フランツ・カフカ

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1吾輩は名無しである
何故か無いので。

長編の螺旋階段を昇り続けさせられているような
執拗なナンセンスさが圧巻。
2名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/11/13(月) 19:00
話自体がおもしろいわけじゃないけど
世界観が好き。
音楽っぽさを感じる。
3名無しさん@1周年:2000/11/13(月) 19:18
可もなく不可もなく。
4吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 00:09
短編の方がいい。アレゴリーだから。
5吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 00:58
彼の世界は言語ゲームだったと最近思う。
6吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 01:59
断食芸人や流刑地にてとかの短編が好き
7吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 02:15
悪夢の方法
8考える名無しさん:2000/11/14(火) 02:57
>5
言語ゲームなわけねえだろ!!
9吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 03:40
e?
なんで?
『返信』なんて実に言語ゲームを地で行った作品だったと、納得したのだけど。
毒虫に返信した座無座と、人間の家族の間にはもう共通のコードがなくなってる。
ホントは最初から「共通のコード」なんて人間同士の間にもなかったんだけど、その虚構すら信じることもできなくなる。
「暗闇の中の跳躍」が、もう同じ地点に着地できなくなってしまった。
・・・・・・と、そういう世界を描いていたのかあ、と最近思うのだけど、なぜそんなに激しく否定されにゃならんの?
10??????????:2000/11/14(火) 18:29
あげ
11枯らす:2000/11/14(火) 19:54
「掟の門」が一番のお気に入り。
読み解くのは難しいけれど、あの雰囲気はたまらん。
12名無しさん@1周年:2000/11/14(火) 20:12
「城」は?面白かったな。
カフカって欧米人には人気ないのかいな・・?
アメリカ人に聞いても知らないって言ってたので。
13名無しさん@1周年:2000/11/14(火) 20:57
ちんぷんかんぷんでよくわからんとことがいい。
14名無しさん@1周年:2000/11/15(水) 12:11
>>12
そのアメリカ人がアホなだけでしょう…
15吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 12:41
よく分からないけど
分かったような気にはなれるね
16名無しさん@1周年:2000/11/15(水) 12:46
>>14
日本人なら、ぐれごーる座無座と言えば、ああカフカね。
と応えるじゃん。
17吾輩は名無しである:2000/11/16(木) 23:55
え?日本人も知らん人は知らんでしょ。カフカ。
アメリカではオーソン・ウェルズが「審判」を映画化してるから、なんとなく
人気あると思ってたけど。
18吾輩は名無しである:2000/11/19(日) 05:01
19考える名無しさん:2000/11/19(日) 10:27
カフカは好きだね。
「変身」は、つまり、社会性以外何もないって感じ。
「審判」「城」はあの構造が好き。
文体もいい。
20プーの友人。:2000/11/19(日) 12:03
保坂和志さんが、
カフカの小説には俯瞰の視点がない、
という意味のことを言ってまして、なるほど、と。
つまり、全体図が、作中人物のみならず読者も描けない。
21考える名無しさん:2000/11/20(月) 07:38
カフカは「疑問」そのものなんだよね。
カフカが書いたのは思考のプロセス。
結果論よりも方法論。
カフカは凄い。
22吾輩は名無しである:2000/11/22(水) 01:41
>>11
デリダが、「掟の門」について
本篇よりよっぽど長い解説を書いていましたよね。
23吾輩は名無しである:2000/11/23(木) 01:40
5=9さんの意見を読み、学生時代を思い出しつつ、ヴィトゲンシュタイン関連
のサイトを覗いていたら、

奇妙な問いを鎮めるためのオリエンテーションとしてウィトゲンシュタインが示す
ものは,一種のプラグマティズムである。即ち,現象を説明せずに受け入れること,
説明しようとせずに記述すること,というのがそれである。

という文章をみつけた。

カフカっぽいなーと思って。
そんだけ。
黒崎先生はお元気だろうか。。。


24考える名無しさん:2000/11/23(木) 06:06
黒崎先生は禅宗にひきつけて考えてるから最後は人生訓ですね。
25吾輩は名無しである:2000/11/26(日) 18:08
池内紀訳の全集(だっけ?)が出てますね。
26吾輩は名無しである:2000/11/28(火) 13:50
短編の「獣」だっけか?すごかった。
あとは「橋」かな。
27吾輩は名無しである:2000/11/28(火) 14:11
池内さんはあっさり味だからカフカによく合う。
28吾輩は名無しである:2000/12/27(水) 08:39
あげ
29わからん:2000/12/31(日) 02:25
カフカの「審判」を読んだ時、なんじゃ、こりゃ。
最後までなんで死刑になるんだかわかんないじゃん、
て思ってたんだけど、友達曰く、「いいんでよお。あれで」
その一言で納得してしまった。「不条理」を書いたわけだから、あれでいいんだよね。
30吾輩は名無しである:2000/12/31(日) 02:42
まさにその通りです。一貫した論理を期待してはいけましぇん。
31吾輩は名無しである:2000/12/31(日) 06:36
>「不条理」を書いたわけだから、あれでいいんだよね。

おーい、うそいうなよー。
32吾輩は名無しである:2000/12/31(日) 21:56
いいんだよ、あれで。ド厨房がゴルア
33吾輩は名無しである:2001/01/02(火) 01:15
カフカは句読点の使い方がめちゃくちゃで読みづらかった。
34吾輩は名無しである:2001/01/02(火) 01:34
>>29
何故か理由もないのに突然冤罪を言い渡される。
そのことが何を象徴しているか、たとえられているか、を
当時の時代背景などを考慮に入れて推測すれば何らかの
理由を見つけることができるはず。
35吾輩は名無しである:2001/01/02(火) 02:47
理屈ぬきに面白い。
36吾輩は名無しである:2001/01/02(火) 10:48
>>34
そういうことではないっしょ。ここでいってる理由ってのは形而上学的な
因果律における理由のことでしょ。
象徴主義がそれ自体何を包含してるかは、例えそれが歴史背景なりから
明らかな場合でも
それ自体が免罪を言い渡された「理由」になるワケではないよ。


3734:2001/01/02(火) 15:48
>>36
ああ、俺の言ってることは「理由」じゃなかったな。
「どうしてカフカがこういったものを書いたか」だな。
俺は因果論者ではないから小説の中に理由がなくとも
「何故理由がないのか」さえ分かればそれで良しなんだが。
「審判」が推理小説だったら俺も求めるけどね。
3820世紀人:2001/01/02(火) 19:51
ふと思い出して、20年以上も前の日記を引っぱり
出しました。(10日に1回位しか書いてないが)
「ヨーゼフ・Kは理性の象徴だ。生の全体に対して
理性は無力だ。世界を前に理性は挫折せざるを得な
い。にもかかわらず理性は世界へ引き寄せられる。
そして死の深淵がそこには待ち受けている。世界が
理性に対してたった一つ開いた窓口、死とはそうい
う意味において理性に関わるが、その不透明なガラ
スは、向こう側の「世界」の相貌をおぼろげに映し
出すに過ぎない。漂う影、漠然とした感覚、ゆるや
かに流れる時間(日常)。裁判は勿論「死」の裁判
だ。なぜ死なねばならぬのか。事務局には様々な人
間たちが裁判手続きに来ている。彼等はなぜ裁判
(生)、判決と執行(死)を受ける義務を負わされ
ているのかを納得したいのだ。事務局に集まる人間
は「死」のあまりに不合理で奇怪な現実に目覚めて
しまった者達なのだ。事務局は彼等一人一人の脳髄
に他ならず、その小さな部屋で彼等は孤独な戦いを
続ける。事務局の悪い空気とは、死に直面すること
の不気味さ、不安だ。・・・」
以下まだまだ続いているのですが、いかにも青臭い
文章で、書き写していて恥ずかしくなってきたので
やめます。ただ文章はともかくとして、「審判」の
感想としては今でも見当違いではないと思います。
理性にとっては死は(ということは生も)正当な理
由などなく不条理、馬鹿げたこと、あってはならな
いこと。それなのにそれは必然的なものとして、現
実にある。これが要するに「実存」というものです。
>>36 些細なことですが、免罪ー>冤罪ですね。
39グレゴールじゃなくてグレーゴルなのね。:2001/01/03(水) 02:05
>デリダが、「掟の門」について
>本篇よりよっぽど長い解説を書いていましたよね。
え、それ読みたい!何所収?

あと、誰かザッパの「We're only in it for the money」についてた
ブックレットに収録されてた『流刑地にて』が誰の翻訳だか御存じですか?
無くしちゃったので解らない。。多分、池内紀だと思うんだけど、
あの訳で読みたい〜〜〜〜〜。。。
40ミック:2001/01/03(水) 02:14
今時珍しい歴史還元主義を唱える方がいますね。お仲間だ。
41age:2001/01/05(金) 00:05
あげろよ
42吾輩は名無しである:2001/01/29(月) 01:55
全集第2巻が出てま〜す。

背表紙の絵が可愛いらしすぎ…。
43拙者は名無しである:2001/02/12(月) 00:36
「城」が好き。
あの徒労感、ぐっときます。
44吾輩は名無しである:2001/02/12(月) 16:59
二十世紀最大の作家だと思います。
ジョイスの小説はいまさらもう後がないという感じがするけど、
カフカの作品はいまだに可能性があるという感じがする。
45吾輩は名無しである:2001/02/12(月) 17:22
鈴木あぐり似
46吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 19:49
age
47名無しさん@1周年:2001/02/19(月) 15:07
カフカの小説ってギャグっぽいとこがいっぱいあって好きです。
短編のブルームフェルトとか。変身のザムザがドア越しに長々しゃべったあと
「獣の声じゃ」とか言われるのを繰り返す場面とか。審判のkが「弁護士を
解雇しようと思う」と言った相手の変なリアクションとか。
48吾輩は名無しである:2001/02/19(月) 15:13
>>44
ランクづけが好きな奴は困るな。
そういうのが、普遍化し出すともっと困る。
脳無しは、直に誰かが言ったことを鵜呑みにしてしまうからな(ワラ
49名無しさん@1周年:2001/02/19(月) 15:21
>>44
可能性って?ジョイスはダブリン市民しか読んだこと無いですけど。
馬鹿な質問でごめんなさい。
50吾輩は名無しである:2001/02/21(水) 04:22
>38
いいこと書いてますねえ(しばし感慨に耽る)。
そう、理性の前に現れる現実は馬鹿馬鹿しいほどに
不条理で、説明不可解な事柄ばかりです。
カフカが一介の役人として一生を全うしたことからしても、理念と現実
との不条理なギャップは絶えず彼を苦しめたことだろうと思います。
んで、私も苦しめられてますわ...。
まあ、カフカを読まれるのでしたら、サルトルの「嘔吐」あたりも
読んでおくことに損はないかと思います。
51吾輩は名無しである:2001/03/17(土) 04:32
わからん。
52名無しさん@1周年:2001/03/19(月) 11:26
ザムザと支配人のやり取りおもろいぞ。
53吾輩は名無しである:2001/03/20(火) 03:27
長編が好き。『城』とか『アメリカ』とか。
5452:2001/03/20(火) 21:57
ごめん>>47で書いたの忘れてた。
55吾輩は名無しである:2001/03/23(金) 02:12
『変身』ぐらいは、読み返しておかないとダメね。
56名無しさん@1周年:2001/03/24(土) 01:50
ドゥルーズのカフカ論をあいまいにしか読解できん。また一年後くらいに読み直す
つもりだけど、解説出来るって奴っている?
57思想も神も効率が背負う:2001/03/25(日) 06:03
カフカが描いたのは現実だよね
オレは、虫だ。

役割を投げ出した人間が、虫になる。
役割を見出した虫は人間になれるのか?

カフカが為したのは容赦の無い描写であり、それ以外の何物でもない。
5857 :2001/03/25(日) 06:11
と感じた。

主張はしません。
虫だし。
59考える名無しさん:2001/03/29(木) 23:37
カフカは面白いから、アゲゲ。
60吾輩は名無しである:2001/03/30(金) 01:17
『返信』を分裂病の妄想、とか捉えてるヤツがいたんだけど、
それは誰かの受け売りか?
61名無しさん@1周年:2001/03/30(金) 18:23
>>60
だろうね。
精神分析の観点でカフカの文章を読むと、神経症というより分裂症的、っていう
のを何かで読んだことがある。
俺の印象では、カフカの小説は断片的な感じ。
どこからでも読んでも楽しめるっていう。
62名無しさん@1周年:2001/03/30(金) 18:26
あれ?何で上がんねーんだこれ
63吾輩は名無しである:2001/03/30(金) 22:50
朝起きたら昨晩蛙じゃねえの
64吾輩は名無しである:2001/04/03(火) 13:19
>>38 >>50
「死の体感」だろ? やっぱり。
65吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 23:31
アゲません
66吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 00:16
精神分析ねえ。これを聞くと変身と安部公房の赤い繭と何かの漫画を全部
一緒くたにしてエディプス的欲望と挫折で云々した素晴らしく退屈な
本があったのを思い出すよ
著作リストを見て、この調子でドストエフスキーとかの批評もやってんのかぁ
って思うと楽しくてしょうがねえや。
理論馬鹿の極みだね。
いや、本当に「一つの理論を盲従してしまうとこういう悲惨な事になります」の
実例としてみんなも読んでみてね。
清水正とかそんな名前。
あ、検索したよ。
「カフカの『変身』まで」清水正 D文学研究会
みんな読んでね。
67吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 00:39
「変身」はヒキコモリの話ですよね。

数十年のときを経て、時代がようやくカフカに追いついたと
68吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 20:45
何か理不尽な状況になるとすぐに自分がカフカの小説の登場人物であるように感じてしまう
69名無しさん@1周年:2001/04/15(日) 16:15
カフカは自分の小説をアレゴリー、または予見的な物語として読まれるのを嫌って、
死ぬ前に全部、処分しようとしたんじゃないか、って説があるらしい。
自分は、論理や文脈の破綻を楽しむ小説、って感じで読んでるけど、この人の小説
って、寓話的に読みたくさせる誘惑が強いとも思う。
ここのカフカ好きな人たちはどう考えてる?
70吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 14:16
71吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 19:08
ま,恐ろしく象徴主義的だね。

72252:2001/04/17(火) 19:12
だれか、ビットとカフカの近似性について,語ってくれ。
73吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 20:37
カフカに欠落していたものは不条理である。
74吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 03:11
>69
それはうそ臭いな。生前のカフカが発表した短編は、寓話的な色彩が強かった
じゃない。全集の1巻をみるとよくわかるけどさ。『古文書の一葉』には、
わざわざ、これらは寓話ですよって前提が示されているじゃん。

カフカ解釈が他に例をみないほど無数にあるのは、カミュのいうとおり、
彼の作品が象徴的作品だからで、象徴というのは、その作家が語っている
と思っている以上のことを、実際には、その作家に語らせるからだと思うよ。
だから、カフカの解釈って、どれもあたってそうで、しかもどれも
不十分な感じがするじゃない。
カフカ自身が、『変身』に対してその時々でまったくちがう解説をしているように、
彼は作品の様々な解釈を許していたし、実際、カフカは、日記の中で、
理想の文学の要素の中に、諸流派の対立をあげているしね。
カフカは、自分の作品が寓話であることは認めていると思うけど、
それが何のたとえ話なのかを言明しなかったところに
カフカの神秘性があったし、いろんな誤解や憶測の原因があったように思う。
この作家はまた、誤解や憶測の数だけ、偉大になったようにも思うよ。
ナチスの台頭やユダヤ人の大量殺戮を予言したとかさ。
カフカの寓話にはそれだけの普遍性があって、これ以上の優れた寓話は
その後、生まれなかった。だから、安部公房もカフカを永遠だといった
んでしょ。
75名無しさん@1周年:2001/04/24(火) 04:39
>>74
本格的なレスさんきゅ。
俺もカフカの小説、特に短編は、基本的にアレゴリーだと思ってる。
ただ、>>69で取り上げた説の出所、忘れちゃっといて悪いんだけど、
記憶違いじゃないよ。
あの説、持ち出したのは、特に長編を読んだ時、全体としては寓話
なんだけど、細部に組み込まれた設計図みたいな緻密さ(多面的な
読解を許容する描写)を見ると、これを寓話の一言でまとめていい
のかな、って思うから。
要するにカフカの小説にしか無い独自性(様々な読み方、誤解や憶
測すら受け入れられる要素、長ければ長いほど複雑で厳密に組み込
まれてる)に焦点を当てた時に、これをアレゴリーとか象徴表現っ
ていう風に分類していいのか、もっと正確な呼び方が必要なんじゃ
ないか(例えばドゥルーズは根茎っていう言葉を使ってる)、って
考えてるんだけど、どう?
76吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 21:10
可、不可恐るべし。我今だ良を知らず。
7774:2001/04/25(水) 01:35
>75
なるほどね。
確かにカフカは、自分の作品が寓話としてのみ、みなされることを
よしとはしないかもね。
たとえば、フェリーツェとか父親とかは、
作品に大きく影響しているしね。私生活の告白でもあったわけだし。
それに、確か『バケツ騎手』とかいうタイトルの短編は、
日記から判断すると、明らかにカフカが見た夢をモチーフにしているし。
だから、カフカは全体的には寓話としての統一性を維持しようと
していたように思うけど、それにとどまるものではないだろうね。
カフカに固有の要素が、寓話に集約されてしまうことや、寓話として
解釈されることで、小説としての固有の価値が埋もれてしまうこと
は、避けたかったろうね。
でもさ、それが焼却を命じた原因としては弱すぎる気がするんだよね。
そういう危惧をカフカが抱いていたにしても、それが主な原因では
ない気がする。
もし、未完の『城』や『審判』が完成していたとしても、未完の内容と
大きく変わったようには思えないし。Kが城に採用されることは有り得ないし、
ヨーゼフKが死刑になる結末も変わらないだろうしさ。その意味では、寓話と
してみなされることは、完成する前から明らかだったんじゃないかな。
ただ、長編をもっと広がりのある内容にしたかったことは確かだよね。
カフカとしては、充分に展開されないままの欠点だらけの作品が世にでる
ことを嫌ったのかも知れないな。事実、『城』を書くのは途中で断念して
いるし、それは、カフカが『城』の発表をあきらめた証拠だと思う。
カフカは完全主義者だったし。代表作の『変身』さえ、失敗作だって
いうくらいだし。

ところで、ドゥルーズのは読んだことないけど、
ガタリと一緒に、まったく新しいカフカ解釈に挑戦していたみたいね。
従来の実存主義的な解釈を完全に否定したってのは、興味ぶかいね。
読んでみたいんだけど、いそがしくて・・・・
ハイデガーとかサルトルをカフカ解釈に適用する研究者がいるけど、
これは、確かにナンセンスだと思う。
サルトルはカフカの小説にみられる問題の解決の不可能性を、
合理的思考の欠如によるカフカの無能のせいにしたぐらいだからね。
カフカに適用できるのは、広義の実存主義では、
キルケゴールとニーチェだけだと思う。
78nanashi:2001/04/25(水) 04:38
これから読んでみたくなりました。それだけです。
79超うんこ漏らし:2001/04/25(水) 18:27
>>77
焼却の話自体は、そんなには興味ないかな。まあ、俺が持ち出した説じゃ、さすがに
原因としては弱いと思う。君の考えに同意。
カフカしか持っていない能力をどう説明したらいいんだろうって思って、ふっかけて
みた。
サルトルはあんま好きくない。
>>56も俺。
ドゥルーズの考え方は、凄くスマートで新鮮に感じた。ただ、今の俺じゃ半分くらい
しか、理解できなかった。ただ、それでも、根本のアイデアの輪郭くらいは分かるし、
君はもっと深く理解できるかも知れないから、とりあえず読んでかきこして欲しいな。
8069:2001/04/25(水) 18:39
オフ会のこてハン消すの忘れた。失敬。
ドゥルーズはほんとに面白いよ。超お勧め。
機械の概念を使って「巣穴」、「流刑地にて」を解説したり、登場人物
たちのしぐさの独特な描写に注目したり、こんな読み方もあるんだって
驚いた。
8174:2001/04/26(木) 03:48
いそがしすぎて、読めないんだよね。読みたいんだけどさ。
2ちゃんにカキコする暇あったら、読めって言われそうだけど。
ドゥルーズについては、おれは基礎知識がないから、
読んで、説明するのは無理だと思うよ。解説するのって、
自分で理解するよりずっと難しいでしょ。
まして、現代を代表する哲学者の見解を
俺が解説しても、くだらん内容になることうけあいさ。
半分理解できりゃ十分だよ。あとは、関連図書を読んで、
ドゥルーズについての理解を深めれば、今わからんことも
わかるようになるんじゃないか。
82吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 20:27
森は気がついてみると髪の毛にパーマがかかっていた。女房は里に帰っていた。
8369:2001/04/26(木) 21:02
>>81
79の書き方、最後変だった。別に、読みもしねーでカフカを語るなゴルア!なんて
意味じゃないよ。
そういえば渡部直巳が、ベケットとカフカは、部分として明晰、全体として不可解
って逝ってた。ちょっと印象に残る言い方だった。
カフカの小説の「隠された意味」を全部、読み解きたい、とは思わないけど、あの
騙し絵みたいな、からくりをもっと分解してみたい!って思う。
>>74の、カフカは神秘性が強くて誤解や憶測の数だけ偉大になった、っていうのは
納得。いくら読んでも無くならないって意味で、文字通り普遍的な神秘性だと思う。
凄く誘惑される。今度、パラドックスについて本でも読んでみる予定。
ところでいくつでもいいけど、カフカの短編、長編でお気に入りっての教えて。
84名無しさん@1周年:2001/04/26(木) 21:45
>>83
単純に中途半端な作品だって言う可能性は無いの?
8569:2001/04/27(金) 00:34
>>84
中途半端にもいろいろあると思うけど、その中途半端さが神秘性っていうかよく
言われる不可解さの原因だとは俺は思わないな。あんまし関係ないんじゃないの?
でも、もうちょい突っ込んだ話したいから、84さんのいう、中途半端の、具体的な
説明きぼんだよ。サルトルの言う合理的思考の欠如、とか、起承転結がなってない
とか、そういう感じ?
8674:2001/04/27(金) 02:18
カフカの文体の特徴は、何かを主張していながら、そのすぐあとで、その
説明にまったくならないような例をつけくわえ、反論し、最後には、
最初の主張をひっくり返してしまうんだよな。
たとえば、審判のKの弁護士とか、画家とかさ。
例をあげれば、きりがないけど。
サルトルは、それを批判したんじゃない?
でも、日常的な因果律を脱したところに、カフカ独自の論理の世界が
あって、それを好むか好まないかで、カフカをうけいれられるかどうか
が、決まるんだと思うよ。カフカは、パラドックスに陥らない思考を
すべて、中途半端なものだと考えていたので、パラドックスを追求する
ことに異常なこだわりをもっていたようだね。例えば、断食芸人は、断食に生きがい
をみいだしたけど、断食とは、死にいたる行為だし、そういうパラドックス
は、随所にみられる特徴です。俺は、そういうの大好きだけどね。
87吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 02:29
カフカの最高傑作は「アメリカ」だと思うが、俺の間違いか?
88吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 02:30
ドゥルーズ、ガタリ
こんなことを言ってる時点でドキュソ
8969:2001/04/27(金) 03:26
>>87
「アメリカ」は他の長編と毛色が違ってて、ストーリー性も強いし、面白い。未完
でもいいから、もっと続き書いて欲しかった。原題は確か「失踪者」だったと思う。
死んだ後、マックス・ブロートに題名変えられたらしい。
どれが最高傑作か、俺にはちょっと分からん。
>>88
ああそうですか。
90>>88:2001/04/27(金) 04:15
ほんとにアホだな、おめえ。
91吾輩は名無しである:2001/04/28(土) 01:05
88は死ね。
頭悪いこと自覚してうせろ。
92思想も神も効率が背負う :2001/04/29(日) 17:32
他人の言葉を未消化で持ち出すのは、余りにも見苦しい。
廃れた言語作法を引っ張り出し、それが有効であるかの様に振る舞うのも、同様に。

カフカを読むならカフカの作品を読めばいい、
カフカを語るなら、自分の言葉で語ればいい。

繰り返すけれど、オレは、カフカが為したのは現実の人間達の社会の描写だと思う。
容赦なく、本質を、象徴的な技法のリスクすらも恐れずに為した描写。

誤解するのは勝手だけれど、他人の誤解をそのまま背負うのは
滑稽だ。
93カフカ:2001/04/29(日) 17:49
右から読んでも左から読んでもカフカ。
94Tango:2001/04/29(日) 18:12
>カフカが為したのは現実の人間達の社会の描写だと思う。

なるほど、そうかも知れない。
ただ、『審判』に見られるような「理不尽な逮捕と処刑」の世界が、
自分の死後間もなくして、実際に出現するとは、夢にも思わなかった
ろうと思うけど。

カフカが凝視していたのは確かに現実の社会かもしれないけど、
その目線(というか視点)は常人と違うところにあった、という
気がやっぱりする。
もっとも、この辺のことをパトグラフィの分野がどう分析してい
るのか全く知りませんが。

>カフカを語るなら、自分の言葉で語ればいい。

あ、まったくですね。反省。
95思想も神も効率が背負う :2001/04/29(日) 20:46
>ただ、『審判』に見られるような「理不尽な逮捕と処刑」の世界が、
>自分の死後間もなくして、実際に出現するとは、夢にも思わなかった
>ろうと思うけど。
オレは、特異な予言者の様にカフカを捉える論旨を好みません。
カフカが特別だったのは、”視力”では無く、彼の立ち位置だったのだと思うので。

「審判」は、別に、ユダヤ人の身に迫る、来るべき迫害を描写したのでは無く、
弱者、しかも孤独な弱者が、受けるべくして受け続ける迫害について書いたんだな、とオレは感じました。

孤独な弱い立場の、”外部の人間”について、カフカは手を換え品を換え、執拗な描写を繰り返していたけど、、
それの根本に、ユダヤ人で有る事、しかも異邦人として、真夜中に、異国の地で、異国の言葉で作品を記述している事、
それ等の背景が少なからず影響していたんだろうな、と。
彼は、永遠に、”城”には含まれなかったのだろう。
96永守:2001/04/29(日) 20:54
カミュのカフカ論は面白いですよ。
個人的には彼のドストエフスキー論よりも。
97Tango:2001/04/29(日) 23:43
>>95
うーむ、何というか、えーとですね・・・最初、>>92のレスを読んだときに、
「カフカは最も地上的な作家である」って言ってるように思ったんですよ。
違ったら御免ですが。で、なるほど面白いな、と。
いままで、そんなこと思いもしなかったので、そういう視点で(という
より、むしろ先入観で)読み返せば、新しい発見がありそうだなぁ、って。
要するに、カフカを変に特別視し過ぎてたんですね。(そういえば、ドス
トエフスキーも、そうです)

こんなことを書きながら、一刻も早く読み返したいという衝動が込み上げて
来てるんだけど、残念ながら、いま手許に一冊もないのでした。やっぱごめん。
9869:2001/04/30(月) 05:52
「城」読みたくなってきたage
99Tango:2001/05/01(火) 21:41
なんで「地上的」なんてことを言ったかというと、
高校のとき、カフカを「地上にあって最も地上的でないもの」と
勝手に定義付けてみたことがあったからなんです。

でも、「地上にあって最も地上的でないもの」って何でだろうね?
堕天使とか? まあ、その辺のことは今でも課題ですが。
100思想も神も効率が背負う :2001/05/04(金) 08:27
課題って何ですか?
そもそも、地上の作品だのなんのって、どっかから借りてきた概念でしょ?
やめようよ、そう言うの

カフカに限った話じゃないけど、
特定の作家や作品を、その実体以上に大げさに語ろうとするのは、阿呆らしい
安易な、作家・作品に対する自我の同一化も、同じく。

しかも、「カフカ的」なんて言う形容詞を振り回して
分かったつもりになってる連中に限って、そういう傾向が見られるから笑える。
カフカの作品は非常に優れてると思うけど
その亜流や評論も同じ様に凄いとは限らない訳で。

まあ、卒論とかで屁理屈こねたいだけなら
在る意味カフカは楽だろうけど(笑

多分、カフカの作品が普遍的な要素を沢山持ってる事も関係してるんだろうね
原因じゃなくて結果なのに
101名無しさん:2001/05/04(金) 10:40
ずいぶん前だけど
テレビで見たミヤモトアモン演出の舞台劇「変身」はおもしろかったなぁ。

102Tango:2001/05/04(金) 18:26
>>100

いえいえ、単なる感想ですから、あくまでも個人的なものであって、
それを他人(ひと)に押しつけようなんて気は更々ないです。「地上
的」云々についても、借りてきた自覚は全くなく、もし誰かが同じ事
を言っているなら教えてほしいくらいです<ぜひ読んでみたい

思うに、作家やその作品を「実体以上に大げさに語ろうとする」意図
は誰にもないんじゃないでしょうか? ただ、読書による自我の拡大
はあって、それを定着させようとする行為の中から表に出てきたもの
が傍目にそう見えるのじゃないかと思います。そうとでも考えなきゃ、
降ろす場所のない拳を幾つも振り上げたまま生きていかなければなり
ませんから。(とはいえ、中には本気で「原因」なる物の存在を信じ
ているとしか思えない疎ましい人がいることも事実ですけど:笑)

真実を信じるほどナイーブではないし、作家・作品研究が揺るぎない
成果を上げることは永遠にないと分かっているけど、自分なりの感想
を獲得するための材料を提供してくれる感想なり批評は素直に面白い
と思います。文学板然り、"思想も神も効率が背負う"さんの考えもま
た然りです。『審判』にしたって、ビンダー説に立脚した研究がこれ
からまだまだ出てくるでしょうが、それも、また、材料です。

と考えますが、如何でしょうか?
10369:2001/05/04(金) 22:14
>100
とりあえずその煽り口調やめようよ。別に馴れ合いしようとかじゃなくて、最低限
の歩み寄る姿勢は必要だと思うよ。はなからそんな見下し文章だと、議論する気も
話題振る気も無くなっちゃうって人、多いと思うよ。荒れるの目に見えてるから。
個人的に>>95なんか読むと、もっと突っ込んだ話をしたいと思うし、君を煽るつも
りは無いよ。自分の好きな作家のスレがあんまりギスギスするのは見たくないしね。
君が単に自己主張したいだけ、とか、喧嘩したいだけなら別だよ。俺は加わらない。
104吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 00:51
たとえカミュやドゥルーズのカフカ論を読んだとしても、
初めて「城」や「判決(短編)」を読んだときに覚えた戦慄、虚無の
感覚はどの評論をもってしても再現されないんだよね。

批評や評論はその作品の歴史的価値に貢献する役割があるから必ずしも
無駄だとは思わないし、彼らの存在なくしては私もカフカに出会ってなかった。
でもそこで予備知識に感性が毒されてしまったり、その後の評論によって
自分の感想をねじ曲てしまうほど馬鹿なことはない。

カフカの作品はアレゴリーか否かという話が出てたようだけど、
アレゴリーじゃなかったら名作は名作たりえないよ。よっぽど破天荒な
現実を生きてきた人の私小説ならいざ知らず、小説家(に限らず芸術一般か...)
たるものは内容に解釈の幅を持たせてナンボのものだと思う。
105吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 04:00
>>103
Tango氏の説が余りに荒唐無稽で浅薄だから、思想も〜背負う氏も
ついやってしまったのだろう。いや、むしろ本当だったら
「馬鹿じゃねーのオマエ?」くらいは言ってやりたかったところを、
あれでも抑制したつもりなのかもしれん。
ただ、まあ、T氏も>>102で言ってるように、
「作家・作品研究が揺るぎない成果を上げることは永遠にない」というのは、カフカの読者なら共通の理解としてあることだし、
思想氏も充分弁えている筈であろうに、それを頭ごなしに否定して
しまったのは、明らかに失策だったろうね。
おれ個人としては、>>95の先を是非続けて欲しいし、
T氏の詳説も聞いてみたいと思うけどね。
以降、二人が遺恨なく登場してくれるのが最良の道と考えるが、どうかな?
106思想も神も効率が背負う :2001/05/05(土) 22:17
あー、オレの口調で気分を害された方が居たみたいですね。
忠告、有り難く受け止めておきます。

先の投稿の際に、根底に有った感情は
「自意識過剰だよ、君」です。
別に煽りが目的じゃ無かったのですが、あの様なレスが2日間も放置されていた様なので、つい。

カフカのスレで大げさな言い回しなんて、聞きたくないよ。
本当にカフカを読んだのか?
あの抑制されて凝縮された、寓話的物語による小説世界から、何を読みとった?

結局、Tango氏の投稿文は
カフカの作品について語ってるんじゃなくて、
カフカの作品にまとわりついた、「誰かの概念」をこねまわして遊んでるだけにしか見えない。

「自分なりの感想を獲得」
意地悪い言い方かも知れないけど、なんですか、この表現。

感想なんてのは獲得する物じゃないし、練り上げる物でもなく、、
勿論、他人の概念を未消化のまま文飾して投稿する所の物に付ける名前でも無い。
自分の脳髄でもってカフカの作品を読んで感じた事が、自分が持つ、カフカの作品に対する感想だ。
ってほら、阿呆らしい。当たり前の事言わなきゃなんなくなる。

君の自我が余りにも未成熟なんでしょ、結局。
証拠としては、自我の拡大について思いを馳せてる時点で充分。
拡大じゃ無くて、縮小だろうよ。

何のための小説であり物語なんだ、
「自我の拡大」が目的ならば、死ぬまでずっと
他人の随筆だの他人の評論だの、他人の思想書だの、
この世界のありとあらゆる所に満ち溢れてる、他人の概念にしがみついてなさい。

あー。忠告聞き入れてないかもじゃん、オレ。
107吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 22:32
つーか、「誰かの概念」って何よ?
そういうのを「紋切り型の思考」というんだよ。
無い頭で描き上げたスレロタイプの読者像を勝手に投影されて
相手もさぞ迷惑だろうさ。
ちゃんちゃらおかしいね。本なんか読むのやめたら?
108思想も神も効率が背負う :2001/05/05(土) 22:38
んーな事よりも、「カフカの作品」について語ろうよ。

少なくとも、オレは自意識の腐臭を嗅ぎ合うためにここに来てる訳じゃないし。

何でカフカはレトリックの領域に於ける細部をあそこまでしつこく描写したんだろうか。

あー、違うっしょ、>>104 アレゴリーなんて概念はもっともらしい説明のための用語に過ぎないとオレは思う。
空に浮かんでる雲を指して、雲だ。 っていったって、それは説明じゃない。

例え、寓話的で有ろうとも、というか寓話的で有るが故にか、
カフカの本質は「物語る」ところにあったんだと、オレは思う。

だからこそあの手法でもって小説世界を描写した訳じゃないだろうか?

ただ、レトリックとしての領域に掛かる、意識的な矯正、(「変身」で言えば虫の執拗な描写だとか設定自体。)
並びに、それと並行しての無意識的な逸脱、(余りにもその場の現実とかみ合わない作中人物の想念等)。
この大きく分けて二つの要素がカフカの作品に謎めいた雰囲気を添えてるんだと思う。

両者は、或る部分では判別出来ないくらいに交差して、核心の周りを這いずり回りながら、穴を掘る。
んで、穴の底に有るのが、、、、何だろう(藁
風かな。

ここで虚無とか言うとそれらしいんだろうけど、イヤだな。

つか、特定の作品か題材をテーマに挙げてやると、カフカについて語るには理想的かも。


あー、ちなみに誰かのカフカ論に既出だとかのレスはやめて下さいね。
オレはどっかの誰かの評論なんて余り読まないし、読んで影響されたとしても
消化して自分の言葉として出してるつもりだから。
109思想も神も効率が背負う :2001/05/05(土) 22:45
>つーか、「誰かの概念」って何よ?
自分の意見だとはとても思えないくらいに、
身に付いてない表現でもって構成された文章に乗った概念を指してああ呼んだまで。

あー、貴君の駄レスの下4行をそっくりそのままお返ししますわ。
お似合いですよ。
110吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 22:52
>あの抑制されて凝縮された、寓話的物語による小説世界から、何を読みとった?

>あー、ちなみに誰かのカフカ論に既出だとかのレスはやめて下さいね。
>オレはどっかの誰かの評論なんて余り読まないし、読んで影響されたとしても
>消化して自分の言葉として出してるつもりだから。

なんだ、ただの身勝手くんかよ。相手して損した。
あ、>>107の「スレロ」は「ステロ」ね。さげ
111吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 23:01
>身に付いてない表現でもって構成された文章に乗った概念を指してああ呼んだまで。
112吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 23:19
>思想も神も効率が背負う

なんか相当自信持っているらしいけど、口調も解釈も素人っぽいね。
>核心の周りを這いずり回りながら、穴を掘る。
>んで、穴の底に有るのが、、、、何だろう(藁
>風かな。

など、結局核心をつく部分は比喩でしか語ってないじゃん?
比喩で語ることは単に印象(イメージ)を語ることで頭のなかで
明白に概念化されていないということじゃないかな。
ところで作品を解釈する、ということは自分のイメージをあやふやな
比喩で語ることではなくて、相手にきちんと伝わるように概念化
して伝えることではないのかね?良い解釈(文学研究)というのは
そういうものだと思うのだが?
結局きみは大まかな部分(つまりその作家の核心的な部分)を
イメージでしか語ることができないから、個々の作品、個々の
細部の解釈論に話題を限定しようとしているんだよ。だが
ドゥルーズにしても、誰にしても、一番難しいのはその核心部分を
明白に概念化することだったんだよね。そこを変な(失礼!)
比喩(「地上」だとか「風」とか「穴を掘る」だとか)を使って
書いて文学的に分からせようというのは幼稚、というか稚拙だな。
ついでに

>ただ、レトリックとしての領域に掛かる、意識的な矯正、(「変身」で言えば虫の執拗な描写だとか設定自体。)
>並びに、それと並行しての無意識的な逸脱、(余りにもその場の現実とかみ合わない作中人物の想念等)。
>この大きく分けて二つの要素がカフカの作品に謎めいた雰囲気を添えてるんだと思う。

という部分も曖昧なコトバをならべて書いただけで、分かったようで
分からない(つまり明白に概念化されていない)非常にマズい文章だと思う。点数をつければ60点ぐらいか。
「自分の言葉で語る」云々はどうでもいいが、分かったようで分からない
文章は、書くのはやめたほうがいいんじゃない?まっとうな理解力を
持つ人なら、なんかおかしいな、という印象を持たざるを得ないと
思うよ。あまり勘違いしないほうがいい。
113思想も神も効率が背負う :2001/05/06(日) 00:06
自信もクソもないですよ。
オレの書き込みをつつく事何て誰にでも容易い事だろうし。
それに価値が有るとも思わないので、痛くも痒くも無いですな。

あー、あと勿論、オレは素人ですし、それについてどうとも思いませんね。

だけど、確かに、あんたの言いたい事も分かる。
オレがここで意識的に選択してるこの文体は
文学研究の論文の記述には向かないだろうね。当たり前だろが(藁

だけどさ、名無しのお前、「良い文学研究がなんたら」なんていってるけど
2chの文学板って、文学研究の発表場所なの?
オレはそうは認識してないよ。

オレはカフカについて話しがしたくてここに来てる訳で、大抵の人だってそうだと思う。

あー、あと、「地上」はオレの言葉じゃないね。

んで、悪いけどオレが使った言葉、穴も風も、
カフカがその作品の中で選んだイメージを使って、このスレの読み手を誘ってるだけ。
わざわざ言わなきゃ分からないって事は、、、、
お前カフカ読んでからこのスレ見てるの?
このスレってカフカのスレなんだけど。

>結局きみは大まかな部分(つまりその作家の核心的な部分)を
>イメージでしか語ることができないから、個々の作品、個々の
>細部の解釈論に話題を限定しようとしているんだよ。
自信満々に断定してますな。
この隙だらけの投稿者よりも優れたオレ様を見せつけようってか?
安い自意識だね。っとオレも人の事は言えないがな(藁

ぶっちゃけた話、お前の文章も相当アレだし、
そんなお前が、「対象を限定した上での解釈」の、その上位に据えようとしてる、良い文学研究なんてのは
カフカの作品世界の前では全くの無力だよ。
そうじゃないと思うなら、その証拠を自分の文章で示して見ろよ。
読んでやるかもな、暇だったら(藁。

オレは、カフカに於いてはそういうアプローチが有効だと思ったからそう書いたまでだ。
まあ、なんたらは細部に宿るって言うだろ。
アレはカフカの作品の本質について、かなり核心に迫ってると思うんだよ。
114思想も神も効率が背負う :2001/05/06(日) 00:08
んで結局、カフカに関係無いレス付ける暇人は全員ゴミ。
お前等ホントどうしようも無いアホだな。
カフカについてのスレで何やってんだ?

悔しかったら、すげえカフカ論を展開してビビらせてみろよ。バーカ
出来なきゃゴミ。死ぬまでromってろ。
ああ、それかヤ●ー行け(藁
115吾輩は名無しである:2001/05/06(日) 01:08
ふん。威勢はいいが、大したことは言ってないな。正直失望した。
口調も口調だし。けんかをしたいだけのやつなら、相手をしても不毛だね。
私が言おうとしていたことも、どうもよく理解されてなさそうだし。

君の煽りに乗ってこれ以上書いても不毛なのでしょうがないが
ただ一言。「神は細部に宿る」というのは自分も同意だが、
「細部」にこだわる読み手である君の、書く文章がどうしてこう
杜撰で粗雑なのかが疑問なのだが。細部に気を使う物書きなら、
もっと自分の書く文章に気を使うものだと思うのだがなぁ...
116Tango:2001/05/06(日) 04:10
へぇー、すごいことになってる(笑
もう、己の慧眼を言祝ぎたいやら恨みたいやら。。
やっぱり真面目なカフカ読みだったんだね!

、、さて>思想も神も効率が背負う氏

まず断っておくけど、当初からの目的はただ一つ。>>92(と>>95)の続き、
これだけです。あそこから引き出したことを一時の指針にして、カフカを再
読してみたい、ってだけ。それが、なんですかね?

>あの抑制されて凝縮された、寓話的物語による小説世界から、何を読みとった?

だの、

>ただ、レトリックとしての領域に掛かる、意識的な矯正、(「変身」で言えば虫の執拗な描写だとか設定自体。)
>並びに、それと並行しての無意識的な逸脱、(余りにもその場の現実とかみ合わない作中人物の想念等)。
>この大きく分けて二つの要素がカフカの作品に謎めいた雰囲気を添えてるんだと思う。

こんな通り一遍のことを聞きたくて、ちょっかい出したんじゃないけどね
(てか、個人的には全く違う意見なんだけどさ)。これが、貴方の言う「自
分の脳髄でもってカフカの作品を読んで感じた事が、自分が持つ、カフカの
作品に対する感想」というやつですか? 自分を疑う客観性・批判精神はな
い? この程度で満足した? あたしだったらしません。自分のその時の率
直な感想(「解釈」という言葉を使いたくないので敢えてこう言う)である
筈なのに、自分でまったく腑に落ちてないわけです、今以て。

課題というのは、つまり、そういうこと。あと、「地上的」云々については単なるネタ振りであって、カフカに関しちゃ、まだ何一つ語ったつもりはありません。でも、人の話を引き出す目的でレスするのはアリでしょ?

でね、>>95までは良かったと思うんだよ。でも、それ以降は、はっきり言っ
て退屈です。で、まだ何か隠してるだろうと勝手に目論んでますが如何でしょ
うか? もし、あの先を説明する言葉を持ってるなら、次は是非、あそこか
ら始めてみてほしい。あ、言葉といっても、自分の言葉(概念)で話す人な
んてついぞ見た例しないし、そんなものがあるなんて全く信じちゃいません
ので、ご心配には及びません。期待しております。

あと、>>106については、それこそ一行ごとに異論を挾みたいところですが、
カフカの話しかしたくなさそうだし、「rom ってろ」ってことなんで、止め
にしてROMってます。聞きたきゃリクエストしておくれ。(つーか、本当に期
待してますので、気が向いたらでいいから、先を頼みます。古本屋で全集で
も漁りながら気長に待ってますんで)
117Tango:2001/05/06(日) 04:16
あ、そうそう。
物置の中で角川文庫版の『城』を発見しましたので、
話がそっちに行ったら、また現れるかも知れませんが、
そんときは、懲りないやつとでも思って、また構って
頂ければ幸いです。
11869:2001/05/06(日) 06:01
>ALL
すんまそん。何か俺のレスのせいで喧嘩になったような。
取り合えず俺が読みたいなと思ってた議論。
そのカフカのアレゴリーだか比喩だかを構成する、文そのもの、一文一文を分解、
解説してくれる人(有意義とか何とかは別として、ただの好奇心)、誰かいるか
なって思って、>>69で吹っ掛けてみたんです。だから>>95の描写の話をもっと進
めてくれれば願ったりなんだけど。
まあ、そろそろ喧嘩やめようよ。それに2chのこの少ないスペースできめ細かい文
書くのは至難の業だと思うよ。そういう事情があるから、ある程度穴だらけの論理
になるのは仕方ないんじゃないかな。だからまずは揚げ足取りと、とげとげしい口
調、断言口調あたりを止めない?大分違うと思うんだけどなぁ。
最初から最後までいい加減な文章ですまんね。
119Tango:2001/05/06(日) 06:14
ついでに、思い出したので、もう一つ。
何も語らないのも卑怯なので、なんでカフカに共感するのだろう?
ということに関して、自分なりの感想を言っておきます。

http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=book&key=987677744

ここの最後の方(や、このスレ)でも少し言ったことなのですが、
「あらゆる"原因"は、どこにも収束しない」と考えが昔からあって、
それが、カフカ作品にも感じられたからなのだろうと思います。
勿論、カフカの方にその意図があったかどうかまでは、知る由も
ないし、知らなくていいことですが。

>69さん
とげとげしい口調、ダメですか、やっぱ?(笑。。。ごめんね
120通行人:2001/05/06(日) 07:52
「思想も」君はまだ年若いのだと思う。
書いてることは一通り読ませてもらったけど、とにかく青いという印象しか
なかった。攻撃的になる必要の全くないところで、いきなり激するところ
とか典型的だと思う。でもまるで理解力がない電波君ではないから、もう少し
自分を冷静に見つめることができたら、いつか立派な2chねらーになれるよ(藁

あ、このスレではカフカについて自分の言葉で感想を述べない奴はクソらしい
ので、一応書いておきます。

「『掟の門』を読んだときは、ハンマーで頭をガーンてやられたって感じでした」

自分にとってのカフカは、あの短い一編の中に全て凝縮されています。
121思想も神も効率が背負う :2001/05/08(火) 03:10
あー、年若いっていう推察は>>99を放置出来なかった時点で既に有効ですね。
まあ、オレの個人的な嗜好に過ぎませんが、文学論風の記述を自己顕示の手段とする手合いは大嫌いなので。
自我の拡大とやらはよそでどうぞ、と
これだけが言いたかったんです。

>>116
に関しては、一生懸命書いたんでしょうから部分的にレス
>自分の言葉(概念)で話す人な
>んてついぞ見た例しないし、そんなものがあるなんて全く信じちゃいません
入った概念がそのまま出てくる脳髄に存在価値が有りますか?
ここでお決まりのあの台詞を挿入したいところですが、、、自粛しましょう。

69氏は誰に謝る事も無いと思いますよ。
>>69に関してですが、短編というか断片を読んでみると良いと思います。
中編や長編よりもさらに、その寓話性が際だって表出しています。(例をあげれば、上で出てきた「掟の門」等。)
というか、短編にのみ限って言えば、やはり寓話に終始している部分が有りますね。
重要なのは、そこで扱っているテーマだと思いますが。

恐らく、カフカの作品世界がしばしば”迷宮”と形容されるのは、(断片以外。)
重要なテーマがそれぞれ幾重にも重なり合っている上に、小説世界を物語る上で選ばれたのが
象徴的な手法では無く、寓話的な手法だったからだと思います。

それらを踏まえた上で”細部”が重要だと言った訳です。

とりあえず、全体的に傾向の異なる、短編・断片群と中・長編群との関係を考察してから
個々の作品やテーマに移りませんか?

カフカの作品群の相関関係
このスレを見ているカフカが好きな方々に、この辺りの認識を伺いたい所存です。

今夜はもう眠いので寝ます。
またいずれ。
122思想も神も効率が背負う :2001/05/08(火) 03:12
失礼、1つ訂正
>短編にのみ限って言えば、やはり寓話・・
断片ですね、短編と言うよりも
123吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 12:52
この手の検閲的人間は嫌だな。

みんなでもっと自由にカフカについて話したいのに。

「誰かがカフカついてこう書いている」ということも私は知りたいよ。
124Tango:2001/05/09(水) 21:48
>思想も神も効率が背負う 氏

人が折角つっこむ余地を残してあげたのに、貴方という人はどこまでも的は
ずれですね。誰にも相手にされなくなったようだから、少し構ってあげよう。

>入った概念がそのまま出てくる脳髄に存在価値が有りますか?

いや、もうサイコーです。貴方から「脳」についての講釈を聞かされるとは
思ってもみませんでした。もしよかったら、「自分の言葉」」ってやつを、
脳の働きと仕組みという観点から説明していただけませんか? これでも「脳」
に関しちゃ、貴方よりは知ってるつもりですからね、半端な答えじゃ100点は
あげませんよ。

いやいや、そんなことは余談でした。問題はこれですよ。

>ここで虚無とか言うとそれらしいんだろうけど、イヤだな。

「虚無」は「イヤだ」という。しかし、貴方は「虚無」についてどれだけの
知識があるというのか? 恐らく、「虚無」ということについて深く考察し
てみたことなど、過去、一遍たりともないでしょう。あれば、>>119 に真っ
先にオブジェクションがあってしかるべきですからね。

「脳髄」といい、「虚無」といい、要するに、貴方の言ってることは、殆ど
直感の域を出ない「何となく、こう思うんだよね」ってことばかりです。お
よそ、自分の言葉を話していると称する人が、自分の発した言葉にこ
こまで無自覚で良いものでしょうか?

とはいえ、言下に一蹴するような真似はしたくない。どうでしょうか、貴方
の考える「虚無」について書いてみませんか? カフカから出発して、どう
いう道を経て「虚無」に辿り着き、何故、破棄するに至ったのか? 真面目
に取り組めば、一読に値するものが貴方には書けると思いますけどね。
125Tango:2001/05/09(水) 21:49
(つづき)

「直感」はさ、大切だと思う。ひらめきが無ければ何も始まらないから。で
も、それ相応の知識と執拗なまでの再思三考による陶冶があってこそ、「直感」
は活きてくるのではないですか? しかし、残念ながら貴方の話す「自分の
言葉」は余りにも無力です。


>「誰かがカフカついてこう書いている」ということも私は知りたいよ。

うん、知りたい。
誰かパトグラフィー(病跡学)の研究者で、こういうこと言ってる人がますよ、
というのがあったら教えてください。

と思ったけど、一先ず、上げずにおこうか。。。
12669:2001/05/11(金) 01:03
>ALL
カフカスレが喧嘩で荒れてて、悲しいのでちょっとだけ仕切らせてちょ。

まあ、みんなそれぞれ独自の思考回路を持ってて、重点を置いて読む場所も好き嫌い
も、当然別れる。だからある程度、距離を置いて読んだりレスする読む姿勢を保つ努
力は、突っ込んだ話になればなるほど必要だと思うよ。要するに、自分にとって不快
な論理も、正しいか否かの判断を一旦保留して(所詮、主観から完全に逃れるのは不
可能でしょ?)、そういう考え方の奴も実際いるんだ、って受け止めて、自分のかき
こに攻撃的、感情的な印象を持たせない配慮を持ってから、レスしましょうよ。じゃ
ないと他人同士、特に何の面識も無い人同士のコミュニケーション(大げさ?)は、
成り立たないよ。つーことで>>118を書いた訳なんだけど、もう一回。
ある程度距離を取ろうよっていうのは具体的には、揚げ足取り、断言、とげとげしい
口調を取りあえずやめようよってことです。

皆さん、個人的にむかつくレスもあったんでしょうが、一旦、水に流してマターリとカフ
カを語りましょう。

カフカとは関係無い話だけど、一回ageちゃいます。
127まじロム人:2001/05/11(金) 01:23
>>124-125
ヒステリーはやめれ。最初からケンカごしじゃないか。
議論したいなら、最低の礼儀くらいは守れよ、言葉使いに注意!
少なくともマジでレスするなら、
実名出しても恥かしくないように書こう>関係者ALL
128Tango:2001/05/11(金) 05:14
>>127
言葉遣いに悪いところがあるようならご指摘下さい。
訂正してお詫びしたいと思います。

それから、もしヒステリーで書いてるとしたらですね、そりゃもう、
こんなもんじゃ済みません、つーか、済ましません(笑
少なくとも、まだ、人格批判をしないよう気をつけるだけの周到さがあります。
至って冷静ですよ。

とは言っても、不快感を感じてらっしゃることは重々承知しているのです。
この点は、みなさんに深くお詫びしなければなりませんね。
でもです。「ヒステリー」の一言で断罪されるのも、正直申し上げて不愉快です。
「最初からケンカごし」かも知れないけど、最後までケンカごしではないでしょう?
これでも、なだめたり、すかしたり、苦労してるつもりなんですけどね・・。
何しろ、あちらに出てきてもらわなければ、他に独自のカフカ論を展開しよう
という人がいないわけですから。

一見、目を覆いたくなるような衝突があるので仕方ないかも知れませんが、
どうせ批判を受けるなら、もっと内容に目を向けてほしかったです。
真面目に対峙している(つもりの)者からの一つの意見としてお納めください。
129吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 05:17
つもりは自己満足。慇懃無礼という言葉、知ってるよね?
130吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 05:38
>>129
>慇懃無礼という言葉、知ってるよね?

おまえのこと。このスレ全然読んでないだろ?
131吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 05:46
>>129
慇懃無礼ではなく、正面切った皮肉屋だよな。
>>130
一見丁寧語を並べてるように見えて、実は傲慢さが溢れ、
キレるときゅ〜に言葉遣いを変えて自演する<慇懃無礼の典型
132吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 05:52
はいはいはい、横レスは無視して続けましょう!
13369:2001/05/11(金) 05:56
ageなきゃ良かった。やっぱ話題そらさなきゃ駄目かなぁ。
今度やってみる。とりあえず今はsage
134吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 17:28
このスレ自体がカフカの捉え難さを語っているね。
135Tango:2001/05/11(金) 19:43
>69さん
それでしたら、あちらの言い分を一度通してみてはどうですか?
ま、こちらとしては眠たいこと言ってないで、さっさと本気になってほしい
(←この点に関しては全く理解されてないようですが)わけですが、取り敢
えず要約してみると、こう言ってます。
「ざっと一巡りお浚いをやって論点を洗い出し、それから各論に入りましょ
う」と。そして、その方法論については、「何とかは細部に宿る」という台
詞をみれば明らかでしょう。しかも、「何とか」と言葉を濁す周到さ。勿論、
これは、氏がこの格言を知らなかったということではない。また、はぐらか
すことで相手に手順を渡し、いざと言うとき逃げを打つ余地を残すためでも、
無論ない。全体をよく読めば、恐らくこうだろうとすぐ解ると思いますが、
まあ早い話、誤読を避けたかったのだろうと思います。もし「神は〜」とやっ
ていたら、一段遠いところから出発しなければならない危険性がある。それ
では余りにも悠長だ。何しろ「何とか」とはカフカのことなのだから──。
「細部の検討から作家像を演繹し、それをフィードバックして、作品の理解
を深める。そして、更に細部を・・・」と、この繰り返しこそ、文学研究の
一つの王道と言ってもよいでしょう。氏は、カフカにはこれが有効だと言っ
ているのです。その辺は、「断片」という言葉にも顕れていますが、もう、
これ以上の説明は不用ですね。

何故、誰も氏と向き合おうとしないのか? 物言いがぶっきらぼうで取っつ
きにくいから? なるほど。しかし、それについてもよく読めば容易に想像
がつく。きっと「だって、ここって2ちゃんじゃないの?」って思っている
はずですよ。「こんなことは、みんなやってることだろ?」と。だから、こ
ちらとしても、あの程度のことはちっとも気にしてませんでしたね。もし自
分が当事者じゃなかったら、寧ろ、あちらの擁護論の一席もぶちたいところ
です。

といっても、こういうのは当事者しか見えないことなのかも知れませんね。
こちらも行きがかり上、ああいうゆき方を取らざるを得なかった部分もあっ
たんですが・・ま、雑音も慣れれば気にならなくなると云うではありません
か(笑)。そうですね、例えば、こう考えてみてはどうです? 主人に忠実な
るが故に、ただその一点のみにおいて優秀なる門番が、身なりの卑しい客を
些かきつく咎め立てしすぎたに過ぎない、と。由緒正しいお客様方が、一々、
門番殿に気を遣うことはないでしょう。そして、この場合の主人とは、勿論、
カフカのことですね。どうぞ、あまり深く考えずにご歓談を続けてください。
兎に角、不快感を与えたことは心からお詫びします。

勝手な言い分ですが、取り敢えずお詫びまで。
136吾輩は名無しである:2001/05/13(日) 04:12
>>135
まあ、あのままの傲岸さで居座られても、どうせスレは死んでたしな。
あんたがやらなくても何れ誰かがやってたこと。全く気にすることないね。
つーか最後の啖呵はごりっぱ。お陰で溜飲を下げることができたよ。

137吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 03:12
>>81
どうでもいいけど。
おれは友達みんなにアニオタであることがばれたとき、
大いにザムザ君の気持ちを味わいました・・・(涙)

・・・って、こんな情けない読み方でもいいっすか(ぉ
138吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 03:12
あげ
139吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 22:06
>>125
日本の研究者で著名なところだと宮本忠雄か。
「病跡研究集成 創造と表現の精神病理」という本があり、
分裂病が氏の専門らしく、カフカ、ムンクら(罹患暦がある)が
主に扱われている。したがってドストは取り上げられていない。
感想を一言いえば、門外漢が読んでもなかなか興味深いといった印象。

癲癇患者には発作時にアニマといわれる独特の恍惚状態があり、
それが創作に大きく影響していると聞くが、残念ながらそれ以上は
知らない。詳しいことをご存知なら簡単にご教示願えないだろうか。
というより、外国の研究者がご所望だったのかな?
考えてみたら余計なお世話だったやもしれず、それだったら相済まぬ。
140吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 01:02
「まるで犬だ!」

いや、荒らしじゃなくて。好きなんですよ、なんかこれ。
141吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 10:23
ユダヤ人であるカフカの小説は、やはりユダヤ教の生んだ「原罪」という観念が根底にあると思う。
『審判』も、『変身』も。
142Tango:2001/05/25(金) 21:36
おそれいります>>139

「病跡研究集成」! ムンク!
それで思い出しましたが、画家の佐伯祐三も最近フランスから
カルテが取り寄せられたりして研究が盛んですね。
内省的でひどく陰鬱な画風がムンクに一脈通じているように思います。
が・・佐伯は鬱病したっけ? とすると、ムンクとは正反対のような・・?

アニマは発作の直前に表れるようです。
身近に一人サンプル(友人ですが^^;)がいるので訊けば
詳しく教えてくれると思います。ただ、問題があるとすれば
彼は別に芸術家でもなんでもない普通の人だ、ということですが。
143吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 02:06
あげ。
144:2001/06/04(月) 21:19
城って面白いよね。審判もいいけど、城のほうが文体自体から
「堂々めぐり」(カフカ的迷宮ってやつか?)の感覚がして、いいですね。
個人的には、これが寓話だと感じたことはなくて、なんかの概念とか観念に
したがって、わりと適当にかいてんじゃないかと思うんですが、
なんかの分析の手法とかって適用できたりするものなんでしょうか?
なんか、脳の黄金率とかそういうことになるんじゃないかとおもうんだけど。
145吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 22:38
長くて疲れたよ>城
解説がなかったらテーマがあったなんて気付かずじまいだったかもね。
まあ工房だった俺がヴァカ過ぎたんだが
146吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 02:43
城、途中でとまってるよ。疲れるよ。面白くなんのかこれから?
変身なんかはすげーおもしろかったんだけどな。
147吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 13:03
もっと語られていいはずなので良心のアゲ
148203.184.148.6:2001/06/21(木) 16:12
短編では

はげたか
149ぺぺろんちーの:2001/06/23(土) 05:04
短編を友達に借りて読みまちた
意味が理解できず、友達に聞きました
わちし「これって、話に意味があるの?めちゃくちゃ読み難いんだけど」
友「この本は文章を深くかんがえずそのまま読んで下さい、
 やってることは他人の頭の中にあるお花畑覗くようなもんです」
私「なっとく・・・(´Д`;)」

お気に入りわ
バケツの騎士、あのサッポロ黒ラベルのCMにも似たやりとりが・・・(w
150吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 12:54
新潮文庫の審判は廃版になっていますよね?
この前偶然古本屋で見つけて買ったんだけど
151吾輩は名無しである:2001/06/26(火) 23:43
城はいい
152吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 22:56
誰の訳が一番あのグロテスクで生々しいリアリティを感じられる
153吾輩は名無しである:2001/06/28(木) 23:57
測量士Kにはどんな結末があると思いますか?
154吾輩は名無しである:2001/06/29(金) 13:31
てか池内訳どーよ?
155食パン:2001/06/30(土) 02:49
>>150
新潮文庫の審判は僕も持っています。
とてもいい訳だと思いますよ。
僕はカフカの作品の中でこの審判が一番好きです。
156吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 21:23
既出ですがアメリカが一番好きだ。
157吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 10:46
カフカの「変身」よりカミュの「異邦人」のが衝撃的だった。
あれはマジですごい。
え?スレ違いだって?
そんなこと言わねーでくださいよ。ダンナ。
158吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 11:30
俺もアメリカが好き。
159吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 23:31
城と審判があるからアメリカが良く感じる
城→審判→アメリカの順で読むといいのかな
三つを同時進行で読むのも面白いかも
160吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 12:12
そろそろあげましょうかぁ。
カフカって、現実的と言ったら
誤解があるかもしんないけど
う〜ん、現実的な気がするなあ。

膾炙帰りの地下鉄にて
くたびれて座っている所に
前に子連れ母が立ったりすると、
あの…短編集「観察」のうちの、タイトル忘れたけど
「ぼくらは疲れてはいけないのだろうか?」って
フレーズ思い出してしまふ(;
譲れねぇよなぁ、こっちゃ仕事がえりなんだよぅって。
161ちゅうぼ:2001/07/29(日) 14:15
城よんでんですけど、つらいっす。すすまないっす。
これ、どこがどう面白いんですか?
かいわ、ながくて不自然すよね。
162吾輩は名無しである:2001/07/29(日) 15:10
審判もそうなんだけど半分ぐらい行けばつじつまがあうように
いろんな謎が解けてくる感じで面白くなる。
城は自分の人生経験のいろんな場面と照らし合わせて
なるほどと思うところがいくつか出てくるはず。
163ちゅうぼ:2001/07/30(月) 01:29
半分まできましたが、前半部分忘れましたよ
これ、うまい小説なんすか?
164吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:23
>>163
そんな、ジグソーパズルを組み上げるような読み方しちゃダメです、
どうせ完成しないんだから。
各ピースの一つひとつを手に取り、目を凝らしてよく吟味してください。
165吾輩は名無しである:2001/07/30(月) 02:30
>161
一緒にがんばろうぜ。俺はまだ宿屋のおかみさんが
クラムとの関係を語ってるところだ。かれこれ3ページくらい

そこらの酔っ払いも役人も同じ論調で喋るのがなんかね・・・
166ちゅうぼ:2001/07/30(月) 03:50
変身がおもしろかったんで期待してたんすよ。
あと、断食芸人も。ちょうしこいて審判読んだらつらかった。
城、ぜんぜん頭に入ってこーん。なんか場違いな会議に
出てしまったよーな。はぁ・・・
167吾輩は名無しである:2001/08/11(土) 14:28
城、読み終わった後に
そのスケールのでかさと構造の見事さに愕然とするのですよ。
最中はきついかもね。
168文学ドキュソ@城読んでます:2001/08/11(土) 17:53
>>167
ずいぶん焦らされるんですね。
私も頑張ります。
169夏の虫:2001/08/11(土) 20:28
おっほっほ、ご冗談を>167
170mojo hands:2001/08/11(土) 20:56
カフカ・マニアの方に訊きたいのだけれど、
訳わからん短篇があるじゃない?
「兄弟殺し」とか「田舎医者」。
ああいうのは、何かを暗示していたりするん?
「ジャッカルとアラビア人」や「変種」なんかは、
「ユダヤ人」というキー・ワードがちらつくんだけど、
もしかすると、「兄弟殺し」はカインとアベル(旧約聖書)
からインスパイヤされたんかな?
詳しい人、教えてください。
171吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 12:38
構造が見事なら未完にはならんだろう。
「暗いトンネルを進むように」、「書きながら追いつく」
とカフカ自身が語っている。
審判では序章と最終章を同時に書いているが、
それでも未完に終わっている。
172吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 16:53
>>167
カフカの作品で構造が明確なのってせいぜい短編、中編じゃない?
長篇になるともう作者本人も不条理にどっぷり浸かってもがきながら書いてるよ
173吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 00:58
さがってるのね、上がってよ。
『城』が一番好きだ。
交通、交流、コミニュケーションの不在が、
身に引き付けられる。
174吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 01:16
>>173
友達いないの?
175吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 01:39
ああ、やっと読み終わったよ「城」。つっかれたよー。
そんで、何がおもしろいんだよこれ!
176吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 01:52
Kと登場人物との対決や、あの城の雲のようにつかみどころのない
存在感とかぞくぞくきたでしょ。
177吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 02:15
>>176
こないよ。まじれす。
178吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 02:42
そうか。ま、読破したばかりで興奮してるんでしょ。
そのうちくるよ。
179吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 07:28
>>178
さてはよんでねーな
180吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 08:52
普通に読んだらタルイだけだよ、あれ。
181吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 17:07
カフカの不眠症ぶりが手に取るようにわかります。
182吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 18:05
やっぱ短編が面白い。城やなんかはまあ資料っつーことで。
183吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 18:13
長編三作を面白いと感じないとなー。
アメリカ(失踪者)でも読んで口直ししてみ。
184吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 18:14
短編って文庫になってる?
185吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 18:26
短編集はちくまである
186吾輩は名無しである:2001/08/13(月) 22:27
岩波である
187ケルトの民:2001/08/13(月) 22:47
「夜曲」って良くないすか?
旧約、出エジプト記の旅の一景、で合ってる?
不眠自慢のおいらは読む度にうっとりしてしまうんよ。
188184:2001/08/14(火) 05:50
どもです。
189ユダヤ人:2001/08/14(火) 10:16
「ジャッカルとアラビア人」「ある学会への報告」
は、ブーバーというユダヤ人がベルリンで編集していた雑誌
(新聞だったかも)「ユダヤ人」が初出。
190吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 13:33
ちくまではなく岩波の間違いです
191吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 13:37
カフカの変身を読んで頭が爆発しました。
俺には理解不可能だ。深いのか浅いのかよくわからん本だ。
俺にわかるように誰か説明してくれ。
192吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 19:13
クンデラの『裏切られた遺言』にカフカが論じられているよね。あれ読むと無性に
カフカ読みたくなっちゃう。もともとカフカは小さい文字がびっしり蝟集した編集
で読むべきじゃない、大きい文字で印刷されたものの方がいいとか、独特の論考で、
ストラヴィンスキーとかも論じられている。
ところでさ、池内紀訳の小説全集が白水社から刊行されたけれど(手稿版ってのが
売り文句の)、みなさん如何ですか? 俺はこれから『審判』読むんですけど。

>>191
高校生の時はじめて読んで爆発しちゃったね。仮面ライダーとか好きだったも
んだから、本郷猛(この字でいいんかい?)の悲哀とかを考えちまったりした。
そもそも、仮面ライダー、どう見てもヒーローには見えない。赤いマフラー巻
いた昆虫のオバケじゃないか。悲哀。
193クラム:2001/08/14(火) 23:40
「城」を読んで思わず「相対性理論」を想像してしまった。登場人物中で一番まともな事いってるのは誰かって考えたとき、誰でもないだろうな、あれでは。ただあれが日常生活の本質をも抽出していると考えるのはどうだろ。身の回り全員がKになっちゃうよね。
194ヴェストヴェスト伯爵:2001/08/15(水) 02:58
「城」では芥川の「藪の中」が思い浮かんだ。
誰も彼も排他的で自分の主張を他人にぶつけてるだけ。
城のことを理解できてないのはKだけではなく他の村人も同じで、
各人のさまざまな城の解釈があり、城はいくつもの姿を表している。
195吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 04:58
「変身」の最後,ザムザが死んでから,
家族がみな晴れ晴れして遠足にでかけたの
みんな覚えてる?
それ分かりすぎて怖かった。
うち病人の介護してたから。
196Franz Kafka Photo Album:2001/08/18(土) 10:09
197:2001/08/18(土) 11:31
エスパー伊藤にちょっとにてる
198吾輩は名無しである:2001/08/18(土) 16:54
>>197
まじで萎えた
カフカの今までの功績はどうなる
199吾輩は名無しである:2001/08/18(土) 17:25
映画化された「審判」で主人公の人・・・名前忘れちゃったけど、
(ヒッチコックのサイコの殺人鬼役)カフカに似ててびびった。
200吾輩は名無しである:2001/08/18(土) 18:21
200
201吾輩は名無しである:01/09/26 06:22
あげ
202吾輩は名無しである:01/09/26 17:07
>199
無知でごめん。監督だれ? ビデオでてます?
203吾輩は名無しである:01/09/26 17:17
>202
監督はオーソン・ウェルズです。
ビデオも出てるみたいだけど・・・
amazonで検索したら在庫切れでした。
204202:01/09/27 00:01
>203
ありがとうございます
205吾輩は名無しである:01/10/02 11:01
全集の続き出ないですねぇ
206吾輩は名無しである
「城」が大好き。
あれほど一つの世界に吸い込まれていくように感じられる小説は他にはないです。