フォークナー入門

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1大学生
僕は英文科の2年生です。
いままでフォークナーの存在は気になっていたのですが、何だか難解であるという
イメージがあり、フォークナーの作品はまだ1つも読んでいません。
フォークナーをよりよく理解するために、どのような参考図書を読んでおけばよいでしょう?
また、フォークナー小説はどのようなところが難解と言われる所以なのでしょう?
2ixion:2000/07/23(日) 02:49
英語まどるっこしいです。でも面白い。そんなに「難解」と思いこまなくても
いいですよ。とりあえず日本語でも読んでみては?岩波の文庫で『熊』、
講談社文芸文庫で『響きと怒り』『アブサロム、アブサロム!』が読めます。
あと、新潮文庫で『八月の光』『短編集』かな?

参考図書は死ぬほどあります。うちの棚それで埋まってます。同居人が
呆れるぐらい。とりあえずマルカム・カウリーのポータブル・フォークナー
あたりから読んで、あとはサンドクィストの"The House Divided"や
アーウィンの"Doubling&Incest Repetition&Revenge"なんて80年代
前後の批評の成果を読んでみては?

でも、何より文のうねりになれるまで読み込むことではないでしょうか?
3名無しさん@1周年:2000/07/23(日) 03:15
辻仁成が好きだと言っていたので、下がりまーす。
4ixion:2000/07/23(日) 03:32
それだけの理由で読まないなんて、貧しすぎる。
でも、やだな確かに<辻仁成が好き
5大学生:2000/07/24(月) 00:16
すいません、3と4の方、何か勘違いをしておられるのでは?
あるいは人違い?
6名無しさん@1周年:2000/07/24(月) 00:24
フォークナーを 辻仁成が好きだ、という話をしているみたいなので
別に勘違いでも人違いでもないでしょう。
7名無しさん@1周年:2000/07/24(月) 00:24
>5
辻がフォークナーを好きと言っていた、ってこと。
お前じゃないよ。
8名無しさん@1周年:2000/07/24(月) 00:44
寺沢みづほ・著『民族強姦と処女膜幻想』(御茶の水書房)は、日本の近代と、
アメリカ南部と、フォークナーについて、独自の視点から考察し、フォークナー文学の
陥穽を解き明かすしている。面白い本だ。
9ixion:2000/07/24(月) 12:34
うちの師匠、本出さないのかな…でも学会で嫌われてるとか言ってたしなぁ。
寺沢さんは面白いけど、「それで全部解き明かせる」とのたまっていたのが
どうも、ね>8さん
大学生さん、誤解させたなら申し訳ない。上述の本以外にもいろいろ出て
ますが、ノートンクリティカルで『響きと怒り』が出ているので、そこから
読んでみるといいかもしれません。

フォークナー好き、って言うと、文学してるねぇ、って人は言ってくれるから、
なんて理由でインタビューで「好きな作家はフォークナー」って言う奴は嫌だ。
そんな奴はいないか。いないよね。

10名無しさん@1周年:2000/07/25(火) 00:32
大橋健三郎さんの『フォークナー』(中公新書)はどうですか?
個人的には、わかりにくい入門書だと思いましたが。

わかりにくい本の話してすみません。一般的な評価はどうなんだろう
と思って、つい。
11ixion:2000/07/25(火) 01:17
中公新書でありましたっけ!?あー読んでない^^;>10さん
大橋先生はフォークナー研究全3巻の労作がありますが、あれは
地道な著作なので「おおっ!!」と思うものではないですね。

平石貴樹『メランコリック・デザイン』
田中久男『ウィリアム・フォークナーの世界』

なんかも面白かった、ような気が…最近読んだ本の記憶が
定かでないことが多い。
12>9:2000/07/25(火) 02:43
寺沢さんはアメリカ文学会ではどのような位置にいて、どのように評価
されている人なのですか?
13白石昇:2000/07/25(火) 22:44
 蟻二郎と言う人が書いた。
『フォークナーの小説群』と言う本がわかりやすかったです。
14ixion:2000/07/25(火) 23:39
俺は学会なんて怖いところには精通してないですが、オーソドックス
な研究者じゃないですかね?でも結構過激(?)で、こんなこと書いて
らっしゃいます:

「難解極まりないフォークナー作品が、実は隅々まで明確に解き明かせる
ことを…論証した拙著…を出版した」
「私の考えでは、文学研究、特に小説研究とは基本的には『謎解き』であり、
自分にとって分からずには済まされないことを分かろうとする努力に
他ならない。これと全く異なる観念―『多様な読み』『テクストの戯れ』
『作者の死』―が流行していることは承知しているが、そうであればこそ
『多様な読み』は自分の無能性と怯懦を隠蔽する言い訳だと嘲笑する私の
考えは挑発になるのだろう」

基本的にはその姿勢に賛成なんですが、別にそれを喧伝することもない
だろう、と思ったりもするわけで…。
蟻二郎さんは分かりやすいですね。柄谷が中上に薦めたアレですか>13さん
15名無しさん@1周年:2000/07/26(水) 03:06
寺沢さんって早稲田大学の教授ですよね。以前、心理学者の岸田秀と
対談してなかったっけ?
寺沢さんは日本の学会がイヤになって飛び出した(つまり今は無所属)だと聞いた
ことがある。
16名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/26(水) 05:08
The Sound and The Fury は3回ぐらい読んでやっとわかった。
4部に別れてるんだけど、語り手と時間軸がコロコロ入れ替わる。

今日→18年前→昨日→明日 こんな感じだったと思う。

クエンティンの妄想がコワイ・・・ これがいちばん印象に残ってるかな。(藁
17白石昇:2000/07/27(木) 10:13
ixion様

 十三番白石昇です。

> 蟻二郎さんは分かりやすいですね。柄谷が中上に薦めたアレですか>13さん

 あれは本を薦めただけなのですか? てっきり蟻二郎さん本人を紹介したのだと思ってました。
 しかしここ十年ほどの間にちょこちょこ復刻されているようですね文庫。
 でも『ソルジャーズペイ』や『蚊』は文庫で手に入らないなあまだ。原書で読む時間的余裕も
今のところはないのでそのうち出ることを信じて待ちたいと思います。でもなんかの拍子に原書
の古本見つけたら買ってしまいそうな自分が怖い。大して読めもしないクセに。
18ixion:2000/07/27(木) 15:07
柄谷:それからホッファー読めとかアランを読めとかさ、フォークナー
   読めとかいったけど、君は読むとすぐね…
中上:小説のだけは俺が言ったね、これはいいとかさ、難しいやつは
   アンタがね…

中上がいかに「影響され」ながら消化する作家だったかは周知のこと
ですが、蟻二郎さん本人を紹介されたんでしたっけ?忘れた…。

岩波が文庫で『熊』を出してくれて、それはすばらしいことなんですが、
それなら『寓話』も復刊させてほしい。ありゃピンチョンと較べて
読むべきだから。あと、せっかく大江があれほど書いているんだから、
『野性の棕櫚』も復刊させて欲しいですね。もっと読む人が増えると
うれしいです…。
19白石昇:2000/07/28(金) 00:13
十八番ixion様
 しっぷちぇっ、白石昇です。これ長いけど省略されずに書き込めるかなあ。
----
> 柄谷:それからホッファー読めとかアランを読めとかさ、フォークナー
>    読めとかいったけど、君は読むとすぐね…
----
 これ↑、至文堂から出てる本に載ってた対談ですよね。表紙がポプラ社の児童
伝記シリーズばりのヤツ。日本に置いて来ちゃったから今手元にないなあ。
> 中上がいかに「影響され」ながら消化する作家だったかは周知のこと
> ですが、蟻二郎さん本人を紹介されたんでしたっけ?忘れた…。
 ええ多分、全集十一巻綴じ込みの月報に大橋健三郎が書いているのを読む限り
は。
> 岩波が文庫で『熊』を出してくれて、それはすばらしいことなんですが、
> それなら『寓話』も復刊させてほしい。ありゃピンチョンと較べて
> 読むべきだから。
 出たんですよね『熊』。誰か近いうちにこっちに来ないかなあ。買ってきて貰
うのに。> あと、せっかく大江があれほど書いているんだから、
> 『野性の棕櫚』も復刊させて欲しいですね。もっと読む人が増えると
> うれしいです…。
 五年前に新潮文庫で一時的に復刊してます。大久保康雄訳です。平成六年七月
増刷になってます。古本屋を探せば『新潮世界文学42 フォークナーU』が入
手できるかもしれません。私は二年前に宮城県内のジャスコ古本フェアで入手し
ました。これは『八月の光』と『アブサロム、アブサロム!』、『野生の棕櫚』
の豪華三本立てです。こっちの方は橋本福夫訳です。当時の定価千二百円を千円
で入手しました。適当に古本屋を回っていればどちらか見つかるでしょう。
 読む人が増えないのは新しく訳そうとする人がいないからかと思います。誰か
もっとキャッチーな文体で訳してくれないかなあ。そしたらも少し売れて絶版に
ならないのに。
20名無しさん@1周年:2000/07/30(日) 02:46
フォークナーの小説の中で読みやすいものはどれですか?
寺沢さんの本はフォークナーを読解する際に参考になりますか?
21白石昇:2000/07/30(日) 10:56
二十番名無しさん@1周年様

 さばらい、白石昇です。

> フォークナーの小説の中で読みやすいものはどれですか?

 新潮文庫の短編集あたりが良いのではないでしょうか? たつのくちなおたろ
うさんの翻訳とは個人的に相性が悪いんだけど長くないし疲れないので。

 『エミリーにバラを』あたりから読むのがいいというのはライフスペースグル
高橋的に定説です。

 まあ、どれから読むかは読者の勝手なんですけどね。
22ixion:2000/07/31(月) 00:43
短編はいいですね。「あの夕日」とか…はじめて読んだときは
「なんだこの女、自分の夫殺して妄想にでも取りつかれてんのか」
とか思いっきり読み違えをしていましたが^^;

今出ている岩波の『熊』もフォークナー節が効いてて良い。今の
凡百の作家(って誰のことだか)読むよりよっぽど濃密な読書経験
ができます。

『野性の棕櫚』、シミシミの黒い文庫が出てきた…あと、福武文庫
からも『魔法の木』『エミリーに薔薇を』が出てますね。
23白石昇:2000/08/03(木) 02:46
二十二番ixion様

 さばし、あたしあたし、白石昇です。

> 短編はいいですね。「あの夕日」とか…はじめて読んだときは
> 「なんだこの女、自分の夫殺して妄想にでも取りつかれてんのか」
> とか思いっきり読み違えをしていましたが^^;

 あたしも読み違えしました。↓。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2444/dh1103.html#02

> 今出ている岩波の『熊』もフォークナー節が効いてて良い。今の
> 凡百の作家(って誰のことだか)読むよりよっぽど濃密な読書経験
> ができます。

 いいなあ、誰か日本から遊びに来ないかなあ。買ってきて貰うのに。『熊』読
みたいなあ。

> 『野性の棕櫚』、シミシミの黒い文庫が出てきた…あと、福武文庫
> からも『魔法の木』『エミリーに薔薇を』が出てますね。

 そうだありましたね福武の。しかしまた『魔法の木』読みたいなあ、内容全然
覚えてないけど。これも持ってきてないや。凄い失態。

 と言うことであたしの結論としてフォークナーの作品は読者のとんでもない誤
読や勝手な思いこみを誘発しがちだけど、それでも再読したくなる作品を作りや
がる、と言った感じなんですがいかがでしょうか? いわゆるそれが文体だけに
限らず構成も含めてixion様おっしゃるところのフォークナー節かと。一応この点
は英語ネイチブの原文フォークナー読みとも意見共通してるんだけどなあ。

 でも以上のことは単にあたしの死にまくった記憶力の問題なのかもしれません。
それでは。
24名無しさん@1周年:2000/08/03(木) 04:20
寺沢みづほさんの『民族強姦と処女膜幻想』について、某書評ホームページ
には次のように紹介されていました;

「南北戦争に敗北し、日本と同じようにヤンキーに屈辱的に強姦された誇り高き南部人の
歪んだ妄念とむなしい希望の世界を描いた作品として見れば、フォークナー文学は明快
に解明できるとする著者の観点は、従来のフォークナー論と決定的に対立する。
独自の視点で幻想の呪縛を解く。」

すごく面白そうなので、早速いくつかの書店を回ってみたが、どこにも置いていないのね。
もう絶版なのでしょうか?
25名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/05(土) 03:11
新潮社文庫からは『サンクチュアリ』と『八月の光』しか出ていないんですね。
文庫本で翻訳がもっと出てるといいんですけど。ハードカバーは高すぎ!
(貧乏学生なもので・・・)
26>24:2000/08/10(木) 02:16
絶版にはなっていないけど、書店には置かないようです(理由はわからない)。
僕は出版社から直接送ってもらいました。
27Neil Hertz:2000/08/10(木) 02:37
フォークナーの全集がなかなか完結しないのは、頼まれた訳者が単に
さぼっているからだそうです。訳者を変えるといろいろ差し障りがある
し、大橋先生も大変です。ご存命の内になんとか完結すればいいのです
が。それから柄谷さんはマスター時代も切れる人だったようです。
28名無しさん@1周年:2000/08/10(木) 03:08
冨山房潰れたんじゃなかったっけ?
ところで「ふざんぼう」と読むとは知らなかった。
http://www002.tokai.or.jp/hiramatu/onyak/sup-nand.htm
29某大学院生>27:2000/08/10(木) 03:22
今、大学教授をやっているような人たちって、やっぱりマスター時代
からその素質はあったんでしょうね。もう才能がなさそうだから大学院
辞めちゃおうかなって最近思い始めています。
30Neil Hertz:2000/08/10(木) 05:02
>冨山房潰れたんじゃなかったっけ?
http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/hondana/hondana970920.htm
そうですか、それは知らなかった。田村書店の二階(一階の態度がでかい方じゃなく)の
ご主人も、本が売れなくて、神田の将来を心配されていました。

>某大学院生
柄谷さんの修論はロレンス・ダレルでしたが、ドクターまで行く気
は無かったのだろうと思います。当時はマスターでも職はありまし
たし。法政でもいろいろ暴れたらしく理事と喧嘩をしたみたいです。
論文とは名ばかりの感想文を書いているあの田嶋陽子が教授やって
る大学ですからね。たかがしれてます。
31白石昇:2000/08/10(木) 06:37
 ちゃりる白石昇です。あらもうないんですか、新潮から出てた短編集。学生さ
んなら比較的暇はあるでしょうからこまめに古本屋を探しましょう。比較的楽に
見つかるかと思います。でも、ことフォークナーにかけては短編集よりも長編の
方が読みやすいかと思います。いや、根拠はないんですけどね。
 あと、代替品としてオコナーの短編集を読んでフォークナーを読んだ気になる
という反則技もあるのですが、フォークナーが絶版なら、オコナーもないかもし
れませんね。大変だ。
32某大学院生>30:2000/08/12(土) 06:39
田嶋陽子の論文ってそんなにひどいんですか?
僕はアメリカ文学専攻なので、彼女の分野とは異なるので
彼女の論文は読んだことがないのですが。でも若い時から教授を
やっていると聞きましたが。
33名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/18(金) 17:57
フォークナーは古本屋だと格安で買えます。
昔の文学全集に入っているものですが、「アブサロム、アブサロム」が600円でした。
34名無しさん@1周年:2000/08/20(日) 00:22
集英社の世界文学全集に入ってた作品で、
訳がワンパラグラフすっぽり抜け落ちてたのを
発見したことがある。やーあんときはビビった。
でも、そのことを誰に伝えていいかわかんなかった。
ここで伝えられてすっきり。

たしか『アブサロム、アブサロム』だったと思う。
35名無しさん@1周年:2000/08/20(日) 01:23
冨山房書店、潰れてないです。確かに書店の店舗はなくなって
しまって、今では地下に「カフェ 冨山房」(?)とかいう喫茶
店になってますが、その奥に出版社としての「合資会社 冨山房」
のオフィスがあります。
僕は「冨山房百科文庫」が欲しくて、そのオフィス兼事務所まで
行って、そこで働いてる人から定価で品物を買ってきました。
36名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 05:07
冨士房から出ている「フォークナー全集」(大橋健三郎・訳)はわかりやすいと思います。
37名無しさん@1周年 :2000/09/05(火) 10:48
文庫で出てる長編の訳は最悪!!
38我輩は名無しさん :2000/09/05(火) 13:42
↑八月の光?
39名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 03:44
>37
それってどの作品を指していますか?
40名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 10:18
>38.39
「アブサロム、アブサロム」と「響きと怒り」高橋正雄訳
41白石昇 :2000/09/12(火) 02:04
ixion様

 白石昇です。ご無沙汰しております。教えていただいた『熊』、読了いたしま
した。日本から来た大学生に買ってきて貰いました。買ってきてくれた御礼に豚
足を一キロほど買ってきて、ムール貝で炊き込みご飯を作って食いました。

 食事も美味しかったのですが、相変わらずわたくしのアルツ脳にはいろんなも
のを喚起させる美味しい作品であり、読みながら中公新書の大橋健三郎とか新潮
文庫の短編集とか、ヘミングウェイの『老人と海』とか引っぱり出したためにか
なりの長い時間楽しめました。くちゃくちゃと口の中で噛みしだく乾物系の味わ
いのようです。おそらくフォークナーの他の作品と同様、何年後かに読み返して
また楽しめるかと思います。腐らないでしょうから。

 また何か日本で何か出版されたら教えて下さると有り難いです。有り難うござ
いました。短文ですが、それでは。
42ixion :2000/09/12(火) 03:16
「熊」は「相続自体が長く続くものでない以上は栄光とて果敢ないものなのだ。
しかし彼らの記憶だけは長くつづくのであり、それは生きた人間が生きた人間
には語り継げないまま後の世まで伝わってゆくのだろう。」(加島訳)
という一文が凄いです。あとは、最後の「狂気じみた響き」と「解体された銃」
を併置することで歴史・時間の「気違いじみた渦巻きのつくる真空」へとテクスト
をぶちこんじまう力技を見せる部分。フォークナーのテクストは、言葉の層が厚い
ために停滞感を強く打ち出すものも多いですが、その分こういった荒々しい〈動き〉
が生きてくるんですよね。『死の床に横たわりて』や『アブサロム…』なんかも
同じ指摘ができますが。

お楽しみのきっかけを作れて良かったです。
43名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/18(月) 03:44
大学の図書館で寺沢みづほさんの『民族強姦と処女膜幻想』を見つけて、借りて読みました。
予想以上に面白かったです。新しいフォークナー論って感じで良い。アメリカの学会でもかなり
反響を呼んだ論文も収録されていました。彼女はちょっと異色の学者ですね。
44とおい :2000/09/19(火) 05:14
柄谷氏の『安吾と中上健次』に出てきますよね、
健次とフォークナーについて言及した個所が。
45吾輩は名無しである :2000/09/21(木) 03:22
柄谷さんのサイトに「中上健次とフォークナー」をテーマにした講演のコンテンツがありますよ。

46ixionさんへ :2000/09/21(木) 12:35
>でも、やだな確かに<辻仁成が好き
なんでやなの?
47名無しさん@1周年 :2000/09/25(月) 00:25
>あとは、最後の「狂気じみた響き」と「解体された銃」
>を併置することで歴史・時間の「気違いじみた渦巻きのつくる真空」へとテクスト
>をぶちこんじまう力技を見せる部分。

意味不明。なんで響きと銃の並置が「気違い・・・真空」になるの?
つうかそれって誰の言葉?カッコしてあるけど。
「熊」って全っ然面白くなかったなあ。お笑い小話も
クスとも笑えない。ベタな自然観とタフガイ的男性観で、さぶさぶ。
ホントーに面白い??正直にいってみて(笑)。
48吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 00:56
アタシはフォークナーなんてよく知らないけど、読んで快感を味わう人が
「吉外じみ」てると思うのだが、彼女のまた従兄弟がその町の治安判事
であったころには、その家に通じる太陽の熾烈な光線に焼かれて灰になって
しまったかのような死を想起させる青白い白さとは別の白さの埃っぽい道
には自動車の作った運命的な轍とともに、彼の血の由来がそうであったように、
小麦粉を練ってパプリカをまぶしたようなウンコが落ちていたことを、二世代
後の彼の子孫が、過敏な神経と過去の重圧に圧倒されつつも、気づくことは
無かったのかも知れないのだが、アタシはよくわかりません。
49ixion :2000/09/25(月) 01:40
あれをタフガイと読む人もいるのね…ふーん。まさか女がいない&
銃と猟だから「タフガイ」とか言ってる訳じゃないよね。
あれは、狩りの野営地で男達が語る過去の話なわけで、そこに
女が書かれていないだの古臭い男性観だの言うのは、記述の文脈に
入りこまない後づけの批判。まぁそういう読みかたもいいけど。
以下雑論。
「どんな文書にも残っていない」大きな森では、歴史が血と銃の
繰り返しによって書き込まれてきた。その「暴行と破壊の数々」
の中心にいたのが、「古き」大熊Old Benと「父たち」の血を継ぐ者
Sam Fathersだった。だからこそ、両者は死を一にするし、また
Fathersの死に手を貸したBoon(当然Daniel Booneの響きがある)
は大自然全体の空気を吸うかのように大きく胸を膨らませてFathers
の墓を守る。ここまでは確かに、「自然の力と男達の闘い」なんて
陳腐な図式にも見える。少年のビルドゥングス・ロマンって
読み方もできるし。
50ixion :2000/09/25(月) 01:40
しかし、開拓と自然なんて古いものが製材工場と機関車によって
駆逐されつつある時(cf.「まるで列車自体があの破壊を持ちこん
でいるかのようだった」の「あの破壊」は、本来森の内なる
Old Benと森自体に委ねられていた)に、少年は懐古するように
再び狩りをする。少年は森や自然は「不変」であるというロマン
主義的郷愁にかられ、また万物は自然に帰溶するといった超越性
に惹かれるまま、蛇に"Chief""Grandfather"などと呼びかける。
少年は結局、森の「父」と狩りの世界に回帰しようとしている
だけだ。だから、フォークナーはここでその回帰する血と自然
=歴史なんていう陳腐な図式をぶっ壊すために、まずAsh(無論、
葬送の「灰」)の打ち損じと銃の暴発、つまり、弾が直線の弾道
を描いて獲物に襲いかかり、血を流すというChief=Grandfather
的な物事のあり方に対する別の物語を挿入する。また、最後の
場面、少年は「狂気じみた音」を聞く。その音を聞くと、彼は
狩りのための銃から弾を抜き去り、リスたちが「気違いじみた
渦巻きの作る真空の中へ吸い込まれるように」走り廻る樹の
下に来る。そこにいるのが、父たちの死に手を貸したBoonであり、
彼は「解体された銃」で音を出し、父たちの既に崩れた法に
忠実に従うように「みんなおれのもんだぞう!」と狂った叫び
声を上げる。
51ixion :2000/09/25(月) 01:41
つまり、あなたの言う「ベタな自然観とタフガイ的男性観」
をぶち壊す=解体するために、フォークナーはあの終部を
書いたんでしょう。
>つうかそれって誰の言葉?カッコしてあるけど
あほか。作中の言葉だ。
52ixion :2000/09/25(月) 01:47
つまり、あなたの言う「ベタな自然観とタフガイ的男性観」
をぶち壊す=解体するために、フォークナーはあの終部を
書いたんでしょう。
>つうかそれって誰の言葉?カッコしてあるけど
あほか。作中の言葉だ。>47
53ixion :2000/09/25(月) 01:48
すまん、くだらん多重カキコ。

ま、読み方はそれぞれか…
54名無しさん@1周年 :2000/09/25(月) 02:44
「あほ」とか言うなよ。傷つくなあ(笑)。
まったくくだらん多重カキコ。と言いたいところだが
あなたが「熊」を深く読み込んでて(勘違いも含むだろうけど)
フォークナー好きなのはよっくわかった。まあでも「後づけ」の
解説って読んでもあんまり納得しないんだよねえ。

>だから、フォークナーはここでその回帰する血と自然
>=歴史なんていう陳腐な図式をぶっ壊すために、まずAsh(無論、
>葬送の「灰」)の打ち損じと銃の暴発、つまり、弾が直線の弾道
>を描いて獲物に襲いかかり、血を流すというChief=Grandfather
>的な物事のあり方に対する別の物語を挿入する。

ホントにそうなのか?みたいな。テクスト自体がさぶいだけに
もっと冷めた批評がほしいな。熱烈ファンには無理だろうけど(大笑い)。
55ixion :2000/09/25(月) 02:51
俺がいつから熱烈ファンになったんだか…^^;
長いカキコするとすぐこれだな、〜ファンだとか〜気違い。
俺がいちばん好きなのはカポーティだ、ってどうでもいいけどさ。

深く読みこんだのは、「タフガイ」とかもういい加減うんざりな
陳腐な表現だったから反論してやろうかと思っただけ、確かに、
たかがそれだけの言葉に対しては過剰反応だった。

テクストが一言で「さぶい」なら、そのさぶさを言葉で肉づけしない
限り、熱烈ファンだろうとフォークナー読んだことない奴だろうと
納得させることは出来ないでしょう。いや、別にしなくていいけど。
56吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 03:03
カポーティはホモよ!
57名無しさん@1周年 :2000/09/25(月) 03:05
ははは(笑)。ホントどうでもいいね。カポーティ。
えと、「タフガイ」=陳腐を踏まえた上でそれを
笑ってほしかったんだけど。「タフガイ」て。みたいな(笑)。
あと最後の段落説明不足よん。目的語がない。
さぶさを言葉で肉付けしろってこと?別にしなくていいならしません。
ところで村上春樹ってさぶくない?「熊」のさぶさと春樹君のさぶさって
結構近いと思うんだけどなー。ま、もう3時だし。これまでということで。
にんにん。
58吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 03:14
↑お前の文章さぶいよ。
59吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 03:19
おれもフォークナーはよくわからんかったなぁ。
どのへんがアメリカ文学史上最高なのか、教えてほしい。
60考える名無しさん :2000/09/25(月) 03:28
文体が変に嫌らしいから素人目には、「おお〜 すごい!」とかって
思っちゃうんじゃない?
61ixion :2000/09/25(月) 03:34
>あと最後の段落説明不足よん。目的語がない
?「を」がついてるのが目的語だよ。「納得させる」に関しては
読み取れるでしょう。しっかし、笑ってばっかですなぁ…。

>にんにん。
なんだ、寝るのか。つまらんな…。

春樹についてなら、フォークナーと並べて論じられたらすごいね。
「納屋を焼く」とかって、恐ろしいほどタイトルだけの共通点だし。
中上との対談で、中上が地勢学や遅れた地帯の書き方をフォークナー
やラテン・アメリカの作家から学んだと言えば、村上はその「地」に
対するこだわり自体がつまらないと言う。『ハードボイルド』とか
読むと、もしかするとフォークナー『エルサレムよ、もし汝を忘れなば』
とか読んでんのかなとも思うが…どうだかね。
春樹の〈寒さ〉は、格言的な、抽象の文言をほいほい入れることだな。
フォークナーはむしろ抽象に距離を置こうとする、『響きと怒り』の
クウェンティンの章とか、突き放して書いてるもんな。

62南部 :2000/09/25(月) 03:37
中上健二は柄谷に勧められてフォークナー読んだそうですけど、中上の
紀州とフォークナーの南部には何か共通点があるのでしょうか?蟻次郎
という人が何年も前に南部の文化を中心に論じたフォークナー論があっ
たそうです。東部の洗練された文化からすると南部の土臭い土着的な
粘液質が、新しく感じられたと言うことなのでしょうか?南部農本主義
なんて聞くし、ランサムやテイトの「新批評」は南部から来たと聞きます。
63ixion :2000/09/25(月) 03:52
あと、フォークナーがアメリカ文学最高、ってのは、確かに思いこみ
や思い入れの強い研究者が多い、ってのもありますね。
>文体が変に嫌らしいから素人目には、「おお〜 すごい!」
これは確かにあると思う。と言うか、ノーベル賞とってるからすごい
ってんで、読んでないで褒める奴も多数。

賞賛される理由としては、過去が現在に影響を及ぼし、そしてその
過去を背負った南部を濃縮した小さな地域ヨクナパトゥーファを、
変質狂的な描写で書きつづけた、そこに「こだわりの職人魂」みたいな
ものを見る、ってのが一般的らしいですが。後は影響力、と言うか文の
感染力かな。マルケスのみならず、現代でもトニ・モリスンは多大な
影響を受けてるし、あとグレアム・スウィフト『ラスト・オーダー』は、
『死の床に横たわりて』へのオマージュだろうし。日本なら中上ですか。
数えると結構いるでしょうね。

読者の位置をあちらこちらと揺り動かす文の強引さと、アメリカ過渡期
の極私的な思想を詰めこんだ点で俺は好きですが、確かに読むのが
大変ですね。メルヴィルのほうがまだ楽しい。

64吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 04:03
(独り言。無視してくれ)

...村上春樹の分かりやすさは好きだな・・・逆にフォークナーの文章は、
言葉の力は感じるけど、すうっと心に入ってこないんだよね・・・
言葉の力技って感じで、おおー、と思って背負い投げ食らう時はあっても、
素直に心情レベルで共感できるところは少ない。よくも悪くも、スノッブが
好みそうな作家じゃ? フォークナーの長編はふつうの人にとっては苦痛で
とても読み通せないよ。
65ixion :2000/09/25(月) 04:04
>62さん
中上は、フォークナー描くところの「古いかたちであり、もだえている
ような」アメリカ(これが粘液質なアメリカでしょうか)、そしてその
後にくる「エスニックなアメリカ」に共鳴していたようです。あとは
上に書いた「地勢学」について:

中上:僕は地勢学というか、そういうのに関心があるんだよね。自分の
中で地図を書いちゃうんだ。…(中略)…たぶん僕のそういうのは、
フォークナーから影響を受けた最大の痕跡なんじゃないかと思うん
だよね。…(中略)…つまり、地図というのは、関係の絶対性を定着
しちゃうというさ。

中上の土着性は、例えば大江のように、物語に根を与えて強いものに
しよう、という欲望は薄く(無論、その狙いもあったでしょうが)、
むしろその「場」をきっかけにして、それが解体された後にどう地図
が広がるのかまでを視野にいれたことが面白いですね。『異族』とか
『野性の火炎樹』とか。
66ixion :2000/09/25(月) 04:12
>言葉の力技って感じで、おおー、と思って背負い投げ食らう時はあっても、
>素直に心情レベルで共感できるところは少ない。

全く同感。その後の部分にも同感。春樹の『ハードボイルド…』は読み
返せるけど、『エルサレムよ…』とか読み返すのには体力要るもんな^^;
あと、春樹は確かに「心情」については上手いね。とくに電話とかバー
とかホテルとか、小さなモノの描写のし方で読者の頭に焼き付ける
イメージの香りや雰囲気が操作できることを良く知っている。そこが
フォークナーの力技とは違う。
67アタシ :2000/09/25(月) 04:37
フォークナーのスタイルはアメリカ人のフェチなマニアにも人気らしいよん!
http://www.mcsr.olemiss.edu/~egjbp/faulkner/faux.html
68吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 05:01
中上にとって、天皇に逆らった大逆事件(幸徳秋水)の新宮の生まれであること、そして
それによって受けた(?)部落差別というのは切実な一回性=文学だったんだろう。
フォークナーにとってのそれは、南北戦争体験や人種差別の問題だったんだろうと思う。
村上にそういう意味での(あくまでも)、文学ってあるんだろうか?

69南部 :2000/09/25(月) 06:21
戦争とか差別とか自分の肉体に切り刻まれるような体験から、文学が生まれてくる
、あるいはそうであるべきだ、というような考え方が、昨今では、古いとか言われ
ます。また読者層も原体験のない人が多くなった来ていますので、村上のような
文学が受けるのでしょう。村上にも原体験はあるのでしょうが、分かる人には分かる
というような、秘めやかなものではないでしょうか。あるいはその自分の傷口のような
ものをさらす、恥ずかしさがあるといいましょうか。このあたりが逆にノモンハン事件
とか、サリン事件を、作品に導入したり、考えたりする事とも繋がるのかもしれません。
無職だった自分の作品に、歴史を導入したいと言いましょうか。
ところで村上はフォークナーのことをどう思っているでしょうか。
70吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 09:41
>67
>Faux Faulkner Contest
アメリカでも2ちゃんと同じようなことやっているんだね。>文体模写
71白石昇 :2000/09/25(月) 10:56
 かばれし。白石昇です。このスレッドが上がるなんて意外です。びっくり。他の方が気狂いじみてフォークナーを読んでいるかどうかはわかりませんが、わたくしはもしかしたら気狂いなのかもしれません。こんな感じ↓で読んでます。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2444/dh1103.html#02
 でも四十八番様の文章、何となくツボです。すばらしい。

 わたくしにとってはフォークナーは誤読を誘い、カポテは頭に入らず、春樹は、頼むからその兎小屋から出てくれ、って感じで全てある意味サブいのですが、後ろ髪を引くように再読を誘う、という点では共通した魅力を持っています。おもしろくて読みやすくて話が分かりやすい本でも二度と読み返すことはないだろう、って本たくさんありすぎなんだもん。

 と、いうわけで四十八番様にはこういったわたくしの気狂いぶりを容認していただけたら有り難い限りです。

 南部については、もしかしたら少し階級といったものに関係した構造的な問題があるのかと思います。ヒエラルキーの無力化というか、そこから新しく作られる横並びよーいドンって感じのそういった自由が、概念的な、南、にはあるのだと思います。

 だから作品製作上、中上にとって天皇を無力化できるのが熊野であり、フォークナーにとっても先祖がいきなり成り上がれたり、要するに一から神的存在をでっち上げることが出来る魅力ある場所が南部だったのではないかと思います。

 まあ、あくまで個人的な意見ではありますが。それでは、失礼いたしました。
72白石昇 :2000/09/25(月) 11:00
 改行忘れました。気狂いに加えて行動が中学生並
なのかもしれませんわたくしは。ごめんなさい。
73ixion :2000/09/25(月) 13:05
ちわっす、白石さん。おひさしぶり。
>概念的な、南
これについては、中上も「繁茂する南」って講演で言ってましたね。
ただ、中上は最初、放浪と定住の狭間でさ迷う青春、ってな構図で
書いていた。それが苛立ちを含んだ「眠りの日々」あたりで、ちょ
っと〈場〉に対する意識が芽生えている。「古い筋書きのものがたり
そのままにこの街から脱出する?そしてどこへ行く?」と、移動に
対する不信と、「暴力のにおいに満ちた祭り」という土地の火祭り
への帰属を描いて締めくくられるこの短編を読むと、初期の中上は
〈場所の力〉へとだんだん傾いているように思える。そこで「岬」
を書き、フォークナーやマルケスを知り、またA・ヘイリーやジャズ
ミュージシャンらから「エスニックな」異であることを後から学んだ
のでしょう。結局、上手い具合に熊野とヨクナパトゥーファの類似性
に「気付いた」だけで、最初はそこまで深く考えてなかったような
気がします。その後は勉強しまくりですごい書き手になったけど。

春樹は…今さら場所に回帰するはずもないし、どうするんでしょうね。
なんか「人情」つーか、ヒューマニティとかコミュニティとか、そんな
ものに戻りそうな危うさがあるけど。今は歴史とか土地とか、たしかに
恥ずかしさが先行するけどねぇ…。
74ixionさんへ :2000/09/25(月) 15:37
辻仁成はどんな「構図」で書いてるの?
75はじめっち :2000/09/25(月) 16:26
白石さん発見ー!
文学に関係ないからsageー!
76吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 16:42
>南部については、もしかしたら少し階級といったものに関係した構造
>的な問題があるのかと思います。ヒエラルキーの無力化というか、そ
>こから新しく作られる横並びよーいドンって感じのそういった自由が、
>概念的な、南、にはあるのだと思います。

南部のほうが伝統とかハイアラーキーは強いような気がします。
また南北戦争以来の北部へのルサンチマンとか。
したがって「自由」よりも「伝統的な重圧」のほうが強いのでは?

 
77はじめっち :2000/09/25(月) 16:42
もいっちょ関係ないカキコ。
なかよしの白石さんいはるし、このスレ全部読んでみたけど、
それでもちぃーっとも
フォークナーさんとやらの本を読んでみたいとは思いませんでした。
あたしばかだもん。ばかでもわかるお話以外はいやん。
最近不眠症気味だから、睡眠薬代わりに読んでみようかしら?
『エミリーにバラを』でしたっけ?
78吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 18:13
いや、別に読んでみたいと思わなければ、読まなければいいじゃん。
オレもそう。
オレもバカだもん。
79アタシ :2000/09/28(木) 00:58
>南部のほうが伝統とかハイアラーキーは強いような気がします。
また南北戦争以来の北部へのルサンチマンとか。
したがって「自由」よりも「伝統的な重圧」のほうが強いのでは?

僕も同感。北部も工業化による資本主義的階級社会だったとは思うけど、
南部は因襲的階級社会だったのではないでしょうか。jim crow法(人種
によって権利に違いはないけど、隔離する法律)も南北戦争後にできる
わけだし。。。

白石さんって、OLだったのねン?
80吾輩は名無しである :2000/09/28(木) 01:05
辻がフォクナー萌え〜なんだと。
それで興ざめ。

辻、はやく勘違いから立ち直ってくれ。
81白石昇 :2000/09/28(木) 08:16
 ほむまり。白石昇です。
■73番ixion様
> ちわっす、白石さん。おひさしぶり。
◇ ちいいいいっす。いつも突っ込んでくださり有り難うございます。
■76番吾輩は名無しである様
> 南部のほうが伝統とかハイアラーキーは強いような気がします。
> また南北戦争以来の北部へのルサンチマンとか。
◇ ああそうか。どうやら私の言葉足らずだったようです。中央集権的ヒエラル
キーの支配力、って感じなんですが、あらもしかしたらこれでもさらに分からな
くなったかもしれないぞ。
■77番はじめっち様
> なかよしの白石さんいはるし、このスレ全部読んでみたけど、
◇ そういわれてあたしも全部読み直してみました。いゃあああああたし同じリ
ンク二回書き込んだりしてるうううう。はずかしいいいい。
> それでもちぃーっとも
> フォークナーさんとやらの本を読んでみたいとは思いませんでした。
◇ 確かにあたしのボケサブいわね。前衛として反省する必要有りだわ。突っ込
んでくれて有り難う。いつもすまないねえ、お爺ちゃんそれは言わない約束でし
ょはい口開けてあーんあ、ああああやめてお爺ちゃんいけないわああああ病気の
お爺ちゃんのどこにそんな力がああああうちこんなん初めてやああああ。とそう
いった土台をふまえた上で結論としてあなたは読む必要ないのよ。だってあたし
と藝風カブったら困るじゃないの前衛姉妹として。あたしたちは相方として来世
でヤルんだから。
◇ あなたには是非西村寿行あたりを読んで貰って狂犬病ばりケダモノ藝風を身
につけて欲しいものだわ。
> あたしばかだもん。ばかでもわかるお話以外はいやん。
◇ あたしの方がもっとバカなんだからあ。調子にのんじゃないわよあんた。
> 最近不眠症気味だから、睡眠薬代わりに読んでみようかしら?
◇ 効く効く効く効く。寝れるわよそりゃもう間違いなく。大江健三郎より効く
かもしれないわね。それじゃね。ところであんた最近挨拶ないじゃないのよう。
82fixion :2000/09/29(金) 15:51
どうでもいいが、オネエが多いわね(嗤い)。
83吾輩は名無しである :2000/09/29(金) 15:59
fixion (ウププ
84fixion :2000/09/30(土) 00:21
いやん。笑われたわ。
85Ixion :2000/09/30(土) 00:28
イヤン、あたいも(呵)
86fixion :2000/09/30(土) 00:35
あんた、ぱくるんじゃないわよう。
87Ixion :2000/09/30(土) 01:06
いいじゃないのさぁ、ちょっとくらい。

って、フォークナーの話しようぜ^^;
88アタシ=48 :2000/10/01(日) 03:51
いろいろとあるみたいだけど、フォークナーなんてどこがソソルのよ??
なんで日本の作家がフォークナーに共感するのかわけわかんな〜ィ!
すくなくともアメリカでは、文豪の一人程度の評価だと思うんだけど。
ただのヒゲオヤジじゃん。
89吾輩は名無しである
>すくなくともアメリカでは、文豪の一人程度の評価だと思うんだけど。
それ以上評価しようと思ったら、どうすりゃいいのさ。