1 :
Look at me:
俺は‘李陵‘だと思うけど。
2 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 00:06
僕は「弟子」
『見よ、君子は、冠を、正しゅうして、死ぬものだぞ』
3 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 01:41
オイラは「名人伝」
でっかくなったハエって、どんなふうに見えるんだ?
4 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 02:21
名人伝。
昔NHKの人形劇で見たのがきっかけだった。漢文てかっこいいとおもい
憧れたよ。
5 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 02:29
人虎伝
6 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 03:14
『我が西遊記』
「悟浄出世」「悟浄歎異」も良いやね
7 :
悟浄出世:2000/11/10(金) 03:18
「どうもへんだな。腑に落ちない。
分からないことを強いて尋ねようとしなくなることが、
結局、分ったということなのか?どうも曖昧だな!
余に見事な脱皮ではないな!
フン、フン、どうも、うまく納得が行かぬ。
とにかく、以前ほど、苦にならなくなったのだけは、
有難いが・・・・・・。
8 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 08:05
「環礁ーミクロネシア巡島記抄」が好き。
中島敦もこういう作品も書けるのねーって
読むこっちも気楽に読める。
9 :
吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 14:05
「悟浄出世」
高校時代に何度読み返したことか。
10 :
名無しさん@1周年:2000/11/10(金) 18:58
AGEます
この人ってゴジョウに思い入れがあるの?素朴な質問でゴメン。
12 :
吾輩は名無しである:2000/11/11(土) 00:19
山月記。
教科書の定番。
13 :
めす:2000/11/11(土) 00:28
同意>12
14 :
吾輩は名無しである:2000/11/12(日) 03:10
すごい普通だけど「山月記」。次に「悟浄歎異」。
捨てがたいのは「牛人」「かめれおん日記」、それと中島の短歌。
15 :
吾輩は名無しである:2000/11/12(日) 07:33
「文字禍」
16 :
日本@名無史さん:2000/11/12(日) 18:45
ヘーゲルについて何か言ってた。
17 :
名無しさん@1周年:2000/11/12(日) 20:47
山月記に限る。人虎傳。
中島は最高です。端正で明晰、流麗な文体。そして格式に溢れる。
その文学は将に芸術であり、「恍惚」である!!!
18 :
名無し:2000/11/12(日) 20:50
山月記やら名人伝はいいよね。「環礁」とか「弟子」はあまり好きじゃない。
19 :
吾輩は名無しである:2000/11/12(日) 20:54
中島のファンはそう多くはないけれど、大概のファンは熱狂的だよね。
ちなみに太宰と中島は東大で同期。
20 :
1:2000/11/14(火) 00:14
本買ってきた。
久しぶりに読も。
21 :
吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 00:48
「山月記」と久闊を叙そう。
22 :
吾輩は名無しである:2000/11/14(火) 04:55
そうか、小野不由美の元ネタは中島かあ(勝手に納得)。
23 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 08:53
『光と風と夢』。
泣いた。
24 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 09:02
(同意)>23
関係ないが「虹と雲と風と」というふるい大河ドラマも泣ける。
タイトル違うかもしれない。
26 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 09:57
>>23 俺も。中島敦のベスト。
「恐れることはない。これが死なら楽なものだ」
「トファ! ツシタラ」
27 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 15:36
俺が泣いたのは、
『弟子』だな
子路の死を感じた孔子の言葉
「柴(子羔)や、それ帰らん。由や死なん。」
ここでは、涙が止まらんかった。
28 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 15:40
教科書で初めて山月記を読んで、圧倒された。
29 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 18:19
本読んで泣くとは女々しいやつだ。
30 :
吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 20:47
高校生のとき、教科書に載ってた「山月記」でだんだん人間の時間が
短くなって虎の時間が長くなる、というのがあんまりよくわからなかったの
だけれど、21歳のときに突然喘息になったら、ちょっとわかるようになった
気がした。
今はいい薬があるんだよね。今でも喘息死って実は件数多いんだけど、
ちゃんと薬を使っていれば治りはしなくてもある程度はコントロール
ができるようになる。
今の時代だったら生きられたのになぁ、トンちゃん。
でも年とってもこの人ってあんまり変わらない気がする・・・。
31 :
吾輩は名無しである:2000/11/16(木) 02:42
所々に散りばめられた漢文が格好いいこと!
圧倒的な知識が中島の作品に「格式」を与えている感じがします。
たしかに芸術的です。
とりあえず、若い世代に読んでもらいたいです。
内容的にも、現代作家の浅薄な主題とは一線を画します。
32 :
吾輩は名無しである:2000/11/16(木) 02:54
中島敦。渋いねえ。わかるヤツには、わかりすぎるほど、わかる世界がある。
コバルト文庫とか、赤川次郎とか村上龍とか好きなヤツにはわからない世界かもしれん。
33 :
吾輩は名無し:2000/11/16(木) 06:22
中島敦「俺は虎になったんだよ」
友人「へ〜、そうなの・・?それで?」
敦「今では思いやりの心も無い冷酷な人間なんだ」
友人「そんな冷たい人って嫌い!もうさよなら!」
敦「ちょ、ちょっと待ってくれよオ、食いかけのパンやるからさあ」
友人「どうして虎になったの?」
敦「実は・・熱狂的阪神ファンが高じて・・・虎になりたいという
願望が実現したんだ・・。」
友人「へ〜、そりゃ、よかったね。阪神ファンもほどほどにね。」
敦「けど、最近タイガース弱いから・・人間に戻りたい・・・。掛布
、岡田、バースの頃は良かったんだが・・」
友人「最近は整形っていう手もあるよ。知り合いに医者がいるから
人間の容貌に戻したらどうだい?」
敦「さっそくそうするよ。人間になって人間らしく生きるよ。」
34 :
名無しさん@1周年:2000/11/16(木) 13:11
ほほほ。
35 :
名無しさん@そうだ天竺にいこう:2000/11/16(木) 14:02
>>25 それはひょっとして海音寺潮五郎の「雲と風と虹と」のことか?
36 :
通りすがりの名無しです。:2000/11/16(木) 14:15
>>30 でも、長生きしてくれたら、
全集だってもっとボリュームがあったはずなのに…
37 :
名無しさん@1周年:2000/11/21(火) 23:32
小説家なんて長生きするもんじゃないよ!
38 :
吾輩は名無しである:2000/11/25(土) 05:14
顔写真みると真面目君と思いきや、てな意外性もよし。
39 :
吾輩は名無しである:2000/11/27(月) 22:20
全集が手に入らない…・・。
文庫でもっと出てれば気軽に読めるのに。
40 :
我が輩は名無しである:2000/11/28(火) 02:27
昔「木乃伊」って短編読んで腰を抜かしたことがある。
日本にもこんなボルヘスみたいな話を書いた人がいるんだと…
あと、「文字禍」なんかも好きだな。
「名人伝」や「悟浄」もいいけど…
41 :
悠ちゃん:2000/11/28(火) 02:50
なるほど、「睾丸の美少年」の僕にとっては「創造に難くない」
42 :
空耳:2000/11/28(火) 03:27
中島敦の戦地から子供にあてた葉書がかわいい。
43 :
子牛伝:2000/12/02(土) 01:33
奥さんモエ
44 :
ガオー:2000/12/02(土) 02:02
山月記の冒頭だけ。
隴西の李徴は博学才穎〜〜〜賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。
ここだけは、平家物語と並んで日本文学の冒頭最高傑作。
あとはたいしたものはない。
45 :
プリティ:2000/12/04(月) 22:35
>44
李陵の冒頭を読め!そして己の無知を知れ!たわけものが!
46 :
吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 00:48
>39
ちくま文庫で全集出てなかった?
47 :
ガオー:2000/12/05(火) 21:43
>45
おっ、えらい言うてくれるやないか。
でっ何、李陵の書き出しがどないしたん、普通の小説やんか。
小説のできはワシも李陵の方が、エエと思うけど、もともと
中島敦は漢文のリズムだけで評価せないかん。
ワシがせっかく冒頭最高傑作とまで評価してやったのに、
こないな言われ様は、納得できんがな。
なぁみなさん、どないに思います。
48 :
吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 22:33
瞬間よどみきっていた彼の心は、季節はずれのこの繊細な美しさにいささかの
感動を覚えていた。あまりにも惨めな・いじけた・わびしい感動を。
49 :
プリティ:2000/12/05(火) 23:05
>47
関西の人って、なんかイヤ。
書き込みしないでくれる。
50 :
プリティ:2000/12/05(火) 23:07
>47
関西の人って、なんかイヤ。
書き込みしないでくれるっ。
なんて自分も関西人、ラララ〜。
51 :
吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 23:25
ラララ〜って はだしのゲン?
52 :
吾輩は名無しである:2000/12/06(水) 01:48
長短凡そ三十篇、格調高雅、意趣卓逸、
一読して作者の才の非凡を思わせるものばかりである
53 :
悠ちゃん:2000/12/06(水) 03:10
>52
きゃ〜〜〜かっこいい!!!
しかし、「酔わねばならぬときが来た」つーか、眠くなった。
>>47 >中島敦は漢文のリズムだけで評価せないかん。
リズムだけで?何故?
55 :
吾輩は54である:2000/12/06(水) 12:28
無意味にsageてしまった…
56 :
ガオー:2000/12/06(水) 23:06
>>54 怒ってる?怒ったらイヤやで。
漢文の読み下しは、硬質な熟語とそのリズムが相まって、
日本人の脳髄に心地よう入ってくるねん。
これが上質な文章の中にほどよく鏤められてると、
ちょうどパチンコを打ってるときにリーチがかかるようなもんで、
ドーパミンがちょちょと出てきて、読むモンを幸せにするねん。
中島敦はこの匙加減が絶妙やと思うで。
(山月記は1回転目にスーパーリーチがかかって、いきなり読者を
ひきつける展開やね)
一方、話のほうはどうかというと、正直それほど面白ないんとちがう?
だいたい代表作の元ネタは中国のモンやし。
宮城谷や浅田次郎がおんなじ話のスジ書いたら読む?読まへんやろ。
永井荷風は超退屈やけど、文章はごっつうキレイやわな。
中島敦も一緒、ワシはエエとこだけ見てやるんや。
57 :
悠ちゃん@禁色夜叉:2000/12/07(木) 02:12
尾崎紅葉に書かせたほうが逝けると思うわ。
58 :
足袋っこ:2000/12/07(木) 08:16
尾崎翠にも書かせてみたいわ。
漢文調から和文調。硬質から流体質へ。
59 :
吾輩は54である :2000/12/07(木) 12:47
>>56 別に怒ってないよ。単なる疑問。
私は話のほうも好きだったから。
60 :
吾輩は名無しである:2001/01/30(火) 05:33
「弟子」萌え
61 :
吾輩は名無しである:2001/01/30(火) 05:38
「弟子」萌え
62 :
我が輩は名無し:2001/01/30(火) 07:48
自意識過剰とそこからの脱却っていう主題が多いですよね。
文体とかからはスッキリした澄明な意識が感じられるのですが。
63 :
金庸:2001/01/30(火) 18:34
彼には、是非「武侠小説」を書いて欲しかった(核爆)
64 :
符堅:2001/01/30(火) 22:44
中島敦の武侠小説!萌え〜!
時代は元末明初あたりきぼんぬ
65 :
考える名無しさん:2001/01/31(水) 01:02
ジュブナイルを、それもライトノベルで書かせてえよ。
下手に文芸誌とかに書かすと誰も読まねえぞ
66 :
吾輩は名無しである:2001/02/02(金) 14:41
『狐憑』が好き。終わりの二行が特に好き。
67 :
吾輩は名無しである:2001/02/04(日) 15:03
全集読破した人いる?作品の数はそんなに多くないからやろうと思えばできる
んだがまだ手がつけられないでいる。
68 :
吾輩は名無しである:2001/02/05(月) 12:03
>>66 「古譚」はどれも素晴らしいけど、私も特に『狐憑』が好き。
>>67 書簡と断片は拾い読み。>全集
あれも普通は全部読むものなんでしょうか?
69 :
吾輩は名無しである:2001/03/06(火) 23:27
>>68 中島敦について、研究したいというのならば、読むべきだと思いますが、
趣味の範疇ならば、別に、拾い読みでもかまわないと思いますよ
70 :
前田日明:2001/03/07(水) 17:45
ちくま文庫から3冊出ています。
拾い読みで問題ないでしょう。
71 :
吾輩は名無しである:2001/03/08(木) 03:22
ちなみに、
ハードカバーの全集には、
文庫版にはいっていない、中島敦の卒論(耽美派の研究)と
翻訳(パスカルなど)が収録されています。
72 :
吾輩は名無しである:2001/03/08(木) 09:39
「良識派」という短編ってこの人だっけ?
昔、鶏がまだ自由だった時、人間が「君達に家をあげよう」といって
彼等を檻に入れようとする。他の鶏は躊躇してたのに一匹の「良識派」
が「相手を疑うなんてよくない。信じてみよう」とか言い出したために
鶏は人間の奴隷になっちゃいましたとさ、って話。うろ覚えだけど。
「アメリカの言う通りにしてれば何とかなる」とかいってどうにもなっ
てない自称知識人に読ませたい短編です(俺は嫌米家じゃないけどね)。
73 :
吾輩は名無しである:2001/03/08(木) 12:53
確か松本清張とも同い年。
74 :
吾輩は名無しである:2001/03/08(木) 13:59
>>72 違う。
でもその話、うっすらと覚えてる…
誰だっけ?安部公房?
75 :
吾輩は名無しである:2001/03/08(木) 16:00
>42
同意です。
「・・・・・イルカはふざけんぼうですよ。」(あいまい記憶)の部分で
かわいいーと思いました。
76 :
吾輩は名無しである:2001/03/08(木) 18:22
>>73 そうなのか、
太宰治と同い年だってのは知ってたけど。
77 :
拙者は名無しである:2001/03/11(日) 21:47
「李陵」に重ねて一票。
文体もいいが、読んでいて思考をうながされるポイントが多数あって楽しい。
78 :
吾輩は名無しである:2001/03/27(火) 19:00
敦を知る幸福と敦を捨てる悲劇は思春期と共に同時に体験する通過儀礼
79 :
吾輩は名無しである:2001/03/27(火) 19:02
敦を知る幸福と敦を捨てる悲哀は思春期の訪れと共に同時に体験する通過儀礼である。
私も又、敦を忘れ、敦を捨てた。
80 :
吾輩は名無しである:2001/03/29(木) 00:09
まずいな。このスレは格調の高い文でレスしないといけないのか。
81 :
クソ坊主:2001/03/29(木) 05:31
>>78、79
そういう青臭い文章を書いてるようではまだまだ通過儀礼を終えてないね(藁
中島は太宰じゃないんだからさ。
82 :
吾輩は名無しである:2001/03/29(木) 13:10
シャクに狐が憑いたとひとのいふ。
83 :
吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 00:21
森田誠吾「中島敦」読了記念age
84 :
吾輩は名無しである:2001/04/17(火) 23:33
才気の欠片も無い凡人が志を得て何をなそうとするのか。
志は深く沈め安逸に生きよ。虎になるな猫になれ。
85 :
吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 20:43
ふらんす語の翻訳文の臭みは、かなり激しいが、好きな人にはたまらない。
ドイツ語の和訳は今でも野暮なのだろうか。
敦の文章には古代中国語の香りが残っているのだろうか。
健三郎の翻訳調とは、英文和訳調なのか仏文和訳調なのかよくわからない。
敦も健三郎も時分の花的な文体であり、早死にした敦は幸せであったのかもしれない。
86 :
吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 04:13
教養が嫌味なく作品に結実している稀な作家
87 :
吾輩は名無しである:2001/04/22(日) 03:28
>>56 「人虎傳」ちゃんと読んでから言ってる?
筋は同じでも、テーマの全然違う話になってるよ。
私が中島を、「山月記」を評価してるのはそこ。
「弟子」とか「李陵」「わが西遊記」もそう。
だからあなたの言い分はちょっと違うかなと。私見だけど。
ま、四ヶ月あまりの遅レスってのは我ながらどうかと思うが。
>>87 >>56さんの主張の重点は
>話のほうはどうかというと、正直それほど面白ないんとちがう?
という点に置かれていて、
>だいたい代表作の元ネタは中国のモンやし。
という部分は付け足しのように思われるので、
> 筋は同じでも、テーマの全然違う話になってるよ。
などと言っても仕方ないと思うのですが…
89 :
吾輩は名無しである:2001/04/23(月) 20:53
文章を読んでいて一番快感を感じるのは、
ありがちだが、「山月記」。
面白かったのは、「弟子」で、
簡潔な文で人物の個性を巧みに描写していて魅力的だった。
一種のエンタテインメント性も備えているような気がする。
個人的に好きなのは、「文字禍」。
痛いところを突かれたような気分がした。
90 :
zzz:2001/04/24(火) 03:58
弟子あげ
91 :
吾輩は名無しである:2001/04/24(火) 21:40
敦さん さようなら。
92 :
吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 02:50
93 :
吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 20:08
同志?
94 :
名無し:2001/04/26(木) 22:07
彼の失敗作の「北方行」について。
第二次北伐から国共合作時代の中国を舞台として
戦争と革命をテーマとした長編小説。
だが、人物の描き分け方が典型的過ぎて
ストーリ展開まで読めてしまいそうになる。
結局途中で挫折、未完のまま。
中島敦は長生きしたら、井上靖のような
通俗大河小説作家になった可能性もあり。
95 :
吾輩は名無しである:2001/04/26(木) 23:08
>中島敦は長生きしたら、井上靖のような通俗大河小説作家になった可能性もあり。
「通俗」が適当かどうか、ちょっと疑問があるけど、
中島にはエンタメ志向が確かに感じられる。と思う。
96 :
吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 06:39
子供も楽しめる敦
97 :
吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 19:39
老人の友 敦
98 :
森 林太郎:2001/04/30(月) 12:49
小生も「李陵」に一票。李陵が異民族の虜囚となって、
カルチャーショックを受ける場面の描写がとりわけ好き
である。人間には多様な価値観があるという事を深く考
えさせられた。
ししびしお
100 :
吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 21:53
敦は登場したときから遅れてきた作家でした。
しかし、欧文翻訳調の和文が氾濫するなかでかりそめの栄光をつかむ事に成功します。
ですから敗色はまじか迫っておりました。早世は彼にとって幸運であったかもしれません。
文体に相応しい思想の獲得はついに実現することなく終わりましたが、彼の言語表現は時代を越えて残りました。
101 :
浅学な名無し:2001/05/04(金) 02:51
中島敦っていえば高校の授業で「山月記」やったなー。
授業で、順番に下手糞な朗読させられて、
教師の眠い解説と、生徒の投げやりな感想をそのたびに挟み、
結構むかつきながら授業聞いてた。只読むだけで良いのに・・・。
文体が好きだったから、あとで文庫本で読み直したら、もう、感動の嵐。
個人的には「悟浄」シリーズが好き。
他に敦みたいな作品を書いた作家って知りません?
102 :
吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 05:40
>>100 「遅れてきた」説の詳しい展開をきぼーん
103 :
考える名無しさん:2001/05/04(金) 08:15
かんのぶていのてんかんにねんあきくがつ。きといりりょうはへんさいしゃりょしょうをはっしてきたへむかった。あるたいさんみゃくがごびさばくのとうなんたんにぼっせんとするこうかくたるきゅうりょうちたいをぬってほっこうすることさんじゅうよにち、さくふうはじゅういをふいてさむくいかにもばんりこぐんきたるのかんがふかい。
以上、暗誦平打ち1分。間違ってるだろうなあ。
104 :
吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 02:11
かりそめ上げ
105 :
吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 03:05
>>101 私は 澁澤龍彦→ボルヘス→中島敦 と進みました。
106 :
:2001/05/07(月) 14:15
俺は三島→澁澤→中島敦
107 :
吾輩は名無しである:2001/05/07(月) 20:11
敦から漢文三昧へ。
108 :
吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 19:54
109 :
山月記:2001/05/20(日) 00:21
酔いに任せて旺文社文庫版を引っ張り出してみた。
あの頃とは違った切なさがこみ上げて来たよ。
110 :
仙介:2001/05/20(日) 19:50
「山月記」は国語の教科書に載ってた。
最初に見たとき、「なんだこれ、作者の国語力をひけらかしたいだけか?」とか思った。
けど、実際に深く読んでみるとなかなかおもしろい。
難しいと思ってた文章も意外にわかりやすいし。なんといっても味がある。
没落エリートとか半端な自尊心とか、イイね。
111 :
吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 02:20
俺は今でも虎なのだ。
112 :
吾輩は名無しである:2001/05/31(木) 18:29
俺は小林信彦・筒井康隆→井上靖→太宰治→澁澤・種村→中島敦→高橋和巳→陳舜臣→隆慶一郎→伴野朗
<以上脈略なし。はまった順。)
113 :
文吉:2001/05/31(木) 21:10
俺は強いて言えば
福田恒存→森鴎外→(加地伸行)→中島敦
上の中に呉智英もどこかに含まれる。
114 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 01:17
見つけて嬉しいのであげ
115 :
吾輩は名無しである:2001/06/27(水) 17:13
いい作家のスレはどんどんあがれ。
品の無い作家のスレは産廃とともに処分。
中島・・上品
OとかDは下品
116 :
吾輩は名無しである:2001/06/30(土) 23:01
「李稜」の次に予定されていた長編作品、「韓非子」
読みたかった・・・・
彼がもし「性悪説」と真っ向から向き合ったら、どんな名作になっていたろうかと思えて、
早世が実に悔やまれる。
117 :
吾輩は名無しさんである:2001/07/02(月) 02:27
age
118 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 12:04
>>116 >「韓非子」 読みたかった・・・・
>早世が実に悔やまれる。
激しく同意!!全集の覚え書きを読んで悶絶したよ。
「李陵」に勝るとも劣らない傑作になった(かもしれない)のに!
119 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 18:33
>>118 彼こそ、日本史上最高の中国文学作家であり、井上靖氏をはるかに凌ぐ評価を
得たと確信します。
嗚呼惜しむかな、惜しむかな中島敦。
120 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 19:27
「名人伝」あげ
121 :
吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 20:59
>>120 同意
名人伝の中で中島は静かに、かつ淡々と語っている。
「人間はともすると人間離れをした技、力を煌びやかな派手さを持っ
て披露する者を名人と定義し、礼賛するがその程度の者はまだまだ
未熟者である。分野を問わず、真の名人、超人とは、あたかも木偶の
如き表情を示しまた、挙動が鈍なるが故、知らぬ者は馬鹿にし、冷笑を
浴びせる。しかし、心ある者はそこに道を極める事の素晴らしさ、凄さ
を見出すなり」と。
人間だけではない、鳥獣でも。
ネズミ捕りの名猫は、「夏は縁側の下で涼風を楽しみながら大の字に
なり、冬は炬燵の上で丸くなって転寝をしている。しかしその家はおろ
か近所にはねずみ1匹見出せない」
闘鶏の名鶏は「木で作られた鶏のように動かないのに、相手はそれに飛
び掛ることも出来ない。」
名医のいる町には病人が一人もいないし、名警官のいる町では一人の犯罪者
も出ない。
弓引きが弓を忘却してしまうという話に何の感動も反応も示さない人は
悲しい人である。と中島は断じているような気がしてならない。
122 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 03:03
開高健が、「わが西遊記」と「文字禍」を褒めて
いたのには、我が意を得たりと思ったものです。
今でこそ評価する人が増えている作品ですが、
昭和30年代にこの二作を傑作と賞賛している作家は、
他にあまりいないのではないでしょうか。
「弟子」も素晴らしいですね。礼記を読むのに似た
感覚があります。
123 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 03:09
偏ってるなー。植民地文学としての中島は?
124 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 08:43
植民地文学ってどんな文学???
125 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 09:08
あれだろ、ポスコロじゃないの、ポスコロ。
126 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 16:27
中島とポスコロがどう結びつくのか説明してくんない。
1年間の南洋庁勤務はあったけどね。
127 :
吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 19:20
サイパンだろ。
植民地といえる規模じゃねぇよ。
信託統治とかじゃなかった?
128 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 10:38
パラオじゃなっかったっけ。
129 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 19:17
中島の本質論に戻そうじゃないの。
130 :
吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 20:05
あぁ、確かパラオだったね。
病気療養も兼ねた勤務じゃなかったかな?
131 :
吾輩は名無しである:2001/07/05(木) 08:36
中島もついていない男で、かえって病状を悪化させたようです。
彼は死を覚悟しながら短期間に秀作を書き上げたんだ。
病気はなんでもそうだけど、特に喘息の苦しみは経験者でないとわからない。
自分も喘息だけど、時々気力が萎える。でも中島は常人ではなかったので
世に残る作品を気力で完成させたんです。空気の力を借りないで。
132 :
吾輩は名無しである:2001/07/06(金) 19:45
喘息の作家って他にどんな人がいるのかしら。喘息病み特有の作風ってあるかも。
ないだろーな。
133 :
吾輩は名無しである:2001/07/08(日) 15:15
>121
に禿しく産道あげ。
私にとっての「道を究める」という言葉の具体的なイメージは,未だに「名人伝」の示すところにあるような気がする。
134 :
吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 02:57
俺は中国史ファンなんだけど、世間の動向では
井上靖ー陳舜臣ー宮城谷昌光ってかんじだけど
敦くんのような目的で歴史を題材にしている人って今いないような
個人的に彼の心理描写の仕方が好き、これでもかってくらいに
的確な言葉を探し並べていることに感動
がいしゅつだけどそれに比べ夏目氏なんかはやっぱり無理矢理
知識をひけらかしているようでウザいしまるで故事成語事典を
開いているみたいだ。まぁよくしらないのにあんまり言うと
煽られそうだ。
敦くんはなんで自分で話をつくらないのかって意見があったけど、
彼のしたいことは元々フィクションかそうでないかってことには
あまり関係ないのでは?
彼の頭の中で書きたいことや目的が明確になっていて、その上で
あえて舞台を選んでいたのだったら、それはそれでよいのでは?
確かにストーリーもオリジナルな方がポイント高い気はするけどさ。
石川や太宰、小林みたいにある程度つきつめた作家って自殺するって
イメージがあるけど、もし敦くんの病が完治したとしても、彼も自ら
あぼーんする可能性があったのではないか?
自分では生きたいとは言ってるけど、悟浄シリーズを読んでいると
彼も彼なりにそうとう欝だったと思われる。その欝が単に肉体面から
精神面に移行したままになっていたとは言いにくい。生きたいのに
体が逝きそうな人の欝と、精神的に逝きたがっている人の欝とは質が
違うのに、彼の欝は両者をカヴァーしているように見えるからだ。
彼の境遇を象徴するように不遇の中を生きて行こうとする姿を
書いた物も多いが、彼が作家である以上生きようとすればその分
理由も追求せずにはいられない。彼は病が治ったとしても、その
疑問を捨てずに居続けられただろうか?
135 :
吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 12:27
中島に常につきまっとているのが、狼疾。
指一本を惜しむあまりにもっと大切な部位を喪失するような人を狼疾の人と
云うらしいけど、中島の場合は別の狼疾だと思う。
狼は頻繁に後方を振り返る(警戒が目的か)が、それは元気な時で、病にかかると
振り返れない。さらに解釈を広げるなら、元気な時には狼でも反省できるが、病に
かかると(心身を問わず)反省が出来ない。
中島は息も絶え絶えの中、高みに位置する人間とは何かを思索しつつ、己の狼疾に
煩悶していたに違いない。そして不安を感じつづけたのでは。
自分は心身健康で結構上位に位置していると思い込んでいる人たち(小生も含む)
作品を読みながら反省してみたら如何?と思う今日この頃。
>自分は心身健康で結構上位に位置していると思い込んでいる人たち(小生も含む)
>作品を読みながら反省してみたら如何?と思う今日この頃。
あんた、凄いこと言うね。
137 :
吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 11:49
>>135 おたくが上位者かどうか知らないけど、ほとんどの人間は相手を見てこう謂うんだ。
自分より上だと思っている人間を評して
「あいつはなかなか出来るぜ、俺は一目置くけどね」
ところがその一目を置いたつもりの人物が井目置いてもかなわねーケースがほとんど。
自分より下だと見下ろしている人間を評して
「あいつも出来が悪いよ。ほんとしょうがねー。」と、そうほざいた本人は相手と同等か
それよりチョットだけ下のケースがほとんど。
大いに反省しな。
138 :
吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 18:00
何か横道っぽい。
139 :
カフェ愛用者:2001/07/13(金) 14:31
こんなスレがあったんだぁ(嬉)
全作品読んでいないけど許されるかな?
「山月記」に1票。
自分の内面を暴露されているような恥ずかしさがあるのに、不思議と嫌悪感は無く…。
140 :
ダンカソ:2001/07/14(土) 08:44
>>139 原作は馬鹿が放蕩の果てに狂う話なのでどうってことはなかったけど、
山月記の「傲慢な羞恥心」てのは本当に深いッスよね。
141 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 21:35
ところで、
かつての旺文社文庫みたいに、
お手軽に中島を読める集成って、今あるの?
142 :
吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 21:55
>>141 ちくま文庫に「中島敦全集」全三冊がありますよ。
143 :
吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 18:18
9月から筑摩書房が全集(全3巻)を刊行するそうです。
うわっ、うれしいなぁ。
ありがとね>142>143
145 :
吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 23:53
「光と風と夢」推します。
あれで芥川賞取れなかったのはおかしい。
あと「弟子」。
ラスト孔子がししびしお
捨てるシーンで号泣。
古典にテーマをとったあたり
やや芥川にも似ているが、
雰囲気が全然違う。
もっと簡潔、もっと硬質。
誤解を恐れず言えば「健全さ」が違う。
146 :
吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 00:09
山月記は良いね。己の珠に在ら不るを恐れ〜とか、今でも思い出して
痛い文章のオンパレードだ。
教科書なんかにのるのは勿体無い。
山月記は中島自身の心情を描いた小説だと思った。
優越感と自己不信に引き裂かれる自己。
作家ってだいたいが自信いっぱいの人だと思うけど、彼は自分が小説を書くという行為自体に
倫理的な意味での疑問を持っていたんだと思う。
李陵での司馬など、書くという行為についての言及もあるし。
まだ読んでないけど、スティーヴンソンの伝記らしい「光と風と夢」
もたぶんそういう小説なんじゃないかな。
あんまり敦自身に対して読解するのは気が引けるけどね。
山月記は非常に「身につまされる」小説だったなー。
私も作家志望というか、そういうことを目標にしてるからかもしれないけど。
自分のメンタリティを抉り出された気がした。
そういう意味で146氏の言う「痛い」というのもよく分かる。
148 :
カフェ愛用者:2001/07/25(水) 14:08
>140さん
山月記には、解るなぁ、刺さるなぁ、と感じさせられる言葉が散りばめられていますよね!
>145さん
もっと簡潔、もっと硬質。
…その言葉はぴったりだと思いました。
>146さん
「痛い文章」の“痛い”は、2ちゃんで通常つかわれているイタイとは違う意味ですよね?(笑)
教科書に載るのは勿体無い…と仰る気持ちも解るような気がしますが、こういった良い小説が
無かったら、授業がつまらないかも。当時、余り小説には興味が無いと言っていた友人も、この
小説は気に入った様でした。友人と、一つの作品を読んで、同じように良いと感じ、語る事が
出来るのは私にとっては嬉しい事でしたよ。
>147さん
山月記は、主人公と作者がどうしても重なり合ってみえますよね。
私の周りに「山月記」を好きではないという人がいないのは、少なからず自分にも思い当たる
部分があるからでしょうか?
149 :
吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 18:55
飛び入りご容赦。
読者にとって、作家の好き嫌いは当然ながら、小生の知る範囲で、「中島も作品も嫌いだ。」
という人物に出会ったことがない。このスレにしても、他の中島関連スレにしても
ついぞ、批判めいたレスがないのはどうしたことだろう。
小生は大ファンであるが、一人ぐらい罵倒するレスが出てこないかなー。
中島になりかわって、その人物のご意見に反論したいんだけど。(わー、尊大なこといっちゃった。)
出てこないということは中島こそ日本を代表する文豪ということにならないか。
芥川賞に落ちたのも、その時の選者の目が節穴だったということにしよう。
150 :
吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 12:51
151 :
そういえば:2001/07/27(金) 00:20
テコンドーの「高山社長〜〜〜〜うえええええんん」も
影響を受けた本に「山月記」と「名人伝」を挙げてましたね。
152 :
(^∀^):2001/07/27(金) 07:17
中島敦の文学は 糞。「山月記」も 糞。
>>149 我輩は中島敦なぞ糞の極みだと
思っているので 興味関心ともにない。中島敦の山月記は たわけの戯言と
いったところか。高校で読まされたが気分が悪くなった。こういうアホには
付き合ってられない。
153 :
厨房へ告ぐ:2001/07/27(金) 07:18
中島敦を読むと不幸になる。
154 :
吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 07:26
さっと読んでさっと撤退。
ヒット&アウェイで読めば大丈夫。短編多いしね。
芥川よりは健康的。
後はスポーツ。夏だしね。では、ぐっど・らっく。
155 :
中島敦=糞:2001/07/27(金) 07:31
芥川の方がまだ 害が 少なひと 思ふ。
156 :
吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 09:19
>152,153
俺の期待する罵倒と違うので、さいなら。
要は中島を罵倒しているんじゃない、誰でもいいから糞と叫びたいんだ。
157 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 00:13
age
158 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 00:17
中島敦かっこいいね!!
age
>>155 ×「少なひ」 ○「少ない」
中島敦の悪口言うなら旧かなくらいちゃんと書いてくれ
159 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 01:25
中島敦はつまずき、あがきながら生きている人にとっては
とりわけすばらしい作家といえるでしょう。
文学など読まずにすいすいと生きている人、
氏の作品を罵倒してみてください!
160 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 02:53
>>159 >つまずき、あがきながら生きている人にとっては
>とりわけすばらしい作家
同意。
161 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 06:44
133(121も)は、『名人伝』をまったくよみこんでない。紀昌が本当に「不射の射」を体得したのか。どこにも書いてなかろう。ありゃあ、名声によって持ち上げられちゃったひと、って意味の「名人」でしょ。そうでなきゃ、唯一出典不明の最後の章が妙に戯画的に書かれてる意味が読み取れないよ。
162 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 16:24
>>161 でもでもさ、書いてないことを勝手に読みとったっていいんだよ!
163 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 18:16
>161
はじめて立ち寄ったものですが、
ちょっと陳腐だな、とおもったが、そうともよめるね。名人伝は。
そのヂュアルな意味を彼は意識して書いたんだろうか?
とりあえず ありがと
164 :
名無し:2001/08/03(金) 18:39
中島敦の作品はほとんど読んだ。
一番共感できるのは「悟浄出世」と「かめれおん日記」だった。
165 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 19:01
心ある人は名人のなんたるかが、理解できる。しかしその心ある人は名人には
なれないかわりに、それに憧れ、尊敬し、自分もその領域に少しでも近づかんと
努力していく。
未熟者や、外見でしか判断出来ない人、自分の物差しでしか物事を評価
しない人は名人を見たり、話を聞いたりしても何の反応も示さないか、空威張りして
しながらそれを笑うのである。
中島は狼疾を自覚する中で、我々に人間の生き様に関する大事な素材を弓の名人
の逸話を通じて投げかけたのである。と思う。
読み取りかたは人それぞれ。と思う。
名人伝の圧巻は紀昌の知らぬところで、違う分野(絵画、音楽等々)の人々に
まで感銘を与えたこと。
「単なる弓引きの名人じゃつまらんじゃないか。」
と中島はつぶやきながら、またむせながら瞬く間に書き上げたのであろう。
と思う。
166 :
吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 21:28
まぁ、
目に入りさえすれば理解したと解釈する人間も少なからずいるからな。
167 :
吾輩は名無しである:2001/08/05(日) 07:10
山月記、ひとむかし前の虎の巻には、「主人公の詩に
足りなかったものは何でしょう」という設問があって、
答えに「愛」と書いてあったらしい。サイアク。
168 :
カフェ愛用者:2001/08/05(日) 12:40
》167さん それはサイアクかも…(涙)
169 :
吾輩は名無しである:2001/08/06(月) 01:12
そりゃまたあんまりな誤読・・・。
170 :
「弟子」に一票!!!:2001/08/06(月) 20:32
もう10回くらい買いました。
何回読んだかわからんぬ。
政治家希望の人に読んでほしいです。
酒見賢一の「墨攻」に近い感じない?
まあ 俺の好みが
「みんなわかってくれないけど 俺は正しい!」な作品なの。
似たところではD・ハルバースタムの「覇者の驕り」に出てくる
統計学者 エドワーズ・デミングの話も好き。
だれか分かってくれる人いる??
171 :
吾輩は名無しである:2001/08/06(月) 20:49
覇者の云々は浅学なもんで知らんけど、私も「弟子」が
一番すきだ。ただ、政治家希望の人が子路みたいなはぐれ
刑事情熱派じゃ困るぞ。
172 :
170:2001/08/06(月) 20:53
>>171 いやー おれはもっと小泉みたいな
ファナティックでエキセントリックで
えんすーじあすてぃっくな政治家がもっと増えてほしー
173 :
吾輩は名無しである:2001/08/06(月) 21:02
同感。
周囲が斜に構え過ぎだと思うよ。
174 :
170:2001/08/07(火) 09:52
ここんとことか 特に好き。
七
大きな疑問が一つある。子供の時からの疑問なのだが、
成人になつても老人になりかかつても未だに納得できないことに變りはない。
それは、誰もが一向に怪しまうとしない事柄だ。
邪が榮えて正が虐げられるといふ・ありきたりの事實に就いてである。
175 :
吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 18:00
>>174 「天は何を見てゐるのだ」の
ところやね。
176 :
吾輩は名無しである:2001/08/08(水) 16:32
『史記』の伯夷列伝をほうふつさせるね。
中国文学の醍醐味はこういうところだと思う。
177 :
吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 21:58
>>167 他には「努力」とか、「「才能の無いことを認める勇気」とか(w
そもそも学校で習う作品じゃないと思うのな、山月記って。
これ読んで、「作家になりたい」と本当に生徒が言い出したら大変でしょ。先生的には。
だから「李徴は生活無能力者」という方向で進めちゃうんだよ。
178 :
いのげ:2001/08/12(日) 22:47
>>177 そういう文部科学省的誤読スレ作ったらおもろいかも
179 :
吾輩は名無しである:2001/08/15(水) 23:34
あげ
180 :
吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 19:29
>>177 でも、心に残る教科書の〜でも「山月記」挙げる人多いよ。
181 :
吾輩は名無しである:2001/08/16(木) 20:39
『李陵』のように結論を出さず、
各登場人物を丁寧に描き出すことによって、
あとは我々が考えるだけ、という小説もいいですね。
182 :
吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 10:56
中島敦をこよなく愛した大学生のときのことをこのスレッドを読みながら思い出して
いました。そして日本の多くの人が似たような青春を過ごしていたことを知り嬉しくなりました
当時はインターネットなどはなく 周りに中島敦の小説を読んでいる人などはいなく彼の小説は
私だけが知っている愉悦であり その恍惚を他人と共有することはないだろと思っていたのですが。。
暗い主題を扱いながらも その中にダイアモンドダストのようにきらめく機知を愛したものでした。
183 :
吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 16:12
中島敦を愛される方。よかったらメール下さい
生前の彼の夢というのは 自分の死後にその作品が愛されて永遠に読み継がれることでした
彼の作品について語り合うというのが故人にとっての最高の供養だと思います
[email protected]
184 :
吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 16:20
今から40年近く前、ひ弱で年中、学校を休んでいた自分に親が新潮社の日本文学全集を
買い与えた。文豪といわれる作家は一冊に、作品の少ない作家は3人で1冊に代表作が
まとめられている。
中島敦は梶井基次郎、嘉村磯多と共に収録されていた。3人の共通点は早世。
しかし、作品の中身に関しては、自分にとっては中島と残り2人とは全く異質であり、
中島は何度も読み直したものである。
何故彼のだけ何度も読み直したのであろう。多分波長が合ったのだろうが、それは50
を過ぎた今も変っていない気がする。
老年初期を迎えてもいまだに感動、感銘を与えて呉れている中島敦に感謝。
185 :
吾輩は名無しである:2001/08/17(金) 16:24
>>183 ここは「荒らし」が少ない板につきここで交信したら如何?
186 :
ワンタン:2001/08/17(金) 17:20
俺は「李陵」が好きです。
武人の李陵と文人の司馬遷を対立させながら、
小説上では交差させずに、パラレルに描く構成なども面白い。
だが、テーマ性になると中島敦の小説はどれも図式的だと思う。
「李陵」の素晴らしいところは、
例えば戦闘のシーンなどであって、テーマは陳腐だと思う。
反論をお願いします。こちらも反論の用意があります。
187 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 11:22
この人「山月記」の作中作以外で漢詩書いてないんかな。
あったらムチャ読みたい。
188 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 11:47
ちくま文庫の全集1巻に漢詩載ってるよ
189 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 12:25
190 :
k+:2001/08/25(土) 17:05
山月記ですか、あれを書き終えたときに中島敦は台所にいる奥さんのところに
行って、しきりに「人が虎になる話を書いたよ」と何度も、繰り返しいった
そうです。奥さんの回顧録には、そのときの中島敦の様子は余りにも悲しそうで
あったとされています。思い出すたびに胸がつまる思いがすると書かれていました。
どういう思いで中島敦があれを書いたのかが改めてわかる気がします。
191 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 19:46
俺は、個人的に、中島敦に同情します。
192 :
吾輩は名無しである:2001/08/25(土) 20:30
多分、中島は自分の夭逝を予期していたんだと思う。
だからあんな作品を書けたのだろう。
自分の死期って、何となく解るんじゃないかな?
193 :
sage:01/08/27 12:54 ID:PBJCKDiM
194 :
吾輩は名無しである:01/09/08 10:05
195 :
吾輩は名無しである:01/09/08 16:09
わたしは山月記、李陵、名人伝、弟子しか知らなかったから
先日岩波文庫にみた事ないのがいっぱい入っているのを見て
興奮して買いました。でもまだまだあるんですね。
読んでいて心地のよくなる文章・・・。
中島を買うのは3回目ぐらいでした。
で、ちくま文庫に3巻もあるんですね。
196 :
吾輩は名無しである:01/09/08 20:22
ちくまでまた全集刊行するらしいね。
上のエッセイ以外に何か追加されてるの?
197 :
吾輩は名無しである:01/09/09 05:29
久しぶりにかめれおん日記を読んでみたら
最近自分でつけてた日記の内容とそっくりだったのがなんとも…
「これは恐ろしい本だ。何と明確に私を説明してくれることか!」
198 :
吾輩は名無しである:01/09/17 11:00
卒論が『李陵』。
先行論わけわからん。
199 :
吾輩は名無しである:01/09/17 12:54
尊大な羞恥心。臆病な自尊心。
200 :
吾輩は名無しである:01/09/25 00:21
>>198 ワシャ「わが西遊記」で、卒論書くでよう。
201 :
吾輩は名無しである:01/09/25 22:27
日本のカフカだと思います。
病者の自覚をもった作家。
想像力の面、技巧。芥川は軽く抜いてしまっている部分がおおい。
くやしいけど。
202 :
このスレ最近知りました。:01/09/27 03:53
「光と風と夢」「弟子」にそれぞれ一票ずつ。どっちかと言えば前者かな?
植民地文学云々が前のレスに出てましたが学生時代の習作「巡査のいる風景」(全集収録)は自分の少年時代の経験をもとに植民地都市ソウルの光景を描写しています。明らかに未熟かつ未完成の作品なんだけど。
戦後まで長生きしていれば「光と〜」の手法でもっと自分の植民地経験を文学的に昇華させる作品を書くことが出来たんじゃないでしょうか。>194とか見てるとそういう感じがする。>196さん情報ありがとう。
そういうわけで中公文庫から南洋物のアンソロジー出たみたいですがこのスレの皆さんどうよ?
彼みたいに長編を書けず夭折した作家のファンって、長編小説が文学の本流だと思っている人からはやっぱ「ヲタ」扱いされるんだよね(中島敦?へ、何って感じで)。くやしい。そういう意味ではもっと長生きして欲しかった(w)。「韓非子」読みたかったよー。
全然関係ないけど森田氏の中島伝読むと奥さんに萌えるね。たかタン萌え〜。
203 :
吾輩は名無しである:01/09/28 19:49
すきなんだけど
志賀直哉よんだ後に読むと
なんだかクドイというか幼い感じがする
決してケチつけてるわけではないのだけど
204 :
吾輩は名無しである:01/10/01 02:32
ぎゃっ、改訂版! ショック・・・。
206 :
吾輩は名無しである:01/10/02 13:43
去年買ったばかりなのに…
207 :
吾輩は名無しである:01/10/02 19:31
文庫版で全巻買っちゃったけど今回も全巻買うぜ!
って、また金が…(T T)
208 :
吾輩は名無しである:01/10/06 00:05
先月文庫版注文したばかりだ…(;´Д`)
209 :
吾輩は名無しである:01/10/10 18:37
「山月記」はもちろん、「弟子」と「かめれおん」が好きですね。
現代の作家で南條竹則という人がいますが、この人の文章は中島敦を
フランクにしたような感じなので、けっこう好きです。
内容は全然違いますが。
しかし、一番共感できたのが、小説ではないですが筑摩の全集3にちょこっと
載ってる「お国自慢」。「猛烈な愛郷心、郷土的団結力、生活や言葉の
上の強烈な郷土的色彩等々をもった方にお逢いする度に、羨望と驚嘆との
交じった妙な感じに打たれます。」という気持ちは、産まれも育ちも東京の
方には共感出来る部分も多いのではないでしょうか。
210 :
吾輩は名無しである:01/10/15 23:06
ヒマをもてあましてた夜、ネットで検索して飛んでいった小説が、あまりにも
良かった。そのページには、タイトルも作者名もなかったので、
「だ、誰が作者なんだ?自作小説だとしたら、すごいレベルだ……」と
リンクをたどっていったら、この人の『狐憑』だった(笑)
211 :
吾輩は名無しである:01/10/17 23:48
新しい全集(第一巻;小説)発売されてますがどうよ?
212 :
吾輩は名無しである:01/10/20 22:37
発売元は?
213 :
吾輩は名無しである:01/10/20 22:52
既出です。いちおうレスしておくと筑摩書房。各\7,000くらいじゃなかったか?
ま、隔月発行らしいからヲタは酒とタバコと2chを断ってでも買うってことでw)
>>213 すみません。どうもありがとうございました。
215 :
and a dog:01/10/22 06:07
漢文のできる人の文章は重みが違いますねー。
スゲエ。
216 :
Ray.na ◆8bwLPiQ6 :01/10/22 07:04
私も漢文得意だよ。文法覚えちゃったから、辞書があれば何でも読める。
ただ発音が伴わないので、めんどくさくて単語(漢字)なんか覚えてられ
ないから辞書が必要だけど。
文章に重み感じる?
217 :
and a dog:01/10/22 07:09
得意とできるとは違うっしょ。
でも、Ray.naさんは文章を書ける人なんでないの?
218 :
吾輩は名無しである:01/10/22 07:09
筑摩の新全集って文庫版の全集持ってる人も買う価値ある?
エッセイ二篇が追加とか、どうでもいいっぽいけど。
219 :
元祖493:01/10/22 19:55
「英語が得意」というか?辞書があれば読める程度で。
この白痴が!
220 :
吾輩は名無しである:01/10/28 23:26
新資料とか簡単に見つかりそうだけど、探してる人いるかなあ?
221 :
吾輩は名無しである:01/10/30 13:39
韓非子が見つかったら狂喜するのになあ…
222 :
吾輩は名無しである:01/10/31 21:20
あの、私は文学畑ではないのですが、この人は好きです。
で、「山月記」で、虎になりかけの主人公が、そんな自分をとても恥じてるのが
いつも「?」でした。
竜虎という言葉もあるように、虎ってカコイイもの、強いものの象徴でしょう?
私だったらクサレ詩人になるより虎になってしまった方がずっと気持ち良いと思うのですが。
価値観が違うのは、私がタイガーマスクファンだからでしょうか。
223 :
吾輩は名無しである:01/11/02 07:28
岩波文庫の「山月記・李陵」で中島敦を読み直した。
この中に収録されているものだと「環礁」が好き。
硬質な漢語を駆使して切り取られた南洋の風景がすばらしい。
ただ、どの作品でも主人公が実存哲学(?)みたいな悩み方を始めるのが、
うっとおしい。
もっと読者を楽しませろよ、と思う。
224 :
吾輩は名無しである:01/11/02 16:11
>>223 どの作品でも、は言い過ぎです。私的には、他の作家より客観的に
自己を分析している分、うっとおしさは少ないと思いますが。
225 :
吾輩は名無しである:01/11/02 18:33
226 :
匿名希望さん:01/11/02 18:37
>>222 大酒を飲んで暴れることを「大虎になる」とか言うぐらいだから
漏れ的にはヤハーリキティガイのイメージ。
227 :
吾輩は名無しである:01/11/02 18:50
>>222 >私だったらクサレ詩人になるより虎になってしまった方がずっと気持ち良いと思うのですが。
でも、ある日突然、自分が自分でなくなるというのは恐ろしいことだと思わない?
毒虫よりは虎の方がましだけど。
228 :
吾輩は名無しである:01/11/02 21:21
222です。タイガーマスクが好きなんて書いちったからネタと思われて放置されてると
思ってたら。レスありがとうです。
>>226 私はウド鈴木じゃないのですが漢字が好きで(漢検二級持ってるし笑)四字熟語
辞典読むのが趣味です。虎の字が入ってる四字熟語は殆ど勇猛な感じの意味を持っています。
虎に関する解釈が日本と中国では違うのでしょうか。この人は日本人なので、やはり残酷な
虎のイメージで書いたのでしょうね。
>>227 毒虫って知ってます、カフカですね。最終的には元の自分に戻れるという前提なら
自分が自分でなくなる快感もあるのでしょうが、やっぱり変身しっぱなしというのは怖いかも
しれませんね。
岩波文庫一冊しか持ってないのですが繰り返し読んでいます。一番好きなのは「弟子」です。
なんかこのスレ難しいけど、いろいろ勉強になります。
229 :
吾輩は名無しである:01/11/02 21:22
虎は強さの象徴というより、李徴の狷介さ、自尊心の象徴として
書かれていると感じますが。
230 :
吾輩は名無しである:01/11/02 21:46
虎になるって、自分自身は死んでいくってこと
だろーからさー。怖いよ、それは。
231 :
吾輩は名無しである:01/11/02 22:45
孤高の象徴だろ、ふつー。
プライドと獣性の象徴だろ、山月記では。
>224、>225
言いすぎました。
たしかに中島敦の懐疑はとても良質な方だと思いますし、それが楽しいのかも
しれません。
でも、漢語のもつ喚起力をフルに利用し、色彩ゆたかに描かれた南洋の描写にくらべて、
懐疑論の部分は、時代が古いのだからと、ある程度わりひいて読まないと、
うまく楽しめませんでした、ってことです。
234 :
吾輩は名無しである:01/11/03 12:45
敦は、エッチなこと一切書かなかったの?
235 :
吾輩は名無しである:01/11/04 20:52
>234
私生活ではたかタンとの間でいろいろあったらしいけど
まああんまり「性」に関することは小説のなかで書いてないね
「夫婦」などの南洋ものではそのあたりを臭わせる題材もあるが
あまりストレートには取り上げていないと思う
長生きしてたらそういうことも書いてたかも知れないが…
(という結論になっちゃうね どうも)
236 :
吾輩は名無しである:01/11/04 20:59
どなたかいいHP紹介していただけないでせうか。ガイシュツ?
うー全集どうしよう
学生の身分にゃ多少高価いなあ…
文庫版でいいかなあ…(買えるなら)
238 :
チュシャ猫:01/11/09 12:43
文庫版の全集(全三巻)を古本屋の均一台でゲット。現在読み進めています。
中国ものを読み漁っていたときに「弟子」を手にとって以来、中島敦が好きになりました。
子路をあれほど可愛い弟子に書ける作家は、おそらく他にいないでしょう。
>234同じく南洋ものの「夾竹桃の家の女」もそれっぽいと思います。
239 :
吾輩は名無しである:01/11/11 00:00
age
240 :
吾輩は名無しである:01/11/11 23:14
李徴の性格からして、「獣になる」という事は屈辱以外の何物でもないと思う
241 :
吾輩は名無しである:01/11/11 23:38
『名人伝』腹抱えて笑わしてもらったので、テッキリお笑い小説家とばかり
思ってた。
242 :
吾輩は名無しである:01/11/12 00:42
ふーん
243 :
吾輩は名無しである:01/11/15 15:12
>241
石川淳の「おとしばなし」シリーズも笑えます。
「おとしばなし列子」にはあの勝負シーンも出てくる。
244 :
吾輩は名無しである:01/11/24 08:37
あげ
245 :
吾輩は名無しである:01/12/04 01:29
誰も全集買ってないのか…。
かくいう漏れも金がなくてまだ買ってない。
246 :
吾輩は名無しである:01/12/04 11:22
「文字渦」は驚いた。あまりにも驚いたので、そのまま寝た。
247 :
吾輩は名無しである:01/12/05 04:59
高校の時山月記をよんで衝撃をうけました。1票!!
248 :
吾輩は名無しである:01/12/05 05:28
山月記の中の、虎率がアップして人間率が低下していく感覚の描写
が、妙に頭に焼き付いてしまいました。
日常の些細な事の中にもその感覚が当てはまり、改めて深いと思いました。
249 :
吾輩は名無しである :01/12/05 21:46
山月記で卒論!もうすぐ中間発表だがなかなか進まん・・・
俺は専門はフロイトなんで「グラディーヴァ」みたく分析しよう
としてる(それに意味がある無しは言わないで)。
テクストの生成が無意識の顕在化という側面を持っているという点で、それは
フロイトの言う「夢の作業」なんだと思うんだけど、190さんの報告でそれが確信になった。
>190 怖い夢を見た子供が母親に対する行動そのものだ。
中島は家庭的にあまり恵まれていなかったらしいけど、山月記の記述からもそれはうかがえるよね。
家庭、家族というものが非常に希薄に描かれているし、何より劇中の父親は李徴だけ。
李徴は父親足ろうとはせず、それに気付いて涙するも最後まで父親ではなかった。
自身の父性への不信感が結局才能への不信感につながってる。
虎への変身は虎ぼう(合格者を張り出す掲示板みたいなもん)に予感させられるし、
孔子の「苛政は虎よりも猛し」という言葉があるくらいだからやはり怖い、粗野なイメージ。
段々と虎に成り切っていくというのも大人=父親への変化であり、それを忌む中島の無意識と
社会人としての抑圧ではないかな。
中島の文章、すごく好きだけど、どこか青臭さがあると思わない?病気のこともあるとは思うけど、
不条理を受け入れ切れてない少年的な部分が彼の文章の清澄な魅力を構成してると思う。
ああ、何か思いっきりエディプスコンプレックスに行き着いてしまった・・・ヤヴァイ。
みんなの中島分析や詳しい情報キボンヌ
ガンバレ!漏れは趣味で読んでるだけのヲタなので具体的な助言は出来ないが。
251 :
吾輩は名無しである:01/12/05 23:35
>250
ありがと!でもそんな事言わないで何でも突っ込んでYO!!
252 :
吾輩は名無しである:01/12/06 01:39
文学作品の精神分析は、
作者の無意識ではなく、「作品の無意識」を浮かび上がらせれば勝利。
だから俺は「青臭さ」を作者ではなくあくまでも作中人物にのみ即して語るべきだと思う。
エディプスも作品内の要素から導かないと天下りなので注意な。
253 :
吾輩は名無しである:01/12/06 03:00
文字禍ってなんて読むんですか?もじわざわい?
ドキュソでスマソ。ずっと誰にも聞けないんです・・・
254 :
吾輩は名無しである:01/12/06 15:04
>252
お、レスありがと!あなたの言うとおりだと思うよ。
「青臭さ」は勿論彼自身ではなく作品群から感じてるし、それを作中人物のみに
即して語るというのは重要だね。難しいけど・・・
エディプス的なものはあくまでも作品から感じ、分析した結果ですが、調べてみたら
中島本人も家庭的に恵まれていないとあったそうです。詳しいことはまだ調べないといけません。
しかし、天下りというのは気をつけないといけませんね・・・線引きが難しいけど気をつけます。
あと、中島の奥さんの回顧録の話題が出てたけど詳しい情報を教えてください!
255 :
吾輩は名無しである:01/12/06 17:02
>253
「文字渦」を読めば、そんな読み方なんていう
ちっぽっけな問題は考えなくなるよ。
とか言って私自身「文字渦」の読みに自信ないのを晒すドキュソです。
mojika
256 :
吾輩は名無しである:01/12/06 17:03
世界で最初の詩人(物語作者?)が喰われた話はなんだっけ?
じゃ漏れは「教えたがりDQN」ってことでw。
…だって敦たんと違って凡人のオレはこんな事でしか自分をアピールできないんだもーん)
>255 「もじか」と思われ。それ以外の読みは思いつかない。
>256 「狐憑」(きつねつき?)と思われ。
「もじか」だったんですね。ありがとう。
>>255 読みましたよ。全集(最近でたやつじゃない)を持ってますので。
私的には西遊記と弟子が好きですが。
>>257 私も「きつねつき」と読みましたが、友達は「こひょう」と読んでました。
どっちなんだろう。
というわけで、御礼あげ。
259 :
吾輩は名無しである:01/12/06 23:55
そろそろ中島らもを語るか…ここで(にやり)
260 :
吾輩は名無しである:01/12/07 00:01
文字禍も狐もテキスト化されてますね・・・っていうかみんなそうか。
教えたがりさん(勿論他の人も)教えて!奥さんの回顧録って!?
262 :
吾輩は名無しである:01/12/07 13:09
「文字禍」がベースになっているホラー小説で『文字禍の館』
(倉坂鬼一郎著・祥伝社文庫)というのがあった。
263 :
吾輩は名無しである:01/12/07 17:10
「海の青さを見せてあげたいな」
これ、よみました?
作品でしか彼のことを知らなかったのですが、彼って、お役人だったのですね。
生きてる彼の言葉が胸を打ちます。
264 :
吾輩は名無しである:01/12/07 18:10
>「海の青さを見せてあげたいな」
それ、書名?amazonでは引っ掛かってこないんだけど…
265 :
吾輩は名無しである:01/12/07 20:51
このスレは不滅ですね。文学版を久し振りに開いたらまだここが生きていてなんだか
嬉しかったです。
12月5日は敦の命日だったんですよね。毎年お墓参りにいきたいなと思っていても
休日じゃなくていけない。どなたか多麿霊園に行ったことのあるかたいますか?
266 :
吾輩は名無しである:01/12/07 21:35
驚きました。多磨霊園だったんですか。中島敦の墓は。昔よく肝試ししてました。
族もたまにいます。
267 :
吾輩は名無しである:01/12/07 21:51
268 :
吾輩は名無しである:01/12/07 22:05
海ノ青サヲ見セテアゲタイナ・・・・
・・・二十八日ノ船デ厚イ所へイッテキマス・・・・
中島敦がパラオに赴任した当時の書簡集です。
タイトルは「南洋通信」by中公文庫
269 :
吾輩は名無しである:01/12/07 22:07
・・・・厚いところ・・・・
厚くてどうする。暑い。sorry
270 :
吾輩は名無しである:01/12/07 22:17
1941年に赴任したのですよね。南洋庁のお役人として。
時代を考えると彼の作品に対する見方も少し変わるかも。
奥さんの回顧録の情報を・・・お願い誰か・・・!
全集の三巻に書簡等が載ってるらしいけどそれかな?
272 :
吾輩は名無しである:01/12/08 03:26
>270 日本語(国語)教科書編纂の仕事で静養を兼ねてパラオに逝ってたんだよな。
それにしても彼の家族宛の手紙、いいですね。
273 :
チェシャ猫:01/12/08 11:36
「南洋通信」少々高いとは思いながらも購入。
その後一週間もたたないうちに文庫版の全集をゲットしたため内容がダブってしまった。
274 :
吾輩は名無しである:01/12/08 15:02
いいよなあ。南洋通信。書いちゃいけないこととかも(検閲とか)
あったに違いないんだけど、嫁さんへの文章と子供への文章と、
義理の親父さんへの文章と・・・あの時代に生きていたある男の
手紙・「中島敦」ということをまるっきり頭に入れないで読んでも
「戦争していた時代」への別の視点が持てると思う。
275 :
吾輩は名無しである:01/12/08 20:55
すごく奥さんが好きだったんだろうね・・・
中島タカさん、写真で見る限りきれいな人だった見たいだし
中島敦伝ドラマ化の際にはタカたん役に和久井映見きぼんぬ。
277 :
吾輩は名無しである:01/12/08 22:26
>276趣味が親父臭いよ。
278 :
吾輩は名無しである:01/12/13 09:52
んじゃあ敦には唐沢寿明を希望しようかな
279 :
吾輩は名無しである:01/12/13 13:10
280 :
吾輩は名無しである:01/12/17 09:51
>249
卒論進んだ?
あたしは『李陵』で卒論。
あと10日だ…
281 :
吾輩は名無しである:01/12/17 14:21
臆病な自尊心と尊大な羞恥心っていうのが手に取るようにわかって、授業聞いてなかったけど、現国のテスト答えられました。
李徴は思春期の心に似たところがあるから、高校教科書には山月記が載ることが多いらしいですね。
282 :
吾輩は名無しである:01/12/17 21:25
>280
しかも担当教授が中島の専門家だったりするのか?(笑
283 :
吾輩は名無しである:01/12/20 02:31
このスレは不滅あげ
我が、中島敦は永久に不滅です!
285 :
吾輩は名無しである:01/12/21 12:53
そういえば中島敦は卒論で耽美派を取り上げていた。
後年の作風からすると龍之介あたりで書いていそうだが、かえって書きにくいのかもしれない。
286 :
吾輩は名無しである:01/12/21 17:55
287 :
吾輩は名無しである:01/12/21 21:24
249です。
>280
おお、同志の方がいらしたんですね・・・!明日中間発表会です。先行研究のまとめに
始終していますがなんとかいけそうです。ただ、分析がなぁ・・・難しいです。
山月記については結構何でも質問してチョ。『李陵』についてはただの読者なんで
詳しいことは言えませんが、どういう研究をしてるんですか?スゴイ興味ありますね。
虎について、ここでも色々言われてますが、僕は中島敦は虎になりたかったんだと思います。
あと、あまり言及されないけど李徴の妻子への深い愛情が味噌かな。
>285
彼の卒論は谷崎だね。でも、芥川との比較、関連というのはよく言われてる。
例えば典拠を用いる作家として、とかね。なんならレジュメを載せたろか、と思ったり。しないけどね。
288 :
吾輩は名無しである:01/12/21 23:48
山月記、プライドが無駄に高くて、周りとうまくいかない彼と
自分の一部がだぶってものすごい感動した。
その時の国語教師(25・女)と話した時、同じこといっていた。
そんな人多いのかな?
凄く好きな作品です。このスレッドを呼んでいると、ほかもよさそう。
みてみますね。
確か友人の氷川(漢字失念)タンの回想
「芥川についてどう思う?」
アツシtan「全集を売って遊びに行ったよ」
しかし、後年当時の文学者か評論家が芥川を批判しているという話になると
アツシtan「学者先生に何が判る!」と憤然とした表情で言ったらしい。
個人的には芥川の自意識過剰ナルぶりより、アツシタンの自意識過剰をも相対化する視点がステキだと思われ
290 :
吾輩は名無しである:01/12/27 12:03
高校で配られた国語便覧にめがねやろうが2匹紹介されてた。
中島敦、文庫かった。
弟子、泣いた。
こいつぁ、すごい。
あと、
291 :
吾輩は名無しである:01/12/27 17:07
nakazima LOVE saikoooooooooo!!!
292 :
吾輩は名無しである:01/12/27 17:09
中島敦の書簡発見あげ。
293 :
吾輩は名無しである:01/12/27 17:35
中島ワッチョイ!
\\ 中島ワッチョイ! //
+ + \\ 中島ワッチョイ!/+
+
. + /■\ /■\ /■\ +
(,,*・Д・)(,,・Д・ ) (,*・д・)
+ (( 〜(__) (____丿〜(__) ))+
294 :
吾輩は名無しである:01/12/27 19:13
asahi.comあたりは直リンでも構わないんじゃない?
296 :
吾輩は名無しである:01/12/30 17:46
朝日新聞の天声人語に登場あげ
>>288 俺も浪人中に山月記を読んで号泣したよ。
だけど「虎になりたかった」というのはどうかなぁと思う。
獣と人間の硲の間で揺れ動く人間を描写しているのだと思う。
俺は虎か人間かという自問自答、警告。
298 :
吾輩は名無しである:01/12/30 21:00
何だか最近の新発見ネタは全集の宣伝のために小出しにしているような気が・・・
湊チャンそこのところはどうなのよ?
どうも自分は重度の狼疾なのではないかと思っている今日この頃です
>298 激しく尿意。厠逝ってきます…
300 :
吾輩は名無しである :01/12/31 06:22
『名人伝』は『荘子』の一説を日本的にまとめてあって面白かった。
301 :
吾輩は名無しである:01/12/31 10:34
「弟子」で泣きました。
これにハマって論語も読んでみましたが、由を貶めるような記述もあってショボーン
303 :
吾輩は名無しである:02/01/04 20:47
思えばハマったきっかけは、国語の受験参考書に載ってた「悟浄歎異」でした。
中学の教科書に載ってた山月記では「難しい文章」という程度の印象しかなかったのだが。
304 :
吾輩は名無しである:02/01/06 23:46
>297
俺も実は浪人した。浪人した奴ってきっと山月記にすごく共感できるんだろうね。
浪人中、あんまり勉強しなかったけど、やっぱり色んなことを経験して、すごく人生の中でも
意義深い一年だったし、浪人してよかったとは思う。結果論として、すごく満足はしてるよ。
でも、可能性の話として、死ぬほど勉強してたらなぁ、とも思う。そういったルサンチマンを排除した
心の奥深くの願望として、李徴は虎になりたかったと思うよ。勿論、それが全てじゃないけどね。
にも関わらず、どっちつかずだという構造が悲劇なんじゃないかな。
君達もどうせ家族に負担と迷惑をかけるためだけに生まれてきた「牛人」みたい
な奴なんだろ?
306 :
吾輩は名無しである:02/01/07 03:09
漏れは「盈虚」の主人公みたく自他共に認めるDQNですが何か?>305
「弟子」で泣いたって人は多いね。
かくいう漏れも最初の敦タン経験は「弟子」で。
光と風と夢かな。
あの夜明けの場面が…
芥川賞を送りましょう。川端さん。
「悲劇」というのはまさにその通りだよね。
こうしてみると「山月記」の解釈は「虎」が何を示しているのか、
という点がポイントかな。
人間としての李徴は明らかに「虎」の部分を恥じている、にもかかわらず
もう虎になっていく自分を止めることができない。悲劇だと感じるのは
ここじゃないだろうか。
文学史的な見解は持ち合わせていないのだけれど、作品は「人間性」を
書くことが主眼にあって、「虎」を「人間性」の対極と位置づけるなら
「虎になりたかった」人間を描いた物語には見えないと思う。
「潜在的に虎になりたいと思っていた人間が虎になった」、この
結果ではたいした悲劇性の説明がつかないように思います。
次にクるのが「中島的」だったらいいな。
310 :
吾輩は名無しである:02/02/02 15:07
斑衣ケツ婆で抜いたあげ
読んだはずなのに憶えてない・・・
312 :
吾輩は名無しである:02/02/02 16:39
山月記の一人芝居を見たことあるけど、すごく良かった。
舞台に映像が流れていて、
二人の会話は一人が役者で虎は録音の声だった。
役者さんとか忘れちゃったんだけど、
誰かこの人の情報知りませんか?
313 :
吾輩は名無しである:02/02/08 01:08
一人芝居かどうかはわからんが、新潮カセット文庫に江守徹の朗読のがあるよ。
すごくいいと思うけど、それを試してみたら?
光と風と夢、青空文庫で読めるようになりましたね。
打ち込んだ方に感謝です。
315 :
吾輩は名無しである:02/02/09 05:37
ところで「すばる」の新しい号に川村湊解説で新資料発見!とあるが。
戦争中、南洋庁統治下のパラオから子供に宛てた絵ハガキらしいな。
age
317 :
吾輩は名無しである:02/02/15 20:05
全集が( ゚д゚)ホスィ…
318 :
吾輩は名無しである:02/02/15 21:46
中島敦と梶井基次郎は対になっていて
いわゆる文学全集でも同じ巻に入っていたりする。
私小説ぽい梶井に比べると物語色の強い中島。
二人とも生前はほとんど無名で死後に認められた、短篇しか書かなかった、
という共通点はあるが、それ以外にも理由はあるのでしょうか。
「蕨・竹・老人」「斗南先生」「喧嘩」
別に特別おもしろみのある話でもないんだが…。
↑
??「別に」なんて打った覚えはないんだが?
ミステリーじゃ…。
タイトルの。はやはりモーニング娘。に対抗してるのでしょうか。
322 :
吾輩は名無しである:02/02/22 00:36
中島敦が亡くなったた後、奥さんはまさに赤貧のごとき生活を送ったそうです。
中島敦のその幻想の質の高さと現実生活の落差、無力。なんともいえない気持ちになったものです。
全集の月報に書いてあったと思う
323 :
吾輩は名無しである:02/02/24 22:25
ところで、司馬遷、蘇武、李陵(『李陵』)のうちで
最もひかれるのは誰よ?
漏れは、はじめは蘇武だったけど
何度か読むうちに李陵に共感というか同情が…。
蘇武を送る宴で涙を流しながら歌う李陵の姿を
想像するとジーンときてしまうよ。
厨房みたいな質問でスマソ。
324 :
吾輩は名無しである:02/03/01 21:22
DQN以外の何物でもない「盈虚」の主人公カイガイ(字が出てこん)。
かえって親近感を感じます。
こんな糞みたいな人間を主人公に一つの物語を作ってしまう(後味悪いが)のが中島敦って凄い!
325 :
吾輩は名無しである:02/03/06 22:54
再び、不滅あげ。
326 :
吾輩は名無しである:02/03/07 02:20
>>318 中島や梶井のように寡作の作家は
文学全集を一人で持たせるには代表作が少なすぎるため、
他の寡作の作家と一緒くたにされるのはよくあること。
この二人がよく一緒にされるのは
寡作同士で且つ比較的時期が近いからじゃないのかな?
そういえば、中島で卒論書いたら、
指導教員に「これは文学じゃなくて哲学」って言われたよ。
中島を扱ったらそういう色が強くなってしまうのは仕方ないと思うんだけどなあ。
327 :
吾輩は名無しである:02/03/07 03:12
中島敦作品を植民地文学としてしか捉えられない左翼崩れがうざい
328 :
吾輩は名無しである:02/03/07 12:58
李稜おもしろいねage
330 :
吾輩は名無しである:02/03/08 00:04
>>327 意味がよく分かりません。補足をきぼん。
331 :
吾輩は名無しである:02/03/08 00:22
今気が付いたのだが、平田弘史の長編武士道漫画『弓道士魂』の元ネタ=「名人伝」では?
332 :
吾輩は名無しである:02/03/08 00:55
尊大なる羞恥心と
臆病な自尊心
>327
そういう見解ってむしろ少数派(それもごく最近の解釈)と思うが、何か?
いちおサヨの端くれだけど川村湊逝ってよし 面白くないし
335 :
吾輩は名無しである:02/03/13 00:41
age
336 :
吾輩は名無しである:02/03/18 14:56
小説の類は殆んど読めなくなってしまったけど、
中島敦だけは別。
悟浄出世と文字禍すごい好きだ。
337 :
吾輩は名無しである:02/03/18 16:47
>>333 少数派だけど声がでかい&自分の正しさに確信を抱いてるから困る。
俺が中島敦(・∀・)イイ!って言ったらそんな幼稚な読み方じゃ
だめだっていわれちゃったよ。
338 :
老人と海馬鹿にした奴は殺す:02/03/18 16:59
わぁい
中島敦最高だぁい わはは あはは
339 :
吾輩は名無しである:02/03/19 20:03
>337 押しつけがましいヤツだな 誰それ? K村?
340 :
吾輩は名無しである:02/03/19 20:10
「彼自身」に近づこうとするならやっぱり仕事と時代を切り離しては
考えられないです。
「純粋にその作品」に触れようとするには邪魔なことかな?と思いもしましたが。
作品に触れるにも何段階かあるように思います。
最初はその作品そのものに。次にその人と時代に。そしてもう一度作品に。
そんな風に思います。
いろんな楽しみ方があるとは思いますが、特に彼の場合は複雑ですから。
341 :
吾輩は名無しである:02/03/20 16:29
世間では、よく「作者は二人いる」と言いますが、考えてみると二人目
の方は無数にいるとも言えるので、そんな中の一人を殊更に論うのは
片手落ちな気がします。
そもそも、作家研究には、事実上、終わりがありません。たった一つの
新事実の発見で、それまでの研究が覆り兼ねない危うさを常に孕んで
いるからです。また、歴史解釈の問題もあります。一体、どうして、何ら
かの意図を持って記述された歴史の中を渉猟し、それによって築き上げ
た作家像を、実在の人物と同定できると言えるのでしょうか? 更に言
えば、その資料を援用する者が中立公正であると、一体、誰が判断でき
るでしょうか?
結局、「深い理解」とは、かくも根拠薄弱なものでしかなく、「彼自身に近
づいた」と称する読みと「幼稚な」読みの間に、如何ほどの差があるという
のか? まず、そこをはっきりさせて頂かなければ、そんなものは、ただ
の妄言というよりほかありません。
342 :
老人と海馬鹿にした奴は殺す:02/03/20 17:20
案外、文学研究って神学に近いかもねキャハハ
343 :
吾輩は名無しである:02/03/20 17:29
解釈学は神学由来だからね
344 :
吾輩は名無しである:02/03/20 18:52
>>341 だけど「わかったつもりは片腹痛いわっ!」をいいだせばほんとにきりがないのでは?
受け手と送り手の間の溝を埋めるものは【作品】で、それに尽きるのではないのか。
分かりたい・分かってもらいたいと言う心を否定すればすべてのものはむなしい。
それは別に文学に限ったことじゃないと思うけれど。
345 :
吾輩は名無しである:02/03/27 18:22
age
346 :
吾輩は名無しである:02/04/12 02:02
age
347 :
老人と海馬鹿にした奴は殺す ◆zIdJrjf. :02/04/16 23:17
歴史小説では
この人が
一番輝いている
僕の上の
太陽となって。
348 :
老人と海 ◆zIdJrjf. :02/04/24 23:05
やっぱり何度読んでも「文字渦」はおもしろいですね。
349 :
吾輩は名無しである:02/04/24 23:18
おもしろうて、やがて悲しき「文字禍」
350 :
吾輩は名無しである:02/04/26 03:09
環礁
351 :
吾輩は名無しである:02/04/26 12:44
Eという人は本当に中島敦がお好きなようで…。
dへの愛があふれています。ついでに昭和17年頃の文壇への恨みも…。
怖い人です。
353 :
吾輩は名無しである:02/04/29 21:40
今、「牛人」の参考文献目録を作っているのですが、
あまりみつかりません。
やはりマイナーだからでしょうか?
354 :
文学通気取り:02/05/03 14:13
ちくま文庫版の全集もってます
355 :
吾輩は名無しである:02/05/03 20:29
どうでもいいことだが、『中島敦』をヤフオクで検索したら
ごっついオタクなアイテムが出てきてビクーリ。
356 :
吾輩は名無しである:02/05/05 18:24
今日は敦の誕生日なのであげておきます。
中島敦本人じゃないけど
森田誠吾の書いた伝記の『中島敦』ってどうよ。
中島敦はすごく好きだったから、出てすぐ買ったけど
この人(森田氏)は調べるには、ちゃんと調べたのだろうけれども
ところどころにセンスのなさを感じる。
もうちょっとなんとかならんのかなぁ、これは。
>357
国会図書館・国文学資料館および『中島敦書誌』のおかげで
「古俗」論や同時に他の作品も扱っているものも含めて
二十三篇見つかりました。
361 :
吾輩は名無しである:02/05/16 01:48
高校の図書室に全集がありました。
テスト終わったら読み始めたいけど…… ジュケーン
362 :
吾輩は名無しである:02/05/20 18:51
中島敦には孫が二人いて、一人はTBSで報道記者として働いているよ。
中島空さんといって、たまに、NEWS23に出てくるよ。
363 :
吾輩は名無しである:02/05/23 20:38
悟浄二編読んでハイパー鬱になった性狷介
子供が産まれたら「狷介(ケンスケ)」って名前にしよう
365 :
吾輩は名無しである:02/06/01 17:16
あげます
366 :
吾輩は名無しである:02/06/01 18:11
367 :
吾輩は名無しである:02/06/01 18:15
元町まで行ったなら神奈川近代文学館にも寄るのが基本。
大佛次郎まで行ってこそ維新の志士というもの。
368 :
吾輩は名無しである:02/06/01 23:27
>>367 それ、存在を知らなかった。こんど行ってみよう。
369 :
吾輩は名無しである:02/06/01 23:56
中島敦って「文字禍」とか書いてるけど、結局文字文化否定なの?アレは。
370 :
吾輩は名無しである:02/06/01 23:58
自嘲なんでは?
371 :
吾輩は名無しである:02/06/02 00:30
てゆうか自嘲作品ばっかだと思う。
372 :
レエンコート:02/06/02 01:45
つ〜か狐憑読みたいが文庫化はされてないんかね?
山月記ではまり、ツシタラ、文字渦、リリョウで惚れた自分としては
古譚4つはぜひ抑えたいのだが、金がなし・・・
図書館ダッシュがベタかね?
373 :
工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/06/02 02:00
>>327 既出と思われますが、ちくま文庫の「中島敦全集 1」に「古譚」4作品が収録されていますよ。
中島敦といえば中国漢詩のイメージを持つ人もいるようですけど、「古譚」の中で中国を舞台
とした漢文調の文体といえる作品って「山月記」だけですよね。他の作品を見ても実に幅広い
種類の作品が見受けられます。もっと長生きしてたくさん書いていれば有名な日本の文豪の
仲間入りをしていたように思えてなりません。ちなみに僕の「古譚」にホフマン的な匂いを
感じました。
374 :
吾輩は名無しである:02/06/02 02:03
同意です
>>371 >>373 ドイツロマン主義からの影響は少なからずあるみたいですよね、
ノバーリスとか。
377 :
吾輩は名無しである:02/06/05 21:15
話は変わるけど、
新潮文庫のあの翻訳読むと「老人と海」 馬鹿にしたくなるよね。
378 :
吾輩は名無しである:02/06/12 06:28
タカが、指をナリンボみたいにまげて、顔をかくして、「イヤーン」ていうのが、見たいな。
いるかは とても ふざけんぼ ですよ
379 :
吾輩は名無しである:02/06/18 05:24
光と風と夢等の南洋もの然り、虎狩やD市、巡査等の朝鮮・大陸もの然り、
新しい宗主としての日本人がどうあるべきなのかという省察が見て取れる。
これらは、敦たんの時代的には非常にカレントな認識のもとに書かれている。
敦たんは幸か不幸か日本敗戦の兆しが露呈する以前に他界してしまったゆえ、
上記のような認識で書かれた作品のみが後世に残ることになった。
つまり敦たんの上記作品はいわゆる戦中戦後派という括りでは語れない・今では
失われてしまった・袋小路じみた時代背景をそこに留めている。(敦風)
所謂植民地文学と括ってしまうことにはいささか抵抗があるが、敦たんの作品に
新植民地宗主の輝かしさと幼さを見出すのもひとつの醍醐味であるのは確かだろう。
そうでなくても光と風と夢はRLS=敦たんハアハアで面白いがな。
しかし「植民地文学」をネガティブな表現で使っている奴等は糞だな。
そういう手合いは戦前翼賛教師、戦後反戦教師として機会主義的に振舞って
自らを一向に恥じないような輩だろう。
李徴が虎になったのを「かっこいい」とか言う馬鹿は次の二文を読んでないという罠。
李徴「再び自分の中の人間が目を覚ました時、自分の口は兎の血に塗れ、
あたりには兎の毛が散らばっていた。これが虎としての最初の経験であった。
それ以来今までにどんな所行をし続けて来たか、それは到底語るに忍びない。」
駅吏の証言「これから先の道に人喰虎が出る故、旅人は白昼でなければ、通れない。
今はまだ朝が早いから、今少し待たれたが宜しいでしょう」
381 :
森の熊さん:02/06/20 14:19
君は虎を知らず。
何のゆえに虎を辱めんとす。
虎は虎たるを恥じず、人は時に人たるを恥じる。
人の虎となるを恥じず、虎の人とならざるを恥じよ。
君は虎の所業を語るが、我は人の諸行を語ろう。
我は知らず、志半ばで倒るるを予感せしものにあって虎に変ぜざるものを。
すなわち、敦もまた早世を予知し李徴とならざるをえなかった。
382 :
吾輩は名無しである:02/06/20 19:14
>いるかは とても ふざけんぼ ですよ
ExcelとかWordを使っていると、そのことがよくわかる。
叩き殺したくなるくらいふざけんぼだよね....
>381
君過てり。君、我をして虎を辱むる者と為せど、正しくは其れ李徴なり、敦なり。
彼等こそ人を尊しとなし、虎を卑しと為すものにて、我にあらず。君『山月記』を読みし歟。
我は是れ引用を為しし而已。
虎と変ぜし運命を、李徴は恥じたり。敦は哀れめり。真其の中に在り。
385 :
吾輩は名無しである:02/06/24 00:46
文体が透きとおってていい。
漢学の素養がない今の作家には無理っぽそう。
>>385 そりゃあ時代ってもんが有るんだからしょうがないでしょ。
それにしても史料(現代語訳でいいので)とかちゃんと読んでから書いてほしいよな
スレ違いっぽいレスだが、古代中国もの書いてる酒見とか宮城谷とかは
『左伝』や『戦国策』にきちんと目を通してるのか甚だ疑問
日本人の書いた中国史モノで俺が認めるのは今のところ露伴と敦だけだ
388 :
吾輩は名無しである:02/06/25 18:11
>>387 お前に認められたからどうだって話もあるが、
陳舜臣とか中野美代子とか狩野あざみとか、そのへんどうよ?
388は前一行の煽りと後一行の問いが鮮烈な陰影をなしているな。萌え。
390 :
吾輩は名無しである:02/06/26 16:37
「三月記」は、名文です。
しかし、高校の時に読んだきりなのでうる覚えですが・・・
進士に及第した人が退官したら微官しかなれないのですか?
確かに現在なら、役人が一度退職すれば元に戻れませんが・・・
時代はわかりませんが、近代以前の中国では官僚は親が死ねば3年くらい
喪に服して実家にもどることも珍しくなかったのでは・・・
文学と関係ありませんがこのへん気になります・・・・
難しい漢字つかってるだけで名文とか言う奴がよくいるけど
中島敦から漢和辞典にしか載ってない漢字を除去したら
かなり幼稚な文章になるだろう。それでも名文と言えるのだろうか?
あんなに難しい漢字ばっかりだったら嫌気がして読めなくなるのが自然だ。
だから中島敦はわかりやすい文章を合間合い間に入れていったのだろう。
だからその結果読みやすくは成った。そしてアホどもは難しい熟語だらけなのにも
かかわらず読めた事をもってして名文という。自分たちの読書力を誇っているのかもしれない。
恥かしい話だ。
392 :
吾輩は名無しである:02/06/26 17:15
>はわかりやすい文章を合間合い間に入れていったのだろう。
>だからその結果読みやすくは成った
私見ですが、中島敦は場面の切り替えで「わかりやすい文章を合間合い間」
に入れていませんか?
あと、ぽるのは、わざと難しい漢字を使うとか・・・
それが、陰毛?に見えるんだってさ・・・
393 :
不眠症である:02/06/27 01:38
漢文の箇所を省いたら、、、それはもう、
文章になっていないでしょう。幼稚とかそういう問題ではなく。
彼が、喘息であったことが悔やまれてならない。
作家として完成したところでなくなってゆくとは、
もっと著作を読みたかった。
光と風と夢 以降の作品はどんなになっていたろう?
もっとも、彼の身体的な衰弱があったからこそ、
あの作品に至ったことはいうまでも無い。
「かめれおん日記」から「光〜」への彼の変節してゆく
過程を見てると、この言い方は不適当な気もしますが、、
唯に、もう只管可哀想で仕方が無いのです。
ただ、「生きて欲しかった」そればかりを読後に思わせた。
彼は身体的にかなりの負荷を負わされて短い生を了えたが、これが若し仮に、
もし彼が、精神的な出自を何らかの形で恥じている部分をもっているとしたら、
一体どういう文学が生まれていたろう。
何故であるのか、こういうことが気になる。
395 :
吾輩は名無しである:02/06/27 15:25
>>391 おまえ中島敦マトモに読んでないだろ、と小一時間(略
396 :
吾輩は名無しである:02/06/27 19:09
恥かしい話だ。
>漢文の箇所を省いたら、、、それはもう、
文章になっていないでしょう。幼稚とかそういう問題ではなく。
除去という言葉を使ったのは間違っていた。
俺が言いたかったのは同じ意味のより簡単な漢字に換えるという事だよ。
中島敦は儒教の知識を誇りたくてわざと難しい漢字を使って小説を書いたアホであるから
生きていてもたいした小説は書いていなかったであろう。
あの漢文調の文体を中島敦から取ったら何も残らないカスだ。
早く死んで正解だった。小説は同人雑誌レベル。
>>396 わざと難しい漢字を使う=アホ、って発想がドキュソだな。
まぁ、素養のないヲマエには「わざと」とうつるのだろうが。
で、なぜ漢文調を除くと、と仮定する必要がある?
ヲマエのはただの稚拙な屁理屈。永遠に妄想してな。
「泉鏡花から懐古文をとったら・・・」とかね(藁
手元にある小説の漢字表記を全部ひらがなにしてみてみて!
ほら!小学生の作文みたい!!!
396 名前:わがはいはななしである 投稿日:02/06/27 19:09
はずかしいはなしだ。
>漢文の箇所を省いたら、、、それはもう、
文章になっていないでしょう。幼稚とかそういう問題ではなく。
じょきょということばをつかったのはまちがっていた。
おれがいいたかったのはおなじいみのよりかんたんなかんじにかえるということだよ。
なかじまはじゅきょうのちしきをほこりたくてわざとむづかしいかんじをつかってしょうせつをかいたアホであるから
いきていてもたいしたしょうせつはかいていなかったであろう。
あのかんぶんちょうのぶんたいをなかじまからとったらなにものこらないカスだ。
はやくしんでせいかいだった。しょうせつはどうじんざっしレベル。
よんひゃくげと
>で、なぜ漢文調を除くと、と仮定する必要がある?
お前ら例えばだなあ英語にはなあ漢字みたいなもんはねえんだよ
なぜ難しい漢字じゃなくって簡単なのに換えろって言ってるカッツーのはな
中島敦の使ってんのは日本語じゃなくて昔の中国語だからだよ
日本語で書けって言ってんだよ
402 :
吾輩は名無しである:02/06/27 22:28
>>401 境界線の引き方が恣意的。説得力ない。君の意見はただの個人的な価値観。
石油が天然物質か化学物質か、ソースも出さずに「化学物質じゃねーか」と
のたまっているのと同レベル。
403 :
吾輩は名無しである:02/06/27 22:59
>>402
総合的判断なんだよ。分析的判断じゃなくってな
カントのプロレゴーメナ読んで糞して寝ろ
404 :
吾輩は名無しである:02/06/27 23:00
カントってまんこだよ。
405 :
吾輩は名無しである:02/06/27 23:14
中島敦ってペニスだよ
406 :
吾輩は名無しである:02/06/28 01:31
>>400は要するに真性と言うことでオケー?
文字禍とかそんなに難しいの使ってないし
あとタイトル忘れたけどパラオのことかいた奴とか
そんなの読んでも中島敦の天分はわかると思うんだが、
「難しい文章を使おうとしたアフォ」としか読めないって…
中島敦のなにを読んでいるんでしょうか。
407 :
吾輩は名無しである:02/06/28 01:39
>あとタイトル忘れたけどパラオのことかいた奴とか
そんなの読んでも中島敦の天分はわかると思うんだが、
どうわかるのか説明してくれ。君の意見はただの個人的な価値観。
石油が天然物質か化学物質か、ソースも出さずに「化学物質じゃねーか」と
のたまっているのと同レベル。
>>403=407
なにこの粘着質のリアル厨房は?総合判断の意味わかる?
>>403は
>>402への反論になっていない。
現実で友達いないんだろ(ワラ ここでも嫌われちゃったね。
もう来ないでね。
409 :
吾輩は名無しである:02/06/28 02:18
401=403=407は放置でしょう。相手にしたらダメですよ。
>>408 プライドの高いお坊ちゃんですねえ。もう来ませんよ。
>>409 ちなみに401=403=405=407だけどな。
412 :
吾輩は名無しである:02/06/28 03:00
>>411 …わざわざ誰も言わなくても分かってることを言うあたりが厨房そのものですね。
中島敦をもっとしっかり読んでから出直してくださいませんか?
山月記を国語の時間に読まされたレベルで来られると迷惑です。
いや、それならそれでかまわないんですけど、もうちょっと理解深度を深めてから来ましょうね。
なかなかいい雰囲気のスレになってきましたw
414 :
吾輩は名無しである:02/06/30 10:24
久しぶりに覗いてみたら…
なんで俄かに香ばしくなってるんだ?
それだけ敦たんは裾野の広い作家だってことかな。
上も見上げずに「山はどこだ?」「斜面はどこだ?」と言ってる輩か。
山は貴様らの足元にありますよ。上に行くバスはありません、ここからは歩きです。OK?
415 :
吾輩は名無しである:02/06/30 11:11
なぜ山に登るのか
なぜ敦は書いたのか
なぜ敦を読むのか
なぜ敦について語るのか
山は語らず
敦は多くを書かず
多くかかれざれば、多くを読めず
多く読めざれども、多くを語りたし
なぜ虎は南に逝ったのか
417 :
吾輩は名無しである:02/06/30 17:01
418 :
フリーザ:02/06/30 19:28
>>414 ごちょごちょうるさいゴミムシがいるようですね。
頭の弱い屑ほどわかりにくい比喩を使いたがるものです。
なにが
OK?
なんでしょうねえ?
さすが屑作家の中島敦の糞ヲタです。あんな教科書レベルの有名無実作家を読んでいる
奴は私が論破して首釣らせてやりましょう。おっほっほ。
419 :
フリーザ:02/06/30 19:39
まあ、中島敦なんてのは所詮古典からパクッただけの
薄汚い剽窃人ですからね。で、オリジナルっぽいのをやってみれば
「光と風邪と」みたいな全編クソガキのトランクスみたいに伸びきった代物。
こういうのを読む奴は2タイプに分類する事ができるんですよ。
まずは、高校で読まされて興味を持って、必死に教養を手に入れようとする
ドキュソ文学青年。あとは、…………知的障害者ですかね?
420 :
フリーザ:02/06/30 19:42
自分の誤りを認められない=典型的な社会不適応者(w
わかってますか?
この板にこびりついたカビどもめ。
雑魚を一匹撃退したぐらいでアンチに勝ったとでも思っているのですか?
私には勝てませんよ。おっほっほ。
421 :
吾輩は名無しである:02/06/30 23:30
>>420 よく分かった。よく分かったからとにかく病院に帰れ。
422 :
吾輩は名無しである:02/07/01 08:53
>>418-420 ああ…。裾野の樹海で遭難してる人が釣れますた w
彼がどういう気分でこれを書いているんだろうと思うと興味深い。
「わあ。俺って煽ってる? にちゃんねらー?」みたいな?
晒し上げー。
423 :
吾輩は名無しである:02/07/01 16:18
>>422 バカですねぇ。あなたは。
「釣れた」なんて鬼の首を取ったように言っちゃって、
なにが「晒し上げー」なんでしょうか。
襟に釣り針がかかっていますよ。君が私に釣られてるんですよ。
気合の入ったレスどうも。ふっふっふ。
>ああ…。裾野の樹海で遭難してる人が釣れますた w
得意がってるのかなにか知りませんが、文才ないですよ。
私から言わせてもらうとね。
>>421 いちいち癇にさわるヤローだっ!!
424 :
フリーザ:02/07/01 16:20
おっと、名前を付け忘れたようですね。
ザーボンさん、ドドリアさん、ここの高校生レベルの
エセ読書家にホフマンを差し上げなさい。
425 :
ザーボンとドドリア:02/07/01 16:21
へっ、戦闘力たったの10のゴミどもが
これでも食らえ!!
426 :
フリーザ:02/07/01 16:23
さあ、才能無し作家中島のキモファンのみなさん、かかってきなさい。
キモ作家…?ナカジマのことか…ナカジマのことかーーーーーーッ!!!!
なんでDBスレみたいになってんだ?
全集本が出るからか?
紫陽花を ゆるりと渡る 蝸牛
430 :
吾輩は名無しである:02/07/01 23:54
> 襟に釣り針がかかっていますよ。君が私に釣られてるんですよ。
そういうことにしておきたいのですね :-)
431 :
吾輩は名無しである:02/07/02 00:03
中島敦と言えば、井上雅彦監修の異形コレクション「ドロピカル」に
中島へのオマージュがあったね。
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある。
手始めにこの作品から読んでいただきたい。
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう。
久しぶりに来たら、たくさん伸びてて驚いた。
こんな過疎スレに煽りがついてる事にも驚いた。
煽りにマジレスカコワルイなのかもしれないが、
>>423さんや、フリーザさんはどのような小説を読んでらっしゃるのだろう?
434 :
吾輩は名無しである:02/07/03 18:58
30 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 15:57
闘え童貞ども!
31 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 16:08
536は龍本人だよ。
>>30 痛い腹を探るのはやめてやれよ。
32 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 17:30
痛い腹を探る? 痛い腹を探る? 痛い腹を探る?
痛い腹を探る? 痛い腹を探る? 痛い腹を探る?
痛い腹を探る? 痛い腹を探る? 痛い腹を探る?
痛い腹を探る? 痛い腹を探る? 痛い腹を探る?
痛い腹を探る? 痛い腹を探る? 痛い腹を探る?
痛い腹を探る? 痛い腹を探る? 痛い腹を探る?
33 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:04
あーあ・・・
34 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:19
>>32 馬鹿 造語だよ しゃれもわからんのか?文学なんてぬかすな。
35 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:20
>>32 馬鹿 造語だよ おまえは龍の汚物でも喰らってろ。
36 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:24
>>32 馬鹿 造語だよ おまえみたいなのがあんな糞袋デブをのさばらすんだよ。
37 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:27
なんで龍を馬鹿にする?
とりあえず龍を叩いておけば正解とでも思っているのか?
38 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:32
>>37 馬鹿 あんな汚物の垂れ流し痴呆デブ
39 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:35
>>37 正解って何ですか?くだらない作家に
、テレビにあの顔をさらしている作家に容赦の無い批判を
加えることは正義ではないのですか?
40 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:37
>>37 だって馬鹿だもん 龍 馬鹿に馬鹿って言うのはガリレオ以来の
伝統です。
41 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:44
なんで、村上龍はF1から経済からサッカーに移ったの?
まだF1見てるのかな。
435 :
吾輩は名無しである:02/07/03 18:59
41 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:44
なんで、村上龍はF1から経済からサッカーに移ったの?
まだF1見てるのかな。
42 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:47
1よ、この恐慌状態の文学板をなんとかせえよ
43 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:48
>>41 その昔はテニスだったべ。
44 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:49
>>37 ばか おまえの汚物趣味が正解だなんて誰が言ったんだよ?
45 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:49
そだそだ、「オーストラリアに降りてすぐテニス始めた日本人始めて見た」
だっけ?
テニスも辞めたみたいだね。腹出てきたし。
46 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:51
>>37 ス○トロが正解なんですか?
47 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:54
がまがえる
48 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/07/03 18:55
>>45 汚物が詰まってるんだろうね。あの腹には・・・・頭の中に
入りきらんから腹にも降りてきたってわけだ・・・
倒錯趣味の方たちがその糞便愛好してるってわけだ・・・
正解か?・・・・
436 :
フソーザ:02/07/03 19:28
437 :
吾輩は名無しである:02/07/04 10:37
マジレスしてる436萌え。
>436
レスしてくれて、ありがとう。
439 :
フリーザ:02/07/05 01:44
だまされるな!
そいつはフソーザですよ!
>436-439 爆ワラタ
441 :
吾輩は名無しである:02/07/07 05:43
(・∀・)ニヤニヤ
442 :
吾輩は名無しである:02/07/07 17:05
中島美嘉 ハァハァ
443 :
吾輩は名無しである:02/07/07 17:20
中島美春ハァハァ
444は「おニャン子」世代と思われ
荒れちゃったねぇ・・・
またマターリしたスレになるように期待あげ。
ミスった。逝きあげ。
448 :
吾輩は名無しである:02/07/14 12:13
昔、中島敦の書いた小説じゃなくて、日記みたいな奴(多分
の文庫本売ってたんだけど。知らない?
厳しい父の元で育った所為でどうたらこうたらと書いてあった、気がする。
彼の人間性とかを知りたいです
449 :
フソーザ:02/07/14 12:29
450 :
吾輩は名無しである:02/07/15 00:00
ドラゴンボールは悟空、プーアル(八戒?)はいるのになぜ、悟浄は
出てこないのだろう?
どうもへんだな。どうも腑に落ちない。
>>448 書簡とかなら全集に入ってるけど。違うかね?日記は知らないなぁ。私も知りたい。
453 :
吾輩は名無しである:02/07/15 07:15
学校で山月記やったけど、結構良かった
でも、タイトルの山月記の意味がわからん
454 :
吾輩は名無しである:02/07/15 07:26
>>453 普通に、山の中で月が出てた時の記、と考えて良いのでは。
今気付いたけど、この小説「月」って言葉がけっこう使われてますね。
月は李徴の高い自尊心のメタファーかな?と勝手な解釈してみる
455 :
吾輩は名無しである:02/07/22 20:44
李白は酒に酔い 水面の月を求め 舟より落水して没したという。
まことに月は身を誤る基であり、しかし、美を求める者にあって
月を求めざる者 古今に例をみない。
そして 山 とは 本来、常世にあらざる異界への入り口である。
456 :
吾輩は名無しである:02/07/22 20:53
しかし、本来、文学とは実生活の痛みを反芻するものであるかもしれない。
太宰治の走れメロスは自己の裏切りを修辞的に告白したものであり、
中島敦の山月記は文学で大成する道の半ばで病没する予感を率直に記したものであろう。
457 :
フリーザ:02/07/22 21:11
中島敦……あえて選ぶとすれば文字渦ですよ
ほっほっほ
>>456 をまえさん、太宰と檀一雄との良く知られた話…知らねーで
勝手な推測するでない。
一方の事例がまるで的外れだと、中島についての推測も…ぁゃι ぃ
>>452 何か別の作家と組になって、一冊の本になってた気がする。確か。
そんなミーハーな感じの本だった。中島敦一人に絞った本なら
買ったのに、そのもう一人の方の人が全然知らなかったので
買わなかった。
確かね。俺の記憶が確かならば。
age
ようやくちくま書房の最新全集の別巻を購入。他人からの批評や回想が主だけど、
これがなかなか興味深い。特に同時代評を読みふける。
戦後の我々が得ている後智恵・知識という点を考慮して、注意深く、弾劾にならぬように読みすすめるも、
明らかに中島の評価を取り違えてる批評家、芥川賞に値せずとはねつけてしまった作家。
それぞれの視座が面白い。むろん力量を見抜いた具眼の士もいるから今日の中島がいるのは言わずもがな。
むろんテキストだけ読んでればよい、という姿勢もありだが、この巻は時代の空気を体感できるような編集。
思ったより楽しめた。
不思議だな。文字禍を文字渦と言ってるやつがたくさんいる…。
464 :
吾輩は名無しである:02/07/28 23:45
宇野浩二や瀧井孝作が選考委員でしょ。そのときの芥川賞。
まァ推さないだろうな・・・両名とも自他にストイックだから、
少しでも納得いかねば容赦なく蹴るだろうな。
でも今や蹴った側のほうが読まれなくなったという罠。
作品のよしあしは別にして。
書状で推したのは川端康成だっけ?ちょっと好きになった。
465 :
吾輩は名無しである:02/07/28 23:48
伊藤整と同一人物説
466 :
吾輩は名無しである:02/07/29 16:27
日本で最初にカフカを評価したのは中島敦。
467 :
吾輩は名無しである:02/07/29 16:40
IP1C0450.tky.mesh.ad.jp
468 :
吾輩は名無しである:02/07/29 17:48
高島俊男は漢文に厳しい人だから、中島敦を
最近、過大評価されていると書いていた。
469 :
吾輩は名無しである:02/07/30 01:48
高島某の著作を読むかぎりでは中島の評価に異議申し立てできるほどなのか?
素養のある人間だとは思うが、レヴェルが違う。
いわゆる「権威」に文句言うのが好きな爺だしな。的中していることもあるが、
的外れDQNギリギリなことも多々。漢字への哀愁はわかるのだが。惜しい。嫌いじゃないだけどな。
噛み付けばいいというものではない。野良犬ではあるまいに。
嗚呼やんぬる哉。その理性を他に昇華さすべし。
『山月記』や『李陵』『弟子』を読んで強い感銘を受けました。
それと同時に勧められた『斗南先生』を読んで不思議な気持ちになりました。
中島敦という人はこういう作品も書くのだなと。むしろ肯定的な気持ちでした。
志賀直哉などとは微妙に異なる私小説も中島が書くとなにかしらホッとします。
たいした構成ではないのですが妙に意識にひっかかる作品でした。
私ならあんな親類相手にしませんが(w
漢学の知識人同士、険難でも引き寄せられるものがあったのでしょうか。
471 :
吾輩は名無しである:02/08/01 04:15
472 :
吾輩は名無しである:02/08/01 06:00
473 :
吾輩は名無しである:02/08/01 06:17
390=472
プッ
474 :
吾輩は名無しである:02/08/01 08:11
おれ高校のとき授業中に「山月記の著者は?」って訊かれて「伊藤整です」って答えたことがある。
このふたり顔似過ぎ。ほんと、すごいそっくりだったよ。
>>473 いや、どーでもいいが8月になって6月のに突っ込むのはどーかと思ったぞ(w
>>474 ワラタ
476 :
吾輩は名無しである:02/08/04 19:36
戦地から息子へ宛てた手紙がいい。
477 :
吾輩は名無しである:02/08/05 17:34
>448・452
敦の日記は南洋へいっていたときのもの以外は現存していないので
おそらく「過去帳」二篇(「狼疾記」・「かめれおん日記」)かとおもわれます。
ちくま文庫版全集では第二巻に収録されています。
478 :
吾輩は名無しである:02/08/05 22:45
死んだあと日記とか晒されると恥ずかしいだろうな
479 :
吾輩は名無しである:02/08/05 22:54
480 :
吾輩は名無しである:02/08/08 01:58
age
漱石はチンボビンビンになってるタイプだな
482 :
吾輩は名無しである:02/08/08 04:26
中島で卒論書いた奴って結構いんのか?
483 :
吾輩は名無しである:02/08/08 10:33
>>482 全集3冊くらいで済むのは魅力。短編が多いのも魅力。ムズカシイ言葉が出て
来るのがネックだけどそこらへんは無視。卒論テーマにお勧めしたい逸品です。
>385naruppokuteiina.
485 :
吾輩は名無しである:02/08/08 19:05
487 :
吾輩は名無しである:02/08/09 14:57
中島は学生時代に麻雀とダンスにはまっていたようだが。
・・・イメージ合わない。幅広すぎる趣味だな。
そこが中島の魅力だからね
当時のジメジメした文学論を「フーン」って感じで受け流してたという
489 :
吾輩は名無しである:02/08/09 20:50
490 :
吾輩は名無しである:02/08/09 20:52
491 :
吾輩は名無しである:02/08/10 03:11
奥さんは行きつけの麻雀店で働いており(農家出身)
そこで中島トソと運命の出会い。
そっこー結婚しようとしたが、まだ学生だったため、卒業待ちという親の意見に従う。
その奥さんは尽くす人だったからよかったけど、中島はかなり不義理を重ねた模様。
火宅の人とまではいかないけれど。
かなりファンキー!イメージがカワタ!
492 :
吾輩は名無しである:02/08/10 03:30
中島は母親の愛情に恵まれなかったから、共通の話題があるインテリ女性より
農家出身で麻雀屋で給仕をしてるような素朴なタカさんに母性を感じて惚れたと言われている。
何かの本で読んだタカさんの回想では、「知り合って一週間でいきなり抱かれて結婚しようとプロポーズされた」とか言ってたような記憶がある。
493 :
吾輩は名無しである:02/08/10 03:51
全集で読んだのかな?
タカさんへのラブレターはクールガイの中島らしからぬ熱血&ラブラブぶりで驚かされること請け合い。
記憶はかなりあいまいだが、タカさんの回想で印象深いのが、中島が山月記を書き上げた時。
普段小説の話なんてほとんどしたことがない中島が、「虎が人間になる小説を書いたよ」と言って部屋から出てきて、なんとも言えない悲しそうな顔をしていたという。
そんなに悲しそうな顔をした中島を見たのは初めてで、とても印象に残ったとか。
中島の死後、山月記を読んだら、「あの時のことを思い出して「この小説で中島は自分のことを書いたんだ。だからあの時、あんなに悲しそうな顔をしていたんだ」と思いタカさんもとても悲しい気分になったという・・。
また、中島が死ぬ時、ベッドの上で「書きたい、書きたい。オレがあと5〜6人いたら、頭の中にある話を全部書けるんだけどなあ・・」と目に涙を浮かべて言ったそうな。
それが中島の遺言だと思ってるとのこと。
中島はよくガチガチな文学青年のイメージで思われがちだが、
本当は変に気取ったりクールぶって格好つけたりするのが嫌いな、かなり人間臭い男という印象である!
494 :
吾輩は名無しである:02/08/10 04:18
トンちゃんは女学校の教え子たちにモテモテだったのよね。
ミーハー少女たちの目はいつの時代も確か。
とびきりチャーミングな人柄でないと愛されない。
きっと敦はすてきな人だったのでしょう。
・・・でも、あの顔写真だけからは、そんなモテモテぶりはうかがいしれない・・・
495 :
吾輩は名無しである:02/08/10 04:23
確かに瓶底メガネの写真のイメージが強すぎる。
実際はかなりスカッとした人みたいですね。
「着」とかワラタ
496 :
吾輩は名無しである:02/08/10 04:34
トマトが好きだたみたいね
497 :
吾輩は名無しである:02/08/10 05:29
すげえ、中島敦のイメージどんどん壊れるなぁ。
ますます好きになりますた。
498 :
吾輩は名無しである:02/08/10 16:25
中島敦の短編が好きな人は、藤子F不二雄のSF短編集がオススメだよ
テイストがやんわりと似てる
499 :
吾輩は名無しである:02/08/11 02:16
良スレ。ハケーン。
あっ、500は次の人に譲るよ。
500 :
吾輩は名無しである:02/08/11 02:17
やたー! 苦労して500 げとぉぉぉぉぉ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
ドッコイショ・・・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
∧∧ (´;;
(゚Д゚ ,)⌒ヽ (´⌒(´
U‐U^(,,⊃'〜... (´⌒(´⌒;;
・・・・・・・・・・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
ポ ∧∧ ポ
ン (゚Д゚ ,) . ン
(´;) U,U )〜 (;;).
(´)〜(⌒;;UU (´ )...〜⌒(`)
>471-473 「うる覚え」=「うろ覚え」の2ch的表現
>500 トラレタ--
502 :
吾輩は名無しである:02/08/14 00:20
あげ
スレタイが素朴でいいね
504 :
吾輩は名無しである:02/08/25 16:33
持ってるの中島全集
ただし1巻しかないが・・・
505 :
movie ◆cE1UBsKI :02/08/26 08:41
全集、一冊7800円ですかぁ
高いッすねぇ
でもほすぃ
506 :
吾輩は名無しである:02/08/30 13:43
ちくまの全集(文庫のほう)で一番よく読み返すのはかめれおん日記
二番目が池澤夏樹の解説文だったりもするのだが
中島敦の短編(ていうかそれしか読んだこと無いけど)好きな人
松本清張の「啾啾吟」どうですか?ちょっと通底するものを感じた
んですけど。
508 :
吾輩は名無しである:02/08/31 02:13
啾啾吟,,,これなんて読むんですか?
読んでみたいので
509 :
吾輩は名無しである:02/08/31 18:54
>>508「しゅうしゅうぎん」です、全集には入ってると思うんですけど。
510 :
吾輩は名無しである:02/09/01 20:07
学校の宿題の感想文で
山月記にとらいした
ワードでろうせいがでなくてちょっと激怒です
人虎伝との決定的な違いってなんですか?
宿題おわんないよー
511 :
吾輩は名無しである:02/09/03 02:10
隴西?
513 :
吾輩は名無しである:02/09/03 06:04
えんさんも出ない?
514 :
吾輩は名無しである:02/09/03 17:49
野村萬斎が「弟子」を朗読するらしい
めっちゃ聴きに行きたいが、チケ10,000円て。。
515 :
吾輩は名無しである:02/09/03 17:56
>>510 人虎伝との決定的な違い=日本語で書いてある。
516 :
吾輩は名無しである:02/09/03 18:01
>>514 それ、私も聴きたいなぁ。買っちゃおうかな。
517 :
吾輩は名無しである:02/09/03 23:50
>>514 興味津々!詳細を教えてください!
「ダ・ヴィンチ」のインタヴューでも中島の世界に惹かれると言っていましたね。
かなり行きたい・・・が、壱萬すか・・・
野村萬斎>>>>>>>>>>>>>和泉モトヤ
520 :
吾輩は名無しである:02/09/05 03:14
ろうせいのりちょうははくがくさいえい。。。
授業またーく聴いてなくて、このフレーズを知ったのは、三学期になってからだった(山月記をやったのは二学期)
何故、あそこまで長い間、大好きな現代文の授業を無視しつづけていたのか不思議なのだけど、多分、人虎伝の話が出てきて漢文ぽい匂いを感じて嫌になったんだろう。
私はどうしてここまで漢文を嫌ってしまうのか(´д`)
521 :
吾輩は名無しである:02/09/05 03:59
八拾九さんも書いておられましたが
私も「文字禍」が大好きです。
冷笑的な語り口の裏にある、中島自身の「文字」への愛を感じます。
これを読むたびに、「文部省!シカーリ漢字教育したらんかい!」と
思います。
すみません、うまく飛びません。
『野村萬斎』で検索するとhitします。
524 :
吾輩は名無しである:02/09/14 23:24
今月末、村山吉廣が書いた評伝が中公新社から出るけど、どうなの?
525 :
吾輩は名無しである:02/09/20 18:35
────
─ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄──
/ \
/ |
/ ─── |
| /  ̄ ̄──┤
| / |
| / |
| / |
| / / ̄ ̄ ̄ | / ̄ ̄|
| ─ヽ─/────┤ |┤ |
| / \ | | | |
| |  ̄\ | / |_/
| | / | | |  ̄ ̄ ̄ \
| | ( /|
| | | |
| /\ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| / ─── /< 中島敦です。
|/ / |
| / \_______
| \ /
|  ̄──____/
| |
526 :
吾輩は名無しである:02/09/20 19:59
527 :
吾輩は名無しである:02/09/20 23:30
森敦が中島敦の知り合いだったらしい。
529 :
ナブ・アヘ・エリハ:02/09/21 00:26
2ちゃんの精に犯されて身体と心を病むものが増えたage
評伝・中島敦 家学からの視点
村山吉廣 著
名作『山月記』など、中国古典への深い造詣を示した中島敦。
夭折した作家がどのような経緯で漢籍にふれ、それを創造の糧にしていったのか。
漢学者である著者が調査した本格的論考。
中央公論新社 四六判 176ページ 本体2800円+税 ISBN4-12-003317-1 C0095
http://www.chuko.co.jp/new/
531 :
吾輩は名無しである:02/09/26 01:06
532 :
吾輩は名無しである:02/09/26 14:06
オーケンの「グミチョコ」で、鬱入った主人公を叩き直す場面に「山月記」が使われていた。
ベタだと思ったけど、泣けた。
なんか変だなぁ。
と思ったら、森敦のスレ見てた(藁
沈没防止あげ
536 :
吾輩は名無しである:02/10/12 04:42
中島d
537 :
吾輩は名無しである:02/10/12 11:36
横浜かぁ…
がんばって行ってみるかな、遠いけど
538 :
吾輩は名無しである:02/10/15 06:35
身内age
540 :
吾輩は名無しである:02/10/31 13:34
保守
541 :
吾輩は名無しである:02/10/31 14:57
萬斎の朗読、「名人伝」の中島敦自筆原稿覆刻本(3000円。神奈川近代文学館の
通販でも買える)が特典として付いて来るので実質7000円だ。
…いずれにせよ高額だが。
山月記タマラソ。今でも高校の教科書に載ってるのかな。
トンちゃん、いいパパ。大好き
544 :
吾輩は名無しである:02/11/14 07:09
545 :
吾輩は名無しである:02/11/18 20:18
中島敦の顔写真ありませんか?
546 :
吾輩は名無しである:02/11/18 20:37
547 :
吾輩は名無しである:02/11/18 20:55
>>546 ありがとうございます。他にもありませんか?
548 :
あらいぐま ◆9klrrr3OOI :02/11/18 21:01
『弟子』がすごく好きです。
隙あらば人に勧めまくるんですが、
大抵高評を得ます。
何度も読み返したくなると言ってもらえる。
あと、『悟浄歎異』も好きです。
549 :
吾輩は名無しである:02/11/18 21:01
>>547 とりあえず、Googleのイメージ検索では546のと、それを少し明るめに
したような写真しか検出されなかったよ。文学アルバムとかになら他の
写真も載ってるだろうけど…。
550 :
吾輩は名無しである:02/11/18 21:22
僕は「悟浄出世」の方が好きだな。
あと、「文字禍」もおもしろい。
中島敦は、あの真面目そうな風貌がスキ!
>トンちゃん、いいパパ。大好き
子供は好きだったようだけど、
「良き夫」かというとけっこう微妙だったらしいけどね・・・・。
552 :
吾輩は名無しである:02/11/21 20:59
狐憑 牛人 悟浄出世 悟浄歎異 山月記 南島譚 光と風と夢 名人伝 文字禍 李陵
これらのカンジが読めないので教えてください
553 :
吾輩は名無しである:02/11/25 04:14
で、「耽美派の研究」はどう影響を与えたの?
554 :
吾輩は名無しである:02/11/25 22:51
あ、中島敦のスレだageあげ揚げ天麩羅
555 :
吾輩は名無しである:02/11/26 00:56
この作品の展開について、面白い発想なのか、ありがちな結末かわかんなかったけど、
木乃伊を読んだ時は手が震えたよ。というわけで大好きです。
最後の段は個人的には書かないでほしかったけど、
それはまだまだ私が未熟だからだろうな・・・
あの段の必要性について、聞いてみたいんですが、
どなたか木乃伊に情熱のある方なぞ……
558 :
吾輩は名無しである:02/11/29 01:18
27日に「弟子」の朗読を聞きました。
野村萬斎氏の朗読によるもので、笛の効果音もあり、
実に味わい深いものがありました。能楽堂で行われたので、
音響も面白い具合で臨場感がありました。
伝統芸能と中島敦のコラボの相性のよさに耽溺。
他の中島作品も朗読してほしいです。
559 :
吾輩は名無しである:02/11/29 01:41
チョーうらやますぃ。
野村萬斎て「陰陽師」出てた狂言師だよね。しぶい聲でイイ!
560 :
吾輩は名無しである:02/11/29 10:00
>>588 10000円がポンと出るキミの財力もまた羨ましすぃ…。
未来を予知できる才能の方が羨ましいけどなぁ
安部晴明かよ!
563 :
吾輩は名無しである:02/12/02 17:24
上げまする
564 :
吾輩は名無しである:02/12/02 19:53
「狐憑」が好きなのだが他の作品みたいに熱く語る人いないね。
ぽつぽつとは支持者が出るのに。
「狐憑」ってアポリネールの「虐殺された詩人」を思わせる短編で好きだ
こっちの方は詩人が喰われてしまうわけだがw
12月4日は中島敦の命日です。
合掌。
567 :
R.L.S:02/12/04 01:41
頭が!頭が!
加藤周一がちょいと書いてたな。
とにかく合掌。
加藤周一と俺は同じ誕生日。へへん。
570 :
吾輩は名無しである:02/12/05 18:18
みなさんは他にどんな作家を読みますか?
開拓したいので参考に。
ちなみに私は泉鏡花が好きです。
牧野信一とか
572 :
吾輩は名無しである:02/12/05 18:30
石川淳
牧野信一と泉鏡花は私も好き
それから安部公房
佐藤春夫もちょっと好き
あと折口信夫(釈迢空)が好きでつ
みなさんありがとう。
早速石川淳を2冊注文してみました。
スレ違いの気もしますが、中島敦好きの人は他にどんなものを読むか
気になるので、スレ保全の意味合いも込めて。
575 :
吾輩は名無しである:02/12/06 00:23
鴎外。なぜか鴎外。
なぜだ自分……。でも好き鴎外。
いついかなる時も問答無用で読みたくなるのは敦なんだけどね…。
どうでしょ
>>574の方ww
中島敦について書かれた本でおすすめある?
敦たん、夭折しちゃったから作品少なすぎ・・
>574
内田百閧竝K田露伴とか。露伴の「運命」はちょっとテイスト似てると思う
石川淳や鏡花もいいですね。あと芥川のキリシタン物も好き
逆に宮城谷とか田中とか最近の中国物はほとんど読まないな。何となく好きになれない
ファンの人いたらスマソ
578 :
吾輩は名無しである:02/12/10 14:10
肛門一の快便痔
579 :
吾輩は名無しである:02/12/11 02:48
ちくま日本文学全集(文庫のやつ)読みました。
良かった。
でも最後の池澤夏樹は言い過ぎです。ちょっと腹が立ちました。
580 :
吾輩は名無しである:02/12/11 23:58
>>579 既成概念の中島敦論からの脱却という点と、忌憚のない批評。
この論評は秀逸だと思いましたが。
どれだけ池澤氏が中島に敬意を持ち、じっくり堪能しているかご存知かな?
他の書評でも中島敦への愛着が滲んでいますよ。
皮相だけ読んでいてはつまらない。
中島作品についても再読してみましょう。
581 :
吾輩は名無しである:02/12/12 05:06
>579
僕が腹が立ったのは次のところです。
「社会の雰囲気を写すことに専念する実感の文学は、社会が変われば古くなる。
白樺派とか新感覚派とか無頼派とか、十人単位で名を付けてくくれる類の
作家たちの書くものはただ文学史の資料としての価値を残すのみだ」
中島敦にどれほど敬意を払ってもよいでしょう。
どれほどじっくり彼の作品を堪能してもよいでしょう。そんなことはその人の勝手です。
僕自身中島敦は素晴らしい作家だと思っている。
だが、そのことと、上記のような暴言を吐くことは全く繋がらない。
第一、中島敦の作品集のあとがきにおいて、他の作家たちを見下すような
発言をしなければならない理由が一体どこにあるのか。
他を貶めなければその輝きが見えない程度の凡庸な作家ではないはずではないか、中島敦とは。
僕は、上記の引用部分から、あとがき全体に流れる偏愛主義、
自分の好きなもの以外は認めようとしないエゴイズムを意識しないわけにはいかなくなり、
それらのことが、この作品集の癌となってその価値を落としめていると言わざるを得ません。
池澤氏は芥川全集かなにかの推薦文も書いてたな…と思ったら、
確かに
>>581の引用箇所には新思潮派は入ってないな(ワラ
そこでも似たようなこと言ってた気がするから、少なくとも白
樺派とか無頼派みたいな私小説系が好きじゃないのは判った。
新感覚派も入ってるのは…漢文の素養とか、文体の透明感に拘
る池澤氏から見て、文章がわざとらしくて嫌いなのかな。
583 :
吾輩は名無しである:02/12/13 10:31
てかさ、これ、中島をほめたいがためのリップサービスじゃないの?
他を貶めることに重点が置かれてある訳ではない。
そんなにこだわることじゃねえだろ。
584 :
吾輩は名無しである:02/12/13 10:32
はぁ?
>>581 意訳しすぎ。語感だけでなく趣旨を読みとる努力もしてみたら。
つーか、貴方の感情的な極論は無価値。自分のHPにでもどうぞ。
586 :
吾輩は名無しである:02/12/13 14:28
もし中島を褒めたいが為のリップサービスだとしたら、
よっぽど池澤氏の方が感情的な極論だと思うのですが…
587 :
吾輩は名無しである:02/12/13 14:48
なるほどね。
手元に引用先がないので何とも言いようがないからsageレス。
彼お得意のわざと大げさに反発を招くように書いた論調なのか、マジレスなのか。
その辺どうなんでしょう。
ただの大げさリップサービスのような気がしてならないけど。
>僕は、上記の引用部分から、あとがき全体に流れる偏愛主義、
>自分の好きなもの以外は認めようとしないエゴイズムを意識しないわけにはいかなくなり、
この一言だけで決めつけてるのを見ると、「オマエガナー」ととしか言いようないですが。
もし癌だとしても、これくらいで価値をおとしめるほど虚弱な作家、
作品集ではないと思う。
結論
気にしすぎ。
589 :
R.L.S:02/12/14 22:24
俺は、単純闊達を愛する。
ハムレットよりドン・キホーテを。
ドン・キホーテよりダルタニアンを。
590 :
吾輩は名無しである:02/12/18 14:46
芥川賞を逃した「光と風と夢」って、テーマが分裂していると言われていますが、
みなさんどう思いましたか。
確かに南洋での生活と、R.L.S.に仮託した中島の文学観みたいなものが
入り交じってるように思うのですが・・・。
しかし、講談社文芸文庫『光と風と夢』も絶版・・・。
591 :
吾輩は名無しである:02/12/18 20:16
囚われの虎ほどに哀れな動物はいない。
動物園の駱駝は気楽に自足している。
ライオンですら園内の平穏を貪っている。
それでも囚われの虎はあきらめない。
今日も満月に吼えている。何、何も聞こえないって。
タイガースも虎も絶対絶版・・・・・
592 :
吾輩は名無しである:02/12/22 00:24
保守
593 :
吾輩は名無しである:02/12/22 15:42
>>578 アホかと思えば実は「弟子」を読み込んでおるな。
594 :
吾輩は名無しである:02/12/26 18:34
506 :吾輩は名無しである :02/08/30 13:43
ちくまの全集(文庫のほう)で一番よく読み返すのはかめれおん日記
二番目が池澤夏樹の解説文だったりもするのだが
595 :
吾輩は名無しである:02/12/30 06:24
北方行プウル章魚木耽美派の研究小笠原無題……
__頭が!頭が!
596 :
吾輩は名無しである:03/01/05 02:47
山月記がとにかく好きだった。
高2の時に読んで以来ご無沙汰だったので2年ほど前に文庫本を買ってみた。
そしたら弟子と李陵にハマった。
巻末に参考文献として李陵伝や人虎伝が載っていたからついでに読んだんだけどさ。
山月記の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」のくだりとラストの月のくだりは人虎伝には無かったのを知ったよ。
特に最後の月のくだり。あの部分があることによってラストがすごく引き立っていると思う。
>>590 >しかし、講談社文芸文庫『光と風と夢』も絶版・・・。
おそらくそういう話ではないとは思うが、青空文庫にアリ。
良スレ発見!!
ちなみに山月記、文字禍がベストです。
彼の伝記は漫画されたら読みたいですか?
谷口ジロー、森田信吾.あたりが書いたら(ベタでスマソ)
真っ先に買う。
栄光なき天才たちに何故載らなかったんだ…チャペックはあったのに?
谷口&関川はともかく森田信吾は勘弁
600 :
吾輩は名無しである:03/01/10 05:15
age
栄光なき天才たちみたいのを悪いとは思わないが
中島をそういう視点だけで捉えることは、中島本人も嫌がりそうだな。
602 :
吾輩は名無しである:03/01/12 22:30
ここまで読んだ限りでは、研究者は居ないようだ。
中島敦という作家は、その作品よりもむしろ本人に魅かれる人が多い作家だと思う。
なにも『山月記』や『狼疾記』などから窺い知るものだけが中島の資質ではない。
そのことは「耽美派の研究」や『歌稿』などを読めば分かることだ。
ところで、研究者のかた。ご覧になるかたもいらっしゃらないと思いますが、
大学院での森鴎外の研究に関する有力な一次資料は今のところ発見されていないですよね?
筑摩書店の最新の全集からは見当たりませんでした。
はっはー、だーれもいないよォ。
さみしいよォ。
605 :
吾輩は名無しである:03/01/12 23:03
電波の宴
悟浄あげ
>大学院での森鴎外の研究に関する有力な一次資料
それって、何のこと?
詳細キボンヌ
突然申し訳ありません。
山月記の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」の意味がいまいち掴めないのですが、
どなたか説明して頂けませんか?
お願いします。
609 :
吾輩は名無しである:03/01/15 13:22
悟浄出世は渋い
あぼーん
612 :
吾輩は名無しである:03/01/15 19:22
多分
613 :
吾輩は名無しである:03/01/19 11:26
今日の朝日新聞で「父から子への南洋だより」が紹介されてた。
3000円は高いだろ・・・
614 :
吾輩は名無しである:03/01/19 12:18
そんなもんだろ
615 :
吾輩は名無しである:03/01/20 18:52
617 :
吾輩は名無しである:03/01/25 13:51
カツオ君の友達その後ずいぶん偉くなったんだね
618 :
吾輩は名無しである:03/01/25 14:15
>617 中島の名前って「アツシ」かよ!
620 :
吾輩は名無しである:03/01/29 12:38
おれ山月記と名人伝が好き。
でも周りにファンはおろか名前知ってる奴もほとんどいない。
もっと評価されていい作家だと思うけどなあ。
中島敦は死の直前に殆どの作品を書いている。
奇跡の一ヶ月。
すげえ…恥ずかしくなるなあ、漏れ
でも韓非子の創作ノートでもいいからよみてえよ。
623 :
吾輩は名無しである:03/02/02 01:54
624 :
吾輩は名無しである:03/02/02 02:01
625 :
吾輩は名無しである:03/02/02 04:39
>>622 はげ胴!
韓非子も執筆しようとしてたんだよね。
巷間伝えられる法の鬼というか秩序に生きる男の
自己撞着や、人間としての煩悶が描かれたのではないかな。
独特の醒めた、そして厭くことを知らない好奇心で。
めちゃくちゃ読みたかった。せめてあと半年の寿命が・・
「天道是か非か!!!」
あぼーん
あぼーん
628 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:10
>中島敦は死の直前に殆どの作品を書いている。
>奇跡の一ヶ月。
一ヶ月?もう一度年譜を読み直しましょう。
とりあえず中島敦が長生きしたとして、確実に仲良くなる作家は坂口安吾、武田泰淳辺りか?
中島敦が書いた桜の森の満開の下の書評とか読んでみたい。
漢文学の素養がバックグラウンドになっている作家って明治以降は必ずしも多くないよね。柴錬さんは慶應の中文卒だが。
現代でいえば、さしずめ酒見賢一あたりが代表格になってしまうのかな。
631 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:24
酒見とか佐藤亜紀とかって所詮はフェイクだよ。
いい作家だと思うけど、文学としては見るべきものは少ない。
632 :
吾輩は名無しである:03/02/04 22:35
「漢文学の素養」という括りかたはどうかな。
耽美派への傾倒、大学院で鴎外を選んでいる点、
そういったことまで斟酌しないとね。
まあ、どっちにしても無意味な問いですが。
友人?の深田久弥が生誕百年
さっきNHKニュースでやってた
634 :
吾輩は名無しである:03/02/15 02:39
保守
635 :
吾輩は名無しである:03/02/15 04:44
文体が面白いとは、思考過程の表現技法に別の脳が共鳴することです。
そして、作家の使命は普遍的文体の創出にあります。
漱石の文体が古びないのはなぜでしょうか。
漱石の文体の延長線上に現代日本語が存在するからです。
実際に漱石の主要メディアは、その後マスコミの主流になった朝日と岩波でした。
その立場から見るならば、中島は志半ばに倒れた作家でした。
彼の文体の後継者は長く途絶えたままでした。
しかし、後継者は現れたのです。
>635
頭大丈夫?
637 :
自転車小僧 ◆IBmI/K76EY :03/02/19 05:37
中島敦氏の作品については、「山月記」がちょうど今自分の置かれた立場とオーバーラップ
してしまいもう一度読み返してしまっている。
少々驚いたのだが、中島敦氏の小説がWeb上でも見られると言うことに気づいた。
「山月記」、「李陵」、「名人伝」と言った作品はすでに閲覧可能で、「斗南先生」も
作業中ということである。惜しむらくは過去レスでガイ出であった「かめれおん日記」
などは目録には存しておらなかった。
他の作家のものも見られるようだがまだ調べてはいない。
同好の諸氏よ、「青空文庫」なるところで好みの作家を検索して見られてはいかがで
あろうか。
あぼーん
中島敦は小役人として生きて死んで、死後のことには一切かかわりない。
没後に著作が発行され評判になったことも本人は知らないし、
このように後世に名前が残っていることも何も知らない。
小説で売り出そう、名声を得て財をなそう、文学賞を取れば有名になれる!
つまり邱永漢みたいな人とはまったく正反対の人でありました。
>639
だからこそここまでのものが書けたのかもしれないね。
ちくまから出てる中島敦集買おうかな…
今持ってるのと中身かぶっちゃうけど、作品数が少ないのでやむをえん
641 :
◆Lain/ckS/w :03/03/09 14:26
極悪非道のageブラザーズ
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
名人伝補遺 の話はガイシュツですか
643 :
吾輩は名無しである:03/03/17 04:15
「幸福」
弟子●エッセイ 酒見賢一
わたくしごとで恐縮だが『陋巷に在り』という、孔子の弟子顔回を主人公に
した小説を書いたが、そのもとは中島敦の名篇『弟子』がひとつのヒントとな
って頭の中にあった。執筆中、わたしも仲由子路とながく付き合ったが、それ
には『弟子』の子路がおおいに反映されていると思うことがあった。
仲由、字は子路は侠者の風あり、自ら豪傑をもって任じ、礼楽文辞にうるさ
い孔子の学団においては、かれこそが最も異色の弟子であった。顔回子淵は孔
子の儒の最大の理解者であったというが、弟子、また学生としてのあり方は、
子路にくらべればむしろ普通であったと言ってよい。
『弟子』は、学匠として名が高くなってきた孔子の家に、仲由子路が、侮辱
して化けの皮を剥がそうと上がり込む場面から始まる。子路が格負けして孔子
の弟子となったとき、魯の城市(まち)の人々はひどく驚いた。それも一時の
気まぐれではなく本気だとわかったとき、さらに驚いた。子路という武侠好み
の、だが、可愛げのある乱暴者ほど、礼の大家孔子に似つかわしくない者もい
なかったからである。素直に孔子に惚れ込んでしまった子路はしばしば師の用
心棒のつもりとなって従って歩いたりした。まるで親分を守る子分のような様
子であったろう。子路にとってはそれがまず孔子の弟子となることであった。
それまで孔子の陰口を叩いていた者は、子路の威勢に押し黙されてしまった。
爾来、自分の悪評を聞くことがなくなった、と孔子は語った。
そも、弟子とはいかなるものであろう。やはり師に学び、教えを守り、とき
には唯々諾々とその命を聞き、師の見識や志を己のものにしようと努力する者
であるに違いない。孔子門下にいるのは、むろんなかなか及ばないにせよ、そ
のような弟子ばかりであった。受動的に柔弱に孔子の教えをいただくのみ。だ
が、子路はそのような弟子たちとはまるで違っていた。中島敦は『弟子』にお
いてその異色の門弟である子路を活写するのである。
仲由子路は、あまりにも巨大な、人間としての完成者である孔子にこ
の上なく心服しており、孔子のためならば何時でも生命を捨てることが
出来ると自負している。しかし同時に、子路は孔子の教えにしばしば納
得せず、釈然としないことがある。他の弟子たちなら、師がそう言うの
なら、と媚びるように胸落ちさせようことも、子路は容易に受け付けな
い。即ち孔子に疑義をただし、一応頷ける答えを得ても、心底では納得
していない自分を知っている。それに悩むこともあれば、開き直ること
もある。子路は直情にして反骨心旺盛、豪放磊落、目の前で勧善懲悪が
なされることが正しいと信じるのである。孔子にそれは浅慮であると指
摘されても、その心根の思いを一生あらためることがなかった。そんな
子路を孔子は愛し、敢えて矯めることなく、傍らにおき教え続ける。
中島敦が孔子とその弟子群像を描こうと想ったとき、どうしてその核
に仲由子路を選んだのであろうか。その答えは明らかであると思われる
。中島敦は深い教養よりくる、一見して理知的ゆえの繊細さを感じさせ
がちな作家であるが、敦の熱心な読者は決してそれだけではないことを
知っていよう。敏にしてこまやかな精神の内には芯の通った硬骨と剛気
のあることが察せられる。
中島敦は子路的な精神を持ち合わせており、それを好んだのである。
たとい私淑する恩師の教えであれ、世の権威の言葉であれ、唯々諾々と
飲み込むことを敦の精神はゆるさない。釈然とせぬことをぐっと肚に仕
舞うようなこともしたくない。『弟子』の子路のようにひたむきに反発
したり、異見を大声で叫ぶには、さすがに若さや疾ゆえの脆弱さがこれ
を阻んだであろう。だが、おそらく敦の心中には子路の熱血が熾かって
いたに違いなく、問いと疑義を練っていたに相違ない。孔子や他の多く
の偉大な教師ばかりが聖人君子を識るとはかぎらないだろう、と。中島
敦は仲由子路の中に己に似た情熱を発見し、孔子という偉大過ぎる師に
対してでも、絶対に枉がらない意志があることを書くことにより、自分
を託したのだと思うのである。
孔子流浪中の苦難は子路を成長させた。子路も年齢を加し、ようやく
孔子の学の命、時代を超えてなお及ぼうとする識見が分かりかけてきた
とき、五十を過ぎていた。ここにおいて子路は孔子の学の神髄と己の心
底にいつもあった異志がようやく一つのものとなるのを感じる。子路は
君子、それでも孔門においては異色であるが、君子の名に恥じぬ者とな
ったのである。
しかし時勢は変転し、衛国の大夫に仕えていた子路に政変の難が襲い
かかる。監禁され脅迫を受けているあるじを救うべく、たった一人、騒
乱の場に乗り込む子路の姿は『弟子』中の白眉と言うべき名場面であり
、敦の文章は異色の弟子子路の死をあざやかに、見事に描き上げる。
「見よ! 君子は、冠を、正しうして、死ぬものだぞ!」
重傷に、全身血塗れになりながらも厳然と言い放つ子路は、この時、孔
子が語る君子ではなく、孔子の君子とは別なかたちの君子、子路の君子
となったのである。
この一文を書くために『弟子』を読み返したとき、わたしは不覚にも
わが眼が涙で潤うのを感じた。もしこの『弟子』が端正な力強い声で朗
読されるのを聴いたなら、わたしはまたその場で涙を流すに違いない。
朗読会『萬斎、敦を語り読む』パンフレット
(2002年11月27日)より
648 :
吾輩は名無しである:03/03/31 01:42
先日ちくま文庫からでている全集(全三巻)を読んだのですが、その第一巻の解説で勝又浩という人がこんなことを書いています。
光と風と夢
『文学界』昭和十七年五月号に、一部削除の上掲載。後、作品集『光と風と夢』に初めの形に戻して収録された。
原題は「ツシタラの死−−−五河荘日記抄」。『文学界』編集部から、「もう少し抽象的な題名で一寸題名だけでは内容がわからぬようなものを願いたい」との要請があって、現在のものに変えられた。
「ツシタラの死」(死は他の作品にも通ずる中島敦の発想の根をよく示している)がなぜ忌避されたのか、その理由の確かなところはわからないが、「光の風と夢」と定まってみれば、この方が格段によいことは間違いない。
私は「ツシタラの死」の方が即物的でいいと思うんですがね。「光と風と夢」ではなんか安っぽい冒険小説みたいな感じがして。(ま、題名から受ける感じと内容のギャップに驚く、という楽しみもあるけど)
皆さんはどう思います?
649 :
吾輩は名無しである:03/04/07 02:32
山月記、時々読み返して
自分のワガママで自己陶酔しやすい性分に喝を入れております。
age
この人が太宰治と同い年、というのはなんとなくわかるが、
松本清張と同い年、というのは意外や意外。
>650 一瞬「もし太宰や敦タソが早死にしなかったら…」
ってのを思い浮かべてしまったではないか!
>>650
太宰の『グッドバイ』最後まで読みたかったなぁ。
中島の『韓非子』読みたかったなぁ。たくさんアイデアあったってはなしだし、
つくづく早逝が惜しまれるよなぁ。
漱石の「明暗」も…ってあれはどうでもいいかw
>>653
水村早苗の『続明暗』があるではないか。
美苗だっちゅーに。
一度「私小説」を読んだら、もう絶対間違わないんだけどね。
>>655
まちがえてすまん。岩井克人にも謝っとく。
657 :
吾輩は名無しである:03/04/15 16:18
>>650 大岡昇平とも同い年なんだよね。
文章の印象から、中島敦ってもっと古い人のような気がするけど。
戦後派の第一世代や「無頼派」なんかと同世代ってのは
作品の印象から見ればちと意外だ
659 :
吾輩は名無しである:03/04/16 21:37
山月記!
高校生から30代の今まで度々読み返していますが
読むたびに圧倒されて泣いてしまう。
ちくまの全集いいよ
いい年なんだけど大学に編入して中島敦の研究がしたい
って本気で思った。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
661 :
吾輩は名無しである:03/04/25 01:55
山月記で泣くといえば・・・
この作品、李徴の自業自得、単なる因果応報的に解釈されて、高校で
「こういう人間になってはいけない」
「李徴に似た面を持つ者は反省しなくてはならない」
みたいな教材にされたりするんだけど、
漏れ的には、
ダメ人間の悲しさと美しさみたいな印象があって
どちらかといえば悲しさよりその凄惨な美しさに感動して、涙した。
学校の教師の解釈に違和感を覚えた。
662 :
吾輩は名無しである:03/04/25 02:04
663 :
吾輩は名無しである:03/04/25 21:32
毒ですな、毒。
若くして中島敦に中てられ、その後の文章の一切を
彼の才気に敵うべく書き、また焦がれ真似ぶ自分。
「硬いね」なんて教授先生は仰るが、いやいや先生それは違う、
文章には美と醜があるのみで、然り私の文章が硬いとすれば
それは単に我が未熟なるが故、率直に醜いと言って戴ければ宜しい、
なんて言い及ぶ。毒を呑みし人間のみに成せる放言、愛しき盲目。
おいおい、中島敦は形式美だけなどとのたまうそこの君、その通り。
しかし美は常に形式の中にのみ存することをお忘れなく。
664 :
吾輩は名無しである:03/04/26 02:04
>>630 「漢籍の素養」と言ってくれんか?
漢籍の素養なんて、戦前のインテリの
当然の教養・常識。
旧制高校の寮歌なんて漢籍の衒学趣味に
満ちあふれている。
嗚呼、時代は変わる。
此の道今人棄てて土の如し
インターネットもうち捨てられる日が来る?
ところで、戦後の漢籍派に高橋和巳も居るがな…
665 :
吾輩は名無しである:03/04/26 03:37
中島敦の漢文調は当時にしてすでに「奇跡」でした。
そのあたりの事情は山本夏彦『文語文』をお読みください。あの夏彦少年を「恍惚とさせた」というのですからやはりこの作家の才気と教養はただごとではありません。
折れは『山月記』でヤラれ、その後おきまりのコースをたどり、『かめれおん日記/狼疾記』や『環礁』で完全にもっていかれました(w
『狼疾記』で「らせん階段状の人生観」を語る用務員。『環礁』にある、子供が生まれず滅びに向かう南洋の島。
自意識の病。輪廻を直観させる悪魔的なイメージ…。
折れももちろん、ファンが夢中になるのは道理。深みにはまる。
なのに、この、漢文を能くする近代人の作品は、朗読しててすごく気持ちがいいんだ…。
, -' ̄ ̄ ̄  ̄` ー
/ ヽ
/ `ヽ
/ ヽ
/ ヽ
/ |
/ ,-个、 |
| / / ヽ |
| / ノ ヽ、∧ |
| / ノ__ ヽ |
| /━━ // ̄ ̄ ヽ |
ヽ / <●> ヽ ./ヾ 悪魔的つながりで
ヽ / <●> | / / 酒鬼薔薇が666Get!
ヽ | | | | |
ヽヽ | ヽ | / |
ヾヽ| ' 、_., ヽ イ_/
| ヽ| |
` '.ヽ _ /
ヽ ' ̄  ̄` /|
ヽ -〜 /
\ /
`ー、_ _, - '
667 :
吾輩は名無しである:03/05/05 22:17
今日は生誕94周年。
668 :
吾輩は名無しである:03/05/16 11:18
安芸
中島敦の「わが西遊記」を卒業論文でかくんだけど
何参考にしたらいいと思う?
ファウスト、ツァラトゥストラ,あとノヴァーリス、パスカル、荘子。
ほかは、何がいい?ボヴァリー婦人やデッィケンズ、ステーヴンソン
とかも読んだほうがいいかな?
671 :
吾輩は名無しである:03/05/22 22:05
>>669 俺も中島敦で卒論いくよ
でもテーマがどうしても抽象的になるんだよね
中島敦の事ってよく知らないんだけど
面白いんですか?
たしか日本で最初にカフカを評価したのは
彼だと聞いたのだが。
日本人で初めてスティブンスンの伝記小説書いた人です
674 :
我輩は名無しである:03/05/23 13:29
672>面白いよ。「三月記」「わが西遊記」「弟子」「李陵」「名人伝」
あたりは特にお勧め。字が難しいから、とっつきにくそうに思うけど
かなりすらすら読める文章だと思う。それにどの作品読んでも
文章がきらきらしててなんだかかっこいいと思う。
675 :
吾輩は名無しである:03/05/23 14:02
『名人伝』は特に好き。笑える。
676 :
吾輩は名無しである:03/05/23 17:31
<三月記を読んで人間が人間らしく生きるとはどういうことか>って聞かれたんですけどみなさんどう思いますか。
>674
ありがとうございます。
さっそく本をさがして読んでみたいとおもいます。
678 :
吾輩は名無しである:03/05/23 23:05
このスレッドまだあったんだ。嬉しい。
本当に愛されている作家なんだね
679 :
吾輩は名主である:03/05/23 23:07
>>677 ちくま文庫版全集全3巻あたりがオススメよ。
680 :
吾輩は名主である:03/05/23 23:10
あ、でも、文庫版には「耽美派の研究」は載ってないんだよな。
やっぱ全集チェックしとこうかな。
681 :
吾輩は名無しである:03/05/23 23:23
647の外吉さん。酒見賢一の詳論を紹介してくれてありがとう。
弟子をもう一度読み直してみたくなりました。
自分の高校時代にあった気持ちの張りや熱い感情の存在を思い出してみたいです。
ほんとうに中島敦の本質というのは反骨であり剛毅なんですよね。
今までなんとなく気がついていたことが言語化されたような気がします
682 :
吾輩は名無しである:03/05/24 00:57
山月記を高校の授業でやったとき教師が紋きり的に主人公の虎を自己中心的な奴と
決め付けその場をしのごうとした時に反駁したことがあった。いわく主人公の虎こそが
本当の詩人でありたとえその形は虎になろうとその本は必ずや愛されるのではないか?と
15歳の私は授業中に手を挙げ周囲の視線が痛いなか自説を曲げることはなかった。
その後教師には嫌われ生徒にはうとまれこうして私の子路的人生は始まったのだが,
その後師事すべき孔子のような人物に出会うこともなくはや三十路もすぎ敦が逝去した年齢
から更に2年も長生きしている。
長く生きている間に生きることに慣れてしまい中島敦を愛した日々は遠い過去の日のことに
なってしまった。なんでこんな風になってしまったんだろう。いつからこんな風になってしまったんだろう。
漏れは塾の先生なんかをやっているのだが、テスト時期になると生徒が教科書を持ってきて『山月記』を示しながら「言葉の意味を教えてくれ」という。
ノートを見るとたとえば「博学」、「才頴」などと漢語が列挙してあり、これらの言葉の意味を調べてくるのが彼らの勉強なのだという。
それでまあ、「傲慢な羞恥心」、「臆病な自尊心」とは何か、みたいなことについて教師の板書をノートにまとめて、試験本番でそのまま書けばいっちょあがり(w
え〜、、、こんなことやってるなら中島敦は教科書に採用されないほうがいいとさえ思われ、、、
隴西の李徴は博学才頴、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃む所頗る厚く…
フツーにリズムで読めるだろ(w それが出来ない椰子は一生読めないし。
漏れは本音ではそう思う。仕事だから生徒さんの前では出さないけど。
漏れの工房時代も教科書に載ってますた。思えばあれが中島敦との出会いだから教科書に載ってること自体は感謝すべきか、、、
勝手に読んでて頬が燃えてくるのを感じますたね。自意識過剰の工房には強烈パンチですた。
>>676さん。もし高校とかの宿題なら模範解答はこうでつ。
「李徴はプライドの高さにおぼれ、周りの人々を見下すことをやめませんでした。また、才能の不足が表れてしまうことをおそれるあまり、一生を賭けた詩作でも努力を怠りました。
虎になってからも、たまたま行き会った友人にまずお願いしたことが自分の詩を出版してくれということで、家族の面倒を見て欲しいということがあとになりました。
これは李徴が自己中心的で思いやりがないことを示しています。
人間らしく生きるとは、李徴を反面教師とし、プライドにおぼれず努力を重ね、周りの人に思いやりをもって生きることです。」←ウーン100テン!!
漏れ的な解答はこうでつ。
「自尊心は何をもしのぐやり手です。李徴は虎になるしかないからなりました。われわれはみな、なりそこないの李徴です」
>682さん>683さん
意見聞かせてくれてありがとうございました。
私は今まさに授業で『三月記』をやっております。初めて中島敦さんの作品を読みました。
先生はこの作品が好きみたいで結構細かくやっています。
私もこの作品は好きです。読んだ時はかなりドキドキしました。
内容が分からない言葉も多々ありましたが、出会えてよかったなぁ〜なんて思ってます。
683さん模範解答ありがとうございます。683さんの漏れ的な解答、好きです。
また読みます。有難う御座いました。
光と風と夢が好きなんですが、マイナーなのですか?
俺がスティーブンソン好きだからかもしれないけど。
>>685 アマゾンで調べたら、
「光と風と夢」が文庫で読めるのは、以下の2册だけだね。
●『中島敦全集1』(ちくま文庫)
●『光と風と夢・わが西遊記』(講談社文芸文庫・品切れ)
つーワケで、『山月記』読んで敦にイカれた学生さんには、
ちくま文庫版全集全3巻が断然オススメだ。新刊でも3000円で手に入る。
注釈も各頁ごとに付されているから読みやすいよ。
687 :
吾輩は名無しである:03/05/24 22:36
そういえば新装の中公文庫からなんかでていたな。
あれってちくま文庫とはかぶってるの?
>>682 「子路的人生」とは面白い。
少しく語ってみてはくれまいか?
691 :
吾輩は名無しである:03/05/25 03:36
スミマセン、青空文庫で読んでしまいました・・・・
693 :
吾輩は名無しである:03/05/26 01:57
山月記の授業中に
国語の授業で、李徴の味方をしてしまうごく少数の生徒がいると
そのときの先生の反応は
・生徒を説得しようと努力し、失敗するとヒスを起こしてその生徒を問題児よばわり
・ニタニタ笑いながら、君はまだ精神的に未熟ですねと小馬鹿にする
・他の生徒たちに李徴の批判をさせて多数決で屈服させようとする
>>693 まじで? 文学作品って思想統制のためにあるのか?
つーか、「李徴の味方をしてしまう」という問題の立て方が禿しく厨房くさい
んだが。感情移入の対象=味方、そうでないのは敵って二項対立でしか
モノを考えられないのかねぇ。自称「少数派」が陥りやすいレトリックだ。
それはそうと、李徴に妙に自分を投影する文学者崩れの国語教員もうざい
ぞ…というより、どちらかというとこういう手合いの方が多いのかと思ってた。
696 :
吾輩は名無しである:03/05/26 15:30
>>695 高みから語るその態度が禿しく厨房くさいわけだが・・・
だからといって694が厨房くさいのは確かだけどね…。
698 :
吾輩は名無しである:03/05/26 18:41
どんなにいい作品でも学校の国語の授業で取り上げられて狂死に解説させると
全く無味乾燥になるよね。本当におそるべし国語の教師
漢文でこの世の汚さに絶望している人間とこの世の汚さを利用して生きている人間の
対話が取り上げられていたが,この授業では693のようなことが実際に行われたよ。
絶望している人間を陥れてもっと利口に生きましょう。ちゃんちゃん。だったな。
誰かこの漢文の題名わかる?
屈原?
700 :
吾輩は名無しである:03/05/26 22:29
そうそう 屈原だった。サンクス。
あの世をはかなんで自殺する人物は儒教信者でそれを揶揄する老人は道教信者を
象徴しているという。
敦が好きそうな題材だよね
701 :
吾輩は名無しである:03/05/27 01:22
「弟子」のなかで子路が道に迷い、泊めてもらった老人は道家にして、
儒家を揶揄してたよね。
>701 「ちょうそ」と「けつでき」だっけ(字が出てこない)
名前は「弟子」のなかでは出てこないかも知れないが
703 :
吾輩は名無しである:03/05/27 12:53
日本に入ってきた儒教というのは本当の儒教の精神からはかけ離れていて儒教の形式を
重んじるところと道教の「長いものに巻かれろ」的な世俗的なものがブレンドされたものなんだろうね。
儒教の最初の思想というのは子路が傾倒するほど現世的でしかも革新的なものであったことを知って
驚いてたことを覚えている。
敦が惹かれたのは中国文学だけではなくフランス文学イギリス文学と非常に幅がひろいけれど
おそらく彼は個人とはなにかと問い続けてきたからなんでしょうね。
彼は日本人には珍しいほど個人主義で自分という輪郭の強い男だと思うんだけど
それは外地で生まれてその後日本に来たということによるのかな?
704 :
吾輩は名無しである:03/05/27 17:37
>彼は日本人には珍しいほど個人主義で自分という輪郭の強い男だと思うんだけど
んなこたーない
705 :
吾輩は名無しである:03/05/27 19:01
解釈を長々と書かなくてもいいよ。
>>703 おれはあなたの見方を完全に支持。文句のつけようがないと思う。
敦は儒学の家に育ったからこそ、ぜひ原始儒教を題材にした物語を書きたかったのだと思う。
『弟子』は、おれは、孔子と子路の友情物語だとも思っています。互いを尊敬し合う理想的な友情。
だからタイトルがあえて『弟子』なんだと思います。
敦自身、存在の根拠がゆるぎやすい不安定なタイプだったとは思う。外地から内地へということもそれに関係しているだろうし、
幼時の家庭が不安定だったことももちろん見逃せないと思う。自分は根無し草だという思いは抜けなかっただろうね。
ある時期に一気にできたと言う短歌の連作を見ると言葉によって自我を再構築しようとしていたことがうかがえる。
しかし、この人の作品は私小説っぽいものも含めて、おもしろいや。自分を突き放して描くユーモアも感じるし。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
708 :
吾輩は名無しである:03/05/28 10:30
これからも動物Aを応援してくださいね(^ー^)♪
703=706
恥ずかしいほど個人主義で自作自演という輪郭の強い男でつな
698>でも、中島敦もその教師だったと思われ。
まあ、授業は面白かったらしいけどね。実際行われてた
授業とかの話を見ると、うおお、自分も受けてみたいと思った。
711 :
吾輩は名無しである:03/05/28 15:17
芥川はダメだと有名な国文学者が言ったというのを聞いて
「学者さまに何が分かるもんか」
と言い放った
712 :
吾輩は名無しである:03/05/28 15:21
マターリとトンちゃんについて語りましょうぜ。
子供に宛てた書簡、「〜だったぜ」みたいな口調が多くて男らしかったっす。
714 :
吾輩は名無しである:03/05/28 16:59
授業で、自作のストーリーを生徒に聞かせておったらしい
>>706 レスありがとう。弟子の読みどころは孔子が子路の異質さをそのまま受け入れて愛したことだと思う。
政治思想集団のボスにありがちな排他性が全くなかったところが偉大だと思った。
私が好きなのは弟子の最後の部分。子路の死の知らせを聞いた師が悄然と涙を流し
「ゆう(だっけ?)は帰ってきた。子路は帰って来なかった。」といってその後塩づけのものは口にしなかった。
というくだりなんだけれど。ああこれが愛でなくてなんだろう。
恐らく身内の愛情に恵まれなかった敦は思想で他人とつながりたいと強く願ったのではないかと思う。
その理想の形としてこの二人の関係を書いたのでしょう。
掘り下げていろいろと書きたいのですが荒らしもいるんで控えたほうがいいかな?
中島敦について語ることはどうしても自分語りになってしまうので。。。
深く語りたいかた。よかったらメールでもください。
716 :
吾輩は名無しである:03/05/28 19:06
>>715 >弟子の読みどころは孔子が子路の異質さをそのまま受け入れて愛したことだと思う。
山月記の読みどころの一つも、
名前忘れたけど李徴の唯一の友達が、
虎になった李徴を、責めもせず、嘲りもせず、
涙さえ流して、そのまま受け入れて愛したことだと、
個人的には思うんだなー。
あぼーん
>>715 ここで書いてくれぇ〜!
自分がなぜこれほど中島敦に惹かれるのか。。。
分からない。
>>718 それを考えるのはあなた自身だと思うんだけど…
715氏がここで書き込みを続けるかどうかはまた別問題として。
720 :
吾輩は名無しである:03/05/28 20:05
自意識だけを問題にするなら最もよくそれが昇華されてるのが「かめれおん日記」じゃないでしょうか。
>>719 中島敦とは一生対話していくつもりです。。
関係ないけど顔が中島敦に似てるんですよ。。。
いや、ホントどーでもいい問題ですが。。
>顔が中島敦に似てるんですよ
うPきぼんぬ!!
そのスレ(後継スレの内容も含むかも)で印象的だった話をまとめると
・自分の身体に実感がない。モノのように眺めてしまったりする
・自分の感情が、自分でもウソのように思えてしまう
・世界が灰色、無味乾燥
・そういう自分の症状をすごく客観的に分析することができるので、
かえって医者に行っても病気と思ってもらえない
・感情はマヒしても理性はハッキリしてるので日常生活に問題がないので、
かえって周囲の誰にも病気と思ってもらえない
・しまいに自分でも「これは病気じゃない、甘えだ」とか思ってしまう
・じつは幼年期のトラウマと密接な関係があって、
重症だといわゆる「多重人格」化するらしい
おお。自作自演に間違えられたのははじめてだ!! 初体験をありがとう! って感じ!?
>>715 ごていねいかつしっかりした内容のレスをありがとうございます。
あなたが気にしていることをおれも気にしていますが、アラシはスルーが2chの鉄則(w ここで書きますね。
たしかにあの孔子は魅力的ですね。「可笑しいことに、子路の誇る武芸や膂力に於てさえ孔子の方が上なのである」。子路の目に映る巨きな孔子の姿。
そして子路は「兎に角、此の人は何処へ持って行っても大丈夫な人だ」という判断をくだす。
鬼神を語ることを好まなかった孔子の何がそれほど人を引き付けたのか、それに対する作者のアンサーがこのあたりにあるのだと思います。
「柴や、其れ帰らん。由や死なん」。あなたが好きだと言うこのラストシーン。
師は、弟子のうち一人は死なずに帰るだろう、と予言した。ということは、孔子は弟子に対するクールな目を常に持っていたということになります。
じっさい孔子が巨大であるだけ弟子たちの至らなさも多く見え、彼が平生指導者として接していたことは疑いない。
ところが子路のことになると、孔子はすこし我を忘れる。あなたが「愛」と呼び、私が「友情」と呼ぶものがその原因になっているのでしょう。
おれも中島敦を語るときはつい熱が入ってしまうし、『山月記』でも『かめれおん日記』でも「おれのために書いたの?」と言いたくなるほど念の入った自意識過剰のファンですが
一点だけあなたとちがうところがあるかもしれません。
というのは、おれは中島敦に、それらもろもろを笑い飛ばすユーモアや元気を感じるのです。
「長生きしてたら案外通俗歴史物作家になったかも」といううがったレスがこのスレの中にもありましたが、いい線を突いていると思う。
この作家はデビューが遅いほうで、しかも満33歳で亡くなっている。つまりすべてが若書きなのです。
若い頃に経験したさまざまな思想や感情を作品の中に昇華し、封じ込め、さあこれから、「おれは『総合小説』を書くぞ」と思っていたのではないか。
もしこれが実現していたら、われわれはちがった中島敦に出会ったかもしれない。
自意識の迷宮は死に至る病で、私たちは成長した(見方によっては堕落した)中島敦にもっとほかのことを教わっていた可能性があるのです。
726 :
吾輩は名無しである:03/05/29 05:46
も少し文章を圧縮しなはれ。
妄想・思い込みも結構だが、ポイントずれてるぞ。
そんなものをだらだらと垂れ流されて迷惑や。
中島敦という作家の可能性はいろんな人々が胸に秘めている。
>>726 自らの解釈を書き込み725の解釈とどこが違いどこが共通するのか
書かないと話になりませんなw
自分の感情を冷徹に言語化できるのかな?
典型的なルサンチMANだよ、君は。
それ言うなら、「典型的なルサンチマン」のような
安易な常套句もやめれ。
誰かに何か言われて、自尊心を傷つけられてカッとくる、
そのカッとくる感情をまた自分で観察してあれこれ考え込んでしまう、
そんな自意識のグルグル運動に迷い込むのも敦ファソとして一興。
こんなこと書いてみながら俺自身もグルグル。
敦というと李徴っぽい暗いイメージを持たれがちだけど
当の敦はお洒落でジョークがうまくて
少々キザで女たらし気味だけど人気者だったんだよな・・・
中島敦似の顔、うpまだ〜?
(-@∀@)
>>729 なんか意外。
山月記とか李陵とか読む限りじゃ、誰にも認められずにもがき苦しんでる文学青年って感じなんだけどな。
負の意識だけじゃこんなにバランスいい作品作れないのかもね。
対人関係をソツなくこなすのと、芸術上の理解者を得ることとは、また別問題
ですから…。女性にもてても、トンちゃんの内面には「誰にも認められずにも
がき苦しんでる文学青年」の顔があったんでせう。
作品が完成すると奥さんにはしゃいで報告したらしい。
久しぶりに盛り上がっててうれしい…
前にも書いたかもしれんが、中島敦展で奥さん宛ての手紙見て
すごくユーモアたっぷりで面白い人だったんだなーと思ったよ。
勤務先の昼食の献立の紙に書いてあったんだけど、ごぼうのてんぷらの
横に「こいつは毎日出て気にくわないから食わん」みたいなことが
書いてあってすげーワラタ。
こども宛ての手紙も面白かった。
あーいうのってなんか本になってないのかな?
名人伝の意味するとこがよくわからないのです。
弓を忘れた名人を作品を書かなくなった作家と読み替えたりすると、
単に名人はすごいって話とも思えないのですが。
皮肉っぽい意味で書かれてるのかなあとも思うのですが。
俺も「名人伝」はよく分からん。
いろんなふうに読める気がするし、
敦の意図は知らず、
読者としてはいろんなふうに読んで、
各人なりに面白く思えりゃいいんじゃないか、と思う。
牛人
…あれは怖すぎる…ガクガク (((( ;゜Д゜ ))) ブルブル
>>735 「中島敦 父から子への南洋だより」集英社、とかは?
740 :
吾輩は名無しである:03/06/01 22:13
age
741 :
吾輩は名無しである:03/06/09 23:40
敦早死にし過ぎ。せめてあと五年生きれば・・・。山月記感動。
742 :
吾輩は名無しである:03/06/10 10:45
中島敦の存在そのものがミロのビーナスのようです。
私達はその失われた腕を如何様にも想像できる。その喪失感も含めて愛しているのでしょう
743 :
吾輩は名無しである:03/06/10 10:51
敦にユーモアのセンスを感じるというのは日記を読むと顕著だね。
ユーモアというよりは母性本能をくすぐられるような男の可愛げがあるというか。
でも彼は死の直前に日記の大部分を焼いているんだよね。だから私達が知っている敦像というのは
これは間違いなく彼がこんな風に思ってもらいたいと思っていた部分だけなんでしょう。
おそらくドロドロとしたものも沢山抱えていたんじゃないかな?
ユーモアというと、
日記以外でも孫悟空モノとか、
擬スティヴンスンの日記なんかでも、けっこう笑える箇所はあって、
いっぽうドロドロな部分にしても、
柳美里みたいな(w)ドロドロ感はぜんぜんなく、
どこか潔い感じがあるという印象なのだ。
習作時代はドロドロ感がまだ昇華されつくしてない感じがあるけど、
少なくとも、
自分のダークサイドから目をそらさない、他人のせいにしない、
逃げない、美化しない……という強さはある。
瓶底メガネでひょろひょろ体型だけど、こいつは本質的に漢だ!というのが
俺の印象だよ。
745 :
吾輩は名無しである:03/06/10 19:07
2ちゃんでいう漢というのは正義感のことなんでしょうか?
まあなんとなくわかります。。。
あの時代のなかで彼は政治的には全く無色だったのですがそこも好きなところですね。
戦争が起きたら愛猫と死ぬと言っていましたが,この現実とコミットしてないところもいいですね。
「北方行」はつまらなかったなぁ。
もっと早く中絶すべし。
748 :
吾輩は名無しである:03/06/11 03:58
「本格的構想的ロマン」の夢はかなわず、てか。
『北方行』はいい資料になったんだけどな。
谷崎に触発されたことは確かだろう。
でも太宰と武田泰淳との対談とか読んでみたいな。
安吾辺りとは意気投合して、日本文学が確実に変わっていると思う。
750 :
吾輩は名無しである:03/06/22 19:55
/: : \ /:: !
/::::..... \--―‐'.:.:::... 。中島敦、
/:::::: ', イカスゼ!
,':::: i
.i:::: -、 _ !
!:::. r"Tヽ /,.- !
|::::.. イミソ,. ' ̄ l _,-,.、
i;::::.. ___,,,:: -イ ! i´ヽ い {,-ゝ.
':;::::... ヾ二--‐</ / l ,人 __,!...!_}ゝ l
_ \:::::.... ヽ..__,,/ / ヽ. '´ ` /
/ `ヽ `ゝ:::::........ ....../_ / ァ-- '
i::..... ;\!..-ー 、 /⌒ヽ 、\ / .:/
` '''''ー- 、::::/ ,.. . `/::: 〉‐ 、 \ \ / ..::ノ
.ソ' : /::. /:: 〉 \\,/ .:/
/i:. :,'::. /:: ./ヽ \! ..:;'
/ |:: |ヽ.:.. :'::/ \ .::/
/ !::. i::.:.:`:‐"ー、_,ノ \:::/
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| :i `ー::':.:.::.:.:./\:::::.:.:. ':;
l .::::::.:.:.:.:/ ヽ:::::.:.:. i
l .::::::.:.:.:/ `、:::::.:.: . i
ヽ、__,,;__,/ }::::.:.:... l
751 :
吾輩は名無しである:03/06/22 20:29
すんげー久々に見たなこのスレッド
752 :
吾輩は名無しである:03/06/27 05:24
山月記からはじまって、一通り読み終わったところで
南洋日記(中公文庫)を読んだ。
帯カバーの「空ノ青サヲ見セテアゲタイナ」は結構印象に残ってる
>>752 俺もカバー付けたままにしてる。幅あるし。
もっと書きたかったって、寿命なんだからしょうがないよな。
755 :
吾輩は名無しである:03/07/10 00:44
保守
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
757 :
吾輩は名無しである:03/07/16 19:12
「山月記」を読んで自己に李徴の要素があることにハッとさせられ、
「弟子」を読んで自己の子路的要素を自覚させられる。
その心理描写だけでもしみじみと中島敦の力量に感服する。
孔子のような「どこへ出しても大丈夫」であり、甘え、遠慮なく質問できる
師匠を持つことができるというのは本当に大切なことだと思う。
中島にそのような人物がいたのか、それとも羨望と懐疑が生み出した描写なのだろうか。
758 :
吾輩は名無しである:03/07/16 23:11
大学時代はどんな教官に指導されていたのだろう?
影響あるかな?天才肌ぽいしなあ。
759 :
吾輩は名無しである:03/07/19 15:32
>>710 >実際行われてた授業とかの話を見ると
それ何で読めるの?
761 :
吾輩は名無しである:03/07/30 20:14
保守
なつやすみ保守。読書感想文て大人になるとやんないよなー(当たり前だっての)
学生諸君、中島敦はいかが?
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
高校の時ミヒャエル・エンデ『モモ』と中島敦『山月記』で感想文書いたよ
工房の頃「弟子」で感想文書こうと思ったが
主人公への思い入れがあまりに強くて全然文字にならなかった…
766 :
吾輩は名無しである:03/08/26 18:08
お願いがあります。
夏休みの宿題で、山月記についてのレポート提出が出されたんです。
内容は、
(1)李徴はなぜ虎になったのか?
(2)李徴の詩の微妙な点とは?
(3)李徴が聞いた謎の声とは?
です。
ヴァカなもので内容がサッパリなんです。
どなたか説明してくださる方いませんか??
うぅ・・・
ホシュしに来たらカキコ発見
>>766 えーと、レポートつーか普通の現文の問題ぽいですね。
もしかしてもうすぐ夏休みが終わるとか…?がんばってください。
私はうまく説明できるほど頭が良くないのですが、(1)では
「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。」らへんからが
とても重要な個所と思います。
私が好きなところなだけかもしれませんが……。過去ログにも
ヒントがあると思いますよ。
>>765じゃないけど思い入れが強いとかえって何もかけないです。
まじで。
>>767 ありがとうございますー!!
そうなんです、現文の宿題で・・・
9月1日提出なんですよぅ。
しかも2日から期末テスト・・・
使われてる言葉が難しいものばっかりで
ヴァカにはサッパリです。。
ちゃんと内容が理解できるようになりたい(つД`)
ありがとうございましたぁっ
769 :
吾輩は名無しである:03/08/27 01:33
李徴の中途半端さがダメだったってコト?
770 :
吾輩は名無しである:03/08/27 18:36
「戸外でだれかが我が名を呼んでいる 」
この「だれか」が誰なのかわからないんですが・・・
771 :
吾輩は名無しである:03/08/28 18:56
「李陵」を読んでの感想文が宿題なのですが
どこか良いHPはないでしょうか…
772 :
吾輩は名無しである:03/08/28 21:08
みんな宿題大変だ・・・
>>770 それも問題なの?大変だな…
>>771 まず一度読め。最初は、難しい漢字は飛ばして読め。
分ったとこだけをもとに感想を書け。良いHP探すひまがあるなら。
結構、中島敦を宿題に出す学校(中学?高校?)あるんだね。
なんか感動した。みんながんがれ〜
774 :
吾輩は名無しである:03/08/29 18:33
助けてage
775 :
吾輩は名無しである:03/08/30 02:01
この人は作品もいいけど、創作メモがまたいい
「才能のない私は才能のないことを悲しみながら……」
とか、いろいろな断片が心に染みる
>>770 自分が。・・常に心の奥に内在するはるかな呼び声に
我々は呼ばれている。その声は、
日常の雑音の中ではけっして聴きとれないが、全ての物音が静まり
人の心がようやく自分に還るときにはじめて聴こえてくる。
君も、聴いているはず
>>766 それ三つとも、考え出すと、すごく難しい。
学校の先生はけっこう気軽に出題してしまうようだけど。
じつは正しい答というものはないか、
あるいは、
それぞれの人の考え(人間観、芸術観など)によって答が分かれてしまう。
分かれた答の、それぞれが、互いに相容れないぐらいに分かれてしまう。
「声」については、個人的には
>>777に共感するが、
たぶん学校の先生は
>>776に近い答を期待してるんだと思うよ。
>>778 僕は皆狂気を内在し、向き合って生きていると思うんだけど、
中には狂気の存在自体を不潔と考える人もいるもんね。
ごめん、ひさびさのカキコで下げをミスった。恥ずかしい。
みなさんの弟子の感想をお聞きしたいっす!
みなさんの弟子の感想をお聞きしたいっす!
子路はいいヤシだ
顔回とはあまり友達になりたくないけど子路とは友達になりたい
以上
孔子が子路にあれだけ厳しいのは、顔回と比べて出来が悪いのもあっただろうが何十年も側にべったりで歳も比較的近くて腐れ縁みたいなものもあったかも。近すぎて疎ましいみたいな。でも、だからこそ死んだときは悲しかったんだろうな。
785 :
吾輩は名無しである:03/09/01 16:57
子路に対しては
「いつまでたってもしょーがねーなあ、こいつは」
という感情と
「だからこそいとおしいんだよな」
という師匠としての俯瞰した視線があった。
そして予想したとおりの死を迎えてしまった。
何か自分にできることはなかったのであろうかと悔やむこともあった
孔子の悲しみが描写されている。聖人としてだけではない孔子の描写が好きだ。
中島敦買おうと思うんですが
どこのが御勧めですか?
個人的には、ちくまの文庫の「中島敦」にしようと思うんですけど。
それとも、ちゃんと全集買ったほうがいいですかね?
ちくまの文庫版全集で十分だと思ふ…
私もちくまで揃え中です。ほどよい大きさですよー
つーか他の全集は図書館で読んだがでかいし重いし
字は読みにくいし…
ちくま文庫の表紙の絵、好きだなぁ。
土方久功だよね?
787-788
有難うございました。
ちくまの文庫で集めてみます。
工房の教科書に載っている山月記に惚れてしまいますた。
793 :
吾輩は名無しである:03/09/21 22:42
ホシュ
>>602 ものすごーく遅レスだし、研究者でもないが、
中島は大学院で「森鴎外の研究」を志願するにはしたが、
結局のところ大学院には行っていない筈。だから鴎外の研究に
関する資料は存在しない。
795 :
735とか:03/10/01 00:02
ねんのため保守
すげーー遅レスだけど、
>>739 「中島敦 父から子への南洋だより」を借りました。
まだ途中だけど、とても興味深いです。
ところで、夏休みの宿題が〜と言っていた方々、先生の答えは
どんなものだったのでしょうか。チョトキニナル…
もう見てないかな。
全集購入記念カキコ
高校で山月記を呼んで感動して短編集は読んでいたけど、全集を読むと
観念的な人間と、実行する人間の対比が色々な作品で描かれていて
面白いですね。はやりR.L.Sみたいな人間が中島敦の理想なのかな。
「光と風と夢」は禿げしく感動しますた。
>>796 昨年刊行された別巻込みで全4巻の決定版全集を購入されたのですか?
それならうらやましい。漏れも金に余裕があれば。。
798 :
吾輩は名無しである:03/10/17 01:28
高校時代の教科書には「山月記」が収録されていましたが、
今の高校生はどう感じるんだろう・・・。
むしろ李徴=虎に親近感をより強く感じるんじゃないかな
ただ、今の工房にあの晦渋な文章が読み通せればの話だが
山月記。あの物語で語られている内容は、高校のときは理解できなかった。
大人になってから、人生とはこんなものかと思うことしきり。
801 :
吾輩は名無しである:03/10/18 05:19
「あのころはわからなかった」
ことが
「いまはしみじみ」
と思わせる小説ってそんなに無いよね。
格調ある文体でそんなに説教くさく感じないし。
工房に難解でも教科書には載せ続けてほしい。
802 :
吾輩は名無しである:03/10/27 15:17
中島敦は天才だ!
>629
>749
いいねえ、どっちも好きなので…麻雀して遊んだりスポーツをしたり
しかし両者とも文学論はぶたなそうな
どっちも今生きてたらどうなってただろうなー
>663
カコイイ、アンゴ調
804 :
吾輩は名無しである:03/11/10 21:12
五条出世読んだよ。
作者の分身と思われる差五条の懐疑主義がユーモアあって、可愛い。
こんなのも書いてたのかー、って意外ですた。
いろんな思想家が出てきてどれもkyラ立ってて良い。なんかRPGみたいな展開やし。
805 :
吾輩は名無しである:03/11/15 23:54
孤高の天才、中島敦
806 :
吾輩は名無しである:03/12/04 01:32
カナダ・マニトバ(ロイター) カナダ北部マニトバの中学校で、
「ポン引きの稼ぎを計算しなさい」などとする問題を数学テストに出した女性教師が、
停職処分を受けた。
問題になった問題はたとえば、
「ルーファスは3人の女の子を抱えるポン引きです。女の子の料金は1発65ドルです。
ルーファスはコカイン中毒で、1日800ドル分のコカインが必要です。
ルーファスが必要なコカインを確保するためには、
女の子3人は、1日何人の客をとらなくてはならないでしょう」などといったもの。
ほかにも、「ヘクターはチーム仲間の女の子3人をやって腹ボテにしてしまいました。
ヘクターのチームには女の子が27人います。
ヘクターに腹ボテにされた女の子の割合を計算しなさい」という問題もあった。
ttp://www.cnn.co.jp/fringe/K2002061600441.html
論語読んだ香具師いる?
今読んでるけど退屈杉なんだが……
809 :
吾輩は名無しである:03/12/06 19:37
論語ではだめだ。中庸を読め。
四書ではなくて五経を読むべき
811 :
吾輩は名無しである:03/12/06 23:52
李陵は角川ミニ文庫をポケットに入れて持ち歩き、繰り返し繰り返し読んだ。
>>810 俺の部屋に岩波文庫の易経がほったらかされたままある。
読むのが苦痛とはまさにこの事。
んー。みんなすごい中島褒めてるけどさ、親父が朝鮮の教師だっけ?
自分も朝鮮の学校に通ったり、太平洋戦争が始まったころも、まだギリギリ生きてるわけで。
日本の植民地時代の真っ只中を生きてきたにしては、文章が内面的過ぎるっつーか、社会性にかなりかけるなー、とか思わん?
朝鮮の話なら私小説的な物語の端々に出ている。
>814の望むような、社会性に満ちたエピソードであるかは判断しかねるが。
太平洋戦争中における社会性の発露……
軍国主義に染まるしかない罠。
戦後まで生きていたならまた違ったかもな。
いろいろな意味で夭折が惜しまれます
彼の小説のファソはヲタ扱いだし
むしろあの時代によくぞ内面性を守ってくれたものだと思う
元詩人・李徴氏、虎として発見
友人が山道で発見、すぐ警察に通報
一年前、旅行中で汝水の旅館で目撃されるのを最後に行方不明になっていた、元詩人・李徴氏
(当時46歳)が商於で昨日虎の姿で発見された。発見した友人の話では、昨日午前七時頃、
嶺南に向かう山道を歩いていた途中、虎に襲われそうになったが、虎はすぐ隠れ、隠れた叢から
人間の声が聞こえたため、まさかと思い虎に話し掛けることから、李徴氏であることを確認したと言う。
その後、友人は数分話した後、李徴の詩を聞き移し分かれた。友人は李徴氏に自分のことを
世間に明かさないよう頼まれていたが、彼と彼の家族のために警察に通報したということも話している。
李徴氏の外見はすでに虎で、脳も人間より虎に近いという。警察庁は李徴氏が発見された山道を
今日から通行止めとすると共に、近くの動物園の協力を求め李徴氏の行方を捜査する。
また李徴氏が虎に変身した理由としては、友人が聞き移した詩から、詩人で成功できなかった
いら立ちという心理的な理由しか今の所分かっておらず、東大生物研究所では科学的な可能性と
理由を研究している。
社会的な話題を、意図的に書くまいとしていたような事を言ってなかったっけ。
エッセイで。
卒論で死にそうになってるところをこのスレに救われました。
中島敦大好き・・・・・ではよろよろしつつお暇。
やっぱ卒論にしようとする人って結構いるのかな?
俺もそうなんだけどやっぱ難しいなあ
>>820 あんまいないと思います。
819でした。
822 :
吾輩は名無しである:03/12/11 04:51
巡査の居る風景なんかモロじゃないの?
D市7月叙景(一)とかもそうだね。
「虎狩」とか、モロ朝鮮の話だし。
悟浄出世面白い!
菊池寛がゲスト出演してるんだよね。
習作期だと社会的ネタがけっこうある。
作家として成熟した時期には、意図的にそういうネタは外したみたい。
>>819のいうエッセイは死ぬ直前の「章魚木の下で」だったかな?
,、_ __,....,_ _,...、
,} {`i;:r,;'ニ (;;;;、` , r'
. {i' i:.'ー<.・)}:ム ヾi,
ノ // -r /:::ミ ('ーヽ 虎
i゙ i:/ /二./ /',=、__ノi/ 去年まで李徴だった
ヽ ヽ! {:::} //::::''´`'7!/ マジおすすめ
ヽ、__ヽ!l::i:::::ii;;;;;;;|,ノ
`ヽ、`ー""ヽ \
/_ _`'ー-'''" > )
(___) /(_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
俺は虎だ!虎になるのだ!
>>827 投げやりなコピーにワロタ
もう精神も虎になりかかってるから?
「悟浄出世」、「悟浄歎異」は後世に残して欲しいな。
俺も高校の頃コレに出会って安堵したクチだし。
光と風と夢のなかで「うち」に点が付いてる理由ってなんなんでしょう?
先日、高校で山月記を読んで興味がわき、今日購入して読み始めたのですが何故「うち」を強調するようにしてるのかがわかりません…。
読み進めていけばわかるのでしょうか…。
今まで娯楽作品ばかり読んできて、ちゃんとした文学作品を読んだ事が無いので
悩みながら読んでるのですが、もしわからない箇所があったら聞きに来てもいいものなんでしょうか?
学校の先生は当てにならないし、内容の解釈で相談できる相手がいない…(´・ω・`)
うちの教師、教科書ガイドを使って授業するくらいなら今すぐ退職してほすぃ…ガイドの解説ほぼ丸写しなんて…。
832 :
吾輩は名無しである:03/12/16 01:12
>>831 今も山月記から中島作品を読みはじめる高校生いるんだね。ちょっと嬉しいかも。
一先ず作品を通して読んでみるといいと思うよ
理由については誰か親切な人が答えてくれるかもしれない
自分は内容かなり忘れてる上に作品が手元に無いので答えられないけど。
まあ、とりあえず学生さんは夜更かしせずに寝なさい
うわ、下げ忘れた。ごめん。
「光と風と夢」、読み返してみたら
「うち」以外にもたくさん点ついてた。
ちくまだけ?
女性にもてたんですよねえ、中島って・・・。
奥さんやきもち焼いてたって本当?
言っちゃ悪いがどうしてあの顔で女性にもてたのか分からん・・・
女学校の教え子にも人気だったらしいし。
雰囲気ハンサムだったのかなぁ
それとも病弱なところが母性本能くすぐるとか?
>>837 話(会話)が面白かったんじゃない?
ちょっと暗めの青白き秀才タイプに見えるけど、子供宛の手紙なん
か読むと、結構明るくて気さくなタイプなのかもしれないと思ったり。
似たタイプの堀辰雄なんかも女性にもてたらしいしなー。
ナイナイの岡村みたいなキャラだったら嫌だ罠
>>839 嫌すぎ。
>>834 文春にもついてた。
って言うか俺あんまり意識してなかったけど高1男子以下だろうか…。
しかしうちに点が付いてる理由ねえ…サモアの生活にとって所有を表すことが大切だから?
でも、所有以外の用途のうちにも点が付いてるしな。
俺、ただ読むだけだからなあ。
842 :
吾輩は名無しである:03/12/20 09:29
写真写りが悪い人だったんだよ
843 :
吾輩は名無しである:03/12/20 13:20
中島敦の『斗南先生』に出てくる、斗南先生の弟も漢学者だが、
その人は鴎外の作品『羽鳥千尋』で「木食道人」としてちょっとだけ
登場してる。
844 :
吾輩は名無しである:03/12/20 19:28
>>834 傍点は、"うち"以外にも結構ついてたような。こだわってつけていたのか、それともあまり気にしないで
つけたのかはわからないけど。
サモアに「借りる」という言葉が無い事実があり、「所有する」という概念が文化的なものであることとのの違いとか。
前半スティーブンソンが一人称を「私」といっているのに、次第に「俺」と変化していくのも気になるな。
845 :
吾輩は名無しである:03/12/20 20:01
/\ /\ ∧_∧
/ /\ \(゚∀゚ ) ,
())ノ__ ○二○二⌒/../
/ /||(二ニ) (___/../ 几l ドノレノレノレノレノレノレ
γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0
l| (◎).|l |((||((゚ )/⌒/||三三三・) || (´⌒(´
__ ゝ__ノ  ̄(___) ̄ ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
俺は唯一神だ!俺は唯一神だ!俺は唯一神だ!俺は唯一神だ!
俺様 IS GOD!俺様 IS GOD!俺様 IS GOD!俺様 IS GOD!
>>827のコピペを結構他の板で見るのだが。
そんな人が中島敦を思い出して、この板に来たり…はめったにないか。
うちにある中島の本は新潮文庫の「李陵・山月記」と
ちくま文学全集の中島敦だけ。(古本屋でバラで売ってたのを買ってきた)
ちくま、いいよね。注釈がページごとに書いてあるのが好き。
>>844 うちに関して言えば「土人の立場」に立っているというのはどうだろうか。
うち=土人。私は土人の味方なのだよ、みたいな。
>>847 文春から出てるのも各ページに注釈なかったっけ?
そういえばどっかに光と風と夢の鑑賞が無いかと思ってググったんだが、この話って今年度の大学受験に使われるのな。
関西在住なので学力に関してはよく知らんのだけど法政大学って言うところ。
…ラグビーと箱根駅伝で名前を見た事があるようなないような。
>>848 法政大学は一応東京六大学の一つで「MARCH」の「H」です
法学系私立大学で歴史は古くて、内田百閧ェ教えてたことでも有名でつ
>>849 一応中堅から難関にかけての大学なのですね。
…大変なんだろうな。光と風と夢の鑑賞が、小論文として出題されるんだもんな。
受験生の皆さんには是非とも頑張っていただきたいものですな。
法政文学部、第一志望だから頑張ってます。
けど、わからん〜(泣)
学校の先生に例題出してもらって書いてるんだけど
いい返事が来ない→練ってみる→作品と矛盾してると言われる→(´Д`)・・・
RLS氏は日々何か葛藤してて、私はそれを自分の信じてきた文学に対する迷いの表れだと
おもったんだけど・・・
なんだろう、何が違うんだろう(´Д`)
>>851 あまり大層な意見を述べることは控えるが、がんばれよ〜。
高校時代「光〜」を読みたいって図書室の司書さんに言ったら
書庫から引っぱり出したカナーリ古いぼろぼろのしかなくて鬱だったなぁ(´・ω・`)
853 :
吾輩は名無しである:04/01/02 05:40
>>167 あー、あった、あった。
それ俺見たことある。
もうね、それ見た瞬間頭が真っ白になって、次に怒りが煮えたぎってきて、
本を地面に叩きつけたよ。
怒ると同時に哀しくなり、さらに哂いが込み上げて来て
怒り哀しみ嘲笑するって状態になったのを覚えてる。
854 :
誠のまこと:04/01/02 09:22
国税は虎よりも貪欲なり 道頓堀の寅吉
女学校教員は商品に手を出すな 銀座プランタンの福袋係
沙吾丈のモデルはじゅんちゃん 月並文庫編集者
>>851 ここだけの話だが、H大学文学部の試験問題作成者の一人は、
文庫版中島敦全集の解題を書いた人。
856 :
吾輩は名無しである:04/01/02 17:29
>>855 その人知ってる!
この人の論文は、中島敦『李稜』で卒論やった時に読んだよ。
色々文献調べていた時に、この人の『李稜』論がいまだに一番優れている論文らしいね。
漏れ自身には、難しくてチト分からなかったわけだが…
みなさん、ありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・
自分の考えだけつらつら書いてこようかな〜と思っています(笑)
自分がどう感じるか、思うかという事に「これだ」という答えはないと思っています。
私は何より自分の考えが好きな、勘違い自意識過剰人間なのでw
当たって砕けてきます( ゚Д゚)ノ オウッ!!
859 :
吾輩は名無しである:04/01/07 12:43
敦に「学者先生に何が分かる」と一喝されるような論文とは違うのか?
861 :
吾輩は名無しである:04/01/07 14:56
>>860 いや、違うと思う。
これは見事な論文だと思うよ。説明できんのが申し訳ないんだが。
ちなみにK氏のこの論文、どこかの学者が「二枚腰」といって評価してたような記憶がある。
K氏の論文は詰まらないのが多いが中島論はいいのかな
私も法政特別入試を目論んでる香具師です。
あうあう。なんか難しくて泣きそう。
サモア紛争史の意味について考えたりしてるんだけど、
どうにもこうにも。一体どんなことが出題されるんだYO!!(涙ダッシュ
なかじまとん?
865 :
吾輩は名無しである:04/01/08 18:45
>>863 このスレ読んでいるんなら、誰が問題作るのかは明らかだと思える。
ちくま文庫版「中島敦全集」の編集・解題者で、法政大の教授が問題作成するわけだ。
で、そこまで問題作成者の人物特定できてるんなら、やるべきことは明らか。
とにかく問題作成者の論文探して来い。で、それをきちんと読め。
866 :
吾輩は名無しである:04/01/08 18:48
>>863 む…サモア紛争史?
スマソ、中島敦じゃないのね
>>866 中島敦っす。
課題図書が「光と風と夢」で、そのなかに
サモア紛争の事が出てくるんす。なんかわかりにくくてスマソ。
早速論文探してきて読みまくりまつ。
>>865.866
あ、有り難うございます!
言い忘れてた罠…あわわ。
教授の論文…明日にでもジュンク堂にて読んで来ますよ。ょ。
869 :
吾輩は名無しである:04/01/08 22:47
>>868 受験板にも書いたが、とりあえず教授の論文は、余裕があるならでイイよ。
予備知識ないと、論文読んでも「?」ってこともあるだろうからね。
>>869 まじで有り難うございます。頑張ります!!!
小娘なんぞより、「光と風と夢」の方が芥川賞に相応しい。
と釣ってみるテスト
あの頃は文壇が「私小説にあらずんば小説にあらず」だったそうだからね。
戦争中の芥川受賞者なんて今から見れば
ハァ?な人ばっかだもんな
「光〜」が候補になった回の受賞者とその作品ってなんだっけ?ってぐらいだもんな。
>>874 敦の『光〜』は、確か川端が余り評価していなかったように思う
876 :
吾輩は名無しである:04/01/19 21:56
にしても、
りさの『蹴り〜』は、確か石原が余り評価していなかったように思う
とか書くと妙に納得できるの♪なんでだろう〜w
878 :
吾輩は名無しである:04/01/26 18:39
中国つながりでは武田泰淳もいい
879 :
吾輩は名無しである:04/01/26 19:07
なにかと思えばまたお前か>泰淳好き
いろんな所に書いてるな、アホタレ
そんな私のお気に入り
光と風と夢、カメレオン日記
ちくま文庫の全集age
880 :
吾輩は名無しである:04/02/03 11:34
西遊記マンセー
敦ちゃんが悟浄を主役にした連作形式で西遊記全編を描ききったら、
さぞ面白かったろうね…。
882 :
吾輩は名無しである:04/02/03 12:52
山月記と砂の器がにてると思うのはおれだけか。どうなんた!
883 :
吾輩は名無しである:04/02/03 14:40
884 :
吾輩は名無しである:04/02/03 18:45
中島敦か〜 懐かしいな〜こんなスレあったんだ。
メジャーですまんけど李陵とかいいよな。
俺はこれをガキの頃読んでたから泰淳の「司馬遷」を読むときに
状況がよくわかったよ。
>>882 松本清張の作品の多くは「不遇な天才が社会に対して抱くドロドロの怨念」が
モチーフなのでそういう意味では似てるかもな
886 :
吾輩は名無しである:04/02/05 17:17
山月記
887 :
吾輩は名無しである :04/02/05 18:23
「隴西の李徴は博学才穎、天寶の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで
江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘ん
ずるを潔しとしなかつた。」
高校二年の砌、国語の教科書で初めて中島敦の『山月記』を読んでいたく
衝撃を受けました。これが昭和時代に書かれた文章だとは迚も信じられま
せんでした。
888 :
吾輩は名無しである:04/02/06 10:06
「隴西」は「ろうさい」とルビを振っている本と「ろうせい」とルビを
振っている本があるのですが、敦自身が読ませたかった読み方
はどちらなのでしょうか。
課題図書として指定した中島敦書「光と風と夢」について、次の設問に従って回答せよ。
問一 中島敦は、R・L・スティヴンスンのサモア島の生活に託して、何を語りたかったのか。
そのモチーフについて、あなたの感じたことを四〇〇字(句読点を含む)以内で述べよ。
問ニ 中島敦の「光と風と夢」について河上徹太郎は次のように書いている。
ここに言われている「第二の健康」とは作品に即して言えばどういうことか、
あなたの考えを二〇〇字(句読点を含む)以内で述べよ。
「大体スティヴンスンは、ゴオガンと同じく世紀末の退廃を逃れてタヒティへ行ったはずだが、
二人を比較してみるとゴオガンの方が遥かに自身の感覚の健康を築き得ている。
しかし中島君の描くところの、タヒティ(サモア)島に於けるスティヴンスンは、
彼自身の作品に現れる精錬された文明人の生気あるsense of humorが併せ写されることに
よって、「第二の健康」ともいうべきものを充分に備えている。
それは中島君の作品全体に亘ってこれを彩っている、特有の憧憬的なものである。」(河上徹太郎「中島敦君の作品について」)
890 :
吾輩は名無しである:04/02/06 21:42
中島敦(・∀・)イイ!
891 :
吾輩は名無しである:04/02/06 22:20
>>889 受験生?質問なら、それなりの態度があるだろうに。
893 :
吾輩は名無しである:04/02/06 23:49
>>887 わかるよー、それ。自分のことを言われたのかと思った。
したら友達にまで言われた。「アンタと李徴って似てるね」って。
……ショックだった。
李徴がいる限り、中島敦は不滅である。
895 :
吾輩は名無しである:04/02/07 10:00
「隴西」は「ろうさい」とルビを振っている本と「ろうせい」とルビを
振っている本があるのですが、敦自身が読ませたかった読み方
はどちらなのでしょうか。
896 :
吾輩は名無しである:04/02/07 14:03
ほんまかいな
898 :
吾輩は名無しである:04/02/07 16:13
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>;;;;;/l /! ((⌒`ヾir彡=、ヽ ヽ
,,.-'';;;;/ll| //l、lr=ニ )) l! li,
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ヾ;;;;;;;;;;;;:-''{ ヽ`ニ=彡/ `''ー (´ iヽ ヽ
ヾ/ '、_,,ノ ,,..ニシ--、,,_ _,-i ヽ }!
/ / / ((彡, ミ=r=≧;;- /≦=ヤト、 )ツ
{! / >、ミ= 、ヽゝヾ;;シ`` l"k;;シチ ))´ノ! わたくしの本では「ろうせい」ですわ
lヽ、 ,' (  ̄`ヾ.) ^^^` i ´^^`/'´ ハ
>、ヽ| ヾミ=‐イ '、 (__彡' ',
/,.- ヾミ、 {`=彡r,. / (´_彡'i、 !
.l/=-'´ ̄ヽ、 `{´ { {{{i、_ノ ー-`ニ- ∧ ! ヾ!,ノ
/´/ ,,. ‐={ヽ、 ``ヽ ̄ヽ、 `''ー' ,.イリノ' ヽ |l!
./ ,,.=l/ ,,.=={ヽ、` = _ 、ヽ ` 、 ,.イ ,,.ノ l ノ==、
l/ ,r=f//´ ̄ト、 `= __ ヾ、ヽ ', `´ !/ _,,,.ノヽ==、ヽ
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!{{l {'、 //´ _,,,..{/´_, ==`ヾ, }} ! |l/ ,.==、ヽヽ}⌒ヽリ
'、'、 '、{ / { /==- 、 リノヽ. ヽ {(⌒))ヽソ- 、 リ!
>{ / 〉///= 、ヽ. ! ヽ、 ノ ``=/((⌒)ノノノ
f `! ,.=彡!!|l/ /⌒)) }、リ' ̄``''‐-、___/"´ ̄ ̄| `( ((<
899 :
吾輩は名無しである:04/02/07 16:29
>>896-898 角川文庫、小学館・昭和文学全集、『広辞苑』は「ろうせい」、
新潮文庫、岩波文庫は「ろうさい」を採用しています。
900 :
吾輩は名無しである:04/02/07 19:16
つまり、どっちでもいい、と。
どうしても知りたい人は平生彼のそばにいた人に
彼はどう読んでいたか聞いてみればよし。
絶対生きてないけど。その人。
901 :
吾輩は名無しである:04/02/07 20:19
「隴西」の本来の読み方は「ろうせい」です。しかし、「ろうさい」が
必ずしも間違いとは言い切れないので、それを採用する版も存在するの
でしょうね。
よく分からないけど漢熟語の読み方って慣用では呉音と呉音、漢音と漢音を合わせるんだっけ
903 :
吾輩は名無しである:04/02/08 09:03
>>897 京大系と東大系で読み方の違う言葉が若干あります。
重紐(漢語音韻学で現代語で同じ音が中古音の韻図上で3,4等に重複して現れるもの)
↑簡単に書いたつもりだが、余計に分かりにくくなったような…。
重紐も京大系は「ちょうちゅう」、東大系は「じゅうちゅう」と言います。
文学系だけでなく、天文学や法学でも用語の読みや言い方が違うものが結構あるようです。
今は統一されましたが、昔 京大系は「惑星」、東大系は「遊星」と言っていたそうです。
アララギ派では万葉集を「まんにょうしゅう」と読むそうで。
ある言葉の読みが複数あるのは、口語環境では
瞬時に達意でない→業界用語的な閉鎖性、という意味で
日本の文化の性質のひとつだと思う。
そういう内容については「ほとんどいたるところで」統一
された言葉を用意して意見をまとめるのが
止揚的でいいんではないかと思われる。
中島敦を論ずるとき、不射の射、の論法から行くと
論じない、というのが秀逸な気もするね。
内容に啓発されて、たとえば卒論をかくんだろうから、
ちょっとアイロニカルで面白い。
_,,.. - '';;;;;;;;;;;;:= '' " ̄ ̄`""'''' =、、
ヾ;;;;;;;;;;;;;/ ,.-=ニヽ,r=-`ヽ、
>;;;;;/l /! ((⌒`ヾir彡=、ヽ ヽ
,,.-'';;;;/ll| //l、lr=ニ )) l! li,
_,,.-'';;;;;;;;;;/ l| i /// {{i´ `''=シ、彡'、
ヾ;;;;;;;;;;;;:-''{ ヽ`ニ=彡/ `''ー (´ iヽ ヽ
ヾ/ '、_,,ノ ,,..ニシ--、,,_ _,-i ヽ }!
/ / / ((彡, ミ=r=≧;;- /≦=ヤト、 )ツ
{! / >、ミ= 、ヽゝヾ;;シ`` l"k;;シチ ))´ノ! 『山月記』をお読みなさい
lヽ、 ,' (  ̄`ヾ.) ^^^` i ´^^`/'´ ハ
>、ヽ| ヾミ=‐イ '、 (__彡' ',
/,.- ヾミ、 {`=彡r,. / (´_彡'i、 !
.l/=-'´ ̄ヽ、 `{´ { {{{i、_ノ ー-`ニ- ∧ ! ヾ!,ノ
/´/ ,,. ‐={ヽ、 ``ヽ ̄ヽ、 `''ー' ,.イリノ' ヽ |l!
./ ,,.=l/ ,,.=={ヽ、` = _ 、ヽ ` 、 ,.イ ,,.ノ l ノ==、
l/ ,r=f//´ ̄ト、 `= __ ヾ、ヽ ', `´ !/ _,,,.ノヽ==、ヽ
/〃/ f/ - ― ->ミ=、___`ヽ ヽ リ ! /⌒ヾヽヽ}`ヽヽ}
!{{l {'、 //´ _,,,..{/´_, ==`ヾ, }} ! |l/ ,.==、ヽヽ}⌒ヽリ
'、'、 '、{ / { /==- 、 リノヽ. ヽ {(⌒))ヽソ- 、 リ!
>{ / 〉///= 、ヽ. ! ヽ、 ノ ``=/((⌒)ノノノ
f `! ,.=彡!!|l/ /⌒)) }、リ' ̄``''‐-、___/"´ ̄ ̄| `( ((<
あぼーん
907 :
吾輩は名無しである :04/02/10 09:23
あぼーん
909 :
吾輩は名無しである:04/02/10 20:52
美香様(・∀・)ステキ!
このスレの女王様はタカたんだろ
ひらがなで書け
中島文学の女王っていったら誰だろね?
『妖氛録』の夏姫? 『盈虚』の南子?
悟浄出世のエロ妖怪
「南島譚」の「夫婦」ギラ・コシサンの妻エビルに決まっている
>エビルは浮気者だったので、又、大の嫉妬家でもあった。
915 :
吾輩は名無しである:04/02/12 00:03
山月記さ、2年前くらいに学校で読んで、結構気に入った
あんま内容おぼえてないんだけどね…
うちの先生はどっちかというと李徴の側にたってた気がする
>>915 どっちかというと珍しいタイプの先生かもしれない
あぼーん
918 :
吾輩は名無しである:04/02/13 18:05
美香様は18歳
919 :
吾輩は名無しである:04/02/15 12:52
美香様は25歳ですよ。
いずれにしても、私は美香様を心から愛しています。
920 :
吾輩は名無しである:04/02/16 13:36
21世紀の太陽美香様マンセー!
プッ
あぼーんされてるよw
922 :
吾輩は名無しである:04/02/28 00:46
山月記、俺も教科書で読んだのが最初だったな。
時に、残月、光冷ややかに…のところは鳥肌が立った。
923 :
吾輩は名無しである:04/02/28 03:11
「月の描写が(比喩的に)何を表わしているのかを説明せよ」みたいな問題が国
語の教科書にあったような気がする。
924 :
吾輩は名無しである:04/02/28 09:35
【問題】月の描写が(比喩的に)何を表わしているのかを説明せよ。
(´・ω・`)模範解答をきぼ〜ん
925 :
吾輩は名無しである:04/03/07 13:10
光と風と夢って文庫で出てる?
全集が文庫で出てるので、出てるといえば出てる。
927 :
吾輩は名無しである:04/03/07 14:17
>>926 筑摩日本文学全集は持ってるんだけど、
それには載ってないよ。
どの全集か教えてよ。
>>927 ネタか?
日本文学全集って、ちっとも全集じゃないからね。
ちなみに手元の中島敦全集1(ちくま文庫)に載ってるよ。
931 :
吾輩は名無しである:04/03/08 19:15
>>928 サンクス。
普通にちくま文庫で買った方がお買い得だったかな…
わかった!
ちくま日本文学全集って、そういえば文庫本であったね。
ネタ扱いして悪かったよ。
>>932 あ、勘違いなのか。
なんかネタっていうから、ちょっと変だなって思ったんだけど、
これで謎が解けたよ。
>>932 もう一つ、質問。
中島敦のちくま文庫の全集って何冊に別れているの?
二冊ぐらい?
3冊だよ。
あまりにはやかったな
937 :
我輩は沙悟浄である:04/03/19 22:57
李陵読んだのでage
戦闘シーンはハラハラドキドキしました。
なんか気付いたら陵に感情移入してました。
久しぶりにいいものを読みました。
一緒に載ってた悟浄シリーズも読みました。
なるほど、岸辺シローってハマリ役だなと思いました。
金しかないなー!
-−_─ - ─_−_─ - ─− ̄─ - ─_−_─ - _−-
-  ̄─_─ ̄─ -- = ─ -- = ─− ̄-
─ ̄ -−-- ─− ̄─−--− ̄−-
-  ̄─_─ ̄─ -- = ─ ─− ̄-
─ ̄ -−-- ─−--− ̄−-虎になる前に死のう・・・
∧∧
/⌒ヽ) ザブザブ
三三三
三三
>939
イ`
ちくま文庫の3って、ほとんど卒論と書簡なの?
買おうかどうしようか迷ってるんだけど。
941 :
吾輩は名無しである:04/04/03 13:51
中島の人柄がよくわかるからオススメしてみる・・
訳があって「山月記」の英訳テキストを探しています。
海外の大学の日本文学ライブラリー等をかなり検索したのですが、
見つけることができません。
短いんだから自分で訳せば、とおっしゃる方もあるでしょうが、
それができれば苦労はないわけで、ぜひご存じの方、教えて下さい。
>>943 ご丁寧にありがとうございます。
レスがこんなのだけということは、やっぱり訳されていないということなんですね。
諦めます。
TONさん、独逸語では翻訳・出版されているのでしょうか。
情報お持ちの方いらっしゃったら教えてください。
デジタルデータも歓迎です。
ねたもないのにあげてみる。
20世紀にたてられたこのスレも残りあとわずか
950 :
吾輩は名無しである:04/05/17 00:05
光と風と夢の初出はいつの何ていう書物(雑誌、本)ですか?
>>950 『文學界』昭和17年5月号、とちくま文庫の解説には書いてある。
子路みたいな性格に憧れるんだけど実際には李徴(才能は万分の一)。
こういう人いませんか?
「才能のない李徴」って単なる狷介なヤシじゃん
実社会では多そうだがな
954 :
吾輩は名無しである:04/05/20 10:59
人が虎になってしまうという虚構はこの小説でどんな効果をあげているか?
(´・ω・`)模範解答をきぼ〜ん
いいかげんレジュメぐらい自分の力で作れよ
何のために大学入ったんだ
最近の学生は本読まないんだから仕方ないよ
ったく、何しに大学入ったんだか
958 :
吾輩は名無しである:04/05/31 03:24
>>794 大学院に入学していない?それは初耳。典拠は?
どの年譜にも昭和8年4月入学、同9年3月中退になっているけど。
8年に教員になって、週23時間の授業を受け持っていたらしいが。
入学したにはしたが、研究する余裕がほとんど無く、
そのまま中退したといったところじゃないのか?
だから、資料は発見されていないだけかもしれない。
俺も中島敦の研究者でもないので、そんな資料があったとしても知らない。
すごーーーい亀レス。>602
恐らくは近代日本においては最大の作家だろう。あの中国の文学への傾注振り
はあまり他の作家には見られない造詣の深さが感じられる。
960 :
吾輩は名無しである:04/06/03 20:37
>>959 (´・ω・`)知らないことに口出すの、イクナイ。
961 :
吾輩は名無しである:04/06/16 22:31
中島敦の作品として最高かは別にして、
江守徹の朗読で最高なのは「名人伝」だな。
何度聞いても飽きないし、遂にはシャドーイングまでやるようになった。
962 :
弧高の鬼才 ◆auSqARo302 :04/06/16 22:37
この人の短歌がまたいいんだよねえ。どこがって?
ニヒリズムだよ。 フッ
963 :
虎口の奇犀:04/06/16 23:22
オマエがニヒリズム気取るだけだろう
犀は動物園で交尾するがよろし。
どっかで中島の書を見たんだが
風格があるんで感心した。
漢詩の隷書だったと思うんだが、
誰か知らない?
966 :
吾輩は名無しである:04/06/29 23:05
全集で見かけた中島の字がけっこうスキ。
あれだけの教養の持ち主とは思えないゆるい感じ。
書となるとだいぶ趣が変わるんだろうなー。
是非見てみたい。どういう言葉を引用しているかも気になる。
967 :
吾輩は名無しである:04/07/14 22:53
age
968 :
吾輩は名無しである:04/07/15 08:50
>>965 中島の原稿や書簡類を見れば分かるが、この人の文字って、鴎外そっくりなんだよね。
一点一画を疎かにしない、端正な文字。で、この一点一画を疎かにしない文字は、そのまま
彼の作品を語ってしまっているようなところがあるね。
ちなみに、鴎外の作品の中には、中島作品に出てくる髭の伯父が出てる。
>>965 その鴎外の作品名を教えていただけないでしょうか?
970 :
吾輩は名無しである:04/07/24 17:06
>>969 『羽鳥千尋』。
「木食道人」というのが、敦の伯父、中島竦のことらしい。
971 :
吾輩は名無しである:04/08/03 23:08
age
>>970 遅くなりましたがありがとうございました。
さっそく探して読んでみます。
韓非が吃音ゆえに評価されず孤憤、五蠧を書くくだりや、
使者として秦王に謁見した場面、
そして李斯の讒言で毒杯をあおる最後…
弟子や李陵を読むたびに
中島敦が手がけていたであろう「韓非子」を空想してしまいます。
前2作を受けての完成形かつ代表作になったかも、と妄想する夏の昼下がり。
974 :
吾輩は名無しである:04/08/10 14:30
惜しい・・・
中島の韓非子なんて想像するだに垂涎ものだ・・・
長生きするのもクリエイターの重大要素と喝破した香具師もいたな。
975 :
吾輩は名無しである:04/08/10 17:53
ソロソロアタラシイスレッドヲツクルベキカナ
976 :
吾輩は名無しである:04/08/10 23:22
名詞の羅列の時に「、」ではなく「・」を使ってるのには好感が持てますね。
でも、修飾の区切りにも使う必要あるのかと。
教科書に載ってる。
文のリズム?が他のと違って面白かった。
>>975 今日はレスがたくさん付いてるけど、
基本的に伸びないのでもう少し後でもいいかも。
990くらいでも十分だと思う。
次のタイトル何かいいのないかな。
3スレ目なら「3造さん。傘!傘!」とか。