藤枝静男

「田紳有楽」

文中にふと
「このようなことを書いても仕方がない。」
なんて洩らしちゃうところが名人芸っぽい。

大好き。

「悲しいだけ」「空気頭」

「田紳有楽」筒井なんかよりずっとぶっ飛んでる。最高。
「空気頭」。日本SFの金字塔。
でも藤枝自身は、自分は私小説家だと思っていたんでしょうか。

筒井も「おれにはこんな小説は書けない」って絶賛してた＞田神有楽

瀧井孝作に一方的に絶交（志賀門からの破門）されたことについて、怨みがましいことを云わなかったところが潔い。

「田紳有楽」、大笑いして読んだけど、結局「田紳有楽」って題名の意味がわからない。
誰か教えて。

茶碗が空を飛ぶ〜、ってすごい。
高野文子もこれに影響されて「棒がいっぽん」書いたのかな？漫画だけど。

＞「田紳有楽」
文字通り、田紳（gentry）が有楽って事じゃないの。
内容とどう繋がるのかはわからんけど。

＞「田紳有楽」
漢詩か何かのタイトルで、そういうのがあるのでしょうか。