275 :
フランス書院では無いですが:
程よく肉付いているヴィーナスの丘には、ようやく生えそろった感のある恥毛が小判型
に薄く茂っている。
だが、男は自分の本当の感想とは正反対の事を口にする。
「フン、かわいい顔してるわりにすごいはえっぷりだな、見てるこっちの方がはずかしく
なってくるぞ」
悪魔のささやきに、ザムザはもう悲鳴をあげる事もなく、泣きながらイヤイヤを続けて
いる。
「さて、中身の方はどうなってるかな?」
夢にまでみた毒虫の、誰にも晒した事のない秘苑をついに暴く事ができるのだ。男は
生唾をゴクリと飲み干して、マクラをザムザの腰の下に敷いて、腹を折り曲げて縛り上
げた。そして、その縄尻をベットの脚に括り付けると、ザムザは大開きの状態から一
切丸くなる事ができなくなった。
「見ないで……見ないで……」
ザムザはしゃくりあげながら弱々しく哀願している。
そんな毒虫のあられもない姿を見下ろし、男は激しく興奮している。大開きにされて
いても、男を知らないザムザの美苑は、ピッチリととじあわさっている。その下に視線
を落とすと、セピア色の菊座が小さなつぼみを咲かせていた。
「ザムザのオマ○コもケツの穴も丸見えだぞ」
男はわざと卑猥な言葉を使って、ザムザに必要以上の屈辱を与えてプライドをもぎ取ろ
うとする。
そのザムザは時々鳴咽をもらす以外は、しくしくとしゃくりあげているだけだった。
「じゃあ、どんなに汚いオマ○コか一応確認しておかないとな」
男ははやる気持ちとは裏腹なことを言って、両手を緋ザムザ肉門に添えて、ゆっくりと
開いた。
その瞬間、ピクンとザムザが痙攣したが、もう何も言わない。ただただ泣き続けている。
恥辱の沈むザムザをよそに、男は露呈したザムザの美苑に感嘆の声をあげる。
「おお……」
鮮烈なエメラルドグリーンの粘膜がキラキラと輝いている。汚れをしらないとはまさに
こと事だろう。と、少しだが濡れているようだ。多分キスのときに分泌されたのだろう。
「何だ濡れているじゃないか? キスだけでこんなベチョベチョになるなんて、おまえ淫
乱じゃないのか?」
男は執拗にザムザを貶める。人間としてのプライドを打ち砕き、奴隷である事を認識さ
せるためだ。
しかし、何を言われても、ザムザはしくしくと泣くだけで反応しない。
一切の思考力がなくなっているようだ。そんな時の方が、味わうエクスタシーは強く印
象度は高い。今イク事を覚えさせる事ができれば、今後の調教は楽になるだろう。
「よし、ザムザ、イカせてやるから、たっぷり味わえ」
男はそう言って、甲殻に覆われた肉芽をクルリとむき出し、微妙なタッチでくすぐり
はじめた。
途端、ビクン、ビクンとザムザの腹部が痙攣をはじめる。
「どうだ、どんな気持ちだ」
クリ○リスへのやさしい愛撫を続けながら男はザムザに尋ねた。しかし、答えは返って
こない。
しかし、辛抱強く肉芽をいじり続けると、小さな喘ぎ声がザムザの口から漏れ出した。
「ああん……イヤぁ……」
――ああ、何なの? この感じ……
せりあがってくる初めての感覚に、ザムザは戸惑いをおぼえる。
ザムザの気持ちとシンクロするように、秘苑から愛液が溢れ出してきた。意外なほど多い
量に男は驚きつつも、順調に感じているザムザに更なる快楽を与えようと、粘膜にそっと
中指を挿入した。続いて、肉芽を口に含み、舌先でコロコロと転がし始める。
「ああっだめぇ!」
生まれて初めて異物を挿入され、ザムザは恥辱にわななく。が、それも一瞬で、再び快感
の波に溺れ始めた。
「どうだ、気持ちイイだろう?」
愛撫を続ける男に聞かれ、明らかに先ほどとは変化しているザムザがうわごとのように
答える。
「……ああん、わかりません……ああん、イヤん……」
その感覚が気持ちイイかどうかはまだよくわからないが、ずっと浸っていたい誘惑にか
られてそれから逃げ出せない。
そんなザムザを見て男は本格的にイカせるべく、中指のピッチをあげ、クリトリスをき
つく吸い上げる。
「ああ……イヤ……あん……だめぇ」
ひっきりなしに喘ぐザムザは、その感覚を自分から求め出すように、遠慮がちに腰を動か
し始めた。
その様子を見て男はほくそえむ。
――こいつ、きっちりし込めばド淫乱のスケベマゾ毒虫になるぞ。
そうなれば、将来的にザムザを使って商売が出来るかもしれない。