婦系図」のわかりやすさが好き!
80 :
吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 20:51
本人的にはともかく、作品的には親しみやすい。
81 :
吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 20:10
義血侠血の「滝の白絲」みたいな姐さん
憧れるね〜
艶然一笑たり・・・
82 :
吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 00:24
「明石の肩(あたり?)が淡く映った」だったか…
こんなような文章が入った鏡花の作品名、
ご存知の方いらっしゃいませんか?
83 :
名無し組:2001/05/10(木) 17:55
鏡花自身の語り口を超える映像は無いと思うけどね。
84 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 19:49
ホラーファンタジーとしても読める。
85 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 21:09
「外科医」は冗談か
86 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 22:00
>「外科医」は冗談か
おっほっほ。ご冗談を>85
87 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 22:08
「外科医」。
森鴎外の小説「魔睡」を読んで以来、麻酔薬恐怖症になった
貴船伯爵婦人が麻酔なしの手術を受けるまでの悲喜こもごも
を描いた短編小説と聞いたが?(註・「外科室」にあらず)
88 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 22:15
新聞すら放り投げておくことができなかった
言霊の化身のような鏡花に
冗談で書くということがあったろうか?
89 :
匿名希望さん:2001/05/12(土) 22:18
あるわけないべや
90 :
吾輩は名無しである :2001/05/12(土) 22:29
冗談、というのとは別に、諧謔味とかはあったんじゃない?
「傘化け」とか「青切符」なんか読むとそう思う。
91 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 22:33
92 :
吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 23:16
とりあえず鏡花作品に「外科室」はあっても「外科医」
という作品はないよ…念のため。
93 :
吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 04:15
鏡花はやっぱり花柳モノよりは幻想モノの方が好きだなぁ
全部読んだわけじゃないけど、山吹とか沼夫人、朱日記とか好き
94 :
吾輩は名無しである:2001/05/18(金) 00:33
電車内で読む本を探していて、
「岩波文庫で一番厚さが薄い本」
を選んだら鏡花でした。
出会えて良かった〜。
95 :
leo:2001/05/25(金) 01:02
鏡花は食べ物の描写が上手いと思います。
「眉隠しの霊」や「夜叉ヶ池」など。
96 :
吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 19:59
ツグミって食ってみたいなぁ。鏡花の描写が、また・・・。
軟骨炙って、きこしめしながら、「高野聖」を読む。
↓
(゚д゚)ウマー!
97 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 00:10
食べ物の描写も上手いけど、着物の描写(説明)も素敵です。
98 :
吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 06:50
江戸の通や粋への憧れも満たしてくれる鏡花は、本当に好き。大学の友達は男とヤル
事しか考えてナイしー全然鏡花の話なんて出来ないんだけどー、ギャルでも鏡花愛して
るーー!!!ってカンジ☆ 鏡花の幻想世界に溺れていたいけど、今日は1限有り、、。
99 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 15:02
>>1 私も春昼好き。忘れられないフレーズがある。
「夢にまで恋しき人を見てしより、夢てふものは頼みそめてき。。。」
(ちょっとあいまいだけど、多分こんなだった)
わけわかるようで、今一つ意味不明。でも心はいつの間にか、
あの独特の鏡花ワールドの中。
だれか99につっこんでやれ。
そっとしといておやりよぉ。
102 :
吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 23:48
>>100.101
ほっといてくれ。このフレーズと前後の話との関わりが重要なんだよ。
わかってんのかな。
>>102 わけわかるようで、今一つ意味不明。でも心はいつの間にか、
あの独特の99ワールドの中。
104 :
名無しピーポ君:2001/06/06(水) 01:38
現在修論を鏡花で研究中。
SMの(芸術的な)世界だと思うんだけどな・・・
そんなの学会に発表できるのか・・・?
女が男を、男が女を虐げる作品ではどれが好き?
自分はやっぱり山吹かな。
105 :
吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 02:06
鏡花独特の訳分からなさに皆入ってるね
106 :
吾輩は名無しである:2001/06/08(金) 22:28
テンポが好きだー。
107 :
吾輩は名無しである:2001/06/09(土) 11:14
>>104 タイトル忘れたが短編で海女の少女が男共に虐められるシーンが
あったな。
108 :
吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 00:06
age
109 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:22
もひとつage
110 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:30
『義血侠血』の暴走シーンのスピード感は、何度読んでもすごい。
あれだけの描写ができる作家、いまいるか?と思う。
あの作品は尾崎紅葉の筆がだいぶ入ってるというが、どうなんだろう?
紅葉を読んでないもんで、誰か詳しい人いたら、レスきぼんぬ。
>>83 激しく同意! 文学作品の映画化は、たいてい別物として観る必要があるが
鏡花の場合はとりわけ、映像化なんかできんのかぁ?恐れ気もなくぅ?と思うね。
111 :
高野聖:2001/07/02(月) 00:32
鏡花ファンの山登り野郎です
このコテハン使って久しくなるんですが
大概の板で「高野さん」と呼ばれてます
とほほ
112 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 00:39
>>111 ワラタ。もう覚えましたよ<HN.それで、山奥で何かに
出遭いましたか?
南アルプスとか三重和歌山方面の沢登りは
冗談抜きでヒルとの闘いです
うわあぁあ、あれって…ホントなんですね?!
描写は凄くて、読むだけで体中かゆくなる…(笑)
…読めたッ、荒野聖さんは謎の女性に出遭う日を夢見て
山の奥へ奥へと登り続けておられるのでしょう!
ヒルじゃなく、妖美妖艶な女性の優しい手に撫でられますよう
お祈りしてます〜。(出遭われたらこのスレでご報告を!)
出逢って後、猿や馬に変わらず無事山を下りられたら、ぜひとも(笑)<報告
116 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 23:09
御馳走は人参と干瓢ばかりじゃ。
実はこの夏休み、
大台ヶ原(奈良・和歌山)or比叡山に行こうと考えてるんで
逝ってきたら体験談書き込みますわ
118 :
吾輩は名無しである:2001/07/07(土) 20:08
比叡山の近くに住んでるのだけど。
何をするの?修行でも?
修行なら私も言ってみたいなぁ。
119 :
吾輩は名無しである:2001/07/07(土) 21:54
南紀は沢登りの面白そうなとこが沢山あるんだろうなぁ。
修験も結構、その手の面白さからかも。
ちなみに、房総もヒル多いっすよ。
ポトポト落ちてくるっす。
120 :
吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 03:53
誰も語ってないけど歌行灯と日本橋。
素晴らしいです。お化け物語を読み漁ってた厨房時代にはわかんなかったけど
物語の構成でこんなに感動できるとは。
複数の時間軸が絡み合って一気に爆発するクライマックス、マクロとミクロの
対比。文章より映像、否、シンフォニーを聴いているかのような鮮やかな
ダイナミズム。耽美派とか簡単に括られるのはちょっと勿体無いです。
121 :
吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 06:20
鏡花の文章って
言葉づかいが古くて何言ってるか良く分かんないんですが、
明治時代の人が書いた文章とか、文語とか、
そういうのちゃんと読めて、
意味分かるようになるにはどうしたらいいんですか?
古文とか勉強するんですか?
いい教科書とかありますか?
122 :
吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 06:46
鏡花の文章の読みにくさは、古いから、だけじゃないと思う
何を言ってる、旋律のあるような名文だぞ。
スラスラ読めて淀みが無い。場面がくっきりと浮かぶようだ。
124 :
121:2001/07/14(土) 09:31
マジで読めるようになりたいです。
泉鏡花だけじゃなくて、ああいう古い文体。
どうすれば良いか教えてください。
最初からスラスラ読めたので、どーすりゃいいのかアドバイスできない。すまん。
あれで何言ってるかわからないのって、文語に慣れて無いってこと?
126 :
吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 17:48
>124
マジレスですが落語を聴くと良いんで無いかなぁ。
気張らずに言い回しとか覚えるよ。講談でもなんでもいいんだけど
>125
鏡花のはやっぱそう云う問題じゃないでしょう。例えば着物やら日本建築の
各部名称から、吉原だの日本橋だの土地の名前とその意味など
当時の風俗全般を知らんと筋は判っても作品の半分以上は意味を成さんよ。
127 :
123>121:2001/07/14(土) 18:09
誰でも最初からスラスラ読めるわけはないだろーよ(>125)
121君は高校生か? 古文の授業とか受けてないか?
高校の古文をしっかりやって、あとは興味をもった古典を
少しずつでも読んでいけば、旧い文体への感覚は養われる。
直接、古典に触れることが一番だ。わけわかんない間は
現代語訳とか解説書を参照しながらでもいいから。
>126
125じゃないが横レス。たしかにね。しかし
それを言えば、直接見聞きしていない当時の風俗全般については
誰だって要するに二次情報からの「知識」なわけだから。
読解に最低限必要な知識は脚注にあるし、それで足りなければ
辞書とか歴史事典にあたりながら読めば、充分ではあるまいか、普通の読者としては。
初めて鏡花の作品読んだときは苦労した。
幸田露伴読んだときも苦労した。
129 :
121:2001/07/15(日) 01:41
アドヴァイスありがとうございます。
ぼくは大学生です。
文語って、古文が読めれば読めるんですか?
高校時代、古文ちゃんと勉強しなかったんですよ。
まず古文をちゃんとやるのが良いのでしょうか?
福沢諭吉の文章とか、
ああいうのの意味が取れるようになるには。
辞書引きながら読めば良いんでしょうか?
鏡花は、文体的には平家物語の嫡流ですよ。
>>126 最初から深く読もうとすれば、そりゃ敷き居は高いわなあ。
ただわしの育ったところは古い土地なので年寄りの使うような
古い言葉は昔から聴き慣れてたってのはあると思うよ。
落語も好きだしな。文楽も普通に聞き取れるヨ。(W
132 :
吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 19:19
泉強化月間
133 :
吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 23:12
>>117 高野聖さん
>大台ヶ原(奈良・和歌山)or比叡山
方面の登山の体験談、期待しています。深山幽谷で、是非
この世ならぬ美女に出遭ってきてください!! …戻らなかったりして…
134 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 10:08
質問。
岩波書店の鏡花全集の昭和48年刊行のものと昭和61年刊行のものは、
かなつかいが違うのでしょうか?また、どちらも、もしくはどちらか、
旧字旧かななのでしょうか?御存じの方がいたら、教えて下さい。
135 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 21:24
古文なんか真面目に勉強しなかったけど鏡花の良さはわかるよ。
石川淳なんかもそうだね。
「かなつかい」や「文体」を意識する必要はないと思うよ。
美しい言葉使いさえ知っていれば。
136 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 23:55
>>129 福沢諭吉の文章は、非常に明解で読みやすい。やっぱり、
「読書百遍儀自分(おのずか)ら見(あらわ)る」=どんなに難しい書でも何度も
繰り返して読めば、意味が自然に明らかになる。熟読の必要を説いた言葉。(広辞苑)
何度も読んで、辞書を引きながらでも、自分で味わってみるのが、
かえって早道かもしれない。136さんの言うように、入力も効果的だが、
手で書き写せば、さらに効果抜群。
138 :
吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 07:38
昨日、天守物語の演劇をみに行きました。
美術館の中庭を使った屋外公演だったのですが、開演の少し前から雨が。
さすが、鏡花だと思ってしまった。
>133
8月にまとまった休み取れそうなんで「逝って」きます.
話が横道にそれるが:
誰も使わなくなった廃道とか通って山に入る場合があるんだが
けもの道以下の劣悪な道を一人で歩いてると突然、馬頭観音や道祖神に出くわす事がある
誰も通らないはずの道なのに道祖神の傍らに可憐な花が添えられてるの目の当たりにすると
心底ビビリます
・・・あとになって知ったんだが、その道は修験者さんたちの通り道だったそうで
今でもたまーーーに通る人がいるらしいが・・・
140 :
吾輩は名無しである:2001/07/22(日) 00:15
>>139 わぁあわわわぁ、まさに鏡花の世界・・・だぁれが供えるのか可憐な花を???
修験者たちが厳しい修業の途上で、供える? …それも絵になるなぁ。。。
しまった
>139のネタ
2ちゃん100物語に投稿しようと思ってたのに・・・
気がつけば・・・鬱だ
142 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 01:21
こんなスレがあったのですね。みなさん、はじめまして。
私も、泉鏡花、大好き!岩波の全集をもっているので、ほぼ全部読んでます。
その中でも一番好きなのは、「春昼」「春昼午刻」。
そして、スレ違いだけど、この2つと佐藤春夫の「田園の憂鬱」がなんか似てるので、
それも好き。
>>139 高野聖さん
大台ケ原は、いいですよ。
いつも雨がふってて、うっそうとしてて、しっけた木の香りがして、
うっすらと霧がかかってて。
私、奈良県民だからよく行くの。
ちょうど、「田園の憂鬱」みたいな感じです。
143 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 01:25
鈴木清順の「陽炎座」は傑作!
144 :
さばかん:2001/08/08(水) 14:21
草迷宮が、感想文のテキストになってます。
だけど、結構怪しげな感じがいいんだけど、
どうやったら、どうやったら感想文が書けるんだぁ〜!!
で、なんかアドバイスがあったらお願いします。はい。
145 :
吾輩は名無しである:2001/08/08(水) 14:40
>>144 ナスがキュ〜と鳴く場面に激しく萌え!とか書きなさい。
146 :
吾輩は名無しである:2001/08/09(木) 01:08
>>145 私もそのところだけ、なぜか、鮮明に覚えてるよ。
147 :
吾輩は名無しである:2001/08/09(木) 01:20
新宿で「サクラ大戦」のキャラが「海神別荘」を演じる
と言う設定のお芝居があります。
マジで見に行くべきか悩んでます。
148 :
さばかん:2001/08/19(日) 00:57
あは!確かにキューってないてたなぁ。
ナスが鳴くってどんなんなんだろ。
おらしは子産み石がほしいと思ったんだけど、
感想文に書けない…。
んーなんとかがんばってみます!
夏休みあさってまでだけど。
へそくり使って渋澤全集購入。
嫁が発見。残金没収。大台ヶ原が遠のいてゆく・・・
150 :
草双紙趣味:2001/08/23(木) 18:48
陽炎座、昔見て寝ちゃった
茶髪女みたいなのが船にのってるあたり
草迷宮は寺山修司ダメな私にもよかった
マキノの「婦系図」に戦時中のウェストサイド物語を感じた
…はっ、ここは映画版ではない!
…「海異記」に一票。
「暗夜行路」とならぶ脳内怪獣文学だと思います。
消防の時の隣のクラスの担任
泉鏡花そっくりだったな。。。
152 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 17:29
豆腐が大好きだったんだけど、「腐る」って字面が嫌で
「豆府」って書いてたんだよね。
わし恥ずかしながら嘔吐恐怖症で、腐りかけたもんとか絶対食えないんだけど、
彼もそういう気があったんだろうか?
153 :
吾輩は名無しである:2001/08/24(金) 23:03
大台ケ原に行くなら、今ですよ。この週末なんて、絶対、行くべき!!
台風のお陰で、水はけの悪い場所に、池がたくさん、できているそう。
でも、天気が続けば、2、3日でなくなってしまうから、この週末がベストと思われ。
朽ちたトウヒの幹と水面に映える木漏れ日が「原始の池」を演出しているそうな・・
私は、何年か前に、見たことあるんだけどね。
忘れられない大台ケ原の景色の1つだね。
154 :
強化:2001/08/25(土) 00:47
>>120
激しく同意
歌行燈、名作だ!!鳥肌立つ!
155 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 05:31
>>154
同意。歌行燈のラストで、びしぃっと決るところがなんとも言えない。
>149の続き
結局、比叡山or大台ヶ原方面への山行は大蔵大臣の脅しに屈し没。
岡山県北部の里山を徘徊してました。
深山幽谷ではなかったので美女とも遭遇出来ませんでした
が、ツキノワグマと出くわした。
生まれて初めて腰が抜けてしまった。おしっこちびったし・・・
根気強くへそくりため込んで大台ヶ原目指す事にします。
157 :
吾輩は名無しである:01/08/29 08:28 ID:WbaqsUw2
158 :
吾輩は名無しである:01/08/31 11:43 ID:RaBnlL6w
こないだ、「花組芝居」っていう劇団の「婦系図」を見た。
原作の世界が目の前に展開される感動に、
思わず涙がこぼれたよ。
ところで、サクラ大戦の「海神別荘」見た人、いる?
159 :
吾輩は名無しである:01/08/31 20:32 ID:TYQzfGUs
>>150 >茶髪女みたいなのが船にのってるあたり
あれは楠田枝里子です。
160 :
Nighty:01/09/02 12:04 ID:ckCp5SB6
歌行燈じゃないですか?なんかもう物凄いことされて。気の毒。
161 :
13:01/09/02 12:56 ID:AolW2yyk
>>157 それです!時計の針じゃなくて振り子が主人公だったんですね。
御教授有り難うございました。
162 :
Nighty:01/09/02 13:42 ID:ckCp5SB6
こいし、こいしと読ませたりしてて。読むときに無意識に口が窄むのは僕だけでしょうか?(笑)
163 :
Nighty:01/09/02 14:12 ID:ckCp5SB6
....二進が一進、二進が一進.....(でも改札でハプニング)。
164 :
吾輩は名無しである:01/09/02 16:20 ID:A0YhHvws
歌行灯カコイイね〜。
アレを伝説のロックバンドとかにして映画でやったら凄いウケそう(台無し)
165 :
しのにむあんとにむ:01/09/02 17:18 ID:ckCp5SB6
観音様様。
166 :
Nighty:01/09/02 17:31 ID:ckCp5SB6
泣けてきた。
>>165
167 :
吾輩は名無しである:01/09/04 16:46 ID:17w28V0Y
蒲団で日記(汚いこころ)でも書けべや。>166
ところで、鏡花は当時の書き手に比しても語彙(自己価値的とでもいい得る様な)
が豊富。文字とルビとの呼応にも面白みがある。
168 :
吾輩は名無しである:01/09/04 17:05 ID:17w28V0Y
紅葉は自身の原稿の手直しに、その都度小さい紙切れ貼り付けてたから、用紙の処々
でこぼこだったてさ。鏡花は紅葉の代筆仰せつかってたとか。
169 :
吾輩は名無しである:01/09/04 17:28 ID:17w28V0Y
>115
それこそ大半の小説家(現代のそれに限らず)は失業しちゃいますよ。
170 :
吾輩は名無しである:01/09/04 22:31 ID:17w28V0Y
>167
「自己価値的」に映るのはさ、文部省のせいかも?
171 :
吾輩は名無しである:01/09/04 22:36 ID:17w28V0Y
「自己価値的」でも、好まくかければいいじゃないか?>>167
172 :
吾輩は名無しである:01/09/04 22:56 ID:17w28V0Y
鏡花は取り掛かりに何等の準備もしなかったってね。とすると、書き始めが全体を牽引したのか?
>171
173 :
吾輩は名無しである:01/09/04 23:12 ID:17w28V0Y
>>171雀が冒頭で可愛く跳ねるやつ..何だったっけかな?あれもそうね。
174 :
吾輩は名無しである:01/09/04 23:24 ID:17w28V0Y
ありゃ凄い。きちんと読めれば。特に”ば”の字の使い方。
175 :
吾輩は名無しである:01/09/04 23:31 ID:17w28V0Y
過敏さゆえよ、鏡花の。だから横文字のHN(Nighty)やめろ!
なんとか大学のかんとか大先生に嫌われるぞ。>160
176 :
吾輩は名無しである:01/09/04 23:47 ID:17w28V0Y
だあれだ?(旧Nighty)
177 :
吾輩は名無しである:01/09/04 23:55 ID:17w28V0Y
[文学部ー鏡花はかく読めー教授」だぁさ。我々は単なる生徒以下の存在でしかなく、或いは文学サロンの傍観者ということで..。
しょうがないないかもねん。それに鏡花事態が難しいものねえ、Nighty。>176
178 :
Nighty:01/09/04 23:59 ID:17w28V0Y
179 :
吾輩は名無しである:01/09/05 00:14 ID:xy0qrc/Q
多分ね。残念だけど。でもこれだけは明言出来る。
奴等は決っして鏡花その人ではない、ということ。鏡花を盾に好き放題に他者の未熟を
嘲弄している下らない人間だということだよ(削除可)。小説への愛情は小説を読む行為に向かうべきで、
衒学的に振舞うことでも、未熟な人を高圧的に教導することでもないと思うよ。第一、鏡花は素晴らしいだろ、
Nighty.
うーーん・・・
なんで
>>167−
>>178(そして多分179も)は全部同じIDなんだろう・・・
不思議だ (人格分裂?)
181 :
吾輩は名無しである:01/09/05 00:29 ID:xy0qrc/Q
それこそ鏡花が(台無し)。
182 :
吾輩は名無しである:01/09/05 00:31 ID:xy0qrc/Q
スキゾではありませんよ。>181
183 :
吾輩は名無しである:01/09/05 00:33 ID:xy0qrc/Q
失礼>180
反省と自戒と僻みが入り混じりました。済みません。>180
184 :
:01/09/05 00:58 ID:y20x6HlQ
そういうのは内田百閧フスレだとネタにできるのにな
185 :
吾輩は名無しである:01/09/05 01:46 ID:xy0qrc/Q
すみませんでした。
186 :
吾輩は名無しである:01/09/05 02:01 ID:xy0qrc/Q
ご迷惑かけたこと謝罪します。それから、二度と出すぎた口を開きません。
お許しください。再度こちらに伺いませんが、鏡花のスレ、これからも
頑張って下さい。 皆様のご健勝、お祈りしています。
では。
187 :
あい:01/09/05 21:18 ID:jc49HZw2
>>134 少し長くなるのであらかじめお断りします。
うろ覚えですが、二つの全集の文字使いには基本的に違いがありません。
というよりも、全く同じ全集で、ただ最終巻である「別巻」のほかに、
「月報」が、合本装丁されて一緒になっているという点が異なります。
たしか、両方とも「新全集」といっていたと思います。
それに対し「旧全集」と読んでいたのは、同じ岩波から出た、
昭和15〜17年版の全集でした。これも基本的には同じ物です。
戦時下のため、あるいは資料不足により収録されなかったものが、
研究資料、解題などとともに、新全集で「別巻」として加えられています。
188 :
134:01/09/06 02:57 ID:FPAbqmHo
ありがとうございました>>187
189 :
廓:01/09/06 05:52 ID:3EBzSE1k
「高野聖」が代表作ってちょっとつらくない?
魑魅魍魎ものだったら芥川の「地獄変」のほうが凄みと説得力あるし、
猟奇度は夢野久作にかないっこない。
なんかおぼっちゃんが幽幻世界に憧れてみました、って
感じだったなあ。
この物言いに反抗する泉鏡花の傑作きぼん。
190 :
吾輩は名無しである:01/09/06 06:29 ID:E3xE6Tks
>>189 魑魅魍魎もの:「海異記」「夜叉ヶ池」
猟奇もの:「尼ヶ紅」「神鑿」「星女郎」
いくらでもあるわ。
ただ、鏡花作品って凄みもあるし読み方によっては猟奇的だが
刺激を求めて読む類のものじゃないよ。
美しさも味わえるんだったら読んでみそ。
読んでもわかんなかったらネットで死体画像でも見て喜んでなさい。
191 :
廓:01/09/06 06:47 ID:3EBzSE1k
美しさねえ。
「美」なんて解釈次第だよ。
死体画像が美しいとは言わないけど。
思惟を透過した後が問題なのだよね。
読んでみましょう。
192 :
水谷よしゑ:01/09/06 07:34 ID:wbxOWO8o
鏡花さんがいたからこそ新派はここまで大きくなれました
193 :
吾輩は名無しである:01/09/06 18:16 ID:LKYOJJ1g
川上音次郎(オッぺケぺ=新派の前進)は鏡花を、「先生」の敬称で呼んでいたのは本当ですか?
>>192
194 :
吾輩は名無しである:01/09/06 20:18 ID:toLDX39Y
高野聖の凄さが判らないんじゃしようがないよ。
亜鉛の欠乏した舌に繊細なで高価な食材食わすだけ無駄。
つか、美味さは人それぞれだから、
旨味調味料で満足できるのも幸せだよ。
195 :
めちゃくちゃ:01/09/06 21:51
突然すみませんが
鏡花大好きだぜ〜。
岩波の全集も「小説・戯曲選」も
筑摩の集成も持ってる。
文章かっこよすぎ。
あんなかっこいい文体見たことない。
漏れ的には長編なら「日本橋」と
「山海評判記」
短編なら「千鳥川」がベスト。
平野啓一郎の気持ちも
ある程度はわかるな〜。
196 :
2ちゃんは:01/09/06 21:55
当て字の坩堝だよね。
鏡花の文字遊びに(ほんの少しかもしれないが)
通じるところあるかも
>>194 確かに。
マジレスしたのに勘違いレスついてるもんな。
>>194 >>197 じゃあ「高野聖」の素晴らしさを語っていただきませう。
大仰に言っただけのレスをちょうだいね。
199 :
吾輩は名無しである:01/09/06 23:56
>>194-195
禿しく同意。
一読してあの文体にピピッと来ないような鈍い感性に対しては、
何を解説してやっても、むだ。
200 :
17歳のときに:01/09/07 00:11
三島由紀夫の「文章読本」に引用されていた
「日本橋」の冒頭の一節が鏡花に出会った最初。
あの日に漏れは人生変わったよ。
以後今日までずっと神=鏡花。
201 :
おお、早すぎる洗礼!:01/09/07 00:21
>>200 良いねえ!と言いたくもあり、
若くしてつかまっちまって、あるイミ気の毒な気もするぞ。
逃れられんだろう、神からは。ブンガクは多神教だというのに…。
どうだい?
「千鳥川」知ってる人いるかい?
そうとうマイナーな短編だぜ。
さりげなくてイイ話なんだよこれが。
語りたいねえー同志と♪
>>199 逃げんなよ。
>>201 さしあたり私は違う神の信奉者なんだろうねえ。
でも「他者」が如何にして神性を見い出しているかも興味あるよ。
>>203 おう、お互いに心の中に異なる神殿をもってりゃいいじゃねえか。
神性って理屈じゃ伝えにくいんだよ。
興味のない宗教押しつけられても不愉快だろ?
205 :
吾輩は名無しである:01/09/07 01:19
「化鳥」が好き。
鏡花の世界っておどろおどろしくも妖しくてきれい。
血の色すら錦絵の中の鮮やかな赤に見える。
>>203 なにをヒステリー起こしてる? 漏れは199が初カキコだ。
神性は、それに感応する感性無くしては見出だせない。
>>204 その通り。
あんまりスゴい怪異が続く話よりも、
むしろマターリとした会話などが中心で、
ちょっとだけ怪異が起こる話が大好き。
たとえば「縷紅新草」。
これ読んで金沢に旅行行ってしまったよ(金沢のとある寺が舞台)。
確かに感応体は違うが、他人のそれを知りたいと思ってなにが
悪いのか。ヒステリーなど起こしていない。
>違う宗教の押し付け
否。
貴方の神様のいい所や生い立ちやエピソードは?
って話だ。
違う宗教の話じゃ無いね。
文学という名の多神教だったらね、そうだろう。
氷川神社の神主が八幡神社のことを知りたがっているだけ。
>208
そう言われると
伝わらないながらも自分なりの言葉で説明してみようかと
思えてきたけど…明晩またきます
>>208 三島も川端康成も読んだことないのかにゃ。
新しいとこで吉本隆明とかミーハーだけど澁澤とかも読んでないのかにゃ。
キミの知りたいことはさんざん語られてきてるにょ。
キミが誉めてる芥川も語ってるにょ。
もちっといろいろ読んだほうがいいと思うにょ。
あと、かるしうむ不足だと思うにょ。ぎうにう飲んだほうがいいにょ。
>210
そうだよねえ。
芥川が書いた「鏡花全集開口」なんてすごいもんね。
鏡花を礼賛した文章はたくさんの人が書いてるから
まずそれを読んでもらって、それでも納得行かなかったら
って感じかな。
ぼくが鏡花論で好きなのは小林秀雄のやつ。たしか
「うまさの階段をのぼりつめて、もうその先がない」
とかいう表現。いいなー。
212 :
吾輩は名無しである:01/09/07 15:53
>211
吉田精一も同じことかいてたねー。鏡花は「(日本語の)表現の極致」
に到達しているとか何とか。
>212
新潮文庫の解説だね。
はい、そうです。>213
お仰っる通り、確かに新潮だったと思うのですけれど。
あと、鏡花論で素晴らしいのは、渡辺直己という人の書いたもの。
古い(10年位前?)やつで..、「幻想の...」なんとか
とかいうやつ。ご存知の方おりましたら、詳細な情報 きぼん。
215 :
吾輩は名無しである:01/09/07 20:13
つか、文学板にまでデジコが来たのか(藁
>214
「幻影の杼機−−泉鏡花論」国文社
もう手に入りにくいのかも
>216 マジで有難うございます。最初書名が読めなかった(うごき?)うえに、ウロ覚えの状態でしたから、
豊島区の閉架図書で検索すらできなかった。いい本だとは覚えていたのだけれど....。
>215 つか、あんたが出痔枯だろう?(藁藁藁 何が「文学板にまで」だ。牛乳呑み。もすこし汚悧巧になれるかも?。
「幻影の杼機」は良い本だったにょ。
古書店でもなかなか出ないみたいで、図書館で借りて読んだにょ。
谷沢永一・渡辺一考編「鏡花論集成」は
いっぺんにいろいろ読めてお得な本だにょ。
脇明子「幻想の論理」は、ぺっぺってかんじだったにょ。
読んで損したにょ。
間違えたにょ(汗
218=210だにょ。
>208
一晩考えたけど…
鏡花の場合、筋書きや理屈を上回る
文体そのものの「気持ちよさ」が自分にとっては強烈で、
そこにいったん乗ってしまうと
もう酩酊状態になる。これ本当に他の作家にはない。
話芸の魅力に近いのか?
荒唐無稽な話でも鏡花が語るからおもしろいんで、
筋書きだけ他人が抜粋してもつまらない。
説明になってないな…鬱氏…
>>220 思うのですが、195さんがお感じの「酩酊」を、脇の様に別個の「イメージ」の外挿による
説明に仮託してもズレが出る。でも何かしら不気味なものは鏡花の「書いた」ものには備わっていて、
このスレでも鏡花に就いての「印象」めいたこと、めいめいが書きたい(書き足したい)と願う。
文体も勿論あるけれど、先述の「幻影の..]では、機序があって、そうであるが故に錯乱(酩酊)する
とか....。へんな話してすんません。
言葉なんて生き物 。
明治当時美しいとされてる文章を現代人の我々が真に享受できる
とは考え難い。欺瞞の類いでせうね。
わかっても「頭でわかる」程度。
そうとう古語や漢語や国語の積み重ねがある人以外はね。
雑誌が芸能人をもてはやし、芸能人がいく店に通う。
評論家の言葉を鵜呑みにする行為。
これらは同じことですよ。思考停止といいます。
>>222 ばかたれ。新古今読んで泣くやつもおれば、
鏡花読んで震えるやつもおるんじゃ。人間の感受の根底は、
時空を超える。鈍いやつだけが「頭だけで」屁理屈をこね回す。
それを思考遊戯という。アホがやる、頭の良いヤツはやらん。
ムダだからだ。
>>222 少し禿げ胴。
今どき、泉鏡花の文章はきついなあ・・・
知的に分からないと、理解できない文章というのは。
脊髄反射的に感じられない文章というのは、、、
>222,224
漏れも自分が本当に鏡花の文章の意味を分かってるなんて
言うつもりはないよ。
でも漏れの場合、これだけはウソじゃない、
生理的にあの文章に感じるものがあるぞ。
知的に感じてるんじゃなくて、あの字面と律動に
音楽的絵画的感動を感じるんだよ。
悪い連続カキコで。
明日も仕事早いんでおやすみ。
やっぱ好きな鏡花語るのって難しいな。
「なぜギネスビールが好きなのか・美味いのか説明しろ」
というのと同じくらい困難だ。鬱氏
>>222 異物感は外国語の比程じゃないですよ。凡そ文字に表されたもので抵抗なく読める
ものなどありゃしない。あんた、例えば、そうだな、ウルドゥー語なんて読める?
読めないでしょ(思考停止しかないでしょが)。サロンも馴れ合いも糞もあるか。
読めるまで習うしかないんだよ、それがサロンだろうが、権威だろうが。
それにあんたの言う「真の享受」の定義とは?多分説明出来まい。馬鹿だから。
195さんの言うことは決っして間違っていないと、思うよ。
にゃはは。読めなくてくやしいから馬鹿にしてるだけみたいだにょ。
岩波の全集みたいに総ルビでも読めないのかにゃ。
バタイユ的に言えば「非−知」。
これは逃げてるわけじゃ無い。
言葉の交換性に於ける曖昧さおよび齟齬に関して。
経験の共有の不可能性について。
「意図的なもの」は所詮2流なのよ。
たといどんなに甘美で興趣溢れる文章を書き連ねてもね。
崇高さは言語化不可能なの。
でも崇高さを捏造することは可能だよ(嘲
「美しさ」を至上とするなら世界の半分、若しくはそれ以下しか得られないこと、それは経験の伝達にも相当する。
真に享受とはそういうこと。
アレ美しい誤読だこと。
アナウツクシヤ
>>220-221
何で脇がぺっぺっなのか分かったにょ。
すっきりしたにょ。感謝だにょ。感謝だにょ。
鏡花について何か言うっていうのは難しいにょ。
あれこれ言われるのは昔からみたいだにょ。
三島とか佐藤春夫とかが歯軋りしてたにょ。
「わかんないやつはバカ」ですましてきたツケなような気もするにょ。
ぎうにう飲んでがんばるにょ。がんばるにょ。
232 :
吾輩は名無しである:01/09/08 09:45
鏡花の家の近くに住んでて人的交流があった里見クによれば、
鏡花の文章は「詰屈晦渋」で鏡花宗を自認する明治の愛読者
も「さすがに音をあげて、わからない、と呟く場合や、正解
してゐるのか、独合点の曲解か、はたまた負惜みからさもわ
かつたやうな顔つきだけしてみせるのか、そのへんの詮議は
姑措き、かかる神秘感こそは我が鏡花の独壇場だ、とばかり、
更にまた渇仰の度を掲げる場合とがあつた」と述べてゐる。
>>232 はいはい。がんばって探したのね。
そのたぐいの文章ってたくさんあるんだよね。
誰でも言えるようなことだから。
三島や芥川よりあんたにとっては里見のほうが信頼できるのね。
何でもいいけど、読めなかったからってここで憂さ晴らしするな。じゃま。
>>233 芥川や三島が語ってるのは鏡花の文学それ自体。里見が語ってるのは
その受容の在り方。自分が鏡花を理解している(少なくとも判らない
のを判ったふりして熱狂する輩ではない)と思うのなら泰然と構えて
聞き流せばいいだけの話よ。
それから里見の発言は、鏡花の文章は現代人にとって難解なだけでは
なく、発表当時においてもそう受け取られていたということを、同時
代の親しい立場の人間が証言していると言う意味での価値があるよ。
>>220 キミの一連のレスは、じつに真摯で、感動的である。
一見鏡花を語るかに見えてじつは浅薄な自己主張…という
いかにも2chらしいカキコが目立つ中、
対象(鏡花)と自分自身への誠実さにおいて、際立っている。
鏡花も、キミのような読者に21世紀まで読み継がれて、
さぞや冥府で喜んでいることだろうと、マジで思うぞ。
236 :
195だ。しばらく消えます:01/09/08 19:28
>208 見てるかな? …自分の言葉じゃなくて卑怯かもしれんが、
プルーストが、ラスキン「ヴェネツィアの石」を読む際に覚えた感動を
自ら分析した文章をコピペするよ。長くてゴメソな(省略されちまうか?)
漏れが鏡花を読むときに感じる「気持ちよさ」の正体はたかがこんなものではないかな?
だから語るに足らんし、語るとみっともない自己撞着に陥ってあなたに突っ込まれるのだ。
「一種の壮麗な暗闇と玉虫色の輝きを背景に、
旧約・新約のすべての人物像がたちあらわれるサン=マルコ寺院そのもののように、
このページ自体が神秘的で、美しいと同時に宗教的なイメージに満ち満ちている。
私は、サン=マルコ寺院自体の中で、はじめてこのページを読んだ時のことを憶えている。
夕立が来てあたりが暗くなった一刻のこと、モザイクの輝きは、それ自体の物質的な光と、
内包された、地上の、古い黄金から発するだけであり、ふだんは鐘楼の天使たちまで
燃え上がらせるヴェネツィアの太陽は、もはや自分のなにものも混ぜこんでいなかった。
そこ、周囲の闇の中から輝きを帯びてたちあらわれる天使たちに囲まれて、このページを
読みながら私は深い感動を覚えていた。しかし、もしかしたらその感動は
あまり純粋ではなかったのかもしれない。美しい神秘的な像を見る歓びがいやましに
高まる一方、光輪に包まれた額のそばに、ビザンチン文字でたちあらわれたテキストが
理解できることに感じていた、いわば博識の快楽を変質させたのと同じように、
ラスキンのイメージの美しさは、聖なる文章に依拠する誇りによって
生気を帯びると同時に腐敗させられてもいたのである。美的快楽がより鋭くなるとはいえ、
あまり純粋にはとどまりえない、あの博識と芸術の混じりあった歓びの中では、
一種の利己的な自己回帰を避けることはできない」
プルーストは一見謙虚で、かつあまりにしたたかに饒舌な、いやな奴だよねえ(ワラ
ディレッタンティズムを上手に着こなす希有の偽善者だ(←もちろんほめ言葉)
漏れには到底、こんなすごい自己弁護テンション維持できない。疲れて氏んじまう。
漏れは好きな酒のように、鏡花について同志と語りたいだけだ。「上手いなあ」と。
ああ、しゃべりすぎてしまった。恥ずかしいぜ。
本当に有難う御座います、195さん。
今日は嬉しくて、そんで、また鏡花貪り読みたくなりました。
うん、うん、唸りながら、酩酊しつつ、巧いなあ、凄いなあ、って感じで...。
238 :
吾輩は名無しである:01/09/09 11:30
age
239 :
吾輩は名無しである:01/09/10 19:31
age
↑文学板の真骨頂
>>233、
>>234(
>>232)
あちこちに書かれているのかもしれませんが、本当に貴重な証言だと思いました。
同時代の読者だってわからない。
そういう証言をわれわれが読んで、「あんなもの読めなくて当然だから、読まない。」
と思うか、「読めなくてもみんな夢中だったみたいだ。自分もわからないが夢中だ。」
と思うか、「俺は分かっているよ」と思うか。(私は二番目)
鏡花を読むことの難しさ、面白さを、はっきり物語っていて、
このスレに来る皆さんに、先の証言を見ていただきたい気がしました。
すみません、余談です。
>>201 鏡花の小説の題のつけ方が、好きなんですよ。
『多神教』すごいですねえ。他にもやはり『草迷宮』『由縁の女』。
『堅パン』とか、『みさごの鮨』とか、変わったのも。
話題からは完全にずれていますが。
243 :
吾輩は名無しである:01/09/13 19:26
あげとこう
244 :
吾輩は名無しである:01/09/13 19:39
>>240 >文学板の真骨頂
禿げ同
いつのまにか、
読んでるほうが恥ずかしくなるスレになっちゃったね。
うーむ
246 :
吾輩は名無しである:01/09/13 23:51
age
247 :
吾輩は名無しである:01/09/14 00:21
真骨頂ってどんな意味だ?
愚の骨頂と間違って無いか?
248 :
吾輩は名無しである:01/09/14 00:48
>247←文学板の真骨頂。
249 :
吾輩は名無しである:01/09/14 20:36
婉曲な表現を字面通りに受け止める素直な良い子じゃ
>>247
250 :
吾輩は名無しである:01/09/15 00:58
鏡花ヲタuzaiね。
しょぼ崇高美礼賛虫。卑小。
251 :
我輩は名無しである:01/09/16 04:37
先日知人に国立劇の「滝の白糸」のチケット貰って
初めて鏡花作品の存在しって今原作(義血侠血)読んでみたけど
あまりに短すぎて考えさせられる
せめて一人称(白糸の目線)で書いてあれば読み終わりすっきりするけど
すっきりしないよ
白糸が欣弥の死を知らされるシーンがすごい印象的だったけどあれ舞台だけの演出だったのね
もしかしたら白糸は欣弥の死を知らず刑を執行されていたのかも・・・
あーあパニクルよォ
でも鏡花好きの間ではこれの作品は鏡花作品それとも紅葉作品どう捉えれてるんですか?
どこかこの作品の個人的な解説HPってありませんか?
ほかの人はどう深読みしてるか読んでみたい
さぁてもう一回読むかぁ・・・
252 :
吾輩は名無しである:01/09/16 05:10
>>250 こういうの無視するとこあたりに偽善欺瞞を禁じ得ませんな。
見なくてもいいものは見ない、臭いものには蓋をせよ。
そんな態度じゃ世界の半分も見えない。
真骨頂だなんて良く口にできるもんだ。流石。
紅葉のほうが好きだな。
253 :
そうか、紅葉が好きかい?:01/09/16 19:07
>こういうの無視するとこあたりに偽善欺瞞を禁じ得ませんな。
そんなこと一々宣言して馬鹿に付き合うほうが、
よっぽど偽善欺瞞丸出しだろ。
254 :
吾輩は名無しである:01/09/16 23:08
まあ文体、現代の若者ついていけないね。
昭和時代ですら、良く人気が続いたくらいだよ。
芥川とか、若い作家が絶賛してたってのがあるから、
読み続けられたんだろうけど。まあ、読めると
面白いんだろうね。
255 :
吾輩は名無しである:01/09/16 23:55
鏡花、大好きですーーー!
このスレ初めて見ました。最初から読ませていただきます、楽しみ!!
257 :
我輩は名無しさん:01/09/17 13:01
初めて読んだ時何かいてんのかわからんかったけど
鏡花作品が支持されたのは話のオチなり内容だと思う
恋愛もん書かせればハッピーエンド?でもないしだからと言って近松みたいに心中物?とも言えんしね
純愛ラブストーリでもなく少しミステリーががった恋愛物
この作品が出来た当初はかなり斬新だったとおもうんだが・・・・
258 :
吾輩は名無しである :01/09/17 13:21
このスレ見てて思ったんだけど、日本橋とか滝の白糸とか
婦系図あたりが話題になるかわりに、幻想小説家としての
鏡花の話題が意外に少ない気がする。
>>253 意味不明。そういうのから目を逸らすのを偽善っていうんだよ。
260 :
吾輩は名無しである:01/09/21 00:34
「義血侠血」と「錦染瀧白糸」の
関係を誰かレクチャーして下さい。
同じ登場人物なだけに、「錦染瀧白糸」
を読むと辛いのです。納得行かないんです。
261 :
吾輩は名無しである:01/09/22 23:31
誰も答えないの?age
262 :
吾輩は名無しである:01/09/23 12:08
>>260 遅レススミマセソ。確かに全集の解題見ても
「これはこれであっさり『瀧の白糸』別篇として鑑賞すべきものであろう」
…をいをい、そんないいかげんな解題書くなよ?って感じだ。
自分的には、正直言って「錦染瀧白糸」は
何らかの理由で「ために書いた」に過ぎないあだ花と思ってる。
唐突で出来のよくないリミックス・バージョンあるいは別テイク。
でもこんな薄っぺらな私見なんか答えになってないね鬱氏
誰か何か書いていないか、論文とか調べてみようと思う。
263 :
-モロ、無修正画像サイト発見!:01/09/23 12:17
264 :
我輩は名無しである:01/09/23 16:31
「錦染瀧白糸」ってどんな話?
おしえてちゃんですまんが
265 :
吾輩は名無しである:01/09/24 23:03
その殆どが傑作とも思える鏡花の作品の中で私が特にマイナー系で好きなのが
『吉原新話』です。出だしは何の話かもわからないが、次第に場面も登場人物
も明らかになる中で、この世ならぬものが…。私は明治の風俗も古典もさほど
詳しくないですが、読みながらゾクゾクします。感想お持ちの方、書き込みを!!
>264
義血侠血で死んでしまう欣弥と白糸ですが
「錦染瀧白糸」では新任検事として立身出世
した欣弥が妻を娶って、新居を構えており
そこへ大恩人である筈の白糸がいきなり尋ねて来て
悶着が起こるという、戯曲です・・・よね?
267 :
吾輩は名無しである:01/09/27 00:12
>>265 鴉の死骸をぶら下げた婆ぁ、こわっ!
鏡花には「ホウズキ」とかいう作品があって、潔癖症の女がホウズキ
をぐっちゃぐっちゃ噛んでる婆ぁを見てたらそのホウズキが自分の喉
に入って来たような幻想に取り付かれ、自分の喉をつく…とかいう話
があったと思う(記憶曖昧)。鏡花は美女と老婆って主題が好きなの
かな。
「雪柳」もそういう趣の話だよね。
269 :
吾輩は名無しである:01/09/27 23:27
〉268
老婆といえば『続風流線』の最後にも、大鍋に蛇やら蟇やら蜥蜴やら
を引っ掴んで放り込んで姫を呪おうとする白髪の婆あが出てくるよね。
おお怖い!!
>269
婆ではないけど、「伯爵の鸚」は醜く汚い琵琶法師と
婀娜な女優とのやりとりが凄いですね。
琵琶法師が痛む歯を女優の簪で突いてもらうシーンは
う〜ん・・・。
271 :
吾輩は名無しである:01/09/28 06:23
>270
ど〜かん。グチャリと簪が刺さる感覚がたまらない。
272 :
吾輩は名無しである:01/09/30 00:48
卒業論文、鏡花の作品をテーマにして書きます。
でも難しすぎる・・・
がんばれage
274 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:01/10/02 23:33
「照葉狂言」は鏡花入門に最適だよ。
276 :
我が杯は名無しである:01/10/03 00:55
〉272
すでに読んでるかもしれないけど、
今日たまたま、渡部直己の『泉鏡花論 幻影の杼機』を読みました。
今まで感覚でしか掴めなかった鏡花の魅力が解き明かされると同時に、
さらなる新しい鏡花の読み方を知ることができ、感激しています。
参考までに!!
277 :
吾輩は名無しである:01/10/03 01:02
村松定孝はどうよ?
278 :
我が杯は名無しである:01/10/03 23:59
>277
私は彼の著書はまだ読んでませんが、なんと言う作品名でしょうか?
それにしても『幻影の杼機』は現代の鏡花ファンに勇気と確信を与える
書物であると思います。
「…ほぼ一世紀を閲する現在にあって何故この作家が読まれねばならぬのか。
(略)これはいわば、来るべき新世紀の鏡花論にむけての序章ともなるはず…」
「本書全体の掉尾に刻んで明記すべきはもはやひとつしかない。それは、
誰もがいまなお鏡花たりうるという事実にほかならない。」
279 :
吾輩は名無しである:01/10/04 18:15
>>278 とりあえず『泉鏡花研究』(冬樹社→日本図書センター)、『泉鏡花』(桜楓社)、
『泉鏡花事典』(編著、有精堂)あたりかな…。
大正7年生まれ、鏡花研究に限らず日本近代文学研究の権威の一人だとは思うけど…
今でも学問的に通用するのかな?そこらへんどうなんでしょう?>鏡花研究者
280 :
吾輩は名無しである:01/10/08 23:53
age
281 :
吾輩は名無しである:01/10/10 12:59
村松定孝はきまじめで保守的な鏡花崇拝&研究者という感じがする。
正直あまり「新しい視点」はないのでは。
野口武彦や川村二郎の方がなんかインスパイアされるな漏れは。
サクラ大戦の歌謡ショウは感動した。
283 :
吾輩は名無しである:01/10/11 05:55
age
久し振りに「薬草取」読んで
ジーンとしました。
映画にしてみたいな〜。
私の好きな中島敦が泉鏡花を大絶賛しています。
「日本には花の名所があるように、情緒の名所がある。泉鏡花氏の芸術が即ちそれだ。」
「鏡花の作品を読まないのは、折角の日本人たる特権を抛棄しているようなものだ。」
「鏡花氏こそは、まことに言葉の魔術師。感情装飾の幻術者。」 等々。
だから読んでみようかと思います。最初は何から入るのが良いと思いますか?
ここにいる方は詳しそうなので、ぜひおしえてください。
鏡花入門なら『照葉狂言』が最適!!
初期に書かれたもので他に作品より読みやすいよ。
287 :
中島と鏡花:01/10/12 21:40
あぁ、漏れもどっちも好きだ。
この板では他に石川淳と内田百鬼園スレも良い。
おそらく、かぶってる人多いと思う、高野さんとか。
>>286 レスありがとうございます。
「照葉狂言」はどこの出版社の本に載ってますか?
今日、本屋で探してみましたが、みつかりませんでした。
ちくまの全集を買わなければダメでしょうか。
>>288 確か岩波から出てたと思うが、今は絶版になっている可能性があります。
読みやすいものを紹介させていただいたまでですので、参考になるかどうかは分かりません。
世間的によく知られた作品でしたら『高野聖』『外科医』などがよろしいかと思います。
この作品ならどこでも入手可能ですので。。。
290 :
吾輩は名無しである:01/10/15 00:33
刺青強化発見あげ
291 :
吾輩は名無しである:01/10/15 00:47
>>288 『照葉狂言』掲載 春陽堂刊 『鏡花全集』巻二
岩波書店刊 『鏡花小説・戯曲選』第10懐旧篇
ちくま文庫版『泉鏡花集成』第3巻
292 :
吾輩は名無しである:01/10/15 13:04
最初は新潮文庫「歌行燈・高野聖」でも可と思うが如何。
293 :
吾輩は名無しである:01/10/15 21:55
「照葉狂言」読み始めました。
自分の好きな「銀の匙/中勘助」を
思いだしました。
294 :
吾輩は名無しである:01/10/17 01:37
高野聖も元になった「金驢譚」って話について教えてください
295 :
草双紙趣味:01/10/17 21:16
アプレイウス「黄金のろば」(岩波文庫等に訳あり)の
翻案かなにかかね…?「元になった」つーのは、ちょっと…
「板橋店三娘子」が通説ですが…
296 :
吾輩は名無しである:01/10/17 23:31
「板橋店三娘子」ってどの本に収録されてるんですか?
297 :
草双紙趣味:01/10/18 18:50
これもとりあえず岩波文庫「唐宋伝奇集(下)」とか
中国古典文学大系だか全集だか(平凡社)あたりが定番す。
ただ、あっしは小学生んときにこれを日本の話に翻案
した童話みたいなのを読み(伽婢子あたりか?)
高校生くらいのとき岡本綺堂「中国怪談集」で読み
いずれもおもしろかったもので、上記の定番的訳本読んでない。
綺堂の「中国怪談集」光文社文庫でもまかりまちがって
旺文社文庫でも見かけたら買いましょう。鏡花と同世代の
綺堂が同じ文化圏に属してるのがよくわかるざんす
…って思って岩波文庫パラパラめくったら
「板橋三娘子」になってて
注で「黄金のろば」の影響が指摘されてましてん。
298 :
吾輩は名無しである:01/10/19 03:48
>297
と言う事は…金驢譚→板橋三娘子→高野聖という図が成り立つ?
299 :
吾輩は名無しである:01/10/23 20:39
age
300 :
草双紙趣味:01/10/26 09:56
>>298 いや、ちょっとミスリーディングだったか…
「黄金のろば」に代表される、「魔女に動物にさせられる」系
の物語の影響が…って注には書いてあるので、リニアーな
関係とはいえないでしょう。鏡花も伽婢子系の翻案で
読んだっつーことの方がありそーな…
ついでに日影丈吉が編んだ裁判ミステリーアンソロジーを
パラパラ見てたら、解説で「義血侠血」にトルストイ「復活」
など西洋裁判小説の影響を指摘してた。カチューシャ自体は
年代的に無理と思うが、この明治生まれの幻想作家の感覚には
聞くべきものがある。民権期翻訳芝居などチェックする必要もあるかも。
301 :
吾輩は名無しである:01/10/26 09:58
平気でお化けの話を書いてた人ね。
302 :
吾輩は名無しである:01/10/26 10:03
あれはイシス教の話なんで・・・
するつてぇと「千と千尋の神隠し」もあたしの作品も同じ
かい?>「魔女に動物にさせられる」系
そりやあ、ずいぶんだ、あんまりだ。
304 :
吾輩は名無しである:01/10/28 01:30
>300
誰かの論文には金驢譚の影響って出てたような。
誰だっけ?
305 :
吾輩は名無しである:01/10/30 15:51
彼の遺族は、今どこ?
306 :
吾輩は名無しである:01/11/07 07:48
あげとこう
307 :
吾輩は名無しである:01/11/07 07:51
話題の無さを晒すようなマネを・・・・
金沢の文学館に鏡花目当てで行ったが、イマイチだった。
鏡花賞のコーナーもショボかったし。私は鏡花だと「天守物語」
がいちばん好きです。
309 :
吾輩は名無しである:01/11/10 22:33
『声に出して読みたい日本語』(草思社)に
「草迷宮」の冒頭が紹介されてるね。
310 :
吾輩は名無しである:01/11/13 12:46
こんなんあったんだ・・・。
俺は市川雷蔵の映画で鏡花を知ったんだけど、他にそんな人居ます?
「歌行燈」と「婦系図」。「歌行燈」の山本富士子とのコンビは良かった。
あと、藤あや子主演の「滝の白糸」(舞台)なんかも観てて、かつ
石川さゆりの歌う「滝の白糸」(演歌)なんかも持ってる。
(もちろんそれだけじゃないぞちくまの文庫ももってる)
こーゆー鏡花のゲロ通俗な面ってどーなんですかみなさん?
文学館より尾張町に鏡花の生家跡に平成11年にオープンした鏡花記念館へ是非いらしてください.今,企画展で生田コレクションが,これがなかなかすばらしいです.今月末までです。
>310さん
僕も観ました「歌行燈」!
「切れろ、別れろは芸者の時に・・・云々」
は名セリフですね。
そう言えば未だ観てないけど、杉本哲太(だったかな?)
の高野聖ってありませんでしたか?
313 :
coppelia:01/11/16 06:01
18日(日)に高知市の県立美術館で、映画「瀧の白糸」が上映されます。
三木茂というカメラマンの特集で、「瀧の白糸」はその中の一本。
ざっと検索してみましたが、「高野聖」は1957年に作られた「白夜の妖女」というのと、
テレビシリーズとして作られたものと、裏ビデオ以外の実写映像化の情報は見つかりませんでした。
314 :
X-MOD:01/11/16 11:57
311です。
>312ありがとう・・・別れろ切れろは「湯島の白梅」じゃなかったかな。
雷蔵の「婦系図」はどっちかというと「湯島の白梅」みたいだった。
杉本哲太の「高野聖」は知らんけどマッチ近藤と霧島かれんの「星女郎」
なら観たことある。なんかVシネマみたいの。
戦後のいち時期は「文士's文士」みたいな扱いだったのかもしんないけど、
こと映画や芝居の世界では昭和40年代くらいまでかなりポピュラーな
存在だったんじゃないすか泉鏡花。
315 :
吾輩は名無しである:01/11/23 22:53
今も学生で卒論に取り上げる人、多いでしょ?
316 :
吾輩は名無しである:01/12/02 10:46
『帝都物語』にも出てくるぞ。
317 :
吾輩は名無しである:01/12/19 19:06
bookoffでよく見かける新潮文庫の本(なんとか家系図)、ってどうですか?
318 :
dddddddd:01/12/21 12:25
私卒論書いてます
319 :
吾輩は名無しである:01/12/21 14:13
>>317 「婦(おんな)系図」。100円ならお買いなさ〜い。
320 :
吾輩は名無しである:01/12/21 20:37
今から10年程前(90年代初頭)の年末に放送された、泉鏡花原作と銘打
った1時間ドラマ「晦日の幽霊」っていうのを見た人はいませんか?
多分テレ東で、主演は平幹二郎氏で間違いないと思います。子供の頃だっ
たので内容はよく覚えていませんが、怪談よりもミステリー風だった気が
します。後年、鏡花に興味を持った時にこのドラマのことが気になり出し
たのですが、鏡花に同名の作品はないし、内容の方から探すことできない
ので、当時見ていた方の記憶だけが頼りです。覚えていることがあったら
何卒ご教授下さいませ。
321 :
吾輩は名無しである:01/12/21 21:23
「怪しい来客簿」色川武大
は泉鏡花賞受賞、
で、読んださ「高野聖」
雰囲気は判らんでもないが、野坂っちゅうか町田(康)っちゅうか。
センテンスがなが〜〜いよな。
322 :
taka ◆WJp3Uzus :01/12/21 22:51
先日、OFFで買った「これがデフレだ!」(日経ビジネス人文庫)に、
「断腸亭日乗」という作品がデフレの時代を反映している作品として
でてくるようです。
323 :
吾輩は名無しである:01/12/22 18:19
324 :
吾輩は名無しである:01/12/22 23:48
『幻想文学』の鏡花特集号が、全作解説とかあって、重宝してます。
岩波の全集持ってるんだけど、「あの話って、なんてタイトルで何巻だったけなあ」
って時にとっても便利。
知ってる人も多いと思うけど、このスレには出てきてないみたいなので。
325 :
吾輩は名無しである:01/12/22 23:52
>>324 鏡花の幻想文学だけ、というのではなくて、全作品がフォローされ
てるから凄く便利ですね。『国文学』でも鏡花全作品ガイドみたい
な特集があった気がするのですが、誰か持っていませんか?
326 :
吾輩は名無しである:01/12/23 19:36
手持ちに泉鏡花幻想文学史、3年8月号ってのがあるが。
ところで、
幻想文学ってまだ発刊してるの?
大学のレポートに泉鏡花の照葉狂言を研究しています。
ある程度までは書いたんですが、このままじゃ字数が足りません。
はっきりいって研究不足でネタ切れです・・・
皆さんが照葉狂言を読んだ時の率直な感想をお聞きしたいです。お願いします。
329 :
吾輩は名無しである:02/01/07 21:49
図書館で新潮カセットブックの「高野聖」借りて聴いた。
佐藤慶の朗読でなかなか良かった。
330 :
吾輩は名無しである:02/01/08 10:55
「照葉狂言」は、すごく好きな作品です。個人的には、幻想と怪異が支配する
系の作品より、「義血侠血」みたいなほうが好みなんだけど、「照葉狂言」は
その中間というか、超常現象の起こる寸前で寸止めされたような世界が好き。
「草迷宮」など、行ったきり帰ってこれない世界と比べ、行くか戻るか思案の
しどころ・・・みたいなところがイイ。
331 :
吾輩は名無しである:02/01/08 14:40
杉本哲太のって小柳ルミ子と共演の白蛇抄じゃないかのう。。。。
332 :
吾輩は名無しである:02/01/26 01:53
age
333 :
吾輩は名無しである:02/01/29 14:57
自伝ぽく集大成っぽい『ゆかりのおんな』がすきです。
最近の作家で似た匂いの方っているのかしらん
334 :
吾輩は名無しである:02/01/29 15:00
高野聖好きだ
335 :
吾輩は名無しである:02/01/29 15:03
『夜叉ヶ池・天守物語』だけは読んだな。
この作品にも充分に泉鏡花的な世界は蔓延していると思う。
東洋的な、何て言うか霊的なものの力を信じているというか。
谷崎には考えられない世界、まさに幻想を描いている。
336 :
吾輩は名無しである:02/01/29 15:05
澁澤龍彦の『天守物語』における三層構造は、いい指摘である。
337 :
名も持たぬ身にて候:02/01/31 07:26
初めて来ました。こんな板もあるんですねー2ch。
色々な意見や情報あって、助かりました。
今来年度の卒論(泉鏡花)作成の為にレポート書いているんですが…
…終わらない(泣言…)。
なにか良い資料ないかと思って彷徨っていたら、ここに辿りつきました。
高校時代に図書室で読んだ『夜叉ヶ池・天守物語』が最初でした。
そこからずるずると、気が付けば他の作家より読んでいて、
文学部の近代文学のゼミなんてところにいたりします。
一番好きなのは『眉隠しの霊』。食べ物もそうですが、女性の描写が秀逸です。
338 :
吾輩は名無しである:02/02/13 21:50
初心者にお勧めあったら教えて下さい!
339 :
吾輩は名無しである:02/02/13 21:58
団鬼六にもう少し才能があれば、鏡花の後継者になりえたかもしれない。
340 :
吾輩は名無しである:02/02/25 23:15
341 :
吾輩は名無しである:02/02/25 23:23
>>338 今までどんな本を読んでいたかによる。
戯曲が好きだったり、エッセイ的なものが好きだったりする場合もありえるし・・・。
342 :
吾輩は名無しである:02/02/25 23:43
わたしはヤパーリ「春昼」ですねー
343 :
吾輩は名無しである:02/03/03 00:32
僕は「薬草採り」と「眉隠しの霊」に止め!
奈良井の宿にイテミターイ今日この頃
344 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:49
age
345 :
吾輩は名無しである:02/03/15 00:54
むしろ「青切符」「傘化け」のようなお茶目な作品を推奨!!
346 :
吾輩は名無しである:02/03/17 21:19
古めかしいように見えるけど、意外に新しもの好きでもある。
347 :
吾輩は名無しである:02/03/19 23:08
「黒百合」はあんまり人気ないんですかね?面白いと思うんですが。
348 :
吾輩は名無しである:02/03/20 03:26
筑摩書房 明治の文学 「泉鏡花」は、
四方田犬彦が編集していて、「義血侠血」「外科室」「通夜物語」
「白鷺」「かきぬきより滝の白糸」が収録されている。
もちろん、すべて、映画化されたものなのだ
350 :
吾輩は亀レスである:02/03/20 11:39
>>148 > あは!確かにキューってないてたなぁ。
> ナスが鳴くってどんなんなんだろ。
生ナス同士をこすり合わせたり、
ナスの漬け物食うとキューって鳴くけど、
自炊する人も漬け物食う人も減ってきているだろうから、
時代と共にどんどんわかりづらくなる部分あるんだろうね。
351 :
吾輩は名無しである:02/03/20 14:13
鏡花の高野聖に登場する女性は男たちをさまざまな動物に変化させます。
賢治の注文の多い料理店の店長は男たちにさまざまな注文をつけます。
聖の男たちは色欲に迷い、料理店の男たちは食欲に迷いました。
舞台はいずれも深い山の中です。
寺院が本山と呼ばれるように、本来、山は巨大な精神世界です。
そして、賢治と鏡花もまた精神世界の住人であったのです。
352 :
吾輩は名無しである:02/03/20 14:24
波津彬子の「鏡花夢幻」の解説がうざい。何様のつもりだ、あの人形師は。
353 :
吾輩は名無しである:02/03/20 16:34
山の物語は、たとえばマンの魔の山、賢治の滑床山、中島の山月記の中で人や動物として語られる。
作中人物、あるいは著者自身が死に至る病に罹患し、その病とともに山で過ごす。
高野聖もまた、山の物語の類型である。
しかし、鏡花は、誠ではなく賢治でもない。当然、マンではない。
354 :
吾輩は名無しである:02/03/28 18:39
age
355 :
吾輩は名無しである:02/04/11 03:33
保全age
356 :
吾輩は名無しである:02/04/13 11:34
age
357 :
吾輩は名無しである:02/04/17 23:35
なんか鴛鴦帳、後味悪い。
358 :
吾輩は名無しである:02/04/18 23:06
胴衣。鴛鴦帳はあまりいい話じゃないね。
359 :
吾輩は名無しである:02/04/21 23:23
春昼、春昼後刻と星明りが好き。この作品で大学の卒論書きました。
鏡花で論文書いた方、研究テーマ教えていただけませんか?
360 :
吾輩は名無しである:02/05/02 00:13
映像化してほしいな。
独特の世界観があるから片岡Kとかに。
「文学ト云フ事」みたいな感じで。
361 :
吾輩は名無しである:02/05/09 01:56
鏡太郎あげ。
362 :
吾輩は名無しである:02/05/10 20:54
横須賀の秋谷海岸で草迷宮の記念碑を見た。
三浦の大崩壊を、魔所だという とは刻まれてなかったなー。さすがに…。
鏡花で卒論書きました。「草迷宮」でした。
ところで、鏡花作品に西行が富士山を見て詠んだ和歌のことが書かれてある作品があったように記憶していますが、
憶えているかたおられたら教えてください。
364 :
吾輩は名無しである:02/05/13 22:34
age
365 :
吾輩は名無しである:02/05/14 00:26
りさたん、おもしろくないって言ってたね。プ
366 :
吾輩は名無しである:02/05/14 00:35
まあ、擬古文だから若い人間に好まれなひといふのもあるのでせう。
然し、ツボに嵌れば命取り、まるで深山の毒気に中てられたかのやう。
367 :
吾輩は名無しである:02/05/15 02:03
泉鏡花のデビュー当時のペンネームが「畑 芋之介」だったというのは
本当の話なのでしょうか?
このペンネームで発表した作品があったら読んでみたいものです。
368 :
吾輩は名無しである:02/05/15 02:07
369 :
吾輩は名無しである:02/05/15 02:14
擬古文かぶれってハタからみたら痛いんだろうなぁ、とおもいつつ
日常変な当て字つかったりしちゃう。ギコギコハニャーン
ところで日本橋とか春厨の最初のシーンの描写って凄すぎですね。
読んでて探偵になった気がします
溝口健二の『日本橋』、観てみたいなあ。淀川センセくらいしか観た人いない
みたいだし。
初めて書きこさせていただく者です。
もしよろしければ誰か、寺山修司監督の『草迷宮』について詳しく教えてください。
その映画を見たいと思ったのですが、レンタルショップ探しても見つからないので。。。
どうぞよろしくお願いします。
372 :
吾輩は名無しである:02/05/31 00:05
age
373 :
吾輩は名無しである:02/05/31 00:07
すごい自作自演があるのってこのスレだっけ?
374 :
吾輩は名無しである:02/05/31 00:10
妙な輩が迷い込むようになってきたなあ。不愉快だ
375 :
吾輩は名無しである:02/05/31 02:32
玉三郎の「外科室」ではまって、卒論で「天守物語」について書きました。
鏡花世界に浸りきっていたときに「花組芝居」っていう劇団の「夜叉ヶ池」を見ました。
あまりにもイメージと違ったのでショックでした。「花組芝居」は彼らなりの解釈でされているので、
悪いわけではありませんが、その頃は特に思い入れが激しかったもので…。
ラストで女がキチガイになって死ぬ話マンセー!!
お化け話より花柳界を描いたバカ小説の方が面白いことに最近
気づきました。日本橋とか婦系図マンセー
ついでに歌行灯もマンセー。
あれ?漢字三文字だと鏡花っぽいぞ
あの…、『草迷宮』のビデオ出ているのでしょうか?
知っている方いらっしゃったら教えてください!!
お願いします!本気で探しています…。
378 :
吾輩は名無しである:02/06/01 01:27
鏡花は私には理解できなかったよ・・・
このスレ読むととても萌えるのに、残念だ。
>>377 質問スレでおながいしなさい。
さもなくば、映画ぴあで探しなさい。
≫379すいませんでした。質問スレで伺ってまいります。
ありがとうございました。
これからもここのスレ見させていただきます。
381 :
吾輩は名無しである:02/06/04 21:26
>376
まったく同感なり。「婦系図」って面白いよ。なんというか
パワフルな面白さがある。
382 :
吾輩は名無しである:02/06/19 22:08
青空文庫だと、読むのツラい・・・。
383 :
吾輩は名無しである:02/06/21 01:07
泉 鏡花読んでみたいんだけど,何がオススメ?
泉 鏡花のエッセンスが詰まった本を教えてくれると嬉しい。
ちなみに好きな作家は太宰,谷崎潤一郎,マーク・トゥエイン、モーパッサン等。
ミーハーでスマソ。
>383
とりあえず「歌行灯」「日本橋」
がいいと思う。高野聖もいいけど、なんか本来の持ち味って感じではない。
386 :
吾輩は名無しである:02/06/21 22:09
>382
ルビなしテキストが欲しいよ。
括弧つきのルビはリズムが崩れて気持ち悪い。
387 :
吾輩は名無しである:02/06/23 14:40
婦系図って面白い?
388 :
吾輩は名無しである:02/06/23 14:43
>>383 とりあえず「化銀杏」「夜行巡査」
がいいと思う。婦系図もいいけど、なんか本来の持ち味って感じではない。
389 :
吾輩は名無しである:02/06/24 01:29
>>388 いや、『化銀杏』や『夜行巡査』は味があるが話が破綻しすぎていて
初心者には向かないだろう。
戯曲になるが、『夜叉ヶ池』や『海神別荘』くらいから入ったほうがいいのではないか?
390 :
吾輩は名無しである:02/06/27 15:24
初めて読んだのは短編で、中でも「薬草取」は良かった。
最後の方の描写がびっくりするくらい綺麗だったよ。
391 :
吾輩は名無しである:02/06/27 16:19
おいらは
「外科室」(ショッキング!!)、
「義血侠血」(悲しい!!)、
「日本橋」(美しい!!)。
好きだなあ。
392 :
吾輩は名無しである:02/06/27 17:50
>>390 うん、「薬草取」の最後は、かなり綺麗。
ただ、
>>383が太宰より前の時代の文学にどれだけ慣れているかわからない。
古語に慣れているのなら「竜潭譚」あたりから入るのもいいかも。
393 :
吾輩は名無しである:02/07/07 04:32
泉鏡花文学賞に携わっています。
選考委員とかそういうのではなく、授賞式の準備などで。
それだけでした。さようなら。
394 :
吾輩は名無しである:02/07/08 06:52
処女作「冠弥左衛門」。準ヒロインが仇役に拷問にかけられ殺される。凄惨な描写は本当に恐ろしい。今でもその頁(総ルビ旧仮名)を開くだけで血塗れの女の怨霊が出てくる。
395 :
吾輩は名無しである:02/07/09 17:27
「化銀杏」の旦那の方に同情する人なんていないのかなぁ
>>389 殺したくて殺したんだから破綻はしてないと思うけど。。
396 :
吾輩は名無しである:02/07/09 18:55
>>395 このスレの最初のほうで同情してる人がいたぽ。
自分は「凱旋祭」に一票。
なんか内田百閧たりが書きそうな感じ。
397 :
吾輩は名無しである:02/07/12 12:29
>>396 Thanks.
>>32>>35>>36ですね。でもこのレス付けた人、実生活で何があったんだろ。。
ただこの頃の鏡花はまだ美醜の反転はないから醜い男は醜いままだと思って読み直すと、醜いのは「世間」で、夫婦は犠牲者とも読めたです。
とすると一カ所だけ女が男にほろりとする場面は救いにならない。
あと 破綻どころか、序破急のお手本のような展開。
凱旋祭はフェリーニを先取りしてる?
鏡花−百閧結ぶのは魅力的ですね。ただその延長線上に誰も居ないので、線は宙を彷徨ってしまうけど。
日本橋読んでみよう。今更ながら。
399 :
吾輩は名無しである:02/07/15 00:48
舞踊化された日本橋、NHK教育で放映中。
アマゾンで検索したんだが、日本橋の文庫って絶版なのね。
みなさんは何で読んだの?
401 :
吾輩は名無しである:02/07/15 20:17
>>400 ちと高いが、ちくま文庫。まだ売っているはず。
403 :
吾輩は名無しである:02/07/15 21:51
404 :
吾輩は名無しである:02/07/21 21:52
405 :
吾輩は名無しである:02/07/22 13:22
鏡花スレッドってあったのかと喜んで来て見れば
わたしのニュースが伝わっている(笑
406 :
吾輩は名無しである:02/07/30 13:56
泉ピン子
407 :
吾輩は名無しである:02/07/30 14:04
明日から鏡花合宿に行って参ります。
帰ってきた時には、ビン底眼鏡、潔癖症、マザコンのウサギコレクターに
なっていることでせう。
408 :
吾輩は名無しである:02/07/31 02:43
鏡花、読みにくいって人に。
↓の朗読サイトに行って「高野聖」と「義血侠血」を聞こう!
900円かかるけど、はっきり言って安いぞ!(俺は宣伝マンではない)
言葉づかいのテンポがわかるし、何度か聞けば他の作品も読めるコツが
養われるのでは?
ttps://ssweb.ne.jp/index.html ここで長年の鏡花コンプレックスが終わりました。
鏡花作品って大衆のための娯楽作家だったってことが
良くわかるよ!
411 :
吾輩は名無しである:02/08/04 01:17
>408
なるほど、朗読聞くって手があったか!それいいかも。
有料サイトじゃなくっても、わりと大きな図書館の障害者
コーナーには、鏡花全集みたいなテープがありますが、
あれって健常者は利用できないのかな?
412 :
アニメヲタクの自己紹介:02/08/10 01:39
好きな小説
「金色夜叉」著、尾崎 紅葉 (詳しくは読んでいないが良すぎです)
「高野聖」著、泉 鏡花(最近サクラ大戦の舞台で有名になった人です)
どうだい!え、冒涜するやうぢゃないか!!漫画なぞと並べてくれるなよ。
アァ口惜しい。アニメなんぞで持ち上げられたやうに見られてはね、貴方、恥ですよ、不名誉だ!
何です、先生のご本をね、読んでないのに好きだも無いだらうに!
413 :
吾輩は名無しである:02/08/10 01:52
泉鏡花の本名は?
414 :
吾輩は名無しである:02/08/10 17:21
泉鏡太郎です。
>>412 あなたの憤りは十分すぎるほどわかりますがが
しかしアニヲタ=低俗という図式が押し出されすぎて
ただの差別にしかなっていないというのにお気付きですか。
でも「読んでいないが良すぎです」ってわけわかりませんね。
416 :
山下ぎたお:02/08/10 21:41
金沢の鏡花記念館、オススメ!
>読んでないのに好きだも無いだらうに
読んだことも無いのに好きとか言うなアホ!!
って意味だろ。
418 :
吾輩は名無しである:02/08/11 01:01
>397
漏れの場合、鏡花〜百閧フリンクは正直「山田章博」でした。
鏡花の引用なんかが多かった彼のインタビュウ記事かなんかで「内田百閨v
の文字をみたのがきっかけ。かれこれ10年くらい前だけどね。
もう大正ロマンとかシノワズリ物は遣らんのかねぇ。
419 :
吾輩は名無しである:02/08/11 08:25
現代語訳になっている?昔の言葉は読みにくい・・
420 :
吾輩は名無しである:02/08/11 10:28
鏡花はあの文体が魅力というかある種の麻薬性があるんだけど、
それとはまた別に、現代語訳したらどんな感じになるのか読ん
でみたい気も。翻訳調文体でも、超訳でも。
421 :
吾輩は名無しである:02/08/11 17:37
俺の大好きな春中のこれとかどうしても訳せない。
「一件はソレ龍の如きもの歟、凡慮の及ぶ處でない。」
↓
「さっきの蛇がどうなったかというと(蛇は)天上に居る竜みたいなものだから、
それがいまどこにいるかなんて我々の預かりしる所ではない」
大地を這う蛇と竜の錯誤的な対比、長閑な田舎での会話の何気なさを暗示する、
これだけのレトリックが、ただの場面展開用の一行に入ってるのをいちいち
約すのは無粋としかいいようが無いけど、これが魅力である訳で、やっぱり
原文じゃないと意味無いだろうと思われ
422 :
吾輩は名無しである:02/08/12 00:55
金沢age
423 :
吾輩は名無しである:02/08/23 07:18
ちょこっと age
424 :
吾輩は名無しである:02/08/23 08:28
あげとこう
425 :
吾輩は名無しである:02/08/29 22:42
良スレあげ
426 :
吾輩は名無しである:02/08/29 22:47
ああこれが噂のID制で自作自演が発覚した良スレですか。
427 :
吾輩は名無しである:02/09/02 00:21
ちくま文庫、高くて嫌。
428 :
吾輩は名無しである:02/09/02 03:36
ところでもう一年以上たってるんだが
>>99 に突っ込みをいれていいかな
429 :
吾輩は名無しである:02/09/03 11:14
>428
99じゃないけど、どうぞどうぞ。おながいします。
>427
確かにちょっと高いかもしれないが、小村雪岱のカバー装画で
統一されているのは快挙だし価値があると思うぞ。
430 :
吾輩は名無しである:02/09/04 02:53
>>99 そ れ は 小 野 小 町 の 歌 で す
431 :
吾輩は名無しである:02/09/06 01:50
ワラタ
ここは今でも自作自演が続いてるのでせうか
433 :
吾輩は名無しである:02/09/08 23:55
>>432、426
そんなに楽しかったの?自作自演が
434 :
吾輩は名無しである:02/09/11 16:31
あのね
ぼく、むかしは「いずみきょうか」っておんなのひとだとおもってたんだ。
でもね
じっさいはしんけいほそそうなおっさんだった
欝だ詩嚢。
435 :
吾輩は名無しである:02/09/20 00:38
青空文庫で『婦系図』を読むのはツラい・・・。
PDAでも買わないと読み進められそうにない。
青空文庫は基本的にツラいですね。
意義のあることとは思いますが。
437 :
吾輩は名無しである:02/09/23 23:05
age
438 :
吾輩は名無しである:02/09/23 23:09
>>434 それって「化鳥」の文体模写とか?
オレも女だと思ってたけど、今持っている鏡花のイメージは「典型的A型」
潔癖ぶりが文章にあらわれていて個性的で大好きです。
読んでいるとなんか夢見てるような気分になってくる。
俺が好きなのは、『陽炎座』。
松田勇作主演、鈴木清順監督。メマイがするほど美しい!
それか、『沼夫人』・・出水と髑髏と不倫と・・
『コンニャク本』・・ローソク垂らす・・
『女仙前記』・・兎売りと仙女と・・
440 :
吾輩は名無しである:02/09/24 18:48
私は、「山海評判記」が、ベスト1。
馬子たち20人に、女が@@されそうになる
ところ、、、、
生首が空中に浮いているところ、、、
「三階」は、魔の領域なのよね〜〜
441 :
吾輩は名無しである:02/09/25 00:26
泉鏡花の結婚観にはかなり共感した記憶があるな
鏡花って、男娼してた、ってほんと???
444 :
吾輩は名無しである:02/09/26 16:44
445 :
吾輩は名無しである:02/09/26 22:23
>>443 素晴らしいサイト紹介ありがとう。
私も青空文庫は読みづらくてちょっとなぁ・・と
思ってたクチなのでこのようなサイトは有り難いです。
じっくりこれから読んでみます。
446 :
吾輩は名無しである:02/09/27 11:55
好きなんだけどなあ
何で下の方になるかな。
447 :
吾輩は名無しである:02/09/27 11:58
>>446 気にするな。さがりっぱなしの良スレもある。
今日は、『黒髪』と『幻の絵馬』を読んだ!
(国書刊行会)
前者は、大女と火事の話。不思議な文体(句読点の打ち方が)
で、ぞ〜〜〜としたよ
449 :
吾輩は名無しである:02/09/27 23:04
>>446 そりゃ、ムラカミハルキとか読んでる奴らが
現代には多いからさ〜〜〜
きっと彼らは、鏡花のキョの字も知らんのやろ〜
450 :
吾輩は名無しである:02/09/28 01:01
別に鏡花はしらんでもいい作家だとおもうぞ
452 :
吾輩は名無しである:02/09/28 06:44
>451
俺もそう思う・・・
でも449が言うような作家の書いたものしか知らないのは非常に貧しいとも思う。
ま、漱石スレでさえ沈んでいたからな。
鴎外スレも現在沈没中。
よーするに、良いものがageられているとは限らんわけだ。
特に文学板は。
454 :
吾輩は名無しである:02/09/28 23:13
>>451 449は別に鏡花を知らなきゃいかん、という趣旨ではないと思うぞ。
このスレと中島敦スレは、沈没しそうでしないね。ほんと細々と言う感じだ。
455 :
○○△○○□:02/09/29 03:17
ちくまの集成、ようやく読み終わりました。
やはり全集を買おうかと思っています。
毎日毎日、鏡花さえ読んでいたら満足です。
(ちょっと嘘。。あと、谷崎潤一郎と、田村俊子が必要)
お気に入りは、「X蟷螂鰒鉄道(えっくすかまきりふぐてつどう)」
と、「茸の舞姫」と、「袖屏風」です。
なんか、意味わからんところが、震えます。
456 :
吾輩は名無しである:02/09/29 07:33
「茸の舞姫」マンセー!!
457 :
吾輩は名無しである:02/09/29 22:19
「売色鴨南蛮」と「海城発電」って、
タイトルが内容とまったく無関係で、
意味不明!!
だれか、この題名の謎、教えて〜〜〜
458 :
吾輩は名無しである:02/09/29 23:31
『海城発電』は海城からの電報ってことでは?
>>449 のサイトで、『蛇くひ』読んだ。
えらいグロな話だね。「おう」「おう」「おう」・・・
夢見そう。。。
460 :
吾輩は名無しである:02/10/01 00:03
>>443のサイト、ルビが間違えてたりするよ・・・。
毎日更新するのは無理があるのかも・・・。
>>442 本人が言ってた事あるらしいけど、冗談だった、てオチだったような。
462 :
吾輩は名無しである:02/10/11 00:26
俺、泉鏡花は劇の方が好きなんだよな、実は。
463 :
吾輩は名無しである:02/10/11 00:34
>>462 鏡花ファンは
幻想小説派か新劇派かどちらかにわかれるよね。
幻想系しか読んでいない人
是非、新劇系も読むのを薦めます。
ちょっと凄いよ。
464 :
吾輩は名無しである:02/10/11 00:38
両方好き。演劇好きなので最初に読んだ作品が『海神別荘』。
その世界観が好きになって幻想的な話も読むようになったし。
465 :
吾輩は名無しである:02/10/18 20:53
わーい、鏡花たんのスレハケーソ!(スマソ、他板から来たもので)
知り合いが幻想とかいうと子供っぽいとかぬかすので、これから鏡花読ませるところです。
ついでに消毒してやる。
466 :
吾輩は名無しである:02/10/18 22:41
そっとしといてやれ。
もう遅い。
>>465 どんな反応をするか楽しみだね。
その後の状況を聞きたいな。
469 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:53
今日は、「女仙前記」「きぬぎぬ川」連作を読みました。
兎、雪、女、、、、あぁ〜〜〜〜 美しいわ〜〜〜
465です、相手がえらく急いでいたので一言しか感想を聞けませんでしたが…
「最近の物の怪は子供を相手にしすぎるみたいだな」
っつーことは、よかったのですかね。
471 :
吾輩は名無しである:02/10/22 01:12
金沢age
>>461が本当なら
>>442は今ごろになって鏡花の冗談に引っかかったつー事ですか?
と、今ごろになってレスしてみる。
でも、何で冗談だったというオチが伝わらずに男娼してたって発言だけが
>>442さんに伝わったんだろう…
473 :
吾輩は名無しである:02/10/24 13:48
>>471 もうちょっとマシなage方はなかったのか?
474 :
吾輩は名無しである:02/10/26 00:58
観音力、age
475 :
吾輩は名無しである:02/10/26 20:49
泉鏡花って淫靡な文学って言われてるけど、どこが淫靡なの?
鬼神力、sage
なるほど、観音力がageで鬼神力がsageなのか。
バタイユの方が、そういうゾクゾクさに関してはあった。
だが、同じぞくぞく感なら「エロチック」というより「淫靡」という言葉が相応しくはある。
>>479 バタイユみたいに性を意識的に考察して書いてる人と鏡花とでは
違って当然じゃない?鏡花は受けを狙って書いてる部分もあるとは思うけど
バタイユと比べるとある意味天然つーか。そこがいいと思うんだけど。
鏡花は日本の怪談の伝統を受け継いでるよね。
そこが(・∀・)イイ!
知識人ぶったような気取りが皆無なとこが好きでつ
気取りが無いのは良いけど、鍋物を人とつつくのは賛成できないからと言って
「ここまでは私の領分だから入ってこないように」
と、葱で仕切りを作る姿は…先生…
せ、先生……(w
他にもある時、宴会で泥酔していまい、普段なら絶対食べない『刺身』を食べてしまった。
翌日、同席した友人から刺身に手をつけたことを知らされた鏡花は改めて気分が悪くなって、寝込んでしまった。
とか、妙に間の抜けたエピソードが多い…
たぶん、他の文豪も変なエピソードがあるのだろうけど、もしかするとこの人の場合はまわりが面白がって(潔癖症という弱点がはっきりしすぎているので)からかったりしていたんじゃなかろうか。
刺身だって本当に食べたんだか…面白がって「君、酔っていて覚えていないかも知れないけど普段は食べない刺身を食べていたよ」とか吹き込んだかもしれない。
487 :
吾輩は名無しである:02/11/01 11:59
なんか先生かわいいな(w
ちょっぴり苛めたくなる性質を漂わせてる気がするよ。
別にサドじゃないんだが。
でも家族だと大変そう、友達だと面白そうだけど。
師の尾崎紅葉的にはどうだったんだろうか。
家族というと、子供はいないんだったっけ?
490 :
吾輩は名無しである:02/11/04 19:59
ないんじゃなかった?
あ、そういえば今日(11/4)は誕生日だったような。
491 :
吾輩は名無しである:02/11/05 02:10
☆☆☆先生、おめでとうございますぅぅ☆☆☆
さそり座なのねえ
493 :
吾輩は名無しである:02/11/05 16:53
昨日朗読会行ってきたよ。
泉鏡花記念館の。
>>472さんへ
気になって手元の本探したら男娼じゃなくて、男妾説だった。
柳田泉の説に実際「鏡花 男妾説」とゆーのがあるらしい(w
話の出所は「鏡花の竹馬の友、細野燕台から柳田が直接聞いた」と
いう事らしいが…河出書房の『新文芸読本 泉鏡花』に載ってる
村松定孝の「鏡花彷徨一年の謎」にこの話書かれてるから、
興味あったら読んでみて下さい(w
これ、どうなんだろうな?
俺も鏡花の言ってることは冗談だと思うんだけど。
>>494 参考資料ありがトン、472です。
確かに東京に出てきて何してたかわからない期間があるけど、だからってそうとは…
読んでから考えよう。
496 :
吾輩は名無しである:02/11/09 16:55
男妾…
ただでさえ文豪メガネ母親早死に系マザコン潔癖症うさぎグッズマニアなのに、冗談でもそんな事を言ったら腐女子に萌えられるぞ…
うーん、ここは「府女子」と表記するべきか?
>>70-71 実は、紅葉先生を尊敬しているからボカボカ殴ったんじゃなくて、鏡花@おはぎ大好きとしては「何だよ、それじゃ僕も早死にするっていうのかい?」という意味で切れたんじゃないかと想像してみるテスト。
金沢市の問題のページはみっつの部分からなり、
「泉鏡花とは・・・」…鎌倉市ホームページ
「泉鏡花自筆年譜」……泉鏡花を読む
「鏡花作品紹介」………泉鏡花を読む
というよそのサイトから<拉致>してきた文書から構成されています。
唯一「泉鏡花フェスティバル委員会」のオリジナルといえるのは、
Copyright 2002 泉鏡花フェスティバル委員会 Allright Reserved.
という最終行の部分だけです。腹が立つのを通り越して情けない。
金沢市はページの削除だけで誠意ある対応をしたつもりなのか。
ふつう、これだけのことをしたら、市のHP上で公式にに謝罪するものでしょう。
公務員は責任を取りたがらない人種なのだそうだけれど、それで
かえって事が大きくなるのをこれまでイヤというほど見てきたはずですが……。
皆様へ。
良スレを汚してすみませんでした。
501 :
吾輩は名無しである:02/11/13 16:57
ここで文句を云っても如何にもならないでしょう。
下記にでも、投書でもしてみたら。
北國新聞社
mailto:
[email protected] 〒920-8588 石川県金沢市香林坊2丁目5番1号 TEL.076-263-2111
はい、多少の対策は講じています。ご親切、感謝です。
金沢市文化政策課(笑)はこのスレを見ることになると思いますが。
友達に勧められて「河伯令嬢」を読んだんですが、
難しくてよくわかりませんでした…。
泉鏡花の作品でいきなりこれは無謀だったのでしょうか↓
よかったらどんな話か教えて下さい☆
>>496さん
遅レスですが、フェスティバルに行った者です。
今手元にあるパンフレットには、三つのうちどれも載っていません。
503さん
「河伯令嬢」私も読みました。
私も泉鏡花初心者なんで難しかったです。
よかったら私でもわかるように詳しく教えていただけませんか★
506 :
吾輩は名無しである:02/11/14 13:53
「河伯令嬢」は…江戸時代の歌人・可心が書いた川裳神社明神縁起と、
それを読んだ語り手が昔体験した怪奇な体験の回想と、それを読み終
えた後に語り手が可心神社へ行った後で体験した奇怪な体験を「私」
に語っているので、わけがわかりません。
「わけがわかりません」
うーん、素晴らしい解答だ。
ただ、わけがわかるものを勧めて終わるとかすればもっと良かったな。
と、人のレスを批評するという最低な行為をしてみるテスト。
風流蝶花形が好きだ。
506
有り難う御座います☆
それを踏まえてもう一回読んでみます。
難しい…。頑張ります!
わけがわからないって素直で素敵な回答どうもです♪
509 :
吾輩は名無しである :02/11/15 12:44
語りの構造が何重にもなってるから「わけがわからない」といえば
「草迷宮」もそうだよね。
>506
わけがわかんないですか…
私はきっともっとわけがわかってないです…。
でも軽ぅく内容を語って頂いたんでそれ頭に置きつつもう一回読んでみるとします。
ありがとうございます。
>508
御互い頑張って読みましょうっ
511 :
吾輩は名無しである:02/11/16 14:23
文体も独特だしね。
主語を補いながら読むといいかも。
鏡花を読むなら、ぜひ朗読して欲しいなー。
鏡花の文章が持つ独特の音律を味わわないのはもったいない。
某大学で聞いた川村二郎先生の「春昼」の朗読はとても優雅で、
鏡花を読むならこうありたい、と心からオモタ。
独特の音律あるよね、だから意味はわかりたいけど現代語訳してほしくないというかそのまま読みたいというか。
そのまま読んで欲しいっつーか…
515 :
吾輩は名無しである:02/11/21 11:25
むしろ声に出して最も魅力的な文章を書く様に心がけていたようにも思える。
劇作家・泉鏡花と作家・泉鏡花は二人で一人。てか同一人物だし当たり前か。
516 :
吾輩は名無しである:02/11/22 14:45
二十年ぶりくらいに鏡花を紐解きました。
新字はバランス悪くて読みにくく感じるので旧字のものを。
まずは初読の櫛巻。意味がわからなくて読み返してしまいました。
ただの女二人の軋轢話かと思いきや、やっぱり怪しい雰囲気が良し。幸せ。
過去レスに山田章弘があって懐かしい嬉しいのでアゲます。
>>514 そうですよねー。でもそのうち出版社が樋口一葉みたいに
「現代人気作家による鏡花現代語訳シリーズ」とか出しそうで怖い。
518 :
吾輩は名無しである:02/11/24 19:51
深夜0.45からBSで花組芝居「泉鏡花の婦系図」やりますよ。
519 :
吾輩は名無しである:02/11/26 23:23
>>518 ヽ(`Д´)ノうわぁぁぁぁん
BS契約してないよ〜
見にいった<<婦系図
あとで原作を読んだが、まがりなりにも長編の小説を台詞までほとんどすっかり
そのまま舞台にしていたのがすごいなーと思った、花組芝居。
「夜叉ヶ池」「天守物語」「海神別荘」もセリフはそのまま
音読してリズム感を味わえ、と書いてる人いましたよね。
花組見たあと、もう一度原作を読み直すのもいいですよー
原作を生かそうってのはイヤというほど分かったんだけど……
花組、美しくない鏡花でした。
真面目に話してるところ申し訳ないが、図書館で鏡花が弟と写ってる写真を見た。
弟の方がしっかりした顔していて、弟の方が兄みたいだった。
どうでもいい話スマソ、蛭に噛まれて逝ってきます。
てか、劇の始まりからいきなりハイペースで、飛ばしすぎな印象でした。
舞台上のテンションの客席のテンションの温度差無視な感じで、ちょっとひいてしまった。
舞台上のテンションの客席のテンションの温度差を無視 ×
舞台上のテンションと客席のテンションの温度差を無視 ○
スマソ。
こんどボーナスがある金額以上出たら、鏡花全集を買おうと思います。
狙っているのは、ある古本屋においてある、平成元年発行という奴なんですが、これって一番新しいものですか?
私も全集買おうと画策中・・・29巻本・月報付き、って奴を。
筑摩の全集持ってるけど、やはり旧字で読みたいのです。
で、平成版は全30巻だそうだけど、差異をしりたひです・・・
月報ついてるか、とか、+1巻の内容とか。
ひそかに
>>525氏の狙ってるのが
>>526のサイトに出てる気がした(笑
月報を1巻に集成したのが巻の三十だったと思います。
戦前版鏡花全集1万円はその後すぐ売れたみたい。
あの版の、ページ圧えをしなくてもすむ紙の柔らかさが好き。
なるぺそ。有り難うございます。
じゃあ当初の予定通り29巻本を買うとして。
後は資金繰りなわけですが・・・
同版なら、高い方が状態いい、ってわけでもないのかなぁ。
ネットだと直接確認できないのがつらひ・・・
鏡花スレで聞くのもどうかと思うが、尾崎紅葉スレって落ちたの?
532 :
吾輩は名無しである:02/12/12 21:42
天守物語ってどうですか。
533 :
吾輩は名無しである:02/12/12 22:16
聞く前にお前が言えよ厨房
534 :
吾輩は名無しである:02/12/12 22:22
天守物語(・∀・)イイ!
ラスト唐突な終わり方なんだが不思議にかっこいい。
天守物語って
芸術・恋愛>>>>>>>>>>>>武士のしがらみ
って話?
537 :
吾輩は名無しである:02/12/21 15:28
鏡花強化月間。
age.
538 :
吾輩は名無しである:02/12/23 21:29
眉かくしの霊読了あげ。
出典:「眉かくしの霊」
原文:似合ひますか
現代語訳:てゆうか、イケてる?
541 :
吾輩は名無しである:02/12/24 04:02
鏡花の本に出てくる女の言葉遣いは本当に美しい。
最近「海神別荘」とか「天守物語」とか「夜叉ヶ池」なんかを
読んでみたけど、特に夜叉ヶ池の「お百合」がいい。
鴎外の「雁」にでてくる「お玉」も(現実的な意味では)よかったけど
百合のシュールで含羞余る物言いは、日本語の女言葉の本質を
よく表していると思う。
言葉の理想を失って腐敗した現代の日本語を嘆くのであれば
教科書になぜ鏡花を入れないのか、そういう議論さえ聞かれない
のが不思議でたまらない。
ところで、おいらの一推しは「龍タン譚(←字が出てこないので勘弁)」
バタイユじゃないけど「エロス」と「救済」「生きようとすること」
の関係が鏡花的パセティックな文体で描かれた短編の傑作。
野暮なのはわかってるよ!
野暮は言いっこなしってことよ・・・・・・・・・・
543 :
吾輩は名無しである:03/01/01 11:34
あけましておめでとうアゲ。
今年もめいっぱい鏡花読むぞー。
544 :
吾輩は名無しである:03/01/01 11:42
泉星香
545 :
吾輩は名無しである:03/01/02 15:35
546 :
吾輩は名無しである:03/01/02 18:11
>>545 そろそろ戦後三度目の全集が出る頃ではと思ってたけど、
とうぶん先のことになりそうな気配ですね。
547 :
吾輩は名無しである:03/01/02 21:14
この人、なに書いてるのか分からない。
日本語で書いてほしい。
繰り返し読んでいればわかるようになると思いまつ。
550 :
吾輩は名無しである:03/01/07 08:53
頭の中で主語を補って読みましょう。
551 :
bloom:03/01/07 08:54
552 :
吾輩は名無しである:03/01/07 09:25
>>548 ヌーヴォー・ロマンの日本版だと思いなちゃい。
>>548 あんたの話しているのが日本語じゃないんだよ。
>>553 何だか好戦的だわ。。。
先生のお写真を携帯の待受画面に設定してます。ミーハーでごめんなさい。。。
555 :
吾輩は名無しである:03/01/13 21:59
ところで、幸田露伴スレってないのかね?
557 :
吾輩は名無しである:03/01/15 00:00
558 :
吾輩は名無しである:03/01/15 00:08
幸田露伴スレ…というより幸田家四代だかのスレが昔あった。
561 :
吾輩は名無しである:03/01/18 13:52
ものすごいイキオイで今更すぎなんですが....
>>99 「夢にまで恋しき人を見てしより、
>>430 そ れ は 小 野 小 町 の 歌 で す
といういぜんに、正しくは「うたた寝に...」でしょう。
と誰かつっこんで欲しかった。
562 :
ツベルクリンC:03/01/18 13:57
ホヒョっ‥‥あんた、研究家か?
(^^)
古今集・・・?
565 :
吾輩は名無しである:03/01/20 22:30
「朱日記」が好きだ。
最初に読んだのは2年ぐらい前、午前中に読んで
「すげっー」と思って、夕方、横国にFマリ対浦和の
試合を観に行った。そしたら審判がへぼで、
岡野が倒されてひじを脱臼したのをきっかけに大荒れの試合に。
しまいに真っ赤に染まった浦和側ゴール裏から
いっせいにものが投げ入れられ、ついには火のついた発煙筒まで。
で、思った。「まんまやんけ・・・」
そう、朱日記はレッズ系文学なのであった。
>>545 いいですねぇ。こういう企画。
自転車でよく逗子とか秋谷とか行くので、
鏡花がこの辺を舞台にした作品を全部読みたい
と思っているだけど、探すのがめんどくさいし。
岩波の全集を古本で1冊500円で半分ぐらい買ってあるんだけど、
ほとんど積ん読。そしたら、よりによって
猫に爪とぎされちゃって、何巻かぼろぼろになちまったよ・・・。
起誓文 明治三十五年
舞の袖 明治三十六年
胡蝶の曲 明治三十八年
惡獸篇 明治三十八年
月夜遊女 明治三十九年
春昼・春昼後刻 明治三十九年
草迷宮 明治四十一年
頬白 明治四十一年
沼夫人 明治四十一年
尼が紅 明治四十二年
海の使者 明治四十二年
色暦 明治四十三年
爪びき 明治四十四年
桜貝 大正四年
女波 大正四年
二三羽−−十二三羽 大正十三年
>>566 ご丁寧にありがとうございます!
いまちょうど、遊女スレででていた「白鷺」を全集12巻で
読んでるんですが、この巻に「海の使者」も載っているので
近々早速読もうと思います!
秋谷話をひとつ。いいところっすよ。
交通の便が悪いせいか、夏の海水浴シーズン以外は
ひっそりとしています。
港の防波堤の突端にいくと、ストンと落ちている山を
ちょうど海の中からみるような按配になります。
で、小さな谷とかも見えます。ああ、あそこら辺が
草迷宮かいな、などと想像しながら、
ビールを飲んだりするのはオツなもんっす。
じっさいに、谷の方まで行くと、
特に何もなく、たいしたことはないっす。
逗子からバスで30分ぐらいかな。
そういえば草迷宮、最後まで読み通したことが
無かった・・・。でも、鏡花って、プロットとかよりも
ディテールというか雰囲気というかを面白がって
読んでるんで、別にいいかな。
わっはっは。全集買ってしまいましたよ。
テスト真っ最中で、ちっとも読めませんが・・・
逗子ものはいいですねぇ。
春昼、草迷宮は何度も読み返してしまいます。
そういえば、春昼の舞台を川村二郎先生が訪れるVTRがあったけど、
石塔が無数に倒れてる広場とか、雰囲気良かったなぁ。
569 :
吾輩は名無しである:03/01/29 22:11
全集だと、いかにも鏡花らしい作品以外のが
載ってたりするんだよね。なんか、当時の東京の
貴族の様子を書いたものとか。結構、面白くなかったりする・・・。
長いと、だいたい途中で放り出す私。
570 :
吾輩は名無しである:03/02/02 21:14
「国貞ゑがく」を読みました。独り旅で訪れた某半島の旅館。
和室の薄暗い灯のしたで。よいですな。こういう読み方は・・・。
泉鏡花がこんなにレスが伸びて
幸田露伴スレが落ちているのはなで?
572 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:50
神鑿を読んだ!これでもか、ってな感じですな。
よくもあれだけ次から次へと、イメージが湧くなぁ。
ぜひ、オディロン・ルドンとかに読ませて見たかった。
大喜びで読んだんじゃないかな。
ま、プロットを判り難くして、ごてごての視覚的装飾を施した
「SM版ピグマリオン」、などといったら
元も子もないですが。といいつつ、ウルトラバロック的な
面白さを感じちゃったりもします。
最後の天守の化け物の正体は、天守物語と似てますな。
ところで、飛騨とか槍ヶ嶽とか出てきますが、
舞台はどこなんでしょうか。
>>571 露伴ねぇ。読みたいんだけど、
全集とか、古本屋であんまり見かけないなぁ。
お勧めで、入手し易いものにはどんなのがありますか?
573 :
吾輩は名無しである:03/02/05 23:09
571じゃないけど(笑)。
露伴だったら、いわゆる円本を古本屋で探してみましょう。
地方を旅する機会があれば、けっこうお目にかかるはず。
代表作がぎっしり詰まってますよ。
鏡花も最初は改造社や春陽堂の円本で読みました。
574 :
吾輩は名無しである:03/02/07 15:20
鏡花本古本情報
京王線仙川駅近くのA書店で戦前版全集格安で見た。
かなり安いから、何巻か欠かもしれない。
近くで興味のある人向き。
鏡花でなく古本の話で、ここに書くもんじゃないのかも。
575 :
吾輩は名無しである:03/02/08 23:26
鴎外もそうだが、鏡花は作品の大尾を大切にする。
照葉狂言の最後。
これをキザとみるか、美しいとみるかで、
分かれる。
ちなみに初期志水辰夫のラストに影響とみるのはこじつけか。
576 :
吾輩は名無しである:03/02/10 19:51
湯島詣が好きだなー
わたい電車の中で泣いてしまいました
577 :
吾輩は名無しである:03/02/14 00:26
ネットの初心者で、泉鏡花を読む、サイトからここに来たのですが、
わからない特殊用語があって、
age sage
厨房 藁 という語が時々現れますが、どういう意味か教えてくださればありがたいです。
578 :
吾輩は名無しである:03/02/14 01:22
藁は(笑)のこと、状況により嘲笑を意味したりします。(W も同じ。
厨房は中坊、つまり中学生なみの未熟者。リアル厨房は本物の中学生。
似たようなのに消防もあり、これはもちろん小学生。
このスレッドが属する文学板のメニュー内で、泉鏡花スレッドが
上位にくることをageといいます。
誰か発言するとこのスレッドがメニューのトップに上がります。
上がらないようにすることをsageと言い、書き込みの際、
E-mail欄にsageと書くと上がらないようにすることができます。
みだりに上げると、たいして鏡花に興味のない「厨房」がイジワルを
しに来ます。これを荒らしといいます。目立つのもよしあしです。
発言が長いこと途絶えると、スレッドが消滅するので、
時々親切なひとが保全(保守)のためageをしてくれます。感謝です(笑)。
>578
さっそくの御答えありがとうございます。
3つは、ほぼ想像通りの意味でしたが、
「藁」だけハズレました。「笑」とはね。
アクセントが違うではないですか。
「藁人形」関連とか「わらわら」という新擬態語が
あるのかと妄想してしまいました。
あて字としては、鏡花のようなおもしろみもない。
でも、疑問解決。感謝。
当て字というか、誤変換を面白がって使ってるのですな。
「俺」を「漏れ」というのも、「俺も俺も」と入れるところを
「お」を一つ入れ損ねて「俺漏れも」になったのがきっかけだったはず。
ま、2ch以外では使わないことをおすすめします。
鏡花の当て字は、言葉遊びであると同時に、
音韻と字面を美しく整える為の手段な感じがしますね。
581 :
吾輩は名無しである:03/02/15 01:11
2chの言葉は方言と思えばよいのでは?
最初は違和を感じたりもするが、2ch的な表現も所詮は日常語にすぎないんで、
けっきょく意味や情報だけが頭に残ることになる。
文学の言葉と較べるほどのもんじゃないでしょう。
>>580 昔のひとにとって、自分の言葉が活字になることはものすごいことだったわけで、
とりわけて言葉フェチだった鏡花さんは、印刷された言葉の布置に
無関心ではいられなかったわけですね。
>>581 掲示板に限らず、コミュニティの方言ってのはそういうもんですな。
ただ、2chで生き残ってるのはインパクト強いものが多いのと、
使ってる人数が多いのとで、感染力が高いのが問題かなぁ。
ドキュンなんて、同じニュアンスの言葉を探すのに苦労します。
鏡花の小説が総ルビなのも、自分の意識する読みと読者の読みとが
ズレるのを嫌ってのことなんでしょうね。
そういえば、芥川の書いた鏡花賛美の名文に、ルビをふることを強硬に
主張したのも、他ならぬ先生本人でしたなぁ・・・
583 :
吾輩は名無しである:03/02/15 16:33
漱石という筆名はとりようによっては相当大変な筆名です。
同じように鏡花という筆名も、かなり大胆なです。
漱石は猫により平凡な家庭生活の記述が文学の主題となりうることを証明しました。
鏡花は高野聖により家庭の枠組みの埒外に存在する女性性を文学上の主題としました。
どちらも女性描写における文学史上の転換点でした。
しかし、鏡花は早く咲きすぎた花であったかもしれません。
584 :
吾輩は名無しである:03/02/20 01:03
>鏡花は早く咲きすぎた花
私は、研究とは全く無縁だし、難しいことは分からんのですが、
最近、高野聖の初版本の復刻本を入手したんですね。
そうしたら、非常に凝った装丁だったのにびっくりしまして。
鏡花以外にも明治、大正期の作品の復刻版を同時に数十冊買った中でも
相当上位にくる豪華さ=金の掛け具合だったわけです。
(ちなみに一番は谷崎の「春琴抄」。ありゃ、表紙が漆塗りだな・・・。
一方、粗末なやつといえば、藤村の「若菜集」とかがあった。)
で、ですね。当時それだけの装丁の本が出せた、ってことは、
出版社がそれなりの部数が売れると見込んだのではないか、
ってことは、相当数の享受者、理解者が鏡花にはあの作品の
単行本出版時にはいたってことになるのでは、などと、
素人ながらに想像してます。
ということで、出版時における一般人による鏡花受容のあり方、
なんぞについてウンチクを傾けてくださるお方はおりませぬか。
『高野聖』の初版本というと、明治41年の左久良書房版のことでしょうか。
初出が明治33年だから、初版刊行までずいぶん時間を要しているようですね。
この間に師紅葉の死や自然主義の勃興などがあり、鏡花は健康を害し
逗子に転地療養しています。必ずしも順風満帆ではなかったもようです。
同じ明治41年には『婦系図』も出版されていて、これの新聞連載が前年です。
こちらは安産だったようですね。このへんに『高野聖』出版時の受容のあり方
というか雰囲気みたいなものがほの見えてくる気がします。
ウンチクは皆無につき、もっと古書に詳しい方の登場を期待。あとよろ。
586 :
吾輩は名無しである:03/03/04 08:15
あげとこう。
遅レスっす。
581さん そうでした。左久良書房版でした。
初出と単行本化のタイムラグを比較するというのは面白いですね。
8年かかった高野聖が結構立派だったということは、
婦系図はもっと立派だったんでしょうか。
ちなみにこの復刻本、s43年に近代文学館が
出したやつのデッドストックで、箱つき超美品なのに
なんと値段は300円でした。文庫本より安い!
旧字旧かなだともう読む人がいないからかな・・・。
谷崎の超豪華本でも500円だったし・・・。
『婦系図』という一般ウケしそうな小説の連載でなにがしかの手ごたえが
あったから、なかなか出版の目途が立たなかった『高野聖』もそうゆう
りっぱな装幀で出せたのかな、と。ただの想像にすぎませんが。
明治41年の2月に『婦系図』と『高野聖』を出した鏡花さんは
その前の月に『草迷宮』を出版しています。
当時中学生だった芥川龍之介は『草迷宮』を読むのに夢中になって、
試験をひとつ落としたんだそうです。そういえば私も大昔に
鏡花のせいでレポート提出が一日遅れて留年しそうに(以下略)。
『婦系図』の初版、写真で見るかぎり、けっこうよさそうですよ。
589 :
吾輩は名無しである:03/03/15 15:57
青空文庫で鏡花読もうとしたら見られない・・・。
イライラ。
590 :
吾輩は名無しである:03/03/15 15:59
591 :
吾輩は名無しである:03/03/15 22:11
592 :
こんなのも:03/03/24 21:52
593 :
吾輩は名無しである:03/03/25 11:41
泉鏡花初めて読みました。
読みにくかった・・・。
それがだんだん快感になってくるんだよハァハァ
595 :
吾輩は名無しである:03/04/07 20:43
岩波版『鏡花全集』の古本、けっこう思い切った値下げをする店がある。
2003.03.06 全30 昭62 赤尾照文堂 35,000円(←70,000円)
2003.01.30 29冊 昭48 臨川書店 60,000円(←70,000円) X
2003.01.30 30冊 昭61 西秋書店 50,000円(←60,000円)
2003.01.11 30冊 1986〜89 まつおか書房 53,000円(←88,000円)
2003.01.11 30冊 1986〜89 まつおか書房 45,000円(←58,000円) X
2003.01.11 揃29冊 昭48 日本書房 48,000円(←60,000円)
2003.01.11 揃30冊 昭62 日本書房 68,000円(←80,000円)
2003.01.11 全29巻揃 昭51 出島書店 30,000円(←50,000円)
2003.01.01 29冊 昭48 (有)大学堂書店 24,000円(←28,000円)
2003.01.01 30冊 昭61 (有)大学堂書店 45,000円(←48,000円)
日付はだいたいの目安、行末のバツ印は売却済み(4/7現在)。
データは昨年末以来の『日本の古本屋』観察によります。
http://www.kosho.or.jp/servlet/bookselect.Kihon
俺はヤフオクで¥20000。美品で大満足。
597 :
吾輩は名無しである:03/04/08 18:54
地方都市の古本屋さんが狙い目。
もう投げ売りしてる。
29冊5800円で買いましたが。
みんな高い買い物してますね。
599 :
吾輩は名無しである:03/04/08 21:29
600 :
吾輩は名無しである:03/04/09 18:32
皆、安物ばかり買っておるなあ。
わしは73200円の鏡花全集を持っておる。
もちろん春陽堂ではないぞ。
純正岩波版。
595のリストのどこよりも高い。
どうだ。まいったか。
うらやましいなあ…
全集ものって本屋にとっては邪魔な場合もあるから
こんなに安く売ってるのね。
鏡花とか柳田国男の全集を安く買ったって話はよく聞くよね。
全集には相場の変動がある。
新全集が刊行される、年月が過ぎて紙質の劣化が目立
ち始めるとか、601氏の指摘通り、古本屋的にもセットは
余計なスペースを取られるといったことで、一定期間売
れないと安売りしてしまう場合も多い。
基本的に欲しい時が買いたい時だし、古本屋で買った
全集も誰かが一度は定価で買ったものだ。だから自分
が買った全集の相場が数年後に半額以下になってて
も悔しくなんかない…これっぽっちも悔しくないともさ、
ええ!
603 :
吾輩は名無しである:03/04/14 00:54
神保町のN本書房とN秋書店で今日現物チェックしてきました。
古書というか、なんか雑巾みたいになってた。
それなりの状態のものは、別に管理してて、どちらも6万。
やっぱヤフオクまめにチェックするべきなのかな。
ところでこの2軒兄弟でやってるの知ってた?
604 :
吾輩は名無しである:03/04/14 13:00
保守
(^c^)
(^c^)
全30 昭62 赤尾照文堂 35,000円(←70,000円)
全29巻揃 昭51 出島書店 30,000円(←50,000円)
が相ついで売れたもよう。おめでとう。
ほんとは600さん、603さんの言にあるように6万、7万が正常な価格だと思うし、
鏡花さんを読み続けるモチヴェイションと考えれば、もっと出すべきかもしれない。
かく言う私はずっと前に県内の古本屋で29巻を20000円で買ったけどね(笑)。
1冊だけ背表紙の上部がキズ物になってたけど、他は良好な状態でした。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ◎ ◎ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ◎ ◎ )< ぬるぽ(^^)
(´・ω・`) < 誤爆ですか?
612 :
吾輩は名無しである:03/04/30 21:09
取り敢えず保守(´・ω・`)ショボン。
鏡花読者はもう2ちゃんを離れたと思われ。
614 :
吾輩は名無しである:03/05/01 11:21
>613
そんなことないよ
まだいまつ。
今日は凱旋祭を読みました。
616 :
吾輩は名無しである:03/05/05 19:01
春昼後刻読んだあげ
617 :
吾輩は名無しである:03/05/13 15:57
旬中後刻のラストはいいね。初めて読んだときガクガクしたよ。
618 :
吾輩は名無しである:03/05/14 09:10
難しい
619 :
吾輩は名無しである:03/05/20 23:30
源氏物語よりは簡単だ。
と言ってみるテスト。
620 :
吾輩は名無しである:03/05/23 23:24
泉鏡花の初版本で表紙に芙蓉の木版画がすられているのは
なんという本ですか?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
622 :
吾輩は名無しである:03/05/28 11:53
新潮日本文学アルバム 22 泉鏡花 の
P56 の初版本の写真をみると、
續風流線の表紙がそうだと思うよ。
>>622、623レスありがとうございます。
620です。遅くなりまして申し訳ございません。
情報の出所は、三島由紀夫の短編「翼」です。
「お祖母様はちょうど午寝からお目覚めになった。
枕許には初版本の鏡花の小説が伏せてある。
木版の芙蓉の大輪の美しい装幀である。」
という箇所があり、
気になってお伺いしました。
「續風流線」調べてみます。
ありがとうございます。
『風流線』廣告
月は山の端を出でたり、其の光、哲人を冩して靈に、
佳人を照して神に、夜叉を射て宇宙に馳す。
雲は芙蓉の如く、露は珠玉の如く、湖は鏡の如く、
玲瓏として、一千里。見よ、文界の秘境まさに
諸君の面前にあらはれつゝあり。
『續風流線』廣告
この續編に於て、各位は、水滸の旗亭に會して、
書中の哲士美人とともに、親しく晩餐し給ふべし。
時恰も可し、芙蓉水清く、月白山に在焉。
レスありがとうございます。
泉鏡花記念館で確かめたところ、
『續風流線』であっていました。
ありがとうございました。
ちなみに装幀・口絵は
鰭崎英朋(ひえさきえいほう)氏でした。
その後の『日本の古本屋』鏡花全集の価格変動。
2003.05.20 29冊 昭48 (有)大学堂書店 27,000円(←24,000円) 上げるな!
2003.05.17 30冊 昭60 (株)田村書店 40,000円(←47,000円)
2003.04.29 30冊 昭63 筑前書店 44,000円(←50,000円)
最近の特価品はこれ↓、ただし箱なしが10冊(´・ω・`)
29冊揃 昭和48年 天牛堺書店古書センター 18,000円
ちょうど1年前に同じ店で同じ価格のものを買ったひとがいるけど、
同様に中身が美本かどうかは保証のかぎりではないです。
http://www.d3.dion.ne.jp/~katsurag/diary0206.htm
どなたか「X蟷螂蝮鉄道」を解説してくれませんか?
感想でもよろし。
629 :
吾輩は名無しである:03/07/05 22:40
ホッシュついでにage
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
631 :
吾輩は名無しである:03/07/23 15:01
泣くな、泣くな、美しいひとよ、泣くな。
632 :
吾輩は名無しである:03/07/24 06:49
「天守物語」 近江之丞桃六のせりふ、ですね。
――待て、泣くな/\。――
美しい人たち泣くな。(つか/\と寄つて獅子の頭を撫で)先づ、目をあけて進ぜよう。
633 :
吾輩は名無しである:03/07/24 06:52
>628
「X蟷螂蝮鉄道」→「X蟷螂鰒鉄道」 蛇じゃなくて鰒(ふぐ)。
4個のアイテムが出てくる四題噺。
自分の小説はアイテムに注目して読んで欲しい、と作者が言ってるようなもの。
たとえば「註文帳」なら剃刀と鏡というふたつのアイテムみたいな。
634 :
吾輩は名無しである:03/07/26 00:10
>>632 この台詞自体は舞台によっては若干変わっていたりするけれど、鏡花作品の中でもすごく好きな作品だ。
昔、花組公演の『天守物語』で、桃六を鏡花本人の姿に演出したらしい。
これ聞いたとき、驚いた。で、すぐ後に、すごく納得してしまった。
俗悪に潰されそうになる二人に語りかけ救い出す鏡花。
「待て、泣くな泣くな。美しい人たち泣くな。」
「世は戦でも、胡蝶が舞う、撫子も桔梗も咲くぞ。」
(^^)
636 :
吾輩は名無しである:03/08/07 23:41
質問。
「歌行燈」、これを何の予備知識も無く、
最初の一読だけで、その情景やら、登場人物の心理やらを、
ほぼ把握できてしまう人は居るんだろうか……。
いや、そりゃいっぱい居るんだろうけど、自分は、
読了後も、ぼんやりと雰囲気だけ……結局、
殆ど何もわからずじまいで終わってしまったので……。
>>636 そっか?
俺は大学1年のとき読んで、滅茶苦茶感動したぞ。
「多度山の霜の頂、月の御在所ヶ嶽の影、鎌ヶ嶽、冠ヶ嶽も冠着て、客座に並ぶ気勢あり。」
なんて鳥肌ものだったぞ。
さぁ、
>>636も一緒にうたおう!
「多度山の霜の頂、月の御在所ヶ嶽の影・・・・・」
>>637は「一読だけで、その情景やら、登場人物の心理やらを、
ほぼ把握できて」しまったのか?「鳥肌もの」とかって評言から
見て、鏡花文体マジックの虜になったってだけじゃないのか?
…それはそれでアリなんだが。
一読で把握する必要はまったくない。
何度も読んでスルメみたいに味わえばいいんだよ。
岩波が、10月に新編の全集を出すみたいですよ。
>>640 そうだね。このスレの
>>545で紹介があったよ。
学者さんがけっこう参加してるけど、校訂のほうはどうするよ。
舞台別の作品配列なんてどうでもいいから、そっちに力をいれてくれ。
>641
ほんとだ…、見直したつもりだったのですが。
個人的なことですが、最近になって鏡花を読み始めたので、
鏡花全集に期待してしまいます。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
644 :
吾輩は名無しである:03/08/21 23:23
てまいがまいります
645 :
吾輩は名無しである:03/08/21 23:34
「インストール」にちょっとだけ出てくる泉鏡花は「『高野聖』があんまりおもしろくなかった」。
太宰治と吉本ばななは全作読んでいる。
by 綿矢りさ
646 :
吾輩は名無しである:03/08/22 00:02
丸谷才一の『輝く日の宮』で名が挙げられる泉鏡花の作品タイトル
「高野聖」「婦系図」「春昼」「白鷺」「歌行燈」
15歳の女学生が読むのは「高野聖」
「・・・・・・また本に戻ると、山中の婦人(をんな)が旅の僧に都の話だけは聞かしてくれるなと
念を押し、水を浴びに清流へと案内する、何度読んでも心が躍る佳処(いゝところ)。」
蝋燭の明かりで「眉かくしの霊」読んだ。
怖美しかった。
旅先の宿のお風呂でそれをやってみたい。
いまふうのホテルでも、深夜の大浴場に蝋燭だけって効果ありそう。
それに巴の提燈をあしらえば、なおよし。
「君の星は!年は?」
「年は狐……星は狼。……」
『ピストルの使ひ方』
「貴女は?」
「非情のものです。草木です。木の幻です。枝の影です。
朧をたよりの色に出て、月に霞んだ桜ですよ。」
『桜心中』
「もの凄い暗い夜も、年経て、なつかしい」
「人を思へば、降積る霰も、白菊。」
(『霰ふる』)
紅い木の実を沢山食べて、血の美しく綺麗な児には、
其のかはり、
火の粉も桜の露と成つて、美しく降るばかりですよ。
「朱日記」
鏡花先生の全集ブックオフで購入。すげえ安い。
チェーン店系古書店あさったほうがいいのかもなあ
654 :
吾輩は名無しである:03/09/03 23:21
全集、29冊+月報製本で、揃30冊(80年代の刷)。
これを、毎晩読むべし。
655 :
吾輩は名無しである:03/09/16 02:02
あげるぞ
656 :
純文学団長 ◆4ZyQ37vgo6 :03/09/16 21:48
鏡花は歌行燈に感動した。
657 :
吾輩は名無しである:03/10/01 09:07
658 :
吾輩は名無しである:03/10/01 09:47
↑これって全作品(とか書簡I)を網羅した全集なんでつか?
全集の三分の一程の分量で、中短編主体の選集。
欲を言えばきりがないが、作品のラインナップは悪くなさそう。
660 :
吾輩は名無しである:03/10/02 18:34
もう今後鏡花や露伴の全集は出んかもしれんね。新版の漱石・龍之介
全集は旧版の倍近い巻数になっているし、同じ形で出しても、誰も買えない。
661 :
吾輩は名無しである:03/10/04 23:53
「歌行燈」は、難しかった。
名文過ぎて、細部にこだわっていると先へ
進めない。
三味線での「踊り」は踊れない」というのを
「糸に合うなら踊ります」と言ったりする。
こういう言いまわしって辞書にも載ってない。
この類が無数にある。
それにこういう「芸」の世界ってもう無いからね。
アマ(セミプロ)がプロに負けて自殺するかね?
が、多分名作だと思う(藁)
662 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :03/10/08 21:30
鏡花よ! 久々に面白かったage
また、いつかここに感想でも書くよ。一応女仙前記読んだ、と一言。
663 :
吾輩は名無しである:03/10/09 00:31
胸がきやきやいたします
664 :
吾輩は名無しである:03/10/21 23:54
>>637 多度山、御在所嶽の近くに住んでるけど、両方ともショボイよ。
現在泉鏡花の研究者は同志社の田中励儀教授が一番だと聞いたのですがどうなんですかね。
桐野夏生の何たらが、鏡花賞?? マジで??
うっそぉオオ!だろw
桐野は金沢出身だからな。
667 :
吾輩は名無しである:03/10/22 07:10
結構何でもありなのねw
669 :
吾輩は名無しである:03/11/04 21:21
今更ですまんが、『怪』vol.0015に水木しげるが鏡花の伝記マンガ描いてるね。
鏡花の怖がりな気質が強調されてて面白かったよ。
670 :
吾輩は名無しである:03/11/07 16:50
時代別ベスト小説家
(時代は「主として活躍した」ぐらいのおおざっぱ)
明治・大正 泉 鏡花
大正・昭和前期 谷崎潤一郎
昭和 石川 淳
昭和後期・平成 古井由吉
異論は当然あるだろうが、私としてはこの4人がいればいい。
671 :
吾輩は名無しである:03/11/07 22:40
岩波版鏡花全集29巻を近所の古書店で2万円で買ってしまいました。
第1巻月報で、谷崎が鏡花について書いた文章が素晴らしかったな。
今日からしばらくは鏡花三昧の生活です。
672 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :03/11/07 22:49
2万って法外な安さだな…。
674 :
吾輩は名無しである:03/11/09 07:06
>>290 さいっこ〜ギャハハ おもし〜〜〜〜い〜〜
675 :
吾輩は名無しである:03/11/10 00:08
676 :
吾輩は名無しである:03/11/10 00:47
677 :
吾輩は名無しである:03/11/21 16:50
いやがる鏡花に無理矢理俺の使ったハシを舐めさせたいんですけど……。
>>677 なんだよこれ。カネが欲しいのか?
よそ逝ってくれ。
>>678 どうせ鬼畜なら、その箸で春菊食わせてやれ(w
>>678、
>>680 そんなことすると鏡花タン、箸で自分の喉つくぞ。
「あゝ嬉しい、酸漿が出るんだねえ」…
682 :
吾輩は名無しである:03/11/25 15:36
鏡花の文体の表現ってよくわからないとこあるんだけど。
そういうのって辞書に載ってる?それとも皆さんフィーリングで解釈してるの?
考えるんじゃない。感じるんだ。 by.ブルース・リー
684 :
吾輩は名無しである:03/11/26 16:06
たとえば「うつつに見た」とあった場合、
A 目をあけて現実に見た
B 夢うつつのままに見た
鏡花の場合、時々Bを意味することがあるんで厄介だね。下の例なんかも
「夢うつつでいると」と補ったほうが感覚的に意味が通じやすい。
雨垂《あまだれ》とも、血を吸《すい》膨れた蚊が一ツ倒れた音とも、
まだ聞定めないで現でいると、またぽたり……やがて、ぽたぽたと落
ちたるが、今度は確《たしか》に頬にかかった。 ――『草迷宮』
でも『広辞苑』にはしっかりBの「うつつ」の語義が書いてあるわけよ。
(「夢うつつ」と続けていうところから誤り用いて) 心がうつらうつら
として正気でないこと。夢心地。また、その状態の人。
てなわけで、辞書も大事、フィーリングも大事、……てか、あたりまえか。
なるほどなあ。こういう具体例を出して説明されると勉強になる
鏡花を最近読みはじめました。
とりあえず、外科室を読んだのですが、どうとらえていいのか分からず、呆然としています。
ふかく考えてみたいのですが、どこから手をつければいいのか…
鏡花を最近読みはじめました。
とりあえず、外科室を読んだのですが、どうとらえていいのか分からず、呆然としています。
ふかく考えてみたいのですが、どこから手をつければいいのか…
>>987 を読みました。
あなたの文章を、どうとらえていいのか分からず、呆然としています。
そんなつまんない読書はやめて、他の作家に、とっとと鞍替えしてはいかが。
好きで好きで堪らなくなる。読書ってまずこれでしょう。
もしか、学校の課題でいやいや読まされて困っているとか……(笑)。
質問なのですが、
鏡花の『傘』という作品を最近読みました。
しかし、最後の雄ちゃんの「結婚はやめます〜」のセリフの意味がよくわかりません。
どうして主人公の妻が玉川に身を投げるのでしょうか?
692 :
吾輩は名無しである:03/12/02 02:13
>>688 もちろん、「好きだから読む」ってのが理想だけど、よく分かんない
ものを読んでるうちにだんだん面白くなってくるってこともあるじゃん。
・・・ただ、個人的には、『外科室』は細部は分からずとも楽しめると
は思うんだけど。
>>687は何が分からないの?話の内容?それとも、内容は分かる
けど何が面白いのか分からんて感じ?
694 :
吾輩は名無しである:03/12/02 22:47
>>691 鏡花の「傘」読んでみたよ。けっこう面白かった。
鏡花の小説にはある種の曖昧さが付きものであって、その曖昧さが大切な味
だったりするわけだけど、ここはあえて単純化による解釈をしてみます。
で、なぜ雄ちゃんが結婚をやめるのか、ってことについて……。
小父さんの話を聞いたり女郎花の絵の傘に書かれた「玉」の文字を見たりした
ことで、自分と恋仲だった深川芸妓の「玉」が大震災で死んだことを、
雄ちゃんが確信したから。おそらく震災の後の大火事を避けて飛び込んだ
玉川が「玉」の死に場所であると思われる。だから女のあとを追うつもりで、
名前にもゆかりのある玉川で雄ちゃんは死のうとしたのだろう。
べつの女との祝言なんてとんでもない、ってわけね。
主人公(語り手)の妻が玉川に身を投げるわけではないようです。
ついでに、個人的なメモみたいなものを。
小説「傘」でのアイテムの動きを見てみると、次のふたつの系列がある。
女郎花の花:A=芸妓 → B=運搬人(語り手・雷恐怖) → C=(金沢の)寺の女
女郎花の傘:A=狂女 → B=運搬人(雄の弟・道化者) → C=雄ちゃん
芸妓の花や狂女の傘が運搬人によってC項のもとへ届けられるのだが、
花の系列には「死」との親和性が、
傘の系列には「狂気」との親和性がみられる。
そして運搬人を媒介としてA項はC項と重ね合わされる。そこから、
寺の女は芸妓の「幽霊」である可能性がうまれ、
雄ちゃんは自殺を果たせずに気が「狂う」可能性が生じる。
あくまでも可能性であって、作品に明示されているわけではない。
狂女の意味が分かりにくいのがこの小説の難点だけれど、狂女が雄ちゃん
の発狂を暗示するものと考えれば、その存在も少しは納得できるのでは
ないかと思った。
好きな人が死ぬと、発狂するくらい辛いよ、
って、「傘」を読んだ私は言いたいわけだ。いま気がついたけど。
で、ついでに言っておくと、
好きな人との一瞬は、並みの時間の100年分でも足りないくらいだよ、
って、「外科室」は言ってるわけだ。
>>687 みたいに「ふかく考え」なくても、恋を知れば誰でも分かることね。
697 :
吾輩は名無しである:03/12/06 23:27
鏡花のさ、独特な表現って辞書に載ってます?
それとも皆さんこれはフィーリングで解釈してます?
例えば↓
「挙止侠にして、人を恐れざる気色は世磨れ、場慣れて
(中略)
サツセイリンリとして悪竜焔を吐くにあらざれば、スクなくとも、
その左の腕には双枕に偕老の名や刻みたるべし。」
義血侠血の3Pめの表現なんですが、サツセイリンリとかトリナリキャンとか意味わかりません。
感覚は一応つかめますが、みなさんそういう風に漠然と読んでらっしゃいますか?
サツセイ=刺青
リンリ=勢いがあふれでているさま
そんなの辞書に載ってます?
それにサツセイリンリくらい意味のわからない単語、鏡花多すぎです。
載ってるのもあるよ。
あと、鏡花の漢字がわからないのは、恥ずかしい事ではないよ。
これを期に辞書を新しい辞書を買ってみると言うのはどうでしょう?
辞書買うなら本買います。
鏡花はフィーリングで読も。
>>701 もちろん、それでよし。おベンキョせずに鏡花を楽しんじゃえ、が基本。
ただ、フィーリングっても、人それぞれで違うし、一般論にはならん。
言葉の貯金の乏しい私は辞書の他、註の付いた文庫本・文学全集のお世話に。
703 :
吾輩は名無しである:03/12/08 01:11
>>272 卒論に鏡花を選び、私も苦しんでいます。
幻想的な作品に魅かれて大好きなのですが、なかなかいいタイトルが
思い浮かびません。全集をもっと熟読して、考え直さないといけないかも。
鏡花作品の女性の妖しさが好き。
あからさまな性的描写が無いにもかかわらず、あの妖しさ。
まさに妖艶という言葉がぴったりな気がします。
705 :
吾輩は名無しである:03/12/10 20:39
仰るとおり。
それも、非常にハイセンスな妖艶さを感じます。
706 :
吾輩は名無しである:03/12/11 04:00
>>94 岩波文庫で最も薄いのは、
竹内式部「中臣祓講義」の62ページだ。
これはあまりの薄さに、カバーの紙が厚いw
泉鏡花は岩波文庫薄さトップ15にも入ってないぞ。
だからあんたはラッキーだ。
708 :
吾輩は名無しである:03/12/12 02:47
>>691 >>694-696 自分も興味湧いてきたから『傘』を読んでみたよ。
でも「傘」というものの役割がいまいちわからない感じがした…。
結局この作品のテーマというか、「傘」ってなんなの?
傘=魂(死んだ女の)。
女郎花の花が枯れて(死)、寺に埋葬され、
同じ花の絵が描かれた傘が雄ちゃんのもとに届く。
花が「玉」という芸妓の身代わりをあらわすものだとすれば、
傘はその死を愛しい人に伝える手紙であると同時に、魂そのもの。
傘が風に飛ばされるとこなんか、とくにそう思う。
テーマは悲恋。
この小説、続篇が書かれる予定だったのではないか、
と疑いたくなるような、焦点が絞りきれないうらみがある。
芸妓が生き延びていて、狂女が実はその哀れな姿だった、とか、
続篇が書かれても駄作に終わりそうな気がするしね。
でも、ここには円形のイメージの氾濫という絵画的な楽しみがある。
べつにストーリーにばかり注目することもないかもよ。
710 :
吾輩は名無しである:03/12/16 22:48
ダメだ、全集欲し過ぎ。
711 :
吾輩は名無しである:03/12/16 23:02
全集値上がりしてない?
713 :
吾輩は名無しである:03/12/17 16:42
711のリンクだと月報付で18000円からあるから、
値上がりしたっていうほどでもないでしょ。
まぁ29巻を5800円で買った自分が言うのも何ですが。
新しい岩波の集成は、ひとつずつ買っていきたいと思います。
その後の『日本の古本屋』鏡花全集の価格変動。
2003.11.05 30冊揃 昭63 筑前書店 30,000円(←33,000円)x
2003.10.18 全30冊揃 1986 古書 出島書店 60,000円(←80,000円)
2003.10.13 30 昭61 あじさい堂書店 30,000円(←45,000円)
2003.10.13 30冊揃 昭63 筑前書店 33,000円(←39,000円)x
2003.08.31 30冊揃 昭63 筑前書店 39,000円(←44,000円)x
2003.08.31 全30冊 月報揃 全30冊 昭61 小宮山書店 35,000円(←45,000円)x
2003.07.30 全29冊 三松堂書店 20,000円(←40,000円)x
2003.07.30 最新版 全30冊 三松堂書店 38,000円(←48,000円)
2003.06.11 全二十九巻 昭48 三四郎古書店 30,000円(←65,000円)
行末のバツ印はすでに削除されたことを示す(多分売却済)。
日付は調査日ね。筑前書店は三度値下げしてようやく売れたらしい。
最近入荷したのは以下のとおり。比較的安いと思うのだが、どうよ。
2003.12.07 29 昭50 ダルマ堂書店 28,000円
2003.12.07 29冊 昭48 古本まゆ 29,000円
2003.12.07 昭59 古書 落穂舎 30,000円
2003.12.07 全29冊揃 昭48 玉英堂書店 26,000円
716 :
吾輩は名無しである:03/12/17 19:46
>>715 ブックオフ。店舗名はちょっと。
そこは筒井全集も谷崎全集も安吾全集も全集は何もかも200円均一。
このスレ最安値入手は2900円。
717 :
吾輩は名無しである:03/12/17 21:37
ブックオフはバラ売りで状態の悪い本だろ。
漏れは美本の全集(29冊)を2万円で買った。
>>717 まあ、常識的には二万で美本なら御の字なんだけどね。
以前私も同じ版を同じ値段でゲットしたが、1冊だけ状態がよくなかったし。
昔、岩波の『鏡花小説戯曲選』を新刊で揃えてしばらくした頃、
ブックオフで同じものの旧版に出くわしたことがある。
全巻揃い美本で1冊300円だったよ。ヽ(`Д´)ノ ワァァァン
719 :
吾輩は名無しである:03/12/19 08:05
70年代発行のものであれば、随分安いね・・・買えそう?
WEBのドキュメント渡すと安価に印刷・製本してくれるようなサービスってないのかね。
721 :
吾輩は名無しである:03/12/21 12:13
最新50件表示で見てるけど、50件前って
けっこう汚されてたんだね、このスレ。
722 :
吾輩は名無しである:03/12/21 12:23
今日か、本日か
723 :
吾輩は名無しである:03/12/25 20:25
春陽堂全集、岩波全集第一版
2万以内の価格で神保町の
旧姓YAWARAで見かけます田。
724 :
吾輩は名無しである:03/12/25 21:13
>>723 春陽堂版全集は3万とか3.5万で出たことがあった(日本の古本屋)
ので、かなり安い方かな?
725 :
吾輩は名無しである:03/12/25 21:49
春→1.8
岩→1.9
だったと思う。
状態はそれなりだった・・・
でも大正だからこんなもんか?
へっ!
俺なんか4万円だして買ったぜ。
(岩波の一番新しいやつだけど)
岩波の初版って伏字とかあるんじゃないの?
728 :
吾輩は名無しである:03/12/26 08:09
伏字、あるのかなあ。性的な描写に関しては鏡花は無問題では?
基本的に戦後版もテキスト部分はいじってないような印象だが。
岩波第1刷の刊行途中に太平洋戦争突入、という時代状況で
軍部への配慮から収録されなかったものはある。
伏字というより全削除って感じ。
漏れた分は戦後版に別巻として収録されている。
そうなんだ。同じく戦前に出た水上滝多郎全集に多くの伏字があると聞いてたもんだから・・・。
じゃ、状態さえ納得いけば、戦前版でもいいわけだ。
家の近くの古本屋で棚の上方に飾ってあったな。今度見てこよう。
後で別巻とか戦後版の月報とか欲しくなった時、
かえって高くつくこともあるから、充分納得してからね。
731 :
吾輩は名無しである:03/12/27 01:53
新しく出てる岩波の選集、コンセプトはいいと思う。
同じ鏡花作品でも地方の特色は現れてるはずだしねぇ。
岩波の回し者ではないけれどあの解説には禿同でしたわ。
ところで、このスレで評判の良い作品って、
岩波や他の文庫で出たものがほとんどなんだよね・・・
敢えて全集に手を出して読む価値のある作品ってありますか?
教えてくだちい・・・
>>731 長編では『誓之巻』『風流線』
鏡花は文庫に入ってるのだけじゃないぞ。
まだ絶版じゃないよね、ちくま文庫の鏡花集成。
あれのおかげで、定番もの以外の長編とかいろいろ読めるね。
最初に出た巻のカバー袖に「産科医評判記」とあったのが笑えたけど。
ここで名前があがった「酸漿」や「神鑿」は文庫では読めないよ。
情報ありがとうございます。
来年は鏡花にどっぷりはまってみまふ。。。
胸がきやきや
736 :
吾輩は名無しである:03/12/31 18:22
凄まじく亀レスだけど、>11のタイトル一体何なの?
浅学な俺に教えてくれ〜
738 :
吾輩は名無しである:03/12/31 20:51
>>737 間違いナイ(長井秀和の口調で)。全集第2巻所収。
妹ぎみと思ひまゐらせき。
ってどういう意味?
741 :
吾輩は名無しである:04/01/02 18:35
鏡花の自筆年譜の記述だね。
師紅葉の新妻を、鏡花が妹さんと勘違いしてたってこと。
742 :
吾輩は名無しである:04/01/14 01:11
卒論を鏡花にした人たち、はかどってますか?
この時期、なぜか関係ないこと始めてしまうんだよね。
ふだん絶対やらない部屋掃除をしたり、分野違いの本を読みたくなったり。
新潮社のるびをふってある本しか読めないバカですが、筑摩書房の泉鏡花集成を読めますでしょうか?
744 :
吾輩は名無しである:04/01/14 17:16
鏡花集成もルビふってあるし、自分にも読めたし、だいじょぶ!
です。
745 :
吾輩は名無しである:04/01/20 01:35
筑摩の全集も岩波のごつい全集も持ってるけど、筑摩の集成はお薦め(値段を除けば…)
注が付いているから作品の理解がしやすいし、巻末の種村季弘の解説も良い。
岩波のは自宅で読む用、筑摩のは電車で読む用として重宝してます。
あと、鏡花は岩波の全集では総ルビですよー(鏡花自身が総ルビ派なので)。
こんにちは。
「鏡花研究」ってレポートが締め切りに迫ってきて、正直 何やっていいかわかりません。
当てにしてた"新潮文学アルバム"(写真付きの本)も誰かに借りられていて絶望的です・・・作品研究でも作家研究でもいいんですが、
どなたか何かいい案(こんなこと書いたら?というの)ありませんでしょうか?いきなりこんなとこ来てごめんなさい。
人に頼るの良くないのわかっているんですけど、どうしたら良いか本当わからないんです。お願いします!!
747 :
吾輩は名無しである:04/01/21 13:55
>>746 鏡花の小説があなたの知っている他の明治の作家や
現代の作家たちとどう違うか、考えてみるのも面白い……かな。
参考文献 中条章平「泉鏡花――内面を拒む神秘神学」
『反=近代文学史』所収 文藝春秋 (初出「文學界」平成12年7月号)
30ページそこそこのエッセーですが、鏡花の特異な文体が漱石や藤村、花袋
と比較されたり、内面についての極論があったり、なかなか面白い論考です。
なお、この種の無防備な質問は「2ちゃんねる」では危険かも、です。
748 :
吾輩は名無しである:04/01/21 17:42
訂正 中条章平→中条省平
749 :
吾輩は名無しである:04/01/21 20:44
きっと京極堂からの流れからかと思われ。
751 :
吾輩は名無しである:04/01/22 22:08
>>749 なにげに読んでみたくなりました。画は「百鬼夜行抄」の今市子だし。
そういえば「百鬼夜行抄」の主人公の祖父で怪奇幻想作家の蝸牛のモデル
は鏡花なんだろうけど、最初は蝸牛庵=露伴かと思ってた。
753 :
吾輩は名無しである:04/01/23 15:56
同時代の人が語る鏡花先生って、漫画みたいなキャラクターだしなぁ。
鍋の具を仕切った話とか、酒飲んで演説した話とか、
人前なのに雷に怯えて押入れに篭った話とか。
文才無かったら、ただの変な人だったかも知れないね……
754 :
吾輩は名無しである:04/01/23 20:00
>>753 そういえば、他人がつついた鍋に手をつけられなかったのも鏡花だったよね。
ちなみに749に挙げた本は図書館で見かけたんだけど、ここに出てくる鏡花、
陰陽師ばりに「式神」を操っていたりなんかして一寸ワラタ。
755 :
吾輩は名無しである:04/01/23 20:12
映画『帝都物語』ではタロットが使える程度だったから、出世したんだね。
たぶん名前勝ち。
hoshu
758 :
吾輩は名無しである:04/01/30 11:01
泉鏡花て幻視者かな。
759 :
吾輩は名無しである:04/01/30 19:20
「ほかならぬ現実への拘泥が、彼の作品を、構造的に、超現実の方向へとさしむけている」
by川村二郎
鏡花の幻想は単なる幻視の結果じゃ無いと思う。
見えていたと言うより、信仰していたんじゃなかろうか。
760 :
吾輩は名無しである:04/02/03 11:32
東郷隆の「そは何者」って本では、鏡花は荒屋にいる色っぽい妖怪と友達でしたよ。
鏡花は実際に霊魂やらなんやらの存在を信じていたの?
『お化け好きのいわれ少々と処女作』で、観音力、鬼神力を信じる、と書いてるね。
観音様に対する信仰はひとかたならぬものがあったみたい。
でもその冒頭は「僕は随分な迷信家だ」となっているから、盲信してるわけじゃなさそう。
「我が心の照応する所境によって変幻極まりない」という言葉がキーだと思う。
短い好エッセイなので、立ち読みででもどうぞ。ちくま文庫の全集の8巻に入ってます。
>>762 なるほど、そうでしたか。
実家に全集があるはずなので、今度チェックしてみます。
764 :
吾輩は名無しである:04/02/17 08:30
蔦にはアゲろ、とおっしゃいましな。
このまえ初めて高野聖(角川文庫)を読んで好きになりました。
もっと読みたいんだけど金も無いし、周りに図書館もないんで、おすすめの一冊ってあるでしょうか。
766 :
吾輩は名無しである:04/02/17 20:14
一冊となると『春昼・春昼後刻』(岩波文庫)あたりでしょうか。
同じ文庫の『草迷宮』でもいいけど。
腰をすえて読むつもりなら、ここで何度もあがってる
ちくま文庫の『泉鏡花集成』を第1巻から行ってみましょう。
読みやすい戯曲から入ると、小説の文体で挫折する人もいるので、
「高野聖」から入ったのは幸運だったと思います。
>>765 同じ文庫に収録されている「眉かくしの霊」読め。
>>766 ありがとうございます。探してみます。
全集を揃えるのはしんどそうですけど、
もうちょっと鏡花作品を読んでみてツボにはまるようなら考えてみます。
>>767 高野聖は文庫一冊全部読み終わってしまいました。
眉かくしの霊は綺麗な薄暗さで、最後の場面ではゾクゾクきました。
769 :
吾輩は名無しである:04/02/18 01:58
鏡花の怖さは引き継いだ! 羽田圭介君17歳の『黒冷水』買ってね!
いやです。
>>765 岩波文庫の鏡花短編集を薦めたい。
サイズが手軽で、短編だから読みやすい。
エッセイとも小説ともつかない『二,三羽----十二,三羽』、
師・紅葉が添削した最後の作品『薬草取』、
鏡花世界の要素が詰まった『竜タン譚』など、粒ぞろい。
>>770 鏡花とのあまりの落差にワラタ
773 :
吾輩は名無しである:04/02/27 15:21
「鏡花短編集」でマタ〜リして
同じく岩波の「外科室・海城発電他五篇」で
ショックを受ける(?)のもいいかもw
774 :
吾輩は名無しである:04/02/28 13:07
21世紀文庫(第三文明社)のセレクション(化鳥・処方秘箋・雪の翼・女仙前記・きぬぎぬ川・雪靈記事・十三娘・駒の話・絵本の春・貝の穴に河童の居る事)は面白いと思うけど、ネットで検索してもヒットしない。廃版なんだろうか。
岩波文庫「外科室・海城発電他五篇」に在る、夜行巡査とか外科室なっんて作品は有名だけど、暗くて/\、面白くないと思うけどな。
775 :
吾輩は名無しである:04/03/13 02:21
アゲ
776 :
吾輩は名無しである:04/03/13 14:39
泉鏡花の世界に入門したいのですが、お勧めな本はどれですか?
入手のしやすさや、これだけは読んでおけっていう作品が入っているかどうかも
考慮に入れていただくとうれしいのですが
∧_∧
( ・ω・)
>>776 ( つ旦 O 岩波文庫で『草迷宮』読め。
と_)_) (うわーん。。。まじれす)
778 :
吾輩は名無しである:04/03/13 23:45
∧_∧
( ・ω・) 全集は岩波から出てるよ。
( つ旦 O 古本屋で探さないと手に入らないよ。選集なら今もあるよ。
と_)_) 神保町の八○書店に問い合わせてみるといいよ。
(うわーん。。。まじれす。。。もう、しばらく来ないよ)
780 :
吾輩は名無しである:04/03/23 20:52
喝!
781 :
吾輩は名無しである:04/03/24 00:19
手っ取り早く、ただで読むなら「青空文庫」で読めるよ。
www.aozora.gr.jp/
保守
「草迷宮」岩波文庫じゃ難しくてあんまり理解できなかったorz
784 :
吾輩は名無しである:04/04/12 23:42
鏡花を読む時、部分の迫力に圧倒されて全体を掴み損ねることはままある。
が、それもまた鏡花の正しい楽しみ方なのである。
あらすじをどっかで読んでからもう一回読むと、一粒で二度おいしいぞ。
俺なんかバカだから何度読んだか知れない。
バカだから何度読んでも新鮮。実にお得。
>>783 「草迷宮」って稲毛物怪録だっけ?
鏡花は10年位読んでいない。
このスレを覗いたのをきっかけに、また読んでみようか。
アヒャヒャ。
頭の中でなぜが「イナゲモノノケロク」になっていたよ。
恥ずかしい・・・
789 :
蟻 ◆VmNuOcUpJs :04/04/16 22:58
>>788 ここ、有名かつ優良なページです。
こんなところに引っ越していたんですね。情報、サンクス。
果てしない自演の連鎖・・・
自演ねえ。
そう思われたくないんで、わざわざトリップ付けて発言したんだが。
私は『泉鏡花を読む』というページを開いている者です。
メールアドレスも書いとくから、言いたいことがあるならどうぞ。
792 :
吾輩は名無しである:04/04/17 01:15
歌行燈よ。やっぱ。
義血侠血もいいけど。
文庫サイズで、かつ旧字旧仮名総ルビの全集とか出ないかなぁ。
電車で気軽に旧仮名を楽しみたい…。
>>792 歌行燈のラストは良いね。
映画化されると、悪霊の部分はカットされる傾向にあるみたいだけど。
芸の力が難を退けるという鏡花特有の趣向は残して欲しいものだ。
△
○
□
ちくま文庫の集成6巻を読みましたが女性の描写が素晴らしいです。
美しくていじらしくておそろしくて…。
1度読んだだけでは頭に入らずよくわからなかった話もあったので、
この連休中にもう一度、と読み返してたら、
昨日も今日も夢中になってる間に夜が明けてしまってました。
あと少し、と思って8巻の『夫人利生記』だけ2度読みました。
6巻に出てくる女性達とは違う感じがしますがこれも好きです。
ひとりごとカキコ失礼しました。
797 :
吾輩は名無しである:04/05/09 14:08
鈴木清順の「陽炎座」は泉鏡花が原作のようですが、
なんて作品が原作なんでしょうか?
>>797 鏡花には「陽炎座」という同名の小説もあるけど、基本的には「春昼・春昼
後刻」が原作っぽい。他にも「酸漿」を思わせる婆さんが出てきたりとか、
鏡花小説のエッセンスが幾つか入ってたと思う。
799 :
吾輩は名無しである:04/05/09 14:34
情報ありがとうございます。
ちくま文庫のは誤植が多いから嫌い。
801 :
吾輩は名無しである:04/05/17 11:25
別のスレで高野聖を「SF」と言った奴がいたのには笑ったなぁ。
俺もゼミで鏡花やったら「ファンタジーってことでいいの?」と言われた。
どうやらラノベ的ファンタジーと同列に見ていたようなので、
やんわりと否定しておいたけど。(その子、作品読んで無かったし…)
803 :
吾輩は名無しである:04/05/20 21:38
804 :
吾輩は名無しである:04/06/05 16:38
婦人と書いて「おんな」と読む。なんて艶やかな。
805 :
吾輩は名無しである:04/06/12 02:36
泉鏡花「歌行燈」についての論文(膨大にあるとはおもいますが・・・)をネット上で見れたりしますか?
もしあるなら、どこにあるのでしょうか?どなたか知ってらっしゃいますか?
806 :
吾輩は名無しである:04/06/12 02:52
807 :
吾輩は名無しである:04/06/12 03:01
ぐぐって出てこないのなら無いんじゃないかね。
歌行燈は有名な作品だから、色々なところで触れられている。
図書館で鏡花論集みたいなのを漁ればすぐ見つかると思う。
本気でやるつもりなら、参考文献のヒントだけ。
「国文学 第36巻9号 泉鏡花幻想文学誌」(平成3年8月)
この本を手に入れて、泉鏡花作品論事典の項を見るといい。
各作品に対する主な論文が列記してあって重宝する。
もちろんこれだけじゃあ鏡花の全体像には迫れないけど、
一番最初に手に入れる資料としては便利なんじゃなかろうか。
808 :
吾輩は名無しである:04/06/12 03:12
教えていただいてありがとうございます!!
かなり助かります。
さっそくその本を手に入れたいと思います!
810 :
吾輩は名無しである:04/06/20 18:09
ageとくか暇だからな!
811 :
吾輩は名無しである:04/07/01 11:52
読みにくそうだよね、このひと。
それは君が
ア ホ ウ
だからかな?
>>812 読みにくいよ。何冊か読むとわりと慣れる。
若者が初見ですらすら読めたら天才か変態・・・ってほどでもないか。
ま、引っ掛かりがあるからこそ、濃厚な読書体験ができるんだけどね、鏡花は。
頑張って読み解く価値はあるはず。
>>812の読むがどの程度なのか分からんからな。文章がなのか、内容がなのか。
ク ク || プ / ク ク || プ /
ス ク ス _ | | │ //. ス ク ス _ | | │ //
/ ス ─ | | ッ // / ス ─ | | ッ //
/ _____ // / //
/ l⌒l l⌒l \ )) ____
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/ ̄/ ̄. ー'●ー'  ̄l ̄ | | /, −、, -、l ))
| ̄l ̄ ̄ __ |.  ̄l ̄.| _| -| ,=|=、 ||
|. ̄| ̄ ̄ `Y⌒l__ ̄ノ ̄ (6. ー っ-´、}
ヽ ヽ 人_( ヾ ヽ `Y⌒l_ノ
>〓〓〓〓〓〓-イ /ヽ 人_( ヽ
/ / Θ ヽ| /  ̄ ̄ ̄ ヽ-イ
/ / Θ ヽ| /  ̄ ̄ ̄ ヽ-イ
新5千円札が樋口一葉じゃなくて鏡花だったら凄かったのに。
実に惜しい。
鏡花はきっと一葉の採用を喜んでいるだろう。
鏡花は一葉のことを敬愛していたようだし、
『照葉狂言』辺りは一葉の影響を受けてるかも。
>>812 音読してごらん。鏡花のテクストは、明治の日本語のリズムがあるから。
822 :
吾輩は名無しである:04/08/03 01:10
上げとこう。
泉鏡花大好きだったな。最近読んでないから何か読もうかな。
823 :
吾輩は名無しである:04/08/11 01:07
この人の小説読んでると食べ物がおいしそうだといつも思う。
饂飩が出てくることが多いような…蕎麦ではなく饂飩好きだったのかな。
関西(文化圏)
825 :
吾輩は名無しである:04/08/17 21:59
約200弱の作品を調べてみました。
蕎麦と言う言葉の出てくる作品
眉かくしの靈・雪柳・薄紅梅・木の子説法・親子三人そば
小鼓吹・酸漿・百物語・玄武朱雀・賣色鴨南蛮
春着・神楽坂七不思議・みなわ集の事など・鐘聲夜半録・露肆
歌仙彫・湯どうふ・十六夜・一錢の價・朱日記
白花の朝顔・二十錢そば・唄立山心中一曲・寸情風土記・鮒賣
魔法瓶・縁日・喜多八のために・爪びき・淺茅生
朝湯・みさごの鮨・櫛卷・袙奇譚
饂飩 又は うどん と言う言葉の出てくる作品
眉かくしの靈・どんの岡惚れ・月令十二態・湯どうふ・唄立山心中一曲
通夜物語・瓔珞本・南地心中・卯辰新地・赤インキ物語
小鼓吹・草雙紙に現れたる江戸の女の性格・豆名月・歌仙彫・卵塔場の天女
楊柳歌・草迷宮・蒟蒻本・みさごの鮨・紅雪録
伊勢の巻・夫人利生記・假宅話・雪柳・白羽箭
826 :
吾輩は名無しである:04/08/19 17:56
>>825 饂飩と云えば歌行燈かと思いましたが、出てこないのですねぇ。
蕎麦は日本橋で引越し蕎麦を振舞ったような気が。。。
でもよく調べましたね
827 :
吾輩は名無しである:04/08/20 17:11
>饂飩と云えば歌行燈かと思いましたが、出てこないのですねぇ。
歌行灯は調査した作品に入っていません。
まだ他の沢山の作品に登場すると思いますが、すぐに調べられた作品のみです。
ちょっと傾向を と思って。
白雪姫萌え
おととい『註文帳/白鷺』を読んだ。
きのう『草迷宮』を読んだ。
その勢いで
きょう『婦系図』を読み始めた。
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < オバケマダー?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 温州みかん |/
魔所は稲村ガ崎のあの崖の所なんでしょうか?
831 :
吾輩は名無しである:04/09/07 10:40
832 :
吾輩は名無しである:04/09/07 21:43
質問です。
「鳥を捕るために網をかけておいて人が、朝見に行ったら、人間の首が
沢山かかっていて、けらけら笑った」…みたいな場面がある小説に覚え
の方はいらっしゃいませんか?
これがオチではなく、わりと長い話の中の挿話だったような…。
なんとなく鏡花の小説だったような気がするので、ここでお尋ねします。
心あたりの方はいらっしゃいませんか?
834 :
吾輩は名無しである:04/09/08 14:08
これで近いと云われても困るなあ。
《其の藝妓が、客と一所に、鶇あみを掛けに木曾へ行つたと言ふ話をしたんです。
‥‥‥ まだ夜の暗いうちに山道をづん/\上つて、案内者の指揮の場所で、
かすみを張つて囮を揚げると、夜明前、霧のしら/\に、向うの尾上を、ばつ
と此方の山の端へ渡る鶇の群が、むら/\と來て、羽ばたきをして、かすみに
掛る。じわ/\ととつて占めて、すぐに焚火で附燒にして、膏の熱い處を、
ちゆツと吸つて食べるんだが、そのおいしい事、 ‥‥‥ と言つて、話をし
てね ‥‥‥ ぶる/\寒いから、煮燗で、一杯のみながら、息もつかずに、
幾口か鶇を噛つて、あゝ、おいしいと一息して、焚火に獅噛みついたのが、
すつと立つと、案内についた土地の獵師が二人、きやツと言つた ーー
その何なんですよ、藝妓の口が血だらけに成つて居たんだとさ。生々とした
半熟の小鳥の血です。 ‥‥‥ と此の話をしながら、うつかりしたやうに
其の藝妓は手巾で口を壓へたんですがね ‥‥‥ たら/\と赤いやつが沁
みさうで、私は顔を見ましたよ。》
835 :
吾輩は名無しである:04/09/08 15:09
泉鏡花って本名ですか?
すごくロマンチックな名前
はいはい、近くはないですね。でも
「自然、目の下の峰よりも高い処で、霧の中から綺麗な首が。」
ここ省略しちゃいましたか。いいところなのに。
>835
本名は泉鏡太郎、鏡花は尾崎紅葉の命名。
奇跡的とも運命的ともいえる名前ですね。泉、鏡、花。
12日(日)の22:30から教育テレビで「風流線」の舞台があるみたいだよ。
あんまり期待しすぎないで見てみようっと。
838 :
吾輩は名無しである:04/09/09 16:43
839 :
吾輩は名無しである:04/09/10 00:41
22:30 [S]芸術劇場演劇集団円公演「鏡花万華鏡・風流線」泉鏡花・作
山本健翔演出 橋爪功 本多新也 藤貴子 木下浩之 高橋理恵子 野村昇史
大谷朗 松井範雄 藤田宗久 広田行生 諸角憲一 伊藤昌一ほか
『眉かくしの霊』の首は生きた女の首のクローズアップだけど(
>>836)、
『風流線』ではモロに女の生首がエセ紳士の倶楽部に投げ込まれる。
その部分の描写は新聞記事になっていて、できるだけ新聞っぽく書こうと
してるのに、生首のありさまを描くとき、文体は完全に鏡花になるんだよね。
841 :
832:04/09/11 12:39:02
>>833さん
お答え、本当にありがとうございました。
「眉かくしの霊」、今度読んでみます。
風流組という集団、面白いと思う。
「風」と「流」、どっちも動き揺らぎ解かれ結ばれるイメージがある。
固定したツリー状の組織じゃなくて、ネットワークに近いような集団。
>>841 お力になれなくてすみませんでした。
『眉かくしの霊』はいちばん好きな作品なんですよね。
843 :
吾輩は名無しである:04/10/03 00:51:03
教えてちゃんでスイマセンが、『なゝもと桜』は何に所収されているのでしょうか?
いろいろなところで調べているのですが、見つかりません。
一番手に入りやすいものを教えてください。
卒論で近代文学の桜について研究しています。
他にも鏡花作品で、桜が象徴的なものがあれば教えてください。
お願いします。
>>いろいろなところで調べているのですが、見つかりません。
そうですか?
googleで「なゝもと桜」「なゝもと櫻」を検索すれば普通にでてきますが。
あと「櫻心中」もご同様に。
845 :
843:04/10/03 13:30:13
どうも有り難う御座いました。
桜を旧字体にしたら見つかりました。
「櫻心中」も参考にします。
有り難う御座いました。
846 :
吾輩は名無しである:04/10/06 16:46:02
他に
鏡花 桜
とか
鏡花 櫻
で検索してみるのも 良いかも
847 :
749:04/10/07 18:18:23
遅レスながらも前回の書き込みで挙げた本を図書館で借りてコソーリ読みました。
腐女子がターゲットにするのは何も歴史上の人物ばかりでないことに驚いたけど、
文体を模倣していたりして(女性の着物の描写とか)中々乙。
…でも鏡花の個々の作品をもっと生かして欲しかったので(´・ω・`)ショボーン
848 :
吾輩は名無しである:04/10/07 18:28:38
年寄り向け。はっきりいって難解だし、これから廃れていくでしょう。
若い子の幻想文学好きはまだまだ続きそうだし
女の子ってけっこう鏡花が好きなんだよな。
難解っちゃ難解だよね。
でも難解だからこそ読むって人はいつでもいる、とくに若いのが。
850 :
吾輩は名無しである:04/10/08 00:45:26
日本の近代文学から一葉と鏡花を失くしたら、ただの無国籍文学になってしまう。
851 :
吾輩は名無しである:04/10/08 18:23:39
>難解っちゃ難解だよね。
だったら何回も読み返せば。
出来れば聲を出してね。
馴れれば難解では無いよ。
なにせ書かれた時代には「女子供」の読み物だったのだから
内容的には難解のはずはない。
>>内容的には難解のはずはない。
内容的には、ね。
「女子供」って表現は措くとして、
鏡花の書き方は飛ばし読みができるようになっている。
会話が多く、物語の進行も登場人物の語りによるものが多いし、
ストーリーを追うだけならそう難しいことではない。
ただ、文章を味読するとなると、もつれた糸を解くような作業が
必要になる。それが楽しいんだけど。
明治生まれの中村光夫が少年のころ、親戚の文学青年に
鏡花を薦められ、この朦朧体が分かるといいよ、なんて
言われたそうだけど、なかなか読めなかったらしい。
おそらく秀才であったろう中村少年にしても、
省略や言外のほのめかしが多用される鏡花の文体には
てこずったんだろうね。
853 :
吾輩は名無しである:04/10/17 00:10:41
>852
あんたにわかるのなら難しいはずが無いだろに。
中村光夫が判らなかったのは、
彼にこの手のものにセンスがなかったからだよ。
そうだね、センス、便利なことばだ。
なにか言えてる気持ちになれる。
つうか、なんか怒ってる?
>>853 アオリたいのなら、もう少しヴォキャブラリを豊かに。
それには鏡花をもっと読むこと。効きますよ。
856 :
吾輩は名無しである:04/10/22 03:06:04
鏡花の作品って、女性の描写ばかりが強調されがちだけど、
幼い男の子の描写も非常にいいよね。
最近短編集で『国貞えがく』を読み返したけど、織坊の言動の切ないこと。
長編では『照葉狂言』なんかもいいなぁ。
逆に老婆は気持ち悪いのが多いですね。
お爺さんは善人役が多いのに。
ただ、『薄紅梅』では、めずらしく優しいお婆さんだったっけ。
貧しくて客に出せるものもない時に、お京という娘に出すのは椎の実。
「おいしい…… 三度、三度、此処に居まして、
ご飯のかわりに頂いたら、どんなにか嬉しいでしょう……」
不覚にもここで泣いてしまった。
858 :
吾輩は名無しである:04/10/22 16:06:17
鰯は待て。
↑「國貞ゑがく」
これからの季節、「紅雪録」「續紅雪録」を
こたつでみかんを食べながら読むのを
毎年の楽しみにしている。
↑
20年ほど前はじめて読んだときのシチュエーション。
861 :
133.82.251.225:04/10/29 15:51:04
續紅雪録は文庫で出ていますか?
863 :
133.82.251.225:04/10/29 17:32:31
ありがとう
名前なんて読むの?
865 :
吾輩は名無しである:04/11/14 08:17:29
あげ
天守でおみやげに首持って来るシーンが
未だに謎なんだが
あれは死んでから持ってきたの?
あるいは死んでないけど何らかの妖術で
首だけ持ってきたのかな
骨抜いたら生き返るってとこが???
同時進行で殿様は鯉こくを食べる感じだし
どなたか解説希望
時間のズレ、というか、姫たちのほうが少しだけ未来に生きている。
魔の者たちは人の世の時間を超越してるってことで、いかが?
『草迷宮』には、瞬きをする一瞬の世界を「すみか」とする魔の者がいますね。
少しだけ未来にですか。なるほど。
そういう考えは思いつきませんでした。ありそうですね。
過去鏡花を研究されてる方とか多いと思うんですが
他の方はどうなんでしょう。
「思いつく」もなにも、次のように異なる時間の共存が明確に言い表わされて
いるわけですが。
「今頃丁どそのお膳が出たぐらゐでございますよ。」
むこうでは衛門之介はまだ生きていて、これから鯉食って死ぬところ。
こちらでは、鯉食って死んだあとのなま首が土産として供されている。
ゆえに、魔のもののいるこの領域は、むこうからいえば未来に属する、と。
時間を超越した存在であれば問題の矢だって
防げたんじゃないの?
そうくると思いました。まあ、あまり理詰めにいうのもなんだけど、
図書之助という人間界の者と絡んだ時点で、夫人の超越的な力が
弱められたのだと、解釈しています。俗にいう鯉は盲目、ってか。
最後に桃六が登場してめでたしめでたし、っていうのも
いくらデウス・エクス・マキナとはいえ、取ってつけたようだと
言われることも多いこの作品ですが、なんどか読みかえすうちに、
これはこうでなくちゃと思うようになってしまった。
改造社や春陽堂の円本で鏡花読んでる方いますか?
昔の本だと活字の書体もなんか味があって
いっそう鏡花世界にのめりこみやすい気がします。
総ルビで、ページが黒く見えるくらいぎっしり
活字が詰め込んであるのもまた嬉しいです。
私も昔、円本で読んでいましたよ。
ほんとに鏡花がぎっしりって感じです。
白羽箭とか紅雪録とか通夜物語とか、戦後の文学全集では
なかなか読めないものが収録されていて、なにかと助かりました。
新潮社の現代長篇小説全集には芍薬の歌と由縁の女が
入っていて、これもいいですね。
今ではちくま文庫版のがあるけれど、頁の景色が違います。
>>873 レスありがとうございます。
新潮社の現代長篇小説全集、私も持っています。
これは当時としてはもちろん、今見てもユニークなセレクションですよね。
私は
>>788で紹介されていたページを書いた者です。
>今ではちくま文庫版のがあるけれど、頁の景色が違います。
ほんとにそうですね。
ネットでも1000円くらいで見つかるので、ボリュームの点でも
ちくま文庫よりおトクですね。
兎
今日美容院で「化鳥」を読んでいたら、髪を切ってくれたお兄さんに
「それってどんな本?ミステリー?恋愛もの?」と聞かれ、
思わず返答に困ってしまいました。
化鳥のみならず、説明しろと言われた時に、何と言って答えれば良いんだろうなぁ…
言葉でできた宝石です。
月の光に透かすと物語が浮かび出ます。
でも迂闊にさわると怪我をします。
最近新聞にちょっとずつ載ってる夜叉ヶ池を見て、なんかビッときた。
言葉遣いがええね
今年も鏡花漬けですよ
新聞といえば読売の編集手帳は鏡花ネタ多いよね
881 :
吾輩は名無しである:05/01/12 17:25:23
古本屋で河出書房新社の「文芸読本」シリーズ「泉鏡花」があったので飛びついた。
「新文芸読本」じゃなくて「文芸読本」の方、S50年代に出た奴。
凄かった…。三島由紀夫、小林秀雄、川端康成、谷崎潤一郎、渋沢龍彦、その他諸々の
どエラいメンバーがひたすら鏡花について書いている。
>>759の川村二郎の鏡花論も丸々
載っていた。家宝じゃ…。
882 :
881:05/01/12 17:36:47
追記
個人的には柳田國男が鏡花を絶賛してるのを読んで感動してしまった。
柳田國男と泉鏡花は私の中で二大巨人だので。
883 :
吾輩は名無しである:05/01/13 13:30:11
とてもよろしい
884 :
吾輩は名無しである:05/01/16 17:14:15
age
885 :
yrze:05/01/28 12:55:14
r
886 :
吾輩は名無しである:05/01/28 17:07:23
このスレ5年目かよ
887 :
吾輩は名無しである:05/02/11 03:59:32
幽界にては5年も100年もかわりなし。
気がついたら魔界に入っていて戻れなくなっている自分がいる。目眩。age
泉鏡花が男だと知ってぶち切れた
889 :
吾輩は名無しである:05/02/15 18:09:05
鏡花全集15000円で手に入れます!
>>889 私が25年位前に買ったときはちょうど第三刷の出る前で10万円以上しました。
最近は全集も安いし、鏡花に入りやすくなっていいですね。
全集購入しようと思ってるんですが、
どれがいいですか?
892 :
891:05/02/17 15:01:12
ちなみに悩んでいるのは、
エムティ出版の春陽堂復刻版
岩波の1986年版全30冊
です。旧字旧かななのかどうかも教えていただけたらありがたいです。
また、ちくま文庫の集成は、全作品が収録されているのでしょうか?
質問ばかりですがよろしくお願いします。
893 :
吾輩は名無しである:05/02/17 17:28:04
>>892 本として春陽堂復刻版 が一番立派で豪華!天金本で物凄い所有感あり。本マニア向け。
(3方金鏡花署名の限定版も若干頒布されましたがこちらは入手困難。)
岩波の1986年版は完全な全集で、春陽堂復刻版に集録の無いものも読むことが出来ます。
どちらも旧字旧かなで小説は総ルビ。
894 :
吾輩は名無しである:05/02/18 03:16:02
>>893 ありがとうございます。
すべてを読みたいので岩波版にします。
(春陽堂復刻版の実物を見たら気が変わる可能性はゼロではないですが)
895 :
吾輩は名無しである:05/02/18 11:36:51
春陽堂の復刻版は流通量が少ないですから、先ずは復刻版を
お買いになる事をお勧めします。岩波版は何時でも買えますから。
それから、外観ばかりでは無く、内容的にも春陽堂版の方が優れて
います。岩波版は、やゝ強引な校訂がなされていて、決して、良い
本文 とは言えません。
現在刊行されている岩波 新編 泉鏡花集 の編輯の特色として、
下記の様に記されているごとく、「本文」がどれでも同じと考え
ない方がよいのです。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/092571+/top4.html ◆ 綿密な本文校訂と校異
初刊単行本を底本に,作品が流布した時点での本文を提供する.
校異は,新出の自筆編修資料を参照し,初出および諸本との
本文の異同を示す.
896 :
吾輩は名無しである:05/02/18 12:58:52
897 :
吾輩は名無しである:05/02/18 13:10:22
《本全集の特色》
一 今迄の全集では語れない幻の「鏡花全集」
編集委員には、小山内薫、谷崎潤一朗、里見、
水上瀧太郎、久保田万太郎、芥川龍之介が担当した生
前刊行唯一の全集
二 当時の原文復元の作品掲載
字体、用字、仮名づかい、句読点、圏点等鏡花原稿に
忠実に編纂された原典を知る。
三 美術的工芸品としても価値が高い、超豪華装丁
印刷の体裁は、小村雪岱、濱野英二が担当、装丁は
岡田三郎助画伯当たった。手張りの天金総絹透絵金線
の超豪華愛蔵版、鏡花の心遣いが伝わる。
四 日本語の美しさを限りなく追求した表現と文体
鏡花の観念小説や幻想文学、詩人としての鏡花の魅力
の全てが、当時のままで表した。
898 :
吾輩は名無しである:05/02/18 18:10:28
>>895-897 ありがとうございます。とてもそそられました。
春陽堂復刻版のほうがいいということですね。
とりあえずそっちを購入することにします。
確かに岩波は今買わなくてもいいですし、
何年先になるのかわかりませんが春陽堂復刻版を読破してから、
そこに収録されていないものを補完するつもりで買います。
899 :
吾輩は名無しである:05/02/27 15:43:51
ああ、全集欲しいけど、30巻もあったら
部屋がつぶれてしまいそう。
全集持ってる人、どの一冊を取っても
重いんでしょうね、きっと。
露伴・紅葉・鏡花・谷崎の全集持ってるが、
本の整理中二度腰を痛めた。
雪がふったので「薄紅梅」再読。
お京さん、かわいい。糸七あほだなあ、もう。
902 :
吾輩は名無しである:05/03/01 17:02:24
1970年代に岩波から出た方が安いけど、
あんまりよくないのかな?
箱は相応に古びてるだろうけど、中身は綺麗な物も多いと思うよ。
904 :
吾輩は名無しである:05/03/06 02:23:42
柳田國男と鏡花は私の中でも二大巨人。
同じ方がいらっしゃるのだ、かなりびっくり。
905 :
吾輩は名無しである:05/03/07 09:56:39
今はちくまの集成を集めてる。
いつか全集も揃えたい。
そして家では全集、外出先では集成、と使い分けてみたい……。
集成は手軽でいいんだけど、正字正かなでないのが玉に瑕だなあ
ウチはスペースないから岩波文庫の緑版と青空文庫・・・。
908 :
898:05/03/08 04:24:57
届きました。
うっとり。
909 :
吾輩は名無しである:05/03/09 00:37:08
↑
羨ましい
草迷宮のラストシーンが好き。
鼻血出るほど同意
912 :
吾輩は名無しである:05/03/14 20:02:06
おいちょっと
泉鏡花作品には「戯曲」と「小説」があるそうだが
それぞれに分類して作品名を教えてくんろ
文庫本で買うから
講談社文庫の夜叉ガ池を100円で入手。正字正仮名なのが素晴らしい。
914 :
吾輩は名無しである:2005/03/24(木) 21:16:29
age
916 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 23:10:46
-
917 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 18:45:45
もうすぐ衛星劇場で「陽炎座」。楽しみだなあ。。。
918 :
吾輩は名無しである:2005/04/11(月) 01:39:18
今日はじめて知ったが、2chにこんなスレがあったなんて感激だ。
自分は草迷宮が一番好きかな。最後のしめのせりふが最高。
岩波全集の古いやつ、のどから手が出るほどほしいが、揃えた瞬間に床が抜けて落ちそうだ・・・。
因みに、鏡花は李賀の漢詩を愛読していたらしいが、李賀の漢詩もいい。
919 :
吾輩は名無しである :2005/04/14(木) 01:07:43
教えてください。
綿矢りさの『インストール』で引用されてる鏡花の
セリフの作品名ってわかるかたいらっしゃいますか?
『歌行燈』
「可愛い人だな、おい、殺されても死んでも、人の玩弄物〈おもちや〉にされるな 」
>>919 の質問のしかたで分かるほど有名なのか、『インストール』って?
わざわざ本屋で調べたですよ。うすっぺらな本で助かったけど。
わざわざ読んだのか?優しいな、920は。
俺なら919のような質問の仕方じゃ綺麗にスルーだ。
綿矢って人の作品は全く読んだことがないよ。
どうも…常識知らずの919です…。
920さんわざわざ読んでくれたんですね。
本当にありがとうございます。
実はセリフ自体忘れちゃってて、どなたか読んでいる方がいないか賭けでした。
本当にありがとうございました。
「山海評判記」のラストの「長太居るか」には鳥肌が立ちました。
住んでいるのが日本家屋だったらよけいに怖かったかも。
924 :
吾輩は名無しである:2005/04/26(火) 00:30:27
うららかないい季節になりました
どこか旅にでてまったり春昼読みたい
質問厨ですいませんが、
泉鏡花の作品の中で「実際にある感覚を利用して幽霊を生み出す」
というものはありますか?
あったらぜひ教えてください。
もうこういう質問はやめろよ。答えると調子に乗るからスルーしたほうが
よさそうだ。
「もう」と言われる意味がわかりません。
自分は泉鏡花につい最近興味を持ったので、
特に気になるタイプの作品を紹介してもらってそこから入ろうと思っていました。
この質問がスレッドの趣旨に合わないものだったなら謝りますが、
答えていただいても感謝こそすれ調子に乗ることなどありえません。
926は頭おかしいよ
スルーしよう
>>926 >>928 まあ、悪質きわまりないアラシ以外、
あんまりスルーなんて言うな(笑)。
だまってスルーすれば済むことですよ。
「実際にある感覚を利用して幽霊を生み出す」
具体的にどうゆうことかイマイチよく分からんが、
鏡花の幽霊って、そんな作為的なものじゃなくて
もっと自然に「向こう側」からやってくるもんじゃないかと。
「向こう側」ってのは鏡花のキーワードですね。
感覚を利用して生み出すというよりは、
「日常でよくある感覚の延長上に幽霊が現れる」といったほうが近かったかもしれません。
例えば小学校の怪談でよくある、
音楽室にある顔の怖いベートーベンの肖像画を
夜に見るとこちらに話しかけてくる、というようなものです。
泉鏡花についての予備知識はほとんどないので、
もしかしたらとんでもなく的外れなことを言っているのかもしれませんが・・・
鏡花は近代の人でありながら幽霊やお化けを書いた稀有な作家です。
鏡花が書くのは近代以前の昔なつかしい幽霊やお化けであって、
悲恋や悲哀から生まれるもの、人間よりも人情味あふれるもの、
また、時にユーモラスなものであったりするわけね。
930の求めるような幽霊、鏡花は多作だから中にはあるかもしれんが、
あまり鏡花的ではない気がするな。
932 :
912:2005/04/30(土) 19:56:54
まだー?
それにしてもひどい質問じゃないか?
「実際にある感覚を利用して幽霊を生み出す」って何だよ、それ。
自分で読んで探せよという感じ。
934 :
Corentin ◆bBm/UfuWG2 :2005/05/02(月) 06:36:47
>>931 そうですか。
前に日本的な幻想小説の作家と聞いたことがあったので誤解をしていました。
日本的な作家と聞くとやはり梶井基次郎や谷崎潤一郎のような、
鋭敏な感覚を主体にした作品を書く人を思い浮かべてしまうので。
泉鏡花は突然入るにはずいぶん多作な作家なので、
まずおおよその性質を知る事ができて助かりました。
ありがとうございます。
937 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 14:39:59
夜行巡査が好き
938 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 15:06:20
「鋭敏な感覚」というのなら、鏡花は谷崎や梶井よりずっと鋭敏だよ。
鋭敏すぎて幻覚を見る。
>>938 幻覚が元になっているということはやはり「感覚の延長上に幽霊(元は幻覚ですが)が現れる」
という性質を鏡花の小説を持っているんですか?
柳田國男は鏡花のこと基本的には大絶賛してたけど
あの、なんだっけ…貝殻のなかに河童が住んでる話とかは
お気に召さなかったらしい
あんな農民が考えてるような河童はお話にならない、みたいな
感想書いてるのをこの前読んだ
>>939 あんなふうに幽霊についてわかりにくい訊き方をするんじゃなくて
最初から幻想小説の話題ではじめるとよかったかも。
鋭敏な感覚についてだったら「蝿を憎む記」でも読んでみるといい。
たしかネットで読めますよ。
それにしても、読む前にあれこれ聞くのって、マニュアル世代?
自分なら、白紙の状態で臨みたいと思うけど。
942 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 20:19:31
俺には鏡花の文章は難しい。
文語で書かれてる初期の作品の方はまだ意味が取れる。
でも後の方の作品になると、文の主語が何なのかとか、
修飾語がどこに掛かってるのかとかが混乱してしまう。
ストーリーの大体の輪郭は分かるのだが・・・
943 :
吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 20:30:25
>>941 言い訳がましく聞こえるかも知れませんが、
ほとんどの場合小説を読む前にわざわざ内容を調べるようなマネはしません。
ただ今回は読みたい小説のタイプが自分の中ではっきりしていたので、
鏡花の作品の中にそういうものがあるかどうか調べる必要があったんです。
インターネットで作家と作品について調べても、出てくるのは
「幻想小説」やら「幽霊」やら表面的なキーワードばかりだったので、
実際に読んだことのある人達に聞いてみるのが一番いいと思ってここに来ました。
勧めてくださった「蝿を憎む記」はぜひ読んでみます。
>>943 今さらですが、言い方がまわりくどかったですね。
けばけばしいものや得体の知れないものに感じる漠然とした恐怖感や、
なんだか現実離れしているように感じる場所や時間といった、
要するにどことなく「向こう側」を感じさせる感覚を利用して、ということです。
とりあえず「高野聖、眉隠しの霊」は最優先で読んでみることにします。
>>944 あなたの言ってることわけわからないから早くどっか行ってくれ。
946 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 02:59:46
>>944 >どことなく「向こう側」を感じさせる
ってどういう意味ですか?
>>929さんの書き込みに乗っかった言い方をしました。
もっと平たく言えば「いかにも出そう」な感覚ということになるんでしょうか。
これだとストレートすぎてなんだか違うような気もしますが。
おそらく文学用語でいうところの「異界」の感覚が最も近いと思います。
例えば山奥やバイクでの旅先でいつもとは根本的に質が違う感覚を味わったり、
同じ場所にいても夕暮れ時に見るものからは昼にも夜にもない特別な印象を受ける、
というようなものです。
ただ、自分が言おうとしたのはもう少し日常に近いレベルでの異質な感覚のことでした。
梶井基次郎や内田百閧ェ好きな方なら多分実感としてわかっていただけると思います。
948 :
吾輩は名無しである:2005/05/03(火) 10:18:10
鏡花は岡田綺堂や橘外男みたいな怪談スタイルの作家じゃないし、
梶井や百閧ンたいに文学的に洗練されてもいない。
超越的に「天然」というか、前近代的な意識のまま、
天才的な語り口で妄想すれすれの夢を思いのまま紡いでいったのが
逆に前衛的なテキスト解釈すら可能にしているんでは。
「海異記」や「高桟敷」なんてのは常人の感覚ではなく、
その異常さがものすごく怖い。
あと個人的に、鏡花の魅力はひとことで言えばルビだな。
>>948 鏡花はまだ読んでいないので3行目以降に書かれていることはわかりませんが、
文学的に洗練されているかどうか、とは関係のないことのように思います。
肝心要の部分は特別な感覚が物語の基盤に含まれているかいないかという問題ですから。
自分が言ったことについての質問になら答えられますが、
鏡花についての意見を求められても推測でしか語れないのでまず読んでみます。
950 :
吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 10:38:56
最初に「草迷宮」を読んで、最後、女の童達の手鞠つきで絢爛な色彩の乱舞に幻惑され、
「日本橋」で言葉の迷路に彷徨いながら、その快さを味わわされ、
「歌行灯」では不覚にも、目頭になにやら熱いものがこみ上げてきました。
鏡花の作品は沢山あるので、これからそれらを読むのが楽しみです。
スレ違いかもしれませんが、稲垣タルホの 「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」か「懐かしの七月」
読んだ方いらっしゃいますか? これも、なぜだか泣けてきました。
つーか、ぐだぐだ言ってねーで、
なんでもいいから文庫買って読めw
ワシは鏡花なら『春昼・春昼後刻』、
ディックなら『暗闇のスキャナー』が好きだな。
春晝は代表作だよな。
俺は「神鑿」を偏愛。雙六の場面がたまらぬ。
954 :
吾輩は名無しである:2005/05/17(火) 15:20:35
955 :
吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 00:51:36
「留南奇(とめき)」とは何でしょうか?
度々目にするのですが、、未だに判りません。
知ってるひと、教えて下さい。たのむ
>>956 なるほど、移り香、平安時代のそれですか。
ああすっきり。本当にありがとう。
958 :
吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 20:27:26
>>195 =
>>202 四年越しの遅レスですが、「千鳥川」はたしかに、読んでいて
ほとんど陶然となるような絶品です。
かつて心中事件のあった岬で出会った旅書生と若い女の物語。
ごく短い短編。
全集(岩波版のたしか第7巻)からコピーしたのを持っていたのに、
書類の山から発掘できずorz 正確な引用ができないのが残念です。
以前、ネット上で読めた渡辺直巳の講義録に引用されていて知りました。
959 :
吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 23:01:20
>書類の山から発掘できずorz 正確な引用ができないのが残念です。
そんな時はネットで検索してみたら。
960 :
958:2005/05/23(月) 00:28:40
961 :
吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 08:25:45
そろそろ新スレ立てたほうがいいかな?・・・
ふつうなら、そろそろ頃合なんだけど、
980くらいまで待ってもいいような。
ともあれ、ここは1000まで埋めずに、
できるだけ維持しておくっての、どうかな。
急いでDAT落ちさせることはないと思うから。
では、そろそろ次スレ立てて、ここは定期保守してくってことでいい?
保守頻度って2週に1回ぐらいでいいんだろうか。
そうね、よろしく。
967 :
964:2005/06/01(水) 16:19:20
定期保守
969 :
吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 11:48:34
7
保守
971 :
吾輩は名無しである:2005/07/18(月) 12:07:41
泉鏡花の作品の中に樋口一葉のような人物が出てきて、その人物は一葉のように結核で死ぬ、
という内容のものがあると聞いたのですが、何という作品かわかる人いませんか??(>_<)
保守
sage
sage
sage
981 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 11:59:26
0
982 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 20:16:07
982
983 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 20:16:53
983 y
984 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 20:19:58
984
985 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 20:22:25
985
986 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 20:23:56
986
987 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 22:30:50
987
988 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 22:32:01
988
989 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 22:33:02
989
990 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 22:33:49
990
991 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 22:34:37
991
992 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:05:11
992
993 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:06:00
993
994 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:06:46
994
995 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:07:20
995
996 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:08:31
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997 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:14:13
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吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 23:16:18
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