松浦理英子

このエントリーをはてなブックマークに追加
1吾輩は名無しである
新作「裏ヴァージョン」もでたことだし、
スレッドたててみました。
2吾輩は名無しである:2000/11/01(水) 05:46
一度も読んだことないのですが、どう面白いのですか?
ちょっと気にはなるのですが。
3noname:2000/11/02(木) 10:55
裏バージョンは今までのと違って
セックス描写なし。観念のバトル大会ってかんじで
なかなかおもしろかった。
でも親指Pに比べると、ずいぶん手抜いて書いてるなー
って感じしたけど。
4吾輩は名無しである:2000/11/02(木) 14:40
「裏ヴァージョン」は「ちくま」連載時に断片的に読んでるので
構成とかまだよく分かってないんだけど、小説の主題自体は
親指P以前に戻ってる気がした。
というか親指Pだけが、突出して違うタイプの小説だと思う。
とっつきやすいし面白かったけど、「ナチュラルウーマン」とか
気に入ってた自分はちょっと肩すかしだった。好みの問題だけど。
5吾輩は名無しである:2000/11/02(木) 19:09
ようこそ2ちゃん!!哲学板え http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=philo&key=971305611 より

松浦理英子ファンhttp://member.nifty.ne.jp/OyayubiP/
6ъ( ゚ー^) ヘイ!:2000/11/04(土) 23:21
松浦理英子萌え萌え〜
松浦理英子に「あなたの文章って幼稚ね」なんて言われながら
踏まれたい〜
7吾輩は名無しである:2000/11/05(日) 17:35
>>2
自分は主題とか難しいことは良くわからんが、はぐらかしとか
おためごかしとか一切無しで、あらゆる意味で直接的なのが
気持ちいい。必要あらば相手の臓腑をナイフで抉り取ってでも
関係持ってやる、とかそんな感じ。
ただこの人の評論はあんまおもろないと思う。理に走っちゃいかん、
というか、結構「小利口」のレベルにおさまっているような。
8吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 00:05
「裏ヴァージョン」読んで苦しくなった・・つらいよ〜

ところであの本のカバーはなんかいい匂いがするね
9吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 00:12
私はちょっと恥ずかしくて先に進めませんでしたよ。<「裏ヴァージョン」
10吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 00:30
>9
どこがはずかしかったの?
11名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/11/07(火) 17:41
本日発売の「文学界」に松浦理英子インタビューが載っています。
計8ページ、見開きだと4ページ分あり、「裏ヴァージョン」について語っているので
興味のある方はどうぞご一読下さい。
12吾輩は名無しである:2000/11/09(木) 06:07
インタビュー読みましたよ・・
なんてクールな人だ
13リエコ:2000/11/09(木) 20:33
前からファンだよ。
あの顔すきだよ。
禁欲的なところがいいよ。
性器至上主義じゃないらしいところがいい。
14吾輩は名無しである:2000/11/11(土) 19:19
http://www.mainichi.co.jp/life/dokusho/2000/1105/02.html
書評です、。
カバー画像ありです
15吾輩は名無しである:2000/11/11(土) 22:48
文壇のパーティとかは嫌いで出ないそうだ。
例のやらせてくれたら芥川賞の噂もあったしね。
容姿で評価されるのはもううんざりなんだろうな。
しがらみとなれ合いの世界で、自分のペースを守って
質の高い作品を書き続ける姿勢はすごいと思う。
素直に尊敬。
16反文雀:2000/11/11(土) 23:24
所詮、少女漫画=女流だろ
ばななとちがってパタリロぐらいの脱俗性はあるが
17吾輩は名無しである:2000/11/11(土) 23:28
コテハン変えたのね>16
18反文雀:2000/11/11(土) 23:31
そう、ふと思いついたので使いたくなった
反・文弱と女優のハン・ブンジャクをかけているのは言うまでもない
19>16:2000/11/12(日) 23:58
松浦が女流少女漫画だって言ってるやつの認識を疑う。
まあ、流通しているイメージだけで
まともに彼女の作品を読んだことがないのだろうが。
だいたい「ナチュラルウーマン」読んだことあるわけ?
確かに、出てくるレズビアンカップルは、
同人誌の漫画家って設定(藁)だけど、
そこで彼女たちの書いている漫画の描写は、黒人差別や
フェミニズムをテーマにして甘ったるい少女漫画を越えてる。
(もちろん少女漫画でも純文学を越えてるものだってあるが)
松浦が少女漫画というなら大江健三郎は少女漫画以下だと思うが?
20反文雀:2000/11/13(月) 00:12
それじゃ、「所詮、女子プロレスだろ」は?
21もぐもぐ名無しさん:2000/11/13(月) 01:30
いや、いいんだよ。
反孔雀的視点で捉えればそうなるってことさ。>19

少女漫画という言葉や女子プロレスという言葉を積極的に
肯定する者にとっては、それらの前に「所詮」という言葉がつくことは
ないのだから。
22吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 04:22
この人の『肥満体恐怖症』って短編がいまだに忘れられない。心理サスペンスとしては
めちゃめちゃ面白かった。
わりとエンターテインメント的資質もある作家なんじゃないかと思うんだけど、もしかしたら
全然的外れかな?
23吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 05:00
「親指Pの修行時代」は
完全にエンターティンメントとして読めるよね。
でも、サービス精神はない人。
24:2000/12/04(月) 15:12
松浦理英子スレ、随分底の方に埋もれてるなあ。
面白い人なので上げさせてくださいね。
週末『裏ヴァージョン』読みました。
最初はパズルの砕片みたいに書き手と読み手の心の断片を映すばかりだった短編が、
積み重ねられるにつれて次第にふたりの過去と現在を克明に語ってゆくような構成
が面白かった。
これまでに『セバスチャン』『ナチュラル・ウーマン』(あと、ヘンな雑誌でアポリ
ネールの『一万一千本の鞭』等を枕にスパンキングを論じたエッセイ)を読んだこと
があるけど、松浦さんの小説の女性たちはどのような情景(レズ・SM・友情・憎悪)
に配置されていても観念の彫刻のようで、デルヴォーの絵みたいな印象を受けます。
『親指P・・』を読めば印象変わるんだろうか・・・。
25吾輩は名無しである:2000/12/04(月) 19:19
てゆうか批判に耳貸さないよね。
低レベルのものにつきあう必要はないけど、イイ線いってる批判
まで無視というか、「孤高」を保ちたがるところで底の浅さ。
26吾輩は名無しである:2000/12/04(月) 19:24
親指Pはわたしは苦手。他は好きなんだけれど。
なんか「面白くしすぎ」って感じで辛かったよ。。。
映画化されたみたいだけれど、映画の評判は全くきかなかったな、
そういえば。
27吾輩は名無しである:2000/12/04(月) 21:26
河出文庫の写真いったい何年前のだ?
実物と違いすぎ。
つーか、あの女で抜こうとしたオレがバカだった。
28吾輩は名無しである:2000/12/05(火) 11:22
>9
「恥ずかしい」っていえばワタシは「トキコ」の章が恥ずかしかった〜。
ゲームボーイのポケモンをゲットする過程を徹底してリアルに描写する実験。
去年の今頃やりこんでたからな・・・。
29考える名無しさん:2000/12/05(火) 18:18
男が「ナチュラルウーマン」読んでもなんかピンとこないんだよね。
女の子って、結構、のめりこんで読んでる人が多いでしょ。
どのあたりに、グッとくるんでしょうか、誰か教えて。

「裏バージョン」は、以前の作品よりも、作品と作者の間に
距離を感じました。おもしろく書かれているけど、
なんか抑制が効いていて、ナマな感じが後退したか?
30考える名無しさん:2000/12/07(木) 18:59
age
31吾輩は名無しである:2000/12/08(金) 10:56
「裏ヴァージョン」の最終章などは、どう読まれましたか。>29
32吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 00:12
「葬儀の日」を読んで腰抜かしました。
それ以来ものすごい突き抜け方をする人だな〜
と思って読んでます。しかし、裏バージョンは未読。
このスレ見てたら読みたくなってきた。わくわくします。
明日買いに行こうっと。
33吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 02:27
彼女の本は完全に女性が主体になっているので、嬉しいです。
そんな本って滅多にみないものね。
34吾輩は名無しである:2000/12/10(日) 23:20
女性が主体になっているって、どういうこと?
主人公が女性であるということ以上のもの?
そして、それがどうして嬉しいの?それと、彼女の小説は
男性が不在である、あるいは存在が希薄である、
ということとの間に、何か関係はあるの?
松浦初心者なもんだから、教えて。
35名無しさん@1周年:2000/12/11(月) 11:49
女流の作品の多くは女性が主体なんじゃないのかなと思う。
主役が女性である作品は云うに及ばず、女性の心理や行動の描写が物語の流れを
支配しているという点で。
36吾輩は名無しである:2000/12/11(月) 15:26
むつかしい
37考える名無しさん:2000/12/12(火) 20:34
「女流」なんて書くと、松浦理恵子にしかられそう。
笙野頼子にはどやされそう。
38トラ:2000/12/12(火) 22:56
>37
笙野は女流文学賞を辞退してるもんね。
女流として仕事してるわけじゃないって。
選考委員は呆れてたけどさ。
39トラ:2000/12/12(火) 22:57
>37
笙野は女流文学賞を辞退してるもんね。
女流として仕事してるわけじゃないって。
選考委員は呆れてたけどさ。
40トラ:2000/12/12(火) 23:02
すいません。二重に送っちゃった。失敬失敬。
41吾輩は名無しである:2000/12/12(火) 23:52
>37
単に「女の書き手」という意味で女流という言葉を使う分には
全然構わないと言っていました。
ただそれが囲い込みのようになって、例えば「女は恋愛小説だけ
書いていればいいんだ」みたいなニュアンスで使われるのは引っかかると。
笙野さんはね。
42吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 01:07
読む方も「女流」ってなると読む気なくすよね。
初期の篠田節子、装丁とかタイトルとかがもろ「女流」でうんざりした。
43吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 07:12
差別は駄目だけど区別はいいと思う。
だって違うでしょ。性差は確実にあるし。
44吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 09:29
書店などで、女流コーナーがあるところって多いと思うんですが、
私にとっては、たいへん不便です。
区別はもちろん悪い訳じゃないと思うんだけど、
不要な区別もある、と思うのですが・・・
それとも「女流」コーナーも人によっては便利なのかしら。
「文学」読む人にとっても?
4535:2000/12/13(水) 10:09
書き直してみます。
「女性という性別を持った作家(その程度の意味で使っていました。二
文字で済むし)の作品の多くは女性が主体なんじゃないのかなと思う。
主役が女性である作品は云うに及ばず、女性の心理や行動の描写が物語
の流れを支配しているという点で。」
彼女が選んだ主題(恋愛性愛政治経済心霊等等)を問わず、登場人物が
その状況下でどのように考えどのように振舞うかは(そのひとの能力を
別にすれば)女性にしてみれば異性より同性のキャラクター方が動かし
やすいだろうから必然的にそうなる。男性作家(男流??「流」という言
葉でこんなにひっかかるとは思わんかった)も同じでは。
46吾輩は名無しである:2000/12/13(水) 13:23
>35
男性/女性って相対概念と言える面もあると思うんだけど。
男性性/女性性と言えばもっと。
だから私は、
女性が書いた→女性が主体、男性が書いた→男性が主体、と言う風にはとらえていないです。
「親指P」で、主人公(名前を忘れました)が映子と恋愛になったあたりに、
「同じ性を持った人間だからといって、異性よりも自分に近しいとは思えない」
というような意味あいのくだりがあったと思うんだけど、これに近い感じで。
47考える名無しさん:2000/12/13(水) 20:54
>44

>「それとも「女流」コーナーも人によっては便利なのかしら。

便利ですよ。それだけ女性作家の数が多くはないってことだと思います。
タワーレコードの洋楽ポップの長々とした棚を見るにつけ、
ああ、プログレだけ独立してコーナーつくっといて欲しいなあと思いますから。
ジャンル分けの良し悪しは別としてね。


48吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 05:13
>47
え??
女流コーナーを設けるってことは、音楽でいうと
男性歌手と女性歌手を分けて売るってことですよ。
47さんのカキコを読む限り女流は男流と違うジャンルって
思ってるみたいだけど、そうなの?
4947:2000/12/14(木) 10:56
>48

早起きですね。
「女流は男流と違うジャンル」というより
「女流」というジャンルは実際あるけど、
「男流」なんていうジャンルは本来無いと思いますね。
ちくま文庫の『男流文学論』はおもしろかったすけど。

ツタヤの映画ビデオの長々とした棚を見るにつけ、
ああ、女性監督だけ独立してコーナーつくっといて欲しいなあと
思う今日この頃です。店によってはあるのかもしれないすけど。
50吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 14:06
>49
「女性作家の作品が好き」ってのと、
「女性作家というジャンルを作って欲しい」ってのとは、別々の事だと思うけど…
48さんは、
「便利だから分けて欲しい」のはわかったから、それはどうして?
と、聞いているのでは。(違ったらすいません)

私はタワレコの棚も好き。
大型店は、大筋を流して見るのが楽しい。
欲しいものがはっきりしてるんだったら、それがありそうな場所に行くし。
51吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 14:34
よくわからん
52いかんせん名無しである:2000/12/14(木) 16:33
「裏ヴァージョン」は、性描写が無い訳ですが、しかし何故だか
今までの松浦作品で一番Hっぽい。と、感じてしまったので買っ
てしまいました。

53吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 16:44
まったり気分でズレていく、ここのスレの対話。
ぼくが寄ってく他の2ちゃんにはない空気で、おもしろい
これも、松浦理恵子嬢の人徳のなせる技でしょうか。
「女流」についてもっと考えてみよう。
54吾輩は名無しである:2000/12/14(木) 16:48
>52
というと「Hっぽい」ということが、彼女の作品の魅力となっている
ところでもあるわけですね。
55吾輩は名無しである:2000/12/15(金) 20:31
「現代思想」の12月号に、松浦理英子の「裏ヴァージョン」についての
論考が載っていたよ。
難しそうだけど、面白そうでもありました。
56名無しさん:2000/12/16(土) 23:08
age
5764:2000/12/19(火) 11:16
「裏ヴァージョン」結構売れてるじゃないの。
はや3刷だよーん。
58落ちそう:2000/12/23(土) 16:53
なので、age
59そういえば
単行本未収録の作品があるそうですが。
「火のリズム」とかそんな題だったような? ちがうかな。
おもしろいのでしょうか? 知りたいな。