あなたの好きな詩を教えてください。

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1ぃり
詩、短歌、俳句など。
えっと、ここにカキコしちゃうと著作権に触れるのですか?
もし許されるのなら短い詩や短歌、俳句はアップしてほしいんだけどなー
2名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 19:20
西脇順三郎の詩が好き。
有名なのを1つ紹介。

天気

(覆された宝石)のやうな朝
何人か戸口にて誰かとささやく
それは神の生誕の日。

他にもいいのたくさんあるんだけどあんまり長いとね。
著作権に関してはよくわかんないです。
3名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 20:06
葛原妙子
美しき球の透視を夢むべく紫陽花の花あまた咲きたり
他界より眺めてあらばしづかなる的となるべしゆふぐれの水

今手元に本が無いので漢字づかいが間違ってるかも・・
4名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 21:51
かくも凶々しき暴虐のなか、
いかなる苦難に見舞われようと、
勇者は退くことを知らず、ただ誓いを果たすのみ
 なればと彼等に問いしものあり
 汝等が忠勇をたれに捧しか?
 汝等が武運尽きしとき、
 それを継ぐ者は何処にありしか?
 彼等は答えて曰く、
 いとはかなき者あらば我らはそれを愛で、
 いと悲しき者あらば我らはそれを包む
 安んじよ、安んじよ
 我らは斃れて後も巳まず
 打ちてし後もまた同じ
 たとえ骸はさらすとも、
 我等が魂魄の失せることはなし
 我ら斃れども挫けず
 我ら斃れども挫けず
 挫けざれば失せることはなし

チャールズ・ボスコウィック「waiting for the sun」
5名無しさん@1周年 :2000/08/26(土) 02:09
プールの水面の高さまで
空気がおりてきて
十一月になった

一時間目が体育なのに
体育着のえりもとが
べったり汚れているゆめを見る

学校では わたしはいつもひとりでいる
木や机やいすが すこし小さいとおもう

前の男の子がふりかえって
わたし ではなく べつの子を呼ぶ
「ノート貸して」と言っている

だれもがもう水のことを忘れてしまった

急性骨髄炎で死んだ音楽部の先輩が
水からあがってくるまで待っていたいけれど
視線をはずすと
すぐ 夜になってしまう夕ぐれ

水底には
テニスボールなどがいくつかころがっていて
夏になるまで
気づいてもらえない


小池昌代「プール」
6名無しさん@1周年 :2000/08/26(土) 02:19
頼むからこんなところで横書きでつめて詩を書くのはやめて。
同じ詩がこうも見苦しいものになるとは。。。
7名無しさん@1周年 :2000/08/26(土) 02:39
>6
縦書き・横書きやレイアウトで詩の内容が変化するという
よい例ではないですか。ん。
8:2000/08/26(土) 03:28
詩の現在ということなら、
ぜひ「HIPHP」スレッドにいらっしゃるといいと思います。
自分も田村隆一など詩は結構好きですが、
今、外なので書けなくて失礼。
9名無しさん@1周年 :2000/08/26(土) 03:47
これをここに書くのが正解かどうか。
でもヒップホップスレに行くのもどうかと思ったので。

ジャンピング、ほら。利のない意味のないプライドのせてジャンプ。
ジャンピング、利のない意味のない下りの道でジャンプ。

スーパーカーです。
10名無しさん :2000/08/26(土) 07:05
レイモン・ラディゲの「秋」。引用は省略させていただきます。
11Tango :2000/08/26(土) 07:30
立原道造が意外と好き。
「石柱のうた」とか。
12プーの友人。 :2000/08/26(土) 13:33
『T.A.Z.』ハキム・ベイ。
13名無しさん@1周年 :2000/08/27(日) 07:14
お咲きはチンバだった。
チンバでも
尻をはしよつて桑の葉を摘んだり
泥だらけになつて他の草を取つたりした。

二十七の秋
ひよつくり嫁入り先が見つかつた。

お咲きはチンバをひきひき
但馬から丹後へ――
岩屋峠を越えてお嫁に行つた。

丹後の宮津では
メクラの男が待つてゐた。
男は三十八だった。
どちらも貧乏な生ひ立ちだつた。

二人はかたく抱き合つてねた。

「メクラとチンバ」   木山捷平
14名無しさん@1周年 :2000/08/28(月) 10:40
自殺せし狂者を赤き火に葬りにんげんの世におののきにけり    茂吉

以前このテのスレッドがぼろぼろに荒らされてんの見たことあるぞ
(理由は知らないけど)。
気をつけて。
15:2000/09/04(月) 20:29
「昨日いらつしつて下さい」 室生犀星
16名無しさん@1周年 :2000/09/04(月) 21:00
金子光晴「もう1篇の詩」
恋人よ。
たうとう僕は
あなたのうんこになりました。

うんこになったんだよ。
すごくね〜?
17我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 00:02
>16
うん、すげーよな。
18我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 00:11
こんなんどう?

観自在菩薩は深き般若波羅蜜多を行ぜし時、五蘊は皆空なりと
照見して一切の苦厄を度したまへり。 舎利子よ。色は空に
異ならず、空は色に異ならず。色はすなはちこれ空、空はすなはち
これ色なり。受・想・行・識もまたかくのごとし・・・
19名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 06:15
ポーの 大鴉 基本です
20立花隆(科学系の作品群) :2000/09/05(火) 07:05
赤き牡丹
白き牡丹を
手折りけり
赤きを君に
いで贈らばや
      子規

もうひとつは確か僧正遍昭の

天つ風
雲の通い路
吹きとじよ
乙女のすがた
しばしとどめん

原文なし記憶違いならすいません
21我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 07:06
↑名前ね、気をつけます
22我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 09:53

ぬばたまの何ぞとひとの問ひしとき露とこたえて消えなましものを

伊勢物語「芥川」より
23>22 :2000/09/05(火) 10:29

白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
24我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 11:43
白玉と書いて「ぬばたま」とよむのよ
25ぃり :2000/09/05(火) 12:20
 与謝野晶子
空にのみ 規律残りて 日の沈み 廃墟の上に 月上りきぬ

 尾崎放哉
一本のからかさを貸してしまつた

朝早い道のいぬころ

26空耳 :2000/09/05(火) 19:18
中野重治が好き。
もうお前は赤いまんまを食うなってやつ。
ジーンと来る。
27名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 19:28
かけまくもかしこきいざなぎのおほかみ
つくしのひむかのたちばなのおとのあはぎはらに
みそぎはらへたまひしときになりませるはらへどのおほかみたち
もろもろのまがごとつみけがれあらむをば
はらへたまひきよめたまへとまうすことをきこしめせと
かしこみかしこみもまうす

「祓え祝詞」
28我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 19:31

ガス蒼く燃ゆるたまゆらそのかみにさくらを焚けば胸を照らしき
                        小池 光

夢の世に葱をつくりて寂しさよ   永田 耕衣
29yume :2000/09/05(火) 20:10
どれということはないけどトリスタン・ツァラの初期の詩篇。
「ビジネス、ビジネスと若い幽霊が言う」とか
「ムッシュー・ブルーブルー」とか断片がいちいちかっこいい。

アンチピリン氏はじめての天上の冒険(英訳)
http://users.ev1.net/~darkfox/antipyrine.html
30名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 20:29
しあわせを わかつごとくに握りいし 南京豆を 少女に与う

寺山 修司
31吾輩は名無しである :2000/09/05(火) 20:37
花車 どこへ押せども 母貧しく

     ──寺山修司──
32名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 20:55
吾が愛でし汝れが眩き黒髪を誰が為にこそ櫛梳りけむ
                   ---俺---
33我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 23:22
>32
こら、ちゃんと係り結べ。
34我輩は名無しさん :2000/09/06(水) 12:12
>32
かきやりしその黒髪のすぢごとにうち伏すほどは面影ぞたつ(定家)

に似てるネ
35wたし :2000/09/06(水) 17:02
秋の夕暮れの歌三首について
どれがすき?
wたしは「鴫たつ沢の 秋の夕暮れ」
3632 :2000/09/06(水) 17:34
「浦の苫屋の秋の夕暮れ」は西行だっけ?

>33
すみません。気付きませんでした。
>34
色っぽい歌ですね。

問ふことも問はれることもなきままに忍ぶ恋とぞ想ひ切りつつ
              
3734 :2000/09/07(木) 10:55
>35
三夕から選ぶとしたら、私も西行に一票です。
定家の歌だと、どうしても艶なる歌に目がいってしまって「花も紅葉も」の心境に
達する事ができません(^^;;

本当は
おしなべて思ひしことのかずかずになほいろまさる秋の夕暮(良経)
も入れて「四夕」にしたいところなんですが・・。
38Sanyu :2000/09/07(木) 11:20
三夕全文アップきぼん
39吾輩は名無しである :2000/09/07(木) 11:59
心なき身にもあはれはしられけり鴨立つ沢の秋の夕暮れ  西行
見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮  定家
さびしさはその色としもなかりけりまきたつ山の秋の夕暮 寂蓮

か?
40吾輩は名無しである :2000/09/07(木) 18:12
寂蓮に一票 景がいいよ
41吾輩は名無しである :2000/09/08(金) 16:44
西行。
鴫立つ沢の  たつ→佇つ/(飛び)立つ
           静    動

良い歌には時間が詠みこまれる。
42吾輩は名無しである :2000/09/09(土) 05:44
自分の好きな詩人の一人、安東次男の作品に「厨房にて」という詩があるのが笑える。
内容は打ち込みが面倒なので省略しますが、シュールな感じで、とても良い詩ですよ。
43rumi :2000/09/09(土) 09:20
当たり前ですまないが萩原朔太郎。
とくに「艶めかしい墓場」オカルトっぽいがシュールで美しい。

あとR.D.レイン(文学者じゃなくて精神科医)/eight

ただいまの
永遠(とわ)にこそあらね
ときとして
まさりてあるか
絶えてなきには

日本語訳だとわけわかんないが原文よし。

Now
if not forever
is
sometimes
better than never
44吾輩は名無しである :2000/09/14(木) 05:53
血が熱い鉄道ならば…のA列車で行こうが好きでした。
なんか異様にテンション高かったし。
でも最近は鬱な気分にあう詩を探してます。
45大好きな詩 :2000/09/14(木) 07:15
"Le pont Mirabeau" -Guillaume Apollinaire-

ミラボー橋の下 セーヌは流れ
わたしたちの恋も
せめて思い出そうか
悩みのあとには喜びが来ると

夜は来い 時鐘(とき)よ打て
日は過ぎ去りわたしは残る

手と手をとりあい向き合って
こうしていると
わたしたちの腕の橋の下
疲れた波の永遠の眼差しが通って行く

夜は来い 時鐘よ打て
日は過ぎ去りわたしは残る
恋は過ぎ去るこの流れる水のように
恋は過ぎ去る
何と人生の歩みはおそく
何と希望ははげしいのか

夜は来い 時鐘よ打て
日は過ぎ去りわたしは残る

日がたち いくつもの週もまた
過ぎた時も
くさぐさの恋も戻ってこない
ミラボー橋の下 セーヌは流れ

夜は来い 時鐘(とき)よ打て
日は過ぎ去りわたしは残る
46名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/15(金) 03:22
高村光太郎。
寺山修二。
山頭火も好きだ。
47吾輩は名無しである :2000/09/15(金) 04:07
高橋睦郎って良くない?
48吾輩は名無しである :2000/09/15(金) 04:23
ポール・エリュアールの「リベルテ(自由)」が好き。
大学の仏文学のセンセがフランス語でとうとうと朗読されたときには
韻の響きとか、あまりの音の心地よさにうっとりとしてしまった。

あと、ものすごくベタで申し訳ないんだけど
谷川俊太郎の「20億光年の孤独」と「ネロ」がものすごく好き。

4947 :2000/09/15(金) 04:33
石川セリのうたで谷川俊太郎作詞の「死んだおとこの残したものは」は気持ち良かった。

こんな時間に僕の他にも書き込みしているひとがいるんですね。
日本は広いな。
50吾輩は名無しである :2000/09/15(金) 05:22
>>25の人もあげているけど、尾崎放哉。最高。いい句は山ほどあるんで、
全集からランダムに抜粋。

田 舎 の 小 さ な 新 聞 を す ぐ に 読 ん で し ま つ た

肉 が や せ て く る 太 い 骨 で あ る

も ず が 高 鳴 く 朝 を 昨 日 の 首 吊 り の 話 し

人 を そ し る 心 を す て 豆 の 皮 む く

(注)三つ目の句の「鳴」は本当は口偏に帝だが、漢字が見つけられなかった。
51つかって。 :2000/09/15(金) 05:27
5250 :2000/09/15(金) 05:52
おお、ありがとう!>>51

も ず が 高 啼 く 朝 を 昨 日 の 首 吊 り の 話 し
53お邪魔します :2000/09/15(金) 07:12
わりと直球でわかりやすいものが好きです。
吉野洋の作品はかなり。どれかひとつなら
「I was born」とか。長いので引用できないですが。
既出、立原道造はソネット・短い詩どっちも。
ところで「右は越後へ行く汽車の道
     左は木曽まで行く中山道」という
狩人の「コスモス街道」(「あずさ2号」の次に出た
シングル)のサビの歌詞のオリジナルは、多分この人。
作詞家、教養あるなぁ。そして、この詩の題名が思い出せない・・・。
5453です :2000/09/15(金) 07:20
もしかして「汽車」じゃなくて「北」だったような
気がしてきました。・・・教えて、狩人ー!
55名無しサンシティ :2000/09/15(金) 11:26

ゆく川の流れは絶えずして

しかももとの水にあらず

よどみに浮かぶうたかたは

かつ消えかつ結びて

久しくとどまるためしなし
56たき :2000/09/18(月) 22:54
茨木のり子
『汲む』と『自分の感受性くらい』

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
57吾輩は名無しである :2000/09/18(月) 23:14
萩原朔太郎「漂泊者の歌」
あー 松田優作の野獣死すべしを思い出す
58名無しさん@よっぱらい :2000/09/18(月) 23:30
>5さん 小池昌代「プール」
さびしい感じでとても好きになりました。
59名無しさん@1周年 :2000/09/19(火) 01:42
「ぼろぼろのだちゃう」
略  だちゃうの目は瑠璃色にかがやいてるち゛ゃないか
   人間よ よせもうこんな事は
教科書
に載ってたが面白い詩だった。
60ミック :2000/09/19(火) 03:33
尾崎豊はここでは評判悪いから不安なんだが・・・・(ていうか辻のヘタレが誉めるからとばっちりくってんだ)
でも好きな詞が多いのでためしに抜粋。

ぼやけた瞳で 彼はあの日をのぼった
アスファルトを抱きしめて ぬくもりを失くしていた
ほら 上の下もないさ 求めるとはなくすこと
つながるものを否定すれば 過ちに傷つくだけ
彼は最後に祈った すべて許されることを
(「彼」)

シェリー 俺はうまく歌えているか
     俺はうまく笑えているか
     俺の笑顔は卑屈じゃないかい
     俺は誤解されてはいないかい
     俺はまだ馬鹿と呼ばれているか
     俺はまだ恨まれているか
     俺に愛される資格はあるか
     俺は決してまちがっていないか
     俺は真実へと歩いているかい
(「シェリー」)

Love Way 何かに裁かれているような気がする
     何かが全てを罪に陥れていくようだ
     何かを償うことすらできないとしても
     生き残るために愛し合うことはできるだろうよ
      (中略)
     すべての終わりを感じてしまうときにさえ俺は
     生きるために汚れていく全てが愛しい
(「Love Way」)

こんな感じ。「I Love You」だけが尾崎豊じゃないよ。この人もっと真面目に論じられていいともうんだけどなあ・・・

    

61吾輩は名無しである :2000/09/19(火) 03:59
>2
神々の生誕の日

ではありませんでしたか?
記憶違いならごめんなさい。
62歌人 :2000/09/19(火) 12:19
岩ばしる 小百合の花を打ちくだき
        この世かくぞと 知りそめし 今日

作者は忘れたけど大好きな短歌。
鈴木真砂女のこれもいい。

うすものや 人悲します 恋をして
63ポムプリ :2000/09/19(火) 23:43
月並みですが、、、
宮澤賢治「雨ニモマケズ」
64辻潤 :2000/09/20(水) 01:01
いくら故人だといっても

詩人よ ごめんなさい

うっかりあなたを

迂闊 と読んでしまい

---井上究一郎
65吾輩は名無しである :2000/09/20(水) 01:26
芋喰へば パンツ破れる 屁の力
   
     

                名無し
66吾輩は名無しである :2000/09/20(水) 02:44
谷川 「夢」
 
  だが夢、それは、破れるだろう

最高
67>65 :2000/09/21(木) 14:29
それ、公衆の面前で自分の好きな詩句として大声で朗誦できる?
68吾輩は名無しである :2000/09/22(金) 11:59
尾崎 翠 「歩行」より

おもかげをわすれかねつつ
こころかなしきときは
ひとりあゆみて
おもひを野に捨てよ

おもかげをわすれかねつつ
こころくるしきときは
風とともにあゆみて
おもかげを野にあたへよ
69名無しさん@1周年 :2000/09/22(金) 18:18
伊藤比呂美の「わたしはあんじゅひめこである」ええです〜〜。

ここで聞いていいものか分らないけど、
「薔薇の木に 薔薇の花咲く」って誰の詩でしょう?
誰か教えてください。
7032歳・新聞部 :2000/09/23(土) 02:38
>69さん
ズバリ、北原白秋でしょう。
「薔薇ノ木二 薔薇ノ花咲ク
 何事ノ 不思議ハナケレド」

北原白秋、短い詩が特に好きです。オススメの詩があるのですが
バッチリ正確に引用したいので、タイトルと合わせて、
それはまた後日。


7132歳・新聞部 :2000/09/25(月) 02:57
つづきです。
教科書に載った時のタイトルは「薔薇」。詩集では
「薔薇 二題」で、同じく短い詩が続きます。
そして訂正。「何事ノ不思議ナケレド」でした。
失礼失礼。北原白秋、オススメの詩、もうひとつ。

   他ト我

二人デ居タレドマダ淋シ
一人ニナッタラナホ淋シ

シンジツ二人ハ遣瀬ナシ
シンジツ一人ハ堪ヘガタシ
72ぃり :2000/09/27(水) 15:05
 「夕景」
 ふたたび西の空に幾重にも雲は吹き寄せ
 かくくり返すものにくり返し支えられつつ
 なおも私たちは明日へと駆り立てられる
 古びた旋律はうろ憶えに歌うたびに甦り
 死者への哀惜は薄れゆく残光に深まる
 この世につけ加えるべき何ものがあるだろう
 彗星はどんな視線も届かぬ彼方へ去り
 夥しい書物と音楽に囲まれて人は老いる
 ふたたび母犬の胸乳に仔犬どもは寄りそい
 かくくり返すものにくり返し慰められつつ
 なおも私たちはくり返さぬものへと歩む
                谷川俊太郎

「月夜」
 へんてこの月夜の晩に
 ゆがんだ建築の夢と
 酔っぱらひの円筒帽子       円筒帽子→シルクハット
        萩原朔太郎

>59
 ぼろぼろのダチョウ 全文アップ希望
73:2000/09/27(水) 15:09
今東光がさいこう
74樂大生 :2000/09/30(土) 20:55
萩原朔太郎『蛙の死』
75名無しさん@1周年 :2000/10/01(日) 02:21
君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも
                   吉井勇

廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て
                   東直子

あと、早坂類の歌はどれも相当好き。
76トカトントン :2000/10/01(日) 03:17
むかし荒涼たる夜半なりけり いたづき羸れ黙座しつも
忘却の古学の蠧巻の奇古なるを繁に披きて
黄奶のおろねぶりしつ交睫めば 忽然と叩叩の欵門あり。
この房室の扉をほとほとと ひとありて剥喙の声あるごとく。
儂呟きぬ「賓客のこの房室の扉をほとほとと叩けるのみぞ。
さは然のみ あだごとならじ。」

憶えぞいづれ鮮かに あはれ師走の厳冬なり。
燼頭の火影ちろりと 怪の物影を床上に描きぬ。
黎明のせちに遅たれつ――逝んぬ黎梛亜を哀しびて。
その胸憂を排さばやと黄巻にむかえどあだなれや。
嬋娟しの稀世の姣女 天人は黎梛亜とよべど
  とことはに 我世の名むなし。
77トカトントン :2000/10/01(日) 03:20
在りし昔のことなれども
わたの水阿の里住みの
あさ瀬をとめよそのよび名を
アナベル・リイときこえしか。
をとめひたすらこのわれと
なまめきあひてよねんもなし。
78ねこやなぎ :2000/10/01(日) 04:34
おかあさん
ねこやなぎって
とりさんのおもちゃなんだよ
ほんもののねこさんさわると
とりさんどきどきしちゃうでしょ
だからねこやなぎをさわって
ねこさんってこんなかなって
かんがえながらあそぶんだよ

読売新聞 こどもの詩より
79ワタナベカズヱ :2000/10/01(日) 06:30
おもいではいつも
いたいくらいきれいで
残ったものたちはいやらしく醜い。

(大化けすることもなく消えてったな、この人)
80Das neue Reich :2000/10/01(日) 06:39
シュテファン・ゲオルゲ(Stefan George)の
「新しき国(Das neue Reich)」。
81吾輩は名無しである :2000/10/01(日) 14:08
春と修羅が好きです。

けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか

の部分に心が打たれました。

春と修羅
(mental sketch modified)


心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の濕地
いちめんのいちめんの諂曲模様
(正午の管楽よりもしげく
 琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまたさ
四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(風景はなみだにゆすれ)
碎ける雲の眼路をかぎり
れいろうの天の海には
聖玻璃の風が行き交ひ
ZYPRESSEN春のいちれつ
くろぐろと光素を吸ひ
その暗い脚並からは
天山の雪の稜さへひかるのに
( かげろふの波と白い偏光)
まことのことばはうしなはれ
雲はちぎれてそらをとぶ
ああかがやきの四月の底を
はぎしり燃えてゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(玉髄の雲がながれて
 どこで啼くその春の鳥
日輪青くかげろへば
修羅は樹林に交響し
陥りくらむ天の椀から
黒い木の群落が延び
その枝はかなしくしげり
すべて二重の風景を
喪神の森の梢から
ひらめいてとびたつからす
(気層いよいよすみわたり
 ひのきもしんと天に立つころ)
草地の黄金をすぎてくるもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに
(かなしみは々ふかく)
ZYPRESSENしづかにゆすれ
鳥はまたぞらを截る
(まことのことばはここになく
 修羅のなみだはつちにふる)


あたらしくそらに息つけば
ほの白く肺はちぢまり
(このからだそらのみぢんにちらばれ)
いてふのこずえまたひかり
ZYPRESSENいよいよ黒く
雲の火ばなは降りそそぐ

82右巻き :2000/10/01(日) 14:32
初めて見たけど、ココいいね!
「そうそう、これいいねん!」って思いながら読んだ。

じゃ、ありきたりだけど、俺もひとつ・・

 「北の海」

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。

曇つた北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪つてゐるのです。
いつはてるとも知れない呪。

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。
   
・・・今でも読むとなぜか、涙が出そうだ。
83吾輩は名無しである :2000/10/01(日) 15:03
著作権無視のすごいスレですね
84吾輩は名無しである :2000/10/01(日) 17:46
今ごろ・・・プッ
85うろぼろす :2000/10/01(日) 17:56
>右巻きさん
「北の海」は合唱曲になっているのをラジオで聞いて初めてこの詩を
知りました。確かに重い詩です。
高校の時、曇った日に学校裏の海でこの合唱曲をウオークマンで聞き
ながら海を見ようと計画しましたが、果たせないまま卒業してしまいま
した(苦笑)。
86右巻き :2000/10/01(日) 19:24
>うろぼろすさん

が、合唱曲?
マジっすか?
う〜ん、聞きたいような、聞きたくないような(w

計画はぜひ、実行して欲しかったw
87名無しさん@そうだ本屋にいこう :2000/10/02(月) 02:38
82に反応して中原中也の春日狂想。長いので省略するけど。
88吾輩は名無しである :2000/10/02(月) 09:32
イメージが収束するものと拡散するもの
大きく2通りに分かれるね。
どちらもよいね。
89吾輩は名無しである :2000/10/02(月) 10:44
>右巻き
>いつはてるとも知れない呪。
これの「呪」って何て読んだらいいの?
「のろい」?「じゅ」?
90右巻き :2000/10/02(月) 11:51
>89
詩なんて、君の好きなように読んだら良いと思うよ。
ちなみに俺は「じゅ」。
なんか「のろい」っぽいけど、「じゅ」の方が引き締まってない?

・・あっ、っていうか、ウロボロスさんに聞いたら?
っていうことで、ウロボロスさん教えてください。
91亀レスごめん :2000/10/02(月) 12:39
>32歳・新聞部さん
ありがとう〜〜〜♪積年の謎が解けたっ。つーか何故しらなんだ>私
92吾輩は名無しである :2000/10/02(月) 22:01
ぽえむあぐぅえ
93吾輩は名無しである :2000/10/03(火) 07:06
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
94うろぼろす :2000/10/03(火) 19:21
>90
合唱曲バージョンでは、「のろい」でしたけどね。
合唱曲では、「いつはてるともしれないのーろい(ゆっくりとしたテンポでかつ重
い低音)」のフレーズでした。口ずさむ時も変に気持ちが入ってしまいます。
95フオスフオレッセンス :2000/10/03(火) 21:59
わたしのいっぽんの林檎の樹が
みのりをもぎとる手を予感して
身ぶるいして空を見るとき
すでにひとすじの光りが
すばやくナイフとなってわたしを刺す

まだ熟れきらぬ魂のひとつひとつが
はげしい出血のために赤くそまり
ひとつは存在をゆさぶる風のために落ち
ひとつはわたしを愛する乙女のために
またひとつはあきらかに死のために落ちる

わたしのいっぴきの老いぼれ犬が
ひとつぶの種子ものこさずそれらを食らう
恋からも死からもなにものも生まれぬようにと
あの海よりもひろい舌でなめつくす

 嶋岡晨「青春」なんかもいいなあ
96吾輩は名無しである :2000/10/04(水) 12:46
age
97右巻き :2000/10/04(水) 13:31
>うろぼろす
やっぱり「のろい」ですか。
う〜む、聞いてみたい。
98お腹いてえ・・・ :2000/10/05(木) 09:46

私は薔薇を見て微笑する暗示をもたない

   尾崎亀之助

あと、詞じゃないんだけどある小説のひとふし

かれは私にとっては, 思いでというか情熱というか

過去というなの美しい鉱物を閉じ込めた

水晶みたいな人物だ。

99名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/10/16(月) 10:09
100吾輩は名無しである :2000/10/16(月) 13:52
私には信仰がない/
私は昨日昇天した風船である/
誰が私の行方を知っていよう/
私は故郷を持たないのだ/
私は太陽に接近する。失はれた人生への熱意/
失はれた人生への標的/
でも太陽に接近する私の赤い風船は
なんと明るいペシミストではないか。

島田清次郎
101大手拓次と春日井健 :2000/10/21(土) 15:07
中原中也 「死別の翌日」・・・・初めて自分全体で分かった詩。

小学生か中学生の時、
谷川俊太郎の「20億光年の孤独」を教科書で読んで、
詩が好きのなった。
102吾輩は名無しである:2000/10/24(火) 22:42
なんで〜?猫持がないの〜???

看護婦が 掃除に来たよ 虎の子の
エロ本 みんな 捨てていったよ

お約束 いただけるなら いつまでも
雨に濡れても 風邪をひいても

てな、短歌が大好きさ。

103ばかな:2000/10/24(火) 22:44
筋肉少女帯の ノゾミのなくならない世界

♪ノゾミがまだまだ小さくて パパとまだ手を繋いだ頃
 ノゾミは世界の中心で ‥ 長いので割愛
104よしもとよしとも:2000/10/25(水) 02:23
中学・高校と
陸上部

大学で経済を
学んだ

保険会社の
損害賠償調整係
として勤務

2年前に
妻と離婚

人生の役割

3歳になる娘

持て余す
答えの出ない疑問

走れ!
白球を追って

君の世界は正常に
機能しているか?


105吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 02:30
ジャン・クリストフにのっていたバイーフの詩が好きです。

われは硬きダイヤ
槌にも鑿にも
打ち砕かれじ。
打て、打て、打ちみよ
われは死なじ。

死してはまた生き
屍灰より生まるる
不死鳥のわれ。
殺せ、殺してみよ、
われは死なじ。

106吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 20:23
啄木のねー
教科書に載らないような短歌

君に似し姿を街に見し時の
心をどりを あはれと思え

世の中の明るさのみを吸う如き
黒き瞳の今も眼に在り

みたいな、ラブレター用の短歌を
必死で覚えたもんです・・・・
107あちょー!名無しさん:2000/10/25(水) 21:52
ありがちょうをひいている

まるでヨットのようだ
108名無しさん@1周年:2000/10/26(木) 04:15
あれあそこの電線に

燕がドレミハソラシドよ
109名無しさん@1周年:2000/10/26(木) 04:29
 三好達治「郷愁」
蝶のような私の郷愁!
蝶はいくつか籬(まがき)を越え
午後の街角に海を見る・・・。
私は壁に凭れる。
隣の部屋で二時が打つ。
―海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
 そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。
110吾輩は名無しである:2000/10/26(木) 13:54
フランシス・ジャムが何故でてこないの。
111吾輩は名無しである :2000/10/26(木) 15:28

原詩もいいんだろうけど、堀口大學のは、名訳だよね。
「月下の一群」は、どれも選べないくらい、好き。
112吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 01:38
たまにはage
113吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 01:39
あ、ばか。sage入れちった。再びage。
114考える名無しさん:2000/11/10(金) 02:14
堀口大學は小説やランボの翻訳が、ちょっと、アレですね、ドキュソですけど。
115反文雀:2000/11/10(金) 06:18
世界が比喩で測れるなら
薔薇の蕾を描く必要もあるまい
椋鳥の嘴を描く必要もあるまい
すべてものがそこにあることで
あるものとして結びつけられていたから
村びとたちはつかのまも世界と和解できなかったのだ

(後略)

杉谷昭人「人間の生活」
116教えてください:2000/11/30(木) 12:05
数日前、NHKの「プロジェクトX」という番組で、ロシアのタンカーから石油が漂着した
福井の海をきれいにしたボランティア達の活動が紹介されてました。
そのボランティア事務所の壁に張ってあったという詩が誰のものか知りたいのです。
「どろあしのままで」という日本語題、原題は「Go With Muddy Feet」だそうです。
きたないものを見たらその目を洗え、いやしい思いを抱いたらその心を洗え、
けれど足は泥まみれのままで…といった内容で、たしか全部ひらがなでした。
谷川俊一郎さんの訳っぽいかな? とも思うのですが…
原作者名等、ご存じでしたら、ぜひ教えてください。
117116:2000/11/30(木) 12:08
谷川俊一郎じゃなく俊太郎ですね。失礼しました!
118さいこ:2000/11/30(木) 19:24
119紀香タンhaha:2000/12/01(金) 09:38
*ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの

*かもめかもめ 入日のかたにぬれそぼち ぴよろとなくはかもめどり

あはれみやこをのがれきて 海のなぎさをつたひゆく
120吾輩は名無しである:2000/12/01(金) 21:33

老人は肩ごしにふりかえり
男を見た。その足は素足、服にはつぎがあたり
ひたいには深いしわがあった。
ああ、師に近づいたのは、勝者ではなかった。
師はつぶやいた、「おまえもやはり?」

ブレヒトの「老子の亡命の途上で道徳経が成立するという伝説」の一節。
あとはブレイクの「仔羊」とかジョニ・ミッチェルの"God Must Be A Boogie Man"の歌詞なんかも。
121吾輩は名無しである:2000/12/02(土) 18:43
age
122吾輩は名無しである:2000/12/06(水) 04:26
これが別れのカレーライスです
             〜種田山頭火
123吾輩は名無しである:2000/12/06(水) 05:11
待ってろよ白いいす

いつかむかえに行くからな

って「浜辺の白いいす」とかいう題だったと思うけど、作って誰?
ガキの頃大変好きだったのです。
124吾輩は名無しである:2000/12/07(木) 05:41
>6
それじゃ縦書きで!! 中原中也すき。ホントにいい。

      こ私鹿そか私  彼彼私冬彼私  私彼ま世女九
      のはのののを  女女のの女は  と女た界の才
      時すやや女信  のが室日は炬  話はその子の
      ばべうさの頼  耳頸にの畳燵  し頸れ空供子
      かてにし心し  朶かは にに  てをは気で供
      りの縮さはき   し 珍坐あ  ゐか があが
      は用かは密つ  陽げ陽しつた  るし凭 りあ
      ゆ件む氾柑て  にるがくてつ  時げつ彼まり
      るをこ濫の 、 透といよゐて  にるか女しま
      や忘とす色安  き ついまゐ  。のかのたし
      かれもるに心  ま ぱ天しま   でか有 た
      に あな し  し い気たし   しれで
      時 りく き  た での た   たるあ
      間 ま 、つ   。し午      もる
      を せか て    た前      のや
      熟 んと              のう
      読 でい              やに
      翫 しつ              う
      見 たて              に
      し
      ま
      し
      た
       。
  
125名無しさん@1周年:2000/12/09(土) 17:18
アルテュール・ランボーの「放浪」
126吾輩は名無しである:2000/12/09(土) 18:04
>124
ギコペで確認してから投稿してくらさい。
127世界@名無史さん:2000/12/09(土) 18:08
秋深し隣りはなにをする人ぞ
128吾輩は名無しである:2000/12/10(日) 01:31
法官よ、マギィの酒にこれほど酔っても
おれの心はなおたしかだよ、君よりも。
君は人の血、おれは葡萄の血汐を吸う、
吸血の罪はどちらか、裁けよ。

 オマル・ハイヤームの『ルバイヤード』から
 ちなみに「法官」にはムフティーとルビを振ります。
129名無しさん@1周年:2000/12/10(日) 06:43
もはや
いかなる権威にも依りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
依りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ

昔から好きだったんだけど、田舎で手に入らなかったから
ネットで初めて買ってしまった。(がいしゅつ?)
130吾輩は名無しである:2000/12/10(日) 19:58
みなさん、結構ロマンティックなんですねー。(しみじみ)

131世界@名無史さん:2000/12/27(水) 04:42
>>129
これ女同士っていうドラマででてきたね。
132吾輩は名無しである@長くてごめん:2000/12/27(水) 09:35
 詩を読んでる人が結構いるみたいなんでイイね。
 俺が好きなのは吉岡実の「我が家の家族写真」(タイトルやや不正確)っていう詩。
 結末の3行にのけぞった。正確に覚えてないんで引用しません、あしからず。
 あと鈴木志朗康の「グングングン! 純粋処女魂、グングンちゃん!」もぶっとんでる。余計なコメントはしませんので本屋で立ち読みしてみてください。
 がいしゅつだけれど高橋睦郎も凄い。偉大な詩人だと思う。70年代くらいのものには好きな詩が多すぎて選べない。
 上記の詩は思潮社の現代詩文庫(だったっけ? 薄いペーパーバックのやつ)の「続・吉岡実詩集」「続・鈴木志朗康詩集」「続・高橋睦郎詩集」に収録されてます
133吾輩は名無しである:2000/12/27(水) 09:43
願わくば 身長3mの女を
願わくば その女は美しく聡明な
なぜなら その女が私の方に歩いてきているから
134吾輩は名無しである:2000/12/27(水) 10:46

行為は処女
たとえ繰り返されても

ルネ・シャール
135食いだおれさん:2000/12/27(水) 16:24
緑の窓に 小鳥は群れて
楽しい我らは 希望に踊る
元気いっぱい 伸び行く子らの
夢のゆりかご 心の故郷
我孫子第四
わが母校
136吾輩は名無しである:2000/12/27(水) 23:48
珈琲、珈琲、苦い珈琲。

2chに杢太郎の読者がいるのだろうか。。
137セネカ:2000/12/29(金) 18:26
書き記せ今から後,主にあって氏ぬ氏者は幸いである
138クボジュン:2001/01/04(木) 03:11
私の耳は貝の殻
海の響きをなつかしむ

有名だけど、当分これ以外の詩は私はいりません。
139うろおぼえ:2001/01/04(木) 04:17
ながれのきしのひともとは
みそらのいろのみずあさぎ
なみ ことごとく くちづけし
はた ことごとく わすれゆく
上田敏 『海潮音』(たぶん)
140うろおぼえ:2001/01/04(木) 04:19
↑詩の題は「わすれなぐさ」
141:2001/01/04(木) 10:02
上田敏続く。『海潮音』の「春の朝」
時は春、 日は朝、 朝は七時、
片岡に露みちて、 揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、 神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。
142プーの友人。:2001/01/08(月) 11:44
>104
いいですね。よしもとよしもと。
マンガなんだけど、言葉だけでも「詩」になってる気イしますけど。
気のせいかもしれませんが。
で、

「世界がほろびる日に」石原吉郎

世界がほろびる日に
かぜをひくな
ビールスに気をつけろ
ベランダに
ふとんを干しておけ
ガスの元栓を忘れるな
電気釜は
八時に仕掛けておけ
143吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 21:45
イエーツの「レダと白鳥」。
官能的でたまらん。
144吾輩は名無しである:2001/01/10(水) 12:29
かのひとの うしろよりふく
はつなつの はつなつの
かぜとなりたや

↑これって誰だっけ〜?思い出せないのぉぉ〜!
145名無しチェケラッチョ♪:2001/01/10(水) 12:33
田村隆一。外出?
「一篇の詩が生まれるためには
 われわれは殺さなければならない」
146吾輩は名無しである:2001/01/11(木) 00:09
>>129
なんか切なくてよいですね。
よかったら、作者かタイトル教えて貰えないでしょうか?
他のも読んでみたいです。
147吾輩は名無しである:2001/01/11(木) 00:28
「課外授業・ようこそ先輩」に糸井重里が”石ころ”
について書いてた詩。
「私は詩の書き方は知りません…」
って始まるやつ。すごい感動した。糸井が好きになってしまった。
この詩が載っているHPとか知っている人、教えて下さい。
148悠ちゃん:2001/01/11(木) 01:21
月曜日に降った雪が道端にまだ残ってる東京某市。
ふと思い起こす。。。ロバート・フロストの
"Stopping by the Woods on a Snowy Evening"
149ふさふさ:2001/01/11(木) 02:08
∧ ∧       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ミ,,・Д・彡   <
〜ミ___ 彡      \__________


150吾輩は名無しである:2001/01/14(日) 04:07
「僧侶」と「ムーンドロップ」
151名無しのオプ:2001/01/14(日) 15:15

あゝをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

堺の街のあきびとの
旧家をほこるあるじにて
親の名を継ぐ君なれば、
君死にたまふことなかれ、
旅順の域はほろぷとも、
ほろびずとても、何事ぞ、
君は知らじな、あきびとの
家のおきてに無かりけり。

君死にたまふことなかれ、
すめらみことは、戦ひに
おほみづからは出でまさね、
かたみに人の血を流し、
獣の道に死ねよとは、
死ぬるを人のほまれとは、
大みこゝろの深ければ
もとよりいかで思されむ。

あゝをとうとよ、戦ひに
君死にたまふことなかれ、
すぎにし秋を父ぎみに
おくれたまへる母ぎみは、
なげきの中に、いたましく
わが子を召され、家を守り、
安しと聞ける大御代も
母のしら髪はまさりぬる。

暖簾のかげに伏して泣く
あえかにわかき新妻を、
君わするるや、思へるや、
十月も添はでわかれたる
少女ごころを思ひみよ、
この世ひとりの君ならで
あゝまた誰をたのむべき、
君死にたまふことなかれ。
152HG名無しさん:2001/01/15(月) 02:06
>>144
小川澄生の版画につけられてた詩だね。
小川の詩じゃないのかな?

そらがとべたらな
そらがとべたらな
てんしのようにそらがとべたらな
(小学2年生・女)
153吾輩は名無しである:2001/01/15(月) 02:19
小川澄生って有名な人なんですか?
川上澄生なら知ってるんだけど。
154吾輩は名無しである:2001/01/15(月) 02:21
小川澄生って有名な人?
川上澄生って版画家ならいたと思うけど。
155HG名無しさん:2001/01/15(月) 19:37
ごめん、まじった。川上澄生です。
今美術館で版画賞公募してるね。


156144:2001/01/15(月) 21:51
>155、154
サンクス。いや、でもちがう・・・作家の詩。
私もその挿絵で知ったんだけどさ。
157吾輩は名無しである:2001/01/18(木) 04:52
>>147
http://www.shigaku.or.jp/hanapoem/00.6.22.htm
これだよね?多分。題名とイントロ的に。
158吾輩は名無しである:2001/01/19(金) 04:38
>156 あれ、原作(?)あったんだ…
私も川上氏のオリジナルだと思ってた。
159吾輩は名無しである:2001/01/20(土) 01:46
あとにもさきにも私がおぼろげに暗唱できるのはこれのみ。

ひつじの雲の過ぎるとき
ひつじの雲の過ぎるとき
雲よ おまえが散らすのは
白い しいろい 綿の列

(「海と毒薬」遠藤周作)
160かへる:2001/01/20(土) 12:04
161へぼ詩人:2001/01/20(土) 15:19
去年(コゾ)今年 貫く串の ようなもの
                  虚子
162名無しさん@HOME:2001/01/20(土) 16:44
>>160
冬眠とみつけたり
163ギコフッサールさんは:2001/01/20(土) 22:27
何もしない青春
細かい気遣いにがんじがらめになって
僕は僕の人生を失った

これダレのなんていう詩ですか。
164吾輩は名無しである:2001/01/24(水) 08:52
朔太郎の月とくらげでしたっけ。
三ツ村図書にのっていた。
あれを読んだとき 言霊ってほんとにあるんだなと思いました。
なんかぶるぶる震えちゃって。
165吾輩は名無しである:2001/01/26(金) 14:38
ネズの木陰で、散らばって輝きながら、骨が歌った
僕らは散らばってうれしい、僕らは、おたがいに、ほとんどよいことをしなかった

                          T.S.エリオット
166吾輩は名無しである:2001/01/26(金) 15:19
白白白白白白白白白白白白白白
いいいいいいいいいいいいいい
少少少少少少少少少少少少少少
女女女女女女女女女女女女女女

白白白白白白白白白白白白白白
いいいいいいいいいいいいいい
少少少少少少少少少少少少少少
女女女女女女女女女女女女女女

白白白白白白白白白白白白白白
いいいいいいいいいいいいいい
少少少少少少少少少少少少少少
女女女女女女女女女女女女女女

白白白白白白白白白白白白白白
いいいいいいいいいいいいいい
少少少少少少少少少少少少少少
女女女女女女女女女女女女女女

白白白白白白白白白白白白白白
いいいいいいいいいいいいいい
少少少少少少少少少少少少少少
女女女女女女女女女女女女女女

白白白白白白白白白白白白白白
いいいいいいいいいいいいいい
少少少少少少少少少少少少少少
女女女女女女女女女女女女女女
167ゆみ:2001/01/28(日) 21:04
オレの詩は絶対うれるようそを持っている。
どーすればいいんだろーか。
どーして詩はうれないんだろーか
それとも、叫ぶ詩人の会みたいに
アクション付けなければいけないんだろーか。
だれかまじれすしてーーーー。

168雪が降りましたね。:2001/01/28(日) 22:01
春は花
夏ほととぎす
秋は月
冬ゆきさえて
すずしかりけり
169>163:2001/01/28(日) 23:27

=承前=

心と心が熱し会う

時世はついに来ぬものか!


最高の塔の歌( Chanson de la plus haute Tour)

堀口大學訳 『ランボー詩集』より
170吾輩は名無しである:2001/01/30(火) 19:14
すずめのこ、そこのけそこのけ、おうまがとおる(小林一茶)
171ギコフッサールさんは:2001/01/31(水) 07:07
>>169
やっぱりランボーっすか
これは地獄の季節の中に入っている奴ですか?
小林秀雄の奴みたけどそれらしきものが見つからなかったのです。
172ギコフッサールさんは:2001/01/31(水) 07:09
>>161
串でなくて棒では?
僕の勘違いかもしれないけど。

173169:2001/01/31(水) 20:44
>171
亀レス すみません。
後期詩篇収載の物です。
小林訳に関しては諸説入り乱れていたので、
以前、原文と他の訳者の物とをつき合わせて検証したことがあるのですが。
小林訳は意訳というか、超訳というか、
小林の思想によるランボー解釈といった趣が強いですね。
私は批評はどうでもいいので、リズミカルでよくこなれた日本語の
堀口訳を愛読しています。
もし、お時間が許すのなら、比較検討するのも一興でしょう。
仏和辞典一冊あればすぐできます。
そういった意味では小林ランボーは
分かりやすかったと思います。
174野坂昭如:2001/01/31(水) 20:48
ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか
ニ、ニ、ニーチェかサルトルか
みんな悩んで大きくなった
(大きいわ、大物よ)
俺もお前も大物だ!
175武者小路実篤:2001/01/31(水) 22:57
僕から見ると
自分はかわいい
176平坦な戦場で:2001/02/01(木) 00:36
この街は
悪疫の時にあって
僕らの短い永遠を知っていた

僕らの短い永遠

僕らの愛

僕らの愛は知っていた
街場レヴェルの
のっぺりした壁を

僕らの愛は知っていた
沈黙の周波数を

僕らの愛は知っていた
平坦な戦場を

僕らは現場担当者になった
格子を
解読しようとした

相転移して新たな
配置になるために

深い亀裂をパトロールするために

流れをマップするために

落ち葉を見るがいい
枯れた噴水を
めぐること

平坦な戦場で
僕らが生き延びること絶版になってて、私もまだ入手できてないから(ずっと探してるのに!)、
競争率あがったら困るので作者などは一切明かしません。ごめんナリ。
有名な詩だから知ってる人もいっぱいいるだろうけど、ばらさないで欲しいなあ。
漫画の出典も。そっちからばれたらやだし。

でも、素晴らしい詩だと思います。
177吾輩は名無しである:2001/02/01(木) 00:38
亀レス。
よしもとよしとも好きな人いたね。
私もあれ大好き。詩じゃないけども。
「青い車」蓋し名作、です。
178吾輩は名無しである:2001/02/01(木) 06:00
悪意を持ってウイリアム・ギブスンと書いておこう。
ついでに岡崎京子「リバーズ・エッジ」とも書いておこう。
だってあまりにもみみっちい人って嫌いなんだもーん。
179ギコフッサールさんは:2001/02/02(金) 04:27
>>173
詳細なレスありがとうございます。
新潮文庫の堀口訳「ランボー詩集」を読んでみました。
小林のとずいぶん違うなあと思って、解説を見てみたら
 この詩は地獄の一季のうわごとの中でかなり違った形で使われている
とあったので、僕が見たのはこっちの方だったようです。

ちなみに163にかいた

何もしない青春
細かい気遣いにがんじがらめになって
僕は僕の人生を失った

これは中島義道訳でした。
180名無しさん@1周年:2001/02/04(日) 22:53
この板の雰囲気とはそうとう違ってしまいますが、
ねじめ正一さん、出てきませんね。高校生のとき大好きだったな。
今はもう彼は詩人ではないからなのでしょうか?

抱こうとするあの女の手前でさえも/明日も今日もカーブしている/
このままでは妻にも/あの女にも逃げられてしまうよ/
井の頭公園/孤独なマラソンランナーが笑いながら/
いっぱいあつまっている                 …「ふ」
181176:2001/02/04(日) 23:41
>>178
意地悪ー!どうせみみっちいもーん。
でもやっぱ、「みんなに教えたーい!でも絶版になっちゃったから
競争率高くなるのはヤダー!」
と思ってしまうナリよ。
分かってー。
182吾輩は名無しである:2001/02/05(月) 01:39
これもギブスンの詩だっけな?

Maybe it's just a twist of light tonight,
but the city's so bright,
this whole town's in focus.
He'd always call me "Baby Strange."
He's hold my head and pray for rain.
Oh Johnny, let me be your dog star girl.
Let me curl inside.
The fire's just right.
The fire's just right in focus.
But, then he said, "Like, anything goes, baby."
But I don't know.
I just don't know.
Do you?
And how'd I ever get to this dead man's town
where the rain, where the rain falls down,
where the rain falls down forever?
And then he said, "So much for you, so much for me,"
but I don't see.
No, I don't see.
Do you?
And how'd I ever get to this dead man's town
where the rain, where the rain falls down,
where the rain falls down forever?
Forever.
Forever.
Forever.
Forever.
183吾輩は名無しである:2001/02/05(月) 01:52
↑良い!! 詩はなあ、どうしても原語だよなあ。
だれかブコウスキーの詩、UPしてくれん?
184吾輩は名無しである:2001/02/06(火) 06:26
>>181
モナリザオーヴァードライヴ辺りか?まあどうでもいいや。
ギブスンのロマンとは程遠いもう一つのSF詩を。

教えておくれ、星のひかるわけを
教えておくれ、蔦がからまるわけを
教えておくれ、空が青いわけを
教えておくれ、ぼくが君を愛するわけを

核融合が星を光らせる。
屈性が蔦をからませる。
レイリー散乱が空を青くする。
ぼくが君を愛するのは、分泌ホルモンのせいさ。
185176:2001/02/09(金) 01:39
ああ、やっぱりみんなギブスン・・・
ギブスンは小説より詩の方が好きっス。
186桃子:2001/02/09(金) 03:56
アルチュール・ランボーすごくいいです!
特に堀口大學の訳書。
新潮文庫から「ランボー詩集」で出ているので是非読んでみてください。
p118〜の『言葉の錬金術』が私は一番好きです。
訳者によってホント違うんですが、堀口さんのが私のランボー像に一番近いです。
若者特有の青臭さもありつつ世界に対して(自分に対して?)苛立ち、悪態をつく少年ランボー。

「聞け。僕の気違い沙汰のこれも一つだ。」
187john clare:2001/02/10(土) 01:37
"I Am"

I am: yet what I am none cares or knows,
My friends forsake me like a memory lost;
I am the self-consumer of my woes,
They rise and vanish in oblivious host,
Like shades in love and death's oblivion lost;
And yet I am, and live with shadows tossed

Into the nothingness of scorn and noise,
Into the living sea of waking dreams,
Where there is neither sense of life nor joys,
But the vast shipwreck of my life's esteems;
And e'en the dearest -that I loved the best -
Are strange -nay, rather stranger than the rest.

I long for scenes where man has never trod,
A place where woman never smiled or wept;
There to abide with my Creator, God,
And sleep as I in childhood sweetly slept:
Untroubling and untroubled where I lie, -
The grass below -above the vaulted sky.
188Edna St. Vincent Millay:2001/02/10(土) 01:58
What lips my lips have kissed, and where, and why,
I have forgotten, and what arms have lain
Under my head till morning; but the rain
Is full of ghosts tonight, that tap and sigh
Upon the glass and listen for reply;
And in my heart there stirs a quiet pain
For unremembered lads that not again
Will turn to me at midnight with a cry.
Thus in the winter stands a lonely tree,
Nor knows what birds have vanished one by one,
Yet know its boughs more silent than before:
I cannot say what loves have come and gone;
I only know that summer sang in me
A little while, that in me sings no more.
189W. S.:2001/02/10(土) 02:16
That time of year thou mayst in me behold,
When yellow leaves, or none, or few do hang
Upon those boughs which shake against the cold,
Bare ruined choirs, where late the sweet birds sang.
In me thou seest the twilight of such day,
As after sunset fadeth in the west,
Which by and by black night doth take away,
Death's second self that seals up all in rest.
In me thou seest the glowing of such fire,
That on the ashes of his youth doth lie,
As the death-bed, whereon it must expire,
Consumed with that which it was nourished by.
This thou perceiv'st, which makes thy love more strong,
To love that well, which thou must leave ere long.
190バイロン卿(George Gordon):2001/02/10(土) 02:40
He walks in beauty, like the night
Of cloudless climes and starry skies,
And all that's best of dark and bright
Meet in his aspect and his eyes;
Thus mellowed to that tender light
Which heaven to gaudy day denies.

One shade the more, one ray the less,
Had half impaired the nameless grace
Which waves in every raven tress
Or softly lightens o'er his face,
Where thoughts serenely sweet express
How pure, how dear their dwelling-place.

And on that cheek and o'er that brow
So soft, so calm, yet eloquent,
The smiles that win, the tints that glow
But tell of days in goodness spent,
A mind at peace with all below,
A heart whose love is innocent.
191Carl Sandburg:2001/02/10(土) 03:08
Hog Butcher for the World,
Tool Maker, Stacker of Wheat,
Player with Railroads and the Nation’s Freight Handler;
Stormy, husky, brawling,
City of the Big Shoulders: 5

They tell me you are wicked and I believe them, for I have seen your painted women under the gas lamps luring the farm boys.
And they tell me you are crooked and I answer: Yes, it is true I have seen the gunman kill and go free to kill again.
And they tell me you are brutal and my reply is: On the faces of women and children I have seen the marks of wanton hunger.
And having answered so I turn once more to those who sneer at this my city, and I give them back the sneer and say to them:

Come and show me another city with lifted head singing so proud to be alive and coarse and strong and cunning.
Flinging magnetic curses amid the toil of piling job on job, here is a tall bold slugger set vivid against the little soft cities;
Fierce as a dog with tongue lapping for action, cunning as a savage pitted against the wilderness,

Bareheaded,
Shoveling,
Wrecking,
Planning,
Building, breaking, rebuilding,

Under the smoke, dust all over his mouth, laughing with white teeth,
Under the terrible burden of destiny laughing as a young man laughs,
Laughing even as an ignorant fighter laughs who has never lost a battle,
Bragging and laughing that under his wrist is the pulse. and under his ribs the heart of the people,
Laughing!
Laughing the stormy, husky, brawling laughter of Youth, half-naked, sweating, proud to be Hog Butcher, Tool Maker, Stacker of Wheat, Player with Railroads and Freight Handler to the Nation.
192Y&M:2001/02/10(土) 11:46
或るとき人に与えて(佐藤春夫「殉情詩集」より)
……わが得しはただこころ妻
こころ妻こころにいだき……
こころ妻ひとに抱かせて…
冬の夜のわがひとり寝ぞ。

当時は泣けて泣けてしかたなかった。今でもたまに読むと泣ける詩だな。

193quaitoutguerre:2001/02/10(土) 15:20
西脇順三郎だな。

二人はエダマメを齧りながら
すもも酒を暗闇に
捧げてささげのごはんを
やなぎの枝で食べるだろう
茄子の紫からとった
染料でシャツを染めること
発見して喜びながら
ふるさとの夏の晩を明かしてみたい
オーポポイー
『ティモーチオスの肖像』
194:2001/02/11(日) 14:14
薔薇の花 ああ純粋な矛盾よ
数多くの瞼の下で 誰の眠りでもないことの悦楽よ
195:2001/02/11(日) 14:17
2ちゃんねる ああ純粋な矛盾よ
数多くのスレの下で 眠れなくなっちゃうことの悦楽よ
196ルーシーさん:2001/02/13(火) 04:26
A slumber did my spirit seal;
I had no human fears;
She seemd a thing that could not feel the touch of earthly years.
No motion has she now, no force;
She neither hears nor sees;
Rolled round in earth's diurnal course,
With rocks, and stones, and trees.

 by bill wordsworth
197walt whitman:2001/02/13(火) 04:51
I sing the body electric,
The armies of those I love engirth me and I engirth them,
They will not let me off till I go with them, respond to them,
And discorrupt them, and charge them full with the charge of the soul.

Was it doubted that those who corrupt their own bodies conceal themselves?
And if those who defile the living are as bad as they who defile the dead?
And if the body does not do fully as much as the soul?
And if the body were not the soul, what is the soul?The love of the body of man or woman balks account, the body itself balks account,
That of the male is perfect, and that of the female is perfect.
198Allen Ginsburg:2001/02/13(火) 04:55
"A Supermarket in California"

What thoughts I have of you tonight, Walt Whitman, for I
walked down the sidestreets under the trees with a headache
self-conscious looking at the full moon.
In my hungry fatigue, and shopping for images, I went into
the neon fruit supermarket, dreaming of your enumerations!
What peaches and what penumbras! Whole families shopping at
night! Aisles full of husbands! Wives in the avocados,
babies in the tomatoes!--and you, Garcia Lorca, what were you
doing down by the watermelons?

I saw you, Walt Whitman, childless, lonely old grubber,
poking among the meats in the refrigerator and eyeing the
grocery boys.
I heard you asking questions of each: Who killed the pork
chops? What price bananas? Are you my Angel?
I wandered in and out of the brilliant stacks of cans
following you, and followed in my imagination by the store
detective.
We strode down the open corridors together in our solitary
fancy tasting artichokes, possessing every frozen delicacy,
and never passing the cashier.
Where are we going Walt Whitman? The doors close in an
hour. Which way does the beard point tonight?
(I touch your book and dream of our odyssey in the
supermarket and feel absurd.)
Will we walk all night through solitary streets? The trees
add shade to shade, lights out in the houses, we'll both be
lonely.
Will we stroll dreaming of the lost America of love past
blue automobiles in driveways, home to our silent cottage?
Ah, dear father, graybeard, lonely old courage-teacher, what
America did you have when Charon quit poling his ferry and you
got out on a smoking bank and stood watching the boat
disappear on the black waters of Lethe?
199Hart Crane:2001/02/13(火) 05:16
"To Brooklyn Bridge"

How many dawns, chill from his rippling rest
The seagull's wings shall dip and pivot him,
Shedding white rings of tumult, building high
Over the chained bay waters Liberty--

Then, with inviolate curve, forsake our eyes
As apparitional as sails that cross
Some page of figures to be filed away;
--Till elevators drop us from our day ...

I think of cinemas, panoramic sleights
With multitudes bent toward some flashing scene
Never disclosed, but hastened to again,
Foretold to other eyes on the same screen;

And Thee, across the harbor, silver-paced
As though the sun took step of thee, yet left
Some motion ever unspent in thy stride, --
Implicitly thy freedom staying thee!

Out of some subway scuttle, cell or loft
A bedlamite speeds to thy parapets,
Tilting there momently, shrill shirt ballooning,
A jest falls from the speechless caravan.

Down Wall, from girder into street noon leaks,
A rip-tooth of the sky's acetylene;
All afternoon the cloud-flown derricks turn ...
Thy cables, breathe the North Atlantic still.

And obscure as that heaven of the Jews,
Thy guerdon ... Accolade thou dost bestow
Of anonymity time cannot raise:
Vibrant reprieve and pardon thou dost show.

O harp and altar, of the fury fused,
(How could mere toil align thy choiring strings!)
Terrific threshold of the prophet's pledge,
Prayer of pariah, and the lover's cry,--

Again the traffic lights that skim thy swift
Unfractioned idiom, immaculate sigh of stars,
Beading thy path--condense eternity:
And we have seen night lifted in thine arms.

Under thy shadow by the piers I waited;
Only in darkness is thy shadow clear.
The City's fiery parcels all undone,
Already snow submerges an iron year...

O Sleepless as the river under thee,
Vaulting the sea, the prairies' dreaming sod,
Unto us lowliest sometime sweep, descend
And of the curveship lend a myth to God.
200Wallace Stevens:2001/02/13(火) 05:22
"The Snow Man"

One must have a mind of winter
To regard the frost and the boughs
Of the pine-trees crusted with snow;

And have been cold a long time
To behold the junipers shagged with ice,
The spruces rough in the distant glitter

Of the January sun; and not to think
Of any misery in the sound of the wind,
In the sound of a few leaves,

Which is the sound of the land
Full of the same wind
That is blowing in the same bare place

For the listener, who listens in the snow,
And, nothing himself, beholds
Nothing that is not there and the nothing that is.
201ixion:2001/02/13(火) 11:48
俺と似た好みの人がいるな。これで田村隆一とか藤井貞和とか
黒田喜夫とか出てきたら面白い。

けど、やっぱ金子光晴の
「恋人よ、僕はあなたのうんこになりました」
の一言につきる。
202おしえてください。:2001/02/14(水) 10:27
突然で申し訳有りませんが、誰の詩かおしえてください。
「雪がしんしんとふる」とか「たろう(犬)の上にも雪がつもっている」
とか、書いてある詩です。
私は理系なのに小学校の国語の先生やっている友だちに知らないか?
としつこく尋ねられました。全く見当がつかないんですけど、
わからないままなのも気持ち悪いんで、ご存知のかた教えていただけると
うれしいです。
あつかましくってすみません。
203吾輩は名無しである:2001/02/14(水) 11:56
三好達治だ。
太郎は犬じゃないぞ!
ネタならすまん。
204ありがとうございます。:2001/02/14(水) 19:23
>203
どうもありがとうございます。
たろうが犬だと言うのはその友だちからの情報でした。
やつが小学校のしかも国語の先生をやっていることに不安を
感じてしまいました。う〜む。
205吾輩は名無しである:2001/02/14(水) 21:30
太郎を眠らせ 太郎の屋根に 雪ふりつむ
次郎を眠らせ 次郎の屋根に 雪ふりつむ

でしたっけ?
206吾輩は名無しである:2001/02/14(水) 22:56
血が熱い鉄道ならば
走りぬけてゆく汽車はいつかは心臓を通るだろう
同じ時代の誰かが
地を穿つさびしいひびきを後にして
私はクリフォード・ブラウンの旅行案内の
最後のページをめくる男だ
合言葉は A列車で行こう だ
そうだ A列車で行こう
それがだめなら走っていこう
               寺山修司
207quaitoutguerre:2001/02/15(木) 00:19
寺修だ〜。わーい。
208quaitoutguerre:2001/02/15(木) 00:20
寺修だ〜。わーい。
209吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 00:23
二重カキコして御免。
210吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 00:49
歌謡曲で申し訳ないが
松本隆が一番好きだな
211Marianne Moore:2001/02/15(木) 01:23
"Poetry"

I too, dislike it: there are things that are important beyond all this fiddle.
Reading it, however, with a perfect contempt for it, one discovers that there is in
it after all, a place for the genuine.
Hands that can grasp, eyes
that can dilate, hair that can rise
if it must, these things are important not because a

high sounding interpretation can be put upon them but because they are
useful; when they become so derivative as to become unintelligible,
the same thing may be said for all of us, that we
do not admire what
we cannot understand: the bat,
holding on upside down or in quest of something to

eat, elephants pushing, a wild horse taking a roll, a tireless wolf under
a tree, the immovable critic twitching his skin like a horse that feels a flea, the base­
ball fan, the statistician --
nor is it valid
to discriminate against "business documents and
school-books": all these phenomena are important. One must make a distinction
however: when dragged into prominence by half poets, the result is not poetry,
nor till the poets among us can be
"literalists of
the imagination" -- above
insolence and triviality and can present

for inspection, imaginary gardens with real toads in them, shall we have
it. In the meantime, if you demand on one hand,
the raw material of poetry in
all its rawness and
that which is on the other hand
genuine, then you are interested in poetry.
212Christina Rossetti:2001/02/15(木) 01:30
When I am dead, my dearest,
Sing no sad songs for me;
Plant thou no roses at my head,
Nor shady cypress tree:
Be the green grass above me
With showers and dewdrops wet;
And if thou wilt, remember,
And if thou wilt, forget.

I shall not see the shadows,
I shall not feel the rain;
I shall not hear the nightingale
Sing on, as if in pain:
And dreaming through the twilight
That doth not rise nor set,
Haply I may remember,
And haply may forget.
213Sir Philip Sidney:2001/02/15(木) 01:38
Loving in truth, and fain in verse my love to show,
That she, dear she, might take some pleasure of my pain,--
Pleasure might cause her read, reading might make her know,
Knowledge might pity win, and pity grace obtain,--
I sought fit words to paint the blackest face of woe;
Studying inventions fine her wits to entertain,
Oft turning others' leaves, to see if thence would flow
Some fresh and fruitful showers upon my sunburn'd brain.
But words came halting forth, wanting invention's stay;
Invention, Nature's child, fled step-dame Study's blows;
And others' feet still seem'd but strangers in my way.
Thus great with child to speak and helpless in my throes,
Biting my truant pen, beating myself for spite,
"Fool," said my Muse to me, "look in thy heart, and write."
214Elizabeth Bishop:2001/02/15(木) 02:11
"The Fish"

I caught a tremendous fish
and held him beside the boat
half out of water, with my hook
fast in a corner of his mouth.
He didn’t fight.
He hadn’t fought at all.
He hung a grunting weight,
battered and venerable
and homely. Here and there
his brown skin hung in strips
like ancient wallpaper,
and its pattern of darker brown
was like wallpaper:
shapes like full-blown roses
stained and lost through age.
He was speckled and barnacles,
fine rosettes of lime,
and infested
with tiny white sea-lice,
and underneath two or three
rags of green weed hung down.
While his gills were breathing in
the terrible oxygen
--the frightening gills,
fresh and crisp with blood,
that can cut so badly--
I thought of the coarse white flesh
packed in like feathers,
the big bones and the little bones,
the dramatic reds and blacks
of his shiny entrails,
and the pink swim-bladder
like a big peony.
I looked into his eyes
which were far larger than mine
but shallower, and yellowed,
the irises backed and packed
with tarnished tinfoil
seen through the lenses
of old scratched isinglass.
They shifted a little, but not
to return my stare.
--It was more like the tipping
of an object toward the light.
I admired his sullen face,
the mechanism of his jaw,
and then I saw
that from his lower lip
--if you could call it a lip
grim, wet, and weaponlike,
hung five old pieces of fish-line,
or four and a wire leader
with the swivel still attached,
with all their five big hooks
grown firmly in his mouth.
A green line, frayed at the end
where he broke it, two heavier lines,
and a fine black thread
still crimped from the strain and snap
when it broke and he got away.
Like medals with their ribbons
frayed and wavering,
a five-haired beard of wisdom
trailing from his aching jaw.
I stared and stared
and victory filled up
the little rented boat,
from the pool of bilge
where oil had spread a rainbow
around the rusted engine
to the bailer rusted orange,
the sun-cracked thwarts,
the oarlocks on their strings,
the gunnels--until everything
was rainbow, rainbow, rainbow!
And I let the fish go.
215W. S.:2001/02/15(木) 02:35
Like as the waves make towards the pebbl'd shore,
So do our minutes hasten to their end;
Each changing place with that which goes before,
In sequent toil all forwards do contend.
Nativity, once in the main of light,
Crawls to maturity, wherewith being crown'd,
Crooked eclipses 'gainst his glory fight,
And Time that gave doth now his gift confound.
Time doth transfix the flourish set on youth
And delves the parallels in beauty's brow,
Feeds on the rarities of nature's truth,
And nothing stands but for his scythe to mow:
And yet to times in hope my verse shall stand,
Praising thy worth, despite his cruel hand.
216吾輩は名無しである:2001/02/15(木) 02:45
ボードレール「アベルとカイン」
217我輩は名無しである:2001/02/15(木) 02:46
吉原幸子が好きなんだけど・・。
昼顔慟哭の「告白は誰への刃だったか」とか。
あとは
「おそろしさとは
 ゐることかしら
 ゐないことかしら」
218T. S. Eliot:2001/02/15(木) 03:01
I

The winter evening settles down
With smell of steaks in passageways.
Six o'clock.
The burnt-out ends of smoky days.
And now a gusty shower wraps
The grimy scraps
Of withered leaves about your feet
And newspapers from vacant lots;
The showers beat
On broken blinds and chimney-pots,
And at the corner of the street
A lonely cab-horse steams and stamps.
And then the lighting of the lamps.

II

The morning comes to consciousness
Of faint stale smells of beer
From the sawdust-trampled street
With all its muddy feet that press
To early coffee-stands.

With the other masquerades
That time resumes,
One thinks of all the hands
That are raising dingy shades
In a thousand furnished rooms.

III

You tossed a blanket from the bed,
You lay upon your back, and waited;
You dozed, and watched the night revealing
The thousand sordid images
Of which your soul was constituted;
They flickered against the ceiling.
And when all the world came back
And the light crept up between the shutters,
And you heard the sparrows in the gutters,
You had such a vision of the street
As the street hardly understands;
Sitting along the bed's edge, where
You curled the papers from your hair,
Or clasped the yellow soles of feet
In the palms of both soiled hands.

IV

His soul stretched tight across the skies
That fade behind a city block,
Or trampled by insistent feet
At four and five and six o'clock;
And short square fingers stuffing pipes,
And evening newspapers, and eyes
Assured of certain certainties,
The conscience of a blackened street
Impatient to assume the world.

I am moved by fancies that are curled
Around these images, and cling:
The notion of some infinitely gentle
Infinitely suffering thing.

Wipe your hand across your mouth, and laugh;
The worlds revolve like ancient women
Gathering fuel in vacant lots.
219John Keats:2001/02/15(木) 03:05
When I have fears that I may cease to be
Before my pen has glean'd my teeming brain,
Before high-piled books, in charactery,
Hold like rich garners the full ripen'd grain;
When I behold, upon the night's starr'd face,
Huge cloudy symbols of a high romance,
And think that I may never live to trace
Their shadows, with the magic hand of chance;
And when I feel, fair creature of an hour,
That I shall never look upon thee more,
Never have relish in the faery power
Of unreflecting love;--then on the shore
Of the wide world I stand alone, and think
Till love and fame to nothingness do sink.
220リョク:2001/02/15(木) 08:33
しだいに/潜ってたら/巡艦鳥海の巨体は/青みどろに揺れる藻に包まれ/どうと横になっていた。/昭和七年だったかの竣工に/三菱長崎で見たものと変りなし/しかし二〇糎備砲は八門までなく/三糎高角などひとつもない/ひどくやられたものだ。/俺はざっと二千万と見積って/しだいに/上っていった。
新宿のある理髪店で/正面に嵌った鏡の中の客が/そんな話をして剃首を後に折った。/なめらかだが光なみうつ西洋刃物が/彼の荒んだ黒い顔を滑っている。/滑っている理髪師の骨のある手は/いままさに彼の瞼の下に/斜めにかかった。(「パウロウの鶴」より「理髪店にて」長谷川 龍生)

この手錠をはずしてくれたまえ/はずしてくれたまえ/この手錠を私にはめたのはそこにいる黒い服の男だが/その男のうしろで/あなたは目をほそめ/きいろい菊の花の小枝で顔をかくし
 ああねじきれるものならねじきりたい/ねじきって机の上へぽん とおいてさっさとここからでてゆきたい/左手くびを右手でさす り右手くびを左手でさすり/そうして山の尾根みちを風にふかれ てあるきたい
 けれども黒い男はあやつり人形のように私にちかづき/きゃあき ゃあさけんで私を打ったりした/私はさっきたしかに見ていたの だ/私の両手がわるいことをした子供のように押さえられてしま うのを/泣きそうになって泣かないでいる子供のようなそのとき の自分の両手のありさまを/パチンという音がピリオドであっ  た/ひいやりと重みがあった
きいろい菊の花の小枝で顔をかくし/あなたはなぜそんなにいつまでも声なくわらっているのか/私は菊の花のにおいはきらいです/この手錠をはずしてくれたまえ/もういちど私はしずかにいいます/この手錠をはずしてくれたまえ(「けものみち」より「手錠と菊の花」鳥見迅彦)
221Fernando Pessoa:2001/02/15(木) 19:23
(すいません。ポルトガル語は分かりません)

われわれ生きている者にはすべて二つの生がある
生きることによって生きる生と
思考によって生きる生との
そしてこのように真と偽の二つに
裂かれた生 それのみが
われわれの生だ

いずれが真の生か
いずれが偽の生か われわれに
それが言える人はいないであろう
222吾輩は名無しである:2001/02/16(金) 02:42
あゝ 麗しい距離(ディスタンス)
つねに遠のいてゆく風景
悲しみの彼方 母への
探り打つ夜半の最弱音(ピアニッシモ)

                吉田一穂
223吾輩は名無しである:2001/02/16(金) 03:15
振り向けば、いつも喝采が聞こえる
戦っている自分が見える
振り向けば、心臓にこだまする汽笛が聞こえる
家を出た日の夜明けが見える
振り向けば、ほつれ髪のひとりの女が見える
鉄路に叩きつけたウイスキヰの空き瓶

挫折もあった、回り道もあったのだ

振り向けば、包帯ににじんだ血を
擬っと見つめる四回戦ボーイが見える
人生にたった一つの椅子を探し、さまよってきた俺が見える
振り向けば、倒れていくあいつの顔が見える
同じ夢に賭けたあいつの美しい無念が見える

振り向くな、
振り向くな、
男の後ろにあるのは、いつも荒野ばかりだ
俺の捨てた栄光のベルトに群がる
飢えた彼らの雄叫びに耳を塞ごう
人生は終わりのないロードワーク
何一つ終わった訳じゃないのさ
さらば友よ!

         寺山修司「戦士の休息」
224吾輩は名無しである:2001/02/16(金) 03:48
大きな胸でも 小さな胸でも
垂れた胸でも 人口胸でも
揉みたい 揉みたい 揉みしだきたい
女の胸を 揉みまくりたい

自分は男で痩せすぎで
家には牛がいないから
揉みたい時に すぐ揉めない

僕はありったけの金と
サングラスを持って
ドアを蹴破り
街を走った

乳を 揉むのだ

はっつぁん「乳を揉みたい」(廃嘘ロビー)
225名無しさん@公演中:2001/02/16(金) 07:06
>>210
松本隆、俺も好きだ。松田聖子は嫌いだが、1ポイントUP!

勧酒  于武陵

勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離

このさかづきをうけてくれ

どうかなみなみつがせておくれ

花に嵐のたとへもあるぞ

「さよなら」だけが人生だ

井伏鱒二 訳 『厄除け詩集』
226john keats:2001/02/19(月) 03:09
"Ode on a Grecian Urn"

Thou still unravish'd bride of quietness,
Thou foster-child of silence and slow time,
Sylvan historian, who canst thus express
A flowery tale more sweetly than our rhyme:
What leaf-fring'd legend haunts about thy shape
Of deities or mortals, or of both,
In Tempe or the dales of Arcady?
What men or gods are these? What maidens loth?
What mad pursuit? What struggle to escape?
What pipes and timbrels? What wild ecstasy?

Heard melodies are sweet, but those unheard
Are sweeter, therefore, ye soft pipes, play on;
Not to the sensual ear, but, more endear'd,
Pine to the spirit ditties of no tone:
Fair youth, beneath the trees, thou canst not leave
Thy song, nor ever can those trees be bare;
Bold lover, never, never canst thou kiss,
Though winning near the goal -- yet, do not grieve;
She cannot fade, though thou hast not thy bliss,
For ever wilt thou love, and she be fair!

Ah, happy, happy boughs! that cannot shed
Your leaves, nor ever bid the spring adieu;
And, happy melodist, unwearied,
For ever piping songs for ever new;
More happy love! more happy, happy love!
For ever warm and still to be enjoy'd,
For ever panting, and for ever young;
All breathing human passion far above,
That leaves a heart high-sorrowful and cloy'd,
A burning forehead, and a parching tongue.

Who are these coming to the sacrifice?
To what green altar, O mysterious priest,
Lead'st thou that heifer lowing at the skies,
And all her silken flanks with garlands drest?
What little town by river or sea shore,
Or mountain-built with peaceful citadel,
Is emptied of this folk, this pious morn?
And, little town, thy streets for evermore
Will silent be; and not a soul to tell
Why thou art desolate, can e'er return.

O Attic shape! Fair attitude! with brede
Of marble men and maidens overwrought,
With forest branches and the trodden weed;
Thou, silent form,, dost tease us out of thought
As doth eternity: Cold Pastoral!
When old age shall this generation waste,
Thou shalt remain, in midst of other woe
Than ours, a friend to man, to whom thou say'st,
"Beauty is truth, truth beauty," -- that is all
Ye know on earth, and all ye need to know.
227Wallace Stevens:2001/02/19(月) 03:15
I placed a jar in Tennessee,
And round it was, upon a hill.
It made the slovenly wilderness
Surround that hill.

The wilderness rose up to it,
And sprawled around, no longer wild.
The jar was round upon the ground
And tall and of a port in air.

It took dominion every where.
The jar was gray and bare.
It did not give of bird or bush,
Like nothing else in Tennessee.
228S. T. Coleridge :2001/02/19(月) 03:20
"Kubla Khan"

In Xanadu did Kubla Khan
A stately pleasure dome decree:
Where Alph, the sacred river, ran
Through caverns measureless to man
Down to a sunless sea.
So twice five miles of fertile ground
With walls and towers were girdled round:
And there were gardens bright with sinuous rills,
Where blossomed many an incense-bearing tree;
And here were forests ancient as the hills,
Enfolding sunny spots of greenery.

But oh! that deep romantic chasm which slanted
Down the green hill athwart a cedarn cover!
A savage place! as holy and enchanted
as e'er beneath a waning moon was haunted
By woman wailing for her demon lover!
And from this chasm, with ceaseless turmoil seething,
As if this earth in fast thick pants were breathing,
A mighty fountain momently was forced:
Amid whose swift half-intermitted burst
Huge fragments vaulted like rebounding hail,
Or chaffy grain beneath the thresher's flail:
And 'mid these dancing rocks at once and ever
It flung up momently the sacred river.
Five miles meandering with a mazy motion
Through wood and dale the sacred river ran,
Then reached the caverns measureless to man,
And sank in tumult to a lifeless ocean;
And 'mid this tumult Kubla heard from far
Ancestral voices prophesying war!
The shadow of the dome of pleasure
Floated midway on the waves;
Where was heard the mingled measure
From the fountain and the caves.
It was a miracle of rare device,
A sunny pleasure dome with caves of ice!

A damsel with a dulcimer
In a vision once I saw:
It was an Abyssinian maid,
And on her dulcimer she played,
Singing of Mount Abora.
Could I revive within me
Her symphony and song,
To such a deep delight 'twould win me,
That with music loud and long,
I would build that dome in air,
That sunny dome! those caves of ice!
And all who heard should see them there,
And all should cry, Beware! Beware!
His flashing eyes, his floating hair!
Weave a circle round him thrice,
And close your eyes with holy dread,
For he on honeydew hath fed,
And drunk the milk of Paradise.
229Robert Frost:2001/02/19(月) 03:23
"The Road Not Taken"

Two roads diverged in a yellow wood,
And sorry I could not travel both
And be one traveller, long I stood
And looked down one as long as I could.
To where it bent in the undergrowth,
Then took the other, as just as fair,

And having perhaps the better claim,
Because it was grassy and wanted wear,
Though as for that, the passing there
Had worn them really about the same,
And both that morning equally lay

In leaves no step had trodden black.
Oh, I kept the first for another day!
Yet knowing how way leads on to way
I doubted if I should ever come back.
I shall be telling this with a sigh

Somewhere ages and ages hence:
Two roads diverged in a wood, and I --
I took the one less travelled by,
And that has made all the difference.
230P. B. Shelley :2001/02/19(月) 03:32
"Ode to the West Wind"

I

O wild West Wind, thou breath of Autumn's being,
Thou, from whose unseen presence the leaves dead
Are driven, like ghosts from an enchanter fleeing,

Yellow, and black, and pale, and hectic red,
Pestilence-stricken multitudes: O Thou,
Who chariotest to their dark wintry bed

The winged seeds, where they lie cold and low,
Each like a corpse within its grave, until
Thine azure sister of the Spring shall blow

Her clarion o'er the dreaming earth, and fill
(Driving sweet buds like flocks to feed in air)
With living hues and odours plain and fill:

Wild spirit, which art moving everywhere;
Destroyer and Preserver; hear, O hear!

II

Thou on whose stream, 'mid the steep sky's commotion,
Loose clouds like Earth's decaying leaves are shed,
Shook from the tangled boughs of Heaven and Ocean,

Angels of rain and lightning: there are spread
On the blue surface of thine aery surge,
Like the bright hair uplifted from the head

Of some fierce Mニnad, even from the dim verge
Of the horizon to the zenith's height,
The locks of the approaching storm. Though Dirge

Of the dying year, to which this closing night
Will be the dome of a vast sepulchre,
Vaulted with all thy congregated might

Of vapours, from whose solid atmosphere
Black rain and fire and hail will burst: O hear!

III

Thou who didst waken from his summer dreams
The blue Mediterranean, where he lay,
Lulled by the coil of his chrystalline streams,

Beside a pumice isle in Baiニ's bay,
And saw in sleep old palaces and towers
Quivering within the wave's intenser day,

All overgrown with azure moss and flowers
So sweet, the sense faints picturing them! Thou
For whose path the Atlantic's level powers

Cleave themselves into chasms, while far below
The sea-blooms and the oozy woods which wear
The sapless foliage of the ocean, know

Thy voice, and suddenly grow grey with fear,
And tremble and despoil themselves: O hear!

IV

If I were a dead leaf thou mightest bear;
If I were a swift cloud to fly with thee;
A wave to pant beneath thy power, and share

The impulse of thy strength, only less free
Than thou, O Uncontrollable! If even
I were as in my boyhood, and could be

The comrade of the thy wanderings over Heaven,
As then, when to outstrip thy skiey speed
Scarce seemed a vision: I would ne'er have striven

As thus with thee in prayer in my sore need.
Oh! lift me as a wave, a leaf, a cloud!
I fall upon the thorns of life! I bleed!

A heavy weight of hours has chained and bowed
One too like thee: tameless, and swift, and proud.

V

Make me thy lyre, even as the forest is:
What if my leaves are falling like its own!
The tumult of thy mighty harmonies

Will take from both a deep, autumnal tone,
Sweet though in sadness. Be thou, Spirit fierce,
My spirit! Be thou me, impetuous one!

Drive my dead thoughts over the universe
Like withered leaves to quicken a new birth!
And, by the incantation of this verse,

Scatter, as from an unextinguished hearth
Ashes and sparks, my words among mankind!
Be through my lips to unawakened Earth

The trumpet of a prophecy! O Wind,
If Winter comes, can Spring be far behind?
231Edgar Allen Poe:2001/03/07(水) 02:25
I
Hear the sledges with the bells -
Silver bells!
What a world of merriment their melody foretells!
How they tinkle, tinkle, tinkle,
In the icy air of night!
While the stars that oversprinkle
All the heavens seem to twinkle
With a crystalline delight;
Keeping time, time, time,
In a sort of Runic rhyme,
To the tintinnabulation that so musically wells
From the bells, bells, bells, bells,
Bells, bells, bells -
From the jingling and the tinkling of the bells.

II
Hear the mellow wedding bells -
Golden bells!
What a world of happiness their harmony foretells!
Through the balmy air of night
How they ring out their delight!
From the molten-golden notes,
And all in tune,
What a liquid ditty floats
To the turtle-dove that listens, while she gloats
On the moon!
Oh, from out the sounding cells
What a gush of euphony voluminously wells!
How it swells!
How it dwells
On the Future! -how it tells
Of the rapture that impels
To the swinging and the ringing
Of the bells, bells, bells,
Of the bells, bells, bells, bells,
Bells, bells, bells -
To the rhyming and the chiming of the bells!
led ear of night
How they scream out their affright!
Too much horrified to speak,
They can only shriek, shriek,
Out of tune,
In a clamorous appealing to the mercy of the fire,
In a mad expostulation with the deaf and frantic fire,
Leaping higher, higher, higher,
With a desperate desire,
And a resolute endeavor
Now -now to sit or never,
By the side of the pale-faced moon.
Oh, the bells, bells, bells!
What a tale their terror tells
Of despair!
How they clang, and clash, and roar!
What a horror they outpour
On the bosom of the palpitating air!
Yet the ear it fully knows,
By the twanging
And the clanging,
How the danger ebbs and flows;
Yet the ear distinctly tells,
In the jangling
And the wrangling,
How the danger sinks and swells,
By the sinking or the swelling in the anger of the bells -
Of the bells,
Of the bells, bells, bells, bells,
Bells, bells, bells -
In the clamor and the clangor of the bells!
232231続き:2001/03/07(水) 02:28
III
Hear the loud alarum bells -
Brazen bells!
What a tale of terror, now, their turbulency tells!
In the startled ear of night
How they scream out their affright!
Too much horrified to speak,
They can only shriek, shriek,
Out of tune,
In a clamorous appealing to the mercy of the fire,
In a mad expostulation with the deaf and frantic fire,
Leaping higher, higher, higher,
With a desperate desire,
And a resolute endeavor
Now -now to sit or never,
By the side of the pale-faced moon.
Oh, the bells, bells, bells!
What a tale their terror tells
Of despair!
How they clang, and clash, and roar!
What a horror they outpour
On the bosom of the palpitating air!
Yet the ear it fully knows,
By the twanging
And the clanging,
How the danger ebbs and flows;
Yet the ear distinctly tells,
In the jangling
And the wrangling,
How the danger sinks and swells,
By the sinking or the swelling in the anger of the bells -
Of the bells,
Of the bells, bells, bells, bells,
Bells, bells, bells -
In the clamor and the clangor of the bells!

IV
Hear the tolling of the bells -
Iron bells!
What a world of solemn thought their monody compels!
In the silence of the night,
How we shiver with affright
At the melancholy menace of their tone!
For every sound that floats
From the rust within their throats
Is a groan.
And the people -ah, the people -
They that dwell up in the steeple,
All alone,
And who tolling, tolling, tolling,
In that muffled monotone,
Feel a glory in so rolling
On the human heart a stone -
They are neither man nor woman -
They are neither brute nor human -
They are Ghouls:
And their king it is who tolls;
And he rolls, rolls, rolls,
Rolls
A paean from the bells!
And his merry bosom swells
With the paean of the bells!
And he dances, and he yells;
Keeping time, time, time,
In a sort of Runic rhyme,
To the paean of the bells,
Of the bells -
Keeping time, time, time,
In a sort of Runic rhyme,
To the throbbing of the bells,
Of the bells, bells, bells -
To the sobbing of the bells;
Keeping time, time, time,
As he knells, knells, knells,
In a happy Runic rhyme,
To the rolling of the bells,
Of the bells, bells, bells -
To the tolling of the bells,
Of the bells, bells, bells, bells,
Bells, bells, bells -
To the moaning and the groaning of the bells.
233Mason A. Porter:2001/03/07(水) 02:31
"The Bills"

I
See the mailing of the bills-
Mortgage bills!
What a world of misery the denomination fortells!
How they accrue, accrue, accrue,
Each and every day.
The time I no longer can ignore them I rue
For one day they'll surely be due
And then money I will have to pay;
Keeping me, me, me
In a state far from glee,
Because I have yet to take my pills
And I still have to pay the bills, bills, bills,
Bills, bills, bills-
From the faxing and the taxing of the bills.

II
See the messy doctors' bills,
Muddled bills!
What a world of achiness their handwriting fulfills!
With the pain of examination
How they're worse than constipation!
From the scribbled chicken scratching,
And not quite itemized,
I hope my dentist's bills aren't matching
And my body needs no more patching
And my wounds aren't oversized!
Oh, from the prescription I get the pills
That for months will give me pharmacists' bills!
How it kills!
Others' wallets it fills!
On the Future! how it mills
Oh the misery that it wills
To the chucking and the fucking
Of the bills, bills, bills,
Of the bills, bills, bills, bills,
Bills, bills, bills-
To the eschewing and the screwing of the bills!
234233続き:2001/03/07(水) 02:34
III
See the horrid credit card bills-
Shopping bills!
What a tale of terror, now, their turbulency wills!
In the startled sight of day
How they scream, "Large cost to play!"
Too much horrified to speak,
I can only shriek, shriek,
To my wife,
In a clamorous appealing to the mercy of Mastercard
In a mad expostulation at a moment off one's guard,
Woe a life so hard, hard, hard,
With a consistency of lard,
Rather than a resolute word,
Now-- now to lie as if gored,
In a state of angst and strife.
Oh, the bills, bills, bills!
What a fear their sight fulfills
In Despair I'm mired!
How they lead to mortgage, divorce, and loan!
What horrors I bemoan!
On the bosom of the secretary I hired!
Yet the hand it fully knows
By the crinkling,
And the wrinkling,
How the danger ebbs and flows:
Yet the hand distinctly wills
In the writing,
And the blighting,
How the danger shrills and chills,
By the flinging and the slinging in the anger caused by bills-
Of the bills-
Of the bills, bills, bills, bills,
Bills, bills, bills-
Without pleasure but large measure of the bills!

IV
See the passing of the bills-
Congressional bills!
What a world of hypocrisy the bureaucracy instills!
In the silence of the night,
How we shiver with affright
At the melancholy menace of their words!
For every pork barrel project they gloat
From the rust within each throat
Is a lie.
And the people- ah, the people-
They that dwell throughout the country,
All Alone
And who, writing, writing, writing,
In that muffled monochrome,
Feel not bitter in their plighting
As if human hearts were made of stone-
They are neither man nor woman-
They are far more brute than human-
They are Fools:
And their President just relaxes;
And he taxes, taxes, taxes,
Taxes
Several dirges from the bills!
While hopes inevitably this law kills!
Bringing dirges from the bills!
And he dances, and takes his pills;
All the time, time, time,
In a sort of Neroic rhyme,
To the maiming of the bills-
Of the bills, bills, bills-
To the sobbing caused by bills;
Keeping time, time, time,
As he kills, kills, kills,
In a delightful Neroic rhyme,
To the piling of the bills-
Of the bills, bills, bills:
And the filing of the bills,
Of the bills, bills, bills-
Bills, bills, bills-
To the moaning and the groaning due to bills.

(http://macomb.cam.cornell.edu/~mason/writing/bills.txt)
235T. S. Eliot:2001/03/07(水) 02:52
"Whispers of Immortality"

Webster was much possessed by death
And saw the skull beneath the skin;
And breastless creatures under ground
Leaned backward with a lipless grin.

Daffodil bulbs instead of balls
Stared from the sockets of the eyes!
He knew that thought clings round dead limbs
Tightening its lusts and luxuries.

Donne, I suppose, was such another
Who found no substitute for sense;
To seize and clutch and penetrate,
Expert beyond experience,

He knew the anguish of the marrow
The ague of the skeleton;
No contact possible to flesh
Allayed the fever of the bone.
. . . . .
Grishkin is nice: her
Russian eye is underlined for emphasis;
Uncorseted, her friendly bust
Gives promise of pneumatic bliss.

The couched Brazilian jaguar
Compels the scampering marmoset
With subtle effluence of cat;
Grishkin has a maisonette;

The sleek Brazilian jaguar
Does not in its arboreal gloom
Distil so rank a feline smell
As Grishkin in a drawing-room.

And even the Abstract Entities
Circumambulate her charm;
But our lot crawls between dry ribs
To keep our metaphysics warm.
236Amy Lowell:2001/03/07(水) 02:55
"A Japanese Wood-Carving"

High up above the open, welcoming door
It hangs, a piece of wood with colours dim.
Once, long ago, it was a waving tree
And knew the sun and shadow through the leaves
Of forest trees, in a thick eastern wood.
The winter snows had bent its branches down,
The spring had swelled its buds with coming flowers,
Summer had run like fire through its veins,
While autumn pelted it with chestnut burrs,
And strewed the leafy ground with acorn cups.
Dark midnight storms had roared and crashed among
Its branches, breaking here and there a limb;
But every now and then broad sunlit days
Lovingly lingered, caught among the leaves.
Yes, it had known all this, and yet to us
It does not speak of mossy forest ways,
Of whispering pine trees or the shimmering birch;
But of quick winds, and the salt, stinging sea!
An artist once, with patient, careful knife,
Had fashioned it like to the untamed sea.
Here waves uprear themselves, their tops blown back
By the gay, sunny wind, which whips the blue
And breaks it into gleams and sparks of light.
Among the flashing waves are two white birds
Which swoop, and soar, and scream for very joy
At the wild sport. Now diving quickly in,
Questing some glistening fish. Now flying up,
Their dripping feathers shining in the sun,
While the wet drops like little glints of light,
Fall pattering backward to the parent sea.
Gliding along the green and foam-flecked hollows,
Or skimming some white crest about to break,
The spirits of the sky deigning to stoop
And play with ocean in a summer mood.
Hanging above the high, wide open door,
It brings to us in quiet, firelit room,
The freedom of the earth's vast solitudes,
Where heaping, sunny waves tumble and roll,
And seabirds scream in wanton happiness.
237Wilfred Owen:2001/03/07(水) 03:04
"Anthem for Doomed Youth"

What passing-bells for these who die as cattle?
Only the monstrous anger of the guns.
Only the stuttering rifles' rapid rattle
Can patter out their hasty orisons.
No mockeries for them; no prayers nor bells,
Nor any voice of mourning save the choirs, --
The shrill, demented choirs of wailing shells;
And bugles calling for them from sad shires.

What candles may be held to speed them all?
Not in the hands of boys, but in their eyes
Shall shine the holy glimmers of goodbyes.
The pallor of girls' brows shall be their pall;
Their flowers the tenderness of patient minds,
And each slow dusk a drawing-down of blinds.
238John Keats:2001/03/07(水) 03:34
"La Belle Dame Sans Merci"

Ah, what can ail thee, wretched wight,
Alone and palely loitering;
The sedge is wither'd from the lake,
And no birds sing.

Ah, what can ail thee, wretched wight,
So haggard and so woe-begone?
The squirrel's granary is full,
And the harvest's done.

I see a lily on thy brow,
With anguish moist and fever dew;
And on thy cheek a fading rose
Fast withereth too.

I met a lady in the meads
Full beautiful, a faery's child;
Her hair was long, her foot was light,
And her eyes were wild.

I set her on my pacing steed,
And nothing else saw all day long;
For sideways would she lean, and sing
A faery's song.

I made a garland for her head,
And bracelets too, and fragrant zone;
She look'd at me as she did love,
And made sweet moan.

She found me roots of relish sweet,
And honey wild, and manna dew;
And sure in language strange she said,
I love thee true.

She took me to her elfin grot,
And there she gaz'd and sighed deep,
And there I shut her wild sad eyes--
So kiss'd to sleep.

And there we slumber'd on the moss,
And there I dream'd, ah woe betide,
The latest dream I ever dream'd
On the cold hill side.

I saw pale kings, and princes too,
Pale warriors, death-pale were they all;
Who cry'd--"La belle Dame sans merci
Hath thee in thrall!"

I saw their starv'd lips in the gloam
With horrid warning gaped wide,
And I awoke, and found me here
On the cold hill side.

And this is why I sojourn here
Alone and palely loitering,
Though the sedge is wither'd from the lake,
And no birds sing.
239Lord Alfred Tennyson:2001/03/07(水) 03:52
"Tears, Idle Tears"

Tears, idle tears, I know not what they mean,
Tears from the depth of some divine despair
Rise in the heart, and gather to the eyes,
In looking on the happy Autumn fields,
And thinking of the days that are no more.

Fresh as the first beam glittering on a sail,
That brings our friends up from the underworld,
Sad as the last which reddens over one
That sinks with all we love below the verge;
So sad, so fresh, the days that are no more.

Ah, sad and strange as in dark summer dawns
The earliest pipe of half-awaken'd birds
To dying ears, when unto dying eyes
The casement slowly grows a glimmering square
So sad, so strange, the days that are no more.

Dear as remember'd kisses after death,
And sweet as those by hopeless fancy feign'd
On lips that are for others; deep as love,
Deep as first love, and wild with all regret;
O Death in Life, the days that are no more.
240Stephen Crane:2001/03/07(水) 04:08
"War Is Kind"

Do not weep Maiden, For war is kind.
Because your lover threw wild hands toward the sky
And the affrighted steed ran on alone,
Do not weep.
War is kind

Hoarse booming drums of the regiment,
Little souls who thirsty for fight-
These men were born to drill and die.
The explained glory flies above them;
Great is the battle god, Great- and his kingdom
A field where a thousand corpses lie

Do not weep Babe for war is Kind.
Because your father tumbled in the yellow trenches,
Raged at his breast, gulped, and died,
Do not weep.
War is kind

Swift - blazing flag of the regiment,
Eagle with the crest of red and gold,
These men were born to drill and die.
Point for them the virtue of slaughter,
Make plain to them the excellence of killing,
And a field where a thousand corpses lie.

Mother whose heart hung humble as a button
On the bright splendid shroud of your son,
Do not weep.
War is kind.
241238訂正:2001/03/07(水) 04:14
wight=knight
242Emily Dickinson:2001/03/07(水) 04:43
These are the days when birds come back,
A very few, a bird or two,
To take a backward look.

These are the days when skies put on
The old, old sophistries of June, -
A blue and gold mistake.

Oh, fraud that cannot cheat the bee
Almost thy plausibility
Induces my belief,

Till ranks of seeds their witness bear,
And softly through the altered air
Hurries a timid leaf!

Oh, sacrament of summer days,
Oh, last communion in the haze,
Permit a child to join,

Thy sacred emblems to partake,
Thy consecrated bread to break,
Taste thine immortal wine!
243吾輩は名無しである:2001/03/07(水) 05:12
「りっしんべん」グルグル映畫館

あぁ僕はなんていやらしんでしょう。
あぁ君を毎晩いたずらの妄想。
悪い事だとは、ちぃとも感じて無いけれど、
なんだかとっても君に悪い気がする。
あぁ僕はなんていやらしいんでしょう。
あぁ君を妄想で行為の毎晩。
悪い事だとは、ちぃとも感じて無いけれど、
なんだかとっても君に悪い気がする。
君を金魚にするのなら、赤くて小さな和金かな。
僕も金魚にするのなら、頭の膨らんだらんちう。
悪い事だとは、何処にも書いても無いけれど、
なんだかとっても君に悪い気がする。
君は何時でも可愛くて、僕が余計に醜く思えて、
君にとっては知らぬ湖底、僕を泳がせた水中。
黄緑色の水草に添う、僕も小さな和金に成りたい。
朴念仁で御免なさい。君歪んだ、らんちうより。
244:2001/03/08(木) 13:48
>243
ふざけ過ぎ。set a trap? ハッハー、
心配無用、皆まとも。狂はI=2ch病
245風・訂正:2001/03/09(金) 01:16
)244は警戒のフィルター付きで読み取った対応。陳謝です。
詩意、明解。…題名を忘れてしまったが、大分前の実験的な映画を
思い出した。ミッキー・ローク主演、ずっと白黒で展開する中で
水槽に泳ぐ金魚にだけ赤い色がついていた。背筋がゾクッとするような
蠱惑的な赤……色というものが凄い内実を孕んでいることを実感した。
同じだ、鮮やかな色彩が見える、黄緑色の水草の辺りはさぞや
棲みやすかろうと、僕もまた、憧れる。
246Robert Burns:2001/03/09(金) 02:21
O My Luve's like a red, red rose,
That's newly sprung in June;
O My Luve's like the melodie
That's sweetly played in tune.

As fair art thou, my bonnie lass,
So deep in luve am I:
And I will luve thee still, my dear,
Till a' the seas gang dry.

Till a' the seas gang dry, my dear,
And the rocks melt wi' the sun:
O I will luve thee still, my dear,
While the sands o' like shall run.

And fare thee weel, my only luve,
And fare thee weel awhile!
And I will come again, my luve,
Though it were ten thousand mile.
247A. E. Housman:2001/03/09(金) 02:29
When I was one-and-twenty
I heard a wise man say,
"Give crowns and pounds and guineas
But not your heart away;
Give pearls away and rubies
But keep your fancy free."
But I was one-and-twenty,
No use to talk to me.

When I was one-and-twenty
I heard him say again,
"The heart out of the bosom
Was never given in vain;
'Tis paid with sighs a plenty
And sold for endless rue."
And I am two-and twenty,
And oh, 'tis true, 'tis true.
248Dylan Thomas:2001/03/09(金) 02:35
Do not go gentle into that good night,
Old age should burn and rave at close of day;
Rage, rage against the dying of the light.

Though wise men at their end know dark is right,
Because their words had forked no lightning they
Do not go gentle into that good night.

Good men, the last wave by, crying how bright
Their frail deeds might have danced in a green bay,
Rage, rage against the dying of the light.

Wild men who caught and sang the sun in flight,
And learn, too late, they grieved it on its way,
Do not go gentle into that good night.

Grave men, near death, who see with blinking sight
Blind eyes could blaze like meteors and be gay,
Rage, rage against the dying of the light.

And you, my father, there on the sad height,
Curse, bless, me now with your fierce tears,
I pray. Do not go gentle into that good night.
Rage, rage against the dying of the light.
249平井堅:2001/03/09(金) 02:52
シーツの海も潮が引いたら ふたりの足跡 消してくれる
壊れたおもちゃ手放すように 電話番号 破り捨てた
虚しさを 抱えても ほかには術もなく
乱れきれずに 波に溺れるだけ

誰かを抱いていて 心は泣いていて
それでも光探しつづける LOVE OR LUST
夜だけ大胆で 朝には曖昧で
それでもぬくもり求めつづける LOVE OR LUST

恋した時の 胸の痛みを 忘れたふりで閉じ込める
青い炎が 消えないように ため息のない朝が来るまで
愛情と欲望は背中合わせのカード
同じ顔して 僕を手招きする

蕾開いていて そこだけ泣いていて
渇きを潤すだけのゲームは LOVE OR LUST
本音しまい込んで 夜に食らいついて
滴り落ちる甘い果実は LOVE OR LUST

誰かを抱いていて 心は泣いていて
それでも光探しつづける LOVE OR LUST
夜だけ大胆で 朝には曖昧で
それでもぬくもり求めつづける LOVE OR LUST

愛し始めた時には もう
次の愛を探し始めている LOVE OR LUST?

誰かを抱いていて 心は泣いていて
それでも光探しつづける LOVE OR LUST
夜だけ大胆で 朝には曖昧で
それでもぬくもり求めつづける LOVE OR LUST

蕾開いていて そこだけ泣いていて
渇きを潤すだけのゲームは LOVE OR LUST
本音しまい込んで 夜に食らいついて
それでも自分探し続ける LOVE OR LUST

I may be wrong, but I can't change my way.
I've been searchin', hopin', chasin', dreamin'...
is it LOVE OR LUST?
250William Wordsworth:2001/03/09(金) 02:58
I wandered lonely as a cloud
That floats on high o'er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host of golden daffodils
Beside the lake, beneath the trees,

Fluttering and dancing in the breeze.
Continuous as the stars that shine
And twinkle on the milky way,
They stretched in never-ending line
Along the margin of a bay:
Ten thousand saw I at a glance,
Tossing their heads in sprightly dance.

The waves beside them danced; but they
Outdid the sparkling waves in glee;
A poet could not but be gay,
In such a jocund company;
I gazed - and gazed - but little thought
What wealth the show to me had brought:

For oft, when on my couch I lie
In vacant or in pensive mood,
They flash upon that inward eye
Which is the bliss of solitude;

And then my heart with pleasure fills;
And dances with the daffodils.
251野島:2001/03/09(金) 03:13
ハズレクジ
僕はハズレの白玉さ
コロコロコロリと転がるんだ
おじちゃんおばちゃん僕を見て
チックショーとつばを吐く
はい残念でしたティッシュと交換
僕はその他大勢白玉なんだ
だけど 彼女に引き当てられたら
僕は体中を傷つけて
真っ赤な一等賞になってあげるよ


キャンパス
あらゆる物に染められる
愚かな白いやンパスよ
君は次々変わるだろう
見知らぬ土地へ旅しても
どこかのエゴさえ吸収する
愚かな白いキャンパスよ
そのままだったら美しかった
死ぬまで何度も重ね塗られて
蝶のようだと錯覚してる
君はなんてみにくいんだ


252William Butler Yeats:2001/03/09(金) 03:22
Down by the salley gardens my love and I did meet;
She passed the salley gardens with little snow-white feet.
She bid me take love easy, as the leaves grow on the tree;
But I, being young and foolish, with her would not agree.

In a field by the river my love and I did stand,
And on my leaning shoulder she laid her snow-white hand.
She bid me take life easy, as the grass grows on the weirs;
But I was young and foolish, and now am full of tears.
253吾輩は名無しである:2001/03/09(金) 05:50
>>249
大丈夫か?
254奥さまは名無しさん:2001/03/09(金) 12:54
国語の教科書から
吉野弘を追放せよ
255吾輩は名無しである:2001/03/09(金) 14:33
>>253
なにが?
256:2001/03/09(金) 14:40
詩魂とは?
「光源」である
論俟たず
蛍もおれば
太陽もあり

(“春”ズバリ)
いずれも温し凍える魂に。魂の食糧は光ぞなもし。
257吾輩は名無しである:2001/03/09(金) 21:30
君が、どんな人でもいい。
夕べがきたら、住みなれた部屋から 出てみたまえ
遠い景色の前に立つ君の住みかが 最後の家になる
君が、どんな人でもいい。
踏み減らした敷居から、ほとんど離れようとせぬ 疲れた目で
おもむろに君は一本の黒い木を高め
それを大空に立たせる、ほっそりと孤独に。
こうして君は世界を作った。
その世界は偉大で、沈黙の上に実る言葉のようだ。
そして君の意志が、その意味をつかむにつれ、
君の目は、優しくその世界を放す。

間違ってたらゴメン…
258名無しさん@2ケ月:2001/03/10(土) 09:47
         < 西 行 >

そらになる心は春のかすみにて世にあらじとも思い立つかな

まどひ来て悟り得べくもなかりつる心を知るは心なりけり

>ヨウヤクイケマス、謝謝。
259考える名無しさん:2001/03/10(土) 21:52
伊丹十三さんが亡くなったとき、記者会見で夫人の
宮本信子さんが、「…骨壷をたたいて泣きました。」
って言ったんですけど、覚えてる人いませんか?
これは詩の一節らしくて、TVでは「三好達治の詩ですね」
とかいってたので探してみたんですが見つかりません。
かなり前の話ですみませんが誰のなんという詩か知ってる
人がいたらどうか教えてください。よろしくお願いします。
260吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 03:13
age
261ひまなら:2001/04/02(月) 03:49
262吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 04:07

<1>

愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。

愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。

けれどもそれでも、業(?)が深くて、
なほもながらふことともなつたら、

奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なることなんです。

愛するものは、死んだのですから、
たしかにそれは、死んだのですから、

もはやどうにも、ならぬのですから、
そのもののために、そのもののために、

奉仕の気持に、ならなけあならない。
奉仕の気持に、ならなけあならない。


<2>

奉仕の気持になりはなつたが、
さて格別の、ことも出来ない。

そこで以前(せん)より、本なら熟読。
そこで以前より、人には丁寧。

テムポ正しき散歩をなして
麦稈真田(ばくかんさなだ)を敬虔に編み――

注)麦わらを真田ひものように編んだもので、夏帽子を作るのに用いる。

まるでこれでは、玩具(おもちや)の兵隊、
まるでこれでは、毎日、日曜。

神社の日向(ひなた)を、ゆるゆる歩み、
知人に遇(あ)へば、につこり致し、

飴売爺々(あめうりぢぢい)と、仲よしになり、
鳩に豆なぞ、パラパラ撒(ま)いて、

まぶしくなつたら、日陰に這入(はひ)り、
そこで地面や草木を見直す。

苔(こけ)はまことに、ひんやりいたし、
いはうやうなき、今日の麗日。

参詣人等もぞろぞろ歩き、
わたしは、なんにも腹が立たない。

《 まことに人生、一瞬の夢
ゴム風船の、美しさかな。》

空に昇つて、光つて、消えて――
やあ、今日は、御機嫌いかが。

久しぶりだね、その後どうです。
そこらの何処(どこ)かで、お茶でも飲みましよ。

勇んで茶店に這入りはすれど、
ところで話は、とかくないもの。

煙草なんぞを、くさくさ吹かし、
名状しがたい覚悟をなして、――

戸外(そと)はまことに賑かなこと!
――ではまたそのうち、奥さんによろしく、

外国(あつち)に行つたら、たよりを下さい。
あんまりお酒は、飲まんがいいよ。

馬車も通れば、電車も通る。
まことに人生、花嫁御寮。

まぶしく、美(は)しく、はた俯(うつむ)いて、
話をさせたら、でもうんざりか?

それでも心をポーツとさせる、
まことに、人生、花嫁御寮。


<3>

ではみなさん、
喜び過ぎず悲しみ過ぎず、
テムポ正しく、握手をしませう。

つまり、我等に欠けてるものは、
実直なんぞと、心得まして。

ハイ、ではみなさん、ハイ、御一緒に――
テムポ正しく、握手をしませう。


  「春日狂想」 中原中也
263吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 04:56
眠れる胚子は己が殻の中にいることを知らずとも

己も心音と血流を聞き、世に音があることを知り

想像もできぬ殻の外を予測し、身を打ち振るわせ

されど身が孵ることが叶うか否か未だ定かでなく

殻の中でただもだえるのみが、今許されし生の証

想いも願いも半端な実で、己の形すら見えはせず

いたずらに膨れ上がり続けるのみの各部に戸惑い

その混乱の中で一筋の光明を感じた気になりしも

それは殻の中での、ひとときの成長過程のひとつ

果てに待つものは、殻の外のみが知ると言えども

その外の何たるか、殻の中より見える道理もなし

孵らぬ卵は恐れ戦きつつ、今も何かを夢見て動く

その夢は我等、生きるすべてと何ら変わる所なし
264吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 21:37
age
265吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 22:30
PUFFY「渚にまつわるエトセトラ」詞 井上陽水
266美典フォロアー:2001/04/02(月) 22:55
生後一週間のすばしこい仔猫が
小さな小さな爪を立てて壁にはりつく
画廊で猫を飼うべきではないと主人は言う
画をひっかかれるからではなく
客が画よりも猫を見てしまうからだ
仔猫は駐車場で拾ってきてタダだけれど
壁のシルク・スクリーンには
六五万円の札がついてる

たにがわしゅんたろお「日本語のカタログ」から
267age:2001/04/03(火) 18:30
優良スレ認定age
268Robert Penn Warren:2001/04/04(水) 02:16
"True Love"

In silence the heart raves. It utters words
Meaningless, that never had
A meaning. I was ten, skinny, red-headed,

Freckled. In a big black Buick,
Driven by a big grown boy, with a necktie, she sat
In front of the drugstore, sipping something

Through a straw. There is nothing like
Beauty. It stops your heart. It
Thickens your blood. It stops your breath. It

Makes you feel dirty. You need a hot bath.
I leaned against a telephone pole, and watched.
I thought I would die if she saw me.

How could I exist in the same world with that brightness?
Two years later she smiled at me. She
Named my name. I thought I would wake up dead.

Her grown brothers walked with the bent-knee
Swagger of horsemen. They were slick-faced.
Told jokes in the barbershop. Did no work.

Their father was what is called a drunkard.
Whatever he was he stayed on the third floor
Of the big white farmhouse under the maples for twenty-five years.

He never came down. They brought everything up to him.
I did not know what a mortgage was.
His wife was a good, Christian woman, and prayed.

When the daughter got married, the old man came down wearing
An old tail coat, the pleated shirt yellowing.
The sons propped him. I saw the wedding. There were

Engraved invitations, it was so fashionable. I thought
I would cry. I lay in bed that night
And wondered if she would cry when something was done to her.

The mortgage was foreclosed. That last word was whispered.
She never came back. The family
Sort of drifted off. Nobody wears shiny boots like that now.

But I know she is beautiful forever, and lives
In a beautiful house, far away.
She called my name once. I didn't even know she knew it.
269吾輩は名無しである:2001/04/04(水) 02:23
mailto:age
270Allen Tate:2001/04/04(水) 02:25
"Ode to the Confederate Dead"

Row after row with strict impunity
The headstones yield their names to the element,
The wind whirrs without recollection;
In the riven troughs the splayed leaves
Pile up, of nature the casual sacrament
To the seasonal eternity of death;
Then driven by the fierce scrutiny
Of heaven to their election in the vast breath,
They sough the rumour of mortality.

Autumn is desolation in the plot
Of a thousand acres where these memories grow
From the inexhaustible bodies that are not
Dead, but feed the grass row after rich row.
Think of the autumns that have come and gone!--
Ambitious November with the humors of the year,
With a particular zeal for every slab,
Staining the uncomfortable angels that rot
On the slabs, a wing chipped here, an arm there:
The brute curiosity of an angel's stare
Turns you, like them, to stone,
Transforms the heaving air
Till plunged to a heavier world below
You shift your sea-space blindly
Heaving, turning like the blind crab.

Dazed by the wind, only the wind
The leaves flying, plunge

You know who have waited by the wall
The twilight certainty of an animal,
Those midnight restitutions of the blood
You know--the immitigable pines, the smoky frieze
Of the sky, the sudden call: you know the rage,
The cold pool left by the mounting flood,
Of muted Zeno and Parmenides.
You who have waited for the angry resolution
Of those desires that should be yours tomorrow,
You know the unimportant shrift of death
And praise the vision
And praise the arrogant circumstance
Of those who fall
Rank upon rank, hurried beyond decision--
Here by the sagging gate, stopped by the wall.

Seeing, seeing only the leaves
Flying, plunge and expire

Turn your eyes to the immoderate past,
Turn to the inscrutable infantry rising
Demons out of the earth they will not last.
Stonewall, Stonewall, and the sunken fields of hemp,
Shiloh, Antietam, Malvern Hill, Bull Run.
Lost in that orient of the thick and fast
You will curse the setting sun.

Cursing only the leaves crying
Like an old man in a storm
271Allen Tate続き:2001/04/04(水) 02:28
You hear the shout, the crazy hemlocks point
With troubled fingers to the silence which
Smothers you, a mummy, in time.

The hound bitch
Toothless and dying, in a musty cellar
Hears the wind only.

Now that the salt of their blood
Stiffens the saltier oblivion of the sea,
Seals the malignant purity of the flood,
What shall we who count our days and bow
Our heads with a commemorial woe
In the ribboned coats of grim felicity,
What shall we say of the bones, unclean,
Whose verdurous anonymity will grow?
The ragged arms, the ragged heads and eyes
Lost in these acres of the insane green?
The gray lean spiders come, they come and go;
In a tangle of willows without light
The singular screech-owl's tight
Invisible lyric seeds the mind
With the furious murmur of their chivalry.

We shall say only the leaves
Flying, plunge and expire

We shall say only the leaves whispering
In the improbable mist of nightfall
That flies on multiple wing:
Night is the beginning and the end
And in between the ends of distraction
Waits mute speculation, the patient curse
That stones the eyes, or like the jaguar leaps
For his own image in a jungle pool, his victim.

What shall we say who have knowledge
Carried to the heart? Shall we take the act
To the grave? Shall we, more hopeful, set up the grave
In the house? The ravenous grave?

Leave now
The shut gate and the decomposing wall:
The gentle serpent, green in the mulberry bush,
Riots with his tongue through the hush--
Sentinel of the grave who counts us all!
272John Crowe Ransom:2001/04/04(水) 02:34
"Blue Girls"
http://www.poets.org/au/jcrans01.ram
(リアル・プレイヤーがいります)
俺の方がうまく読める!!!
273吾輩は名無しである:2001/04/04(水) 02:38
>>272
ほんとだ、聴かないで読んでる方がよほどいいや!
274age:2001/04/04(水) 23:48
age
275名無しさん@公演中:2001/04/05(木) 06:27
>>263
それは何か元ネタがあるのか?
276吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 22:22
>>275
上遠野浩平っていうライトノベル作家。
ブギーポップっていうシリーズの「エンブリオ炎生」より。
ライトノベル板にスレあるよ。
277吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 01:36
>>276
な事ァ判ってる。各章のタイトルだって事もだ。
何かの引用なのかと思ったんだよね。
278吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 06:24
>>277
各章のタイトルっつーか、「エンブリオ炎生」の巻末に詩として掲載されてるよ。
小説自体は賛否両論だけど。まふまふ。
279名無しである:2001/04/06(金) 11:04
 富永太郎の詩、「橋の上の自画像」とか「顛狂院外景」とか好きです。
280名無しである:2001/04/09(月) 11:47
橋の上の自画像  富永太郎


今宵私のパイプは橋の上で
 凶暴に煙を上昇させる

 今宵あれらの水びたしの荷足(にたり)は
 すべて昇天しなければならぬ、
 頬被りした船頭たちを載せて。

 電車らは花車(だし)の亡霊のように
 音もなく夜の中に拡散し遂げる
 (靴穿きで木橋(もっきょう)を踏む淋しさ!)

 私は明滅する「仁丹」の広告塔を憎む
 またすべての詞華集(アントロジー)とカルピスソーダ水とを嫌う。

 哀れな欲望過多症患者が
 人類撲滅の大志を抱いて、
 最後を遂げるに間近い夜だ。

 蛾よ、蛾よ、
 ガードの鉄柱にとまって、震えて、
 夥しく産卵して死ぬべし、死ぬべし、

 咲き出でた交番の赤ランプは
 おまえの看護(みとり)には過ぎたるものだ。


281吾輩は名無しである:2001/04/27(金) 10:53
>>245
ランブルフィッシュな。
282吾輩は名無しである:2001/05/24(木) 14:22
赤い椿白い椿と落ちにけり
283貞和:2001/05/24(木) 23:16
パンダ来るな
284吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 00:05
そういや昨日NHKでねじめが吉岡実やってたね。
てことで「ムーンドロップ」なぞ。

どうでもいいけど次回放送が椎名林檎って、
どういう神経しとるんかね?>NHK
お陰で余韻もへったくれも、全部すっ飛んださ。
285吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 15:18
>284
同感、吉岡実でも出てきた朗読おばさんも余計。

俺は好きじゃないけど、ねじめの朗読を聞きたい人もいるんじゃないのかね>NHK
286284:2001/05/26(土) 15:37
>285
同感。<おばさんも余計、ねじめの朗読好きじゃない。
むしろ、「NHK的過ぎるくらいに無味乾燥なナレーション(=顔のない朗読者)
を字面にかぶせるだけ」というような抑えた演出が無難だったろうにと思う。
「NHK的=無味乾燥」は、ほんとは違うけど。

そもそも吉岡は朗唱される詩を目指していたのか・・・
もし「否」だとすれば、「僧侶」を紹介する上で、
これ以上場違いな番組はないってことにならんかね?

ところで、「ときに黒い布を卷きあげる」四人の僧侶のイメージは、
『女だけの都』でルイ・ジュウベ扮するところの悪徳僧侶から来ている
そうだ。観たことないが。
287吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 05:00
皆さん、すごい教養。好きな詩は、いっぱいありますが、季節的に
春眠暁を覚えず、なんて好きです。
この時間にまだ眠れない不眠症のくせに…
288吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 22:35
それは不眠症じゃなくて生活が腐ってるだけじゃないの?

俺は田村隆一の腐敗性物質が好き。
あと、ランボオの面白さがわかりません。やっぱ原書で読まないとダメ?
289吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 03:22
「母は美しく発狂した」ってやつ?
ランボオねえ、、、
詩の翻訳は原典から音韻性を奪うからね…「母は美しく発狂した」だって音韻的に美しいけど、翻訳するとイメージだけになっちゃうからね。
ランボー全詩集がちくま文庫から出てる。読んでみたら?
290北原白秋:2001/06/20(水) 22:52

はろばろに枯木わくれば甘藷(いも)畑おつ魂げるやうな日が落ちて居る

驚きて猫の熟視(みつ)むる赤トマト が投げつけしその赤トマト
291アビシニア:2001/06/21(木) 21:54
>>281
…!…。鯖?
292北原白秋:2001/06/21(木) 22:04
(某スレ=アビシ&三坊正風、暴猫、般若ス=正風、当ス=風&西行正風)…鯖?

澄みわたる光の中にゐる鴉かあと一声啼きにけるかも
293吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 22:10
age
294吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 23:32
意外と知られてないすごい詩人をあげてみます
  現代詩文庫で読めるひとで言うと

犬塚尭、生野幸吉、堀川正美

有名だけど読まれてないんじゃない?な人
 黒田喜夫、藤井貞和
295 名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/21(木) 23:44
銀色夏生
廣瀬裕子
伊藤守
寺山修司
野島伸司
三代目魚武
谷川俊太郎
まどみちお

他は雑魚
ねじめはまーまー
296吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 02:05
金子光晴の「反対」っていうのがおもしろかったな。
297吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 02:21
>>296
賛成。
298うろおぼえ:2001/06/22(金) 11:04
言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんの少しの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙の中に立ち止まる

田村隆一『帰途』の一部
299エミリー・ディキンソン:2001/06/22(金) 12:24
「水は、のどの乾きが教えてくれる」が好き。
300吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 12:39
人に好かれていい子になって 落ちて逝くときゃひとりじゃないか

寺山修司の本に乗ってた。昔の演歌らしい。
301ご存知の方:2001/06/22(金) 14:28
私の友達は私の生まれる百年前に死んだのだ

私の恋人は私の死んだ百年後に生まれるのだ


こんなフレーズの入った詩の題名と作者を教えてくださいませんか。
十五年以上気になっていて探しているのですが、分からないのです。
302吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 14:40
伊東静男
303301:2001/06/22(金) 15:07
302さん、301の質問にお答えくださったのでしょうか?
違っていたらすみません。

岩波文庫の伊東静男詩集には入ってなかったのですが・・・
304吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 19:27
>>298
できれば全編UPきぼ〜ん!
305吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 02:21


四人の僧侶 庭園をそぞろ歩き ときに黒い布を巻きあげる
棒の形 惜しみもなしに 若い女を叩く こうもりが叫ぶまで
一人は食事をつくる 一人は罪人を探しにゆく 一人は自涜(じとく) 一人は女に殺される



四人の僧侶 めいめいの務めにはげむ 聖人形をおろし 磔(はりつけ)に牝牛を掲げ
一人が一人の頭髪を剃り 死んだ一人が祈祷(きとう)し 他の一人が棺をつくるとき
深夜の人里から押しよせる分娩の洪水 四人がいっせいに立ちあがる 不具の四つのアンブレラ
美しい壁と天井張り そこに穴があらわれ 雨がふりだす



四人の僧侶 夕べの食卓につく 手のながい一人がフォークを配る いぼのある一人の手が酒を注ぐ
他の二人は手を見せず 今日の猫と 未来の女にさわりながら 同時に両方のボデーを具えた
毛深い像を二人の手が造り上げる 肉は骨を緊めるもの 肉は血に晒(さら)されるもの
二人は飽食のために肥り 二人は創造のためやせほそり



四人の僧侶 朝の苦行に出かける 一人は森へ鳥の姿でかりうどを迎えにゆく 一人は川へ魚の姿で女中の股をのぞきにゆく
一人は街から鳥の姿で殺戮(さつりく)の器具を積んでくる 二人は死んでいるので鐘をうつ 四人一緒にかつて哄笑しない





四人の僧侶 畑で種子を播(ま)く 中の一人が誤って 子供の臀(しり)に蕪を供える
驚愕した陶器の顔の母親の口が 赭(あか)い泥の太陽を沈めた 非常に高いブランコに乗り 三人が合唱している
死んだ一人は 巣のからすの深い咽喉(のど)の中で声を出す



四人の僧侶 井戸のまわりにかがむ 洗濯物は山羊の陰嚢(いんのう) 洗いきれぬ月経帯
三人がかりでしぼりだす 気球の大きさのシーツ 死んだ一人がかついで干しにゆく
雨の中の塔の上に



四人の僧侶 一人は寺院の由来と四人の来歴を書く 一人は世界の花の女王達の生活を書く
一人は猿と斧と戦車の歴史を書く 一人は死んでいるので 他の者にかくれて 三人の記録をつぎつぎに焚く



四人の僧侶 一人は枯木の地に千人のかくし児を産んだ 一人は塩と月のない海に千人のかくし児を死なせた
一人は蛇とぶどうの絡まる秤(はかり)の上で 死なせる者千人の足生ける者千人の眼の衡量の等しいのに驚く
一人は死んでいてなお病気 石塀の向うで咳をする



四人の僧侶 固い胸当のとりでを出る 生涯収穫がないので 世界より一段高い所で 首をつり共に嗤(わら)う
されば 四人の骨は冬の木の太さのまま 蝿のきれる時代まで死んでいる
306吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 02:52
味気なくぼそぼそとした指先を噛みしめ
ぬるぬると足を包む闇を歩く
誰のせいでもないのに
言葉の切れ端は分解して
子音と母音がざらざらと反発する
眠りは深く私を捕え(地の果てまで?)
友人に甘え
日々を忘れて
戻る道筋の色さえ記憶の彼方に(微かな発光)
昇華とはなんの冗談であったのか
切れた唇の皮に青く染みこみ
体液は腐り落ちようと努力する
汚れこそが唯一のアイデンティティーだとか
いつも今も深く果てしなく
墜ちていく希望にふるえている。


誰のだったか忘れた。データだけあった。
307 :2001/06/23(土) 07:17
高村光太郎の「牛」が好きだな。
308名無:2001/07/02(月) 21:54
39074】
309吾輩は名無しである:2001/07/02(月) 22:00
八木重吉
310吾輩は名無しである:2001/07/03(火) 09:00
>>304

帰途


 言葉なんかおぼえるんじゃなかった
 言葉のない世界
 意味が意味にならない世界に生きていたら
 どんなによかったか

 あなたが美しい言葉に復讐されても
 そいつは ぼくとは無関係だ
 君が静かな意味に血を流したところで
 そいつも無関係だ

 あなたのやさしい眼の中にある涙
 君の沈黙の舌からおちてくる痛苦
 ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
 ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

 あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
 きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
 ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

 言葉なんかおぼえるんじゃなかった
 日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
 ぼくはあなたの涙の中に立ちどまる
 ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰っていく
311ソネット8番:2001/07/04(水) 21:45
私は生き、かつ死に、火と燃え、水におぼれる。
冷たさに耐えながら、灼熱に身を焦がす。
生はこの身にあまりに優しく、あまりにつれない。
歓喜の混じる深い憂いに浸されているわたし。

笑うかと思うそばから涙にくれ、
快楽のうちにあってなお、多くの不満苦悩に耐えている。
幸せは素早く立ち去り、しかも永遠に続いてもいる。
枯れ乾きつつ、たちまち緑に萌えもするわたし。

このように愛の神はさだめなく私を曳きまわす。
いやます苦しみに苛まれるかと思えば
しらずして苦痛の外に逃れている。

そしてわが歓びが確実と信じ、待ち望んだ幸福の絶頂に立ったと
思うそのときに、愛の神は私を再び初めの不幸に突き戻す。

Luise labe
312坪内稔典:2001/07/04(水) 22:01
三月の甘納豆のうふふふふ
313吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 23:30
中原中也の「千の天使がバスケットボールする」ってフレーズがあったのはなんて詩だっけ?
314吾輩は名無しである:2001/07/04(水) 23:46
>>313
確か「曇天」。
315吾輩は名無しである:2001/07/09(月) 21:51
Robert Burns "Highland Mary"

Ye banks, and braes, and streams around
� � The castle o' Montgomery,
Green be your woods, and fair your flowers,
� � Your waters never drumlie!
There Simmer first unfald her robes,
� � And there the langest tarry:
For there I took the last Fareweel
� � O' my sweet Highland Mary.
How sweetly bloom'd the gay, green birk,
� � How rich the hawthorn's blossom;
As underneath their fragrant shade,
� � I clasp'd her to my bosom!
The golden Hours, on angel wings,
� � Flew o'er me and my Dearie;
For dear to me as light and life
� � Was my sweet Highland Mary.
Wi' mony a vow, and lock'd embrace,
� � Our parting was fu' tender;
And pledging aft to meet again,
� � We tore oursels asunder:
But Oh, fell Death's untimely frost,
� � That nipt my Flower sae early!
Now green's the sod, and cauld's the clay,
� � That wraps my Highland Mary!
O pale, pale now, those rosy lips
� � I aft hae kiss'd sae fondly!
And clos'd for ay, the sparkling glance,
� � That dwalt on me sae kindly!
And mouldering now in silent dust,
� � That heart that lo'ed me dearly!
But still within my bosom's core
� � Shall live my Highland Mary.

まさしく「美人薄命」、泣ける。
316吾輩は名無しである:2001/07/11(水) 20:22
違う板にも書き込んだんですが、だあれも何にも言ってくれません。
たぶん、「春」っていう詩

小学校のころ習った記憶があるんですが、誰かご存知ないですか?
学校で暗記させられたんでおぼえてるんですが、せつなっくって
とっても好きなんですけどねえ。

おかんはたったひとり
峠田のてっぺんでくわにもたれ
空いっぱいになくひばりの声を
じっと聞いているやろで

里のほうで牛が鳴いたら
ひびきにじっと
耳をかたむけているやろで

大きい美しい春がまわってくるたんびに
おかんのとしがよるのが
目に見えるようでかなしい
おかんがみたい
317吾輩は名無しである:2001/07/12(木) 22:06
長恨歌には二度泣いた
318吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 11:10
不安だらけの人生だから
ちょっと足をとめて
自然に語りかけてみた

元気ですかー!!

自然は何も言わないけれど
つづき忘れた
319吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 18:29
>>86,>>97
超遅レスですが
その合唱曲は三善晃作曲の[女声合唱とピアノのための『三つの抒情』]だと
思われます。ピアノも合唱の旋律も非常に美しい名曲です。
ちなみに詩は、
立原道造『或る風に寄せて』
中原中也『北の海』
立原道造『ふるさとの夜に寄す』
全3曲。CD等も出ています。

手を濡らした真白いしずくの散るように
忘れよ!人よ ただ!しばし!

詩も良かったので、つい歌っていても感情がたかぶってしまい
熱の入りすぎた演奏になってしまった記憶があります(笑
スレの主旨に外れてご免。。sage
320チョーサーなのさー:2001/07/13(金) 23:06
「わが死なむ美しき日のために、連領の夢想よ」(伊藤静男)
忘れた。
誰か残りあげてください
321吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 23:56
高村光太郎の「檸檬」が胸が痛くなるほど好き。
322吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 03:54
夢の田に葱を作りて寂しさよ
腸のまづ古びゆく揚雲雀
(永田耕衣)
微妙に違っているかも。
323吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 04:30
>>322

夢の世に葱を作りて寂しさよ
腸の先づ古び行く揚雲雀

おまけ
少年を噛む歓喜あり塩蜻蛉
324吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 00:47
伝説
           会田綱雄

湖から
蟹が這いあがつてくると
わたくしたちはそれを縄にくくりつけ
山をこえて
市場の
石ころだらけの道に立つ

蟹を食うひともあるのだ

縄につるされ
毛の生えた十本の脚で
空を掻きむしりながら
蟹は銭になり
わたくしたちはひとにぎりの米と塩を買い
山をこえて
湖のほとりにかえる

ここは
草も枯れ
風はつめたく
わたくしたちの小屋は灯をともさぬ

くらやみのなかでわたくしたちは
わたくしたちのちちははの思い出を
くりかえし
くりかえし
わたくしたちのこどもにつたえる
わたくしたちのちちははも
わたくしたちのように
この湖の蟹をとらえ
あの山をこえ
ひとにぎりの米と塩をもちかえり
わたくしたちのために
熱い粥をたいてくれたのだった

わたくしたちはやがてまた
わたくしたちのちちははのように
痩せほそつたちいさなからだを
かるく
かるく
湖にすてにゆくだろう
そしてわたくしたちのぬけがらを
蟹はあとかたもなく食いつくすだろう
むかし
わたくしたちのちちははのぬけがらを
あとかたもなく食いつくしたように

それはわたくしたちのねがいである

こどもたちが寝いると
わたくしたちは小屋をぬけだし
湖に舟をうかべる
湖の上はうすらあかるく
わたしたちはふるえながら
やさしく
くるしく
むつびあう
325吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 00:55
ドキュソだらけだねヽ(´ー`)ノ
326額田王の:2001/07/15(日) 01:04
「あかねさす〜」が好きだよ、悪かったな厨房で。
327吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 12:45
黒田三郎もたまにはいい
328吾輩は名無しである:2001/07/15(日) 16:36
蝶々が一匹、韃靼海峡を渡って行った。

安西冬ヱは最高の詩人だね。
329ブレイク:2001/07/16(月) 16:10
一粒の砂に世界をみる。
330カフェ愛用者:2001/07/25(水) 14:41
>60さん
今更ですが、私も大好きです!!特にその3つは、本当に書いてくれて嬉しいな!

<LOVE WAY>
生きてゆくだけの為に
こんなに犯した罪を
誰も背負いきれない
…ここも、刺さる…

あと、「彼」の英訳タイトルが“Grief”になってませんでしたっけ?
その訳もいいなぁと思った記憶があるんですけど…

皆さんの書き込みで興味を持った作品、あるので。
良いスレ立ててくれて、有難う!<1さん
331吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 21:15
確か中学校の教科書に載っていた詩なんだけど。


運んでやろう あいつを
お日さんの当たるところに――
お日さんは優しく いつもあいつを起こした
かつてはイギリスの生まれ故郷で
種子播き前の広野の草がささやくところで
ここフランスのいくさ場でも
朝な朝なに お日さんはあいつを
目覚めさせてくれた けさまではけさの雪までは
さあ どうすればけさのあいつを起こせるか
わかってるはずだ おなじみのお日さんなら

考えておくれ どうやって
お日さんは種子を目覚めさせるか――
かつて目覚めたのだ 凍て星の泥の土さえ
すくすくと育ったいとしい手足よ
丈夫にひきしまった脇腹よ
――まだ温い?――でも もう硬い?
こんなにも伸びた背丈は なんのためにだ?
ああ この土の眠りをわずかでも
破ろうとするお日さんの骨折りを けさは
何が非力へとしむけるのだ?

戦死した詩人ウィルフレッド・オーウェンの「なきがら」って詩です。
暗いけど、戦友が死んじゃったんだろうなーと思うと授業中泣けてきたんですけど、だめ?
332吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 00:07
333吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 01:01
大手拓次

うまれざる花を
われは抱(いだ)けり
こころ しぐれのなかに
にほひをおぼゆ
334吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 01:01
田中冬二が好きな人はいないの・・? 寂しい。
335吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 02:13
長田弘『一年の365分の一』とかいう詩、知ってたらウプしてやれや。
336吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 04:32

夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう

          立原道造「萱草に寄す」
337吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 06:12
振り向くな、そこに未来はない
寺山修司

この詩の全文ご存知の方いらっしゃいますか?
338吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 22:49
咳をしてもひとり
339吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 01:25
円形ノ水盤ヲ焔ノ虎ガ泳ギ渡ッテイク
水底カラ発光スル水 黄金ノ槍
虎ハ焔ノ毛皮 静電気ノ獣
砕ケ散ル金剛石ノ火花
機械仕掛ケノ人形ノ女ガ岸ニ立ツ
鏡ヲ見ツメル不滅ノスピンクス
卵 割レル

出来は兎も角・・。
340吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 01:41
>>339
作者名キボンヌ!
341吾輩は名無しである :2001/07/27(金) 01:49
詩にはまったく縁遠いのだが、以前ちらりと目にした
清岡卓行の詩で印象に残っているのがあるんだけど、
記憶が定かではない。ご存知の方がいらしたら、ご教示
ください。
それは、恋が成就したしたことの喜びを率直に詠ったも
ので、「彼は走る、彼は走る」というフレーズがあった
んだが。
342偏り過ぎかな:2001/07/27(金) 02:32
アントナン・アルトー
イヴ・ボヌフォワ
アルチュール・ランボー
ステファヌ・マラルメ
343吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 04:17
木内ヤスシと下忍青山と川村ハルト。
344吾輩は名無しである:2001/07/28(土) 00:09
永瀬清子
345吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 19:06
『青春の砂の、なんと早く、指の間からこぼれおちることか

ルイ・アラゴン

別にコミュニストな訳ではないが。
あとはイェイツ
346吾輩は名無しである:2001/07/31(火) 23:55
>>339
作者を教えてくだはい!!
347吾輩は名無しである:2001/08/01(水) 00:50
>>340 >>346
山尾悠子の『仮面物語』(って小説に登場する「詩人」さん)です。
348346:2001/08/01(水) 00:58
>>347
ということは、その山尾って人の創作というわけですか?<339の詩
それとも引用であって、「詩人」は実在の人ですか?
全く知らないんで<山尾
申し訳ないが、解答キボンヌ。
349347:2001/08/01(水) 01:04
>>348
創作ですよ。
内容がストーリーにちょっと関連してます。
「詩人」は登場人物の一人で、作品の中でも
「詩人」って呼ばれてます。
350346:2001/08/01(水) 01:10
どうも。即レス感謝です、ありがとう!>347さん
351347:2001/08/01(水) 01:12
どういたしまして!>346さん

それはそうと、山田風太郎先生・・・
ショックだ・・・
352吾輩は名無しである:2001/08/03(金) 20:05
嵯峨弘の「御霊村小学校」
〜一杯咲いた所から、花は散り始める〜って一節が好き。
あと題名は忘れたけど
〜愛し合うとはいかなる事か。抱き合った後1人呆然と立ち尽くす事なのか〜
これも好き。
353谷川:2001/08/08(水) 07:42
>>49でタイトル既出の
「死んだ男の残したものは」
歌は石川セリより倍賞千恵子バージョンの方が好き。

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残さなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来る明日
他には何も残っていない
他には何も残っていない
354353:2001/08/08(水) 07:48
あああっ間違えてるっ。訂正。

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残さなかった  ←(正)他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった
355ドクトルまんぼう:2001/08/08(水) 11:11
これが海だ
海というものだ
ああその水は
塩分に満ちている
356吾輩は名無しである:2001/08/08(水) 17:07
落葉松の秋の雨に 私の手が濡れる
落葉松の夜の雨に 私の心が濡れる
落葉松の陽のある雨に 私の思い出が濡れる
落葉松の小鳥の雨に 私の乾いた目が濡れる
357吾輩は名無しである:01/08/31 00:36 ID:6KmpMKrE
ageてみるか…
358吾輩は名無しである:01/09/02 05:53 ID:CBYz4gkI
夏休み、しかも土曜の深夜に集まり
研究∩喧嘩している真っ只中の
某国立大学大学院の文学研究者の
息抜きの時間!
服部くん・・・咳をしても一人
下野明子ちゃん・・・
   あらかじめこわれていた
   わたしを感じてしまった
   あなたの愚かさ。
   ああ、生きていくのは恐ろしい。
   はな・もみじ・すりガラス。
ため先輩・・・・・白が咲く。
         白が咲いているこの道に
         かすかに香る可憐さよ
         今日も吾の足跡を残そう
よう・・・いやなんです、
     あなたがいってしまふのが・・・
りす・・・谷崎潤一郎の「コンパス」。(笑い)
ゆたか・・・・・宮沢賢治の「馬」。(笑い)

   あはははは。あー息抜きしたね!

      

  
359下野明子ちゃんは恐ろしい:01/09/02 08:34 ID:CBYz4gkI
居眠りしている間に皆でカキコしてたな。明子ちゃんの突き刺さるような詩はある
有名詩人のプライベートとされたものでした。
(つけたし)
  ドラゴン・・・法にふれずに生きること
         吾には難し         
360吾輩は名無しである:01/09/02 10:00 ID:ecssW8Xo
丘の上に人がいる
帽子の下に顔がある

、、、こんなのしか出てこない自分が悲しい
361吾輩は名無しである:01/09/05 02:08 ID:vRZ8Y2fw
君は人の為に死ねるか
362吾輩は名無しである:01/09/05 02:09 ID:vRZ8Y2fw
ポリスマ〜ン
363吾輩は名無しである:01/09/05 04:25 ID:j/kVDKhU
私は不思議でたまらない、
黒い雲から降る雨が、
銀色にひかっていることが。

私は不思議でたまらない、
青い桑の葉たべている、
蚕が白くなることが。

私は不思議でたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。

           金子みすず 「不思議」
364吾輩は名無しである:01/09/07 11:23
激しく既出だが
『勧酒』の井伏鱒二の名訳。

酒の席で『この盃を受けてくれ、どうかなみなみつがせておくれ』と
口ずさみながら酒を注いだら、さらりと
『花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ』と
返してくれた男がいた。その一瞬で恋してしまったよ。。

会話なので口語スマソ
しかも横道sage
365すすき:01/09/07 19:59
井川博年さんの現代詩手帖にのった新作がよかったです。
「そして、船は行く」にのってるナイフを万引きする少年の詩もいい映画を見たようで
よかったな。
366吾輩は名無しである:01/09/11 12:52
我が死せむ美しき日のために、連嶺の夢想よ
汝が白雪を消さずあれ

ageる
367吾輩は名無しである:01/09/11 18:19

からだの中に
いかなる比喩も語れぬものがあり
言葉はそれ故に記される
            
谷川俊太郎「からだの中に」より一部抜粋
368吾輩は名無しである :01/09/11 18:19
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
    風の音にぞおどろかれぬる

 藤原敏行(古今和歌集)
369吾輩は名無しである:01/09/11 19:25
しづかなる 暁ごとに 見渡せば まだ深き夜の 夢ぞ悲しき

東の 野にかぎろひの たつ見えて かえり見すれば 月かたぶきぬ
370コクトー:01/09/11 20:10

かるたあそびか?
扇さばきか?

とかく女は狡いもの
371吾輩は名無しである:01/09/15 23:27
すげーさがってんな…救出age
372ななし:01/09/15 23:38
『死んだ女より可哀想なのは、忘れられた女です。』
373吾輩は名無しである:01/09/15 23:52
えーと、誰だっけ? 教えてください>>372
気になって、このままじゃ夜もぐっすりです。
374吾輩は名無しである:01/09/16 01:31
zzzz…谷川しゅんたろとみたがどうか。
375374:01/09/16 01:32
書き込んですぐに思った。全然谷俊ちがいますね
376けつめいし:01/09/16 01:39
>>1

母音・子音強引に導引して 踏む韻オンリーな商品はもういい
あ段からお段まで横に走り横断 あーだこーだ思い詰めて相談
言葉ナイスショットやり方は内緒 会いたかった相方との相性が最初
言葉の言霊ことさらな事なら 大人な言技(ことわざ)で打破その場このざま
1つ1つ言葉並べて単語から文へ 愛・魂気持ち無いものは短命な運命
君のハートを芸術 ダウトはアウト
1つ1つの言葉を大切にしないと
なんてすばらしい 日本語の響き 楽しんでもらえれば俺もいきいき
いいとこで良いこと あそこに良いもの
この声が響くぞ 俺が大(ビッグ)蔵!
377マツアキ:01/09/16 03:27
>>373
たしか『美の巨人たち』って番組で引用されていたマリー・ローランサンの
詩だったと思います。あんまり自信ないけど。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_010804.htm
378吾輩は名無しである:01/09/16 04:05
鎮静剤
マリー・ローランサン(訳/堀口大学)


退屈な女より
もっと 哀れなのは
かなしい女です。

かなしい女より
もっと 哀れなのは
不幸な女です。

不幸な女より
もっと 哀れなのは
病気の女です。

病気の女より
もっと 哀れなのは
捨てられた女です。

捨てられた女より
もっと 哀れなのは
よるべない女です。

よるべない女より
もっと 哀れなのは
追われた女です。

追われた女より
もっと 哀れなのは
死んだ女です。

死んだ女より
もっと 哀れなのは
忘れられた女です。
379吾輩は名無しである:01/09/16 16:14
あんぎぇ
380吾輩は名無しさん:01/09/16 17:37
し。ですかあ。
町田こおおおおおおう。ですね。今日図書館で菓子週、よんdっだよ。
ばっつかかあああああああみてえええええええええええ。
381みかん:01/09/16 20:02
雨ニモマケズ・・・
382.:01/09/16 20:42
「首謀者はクレイジー」

NY中が泣いた アメリカが泣いた
世界が泣いた
人殺しこそクレイジー

テロどころか戦争だって
全く酷いね 世界貿易センタービルに突っ込むなんて
ウェディングも人生も
人の愛も全て殺した
首謀者には涙も届かないのだろう
どんな理由にせよクレイジー
国を恨むのは結構だが大量殺戮は鬼畜だぜ

マンハッタンは一日で戦場に
爆音と煙の世界
人は泣き叫び逃げ惑う
首謀者はクレイジー

人殺しに愛など無い
人殺しに思想は無い
人殺しに信仰は無い
人殺しに未来は無い
大金持ちの首謀者はただのクレイジー
383吾輩は名無しである:01/09/16 22:18
ボクは今日 フタのついた
ビンの中で泳ぐ
玉虫色の光を キラリキラリさせながら
腹をだし 尾っぽを流して
泳ぐ赤い金魚
ふ〜らり ふ〜らり ふ〜らり

泳ぐことは 頭をぶつけることだ
見ているあなたに 痛さはわからないだろう
ボクは上へも下へも行かない所で
泳ぐ赤い金魚
ふ〜らり ふ〜らり ふ〜らり

七色に壊れた光の中では
冷たい水と硬いガラスの
優しさに恥ずかしくなって
こんなに真っ赤になって泳いでいるのです
ふ〜らり ふ〜らり ふ〜らり

やわらかい 膨らんだ腹のなかには
黒ずんだ緑のフンが 所狭しと詰められて
一日に数センチの悲しさをしぼり出し
この透き通った水を 汚し汚し泳ぐのです
ふ〜らり ふ〜らり ふ〜らり

ああ、もう嫌だ! と思うことだけが
こうしていられる力なのです
だからボクを「アイシテル」と言うのなら
このビンを手にとって
あの硬いコンクリートの壁に
たたきつけて下さい
ふ〜らり ふ〜らり ふ〜らり

ボクは今日 フタのついた
ビンの中で泳ぐ
384吾輩は名無しである:01/09/16 22:23
がいしゅつだったらスマソ

今宵は中秋名月
初恋を偲ぶ夜
我ら万障繰り合はせ
よしの屋でひとり酒を飲む

井伏鱒二の詩の一節だ。
来週あたりかな満月は。
385吾輩は名無しである:01/09/17 21:55
ゆあーん ゆよーん ゆあゆよん
386匿名希望さん:01/09/18 23:55
382は誰の詩?大した事無いんだけど。
387吾輩は名無しである:01/09/21 08:32
死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ!
黄色い豚めをやっつけろー
金で心を汚してしまえ!
死ね 死ね 死ね死ね!
日本人はじゃまっけだ!!
黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ! 死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね

死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ!
黄色い猿めをやっつけろー
夢も希望も奪ってしまえ!
死ね 死ね 死ね死ね!
地球の外へ放り出せ!!
黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ! 死ね

↓↓↓

http://www.geocities.co.jp/HiTeens-Penguin/9699/mid/shine.wav
388あの、:01/09/21 10:28
谷底に落ちた僕の麦わら帽子は、どうしたでせうね、お母さん

て感じの超有名な詩は誰の何と言う詩でしょうか・・・
室生犀星かな???検索かけたけど分からなかったので教えて君です・・・
389吾輩は名無しである:01/09/21 10:36
「アメリカはクレイジー」

アフガンが泣いた パキスタンが泣いた
世界が泣いた
人殺しこそクレイジー

テロに報復して戦争だって
全く酷いね 暴力に暴力で仕返しなんて
テロリストも市民も
人の愛も全て殺すつもり
アメリカには涙も届かないのだろう
どんな理由にせよクレイジー
テロを恨むのは結構だが大量殺戮は鬼畜だぜ

アフガニスタンは一日で戦場に
爆音と煙の世界
人は泣き叫び逃げ惑う
アメリカはクレイジー

人殺しに愛など無い
人殺しに思想は無い
人殺しに信仰は無い
人殺しに未来は無い
アメリカの上層部はただのクレイジー
390Tango:01/09/21 10:42
>388
西条八十の「帽子」ですよ。
391吾輩は名無しである:01/09/21 10:49
>>Tangoさん
即レスありがとうございます!!ずっと探していたのですが見つからなくて

感謝します・・・!
392吾輩は名無しである:01/09/21 16:33
死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ!
黄色い豚めをやっつけろー
金で心を汚してしまえ!
死ね 死ね 死ね死ね!
日本人はじゃまっけだ!!
黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ! 死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね

死ね 死ね
死ね死ね死ね死ね死んじまえ!
黄色い猿めをやっつけろー
夢も希望も奪ってしまえ!
死ね 死ね 死ね死ね!
地球の外へ放り出せ!!
黄色い日本ぶっつぶせ
死ね死ね死ね 死ね死ね死ね
世界の地図から消しちまえ! 死ね

↓↓↓

http://www.geocities.co.jp/HiTeens-Penguin/9699/mid/shine.wav
393吾輩は名無しである:01/09/21 18:58
ゲーテ「シュタイン夫人へ」 落ち込むたび、ゲーテが恋しくなる
394「西域の詩」だったっけ?:01/09/21 20:23
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
酔うて沙場に伏すとも 君笑うこと莫れ
古より戦に従い 幾人か回る

ブドウの美酒を夜光杯に注ぐ
飲もうとすれば誰かが馬の上で琵琶を弾きはじめる
酔っ払って砂漠の上に倒れてしまっても笑わないでくれ
これまでこの戦場にやってきて帰ることができた人は
 ほとんどいないのだから

――古代中国で西域の戦場に派遣された兵士の悲しみを描いた詩ですね。
  前半の美しい風景描写と最後一行の残酷な現実がいい味出してます。
  現代の平和な日本に生まれて良かったっす。
395吾輩は名無しである:01/09/21 22:10
帽  子                 西条八十先生作

--母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?
ええ、夏碓井から霧積へ行くみちで、
渓谷へ落としたあの麦稈帽子ですよ。
--母さん、あれは好きな帽子でしたよ。
僕はあのとき、ずいぶんくやしかった。
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。
--母さん、あのとき、向うから若い薬売が来ましたっけね。
紺の脚絆に手甲をした---。
そして拾はうとしてずいぶん骨折ってくれましたっけね。
だけどとうとう駄目だった。
なにしろ深い渓谷で、それに草が
背丈ぐらい伸びていたんてすもの。
--母さん、本当にあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍に咲いていた車百合の花は、
もうとうに枯れちゃつたでせうね。そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが鳴いたかも知れませんよ。
--母さん、そして、きっと今頃は、--今夜あたりは、
あの渓間に、静かに雪が降りつもっているでせう。
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y・Sという頭叉字を
埋めるように、静かに、寂しく--。
396吾輩は名無しである:01/09/22 05:02
♪ママ〜 ドゥユーリメンバ〜〜♪
397吾輩は名無しである:01/09/22 11:41
もしも私が死んで幽霊になったら
もうこんな夜の闇は怖くないのかしら?
398吾輩は名無しである:01/09/22 21:48
どこから私たちは生まれたのでしょうか    

愛から

どんなとき身の没落があるのでしょう

愛がなければ

なにが自己克服の助けとなりましょう

愛を見つけることもできるでしょうか

愛によって

悲しみの泪をぬぐってくれるのは



私たちをつねに変わらずひとつにするのは




ゲーテの詩には、理屈を超えた力強さがあるよね。
これが詩のあるべき姿。
399吾輩は名無しである:01/09/22 23:01
リンゴを ひとつ
ここに おくと

リンゴの
この 大きさは
この リンゴだけで
いっぱいだ

リンゴが ひとつ
ここに ある
ほかには
なんにも ない

ああ ここで
あることと
ないことが
まぶしいように
ぴったりだ
     (まど・みちお「リンゴ」)
400谷俊:01/09/22 23:29
私はただかっこいい言葉の蝶々を追っかけただけの
世間知らずの子ども
その三つ児の魂は
人を傷つけたことにも気づかぬほど無邪気なまま
百へとむかう

詩は
滑稽だ
401吾輩は名無しである:01/09/23 01:30
age
402吾輩は名無しである:01/09/23 02:03
こんな深夜に工場の
ぽつんと灯りが ふと ともる
あれはきっと女の人の幽霊で
私と同じ顔をしてるんだわ
403吾輩は名無しである:01/09/23 17:35
397、402は筋肉少女帯の「夜歩く」だっけ?
404吾輩は名無しである:01/09/23 17:37

水 枕 ガ バ リ と 寒 い 海 が あ る

                       (西東三鬼)
405吾輩は名無しである:01/09/23 18:08
とても君らしい時間に 君がぼくの目の前にいるので
どうしようもなくってぼくは 顔のない顔の声で話しかける
ばかげてる風景をまたいでる そんなわけでこなごなだ
陽射しがチリチリしてきたよ ぼくらは恋人どうしだったらよかったのに

(中略)

ぼくらは時々恋人になって
くるったように踊りを踊りつづけて
ぶっこわれた笑い方を楽しみ そうして
言葉を全部うしなった夜に沈もう
何度も同じ場所で
何度も似たような事をしよう
よくみがいたスプーンにまがったままよくうつるように
406吾輩は名無しである:01/09/24 01:50
お母さん、
雨の信号はいつも横断歩道のわきで
パックリ口開けているあなたの卵巣が
真紅にはれ上がった太陽の記憶をゴミ箱から引きずり出し
そしてそこから一匹の虫がこそこそと逃げ出そうと
28万5120時間の暗闇をめぐりながら
今すぐ夕餉の食卓に頻繁にだされた
タマネギの味噌汁を頭からかぶり
ズブ濡れになった幸福の思い出を今か今かと待ちわびる
自閉症の子供の通信欄に
僕のお父さんは公務員ですと
一人でかきこむ恥ずかしさを誰かに教えたくて
放課後の来るのを待ちきれず教室を飛び出して
一目散に家をめざしたのだけれど
もれそうになるオシッコを我慢して
教えられた通り緑色に変わったら渡ろうとしていた信号が
実は壊れていたと気づいた時には
すでに終わっていたんです
お元気ですか?
407吾輩は名無しである:01/09/24 02:03
>406
それは誰ですか?
オシッコ漏らしそうなくらいスゲェです。
408吾輩は名無しである:01/09/24 02:45
長い塀 つい小便を したくなり

               百
409吾輩は名無しである:01/09/24 03:09

かぜとなりたや
はつなつの
かぜとなりたや
かのひとのまへにはだかり
かのひとのうしろよりふく
はつなつの はつなつの
かぜとなりたや
                                     
410吾輩は名無しである:01/09/24 08:33
 僕は死なない
 死ねばいっしょに死ぬものがある限り
411吾輩は名無しである:01/09/24 21:13
>>406の作者教えて!
めっさいい!!
412吾輩は名無しである:01/09/24 21:40
飛光飛光
勧爾一杯酒
吾不識青天高
黄地厚
(以下略)
413吾輩は名無しである:01/09/25 06:54
「お母さん、いいかげんあなたの顔は忘れてしまいました」
                           作;遠藤ミチロウ

お母さん、
雨の信号はいつも横断歩道のわきで
パックリ口開けているあなたの卵巣が
真紅にはれ上がった太陽の記憶をゴミ箱から引きずり出し
そしてそこから一匹の虫がこそこそと逃げ出そうと
28万5120時間の暗闇をめぐりながら
今すぐ夕餉の食卓に頻繁にだされた
タマネギの味噌汁を頭からかぶり
ズブ濡れになった幸福の思い出を今か今かと待ちわびる
自閉症の子供の通信欄に
僕のお父さんは公務員ですと
一人でかきこむ恥ずかしさを誰かに教えたくて
放課後の来るのを待ちきれず教室を飛び出して
一目散に家をめざしたのだけれど
もれそうになるオシッコを我慢して
教えられた通り緑色に変わったら渡ろうとしていた信号が
実は壊れていたと気づいた時には
すでに終わっていたんです
お元気ですか?
414413続き:01/09/25 07:07
お母さん、
頭がいいのは僕のせいではないと自己主張する度に
宙ぶらりんの想像妊娠恐怖症から
やっと立ち直った女の下着にはいつも黄色いシミがついていて
人種差別は性欲の根源であると公言してはばからない
アメリカの政治家の演説を鵜呑みにしたような
すがすがしい朝の勃起で
ベトナムのバナナの叩き売りを人目見ようと
片手に自由の女神の電動こけしと
片手に赤マムシドリンクを抱えこんだ農協のジジイが
かわいい孫娘のお土産にと
上野のアメ横でジーンズをしこたま買い込んで金を使い果たし
あげくの果てに家族は運命共同体だなどと
時代遅れの暴言を吐いて
浮浪者になってしまったあげく殺されてしまった
悲しい話を思い出してはみるのです
お元気ですか?
415414続き:01/09/25 07:17
お母さん、
パンツのはけない留置所は寒いです
水洗便所の流す音がうるさくてなかなか寝付けないので
犯罪者はいつもこっそりセンズリをかくのですが
「おかげであなたの夢ばかり見る」と取調室でしゃべったら
刑事はさもうれしそうに「親孝行しなけりゃいかん」と
昼メシにカツ丼をおごってくれたのですが
タヌキウドンの方が食べたくて「父親は嫌いだ!」と言ったら
自衛隊かぶれの隣のヤクザが真紅になって怒り出し
「贅沢は敵だ」などと勝手のことをほざいたので
「おまえなんか生まれてこなけりゃよかったんだ!この貧乏人め!」
とつい口をすべらせてしまったのです
お元気ですか?
416415続き:01/09/25 07:26
お母さん、
いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
膀胱炎にかかったときから
あそこを氷で冷やす快感を覚えてしまった僕は
お風呂が大嫌いになり
何枚も何枚もボロボロに皮が剥げ落ちて
むき出しになった皮下脂肪のしつこさに耐え切れず
赤紫の玄関で一人で泣いていたんです
お母さん、もう一度アンパンが食いたい
正月に作ってくれた栗きキントンが食いたい
ブタ肉だらけの砂糖のたっぷりはいったスキヤキが食いたい
好き嫌いは庶民の恥です
お母さん、今朝から下痢が止まらないんです
お母さん、血管もちぎれてしまったみたいです


お母さん、血が止まらないのです
血が止まらないのです
お母さん!お母さん!
赤い色は大嫌いです
417吾輩は名無しである:01/09/25 07:33
すげぇ・・・
418吾輩は名無しである:01/09/25 10:20
でも詩じゃない。
419413:01/09/25 20:31
>>418
そうそう。
最後まで書くと詩じゃなくなる。
もともと詞だから、、、、
ごめんスレ違いって言うか、板違いだったね。
長々とごめん。でも好きなんだよぉぉ。
420吾輩は名無しである:01/09/25 21:02
遠藤ミチロウって何者…?
421吾輩は名無しである:01/09/25 21:35
>>419いや、そう素直にこられるとは。詩と詞の違いはじゃあ何だゴルァ!
   くらい言われるかと思ってたのだが…
   音の力が加わるともっとすごいよな。ミチロウ氏。
>>420HPあるよ確か。
422吾輩は名無しである:01/09/25 22:09
『ine』ね。
423吾輩は名無しである:01/09/25 22:10
失礼
『inu』ね。
424吾輩は名無しである:01/09/25 22:26
それは町田町蔵だろ!!
425吾輩は名無しである:01/09/25 22:31
三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい

   高杉晋作
426413:01/09/26 00:44
>>420
最後に、遠藤ミチロウは元スターリンです。歌詞集出てます。

(公式)http://homepage1.nifty.com/apia/index.endo.html
(黙認)http://member.nifty.ne.jp/tango/rock/stalin/stalin.html
427吾輩は名無しである:01/09/26 02:28
ミチロウだったのかあ。ステージ上でうんこしたりしながらこんな詞を歌ってたんだ。
428吾輩は名無しである:01/09/28 00:54
>403
筋肉少女帯の「夜歩く」ですね。アルバム「SISTER STRAWBERRY」にはいってる。
429吾輩は名無しである:01/09/28 01:37
>>425
アホなレスばかりの中で、光り輝いているネ。
い〜いセリフ、一度でいいから吐いてみてえや。
430425:01/09/28 07:21
>>425-429
誰もかまってくれないので自作自演だ。ははは
431吾輩は名無しである:01/09/28 08:26
>>430
寂しかったんならひとことそう言って、、、遊んであげるヨ
432吾輩は名無しである:01/09/28 09:21
>>425
イイっス。。。
野村萬斎扮する高杉晋作がこれを歌ってるのには
まじしびれたよ。。
433425:01/09/28 18:57
>>430
ちょっと待て、425はあたしだぞ。
一度でいいから言われてみたい。

>>432
ほんと?野村萬斎が?
詳しくおせーて!
434吾輩は名無しである:01/09/29 00:02
白桃や 他力の海の ひたひたと
           (橋 關ホ)
              南無阿弥陀仏
435429:01/09/29 00:30
>>430
おいおい、429はオラが書いただよ。どーでもいいけど、
一応、ま、な、言うておかにゃ(^^
あ、そうか430は騙りだな、
>>433 が本当の「425」だな? 紛らわし…
アホな騙りやらするなヨ、他ならぬ文学板でよ>430を書いた奴
436429:01/09/29 01:07
   ↑↑↑↑
ここまでオレ一人で書いた。
オレってスゴイねえ〜ははは

この下からもオレのレスだ。ははは
    ↓↓↓↓
437吾輩は名無しである:01/09/29 01:11
なんだ淋しい厨房カマッテ君の一人踊りか(藁>436
438吾輩は名無しである:01/09/29 01:12
>436
ヒッキーか、可哀想に…。狂わんようにな、医者逝け>436
厨房がアラシに来てる。
次↓元へ戻せ。
440空 海:01/09/29 02:12

三界(迷いの世界)の狂人は狂せることを知らず。
四生(生きとし生けるもの)の盲者は盲なることを識らず。
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く
死に死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し。

                      ――『秘蔵宝論』―
441429:01/09/29 02:13
>>437-438
なぜ、ここの掲示板では他の人を番号で挿すのですか?
まるで収容所か刑務所のようです。
442429:01/09/29 02:25
ニch(迷いの世界)の狂人は狂せることを知らず。
スレ(逝ってよし逝けるもの)の盲者は盲なることを識らず。
立てて立てて立てて立てて立て始めに書く
氏ね氏ね氏ね氏ねそれが引き篭りの暮(く)らし。


                      ――『秘蔵宝論』―
443吾輩は名無しである:01/09/29 06:33
>321
切ないほど好きです>檸檬/高村光太郎
あれって檸檬でしたっけ、レモン哀歌とは違いますっけ?
444吾輩は名無しである:01/09/30 10:00
>>433
1年くらい前のNHKスペシャルドラマか何かで、司馬遼太郎『世に棲む日々』を
やった時に野村萬斎が高杉晋作を演じました。
雰囲気激似。吉田松陰がかすんでたくらい。
三味線で『三千世界の〜』を自声で歌ってましたよ。

スレ違いさげ
445匿名希望さん:01/09/30 19:09
クラムボンがカプカプ笑ったよ。
446425:01/10/01 14:37
>>444
ありがとう。野村萬斎大好き。

 夏の時計台の針が
 上手におひさまつきさして
 人差し指をよごしたぼくは
 君のひらいたスカートの中

 アスパラガスみたいな白い足に耳をくっつけて
 真昼の空にかくしておいたお月様とお話するよ

 君から漏れるぼくのため息

 夏の時計台の針が
 上手におひさまつきさして
 人差し指のかわいたぼくは
 君のやぶけたスカートの中

ごめん、詞やけど、一応書いとく
447429:01/10/01 15:40
知るかボケナスタン!(・∀・)( ´_ゝ`)(+_+)(;¬_¬)(*⌒ヮ⌒*)(*^ー^*)
コロヌジョ!ジャンヌの呪いをカケルデヤンス!!ヤルヤンス!
漏れはヤルヤンス!タンタンタンタラタラタラタラレバ!
YOYOYOIO!タンタンタン!!コロヌジョ!!!
ジョーーーー!!オサマビンラディンも跪く・・・。ニヤリだっちゃ!負けないダッチャ!コロヌジィ!タルィジ!ダルイYoタン!タンタンタンタン!
(*^ー^*)(◎_◎)(>_<)(゜ο゜)(=゚ω゚)<丶`∀´>(≧∇≦)
ダッテサーーー!!!セキニンとれるのかU!UUUUUUUUUU!!!!!!!!!!!!11111ジャナイヨナイヨーーーーーーーーー!!!!
(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)!!!!エヘエヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘエヘエヘエヘエヘエヘエヘ!!!!!
クレナイYoタン!ニソマッタコオノ漏れをイダケーーーー!!!!キャーーーーーーーーー!!!!!<丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´><丶`∀´>
ミエナイナンカ言わせないぞ!!!!エヘガガテイェイェイェイェイェイェイェイェy-------イ!!!!!!!!
ヒトナミニ消えて行く鳥のないもう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!耐え切れない!!!!!!!!!!!!!!!!エヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘgヘヘヘヘヘヘヘ4ヘヘデェヘhh
ゴバクじゃないYo!!!!!1絶対アリエヘンアリエヘンよ〜〜〜〜〜
お?マンコマンコマンコマンkジョマンママノアmナオマノアmナオmナオマナマナマナママママママママkkkkッコオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!
くれないYo!!!!!!YOYOYPOYYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYO!
もうニクくれーーーー(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣(泣
だってさーーーーーアアアアアアアアアアァアカダダダダダダダアアアアアタタタタタタタタ!!!!
お前はすでに!!!死んでいる!!!111111111YOYOYOYOYOYOYOYOYYOOYO)YYYYOOOOお
コロスジアッジアイアイアイアイアイアイアイアイアイアイアイアアアアアアアアーーーーーーーーーーー!!1
マケナイ・・・・。ニダニダンダイdナイdナイダイdナイイアアアアアアアグワアアアアゴワアア!!!
アアァマアンコサワチヤルコロヌジョ!!!
ジョアーあーーーー!!(=゜ω゜)(=゜ω゜)(=゜ω゜)kじゃ汚(=゜ω゜)(=゜ω゜)
於JALで語JALで尾JALJALなめんなよーーーーーー(゜ο゜)(´-‘)(´-‘)(´-‘)亜kおあkサアアア?
hァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハhァ!!!!(◎_◎)(◎_◎)(◎_◎)(◎_◎)子(◎_◎)   !!!!!
コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!
こころに迫る!!!迫るって!!!ばよ!!!!YO!!YO1!!!
胸に抱締め!!!!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!
まうすなんかキニシナイモンネーーーーーーーーー!!!1ヤッタるよ!オオオオオ???コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!
(◎_◎)(*^ー^*)(◎_◎)(*^ー^*)(◎_◎)(*^ー^*)(*^ー^*)(◎_◎)(*^ー^*)(*^ー^*)(◎_◎)(*^ー^*)(*^ー^*)
コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!コロヌジョ!
ヘッヘーーンダ!!
ダッテ!!!!!!ヌゲーーーーーーエヘヘヘヘヘヘヘヘエエヘエヘエヘエヘエエヘエヘエエヘエエヘエヘエヘエヘヘヘヘオオオオオオオオオオオマアマママママアンンンンコオオオオオオ!!!!!!!!!
(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(>_<)(藁
(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁(藁
ココロニ!!!カラマセ!!ゲンカクニケテシマエ!!アルメテまるめてだよ1!!!!!!!!ハァハァハァハァハァハァハァハァハhァハァハァハ?????
オイラをナメルナヨYOOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOチェケラッチョ(;TДT)チェケラッチョ(;TДT)チェケラッチョ(;TДT)チェケラッチョ(;TДT)チェケラッチョ(;TДT)チェケラッチョ(;TДT)チェケラッチョ(;TДT)
コロヌジョ!!チェケラッチョ(;TДT)コロヌジョ!チェケラッチョ(;TДT)オーーーーーーーーイイイイイイイイイイイイイ!!!!
負けないもんねーーーーエヘヘヘヘヘヘrヘエヘエヘエヘエヘテヘテhテヘテヘテヘテヘテヘ。
サクラウェテイエケイエケイケイケイエケイハハハハハハハハハハハハハハh!!!!
ヘイヘイヘイヘイヘイ!ネーチャンは主れーーーYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYOYO!!!!タンタンタンタンタンタンタンタンtナン!!
クソナンカタベチャウモンネーーーーーー!!!!!!!!!!!!!アハハハハガガガガハハハハハハハハヤヒャハヤヒャヒャヒャヒャh7ヤヒャヒャハヤヒャハヤハyyhヒャハヤハyハヤハyyハハヤyゲリロンsyベレイション!!!
ゲレイブシェレブレイション!オシッコンジャナイYO!!!!!!!マスターーーーーベーーーーションッッッッッッx!!
XXXXXXXサケベ!!!!YOYOYOYOYOYOYOYOy!!!!!!!
448 :01/10/01 23:30
429、凄い詩だね!ホント感動したよ!
もっと書いて!もっともっと書いて!
一日に746本書いて!
書かないと死んじゃうよ!
449吾輩は名無しである:01/10/02 01:46
>>383 「フタの付いたビンの中で泳ぐ 赤い金魚…」
その詩の、タイトル名、
作者名、わかりますか?(できれば詩集名も)教えてください。よろしく。
450吾輩は名無しである:01/10/02 23:50
451449:01/10/03 00:26
>450さん
即レス、感謝です。ありがとうございました!
452429:01/10/03 01:12
>>448
 すると、もうどんぐりどもが、くちぐちに云いました。
「いえいえ、だめです。なんといったって、頭のとがっているのがいちばんえらい
のです。」
「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。」
「そうでないよ。大きなことだよ。」がやがやがやがや、もうなにがなんだかわか
らなくなりました。山猫が叫びました。
「だまれ、やかましい。ここをなんと心得る。しずまれしずまれ。」別当が、むち
をひゅうぱちっと鳴らしました。山猫がひげをぴんとひねって言いました。
「裁判ももうきょうで三日目だぞ。いい加減になかなおりをしたらどうだ。」
「いえ、いえ、だめです。あたまのとがったものが……。」がやがやがやがや。
 山ねこが叫びました。
「やかましい。ここをなんとこころえる。しずまれ、しずまれ。」別当が、むちを
ひゅうぱちっと鳴らし、どんぐりはみんなしずまりました。山猫が一郎にそっと
申しました。
「このとおりです。どうしたらいいでしょう。」一郎はわらってこたえました。
「そんなら、こう言いわたしたらいいでしょう。このなかでいちばんばかで、
めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらいとね。ぼく
お説教できいたんです。」山猫はなるほどというふうにうなずいて、それからいか
にも気取って、繻子のきものの胸を開いて、黄いろの陣羽織をちょっと出して、
どんぐりどもに申しわたしました。
「よろしい。しずかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、
ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、
いちばんえらいのだ。」
 どんぐりは、しいんとしてしまいました。それはそれはしいんとして、堅まって
しまいました。
453これのもとネタ教えてくれ:01/10/03 03:19
最後に私から皆様にメッセージを贈りたいと思います。
人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います。
この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けば分かるさッ。
ありがとぉぉぉぉーーーーーー!イクゾォォォーーーーー !!
1、2、3、ダァァァァァーーーーーーーーーーーーー !!!!!
454吾輩は名無しである:01/10/03 22:59

人間味があるなどと気安く言うが人の味は皆それぞれで
食い物の味よりもはるかに変化に富んでいる
ぼくらはその旨さにあるいは不味さにしばしば絶句する

その時々の気分も命がけの思想も
びっくりするような行動も味のうちで
それをまるごと呑み下すあるいはくちゃくちゃ咀嚼するのは
三度の飯と同じくぼくらの生存本能に根ざしている

とは言うものの目の前にいるこの人をどうしたらいいのか
どこも見ていない鳥のような目の奥にひそむ自我は
ぶよぶよの巨大なゴムの塊みたいで
言葉では突き刺すことも撫でさすることも出来ないから
ぼくの自我も酸っぱい反吐となってこみ上げるだけ
音楽も詩もしりをからげてどこかへ逃げ出してしまう

有史以来何ひとつ変わっていない人の心のすごい重力
それは多分宇宙の法則とはあい容れぬもの

だからぼくらにはこんなにも美しく見えるのだ
窓の外の雑木の初夏の緑が
455吾輩は名無しである:01/10/03 23:28
そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう
456吾輩は名無しである:01/10/04 08:02
僕の話をきいてくれ わらいとばしてもいいから
ブルースにとりつかれたら チェインギャングはうたいだす
仮面をつけて生きるのは 息苦しくて仕様がない
どこでもいつもだれとでも 笑顔でなんかいられない
457吾輩は名無しである:01/10/04 08:14
気が狂いそう
やさしい歌が好きで あなたにも聴かせたい
このまま僕は汗をかいて生きよう いつまでもこのままさ
ひとにやさしく してもらえないんだね
僕がいってやる でっかい声で言ってやる
がんばれっていってやる 聴こえるかい?
がんばれ!
458吾輩は名無しである:01/10/04 14:05
ランボー 「感覚」
459吾輩は名無しである:01/10/04 23:57
ブルーハーツの詞を書き込んだ奴、uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!
460吾輩は名無しである:01/10/05 14:34
相田綱雄と鳥見迅彦が好きです。
461夜明けのダザイスト:01/10/05 14:48
石川啄木バンザイ。
462我輩は名無しである:01/10/05 15:10
ロックの歌詞を日本の詩人が翻訳した本ってあるの、知りませんか?
あれのなかの伊藤比呂美、狂っててよかった。
もともと狂ってそうだけど、あのひと。
喜んでいただけて光栄です。