中上健次のスレッド

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1淫買のマリア
「十九歳の地図」等、好きな作品や、あなたの思い入れがありましたら書き込んでね。
2今って、名無しさん?:2000/11/19(日) 04:16
「十九歳の地図」での主人公のキレっぷれにはほれぼれしたなぁ
特にタバコ屋の赤電話での突然の発作に居たく感動いたしました
3ドラゴン村上:2000/11/19(日) 04:53
健次の精神は俺が受け継いだ。
4チャパッツィー平野:2000/11/19(日) 05:22
ハア?これだから野愚祖は困るんだよ。
俺いがいに誰が中上を引き継げるんだよ。
5雷電ぴゅう:2000/11/19(日) 10:04
『熊野集』が好きです。エッセイ的なものよりも、特に被慈利が出てくる伝奇系統のものが。
まだあまり中上健次は読んでないのですが、ああいった伝奇系統の話が収録されているものに、
どういったものがあるのでしょうか?みなさん是非教えて下さい。お願いします。
6考える名無しさん:2000/11/19(日) 10:13
中上健次は「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」
「千年の愉楽」しか読んだことないけど「地の果て至上の時」
は最高だったな。
これぞ文学という感じ。
「千年の愉楽」も前半はオモロかった。
7名無しさん@1周年:2000/11/19(日) 12:38
今週のゼミは中上健次だったな確か・・・
8吾輩は名無しである:2000/11/20(月) 06:08
AGE
9考える名無しさん:2000/11/22(水) 16:58
AGE
10吾輩は名無しである:2000/11/24(金) 04:14
中上健次の字って見たことなかったんだけど、
全集の背表紙のウラに載っていた。
原稿用紙じゃなくて縦書きの罫線の間に細かく几帳面
に埋められた文字と何度も推敲し注釈を入れた原稿を
見て、以外に神経の小さそうな字を書くのだなと感慨深かった。
なんでも氏の原稿は火災のため多くを消失していると聞くので
貴重な物を見てしまった気分・・
11反文雀:2000/11/24(金) 04:21
都はるみも三里塚もとんと聞かなくなったなぁ
12輝くばかりに白い闇さん:2000/11/24(金) 07:03
初期集は「射精」「射精」「射精」ばかりでビクーリしたよ。
13名無しさん@1周年:2000/11/24(金) 12:20
そんな事より麻原に顔も声も似すぎだ!
14吾輩は名無しである:2000/11/24(金) 12:49
吉本ばななもそんなこと、どこかで書いてたなあ。
15>5:2000/11/24(金) 16:27
『化粧』がいいよ<伝奇ぽいの

というかやぱり全作品読みなはれ
少なくとも紀州サーガものは全部ね

ワタクシは個人的にゃあ『日輪の翼』が好きさあね。
16吾輩は亀頭である:2000/11/25(土) 06:40
age
17名無しさん@1周年:2000/11/26(日) 01:05
中上健次の地元出身です。(高校の先輩でもある。友達は中上健二の姪っこ)
地元の人間には非常になじみのある風景や、どろどろとした土地の人間の感情が
ほんとにそのまんまといった感じで描き出されてるような気がします。
高校の時、文化祭で中上氏直筆の作文(高校時代の)が張り出されていました。
それと、「文学に役立つから、数学を必死で勉強している。君たちも数学を
やりなさい」という母校の生徒に宛てた手紙が張ってありました。
このスレ発見してまた読みたくなったので、明日「枯木灘」を買ってきます。
18吾輩は名無しである:2000/11/26(日) 15:45
個人的には
「一番はじめの出来事」「日本語について」
が大好き。
19>17:2000/11/26(日) 15:49
生きてりゃ、ますみも題材にしたか げらげら
20吾輩は名無しである:2000/11/27(月) 13:33
>どろどろとした土地の人間の感情
 やっぱりどろどろしてるのか?
21:2000/11/27(月) 14:56
失業中暇で暇でしょうがない時に全集を通して読んだことあるけど、
結局短編向きの作家だったんじゃないかという気がする。
『枯木灘』も『地の果て 至上の時』も晦渋に過ぎていまひとつよく分からん。

少なくとも俺にとってのベストは『重力の都』。それか
『奇蹟』(もちろん長編だけど、実質的には連作短編みたいなもんだと思う)。
22名無しさん@1周年:2000/11/28(火) 16:54
>20
どろどろしてますよ。。。すごく閉鎖的だし。
部落差別や朝鮮人差別なんかも未だにありますしね。
23白石昇:2000/11/29(水) 16:15
 ひでわま白石昇です。あまりここでは出ない後期の未完作品なのですが、『大
洪水』や『熱風』などは非常にエンターテインメント的に面白いかと思いますの
で、そっち系が好きな人にはお薦めしてます。どっちも完結してないのが惜しい
と言えば惜しいのですが。
24吾輩は名無しである:2000/12/01(金) 17:56
しかしよく読んだねえ?長いし平板じゃない?
25吾輩は名無しである:2000/12/03(日) 23:20
age
26吾輩は名無しである:2000/12/04(月) 00:43
息子が放火魔だったという噂をきいたことがあるヨ!
それで引っ越したって(w
27吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 04:33
短編がいいというのも確か。
けど「枯木灘」が最高傑作だと思うなぁ。ベタかしら……。
28四方末涼子:2000/12/05(火) 11:49
でしょう。文が簡潔だし。
あとしつこいぐらい反復するし。
その反復がたまらなく快くなる。みたいなね。
ああ、中上スレッドは平和だなあ。
三島スレッド(なんで三島ばっかりなの?)
はずいぶん荒れました。
僕もずいぶんお説教しちゃった。
29 :2000/12/07(木) 19:49
30山師さん:2000/12/07(木) 23:59
「南回帰線」って漫画だけど読んだこと、ある?
確か中上健次が原作だった。
31吾輩は名無しである:2000/12/12(火) 00:05
高校の時、最初に読んだのが「讃歌」で、もうドキドキ。
以来、不純な動機と勢いで読み続け、気付けばとりこ。
ほとんど読んでしまった。
あの独特の世界が、たまらないですね。
おかげで、「茶粥」という言葉に過敏反応してしまいます。
32名無し:2000/12/12(火) 03:39
中上を体験した後は、自分が文章を書く時「撫でる」を「撫ぜる」と書くようになって
しまう。そのいやらしい語感がいい。
33リラッ腐:2000/12/13(水) 21:04
そうねそうね、いやらしいよね。野卑だわよね。
食べてるものもまずしそうでね。
あきゆきはシャベルばかりもってね。そうね。
34吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 23:34
そういや、土木工事とトラックもはずせないですね。
決して作業員ではなくて、「土方」。
35吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 14:35
賛歌は一番エロだよねぇ。
にしても>33の人キャラが立ってるね。
36吾輩は名無しである:2001/01/03(水) 03:36
ageてみる。
37吾輩は名無しである:2001/01/03(水) 04:09
おれ和歌山人。
中上を読んでるとうんざりする。
38吾輩は名無しである:2001/01/03(水) 16:46
中上健次が描く世界って、いわゆるドキュンな人達なんだけど、
さすがに2ちゃんとは言え文学板では悪くいう人いないねえ(藁。
中上自身はというこれはオタッキーな性格濃厚だった人で、
そういう観点から読み直しても面白いと思うんだけど。
39かもね。:2001/01/04(木) 06:50
『奇蹟』。今読んでます。
40吾輩は名無しである:2001/01/06(土) 15:38
「十九歳の地図」途中で投げた。暗さ、湿っぽさが魅力
に繋がらなかった。好きだという人は、私小説的な読み
かたをしているんでしょうか。
41吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 02:11
「千年の愉楽」が好きです。
42吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 02:32
「日輪の翼」「賛歌」以降は性描写・暴力描写は過激になったが、
その反面小説内の生命力は減退していった観がある。
一言でいえば神話的再生力の減退だ。
だから、作者および作品の晩年は
今でも痛ましく、見るに、堪えない。
43吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 02:57
>さすがに2ちゃんとは言え文学板では悪くいう人いないねえ(藁。

誰もが納得する貶し方が思いつかんよ。
教えとくれ。

「千年の愉楽」と「奇蹟」がお勧め。
44吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 03:02
『奇蹟』面白かったけど、読んでて高村薫とか思い出しちゃったさ。
若干、やおいか?
45吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 03:10
>>44
それは逆だ・・・・・・高村が中上に影響受けているんだ・・・・・・
46ixion:2001/01/08(月) 03:32
高村薫って、中上読みふけったらしいもんな…。
でも、
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
47吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 04:03
中上ってマジで麻原に似てねーか?
それにしても不細工な親父だったな〜
48名無史さん:2001/01/08(月) 22:01
お笑い吉本の木村祐一が若い頃にうり二つだ。
4944:2001/01/08(月) 22:38
>45
逆は分かっとります。
自分年齢的に、先に読んだのが高村だっただけなのさ。

「水の女」もいいね。
50吾輩は名無しである:2001/01/09(火) 00:45
フォークナーのぱくり
51吾輩は名無しである:2001/01/12(金) 08:23
ageage
52吾輩は名無しである:2001/01/12(金) 09:32
新宮市役所で中上健次の自筆原稿を見た。
誰かが書いていたとおり、几帳面なマル文字タイプの字で
マスにぴっちり埋められていた。それはエッセイの一部だったが、
中上が森敦の家に遊びにいったおり、部屋の空気が悪く
キレて新井満を罵倒する、という内容で、おもしろかった。
『十九歳の地図』は映画もおもしろい。
本間優二、どこにいったんだろう。

53吾輩は名無しである:2001/01/15(月) 02:32
吉本隆明が晩年の作品は評価しなくなったというのはなぜなんですか?
54吾輩は名無しである:2001/01/19(金) 03:24
>53
中上に限らず、晩年の作品が評価されないことってよくあるよね。
デビュー当時の印象が強すぎるのかな?
年を取るにつれて、こ難しくなってくのが良くないのかしら。
55吾輩は名無しである:2001/01/19(金) 07:54
中上のは晩年に向かってすごく「読みやすく」なったきがしますが。
56吾輩は名無しである:2001/01/22(月) 02:01
あげてみよう。
ほとんどの作家は(創作に)慣れてくると読みやすくなるのでは。
57和歌山人:2001/01/22(月) 02:33
中上の作品で評価されているものは、ほとんどが新宮という狭くて限られた
場所を舞台にしたものばかりだ。しかしなぜ中上はこんな最果てのような
小さな街を舞台にしなければならなかったのか。例えば被差別部落の問題や
血縁という問題を扱うにしても、それをなぜ「新宮」という固有名なしでは
語ることができなかったのか。どうも俺は中上があの「新宮」という狭くて
誰にも邪魔されない場所に、「文学」なるものを閉じ込めて守っていたような
気がしてどうしようもないのだが。

べた褒めばかりなので、たまにはこんなのも入れてみました。
58吾輩は名無しである:2001/01/22(月) 02:50
>57

地元だから仕方ないんじゃん。
59和歌山人:2001/01/22(月) 03:06
↑なんだーそのやるきのないれすはー
60吾輩は名無しである:2001/01/22(月) 17:15
俺は和歌山人じゃないけど、
新宮って、結構いい町だと思うよ。
聖と俗が小さな場所に混交しているようなイメージで。
もうすぐ火まつり(御燈まつり)だね。
61名無しのオプ:2001/01/22(月) 19:45
枯木灘も凄かったが、その後の短編「覇王の七日」がかなり良かった。
あれは枯木灘読んだら絶対読まなきゃいかんね。
62吾輩は名無しである:2001/01/22(月) 19:53
カムアウトする前は同盟から平板すぎる、抽象的すぎると非難されていたぞ
後年、「路地」とぼかしたりしたのは同盟の政治性に組み込まれるのを警戒したからだと
柄谷との対談でこぼしていたぞ。
63吾輩は名無しである:2001/01/23(火) 05:00
>>57
中上の作家性の核だからしょうがないじゃん。
64吾輩は名無しである:2001/01/25(木) 04:58
nakagamidaisukiage
65吾輩は名無しである:2001/01/27(土) 01:09
(コピペ)
中上健次の「発言集成」が第三文明社っていうところから
出てるけど、これって創価学会系の会社じゃない?
中上健次とどういうつながりが?
66吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 03:34
わからんあげ。
67吾輩は名無しである:2001/02/07(水) 04:28
あげ
68吾輩は名無しである:2001/03/14(水) 05:57
『鳳仙花』は、よかった。
69吾輩は名無しである:2001/03/16(金) 05:11
「19歳の地図」が好きです。
70吾輩は名無しである:2001/03/21(水) 22:49
 中上は惜しまれて亡くなった。
だが、晩年の中上の文体はスカスカだった。
しかし、彼の評論は超一級であったから、もっと生きてていて

ほしかった。兄のような存在ーーー。
71吾輩は名無しである:2001/03/22(木) 00:30
「赤髪」(ほんとは「あか」の字がもっと難しいのですが。)
はすばらしい短編だと思います。
72吾輩は名無しである:2001/03/25(日) 21:53
読んだ物はほとんど好きですが、中では「奇蹟」の冒頭が大好きです。
晩年の新聞連載の、「軽蔑」だけは、「???」でした。

中上の天皇制に関する発言に興味を持っています。でも難しくてよく
わからないです(T.T) 三島からちゃんと読まないとダメですかね。
梅原猛との対談には、そそられました。中上をきっかけに、今梅原を読
み始めています。 
73吾輩は名無しである:2001/03/25(日) 23:42
>>68
胸キュンですよね。
74吾輩は名無しである:2001/03/25(日) 23:43
>>72
「軽蔑」のラストって、どう取りました?
75考える名無しさん:2001/03/27(火) 00:13
「破壊せよ、とアイラーは言った」ってどんな小説なんですか?エッセイ?
それと、中上とジャック・デリダの論争って知ってる?
76吾輩は名無しである:2001/03/27(火) 00:22
>>75

あ、俺も知りたい。論争って言うか対談でしょ?
フォアグラの話が有名な。
77たくさん:2001/03/27(火) 00:25
>75
ああ、浅田彰がどこかにそのこと書いてたよ。
活字で四面のかな。
フォアグラvs霜降りだっけ。
78procrastinate:2001/03/27(火) 03:26
中上健次発言集成 (第三文明社)にその対談が収録されています。第何巻だかは忘れました。
79吾輩は名無しである:2001/03/27(火) 09:49
外出です。そのねた。
8072です:2001/04/01(日) 01:13
>>74
軽蔑のラスト..あれがわかんないのです。
現実的な恋愛小説かと思っていたら、最後の最後で、
千年の愉楽や奇蹟的な飛びかた..???
 ちょっととってつけたようだし..
それに、文体が全然、中上っぽい味わい無いから、
どうも、出来のよくない中間小説..みたいな..
で、最後だけ浮きまくってる感じ..

文体に関しては、アナログからデジタル..みたいな
ことも考えていたのかナーー  でもめいっぱいアナログ
なところがそもそも中上の魅力なのにナーー という感じ
です。

とにかくいろいろわかんない小説でした。
81吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 12:39
「軽蔑」のラストそんなにわからないか?あの手の宙に吊るやり方ってのは
オーソドックスな気がするんだけど。意識的に複数の読みを挟み込んでるだ
けでしょ?ちょっとあざとい気はするが。
82吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 20:05
 ごくごくオーソドックスに読めば、最後にバーに登場する男は山岸(だっけ?)
と考えるのが妥当では?しかし、敢えて固有名を伏せ、死んだ男の登場場面と
あらゆる共通項を持ち込むことで、神話的な空気感、もしくは反復される物語を
予感させるなかなかな結末と言えると思うけど。

 しかし、「軽蔑」は新宮の神話性とは切り離された地点で成立してるよね。
現実の新宮の変化を反映しているのか、それとも作家中上健次の新たな挑戦を
表しているのかは今となっては知る術なし。あまりにあっけない唐突な死だっ
たなと改めて思う。
83吾輩は名無しである:2001/04/08(日) 21:18
『奇蹟』はどうよ?四方田犬彦が『貴種と転生』の中で言っていた
話者の二重性は本当に十全に機能していたと思う?
あそこまで言うほどの効果はあげていないと思うが。
84吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 01:15
「トリッパー」で中上健次の特集やってるよね。
自分の知る限り、紀和鏡さんのインタビューを読むのは初めてなので、
興味深かった。ただ、某芥川賞候補作家のエッセイには失望させられた。
というか、編集部がなぜこの人に執筆を依頼したのか理解できん。
85吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 20:15
>84
誰?柄谷はいつになったら、本格的な中上論に手を付けるんだろ?
NAMが中上健次に対する回答というのはナシの方向で。
86さげ:2001/04/12(木) 03:33
test
87考える名無しさん:2001/04/18(水) 23:26
こんな重要なスレが、下がったままでいいのか?

オレは何も書けんけど。
88吾輩は名無しである:2001/04/18(水) 23:29
ふむ。君がこのスレを重要と考えるのは何故?
別にそれを書けばいいだけじゃん。
89吾輩は名無しである:2001/04/18(水) 23:33
現代日本文学における重量級の作家だった。ヘビーデューティーで繊細だった。
土の匂いが文学になっている。典型的南型作家。豊饒感あり。土地の豊かさを感じさせる。
90吾輩は名無しである:2001/04/18(水) 23:41
>89 そういった面も明らかにこの作家のすごさではあるけど、
加えて理論的な方法意識をきちんと持っていたことも忘れちゃいけないよね。
ただ、そういったことの多くが既に幾多の批評家の手によって、
少なくともこのスレ以上には綿密に語られていることがこのスレを沈没させて
いる理由と思われる。
91吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 00:13
確かに近年あれほどの論者に論じられた作家はいない。
その批評もそれぞれ刺激的だったし、充実してたと思う。
語られるのを待っているような、かつそれに値する作品群だった。
92吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 00:55
『地の果て 至上の時』ベストだと思う。
文学の命脈を継ぐ作品は、時として作者自身にも意識されないまま
時代性を色濃く帯びてしまうことがある。神話的と評される一連の
「秋幸モノ」の中では最終となるこの作において、中上健次は初めて
日本文学の本流に在ることを証したといっていい。
中上自身が、これを書いて初めて「作家」になったと語った(柄谷行人
・文庫化の解説より)というのが、極めて象徴的である。
日本文学は中上を孕むことで、それまでの或る限界を乗り越えたように
直感的だが感じる。 >>85 本格的中上論、期待!
93名無しさん:2001/04/19(木) 07:34

『雨』

 大粒の雨に肩を濡らしながらハジメは樹の根元に立ちうすい春のひかりの白く瞬いては消えていく幻の音がするなかで、六日前の姉の動かない心臓に手をかざしていると、お前には鼓動がきこえるんか、と酒を呷っていた父がハジメにむかって呟いた声を思い出した。姉は美しかった。よく、大きくなったお腹を摩りながら、こん中にはひとはおらんのよ、おるのはお前の分身がおるんよ、つよい子ほんまにつよい子、そうなんども繰り返しながらなにも植えられていない鉢を十ほど風呂場の焚き口のほとりまで持って行き一個/\割っていた。ハジメの中では姉はいまでも生きていた。心の紡ぎだす姉の息のあたたかさに触れいつでもこちらから語りかけることができた。みることもできた。ハジメは視線を足元から頭上の濡れてなまめかしい桜に移し目を見開き姉のこちらを見ているであろう顔をさがして姉のくちもとに自分がつけた傷を見つけようとした。黒くくすんだ雨が執拗に視界を遮り姉のやさしい声までも掻き消すなかでしばらくの間そうしていた。ハジメはそこから陸橋を見上げた。陸橋の向こう側が霞んで見える。その向こう側から声が聞こえる。サトシが手を振りながら走ってきた。サトシが右手を顔の前に垂直にたて「ごめん、ちっと遅れた」と小さい声で言った。濡れそぼった髪の毛をいじりながらサトシは申し訳なさそうに笑っている。「ええよ。それより早よ行こ」ハジメはそう言って走り出した。
 壁面のコンクリートが剥き出しのビルが立ち並んだ一角に出た。雨はまだ降っていた。ハジメは「はよ、もうちょっとじゃけん」振り返って叫んだ。「つかれたよ」サトシは右に傾きながら走ってくる。ハジメは立ち止まると辺りを見回し、大きくのびをし、冷たくなってきた体をほぐした。よわい春のひかりはビルに遮られている。サトシがようやく追いついた。「まだ行くん?」泣きそうな声をサトシが出した。「もうちょっとやって、あのビルの裏じゃけん」靴に溜まった水をびちゃびちゃと音をたてながらハジメは言った。「もう、ええか?」ハジメはサトシの返事を待たずに走り出した。

----------------------------
中上健次って、こんな感じだったでしょうか?全然ちがう?すいません。僕の中ではこんな印象です。
よく分からないんですよね、中上の良さが。「重力の都」はすごい!と思った記憶があるのですが、僕が今まで中上に関する批評を目にしていないということもあり、誰か、どういう風に専門家の方たちが言っていたのかを御教えくださいませんか、お願いします。
94考える名無しさん:2001/04/19(木) 07:48
「枯木灘」を読みなさい。
今まで読んだことのない人に、一冊だけ教えるとしたら
間違いなくこれ勧めます。
95考える名無しさん:2001/04/19(木) 07:49
批評家の意見など知らなくても良さは分かります。
うちの母親ですら分かったのだから。
96名無しさん@京都板じゃないよ:2001/04/19(木) 09:19
>>93「雨」
うまいうまい。気分は出てる。

南の海のほうに遊びにいくときに、
「枯木灘」のすさみ町を通ることがあります。
通りすがりの勝手な思い込みだけど「ああ、なるほど」って
気持ちにさせる海沿いの道。なんかどきどきします。
「すさみ」って語感も。。。地名の由来知りたいな。知ってる人いますか。

あの道、私は密かに「スサミストリート」と呼んで、
いつも声を出さずにテーマソングを歌って通るの。
97熊野っ子:2001/04/19(木) 13:40
>96
「紀州 木の国・根の国物語」に
すさみ近辺のルポがなかったかな?

あった。
「昔からその近辺で、沢山の難破船が出た。
すさみとはすさび、である。荒び。
荒れた海辺がその語の響きから想像できる。」
98吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 16:21
>>93は創作? よくできてるね。
99名無しさん@京都板じゃないよ:2001/04/19(木) 20:00
>>97
ありがとう。やっぱりそうかあ。
すさんでるから、すさみ。
すごいなあ。かっこいいです。
あの時感じた、妙な凄みは、
あるいは中上の作品からくる思い込みだけ
じゃないのかも知れませんね。。。。軟派船ね。
いつも車で通るだけですが、今度は降りてみようっと。
100吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 20:19
>>93 「違う!」
101吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 20:23
『地の果て 至上の時』、今は文庫が出てるけど、
中上の死後数ヵ月して出版社に注文したら、
ハードカバーの初版が来ました。売れなかったんだな。
いちばん好きだけど、再読はけっこうきつい。
102かまヴぉこ:2001/04/19(木) 21:04
数年前に何冊かまとめ買いしたものの
未だに読んでいない。どうも最初で入りこめない。
土臭いイメージがあります。うまく言えないけど。
でも、いつか読んでみせる・・
103吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 21:07
読もうとしても読めないが、いつか必ず読みたい不思議な作品を書く作家だ。
こんな奇妙な読書欲を湧かせる作家は他にいない。
104モー娘。らぶ。。。最近は加護が気になる:2001/04/20(金) 13:04
おれは初期の短編も『岬』から『地の果て至上の時』までも『奇蹟』も好きだけど、『異族』が最近ますますひっかかっている。
なんで中上がこんな作品をとか中上の力が落ちた証しみたいにいろんな批評家から総攻撃を受けている作品だし、実際、批評家は正しいことを逝ってるような気がする。
だけど、なんで中上ほどの作家がこんな単純なテーマを選んだんだろうかとかなんでこんなナラティブで書いちゃっているのかとか、考えれば考えるほど不可解だ。
ということで、誰か『異族』のわかりにくさについて語り合いませんか?
『豊饒の海』のパロディーなんじゃないかとか、なんで中上ほどの作家が三島なんかを意識していたんだろうかとか、なんでもいいから、『異族』についてレスください。
105吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 19:05
おれ、まだ『異族』読んでない。
読んでから何か書き込みます。
まっててね。
106吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 21:24
>104 確かに異族はわかりにくいね。作品そのものは
別にわかりにくくなくて、滑稽なほど図式的だけど、作家の
意図がまるで見えてこない。まぁ、劇画に対してかなり興味を
持っていたみたいだし、その程度のものって気がするのも現実。
遺作って言うのはその作家の能力の最高到達点ではなく、単純な
身体的理由による切断点だから、あんまり深い意味を求めたくないような。。

ところで、モー娘さんは三島なんかって言うけれど、三島が立てた
パラダイムって中上以外の誰が乗り越えてる?個人的には三島は
十分意識するに足る作家だと思うよ。それは決して喜ばしいことではないけれどね。

107吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 01:32
タイトルは忘れたけど、劇画原作を書いていましたね。もちろん未完。
古本屋で買ってきたけど、初期作品の断片と異族をくっつけたような内容だった。
異族もそうだけど、劇画的ノベルズと比べたら遥かに面白いんだけど、
たしかに秋幸物あたりと比べたら痛々しさしか感じない。
異族以外の長ったらしい未完作品は、異族以上に読むに堪えない。
生活費稼ぎじゃないかと下世話な詮索したくなるのも事実。
蓮實重彦が「群像だからってナメてる」みたいなことを書いてたような。
ただし、柄谷行人が一時期言ってたように、
中上がほんとうに「ウヨクに殺されるんじゃないかと怯えていた」としたら、
ああいうテーマを抱え込んだうえにセキュリティも意識したとしたら、
異族みたいな逃げ方しかなかったのかな、と思う。
日本のジャーナリズムは、作家がウヨクから攻撃されても、一切擁護しないから。
108吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 09:47
妻が関西出身なんだけど、NHKで「日輪の翼」やったとき、
妻の親が「路地」って言葉に驚いてた。
被差別部落を意味する言葉で、自分らの周辺でも使われてる、
あの言葉は、ああいう意味でつかわれたときは放送禁止用語ではないのか?って。
「路地」って、そのものずばりな言葉なの?
関西出身の人、誰か教えて。

109吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 11:37
ロジとはいわない。ロゥジというのが関西風。
110108:2001/04/23(月) 15:20
>> 109
> ロジとはいわない。ロゥジというのが関西風。
表記するとしたら、やっぱり「路地」になるんですか?
もちろん差別語そのものに詳しくなりたいわけじゃなく、
中上の「路地」用法を知りたいだけです。
あの言葉の指示対象がそこまで明確だとは思わなかったので。
111吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 20:23
>>107
そんな熱い話があったとは知りませんでした。
112吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 20:49
>>107 『南回帰線』だったかな?おっヘンリー・ミラー?
中上だけには右翼にも徹頭徹尾ロジカルに対応して欲しかったな。。
113107:2001/04/28(土) 02:57
>>111
いや、現実に差し迫った状態だったのかは知りませんよ。
不用意な発言で、勘違いされていたら、ごめんなさい。
柄谷行人のこの発言を聞いたのは、新宮の第一回セミナーでした。
四方田犬彦の物語論的解釈にいらだって飛びだした発言でした。
ラシュディの筆禍を我が身として感じていたと聞いたことがあるので、
現実の危機がなくても、身構えていたのかもしれません。
もちろん想像にすぎませんし、
作品外の出来事を解釈の助けとすることは、よろしくないのでしょうね。
114吾輩は名無しである:2001/04/28(土) 03:07
>>113
いや、作者も生身であり時代の中に生きているから、作品が
時代と情況を反映してるとみるのは当然ではないでしょうか?
ともあれ『異族』を読んでみなくては。読む気になりました、
おかげで。
115吾輩は名無しである:2001/04/29(日) 19:02
惜しまれる早死。
彼の出自はブラークであるが、あの圧倒的文体と暴力的存在で、
文壇に異様な活力を与えつづけていた。
三島由紀夫の死が戦前の日本文学の死であるとすれば、
中上の死は戦後日本文学の死であり、
現在は魂を喪失したブンガクが腐臭を撒き散らしてふわふわ漂っているだけである。
彼の残したものは日本の土着的魂の輝きと、村上龍という野糞的悪臭だった。
南無
116吾輩は名無しである:2001/04/29(日) 19:12
>>115 何か違和感あるなぁ。三島をメルクマールとするなら、
大文字の終焉という考え方自体そこで宙に吊られてしまってるわけでしょ?
中上の死は、中上健次という一つの事件の終わりであって、
決してそれは戦後日本文学なんてものを代表するモノではないと思う。
だって、誰が中上のように書いていたの?(大江健三郎という例外を除いて)
彼を土着的魂云々で総括できるんなら、江藤淳以外に批評家はいらないって話になるね。
117なかがみ:2001/04/30(月) 23:18
「岬」の文体が好きだ。
「軽蔑」の文体は嫌い。
118なかがみです。:2001/04/30(月) 23:20
「岬」の文体が好きだ。
「軽蔑」の文体は嫌い。
119吾輩は名無しである:2001/04/30(月) 23:21
彼自身が文体なのだ。
120なかがみです。:2001/04/30(月) 23:22
まちがった。荒らしじゃありません。
121モー娘。らぶ。。。:2001/05/01(火) 19:59
>>106
超遅レススマソ…。
>まぁ、劇画に対してかなり興味を持っていたみたいだし、その程度のものって気がするのも現実
たしかにそうかもしれないけど、それでも『枯木灘』や『千年の愉楽』の作者が、しかも同時期に『奇蹟』なんていうすごい作品を残している作家があんな単純な図式を選びとったのだから、どうしても意図を詮索したくなる。
中上批評や中上に関する対談をいくら読んでも『異族』に関しては誰もがその意図や意味を読みあぐねているようだし。
>>107さんのいうように逃走(=闘争?)のある一つの選択として選んだのだとしたらそれなりに納得はいくんだけど、それでもまだ疑問は尽きないんだよなぁ。

ところで、>>106さんは
>三島が立てたパラダイムって中上以外の誰が乗り越えてる?
というのに関してちょっとだけ。
基本的に三島ってポストヒストリカルというか歴史が必要でなくて形式だけで書いているような気がするんだよね。だからある種のポストヒストリカルな状況が到来した(ように錯覚された)最終戦争の後では圧倒的に強かったんだと思う。
で、三島の立てたパラダイムをポストヒストリカルな地平とでもするのなら、例えば武田泰淳や島尾敏雄なんかはそれなりに乗り越えていると思うし、大江や後藤明生や中上(特に『地の果て至上の時』!)はそのパラダイムに歴史を導入してずらし、崩しているような気がするんだけど。
どう?
122106:2001/05/02(水) 00:42
>121 ども。うんと揚げ足取りみたいな言い方になると思うんだけど、
三島の立てたパラダイムをポストヒストリカルととるなら、端的に言って
三島が殺したのは「物語」でしょ?
確かにあなたの挙げた作家の多くはその条件の中ですごく
有効な身振りを見せたと思う。後藤、島尾は語る意識を前景化し、
その不確かな揺らぎを表出してくれたし、武田は三島的歴史観に
中国という第三項を持ち出した。
大江は中上とかなりの部分で重なるんだけど、より三島に近い形で
三島的袋小路をすり抜けて見せた。(観念的でスマソ)

しかし、これらの行為に乗り越えたという表現は似つかわしくない。
まぁ、ポストヒストリカルというのは歴史が必要とされないと言うよりは、
歴史を成立させる遠近法が根本的に抜け落ちた事態だから、「乗り越える」
という言葉そのものが似つかわしくないと言ってしまえばそれまでだが。。

では中上が何をしたか?あー、ここまで言っといて何だけど、ちょっとまとまんない。
ちょっと時間下さい。

123吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 00:58
中上健次の地図は未完である。
しかし、我々は路へ踏み出さなければならない。
其れが残されたものの義務であり新たな希望への可能性であることを信じて。
124吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 00:59
物語の成立しない場所で中上はいかに苦闘したのか? 次回を待たれよ 期待あげ。
125吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 02:36
中上健次のすごさは、現実と対応するとは言え、
いくらでもsagaを紡ぎ出せた「路地」
を自ら解体してしまったことではないかと思います。
彼が死んでしまって以来、
新作が待ち遠しい作家がいなくなってしまった。
126106:2001/05/02(水) 20:23
ふむ、困った。中上に関しては遠近法が成立しない自分だから、
どの程度のことが書けるのか。。

あまりにまとまらないから、強引に収束ー拡散という軸を立てて考えてみたい。
三島の豊饒の海がモノローグだと断定してみる。あれだけの長い作品を
支えていたのが、本田の語りであり、結末で一斉に無化されるのもまた本田の
認識である以上、この断定はあながち間違っていないように思える。
しかし、本田は一体誰に向かって語っていたのか?自己の内面へ?それとも読者に向かって? 
127106:2001/05/02(水) 20:28
しかし、それ以前に考慮すべきは、結末に至る本田の意識の透明性では
ないだろうか?様々な転生を目の当たりにしながら、書かれた本田の意識は
右往左往するのだが、語りそのものが揺るぐことはない。
それ故に読者はあたかもエスカレータに乗るようにして本田の導く
袋小路へと同乗することになる。

では、中上はどうか?
128106:2001/05/02(水) 20:41
良く知られるように中上は多様な語りの持ち主である。
谷崎ばりのカタカナ使い、江藤淳に涙させる美文調。。
しかし、ここで触れたいのは奇蹟のことだ。
奇蹟には三人の語り部が登場する。トモノオジ・オリュウノオバ・そして
近代小説の前提とも言える透明な話者。
トモノオジは極度のアルコール中毒で彼の語ることは夢とも現実とも
おぼつかない。オリュウノオバに至っては、その存在すら疑わしい。
そのような三つどもえの中で読者は蛇行しながら進むよりない。
そこにあるのは事実でもなく、結論でもなく、ただ彼らの「語り」
だけである。
129106:2001/05/02(水) 20:49
豊饒の海の中の小さな物語が終焉という一点に向かって
収束していくのに対し、中上のいくつもの外伝は
きらきらとその皮膚を輝かせながら、どこへともなく拡散していく。
イクオ外伝の「意味」など測りうべくもない。

だぁ、杜撰だ。焦点を絞って書こうと思ったのに、なかなか上手くは
いかないものですね。長々とスマソ。しかし、主題論的に拡散を扱った
のが異族と読めなくもない。ってことで、お後がよろしいようで。

130吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 22:53
うーん、なぜ三島が「物語」を殺したと言えるのか、分かりません。
ポストヒストリカル、というのが歴史的現実を捨象しても成立する
物語だとすれば、三島の作品にはかっちりした形式としての「物語」
は存在する、とは言えないだろうか?「語り」に注目するのは面白い
視点だが、「豊饒の海」ですら(?)ポリフォニックに構成された
一つの物語のように思えるのだが... あと三島の作品をあたかも
「純粋小説」のようにして扱うのも同意できないな... 彼の作品
が二次大戦後のある種民主主義的なノン・ポリティカルな空白状態
の中で書かれたとしても、多くの偶然的要素をはらんだ濁った作品
であることは間違いない。まあ私自身があまり形式的な
ナラトロジックな「語り」の分析があまり好きではない、ということ
にも由来しているのだが。
131吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 23:21
>130 うん、形式的には確かに物語ですね。
ただ、106が語りを前面に出しているのは、あなたも指摘するように
ものー語りなわけで、三島が物語を形式の問題として円還化してしまったことへの、
異義表明ということなんじゃないでしょうか?

三島が純粋小説と捉えられる背景には、作品内に認められるノイズが
あくまで作者の観念の域を出ていない点が挙げられないでしょうか?
勿論、その辺は評価が分かれるところとは思いますが・・・。
132吾輩は名無しである:2001/05/03(木) 12:06
物語という言葉でなにが語られているのか、いまいちわかりませんが。
結局「豊饒の海」は、本多の自意識に収束してしまった。
夢オチみたいな、つまんないエンディングだけど、
小説を書くとなると、収束したほうが楽なわけですよね。完成度もあがる。
「異族」のテーマが「収束しない小説」だと思うんです。
内的衝迫もなく、展開上の枠組みも放棄して、ひたすら拡散する。
作品を俯瞰してディテールを制御する作者の視点すら越えてしまおうという、
病的なほどの拡散衝動。だらだら書くのも、安易な構造を選んでしまったのも、
作者による分節化を拒否して、作者の制御の外側に向かわせようとしたんじゃないか。
ただ、意識を放棄した結果、無意識があらわになって、
夢がえてしてそうであるように、安易な構造があらわになってしまった、と。

なんだか幼稚な心理分析みたくなってしまった。すんません。
133吾輩は名無しである:2001/05/03(木) 22:05
>132 いえいえ、とても面白く読みました。
それなら異族を切り捨てる必要もなくなるわけで。
ところで中上の物語論は読まれてます?確か国文学で
連載してて、全集にも収録されてたと思います。
106の言わんとするところに何となく共有できる気がしたので、
理解の助けになればと紹介しておきます。
134131=133=134:2001/05/03(木) 22:07
133)共有→共感でお願いします。ごめんなさい。
135吾輩は名無しである:2001/05/03(木) 22:10
ふむ。母系モノはあんまり触れられてないなぁ。
136吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 06:50
死に至る病こそ文学の源泉であった。
胃病の漱石、結核の鴎外、梅毒の芥川、アル中の○○、性同一性障害の○○。
病こそ文学のメタファーである。


137吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 13:02
>136 ソンタグっすか?
138吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 13:39
人間関係がややこしくってよく把握できないので
誰か分かりやすい相関図を作ってください
139吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 20:55
>138 文庫版『枯木灘』のおまけにそんなのが付いていたような。。
しかし、現実にわかりにくいのだから、分かりやすくはならないという気はする。
140吾輩は名無しである:2001/05/09(水) 19:48
天才ボカボンのパパと中上はどちらが似ているのか。
141fishman:2001/05/09(水) 21:14
中上が語りを前景化させたって所はちょっと躓くべきところと思う。
142秋幸:2001/05/10(木) 00:21
つかさあ、小学館文庫のカバーについてる中上の生年、間違ってるんだけど?
取り巻き批評家ら、相変わらず解説書いて稼いでるけど、ちゃんと監修してんのか?
泣いちゃうぞ。
143吾輩は名無しである:2001/05/15(火) 20:38
>>138
それを理解してこそ、ディープな快感が……。
144144:2001/05/18(金) 02:31
ごめんなさい、あげます。

デリダとの対談というのがあるはずなんですが、初出年を教えてくださるかたは
いらっしゃいませんか? 全発言というのの3巻めに収録されているらしいんで
すが、手もとにありません。
145144:2001/05/18(金) 03:32
もうみなさんおやすみですか……。
146146:2001/05/20(日) 11:51
別掲示板で解決しました。ありがとうございました。
147吾輩は名無しである:2001/06/02(土) 05:18
おめでとうage
148名無しチェケラッチョ♪:2001/06/14(木) 09:07
死のう団
1492ちゃん初心者:2001/06/15(金) 07:40
中上好きな人がこんなに沢山いたなんて。感動です。

『軽蔑』評判悪いですね。
鷲は結構好きなんですが、ヘンですかね?

『軽蔑』のどのへんがまずいと思いますか?
確かに、紀州もののあの凄さはないのですが。
でもあれはあれで、紀州sagaとは違うテーマに移っていく過程であったのだと思われますが。
なにしろ、その模索途中でお亡くなりになってしまったのだと考えられますから、本当に悔やまれます。
せめて、中上作品の後期もの完成させてから死んでくれー!なんて思うの、ファンのエゴなのでしょうね。
150吾輩は名無しである:2001/06/15(金) 07:44
本当に、なくなられて残念ですね。
残されたテーマを継いでくれる作家はいないのでしょうか。
151名無しチェケラッチョ♪:2001/06/15(金) 23:58
>>150
村上龍、古井由吉、田口ランディあたりかなあ。
ジャズ〜新宿的なもの→村上
土俗的なもの→古井
田口→スピリチュアルなもの
という意味で。
152吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 01:06
わたしは松浦理英子だと思う。
153149:2001/06/16(土) 03:30
>>152
どこがですか?
鷲はわからないけど。
154152:2001/06/16(土) 04:03
すごくナチュラルウーマンのことを誉めていて、
あれがわかるのは日本でオレだけだし、おれもああいう作品を書こうとしていたんだと言っていた。
エッセイかなにかでいまオレは友情や愛情について拘っているとも言われていたし、
そういう観点からみるとテーマを継ぐのは、松浦かなと私は思いました。
155149:2001/06/16(土) 07:29
>>154
ああ、ありましたね。松浦理英子の売りのひとつ。
中上が認める作家.......っていうの。
そうかもしれませんね。テーマ性の観点からいくと彼女かもしれませんね。
忘れていました。
では、松浦は中上を意識してナチュラルウーマンを書いたのか?
私は松浦理英子のことはあまり知らないので。(でも本は読んでいます。)
ならば、中上はナチュラルウーマンのような作品を書きたくても書けなかったのでしょうか?
愚問ですね。
個人的な意見で申し訳ないのですが、私はナチュラルウーマンよりも『軽蔑』の方が断然良いと思います。
まあ、くらべる事自体おかしな話ですね。
ひとつのテーマを書ききった作家とそうでない作家の差を感じてしまいました。
だからこそ、あの紀州ものを書ききった作家が違うテーマの作品を完成してほしかった。
なんて、マジレスしてしまいました。
156Fishman:2001/06/17(日) 01:30
>>150-151
うーん、ちょっと思い浮かばないですね。
類似について思いを馳せるよりもきっぱりとした切断に
戦きたいです。

>田口→スピリチュアルなもの
うーん、ごめんなさい。どうしても頷けません。


157151:2001/06/17(日) 03:14
>>156
中上がひとりでやってたことを今生きてる作家に振り分けると
こんな感じかな? と思って挙げてみたんだけど、見当違いかな?
少なくとも、中上の、
「スピリチュアル(あるいは"もののけ")的なものに、
法悦の境地で没入しつつも、冷徹な視座は決して失わない」
という在り方と同じものを、田口には感じるんだけど。
あと、「兄の死」も。

にしてもレスが紳士的だね。

>田口→スピリチュアル
ハァ?(゚д゚)

とかじゃないのね(ワラ
このスレいいなあ( ´∀`)
158吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 07:59
うう。
感じないです。
田口にスピリチュアル。
159吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 09:19
中上を超えようって無謀な輩が2ちゃんから出ればよいのにとおもう今日この頃。
160吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 08:22
age
161吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 08:46
出るとすれば2ちゃんから、と信じてみよう。今日だけ。
162吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 05:35
>>156
>田口→スピリチュアル
ハァ?(゚д゚)
163吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 05:38
シマッタ>>157ダッタ
164吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 06:46
皆さん!あげましょう
165吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 10:29
皆さんがんばりましょう。。。
166吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 20:22
はい。
167吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 20:24
ところでUAと浅野忠信がやる『水の女』って、
あの水の女?
詳しい情報キボンヌ
168吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 00:31
ほんとか
169吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 22:48
中上好きの皆さんって普段どんなの読んでいるの?
特に海外小説のフェイバリットは何かしら?おしえて!
170吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 23:31
ベケット、ドノソ。
171名無しチェケラッチョ♪:2001/07/12(木) 05:39
ロジソ、ボルドウィソ。
172名無しチェケラッチョ♪:2001/07/12(木) 05:40
ボブ・マウリー。
173吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 10:51
いったい中上の何がすげ〜んだ?マジレス頼む。
174吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 11:21
やっぱあの徹底的に泥臭いとこでしょ。素面じゃ読めんが、
不意に狂ったようにはまりこむわたくし。
175173:2001/07/14(土) 11:58
徹底的な泥臭さによってのみ彼は一流とされているのだろうか?中上の
本質を理解して評価している人は案外少ないと思われるのだが、、、、
176吾輩は名無しである :2001/07/14(土) 12:35
中上に対する最大の通俗的誤解は
・被差別部落出身(=貧乏)
・実家土建屋
・高卒
という情報に由来する、「ドキュソな体質を宿命的に背負った作家」というイメージにあるだろう。
しかし、実際は
・公共事業で儲けまくった地方都市の建設会社社長の息子(=きわめて裕福)
・少年時代の趣味はクラシック鑑賞
・東大合格者も出る進学校で文芸部在籍
・東京に出て予備校通い、しかし遊び呆けてドロップアウト
というのが真実であって、むしろドキュソどころかオタクヒッキーのイメージに近い。
あの体型でプロレスラーみたいに恐れられていたが、むしろ若い頃からのオタク太りだったのでは
ないかとおれは推測している。
初期の作品と比べてみると、芥川賞受賞前後に自分のイメージを逆手にとった
戦略転換があったことが読み取れる。この点については、柄谷も吉本も遠回しに指摘していたような気がする。
177吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 12:50
でてくる人が弱いのが多い
だけど全体を通してみると人間の強さが感じられる

日輪の翼が一番好きです。泣いた。
178吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 13:18
>>176
そのような環境で育たないと小説家にはなれないよね。
中上を学歴や職歴で判断してて、本当はどういう人だったか、
知らない人が結構いる。
179吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 13:24
彼の親からの月の仕送りは、現在の金額で約40万円。
それを自分の文学の勉強のために使い放題。
それくらい投資しないと中上にはなれないのか。
ただし、同じ程度の才能があっての話だが。
180吾輩は名無しである :2001/07/14(土) 13:29
>>180
投資が無駄に終わった連中がこの板の住民です。
181吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 13:32
↑そういうことしか書けんのかね。はあ
182吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 13:39
>>176
文学における「土俗性」幻想という問題は、中上だけじゃなくて、
(ノーベル賞候補になるような)第三世界の文学にも言えることであって、
結構普遍的なテーマなんだよな。
しかし、中上はともかく大江程度でもころっと騙されてしまう西洋の植民地主義的思考を
アジア人まで内面化していることに大いに問題があると思われ。
183吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 21:36
>>176
中上に言えることは北野たけしにも言える。
184吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 21:41
タケシと中上って、面識あったんですよね。
185吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 22:08
柄谷曰く、「内向的な元イジメられっ子」。
本人曰く、「ぐちゃぐちゃに内向的」。
186オリュウノオバ:2001/07/15(日) 21:37
熊野大学のセミナ-が来月ありますね。
187吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 22:50
たけしと中上を比べるな、アホめ。
188吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 23:11
中上とたけしが羽田で一緒に働いていたって話もあるし、
新宿のジャズ喫茶で面識があったって噂もあるんだけど、
実際にはどうなんでしょう。
189吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 23:18
だいぶ前の北野ファンクラブで、中上のことを話していたと思うんですが、
私は中上に興味がなかった中学生だったもので、内容は忘れてしまいました。
190日本@名無史さん:2001/07/15(日) 23:58
えー、家で探せば出てくると思うけど、
中上が死ぬ少し前に雑誌「シティロード」(これも今は亡い)で
両者対談してるます。
たしか
「被差別部落出身で身体障害者でヤクザだったら、怖い者なしだよな」
「ワハハハ」
なんてすごい会話があったように記憶してます。
それから、もっと古い対談本でもみかけたことあります。
そっちにはたしか新宿のジャズ喫茶の話出てました。
永山則夫もいたそうです。
つーか、対談もすべて集英社全集に収録されてるんじゃないですか?
191吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 00:17
>>176
>芥川賞受賞前後に自分のイメージを逆手にとった
>戦略転換があったことが読み取れる。

例の「東京で肉体労働に従事しながら小説を書き…」ってやつか?
売り出しの戦略だったわけ? 事実無根か、それとも少しはやってみたのか?
192吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 00:21
>>191
子供ができてから、ちょっとぐらいはやってたんじゃないの。
193吾輩は名無しである :2001/07/16(月) 00:55
そもそも「十九歳の地図」とかのヒッキー予備校生モノが
ある時期から途絶えてる。

>>191-192
羽田で働いてたのは本当。つーか、高卒だからそんな職しかないでしょう。
でも、小説書きながら働ける仕事ないかと勝目梓あたりに相談したらしいよ。
(勝目もトラックの運転手かなんかやってたらしい)
まあ、あの世代は肉体労働自体は珍しくない。
立松和平も山谷で働いてたらしいから(藁。
194吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 01:05
>>193
当時(大学闘争時代)は、学生がわざわざ
山谷とか大阪の釜ケ崎、港の港湾労働などに入っていったようだ。
こぎれいなバイトを軽蔑する時代的風潮を背景に。
労働者よ連帯せよ!…とか言って。
学生が山谷のおっちゃん達と焼酎を酌み交わすとか、珍しくなかったって。
195吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 01:06
立松は公務員でサボりながら小説を書いてたらしいが。
先日、元同僚(現在課長)とTVで談笑していたよ。
団塊が声高に主張する現場主義や庶民主義なんて所詮そんなもんさ。
196吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 01:14
たけしも山谷ネタ好きだから、きっと経験あるんだろうな(藁
197吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 02:54
中上健次はたけしの「その男、凶暴につき」を絶賛してたらしい。
198吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 07:11
中上とたけしは同じ空港同じ喫茶店に出入りしてたけど、素人時代にはお互い面識はなかった
というのがほんとのところだったと思う。

中上がオタク太りだった説に200ペソ
199吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 19:14
ここのスレの中上って頭悪そうだなぁ。
本人読んだら、電子ジャーをモニターに投げつけるね。
200吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 19:15
中上でさえも物語化してしまうんだね。
なんだかひどくアイロニーだ・・・。
鬱だ詩嚢
201吾輩は名無しである:2001/07/16(月) 19:18
>200 きみは作品と作者の区別が出来ていない。
202吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 05:25
スレッドよんだ感想ですが・・「放課後盛り上がってる偏差値50くらいの文芸サークル」みたい。
「読めてない」「事実関係知らない」「調べていない」その時点で「・・・ね?でしょう?」とくくった会話が続いてしまう
から、オバサンの会話のようなんです。(オバサンイタラゴメン!)
特に176/179/182/193。

例えば176君。きみは最初に「通俗的な誤解」と言う事で3点ほどあげたね?これは単なる事実。周知のね。だからここで正しい言い方は
「通俗的イメージ」と言う事だね。このへんから歪曲があるね。それからもいろいろ言ってるんだけど最終的に「とおれは推測している」て、これじゃ君は推測しかないんだって告白してるようなものだよ。
君は自分を見たくないためだけについ嘘ついちゃうタイプだと思う。

もし中上が生きていてこの場にいて176君が「でもブラクっつったってさあ結局・・・」と言っても
君に言わせれば中上健次は喧嘩が弱いそうだから、大丈夫だよね。
ああよかった。
203吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 05:38
(176ではないが)
>>202
176のレスは真面目にものを考えているし、その考察もかなり
的をついていると思う。
というか君のレスはなんだ? 人のレスを批評できるようなタマなのか?
口調といい、内容といい、最近のもので最低のレスだな。
204吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 05:42
周知の事実だろうが新宮高校で中上は、川村仁子と
同じ文芸サークルに属していたんだな。
205吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 05:55
>>202
176は3点が通俗的誤解だとは言っていない。それらに由来する「ドキュソな体質を宿命的に背負った作家」というイメージが
通俗的誤解だ、と書いている。
206吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 06:01
>>202
お前、頭悪いだろ?
207吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 06:37
しかし、実際、中上が大学進学を諦めてしまった理由という
のはなんなのだろう? ジャズ喫茶に通い、遊蕩をきわめ、
受験勉強に飽きがきた、というのは分かるが、中上がそれほど
偏差値が低かったとも思えず。20歳の時にすでに「俺十八歳」
が文芸誌に載っているから、いい加減なボヘミアン生活を
続けながら、その実感をもとに小説ばかり書いていた、と
いうのが実態なのか? 大学に行かなかった者(例えば、中上)
と大学に行った者(例えば、そうねえ、村上春樹の『蛍』とか?)
を比べてみると、叙情性の質とか現実の荒々しさの捉え方
の点でずいぶん違うものだと思わされる。
208吾輩は名無しである :2001/07/17(火) 10:59
秋幸=中上自身と勘違いしてる、素朴な厨房の202はほっといてと。

たとえば「地の果て至上の時」とその前後のエッセーなんか今読むと面白いよ。
地方の「公共事業」ぼったくりの仕組みがよくわかる。
中上は全然別の意味で時代の先端を行っていたんだな。
ただ、柄谷がフォローしてたように、あれは「路地」だけの話じゃなくて、
バブル期前後に日本中で起きてた出来事なんだと思う。
日本経済学ぶにしても、村上龍より中上だね(藁。
209吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 11:27
>>208
おまえ、それ「地の果て至上の時」のあとがき解説からの
丸抜きじゃん。
210吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 12:13
>>209
はあ?
だから「柄谷のフォロー」だって書いてあるじゃん。
もしかして202?
211吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 12:29
まるでオウムの論理だな、、、
「あれは俺たちのせいじゃない、悪いのは警察の自作自演だ!」みたいな
212吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 18:51
>>202
でてこいよ、続き
213   :2001/07/17(火) 19:48
柄谷の「あとがき解説」だから、たしかに「フォロー」以外の何物でもないな。
209は柄谷のクレジットに気がつかなったのか?
214吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 20:22
みなさんそうはおっしゃいますが、
ぼくは>>211=209=202さんの意見、ごもっともだと思います。
「オウムの論理」、おっしゃる通り。オウム真理教はわるいやつらです。
>>211=209=202さんのお考えをもっと聞かせてください。お願いします!
215吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 20:42
自作自演厨房が一人いるようだな
216吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 23:07
上の方で軽蔑について触れられていたけど、
よく考えると軽蔑って結構長い(原稿用紙で約450枚)。
話の筋だけで考えるとこの分量は必要ないようにも思える。
一体何が書いてあったんだろう?読み返してみるか。
217吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 08:14
新聞連載小説だったから無理があったのでは?
218吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 21:47
>217 あー、あるかもね、それ。ただ、不思議な小説だよ。
     色や花の名前が異常に頻出するし。
     
219吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 08:09
マチちゃん。
220吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 03:31
「もし中上健次がこれを見たら……」という類の、
自分のなかの中上健次に語らせるような論の立て方だけはやめてほしい。

>>218
季節感をだすために、可能なかぎり連載時に旬の花をちりばめたらしいと、
熊野大学の関係者がしゃべっていました。
221我輩は名無しである:2001/07/20(金) 07:42
そろそろ語り尽くした貝?
かなりsageてるぜ最近
222吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 12:39
>季節感をだすために

これホントに中上が言ったの?関係者の推測のような気もすうるなぁ。
夏芙蓉なんてありもしない花をでっち上げるくらいだから。
もっと色々な考えがあってのことだったと思ったけど。
223吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 13:15
>>222
本人の弁か、関係者の推測か、そんなことはわかりません。
あなたの判断にまかせます。

私が聞いたのは、熊野大学でのセミナーで、
中上健次は私たちと酒を飲み、
いよいよ〆切りでどうしようもなくなってから連載分を書き、
ファックスで送っていました、という話のついでに聞いただけです。
それが翌日とか翌々日とか、執筆と掲載にほとんど時間差がないので、
旬のものを書いたとか。季語として。
224吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 19:46
あ、ごめんなさい。何か含むところあるような言い方になっちゃったみたい。
あなたの言うことを信用しない訳じゃなく、何となく新鮮な違和感を
覚えただけです。季語か、そういう見方をしたことはなかった。
興味深いお話有難うございます。
225吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 22:20
ずいぶんあっさり態度を変えるんだな。
226吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 02:42
軽蔑の最後の男って誰よ?
227吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 20:29
age
228吾輩は名無しである:2001/07/22(日) 02:43
軽蔑の最後の男って、誰でもいいんじゃない。
構造が反復されているだけで、
それが「読者も知っている誰か」である必要でないと思うけど。
229吾輩は名無しである:2001/07/22(日) 06:22
異族で夏羽が自殺したのって何故?
路地がなくなったから?
230吾輩は名無しである:2001/07/22(日) 11:37
夏羽に限らず、中上健次の登場人物って、
心理描写という観点からでは、動機づけがわからないことが多い。
誰がいったのか忘れたけど、枯木灘で秋幸が異母弟を殺したのも、
心理小説的な観点から読むとわからない、と言っていた。
千年の愉楽も、登場人物が死ぬという定型があって、
ぐずぐず定型をずらしながらも反復している。
なぜ彼らが死ぬのか、そういう意味では、わからない。
とくにイクオの死について、中上健次は、理解・納得・説明付けることを、
少なくとも「奇績」までは拒否していると思う。
異族は、私はあんまり真面目に読んでないけど、
夏羽というキャラクターは、イクオの変奏・反復だから。
231タイチ:2001/07/23(月) 03:13
異族って結局最後に登場人物の青アザが
消えてしまうんですよね。
中上さんの作品はあらゆるものを
無化してしまう大きな力がある。
232吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 03:32
>>230
>枯木灘で秋幸が異母弟を殺したのも、心理小説的な観点から読むと
>わからない、と言っていた。

当然である。秋幸は、心理では動いてない、血で動く。
それが、中上の描きたいこと。
人間は本来、辻褄の合う理屈や理性で生きるのではない、
自分では整合性があるように意識したりもしながら、じつのところは
本当の理由など不明のまま、つき動かされるように生き、行動してしまう。
そうした人間存在に潜む謎、それを
環境とか出自とか宿命などの曖昧さにぼかさず、
徹底して人間の血の生々しい臭いにおいて、描き尽くそうとした<中上
233モン:2001/07/23(月) 11:39
作品中では「血で動く」ように書いてあるけれど、
それも偽装じゃないですか?>232
234吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 21:30
たしかにディテールにおいては「切ったら血が出る」ように書いてあるけど、
ただ「血で動く」人が、どうしようもなく物語や構造に無防備になることも
十分すぎるほど自覚していたと思う。
たしかに構造論や物語論にばかり傾斜するのも問題だけど、
情念論にばかり傾斜するのも問題じゃないか。
中上の物語論や構造論や定型論を無視すぎていやしないか。
60年代のころ氾濫して、いまや読むに耐えない情念論や疎外論だけだったら、
中上健次の作品はとっくに忘れられてたと思うよ。
235吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 21:38
ううむ。話が難しすぎてよくわからん。
わたしゃ中上という人は神話(それも西洋のね。)的説話を
紀州という場所に仮託して再現しようと試みた人と思っているが。
>>232
血の臭いを文章にすることの難しさを中上は知っていたのでは?
中上の文体は、ワタシは知的操作が勝ったものと思うが。 
236吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 22:07
「血」と簡単に括ってしまうずさんさは
中上にはないよ。232に血って何って聞いてみなよ。
たいした答はないと思うよ。
237232:2001/07/24(火) 00:37
>>235
>血の臭いを文章にすることの難しさを中上は知っていたのでは?
>中上の文体は、ワタシは知的操作が勝ったものと思うが。

勿論! 作者というのは常に醒めており極めて冷静で、徹頭徹尾知的操作に明け暮れる。
書く、というのはそういうことです。
描かれているのは「秋幸」であり、
彼を造型してゆく中上は、周到な計算と構想に基づいて
一点の齟齬も無いように一人の「人間」を創り出し、動かす。
ロボットじゃなく生きている人間を創造するのは、大変な知略と力業を要する仕事。

知性も感情も計算もある若い男が、何故かわからぬままつき動かされるように
異母弟を殴り殺し、異母妹と寝る。そうする「本人」にも理由は不分明だが、
それでもなお猛々しく生きて動く様を、作者は冷静な眼で追い続ける。時には
秋幸の視点に降り立って、熊野山林の深奥に踏み入ってゆく血の滾りを、
作者自身もまた昂揚しつつ味わっているな、と想わせるような、
書き手の至福の表情も垣間見える作品。<地の果て 至上の時
238吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 01:04
単純に考えるなら

父殺しの物語が異母妹との姦通へとずらされ(「岬」)
さらに次の物語で成就されるはずの父殺しの物語が異母弟の
殺害へとずらされ(「枯木灘」)
そしていよいよ今度こそ果たされるはずであった父殺しの物語が
その父本人の自殺でずらされる(「地の果て・・・」)。

父殺しの物語が成就しないのは、三島の「豊饒の海」で主人公の転生が輪を
閉じないのと同じ。それが小説の悲しいさだめ。
239吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 02:37
ベタかもしれないけれど、「枯木灘」の自然描写が
なんともいえずよいです。労働している時の
風とか土とか植物とかそういうものを感じながら汗をかいて
いる主人公とそれを取り巻く世界に惹かれます。
240吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 05:41
>>232 に激しく同意。
241吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 09:56
作者の自註にもあったけど「岬」には、エディプスとエレクトラという
ギリシア悲劇の古典的な物語の定型が見られる。同時期のエッセイには、
自分の人生に、物語の定型を見出してしまった驚きが記されている。

そして「枯木灘」は、「岬」の続編であると同時に、
大江健三郎の「万永元年のフットボール」への批判的構築でもある。
大江の「万永〜」は、妹と姦通したという告白が、クライマックスの衝撃として明かされていた。
しかし「枯木灘」は、かまうもんか、と近親相姦を笑いとばし、大江の「万永〜」を批判する。
その一方で、大江の「万永〜」が、革命に失敗した自分たちと万永元年の一揆に失敗した先祖に反復を見出したように、
信長に逆らった孫一にみずからを投影させて、反復というダイナニズムのなかで何事かを夢みる、浜村龍造を登場させる。
中上と同世代の人たちの多くが、大江を批判することで何事かをなしえたような顔をしたがるけど、
中上は、批判する一方、評価すべきところは継承している。

秋幸にじぶんを投影させる読者は、当然それは読み方として自由だけど、
孫一を見出したことで、浜村龍造をやっと書けるようになったことにも注意して欲しい。
信長に逆らった史実の孫一は、それゆえ被差別部落民にされたともいわれる。
さらに、柄谷行人が誰かが指摘していたことで「感心した」といってるように、
秋幸という名まえには、幸徳秋水の名まえも見出される。
そして晩年の中上が、幸徳秋水も連座した大逆事件を書こうとしていたことも有名。
すでに「枯木灘」「地の果て 至上の時」で、路地をつぶそうとする佐倉が、
大逆事件でつぶされた人物の末裔として設定されている点にも注意。
242吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 20:11
>241
大江との絡みを抜いた中上批評にはうんざりしていたんで、
すごく納得しながら読みました。秋幸の名前と
幸徳秋水。本人は自覚的だったのかな?
すごく目新しい読みでした。サンクス。
    
243吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 20:46
>237
何かアホっぽい。地の果て至上の時って
そんなに高揚感に溢れてるんだー?
どうしてあんなに話が進まないんでしょうね?
244吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 21:24
>>241
すごいですね。そんな深読み思いもよらなかった。
ちっとは勉強しなおします。

ベタですが私は「赫髪」好きなんです。
ああいった世界を「端正に」描写できるのは
この作者ならでは、でしょうね。
245吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 22:01
そういえば糸圭 秀美の新しい文学評論集(日本近代文学関係)が出てたな。

そこで大逆事件と絡めてさまざまな作品を論じていた。
最終章は確かに「地の果て 至上の時」を扱っていたよ。
246アカシアのロ-ルキャベツ:2001/07/24(火) 22:27
中上さんと大江さんはフォ-クナ-の形式を作品に敷いているでしょ。
「土地の記憶」みたいな「歴史」みたいな。大逆事件だってさぁ。
けど、それらのない地点からの物語を認識していた中上を引き継いだ
のが青山真二だと思うのです。
四方田犬彦のいうように中上作品は文学よりも、映像や音楽やってる
ひとにインスピレ−ションを与えるようですね。
247吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 22:43
中上と大江を引き比べて論じるのは蓮実が「小説から遠く〜」
の中ですでにやっていたな >「同時代ゲーム」と「枯木灘」だっけ?

四方ちゃんの評論「貴種と転生」の中でも大江の名前を引き合いに
出してその関連性を論じていた。(中身のないレスでスマン。この本
は立ち読みしただけなので。)
248隆男と美津子:2001/07/25(水) 00:36
蓮実さんの文学批判序説はよかったなぁ。彼がいうには(批評空間の中で)
小説から遠く離れては蓮実さんの中上論らしい。
ちなみに「貴種と転生」はちくま文庫に入りました。発売中です。

「熱風」って大逆事件がらみの小説でしたっけ?
もし読まれた方がいれば教えて下さい。
249吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 00:42
>ちなみに「貴種と転生」はちくま文庫に入りました

まじっすか! 本屋のぞくか・・・
250吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 02:42
>>239
そうそう。あの風は、読む者の頬を撫でるように生々しく
太陽も汗も、すぐそこで実感されるかのよう。
読者はいつか、その現場にいるような感覚さえ持つ。優れた描写。
251吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 18:45
>250
だから、何がそう感じさせるのよ?
別に感想はいいわ。
252輪三郎:2001/07/25(水) 23:23
「秋幸はつるはしだった。」って正確にいうと自然描写じゃないですよね。
サイケデリックって言ったほうがあってる。感覚の拡大というか。
普通には感じない感覚を中上の小説を読むことによって、感じるというのは
作品そのものが、完璧なひとつのテクノロジ-になっている。我々の感覚は
常にテクノロジ-に従属してあるものだと思いますよ。あらゆる面で。
253吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 23:24
マンセーばかりなのは不気味。

誰か批判する奴いねが?

例えば大塚英志「サブカルチャー文学論」
254吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 23:26
>252
でもそーいうのを「自然描写」と言うのじゃないの?
それは認識の問題だと思う。
255二番目の姉:2001/07/25(水) 23:28
「小説トリッパ-」の大塚さんの文章、中身かすかすだったよ。
256吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 23:38
>>255
あの人が書いた小説「木島日記」も文章ひどかった。
でも「サブカルチャー文学論」はちょっと面白かった。
257アイスピックで刺された男:2001/07/25(水) 23:45
サブカルチャ-文学論のこと教えて下さい。
読んでないもんで。
258吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 23:51
最近の大塚は手ぬるいね。加藤との対談あたりからトーンダウン気味
259吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 00:52
>>251
描写力が優れているから、読者に生々しい臨場感を与える。
自分で読んでごらんな。くってかかるだけしかノウのない文章と
何かを描写する文章との違いというものが、歴然とわかるだろうよ。
260六さん:2001/07/26(木) 02:13
あ-山から下りて来たから風邪ひいてしまうけど、
259さん、あなたの文章は自己満足でおわってるんだよ。
 それにたいする、フラストレ-ションだと
思いますよ。くってかかられるのは。
この、文章は無視しても構わんけども。
わしは、また山へもどりますけん。
261吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 02:32
>260
どっこの山から下りてこらしたとかいな?
北海道の阿蘇山からでもこらしたってっしゅうかい?
あぁたは、よっぽど山奥の方さねこもって、なるべく
こもったきりの方が、よからすごたるって思いますばってん。
くってかかっとは修業不足ですけんな、たいぎゃあは。
262吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 02:34
↑訂正(濁点追加) てっしゅうかい?→でっしゅうかい?
263202:2001/07/26(木) 02:38
なかなか良くなってきたじゃネイカ。

しかし、176さんよ、なぜ反論してこない?あれは結局、差別文書になってしまっているという事を言ってるわけなんだけど。




厨房って・・・ハハハ。
264吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 21:21
良くなってんのかねえ?
『千年の愉楽』ってどうなの?259=261さん?
あれもやっぱり描写ですか?

>描写力が優れているから、読者に生々しい臨場感を与える。
多くの人が望むのはそれが優れているという結果じゃなくて、
どのような技術、企図がその優れているものを生み出すかでしょ?
優れているって事はそれこそ各自が読めばわかるんだから、
あなたが鼻息荒く語る事じゃないってことだと思います。
265保高徳蔵:2001/07/27(金) 00:01
「千年の愉楽」の構成については
かすみさんが、雑誌に文章を寄せてたよ。
描写っていう言葉にこだわりすぎじゃない?
259さんのいう描写って「視覚」の描写でしょ。カメラアイというか。
もっと具体的に表現したほうが、説得力あるよ。
中上は数少ない「耳」の作家だったんだからさぁ。
266259=261:2001/07/27(金) 00:17
>>264
「六さん」かいな? ま、ちごうてもかまわんばってん。
…べつにこっちは、鼻息も吐息もな〜んなか。
ぬしが聴きとうしてたまらんとは、いわゆる作家の創作上の手法っち言うやつたい。
そげんこつは、自分で読み取らんかい。それこそ各自が、自分の力で
読み取るしかなかこつたい。他人に教えば乞うこつじゃなかろが。
もしも
中上が生きとれば、多分ラブラブのファンレターばしつこう送って
「創作の技術と企図を、ぜひお教えくださいっ!」とか鼻息荒く迫るとやろーな…。
中上は、そげなふうなオナゴは、いっちゃん好かんやったよ、ちなみに。
267偽六さん:2001/07/27(金) 03:19
創作上の手法じゃなくて、書き込む人の
考え方、感じ方が大事なんだよ。
なんで、みんながここに来るのかは
そういうことだと思うよ。

あ-、こんどこそホントニ風邪ひきそうや。
秋幸に病院連れてってもらわにゃ。
268我輩は名無しである:2001/07/28(土) 01:20
ここのスレ結構参考にしてます。面白いですよ。
だからあんまり喧嘩しないでね。
269吾輩は名無しである:2001/07/28(土) 15:15
241です。なんかレスが増えてるな。

>>242 >>244 >>245 >>246 >>247 >>248
好意的だったり、遠巻きにパクリの指摘だったりで、ありがと。
私もべつにオリジナルだと思って書いていません。
このレスの前後を読んでくださればおわかりでしょうけど、
「中上健次の凄さの前に思考停止しろ」と言ってる気のする書き込みがあったので、
それへの反論として書いただけなんです。
具体的なことを書かなきゃ、なにも書いたことにならないと思うんだけどな。
ちなみに私は、四方田犬彦氏の著書はあまり気乗りしてません。
中上論として重要なのはわかるけど、なんか読後にがっかりするんです。
反復のダイナニズムが消尽されてしまうような気がして。
270小林美代子:2001/07/29(日) 00:06
確かに、思考停止は楽なことだけども、それでは
成長はないですね。
今まで、いろんな人が中上作品を
批評してるけれども、もう飽き飽きするね。
どれもこれも同じようなのばかりで。

中上作品が最も輝きはじめるのは
「意味」から離れてある時だと思うのです。
土方が土を掘り返す場面や、オリュウノオバが
回想する場面など。「意味」で作品を
小さくとらえてほしくない。
271我輩は名無しである:2001/07/29(日) 00:22
う-ん、なんで「意味」に向かうかっていうと、
「深さ」「実存」が作れるからだろう。
例えば、坂口安吾なんて意味はないけど、巨大だよ。
272吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 00:23
土方っていうなゴルァ!
273吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 00:39
ひじかた
274秋山駿:2001/07/29(日) 19:43
「週刊読書人」次号は、あの紀和鏡、中上紀、中上菜穂の
中上遺族による座談会!
すずし君はいずこへ?
275吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 22:18
難しい中上論つづいてて 自分もかしこくなったような気が
するが やっぱり
「十九歳の地図」のラストのリリシズムが好き
276275:2001/07/29(日) 22:21
>あ 「十九歳の地図」→「十八歳、海へ」の間違いだった。
恥ずかしい。もう来ないから許して。
277我輩は名無しである:2001/07/30(月) 00:42
まだまだ来てクレ〜>>275=276
278吾輩は名無しである :2001/07/30(月) 01:02
小泉自民党の圧勝で、新宮の中上建設(父)と中上組(兄)は
どうなってしまうのかにゃ〜?
279吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:00
>>278 そうかなんだかんだ言って中上先生は「ボン」なのか・・・?
田舎の土建会社の?
280吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:06
心配して損した。
281吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:20
>>279
名前からすると逆みたいだけど、
父経営の中上建設は請負専門、いわゆる丸投げ公共事業のピンハネ。
それに対し、中上組経営してるお兄さんは近畿大出の立派な建築士だよ。
あと、例の実父(故人)もいちおう土建の看板掲げてたけど、
主な仕事はドブさらいだったとかで、これが小説と違うところ。
282吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:26
奥さんの紀さんは和歌山の名門の人なの?
283吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 03:46
>>282
紀は長女
284吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 03:48
奥さんはかすみさん
285fishman:2001/07/30(月) 23:06
『貴種と転生』文庫化アゲ。
良い機会なので、四方田の『地の果て 至上の時』の解釈について
ちょっと語りたいなぁなんて。。
286吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 23:21
紀和鏡こと山口かすみさん、在日という噂があるけど。
(悪気はない)
287吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 23:39
中上健次の著作を読む人は、三島由紀夫や村上龍などの著作を読まれますか?
そして両者の作品の評価は? 後、音楽では坂本龍一を聴かれますか?
288吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 23:50
>>287
読みません。聴きません。
289 :2001/07/31(火) 00:54
浜村龍造が好きだ。
なんであんなにイイ男なのだろう。
俺はヒッキー予備軍で、寂しくなると
「地の果て至上の時」読んじゃうな。
浜村龍造になりてー
290都はるみ:2001/07/31(火) 01:06
>>287
一概には言えません。私は坂本龍一のオペラにも行きましたし、
最新作のcasaも聞いております。龍も昔は読んでましたが、
何の変化も成長もないので、最近は読んでおりません。
浅田彰いわく、三島は正の天皇主義者、中上は負の天皇主義者。
ちなみに、私は中上よりもYMOを先に聞いていました。
291吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 01:40
 290さんへ、中上健次の著作「小説 都はるみ」は、読まれましたか?
 読了ならば、感想を教えてください。
292吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 01:43
>都はるみ
「天皇主義者」とはなんじゃい? 演歌歌手のくせして
勝手なアホぬかすんじゃない。おばはんはおばはんらしく
うなっとりゃいいんじゃ。
293北村春美:2001/07/31(火) 02:06
>291「小説都はるみ」はもってますが、まだ読んでないです。
そろそろ読んでみようと思います。

>292 私が言ったのではありません。

>285 浜村龍造は何故自殺したのでしょうか?
   また浜村龍造とは何なのでしょうか?
294吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 02:13
>>285
「貴種と転生」には、坂口安吾とフォークナーはでてこない。
295吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 02:14
>>290
日本国民を、「地の果て至上の時」の
水の信心の老婆の集団になぞらえている、
ということをどこかで聞いた。
296fishman:2001/07/31(火) 20:13
>294さん
???それは四方田の解釈に対する違和感ってことでしょうか?
中上の一面が切り捨てられていると感じているのでしょうか?
297吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 23:18
>>296
中上を論じるには、坂口よりも三島の方が重要なのかな?
298あの男:2001/08/01(水) 00:14
重要というよりも、まとめやすいのでは?
確かに「貴種と転生」はいい論文だけれども、
あれもひとつの論文にすぎない。
やっぱり、誰が論じても欠けてる部分はあると思います。
四方田さんの論文の大半は中上健次が存命中に書かれたものだから、
それも大きく影響してると思います。
中上も批評家に読み解かれてしまうのを警戒して
ものを書き、ものを言っていたと思われる部分がある。
ジュネがサルトルの批評によって書けなくなった
という歴史があるので、四方田さんも論文中にあるように
作家に対しての決定的な言葉を慎んでいる。
加えて、批評とは「決定」ではない。
299吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 00:48
高沢さんの評伝はどうですか?
300我輩は名無しである:2001/08/01(水) 22:41
300!
301吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 00:32
宇多田ヒカルが中上ファンらしい。
302吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 00:44
>>301
似合わねー
303吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 00:46
>>301
びっくりした。尊敬した。
だって、文盲だとおもってたもん。
304吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 00:56
305吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 01:28
■趣味
☆とにかく文学は永遠に私の情熱であるでしょう!!最近日本の文学が恋しくて恋しくてたまらなくなって、日本語の本をとりあつかっている書店にかけこんで一気に15冊くらい買っちゃった・・・最近は家にこもって、飢えた獣のように本にむしゃぶりついているってなところです。

■好きな作家
中上健次『異族』『紀州弁』、芥川龍之介『羅生門』『河童』、川端康成『感情装飾』『雪国』森鴎外『高瀬舟』、夏目漱石『こころ』、宮沢賢治(詩集)、三島由起夫『金閣寺』、司馬遼太郎『関ケ原』
ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』を読んでから『幸福論』、んでフィナーレに『荒野のおおかみ』をたいらげると最高に満腹になる!(高橋健二訳がおすすめ)
(あと英語で書いたもの多数。エラーが出るので省略)・・・・・・

負けた(アッサリ)・・・・・・。
306吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 01:30
>>304
マネージャーかなんかが好きな本と思われ。
だが家庭関係が複雑なヒッキーが中上好きとは、
なんかリアル。
307吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 06:13
>>305

「紀州弁」って何だよー? 失礼しちまうぜ! 
308吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 06:24
>>305
でもコイツ、ちゃんとよめてないと思うよ。
309吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 06:27
ファッションの可能性が多分にある
310吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 06:29
ほんとだ、そんな本、中上書いたか?
誰か教えてくれ。読んでみたいぞ。
311吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 06:32
『紀州 木の国・根の国物語』のことじゃないの?
312&;&;:2001/08/02(木) 11:28
ふつう自分で読んだ小説のタイトルを間違うか?
しかも好きな作家なんだろ。
313吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 11:37
宇多田は別にイイや。

『貴種と転生』あんまり評判良くないのかな?確かに中上理解の
本流(そんなもんあるのか?)から、四方田はいつも外れ続けているけど。
かって、柄谷は『貴種と転生』があるから、今のところ自分が中上について
論をまとめる必要はないとまで言っていたのになー。

インド神話と結びつける読みとか、中上が四方田から学んだことも大いにあると思うぞ。

それと、スレとたいした関係のない話題はsageようや。
夏休みとは言え最低限のマナーは守ってね。
314吾輩は名無しである:2001/08/02(木) 14:23
ウタダさんは中上を読む前にコロンビアにちゃんと行ったほうがいいと思う。
315吾輩は名無しである :2001/08/02(木) 15:20
まあ、あの藤圭子の娘だからね。
血は争えんよ。
316おいの:2001/08/02(木) 16:05
中上健次生誕55周年にあたる今日
こうして語られることを
彼は予想しただろうか?
絶えず現在を生きるのに精一杯だった
と思う。
317fishman:2001/08/06(月) 01:07
>>313さん
昔、国文学で中上ー四方田の対談やってましたね。確か、三島を中心に物語の定型について
語っていました。必ずしも三島との対比が必要なわけではないですが、それによって見えて
くるものも多いかと思います。
318 :2001/08/06(月) 01:28
ぼくは中上よりも春樹のほうが好きだけれど、
『枯木灘』には泣いた。春樹の小説で泣いたことなはい。
319今日:2001/08/06(月) 02:22
三島の「英霊の聲」を読みました。
小泉さんの参拝問題に揺れている現在では
とてもリアリティ-のある作品です。
思わずシャ-マンであるオリュウノオバを
思い出してしまいました。
また、吉本隆明と中上健次の対談をこの前に
読みました。「地の果て、、」を評価しない
吉本さんと「地の果て、、」を擁護する中上さん
というのが、主題になっている対談です。
「千年の愉楽」や「岬」ばかりを評価する吉本さんに
作者が苛立っているのが伺えます。
「地の果て」を書いたから、俺はもう死んでもいいんだ。という発言も
あります。
中上亡きあと、吉本隆明は「枯木灘」以降を結局評価しませんが、
「奇蹟」はどういう捉えかたをしたのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃったら、教えて下さい。
また、中上健次のお孫さんは中上健太君というらしいです。というプチ
情報で、おあとがよろしいようで、、、。
320吾輩は名無しである:2001/08/06(月) 03:23
ってゆうか、ウタダの批判してる人って馬鹿すぎ。
紀州弁って題名のエッセイがちゃんとあるんだよ。
321青い朝顔:2001/08/08(水) 05:02
我々はもう一度、自分自身の「一番はじめの出来事」を認識し
「19歳の地図」を書くべきだと思います。
あらゆるものに×印を付けるべきだ。
それが、唯一真っ当な姿だと思う。
そして、「何者かになろうとしているのだ」と泣くべきだ。

ちなみに9月号の新潮は「小説 中上健次(400枚)」が
掲載されます。著者辻章です。
また8月には恒文社21より中上健次エッセイ選集が
出版されます。

今夏、熊野大学セミナ−参加した人のお話がききたいなぁ-。
早稲田文学にでも掲載されないかなぁ。なんて。

青山真二監督の「路地へ 中上健次の残したフィルム」を
観た人の感想ききたいなぁ。

エリック、エリクソン読んでる人の話がききたいなぁ。なんて。
322吾輩は名無しである:2001/08/08(水) 07:48
>我々はもう一度、自分自身の「一番はじめの出来事」を認識し
>「19歳の地図」を書くべきだと思います。
>あらゆるものに×印を付けるべきだ。
>それが、唯一真っ当な姿だと思う。
>そして、「何者かになろうとしているのだ」と泣くべきだ。

(・∀・)カコイイ!
323吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 18:44
age
324吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 23:40
っていうか、ここのヤツラ、「軽蔑」とか、まるで知らないんだろうな。
325吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 23:44
>>324
とかって?
326吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 19:57
『軽蔑』は上の方でそれなりに語られてます。レス良く読んで。
それとも君の言う『軽蔑』は別の誰かの『軽蔑』か?
327我輩は名無しである:2001/08/14(火) 22:49
>>324
>>325は『軽蔑』しか読んだことない厨房なので
適当にお茶を濁しています。
328吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 22:49
鬱氏逝ってきます
329吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 23:54
>>327
???
330吾輩は名無しである:2001/08/15(水) 00:08
>>329

ここにはクエスチョンマークが書いてあるんですが、
マックだとなんかの記号だったりするんですか?
331吾輩は名無しである:2001/08/15(水) 00:30
わせぶんサイトのすとれっちにちょっとだけ様子が書いているよ
332吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 00:22
>>327
>>324>>325の順番を逆にしてしまった
と思われ
333吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 01:01
332さんへ
「インバイのクサレオマンコ」
324より
334吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 01:03
黄金比の朝。
335吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 01:16
334さん、よくわかりましたね。
きっと、挑発ネタ書かれるかと思ってました。
336吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 04:54
中上健次って社会のゴミだったな。
337吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 12:33
おおまかにスレを読んだけど、
「十九歳の地図」などの昏い青春(死語?)物が良いっていう人・評価/分析する人。
「化粧」などの文学的(自然主義的?)ディシプリンを経ての
「枯木灘」が良いっていう人・評価/分析する人。
「地の果て〜」前後から後の作品が良いっていう人・評価/分析する人。
作品ではなく、作者の流通イメージ/プロフィールに反応する人。
っていう感じかな。

ちなみに私は「奇蹟」が最高傑作だと思ってます。
338吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 15:13
age
339吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 19:54
「紀州」で深沢七郎から手紙が届いてたりしてたよね その親交もちょっと気になる
あの本もいいし「奇蹟」「枯木灘」なんかホンマニええなあ
340fishman:2001/08/17(金) 20:10
深沢ー中上の対談面白いですよ。何に収録されていたかはちょっと失念してしまったけれど、
深沢作品の魅力を、藻の繁茂するような作品世界の広がり方という言葉で表現していて、
それがとても印象的でした。
341吾輩は名無しである:2001/08/18(土) 01:57
ユーロスペースで上映中の「路地へ 中上健次の残したフィルム」
を見てきました。
「これが路地かぁ、ここが新宮かぁ、これが一寸亭かぁ」と思うだけで、
観光協会が撮った宣伝ビデオみたいな印象を受けました。
全体に映像も汚ないし、センスの悪い現代音楽も耳障りでした。
不満は尽きないのですが、白いハイビスカス(だと思う)を
夏芙蓉に見立ててアップで映されたのにはシラけました。
こんなことなら、ただ中上が撮ったフィルムだけを流してくれた
方が良かった、と思います。
342吾輩は名無しである:2001/08/18(土) 02:38
>>341

あそう。行こうと思ってたのに。でも一応見に行く。
343吾輩は名無しである:2001/08/19(日) 17:48
中上健次文学賞はどうなっているのか?
344吾輩は名無しである:2001/08/20(月) 00:07
私も『路地へ』見て来ましたーー

341さんの言う通り、音楽はセンスない(はっきり言うと坂本龍一)と思う。
目玉はなんと言ってもナカガミが残した“路地”のフィルムなんだろうけど、
まあそのものだけでははっきり言って貧弱なので前後に青山がフィルムを付け足して
へんな文芸評論家(ごめん)の素人っぽい作品朗読を映像に被せた、というような代物(?)でした。
冒頭やたら車で移動するシーンを延々と写して“路地”がいかに奥深いところに
あるかを印象付けられ期待を煽られた割りには、終わりが意外にあっけなかったような。
いや、それでも行ったことのない紀州・紀の国の雰囲気が伝わって良かったし、
好奇心が満たされて充分満足しました。
特に新宮の駅のシーンがよかったですね。ああいうとこから作家も都会に向けて旅立って行ったのかと思うと・・・
またセーラー服を着た女学生が立っていたりするのもいいですね

ただ一番印象に残ったのは、ナビゲータの作家さん(井土紀州氏)の歩くガニ股の姿だったというのはなんとも・・・
345吾輩は名無しである:2001/08/21(火) 00:34
なぜ、「岬」(黄金比の朝、家宅、ジョウトクジ?ツアー、岬)、「枯木灘」は本屋に置いていないのだろうか。他の、「重力の都」なんかより、読者はよっぽど読みたいのに。
自分は、神田の古本屋で文春文庫の「岬」の文庫をみつけてから、中上健次を知ってファンになったのに。
346吾輩は名無しである:2001/08/21(火) 00:47
寂しい町だ。
佐藤春夫記念館はあるが中上記念館はない。
佐藤記念館の方に中上に関連する資料もまとめて置いてある。
書き置きノートには「中上記念館作れゴルア」なる言葉が書き込まれている。
347吾輩は名無しである:2001/08/21(火) 13:27
記念館なんて無いほうが良いよ。
佐藤春夫みたいに地元銀行のコピーに使われるような作品ではないし。
ひとつの場所に固定される記念館は、似合わないよ。
348黄昏の国、西洋:2001/08/21(火) 13:49
だいぶ前(中上の存命中)に、新宮市に旅行したら、本屋の屋根に
巨大な看板が・・・

 「中上健次『地の果て 至上の時』新発売!」
349吾輩は名無しである:2001/08/21(火) 14:08
>>348
死後も同様
350吾輩は名無しである:2001/08/21(火) 21:47
「新潮社 書き下ろし作品
  
   地の果て 至上のとき
 
           中上健次」
という看板はもう撤去されています。
ちなみに、市立図書館の3階に中上健次資料収集室があり、
いろいろな資料(書簡、書籍、写真)などが、閲覧できます。
司書に方の話によると、有吉佐和子記念館を作るのに
5000万程かかったそうです。
351吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 17:14
今年の熊野大学の夏セミナーに行った人、いる?
最近はどんなことやってるの?
352吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 22:10
この2、3日台風で随分と新宮がテレヴィにでていました。
353吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 22:39
351さん、
今年のセミナ-の模様は10月号の早稲田文学に
掲載されるそうです。
また、去年のセミナ-の模様は熊野大学の
ホ-ムペ-ジでみられますよ。

早稲田文学  http://www.bungaku.net/wasebun/wasebun.html

熊野大学  http://wakayama.cool.ne.jp/kumanodaigaku/
354吾輩は名無しである:2001/08/22(水) 22:44
鎌田哲哉が言ってたけど、セミナ-の空気は「既に終わったもの」の
雰囲気らしいよ。今年はどうか分からないけど。
355名無しさん:2001/08/24(金) 23:19
中上好きの男性って、どんなタイプの女性が好きですか?
お嬢さん育ちの素直で明るい女性だとだめでしょうか。
356吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 00:07
>>355
私はロリコンというか、女子中学生が大好きなんですが、
お嬢さん育ちの素直で明るい女性は良いと思います。
357吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 01:02
っていうか、なんでここは
こんななぁなぁの空気なの?
358吾輩は名無しである:01/08/29 03:13 ID:iqtO4mmA
>>344
朗読は井土紀州じゃないの?

どうでもいいけど今日ユーロスペースに
観に行ったら男女比が6:1くらいだった

男くさ!!
359吾輩は名無しである:01/09/06 01:13 ID:Bnq1tQMQ
中上健次の最高傑作は『奇蹟』ではなく、『日輪の翼』だと思う。
360吾輩は名無しである:01/09/06 01:48 ID:6kuV.hhc
「路地へ」けっこうおもしろかった。
井土氏の車に便乗して、新宮へドライブする感じ。
ぼーっと景色をながめながら小説のことを考えていると、いい頃合いに朗読が入る。
前半のダラダラした感じがあるから、
中上が撮った(つか、撮らせた?)映像がよけいきらめいていたのでは。
環境ビデオみたいに感じる人がいても無理はないと思うけど、
波長が合えば、ちょっとしたトリップを楽しめると思うよ。
361吾輩は名無しである:01/09/10 11:25
中上健次の作品ってさぁ、結局おもしろいの?
面白いなら読んでみるけど。
スレをざっと見た感じだと枯木灘? が最高傑作? なの?

ちなみに私が好きな文学作品は『ノルウェイの森』
あれは名作だと思ったよ〜。うんうん。

ところで枯木灘にはどんな女の子がでてくるのかな?
362吾輩は名無しである:01/09/10 19:34
中上健次と村上春樹の両方を好きっていう読者、どれくらいいるんだろ。
全共闘世代で、そういう人と話したことがあるけど、
あの人は、渡部直己がいうところの
「元全共闘で、スナックのマスターやってそうで、最近はエコロジー運動にはまってる」
という、いかにもな人だったな。

全共闘なんか知らないよって若い人で、両方が好きっていう人もいるだろうけど、
私は、村上春樹が読めない。『ノルウェイの森』は数ページで投げた。
センチメンタルな対象になるような女の子は出てこないよ。
蓮っ葉だったり、いわゆる「淫乱」だったり、
噂話にはまる「おばば」だったりするような女ばっかりだよ。
綺麗は汚い、汚いは綺麗、というような論理についてゆけないようなら、
ダメかもしんないけど。
とりあえず『枯木灘』を読んでみたら?
ぜんぜんダメだったら、残念ながら合わないと思うよ。
363吾輩は名無しである:01/09/11 05:41
>>362
そうそう。でもそのどろっとしたところが良いわけで。
中上作品の中にはトップレスダンサーの姉ちゃんも出てくるし。
彼女達の心の中。当然、綺麗なものも汚いものもある。
私は中上作品の女性心理の描き方が好きですがね。
春樹には書けないでしょう。
ちなみに私は全共闘世代ではないのですけど。(笑
364363:01/09/11 05:57
『鳳仙花』好きですが。
そういえば、このスレで語られていませんね。
365吾輩は名無しである:01/09/12 19:24
『鳳仙花』については、
津島祐子と蓮實重彦の文章くらいしか読んだことないな。
あなたの『鳳仙花』論をどうぞ >>364
366吾輩は名無しである:01/09/15 03:36
agetoku
367364:01/09/16 11:00
>>365
くーっ。
再読しまーす。しばしお待ちください。
368吾輩は名無しである:01/09/16 15:10
.
369吾輩は名無しである:01/09/16 15:13
俺はオバフェチ
370吾輩は名無しである:01/09/16 17:35
酒を飲んでは、人を殴る作家。自分の生い立ちを逆手にとって、
のし上がった作家。死後もマルクス系の批評家に助けて貰ってる
作家。
371吾輩は名無しである:01/09/16 23:39
372吾輩は名無しである:01/09/16 23:47
>>370
笑った。
373吾輩は名無しである:01/09/17 00:07
>370
ひょっとして、殴られたヒトリかいな?
374吾輩は名無しである:01/09/17 00:16
俺は殴られてないけど、酔った彼に酷いことをされたという人と
会ったことがある。衆知の事実だね。
375吾輩は名無しである:01/09/17 01:24
お馬鹿な質問。

  オリエントの康は、やすとコウ どっちに読むんですか?
  夏羽は何と読むんですか?
376吾輩は名無しである:01/09/17 13:03
殴るどころか、編集者に冷蔵庫を投げつけた、という逸話もあるね。
反面、岩橋邦枝あたりは繊細だったと書いている。
学生の青臭い文学論に、拍手してやったり。
ともあれ、愛憎の振幅が激しかったのは、周知の事実でしょう。
熊野大学の関係者も、といっても全員そうじゃないけど、酒癖が悪かった中上を、
なんだか嬉しそうな顔をして愚痴ったりしているし。
なにぶん羽田あたり肉体労働で、周囲から文盲扱いされた作家だから。
ぼくは中上に殴られたことも会ったこともないけど、
肉体労働者系の人は、よく殴る(本人は「撫でる」と表現する)よね。
377吾輩は名無しである:01/09/17 13:26
>>376
笑った。
本当ですか?
378吾輩は名無しである:01/09/17 14:05
どれが?
冷蔵庫の話は、たしか福田和也が「作家の値打ち」に書いてた気がする。
コラムかどっかに書いてたんじゃなかったかな。
文盲扱いされたことは、本人がよくしゃべってる。
379御用牙:01/09/18 19:03
今月の噂の真相(中村うさぎに関する記事)に、幻冬社の見城の過去のトラブルに
関する記述があったのですが、その中に「角川時代に中上健次とともに殴りこみ」
というものがありました。どなたか詳細を知ってる方がいたら教えていただけませ
んか?
380吾輩は名無しである:01/09/21 06:09
みんな、知らないみたいね。
381吾輩は名無しである:01/09/21 06:23
ビール瓶で編集者の頭を殴ったり、
新宿の文壇バーで噛み付き合いの大乱闘を展開したという逸話が残っている。
ただ、佐藤洋二郎には手が出せなかったそうだ。
やはり本物の土方の方が強いという事か。
382吾輩は名無しである:01/09/21 06:27
佐藤洋二郎って三流作家じゃない。
383吾輩は名無しである:01/09/21 06:33
>382
小説家としては中上の方が本物だけど
土方としては佐藤の方が本物ってこと。
384吾輩は名無しである:01/09/21 06:44
>>383
なるほどね。
385吾輩は名無しである:01/09/21 10:19
笑えました。
386吾輩は名無しである:01/09/21 16:50
>>383
>土方としては佐藤の方が本物

かっこいいっす!
387吾輩は名無しである:01/09/21 20:01
佐藤ってスガ秀美を病院送りにした人?
388吾輩は名無しである:01/09/22 14:20
「修羅の刻」に浜村孫一が出てきているね
389吾輩は名無しである:01/09/22 15:16
>>修羅の刻
なにそれ?
390吾輩は名無しである:01/09/23 20:20
漫画だよね
391吾輩は名無しである:01/09/24 14:04
>>388
「雑賀孫一」じゃなくって「浜村孫一」なの?
そのマンガ家、おれは中上も読んでるってアピールしたいのかな。
392吾輩は名無しである:01/09/28 15:04
第3期批評空間第1巻によると、中上健次文学賞は、遺族の了承は得たものの、
まだ柄谷氏の構想段階であると思われる。株式会社批評空間が主宰するであろう。
選考委員も未定であろうけれど、選考過程を公開することで、
選考委員の眼識も公にしたいとのこと。
詳細および最新情報については、こうして粉を振っとけば、
NAMの会員が書き込んでくれるんじゃないかな。
(私はNAMの会員ではない、念のため)
393吾輩は名無しである:01/09/29 16:58
>>392
賞金はNAMの地域貨幣「Q」であるとのこと。
394匿名キボンヌ:01/10/02 00:39
『地の果て 至上の時』→『枯木灘』→『岬』と、
逆に読んでみよう。おもろいで。
395吾輩は名無しである:01/10/02 01:10
『十九歳の地図』の中の最初の短編を読んで以来、こいつは駄目だと思った。
396吾輩は名無しである:01/10/02 01:27
>>395
おっ めずらしく中上を否定する人、発見。
ぜひ語ってほしひ
397吾輩は名無しである:01/10/02 03:20
>>395
『一番はじめの出来事』
398吾輩は名無しである:01/10/02 03:51
>>395
なんで、なんで?
399fisman:01/10/02 20:05
>>395さん
大江健三郎のエピゴーネンだから…とか?
400吾輩は名無しである:01/10/03 01:55
おーい答えてくれー
401吾輩は名無しである:01/10/03 03:40
中上作品は、一度も読破した事がないのですが(重厚すぎて)
読んだ方がいいんでしょうか?
402吾輩は名無しである:01/10/03 05:55
好き嫌いは人によるとおもわれますが
とりあえず、上で語られているように『岬』『枯木灘』を!
403吾輩は名無しである:01/10/05 08:36
『軽蔑』からなんてのもありかもね。
『奇蹟』をそれこそ奇跡的な例外として後期の中上はどんどん薄っぺらい文体を、
おそらく意識的に使い始めたよね。で、初めて読む人にはそっち側から
逆に進んでみて欲しい気もするのね。自分とは正反対に。
どんな風に読めるのかな。
404私小説:01/10/05 10:29
中上健次。この人はいかにも小説家って、人生をおくった人だけどどこまで本当
なんだろう。高沢秀次「評伝 中上健次」を読んだけど嘘くさい。(この手の本
が全部事実とは限らない)
405吾輩は名無しである:01/10/05 12:01
>>404
あ、それはおれも感じたね。
三島もそうだけど、これから伝記がどんどん出てくるんだろうな。
研究者は頑張ってね。
406吾輩は名無しである:01/10/05 15:47
いまどき伝記に真実をもとめる読者はいないと思うが。
たとえば夏目漱石について、江藤淳にしても柄谷行人にしても、
それが真実であるかどうかは別にどうでもよく、
素材をつうじて何が語られているかが重要だし面白みだと思う。
些細な歴史的事実とやらにこだわる文学者は、
えてして独善的で、かつ非建設的だ。
407吾輩は名無しである:01/10/05 22:09
『十九歳の地図』が図書館になかったので
かわりに『十九歳のジェイコブ』というのを読みました。
このスレでは一度も語られていませんが駄作なんですか?
408吾輩は名無しである:01/10/05 22:43
>>407
駄作かどうかは、あなたが感じることです
409吾輩は名無しである:01/10/06 00:17
なよなよした私小説は大嫌いだが
中上健次のは私小説を凌駕している
410考える名無しさん:01/10/06 00:32
中上紀さんはどう?
411吾輩は名無しである:01/10/06 01:46
先月新宮に行って来たが、中上健次の生家あたりは随分開発されてた。
「路地」はもう作品の中だけだと思うと寂しい気がする。

関係ないが、今やってるNHKのテレビ小説「ほんまもん」は、
本宮、新宮が舞台。(後から大阪に移るらしいけど)
新宮高校や神倉神社がロケで使われてました。
412ジンタ:01/10/07 01:34
黄金比の朝。
読んだ当時の自分にリンクすることが多かったです。
ちなみにこのタイトルは何と読むんだろうか。
413吾輩は名無しである:01/10/07 01:36
オウゴンヒノアサ
そのまま読めばいいよ。
414ジンタ:01/10/07 01:39
さんくす。
415吾輩は名無しである:01/10/13 02:46
批評空間の中森明夫のコメントってどう思います。
阿部和重はそのパロディーにすらならないとしても、
『有名人』なんて本もある彼の「振幅の幅」が、
今はむしろ、懐かしくもある。
もちろん中森の文章そのものはつまらないが、
「2ちゃんねる」的なるものに最も欠けているのは、
ことによると矛盾を内包する肉体とでもいったなにかなのではないかとも思う。
416吾輩は名無しである:01/10/19 00:40
>383
遅レスご免。中上は土方経験なし。成り金のボンボン(中上/なかうえ家に
入ってから)。本ばかり読んでいて、暴力なんて、考えられないような大人
しい子どもだったらしい。のちに暴力的になったのは、1 たがが外れた(
で、ぼくら小説をいまでも読める 2 意図的にそう振る舞った。どうだろ?
417吾輩は名無しである:01/10/19 07:36
3 酒乱だった、だな。
418吾輩は名無しである:01/10/19 07:39
4.学生運動で喧嘩を覚えた。
419吾輩は名無しである:01/10/19 08:36
あはは。417に賛成。
420吾輩は名無しである:01/10/19 21:39
>415
そんなコメントありました?
421吾輩は名無しである:01/10/20 13:42
>>416 (>>383 にからめて)
でも、本物の土方じゃなかったから、どうだっていうんだろ。
「中上は本物の作家、永山則夫は本物の殺人者」っていう理屈と同じで、
だから何だよって気がするんだけどね。

>>420
批評空間のウェブページに載ってるよ。
422吾輩は名無しである:01/10/21 07:38
423383:01/10/21 09:39
>421
執筆者の人となり(土方、殺人者)と作品は全く別個のものだという事。
「土方作家」「生身の庶民の生き様を描いた」(AERAの追悼文)
といったレッテルは無意味でしょう。

ただ、生前事ある毎に「土方」を僭称していた経緯から、
本物の「土方」である佐藤に対しては、お得意のお説教が通用しなかった。
この事実も指摘しておいた。

土方云々というレッテルは自分で蒔いた種だから、
その事に対して死後、色々と言われるのは仕方ない。
ただ、くどいようだが、その事と作品の評価は別。
424知人:01/10/24 20:40
>>26
あなた「みつい台」でしょう?
>>274
これも同じ人なんじゃない?
425吾輩は名無しである:01/10/24 23:24
久し振りにあがってると思ったらこれか。
そんなんでいちいちあげんでいいわ。>424
426吾輩は名無しである:01/10/29 10:26
ところで娘はどこへ行った?
早速ダメになった?
427吾輩は名無しである:01/10/29 19:58
もともとダメだけどね。
428吾輩は名無しである:01/10/29 23:24
>>415
超遅レスだが、中森明夫が中森明夫らしく、どうでも良い軽口を
叩いているとしか読めない気もするけど、たとえば

>「2ちゃんねる」的なるものに最も欠けているのは、ことによると
矛盾を内包する肉体とでもいったなにかなのではないかとも思う。

というのはそのまま『異族』をはじめとする後期中上作品について
の指摘にもなると思え、ここで語られている肉体が肉体そのもので
はなく何かのメタファーであるとするなら、むしろその何かを具体化
していく姿勢こそが「2ちゃんねる」的なものにもっとも欠けている
ものではないだろうか?
429私は名無しです:01/10/29 23:30
>>428
ネット上で声がやり取りされていると言う錯覚があり、
乱暴に言えば徹頭徹尾、文字の唯物性を自覚しろってことかな。
430吾輩は名無しである:01/10/30 01:01
いや、土方は実家のバイトでやったらしいぞ。
431吾輩は名無しである:01/10/30 04:52
mm
432吾輩は名無しである:01/10/31 23:15
>429
ネット上で声のやりとりなぁ。結構微妙なとこだね。
レスポンスの早さを考えると、「声」と錯覚することが
全く間違いだとは言いにくくない?どう言えばいいのかなー、
手紙と電話の中間、それはまぁ書き言葉と話し言葉の中間みたいな所で
ネット上のやりとりが成立してるのかなぁなんて思うんだよね。

話はずれるけど、作家論とテクスト論を厳密に切り離すこともまた
難しいよね。ここで中上の土方経験が云々されているけど、「そんなん
どうでもええわ。」と思う反面、例えば枯木灘の「日の光」が土方と全く
切れた地点で成立しているっていうのも、それはそれで乱暴な気がするのよ。

まぁ、そんなことはどうでもいいか。
433吾輩は名無しである:01/10/31 23:40
フォークナーと中上という散々言い古された事を
思い浮かべたりした>日の光
スイカズラage
434吾輩は名無しである:01/10/31 23:51
ここに弁証法的理性批判放棄さん、いますか?
435吾輩は名無しである:01/10/31 23:54
>434
432は取りあえず違う
436吾輩は名無しである:01/10/31 23:56
>434
そして433も違う
437吾輩は名無しである:01/11/01 13:04
434,435,436も実は違う
438吾輩は名無しである:01/11/02 00:02
中止健次!
439吾輩は名無しである:01/11/02 01:26
>428
「肉体」といわれるものも、言葉を介して掴みとられる以上、「そのもの」な
どではありえないとすれば、『異族』などの後期作品における肉体的イメージ
に即した安易な人格化は、やはりそれ以前の中上作品が孕むイメージ批判の強度から、単純に衰退してしまっていると考えてはいけないのだろうか。
そしてまたその衰退こそが、>432のように「厳密に切り離すこと」など出
来ようはずもない「作家論」と「テクスト論」との平易な構図が崩れるべくし
て崩れた隙間から、更に安易な「日の光」となって立ち昇り、あまねく世界を
照ら しはじめたかのように、またぞろ不毛な「文学の危機」がつぶやかれてい
ると考えられはしまいか。中森の文章「そのもの」は「どうでもいい」。
ただ、中森をしてそうした言辞に駆らせた衝動のどこかに、かつて中上健次が
振りまいた、言葉を介してしか触れえない現実そのものの持つ複雑さを内包す
る困難さと、それゆえに愛嬌にあふれた「人となり」の及ぼす影響の残滓が微
かながら感じられ、ふと懐かしさにつぶやきが洩れてしまったのかもしれな
い。いずれにせよ、そうした与太への応答に、感謝します。
>434の意味がもいまひとつ解りません。
土方話し、ならびに、こちらの拙い物言いを深めて頂くためにも、是非もう少
し易しく御批判ください。
土方だって、「肉体そのもの」ならざる複雑な言葉になぶられつつ、在るしか
ないのだから。
440吾輩は名無しである:01/11/02 01:34
>428
「肉体」といわれるものも、言葉を介して掴みとられる以上「そのもの」など
ではありえないとすれば、『異族』などの後期作品における肉体的イメージに
即した安易な人格化は、やはりそれ以前の中上作品が孕むイメージ批判の強度
から、単純に衰退してしまっていると考えてはいけないのだろうか。そしてま
たその衰退こそが、>432のように「厳密に切り離すこと」など出来ようはずもない「作家論」と「テクスト論」との平易な構図が崩れるべくして崩れた
隙間から、更に安易な「日の光」となって立ち昇り、あまねく世界を照らしは
じめたかのように、またぞろ不毛な「文学の危機」がつぶやかれていると考え
られはしまいか。中森の文章「そのもの」は「どうでもいい」。ただ、中森を
してそうした言辞に駆らせた衝動のどこかに、かつて中上健次が振りまいた、
言葉を介してしか触れえない現実そのものの持つ複雑さを内包する困難さと、
それゆえに愛嬌にあふれた「人となり」の及ぼす影響の残滓が微かながら感じ
られ、ふと懐かしさにつぶやきが洩れてしまったのかもしれない。いずれにせ
よ、そうした与太への応答に、感謝します。
>434の意味がもいまひとつ解りません。土方話し、ならびに、こちらの拙
い物言いを深めて頂くためにも、是非もう少し易しく御批判ください。土方
だって、「肉体そのもの」ならざる複雑な言葉になぶられつつ、在るしかない
のだから。
441吾輩は名無しである:01/11/02 07:12
↑読みづらいよー。改行なんとかしてー。
442吾輩は名無しである:01/11/03 00:30
病気なのでしょう。
443吾輩は名無しである:01/11/04 02:15
哲学版に逝ってよし
444吾輩は名無しである:01/11/04 09:04
>>428>>440
期待してますよ、正直。
445>440:01/11/04 09:46
与太どころか興味深く読んだよ。何つーか、中森という固有名詞が
これまでの俺の目を曇らせていたようで、ウンウン肯きながら440の
レスを読んだよ。これ読んで哲学板どうのというやつはそれこそどこかに
行ってくれって感じだ。
446吾輩は名無しである:01/11/04 14:51
444 445に同意。
447吾輩は名無しである:01/11/05 00:03
でも、この改行コピペくさいんですが。
448吾輩は名無しである:01/11/05 00:11
>447
あはは。同意、同意!
449吾輩は名無しである:01/11/05 02:12
447 448はかなりのアホ!
450吾輩は名無しである:01/11/06 17:33
コピペって何ですか?
451吾輩は名無しである:01/11/06 18:46
コピーペースト
452吾輩は名無しである:01/11/14 00:59
遊びをせんとや、生まれけん。
453吾輩は名無しである:01/11/14 02:07
中上は終わった。もうageるな!!!!!
454吾輩は名無しである:01/11/14 02:35
sageかたおせーて。
455吾輩は名無しである:01/11/14 02:36
切って血の出る物語。
気張って身が出る物語。 
456吾輩は名無しである:01/11/14 02:41
出た身が文学。
便秘が2ちゃん。
457吾輩は名無しである:01/11/14 02:47
オナラが1ちゃん、かな。
458吾輩は名無しである:01/11/14 02:49
1ちゃんってNHK?
459吾輩は名無しである:01/11/14 03:13
西さんの1ちゃん。
460吾輩は名無しである:01/11/18 01:12
『化粧』って文庫で出てますか
誰か教えて
461吾輩は名無しである:01/11/18 01:15
>>460
講談社文芸文庫
462吾輩は名無しである:01/11/18 01:28
はやい!ありがと
463462:01/11/18 01:29
面白いっすか?
464吾輩は名無しである:01/11/18 02:23
おもしろいから買って読め。
465天皇:01/11/20 00:23
蘇生復活のため熊野にいってきました。
466吾輩は名無しである:01/11/20 00:42
でも、なんだか
中上も遠くになりにけり、だな。
467吾輩は名無しである:01/11/20 00:46
なんでですの?
468吾輩は名無しである:01/11/20 00:51

讃歌は乱交シーンが気持ち悪くてなかなか読めないんですが
無理しても読むだけの価値がありますかね?
469吾輩は名無しである:01/11/20 00:53
異族は少し構成が間延びしたかなって感じでなかなか読めないんですが
無理しても読むだけの価値がありますかね?
470吾輩は名無しである:01/11/20 00:54
価値はあるけど実験的に『トパーズ』読んでみれば?
そこで気持ち悪かったら同じことかもね。
471吾輩は名無しである:01/11/20 00:58
ないね。ない。
472吾輩は名無しである:01/11/20 01:40
トパーズ読んでるけど、なにか
473吾輩は名無しである:01/11/20 04:48
>468
『日輪の翼』は読んだの?
でなきゃ解らないのでは?
まず、『日輪の翼』を読もう!
474468:01/11/21 00:32
日輪の翼は何とか読みました。全体的に漂うユーモアに助けられて。
でも讃歌は救いがないという感じが。
475吾輩は名無しである:01/11/21 04:09
じゃあ合わないんじゃないの?中上好きなの?
無理して読むことないんじゃない?
476吾輩は名無しである:01/11/21 04:56
>>475
身も蓋もない事をさらりとおっしゃいますね。
477吾輩は名無しである:01/11/23 04:09
>>475
信者の方ですか?
478吾輩は名無しである:01/11/23 10:42
『日輪の翼』を読んだのなら『賛歌』の後半に泣くはず。
違いますか?
479吾輩は名無しである:01/11/23 13:02
いやまぁ、読みは人それぞれだから、いいんだけど…。
讃歌ってそういう感情的な部分から悲しいほど隔たった地点に
成立していると思う。

作中頻出する「性のサイボーグ」という物言いから明らかなように、
こんな状況に、こんな人格を放り込んでシミュレートしてみましたって
感じじゃないですか?
480吾輩は名無しである:01/11/23 14:22
「賛歌」は何の官能性もない「性のサイボーグ」であったり
メタファーなんかも極力抑えて
そういうの無しでどれだけ小説書けるか、てことでしょう
もはや「路地」という隠喩もないし、て感じで
481吾輩は名無しである:01/11/23 15:22
>『日輪の翼』を読んだのなら『賛歌』の後半に泣くはず。

ハリポタ信者のおばさん連のせりふと置き換え可能。
何か押しつけがましいっていうか、生理的嫌悪感を催すな。
482吾輩は名無しである:01/11/24 04:04
中上以上の小説家はいない。 
483吾輩は名無しである:01/11/24 04:39
そんなことはない。
484吾輩は名無しである:01/11/28 00:53
どのくらい読まれているんでしょうか?
485吾輩は名無しである:01/11/28 01:25
漱石と中上ではどっちがすごいの?
486吾輩は名無しである:01/11/28 01:28
漱石に一票!
487吾輩は名無しである:01/11/28 02:50
中上と古井では?
488吾輩は名無しである:01/11/28 02:53
>>487
それはでも今まで散々論じられてるし
中上も古井を意識しまくってたけど
中上が漱石についてなんか言ったこと無いと思うので
やはり

漱石と中上ではどっちがすごいの?
489吾輩は名無しである:01/11/28 03:00
時代が違うんぢゃない。
490吾輩は名無しである:01/11/28 03:40
中上には笑いが欠如してるからなあ。
491吾輩は名無しである:01/11/28 03:44
君にもね。
492440=宵の明星:01/11/28 04:31
きいたふうな感想や比較に意味はない。
あらためて中上健次の最高傑作を、あえて問う。
俺は『地の果て至上の時』だと思う。
『奇蹟』は例外。崩壊した例外。
ひと頃浅田彰が擁護した後期作品は、やはり駄目だと思う。
後期作品にだけいれこんでいる人っているの?
493吾輩は名無しである:01/11/28 04:55
でもやっぱり「地の果て」は「岬」と「枯木灘」が無しにはちょっとあれだし・・・・
そんなこと言や中上の作品全部そうだけど
と言うわけで独立した一つの作品としては「奇跡」

漱石の方が凄いと思うけど。駄作少ないし
その時代の批評も小説もほとんど独りだけでやってるし
494吾輩は名無しである:01/11/28 07:45
>>493
もとい「奇蹟」
495吾輩は名無しである:01/11/28 08:16
雅子様御出産間近、待ち遠しいらしいのですが
特に今の若者が全く何でそんな気持ちになるか解らないのですが
ワイドショー?でも皆見てないでしょ?
天皇皇后両陛下三重県で県民皆で日の丸フリフリ
和歌山まで来ないでしょうね。別に良いけど
中上カムバック!
スガでさえ具体的な事言う時なんかぎこちないもんなあ・・・
美智子皇后は天皇家を脱構築したらしいけど
中上カムバック!
496:01/11/29 12:34
中止健次!
497吾輩は名無しである:01/11/29 23:52
今更ですが、(前期の)中上は私小説作家なのでしょうか?
498吾輩は名無しである:01/11/30 00:02
誰に聞いてるの?
あなたが私小説だと思うものが私小説なのです。
499吾輩は名無しである:01/11/30 00:03
>>495 みんなで殺しに行こうぜ!!
500吾輩は名無しである:01/11/30 00:56
>>499
誰を?
501吾輩は名無しである:01/11/30 01:32
龍、俺はお前を見てるよ
NAM?だめだ、うつほが無い・・・・・・
龍、それじゃあ・・・・・・ぷー!!!
502きぼんぬ:01/11/30 11:48
中上健次の、あのリフレインの多い文体は、明らかに長編(というか
長くなる文章)を意識した仕掛けであり、読み手は流れに沿って進んでいくことでこのリフレインに絡みとられていく。
彼のテクストが、ある種の音楽的な組み立てられ方をしていると思える、最大の根拠である(どっかの文献から引用)。

もし生きてたらNUMには突っ込みまくってたかも。
(だってあの運動、柄谷氏は後から入ってきたんでしょ?)
503吾輩は名無しである:01/12/01 12:03
>>502
>もし生きてたらNUMには突っ込みまくってたかも。
>(だってあの運動、柄谷氏は後から入ってきたんでしょ?)

NAMですね?
NAMに中上は関与していませんよ。NAMはあくまで柄谷のアイデア。
そりゃ中上が生きていたら大々的にコミットしていただろうけどね。
504吾輩は名無しである:01/12/01 23:36
うちの父ちゃんは、中上健次と同じ高校だったらしい。
そんで、うちの姉ちゃんは、大学で柄谷が担任だったらしい。
だからどうした? どうもしない。
505吾輩は名無しである:01/12/02 00:22
熊野大学参加費高いねん!
506吾輩は名無しである:01/12/02 03:09
路地ってなんですか?
507吾輩は名無しである:01/12/02 03:16
わかっているくせにきくな。
それはいやしいこういだ。
青山の『路地へ』同様。
508やれやれ:01/12/02 03:23
正直なところ、それは何とも呼びようのない代物なのだ.
正確に言えば道ですらない.
道というのは入口と出口があって、そこを辿っていけば
然るべき場所に行きつける通路のことだ.
しかし、路地には入口も出口もなく、両端は行き止まりになっている.
それは袋小路でさえない.
少なくとも袋小路には入口というものがあるからだ.
近所の人々はその小経をただ便宜的に路地と呼んでいるだけの話なのだ.
509吾輩は名無しである:01/12/02 03:25
やれやれはやれやれ
510吾輩は名無しである:01/12/02 04:29
路地と被差別部落は違うと聞いたんですけど真相は?
511吾輩は名無しである:01/12/03 06:02
あたりまえのことをきくな。
じぶんでかんがえろ。
512吾輩は名無しである:01/12/03 08:39
「部落」と表現すると政治的な根拠づけをされてしまう。
だから、あえて「路地」とした。
ただ、日本各地に散在する周縁地域の別称に留まる訳ではない。
それはツリー状の権力構造に組み込まれた地域共同体(農村)に対峙する
リゾーム状の空間で、世界各地につながるものである。

というのが中上の定義。
だから、インド、アメリカ、チリのスラムも
中上的には「路地」になるらしい。
513吾輩は名無しである:01/12/03 12:02
わかりやすい。ありがと。
514吾輩は名無しである:01/12/03 12:48
>>509 「やれやれ」はただの春樹オタだから許してやって・・・
515 :01/12/06 10:30
娘さんはどうなんだろう。
516吾輩は名無しである:01/12/08 01:23
「地の果て・・・」って読むのにどれくらいかかりましたか?
私は一月ほど。
517吾輩は名無しである:01/12/08 19:57
>>516
俺もそんくらいかかった。

英語版の「岬」の表紙に
The CAPE AND OHTER STORIES THE JAPANESE GHETTO
って書いてあって、GHETTO の意味を調べたら「ユダヤ人居住区」とか出てた。
思わず納得。
518吾輩は名無しである:01/12/09 14:07
>>517
翻訳家が「ゲットー」と訳することに迷ったという意味のコメントが、
数年前の文学誌に載っていた。
概念はわかりやすい反面、意味が限定されてしまうのではないか、と。
519吾輩は名無しである:01/12/09 16:46
昔バイト先に、ちょい宗教じみたおばさんがいてよ〜、何かっちゅうと「平和、平和、幸せ」とか云ってんの。
そいつ、えれえトロくさくって、てめえのせいで仕事滞ってるのもお構いなしに、鳩胸張って
ぬけぬけと、おめでてぇ事ぬかしてっから、俺ぁ、いつも胸くそ悪くってよ。
鳩ってよ〜、自転車なんかぎりぎりまで近づいてきても、ぜんぜん気がつかないで
知らん顔してクルックーかなんか鳴いてんじゃんよ?
こっちばっかヒヤヒヤして、てめえはのんきに平和の象徴ってか?
あれ見る度に、ばばあを思い出してよ、鳩胸だけにイメージそっくりでよ。
おぅおぅ、何が云いてぇのかって?
昨日、「鳩どもの家」読み終わって、すっきりしたぜって事が云いたかったんだよ。
じゃっ、あばよ!鳩やろうども。
520吾輩は名無しである:01/12/10 06:28
>>518
へぇ〜知らなかった。確かに、路地っていう言葉の微妙なニュアンスは無くなっちゃうね。

本人に英語で書いて欲しかったなあ。そしたら絶対に世界中で読まれたのに。残念だ。
521吾輩は名無しである:01/12/11 15:42
世界中で読まれていますよ。
522吾輩は名無しである:01/12/11 20:18
ゲットーってのはアメリカでいうスラムのことだよ
ユダヤ人より黒人だよね
ヒップホップの歌詞じゃ頻繁に出てくる言葉 スラムよりもうちょっと荒れてる
ニュアンスあるかな
523吾輩は名無しである:01/12/12 19:47
スラムか。路地もある意味スラムだしな。
524吾輩は名無しである:01/12/13 06:31
このスレいいなあ
525吾輩は名無しである:01/12/13 23:20
誰か真正面から中上批判してる奴っているの?
福田は「物凄く可能性があった人なのに結局差別と貧困の側から語ってしまって
散文に近付かなかった」って言ってたけどそれも留保付きって感じだし
526吾輩は名無しである:01/12/13 23:25
ま、中上誉めてれば恥はかかん、てのはあるみたいだな。もう死んだしな、
本人。
527吾輩は名無しである:01/12/13 23:27
>>519 のレスが一番好きだな。オレ的には。
528吾輩は名無しである:01/12/13 23:28
村上オタとはまた別のブッキーさがあるんだよな。中上オタは。裏表、みたいな
感じだな。でも二人の対談は面白かったな。もっとからんでほしかったような
気もするな。
529吾輩は名無しである:01/12/13 23:33
中上オタの沖縄旅行率って高そうだよな・・・
530吾輩は名無しである:01/12/13 23:34
そういやハルキのほうの村上とも対談あるな。極く少ないが。
531528:01/12/13 23:41
>>530
そう、わしの言った「村上」は春樹のほうよ。「国文学」での対談ね。
他にもあるのか?

リュと比べるのはいくらなんでも酷すぎるだろうな、中上に。
そこまで悪口言うつもりはないな。リュオタには悪いけどな。

でもまあ、ここ十年はよくもわるくもW村上と中上の三人が引っ張ってきた
って感じだろうな。中上死んだし、龍は終わってる、あとは春樹に
がんばってほしいな。
532吾輩は名無しである:01/12/14 00:18
>>531
そうか? 春樹は「ノルウェイ」で終わってるだろ。
というか、「ノルウェイ」で書きたいことが出尽くしてるだろ。
話題のノモンハン描写も、いまいちだったし。
533吾輩は名無しである:01/12/14 07:17
春樹なんて終わってるどころか始まってもいねえって。問題外。
534吾輩は名無しである:01/12/14 15:32
言えてる。
535sage:01/12/14 18:55
533に俺も一票。
536吾輩は名無しである:01/12/14 20:02
このスレを見て「枯木灘」を読んでみたけど、率直に言って
ヘタクソな文章だなあと思ったよ。悪い翻訳文を読んでるようだ
三島の後で読んでみると、まるで中学生の妄想文やな
こんな作家を神格化しなければならない君たちの精神構造
を考えると同情を禁じえないよ。他にマシな奴いないからな
537吾輩は名無しである:01/12/14 20:23
今、「枯木灘[抄]」ての読んでる。この[抄]が付くのは何なの?
何か別バージョンなの?
登場人物の繋がりが複雑で頭の中ごちゃごちゃ。
おばさんの弟の里子だの、異父兄弟だの、連れ子だの妾の子だのもうぐちゃぐちゃ。
538吾輩は名無しである:01/12/14 21:04
けっきょく、中上は自殺みたいなもんだろ? 書けなくなって。
つまりは逃げだしたわけね。ここに集まっている連中もそういう
負け犬好きのやつらよ。中上さまあ、ってぺろぺろぺろ、てなもんだ。
539吾輩は名無しである:01/12/14 21:07
その散り際が・・・とか言ってるんだよ。頭も内臓もぐずぐずだった
だけだよ。最後の文士つうか、「文士」みたいな不気味なものが
なくなってすっきりしなんじゃない? 
540吾輩は名無しである:01/12/14 22:06
>>536〜539
煽り方が下手ですよ
中上好きなのが出てますよ
三島と比べて「悪文」と言ってみたりとか
541吾輩は名無しである:01/12/14 22:53
煽りは愛が基本だよ。結局、憎むには理解そして何よりも愛情が必要みたい。
542537:01/12/15 01:36
>>540え?俺は煽ってるつもりはないよ。
まだ少しっきゃ読んでないけど、一応気に入ってる。
ただ、まどろっこしいなと。
543吾輩は名無しである:01/12/15 01:38
>>540 う、ばれたか・・・(汗
544吾輩は名無しである:01/12/15 03:02
>>537 すぐ慣れるよ まどろっこしさと言うかあのリズムがいいんだよ
545537:01/12/15 03:10
おぅ、なるほど。
で、タイトルに(抄)って付いてるのはなんなの?
長編を抜粋して編集し直してあるのか?
もしそうなら、全編版から読むべきだったかな...
546吾輩は名無しである:01/12/15 03:19
536って煽りなの?
でも、純文学一年生だったら、そんな意見も出るかなあ
とは思ったけど。
深く文学とつきあっていたら、中上が三島の死後に登場して
三島を凌駕したことは常識に感じるはずなんだけどな。
547吾輩は名無しである:01/12/15 03:30
>546
そう思ってるのは世界中に君ひとりだけ。
548吾輩は名無しである:01/12/15 12:57
そもそも三島って、そんなにたいしたやつだったのか? ぜんぜん読まれてないじゃん。
今では。
549吾輩は名無しである:01/12/15 12:57
日本文学オタの妄想です。
550吾輩は名無しである:01/12/15 12:58
ナルホド
551吾輩は名無しである:01/12/16 02:41
>>537は、出版社どこ?見たこと無いなあ、”抄”がついてるのは。
枯木灘は、河出文庫と、小学館文庫から出てるよ。
これから中上読むんだったら、小学館文庫がいいんじゃないかなあ。
10冊ぐらい出てると思った。
552吾輩は名無しである:01/12/16 04:12
>>547
ていうか、キミこそ蓮実の発言とか知らないんじゃないの?
まあ、中上と三島を比較すること自体、意味ないんだけどね。
フォークナーとの比較で語ってよ。
553吾輩は名無しである:01/12/16 04:32
>>552=546

率直に聞きたいのですが、「深く文学とつきあう」ためには、
ハスミを経由することは必須なんですか?
中上をフォークナーと絡めるのはある種避けて通れないとしても。

いわゆる「ニューアカブーム」の興奮を知らない私にしたら、
2002年にもなろうというこの時代に、いまだにハスミを有難がってる連中がとても気持ち悪いんですが。
言ってみれば、ニューアカ直撃の哲学難民(『トランスクリティク』を予約して買ううだつの上がらない40代サラリーマンとか)に対する嘲笑交じりのシンパシー。
554552:01/12/16 04:53
>>553
あなたが536なのか547なのか知りませんが、
ニューアカブームみたいな、たかだか10年くらい前の出来事を
過去だから「意味がない」というようじゃ話にならない。
三島は戦前・戦後の問題なんだから、せめて50年から100年の
単位で物事見てかないと、この話題には論じる資格ないよ。
「深く文学とつきあう」のに蓮見を経由する必要はないけど、
三島というのは「近代のカキワリ」であったことは常識じゃない
か。ニューアカをバカにするのもいいけど、結局オツムが弱く
なるんだったら意味がないやね。
悪いけど、話はこれで終わりにするね。レベルが違いすぎる。
555吾輩は名無しである:01/12/16 05:07
柄谷っていつになったら中上論やんのかなあ
556吾輩は名無しである:01/12/16 05:12
蓮実の発言って何に収録されてんの?見たい。
557吾輩は名無しである:01/12/16 05:57
うぜえなああ、お前らの文学って、中上と蓮見と柄谷だけかい? プラス三島?
でも、おたっぽくていいね・・・
558>556:01/12/16 07:04
とりあえず、河出文庫の『闘争のエチカ』P.115〜7,194〜5を
読むといいと思う。
559吾輩は名無しである:01/12/16 07:39
>>557
おまえがウザイ。
批判するなら自分の言葉て゛してみろ。
560556:01/12/16 07:50
ありがと。早速探してくるよ。>>558

あと誰か、「破壊せよ、とアイラーは言った」って、どんな内容か知ってる?
田舎は辛いよー。闘争のエチカも見つかるかなあ……。
561吾輩は名無しである:01/12/16 07:55
闘争のエチカは結構みるけど、「破壊せよ、とアイラーは言った」は私も入手してません。
わたしも内容を知りたい。全集を図書館で借りるのが近道だろうな
562556:01/12/16 08:03
うわ。もうレスがついてる。早いなあ。ありがとう。

やっぱ全集しかないすか……。重くて持って帰るの大変なんだよなあ。
文庫で全集でないかなあ。それくらい重要な作家でしょ。

今日は図書館巡りだな。
563吾輩は名無しである:01/12/16 08:49
>「破壊せよ、とアイラーは言った」って、どんな内容か知ってる?
手元にある「國文学」36巻14号によると
T「RUSH」(『週刊プレイボーイ』78・6〜12)
U表題作(『青春と読書』79・3〜7)
からなる二部構成のエッセイ集で、
内容的には、
T→矢沢永吉、高橋三千綱、慎太郎、記信・半村・芸能山城組、谷崎・秋成論
U→アイラー、マイルスス・デビス、コルトレーンといったジャズ評論+処女作「赤い儀式」
といった感じですね。

昔、角川文庫版を立ち読みした事がありますが、
正直いって良い印象は受けなかった。
まあ、「天の歌」や「問答無用」ほどには酷くなかったと思いますが。
しかし、古書価格が5000円とは…。
564吾輩は名無しである:01/12/16 08:52
「マイルスス・デビス」→「マイルス・デビス」でした。スマン。
565556:01/12/16 09:05
おお、ありがとう!!すげえよ2chって。
個人的にすげえ読んでみたい。アイラーってジャズの人だったのか。
サルサとレゲエで村上龍と論争してるのを思い出したよ。

5000円って??そうなの?集英社文庫から出てるはずなんだよね。
566:01/12/16 11:42
アイラーはいいよぉ。。
『破戒せよとアイラーは言った』古本屋廻れば結構手に入る。
何故か非常に状態の悪いモノが多いけど。確かに、肩に力入れて読むと
散漫な気もするけど、エッセーとして読めば、良質の感傷が詰まった
良い本だす。コルトレーンを引き合いに語られる、コード観はそのまま
中上の物語観へと繋がっているしね。分かりやすい自作解説としても
読めるかも。今日は暗い日曜日。
567:01/12/16 11:50
あ、ちなみに5000円はしないと思う。俺2冊持ってるけど、
どっちも1000円ぐらいだった。集英社から1979年に
出た本だよん。
568537:01/12/16 22:18
>>551サンキュー。
ちなみに今読んでるのは図書館で借りた奴で↓で紹介されてる奴。
>>www.nihontosho.co.jp/sakka/s_71_80.html
「枯木灘」はたしか、実家にハードカバーのがあったから、今の読み終えたら、
読み比べてみよう。
569吾輩は名無しである:01/12/19 22:53
しんぐうこ〜こ〜 ばんざ〜いぃ〜

ほんとこの人の字って汚い・・・。
570吾輩は名無しである:01/12/19 22:57
中上がもしあと4年くらい生きていたらどうだっただろうか
と意味の無い事を考えてしまう
とりあえず「異族」とかその他細かいのを完結させて
あとデカイのを二、三作くらい書いてたかいね・・・
571吾輩は名無しである:01/12/21 02:25
>>553

正しい。
572吾輩は名無しである:01/12/21 21:01
アイラー俺も欲しい。
573龍造:01/12/22 06:00
こんな重要なスレが下がってていいのか。やはり健次は秋幸三部作よまんと。
574吾輩は名無しである:01/12/24 00:24
秋幸三部作って何と何と何?
575吾輩は名無しである:01/12/24 06:38
「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」じゃない。
576吾輩は名無しである:01/12/26 03:26
「覇王」と「鳳仙花」関連age
577吾輩は名無しである:01/12/26 11:27
枯木灘おもろい!!F#age
578吾輩は名無しである:01/12/26 14:44
醜男
579吾輩は名無しである:01/12/29 17:16
556は、アイラー見つかったのか気になるぞ。
580吾輩は名無しである:01/12/30 07:11
紀伊物語がミョーに気になる。最初に読んだせいかもしれないけど。
他のは読み捨てては買いという流れだけど、紀伊物語だけは、最初に買ったやついまだに持ってる。
小説の中に出てくる女で、いいなって思ったのは、道子だけ。
紀伊物語って、だめなのかあ。
581吾輩は名無しである:01/12/30 16:50
>>580
秋幸女版ってことで別の可能性があるらしい、ですよ
よく分からんが
582吾輩は名無しである :01/12/31 00:55
「紀伊物語」は一応「日輪の翼」に話がつながってるのね。
583吾輩は名無しである:01/12/31 01:00
>>582
「死のう団」だっけ?
584吾輩は名無しである:01/12/31 03:11
>>581
別の可能性ってなに?
秋幸ものだといろいろと自分で詮索するスケベ心ちょっとはわくんだけど、
紀伊物語、というか道子に関しては、そういうふうに踏み込んでいくことが、
ぜんぜんできなくなるんだよね。
なんか、どーでもよくなっちゃう。
585吾輩は名無しである:02/01/03 22:09
ナッカー神様を占わしていただきました。

ギャンブルで破財し、家族を悲惨な状態へ陥れやすいでしょう。陽気ですが気難しく口が
悪く事故運があります。芸事の名人で踊りや楽器演奏、話術が巧みでサービス精神旺盛で
す。親子関係は争いが多いのに仲良く血族意識が強いのです。頼まれると嫌とは言えず滅
私奉公型で報われるもの少なくグチが多くなります。年功序列、実力主義、どちらの企業
体でも能力発揮し生涯順調でしょう。名門で家訓をまもり男性を中心に栄え女性は女傑多
い家系です。富に対する執着心が強いくやりくり名人ですが夫婦共に凶数の時、蓄財運強
く家庭は円満で、未婚の人は30才以降に良縁に恵まれるでしょう。プライド高く厳しく
冷たい自分勝手な印象がありますが要領よく処理がテキパキと早くまじめです。温和で素
直で人との協調性があり、文芸文学に秀でているのが特徴です。人望も厚く中間の功を取
るのが上手のため地位、名誉、財産ともに栄えるでしょう。健康面では、胃腸の病気に気
をつけましょう。開運法は、幼児との接触をはかり、いつも童心を失わないように心がけ
ることです。 (中上健次)
586吾輩は名無しである:02/01/04 19:17
>>182
>文学における「土俗性」幻想という問題は、中上だけじゃなくて、
>(ノーベル賞候補になるような)第三世界の文学にも言えることであって、
>結構普遍的なテーマなんだよな。
>しかし、中上はともかく大江程度でもころっと騙されてしまう西洋の植民地主義的思考を
>アジア人まで内面化していることに大いに問題があると思われ。

うーむ。そういう見方があったか。
土俗性を誉めたたえる
=西洋の植民地主義的思考
=あめとむちの政策
て感じか?
587吾輩は名無しである:02/01/04 23:41
今年の8月12日で没後10年だね。
どんな特集があるかたのしみだよ。
588日本@名無史さん:02/01/05 00:22
>>586
こりゃまた遅レスだねえ(w。
182はいわゆるポスト・コロニアル批評でしょ。
589吾輩は名無しである:02/01/15 11:13
中上健次でいろいろ検索かけてたら、宇多田ヒカルのHPに辿り着いてびびった。
好きな作家のトップにあげてるじゃねーか!見直したよ。
590589:02/01/15 11:16
あ、ガイシュツだったのね。すんません。
591吾輩は名無しである:02/01/15 11:18
>>589 どっちを見なおしたの? うふ。
592吾輩は名無しである:02/01/16 20:58
>>591宇多田をでしょそりゃ。
593_:02/01/18 06:11
age
594あんご:02/01/18 10:25
津島佑子の兄の夢、わたしのイノチ。なるもの読んで落涙。
595吾輩は名無しである:02/01/21 21:08
こんなスレあってビックリ!!

「奇跡」も「秋幸3部作」も
「千年の愉楽」とかも「日輪の翼」とかもよかったけど、

「灰色のコカコーラ」一番好きだなー。
「負の力」をものすごく感じる。
洗練されてない所が好きです。
596吾輩は名無しである:02/01/22 00:25
『灰色』は村上龍も好きで有名。と同時に村上龍や三田誠広らの先行した
作品としても位置づけられる。
ウタダは『異族』が愛読書らしいが、本当なのかと疑う。
読んでいるのか。長いから、そういうとカッコイイってなノリで言ってるのでは?
597吾輩は名無しである:02/01/23 00:46
中上健次の熊野集「不死」を読んだ。
昔話を思い出した。
「昔話と日本人の心」河合隼雄・著、今度、岩波現代文庫で出版されることになった。
598吾輩は名無しである:02/01/24 04:07
中上が賞を辞退した作品って何か分かる?
ぜひ知っている方、教えてくれ。
「賞なんてもらう必要ない」といつからか口癖になっていた彼ですが。。。
『熱風』をそろそろ読みたい。全集買うか。
599吾輩は名無しである:02/01/24 13:53
破壊せよとアイラーは言った、集英社文庫にあります
紀伊国屋に行きましょう
「アイラーは確かにそのジャズで、否定せよ、破壊せよ、と言った。
いや、それは単にアイラーだけではなかった。
全てがそう言い、そう唱和した。その声を耳にし
口にした者が無傷のまま、このように社会が平穏になり、
資本がらん熟し、若者文化が牙を抜かれたサブカルチャーとゆ着した今を生きられるはずがない。
この社会や文化、状況、を否定するのなら、
ファシストにも、テロリストにもなろう。」
600吾輩は名無しである:02/01/24 23:29
『破壊せよ』はすでに集英社文庫でも絶版になってるぞ。
本当にあったら俺が買い占めているはずだ。
601吾輩は名無しである:02/01/25 00:19
え!マジで?1999年くらいにはまだあったよね。なぜ集英社文庫、アイラーだけ絶版にしたんだろう。たまに新品でも昔の売れ残りあるからどっかにあるかも。
602吾輩は名無しである:02/01/25 00:58
『破壊せよ』は売れ残りもおそらくないだろう。
欲しがってる奴は結構いるし。
最近は『日輪の翼』が文春文庫から外れ、小学館文庫のみに。
『破壊せよ』を読みたいなら至文社から出ているエッセイ集を買え。
603吾輩は名無しである:02/01/25 01:10
なに考えてんだ!集英社!売れてないのかなあ・・・。
映画化してケリーチャンとかが出演すればいいのかなあ。
604吾輩は名無しである:02/01/25 01:12
>>603
それはそれで誤解する輩が増えるだけだろう。
でも読者が増えるのはいいことかもしれない、こんな時代だからね。
605吾輩は名無しである:02/01/26 00:08
598です。情報きぼんぬ。
606 :02/01/26 13:55
枯木灘をよんだんですけど、ラストの徹の心境の変化の
意味がわからなかった。秋幸の反復?
607吾輩は名無しである:02/01/26 14:01
意味って・・・
608吾輩は名無しである:02/01/26 19:00
徹の心境変化は『枯木灘』において重要な要素ではない。
だが人それぞれだからな。
この作品は父殺しの代理表象としての物語だという支配的な見解が
あることを指摘しておく。
徹の最後、白痴を襲う場面だが、物語の終わりとしての一つの提出
である。あの終わり方でもって物語を締めている。
609吾輩は名無しである:02/01/26 20:54
反復であってるよ
610606:02/01/26 23:20
重要な点ではないとわかってるんだけど、どうして徹のシーン
で終わらなければならなかったのかがわからない。
秋幸が山の中を彷徨うシーンが美しすぎて、ラストが見劣りする。

皆さんはどう考えてるかなとお聞きしたかっただけです。
リアル工房なもので。
611吾輩は名無しである:02/01/26 23:32
>>610
渡部直己だったか糸圭秀実だったか三島以降、つーか三島の『豊穣の海』以降
日本の小説はカッコ良くキメて終わる事ができなくなったと言ってたよ
だから『岬』は例外的にカッコ良くキマってるらしいよ
ただ上手く終わる事ができない方が小説的で良いと思うけど
612吾輩は名無しである:02/01/26 23:42
『岬』は異母妹を犯す場面で終わる。
『枯木灘』は秋幸の代理として徹が白痴を犯そうとする場面で終わる。
ここからサーガが始まる。
613吾輩は名無しである:02/01/26 23:48
>>612
終わり自体に何か意味があるんじゃなくて
やっぱり『枯木灘』も『地の果て至上の時』も
「終わりの後」を書いているのが良いのだと思う
秋幸が弟殺して捕まった後、竜造が首吊って死んだ後、
そんな感じで批評性が無くなったところまで書いているのが
何かありそう
614吾輩は名無しである:02/01/27 01:25
文学板レベルたけぇー
高校生で中上読んでるだー折れはそのころドキュン
勉強になりますだ
615.:02/01/31 20:32
あげていい?
616厨房:02/01/31 21:39
「黄金比の朝」も格好よくキメて終わってるよね。
でもああいう終わり方は嘘だ、と中上は作家として書いてくうちに思ったんだろ。
だってそのキメのあとも現実では日常は平凡に続いていくものね。キメで格好よく終われるのは嘘のお話だからだよ。
ハスミンが「枯木灘」を評価してるのはまさにそういうことじゃないの。
偽の終わりから身を引き剥がすとかなんとか、カッコよろしいこと書いてたけど。要するにそういうことでしょ。


そんでまたみんなブチきれですよ。
もう馬鹿かと、アホかと。リアルタイムでハスミン知らない厨房はすっこんでろと。







617.:02/02/01 22:15
中上の評論は超一流だ。小説はちょっととっつきにくいけど・・・という人は
評論からでも読んでみたらどうでしょう?

あの巨体のなかには、びっしりと繊細な神経がかよっていたという事がすぐに
わかります。
618善雄:02/02/05 11:35
いちお上げとくよ
619吾輩は名無しである:02/02/06 09:30
火まつりだ今日は。
中上が病気で登れなかったあの日から、もう十年経つのだな。
けど小説「火まつり」はつまんなかったな。映画も。
620吾輩は名無しである:02/02/06 11:54
フィリップ・ロスの『乳房になった男』読みたいんだけど、
売ってる?(『鳥のように獣のように』読書ノートより)
621吾輩は名無しである:02/02/07 16:37
「地の果て至上の時」ってこのスレで随分評価が高いけど、あれって中上が
執筆前に実父と和解してそれでストーリー上で親父を殺せなくなっただけ
なんじゃないのか。こういう私小説的読み方を持ち込むのは良くないかもし
れないけど。何か変にポストモダンの名作とか持ち上げられているけど
俺は「奇蹟」の方がいい。もっともこれもイバラの留が路地の生まれという
設定になっていてちょっと親父との和解の影響を受けているけども。
※関係ないけど新宮のお燈まつりですごい事故があったね。俺も紀州へよく
磯釣りにいくけども紀州の人間は男女を問わず気性が激しい。車の運転なんて
もう滅茶苦茶。河内や播州なんてめじゃない。改めて「日輪の翼」や
「奇蹟」の世界に来たんだって実感するよ。
622吾輩は名無しである:02/02/07 19:08
いや、枯木灘の時から殺意が屈折して自殺するっていうモチーフはあったでしょう。
岬で親父を殺す変わりに近親相姦で、枯木灘で親父を殺す変わりに秀雄を殺して。
623吾輩は名無しである:02/02/07 20:00
中上健次の父親(鈴木留造)の系譜に興味のあるかたは
http://www2.harimaya.com/sengoku/html/saika_k.html
アクセスするべし
624吾輩は名無しである  :02/02/07 20:46
鈴木留造さんは新宮じゃなくて、熊野市の有井の出身だよ。
中上を追うようにして間もなく亡くなった。
なお、有井の鈴木孫市の墓は有名だが、一般には和歌山市にある方が本物と言われている。

>>621
>車の運転なんて
>もう滅茶苦茶。河内や播州なんてめじゃない。
そうかなあ?あの辺り走ってる車の乱暴度は
奈良>>>なにわ>>>和歌山、三重という感じだけど。
625もういいよ、どうせそれもでたらめなんだろ:02/02/07 22:20
「太陽を正視していると目がくらみ・・・そんな気持ちになり始めた。僕は19歳の
予備校生だった。いや、新聞配達少年だった」のくだりが好きだ。

19歳の地図って映画化されたんですか?
626621です:02/02/08 05:04
>>624
鈴木留造は確かに熊野の出身ですが、「奇蹟」では、トモノオジ、
オオワシノヒデと並んで新宮の正当な路地の出身者という設定になって
いるのです。この辺りの構成が、作品の必要性からくるものか、
中上の父親への愛情から来るものなのか、興味があったので、書き込んだ
のです。
「祖母の芋」なんてエッセイを読むと完全に「中上版・父を恋うる記」
になっていますから。
あと車の運転に関しては私の行く範囲は漁師町ばかりなので、これは
624さんのいう通りかもしれません。
627吾輩は名無しである:02/02/08 12:21
う〜む、詳しく読み込んでる人おるのぉ、
えらいっ! 参考になるで
628吾輩は名無しである:02/02/09 00:10
ヌリクソーあげ
629吾輩は名無しである :02/02/10 06:27
>>625
「十九歳の地図」は映画化されている。有名。ビデオもよく見かける。
監督の柳町光男は中上脚本の「火まつり」も映画化している。
630吾輩は名無しである:02/02/12 00:23
『火まつり』まだ観ても読んでもおらんねん。
早くチェックせんとな。
最近思うんやけど、やっぱ彼をもっと知るためには谷崎や坂口、
フォークナーから大江あたりは必須やな。
どれも数作品を読んだ程度や。
中ちゃんをもっと知るためにも読まんとな。
中ちゃんもゆうとる。
「文学を文学趣味、人道主義をよしとする世界という規範で見ている輩が
そのアンチ・テーゼとして谷崎を評価しちょる。それは違うんで、その構図
から自由に抜け出た<法・制度>に絡めとられた谷崎を全否定したい」
と。引用でなく俺の記憶で書いたけどな。
後、柄谷が中上賞作りたがっているけどな〜。
何かやめてほしいわ。
大杉も「死者は語る」と言うちょるけどな、柄谷が死者を通して雄弁に
なられてもな、NAMの金的存在、Qなんていらんしな〜。
困ったもんやで。
631吾輩は名無しである:02/02/12 00:27
今日友達から「日輪の翼」「讃歌」をもらったんだけど
どうですか?
632 :02/02/12 00:32
どうですか?ていわれても(w
自分で判断しろ
633吾輩は名無しである:02/02/12 00:37
>>632
黙っててめーの感想を書けばいいんだよ、ボケ!
634吾輩は名無しである:02/02/12 00:56
海外でどういう評価受けてるんですか?
635 :02/02/12 01:07
>>633
感想(プ
636吾輩は名無しである:02/02/12 01:14
>>635
他スレで煽ってた人でしょ
パターン変えようね
637吾輩は名無しである:02/02/12 01:20
>>636 
他スレって、処女スレのこと?
だとしたら俺じゃないよ。俺の煽りは1行じゃ終わらないし。

別人でーす。てか、全然違うやつのこと言ってたりして、636は。
デムパだなあ、俺も。ふふふ。
638吾輩は名無しである:02/02/12 01:52
>>637
今確認してきたけど文体とか間を空けるくせとか一緒だよ
ジョン・ケージがどうたらなんて知らないくせに勘違いやろうめ(プ!と煽ってた人でしょ
別にどうでもいいけど
といいつつ個人的な感想を言えば「クラ板のそれなりのスレ」って!(プ←君の真似です
まあ誰でも厨房の道は通るのだよ!俺もそうだった。今では煽る事に興味を失ってしまったよ
639637:02/02/12 02:07
>>638 あ、そっか。そういうことか・・・違うよ、僕は煽られてた方だよ。
でもって「クラ板の住人は香ばしいな」とかって、煽り返した。
たしかに>>635はあいつだね。間違いないと思うよ。そもそも文学板で現代音楽
の話題出すときにジョヴァノヴィッチだのセレツキだのネメスクだのオタな作曲家
の名前出したって通じないだろうに・・・寂しかったんだね、あいつは。
僕は煽らないけど、煽られたら基本的に煽り返すことにしています。煽りの内容
にもよるけどね。がうがう。
640吾輩は名無しである:02/02/12 02:29
>>639
やっぱりお前か・・・・・
それは俺のことだろ厨房!人の名を語るな! バ〜カ
中上ファンの皆さんごめん!これでやめます。
641639:02/02/12 02:30
>>640 俺はお前ほど文章下手じゃないって(藁
642635:02/02/12 02:31
ごめんなさい。通りすがりの僕が余計なことを書いたせいで
638さんにいらぬ推理を強いる羽目になってしまって。
フウ、たった2文字でいい大人をここまで怒らせるとは・・俺も罪な奴だぜ
643 :02/02/12 02:34
結局633=640=厨ってことでよろしいですか?
644吾輩は名無しである:02/02/12 02:38
633は分からないけど、640は厨ケテイだね。騙りですぐばれるのが一番かっこ悪い
よな。
645吾輩は名無しである:02/02/12 02:47
全部自作自演だろ、飽きたしもういいよ

中上トークに戻せば『地の果て 至上の時』と『奇蹟』はどっちがいいと思います?
俺は『奇蹟』かな
やっぱり『地の果て』は普通にモダンな物語をずらしているのに対して
『奇蹟』は『千年の愉楽』というある意味物語の不可能性(言うのは恥ずかしいけどポストモダンな)の作品を
さらにずらしていると思う
皆寝てると思うのでまた今度レスしてね
646吾輩は名無しである:02/02/12 03:56
あれっ,中上と浅田に足りないものとかゆうスレッドどこいった?
647621,626です。:02/02/12 05:42
>>634
フランスではガルシア・マルケスを紹介した出版者が第2の
ガルシア・マルケスとして力をいれている。
ドイツやイタリアでも何点か翻訳されている。
アメリカは一応男女同権が建て前の国だから浜村龍造やタイチの
ようなキャラクターは受け入れがたいらしい。
でも岬は割と好評だったみたいで、これから枯木灘の出版が始まるみたい。
(もう出版済み?)
648621,626です。:02/02/12 05:46
あと、1ファンとしては、海外での評価よりも堺の
「黒人差別を考える会」が人種に関わらず最近無差別に
文学作品を攻撃しているので、将来中上の作品も攻撃対象に
なるんじゃないかと、心配している。
あの会はなんとかして欲しい。
649吾輩は名無しである:02/02/12 06:44
>>648
堺情報の詳報をぜひ教えてください。
650621,626です。:02/02/12 07:42
>>649
http://www.asahi-net.or.jp/~wz9k-ybn/ganbare.html
アクセスしてみて下さい。
堺の有田ってゆう3人の親子がやってるんだけども
最近は黒人のみならず白雪姫のような色白=美人の条件なんて
ゆうのもダメなんていいだした。
こういう事を言い出すと歌舞伎や能は河原者芸能がルーツだから
ダメっていう事になりかねないし、謡曲「葛の葉」のキツネの嫁入り
伝説は差別者を連想(狐=被差別部落出身者)させるからダメだっていう
事になっていくかもしれない。
更にかぐや姫は竹から生まれたOUTCASTだからダメっていう事にも
なりかねない。
とにかくこの3人家族はいずれ全ての古典やニュークラシックに
魔の手を伸ばしてきそうで怖い存在です。
651ああ愉快:02/02/12 09:23
黒い髪に色白は美の基準です。

わかったか、ガングロ茶髪!
652吾輩は名無しである:02/02/12 12:29
>>650
PCつーヤツですね
俺が思うのは確かに差別表現は間違いだけど
一度表現されてしまったものはその存在自体は否定されるべきじゃない
すでに表現されてしまったものは「表現の自由」の範囲内だ
「ちびくろサンボ」みたいに廃刊にすべきじゃない
じゃあ差別表現したもん勝ちかというとそうではなくて
「表現の自由」があるということは差別表現を批判しまくる自由もあるはずで
とにかく具体的に批判しまくれば良い。そうすれば世間の目は正しいと思うほうに行くだろう
と思いましたけど
653吾輩は名無しである:02/02/13 05:11
正直な感想を聞きたいのだけれど、『地の果て』を読んでどう感じましたか。
あの作品の評価できるか否かがその人の資質に関わる云々と(こんな言い方ではなかったが)
紀和鏡も語る通り、彼の作品の中でかなり重要な地位を占めているのは分かります。
一方で吉本隆明や江藤淳が否定し、柄谷や蓮実などの一派は、破綻ぶりを大変評価している。
中上を読む人間は、その点で柄谷一派の言説に絡め取られ、バイアスがかかった状態で
作品を読んでしまっていることがあるように思うのですが、それ抜きにしても
あの作品をちゃんと評価しえただろうか。
その点で『千年の愉楽』に思う存分肩入れする吉本江藤の反応が、本来あるべき姿だった
のではないか(そうした論評しか出来ない所に彼らの限界があるのだけれど)。

後四方田犬彦は中上作品初心者にまず勧める作品は『千年の愉楽』を挙げているが、
この点に疑義を提示したい。
あの作品は大変優れた作品だし、甘やかでねっとりした文章はとても美しいと思って
おりますが、それはある程度中上作品に精通し理解のある人間だからこそ、感じる
ことではないのでしょうか。いきなり『愉楽』を読んだら拒絶反応を起こしそうな
気がするのですがどうでしょう。
僕なら無難に『岬』から『枯木灘』か、『十九歳の地図』辺りを勧め、
その上で彼の作家としての重層性に興味を持っていくよう努めますね。
皆さんからの御意見をお待ちしております。
654吾輩は名無しである:02/02/13 05:15
地の果て奇蹟の評価について
『奇蹟』のほうが面白さが伝わりやすい作品だと思う。
『地の果て』は先行するテキストとの関連性が『奇蹟』以上に強く
意識せねばならないので、評価は割れると思う。
655いいだろ:02/02/13 05:56
青山二郎ね。
656吾輩は名無しである:02/02/13 06:46
>>653
時系列からいって岬の前にこそ奇蹟を読むのがいいのではないでしょうか。
そうすれば岬と枯木灘のあの複雑な人間関係、血縁関係を理解しやすく
なると思います。
いきなり枯木灘を読んで分かりにくいという人は、長篇推理小説のような
複雑で込み入った人間関係、血縁関係を整理するのが、大変だという
人が多いのではないでしょうか。
657吾輩は名無しである:02/02/13 13:42
>>656
批評家的ですけどやっぱり『奇蹟』は『千年の愉楽』に対する批評だと思うし
内容レベルでは『奇蹟』の方が古い時代のものだけど『千年の愉楽』の方を先に読むべきだと思う
中上をはじめて読むときは『岬』が良いのではないでしょうか
短いし、わかりやすいし中上の決定的な分岐点にある作品だし
658吾輩は名無しである:02/02/13 15:47
『岬』や『枯木灘』は時間の経過に関わらず、何時読んでも新鮮なんですが、
『十九歳の地図』はなんか古めかしくなったなと感じるのは私だけでしょうか。
※但し『十九歳の地図』文庫版に一緒に所収されている『一番はじめの出来事』
 は文字通り紀州サーガの幕開けみたいな感じがして今でも愛読していますが。
659吾輩は名無しである:02/02/13 16:36
枯木灘読んだ。 凄い良かった。 殿堂入り。
最初入り組んだ血縁関係で混乱して
40項あたりまで読んで最初から読み返す、というのを3回やった。
諦めて途中で血縁表を描いて ようやく話についていけた。
でも文庫の巻末に同じ物が載ってるし。読み終えてから気づいた。
そういうもんは普通巻頭に載せるだろ(W
あと難解ってわけじゃないけど
なんかこの人の文は読むのに体力使うと思う。
続けてほかの作品に手を出す気になれないなぁ
取り敢えず息抜きに他の軽いやつ読も。
660吾輩は名無しである:02/02/13 18:16
>>651
おそらく女の子に相手にされないモテない君
661吾輩は名無しである:02/02/13 18:49
初めて読む人には「邪淫」を
662吾輩は名無しである:02/02/13 18:50
すみません、「蛇淫」でした。
663吾輩は名無しである:02/02/14 07:04
『一番はじめの出来事』の内容、忘れたな。
664吾輩は名無しである:02/02/14 08:59
649のページ、差別は確かに無くすべきだけど、中上健次の作品が対象になったら嫌だなあ。
でも黒人にしても中上健次にしても、差別されてた人たちってなんで凄い文学なり音楽なりを作るんだろう。
差別されたが故か?なんだかわかんないよ。
665吾輩は名無しである:02/02/14 14:08
>>664
中上に関して言うと彼自身はそんなに差別されていた世代じゃないし
中上家はお金持ちだったし
本人の才能でしょ
666吾輩は名無しである:02/02/14 14:29
>>665
中上の文学者としての資質は少年期の経験に由来するもの。
そしてちょうどその時期は貧乏のどん底だった筈です。
母親が中上が12歳の時に中上七郎と再婚してから金持ちの
生活が出来るようになったのでは。
そして金持ちの特権として東京で遊びながら文学修行した。
差別と貧乏の経験と義父の財力。両方とも中上の文学に
多大の影響を与えていると思います。
667吾輩は名無しである:02/02/14 14:35
幼年期に母子で博打うちの実父に罵声を浴びせて縁をきったことや、
異父兄を間接的に自殺に追いやったことも創作エネルギーの一つ
でしょう。
668吾輩は名無しである:02/02/14 15:30
>>665
世代じゃなくて、特殊な差別。
地方によっては限定集落がそのまま残存し、現在進行形でしょう。
669吾輩は名無しである:02/02/14 16:09
>>665さん
『紀州』の「古座」の再訪の項を読んでみればよいと思う。
中上が一番恐れていたのは、表面上の平等化による差別の隠蔽そのもの
なのだから。
ちなみに古座っていう町は小さな漁村なのにわざわざ被差別部落用の
立派な漁港を作ってさあ、差別はなくなっています、と中上に言うわけ。
どう思います。
670吾輩は名無しである:02/02/14 16:50
>>669
なんだか三人にもレスされてるんだけど
そのへんは考えてる事はあなたと一緒だよ
665で言った事は「中上本人」に関してはってだけの事なんだけど
>>666で言われてることは本当にそうかな?と思う
そういうのは中上が小説の中でフェイクとしてつくりだしたものじゃないのか
例えば兄貴の自殺だってほとんど記憶なんてないくらいの頃のはずなのに
テクストの中で書けば書くほど自分に身近なものにして言ったって感じでは?
もちろん実際に被差別部落だったりいくつかのエピソードも
その「きっかけ」みたいなものは現実にあったけど
それらは本の「きっかけ」に過ぎない、と思うんだけど
「熊野集」だか何だかで現実の親父に会ったら
「これがあの浜村龍造か」とガッカリしたっていうような叙述が会ったと思うけど
そーいう感じじゃないのか、と思ってますけど
671吾輩は名無しである:02/02/14 17:50
>>670
異父兄が自殺したのは中上が12歳の時の事で669の引用の熊野集で
中学の担任に兄の事を聞かれたって書いてたと思う。
とても記憶に残らない頃の話とはいえないのでは?。
現実の父親の事に関しては誰かがレスしてたけども、「祖母の芋」
のようなエッセイで全く逆の父親像を残している筈です。
672吾輩は名無しである:02/02/14 18:01
>>671
何つーかね、現実がどうとかっていうよりも
結局かなり意図的にテクストを書いたんじゃないかってことなんだけど
あんまり粗探しされると俺も困るんですが(藁
673吾輩は名無しである:02/02/14 18:03
ガンメンコンプレックスハ?
674吾輩は名無しである:02/02/14 18:24
>>673
それ大好き。いいよね。
675吾輩は名無しである :02/02/14 20:25
渡部直巳が遠回しに指摘してたけど、
兄が自殺した日が水平社創立記念の三月三日だった件はどうなのよ?
まったくの偶然?
676吾輩は名無しである:02/02/15 10:16
熱いスレだ。勉強になる。自分の未熟さを思い知ったよ。とりあえず岬から読み返そうっと。
677吾輩は名無しである:02/02/16 00:44
 俺は学生の時『岬』を読んだがなんとも思わなかったんだ。
 でもなにせナカガミって本物の匂いがしていたから、気になっていた。
 それから10年近く経って、南米を旅した。合計2年ぐらい。そしてラテン文学
にヤラレタ。学生の時『百年の孤独』なんて読めなかったんだが、ラテンを知って
ものすごくリアルに光景が目の前に展開した。
 そこでナカガミに戻った。『岬』『枯れ木灘』『地の果て、至上の時』。読み終
えた時には、ガルシア=マルケスを読んだ時と同質の感触があった。
 コロンビアのマコンドは、路地だった。ローカルを突き詰めればインターナショ
ナル、普遍へ辿り着いた。
 自分がラテン文学にヤラレタのはラテン世界を知ったからだけれども、実はガル
シア=マルケス経由ナカガミ行きは、ひとつの道だと思う。
 まあ今さら言うまでもないんでしょうが。厨房ゆえ許せ。
678吾輩は名無しである:02/02/16 02:42
晩年の未完作『鰐の聖域』なんか読むとものすごく図式的
もちろん書かれなかった部分でそれを壊していくはずだったのかもしれないし
でもやっぱりちょっとありゃマズいんじゃないかと思ってしまった
病気のせいか、それともマジで書くこと無かったのか、そのへんは疑問
679吾輩は名無しである:02/02/16 16:32
sageてきているので一言
『地の果て 至上の時』の浜村龍造って凄くかっこいいとおもわない?。
六さんやヨシ兄といった朋輩に囲まれ『枯木灘』と違って結構幸せそう。
対照的に秋幸はこれといった友人や相談出来る家族もおらず、
紀子との生活も荒涼としている感じ。
この辺が『枯木灘』の読者に違和感を感じさせる由縁じゃないかな?。
一応ageる為の書き込みでした。
680吾輩は名無しである:02/02/16 17:43
マルケスといえば大江健三郎と中上健次のあいだはどうだったん?

ガイシュツだったらごめんしてね。
681吾輩は名無しである:02/02/16 20:28
間?古井のこと?
682吾輩は名無しである:02/02/16 23:22
ゴールディングの『蝿の王』あるやん?
あれと浜村龍造たる蝿の王のネーミングの関係について考えると面白いよ。
関係ないだろうと言われているけどね。
683吾輩は名無しである:02/02/16 23:25
>>681 ちゃうちゃう(ワラ 二人の関係つうか、やりとりつうか。仲良かったの?
ってことはないか。
684吾輩は名無しである:02/02/16 23:57
>>683
中上は大江の真似から入って
プロになってからは大江の悪口ばかり言いながら
「あいつはもう終わったと思ってたけどやっぱりスゴイ」的発言をよくしてた
有名どころだと柄谷との対談で『懐かしい年への手紙』についてもそう言ってる
大江は、余裕の感じでうん、中上君もよくやってるみたいだな、て感じだったと思う

個人的には中上や大江が古井についてどう思ってたのか知りたいけど
よく柄谷が中上は古井を意識してたと言うけど本人の意見を知りたい
本人死んでるけど
685吾輩は名無しである:02/02/17 00:01
>大江は、余裕の感じでうん、中上君もよくやってるみたいだな、て感じだったと思う
ワラタ。なんか部長さんみたい、大江。

>個人的には中上や大江が古井についてどう思ってたのか知りたいけど
禿同。
686中上選150冊の中から:02/02/17 00:35
45大江健三郎・個人的な体験・ 新潮社
46大江健三郎・万延元年のフットボール・ 講談社
47大江健三郎・新しい人よ眼ざめよ・ 講談社
48石原慎太郎・行為と死・ 新潮文庫
49石原慎太郎「処刑の部屋」(・太陽の季節・) 新潮文庫
50石原慎太郎・化石の森・上下 新潮社
51安岡章太郎・流離譚・上下 新潮社
52古井由吉・円陣を組む女たち・
687吾輩は名無しである:02/02/17 00:36
>>686 資料感謝。もし暇だったら150冊全部・・・だめ?(スリスリ
688吾輩は名無しである:02/02/17 00:44
689吾輩は名無しである:02/02/17 01:53
そういえばどっかの中上についての誰かの対談で
中上はこういう絵画が好きだったとか言ってたような気がするんだけど
見つからん・・・・肉体的などうこうみたいな、ドラクロアだったかなあ?
誰か情報お願いします
690687:02/02/17 01:56
>>688 おお!! どうもありがとう。
691おうよ!!!!!:02/02/18 22:32
中上の新刊で、文化、芸能の発言を纏めた著作が発刊しましたが
この作品について、皆様の感想希望。
 

692吾輩は名無しである:02/02/18 22:49
読みたいけど貧乏だから図書館まちです。
693:02/02/18 23:04
働きや
694吾輩は名無しである:02/02/18 23:06
働いているけど貧乏なんだよ!(ショットガン
695吾輩は名無しである:02/02/18 23:09
図書館待ちって
どのくらいの期間で普通図書館に入るものなのかな?
696吾輩は名無しである:02/02/18 23:17
>>695 うーん、だいたい1ヶ月くらい? 
@TLC(図書館流通センター)の新刊情報に載る
A図書館が発注
B図書館に納品

こんなもんすか? たしか。Aで、「け?中上ケンジィ? 漏れはあんなやつ
大嫌いなんだよ!」ってアフォな図書館員がいたら、注文されなかったりします。
その場合は、リクエストで。
697吾輩は名無しである:02/02/19 02:13
1・古事記・ 岩波文庫
2・宇津保物語・1〜3 岩波古典文学大系
3・日本霊異記・ 東洋文庫・平凡社
4・太平記・1〜2 角川文庫
5・往生要集・1〜2 東洋文庫・平凡社
6・神道集・ 東洋文庫・平凡社
7・説経節・ 東洋文庫・平凡社
8・謡曲集・1〜2

>>688のこの辺は中上は原文で読んでたのかね?
それとも現代語訳でかいね?
698吾輩は名無しである:02/02/19 02:20
>>697
原文だと思うよ。「語り」の口調も学んでいると思われるし。
もしかして意味よりもそっちのほうを重要視してたかも。
699吾輩は名無しである:02/02/19 04:08
>>698
俺はたぶん一度現代語訳で読んでから原語を訳に対応させながら読んで
って感じじゃないかな、と思うんだけど。100%推量だけど
英語でさえ江藤淳に言われてオッサンになってからとりあえず中2レベルまで勉強したって感じだし
700吾輩は名無しである:02/02/19 04:26
俺も語学勉強するか。
701魅死魔:02/02/19 22:38
「枯木灘」の物語途中に、土方仕事の描写が執拗にくり返される記述を読むと
本当に土方仕事をやっているかのように疲れる。
702698:02/02/20 00:32
>>699 僕も当て推量だよ。彼の文体が作られる過程において、古典のさまざまな
語り口調が影響しているんじゃないかな、って思っただけ。
703吾輩は名無しである:02/02/20 00:54
そんなに本格的には古典やってないと思うけどな、
その辺のうまさはやっぱり才能だと思うよ。
中上はいい意味で「ハッタリ」の上手い作家だから。

704吾輩は名無しである:02/02/20 01:18
中上ってひとつのイメージとして大量の本を読みまくって超知的っつーのがあると思うんだけど
でもなんかずーと酒飲んでてすごいときは三日連続酒を飲み続けたりとかってのがあった
それでいったいいつ本読んどんねんと思いますが
>>703のように「はったり」のイメージもまた強いし
「浅く広く」でも「深く狭く」でも「深く広く」でもなく
「ちょっと深く広く」って感じですな
705吾輩は名無しである:02/02/20 21:12
中上健次ほど、見た目と中身のギャップの激しい人間はいないよね
クマみたいな外見なのに、実は超知的。
ほんといつ本読んでたんだろ。
706吾輩は名無しである:02/02/21 00:03
映画の作品でこの人しったんですが、人気あったんですかこの人の作品?
707吾輩は名無しである:02/02/21 00:06
>>706
一応日本近代文学至上最強ということになってるけど・・・・・
漱石とタメはれるのは中上くらいかなあ
708吾輩は名無しである:02/02/21 00:06
>>704 >>705
たぶん、そのものの「本質」みたいなものを見切るというか、掴む能力に長けて
いたんだろうな。少なくとも文学に関しては。一瞬にして、ぱっと握ってしまう、
そういうイメージがある。でもってそれをむしゃむしゃを食い尽くし、自分の
ものにしてしまう。よい意味での「悪食」っていうイメージもあるし。
709705:02/02/21 00:10
>>707
まじですか!?本何冊か買ってあるけどよんでない・・
710吾輩は名無しである:02/02/21 00:14
本人は谷崎を意識していたみたいだけどね。
711吾輩は名無しである:02/02/21 00:21
野球チーム「カレキナダ」ってもうないんですか。
712吾輩は名無しである:02/02/21 00:37
>>711
毎年熊野大学で渡部とかがやってるのは関係無いか・・・・・
そう言えば高橋源一郎の『ジェイムスジョイスを読んだ猫』のなかで
巨人の帽子を被って加えタバコでバットを振る中上の写真がいっぱいあるけど
柄谷も巨人帽被ってるけどそれにしても若いね
713吾輩は名無しである:02/02/21 21:12
同じく高橋源一郎著『追憶の一九八九年』にも「カレキナダ」に関する記述がある。
当時は島田雅彦、柄谷行人、蓮實重彦などなど魅力的なメンバーがそろっていたよ。
714吾輩は名無しである:02/02/22 17:19
↑でもあんま野球強くなさそうだね、カレキナダ。
715吾輩は名無しである:02/02/27 01:13
中上健次は古典を原文で読んでいたか。
 もちろん、そうに違いないと思っていた。英語ではなくて文語で古典だけれど
も日本語だから、たくさん読んでいけば文法をあんまり知らなくても読めるよう
には、なると思う。
 でも、ハッタリと言われれば、ああなるほど、とも思え。
 708さんの言うように、本質を一瞬のうちに掴むちからがあったんでしょうね。
もちろん凄い知的好奇心でいわば勉強したのでしょうけど、お勉強では届かない
本能を持った。純度が高かった。

 ぼくはボブ・マーリーを敬愛しているのだけど、中上健次はインタビューした
ことがありますね。何に掲載されてましたっけ?教えてください。
716吾輩は名無しである:02/02/27 02:57
仏語は何度か挫折しながら勉強してたというようなことを
四方田が言っとったが
717吾輩は名無しである:02/02/27 02:58
>ぼくはボブ・マーリーを敬愛しているのだけど、中上健次はインタビューした
>ことがありますね。何に掲載されてましたっけ

まじすか? 読みたい!!
718吾輩は名無しである:02/02/27 03:43
『America,America』角川文庫に入ってるけど・・・絶版

ちなみにボルヘスへのインタビューも載ってます。
719吾輩は名無しである:02/02/27 03:53
没後10年なんか特集あるかなたのしみだね。
みんななんて言うか期待しちゃうね。
720吾輩は名無しである:02/02/27 11:57
1970年以降の日本しか知らない人間が中上健次の小説を理解できるはずがない。
721吾輩は名無しである:02/02/27 12:04
あっそう
722リアル厨房:02/02/27 13:09
>>720
いや、知らなくても理解できると思いますよ。
限られた事柄を書いていたって普遍性を獲得できたのが
中上だと思っていますから。
723吾輩は名無しである:02/02/27 13:17
>>720
確かにその時代の空気を知っていることは、大きいが、想像力の問題だと思われ。
じゃあ被差別部落出身者でなければ、中上は理解できないということにも・・・
ならないでしょう。そんなちいさな話ではない。
724吾輩は名無しである:02/02/27 13:31
すんません!教えてください!
中上ってなに文学になるんですか?
近代?現代?
725吾輩は名無しである:02/02/27 13:33
1970年以降を知る知らないの意味は?
生まれた年代か?歴史を勉強すればいいの??
だいたい理解しようとか思って読んでないしね
726日々記念病院:02/02/27 13:36
いやまじで中上ってなに文学なのですか?
727吾輩は名無しである:02/02/28 02:16
>>724
最後の日本近代文学の書き手、と言われているよ。
間違ってたらすいません。他の人どうすか?
728吾輩は名無しである:02/02/28 02:20
>1970年以降の日本しか知らない人間が中上健次の小説を理解できるはずがない。

ああ、なんかこれ見たら、「岬」のあとがき思い出したよ。
729w:02/02/28 02:42
>1970年以降の日本しか知らない人間が中上健次の小説を理解できるはずがない。

↑ 
これ「柄谷行人」の発言のパクリでしょ。
自分はたしかにうまれてなかったけど、こんなことを言っているようじゃ絶版運動でもおこせば、って言いたくなるね。
理解されないならば、理解できる人間が全滅するときに燃やせよ、中上を。

もちろん文字通りの意味でいってるわけではない、柄谷は。
ただ個々に書き込んだ人はまじでいっているような気がして。おろかですね。
730吾輩は名無しである:02/02/28 03:43
>1970年以降の日本しか知らない人間が中上健次の小説を理解できるはずがない。
うーん。
70年で経済社会が完成されたということなのかな?
ただそれだと「19歳の地図」や「黄金比の朝」という初期の都市小説から
その舞台を「路地」へと転回した意義やその崩壊が掴めなくなる。
マルクスの経哲に記号学を接木した柄谷の差異論なんか真に受けるなよ。
731吾輩は名無しである:02/02/28 04:02
黄金比の朝、いいですねー
おれ70年代後半生まれだけど、中上すごく感動したよ。まあ、理解できてるかどうかはわかんないんだけど。
何人か指摘しているように、今年で没後10年だね。なんかあるかもね。柄谷行人に期待か?
732しがらみ(゚4゚)563a.k.a新上村入り愛子ノ神:02/02/28 10:04
なかがみ!なかがみ!

あしたお墓いってみよ
733吾輩は名無しである:02/02/28 12:19
>>731
柄谷周辺は絶対やらないね
「没後10年」とかそんなのを批判した作家だからということで
734吾輩は名無しである:02/03/01 01:07
やっと見つけた映画火まつり見たわ。よかった。でも良太が微妙に変だた。
735吾輩は名無しである:02/03/01 01:15
あの映画全体的に平均年齢高くない?
小説のイメージだともう5歳か10歳近く若いような気がするんだけど・・・・・
736吾輩は名無しである:02/03/01 01:16
>>718
America, America 見つけました。どうもありがとう。
 
 ガンジャでラリってるボブとの話はかみ合っていず。でもすでにこの世に
いない自分のアイドル二人の対談は舐めるように読めました。
二人が
737偽イタロ・カルヴィーノ:02/03/01 02:11
>>731
「黄金比の朝」いいよね。中上自身もいちばん気に入っていた。
でも、それが結局「青い朝顔」に収斂するんだ。
もし読んでなかったら、ぜひ。
作家の末路としてはけっこう悲しいものがあるけど、これは傑作。
738吾輩は名無しである:02/03/01 07:04
>>735
そういえばNHKドラマ「日輪の翼」のツヨシ役のモックンも原作から
したら年がいきすぎてたよね。
739吾輩は名無しである:02/03/01 14:36
>>738
モックンは許せるが欣也はなんか違う
740吾輩は名無しである :02/03/03 05:05
>>738
そうかな?
漏れは10年ほど前に読んだ時には、
ツヨシ=佐藤浩市
田中さん=赤井英和
をイメージしてた。
741吾輩は名無しである:02/03/03 06:53
>>738
いや原作のツヨシは20才そこそこなんで、そう思ったんですが。
742738:02/03/03 06:55
上のは間違い
738が折れで、>>740へのレスの積もりだった。
スマソ 鬱
743吾輩は名無しである:02/03/03 21:51
>>736
対談どんな感じか教えてくれないかな。すげー気になる。
744吾輩は名無しである:02/03/04 02:33
最も必要とされている時に、不在であることによって神格化されている。
本人に責任はないが、それもひとつの才能に対する判断基準ではないか。
有象無象の真摯な紆余曲折が、神格化された中上の「相対的な正しさ」とやら
を出汁に茶化されてしまっている気がする。それは絶対に「違う!」
あえて、中上は誰よりも間違ったことをし、紆余曲折の半ばで果てたのだと、
誰かが言わなくてはいけないのだと思う。
中上から遠く逸脱した滑稽な試みこそが、最も中上的であるかもしれない、
そう畏れること。
745吾輩は名無しである:02/03/04 03:30
↑意味ワカラン
746しがらみ(゚4゚)563a.k.a新上村入り愛子ノ神:02/03/04 09:31
ふー。

週末に本宮大社でお払いしてもらって
帰りに荒尾正文堂でエッセイ集買おうと思って値段みて諦めて
そのまま新宮の共同墓地ん中でも一番高いトコにある
中上健次のお墓に寄って
ああ、ここから秋幸が掘ってたボーリング場が見えるナァなんて
いや、枯木灘より日輪の翼のほうが好きだけど
最後に図書館の3階で原稿用紙のコピーを沢山みて
帰ってきました。疲れた。
747吾輩は名無しである:02/03/04 16:25
ほんまもんはばったもん
748736:02/03/05 02:17
>>743
ツアー途中のボブをナカガミがサンフランシスコのボブ・マーリィ&
ウェイラーズの宿泊しているモーテルに訪ねていく。
 シャーマニズムというのに興味があるのだけど、そういう経験をした
ことがあるか、とまず訊くナカガミ。もちろんある、と答えるボブ。ぶっ
といジョイントを吸い始めいつものようにラスタファリズムについて話
し始めるボブ。
 話の流れで、ジョイスって知ってますか?と訊くナカガミ。知らんね、
と答えるボブ。(そりゃ、知ってるわけねーだろ!知らなくていい)
 そんな感じです。とりたてて何があるという会話ではないです。ただ
もう一ファンとしては、この二人が会って話をしたってことが、スゴイ
と。それでけです。
749吾輩は名無しである:02/03/07 22:51
agetari
750おうよ!:02/03/08 23:47
中上健次のエッセイ+対談集
『On the border オン・ザ・ボーダー 1982〜1985』に
収録している村上春樹さんとの対談内容はどんな感じなの?
詳しく教えて下さい!
751吾輩は名無しである:02/03/08 23:52
752吾輩は名無しである:02/03/10 19:32
ビートたけしの「BROTHER」と中上の「奇蹟」がだぶって仕方が
ないのは俺だけ?。
たけしは中上のファンだったし、影響を受けていると考えるのは
おかしいかな?。
俺的にはあの映画のBROTHERは兄弟仁義的なものより中上の世界の
朋輩って言葉を感じたんだけども。
753吾輩は名無しである:02/03/10 19:48
全然違います
754吾輩は名無しである:02/03/10 19:51
たけしの映画はは三島ヨリだろ
755743:02/03/11 17:33
>>748
アリガトウ。
756吾輩は名無しである:02/03/12 06:07
kuso
757ixion ファン:02/03/14 02:22
どうですか?
758熊野大学中退:02/03/14 02:58
次の夏で10年たつのかな?
759吾輩は名無しである  :02/03/14 20:25
辻章の『時の肖像 小説・中上健次』(新潮社)がけっこう話題になってるみたいね。
760吾輩は名無しである:02/03/14 23:22
そう、熊野大学は次の夏で10回目ですね。
どんな講師とテーマになるんだろう?
761吾輩は名無しである:02/03/14 23:23
熊野大学ってまだあったのか・・・死らなかった。
762吾輩は名無しである:02/03/15 10:56
どなたか、紀子についての
役割ってか、意味みたいなの分かる人いる?
763吾輩は名無しである:02/03/16 19:52
>1970年以降の日本しか知らない人間が中上健次の小説を理解できるはずがない。

 そんなことないよ。俺はよくわかるよ。ただ困ったことに、俺に
はあまり面白くないんだ、中上の小説って。
 多分、中上はこれから読まれないと思う。全集は売れたみたいだけ
どさ。
 福田和也が、何かに書いてたけど、確かに『地の果て 至上の時』が
臨界点。あれが最高傑作だと思うけれど、「惜しい小説」に留まっている。
『枯木灘』や『千年の愉楽』は、今最も古い。作品的には、短編のほうが
いいんじゃないか、と。

 彼の場合、理知的なものと、情感的なものが、死ぬまで分離したままだっ
たんじゃないか。長篇はあくまで知的に構築されていて、俺にはそれが面
白くない。驚きがないんだよ。
 古井由吉が、中上のいいところを「掠れるところ」っていってたけど。
こんなこというと中上ファンに怒られるかもしんないけどさ、何か、批評
家たちに食い物にされたような気がして、俺にはならない。中上は本当に
自分の思考で、作品を紡いだことがあったのか。中上は本当に書きたいこ
とを小説に書いてきたのだろうか。『奇蹟』はギリギリの作品だったと思う。
 俺には今生きてて小説を書いている中上の姿を想像できない。




 




764吾輩は名無しである:02/03/16 19:56
↑煽り?ツッコミどころが満載なんですけど・・・
765吾輩は名無しである:02/03/16 23:53
お、久々に出た否定的な意見。たまにはないとねこういうのも。

70年代以降の日本しか……ってのあるけど、これの意味するところは、
近代化が終了したことと関係ありますよね。日本の近代化によって引き起こされた
様々な矛盾を知らないと真に彼の小説は理解できない、ってことですかね?

俺生まれたのが70年代後半なので、70年以前の日本が抱えていた矛盾を知らないのです。
どういったものが、70年以前の日本にベースとして存在していたのか、もしご年輩の方がいたら、よければ教えてください。
766吾輩は名無しである:02/03/18 02:01
中上健次全集いくらでそろえた?
767吾輩は名無しである:02/03/18 17:20
死因について教えてください。自殺するような人じゃないと思うんですが
768吾輩は名無しである:02/03/18 17:23
腎臓ガンですよ
769吾輩は名無しである:02/03/18 17:41
ああ、やはり病気でしたか、
教えてくれてありがと
770吾輩は名無しである:02/03/18 17:46
ただしあれだけ暴飲暴食(なんせ三日間ぶっ続けで飲んでた事もあるらしい)して
タバコもガバガバ吸いまくり
入院中も当然のようにカツ丼だカレーライスだと食いまくりだったらしいので
まあ半分自殺みたいなもんすね
771吾輩は名無しである:02/03/18 18:25
ガンの前に肝炎やってなかったっけ。なんか麻薬かSEXで
うつってそう。勝手なイメージだけど。
772吾輩は名無しである:02/03/18 18:43
ドラッグはやってたよね
NY滞在中のことについて書いた島田の追悼文で書かれてたけど
(しかし追悼文でドラッグの挿話について書かれる作家ってのもすごいね)
773名無し:02/03/18 18:52
中上のエッセイの方が小説よりも興味深い。とくに
昭和50年前後の奴は彼の人間性で出てるよ。
774吾輩は名無しである:02/03/18 23:04
「奇蹟」のラストってどんなふうに解釈すべきか分からないのだが……
775吾輩は名無しである:02/03/19 00:50
とにかく長生きしてほしかった。
776吾輩は名無しである:02/03/19 02:39
ほんと。
777吾輩は名無しである:02/03/19 09:19
中上健次の遺作『鰐の領域』は89年を経過し、90年代に入った後の世界をちゃんと書いてあるので
読みやすい。今的にはこれが読みやすいのでは。
778吾輩は名無しである:02/03/19 09:21
間違いです。『鰐の聖域』、ね。
779吾輩は名無しである:02/03/19 10:29
>>777
『鰐の聖域』は図式的過ぎるよ
もちろん未完なので後半でそれを壊したのかもしれないけど
あんまりそんな感じしない
780吾輩は名無しである :02/03/20 00:14
昨日の読売夕刊に詩人で帝京大教授の田村さと子さんが
ラテンアメリカ文学論寄稿してたね。
この人、中上の幼なじみ、同級生。
781吾輩は名無しである:02/03/21 01:45
神に愛され給うた方は色川武大ではなく中上健次でありました。
病に倒れたとはいえ、中上は姓のごとく文学の中途に路上に倒れたのでございます。
路地に倒れたのです。
782吾輩は名無しである:02/03/21 02:06

中上健次と麻原彰晃は兄弟?
中上健次は麻原彰晃に転生した?
麻原彰晃は中上健次のドッペルゲンガー?
783吾輩は名無しである:02/03/21 02:19

本当に死んだのは麻原彰晃で、
獄中にいるのが実は中上健次です。
784吾輩は名無しである:02/03/21 02:22

二人とも御徒町で売ってる着ぐるみです。
785吾輩は名無しである:02/03/21 03:35

二人とも凄まじい醜男です。
786吾輩は名無しである:02/03/21 03:36

二人とも凄まじい学歴コンプレックスがあります。
787吾輩は名無しである:02/03/21 03:37
原始古代にあっては豊穣感に溢れた資質の持ち主と解釈されうる。
788吾輩は名無しである:02/03/21 03:41

二人ともおデブ万歳!食うわ食うわで「まいう〜」連発!
789吾輩は名無しである:02/03/21 03:47
収穫の祝祭に豊穣の神現れるべしと古代人は願い、やがて神現れ王となった。
790吾輩は名無しである:02/03/21 04:01

【漫画『南回帰船』たなか亜希夫 双葉社】
中上健次が原作者である。
死の直前、漫画「南回帰船」の原作を書いていた。
原作者の死去により、第4巻で中断されたままだ。
この原作は【『中上健次全集』(全15巻)集英社】には入ってない。
791吾輩は名無しである:02/03/22 17:30
南回帰線そこそこ面白かった。
でも中断されて残念、てほどでもなかった。
というのが俺の正直な感想。
792吾輩は名無しである :02/03/22 23:40
中上と麻原が外見だけでなく、内面的な印象も似ていると
論じたのは確か中沢新一だったか。
793吾輩は名無しである:02/03/22 23:54
どんなところが似ているの?
794吾輩は名無しである:02/03/22 23:56
大塚嬰児が『物語の体操』でなんか言ってたな……
無茶なこと。
795我輩は名無しである:02/03/23 00:05
何度も言うようで悪いが、中上って若い頃ルックス超よかったよな。
小説もいいが、俺はどちらかと言えばあの渋めの顔のほうが好きだな。
なんつーか、きれいな石臼を彷彿とさせるとでもいうか。
796吾輩は名無しである:02/03/23 00:10
吉本隆明が中上健次本人に直接「麻原彰晃に似てる」って言ったらムッとしたと書いてた。
田原総一郎が高卒の中上健次本人に直接「おれだって早大だよ」って言ったらムッとしたと書いてた。
797吾輩は名無しである:02/03/23 00:17
>>793
人格的な大きさというか、包容力があり、
いつのまにか熱烈な信奉者=カルトを周囲に生み出してしまう、
とかいうようなことを両者をよく知っている立場として中沢は論じていたような。
まあ直接知ってなくても、中上カルトは多いが。
798我輩は名無しである:02/03/23 00:22
でも中上って文弱な連中にしか喧嘩売らないんだよね。
うまいこと立ち回って「荒くれ者」というイメージを
維持したんだね。
799吾輩は名無しである:02/03/23 00:26
もし、ハンサムな中上健次なら、←プッ
800吾輩は名無しである:02/03/23 01:39
「枯木灘」の秋幸が理想の男性なんだけど、あれは中上の私小説的作品なんだけど、中上をモデルに頭に描いて読んだことは一度もありません。
ごめんなさい。
801吾輩は名無しである:02/03/23 02:01
文学が顔にあった。人生に文学があった。文体に痛みがあった。
この二十一世紀を彼の鉛筆で書きなぐって欲しかった。
802吾輩は名無しである:02/03/23 05:05
写真で見る中上の姉の顔はきつめだけど整った顔立ちで
中上とは全然違ってた。
中上とは父親が違うからだろう。これが「中本の一統」の顔なのかって思った。
803吾輩は名無しである:02/03/23 15:03
中上のお兄さんの写真って見たことないんだけど、やっぱ規制されてんのかな?
郁平さんだっけ?
804吾輩は名無しである:02/03/23 23:22
熊野大学の夏期セミナーに今年行ってみようと思うんですけど、どんな感じなんでしょう?
行ったことのある方、いろいろご意見、ご感想、情報など教えて下さい。
女の子(子という年じゃない?)1人で参加しても、やっていけるでしょうか?
805吾輩は名無しである:02/03/23 23:38
どこに泊まるかが問題なんだよね。あの辺のホテルは盗聴とかで
危険という噂だから。
・・・仕方がない。俺が人肌脱いで一緒に泊まってあげよう。
806吾輩は名無しである:02/03/23 23:42
>>93
上手ですね
でも中上は大粒の雨に肩を濡らした状態でハジメの心理は描かないよ
風景に風景を重ね、反復させ、射精のような感じで、
心理を表出させると思うよ
807吾輩は名無しである:02/03/23 23:43
熊野大学はそんなに行く価値あるとは思えないけどな〜
座談会とかは早稲文に掲載されるし
野球したいとか自然に触れたいとかあればね、まあいいけど
ファン同士の交流とかかな?
808吾輩は名無しである:02/03/23 23:43
あと費用が高いんだよ、3万くらいかな
809吾輩は名無しである:02/03/23 23:45
うん、俺との交流。
もちろん他意は無いよ。
810吾輩は名無しである:02/03/23 23:46
>もちろん他意は無いよ。

ダメじゃん。
811吾輩は名無しである:02/03/24 00:15
戯曲が書けたら完璧なんだが・・・
熊野の大自然の中で上演できるようなの・・・
812吾輩は名無しである:02/03/24 00:28
浅田が「中上は映画や音楽がわからないほどに偉大な作家だった」と言ってたけど
マルクスとかフロイトのショボイ文学趣味は有名だけどそんな感じかな?
本業で優れていれば(・∀・)イイ!!
むしろ他ジャンルの勘違いが本業で役立つのかも
813吾輩は名無しである :02/03/24 03:15
熊野大学って、宿泊も込みじゃなかったのか?
高田グリーンランドだっけ?温泉もあるぞ(藁
814吾輩は名無しである:02/03/24 20:19
>>804
2回、参加したことがあります。
一人で参加する人は多くいます。僕もそうでした。
会場と宿泊は、温泉付きの高田グリーンランドですね。山奥!

はじめて新宮に来られるのでしたら、はやめにきて駅の案内所で
「中上健次文学地図」をもらい、徐福公園で自転車を借りて市街を
散策するのがおすすめ。
帰りには、南紀・熊野を観光してもよいでしょう。

肝心なセミナーのほうは、たしかに中身よりもファンとの交流がメインに
なるかも。スケジュールにゆとりがあるので、ダベるのもよし、温泉も
よし、散歩もよしです。ただ、いかんせん、講師陣が連れてきた学生が多く、
中上ファン以外の人も結構いました。

一度は参加して損はないと思います。観光のつもりで。
でもあまり期待しすぎないでね。
815吾輩は名無しである:02/03/24 20:48
何か観光資源化しているな。
そのうちアキユキ饅頭なんかが出たりして。
816吾輩は名無しである:02/03/24 20:54
アキユキ饅頭はなんか筋肉質っぽい
ナカガミ饅頭はふっくらしてて美味しそう
817吾輩は名無しである:02/03/24 21:01
都はるみに傾倒してた頃を柄谷は「中上が最低の時期だった」とか言ってましたが
誰か詳しい事を知ってたら教えてください
818吾輩は名無しである:02/03/24 21:13
サンデー毎日に「天の歌―小説・都はるみ」を連載していた時期ね。
そういえばアイドル系月刊誌「ORE」に「問答無用」なる人生相談も連載していたが
これは明らかにHOTDOGの北方を意識したものだった。
他にも田中亜希夫の漫画の原作をやったり
宮尾登美子に擦り寄ったりと見苦しい行状が目立った時期だ。
819吾輩は名無しである:02/03/24 21:52
>>659
>枯木灘読んだ。 凄い良かった。 殿堂入り。
>最初入り組んだ血縁関係で混乱して
>40項あたりまで読んで最初から読み返す、というのを3回やった。
>諦めて途中で血縁表を描いて ようやく話についていけた。

>>705
>中上健次ほど、見た目と中身のギャップの激しい人間はいないよね
>クマみたいな外見なのに、実は超知的。

中上健次ってどーも胡散臭いんだよなあ。
神話と中上文学ってよく比較されるけど、
神話って人間の内面に巣くう怪物みたい
なものを単に表現するわけではないでしょう?
理知が怪物を押え込むのが神話でしょう?

中上文学って怪物ばかり我が物顔で跳梁跋扈して
私的には気持ち悪いよ。鴎外の「渋江抽斎」なんか比較
するたび中上のどこに理知があるんだと思わざるを得ないよ。

血縁表を描いてみないと読者が話についてけないなんていうのは、
作者に理知が欠けてる証左じゃないかな?
820吾輩は名無しである:02/03/24 22:06
>>819
血縁表は作品の最後に書いてるんで補助的なものだよ
実際作品を読めばその中であれだけ複雑な血縁関係がものすごくわかりやすく前半部分で書かれているよ
>怪物ばかりが我が物顔で跳梁跋扈して
そうかな?そういうのを壊してるんじゃないの?
神話もそれを否定してるんだよ。
ただし内在的になのでわかりにくいけどそれしか方法がないことを知っている
確かに本人が神話化されすぎている感はあるけどね
哲学について引用したりして作品に直接書いたりすれば哲学的なんじゃないように
それを作品自体がどのように生きるかでしょう、知的かどうかは
821吾輩は名無しである:02/03/24 22:25
>>820
しかしだね、例えば熊野大学のホームページに行ったら、

「汽車がこの間全通したと思ったら、いつの間にか、本数が減った。
熊野に近代は一番遅くやって来て、一番早く去っていくという事なのか。
それなら近代が打ち壊した山を返せ。原っぱを返せ。熊野川のあの川原の
黒い砂利を返せ。人の情をかえせ。魂をかえせ。ここが豊かで魂の安らぎ
と充溢の場所とする為なら立つ。本宮、那智、速玉、三山の僧(氏子)兵
とも、水軍(海賊)ともなって、山、海をゆき、熊野を害する者(物)らと
戦おう。」熊野大学の設立者・中上健次氏の発言1

「世界は危機に遭遇している。私たちの総てが破滅に向かっている。
何かが大きく間違っていたのだ。近代と共に蔓延した科学盲信、貨幣盲信、
いや近代そのものの盲信がこの大きな錯誤を導いたのだ。私たちはここに
霊地熊野から真の人間主義を提唱する。人間は裸で母の体内から生れた。
今一度戻ろう、母の元へ。人間は自由であり、平等であり、愛の器である。
霊地熊野は真の人間を生み、育て、慈しみを与えてくれる所である。熊野の
光。熊野の水。熊野の風。岩に耳よせ声を聞こう。たぶの木のそよぎの語る
往古の物語を聞こう。」熊野大学の設立者・中上健次氏の発言2

なんてわめいてるのよ。これのどこに理知があるんだろうかと。僕は過去の
怪物と中上が単に与してるとしか思えないよ。神話も鴎外も怪物の存在は
認めるけどそれに留まるとか、ましてや与すなんてことはなかったと思う
のだが、中上の場合は怪物と楽しく遊び暮らしていたじゃないのかな。
周囲が訝るのをよそに。
>>818
>そういえばアイドル系月刊誌「ORE」に「問答無用」なる人生相談も連載していたが

そんな仕事もしていたのか中上先生。笑えた。
823吾輩は名無しである:02/03/24 22:59
↑一応単行本にもなってる。
質問はホトンドヤラセだと思うが、中上はマジメに答えている。
よくも悪くも、中上はやっぱり根がマジメで小心なくらい保守的な人間なんだなという印象だった。

824吾輩は名無しである:02/03/24 23:07
>>821
な、長いよ・・・
中上は小説家なんだから「知的な(ことについての)発言」をしてもしょうがないでしょう
いわゆる学者的な体系的な知は持ってないし
読書量はかなりすごかったらしいけどそれもまあ専門家的な知識を身に付けたわけではない
↑でも書いたように学者やジャーナリストじゃないんだから
そんなことを言っても仕方がない
何つーか戦略的なんだよ、良くも悪くも
例えて言えば・・・ある役者がものすっごい馬鹿な男の役をものすっごい上手く演じているみたいな
そういう風に小説を書いてたんだよ(アフォな例えでスマソ)
>>822
それは持ってます。ブックオフで買った。正直北方?より数倍下手
825吾輩は名無しである:02/03/24 23:11
ある野球選手がプロの中でもものすっごい野球の上手い選手でも
野球について語るのは下手みたいな・・・
これも違うな・・・
826吾輩は名無しである:02/03/25 00:25
>>824
>何つーか戦略的なんだよ、良くも悪くも
>例えて言えば・・・ある役者がものすっごい馬鹿な
>男の役をものすっごい上手く演じているみたいな

なるほど。それでその戦略というか役作りはある程度
成功したというわけか。読者が付く以上はそうだろうなあ。
まあそれを言ったらお終いという気がしないでもないが。

中上は神話的世界を描いたみたいに言われるのは私的には
イタイな。日本は記紀を擁するだけにイタイ。中上がそれを
承知でやってたとするなら、正直腹が立つよ。
827吾輩は名無しである:02/03/25 00:29
中上は、評価されすぎ。
今後暴落するでしょう
828吾輩は名無しである:02/03/25 00:34
>>819
『枯木灘』で、あれだけ短い文中でこれほど錯綜した血縁関係を描写できる
のは、作家としてものすごい技術なのでは。たしか奥泉光はその描写を、
自分には真似できないと羨んでいました。

>>821
これは中晩年の言葉ですね。「真の人間主義」を指して、こんなのは
中上の言葉ではない、と後年柄谷行人は嘆いていました。当時、中上は、
今は当たり前のことを当たり前に言わなくてはならない時代なんだと
言っていたそうですが、もし821さんの言うように中上に理知がないとしたら、
それは時代が、つまり821さんや私を含めた一般人が理知を失ったから、
やむをえずその水準に合わせただけのことだと思います。
829804:02/03/25 03:23
814さん
たくさん情報ありがとうございました。
秋幸大好きな、ちょっとミーハー?なファンなので、着いていけるかどうか分かりませんが、
頑張ってみます。
今から、できるだけまだ読んでいない作品を読破していこうと思っています。

あ、秋幸饅頭なんて売ってたら、泣いてしまう・・・でも、あったら買うと思う。
830821:02/03/25 03:27
>作家としてものすごい技術なのでは。たしか奥泉光はその描写を、
>自分には真似できないと羨んでいました。

地縁血縁に潜む怪物との戯れをすごい技術で描写されても
私的には気持ち悪いだけだよ。

>それは時代が、つまり821さんや私を含めた一般人が理知を失ったから、
>やむをえずその水準に合わせただけのことだと思います。

そいうのを責任転嫁って言うのよ。周りに全部責任を押し付けちゃう。
「真の人間主義」が824さんが言うように戦略であったとしても、
「821さんや私を含めた一般人が理知を失ったから」というように知らん間に
責任を押し付けられる事態が生じるから中上を危惧してるのよ。「たぶの木の
そよぎの語る往古の物語を聞こう」なんて記紀を中上文学的に曲解してるようで
私は背筋に悪寒が走るな。後々責任を押し付けられないよう、私は自分の意見なり
立場なりをはっきりさせておくよ。

中上が神話的世界を描いたと言われるのはイタイ。
日本は記紀を擁するだけにイタイ。中上が承知で
やってたなら正直腹が立つな。
831吾輩は名無しである:02/03/25 10:07
>>830
何度も同じこと言ってるけど「神話的世界を『否認』した」んだけど・・・
それを受け入れつつも否定する、という感じで
832吾輩は名無しである:02/03/25 10:44
>>830
831その他との論争なんだけど
中上の場合、テクストと講演、エッセイは書き分けてるよね。
テクストの場合、路地というフィルターを通して表現する。
講演、エッセイの場合はストレートに差別、被差別の関係が出てくる。
それが中上の戦略なんだから、それを分けて論じてもらわないと、
レスしにくいよ。
あくまで作家論なんだからテクスト批判してもらえませんか。
具体的に830のいうテクストのイタイ神話的世界と考えられるものをあげて
もらえば、それが描けているのか、否か、あるいは831のように否認したうえで
再構築しようとしていたのかどうか俺達にも考えやすくなるんですけど。
もし全体的にそうなんだと言われればどうしようもないけど、
それでもそう考えるきっかけ的なテクストはあるでしょう。
今のところテクストに関しては「枯木灘」の人間関係にしか触れられ
ていないんで、よければそれ以外のテクストを具体的に
批判してくれませんか。
833吾輩は名無しである:02/03/25 18:40
中上健次ってフォークナーフォロワーじゃないの?
834吾輩は名無しである:02/03/25 19:18
>>833
今更…。
835吾輩は名無しである:02/03/25 20:21
>>833
中上健次とフォークナーの関係を教えてくれ
836830:02/03/26 00:24
>>832
中上が「イタイ神話的世界を描いた」とは言ってない。
「中上が神話的世界を描いと言われることがイタイ」と言っている。
「地縁血縁に潜む怪物との戯れ」というのが僕の中上のテクストへの
印象で、それ自体は別に構わんのだけど、それがヘンに拡大解釈
されたり、熊野地域への利益誘導に利用されたりするのがなわんと
言ってるわけ。まして自分のテクストを神話的世界に重ねるかのような
発言は痛すぎる。テクストと講演・エッセイは別だなんていうのは、
非テキスト上での発言の免責理由にはならんでしょ。
837830:02/03/26 00:28
>非テキスト上
非テクスト上
838吾輩は名無しである:02/03/26 00:42
>835
中上自身が表明していることじゃないか。
分かりやすくいえば、ヨクナパトーファ=路地。
839吾輩は名無しである:02/03/26 02:15
>>830
俺は君の意見に同意だな。
個人的には彼の作品は好きで全作品中3分の2程度ですが、読みました。
中上の描いた世界こそ正統な神話であるというわけではない。
って誰もそんなこと言ってないのか。
フォークナーも全然読んでないな、最近。
840吾輩は名無しである:02/03/26 02:39
>>836
そんなことをいまさら言っても仕方がないよ
5年くらい前までだよ、言えたのは
841吾輩は名無しである:02/03/26 22:49
それ以前に記紀ってそんなにスゴいのか?
「神話的なモチーフを小説に取り入れるのはスゴい」
っていう評論家のコトバをそのまま受け入れてるだけなんじゃないのかね?

ちなみに、オレはスゴいと思うけどさ(W


842吾輩は名無しである:02/03/26 22:55
中上と記紀神話がどういう関係にあるのか知りませんが、
『枯木灘』でベースとなっているのはギリシア神話でしたね。
当然ですけど。
843吾輩は名無しである:02/03/27 00:13
マウイかわいい&夏羽の名前綺麗age
844吾輩は名無しである:02/03/27 00:16
>>841
>記紀
とは何すか?
845福田和也:02/03/27 00:37
乞食 煮本初期 の こ と さ !記紀。
もしくは、宮崎監督の「デリバリーサービス」の主人公の女の子の名前。
846吾輩は名無しである:02/03/28 22:02
記紀とかギリシャ神話とかは必須知識なんすかね?
登場人物の名前くらいしか知らんけど。
847吾輩は名無しである:02/03/30 18:39
最近「千年の愉楽」を読み直しているのだが、
単純に読み物としても無茶苦茶面白いね。
秋幸物に参っていたので、暗い血の流れ、みたいなイメージばっかりだった。
オリュウノオバ最高。中上最高。
848814:02/03/30 21:16
>>829
楽しんできてください。いや、愉しんで、か。
日程、テーマ、講師などは、6月頃に決まると思いますよ。
公式HPでチェック!です。
849吾輩は名無しである:02/03/30 21:19
鎌田の普段の姿を見てみたい
誰か前々回行って彼を見た人いる?
850吾輩は名無しである:02/03/31 23:32
そういえば将来は鎌田のような勉強をしたいと思っていた時代もあった
851吾輩は名無しである:02/04/01 00:43

没後10年に際して一言述べたい

・・・もっと推敲しろよ(藁

852吾輩は名無しである:02/04/02 02:55
↑しつこいな。
853吾輩は名無しである:02/04/02 04:22
『第三期批評空間が「中上健次賞」というのを設ける』
              ↑
          その後、どうなったの?
854吾輩は名無しである:02/04/02 04:52
福田は政治とのからみで文学読む、その読み方が単調じゃねえ?確信犯だろうけどさ。
誰それとどっちがすごい、とかいうのもよくわからない。
中上を理解したいとは思ってもみるが、俺は彼ではない。遺された文章に自分を突き合わさせることで、
解を掴み出したいとは思うがね。
他人事のように語るのはちょい無理。

書いてるとずっと眼に飛び込んで来るんだが(笑)、851は面白いな。
没後に物を言うことの愚かさ。没後10年という借り物の区切りをまず頭に持ってくる愚かさ。
推敲という手続きの悠長さを削いでいくように書いた作家に対するクリシェを二行で見事に体現してる。

・・・もっと遂行しろよ(藁
855吾輩は名無しである:02/04/02 05:37
>>851の職業
原稿の清書をさせられた編集者の私怨レスに一票
856吾輩は名無しである:02/04/02 06:42
ていうか中上自身は、普遍的な評価を望んでいたのかな。
路地と言う空間を舞台にしたテクストを発表し続ける執筆行為は
前提として路地が無い地方の人間から、評価、理解をされないという
覚悟はあったと思うんだが。

だからここでぼろかす言う人がいることは、在る意味必然では。

またフォークナーとの関連になるけど、フォークナーが
合衆国北東部の人間をヤンキーと呼び、南西部の人間との
相互理解にさほど興味が無かったようにね。
857吾輩は名無しである:02/04/02 08:59
>60
 >>
 ていうか中上自身は、普遍的な評価を望んでいたのかな。
 路地と言う空間を舞台にしたテクストを発表し続ける執筆行為は
 前提として路地が無い地方の人間から、評価、理解をされないという
 覚悟はあったと思うんだが。

んなことねえだろ。だいたい路地っていったって書かれた以上
うそみたいなもんでしょ。たとえ中上の「路地」が現実にあったと
仮定しても、その「路地」の人なんて文盲でしょ。だとしたら
だれが中上の文学を理解したらいいの(極論)?

みんなむずかしく考えすぎるよ。
中上の作品はは文学というよりも口承文芸だ、
くらいにおおざっぱに考えて文章が変でも中身はおもしろい
っていえばいいのになあ。
858吾輩は名無しである:02/04/02 10:08
いやあ、でもボクみたいな郊外の空虚な町で育った人間でも、
やはりそういう扁平な環境だからこそ自ら中心と周縁という差異を
意識して造ってきたようなアホもいるわけで、
その格差から生み出されるポテンシャルの地平という出発点にはいつも中上がいます
859他スレの60 本スレの856:02/04/02 10:24
番号を間違えていると思うけど。まいいか。

>「路地」の人なんて文盲でしょ。だとしたら
だれが中上の文学を理解したらいいの(極論)?

これは「路地」をフィクションの世界としての極論と理解すればいいのか?。
中上のテクストの住人は役割分担されているからね。
(1)文盲だが知性的、思索のキャラクター(オリュウノオバ、サンノオバ等)
(2)文盲では無いが、知性より行動のキャラクター(タイチ、ツヨシ等)
ツヨシが、オリュウノオバに読んで聞かせるよ。
でオリュウノオバが考える。
ますます口承文学だって言われそうだけど前提が前提だからな。

もし現実の世界を前提にして言ってるなら、これは答えようがないな。
今どき、文盲って言われても。

860857:02/04/02 11:01
あー、推敲しなかったので(w
意味が通らないことを書いたが、
前言を取り消してもう一度書けば、
実際の「路地」を知らなければ「路地」を理解できない
というようなことは、べつにないんじゃないのかなあ、
ということです。
そういう考え方は中上がつくったフィクションとしての「路地」と
中上の存在と関係なくある現実が区別ができていない感じがするんだなあ。
そういう人が中上健次のドキュメンタリーを
撮りに和歌山までいくんだろうなあと思います。
でもそこには中上の「路地」はけっしてないんじゃないのかなあ、
ということだけど。ちょっとちがうかなあ。
861856:02/04/02 11:35
それなら俺もそんなに考えに違いはないよ。
俺が書いたのは、路地を知らない人の中には
頭から中上のテクストを否定する人もいるだろうな、という事だから。
はっきり言って死んだ作家の墓参りとかは、
俺にも考えられない。

俺は生物オタなんだが、『枯木灘』に紀伊半島に生息していない、
ヤマメが出てきたり、『奇蹟』で卵胎生のマムシが産卵したり、
確かに推敲不足(知識不足?)も多い事は認める。

けれど古典文学の記述なんて皆いい加減なもんで、
問題はそれを認めたうえで、どう自分が感じるかってしか
最終的にいいようがなくなるのでは。

その辺の解釈を巡って某スレ「名作と評される云々〜〜」
は荒れまくってるけどね。(w
862829:02/04/02 16:10
848様
情報ありがとうございます。
今年は大きなセミナーになりそうらしいので、やっぱり参加してみようと思います。
またHPチェックしてみます。
863那智勝浦町住人:02/04/03 00:30
>>861
ヤマメいましたよ。昔。
864吾輩は名無しである:02/04/03 04:53
『第三期批評空間が「中上健次賞」というのを設ける』
              ↑
          その後、どうなったの?
865856:02/04/03 06:55
>>863
紀伊半島はヤマメの代わりに近縁種のアマゴの生息圏だと
思うんだが。もし本当にヤマメだったんならそれは放流ものだと思います。
ヤマメは関西では京都北部以北分布だと思います。

て何か生物板みたいでスマソ。

俺が856、859、861で言いたかったのは中上には、
多少推敲が不十分なまま、書きなぐる傾向があったが、作品的に
些末な瑕疵よりも、将来の古典候補としてもっと根源的な事で中上を、
考えようという事だったんで。
866吾輩は名無しである:02/04/03 08:58
ホメロスの「イリアス」も「オデュセイア」も細かく
歴史考証をすれば間違いがたくさんあるとされています。
それでもホメロスの名は現在でも忘れられてません。
そのような間違いが許されたのは両作品とももともと
無文字社会の口承文芸だったからであり、間違いを許容することは
口承文芸の特徴です。口承文芸の最優先事項は正確な事実や
オリジナリティよりも、とにかく目の前のひとを楽しませることです。

中上健次の推敲不足といわれるものを(ぜんぶそうだとは思えないが)、
たんなる欠陥として考えるよりも、書かれた物語の内容
とあわせて考えてみればおもしろいと思う。
また最近とかく話題になっているランディの著作権意識のなさと、
彼女がパソコン出身であることは無関係ではないと思う。
ネット上で書かれる言葉はふだんのおしゃべりに近いものだろうから、
とにかく瞬時にまわりの人を楽しませるために、多少の間違いも知ったかぶり
もぱくりも気にならなくなってくるのではないか。


867吾輩は名無しである:02/04/03 16:01
>ランディの著作権意識のなさと、
 彼女がパソコン出身であることは無関係ではないと思う。

 いいこというね。ランディは確かに盗作作家だけどさ、
 或る意味ひとつの問題定義をしたかもしれんね。
868吾輩は名無しである:02/04/04 21:44
>865
伊豆などでは、本来アマゴしかいませんが、昔からアマゴのことをヤマメと
呼んでいたようです。紀伊半島もそうなのかな?細かい話でスマソ。
869吾輩は名無しである:02/04/05 02:59
最近さがりすぎ。ここ。かなしい。
一番すきだし重要なスレなのに。
ということで「物語ソウル」ようやく読了。
難しすぎて、中上のどこに位置付けられるべきなのか分からん。
870吾輩は名無しである:02/04/07 03:09
ナカガミ、アゲ。
871吾輩は名無しである:02/04/08 00:00
『異族』って俺はなんか好き。
読んでて急に「殺意が生れた」だとか、国、民族を縦横無尽にまたぐところに
劇画的との批判や、中心と周縁の分かりやすい図式化と罵られようと、
俺はどうしても嫌いになれない。
やっぱこれだけ力を感じる小説ってない。
872吾輩は名無しである:02/04/08 00:27
もし中上が生きてたらどんなの書いたかなと思います
「地の果て〜」で路地を消したとか言っても
結局「日輪の翼」も「賛歌」も「奇蹟」も「異族」も路地に対する郷愁みたいなものが
作品の核になってたりするし
「軽蔑」がかろうじて違うことをしてるかな、という感じです
もちろんそれと作品の評価は全く同じではないけど
あくまでも「路地」に関わった小説としては凄くても
結局それを捨てたうえでの新しさ、というのはどうだったのか?
もし生きてたらどんな新しいことを書いたんだろうか全く想像できません
873吾輩は名無しである:02/04/08 02:40
むしろ「軽蔑」みたいなのをこれから書きたかったんじゃないか?
とは何となく思う。
でも今ひとつ自分でも出来に納得できなかった。
あと「十九歳のジェイコブ」のような作品も。
874吾輩は名無しである:02/04/08 05:19

       没後10年に際して一言述べたい

       ・・・もっと推敲しろよ(藁


875吾輩は名無しである:02/04/08 05:25

    読みにくいんだよ。・・・もっと推敲しろよ(藁
876吾輩は名無しである:02/04/08 05:34

  だらだら書くな、と小学校で習わなかったか?

  ・・・もっと推敲しろよ(藁
877吾輩は名無しである:02/04/08 05:41







      ・・・もっと推敲しろよ(藁







.
878吾輩は名無しである:02/04/08 07:34
↑おい、おまえがたてたスレどこいった?
879吾輩は名無しである:02/04/08 20:22

   ・・・もっとダイエットしろよ(藁
880吾輩は名無しである:02/04/08 20:42
   
   ・・・もっと外出しろよ(藁
881吾輩は名無しである:02/04/09 05:19
皇太子の娘は中上にそっくりだね。
生まれた時から全然顔が変わったような気がする。
882吾輩は名無しである:02/04/09 06:00

            _,ノ‐''''''^¨¨¨⌒ ̄⌒^^''¬-、,_          
        ._v-''¨`.,,vー─-、    .,,vー─-、  .¨'ーu_       
      _ノ'″  ./′    ¨┐ ./     ゙'┐   .゙'┐      
     ,/′   ./       .ミ .i′      .)     ゙\    
    ,/′     |     ● | } _●,     |      \   
   ./′    ._,,、-ミ.    .  /¨レ       .人,_      ミ  
  .,ノ′  ._ノ'″  \_   ._,rlト冖へy   _/  ¨'‐u     .゙lr  
 .,i′  /ー-v、.,,_   ¨^^¨´〔    〕.¨^^¨′  __.,、 ゙\.    { 
 〕   ./′    .⌒'''''    \,,,,,,ノ′  v-ー'''¨′   ゙┐   }    
 |   ノ  .────ー      }      __,,.,、v--ー''  {   .]  
 |  :|        .__,..      .!      `        .}  .}    
 }  .|   .--:;:冖^ ̄       .|      ¨¨¨¨¨¨゙フ¨¨′ .}  }  
 .|  .}    .\_         .}        ._/    }  .:|    
  ). .〕      .゙ミzu,_      }      _,ノ┘      }  /  
  .{  ).    .,/'″  ¨゙(ァv、,_  .!  ._,,,,v‐'^′       ,ノ  ノ  
   ミ. 7,   .i゙      〔  `¨¨^^⌒           ,ノ′,/   
   ゙). ゙li. _ノi.     ノ                 .,r′.,ノ   
    \ ゙>'′^ー、、、v‐′               .,r′ /    
     .|/      }                ./′,/     
    ./′      ,i¨¨¨¨¨¨゙ソ冖干ア^^^^^^^^^^^| r'′      
    .,i′      ./¬冖'''''7′   ∨¬ーーz─-「 \      
    .}      _ノ     厂¨丁¨¨フ    .ミ、    ゙\    
    .〔     ./′     ゙'-、..!,,ノ'′     ゙).     ゙).    
    {.    .ノ    、、、、、、、、、、、、、、,,,,,,,,,,、.,  〕  .、   {   
     .〕    .]    .|            .〕  |  ゙l! .,/⌒┐ 
     {    .|    |_           ,ノ  ,}   レ''′   .} 
      〕    ).    .゙\_       ,,r''′ 丿   八,   _,ノ 
      .〕    .\_    ^''ー-vvv-ー'″  ,,ノ    ] ¨'ー'''″ 
      .:|      ^'ーv.,_         _,ノ'″    }      
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     .\,,_         ._,,,vrh、、,_           ._)     
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883吾輩は名無しである:02/04/09 19:11
今日ローソン行くとヤクルト社のミニペットボトルのグァバ茶がでてました
グァバって出てきたのは中上のなんだったっけ?
『野生の火炎樹』だったような・・・
味は激マズでした
884   :02/04/09 22:05
19歳の地図ブクオフで売ってたけど汚かったから買わなかった。
ああ欲しいぜ19歳の地図。
885吾輩は名無しである:02/04/09 22:12
意外とグァバ茶好きだったりして
886吾輩は名無しである:02/04/11 00:57
                     獄中の中上健次
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887通りすがり:02/04/11 19:11
中上は都はるみと交際が深い作家でなかったかしら
888吾輩は名無しである:02/04/11 19:12
今だ!じゃーんぷ♪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
 ヒョイ ,  ∧∧
   ( _(,,゚Д゚)     ミ  ___
  ⊂___,.つつ      て.  ) クルリ
彡               ⊂  .ノ
               ("  )           ∧∧     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.               ∨∨ 彡       (,,゚Д゚)  <  888番ゾロメ・ゲット!
                           /  ,つ    \_______
                          〜、 ノつ  スタッ !
                           .(/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
889吾輩は名無しである:02/04/11 23:51
なんか実のあること書こうよ。
というおれも何も書けない。
890吾輩は名無しである:02/04/12 00:27
文学に体を張った。
これしか言いようがない。自分が語る所にはどこにでも行った。
最後の文壇作家と言われていた。三島を敬愛していた。
解同と揉めたし、アイヌの人とも酒場で話した。誰が相手でも揉めた。
わざとそうするように。
新宿で男のアナル・ファックもしてみた。
いくらでも美しいものが書けるのに、知らなかったもの
自分にとって新しいものには、無防備で両手を広げて
飛び込んでいった。
死ぬ前の年、大阪でライブハウスを開いた。それは誰が見ても印税の浪費で、
韓国のサムルノリや画家の黒田清太郎を招いた一般受けしないイベントだった。
人生で半年しか生業についたことがなく、ずっと作家だった中上だから
自分が面白い、新しいと思ったことに少年のように肩入れしてしまう姿が
今でも僕には愛おしい。

891吾輩は名無しである:02/04/12 21:17
>890
そういう生き方って俺的にもかっこいいです。すごく自由でうらやましい。
892吾輩は名無しである:02/04/12 22:38
でもある意味高度成長からバブルっつー幸福な時代だから成立した作家だったと思う
もちろんそれは悪いことじゃないけど
893吾輩は名無しである:02/04/12 23:34
>892
そうだろうなあ
もしも今生きて作品書き続けてたとしても
全く売れないだろうなぁ
894吾輩は名無しである:02/04/13 01:06
>892
それどういう意味ですか?
自分、公房なので今ひとつバブルって分からない。
それは、晩年、というか路地が消滅した後の作品からうかがえる、一種の冗長さに関係しているのですか?
895?~?j?~?j?{?a?N?-?n?T:02/04/13 20:23
新潮社から「時の肖像-小説.中上健次」辻章が出ている。中上を担当したことがある元編集者で
親友でもある著者が、中上の思い出をつづっている。
ノンフィクションのような気もするが、記憶というものは概して虚構性がたかいので
わざわざ小説と銘打っているのだろうか。
読んでて驚いたのは、李良枝がソウルに留学中に、彼女に小説を書くようにすすめたのは
中上だったという新事実。この人の書いた「由煕」って小説は泣ける。講談社文芸文庫
896吾輩は名無しである:02/04/14 00:25
まあ三島以上に敬愛していた作家はいくらでもいたというのが事実なのにね。
897吾輩は名無しである:02/04/14 02:50


       没後10年に際して一言述べたい

       ・・・もっと・・・


.


898吾輩は名無しである:02/04/14 04:15

    ・・・もっと
899吾輩は名無しである:02/04/14 04:27


   ・・・もっと推
900吾輩は名無しである:02/04/14 11:47
「アメリカ、アメリカ」購入記念ついでに900ゲット!
901souka :02/04/14 20:50
NHKでドラマ化された本木雅弘主演の「日輪の翼」は最高だった。
なぜか本木がロン毛のカツラをかぶっているが、内容は一時間半という制約を
考えても、なかなか感動できた。
再放送の録画をのがして、NHKに電話してビデオ販売してくれとたのんだら、「検討します」の
一言であしらわれてしまった。
902吾輩は名無しである:02/04/14 20:54
>>901
俺ビデオに撮ったよ
映画じゃなくてテレビドラマっつーのを考えればかなりよかったよね
ただ四つのオパーイ女が出てこないのと
おばあちゃん達が品がありすぎでもっと乞食っぽい方がよかった
でも面白かったけどね
903吾輩は名無しである:02/04/15 08:07
>>901>>902
あのドラマでツヨシの勤めていた運送会社が朋輩運送で、父親が佐倉だったね。
原作には無い部分だけど、中上フリークには嬉しい設定が随所にあった。

しかしツヨシが兄妹の近親相姦で出来た子供という設定をそのまま使うとは。
NHKもなかなかやる。
904根拠ならある!:02/04/16 01:00
腐れドラマ最低。もしかすると、青山の映画は、もっと最低。
905吾輩は名無しである:02/04/16 02:39

  ・・・もっと推
906souka :02/04/17 22:06
「902」さん「903」さん返事ありがとう。
実は「地の果て 至上の時」を片手に、4年前、新宮をおとずれたことがあります。
この小説の冒頭に、刑務所から所出して新宮駅を降りる秋幸がえがかれていて、
現地を訪れるのに役にたッた。
中上の「路地」は新宮駅のホームのはしっこからでもわかるところにあった。
といっても高度成長の再開発で、どうということのない団地みたいなのがあるだけ。
やっぱり中上が「故郷を喪失した」と思う気持も分かるね。
907吾輩は名無しである:02/04/17 23:37
テレビより先に映画化の話もあったんだよねえ>『日輪の翼』
93年の雑誌『ユリイカ』インタビューで原田芳雄が
映画化企画について中上と意気投合してた話を語っている。
908吾輩は名無しである:02/04/17 23:58
路地、って本当に存在していた場所なの?
訪れたらここらへんが路地なんかあ、って分かる場所にあるの?
909吾輩は名無しである:02/04/18 00:05
青山真治監督のナカガミ映画、また見たいなあ
910吾輩は名無しである:02/04/18 00:16
「ユリイカ」(雑誌じゃないよ)を観た人いますか?
本作には中上の影響が強く出ていると思う。
工事現場の場面からは『枯木灘』を、バスを改造して旅立つ場面からは
『日輪の翼』を連想する。
でも、ラストで少年が吐く言葉でこの映画の主題がわかったときは、
期待がずれてがっかりしました。
911レイナルド・アレナス:02/04/18 01:43
青山さんは影響を受けるだけの器があるんだ。
その影響下からいかに脱するかがポイントだと思う。
中上が大江の影響下から脱したように。
しかし、「路地へ」は退屈な映画だったなぁ。

「ユリイカ」見ましたけど、最後の少年の言葉は覚えていません。
でも、私は青山さんなら「helpless」か「ちんぴら」がいいな。
912吾輩は名無しである:02/04/18 02:00
青山神事をほめているやつはほんと
かしこぶりっこみたいでやだー。
だっておもしろくないんだもん。
913吾輩は名無しである:02/04/18 19:56
「路地へ」はダメでしょ。中上を未読の人に対する入り口になれば、とか
なんとか青山は言ってたけど、だいたい部落に直接言及してないんだもん。
中上本人が部落を虚構化するのは自身の問題であるし戦略的なものだけど。
中上以外の、しかも部落外の人間が「路地」のエッセンスだけ取ってきて
自作で使うってのは単なる無能か、そうじゃなかったら「俗情との結託」
(by大西巨人)でしかないよ。さ、三位一体を読もうっと。
914souka :02/04/18 20:57
NHKのETV特集で昔、中上健次をやっていた。これはビデオに撮ってある。
このなかで中上の親族が出てて、新宮市の古い航空写真を広げて、ここが「路地」
のあった部落だとはっきりしゃべっていた。
もうこういう時代なんだから、部落だからどうのって遠慮することはないと思うよ。

915吾輩は名無しである:02/04/19 00:59
青山の映画の最大の愚劣さは、路地跡にキャメラを向ける際の無神経さにある。
中上の撮った映像の繊細さがそれを更に際立たせる。
916吾輩は名無しである:02/04/21 00:35
星野智幸って期待できる書き手?
なんか中上とマルケスの模倣って感じはぷんぷんするのに、意外と面白かった。
917吾輩は名無しである:02/04/21 06:07

【『わしズム』(小林よしのり責任編集長)4月25日(木)創刊 定価(本体667円+税)】

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918吾輩は名無しである:02/04/22 00:29
age
919吾輩は名無しである:02/04/22 01:46
「ここが路地だ」と指し示す親族。それを移すテレビカメラがあまりに惨い。
同じ親族が中上自身の『熊野集』に対して、「身内の恥をさらすな」と宣う。
こうした倒錯的な神経の麻痺を共有しているが故に『路地へ』ははしたない。
920吾輩は名無しである:02/04/24 08:22
そろそろ新スレか。
921913:02/04/24 19:35
青山の鼻につくところは、彼は自作の登場人物や
ストーリーそのものに中上からの引用をこれ見よがしに行っているとこ。
ま、中上以外も相当に使いまくりだけど。
ゴダールとヴェンダースと中上を足して3で割りました、みたいな作風は
もうウンザリです。もっと消化しろよ!あれじゃいつまで経ってもエピゴーネン。
そりゃ批評性は高いんだけど、それで済むなら創作ではなく批評そのものでイイ訳じゃん。
なんつーか、論理や知性を踏まえて、かつそれらを超えて行き着く「地の果て」を
こっちは小説や映画や音楽だのの表現に求めているわけでしょ。
このスレの住人が中上に拘るのだって、中上文学の可能性とか現代性をその辺に読み(感じ)取っているのだろうし。


そんな事言いつつ、それでも日本人では青山は頑張っているほうだとも分かるけれど。
状況の困難さがひしひしと・・・
922913:02/04/24 19:52
あ、映画では梁石日原作の「夜を賭けて」に期待。
梁石日ってあれだけ中上批判をしているけれど、
しかし中上と共有する部分の非常に多いところがおもろい。
告発・啓蒙・糾弾だけでは差別が片付かないことを自覚しつつ
文学を展開しているし。李恢生も悪くないけど、やっぱり
知識人つーか、活動家出で後で覚醒しきった感じがどこか漂うし。
どこまでも図太く、どこまでも繊細な文学が必要ではないかと思われ。





923souka :02/04/24 21:07
柳美里も朝日新聞夕刊に「女・中上健次」を思わせる、すごい文体の連載小説
を始めた。
924老人と海 ◆zIdJrjf. :02/04/24 22:58
>>923
電波が痛くて挫折した
925吾輩は名無しである:02/04/24 23:45
柳美里は明らかに女中上違い。
言葉の使い方が雑なだけ。
『家族シネマ』あたりから特に顕著。
おまけに中身の衝迫がない。
926吾輩は名無しである:02/04/25 00:07
柳美里は単なる私生活の切り売りに過ぎないのだ
927考える名無しさん:02/04/26 21:05
>>921
青山真治はわざと中上健次の引用をわかるように表現しているのよ。
青山さんが引用するものはわざとわかるようにしてあるの。
引用の乱立による表現ですよ。
青山真治の表現は「引用して凄いでしょ」というものと異なる場所から来ているのよ。
928吾輩は名無しである:02/04/26 22:03
でも俺は柳美里、ああいうのが文学者の鏡だと思っている
と言ってみるテスト
929吾輩は名無しである:02/04/28 00:54
彼は道家の一人。
『荘子』数学を多少用いていた人。
930吾輩は名無しである:02/04/28 01:10
↑だ、誰ですか?
931哲学・文学版の『祝福王』のスレもよろしく:02/04/28 12:55
たとえ話を真面目に受け取られても困りますが、
『荘子』の中では朝三暮四とは数字ではなく、相対的用語3×2、4×2の文字であらわされていることが多いのです。
(例)六=悲楽・喜怒・好悪、東西・南北・上下、前後・左右・上下

中上さんは主に三と四を用いていたようなので、彼を道家の一人といいました。
932913:02/04/28 19:08
>>927
>>(青山真治の映画は)引用の乱立による表現

そうか?そうなのか?
「引用」によって、文学や映画が積み重ねてきた歴史観、思想、技術論etc・・・を踏まえて青山が創作をしていることは確かにその通り。
現代において、映像だろうが言葉だろうが全く新しい表現方法などもはや不可能(無意味?)である事実を青山が直視していることも(それこそゴダールの影響でしょ?)。
ゆえに「引用」は彼の作中に「乱立」せざるをえない。映画は表現のフォーマットとしては徹底的に既成のものでしかないから、
どこまで行っても完成した作品は方法論として(表現しようとする行為自体が?)シャッフルに過ぎなくなる。自覚があるかどうか、そこが知性の分かれ目と思う。
俺が青山に期待をするのは、彼が日本の映像作家として、とにもかくにも知的であろうとしている存在だから。

だが、しかし。ここからの話はとりあえず「ユリイカ」に限定しておきます。まあ、青山作品としてはたぶんダントツに金もかけて時間もかけて(実際長尺だし)世間的な
評価もパルムドール(だよね)によって出ているんで。彼がなんで引用元の中上やゴダールにそれでも追いつけないのか?考えてみました。
まず一つ。「引用」が導く先の「表現」力に問題があるから。
もう一つ。作品の逢着する場所が結局は古典的な(ありきたりな)「物語の完結」以外の「どこか」を見出せていないから。
それに作品の「その後」とゆーか、作中描かれなかった部分へと受け手を誘う力量に乏しいですな。エンドロール最後まで見たら
「ハイ、オシマイっす」感が強くて。登場人物を連環させてサーガ的要素(こちらは中上)を入れてるわりに。

うー、ここまでで結構疲れた。詳しくはまた後で。
中上スレなのに、青山真治に力入れてていいものかどうか分からんけど。
だからってアオリ入れないで下さいね。
933吾輩は名無しである:02/04/28 19:36
青山真治本人がゴダールや中上健次ファンであることを自覚していることは明らかだ。
彼の映画表現だけでなく、彼の言葉からもそれは窺える。
彼が引用をわざとわかるように表現し、「引用することに価値がある」と判断できないほど引用を繰り返す。
その濃度が知的という言葉からは直接的にも間接的にも捉えられないことに彼独特の表現があるといえるだろう。

私は彼が完全に没入的な世界を描きつつ、戦後の連続性がたたれた今の現状を反映した表現をしてくれることに共感するが、期待はしない。

たとえば2ちゃんねる管理人のひろゆきは「やはりメディア規制は必要だ」とNHKで語ることができる。
このことを知識人は説明できない。
青山真治やひろゆきに物語はないが、物語としても捉えることができる。
物語勢力に属する人間は彼らが何から力を得ているか決して理解することも感じることもできないだろう。
934吾輩は名無しである:02/04/29 23:08
青山あたりが中上直系扱いされてるのって悲しいな。
ヨモちゃんが正しかったみたいでさ。
935吾輩は名無しである:02/04/29 23:26
(URL;http://www.geocities.co.jp/MusicHall/5933/
立ち上げから1年少しになります。この短期間に8万人近い
人達のご来客をいただき、私の音楽作品やエッセイに触れて下さり、
ご感想、スコア送付依頼等もたくさんいただきました。
それもこれも全て、2チャンネラーの皆様が必要以上にお騒ぎ
下さったお陰と深く感謝申し上げます。本当に有難うございました。
「K.OKADAワールド」はますますの発展をしてゆくことと
確信いたしております。
また、5月以降いろいろコンサートなども立て込んできており、
四国にいながらにして楽しい週末が送れるようになりました。
これからも頑張って、自分のライフワーク、趣味の音楽に取り組んで
参りたいと思っております。まずは取り急ぎ厚く御礼申し上げます。
Katsuhiko Okada" <[email protected]>
936吾輩は名無しである:02/04/29 23:55
ファン=中上系と解釈するのはあまりに個人的な視点ですね。
ファンとはその対象から最も遠い人を指すのです。
ただ、それを青山真治自身が自覚していることが物語でないといっているだけです。
937913:02/04/30 03:10
>>932の続きと、>>933を受けて

まずは「物語」と、それに反するもの(反「物語」?それって、アンチ・オイディプス?)について、とりあえず俺なりに定義。

933の言うように、「価値判断できないほどの引用の繰り返し」=「(戦後/現代)社会の連続性の断絶の表現」だとすれば、引用という行為は能動的には「(正史・偽史、あらゆる歴史の)連続性への拒否・断念」とも言える。
「連続性」を拒否するときに、戦略的に対抗するのが「断片」とその集積である、と。
ここで初めて「断片」=「引用」の意義が浮上する。
しかし、「引用」を行うにも何らかの母体が必要である。
その母体は「連続性」=「歴史」、すなわち無限に積み重ねられた人間存在のありよう、これ以外にはないだろう。
「物語」とは何かと問われれば、この「連続性」こそが「物語」である、と答えたい。
そして「物語」が人間存在に依拠している事実は、それだけで「物語」そのものの「自明性」の担保にもなり得る。
反「物語」とは、「物語」の「自明性」を破綻、或いは自己破壊させることに他ならない。
加えて「連続性」がことごとくの人間存在を意味するからには、またその「断片」=「引用」も無限である。
無限の、反「物語」。
結果、反「物語」を選択した表現者の表現中には(文字通りの)引用や断片が乱立する(消化の程度は別だが)。
繰り返すが、本質的に作品は破綻しているはずだ。
絶えざる「物語」からの誘惑から逃れるため。
「連続性」の統御の拒否=「引用」と「断片」の選択・導入=「恣意性」の全面的な発動のため。
それでも「表現」行為の根底に「他者に伝わる・伝える」意思がある限り、「恣意性」は最大でも最小でも、他者との公約数としての「恣意性」である。
公約数なので、何らかの必然性を(意味、または「無意味」という逆説も含め)、「断片」=「引用」=反「物語」は帯びねばならない。
では、いま一度「ユリイカ」に立ち返ると・・・

やっぱり疲れたので、また今度。
















938吾輩は名無しである:02/04/30 09:51
ながいよ
939吾輩は名無しである:02/04/30 22:58
歴史の海の中で普遍性・連続性・時間軸を語ることは無限に可能です。
ただその声が水上に届くかどうかは保障できません。

ひろゆきも青山真治も物語(反物語)としていくらでも解釈可能、ということは既に述べました。
物語では救いも語られるでしょう。
940名無しさん:02/05/02 01:57
ぶっちゃけ、中上ってプロレタリア文学なの??
941吾輩は名無しである:02/05/02 03:16
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iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ    ______                      ___ ,-───
彡≡≡≡≡|≡ミミヾ /         \         _-=─=-   /     `
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942考える名無しさん:02/05/03 00:02
これからは『枯木灘』より
『異族』『鰐の聖域』のような遺作が読まれるのだろう。
作品の良し悪しでなく…。
そしてそれが中上健次を読む人だ。

よい作品が読まれず、よい作品しか残らないとしたら、
中上健次作品について語られることはなにもない。
これから可能性のある人間が中上健次を読むとすれば
ファンとして読むことはできない。
つまり、中上健次作品は残らない。
そして中上健次は稀に見る人物であった。
943吾輩は名無しである:02/05/03 00:06
どうして中上ヲタは知的なみかけとは
べつに、冷静になれず、
オウム真理教みたいに
独善的な価値をおしつけてくるのだろうか?
944吾輩は名無しである:02/05/03 00:17
     彡ミミミヽ ノ彡ミミ)))
    ((彡ミミミミ)(彡彡)))彡)
   彡彡゙゙゙゙゙"゙゙" """"ヾ彡彡))
   ミ彡゙ .._    _   ミミ彡
  ミミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミ)))
  ミ彡  ' ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ))
  ((彡|      | | `    |ミ彡
   (彡|    ´-し`)\  |ミミ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ゞ|      、,!  」  |ソ   <  中上健次って誰ですか?
     ヽ '´ ̄ ̄ ̄'ノ /      \_____________
     ,.|\、    '  /|、
   / ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄\
   |  | \ |\ /| / |  |
   |  | / | ハ | \ |  |
   | | \ \ / /  |  |
   \|   \ ヽ  /   |/
     |___/ヽ___ |
     |          |
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  <____|  |____>
945吾輩は名無しである:02/05/03 00:18
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946吾輩は名無しである:02/05/03 21:29
誰か浜村龍造の人生を年譜にしたのとか知りませんかね
色々考えてたんですけど中上ワールドは時間的に複雑でわかんなくなっちゃったので
蝿の王カコイイし普通に興味もあるし
947吾輩は名無しである:02/05/06 23:55
そろそろパート2いきますか?
948吾輩は名無しである:02/05/07 16:33
行きましょうパート2
949吾輩は名無しである:02/05/08 00:33
     / ̄ ̄ ̄ ̄\     
    │ヽ       ヽ     
     ||  \,,,,,,,,,   │     
    ヽ|_  _ \ ミ|    / ̄ ̄ ̄ ̄
     [ - ]-[ - ]一 6)  <  もっと推敲しろよ
.      l ・・、  __./      \____
      ヽ ̄ /|        
         ̄ /
950吾輩は名無しである:02/05/08 00:42
                          サルでも書かなねぇ            (  (
                   ,,.r'' ゛~~` ''ッ,,  読みにくいんだよ             )   )
                 、 ゛  ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, ヾ.   もっと推敲しろよ     ,.、   / /
                  ミ   ミ゛,へ.__, ,_ノヽ i.                .| |l   l ,´
                ミ    ミ, ( ・) {・フ 〉 ミ.          _-、i::| |ニニii '
            、,,,,ツi:     ミ,`~´ ヽ~〈  .ミ        /,‐ヽヽ`、||
          、シ``   i:      ,ゞ  'n.inヽ. .ミ          ( .〉〉/
         シ  //      ミ`    l.l ヽ"、         /  ノ
        ミ/ シ           彡 ,=こ二=.{ ミ,,      ,r'´ ,,、'゛
        ミi. /  /       ' ! w、`~^' vwv '、   ミ      〃 .ミ
       .ミ /     i:  /      `^^     \ ."   〃  ミ
      .ミ.:/ / / i:      v    !  ,,   \ 、 〃  ミ
      :i;     .i:   w      !!   ミ!:   ミ \\( ⌒ヽ
      :i;  /   i:      !!       .ミ キ    , ⌒`、_  )  )
      :il     .i:    !    w!    ミ .:i.   (_ (  _,ノ  ) ,
     :il   !  i:           ! ,〃゛  キ    ゞ、 __,  ノ ,
     .:il !   /~~````` " '''' = ‐- 、ミ  _,,,,_ミ,  il `  ー ´
     :il   ´ ―  ̄ - ,,. -‐‐-、、 ヽ. ヾ、  ゞ、 `  〃
     ゝ、wx.mn.!!++ナ'~      ヾ~ヽ、 ヽ、 ,, ~^^}´
        彡   〃  〃     }} /〉.〉〉〉i''"   〃
         彡、     {{     〃,__!////l |    〃
           X,,    》.   ≪.__`‐'.' '´,Uwwvw'、...,,,___
            ^^^^ !wニこ)こ)二)`) (_,,,..- 、...二⊃_).)
951吾輩は名無しである:02/05/08 00:51
なんか華がないんだよね。地味な印象しかない。文章も下手だし。
952映画狂人:02/05/08 02:13
なぜ皆が中上健次に狂ったのか?
なにが皆を狂わせたのか?

蓮見重彦(週刊読書人 先週号)
953吾輩は名無しである:02/05/08 21:05
>映画狂人
あなたのご本も一因。
954吾輩は名無しである:02/05/08 21:29
>>952 なぜ皆が中上健次に狂ったのか?なにが皆を狂わせたのか?

なんて言ってたの?

955吾輩は名無しである:02/05/08 21:32
>>954
地の果てはダメだ
破綻している
あのヘンから中上は構造に行ってしまった
本当は細部の人間だったのに

と言っていた

狂った云々はほとんどそれ以上のことは言っていない
疑問系で終了
956吾輩は名無しである:02/05/09 00:31
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    ヽ|_  _ \ ミ|    / ̄ ̄ ̄ ̄
     [ - ]-[ - ]一 6)  <  もっと推敲しろよ
.      l ・・、  __./      \____
      ヽ ̄ /|        
         ̄ /
957吾輩は名無しである:02/05/09 04:02
      _____
  ヽl/::::::::::::::::::::::::::`.:.、       
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 |(6\|.─|  ・  |・  ||   / ドラえも〜ん      
. V     ヽ.__ノっ.__ノ|  <  中上健次って
  ヽ.     ___   |   \  文章が下手糞だね
   \    \__ノ /     . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ` ー─── '´

    ______
   /::::::::::::::::::::::::::\
  /:::::::::::::::;.--、,.--、:::ヽ
 /::::::::; -‐|  ・|・  |-、 l     ______
 |::::::/   `‐‐○‐‐'  ヽ    / 中上健次がいれば
 |::::::|  三  |  三  |  < のび太くんも 
  l:::::|    ___|__)  /    \  文豪だね         
  .\\.  \_/  ノ       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ゙゙゙゙゙゙゙'''''''''''''''''゙゙゙
958吾輩は名無しである:02/05/09 04:11
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  (6        ⊂⊃ ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |.     ___l___)| < オレよりひどい顔
   \    \__/ /   \________
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.  /::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::<
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 |(6\|.  |.  \ | /  ||    / 中上健次がいれば      
. V     ヽ.__ノっ.__ノ|_ < ジャイアンも映画スターだね
  \           /  \________
.    \         \
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
959吾輩は名無しである:02/05/09 04:25
現文の資料集に、「地縁、血縁をテーマにした」とか
そんなようなことが書いてあった。顔写真を見た時はびっくりした。
芥川賞とったやつを読んだけど、自分が親のことが
きらいで、血縁とかそういうものが気になっていただけに
あの小説かなり興味深かった。
960吾輩は名無しである:02/05/09 04:35
人間もどき中上健次って臭そう。
961吾輩は名無しである:02/05/09 18:01
「男の遺言」手に入れた。読む価値なし。
でも健次さまのお顔が拝見できただけでもわたくしは果報者ね。
水もしたたる健次さま。
962吾輩は名無しである:02/05/09 19:35
よつあし エタ─非人─四本指─かっこうだけは人間さ〜〜非人に人権はないよ、だって人に非らずだもん。

- 人間もどき、二足歩行よつあしの生息地 -
                                              │              │                        ┃
                                       部落問題研究所         |                  坂本 雄琴
                          鷹峯部落            │出雲路橋部落  │                    │ ソープ街
              ┌共産立命─千本楽只部落  容疑者同志社犯罪者 田中養正部落             │  ┃
              │                              │              │                    │  ┃
  ━嵯峨嵐山━┿━花園━━円町━━┓          │          中核派熊野寮、岡崎部落     │  ┃
              │                 壬生部落─烏丸御池───三条天部部落───錦林部落 │  ┃
  嵐山──帷子ノ辻 ─蚕ノ社 ──┐  ┃          │              │              │    │  ┃
                         ┌北花田 ╂─大──四条烏丸─ヘルス街 出雲阿国像       │  ┏┿西大津
                         │   └─╂─宮      │              │            御陵  ┃│
  嵐山    ┌─── 西京極┘       ┃          │   五条楽園  五条処刑場跡     │  ┃│
   │     │                      ┃          │           柳原崇仁          ├┐┃浜大津──
  松尾──桂        ┏━吉祥院部落┻━━━━崇仁内浜部落━┳━┿━━━━━━━┿山┻┿大津━━
          │        ┃                      ││          ┃  │              └科─┘
        東向日    向日町             十条唐戸部落         ┗東九チョン━┓         │
          │        ┃                      ││              │     ┃         │
       よつあし     非人          山ノ本清井部落        0番地 よつあし   辰巳部落
    ┏━━┿━━━━┛                      │                │     ┃
    ┃    │                            竹田改進部落────丹波橋┐ ┃
    ┃    │                                                  │  │ ┗━ 辰巳━┓
  高槻 高槻市    橋本遊郭跡─六区ポンコツ─競馬場─中書島遊郭跡┴─┼───南口┐┃
    ┃    │                                   向島てるくはのる   蛆虫
    ┃    │                                       │   ┏━━━┛
    富田部落                                     ウトロチョン ┃
    ┃    │                                       │   ┃

  よつあし、エタ、非人がゾロゾロ京都の町、ゴールデンウィーク非人部落探検ツアー路線図三訂版
963 ◆YejoOYtk :02/05/10 23:19
>>962
よく調べた
964吾輩は名無しである:02/05/11 00:33
1,戸籍をとる 西日本の役所は「同和」がうるさいので戸籍をとるのが 大変。でも大丈夫。
弁護士 司法書士 行政書士 海事代理人等が「職権請求」すれば拒否できない
これで新旧地名対照表でバッチリ
2,本籍が移動されていたら
不自然な日付で戸籍が移動されていたら原戸籍を辿るのが原則
戸籍の附票 住民票の除票を入手して原籍地を辿る
しかし、相手が部落かどうかを調べるだけなら 「不自然な戸籍の移動」だけで「部落」と判定してよい。
3,名字から判定する
部落には同じ名字の家がたくさんある。地方の集落には村全部同じ名字 という例もあるが、
都市部では考えられない。 浅田 朝田 万野 萬野など字が変わっている場合もあるが特定の名字が
多い。部落ごとに異なるが穢多共通の名字も存在する。
4,実地踏査
部落かどうかは行ってみれば一発で判る。他所者をジロジロ見る。なんか 嫌な臭いがする。
解放会館や隣保館がある。旧社会党の後援会ポスターが多く張ってある。解放同盟、大日本同和会
などのポスターが張ってある。 近くに屠殺所 ゴミ処理場 火葬場 墓地 皮革工場 靴工場など穢多の
職場がある。障害者が多い。道が細くて家がボロまたは周辺に比較してや たらに立派な公営住宅が
建っている。総じてネクタイをしている男が少な い。昼間からブラブラしているのが多い。
5,古い電話帳は捨てない事
電話帳は情報の宝の山です。年々電話帳に掲載しない人が増えています。 都市のアパート・マンション
暮らしの若者ならともかく、戸建ての家の 電話番号が変わる事はめったにありません。
特定の地区に同じ名字が密集している。解放会館や隣保館の住所が判る。 解放同盟の支部も判る。
こんな便利なものを捨ててはいけません。 これらの情報が今後掲載されなくなる可能性もあります。
事実、かなり 減ってきています。電話帳の回収交換にきたら「捨ててしまった」といっ て追い返しましょう。
6,新聞雑誌から
日々の事件で犯人の住所名前が掲載されます。交通事故は別として、粗暴 犯、放火、窃盗などの犯人
の住所をパソコンに蓄積してみると、特定の住 所が非常に高い頻度で出てきます。この反社会性をもって
部落民の本質が 語られるということです。朝日、毎日には社内に部落や朝鮮人がいるので 犯人の住所を
細かく書きません。こんな新聞を取るのはやめましょう。 読売、サンPイは枝番地まで全部出ています。
パソコン通信経由で共同通 信も全部読めます。1週間ではなかなか標本数が足りませんが、半年、
一 年とやると立派な資料でお金に変わります。また、数字の上で日本の治安 を悪くしているのが
部落 在日朝鮮 外人 であることがはっきりしま す。
小学校の時にあった不思議な授業が同和教育でしたが、小さい頃はなんでこんな
部落や同和や差別という勉強をするのかと不思議でしたが、後年実際にそういう場所を知って
目から鱗が落ちました。なんと京都市内に今でも存在するのです。まあ考えてみれば、
千二百年の都に残ってないはずがありません。かといってマスコミが頻繁にテレビや雑誌や映画やCMで
取り上げる京都市内にそういう場所が残っているのか疑わしいのですが、なんとまあびっくりする場所ります。
灯台下暗しとはよく言ったもので、あのロウソクタワーのふもとを東にちょっと行けば
そこがなんとかわらもんの住みかです。住所でいうと南はJR東海道線の線路、北は塩小路通り、
東は河原町通り、西は高倉通りで囲まれた一角がまさに上記転載4実地踏査にぴったし相当する区画です。
まさに盲点の場所なのです。観光客の方が新京都駅の烏丸口から見る風景には想像もつかないほど、
京都駅から近いのです。歩いて5分かかりません。
965吾輩は名無しである:02/05/11 02:04
966吾輩は名無しである:02/05/11 02:07
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967吾輩は名無しである:02/05/11 02:07
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968吾輩は名無しである:02/05/11 02:20
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969吾輩は名無しである:02/05/11 02:51
中上健次臭そう
970吾輩は名無しである:02/05/11 03:20
中上の土建屋小説読んでると、
鈴木ムネオの話なんか聞いても今さら驚かない。
971吾輩は名無しである:02/05/12 01:26
ERROR:本文がありません! age
972吾輩は名無しである:02/05/12 01:33
このスレ、最高!
973吾輩は名無しである:02/05/12 01:39
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974吾輩は名無しである:02/05/12 01:40
ERROR:本文がありません! age
975吾輩は名無しである:02/05/12 02:31
構造にいった中上を柄谷が掬いあげた、というところか?
976違うよマヌケ:02/05/12 03:24
そういうのは「目クソ、鼻クソを庇う」と言うんだ。
977吾輩は名無しである:02/05/12 13:30
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978吾輩は名無しである:02/05/12 13:37
五月厨多し。
979吾輩は名無しである:02/05/13 00:07
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980吾輩は名無しである:02/05/14 03:05
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981吾輩は名無しである:02/05/15 23:34
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982吾輩は名無しである:02/05/16 04:45
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983吾輩は名無しである:02/05/16 13:21
よつあし エタ─非人─四本指─かっこうだけは人間さ〜〜非人に人権はないよ、だって人に非らずだもん。

- 人間もどき、二足歩行よつあしの生息地 -
                                              │              │                        ┃
                                       部落問題研究所         |                  坂本 雄琴
                          鷹峯部落            │出雲路橋部落  │                    │ ソープ街
              ┌共産立命─千本楽只部落  容疑者同志社犯罪者 田中養正部落             │  ┃
              │                              │              │                    │  ┃
  ━嵯峨嵐山━┿━花園━━円町━━┓          │          中核派熊野寮、岡崎部落     │  ┃
              │                 壬生部落─烏丸御池───三条天部部落───錦林部落 │  ┃
  嵐山──帷子ノ辻 ─蚕ノ社 ──┐  ┃          │              │              │    │  ┃
                         ┌北花田 ╂─大──四条烏丸─ヘルス街 出雲阿国像       │  ┏┿西大津
                         │   └─╂─宮      │              │            御陵  ┃│
  嵐山    ┌─── 西京極┘       ┃          │   五条楽園  五条処刑場跡     │  ┃│
   │     │                      ┃          │           柳原崇仁          ├┐┃浜大津──
  松尾──桂        ┏━吉祥院部落┻━━━━崇仁内浜部落━┳━┿━━━━━━━┿山┻┿大津━━
          │        ┃                      ││          ┃  │              └科─┘
        東向日    向日町             十条唐戸部落         ┗東九チョン━┓         │
          │        ┃                      ││              │     ┃         │
       よつあし     非人          山ノ本清井部落        0番地 よつあし   辰巳部落
    ┏━━┿━━━━┛                      │                │     ┃
    ┃    │                            竹田改進部落────丹波橋┐ ┃
    ┃    │                                                  │  │ ┗━ 辰巳━┓
  高槻 高槻市    橋本遊郭跡─六区ポンコツ─競馬場─中書島遊郭跡┴─┼───南口┐┃
    ┃    │                                   向島てるくはのる   蛆虫
    ┃    │                                       │   ┏━━━┛
    富田部落                                     ウトロチョン ┃
    ┃    │                                       │   ┃

  よつあし、エタ、非人がゾロゾロ京都の町、ゴールデンウィーク非人部落探検ツアー路線図三訂版
984吾輩は名無しである:02/05/16 13:23
1,戸籍をとる 西日本の役所は「同和」がうるさいので戸籍をとるのが 大変。でも大丈夫。
弁護士 司法書士 行政書士 海事代理人等が「職権請求」すれば拒否できない
これで新旧地名対照表でバッチリ
2,本籍が移動されていたら
不自然な日付で戸籍が移動されていたら原戸籍を辿るのが原則
戸籍の附票 住民票の除票を入手して原籍地を辿る
しかし、相手が部落かどうかを調べるだけなら 「不自然な戸籍の移動」だけで「部落」と判定してよい。
3,名字から判定する
部落には同じ名字の家がたくさんある。地方の集落には村全部同じ名字 という例もあるが、
都市部では考えられない。 浅田 朝田 万野 萬野など字が変わっている場合もあるが特定の名字が
多い。部落ごとに異なるが穢多共通の名字も存在する。
4,実地踏査
部落かどうかは行ってみれば一発で判る。他所者をジロジロ見る。なんか 嫌な臭いがする。
解放会館や隣保館がある。旧社会党の後援会ポスターが多く張ってある。解放同盟、大日本同和会
などのポスターが張ってある。 近くに屠殺所 ゴミ処理場 火葬場 墓地 皮革工場 靴工場など穢多の
職場がある。障害者が多い。道が細くて家がボロまたは周辺に比較してや たらに立派な公営住宅が
建っている。総じてネクタイをしている男が少な い。昼間からブラブラしているのが多い。
5,古い電話帳は捨てない事
電話帳は情報の宝の山です。年々電話帳に掲載しない人が増えています。 都市のアパート・マンション
暮らしの若者ならともかく、戸建ての家の 電話番号が変わる事はめったにありません。
特定の地区に同じ名字が密集している。解放会館や隣保館の住所が判る。 解放同盟の支部も判る。
こんな便利なものを捨ててはいけません。 これらの情報が今後掲載されなくなる可能性もあります。
事実、かなり 減ってきています。電話帳の回収交換にきたら「捨ててしまった」といっ て追い返しましょう。
6,新聞雑誌から
日々の事件で犯人の住所名前が掲載されます。交通事故は別として、粗暴 犯、放火、窃盗などの犯人
の住所をパソコンに蓄積してみると、特定の住 所が非常に高い頻度で出てきます。この反社会性をもって
部落民の本質が 語られるということです。朝日、毎日には社内に部落や朝鮮人がいるので 犯人の住所を
細かく書きません。こんな新聞を取るのはやめましょう。 読売、サンケイは枝番地まで全部出ています。
パソコン通信経由で共同通 信も全部読めます。1週間ではなかなか標本数が足りませんが、半年、
一 年とやると立派な資料でお金に変わります。また、数字の上で日本の治安 を悪くしているのが
部落 在日朝鮮 外人 であることがはっきりしま す。
小学校の時にあった不思議な授業が同和教育でしたが、小さい頃はなんでこんな
部落や同和や差別という勉強をするのかと不思議でしたが、後年実際にそういう場所を知って
目から鱗が落ちました。なんと京都市内に今でも存在するのです。まあ考えてみれば、
千二百年の都に残ってないはずがありません。かといってマスコミが頻繁にテレビや雑誌や映画やCMで
取り上げる京都市内にそういう場所が残っているのか疑わしいのですが、なんとまあびっくりする場所ります。
灯台下暗しとはよく言ったもので、あのロウソクタワーのふもとを東にちょっと行けば
そこがなんとかわらもんの住みかです。住所でいうと南はJR東海道線の線路、北は塩小路通り、
東は河原町通り、西は高倉通りで囲まれた一角がまさに上記転載4実地踏査にぴったし相当する区画です。
まさに盲点の場所なのです。観光客の方が新京都駅の烏丸口から見る風景には想像もつかないほど、
京都駅から近いのです。歩いて5分かかりません。
985吾輩は名無しである:02/05/16 13:25
986吾輩は名無しである:02/05/16 13:32
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987 :02/05/16 14:14
なんだ、こんな昼間から荒れているのか。
島田、阿部、綿谷スレにつづいてついに中上まで…
988吾輩は名無しである:02/05/16 22:28
?

989吾輩は名無しである:02/05/16 22:30
990吾輩は名無しである:02/05/16 22:44
?
げっーーーーーーーーーーつ
992げっとか?それとも1000か?
まだまだっ!!孤独な戦い
1000げと夢だった
お願いダー僕に1000をおくれ
ハァハァ興奮してきた
中上健次はたちしょんの帝王
998・・・へへへ
ついにきたのか・・・ガクガク((((;゚Д゚))))ブルブル
      1000ゲーット!!

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       .∩∧,,∧           (´´
     ,,,,,,,,,,ミ゚Д゚,,彡        (´⌒(´
   ど,,,,      ,,,,,二⊃≡≡(´⌒;;;≡≡≡
      ~''(,,,,,づ゙゙  (´⌒(´⌒;;
    ズザーーーーーッ!!
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