国書刊行会の本っておもしろい!

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1OL
国書刊行会の本って、装丁も綺麗だし、
取り上げる本も面白いとおもいませんか?
私は中でもイサベル・アジャンテの「愛と精霊の家」が大好きです。
みなさんは国書の本でなにが好きですか?
2吾輩は名無しである :2000/09/26(火) 18:24
思い出深いのはイェイツの『神秘の薔薇』。
誕生日のお小遣いで買った。
中でも「錬金術の薔薇」という短編小説が好きだった。

年をおうにつれて、ここの本は何故か誤植が増えていったような気が
する。
とくにフランス世紀末叢書は悲惨だった。
3名無しさん@1周年 :2000/09/26(火) 19:05
ここ、名前を見てお堅い出版社かと思ってそのつもりで書類書いて送ったら
落ちちゃった。
幻想文学に強いんだってね。
4名無しさん :2000/09/26(火) 21:24
うそ! 国書スレッドができてる!
作っちゃおうかなーって言ってた矢先に!

ところで私が好きなのは世界幻想文学体系の「創造者」(ボルヘス)
です。品切れだけど、11月に新装版がでるよー。
5名無しさん@1周年 :2000/09/26(火) 22:46
>4さん
まじですか!楽しみです。
ボルヘス詩集に含まれる抜粋しか読んだことがなく
『創造者』全部を読んでみたいと先週ペンギンブックスの
作品集を買ったばかりです。いや〜良い情報を手に入れました。
ありがとう。
6吾輩は名無しである :2000/09/26(火) 23:00
福田和也の処女作確か・・・
7名無しさん@1周年 :2000/09/27(水) 00:18
「あなたの原稿を本にさせて下さい」ってこの出版社だったっけ。
8吾輩は名無しである :2000/09/27(水) 00:26
>>7
あははは・・・・・・・・・・ちがう(きぱっり
9>7 :2000/09/27(水) 02:44
あの広告に出てる女性編集者の足は太くないか?
10吾輩は名無しである :2000/09/27(水) 09:57
ひところは電波本の総本山でもありました。「クロウリー著作集」とか・・。
11age :2000/09/28(木) 07:40
「書物の王国」シリーズどうでしたか。
「王侯」の巻の「王妃イザボー」が齋藤磯雄訳でなかったのが残念。
12吾輩は名無しである :2000/09/28(木) 14:42
「書物の王国」どの巻が好き?
13OL :2000/09/28(木) 15:59
国書さんのHPに、その後あの作家はどうなったんでしょうか?
と問い合わせをしたところ、次の日ご丁寧に、
今作家が執筆中の本の情報を教えてくれました!
なんて国書さんって優しいんだろう!感動っ!
因みに今年の目録送って欲しいと書いたら、
2日後に家に届いておりました...(涙)。
14笹島ふさ子 :2000/09/29(金) 15:11
吉屋信子の小説を新仮名で出して仕舞つたのは、とてもいけない事だと思ひますの。
15吾輩は名無しである :2000/09/29(金) 15:54
16名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/30(土) 06:39
「魔術師の帝国」 クラーク・アシュトン・スミス

…すみません、ウィアード・テールズ好きなもので。
それにしても高かったなー。
17名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/30(土) 06:43
書き込んでから間違いにきづいた。
スミスのは、たしか創土社だった。失礼。
18吾輩は名無しである :2000/10/01(日) 15:33
>12「架空の町」に入ってる山尾悠子の「遠近法」が一番好きです。
・・・ごめんなさい、お金がなくてこれしかもってないんです。
でもきっといつかは全刊揃えて本棚に並べて、ひとり悦に入りたい。
頑張って働きます。
19吾輩は名無しである :2000/10/01(日) 15:35
>>12ごめんなさい、こんどはできてるかしら?
20吾輩は名無しである :2000/10/01(日) 16:13
「山尾悠子作品集成」は、俺が一冊の本に払った最高額だ。
いいんだけど高いなあ。でもいいなあ。
21OL :2000/10/02(月) 14:22
今月発売された「夜ごとのサーカス」読みたいが、
高い....。
誰か読みましたか?
22OL :2000/10/02(月) 17:18
さっき国書さんのHP見に行ったら、
「話題」のところにここのことが載っていたような...?
なんか嬉しいですね!
荒らしが出ませんように行きたいものです。
23吾輩は名無しである :2000/10/02(月) 20:22
>>20さん、そんなに高いんですか!?
スーパー源氏で調べて出てきた「SFマガジン」のバックナンバーは
そんなに高くなかったのに・・・本の道は箱根の山より険しいですね。
24吾輩は名無しである :2000/10/02(月) 20:39
「山尾悠子作品集成」は、書評のテンションがみな高い。
書評じゃなくてファンレターと化している。
やっぱり物書きにも愛される人なんだと思う。
25吾輩は名無しである :2000/10/03(火) 16:15
20>23
税込み9000円でした。
ここで評判よかったんで、見かけたら買おうかと思ってた矢先
三省堂にあったんでフラフラっと。
26OL :2000/10/03(火) 17:47
「山尾悠子作品集成」面白そうですね。
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/staff/noah/summa_y.htm

読んだことないのですが、どんな作品ですか?
27名無しさん@1周年 :2000/10/03(火) 18:47
ハイ、どうぞ。 山尾スレの1は私です。

http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=book&key=962086813&ls=50
28OL :2000/10/03(火) 19:38
>>27
さんきゅっす!
29吾輩は名無しである :2000/10/03(火) 21:53
山尾悠子の過大評価はいいかげんにしてほしいね。
読んでない人が騒ぎすぎ。
30吾輩は名無しである :2000/10/03(火) 23:49
いやー過大評価っていうけど、過大なんかじゃないよ。
そのままだよ。ほんとすごいんだから。
読んだけど。
31吾輩は名無しである :2000/10/04(水) 11:48
文庫版ではそれほど評価できなかった『月蝕』が、国書の作品集成で読み直した
ときやたら面白く感じた。
『遠近法』は何回読み直しても、補遺の詩モドキが蛇足だと思う・・。
32名無しチュルビック :2000/10/04(水) 13:27
「バベルの図書館」シリーズは、もう品切れなのかな。
家に二十冊くらいあるのだけど、全部揃えてみたい。
装丁がほんとに格好良い。
33吾輩は名無しである :2000/10/04(水) 13:39
「世界幻想文学体系」も興味深いセレクトだったなぁ・・・
34吾輩は名無しである :2000/10/04(水) 15:20
>33
同感。特に第二期がお気に入りでした。
(第一期も『セラフィタ』『創造者』が入っているのでなかなか。)
惜しむらくは第三期が美しい菫色の装丁と作品選定にも関わらず緊張感
に欠ける(誤植が多い・『オーランドー』の翻訳が原作にそぐわない)
こと・第二期の『サラゴサ手稿』が抄訳である事です・・・私見ですが。
35吾輩は名無しである :2000/10/04(水) 16:44
>34
同志よ。
私は第一期のJ.バルベー=ドールヴィイー『魔性の女たち』が好きでした。
あとM.=G.ルイスの『マンク』
第三期にはE.ユンガーも入ってましたっけ。
361です :2000/10/06(金) 20:22
J.バルベー=ドールヴィイーの短編が「復讐」(書物の王国)に入ってて、
初めて読んだんだけどなかなかデカダンスの馨りがしてよかった。
3736です :2000/10/06(金) 20:25
ごめん1じゃない
38吾輩は名無しである :2000/10/06(金) 20:26
>36
すいません。ドールヴィイーのどの短編ですか?
3936です :2000/10/08(日) 13:46
>38
今手元にないので2,3日したら見て書き込みします。
40吾輩は名無しである :2000/10/10(火) 14:13
「或る女の復讐」でした。>38
41OL :2000/10/12(木) 19:25
魔法の本棚シリーズ「赤い館」も装丁含め最高に良かった!
42名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/10/14(土) 17:02
いい本出してくれるんでありがたいが、
ゾッキ本が多くて、通称「流しの国書」とも…
43吾輩は名無しである :2000/10/15(日) 11:14
ゾッキにしなくちゃいけないくらい売れない本でもいい本ならだそうというのだか
らありがたいじゃないですか。
44名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/10/17(火) 18:39
ここの本は面白いのでageます。
45吾輩は名無しである :2000/10/17(火) 19:36
ミルボーの『責苦の庭』読んだあと、しばらく肉が食べられなくなった
46吾輩は名無しである :2000/10/17(火) 21:36
>45
ユイスマンス『腐爛の華』というのもキモかった。
4745 :2000/10/17(火) 22:16
>46
聖女リドヴィナの話ですね。ユイスマンス・田辺貞之助訳だったので
刊行されたらすぐ飛びついて読んだのですが・・・
あれも凄まじかったですね(^^;;
ジル・ド・レエの小説よりむごたらしく感じました。
48吾輩は名無しである :2000/10/17(火) 22:28
>47
同志よ。
49吾輩は名無しである :2000/10/17(火) 22:50
おもろない
50考える名無しさん :2000/10/17(火) 23:13
「腐爛の華」「ルルドの群集」
ユイスマンスの「修練士」を出して欲しくて電話をした事がある。
編集部のユイスマンス担当者!が出てきて、色々話したが、
ほんとに好きな人が本を作ってるとしみじみ感じた。
51吾輩は名無しである :2000/10/18(水) 09:50
「修練士」って、原作は馬鹿でっかい本らしいね。

だいたい「カテドラル(大伽藍)」ですら全訳されてないのに・・・
おい! 出口裕弘! 横着すんなよ!
5245 :2000/10/18(水) 12:51
『大伽藍』、浅学にして抄訳とは知りませんでした。
光風社の分は他の三作に劣らずボリュームがありそうだった(本屋に
並んでいたのをもの欲しそーに眺めてました(^^;)ので、てっきり全訳
かと・・。久しく離れていましたがまた読みたくなってきました。
建石修志が『さかしま』題材にして描いた「幻想文学」の表紙も美しか
ったな・・・と、ここは国書スレでしたね、すみません。
フランス世紀末叢書の中では『死都ブリュージュ』の、暗く静かに沈ん
でゆくような物語世界に愛着を持っていました。グロ系苦手なので『責
苦の庭』とか読んでしまったときには澁澤龍彦氏撰プラスエッセイの絵
画紹介に救われてましたね(^^;
世紀末叢書は、フランス語に昏くて原典を手に取れない私のような輩に
とってはアリガタイ本の宝庫でした。
53吾輩は名無しである :2000/10/18(水) 13:54
「フランス世紀末文学叢書」では、数少ないJ.ロランの翻訳が読める
「仮面物語集」とマイナー作家の小品が楽しめる「パルジファルの復活祭」
が良かった。
54美輪明宏 :2000/10/19(木) 17:28
ダンヌンツィオの「聖セバスチアンの殉教」がクラテール叢書の中の一巻と
して刊行されたとき、過ぎし日の愁いがあたしの裡に蘇ったわ。
ひとりきりの部屋でこの本を開いたとき、
あのひとの手で魂を刻むように翻訳された美しい言葉の群れがそこに在った。
あのひとが愛したグイド・レーニのセバスティアヌスはふくよかな少年のまま、
矢に射抜かれ乍ら虚空を見つめていた。
あのひとの崇高な仕事はこうして日々新しい読者と共に生きているというのに、
あのひとの肉体だけは滅びてしまった。
イダ・ルビンシュタインの肢体を映した秋の蚊みたいなクロッキーさえ、愁い
に曇った心にはあのひとを偲ばせる美しいよすがとして焼きついたの。
じゃあ、あたしの歌を聴いて頂戴。
55>45 :2000/10/19(木) 22:53
「大伽藍」抄訳ではしょられた場所は「抹香臭い」からという理由みたいですね。
マリア信仰とか、キリスト教の博物学とか、澁澤龍彦だったら絶対はしょらなか
っただろう部分のようですね。至極残念なり。
「修練士」についても、ユイスマンスのキリスト教神秘思想の完成という点で、
馴染まないからなのかなぁ?一番読みたいんですがね。
最近気に入った国書のシリーズは「スペイン中世黄金世紀文学選集」です。
5651 :2000/10/19(木) 23:45
そうそう。ユイスマンスは最後はカトリックに改宗して坊さんになっちゃった。
(ただし在俗信者で、修道院に参籠することはなく、修道院のそばに住んでいたらしいが)
『彼方』であれだけ信仰を冒涜するようなことを描いておきながら、だ。

だいたい自然主義作家から出発して、キリスト教神秘思想にハマる、という経歴も理解できん。
しかしなかなか面白い作家です。(おれの卒論、この人だった...(汗)
5755>51 :2000/10/20(金) 06:12
>ただし在俗信者で、修道院に参籠することはなく
要するに修道終生誓願はしてないってことですね。
トラピスチヌスでしたっけ?
>だいたい自然主義作家から出発して、キリスト教神秘思想にハマる、
>という経歴も理解できん。
近代という時代の流れには逆行してますよね。
北の文化を愛して、南の文化をボロカスに言ってたという辺りからも、
ちょっと謎ですね。こういうタイプは合理主義に行きそうなものですが。
まだ、ニーチェ、バタイユの方向の方が理解できる。
>(おれの卒論、この人だった...(汗)
ええ〜。興味深い!どんな切り口で書かれたんですか?
5851>55 :2000/10/20(金) 09:23
あ、51の表記はあまり精確ではなかったですね(^^;
H(ユイスマンス)は最初自分の精神的指導者であったミュニエ
神父の勧めに従ってイニー聖母堂付属トラピスト修道院を
数度訪れ、結局そこに参籠した。(この辺りの経過は彼の『出発』
に詳しい。)その後、幾つかの修道院を移り歩いたあと、
リギュジェの聖マルタン大修道院で l'oblat(=『修練士』
の原題)になるための修練期間に入り、そのとき修道誓願を
立てた。ただしこの修練士(l'oblat)というのは「修道会に
全財産を寄進し、規律は守るが誓願を立てずに在俗生活を
送る信者」とありますね〜 この辺のこと、詳しいことお知り
の方いらっしゃったらフォローしてください
5951>55 :2000/10/20(金) 09:47
それから
>北の文化を愛して、南の文化をボロカスに言ってた

これは彼の出自に関係があるようです。彼のペンネーム
(ジョリス−カルル)は彼の本名(Charles-Marie-Georges)
をわざわざフランドル風に言い換えたもののようです。
彼はその自分のフランドル(オランダ系)の出自をとても
大切に思っていて、それで絵画にしてもフランドルの
プリミティフ派の画家(たとえばグリューネヴァルトなど)
を愛好し、絶賛していたようです。

私の卒論はやはり「さかしま」を扱いました。内容は
どうということのない内容紹介と、彼が影響を受けた
というボードレールとの関係を扱ったものでした。
6051>55 :2000/10/20(金) 11:36
あ、ただフランドルを「北」というのは少々言い過ぎかも。
あくまで「南」(=イタリア)と比較して、という意味ね。
61ビジュアルといえば :2000/10/20(金) 11:54
>51
「抹香くさい」、とんでもない理由ですね(^^;;
未読ですが、ユイスマンスのことだからその抹香臭い部分にもパラノイアックな
細密描写を隠し持っているかもしれないのに。
「スペイン中世黄金世紀文学選集」わー、このシリーズのこと全然知りませんで
した。やっぱり騎士物語がメインですか?
>54
私も『聖セバスチャンの殉教』読みました。あれ、日本で上演したことがあるんで
しょうか。三島の訳は音読するとかなり苦しいのではないかと・・。
あの中に入っていたセバスチャン像の中では、私はソドマの絵が好きだったな。
>59
割り込んですみません・・
グリューネヴァルトのきっつい磔刑図を絶賛する文章、気合の入った長文で肉体
の爛壊をこれでもかと描写していたので記憶してます(あれを読んで後年画集で
問題の絵をつぶさに見た時も肉が・・ってこればっかり)。
『さかしま』を卒論で取上げられたなんて、すごいです!
ユイスマンスが改心、もとい改宗したあとの小説がなかなか日本にきちんとした
形で紹介されないのは、『さかしま』『彼方』のユイスマンスのイメージが強い
からでしょうか・・。
6261 :2000/10/20(金) 11:55
ああ、前の書き込みの名前のままでした・・61=45です。
6355 :2000/10/20(金) 13:19
>51
ええと、修練士と修道士ですが、修道士は清貧、貞節、
従順の三つの誓願を正式に立ててなるんじゃなかったかな?
つまり、独身制を貫く。一切の個人財産を持たない。その修道院
の戒律に従った生活を送る。といった私事を持つ事ない生活を送る
事になるかと思います。修練士はそのような規定に厳密には
縛られない立場になるんでしょうか?
特に財産放棄、或いは労働すら放棄する規定のある修道会では、
世俗の働きがないと生きられないための便宜とも言えるシステムですし
(彼等の労働で、祈りの生活に没頭できる)また、結婚しているが
夫婦ともに修道院に入りたいという場合は、貞節をそれ以前に放棄
してしまっているわけですから、こうした地位があると便利という
事もあるでしょうね。詳しいことについては調べないと
わかんないですが・・・済まん。
6455>51、61 :2000/10/20(金) 13:30
なるほど、フランドルでしたか。
さかしまではロンドンに憧れて、駅までなんとか辿り着くという
エピソードがありましたね。

グリューネンヴァルトについての執着はすごいですよね。
ただ、あの絵画が宗教改革期前夜に描かれ、ルターの意識にも
通じていたという点とカトリック的な神秘神学への傾倒という
構図に皮肉な関係を見ますね。

>ユイスマンスが改心、もとい改宗したあとの小説がなかなか日本に
>きちんとした 形で紹介されないのは、『さかしま』『彼方』の
>ユイスマンスのイメージが強い からでしょうか・・。

そうですね。オカルト文学という範疇で紹介されていたりしますから。
「神秘思想」という切り口ならば、大変一貫していると言えるんですが、
何故かキリスト教神秘神学となると、抹香臭くて敬遠されるんでしょう
か?信仰臭い事を抜いても、かなり面白いと思うんですが。
(ルネッサンス以降の神秘主義の母体でもあるわけですし)
6555 :2000/10/20(金) 13:33
あ、ロンドンへは行ってなくて、ロンドン行きの汽車の駅で
英語だけ聞いて満足して帰ったんだ。
引篭もりもいいとこだな。あの主人公。
66吾輩は名無しである :2000/10/20(金) 13:36
デ・ゼッサントは元祖・引きこもり青年。
6751 :2000/10/20(金) 14:01
>ユイスマンスが改心、もとい改宗したあとの小説がなかなか
>日本にきちんとした形で紹介されないのは・・・

一応、改宗後の「宗教三部作」と呼ばれている作品は
『出発』『大伽藍』『修練士』
の三つです。そのうち最初のふたつは邦訳されています
68吾輩は名無しである :2000/10/20(金) 16:54
良く考えるとユイスマンスは若い翻訳家がいないね。
過去の翻訳者と比較されるから敬遠されているのか?
69電波猫 :2000/10/20(金) 19:50
<文学の冒険>もありがたい
でも高いんで図書館だな

河出の雑誌に短篇が一つ載ってたの読んで以来
『チェゲムのサンドロ』が待ち遠しい
70OL :2000/10/20(金) 19:56
国書文庫希望。
71吾輩は名無しである :2000/10/20(金) 20:35
>70
それいいね!!
72名無しさん :2000/10/20(金) 20:47
>>70
賛成。山尾悠子やユイスマンスだけじゃなくて、ヤン・ポトツキの「サラゴサ手稿」とかヴィトキエヴィッチの「非充足(不飽和)」、瞿佑の「剪燈新話」なんかも入れてほしいね。国書刊行会の人、わかった?
73吾輩は名無しである :2000/10/20(金) 20:55
こんどは『サラゴサ手稿』全訳してほしいな。
74吾輩は名無しである :2000/10/20(金) 21:29
杉●洋子訳『オーランドー』は却下だべ
7555>OL殿 :2000/10/20(金) 23:12
文庫。希望します。
そうそう、スペイン中世黄金世紀文学選集は「ピカレスク小説
名作選」と、「よき愛の書」を持ってます。特に前者は現代の
スペイン、ポルトガル文学にも通じていて、面白かったですね。
中世を知る上でも生きた良い資料です。
7645=61@今日も仕事です :2000/10/21(土) 11:21
>OLさん
文庫、いいですね。それぞれの作風に合った色彩のマーブル模様の装丁がいいな。
文庫化が実現したら
『神秘の薔薇』(イェイツ;実はこのスレの>>2も私です(^^;)
『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(ボルヘス)
『死都ブリュージュ・霧の紡車』(ローデンバッハ)
『聖セバスティアンの殉教』(ダヌンツィオ)
を入れて欲しい。それと、フランス世紀末叢書で澁澤龍彦が連載していた世紀末
絵画の紹介をまとめたエッセイ集も!

>72@`73さん
『サラゴサ手稿』、図書館から借りて読んだことあります。私も抄訳でガッカリ
しました。エミナとジヴェデ(でしたっけ?)という、魔性と優しさを併せ持った
妖女の姉妹が魅力的でした。

>51@`55さん
昨夜ようやっと『出発』を書棚の奥から見つけました。この本買ってはみたものの
キリスト教にあんまり関わりたくない一時期があって長い間ツン読してました・・。
今"Hypnerotomachia Polipheli"などという本を相手に苦闘してるので中々読めま
せんが、近いうちに読みたいですね〜。

毎度のことながら長カキコすみません。
77電波猫 :2000/10/21(土) 17:43
『サラゴサ手稿』は東京創元社から全訳出版予定だそうです
78吾輩は名無しである :2000/10/22(日) 22:10
国書文庫!
本当ですか?嬉しいなあ
79考える名無しさん :2000/10/23(月) 02:01
>78
いや、アイデアを話し合ってるだけで・・・・。
8073:2000/10/25(水) 13:36
>電波猫さん
情報ありがとうです!!
できれば翻訳者は国書刊行会版と同じ人であってほしいですね。
国書文庫って、実現しても(文庫でありながら)単価の高いシリーズになりそー。
81OL:2000/10/25(水) 17:12
活字のみ、読みたい人だけの文庫希望ですな。
82吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 23:33
レムの「虚数」って国書でしたっけ?
ああ、でもほんとに文庫になって欲しいものですな。
83吾輩は名無しである:2000/10/26(木) 15:36
>82
国書ですよ。文学の冒険に入ってます。
8482:2000/10/27(金) 00:07
>83さん
ありがとうございます!!
ふむふむ。明日本屋にいってきます。
85やぎ少年:2000/10/29(日) 11:47
文庫化してほしいですね〜
バラードの「太陽の帝国」とかカルヴィーノ「不在の騎士」とかは
もっと広く、手軽に読まれるべきでしょうね
あとジョン・クロウリーの「リトル・ビッグ」もあまりにもこの国では
知名度なさすぎ。。。
86吾輩は名無しである:2000/10/29(日) 16:09
問題は文庫にして利益を出すためにはすごく売れないといけないと
いうことだろう。
ゾッキだしまくってる国書にとっては自殺行為だよ。
87吾輩は名無しである:2000/10/29(日) 18:30
大手出版社が売れない本を出したがらない時代に
国書のような出版社は非常にありがたい。
単価が高いのはしょうがないよね。
数が捌けないだろうし。
でもこういう所の本ってもっと読まれてもいいよなあ・・・。

8888:2000/10/30(月) 01:03
三橋一夫、蘭郁二郎などの、昭和初期頃のあたりの
探偵小説などの復刻モノはどれも面白い。
89やぎ少年:2000/10/30(月) 01:54
あ、自分は探偵クラブシリーズは神田の日本特価書籍で
ゾッキで出たのを半額で揃えました。でも
「虚像淫楽」は売れたみたいでゾッキでは見かけませんでした。
蘭郁二郎いいですね!「夢鬼」のラストはゾクゾクものです。
90吾輩は名無しである:2000/10/30(月) 12:10
文学の冒険age
あとロマンと愛でもage
めくるめく世界でもage
91:2000/10/30(月) 12:30
買いたい買いたいと思いつつ先送りをしているうちに、気がついたら
店頭から姿を消していることが多いなー、ここの本は。
ドイツロマン派作品集読みたい・・。
92OL:2000/10/30(月) 17:06
少し高値でも、持ち運び便利な文庫があったら...。
93吾輩は名無しである:2000/10/30(月) 17:13
>持ち運び便利
バベルの図書館シリーズ
94吾輩は名無しである:2000/10/30(月) 20:41
>93さん
うーんでもバベルは薄くて細いけど長いよ。
95吾輩は名無しである:2000/10/30(月) 21:07
>94さん
ごめんなさい冗談です。でもおれは電車の中で読んでました。

バベルについて質問ですがボルヘスの巻って何が入ってますか?
ご存知の方、教えてください。
96名無しさん@1周年:2000/10/30(月) 21:15
>95
「分身」(題名は違うかもしれないがそのような内容です)
「青い虎」
「パラケススの薔薇」
ボルヘスへのインタヴュー
ボルヘスが撰んだアンソロジー
ボルヘスの年譜
ボルヘスに関する邦訳
なんかこんな感じだったと思います。
97名無し秋刀魚:2000/10/30(月) 23:41
>95
「序文」(フランコ・マリーア・リッチによる序文)
「一九八三年八月二十五日」
「パラケルススの薔薇」
「青い虎」
「疲れた男のユートピア」
「等身大のボルヘス」(マリア・エステル・バスケスによるインタビュー)
「ボルヘス年譜・書誌」

96さんのおっしゃる「分身」は、たぶん「一九八三年」のことでしょう。
98吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 00:02
うあ、2つもレスが!!
「薔薇」もはいってるんですか。むー読みたい。
以前から探しているんですが見つかりません。
普通の本屋じゃ『バベル』自体がおいてないし。

96さん、97さん、感謝です。
99電波猫>73さん:2000/10/31(火) 19:24
同じ人のようです。
ただ、話によると96年に訳了していて、98年には出る予定と書いてあったのに…
100吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 20:21
「ボルヘスコレクション」と「論議」と「アトラス」が並んでた。
なんで急にボルヘスが盛り上がってるわけ?
101吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 20:35
まとめて出ると本屋に並ぶとき有利なので、出版社同士で申し合わ
せてだしたとかでは。
102名無しさん@1周年:2000/10/31(火) 20:58
去年ボルヘス生誕100周年だったので、
それを記念して未邦訳だったものの訳出や
絶版だったものの再版が計画されているからだと思います。
来年はボルヘスブームが来るね。
それを見越してボルヘスOFF開催を目論見ましたが
あえなく挫折しました(哀
10388:2000/10/31(火) 22:05
蘭郁二郎の「夢鬼」はほんと面白い。この作品が
なんであんまり評価されてないのか不思議だ。
10473:2000/11/01(水) 14:00
>電波猫さん
再度ありがとうございます。
刊行されるのが楽しみですが、停滞の理由が気になりますね。
待つ事にはけっこう慣れっこなんですけど
(岩波の日本古典文学大系の『六百番歌合』も長いこと待ったっけなあ・・)。
105「虚数」って:2000/11/06(月) 15:25
目次立ち読みして、「本本堂未刊行図書目録」思い出してしまった。
106吾輩は名無しである:2000/11/09(木) 12:33
「野坂昭如コレクション」も、楽しみです。
107吾輩は名無しである:2000/11/09(木) 20:43
「野坂コレクション」の1はもう出てるよ。
野坂ってほたるのはかしか読んだことなかったけど、すげーおもしろかった。
文体がリズミカルでアイディアがあふれるまま書いてるってかんじ。
まあやりすぎてめちゃくちゃなオチもあるけど。おもろい。
108吾輩は名無しである:2000/11/12(日) 03:55
《藤原書店》文庫も、出ると好いけどなあ。
もっとも、毛色はちがうけど、例えば富山房百科文庫の現況をみると、小売店での棚のとりっこには苦しめられそうだけどなあ。
109吾輩は名無しである:2000/11/23(木) 16:04
このミスになにがはいるか!? あげ
「世界探偵小説全集」
「ミステリーの本棚」
幻想文学だけじゃないぞ。
110吾輩は名無しである:2000/11/23(木) 19:34
>108
あるといいな藤原書店文庫。
このあいだ藤原書店のことが新聞(日経?)にのってたけど、
ここって初版500部なんだってえ?
もしかして、日本って文系ぜんぜんダメなんですか?
111反文雀:2000/11/24(金) 00:49
晶文社も面白いぞ
112108:2000/11/24(金) 19:55
>110 さん
初版500部!
それはあんまりですナ。
科研費で出版助成受ける場合と殆ど代わらないじゃないですか。
でも、藤原書店の本は『地中海』やブルデューのような「鉱脈」でなくても、
地味に読みつがれている本が多くて(オングの『声の文化−−』など)
判官びいきも加わり、応援したくなりますね。
113110:2000/11/24(金) 21:36
>112
ぼーぜんとするしかない数字でしょ。
今度から藤原書店の本は図書館で借りたりせず、
自分で買おうと決意しました。
ここが潰れるとかなり困ってしまう。
114吾輩は名無しである:2000/11/25(土) 01:47
つぶれるときはつぶれる
平凡社のように
115吾輩は名無しである:2000/11/26(日) 08:59
国書のスレッドが100を超えるとは……
116名無しさん@1周年:2000/11/27(月) 10:42
つぶれるときはつぶれる
ペヨトル工房のように(涙
117吾輩は名無しである:2000/11/27(月) 18:52
ペヨトル工房... つぶれたんですか.....
118吾輩は名無しである:2000/11/29(水) 09:38
つぶれたっていうか、活動停止だよね?
119116:2000/11/29(水) 10:14
ペヨトル工房は「解散」というコトバを使ってるね。
4月に「解散」した旨を、私も最近新聞記事で知った。
刊行物がゾッキ本として流れたり裁断されたりする前に、愛好者が一冊
でも多くの刊行物を救済しようとしているらしい。
単行本はクロソウスキーの『バフォメット』しか持ってないんだけど、
雑誌の「夜想」は昔懸命に集めた(コンプリートしてないけどね)。
昔は2chみたいに頼まれなくてもグロ写真を貼るような輩が居なかった
し、正面切って論じるのも憚られるような雰囲気だったので、「夜想」
のそういった特集から何とも隠微な、知らない方が幸せだった知識を分
けて貰った。グロ関連だけじゃなくて、高橋睦郎の詩もボルヘスの「レ
ゾートル」という映画のことも「夜想」から教えてもらった。
「夜想」よ、ありがとう。
−−−−脱線御免。
120吾輩は名無しである:2000/11/30(木) 01:14
>119
どうかん。おれも、やっぱり「夜想」にはお世話になった。
高校生の時とかってすごくサブカルとかに興味を持つころだし
ガキっちゃあガキなんだけれども、やっぱり高校の時には
はまった。「天使」号にはほんとにどきどきしながら読んでいたなぁ。
121吾輩は名無しである:2000/11/30(木) 14:09
国書が夜想を引き継ぐというのは?
122116:2000/12/01(金) 12:49
>121
それ実現できたら最高だよね!
以前戦前の探偵小説雑誌や少女雑誌を復刻したみたいに、合わせて復刻なんてのも
いいな。
個人的な話で恐縮ですが、国書刊行会の本と「夜想」と「幻想文学」(これは又別
の出版元だが)、夢中になって読んでた時期が重なってて切り離せないんだなあ。
123吾輩は名無しである:2000/12/01(金) 13:40
国書と幻想文学が合併し、夜想を復刊するというのは?
124吾輩は名無しである
幻想文学の編集長は出稼ぎで忙しいから無理だろう。