なんで夏目漱石のスレッドがないの?

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1名無し
というわけでつくりました。
漱石作品で一番すきなのは三四郎です。
あと一番ドッキとしたのはこころですあの親友を追い詰めるときのえぐさがすごかった。
あと勉強になったのはそれからですね。
人間の生きる価値、幸福に付いて考えさせられました。
2名無しさん:2000/07/05(水) 02:25
漱石って二松学舎出てるってしってた?
大学もぐりこめれば文献結構あるよ。
3ゆき:2000/07/05(水) 02:32
>2
出身は帝大では?
4名無しさん@1周年:2000/07/05(水) 03:00
行人に一票。
5名無しさん@1周年:2000/07/05(水) 05:31
>4
山崎正和の「不機嫌の時代」は、行人の主人公の心情を
見事に分析していました。
6裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/07(金) 11:41
『草枕』に一票。
7はっかにぶんのいち聴きたい:2000/07/08(土) 04:25
『それから』に一票。
8名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/08(土) 05:09
Keine Bruecke fuehrt von Mensch zu Mensch.

壊れていく晩年、血みどろの自我との確執。

『行人』です。
9チップ:2000/07/08(土) 08:50
それから 私は不倫しているので代助の気持ちがよくわかる。
10名無しさん@1周年:2000/07/08(土) 09:24
『夢十夜』、特に第九夜。
マザコンの気ありかなあ…。
11名無しさん:2000/07/08(土) 22:02
>3
当時は大学といっても、国立だけでしょ。
二松学舎は当時漢学塾だったそうです。
で、そのあと帝大。
漱石って名前が漢学の影響をうけている証らしいっす。
12ぶんぶん:2000/07/08(土) 23:28
「石に枕し、流れに漱ぐ(くちすすぐ)」でしたか?

ところが漱石先生、これを逆に覚えていたので、ほんとは
略すると「石漱」となるところを
まちがえて「漱石」にした上
「先生違いますよ!」と言われても頑固に直さないで通したとか。

でも「漱石」のほうがいいよなあ。

あと、二松学舎で先生は英語の成績が散々だったとかで
うちの(大学の)先生は「だから君たちもくじけるなよ」
と言っていました〜。
13間違えました:2000/07/08(土) 23:34
先生は、上の格言を

「石に漱ぎ、流れに枕する」

と記憶していて、
「先生違いますよ!」と言われて
「これは私流の解釈なのだ。飲めない水を飲み、流れる川に
枕を置く、というのがうんぬんかんぬん・・・」
と言って、強引にこのペンネームを使い続けたとか。
なんかASKAの「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」を
思い出させるエピソード。
どっかの研究書で読んだ気がします。

しかし先生、川にどのように枕を置いたらよいのですか(笑)。

そういう私も記憶違い。すみません。
このエピソードも間違っていたら、つっこみお願いします。
14イチオシ:2000/07/09(日) 00:17
私の個人主義
15>13:2000/07/09(日) 00:50
じゃあ、ちょっと訂正。

もともと中国の四字熟語に『枕石漱流』があった。
確か仙人みたいな、山中の生活の形容だったと思う。
で昔、中国に強情で、負けず嫌いの人がいてその人が
『漱石枕流』といい間違って、知人に「間違ってる」と突っ込まれた。
そうしたらこの人は
「『漱石』は歯を磨くことで、『枕流』は耳を洗うことだ。」
と言い張ったそうな。
で『漱石枕流』は「負け惜しみ」というような意味になったらしい。
つまり『負けず嫌いの夏目君』という感じの筆名なのだと思いますよ。

ついでに、『流石』を「さすが」と読むのもこの故事からだそうです。
16名無しさん@:2000/07/09(日) 03:00
誰でも知ってる漱石のペンネームの由来長々と講釈する
あんたらもどうかと思うけどな
17名無しさん@1周年:2000/07/09(日) 05:42
俺知らんかった!!ありがとう!!>12、13、15
18名無しさん@1周年:2000/07/09(日) 07:53
みんな読んでないから。

鴎外もない。
19名無しさん@1周年:2000/07/09(日) 15:17
>18

軍事板にはあったりしてな
20名無しさん@1周年:2000/07/09(日) 17:37
今現在、漱石氏が生きててHPの掲示板で上記のようなヨタを
述べた日には、やはりこの板で「ドキュソ作家漱石」スレッドが
立つのでしょうね。
21裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/11(火) 09:43
『草枕』なんて、日文の学生ですら、ほぼ全滅だもんな。
「草枕文学賞」なんてのがあったけど、
あれに応募した人の何割が読んでんだろ?
ちなみに、就職活動で苦労してると、
『彼岸過迄』のはじめあたりがオモロイですよ。
22名無しさん:2000/07/11(火) 17:38
藤村の「破戒」の主人公と「坊ちゃん」の教師がオーバーラップしてしまう。
23四海楼カスタム:2000/07/11(火) 18:03
「続・明暗」は許せますか?
24裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/11(火) 18:14
許せる。
25裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/14(金) 11:05
ああ、下がってゆく。
だから、あげ。
26名無しさん@1周年:2000/07/14(金) 12:41
nakata net.
27名無しさん@1周年:2000/07/14(金) 13:20
漱石は「吾輩は猫である」に尽きる。
これこそ天下の名作だ。
それ以外は、おまけのようなものだ。

と、ウチの猫が言ってました。
28名無しさん@1周年:2000/07/14(金) 14:03
同感。
猫に始まり、猫に終わる。

とウチの猫も申しておりました。
29名無しさん@1周年:2000/07/14(金) 20:27
「草枕」は美学の副読本。物語はつけたり。
30名無しさん@1周年:2000/07/14(金) 21:05
猫と坊ちゃんと三四郎と草枕が好き。
「こころ」だけはうざい。なぜか古本屋に山ほど在庫がある。
31名無しさん@1周年:2000/07/15(土) 03:21
あの妙な当て字が好きだ。
32裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/15(土) 14:01
確かに、結構、好き勝手に漢字を当てていて、
それを考えると、教科書に載せるなんて、
もってのほかですよね。
つまり、ちゃんと漱石を読むと、不良になります。
33名無しさん@1周年:2000/07/15(土) 14:11
う〜ん、六つかしい。
34名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/15(土) 20:20
>22
すばらしい。その読みもらった。
35珍念:2000/07/15(土) 20:37
「牛耳る」なんかの短縮形もこの人じゃいっけか。
あと、人種がらみの当て字で凄いのがあった気が
するけど忘れた。
36名無しさん@1周年:2000/07/18(火) 23:17
鴎外対漱石、両巨頭のどちらに軍配をあげますか?
37タンゴ@黒猫:2000/07/18(火) 23:31
>>36
「幻影の盾」と「薤露行」で漱石。
つーか、鴎外って、それほど巧いと思わない。
あー、我ながらほそろしいことを、、。
38ixion:2000/07/18(火) 23:53
―もう死にます
―さうかね、もう死ぬのかね
―死にますとも

いいよなぁ、『夢十夜』。
39裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/19(水) 15:36
>38
自分が死にそうになったら、言おうと。
ああ、美しかったらいいのに。
40名無し:2000/07/20(木) 03:10
漱石がロンドン留学時代に差別を受けてたって本当ですか。
その辺について詳しい方、ご教授ください。
41四海楼カスタム:2000/07/20(木) 03:20
漱石って、「トリストラム・シャンディ」訳していたんだね…。
読んでみたい!全集に入ってるかなぁ?
42裸のラリーズ聴きたい。:2000/07/20(木) 14:58
>40
まあ、当時の西欧で東洋人だからね。
背も低いし。
しかも、漱石=金之助自身もかなり意識過剰になって。
ロンドンの街を歩いてて、
お向こうからチビが歩いてくると思ったら、
ショウウインドウに映った自分だった、
という悲しい話もあります。
43俺も:2000/07/21(金) 16:56
「夢十夜」は好き。
あと「文鳥」とか。

>42
・・・うう、悲しい
44名無しさん@1周年:2000/07/23(日) 01:04
「草枕」か「猫」。
後期はあまり面白くない。
45安部公房:2000/07/23(日) 01:11
>36
鴎外。
豊熟の時代最高。
46名無しさん@1周年:2000/07/24(月) 19:10
虞美人草ファンはいませんか?
漱石の書く女が大好きだ。
47名無しさん@1周年:2000/07/26(水) 04:02
『明暗』の登場人物同士の、 視線がバチバチ光って絡みあってるかのような心理戦の描写は凄いと思った。
48名無しさん@1周年:2000/07/26(水) 06:00
吉本隆明が朝日にかいてたのだが、江藤淳が漱石の妻が漱石の発作ノ起こりそうなときに2種類の薬をのませたそうで
それは殺意だったみたいなことかいてたそうで。
49プーの友人。:2000/07/26(水) 13:51
手紙なんかも、おもしろいですよ。
岩波文庫であります。
芥川君と久米君へ、
「牛になる事はどうしても必要です。
吾々はとかく馬にはなりたがるが、牛には中々なり切れないです。」
50たまお:2000/07/26(水) 21:09
>23
「続」なんぞ許せません。感情論だけど。
あくまで彼女(作者忘れた)の作品としてなら許せるけど。
嗚呼、卒論で漱石やった思い入れ故だねィ。
51名無しさん@1周年:2000/07/27(木) 03:39
>40
また,芥川が忘れてないってのが心暖まりますよね。
「観音様がそう云ったか。勉強しろ。癇癪を起こすな。そうしてもっとよく辛抱しろ」
六十何歳かの老芸術家は,涙の中に笑いながら,子供のように頷いた。
芥川「戯作三昧」より
5251:2000/07/27(木) 03:45
すみません。
>49
でした。
53プーの友人。:2000/07/28(金) 13:28
スティーヴ・エリクソンが
『こゝろ』を評価してるという話を聞いたのですが、
その話を詳しく知ることが、出来る本など知ってる人いませんか?
54名無しさん@1周年:2000/07/28(金) 13:50
>>53
越川芳明[編]・彩流社刊
『現代作家ガイド2 スティーヴ・エリクソン』
ISBN4-88202-402-0
本体価格2200円

にエリクソンのインタヴューや昔『リテレール』に掲載された
愛読書リストが載ってて、エリクソン自身の『こころ』に対する
評価が読めます。でも初版第一刷が96年だから入手困難かもしれないけど。
55プーの友人。 :2000/09/19(火) 13:52
>54
ありがとうございます!
56吾輩は名無しである :2000/09/19(火) 14:05
卒論で僧籍やる人って多いんですかねぇ
57吾輩は名無しである :2000/09/19(火) 23:37
>46

>漱石の書く女が大好きだ。
僕は「門」のお米さんのことがどうしても好きです(告白)。
山の手言葉がたまらない。

58吾輩は名無しである :2000/09/20(水) 00:56
孫が漫画板にて活躍中。
59にっく :2000/09/20(水) 05:52
>>58
わたくし、曖昧な記憶を元に質問し、恥をかきました。でも、いい経験。
60吾輩は名無しである :2000/09/21(木) 03:07
>>59
私も質問してみました。
61吾輩は名無しである :2000/09/21(木) 22:02
souseki saiko-
62吾輩は名無しである :2000/09/22(金) 13:55
年内提出の修士論文をいまから書こうとしているのですが
やはりむりでしょうか?今書いておられる方、経験者の方
お願いします。・・書くっていっても今資料を読んでいるし、
しかもまだ全集読み切ってないし・・・サイテー。
研究を離れたら漱石も楽しいんだけど、何かなぁ。はぁ。
63漱石に関係ないけど :2000/09/22(金) 21:57
仏文の修論書いてるとこです。1月前半提出、100枚以上のところ、今のとこ
ろ4枚しか書いてないです。資料も読んでないものの方が多いです。
どないしょう。留年は避けたい。
まだ、あなたは資料が日本語だからマシだと思いますよ。
64きよ :2000/09/23(土) 03:21
私は女なので、明暗がいちばん好き。
65プーの友人。 :2000/09/23(土) 11:55
>64
私はお延が好きなんですが。
66きよ :2000/09/23(土) 22:39
>65
私もお延好きです。明暗が完結してても、きっと清子よりお延の方が好きだと思う。
清子は明暗以前のヒロインにいちばん近いんじゃないかな、と。
でも、お秀の必死さも好きです。

あと、どーでもいいけど、私の中で、お延はポンズダブルホワイトの若奥様のイメージ(容姿)。
67loopa! :2000/09/24(日) 03:26
『それから』以降の神経症的・モラトリアム青年ものも好きだけど、『三四郎』の冒頭は何度読んでもほくそ笑んでしまって好きだ。あの場面は美禰子に翻弄されることの伏線(と同時に三四郎という男の特色がよく出ている)なんだろうけど、それ抜きにしても面白い。
「別れぎわにあなたは度胸がないかただと言われた時には、びっくりした。」このあとの「女って何?」的なうじうじ自己嫌悪っぷりも最高(ていうか、共感してしまう)。というわけで、キャラとしては、三四郎が一番!
68吾輩は名無しである :2000/09/25(月) 07:49
age
69>63 :2000/09/26(火) 12:11
自分でカキコした事を忘れていました。
レスありがとう。・・くぅ自分も留年避けたい!
何とか頑張りますよ、ほんとに・・・。
周りは順調に進んでいるけど、取り残されている>自分。
70吾輩は名無しである :2000/09/26(火) 20:07
いま「こゝろ」を読んでます。もぅグイグイ持って行かれますね。
なんか日常の何でもないような些細な行動に、すっごいものが
潜むようなかんじで・・・
そういうのって、小学校とか中学生とかの時って全然わからなかったけれども
今読むと、とっても共感します。
漱石最高!!
71モナー大好き娘 :2000/09/26(火) 22:53
夢十夜いいっすね。その昔、アホなイメージイラストを
よく描いておりました(笑)あの世界を絵にしたくて…(無理)
>70
私も同感です。「こころ」は「先生」の性格が元彼にそっくりで色んな意味で
痛かったです(苦笑)年をとって 恋を知って失恋してから読むと
更に味わい深い作品だなあとしみじみ思います。
中学のときなんか面白くも何ともなかったのに…。不思議です。
72吾輩は名無しである :2000/09/29(金) 00:51
「坊っちゃん」と「三四郎」と「こころ」を読みました。
どれか言うと、「こころ」がおもしろかったです。
次は何がオススメですか?なるべく、短いやつキボンヌ。
73ポムプリ :2000/09/29(金) 01:42
「彼岸過迄」とか軽くて好きです。タイトル自体怠けてる。
彼岸過ぎまでの連載だったからだって。
74>72 :2000/09/29(金) 03:25
「それから」
「こころ」好きな人は、きっと好きだよ。
75アタシ :2000/09/29(金) 03:29
「こころ」は隠れホモ小説だと思うんだけど。。。?
76吾輩は名無しである :2000/09/29(金) 03:38
>75
昼ドラ「女同士」ばりにね。
77アタシ :2000/09/29(金) 04:09
昼ドラの時間帯って寝てること多いのよね。
78名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/29(金) 13:45
死んだ作家の話題より生きてる作家の方がスレは盛り上がる
79名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/10/02(月) 04:11
高校生の頃、夏目漱石の本を読んで、絶対この人の作品を研究したい!
と大学へ・・・。
教授に「漱石を研究したいのなら、『最低限』英語が出来る人じゃなきゃ
きついですね、無理です。無理」と言われ、英語がまったくあっぱらぱー
な私は断念。
結局、谷崎で卒論書きましたです。はい。
『春琴抄』なかなかよかったですよ。
ごめんなさい、関係ない事書いてしまって・・・。
80吾輩は名無しである :2000/10/02(月) 09:36
その教授、「自分は『最低限』英語が出来る」と信じていたんだろうね?
8179 :2000/10/03(火) 02:58
>80さん
その教授は芥川の研究をしてたので、英語が出来たかどうかは
定かではありません・・・。
でも国文学科の教授って頭が堅い人が多いと思うのは
私だけだろうか?
いろんな角度から研究してみても、結局研究家の彼らからNO!と
出ればダメなんですよねー。
と。また関係ない事書いて申し訳ありませんでした。
82吾輩は名無しである :2000/10/03(火) 10:26
私英語できなくても漱石やってますよ。
・・・だから修論まだ1枚もかけてないんでしょうか?
不安です。
83ノラや(涙 :2000/10/04(水) 22:47
百閧フ文章に漱石の息子が出てきますが孫とも面識
あったんでしょうか。
漫画板のお孫さんに百鬼園先生の印象聞いてみたいのに
ピザに入れないよう。
84高柳周作 :2000/10/05(木) 00:10
何で漱石をやるのに英語ができなきゃならんのかな?誰か教えてくださいな。
『野分』が何となく好きで読み返してしまう。
85名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/10/05(木) 03:13
>84さん
えっとですね。漱石は英文学者でもあって、そういう文献も
いくつかあるんですよ。
それで私のとこの教授は文献は全部読め、というお方だったんで
英語を理解出来ない(もしくは苦手)人はつらい。という事です。
文献全部読め!なんて言わない教授だったら平気(?)なのでは?

それで何となく漱石はとても遠い人に思えて
逃げてしまったんですが、確か漱石が死ぬ間際に
「早くここに水をかけてくれ、でないと死んでしまうから」
(胸にね))(文章は確かではありません。。。ごめんなさい)
と言ってたのを知って、ちょっと近くに感じることが出来たなー。
86プーの友人。 :2000/10/07(土) 15:04
もはや夏目漱石に関して、
それだけ専門にでもやらない限り
(トルストイ研究家の北御門さんのように?)、
文献は全部読め、なんて不可能ですよね。
87吾輩は名無しである :2000/10/08(日) 22:04
↑死にます。それに偉い人が書きすぎてますう。(涙)
私の友人は私と違って根気がよいので、卒論漱石でしたが420枚書いてたなあ。

私は夢十夜となんといっても心理が立体的な明暗が好きですね。
「こころ」も「記憶して下さい」の絶望感を感じさせる一説に鳥肌がたった
覚えがある。やっぱ漱石、いいなあ。
88半信半疑 :2000/10/12(木) 02:25
藤村操を自殺させた問題教師が偉人ぶんな
漱石=半端なインテリはくず、の意味やね
89吾輩は名無しである :2000/10/15(日) 05:21
「道草」と「猫」はパラレル。現実の重苦しさをユーモア・アイロニー小説を書くことで
リハビリを行わなければ、漱石という小説家が生まれなかった、という事実もありこの
2作は外せない。
90漱石好き :2000/10/15(日) 06:14
>>86
北御門さんの話題が出てきましたね。私が小学校の頃、学校の生き返りに毎日
鍬を奮って働いている変わったお百姓のおじいさんがいました。そのうち挨拶
するようになり、言葉も交わすようになりました。高校に進んだ時、もうその道は
通らなくなったんですが、その人が北御門さんというロシア文学の大家だと知り、
その人の本を読んでみようと「アンナ・カレーニナ」を買ったのが文学との出会い
でした。その後地元には漱石の文学に出てくる所がたくさんあって興味を覚えて
作品を読んではその地を訪ねてみるという事をよくやるようになりました。
91プーの友人。 :2000/10/17(火) 10:31
『虞美人草』の後に、『坑夫』ってのが面白い。
しかも、原稿が遅れた島崎藤村のピンチヒッターで。

>90
北御門さんの本、読んだことないのですが、
その存在だけで尊敬してしまいます。
92吾輩は名無しである :2000/10/19(木) 05:15
個人的には「猫」「坊ちゃん」あたりは辛かった。
「草枕」の方が楽に読めた。一番好きなのは「こころ」かな。
一番小説らしいんだけど、肉親との心の葛藤の描写がとても好きだった。
>48
恐らくは心の内面に有り表面に出てこないような部分を断言した評論家と
しての江藤淳の凄さを隆明は言いたかったんじゃないかな。〈私的意見だけど)
93吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 10:36
「こころ」がなぜそんなに人気があるのかわからない。
人物同士の関係が小説としては図式的だし、堅苦しい道徳説話
みたいでおもしろくない。 っていうか、今考えてみたら、女性が
出てこない(「奥さん」はあまりに影がうすい。)のが自分にとって
つまらない理由かもしれないと思えてきた。 とすると、
「こころ」がホモ小説という説はやっぱり一理あるのか?

一番好きなのは、みずみずしくロマンチックな「三四郎」。
「彼岸過迄」、「行人」とかもおもしろいけど。 
94吾輩は名無しである:2000/10/25(水) 10:46
「明暗」が一番面白い。小林がいい。
95プーの友人。:2000/10/26(木) 14:04
芥川の「点心」を読んでいたら、
漱石の「それから」は当時の青年に結構影響を与えたようで、
代助の模倣者を生んだそうです。
96吾輩は名無しである:2000/10/27(金) 13:32
漱石は私の手にはおえませんでした。
したがって留年します。
97プーの友人。:2000/10/28(土) 14:27
昨日、フジテレビ観てて気づいたんですが、
内田康夫の作った「浅見光彦」って探偵、
その設定が『それから』の代助に似てるんですよね。
つまり、高等遊民。
98吾輩は名無しである:2000/10/30(月) 21:34
『それから』の解釈について、質問したいんですが。
私は、代助がお兄さんにたんかきって飛び出し、職を探しにでた、最後の場面を
ものすごく気持ち良く読んだんですね。「さあ、いけ、ゴー!」てな感じ。
「真実の愛をつかむのだー!」とか。
そして、「こいつもようやく、働くつもりになったか。ふう」、と。

でも、新潮文庫の解説、柄谷行人の文を読むと、「ゆるやかに進行してきた
この小説は、”悲劇”的な終局に急激に向かう。」とあるんです。

あの小説のラストって、本当は、暗く悲しいもんなんですか?
どなたか、あの終わりを講釈してください。よろしくお願いします。

私は、働かなくてぶらぶらしてる人が嫌いだから、それで、
「職を探す」と行って飛び出した代助にようやく好感をもっただけ?

浅見光彦には、似てる。似てる、けど……。
99吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 11:56
あーあ、留年だ・・・・
100名無しさん@1周年:2000/10/31(火) 12:17
「こころ」の冒頭、海水浴のシーン。
すごくホモセクシャルな匂いがするんですが、
専門家(文学の)スジでは、そんな批評や指摘は
でていないんでしょうか?
小生のアホなカングリ?
101吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 12:35
>100
結構言われてるよ
102プーの友人。:2000/10/31(火) 12:40
>98
『それから』の終わりに関しては、
多少頭がおかしくはなってるように思えます。
それから、柄谷さんは”悲劇”と書いてるようなので、
単純に「暗く悲しい」ものではないと。
ソフォクレス『エディプス王』だって、
読んでみると「暗く悲しい」というより、
「さあ、いけ、ゴー!」ダニー・ゴー!と感じます。
柄谷さんの”悲劇”はそのような悲劇ではないかと。
とりあえず反射的な反応でした。
103吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 13:44
「こころ」愛読者(主に若年層女性)の中には、「ホモ小説だから」
という意味で好んでいる人が結構居るらしい。
「こころ」自体は面白い作品だと思うが、ホモセクシャルという
観点からすると、あまりにあからさまで、逆に退いてしまう気がする。
勘繰り甲斐がないというか。
104吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 15:13
「夢十夜」が一番好きです。
105吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 15:14
『明暗』や『こゝろ』は研究書が沢山出ていて羨ましいっす。
『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』なんかさ…(涙)
106volatile:2000/10/31(火) 18:36
>98 はじめまして
私の持っている印象はこうです。

どうなるか分からない、「これから」というものに向き合って、
気を失う直前に眼が眩むようなイメージ。

これからの生活が、決してうまく行かないことを暗示している。

私には、この結末は非常に鮮烈な赤の印象です。
107吾輩は名無しである:2000/10/31(火) 18:49
>105
最近は比較文学関係とかで結構出てるじゃん。
「夢十夜」みたいに多すぎるのも苦労する。
・・って言うか苦労した。
108言い出したらキリが無いかもですが:2000/11/01(水) 02:48
「漱石研究」って皆さん買ってます?
10979:2000/11/01(水) 04:25
「それから」の最後の場面は確か全てが『赤』くなった・・・うんたら・・・
って感じでしたよね?(文献がもうなくなってしまったので、記憶だけで
申し訳ない・・・)
何か、その当時の授業で赤は信号機にも表される様に、「危険」を
示す色であるから、この物語の「それから」というものが
悲劇的なものを感じさせる。って感じで発表した気がする・・・。
(えらく稚拙な発表だが)

確か、漱石は『安心感』というものの表現では緑を多く用いて、
『不安、焦燥、危険』には赤を用いてた気がします。
(違う作者だったかも・・・うる覚えで本当に申し訳ない)
110吾輩は名無しである:2000/11/01(水) 23:17
『それから』のラストの解釈をお願いした者です。
みなさま、お返事ありがとうございます。

そうですね、もう一度、ラストだけ読み返すと、悲劇に向かう予兆みたいな
雰囲気ただよってますよね。
みなさまの意見を聞いて、冷静になってみると、よくわかりました。

私、ラストでようやく主人公に気持ち的に肩入れできて、それで、
めでたしめでたしっぽい結末を望んでしまって、目がにごってたんですね。
だって、みんな、幸せになってもらいたいじゃん^^。

……と、以上のことを思って、
私、ライトノベルズ(キャラ萌?)を読むように、漱石読んでるのね。
と、ちょっと、がっくりというか、力抜けた……。
111悠ちゃん:2000/11/02(木) 00:03
『こころ』がそれほど「あからさま」な「ホモ小説」なんでしょうか?
僕は「隠れホモ」ゆえの苦悩を描いた小説に読めるんだけど。kが「私」
を図書館から誘い出して散歩するくだり、kは心のそこでは「私」に対する
愛を打ち明けようとしていたんじゃないか?とか考えたりしたりしています。
まあ、textualな裏づけは無い解釈なんで、妄想と一蹴されてもしかない
んですけど…。「先生」は自分のホモに気づいて社会的に隠遁してしまった
クローゼット・ゲイ、「私」は自分のホモをヘテロ的規範で抑圧してる無意識
ホモ。kはホモである自分に鬱になり、命を絶ってしまう…。てもとにテキスト
がないんで、書いてることがウソっぽいね。#ホントは同性愛板でこんな話題
出したいんだけど、すぐにヤオイ「同人女」扱いされて、苦々しい思いするのが
目に見えてるんで。ここで書きました。
112にっく:2000/11/02(木) 01:42
「NHK人間講座追悼もまた文学なり」を今読んでるんだけど、
漱石の回、かなり面白い。
漱石が当時、多くの作家の反感を買っていたなんて知らなかった。

秋田雨雀の「次の時代では作家としての影響や感化を残すまい」とか
島崎藤村の「いろいろな意味に於いて氏は英国風であったということは、
それが果たして氏の賛辞になるや否やを知らない」とか、
今現在活躍している某作家への批判と重なるものがあるねぇ。
今も昔も人気作家は反感を買う・・・。
113103:2000/11/02(木) 15:08
>111 悠ちゃん さん

103でいわんとしたのは「他の漱石作品と比較して」という意味です。
言葉が足りませんでしたね。すみません。
例えば「坊っちゃん」を初めて読んで、いきなり「ホモくさ!」
と思う人は少ないと思います。ですが、これらの作品の中にもやはり
見ようによっては「衆道的」と思われる箇所が存在するわけで、実際、
小森陽一氏の「男になれない男たち」や佐伯順子氏の「聖母を囲む男性同盟」
といった論文でも挙げられています。ただしこれは普通に「坊っちゃん」という
作品を読んだ場合にはなかなか気付きにくいと思います。何故ならあの落語的
テンポを持った文章には、明確に衆道をにおわせる表現も描写も無いからです。
その点「こころ」という作品には、冒頭の海岸のシーンといい、「私」への
先生の台詞といい、衆道を連想させやすい材料が揃っている。
そういう意味での「あからさま」です。
まあ、私の勝手な思い込みですんで、気にしないで頂けたら有難いですが。
114吾輩は名無しである:2000/11/06(月) 10:19
漱石の一番弟子って、誰だったんでしょうね?
私は寺田寅彦だと思っているのですが……。
115吾輩は名無しである:2000/11/06(月) 21:40
「こころ」の先生は、あんな形で妻まで不幸にしてしまうぐらいなら
離婚すべきだと思った。
116吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 04:55
これだけ「国民的作家」とか言われながら、まともな記念館や文学館が無いのは何故だ!
正岡子規なんか、松山にえらく立派なヤツが建ったというのに・・・・
資料が分散しすぎた所為かなあ?
ロンドンにはあるけど…そうそう行かれないし。
東北大学の資料だって、いちいち申請出さないと見られないし。
(しかも閲覧は時間制限付きの上ガラスケース越しのみ!)
だれか作ってくれ〜!
117吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 05:00
自分でネット上に作っちゃえ
118吾輩は名無しである:2000/11/07(火) 10:51
>117

それ、名案っす。マジで。
119吾輩は名無しである:2000/11/08(水) 10:38
昨日「二百十日」を読み直していて、圭さんと「坊っちゃん」の山嵐は
似てるなあと思ったりしました。「虞美人草」の宗近君にも一部通じるかな・・・
後期の作品にはこういう「漢っぽい」キャラクターは余り見かけませんね。
120吾輩は名無しである:2000/11/09(木) 12:31
age
121吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 11:14
あげ
122吾輩は名無しである:2000/11/10(金) 13:24
漱石関係のサイトで、お勧めの所があったら教えてください。
あと……ちょっと場違いかもしれませんが、漱石関係の
同人誌を出しているサークルさん等御存知でしたら教えてください。
(サイト名、サークル名は伏せ字奨励で…)
123プーの友人。:2000/11/10(金) 18:01
>119
後期の作品では、
いわゆる近代小説的な「内面」を描くようになってますからね。
「悩む前に体で反応」というキャラは減ってしまいます。
124>122:2000/11/11(土) 00:05
天才です。
これを知らずに文学を語るな!!

「日本文学の革命」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~rjltof/
125名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/12(日) 02:29
もうじき・・・でもないですが
12月9日は漱石の命日ですよね。今年こそはお参りに行きたいなあと思ってます。
ところで漱石には芥川の「河童忌」や太宰の「桜桃忌」みたいな
ものはないんですかね?
126吾輩は名無しである:2000/11/13(月) 10:32
age
127プーの友人。:2000/11/14(火) 11:59
>125
ジョン・レノンと連ちゃんですね。
128吾輩は名無しである:2000/11/15(水) 00:33
129名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/20(月) 00:43
そういや「漱石研究」ってこのスレだとあんまり話題に
のぼらないですね。もしかしてみんな小森陽一キライ?
130プーの友人。:2000/11/21(火) 09:18
>129
小森さん、キライじゃない。
NAMに参加してますよね?
131吾輩は名無しである:2000/11/21(火) 13:14
漱石ってもう研究自体が行き詰まってると思うんだけど、
これからの研究の余地ってあるの?
132吾輩は名無しである:2000/11/21(火) 13:57
「こころ」って同性愛のテキストなのかなぁ?
確かにそういう枠に填めて考えるとある意味すっきりと
解釈できるのかもしれないけど、青少年期には誰しも
「私」のような心理があるような気がします。

それよりも謎なのが、「私」が初対面である筈の「先生」のことを
見覚えがあると語っている点。
うーん、謎だ!!!
133プーの友人。:2000/11/21(火) 16:33
>131
漱石自体に関する研究は行き詰まってるかも。
じゃ、どうするかと言ったら、
解釈とか、外部の思想を持ち込むとか、でしょうか。
でも、こういうやり方は、
おそらく「国文学者」にはうけがよくないかも。
ただ、漱石研究は「外部」の人が多くて、
わりかし風通しはいいと思います。
134吾輩は名無しである:2000/11/21(火) 17:17
>>130

NAM、次の集会は12月23日とか…
柄谷さんも、浅田さんも、年末に忙しい事だね。
そういや浅田さんで思い出したけど、島田雅彦と対談した本って
「天使が通る」でいいんだっけ?スレ違いでスマナイ
135吾輩は名無しである:2000/11/22(水) 12:09
>>132
>それよりも謎なのが、「私」が初対面である筈の「先生」のことを
>見覚えがあると語っている点。
>うーん、謎だ!!!

俺は「私」が実は「K」の生まれ変わりではないかと解釈してる。
あくまで個人的な仮説だけど。
136名無しさん@お腹いっぱい。:2000/11/22(水) 12:19
>1
私も三四郎がだーいすき!ほかの作品にはあんまり見られない、
あの、ほのぼの〜とした牧歌的な雰囲気がいいですね。
学生のときはよくわかならかった美禰子の気持ちがこの歳になって
わかるようになりました(笑)。要するにユーミンの「青春のリグレット」
って奴?「♪わたしをゆーるさないでー、にくんでもーおぼえててー」
って感じでしょうか。
137プーの友人。:2000/11/22(水) 12:25
>134
「天使が通る」です。
柄谷さんが珍しく言及した映画の一つに「ベルリン・天使の詩」ってのが、
ありますが、
これみると、柄谷さんがNAMを始めたのは、
「天使」をやめた、ってことですかね。
で、無理矢理漱石に戻すと、
漱石は死ぬまで「天使」の位置から降りなかった。
柄谷さんは、漱石の年齢を越えたときに色々考えたんですかね。
138吾輩は名無しである:2000/11/22(水) 13:56
迷亭ファンの人って…居る?
同志求む!(^^;
139吾輩は名無しである:2000/11/23(木) 12:37
<自由と独立と己とに充ちた時代>
ハァ…漱石センセ
死にたい
140吾輩は名無しである:2000/11/23(木) 13:10
>>139
anatahamazimenahitodesune
141吾輩は名無しである:2000/11/23(木) 13:21
>>139
貴方は正しい!
「よござんすか、この世は地獄です。そして、狂気に充ちています」
142名無しは無慈悲な夜の女王:2000/11/26(日) 04:28
age
143吾輩は名無しである:2000/11/26(日) 06:42
>132
 美人はよく初対面の男に「以前どこかでお会いしませんでしたか」と
訊かれるそうですよ。
144名無しさん@1周年:2000/11/26(日) 07:37
>>143
いやー、それって本人が意識して言う言葉っぽい。
(下心があるかどうかってことね)
「こころ」の場合、無意識から出た言葉だよね。
145吾輩は名無しである:2000/12/03(日) 01:02
久しぶりにage
146名無しさん:2000/12/04(月) 10:54
age
147吾輩は名無しである:2000/12/04(月) 20:08
"こころ"って時間をあけてまた読むと、
印象がかわっているということがありませんか?
148名無しは無慈悲な夜の女王:2000/12/05(火) 00:54
今週末って漱石命日?
みんな雑司ヶ谷にお参りとか行くのかな。
149名無しは無慈悲な夜の女王:2000/12/05(火) 00:54
今週末(9日)って漱石命日?
みんな雑司ヶ谷にお参りとか行くのかな。
150プーの友人。:2000/12/07(木) 11:17
命日ですね。
前日がジョン・レノン。
たぶん何のつながりもありませんが、
セットにして覚えましょう。
151名無し丸:2000/12/08(金) 02:12
命日なのでお花を買ってきました。
”あるほどの 菊投げ入れよ(なげる、の漢字が違いますが)棺の中”の句にちなんで、
菊と、紫のスターチスの花束です。

この一ヶ月くらい、改めて漱石の文庫で入手できる範囲の作品すべてを読み返す試みをしています。
”行人””彼岸過ぎ迄””道草”などは、二十歳くらいの頃に読んだのですが、当時は何となく地味に思えてしまって
派手なエンターテインメント的要素の強い”坊つちゃん””〜猫〜”に行きがちだったのですが、三十路を少し超えた
今となっては、かえって地味目作品の方に底力を感じます。
人間の内面的苦悩を描いた作品は、ある程度大人にならないとわかりにくいものなんですね。
漱石はそういった方面での才覚が素晴らしくあった作家さんだと思っています。
152吾輩は名無しである:2000/12/08(金) 13:16
>>151
私から見ると、「猫」や「坊っちゃん」よりも
モチーフ的には「虞美人草」「それから」「明暗」等の方が
よほど派手に思えます。
153吾輩は名無しである:2000/12/08(金) 15:27
>>150
> ◆◆◆父ジョン・レノンに「大きな憤り」◆◆◆
>
>  元ビートルズの故ジョン・レノンが最初の妻シンシアさんとの間にもう
> けた息子のジュリアン・レノン(37)が、自分のHPで父への複雑な思
> いを吐露した。父のことを話すのはこれで最後にしたい、とした上で、父
> への不満やこれまでの経緯について明かしている。
>
> ★10代〜20代に「かなり父を恨んだ」と記し、その理由は「私をほっ
> とおいて、『平和と愛』を歌った。その平和は、私の家には決して訪れ
> なかった」ことという。また夫人のオノ・ヨーコさんの存在が自分と父
> との関係を崩壊させたと記すなど「(父が)ブラックホール(ヨーコ)
> に吸いこまれ、精力を浪費したことが残念だ」とヨーコ批判ともとれる
> 記述。しかしヨーコさんの息子ショーンさんに対しては「大好き。弟に
> 何が起きても最後まで守る」と兄弟愛を誓った。
154tadashi:2000/12/08(金) 17:29
『こころ』をホモ・セクシュアリティーな関係があるという論がありますか
彼等は友情関係にあったにもかかわらず、互いに復讐しあって破滅していった
人たちだと思います。

あと漱石にとって女は守らなければいけない存在であり、男はその責任を
すべて負わなければならないのです。
『こころ』の先生が妻に何も語らなかったのは、彼女の過去を汚すことになると
考えたからだと思います。(先生の手紙にもそう書いてあります)
けれどKに対する罪の意識に押しつぶされそうになった先生は、ぎりぎりの状態で
妻の過去を罪におかされていないものにすることで、
妻を守ろうとし、自分は破滅していくのです。

先生が罪に押しつぶされから死を選んだだけではないと思います。
漱石作品の男性の苦悩は、女性を守るべきだと認識し、
しかし実際は守りきることが出来ず、孤独に陥っていくことではないのでしょうか。

以上私の卒論研究なんですが・・・
難しいですよね、漱石。
早く卒論書き上げなくちゃいけないのに、まだ先が見えてこない(泣)
155:2000/12/08(金) 19:28
>>154
見えなくてもとにかく前へ進まねばならぬのが、卒論だぜっ!
ガンバレ!! 
156吾輩は名無しである:2000/12/15(金) 13:16
「こころ」の中の「私」(第一部、第二部の語り手)は死に際の父親を放って、「奥さん」の元へ駆けつけたのですが、結局どうなったのでしょうか?
157長州人:2000/12/17(日) 08:32
無能将軍の出身県の者です。
ところで、漱石を旧字旧かなで読まれた方はいらっしゃいますでしょうか?
文語のがいいでしょうか?
158プーの友人。:2000/12/19(火) 13:36
>156
漱石業界では有名な話ですが、
この情報の欠如のせいで、論争が以前起こりました。
暴力的に単純に言えば、
「私」と「奥さん」が「一緒になる」という読みに対して、
んなわけねえだろ、と反論が起こり……
159吾輩は名無しである:2001/01/04(木) 23:37
新世紀age
そういや、漱石の英国留学から100年経ったんだねえ・・・
160毒谷(どくたに):2001/01/07(日) 14:24
>>156 私 「奥さん、私の実家に来ませんか・・・」
以前やってたドラマのセリフです。
161吾輩は名無しである:2001/01/07(日) 21:29
>158
漱石業界ってもんが世間にはあるのだなあ。
162プーの友人。:2001/01/08(月) 11:36
>161
テキトーに「漱石業界」って言葉使ったんですけど、
考えてみて、やっぱりある気がします。
『漱石研究』という雑誌(年一回の発行だけど)が成り立っているくらいですから。
163吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 13:07
漱石。20代後半になって読むと、面白さ倍増する。
164吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 20:38
私は硝子戸の中が好きなんですが、あまり人気がないようですね。
>163
私は25歳を過ぎてから、始めて「こころ」「三四郎」を読みましたが、逆に十代
の時ならどんなふうに感じたんだろうと思いました。
藤村の「破壊」なんか、十代で読んでたら単純に憤っていただろうなあ・・。

165吾輩は名無しである:2001/01/08(月) 20:58
164です。すみません。破壊じゃなくって破戒です。
166163:2001/01/10(水) 00:37
15か16のころに新潮文庫で出ていたのは、全部読みました。
漱石に限らず、いろんなものを読みましたけど、今思えば分かった
ふりして読んでいたな、と思います。いま、草枕を読むと、改めて
漱石の偉大さが身に染みます。

ちなみに、破戒は途中で投げ出しました。読み進められるものでは
なかったです、当時の自分には。次、手にとるのは定年後かな。
167吾輩は名無しである:2001/01/13(土) 23:58
 夢十夜を最近読みました。第三夜のことで、ちょっと。
 盲目の子どもを背負って歩いていたら、百年前に盲目の人間を殺したという
ことを思い出したというお話のところです。
 私は以前、細部は違うけれど同じ構造の怪談を、会社の同僚から聞かされた
ことがあります。同僚の語りが妙に上手で、ぞっとしたので覚えていました。
そして松谷みよ子がやっているような現代民俗学というのか、怪談をまじめに
とりあげている本でも、この怪談を見かけた覚えがあります。元ネタが漱石の
夢十夜からとは特に書いてなかった気がします。
 すみません、私の他にも、ふつうに怪談としてこのお話を聞いたことがある
という人はいらっしゃいませんか。そして、この第三夜と人口に膾炙している
怪談との関係を誰か教えてください。
168考える名無しさん:2001/01/14(日) 00:27
>>167

知らんなあ。
「夢十夜」は蛇使いの話が一番ぞくっとした。
なんか一番いやな余韻を残さなくない?
169吾輩は名無しである:2001/01/14(日) 04:14
やっぱ「虞美人草」だよ。
170こころ:2001/01/20(土) 21:37
夏目漱石の「こころ」からHNをつけました。
是非、こちらへいらしてください。

http://www2.diary.ne.jp/user/72731/
171名無しは無慈悲な夜の女王:2001/01/22(月) 02:22
山田風太郎って、漱石好きなんですね。
今まで敬遠していたけれど、これを知ったらちょっと読んでみよう
という気になりました。邪道ですが…
スレ違いっぽいのでsage。
172吾輩は名無しである:2001/01/26(金) 11:03
これまでで一番面白かった作品論って何ですか?
作家論でも可。
173>167:2001/01/26(金) 12:53
相原和邦氏が既に指摘をしていると思う。
「漱石文学の〜」(名前失念)とかいう研究書に
詳しく書いていると思うよ。これで、第3夜の
典拠が落語の怪談話だったことが認められて来たんじゃなかったっけ?
174吾輩は名無しである:2001/01/26(金) 12:58
↑「漱石文学 その思想と表現」
175顔写真:2001/01/27(土) 00:53
176吾輩は名無しである:2001/01/27(土) 22:32
167です。
173と174の方、ありがとうございます。
わたしが会社の同僚から聞いたのは、由緒ある怪談だったんです
ねえ。しみじみ。
177吾輩は名無しである:2001/01/30(火) 00:25
夏目鏡子は悪妻
178まっしも:2001/01/30(火) 21:22
みなさん、こんにちわ。
わたくしは大学四年生で、今年卒論を提出したものです。
その論文の中で、夏目漱石のある一節を引用しています。
「二個の者がsame placeヲoccupyスル訳には行かぬ。甲が乙を追い払ふか、
甲が乙をはき除ける二法あるのみぢや」という部分です。
けれどもこの典拠が一体なんなのかわかずに困っております。
この一節は蓮実(はすみ)重彦の「反=日本語論」(ちくま文庫)という
書物の一章「倫敦塔訪問」の中の言葉で、蓮実いはく、
「この言葉は『吾が輩は猫である』執筆中の夏目漱石の言葉」である
らしいのですが、それ以上の典拠が不明です。誰かご存知でしたら教えて下さい。
よろしくお願いいたします。
179ネオむぎ茶:2001/01/31(水) 22:30
(こころ)
ひろゆきが己れの過去に対して持つ記憶を、なるべく純白に保存して置いて
遣りたいのが私の唯一の希望なのですから、私が死んだ後でも、
ひろゆきが生きている以上は、あなた限りに打ち明けられた私の秘密として
凡てを腹の中にしまって置いて下さい
180ねおムツ茶:2001/02/01(木) 22:59
(坊ちゃん)
死ね前日おれを呼んでひろゆき後生だから教師が死んだら、ひろゆきの御寺へ
埋めて下さい。御墓のなかでひろゆきの来るのを楽しみに待って
おりますといった。だから清氏の墓は小日向の養源寺にある。 


181ひろゆき:2001/02/04(日) 22:26
それまで
あなたのおっしゃるところは一々御もっともだと思いますが、私には
むぎちゃ事件以後結婚を承諾するほどの勇気がありませんから、
断るよりほかに仕方がなかろうと思います。ととうとう逝ってしまった
182日本@名無史さん:2001/02/06(火) 00:57
精神的に向上心のない者は ばかだ
183吾輩は名無しである:2001/02/06(火) 03:51
烈しい秋の日がかんかんと
184考える名無しさん:2001/02/06(火) 06:29
久米にはやらん
185じゃみん:2001/02/06(火) 07:12
それは許さんよ
186吾輩は名無しである:2001/02/07(水) 16:21
『三四郎』を2年前に読んだ者ですが、
「ストレイ・シープ」
「ダーターファブラ」
「偉大なる暗闇」

文学に疎いもので、いまだによくわかりません。
どなたか、わかりやすく解説してくださいな。
187吾輩は名無しである:2001/02/07(水) 16:37
「漱石文学中国へ」
それから    → 以后
吾輩は猫である → 我是猫
こゝろ     → 心
らしいです。
188塩原金之助:2001/02/16(金) 11:32
こんな夢をみた。
書店の片隅に 浅田彰「夏目漱石論」批評空間社
ぶぉっ!
189考える名無しさん:2001/02/16(金) 13:56
>188
大笑い
190考える名無しさん:2001/02/16(金) 13:57
柄谷行人の夏目漱石論は奥さんが書いたらしいぞ
191吾輩は名無しである:2001/02/17(土) 22:42
夏目そうせき文学のどこがいいのでしょう
よくわかりません。

っていうか、あのくらいの作品はあちこちに転がって
そうなきがするんですが。

もちろん、ぼくが間違ってるらしいのは分かります。
時間という偉大なフィルターを通して勝ち残った文学史における勝者
ですから「本物」であるという世間の評価に異議はありません。
明治時代の文学者の2本指に入る人だというのも常識レベルで知ってます

でも、ピンときません

いいと本気で思ってる人がいるのかも疑問です
もしかするとみんながイイといってるからいいといっておこう
そういう人がほとんどじゃないのかな

東京帝大の出身者だし・・・
なんかそんな気がする
192吾輩は名無しである:2001/02/17(土) 23:04
高学歴の人が書いてる本が必ず高い評価を受けているとは限らないよ。
漱石はオスカーワイルドに影響されてるよね。
当時はあう言う文体と主体の小説が珍しく、新しかったのも確か。
現代でも読める文体とかもすごいと思う。
古さをそれ程感じないし、彼自身かなり苦労したらしいし、ま、万人受けはともかく、良い作品は多いと思う。
193吾輩は名無しである:2001/02/18(日) 06:14
>>191
漱石がピンと来ないのは個人の感覚なのでかまわないと思うが

>東京帝大の出身者だし・・・

というのは解らない。

194吾輩は名無しである:2001/02/18(日) 08:13
191が要するに学歴コンプレックス所有者かアナ−キー。
195吾輩は名無しである :2001/02/18(日) 12:32
地上最高の文豪を目指して何が悪い!!!
文学志望者として生まれ、
作家予備軍として生まれたからには誰しも一度は文豪を夢見る!!
それが真理だ!!!
だがある者は投稿の壁に、
ある者は筆力の欠如に、
ある者は編集者の無理解に屈し、
公務員、サラリーマン、無職、フリーターとして
文学と共にそれぞれの道を歩んだ。

だが今夜、その夢をあきらめなかった最強の二名!!
誰よりも最高の文豪を望んだ二名!!
偉大なバカヤロウ二名!!!
決勝!!! 両者入場!!!

青龍の方角! 木曜会主人夏目漱石!!
百虎の方角! 観潮楼主人森鴎外!!
196吾輩は名無しである:2001/02/18(日) 14:00
森のおいちゃんは軍医のコネもあったしね。
197吾輩は名無しである        :2001/02/19(月) 18:33
191は文よむだけで嫌悪感をおぼえた
198吾輩は名無しである:2001/02/19(月) 19:28
>194
以外と東大生が191みたいなこと書いてる可能性もあるかも。
199吾輩は名無しである:2001/02/19(月) 20:08
小泉八雲はじゃーどうなる?
200吾輩は名無しである:2001/02/20(火) 10:14
夏目漱石とモームには共通項ありか???
201吾輩は名無しである:2001/02/20(火) 16:57
漱石の末期はアイデア枯渇やね
202吾輩は名無しである:2001/02/20(火) 17:49
体が正常じゃなかったからじゃない?
203素人:2001/02/20(火) 18:44
別にいいんじゃない?良さが分からないならそれでも。>191
ただ漱石のどこがいい?って人に言うときは、自分なりに
どこがいいのか分からないのかをきっちり説明する必要が
あるんじゃないだろうか。いいと思ってる人も同じだけど。
204クレオパトラ:2001/02/22(木) 00:45
漱石が「坊ちゃん」をかいたのは漱石にとってすごい事であるように思う。
205名無しのオプ:2001/02/22(木) 02:56
>>204
203のレス読んだ?……(汗)
206吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 06:20
>>201
つーよりも、深化したって方が適当ではないかい?
三部作以降、ネタは確かに共通するものがあるが、
人間関係は複雑になってるし。
207吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 14:11
夏目さんはハンサム
208吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 14:56
そう
209吾輩は名無しである:2001/02/22(木) 23:10
今週中にレポート書かなきゃ。
漱石がロンドンにいた頃の話を何でもいいから教えてください。
210吾輩は名無しである:2001/02/26(月) 09:00
身長157cm
211吾輩は名無しである:2001/02/26(月) 10:27
>209
漱石の倫敦滞在期の記録なら、島田荘司『漱石と倫敦ミイラ事件』が
参考になりますよ。
212吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 02:50
今度小森さんが「吾輩は猫である」を朝日カルチャーで講義
するんだとか。でも場所が場所だから、一般向けでヌルイ内容
になっちゃうのかな、やっぱり。
213吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 07:23
『漱石と倫敦ミイラ事件』といえば。
あの小説に出て来るエピソードで、若い頃の漱石が、外出するたびに
発狂した婦人に見送られるというのは、やはり漱石の文章に依拠して
いるのでしょうか。
どこかで見たような気がするんですが、思い出せなくて…。
214プーの友人。:2001/03/01(木) 11:10
>213
『行人』にある三沢のエピソードですね。
漱石の伝記的な方は関心ないのでわかりません。
215吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 13:40
>>201-202
というよりも、病的だね。ほとんど神経症でないと書けない文章、
かなり苦しかったと思う。妻や息子やの身近な観察でも、かなり
波があったのは事実で、病的な時の熱の余韻を行間にひきずって
いたりするよね。
216吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 13:48
現代文で「こころ」が範囲なんですけど
勉強にむいてるサイト知りませんか?
217吾輩は名無しである:2001/03/01(木) 14:53
216です。自分で見つけました。(w
http://www3.ocn.ne.jp/~niagara/kokugo.htm
218吾輩は名無しである:2001/03/13(火) 23:36
たまにはあげませう。
219吾輩は名無しである:2001/03/28(水) 19:53
牛耳る、という言葉は夏目漱石の造語。
(唐沢俊一「トンデモ一行知識の世界」)
らしいのですが、夏目漱石がこの言葉をどこで使ったかわかる人いますか?
この本自体、嘘か本当かわからないがそうらしいよ
という一行知識を集めたものなので、
ほんとに夏目漱石が作ったのかどうかわかりませんが。

220219:2001/03/28(水) 22:40
漱石が作ったてっいうか、故事をもじったということね。
221吾輩は名無しである:2001/03/30(金) 00:49
兎に角
222石に口漱ぎ・・・:2001/03/30(金) 03:42
「203高地」って映画見たのですが、漱石に乃木さんの殉死扱った小説あるそうですね。

漱石の乃木さん観って小説読むかぎりでは、どうだったんでしょ
223すみす:2001/03/31(土) 05:16
『こころ』でそういう箇所があった気がしますけど。そうじゃなくまるまる扱ったという意味ですか?
224吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 05:20
you might oh! head today's at fish
っていう漱石の言葉があるんですが、これの日本語訳
分かる方いますか?いたら是非、教えてください!
うちのおじいちゃんが知りたがって困ってます。
225吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 05:27
漱石さんは結局、うつ病だったんですか? 不安神経症?
226JPB:2001/04/01(日) 18:16
>225さん
『日本文壇史』の七巻にそのことがちょっと書いてありましたよ。
隣に住んでる書生がずっと自分を見張ってると思って、朝出るとき
「探偵くん、私はもうでかけるよ」とかわざわざ声をかけたりして
いたとか。
『漱石の思い出』夏目鏡子、が参照されてるのかな?
227JOAN:2001/04/01(日) 19:58
きんのすけぇ〜〜!?(_゜Д゜) ポペ?
228吾輩は名無しである:2001/04/16(月) 00:54
あと八ヶ月で命日ですね。
229吾輩は名無しである:2001/05/05(土) 14:18
猫以外は駄作
230吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 18:15
>>158
>この情報の欠如のせいで、論争が以前起こりました。
>「私」と「奥さん」が「一緒になる」という読みに対して、
>んなわけねえだろ、と反論が起こり……

で、結局論争に決着はついたんでしょうか?
「一緒になる」という読みに反論した人は、「私」が「奥さん」の元へ
行った後どういう展開になったと述べてるんでしょうか?
このへんの状況をご存知の方あるいはそういうサイトがあれば
教えていただきたいです・・
231吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 23:58
age
232:2001/05/21(月) 11:35
>164
我輩も硝子戸の中が好きである。
私の個人主義も好きだ。
特に「上滑りな円滑を主とする社交辞令云々・・・」のあたりなどがイィ。
我輩は小説よりも随筆等のほうが好みである。

トチメンボー

233吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 11:56
この期に及んで、漱石ってまだ研究の余地はあるの?
234吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 11:58
>>233
多分、ないと思う・・・
235吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 12:11
>>234
ヤ、ヤパーリ?
漏れ修論どないしよ・・・
236吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 02:25
レポート提出者必見あげ。
237皐月:2001/05/31(木) 11:03
219の<牛耳る>っていう造語、唐沢俊一は、漱石が作ったって
いってるけど、漱石の作品全体の中に<牛耳る>っていう言葉、
実は一つもありません。
 それと233の研究の余地についてですが、これはまだまだ
沢山あります。もちろんそれについては申し上げられないですが・・
アカデミック的にも、エピソ―ド的にも・・・
238皐月:2001/06/01(金) 17:07
oioi,
スレがないよ
239それから:2001/06/03(日) 00:12
いやー、夏目漱石はいいですな。知識人的な人物が、世の中の流れから距離を置いた
ところで、社会を分析したり、人間の赤裸々な真実について語る。その世間との隔絶
に苦しむ主人公。こういった現実に対する超然とした基本姿勢、あこがれました。
現在も憧れています。
「私の個人主義」、私もこういった個人主義を信奉していきたい。またこういった
個人主義の体現者を友に持ちたい。  
240吾輩は名無しである:2001/06/03(日) 02:34
文学論、面白い。
彼が生きてたら、きっと、×××××さんのような
「あっち方面の研究」なんかもしたんじゃないかなぁ。
(伏字ごめん。)
あと、好きなのは、変な詩。
「多羅利多羅利覇那多羅利…」というやつ。
梵語ぽくみせかけ、大笑いの一編。
※覇の字は違ったかも。全集開くの面倒…スマンです。
241吾輩は名無しである:2001/06/04(月) 14:57
「草枕」すごい好き。読んでると精神が落ち着く。気持ちいい作品。
242皐月:2001/06/04(月) 19:06
ここのスレッドつまんないよ!!!ただ単に好きだとか・・・ここがいいだけじゃ
そんなもの、しょうがない!!もっと具体的に話してくれよ!!
ガンガンやりたい人間には、消化不良になる・・・
たとえば、>239の意見、あまりにも古すぎて、なんとも言いようがない!!
漱石の限界さえ、理解してないんだもん!!
243吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 03:12
>>242
オマエモナー
244それから:2001/06/05(火) 03:53
239です。私は単なる一読者として素朴に感想を書いたのですが、242のような
返答が来るとは思ってもいませんでした。242さんは、夏目漱石にたいして造詣
が深いようですね。ここは素朴な意見を載せたら、何とも言いようがないなどと
おちょくられにゃならんのか?なんとかいってくれよ。
漱石の限界など知らない。なぜ、興味のないことを理解せにゃならんのだ?おのれに
とって興味のある読み方、理解の仕方をしちゃいかんのか?新しい論文の意見か
なんやらを披露せにゃならんのか?ガンガンやりたけりゃ、そういう場があるだろう。
そこであんたの学説を発表すりゃいいだろう。古い。俺はただ俺の感想を述べた
だけだ。感想に古い感想やら、新しい感想の区別があるのか?感想に新しい論点を
導入してウンヌンせにゃならんのか?教えてくれ。

 
245皐月:2001/06/05(火) 16:24
感想に古い!新しい!・・・これはありますよ!!!当然でしょ!!
あなたの生活だって、どんどん進化していくでしょ!素朴ね〜〜??
いいよね〜〜素朴自然・・・
ムキになるほどの感想でもないよ・・・そのまま引っ込んでいたほうがいいね!!
話したくなるような反論でもないし・・・
246それから:2001/06/05(火) 17:59

というか、おまえの具体的なたたき台を出せよ。玄人がうなるような、おもしろい
意見を載せろよ。別に俺の意見なぞ、どうでもいい。そして、評価してもらえよ。
えらっそうにいう以上は、それはオリジナルな、独特の意見をもっているんだろう。
なんだ、ここは、玄人しか、打ち込んではいけないのか?そんなに専門家的な議論
だけしたいのなら、おまえが、玄人専門、素人排除のページを主宰すりゃいいだろう。
ここは自由な場所じゃないのか?ピンからキリまでいろいろあっていいんじゃない
のか?初心者もいりゃ、玄人もいる。興味がなけりゃ、無視すりゃいいだろ。
己が少しばかり、漱石に対して知識があるからといって、高みに立って、おちょくる
必要があるのか?貴様の態度が気に食わん。
ガンガンしたけりゃ、そのことだけ伝えりゃいいだろう。おまえの書きかたが、また
気に障る。

247皐月:2001/06/05(火) 18:10
悲しい奴だね!!マア、くやしがっててね・・・・ししし・・
248吾輩は名無しである:2001/06/05(火) 19:02
>246
こういう言い合いは後手の方が強いに決まってる。
意見を言えない以上は、何も分かっていないと同じこと。
気にすんな、246(肩ポイン
249皐月:2001/06/05(火) 19:15
要は、ほめ殺しはだめなんだっていってるんだよ!!
俺も惚れてるけど、それだけじゃね、ちゃんと
今の時代に即した評価が必要なんだ!!
>246は、感想をいってて、考えを言ってたわけじゃないから
俺のほうが、相手になんかしなけりゃよったんだね!!
他のところで、2チャンネルってすごいよっていってたから
きてみたけど、あまりにも低レベルだから、思わず書いちゃった!!
論争のろの字んもならない・・・・
250248:2001/06/05(火) 20:23
>249
最初の一文はわかる。しかし、研究の現状はつかみづらいのさ。
石原千秋くらいまでしかわからんよ。
251それから:2001/06/05(火) 22:18
まさか、まがりなりにも議論の対象としていたとは露思わず、たんに
おちょくっているだけかと思ったので激怒してしまいました。
なるほど、あなたは、ここで漱石を持ち上げるだけではなく、感想を
述べるだけではなく、漱石を批判的評価したいわけですね。
私はこの場所をちょっと見て、議論とか、そういったものを
想定せず、漱石における自らの好きなところを、気楽にかくところだ
と思ったのです。
真剣なわけですね。私はご覧のとおり、全くの素人で批判的議論など
できはしませんが、実のところ、漱石の限界、今の時代に即した評価
などに興味がないわけではありません。
あなたの問いかけ次第で、実りある議論も期待できないこともないの
では?わたしも250さんと同様に最初の一文はわかる。
込み入った、真剣な議論を見てみたい。(皮肉で言っているのではない。)

252吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 01:17
あきらかに神経疾患をもっていたわけですから<漱石
神経症ならではの作品もあったりして、それなのに
総合としてはかなりバランスのとれた「国民作家」でもある。
その辺、極めて現代的示唆に富んだ作家なのかな?とも
思われます。皆イライラして、すぐに突っかかっては
モメてしまうような総神経症的世界でもありますし、ぜひ
ゆっくり、深く、語っていただきたいものです。マターリと。
253吾輩は名無しである:2001/06/06(水) 01:51
>>249
漱石研究者が、こんな輩ばかりだと思われたら、嫌だのー。
254皐月:2001/06/07(木) 11:38
>251さん、ごめんなさい。そしてありがとう!!
実は、もっとつっこんだ話がしてみたいなって
ここを訪れました。わたしも。素人だから
果たして議論などできるか?疑問ですが
知る限り、漱石研究の歴史では、まだまだ
研究されてないところがたくさんあります。
最近やっと初期作品が、研究対象になってきましたが
まだまだ納得できないところです。人間論的には
<英語学者としての漱石>とういう研究書が、最近
でましたが、<教育者としての漱石>というもう少し
広い範囲の研究はまだですよね。漱石の書簡集のなかに
垣間見えてくる漱石の<教育者としてのネットワ−ク>に
ついて言及してる研究は、まだないように思います。
もしあるようでしたら、どなたでもいいですから
お教えください。
255皐月:2001/06/07(木) 12:23
>252サンの意見ですが、それと従来の漱石に対して<精神病>で
片付けてますが、それは、人間の心理のみを対象にしてると
おもいます。今の時代、若者が犯罪を起こすと、テレビには
かならず心理学者や精神科医が登場しますが、もっとちがった
視点で、社会とそこに住む人間の関係を違う視点で
言い表してくれる方法論がないかなっておもってます。
つまり漱石に対しても、従来の精神分析的な視点ではなく
もっと違う視点がほしいなっておもいます。心理学者や
精神科医だけでは、もうこの世界を言い表すことが
できなくなってることはたしかです。うまく表現できないですが
社会の病巣や個人の病巣を、精神科医や心理学者では
もうこの世界を、表現できなくなってるようにおもいます。
256皐月:2001/06/11(月) 09:29
漱石も地に落ちたのかな??
スレがね〜〜〜ぞ〜〜〜!!
257ななし:2001/06/11(月) 09:43
困ったもんです。。。サイトをからじゃないと本から写すのにいくら時間があってもたりません…

せめて解説や要旨だけでも載っているサイトをご存知ないですか?
258mojo:2001/06/11(月) 18:01
「文鳥」ってすごいよね。
あの寒々しさはいったいなに?
背筋凍っちゃうよね。
嫌なやつほどいいもん書くって本当かもね。
259それから:2001/06/11(月) 21:29
まずは、ともかくこの夏目漱石のスレッドを活性化しないことには、高度の議論も
なりたたない。初心者から、玄人まで、ともかく、夏目漱石について思うことが
あれば、なんでもいいから書いてもらいたい。他者の意見を求めるものから、ただ
単に漱石の何が好きか、何が嫌いか、感想を述べるものまで、バンバン書いて
いただきたい。素朴な質問もいいと思う。ともかく、文学好きの目に付くように
つねに上位に位置するようにする事から始めよう。
260吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 00:09
>>257
青空文庫へ逝け。
工作員の皆さんがテキストを入力してくださっている。
ありがたいことぢゃ。
いつか隠居したら、わたしもそういうぼらんちあをするべー。
261吾輩は名無しである:2001/06/12(火) 00:10
>>257
青空文庫へ逝け。
工作員の皆さんがテキストを入力してくださっている。
ありがたいことぢゃ。
いつか隠居したら、わたしもそういうぼらんちあをするべー。
262吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 10:27
>>259

とりあえず「明暗」のつづき予想を400字くらいにまとめてカキコしてくれ。
263吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 13:46
草枕の冒頭部分、あの「山路を登りながら、こう考えた」こと。
結局、今いる場所が嫌だからって、逃げても逃げた先でも
安住の地って言うのは見つからない。っていうやうなくだり。
ジョンレノンの”イマジン”に通じるところあるなーって
思った。こんな考え方ってどうですか?漱石ファンの皆様!!
264それから:2001/06/21(木) 03:25
>262
そんなことできるわけがない。「明暗」は挫折したのだから。日本における近代
小説の始まりだの、漱石文学の最高峰だのの評があったので、漱石作品のメジャー
としては、最後に読んだのですが、昔の女と旅館にて偶然の再会という、本来なら
この作品のハイライトとなる部分で退屈になり、放り出してそのままです。
あの部分は、だらだらとした旅館の情景描写がつづき、昔の女について、
うんぬん思いを燻らすといった感じが、読了する意思を萎えさせた。
社会主義的傾向をもつ小林と上流階級に属する津田とのやりとりなど途中まで
は面白く読めたのです。皮肉を連発する小林、津田に対する友情を求める感情と
津田の恵まれた境遇に対する怒り、このアンビバレンスが良かった。
この作品は女性上位の作品といわれるようですが、、私個人としては、「それ
から」の代助と平岡の関係を髣髴とさせる津田と小林のやりとりが面白かった。
>263
そうですか、そういう読みがありますか。私はイマジンの全訳を知らず、勝手に
「世界には戦争、飢餓、災害、どうにもならない悲惨な、理不尽としかいいよう
のないものがごろごろしている。みんな、よく考えてくれ。どうすれば、こう
いったものからの害悪を防ぎ、みんな平和に仲良く暮らせるようになるのかを」
このような楽観的な理想主義を歌っているものと思っていたのですが。
結構悲観的なトーンもあるのですね。
草枕の冒頭部分とよく似た描写は漱石作品のあちこちに見られますが、
そのうち「諦観」の部分が強くでているとおもわれるのが、「道草」の最後の健三
と細君とのやりとりにあります。
厄介事が片付いたと安堵している細君に対して、健三が吐く。
「世の中に片付くなんてものはほとんどありゃしない。一ぺん起こったことは
いつまでも続くのさ。ただいろいろな形に変わるからひとにも自分にも
わからなくなるだけのことさ」
そして、「恐怖」の部分が強く出ていると思われるのが、「行人」の32章の
一郎の吐く言葉。
「人間の不安は科学の発展から来る。進んで止まる事を知らない科学は、かつて
我々に止まる事を許して呉れた事がない。徒歩から車(・注・人力車のこと)車から
馬車、馬車から汽車、汽車から自動車、それから航空船、それから飛行機と、
どこまでいっても休ませて呉れない。どこまで伴れて行かれるか分からない。
実に恐ろしい」
それにしても、漱石はこんなことばかり考えているのですね。そりゃ、神経衰弱
にならないほうがおかしい。
265吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 03:36
>>264
いやぁ〜 よく調べたね
266262:2001/06/21(木) 03:58
>>264
>そんなことできるわけがない
できるさ。それが当たってるかどうかを問題にしなければ。そういう楽しみ方はダメかい?
267それから:2001/06/21(木) 08:01
>266いや、私が全部読んでいないから、私個人としてはできるわけがないと言った
だけで、そういった試みは面白いし、どんどんやるべきだとおもう。
実際、プロの作家がやってるよね、確か。
なかには、明暗の続きをあれこれ想像して、書いてみたりすることが、漱石への
冒涜に当たるからダメだ、という頑ななファンもいるのでしょうが、
こういった試みは、罪がなく純粋に楽しめるものだと思います。
268吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 13:06
新潮から出ている水村美苗の「続・明暗」についての感想。

…滝に飛び込んじゃダメだろ(藁
269吾輩は名無しである:2001/06/21(木) 13:47
まじめに書くけど。

誠実な精神分析家は、世界をこう表現すると思う。

「わからん」

天下無敵に『わからん』
270それから:2001/06/22(金) 07:02
>269
誠実な精神分析家とはあなた自身のことですね。
思考過程が大事なのであって、結論だけの提示では、あなたの問題性はそれこそ
わからない。
どういう思考過程を辿って、この世界は分からないという結論にいたったのか、
それを全部説明せよといっても、なかなかできることじゃ無し、
具体例を2,3示してもらうと有難い。
漱石に絡めてもらえれば、おもしろいやりとりにもなりうる。
271吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 08:44
↑こんな事書くやつらって中学生なのか・・・? >世界はわからん、とか
もし大学生or大学院生レベルだとしたら相当恥ずかしいぞ。
しかも贅語をつかってダラダラと・・・
272吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 08:56
>>271
あっ!俺の密かな楽しみを台無しにするなよ。これから彼の調子が上がってきそうな気配だったのに・・・
273それから:2001/06/22(金) 17:55
世界は分からん、という結論に至る過程に何がしかの面白い意見のある可能性も
あるだろ。頭から否定せんでもいいだろ。
別に中学生じゃなくとも、大学教授でもこんなことを考えつづけている輩も
いるだろ。中島某や、永井某や、竹田某など、いろいろいるだろ。
哲学的考察なんて、みんな恥ずかしいものなんだよ。小学生や中学生どころか、
2,3歳児が抱いているような世界の把握のしかたを大の大人が馬鹿げるほど
真剣に考えていることもあるんだよ。
あんたの言うことは大学や大学院の哲学や倫理を専攻している輩の存在を否定
することだぜ。まあ、健全な社会人なら、それで当然だろうけれども。
永井の著作を読んでみろ。それは馬鹿げたことをだらだらと書き連ねてるぜ。
まあ、いいじゃねえか。大の大人もしていることなんだから。
274世界@名無史さん:2001/06/22(金) 23:41
このスレは夏目漱石は偉大な
作家であるという教科書的な真理?を
前提にした議論が当然のことながら多い。
私はこの他から傑出した人間というやつがきらいで
気に入らない。
漱石偉大、偉大な作家のいた朝日新聞、
漱石偉大だから、朝日新聞偉大。
この三段論法を使った漱石賛歌を
沢山新聞にのせる。漱石をけなす人間は
新聞でたたきつぶす。このくりかえし。
明治のはじめに、日本でただ一人
欧米の近代小説をよみまくり
日本にかえると、収入のよい
職場にうつり、かせぎまくった人間。
新聞小説に当時としては、刺激的な
不倫をにおわす場面を入れて、
イギリスでよんできた、苦悩する
現代人を登場させた。
こんな考えはヘンですか?
275吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 15:22
今日は暇だから、張建明氏の『漱石のユーモア』(講談社、2001、2)を借りてきて読んでいるけれど、全く期待はずれでしたよ。途中で、投げ出してこの書き込みを読んでいるわけだ。みんな、漱石についてもっと語ろうよ。
276我輩は名無しである:2001/06/23(土) 17:04
とりあえず感想書いてちょ>>275
277吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 17:23
漱石といえば天然痘と胃潰瘍、鴎外といえば結核と脚気。
江戸っ子漱石の北海道転籍の顛末、公衆衛生の大家の伝染病罹病の経過と脚気論争。
ラフハディオ・ハーンと漱石の大学での経過。明治文学の謎は深まる。
278それから:2001/06/24(日) 00:41
何かで読んだんだが、朝日と漱石の関係はそれほど単純なものではないらしい。
漱石ほどの国民的作家なのだから、どんどん宣伝すりゃいいのに、朝日の社史
における漱石の取り上げ方がそれほど熱心ではないそうだ。
漱石のころの朝日の社風と現在のそれは正反対といっていいほど、変わっている。
かつて余裕派と揶揄された漱石の作風と、戦後の朝日のイデオロギーとが
相容れないために、ただ賞賛一辺倒とはもっていきにくいのか、それとも
単に、無関心なだけなのか、よくわからない。誰か、知りませんか?
「明治のはじめに」以降は、その通りだともおもいますが、「苦悩する現代人」は
何より漱石自身のことでしょう。複雑な生い立ち、あばたと胃潰瘍、当時に
おいて、とびきりのエリートであった帝大卒という身分、英留学で経験した
容貌・文化・学問におけるコンプレックス、これらの独自性が重なった結果、
近代文明にさらされる近代人の苦悩を誰よりもこうむった。そして、偶然にも
それを発表する機会を得た。(本人が望んだがどうかはしらない。)
そして、それが売れた。現在も読まれている。これは作品自身の力でしょう。
勿論、それと、漱石に対して批判的評価をすることは矛盾しない。
279吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 05:22
本四架橋の無駄が議論されても海ホタルの無駄が議論されないように今日では全てが東京主義ですが、明治にあっては生粋の東京人つまり江戸っ子は周辺的存在にすぎませんでした。
山県有朋という長州閥の親玉の庇護を受けていた津和野藩出身の鴎外に比べてさえも漱石は周辺的存在でありました。
しかし、漱石は東京弁に関しては優越的な地位を確保し、寄席通いにより、この漢詩の大家は口語国語の達人にもなっていきました。
そして、薩長土肥でもなく江戸ですらでもない大阪の小新聞上がりの文学に親和力を持つ周辺的新聞社と帝大の教師は共通の利害を発見したのです。
これにたいして、出身地の言語的特徴を意識的に排除した文学者に闊達な口語的文語の創設が不可能であったことはいうまでもありません。
松本清張のある推理小説の真のモデルは鴎外であったと考えることもできます。
280nana-shi:2001/07/10(火) 16:13
>204
ハゲ同
281吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 15:15
彼岸過迄 楽しかったのですが
須永が何故卑怯と言われたのか よくわかりませんでした。
その辺を解説して頂けないでしょうか?
282吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 15:20
夏目漱石好き=長文好き
283夏目漱石:2001/07/13(金) 15:29
おまえらはオタンチンノパレオラガスだよ。
284吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 15:43
オタンチンノパレオラガス

これなに?
瀬戸内寂聴の本にも載ってたけど。
285オタンチンノパレオラガス :2001/07/13(金) 15:56
漱石が鏡子夫人がヘマをやらかすとからかって言った言葉。
286オタンチンノパレオラガス:2001/07/13(金) 16:32
とは、漱石が「則天去私」の上位に位置付けた理想の境地の事。
小宮豊隆によれば、この言葉の意味は「明暗」後半で明かされ
る予定だったが、作者の死でその全貌が明かされないまま現在
に至る。尚、漱石のロンドン時代のノートや蔵書にもこの言葉
の走り書きが散見できる。
287吾輩は名無しである:2001/07/13(金) 22:39
則天去私よりも上位にある理想の境地、オタンチンノパレオラガスとは如何に?
則天去私が賢者や仙人的なイメージとすれば、後者は白痴、狂人的宗教者の事か
理性を超えたところにある境地が則天去私だったよな。
てことは、とんでもない愚行、まっとうな社会人が絶対やらないようなことか。
まあ、たいしたモノではないのだろうが、アホウに憧れていたのかな。
己の属性たるエリートとは対極的存在、完全なるアホウへの憧憬か?
しかし、なんとも子供じみた響きのある言葉だな。
クソガキの頃に由来する言葉かな。理性を酷使しつづけた漱石の人生、最後は
おもいっくそ、野人化したかったのかな。文豪たるものが絶対にやらないような
破廉恥なこと、顰蹙なこと、本能的なもの、これらの象徴が、
オタンチンノパレオラガスなのかな。どうでもいいことだが、興味がある。
288吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 01:18
>>286
中学生とかが読んで本気にしたらどうすんだ(笑)
289夏目漱石:2001/07/14(土) 20:32
オチンチンノカワヲハガス
290吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 21:12
>>287
それで論文を書いて下さい。硬直化した漱石研究に風穴を開けられる
かもっ!
291吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 23:32
「ヒヒ爺願望」の一言に尽きる。
292吾輩は名無しである:2001/07/14(土) 23:50
胃病age
293吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 00:47
夏目漱石のどこがいいんでしょうか?
私は文学については詳しくありません
深い読みができていないからでしょうか。
どうも読んでいていらいらするんですよねえ
なんだかあの人の作品人を外見で判断しすぎじゃないでしょうか?
三四郎にしても、こころにしても坊ちゃんにしても、ほとんど容姿がどうだで入るじゃないですか
作品があんなんだから、きっと漱石自身も人を外見で判断していたのでしょう
私はそういう人間は打一嫌いなんですよねえ
294吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 01:45
赤毛のアンも大草原シリーズも同時期に読んでいたけど、
大草原シリーズのほうがかなり◎。
なぜだろう…。でもローラが結婚して火事になったり子供死んだ
り(?)なんか悲惨になってきて悲しかった気が。
295吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 09:47
>>294さんは「大草原の家」スレからの誤爆?
なんだかしらんが、とにかく良し!
296吾輩は名無しである:2001/07/17(火) 20:39
>>293
>ほとんど容姿がどうだで入るじゃないですか
普通の人はそうじゃないか?

それに小説で容姿に触れないでどうやって創作上の人物のイメージを読者に伝えるんだよ。
297吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 00:58
気になって。
他のとこから漱石を求めて来たのですが。
坊ちゃんってどこが「名作」なんですか?泣けますか?
爽やかですか?正義感ですか?ユーモアですか?

むしろブラックユーモア?
なんかどう人に諭されても
「私は受け入れられませんでした。ま、土地柄が合わなくてね」な愚痴文章にしか読めないんですが。
相手を否定して自己正当化してるだけの文章をサクサク感だけで書いているような気が。
愛媛県人としては坊ちゃんに感動したかったなぁ。
むしろ馬鹿にされてむかつくだけ?
298吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 12:15
うしっ!
これから修論の用意をするべ。
まずは全集を読むだべさ。
299吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 13:43
いやー、坊ちゃんは大衆小説の名作なんだから、そんなに頭を使って、読んだら
駄目だ。漱石自身、ささっと書いたものだから、読者もささっと読みゃいいのさ
愚痴文章そのまま、愛媛県人は、田舎だの何だの散々言われながらも、暖かい
目で、憎めない坊ちゃんの人柄を愛でているのだから。そんなにマジに怒らん
でも。
300吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 13:54
>>299
そうそう、ささっと書いたかは別にして
「坊ちゃん」は楽に読めばいい。
301吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 15:34
虞美人草まで来たら襟を正しましょう。
302吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 15:52
>>297
さあさあ、一般書籍板に帰ろうな。
303297:2001/07/18(水) 18:22
よかった。
ここでも「坊ちゃん」はすばらしいと言われたらどうしようかと思った。
ありがとう。
304吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 18:32
>>297
あなたは、夏目漱石に何を期待しているのですか?
305吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 02:50
10日ちょいで書き上げた作品が一世紀近くも読み継がれているという
点だけでも評価に値すると思われ<坊っちゃん

ちなみに作品内には「愛媛」「松山」の地名は一切出てこないんだけどな…
まあ仮にバカにされていたとしても、観光資源としてあれだけ活用しまくって
いるのだから、元は取れたでしょ(笑)
306吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 04:48
>>301
えー、虞美人草って講談きくように読むんだと思ってたよ。
307吾輩は求道者である:2001/07/21(土) 09:52
小説家、文学者としての漱石の本質は、「私の個人主義」「現代日本の開化」などにあると思う。
ところが日本では、柄谷行人に代表されるようなここのところを全く理解してない漱石愛好者が幅を利かせてしまっている。

皮肉なことに、まさに柄谷の評論(外国の最新理論、最新文学についての卑屈な感想文)こそ、漱石が心底忌み嫌ってたものなのである。

文壇で誰かこの点を指摘したヤツっているのかな?
308吾輩は名無しである:2001/07/21(土) 16:00
309274:2001/07/21(土) 16:10
夏目漱石を読んで面白いと思うのは、
それでよいし、まったく問題ありません。
けれども、学校で教師がこれは名作なんだ、
偉大な文学なんだと、きめつけて、批判する
ような感想文でもかいたら、もう国語がきらい
になるような悪い点をつける。そういう風潮が
良くないといってるので、文学の評価を教師が
教えてはいけないといいたいのです。
310有島武郎:2001/07/21(土) 20:40
低俗だ。
311吾輩は名無しである:2001/07/22(日) 12:42
>>308
バカヤロウ
312吾輩は名無しである:2001/07/23(月) 00:07
>>307
なるほど、言われてみればそうだね。
もともと、イギリス文学が理解できなくて、
「自己本位」を打ち出したくらいだから(←あってる?
今さら海外の理論を応用して漱石を読もうとするのもなぁ・・・
313M3:2001/07/23(月) 10:29
漏れは今、主要な作品をほとんど読まずして
『文学論』をやっているんだが、無謀か?
314吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 10:29
age
315吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 14:31
あんまり詳しくないんだけど、佐古純一郎の論(春秋社)が一番わかりやすく納得いった。
キリスト教色が強いけど、漱石が一番人間くさい作家だと思わせてくれた。
芥川は別世界の人だけど、漱石は「則天去私」とか、できもしないことをカッコつけて
いう所も許せる。
316吾輩は名無しである:2001/07/24(火) 23:14
頭がおかしくなりそうや>『文学論』
317吾輩は名無しである:2001/07/25(水) 21:29
漱石の妻や子が書いた漱石像は、教科書でしか漱石を知らなかった俺には
衝撃だった。
そんで漱石の講演集読んでみた。面白い。
何だか知らんが、くだくだ言い訳ばっかしてるんだけど、
落語みたいにリズムがあって笑える。

デスマスクとったら、髭がマスクの方にくっついて抜けちゃったとか。
アバタが写った写真は、全部修整させたって本当?
お札の絵にゃ、アバタ無いよね。
318吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 23:20
漱石の身長て何センチだったのかな。
319吾輩は名無しである:2001/07/26(木) 23:56
>>318
158.
320吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 01:29
なぁ、『文学論』ってどうなん?
マジレスプリーズ
321吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 03:39
「行人」で一郎が辿り着いた境地こそが西谷啓治のいうところの「空」か。
322吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 04:04
いまどき、作家論なんて流行らないよ。
323DQN:2001/07/27(金) 04:12
漱石って、「三四郎」しか読んだ事ないけど、面白くなくなくない?
なんで、あんなつまんねーんだろ。
324吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 11:08
「三四郎」の主人公は実は美禰子だ。という説を大学時代に聞いて、目からウロコ!
そう思って読むと、確かにいろいろ腑に落ちるね。
基本構造はトレンディドラマ(爆爆!)。でもって、漱石レベルの教養がないと
わからんような象徴的表現で粉飾されているから、そのどっちも受け付けられない人
には確かにダメな話かも。
ちなみに私は「明暗」がいちばん好き。
325吾輩は名無しである:2001/07/27(金) 14:50
>>324
美禰子が望まない結婚に焦って三四郎に思わせぶりな事をあれやこれや仕掛けるけど
三四郎は相変わらず度胸がないから空廻りってこと?
326吾輩は名無しである:2001/08/05(日) 05:14
文鳥age
327吾輩は名無しである:2001/08/14(火) 03:41
  ↑
漱石の作品で一番エロチクな表現が出てんのが文鳥
紫の房上げが・・・
328吾輩は名無しである:2001/08/18(土) 00:23
修論を最後に漱石とはこれ限りにしたひ・・・
329吾輩は名無しである:01/08/27 21:52 ID:DwxT3mjU
よく夏目の作品は、何度も読み返すうちにハッと理解できた、と言いますが、
何歳ぐらいで真髄がりかいできますか?
330吾輩は名無しである:01/08/27 22:17 ID:GxRs0eio
>>329

現代の感覚で読んでも漱石作品は理解出来ない。
ピントを合わせる必要がある。明治という時代に。
331吾輩は名無しである:01/08/30 00:16 ID:AVQmVg6Y
「夢十夜」では、やっぱ第一夜でしょage
332吾輩は名無しである:01/09/01 18:47 ID:FlYDHdeQ
学校の宿題で、夏目漱石の心の感想文5枚以上なんだけど誰か助けて!
333吾輩は名無しである:01/09/01 20:59 ID:VisBAYEE
>>332
「先生」と 「私のオヤジ」を比較するだけで10枚はイケル。
てかもう9月だよ。
334吾輩は名無しである:01/09/01 23:33 ID:1ZKEqGCQ
火曜日まで。
335吾輩は名無しである:01/09/01 23:48 ID:4cW0lXQ6
人に頼るな。

自分で考えて書け。

それが一番おまえのためだ。
336マジ冷酢さん:01/09/03 04:58 ID:GVqVEfpI
>>320
あ、俺も「文學論」で卒論。
作品より評論とか読んだ方が内容を理解しやすいかもな。
「英米文学形式論」「文芸評論」「文藝の哲学的基礎」「文藝と道徳」など。
ただ内容を理解しただけでは論にならんから困る。
337PP:01/09/14 21:44
>>323
え??三四郎はけっこう面白かったけどな〜。
中学のころ塾の読解問題の本文にラストが起用されてて(汗)
あ、こういうことだったのか〜って高校に入ってから読んで
妙に納得した記憶があります。
でも一つしか読んでないなら、漱石がつまらないって決めちゃったら
もったいなくないですか?

>>331
あ、僕も第一夜ですちょっと感動しません?
プチ感動っていうか…。
338吾輩は名無しである:01/09/14 23:12
そういえば、松岡譲の書いた伝記を文庫で持ってます。
そのうち読みます。
339吾輩は名無しである:01/09/15 19:15
この前草枕読みました
でもツタヤに行ってなかったのには困った
340吾輩は名無しである:01/09/16 00:40
>>339
book off 行きなはれ。
ハードでも文庫でも100円だから。
341吾輩は名無しである:01/09/20 16:37
age
342吾輩は名無しである:01/09/20 20:29
江藤さんの夏目漱石ってどう?
343吾輩は名無しである:01/09/30 19:43
>>327
結婚の決まった女にチョッカイをだす漱石age
344吾輩は名無しである:01/10/01 06:34
>>342
最高です。漱石が好きなら必読。
345真実の告白:01/10/01 07:07
彼は、一人の青年の将来を踏み躙りそれを奪った。
その青年の弱みに付け込んで住いを提供し同情的に振舞ったが、
本人のエゴイズムの犠牲にされてしまった。
諸悪の黒幕としてそれらを計画し青年に表で実行させた。
青年の弱みに付け込み反論させなかったのである。
ある日、青年はそれが原因で逮捕された。
しかし、当局には単独犯であることを強調し黒幕の講師の存在は一切
表面化させなかったのである、そのおかげで3ヶ月余り青年は拘束され、
容疑者として裁判を受け、執行猶予になったものの有罪になり「前科」が付いてしまった。
青年の履歴を汚したのである。
なのに係わらず講師は責任を感じずその青年を突然家から追い出したのである。
理由は「お前には悪霊が取り付いてる、このままでは自分までも運がなくなる」といった下らない理由である
その理不尽な理由によって青年は住いを無くし生活ができず、仕事も就職できないまま、在る街をただ
呆然と彷徨ってる。現在もである。
その講師はサディストとジャンキーだったのである
これは紛れもない事実である。
346ニョイ坊:01/10/01 11:32
こんな人生とかいう二人しかカキコしてないスレッドと
同じ文面じゃん。
347吾輩は名無しである:01/10/04 21:50
どなたか、漱石の人となり(面白いエピソードとか)について、
詳しい方がいたら、教えて下さい。
今時作家論は流行らないみたいですが、
私が聞きたいのは単なる興味からです。

私が知っているのは、漱石が危篤の時、岩波社長が
汲み取り式トイレに落っこちた、とかかな・・・
(しかも漱石のエピソードじゃないですけど)
あとは、子供みたいな食事が好きだったとか。
いつも鏡子夫人は、子供達と漱石の食事を分けて
作っていたみたいですね。

あと、もうひとつお聞きしたいのですが、鏡子夫人は、
日本3大悪妻と言われていますが、それについてどう思いますか?
私は、明治時代には珍しい、現代っぽいさばけた女性だったのだと
思っていますが。
348吾輩は名無しである:01/10/05 08:27
>347

漱石は至極癇癪持ちだったそうだ。

英吉利から帰郷した直後、長男と次男
を連れて公園を散歩したそうだが、
そこで、長男がその公園を云々と
評価したらしい。その後次男も感想
を述べるのだが、長男と同じような
事をいった。

模倣が嫌いな、オリジナリティ重視の漱石は、
そう言った次男をステッキで殴ったそうだ。
349吾輩は名無しである:01/10/08 16:35
>>348
そうなんですかー。
漱石は、癇癪が起こると手がつけられないけど、
それ以外はとても温厚で、子供がかくれんぼをしている時に
書斎で自分の足元に隠れさせてあげたって聞いたことが
あります。
350吾輩は名無しである:01/10/09 11:12
>>336
すげぇな、卒論で『文学論』かよ。
俺はすでにMorganかJamesかでお手上げだ・・・鬱
351吾輩は名無しである:01/10/09 18:12
三四郎についてなんですが、
「三四郎が告白すれば」三四郎は美禰子と
結ばれたと思うのはぼくだけでしょうか?
352吾輩は名無しである:01/10/15 21:35
そうかもしれんが、それはあまり考えたことがなかった。
353吾輩は名無しである:01/10/15 23:23
先日『行人』読んだ。一郎がかわいそうで仕方ない・・・
一郎と他の人は住む世界が違うのよ・・・でも一郎のそばにHさんが
いてまだ救われた。
354 :01/10/17 20:34
小谷野敦が「バカのための読書術」で夏目文学初学者に勧めていた
新潮文庫の江藤淳「夏目漱石」が絶版ってどういう事だよ!?
355吾輩は名無しである:01/10/21 19:43
あほな問かも知れないけど・・・
「吾輩は猫である」でくしゃみ先生宅に侵入した泥棒の顔が
寒月君にそっくりだったのはどういう意味だったのかしらん?
356and a dog:01/10/21 21:03
鬱だったので気分転換に自転車の練習をした。
川に落ちた。
イギリスが嫌いになった。
357吾輩は名無しである :01/10/23 13:21
いい加減、新潮文庫は水村美苗の「続・明暗」を漱石作品と並べるの
止してくれないかな…見る度に嫌な気分になるよ。
大体あんなに前に出た本なのに、まだ初版のまんまじゃねーか。
358吾輩は名無しである:01/10/23 17:51
>>357
読んでないんですけどどうなんですか?個人の一解釈として
読んで見たいという気もするんですが,何か嫌。
同人誌で出せば済むことじゃん、と思ってしまう。
359吾輩は名無しである :01/10/24 04:02
>358
もし読むつもりなら、ブックオフかなにかで買う事をお薦めします。
正価で買ったら損だと思うよ…
読み終わった後、壁に投げつけたくなる事間違いなし。
360吾輩は名無しである:01/10/24 04:30
>>357
しかも初刷?
361吾輩は名無しである:01/10/24 12:00
「続・明暗」って、出たの10年位前だよね。
それで初刷っていうのはもうアカンのでは。
362吾輩は名無しである:01/10/28 11:17
吾輩は猫であるが大好き
363僧籍:01/10/28 22:11
江藤の「決定版夏目漱石」(新潮文庫)はまだ絶版になってないよ。
本屋に注文して取り寄せてみたら。
364吾輩は名無しである:01/10/28 22:14
千円札はまだ絶版になってないよ。
日銀に注文して取り寄せてみたら。
365_:01/10/28 23:03
失礼します、私は「夏目漱石の思想について」
というレポート作成をしている大学生です。
ですが情報が乏しく、明日の提出期限に間に合いそうも無くて死にかけています。
皆さんの知識とお力をどうかお貸しください。
宜しくお願いします。
366吾輩は名無しである:01/10/28 23:07
>>365
ほんとは内緒なんだけど、こっそり教えてあげます。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~rjltof/new_page_2.htm
367漱石[本物]:01/10/28 23:08
>>365あなたは駄スレを立ててた人ですな。
どんな事を知りたいの?
368365:01/10/28 23:18
>>366さん
すごい! このページとても参考になります、心から感謝します!!(T▽T;)
>>367さん
えっと、「自己本位」と「自然本位」の思想の違いのまとめで固まってるんです。
あと、則天去私について教えていただけると助かります。
369吾輩は名無しである:01/10/29 03:22
漱石が朝日新聞の社員となり、新聞の連載形式で作品を書くようになって、作品の質が
落ちたって昔、なんかの文章で読んだ覚えがある。実際、そうなんですかね。
370吾輩は名無しである:01/10/29 03:50
 『抗夫』万歳!
これ一冊で奥泉いらずではないか
しかしこりゃスゲーな
371365:01/10/29 11:18
>>366さん
365の者です。おかげで提出期限に間に合いました。
本当にありがとうございます。 貴方の人生に幸福が訪れますように。
372吾輩は名無しである:01/10/29 15:30
…なぁ>>366よ…そろそろ君の取った行動を総括しようじゃないか。
…「文学の革命を始めました」のあれは本当に参考になるのかい!?
373吾輩は名無しである:01/10/29 15:55
>>366

あなたがそれを書いたんですか?
374吾輩は名無しである :01/10/29 23:28
>>366=>>124
かな?懐かしいぞ(笑)
375366:01/10/31 02:07
>>372-373
あたしゃ一塊の2ちゃんねらーですよ(笑)

しかし渾身のネタが空振りすると虚しいね。
寂寥無きを得ません>>365
376吾輩は名無しである:01/10/31 11:15
>>244
最初は冷静に書きながら段々ブチ切れていく文体にワラタ
377吾輩は名無しである:01/11/01 07:39
夢十夜の第一夜が大好きです。
「こころ」しか読んだことないんで
あんなロマンチックな文章が書ける人なんだーって驚きました。
378吾輩は名無しである:01/11/02 01:05
夢十夜
百年経ったらきっと帰ってきますのくだり。耽美だ…。
379kudo-chan:01/11/05 00:58
「東京はどうです」
「ええ……」
「広いばかりで汚ない所でしょう」
「ええ……」
「富士山に比較するようなものは何もないでしょう」
 三四郎は富士山の事をまるで忘れていた。広田先生の注意によって、
汽車の窓から始めて眺めた富士は、考え出すと、なるほど崇高なもので
ある。ただ今自分の頭の中にごたごたしている世相とは、とても比較に
ならない。三四郎はあの時の印象を何時の間にか取り落としていたのを
恥ずかしく思った。すると、
「君、不二山を翻訳してみた事がありますか」と意外な質問を放たれた。
「翻訳とは……」
「自然を翻訳すると、みんな人間に化けてしまうから面白い。崇高だとか、
偉大だとか、雄壮だとか」
 三四郎は翻訳の意味を了した。
「みんな人格上の言葉になる。人格上の言葉に翻訳することのできない輩には、
自然が豪にも人格上の感化を与えていない」
 三四郎はまだあとが有るかと思って、黙って聞いていた。ところが広田
さんはそれで己めてしまった。


↑↑
↑↑
ここの箇所で、何故、二つ目の「ふじさん」は「富士山」でなくて「不二山」
なのか、理由あるんですか??
380吾輩は名無しである:01/11/05 20:50
age
381吾輩は名無しである:01/11/05 20:52
いや、このように無意味に
あげるから、余計に下がるのだよ。
何か話題を提供しようよ、せめて。
たとえば・・・・漱石のマイナー作品についてどう思うか、とか。
実は、漱石は、既にお札でしか知られてないとか・・・。
382吾輩は名無しである:01/11/05 21:03
えーと、379の質問は特に答えるほどの理由も無い、漱石の趣味程度。
でいいですか?

素直に誘導に従ってくれたので答えてあげたいけど、答えようがないもんで…。
383kudo-chan:01/11/05 22:26
>>382
そうですか。いや、あまりズバリな解答は期待してなかったから、大丈夫です。
少し気になっただけで。


ところで、『明暗』の最後、清子の微笑を自分なりに解釈すると、どう??
384吾輩は名無しである:01/11/23 00:08
『思い出す事など』
385吾輩は名無しである:01/12/09 19:44
今日は漱石の命日
386sage:01/12/10 18:18
>>385
そーか、昨日命日だったのか。偶然、大塚の方まで行ったんだけどなあ。
雑司ヶ谷まで行ってみれば良かった。天気も良かったし。

俺は、癇癪持ちの漱石が死ぬ間際に泣いてる自分の子供たちに
「泣くんぢやない、泣くんぢやない、いい子だから」って
言うのが、なんか心に残るなあ。
387庄太郎:01/12/10 23:34
夏目漱石が自分の子供をいきなしステッキで殴ったって話
あれはこわかったです。
私が好きなのはやっぱ三四郎かな。
それからはちょっといらいらした。
388庄太郎:01/12/10 23:38
あと二百十日もいがいですよね。
いまは硝子戸のなかとか、短編系ばかり手にしてる。
でもさ、庄太郎って誰なのさ
389吾輩は名無しである:01/12/10 23:40
命日だろうと何だろうと宮崎音弥によれば気違いです。
390庄太郎:01/12/10 23:46
感謝します。これで論文ちょっとはらくになります!!
キチガイでしょうね。まぎれもなく。
私は岩波の小宮豊隆の書いた夏目漱石を資料の一部として使ってますが、
その中で漱石は親戚の中においては変人とされたが周囲の友人たちには
よき人間とされてたそうですね。
わけわかんない
391吾輩は名無しである:01/12/10 23:49
僧籍と物理学
392吾輩は名無しである:01/12/11 01:57
>>390
鏡子が口述した暴露本(?)「漱石の思い出」で、
家庭内での漱石の妄想や病的な異常ぶりを描いていたが、
小宮豊隆は、高弟として病的な師・漱石の部分をを抹殺したかった
らしい。妻の鏡子がヒステリー性性格の持ち主だった
(これも事実らしい)ので、「思い出」は眉唾物だって
小宮は決めつけていた。

でも、次男の伸六(たしかステッキでぼこぼこにされたのは、
この子)も「母の立場を強く支持する」って言ってるんだよね。

まあ、僕はキ○ガイとまでは思ってないけど、病的な部分は
いくらかあったんだと思う。
昭和になるまで全集公表されなかった、例の日記の部分(たしか
岩波文庫「漱石日記」にも抜粋されていたはず)とか読むと、
金ちゃん、大丈夫?ってトコがあるからなー。
393吾輩は名無しである:01/12/11 02:15
鏡子はヒステリー性格、というのではない、ある時期
(出産とかホルモン系じゃないか?)たしかに
ヒステリー的症状を見せたようだ。が、その時期は
漱石の方が安定していたので、乗り切った。
漱石自身は、明らかな神経症の病疾を持っていた。幾つかの作品は
そうでなくては書けないような心理描写がある。
安定期と、疾病がひどく現れた時期とが、存在する。
赤ん坊から幼年期への成育歴、に原因があると思われる。
だが、人生においては、極めてマジメ、且つ正統派の学徒であり、
よく勉強し続けた。誰に対しても誠実で、特に教え子や弟子たちへの
温かい心配りは感動的ですらある。様々な視点で描かれた伝記に
よって、外から見た漱石がどんな人物だったか推測するだけでなく、
作品群を深く読み取ることで、その内側=精神、心、感情…を、
読み取る必要がある。
394吾輩は名無しである:01/12/11 02:31
>>393
>幾つかの作品はそうでなくては書けないような心理描写がある。

って、どの作品のどんなとこ?
395庄太郎:01/12/11 14:23
何でみんな第一夜が好きなんだろなあ。うちの教授も第1夜に取り付かれてる。
確かにロマンチックだよね。
今どき文学論ははやらないってなんで?
392さんレスサンキュです。私的には漱石は人間の倫理性の上では川端康成よりは
ぜんぜんいいと思うのですが・・・
くらべちゃだめか・・・。
作者がどんな人間であろうとも作品がすばらしければそれでいいと思う。
396庄太郎:01/12/11 17:16
だれか、夏目漱石が島崎藤村をなんとかなじじいっていったのしらない?
397吾輩は名無しである:01/12/12 16:53
あさって卒論提出なのにまだなんもやってねー。
卒業できっかなー・・・。
398吾輩は名無しである:01/12/12 19:13
age
399庄太郎:01/12/12 21:02
397さんやばいっすねおいらもひとのこたあいえないけれど
400 :01/12/19 12:41
私の個人主義って文庫かなにかに入ってる?
高校の教科書に載っててまた読みたくなったんで探してるんだけど。
401吾輩は名無しである:01/12/19 12:49
>>400
講談社学術文庫に表題作として収録されてます。あと、岩波文庫
の「漱石文明論集」に入ってたような気がします。
402吾輩は名無しである:01/12/21 16:45
遅レス御免
>>396
藤村の「春」(M41)を読んで、表向きには
「藤村氏のかき方は丸で文字を苦にせぬ様な行き方に候あれも面白く候」
と絶賛していたが、断片(全集所収)には
「藤村評、薄野呂、馬鹿殿様、御平ノ長芋、薄菜」
とあったことかい?
403 :01/12/21 16:58
>>396
「〜なじじい」は、芥川の藤村評(一応「新生」の主人公に対
してだけど)「老獪な偽善者」の方に近いかも。
404吾輩は名無しである:01/12/21 17:51
倫敦塔は良かった。とても格好良い
なんかダニエル=シュミットの「デジャヴ」(原作誰だっけ?)と似てた
で今「幻影の盾」読んでるが超読みにくい!
誰か現代語訳しておくれ30分で10ページしか進まん
405吾輩は名無しである:01/12/21 18:40
>誰か現代語訳しておくれ

いや、意味ないし。
406吾輩は名無しである:01/12/23 13:54
↑で漱石やるなら英語が云々と言った先生は漢文のことは
何もおっしゃらなかったのでしょうか?

素朴な疑問
407吾輩は名無しである:01/12/25 23:43
★歳末たすぅ毛愛運動★
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/1009291232/

すごいの書いてやってよ。
408吾輩は名無しである:01/12/25 23:44
↑放置決定。
409吾輩は名無しである:01/12/26 00:51
それがさ、以前、古本屋で文庫本を物色していたらね、
偶然、講談社学術文庫の「私の個人主義」を見つけたんだ。
普段見かけない本だったし、本をめくって梗概をみるとやはり
漱石の思想が凝縮された講演ばかりが収録されてたわけ。
こりゃ買いだ、と思ったね。しかも百円で、超ラッキー。
内容にはここでは触れないけれど、漱石の根本思想たる
近代個人主義や、先見の明が感じられる文明評論は、
漱石の死後百年たった今でも読む価値がある。お勧めだよ。
410吾輩は名無しである:02/01/04 10:55
『明暗』って完結していたら、どういう話だったんだろう?
構想メモとかってあるんでしたっけ?

あ、水村美苗の『続・明暗』を読めっていうのはナシね。
411吾輩は名無しである:02/01/06 00:20
現国で夢十夜の第一夜と第六夜をやって興味がわいたので通しで読んだんですが、
第二夜の侍は結局、坊主を殺しにいったのか、自殺したのかわかりません。
『行燈も、蕪村の画も、畳も、違棚も有って無い様な、無くって有る様に見えた。
と云って無はちっとも現前しない』
というのが、文殊菩薩の言った「無」の見解そのものなので、
『はっと思った』というところで自分が無を悟ったことに気づいて、
和尚を殺しに行ったのではないかと思ったのですが、実際どう取ればいいのでしょうか?
低レベルな質問ですみません。
412吾輩は名無しである:02/01/06 01:46
高等遊民:
経済的余裕と高学歴と優れた知性と感性を持ちつつ、
俗世への美的かつ文明批評的反抗心のために、定職につかない自発的失業者。

これになろうと思うけど、文句ある?
俺は、それ以外の道では生きる気になれない。
413吾輩は名無しである:02/01/06 02:05
↑馬鹿だと思われ
414吾輩は名無しである:02/01/06 02:07
文学って危険だね(w
415吾輩は名無しである:02/01/06 02:13
>412
終わりの13文字だけ、実行可能。他はお前さんにゃ
とーてームリ。
416吾輩は名無しである:02/01/06 04:46
漱石のイギリス時代の文書が見つかったみたいだね〜^^
417吾輩は名無しである:02/01/06 04:51
こんな夢を見た_

くーーーーう、夢十夜! 最高だ・・・。
418教えて君:02/01/09 09:31
漱石の言葉で「理性を導くのは感情である」みたいなセリフがあったように
記憶しているのですが、この正確な文章と出典をだれか教えて下さい。
419 :02/01/12 22:03
420吾輩は名無しである:02/01/19 13:12
『吾輩は猫である』は、軽い気持ちで読み始めたら、けっこう難しかった。
さくさく読めるだろうとナメてかかったせいもあるし、漏れがバカのせいも
あるだろうけど……。
当時の風俗や内輪ネタに通じていなければ、よくわからない箇所とか多く
ありませんか。
421吾輩は名無しである:02/01/19 13:15
>>420 正解。気にする必要なし。
422吾輩は名無しである:02/01/22 01:13
こころって実話?
423吾輩は名無しである:02/01/23 04:38
さっき「それから」のレポート終わった。梅子じゃないが
「馬鹿らしい」ってかんじ。前期は「三四郎」だった。私は「それから」のほうが
すきだけど。「三四郎」のほうが人気高いの?
それからの終盤、兄に代助が怒られるのですよ。「貴様は馬鹿だ」「愚図だ」と。
なんだか自分が怒られているようで訳もなくヘコんだ。
そして美禰子は結局誰が好きだったの?謎。
424吾輩は名無しである:02/01/23 17:43
美禰子は三四郎を,三四郎は美禰子を好きだった。
美禰子は明治の女らしく三四郎の勇気を期待して待った。
三四郎は,若さ故将来が不安でそれが出来なかった。
では?
425吾輩は名無しである:02/02/02 23:38
ストレイシープ
426吾輩は名無しである:02/02/03 00:14
別に第一夜が好きってわけじゃないんだけど「夢十夜」。
内容はわかりやすいが、鮮やかなイメージを喚起させる素晴らしい文章だと思う。
427吾輩は名無しである:02/02/03 01:32
「美禰子萌え」だけでも三四郎は読むに値する。
漏れも好きな娘から借金しようかなあ。
428吾輩は名無しである:02/02/08 03:39
明暗は何%で止まってるの?
こころは出逢いが不自然だよね
努力はしてるけど だからホモとか言われる?
429吾輩は名無しである:02/02/08 12:25
時々戻ってみたくなる場所=漱石
430吾輩は名無しである:02/02/09 21:23
漱石の描く女性ってなんだかホントに憎らしいタイプの女性は
いないような気がする。

個人的には漱石の描く、マターリした時代背景が好きです。
431吾輩は名無しである:02/02/10 20:19
夏目漱石の小説って、終わり方が中途半端な感じですっきりしない。
432吾輩は名無しである:02/02/10 20:47
面白いしスゴイ作家だとは思うけど
どうしても高等遊民がムカツク・・・・・・
俺貧乏人なもので
433吾輩は名無しである:02/02/10 23:34
もう一人の高等遊民、森鴎外さんて人気ないのですか?
434吾輩は名無しである:02/02/11 14:33
坊ちゃんとこころはどちらがおもろい?
435吾輩は名無しである :02/02/11 14:37
高等ムーミン

A A  
ノ@ @  
( ハ 
436435:02/02/11 14:37
ありゃ、ムーミンのAAがぐしゃぐしゃ!!
437吾輩は名無しである:02/02/11 23:41
>>432-433
何を言ってる。漱石も鴎外も、金のことでは実に諸々の苦労をしている。
「高等遊民」というのは、当時は旧制高等学校や帝国大学で学べるのは
全国民の中のほんの少数だったから、大学生というだけで特別な存在だったし
卒業すれば「学士様」と呼ばれて、
社会の様々な分野の指導的立場に立って活躍した。
漱石は、旧制高等学校や東大の先生をしながら、真面目だから講義の準備も
大変だったし自分では先生が嫌でならなかった。しかし生活の為に続け、
朝日新聞の社員待遇で小説を書くことになったから、ようやく辞めた。
その際も、給料や待遇の交渉など、じつに細かくやっている。
当時の日本のエリート中のエリートだが、べつに
親のスネかじってたわけでも、遺産で食ってたわけでもない、
漱石も鴎外も、すさまじい勉学をして、知識人として自立し、
自分の力で稼いだ金で、家族だけではなく親戚知人や弟子や様々な人々の
面倒までみた。
言葉の字面だけ見ないで、少しは周辺の事情や歴史など読めや、
君達自身の先祖が(遠い先祖じゃないぞ)当時どんな土地に住み、
どんな暮らしをしていたのかを考えながら読めば、さらに面白かろうぜ。
438吾輩は名無しである:02/02/11 23:54
高踏派(余裕派)って呼ばれているからじゃないのか?
439吾輩は名無しである:02/02/11 23:55
>>387
いや、作中の登場人物のことですよ
440吾輩は名無しである:02/02/14 19:46
>>305
スレ最初から読んでみたんだけど
坊ちゃんって10日くらいで書かれたものなのですか?
441吾輩は名無しである:02/02/14 19:55
「吾輩は猫である」は6日間で書き上げたそうだけどね。
442吾輩は名無しである:02/02/14 19:56
そりゃ嘘だ
443吾輩は名無しである:02/02/14 20:01
嘘じゃないって。小宮豊隆『漱石の芸術』に、原稿用紙約135枚
を都合6日間で一気に書上げたって書いてある。
まぁ小宮自身が漱石神宮の宮司様なんで誇張入ってるかもしれ
んが…。
444吾輩は名無しである:02/02/14 23:28
「草枕」は、あの変人天才ピアニスト、故グレン・グールドも愛読してたらしい。
445吾輩は名無しである:02/02/14 23:47
>>444 マジネタ?
446吾輩は名無しである:02/02/15 00:02
>>445

ソースはここだYO。 (・∀・)
http://www.sakuhokusha.co.jp/cover/kusa.htm
447吾輩は名無しである:02/02/15 00:09
>>446 アリガト! マジネタだったんだね。グールド好きだし、買います。

紹介文のコピペです。読んだ人、いますか? 

>カナダの天才ピアニスト グレン・グールド 彼の死後、枕もとにあった二冊
>の本――「聖書」と「草枕」。日本の国民的作家夏目漱石の「草枕」を、グレン・
>グールドが愛読していたという意外な事実。

「草枕」変奏曲−夏目漱石とグレン・グールド−
横田庄一郎著
四六判・上製・268頁・本体1900円 [ISBN4-931284-38-8]

448バナナ会社の手先:02/02/15 01:41
>>447
んーと、それ、持ってるけど…
コメントしがたいな…
「知ってるつもり」風味がおすきなら、どぞ。
449吾輩は名無しである:02/02/15 01:44
>>448 そうかあ・・・立ち読みにしておきます、とりあえず。レスありがと。
450吾輩は名無しである:02/02/15 12:05
>>443
猫の1篇を6日間ってことね。でも135枚を6日ってすごいね。
しかも当時はタイプじゃなくて手書きだもんなー。
>>446
草枕ほんとに愛読してたのかね。偶然枕元においてあったとかではなくて?
451吾輩は名無しである:02/02/16 17:50
神奈川近代文学館にて。
夏目漱石展 21世紀へのことば
2002年4月27日(土)〜 6月9日(日)
452我輩は名無しである:02/02/25 13:09
今日、「行人」読み終わった。漱石の中ではけっこう長いほうだね、これは。
「こころ」のように最後は手紙を読ませて終わりましたね。
それで、「それから」のように不安を残して終わってしまった・・。
453吾輩は名無しである:02/03/01 13:55
夢十夜といい、倫敦塔といい、妙にエロティックな感じを受けたのだけれど
他にそんな感じのあるかな?
454吾輩は名無しである:02/03/01 19:16
>>453
何気に「文鳥」もエロいよ。
455我輩は名無しである:02/03/01 21:48
お〜い、、このスレッド草枕が人気あるみたいだけど、ほんとにみんな理解できた??
俺は漢文の教養がないから全く理解できない描写がやたら出てきて、主人公の芸術に
対する思想を語る場面なんかチンプンカンプンだったよ・・。「草枕が好き」って素
直に言える人がこんなにいるのにびびった。
456吾輩は名無しである:02/03/02 00:34
「こころ」に関する質問をいくつか。

*なぜ2部形式なのか。
*なぜ手紙を読んだその後が描かれていないのか。
*なぜ「私」が「先生」に魅力を感じたのか。
*なぜ「先生」は「妻」の過去の記憶に暗い影を落としたくないと言いつつ、
 未来に暗い影を落とす自殺をするのか。
*Kはなぜ死んだのか?

解説いただければさいわいです。

457うらなり君:02/03/02 07:07
皆さん「やまあらし」 についてどう考えますか?
458赤シャツ:02/03/02 11:40
>>457
目障りな奴です。
459マドンナ:02/03/02 13:04
>>457
本当は…好きでした…。
460吾輩は名無しである:02/03/02 13:30
>>457
ZONEで自殺した奴? (タルコフスキーねた)
461吾輩は名無しである:02/03/02 14:03
>>455
何をいまさら・・・純文読者の9割は知ったか君です。
でもこれらの教養俗物のおかげで作家の生活も成り立ってるわけ
だから一概に悪いとはいえない。
462456:02/03/02 21:38
レスがつかず寂しい・・・。
しょうがないので、ちょっと補足。

*なぜ2部形式なのか。
やはり「こころ」について議論する際には
先生とKとの関係がメインになるでしょうが、
逆にいうと前半部分は無くてもいいような気もします。
「私」の役割って何?

*なぜ手紙を読んだその後が描かれていないのか。
っつうことは、手紙だけ書いて
先生が自殺してないパターンもアリってことですよね。
以前にも議論されていますが、これの意味ってなんでしょう?
素人からすると、どう見ても話の途中で終わってるんですが。

・・・研究されてる方、ご教授ください。
教えて君でスマヌ。
463吾輩は名無しである:02/03/02 22:05
角川文庫にのってる初版岩波文庫の表紙の心と墨で書かれてあるのがチンポと金玉
に見えてしかたないので、誰か助けて
464吾輩は名無しである:02/03/02 22:45
| ティムポトカ
|   キムタマトカイウナーゴラァ
`────y────
     ,、,、イョッ
    (,゚jコ゚)
    /っっ ハッ
   ~ し-⊃ 
 (((  ○
      コロコロ〜
465吾輩は名無しである:02/03/04 06:17
それからでも出てきた「煤煙」ってどうしても読了できんのよ、最初はいいんだけど、ラストの心中やめるとこまでの経緯だれか解説してくれませんか。
466吾輩は名無しである:02/03/04 14:18
>>455
私も『草枕』」の、あの芸術観はよくわかりませんでした。
初めて読んだのが厨1のときで、もう何が何だか(w
で、それ以来一回も読んでいなかったのです。
が、高校に入ってから授業で漱石をやったとき、草枕について、
「読んだあとに美しい感じがの残れば良い」とかって習いました。
(漱石自身が言ったのかどうかは覚えていませんが) ので、
理解しなくても、何となく美しいと感じればそれでよいのだと思うことにしました
467ナナ:02/03/04 17:34
『こころ』の疑問は
源ちゃんの『日本文学盛衰史』読むと
妙に納得できるわよ
『行人』イイわね
あれは“弟”にしか
わからないヨさが
あるのよね
468吾輩は名無しである:02/03/09 01:58
中学生の頃「猫」で「くだくだしくて退屈」という感想を抱いて以来、
「こころ」以外の長篇作品は、退屈で
面白くないし理解できない、と思いましたが、
こんな自分は文学読み失格ですか?
 あっでも「坊ちゃん」はまあまあ楽しく読めたな。でも「猫」は退屈だった。
「倫敦塔」「幻影の盾」「趣味の遺伝」「硝子戸の中」のような
短編小説はいいものが多いと思うけど。
469吾輩は名無しである:02/03/09 02:28
>>468
「我輩は猫である」はね、退屈を紛らわせるためにあるんだよ。
だから机に向かって真剣に読むものじゃないんだよ。
「草枕」で言ってた、「何処から読んでもいい」書物なんだよ。
470468:02/03/09 02:35
>469
なるほどね。漱石自身も本を頭から読まず摘み読み、飛ばし読みする人
だったと聞いたことがあります。
471吾輩は名無しである:02/03/12 18:14
age
472吾輩は名無しである:02/03/12 18:15
>>469
ある意味どこからでも読める作品ってのは凄いと思う
473吾輩は名無しである :02/03/12 18:52
当時「キャバ国」と呼ばれていた某大文学部学生は
夏目を専攻してたが大学に入って初めて夏目を
読んだと言っていた。夏目以外の文学作品は
一冊も読んだことが無いだろうと思う。
正直、夏目が気の毒になった。
474吾輩は名無しである:02/03/14 23:28
夏目漱石の「こころ」を読んで…。
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1016114174/l50
475吾輩は名無しである:02/03/15 12:41
『こころ』で、先生を自殺に追い込んだのは、
わたし(いわば、主人公?)だと解釈した教師がいますが、
どう思われますか?
476吾輩は名無しである:02/03/17 02:05
「猫」面白いぞ。クシャミ先生のサロンみたいなのって今でもあるんですかね?
最近は文学部でも金田夫人みたいのが多いけど。。
477吾輩は名無しである:02/03/17 08:52
戦中派の文章を読んでると、猫や三四郎に出てくるサロンのようなマターリした世界を
心に描きながら空襲や軍隊生活に耐えていたってのが結構あるね。
なんか泣けてくる。。。
478?E?^?_:02/03/17 15:05
「こころ」のラストのあのブツ切れ感がたまらなくすき。

でも主人公には妙にイライラさせられる。
解説で「親父瀕死なのに飛び出すか普通?」というつっこみが
はいっていたが(笑)
自分もそう思ってしまった。
読みが足りないのだろうか…
479吾輩は名無しである:02/03/17 15:22
漱石作品では「こころ」が一番好きだ・・・・
480土乃児:02/03/18 01:22
始めまして。
頭(脳)の方で薬漬けだったり、入退院の繰り返しの中で
偶々出会って、この三句に凄くすくわ荒れました。

木瓜咲くや漱石拙を守るべく
其愚には及ぶべからず木瓜の花
菫程な小さき人に生まれたし

この三句以外も、漱石の句に惹かれて、改めて漱石先生を
読み直しました。
小説以外からという邪道な読者です。
実は、後、子規の「筆まかせ」の中にある漱石先生の手紙が大好きで
そこだけ何度も読み返します。
481土乃児:02/03/18 01:29
失礼、
偶々出会って、この三句に凄くすくわ荒れました。(誤)
      ↓
偶々出会って、この三句に凄く救われました。(正)

でした
4823価クロム ◆sbN/.5Pk :02/03/23 14:22
速報板だよ。書き込みしてくれ。
【1000円札】夏目漱石・史跡【IN倫敦】
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/news/1016860522/

<夏目漱石>英留学時代の下宿に記念盤 ロンドンで除幕式
 夏目漱石が留学中に下宿したロンドン南部の3階建て住宅で22日、歴史的人物が住んだ家の外壁にはめ込まれる記念盤「ブルー・プラーク」の除幕式が行われた。
 これまで指定を受けた歴史的人物はマルクス、モーツァルト、ガンジー、チャーチルなど約800人いるが、日本人は初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020323-00001015-mai-int

[写真]文豪、夏目漱石の名前が記された英国の史跡指定認定証「ブルー・プラーク」。青い陶製の円盤で、生没年「1867−1916」の下に「日本の小説家ここに
暮らす」と書かれ、居住期間である「1901−1902」が表示されている(ロンドン市内)(時事通信社)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020323-00000003-yom-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020323-00003015-mai-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020323-00000871-jij-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020323-00000015-nnp-int

夏目漱石書物
http://search.shopping.yahoo.co.jp/books_search?r=books&p=%B2%C6%CC%DC%DE%FB%C0%D0&f=2
YAHOO夏目漱石
http://dir.yahoo.co.jp/Arts/Humanities/Literature/Genres/Literary_Fiction/Authors/Souseki__Natume/
漱石館
http://www.kumanichi.co.jp/souseki/souseki.html
4833価クロム ◆sbN/.5Pk :02/03/24 22:01
速報に眠る読書好きに漱石の面白さを伝えてくれ!
>>482へ!
484我輩は名無しである:02/03/24 22:04
>>482覗いたけど酷いね。流石は厨房の巣。
一応カキコしておいた。
485吾輩は名無しである:02/03/24 22:07
がりがりはこれぎり御免こうむるよ

486吾輩は名無しである:02/03/24 23:06
世界わが心の旅 BS2  3月24日(日) 22:45〜23:29
「ロンドン・百年ぶりに祖父の街へ」/夏目房之介(マンガコラムニスト)

が、今テレビでやっています・・。
ageてしまってすいません。
487吾輩は名無しである:02/03/27 20:55
>>486
今日は総合でやりますね。
488吾輩は名無しである:02/03/27 21:03
>>487
どうでした?
どっちも見れないんですが仕事の関係で。出来ればご感想をお聞かせください。
因みに「英語教師 夏目漱石」(新潮選書)って一昨年、出ていました。
既出だったらスマソ
489吾輩は名無しである:02/03/27 21:19
しかし、漱石は倫敦の暮しに馴染まず、その子孫が再び倫敦を訪ねると、夏目家の血が騒いだという。
490吾輩は名無しである:02/03/27 21:29
孫age
491吾輩は名無しである:02/03/27 21:32
房之介さん、漫画板に来てたんだよね。
492吾輩は名無しである:02/03/27 23:09
やっぱり、一押しは『三四郎』です。

『明暗』は構造的な小説らしいですが、これは本当ですかね。
小説を構造的に書くということが、もう一つ解らない。
文学部教授レベルの解説をどなたかにお願いします。
493さんすうしい:02/03/28 23:59
「ロンドン・百年ぶりに祖父の街へ」、ビデオに録っておいたのを
今日見ました。

最近史跡に指定されたという下宿先が紹介されていたけど、
「真っ白い部屋」でびっくり!。
おそらく塗り替えられてはいるのでしょうが、外観といい、
結構こ綺麗で快適そうでした。
ただ、窓の外は曇り模様の、うつうつとした灰色の世界・・・。
すぐ近くにある「赤い郵便ポスト」が、遠き故郷、日本を照らす
ほのかな灯りになっていたのかもなあと、漱石と同様、
日本の奥さんへの絵葉書を投函する房之介氏をみて思いました。

いつかは訪れたい倫敦の道案内として、この番組は残しておきます。
494吾輩は名無しである:02/03/29 22:40
草枕は、サーキャ思想を下敷きに書かれているとは、
今西順吉『漱石文学の思想』でございます。

漱石、鴎外が二大文豪と言われているのは単に、
その学識の高さからで作品の内容は関係ないでしょう。

個人的には漱石が近代日本文の創始者で、最大の近代文学者だと思うけど。
内容的には漱石、露半を二大文豪と呼んでほしい!
495吾輩は名無しである:02/04/01 02:59
名前はまだない
496吾輩は名無しである:02/04/01 23:11
金ちゃん
497吾輩は名無しである:02/04/02 02:56
何故に露伴?
498吾輩は名無しである:02/04/04 22:43
露伴よくないか? 『連環記』とかいいんだけどなあ。

鴎外の創作は何がいいの? 学術系はいいと思うけど?
舞姫とか役の行者とか、ひどいよ。
499吾輩は名無しである:02/04/05 08:45
突然で申しわけありませんが
漱石の時代の学校のシステムが知りたいのですが
ご存知の方おられますか?
二十歳を超えてから大学に入るのでしたっけ?
小学校あたりから知りたいです。
500:02/04/05 09:04
江藤淳の『漱石とその時代 第一部』に詳しく書いてありますよ。
501吾輩は名無しである:02/04/05 17:52
おいおい、岩波がまた漱石全集出すんだとよ。
前回版の刊行開始が1993年だから、約10年(刊行が2003年として)ぶり。
どうだろうね?前回の全集はあまり良い評判を聞かないんだが。
502考える名無しさん:02/04/05 17:57
お前等全集予約しました?6月が締めきりだったと思うけど。
それとも、既に持ってるのかな?
503吾輩は名無しである:02/04/05 19:24
今度の全集は再刊だね。
504吾輩は名無しである:02/04/06 01:06
新刊で幾らすんの?1セット
505吾輩は名無しである:02/04/10 21:55
漱石よ永遠なれ、アゲ
506 :02/04/10 23:10
「それから」って姦通小説だって言うから期待して読んだんだけど、セクースしてないじゃんか。
つまんねえの。
507吾輩は名無しである:02/04/10 23:24
読者の見てないところでコソーリ、しかも激しくセクースしてます。
508吾輩は名無しである:02/04/10 23:31
高校の授業でこころを一部読み、それから内外の様々な本を遍歴して、再び
こころを読み直して思ったこと。

文章が新しい。というか、古びてない。
509吾輩は名無しである:02/04/12 04:26
門が一番好き。
510吾輩は名無しである:02/04/12 12:44
「行人」ががつんときた!
511吾輩は名無しである:02/04/12 19:54
最高傑作は「坑夫」か「野分」だな。それ以外はクソだよクソ!
512吾輩は名無しである:02/04/12 21:19
漱石は漢文が得意だったと言いますが
それは中国語として読めていたということでしょうか。
それとも訓読だったのでしょうか?
513「創られた文豪 俗物教師漱石」:02/04/13 01:04
悠々たるかな天壌、  遼々たる古今、

五尺の小躯を以て、 この大をはからむとす。

ホレーショーの哲学竟に 何等のオソリティーに値するものぞ。

万有の真相は唯一言にて尽す。 曰く「不可解」。

我この恨を懐きて煩悶終に死を決す。

既に厳頭に立つに及んで、 胸中何等の不安あるなし、

始めて知る、 大いなる悲観は大いなる楽観に一致するを。
                        
                             藤村操 明治三十六年五月二十二日

これを書いて一高生藤村操は死にました、自殺の原因に英語教師夏目金之助が
彼を精神的に追い詰めた結果であるとされています。夏目はこの事件に激しく
動揺したそうです、そしてこの事実を必死に揉み消そうとしました。朝日新聞、支援者、
弟子たちも真実を知りながらこの事について意図的に無視、黙殺し彼を人格者、偉人
であると自分達に都合のいい漱石像を創りあげました。
514吾輩は名無しである:02/04/13 08:45
>>512
当然、訓読。
515吾輩は名無しである:02/04/13 08:46
>>513
面白い、でも電波だな
516吾輩は名無しである:02/04/13 10:42
>>513
漱石最低だなこのこと木曜会でネタにして笑ってたんだろうな
517吾輩は名無しである:02/04/13 13:08
『英語教師夏目漱石』によれば
藤村操が自決したのは哲学的煩悶からであって
漱石は関係ないとありましたが。
漱石自身は責任を感じていたそうですが。
518吾輩は名無しである:02/04/13 13:48
>>517
新潮のその本が指摘した訳ではないよ。
519吾輩は名無しである:02/04/22 21:54
>230さん
私もそのあとの事知りたい〜。
気になる。
>456さんの問い
これも気になる私。誰か御教示を!!
520(・・):02/04/25 00:31
>>516
俺のわかる範囲で。   俺なりの解釈も入っているのでご容赦を
>なぜ2部形式なのか。→3部形式です
>なぜ手紙を読んだその後が描かれていないのか。→第2部に書かれている。主人公
は死に瀕した父親を捨て、東京の先生のもとへ出発する。主人公の意識の中で先生の
存在が家族の存在より大きくなっている
>なぜ「先生」は自殺をするのか。Kはなぜ死んだのか?→自分の自己本位、他人の
自己本位を自覚したから。自分の自己本位の償いとしての自殺。他人の自己本位から
の逃避としての自殺。

521(・・):02/04/25 00:39
>>519の間違いでした。
522(・・):02/04/25 01:14
「三四郎」「それから」「門」の中で最も解釈に苦しんでいるのが「三四郎」です。
表面上は単純な構造でサクサク読み進められるけど、読み終わった後に疑問が
残りました。三四郎の視点からしか述べられていないので、もう一人の主人公、
美禰子タンの心情の変化がまるで捉える事ができない。彼女は後者2作品と比べると、
本の中で意外な行動をとり続けるので、その意味付けをしたいのですが・・・

三四郎を好いていた彼女が、よし子さえも相手にしなかった普通の男と結婚して
しまったのはどうして?
彼女が三四郎に「ストレイシープ(迷える羊)」と繰り返した意図は?
523吾輩は名無しである:02/04/26 17:50
>ミネコは三四郎を翻弄するのが楽しいんだよ。
そんな女いるでしょ。田舎からでてきたときに大学で出会ったりするでしょ
524(・・):02/04/26 21:55
>>523 レスありがとうございます
好きな人を翻弄する気持ちは分かります。俺にも経験ありますから・・・(苦笑
では何故彼女は三四郎の元から去る必要があったのですか?彼女が三四郎を好きな
気持ちは最後まで不変な事は12章の香水や溜息の描写などからも分かりますが・・・

俺が読んだ本の解説は明らかにキーワード、「ストレイシープ」の説明から逃げていました。
525吾輩は名無しである:02/04/29 04:26
定番だけどやっぱりこころかなあ・・・
526吾輩は名無しである:02/04/30 20:36
>524
結局ミネコたんにとって三四郎は心を惹かれつつも結婚するまでには至らん
男だったのでは。
自由に生きる強く美しい現代の女だと周りに決め付けられていたが
ミネコたん、実は迷える子羊のごとく弱くて不安だったのではないかと。
だって結局三四郎はミネコたんに何をしてあげたの?
せいぜい金を借りたくらいのもんだ。
三四郎は何だか頼りがいにかける。それは冒頭の部分から示唆されていたし。

ミネコたんの行動は女だったら理解出来ると思うけど…
恋愛と結婚は別だし。
527吾輩は名無しである:02/04/30 21:29
女から見れば、いかにもチェリーぽい三四郎くんは結婚相手として
は考えられない。ミネコみたく肉体的に相手を翻弄するより、
精神的に翻弄するほうがエロティックだよね。
528吾輩は名無しである:02/05/02 18:59
横浜で漱石展やってるらしいな<NHK情報
行った人、感想キボンヌ。
529吾輩は名無しである:02/05/02 23:05
漱石は藤村操を殺しました(事実)
530吾輩は名無しである:02/05/02 23:45
藤村操は漱石のお蔭で英雄になった、と_〆(。。)
531吾輩は名無しである:02/05/03 15:41
漱石の「明暗」の至純至精の感情が垣間見られる点と、
外国の文学に比べて、短い会話のやり取りが余りに多い点に、
日本の文学らしさを感じる。
どうしても日本最大の近代文学だと思ってしまうのは俺だけ?
532吾輩は名無しである:02/05/07 21:54
ところで「三四郎」の広田先生ってロリですか?
533吾輩は名無しである:02/05/08 16:57
は?
534吾輩は名無しである:02/05/09 03:14
ひ?
535 :02/05/09 03:17
岩波書店は「漱石全集」で儲けているんだ、「漱石賞」でも
作れ。
536吾輩は名無しである:02/05/09 07:28
漱石は藤村操を殺しました(事実)彼が痔の多量出血で死んだという話も隠蔽されています(真実
537吾輩は名無しである:02/05/09 12:36
>>532
夢にでてきた十二、三の女のことか?

結婚しない理由もその女に逝かれてたからだったかな?
538 ◆YejoOYtk :02/05/10 23:42
>>535がボケ倒さなかったのがこのスレ最大の
                                 汚
                                     点
539吾輩は名無しである:02/05/12 22:39
ダーターファブラ!
540吾輩は名無しである :02/05/14 00:08
この一年もひたすら『夏目漱石の継承』を書くことと「日本文学の革命」に没頭
していました。『漱石』は大いに膨れ上がり、完成したら1700ページほどの大著
になるでしょう。これは江藤淳の『漱石とその時代』に匹敵する分量です(内容
的には僕の方がはるかに優れています)。江藤淳は『漱石とその時代』を書くの
に30年かけました。僕の『漱石』は、あと数ヶ月で完成しますから、全部合わせ
ても3年くらいです。つまり遅いように見えて、実は猛スピードで書いているの
です。
つい先日(GWのときでしたね)「行人」の章を書き上げました。本にしたら200
ページほどの分量です。まだパソコンに打ち込んではいないのですが、近々アッ
プロードします。どうかご覧になってください。

『夏目漱石の継承』が完成したとき「日本文学の革命」は実現軌道に乗ります。
いわば“壁”が打ち崩され、その向こうに広大な天地が開けるのです。
(この“壁”は僕の個人的な“壁”ではありません。日本文学の前に立ち塞が
り、その行く手を阻んできた“壁”なのです)

「日本文学の革命」は必ず実現させます
541吾輩は名無しである:02/05/14 22:04
>540
あんただれ?
542さんすうしい:02/05/14 23:37
夏目漱石展(神奈川近代文学館)を見てきました。
遺族による遺品寄贈記念ということで、ならでわの
展示物が多数あり、特に印象に残ったのは・・・
・帝国大学卒業証書
 各課程修了を認める担当教官のお墨付きが
 列記されていて、壮観!
 私のしょぼい学位記って、一体なんじゃらほい!?
・現千円札、No.A00000005
 さて、NO.1〜NO.4はどこにあるでしょう?
 行けば、なるほど、納得しますよ。

なによりうれしかったのが、「子規の画」にでてくる、
正岡子規が描いた「あづま菊」の画と、倫敦の漱石に
宛てた書簡を表装した、掛け軸が見れたことです。

諸作品の原稿をはじめ、漱石山房書斎ゆかりの品等、
充実の内容でしたから、おすすめですよ。 6/9(日)まで。
543吾輩は名無しである:02/05/15 01:04
「夢十夜」いいよな〜。第?話の子供を負ぶってるやつ読んだら、
まんまと昨日の夜、グロテスクな赤ん坊の夢を見てしまった。
因みに友人は今日男児を出産した。何かの因縁か?
544吾輩は名無しである:02/05/15 01:11
あれって「とうや」?それとも「じゅうや」?
545吾輩は名無しである:02/05/15 01:15
ゆ め じゅ う や
546「私の個人主義」独断雑考:02/05/15 14:57
「私の個人主義」は大正三年の11月の講演だから、他界する3年前になる。
確かに講演先であった学習院大学の総長が病気を理由に辞退する漱石を何度も
見舞っては依頼して実現化したと、講演記録にも残っているので漱石としては
かなり無理をした講演であったと推測される。

にも拘らず公演内容は大変に斬新かつ今日的であり大正という時代にあって「良
くぞここまで」という内容である。

聖徳太子の「和をもって貴しとなす」発言以来、日本は「全体主義」を標榜する
文化を培い続け聖徳太子の思想は「終身雇用」や「護送船団」等によって具現化
され、かつ正当化されてきたが、しかし実際は「全体主義」というより「依存主義」の
様に感じらる。

個人は企業に自らの生活を依存する事によって「終身雇用」良い習慣しとし、
企業は国家に自らの利益を依存する事によって「護送船団」を良い習慣として来た。

ただ今日の様に需要と供給のバランスが崩れ「不確実性の時代」になると、この
依存関係が成立しなくなり始めている。

平成12年度の「経済白書」の巻頭文を当時の経済企画庁の長官であった堺屋太一氏
が執筆しているが、その中で21世紀の産業ビジョンのキーワードとして「個」を上
げている、これは「個人」ないしは「個人主義」の奨励ではないか?

しかしこの様な貧相な時代背景にあっては「全体主義」であれ「個人主義」であれ
何れを奨励しても結果的には台無しである。

現状の社会システムが上手く機能しなくなった事により「個人主義」を奨励する
など、漱石が聴いたら驚愕し、また生き返るかも知れない。

「全体主義」であれ「個人主義」であれ、それが何であるかを良く検証しなけれ
ば国民の中に根付いては行かない。

ところで「個人主義」が進んでいる国家としてアメリカが上げられるが、アメリカ
の「個人主義」を観ていると「個人主義」と言うより「利己主義」の様に見えるの
は私だけだろうか?あれほど訴訟の多い国も珍しいが・・・・
また「虚栄のかがり火」というアメリカ映画はアメリカ人の行き過ぎた「利己主義に」
警笛を鳴らした映画の様に私には写る・・・・・(原作はアメリカでベストセラーになった)

結果的に「個人主義」にせよ「全体主義」にせよ、無秩序のままでは、いつかは
「個人主義」は「利己主義」に変質し「全体主義」は「依存主義」に変質するもの
なのでは、ないか?
何れの主義も不完全である事を認めざるおえない。

提案
これからの日本人の観念体系は如何にあるべきか?
「個人主義」か?「全体主義」か?で悩むのではなく、この2つを共存させてはどうか?
まるで水と油のような2つであるが、思想であるならば中和するはずである。

即ち「個人主義」が「利己主義」に成らない抑止力として「全体主義」が機能し、
「全体主義」が「依存主義」に成らない抑止力として「個人主義」が機能する。

これならば少しはマシな社会が作れそうな気もするが・・・・・・


最後まで私の拙い原稿を読んで頂いた方に感謝します。
また全部読んで頂いた方、異論反論を心からお待ちしております。
547漱石枕流:02/05/15 15:59
漱石枕流
548吾輩は名無しである:02/05/15 16:00
たとえ文芸評論家たちに酷評されていようとも「虞美人草」好き。
549珍野苦沙弥:02/05/15 16:05
しかしなんと言っても「我輩は猫である」は傑作ですな〜。
Do you see the boy?
550吾輩は名無しである:02/05/15 16:15
やっぱ「満韓ところどころ」だろ。
551吾輩は名無しである:02/05/15 17:34
「虞美人草」っておもしろか?
552吾輩は名無しである:02/05/15 18:54
2ページくらいでリタイアした。>虞美人草
553吾輩は名無しである:02/05/17 20:50
漱石を読んでみたいんだけど、どれがオススメ?
ちなみに当方は国語の時間しか漱石は読んだことがない。
好きな作家は太宰とマーク・トウェインとモーパッサン。
こんな俺に誰かレコメンドしてくれ。
554吾輩は名無しである:02/05/17 22:34
「夢十夜」「文鳥」
555吾輩は名無しである:02/05/19 00:30
「草枕」に尽きるな。
556吾輩は名無しである:02/05/19 00:33
「こころ」「夢十夜」「それから」「明暗」「門」
でよろしく。て、主要作品ばっかじゃん!
557吾輩は名無しである :02/05/19 00:36
あの〜、私1冊も読んだこと無いんですが、
まず何を読めばよいのでしょう?
558吾輩は名無しである:02/05/19 00:39
「坊ちゃん」「我輩は猫である」から
どうぞ!!ヽ(´▽`)ノ彡☆
559吾輩は名無しである:02/05/19 00:40
おととし吾が輩は猫である買ったんだけどまだ読んでねぇ。
560557:02/05/19 00:41
それは執筆順でもありますか?
561 :02/05/19 00:42
「坊ちゃん」、「三四郎」を勧める!
      △
    / ●\
       □
      / \ 
562吾輩は名無しである:02/05/19 00:47
結局どれを読めばいいのかわからんぞ。
563557:02/05/19 01:20
ええと、複数票で「坊ちゃん」にします。
それから「わがはい(我?吾?)」と「三四郎」へ進みます。
そのあとは手に入るだけ読みます。どれくらいあるのか知らんが。
そしたらここに参加します。
564 :02/05/19 01:52
>>563 良い選択だと思います。
      △
    / ●\
       □
      / \ 
565吾輩は名無しである:02/05/19 03:01
漱石の思い出を読めば充分 漱石のDQN人生暴露本です
566吾輩は名無しである:02/05/20 17:16
修善寺の大患の漱石が最もクール。
567吾輩は名無しである:02/05/21 22:47
>>551
虞美人草はね、読み進むととてつもなく面白いよ。
だって講談なんだもん。
568551:02/05/21 23:18
>>567
ふーん。じゃあ、やめてたけどもういっぺん読んでみるわ。
サンキュー。講談ねぇ
569吾輩は名無しである:02/05/22 00:00
みなさま、『本気で作家になりたければ漱石に学べ!』はどう思われますか。
570吾輩は名無しである:02/05/23 11:29
ごめん、569のレスではないのですが、三四郎について。
冒頭の富士山の描写で先生は三四郎に「日本一の学校の学生となる以上、
日本を考え、導く大人になれ、決して個人的なことにのみ迷う
平民になるな。それが帝大生が忘れてはならないこと」
みたいな、お説教をした。にもかかわらず、三四郎は
「富士山を忘れ」、恋愛に迷うだけの学生になる。
個人主義が標榜される中で、己のことばかりを考える人間が
増え、だれも日本の将来のために時間を割かない。
天下の帝大生でさえ、個人主義の海にのまれる。
結果、個人主義の利得(みねこ)もえられず、また、日本を
導くための確固たる足場も得られないまま、「ストレイシープ」
と泉のほとりでつぶやく羽目になる。
…という風に読んだんだけど…うまくいえない。
論文とかは読んだことないけど、語り尽くされた分野だろうから
いまさら、とか思った人ごめん。
571吾輩は名無しである:02/05/24 18:03
大学のゼミで「こころ」の13から24章までのレジュメ作って発表することになってます。
が、全然進んでません。この章中で討議できそうなネタって例えば何がありますか?参考までに。
あとポイントとかあったらおせーて。ほんとコマッチング。
572 :02/05/24 20:45
実は「こころ」の ”両親と私” が好きなわたし・・・
573吾輩は名無しである:02/05/25 09:33
13〜24章ってどのあたりなのage
574漱石の「こころ」を読んでの感想・・・・・:02/05/26 05:58

あんな長い手紙を書く奴はいない!


以上
575吾輩は名無しである:02/05/26 06:38
ドラマ「やまとなでしこ」の主人公の女が
最期まで改心しないみていな話だった<虞美人草
576吾輩は名無しである:02/05/26 14:01
あの女のセックステクに散々惑わされるんだが、最後は処女膜が勝利する
そんな話 虞美人草、
577吾輩は名無しである:02/05/26 14:08
私生活でほとんど女関係のできごとないのに、よく書いたよな。
そりゃ神経衰弱になるわ。
578吾輩は名無しである:02/05/26 20:47
神経衰弱の治療のために書いたって話があったっけ。
なんらかのカタルシスが必要だったんだよね。
行為するかわりに書いた。つか書くことは行為であるのですね。
579吾輩は名無しである :02/05/26 20:51
みなさんご存じかもしんないけど、女(とその母親)につきまとわれてるって
思いこんでからおかしくなったそうだ。
580相模湖の次、上野原の手前:02/05/26 21:34
今「虞美人草」読み終えたよん。
「ごきげんよう」の後とかにやってるお昼のメロドラマみたいだった。
「真珠婦人」の次にどうだろう?
581吾輩は名無しである:02/05/26 21:44
昼メロのような間の抜けたリズムだったかな。
582相模湖の次、上野原の手前:02/05/26 22:17
>>581
「間の抜けたリズム」というよりは、
あの分かり易すぎる登場人物がなんともはや。

そういうところが昼メロ向き。
「講談」って言う表現が前にもあったけど、それもしっくり。

なんつーか、悩めるヒトが誰もいなかったような。。。
583吾輩は名無しである:02/05/26 22:37
悩みとはまたモダンな。
584吾輩は名無しである:02/05/29 10:13
>574
精神がどっか逝かれてるから書けるんだよ。
585吾輩は名無しである:02/05/29 18:19
書けないからといって、逝かれてないわけでもない罠。
586ふりー ◆Eox/FREE :02/05/29 18:20
a
587吾輩は名無しである:02/05/30 18:58
良スレage
588吾輩は名無しである:02/05/30 19:36
>>579
不勉強だけど、知らない。
どの親子。出典を教えて。
589吾輩は名無しである:02/05/30 19:52
>>588
夏目鏡子『漱石の思い出』にある。
眼科で出会った女性に思いを寄せた漱石だったが、その母親は芸者上がり
の性悪女で、寺の尼僧を使って漱石を見張らせたりしたので、漱石は東京
が嫌になり松山行きを決めた…と漱石は妻に語ったそうだが、どうもこれ
は漱石の妄想(追跡妄想)ではないかといわれている。
590吾輩は名無しである:02/05/30 21:01
>>589
ありがとう。読んでみるね。
鏡子から逃げるための作り話ってことは・・・・ないかな。
591吾輩は名無しである:02/06/01 10:55
権威筋では評価されてないかもしれないけど、
漏れは「三四郎」が一番スキだ。
なぜこんなに面白いのか、強者の意見を求む。
592吾輩は名無しである :02/06/01 13:02
>>591
やはり三四郎が矢野正五郎に池の中に投げ飛ばされる場面とか、檜垣源之助と
の試合の場面がいいよね。紅い柔道着に着替えると強くなるのもいいよね。
プロレスラーになった彼の「かかってきなさい!」の台詞もいいよね。
593吾輩は名無しである:02/06/01 13:24
竹脇無我がその三四郎も、坊ちゃんもTVでやってたのを思い出した。
漱石「三四郎」を読む前はその三四郎と思い込んでいて、
実際に読んだとき、最後まで柔道出てこないのでキョトーン。
594ワガハイ:02/06/01 14:56
>593
藤本義一も同じようなこと言っていた。
ガキの頃、漱石の三四郎を姿三四郎と勘違いし
読んで見たが、最後の最後まで柔道の話が出て
来なかったと…

好きな作品は「道草」 これって書かれている背景が
「猫」と裏表の関係にあると思う。
私小説風なのが「道草」で、戯作風なのが「猫」。
自分ではそんな風に解釈位置付けしてるものだから
「道草」は読んでて爆笑の連続だった。もちろん
ラストの妻のセリフにも大爆笑してしまった。
こんな読み方するオレって変?
595吾輩は名無しである:02/06/01 15:19
「道草」はユーモア小説なのかも…。作者は真面目でも自意識の文章化
ってどこか滑稽味を帯びるし。そう思って読むと、私小説の多い日本文
学は笑える小説の宝庫。
596吾輩は名無しである:02/06/02 22:36
ageてみる。だって文学板だろ。
597吾輩は名無しである:02/06/02 22:59
ここで一つ、皆様に質問。
「草枕」を滑稽として読むのは間違い?
主人公のツマラナイ世の中をムリしてでも風流に見ようとする、
その姿勢、物語の方針そのものが、滑稽に思える。
あと、話の落としドコロも、そんな気がする。

はうあばうちゅぅ?
598吾輩は名無しである:02/06/02 23:20
世にすんで世間に対して毒をはくのが滑稽
世を離れて外から世間に毒をはくのが風狂
599吾輩は名無しである:02/06/02 23:34
漱石作品は「草枕」に限らず、どこかオカシ味があるよね。
本人はいたって真面目なのだろうけど。まあ、悲劇は喜劇
って言うぐらいだから。
600吾輩は名無しである:02/06/02 23:37
我輩は600ゲットである
601 :02/06/03 00:06
『門』で鎌倉の禅寺にいくところが一番いいなー
適当に禅問答に答えるけど、いまいちつかめてない感じがなんともいえず(・∀・) イイ!
602吾輩は名無しである:02/06/03 00:07
「草枕」は漱石自身俳句的小説と称しています
全編にわたって蕪村の句を彷彿とさせる小説で
生まれてきた以上は生きねばならぬ
という漱石の小説を貫くテーマは厳然としてありながら滑稽は滑稽
わたしは特に木蓮の花が咲いている山寺の庫裏を尋ねるちょっと間延びした場面がすきです
603吾輩は名無しである:02/06/03 00:13
>『門』
若い修行僧が「三日すわれば三日座っただけのことはあります」かなんか言うんだよね。
(正確な引用ではない)
それだけなぜか覚えている。
604吾輩は名無しである:02/06/03 00:56
迷いが生じた故に禅寺を訪れる→結局何も掴めずに俗世間に戻る→
以前と変らない生活が始まる
漱石、すげー。「門」は隠れた名作と考えたい。別に隠れてない?

605吾輩は名無しである:02/06/03 01:21
>604
禿同。
漱石の作品の中では「門」が一番好き。
何も悟れず、っていうか、安易に禅寺へ行くという時点で、
現代風なダメ〜な雰囲気が素敵。

んでもって、
漱石の描く女性では「御米」が一番好き。
名前も(物凄く個人的に)しっくりきてるし、
何よりも、
「お互いのために微笑うことは忘れなかった」
とかなんとかいう、フレーズが最高!
606吾輩は名無しである:02/06/03 01:23
早打ち肩だっけ?
607吾輩は名無しである:02/06/03 01:32
そういえば、「それから」という銘柄の日本酒があるね。
トップがギコ猫に変ってて、びびったよ!関係無くてすまん。
608吾輩は名無しである:02/06/03 01:35
懐を気にせず飲めると学生やサラリーマンが集まる店
三四郎 本店
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0401/P000414.html
609吾輩は名無しである :02/06/03 01:38
おいしいお蕎麦の店 草枕
http://sanning.tripod.co.jp/kusamakura.html
610吾輩は名無しである :02/06/03 01:41
本格手打ちうどんの店 道草
http://www.sekigane.net/sk/main/members/gourmet/michkusa/
611ワガハイ:02/06/03 10:29
漱石もやっぱり江戸っ子。
「草枕」の滑稽さの一つに、例の床屋談義のような
落語的世界がある。
また一連のミステリー(幻想)モノ?のひとつ
「琴のそら音」なんかも落語の怪談モノ。
これもオチの部分にやはり床屋談義があるしね。
612吾輩は名無しである:02/06/05 00:23
今後埋もれてた原稿の発掘とかあるといいな。
613吾輩は名無しである:02/06/05 04:29
あ、案こんしゃす・ひ、ひぽ、ひぽくりっと?
614吾輩は名無しである:02/06/06 14:36
文豪age
615吾輩は名無しである:02/06/07 18:52
漱石は弟子のうち誰にいちばん期待かけてたのかな
616森田草平:02/06/07 19:16
誰か呼びましたか?
617吾輩は名無しである :02/06/07 19:52
>>615
寺田寅彦を一番評価してたらしい…少なくとも人間的には寺田が一番
好きだったというような話をどこかで読んだ。
芥川については、書簡だけ見ると猫可愛がりって感じだけど、芥川は
実際の漱石からは必ずしも好印象だけ受けたのではないらしい。漱石
にとっても実際会ってみた芥川は生意気に見えたのかもしれないし。
618漱石のを読んでの感想・・・・・:02/06/07 23:50

「下らない!」と一括されそうな話ですが、小説の内容と自分の経験にはかなり密接な関係があるようです。
元々「小説なんて!」と思ってたタイプですから漱石も遅く、最初に読んだのは26歳の時です。
(学校で無理矢理読まされた「坊ちゃん」の読書感想文は別ね・・・・)
このスレッドで評判の悪い「虞美人草」を読みました。丁度初めて結婚を意識した女性に、こっ酷く振られた
ばかりだったせいか、かなり面白く読みました。(何だ、僕の悩みなんて明治の頃から同じなんだ・・)
その6年後、会社が嫌になり「辞めようかな」と考えあぐれている最中に「草枕」を読んで、またまた
感動しました。(智に働けば角が立ち、情に棹差せば流される、意地を通せば窮屈だ、とかくこの世は住みづらい)

しかし、38歳になっても未だに独身の私には、どうしても「門」が解からないのです。
いや、意味する所は解かりますよ、私だって恋愛はしていますから。
ただ、身につまされないのです。(刺さらないと言うか・・・・・・)
これは多分私が結婚していないから・・・・ではないですか?(エッ!読解力の問題?)
「虞美人草」や「草枕」を読んだ時のような感動が沸かないのです。

他の書込みに「門」を支持する方が多かったので、何となく書き込んでみました。

それと村上春樹の「ネジ巻き鳥クロニクル」は本人(村上春樹)に言わせると漱石の
「門」を下敷にして書いたそうです。(僕もネジ巻き鳥は読んでます)

それと
漱石の「門」と村上春樹の「ネジ巻き鳥クロニクル」双方をお読みになった方、比較
した観想など書き込んで頂けたら幸いです。
619吾輩は名無しである:02/06/08 01:30
>569
遅レス。
漱石の威を借りて現代作家を叩きたいだけの気もした。
620前門の安吾、後門の世間:02/06/08 03:28
>618
「門」の意味する所って恋愛だけなのかな?

「それから」の代助みたいなことをやらかしちゃって、
世間様にはとても顔向けできないけど、
「太宰・安吾」的な境地まではとてもムリ!!

という、中途半端なポジションにいるヒトが、
目の前の「門」の向こう側にあこがれてみたり、
後ろを振り返ってみたりするところがメインなんじゃないのかな?
私は、このなんともいえぬフラフラした、猫背で歩いてそうな雰囲気が大好き

「草枕」のオチも、向こう側への憧れなわけだし。

かくいう、私は当然独身。というか、ただ今、休学2年目大学5年生です。
村上春樹はそのうち読んでみます。
621吾輩は名無しである:02/06/08 05:05
 人は圧迫せられた時自己の無能を思ふもので、明治維新の
当時無闇と横文字が跳梁したので、一般に横文字は良いもの
難有ものとなったが、必らずしも<略>
622吾輩は名無しである:02/06/08 07:00
>門
信心を得て救われる話を構想した、に一票。
623吾輩は名無しである:02/06/10 02:02
日本1−0ロシア
広田先生「未来の一等国は、勝ち負けを超越する価値観をもつに違いあるまい」
624吾輩は名無しである:02/06/10 02:04
勝ち組とか負け組とか言ってるし・・・・・・・
625吾輩は名無しである:02/06/10 02:04
サッカーで超越するのは無理じゃねぇか?
626吾輩は名無しである:02/06/10 02:10
駄目だよ、与太郎(だっけ)とかミネコとかになって突っ込んでくれなきゃ。
627吾輩は名無しである:02/06/10 02:47
与太郎w
628吾輩は名無しである:02/06/11 17:04
漱石って満韓ところどころがいまだに叩かれてるね
629吾輩は名無しである:02/06/11 23:34
>>628要点キボーン
630吾輩は名無しである:02/06/13 03:42
(  `ハ´) シナー
  ↑
631吾輩は名無しである:02/06/14 03:17
デフォルトの名無しを「名前はまだない」に変えて欲しいYO
632吾輩は名無しである:02/06/14 03:17

民団、夏目漱石・福沢諭吉を侵略者認定。紙幣から排除要求

在日本大韓民国民団三重県地方本部事務局長の韓久氏が講演をした。
韓氏はそのなかで、日本が隣国(朝鮮半島)を侵略して支配する時期として、
明治維新をはさむ前後二十五年から日清戦争までを第一段階と位置づけ、
侵略思想は国学思想のなかにあり、吉田松陰や福沢諭吉、夏目漱石、
新渡戸稲造らが朝鮮蔑視をしたこと。韓国人は日本の紙幣をみたくないこと。
日本の紙幣から彼らを排除してほしいことなどを訴えた。
http://www.internet-times.co.jp/news/news140522/fuumon-2-140522.html
633吾輩は名無しである:02/06/14 13:58
age
634吾輩は名無しである:02/06/17 04:24
 文豪にしてはやたら借金やお金のせこせこした話が多すぎやしないか。
635ワガハイ:02/06/17 09:12
>634

イヤだなァ、そこがいいんじゃない。 Byみうらじゅん 
636吾輩は名無しである:02/06/17 17:50
"豪"快な話を書いたから文"豪"というわけでもないようで。
637吾輩は名無しである:02/06/19 01:29
うろ覚えの知識なので間違っていたら恐縮ですが
確か漱石はそれまで男が口にするのは卑しむべきこととされていた
生計にまつわる金の問題を小説にとりあげたことそのもので
当時の社会に大変な衝撃を与えたのではなかったでしょうか?

「永日小品」のなかにある「火鉢」など読むと
確かに細かい炭代の話がでてきますが
それでも読み終えるとしみじみ心に寄り添ってくるものを感じます
638吾輩は名無しである:02/06/20 00:48
「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」と云って、にやり( ̄ー ̄)と笑う女ってどうよ?
639吾輩は名無しである:02/06/20 02:57
なんとなく黒木瞳をイメージしたね
640吾輩は名無しである:02/06/21 12:13
私は、野々宮君が一番いいとおもう。(三四郎)
641吾輩は名無しである:02/06/21 12:28
哀しいが「こころ」は教科書向きでない、今となっては。現代の子供は「坊ちゃん」も「三四郎」も読んだことがないというのに「こころ」を読め、というのはかなり無理がある。「こころ」を読んで漱石に興味を持つということも無かろう。
過去ログみとらんのでかぶってたらごめん。
642吾輩は名無しである:02/06/21 16:17
教科書には夢十夜の、豚に舐められるのを嫌がったばかりに死ぬことに
なった男の話を載せるべき。ブーブー。
643ワガハイ:02/06/21 20:40
でも教科書の「こころ」っていつも「先生の遺書」ばっかり。
また教科書の求める解釈もそれに準じた解釈ばっか。
友情と恋愛の板ばさみ的な…武者小路の「友情」的そればっか…実に陳腐。

オレがあの作品で好きなのはむしろ第1部の「先生と私」であり第2部の
「両親と私」なんだがなぁ…
644吾輩は名無しである:02/06/21 23:46
教科書向きでないことは、なんら哀しいことではない。
645吾輩は名無しである:02/06/22 22:09
YAHOOの掲示板でもソウセキっての、あるみたいだよ。

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&tid=2fldcdefbc0pa4ac9a5a4ada4ja4aba4bfa4x&sid=1835159&mid=1
646吾輩は名無しである:02/06/22 22:19
「蒟蒻閻魔」という語句に出会うと何故かドキリとします。
647吾輩は名無しである:02/06/27 02:40
読めねえよ
648吾輩は名無しである:02/06/27 15:28
「明暗」を読んでいて何気なく注釈を読んだら先の
展開をばらされた。くぅと唸りながらもだまされること数回。
そのたびにちゃぶ台をひっくり返したくなった。そんな新潮文庫。
649吾輩は名無しである:02/06/27 16:53
注釈はちくまのがイイね
650ぜんざい:02/06/28 09:07
たしか「それから」の主人公は、仕事を持っていませんでしたよね。最後に職を
探しに家を出ていったはず。
「こころ」の先生も、働いてなかったような。昔はそんな生活ができたんですか
ね。今でもいるのかな。
「門」の主人公は、勤め人だけど帰りはずいぶん早かったみたい。深夜まで残業
なんてなかったんだろうな。
651吾輩は名無しである:02/06/28 09:57
漱石自体が暇な人だったんですかね?
652吾輩は名無しである:02/06/28 10:46
漱石の職業が知識人に分類されることが問題だったそうです。
資本主義の台頭→知識人が俗物社会へのプロテストになる→
余計者として社会からはみ出す→ウマ(・∧・)クナイ!
それでいて「彼らを単なる口舌の徒に陥れてしまうのは、彼らの
倦怠と生活力の不足に他ならない」以上,猫の角川版解説より。
漱石は口舌を商売にしたのか。生活力はあったんだろうな。
40歳で教職を辞してからの小説。以下,同上書年表より。
「野分」「虞美人草」「抗夫」「三四郎」「それから」「門」
「彼岸過迄」「行人」「こころ」「道草」「明暗」。
確かに療養中とか休暇中とか学生とか、無職(?)が多いですね。
漱石自身は養子に出されたりもしてるけど、もともと金持ちの
生まれみたいです。(養父に勝手に売却されたけど自分名義の
家があった。学生のときに!)長々と書いてスマン。
653ぜんざい:02/06/28 13:35
漱石は教職を辞めた後はフリーの作家になったんじゃなくて、朝日新聞社から
お給料をもらう身だったんじゃなかったでしたっけ?
たくさんの若い作家志望者が集まったのも、朝日新聞という媒体を漱石が背中
にしょっていればこそのことじゃないんでしょうか。
654吾輩は名無しである :02/06/28 15:38
漱石は朝日新聞の社員として月額200円貰ってた。これが破格か
どうかは知らないけど高給なのは確かなので、金には困ってなかっ
たはず。その割には金に関する記述が多いのはそういう性格なんで
せう。
655吾輩は名無しである:02/06/28 15:57
当時の弐百円は現在では200万円弱ですよ。すげーな。
656ワガハイ:02/06/28 20:54
朝日新聞の専属として職業作家になる以前、つまり教師時代だって
収入は良かった。しかも帝大や一高の教師というのは、この当時は
スゴイ社会的地位である。しかし漱石の家計は出費が多かったようだ。
あるいはヤリクリが下手だったとも言える。鏡子夫人の性格もあろうが…
そして子だくさん。また養父母がカネをせびりに来たり(『道草』)
また鏡子夫人の実家も一時期負債を背負いその援助も求められたり等々
そして何よりも漱石の性格気質…神経衰弱、胃病という健康問題も。
これらが彼の作品に金銭問題を反映させたと云える。
そして漱石が実際、高等遊民的生活にあこがれていたことも事実。
漱石の実家は町名主だけど御維新で零落してるので金持ちとは言い難い。
養子に出されたのも、そして復籍したのもカネがらみ。カネで買われたとも…
657吾輩は名無しである:02/06/28 21:02
漱石が今も読まれてるのは金のことをちゃんと書いてるからなんですね by福田和也
658吾輩は名無しである:02/06/30 01:22
「硝子戸の中」だっけ、漱石が好意で講演したのに先方が金をくれるのは
馬鹿にしてる、もし自分が金持ちだったら向こうは講演料なんか出すはず
ないんだから、みたいに言って不愉快がるエッセイがあったと思う。
こういうの読むと、本当の意味での苦労人じゃないな、と思う。
659吾輩は名無しである:02/06/30 01:30
>>656
>養子に出されたのも、そして復籍したのもカネがらみ。
>カネで買われたとも…

ちょっとニュアンスが…誤解を招くかも、ヨ。
「カネで買われた」とは言えない。
金は、里子に出す方が払った、つまり金を出したのは実家の方。
復籍する時にも、金を請求したのは養父母の方だ。
両親が年を取ってからの末子だったから里子に出し、
養育費を払って育ててもらった。そういう例は多かった<昔
660吾輩は名無しである:02/06/30 01:35
余は閉口した。
661吾輩は名無しである:02/06/30 01:37
>>658
そうそう。なにせ当時の庶民レベルから見れば
超超エリートの高給取り、妻の実家も超名家。
漱石が金銭問題を云々しても、それは一般的な感覚とはかけ離れている。
苦労といっても、不動産だの親譲りの莫大な遺産だのを有して
左団扇の大金持ちに比べれば、の話に過ぎない。
662ワガハイ:02/06/30 13:08
>659

正確なフォローありがとうございます。

>661

同時代のいわゆる作家連中(小説家)からも、漱石は(鴎外も?)
ある種の異端視扱いを受けてたみたいだし、中には漱石は素人、
アマチュア!?だという意見もあったという。
663吾輩は名無しである:02/07/02 09:29
ジェーン・オースティンを読んで則天去私を目指したん
でしたっけ。(昔そんな話を小耳に挟んだんですが…)
664ゆきこ ◆wbZdVavI :02/07/03 23:05
バカなやつと思われるのを覚悟でどなたか教えてください。
草枕の冒頭,「智に働けば角が立つ,情に掉させば流される」とは
どういう意味なのでしょうか。人間関係について考えていた頃
グサリと胸に突き刺さる思いで好きな一節となりました

でも・・・この最初の2文がしっかり理解できないのです
いま単語本で読んでいますが,歴史的仮名遣いに慣れていない私は
のろくてあらすじもあまりつかめていません・・・
せめて大好きなこの文だけでも理解したいのです。お願いします。
665吾輩は名無しである:02/07/03 23:16
>>664
ネタならネタらしくするのが2ちゃんねら。
666ゆきこ ◆wbZdVavI :02/07/03 23:19
ネ,ネタ??もしかして引用間違ってます(((((;゚Д゚))))) ??
いやほんとに分からないんですけれど・・・・
667吾輩は名無しである:02/07/03 23:31
漱石に興味はなかったんだが、草枕を読んで意見を変えた。
超一流の教養人であり、作家だ。以後の小説家に与えた影響
は甚大で、現代文学の祖であると言ってもいい。これほどの
作家を”こころ”だけで判断してしまうのは惜しい。
で、草枕のどこが好いって、終わり方が好い。途中から
どうやって終わるのだろうか、と、考えながら読んでいたが、
すっきりと、手品のように終わり、感服した。
668吾輩は名無しである:02/07/04 00:04
>>666
俺の個人的な解釈が入るけど、その方がわかりやすいと思うので

(世の中は矛盾していることが多いので)理性的な行動を取ると
(何も考えずに矛盾した行動を取っている)人から非難される
人情的な行動を進めていくと、(人間関係のしがらみから)左右される行動をしている

色々と考えることはいいことだと思うよ
がんばれ!

669ワガハイ:02/07/04 00:18
>664

『草枕』の冒頭の解釈だが…面白いところでは、いわゆる英訳の『草枕』より
その問題の箇所を読んでみては(グレン・グールドが愛読したのもこの英訳)

transkated Alan TURNEY. (1968) THE THREE-CORNERED WORLD : TUTTLE
670吾輩は名無しである:02/07/04 00:20
>>669
引用なしかい。
671ワガハイ:02/07/04 11:58
Going up mountain track,I fell to thing.
Approach everything rationally, and you become harsh.
Pole along in the stream of emotions, and you will be
swept away by the current. Give free rein to your desires,
and you become uncomfortably confined. It is not a very
agreeable place to live, this world of ours.
672吾輩は名無しである:02/07/04 12:08
英訳では味も素っ気もないなぁ…。
曖昧さは空想や連想を生み、感情を豊かにする。

韻を踏み、詩のように訳すべきじゃあ…。
673吾輩は名無しである:02/07/04 13:29
a
b
c
b
c
b 韻って忘れちゃった…このパターンはなかったっけ。
674吾輩は名無しである:02/07/04 14:06
すいません、あまり、文学に興味のない私からすると、
「こころ」ってどこがいいのかわかりません。
全部読んだけど、自殺するというラストが、とても
暗い気持ちにされるだけで、わけがわかりません。
675674:02/07/04 14:08
っていうか、私、理系だし。
676吾輩は名無しである:02/07/04 14:27
っていうか、っていうか、理系とか文系とか関係ないと思うんだが。
677吾輩は名無しである:02/07/04 16:20
>>671の英文をワタシの可愛い翻訳ソフトちゃんが一生懸命和訳しました。
個人的には漱石の文章に勝るとも劣らない名文に仕上がってると思います。
                *
山トラック競技を上って、私はことに落ちた。
理性的にすべてに接近しなさい、そうすればあなたは厳しくなる。
感情とあなたの流れで進んだ極地が流れによって押し流されるであろう。
閉じ込められて落ち着かないで似合われてあなたの願望とあなたに自由裁量
権を与えなさい。
それは住む非常に快い場所、我々のこの世界ではない。
678吾輩は名無しである:02/07/04 17:11
>677
う〜む またりの投稿文のようだ。
679吾輩は名無しである:02/07/04 17:48
>>671
fell to think
じゃないのね
680吾輩は名無しである:02/07/04 17:59
>>674書き出しからして良いです。
巻頭で掴み取られなかったことを不幸に思いましょう。
681吾輩は名無しである:02/07/05 14:34
次は「坑夫」について語らないかい?
漱石の作品とは思えないほど異質なモチーフだと
思うのだけれど、これは彼の経験だろうか?
誰かおしえれ!
682吾輩は名無しである:02/07/05 17:47
坑夫ってよく憶えてないな。
なにか家出してうんと走ったんじゃなかったっけ。
683吾輩は名無しである:02/07/05 20:44
前半は鉱山までの道行きで、連れが赤い毛布を被りのっそりとした
若い男と、これまた破れ草履の生意気な小僧なんだが、険しい山、
雨に霞む峰々、自然描写が心理描写を上まわっている。
経験がなければ描けないようにおもうのだが、漱石は
想像で筆をすすめられたのだろうか?
684ワガハイ:02/07/06 00:19
えーと、誰だか(元・坑夫)がネタとして(ぜひ小説の題材に使ってくれと)
漱石に持ちこんだんじゃなかったっけ?
685無名草子さん:02/07/06 00:24
「坑夫」はある青年から聞いた話。漱石は青年に書くように言った
けど、結局漱石が書いてしまったらしい。
686吾輩は名無しである:02/07/06 00:54
面白い(・∀・)面白い
687吾輩は名無しである:02/07/06 00:56
逸民ってなんですか?
688ワガハイ:02/07/06 01:05
>687

泰平の逸民かな? 高等遊民と同じ意味ではないかな?
ここの文学板に高等遊民スレがあるから見てごらん。
まだ沈んでないと思うから…と思ったがサービスであげとく
689吾輩は名無しである:02/07/06 01:16
サンクスです>688
690吾輩は名無しである:02/07/06 09:05
>685
さんくすです。そうですか、それで現実味のあるところと
シャープで劇的なところが混在しているのか…。

しかし、後半の鉱山の穴の底の描写など、迫真でしかも
人生の底、孤独の闇のような感じがしたのは俺だけだろうか・。
691吾輩は名無しである:02/07/06 10:33
漱石に詳しい方々がいらっしゃるので質問させてください。

漱石の理想といわれる「則天去私」。
この言葉について、漱石自身が言及している小説や随筆には何がありますか?
692ワガハイ:02/07/06 11:46
>691

一つも無いというのが事実。

すべて弟子たちの伝聞らしい(『論語』の「子、曰く…」と同じ?)

新潮社刊行の『文章日記』(大正5年)に漱石が「則天去私」と揮毫が
存在するみたいだが、それすら本人のものか怪しいという説まである。
(最新の『漱石全集』の索引巻でも2項目しか見つからないし、それは
上記の揮毫についてである)

則天去私とは漱石神話のもっとも悪しきものでは?
693吾輩は名無しである:02/07/06 13:11
>則天去私
どことなく間が抜けてるし
694吾輩は名無しである:02/07/06 13:36
漱石の何処を読んでも中国 老荘的な ”側天去私”
のよう心境は感じられない。心理劇であり、つねに
人生の本質を追い求めている。所謂純文だ。
半可通がいたんだろう。漱石自身が人生の断片を
提示するのが小説だと言っている。
695吾輩は名無しである:02/07/06 13:49
則天去私って、神の視点を持った作者のことだと思っていました。
(オーソライズド・オーサー)
そうか、本人の弁じゃないのか…。
696ゆきこ ◆wbZdVavI :02/07/06 14:03
草枕についてレスしてくれたかたありがとうございます!
私専門が英語ですので英訳だとシンプルで分かりやすかったです。

独自の解釈をしてくださった方もありがとうございました
697吾輩は名無しである:02/07/06 15:09
>心理劇であり、つねに人生の本質を追い求めている。
>漱石自身が人生の断片を提示するのが小説だと言っている。
それを提示する方法において「則天去私」を標榜した、と
見ていました。「人生において,私がこう苦しかった」という
私小説のニュアンスではなく,「こういうことがある」という
断片を,あくまで登場人物の感情を客観的に表現・分析しな
がら表現していく、というふうに。ポリフォニックな世界を
実現するにあたって,個々の立場にいる人物の「声」を拾わ
なければならない。それができるのって、「天に則る」
(よう心がける)からでは?
698吾輩は名無しである:02/07/06 16:23
>697
明暗がすこしポリフォニックと言えばそうかもしれないが、
後の作品はむしろ私小説ではないかなあ・・。
非人情をニヒリズムと捉えていくのか、その先の唯物論
(宗教、迷信、非科学を排する意味に於いて)
だから、むしろ、則天ではなく非天ではないか?
699吾輩は名無しである:02/07/06 18:10
非人情やニヒリズム,唯物論を「天」とした小説を書くための、
則天去私かと…。そういう意味で,私小説的かも,と思いました。
思想上の意味での則天去私だと、則天去私というよりは「行雲流水」
が近いような気がするのですが…。
過去の小説のいくつかは、語り手として善意の第三者を使って
いるので(「猫」「こころ」「彼岸過迄」など)則天去私とはいえな
いのではないかと思います。
700吾輩は名無しである:02/07/06 18:26
697=699です。 
「則天去私とはいえないのではないかと思います。」
訂正→則天去私とはいえないのではないかと思っています。
すみません、何気に嫌な感じになっていました…。

701吾輩は名無しである:02/07/06 21:03
別に嫌味ではありませんよ・・安心して
則天去私の意味づけがもうひとつ解りませんが、
漱石の文に上位の”天”もしくは”神”を意識した
ものは感じません…いや、むしろ、人間の感情すら
即物的に表現していて、日露戦争のバカ騒ぎにすら
酔えない観察者を見出しますが。
702吾輩は名無しである:02/07/07 13:57
現在夏目漱石の書簡集を読んでいるのですが、
誰が誰やら全く分からないのです。
図書館やネットで調べてみても
夏目家の家族構成は載っていても、
中根家の家族構成や門下生のリスト等が見付からなくて…
何か良いオススメの本、サイトは無いでしょうか?
703吾輩は名無しである:02/07/08 01:19
>>702
"漱石山脈"をキーワードに検索してみたらどうでしょう。
704吾輩は名無しである:02/07/08 13:58
>701 あう、良かったです。
>上位の”天”もしくは”神”を意識した。。。
天=絶対真理のようなものかな、と。主観を元に表現するの
ではなくて,あくまで客観的に描写しようとする,というか…。
「観察者」なところのことです。観察者であることが「則天
去私」ということかなと思っています。日露戦争に「酔う」
表現をすれば,「酔う」主体がいる、という要素が入るので,
則天去私ではない、こういう感じの把握の仕方をしています。
705吾輩は名無しである:02/07/08 21:13
>704
絶対真理を求めてはいるが(それが漱石の小説)、それ故に
則天では矛盾してしまう。
706ワガハイ:02/07/08 21:57
>702

『漱石全集』の「書簡」の巻に付いてる人名索引では参考になりませんか?
707吾輩は名無しである:02/07/10 12:59
>705 …(´・ω・`)ショボーン。 
矛盾しますか…。勉強します。
レス、ありがとうございました。
708吾輩は名無しである:02/07/10 23:30
>則天去私
言ったかもしれないし、揮毫までしたかもしれないな。
でも口にしてすぐその白々しさに苦笑したかもしれないな。
漏れさ、これはそれまでの書き方を離れるに当たって、
それまでの書き方を総括してみせたまでに過ぎないと思うんだよね。
治療つまり自分を変える(あるいは自分から目をそむける)ために書くことから、
自分をいつわりなく見つめるような書き方に変わっていくとこの自覚ともいえないかな。
その自覚は高踏でも暴露でもなく、絶対的真実でも私小説でもなく、
漱石のいわば現象学的な視線を陶冶していったと思うわけなのよ。
709吾輩は名無しである:02/07/11 21:21
ageaegaeg
710吾輩は名無しである:02/07/12 18:45
天に則り私を去らず
711吾輩は名無しである:02/07/13 16:27
則天去私っていつ頃言われたことになってるの。
それともずっと言ってたの。
712吾輩は名無しである:02/07/13 17:11
要するに余計なことは考えないで自然に身を任せるってことだろ?
713吾輩は名無しである:02/07/13 17:14
>>711
漱石は誕生した瞬間、天を指差し「則天去私」と言ったそうだ。
今でも漱石の誕生日は甘茶でお祝いすることになっておる。
714天上天下唯我独尊:02/07/13 17:57
ごちゃごちゃ考げーるのも
面毒せぇから則天去私にしとけってさ
715吾輩は名無しである:02/07/13 18:41
すっきり考えたいから、話し合ってるのになぁ
716吾輩は名無しである:02/07/13 18:52
倫敦塔>>>抗夫>>>その他
でしょう、やっぱり・・・
倫敦塔なんて、この時代の日本人が書いた小説とは思えないよ
すごい
717吾輩は名無しである:02/07/14 00:36
漱石作品を考える時、
むしろ即天去私って邪魔だ。
718吾輩は名無しである:02/07/14 00:47
むかし試験で、中国の「則天武后」って人を間違えて「則天去私」って書いたことがある
719吾輩は名無しである:02/07/14 02:02
あぁ、オイラも似たような経験あるよ。
720吾輩は名無しである:02/07/14 04:40
ランゲルハンス島並みのネタではないよね。
721吾輩は名無しである:02/07/14 05:13
>>717
いや試金石だと思う。
俳句や漢詩や絵と同じ側にあるんじゃないのか。
722吾輩は名無しである:02/07/14 05:30
試金石か。いいこというね。
723吾輩は名無しである:02/07/14 10:18
試金石だとすると、オレは「則天去私」軽視派です(717氏と同じ)
724吾輩は名無しである:02/07/14 12:23
あんたじゃなくて漱石が軽視してたかどうかってのが試金石よ。
725天上天下唯我独尊:02/07/14 13:12
弟子が増えて、一々質問に答えるの面倒ぽ。それで答えは則天去私に統一。
弟子「しかしその則天去私とは何ですか。」
先生「うむ。それは朝日新聞に書いといたじゃん。」

H・ヘッセは、有名になって、世界中の若人から「ボクの人生の悩みに答えて」の手紙を貰って、
一々自分で返事を出してたんで、他の事をする時間が全くなくなった。
漱石先生は、則天去私というアイテムを使って、その辺をスマートにこなしたて事ね。
726吾輩は名無しである:02/07/14 13:18
朝日新聞になんて書いたのですか?
727天上天下唯我独尊:02/07/14 13:30
先生「昔の事なんで忘れたよ。わたしゃもう、死にました」
728吾輩は名無しである:02/07/14 13:33
ずるいね。
729吾輩は名無しである:02/07/14 13:34
則天去私をキーワードに読んでいくのって、
例えば大江健三郎の作品を
本人が言ってる「信仰を持たないものの祈り」をキーに
読んでいくようなもので、
作者に対して親切すぎる気がするぞ。
730吾輩は名無しである:02/07/14 13:38
うん。小説はどんな読み方をしてもいいよね。
731吾輩は名無しである:02/07/14 13:38
一方で則天去私
他方でねちねちねちねちねち
732吾輩は名無しである:02/07/14 13:43
>>731
則天去私なんて境地に至ろうなんて、
考えてなかったんだよ、そんなのハナから。
ねちねちに対する自己嫌悪はあったろうけれど。
733吾輩は名無しである:02/07/14 13:44
ねちねちねちねちの具体例を述べよ
734天上天下唯我独尊:02/07/14 13:44
先生「ほんとに忘れたぽ。諸君も忘れたまえ。」

でも漱石先生が死んだ当時は、則天去私の思想家漱石だったしょ。
二流の弟子達が則天去私を真に受け?
735天上天下唯我独尊:02/07/14 13:46
(失礼)
→て宣伝したんで。
ユーモア作家漱石が復活するのは戦後では。どうしてまた逆戻りする?
736吾輩は名無しである:02/07/14 13:47
>>733
道草読めば
雰囲気はそこにある
737吾輩は名無しである:02/07/14 13:49
ふーん。道草ねえ。
738吾輩は名無しである:02/07/14 13:54
>ユーモア作家
これもどうやらうそっぽいし
739天上天下唯我独尊:02/07/14 13:57
嘘も方便。則天去私の思想家漱石を壊すには役立った。
740吾輩は名無しである:02/07/14 13:58
次の方便を、あんた考えなよ
741吾輩は名無しである:02/07/14 13:58
漱石とドスの関係は?
742吾輩は名無しである:02/07/14 14:11
>>740
なんか最近「生活人漱石」みたいなのが多いな
743吾輩は名無しである:02/07/14 14:22
>>742
そりゃまた根も葉もない。
でもつっこんでばかりじゃわるいから、漏れがやってみるね。

  血と小説を吐いた男

                                 どうよ。
744吾輩は名無しである:02/07/14 14:24
>>743

血は上からも下からも出たな
745吾輩は名無しである:02/07/14 15:04
晩年の特に長編小説をかいているときの漱石の気難しさは
内田百閧ェ『私の「漱石」と「龍之介」』(筑摩叢書37)のなかで

 私は漱石先生を憎らしいおやぢだと思つた。

とかいているほどですが、これはある意味
小説家としての漱石の宿命だったのではないでしょうか?
江戸っ子夏目金之助が近代的知識人夏目漱石として
人間の自我の葛藤を掘り下げ続けた結果導かれた
暗く孤独な世界に陥ってしまったととらえるほうが妥当だとおもいます。
言葉に関わりながら言葉においつめられてゆく漱石を思うとき
何故漱石が俳句や漢詩を愛好したのかよく理解できます。
季語や定型といった約束事にしばられた伝統的な言葉の遺産・美が
雲間の青空のように「本来の自由」と「安らかな心」をもたらしてくれた
『思ひ出す事など』を読むと胸にこみあげてくるものがあります。
746天上天下唯我独尊:02/07/14 15:32
>>745
百閧ヘ手紙では先生と遣り取り出来ても面と向かうとすごく気詰まりを感じてた。
でも先生に輪を掛けて気難しい性格の百閧ノも相当責任あり。
そのくせお金を借りにいったりもしてて、憎らしいおやぢは彼一流の言い回し。

レス後半はもらい泣きしそうになったぽ。
思想だの理屈じゃなく、言葉だけで先生の遺志を継いだのは百閧セったかも
747745:02/07/14 15:44
ちょっと舌足らずでした。
「憎らしいおやぢ」というのは二人の関係についてではなく
面会日の木曜日の晩に田舎から漱石に会いたくて上京してきた人物を
紹介状がなければ会わないといって女中に追い返させた
漱石についてのコメントです。(『紹介状』)
748吾輩は名無しである:02/07/14 16:29
いいねえ。人の良さなんか犬にでもくれちまえ。
749吾輩は名無しである:02/07/14 18:52
>748
ここは猫でしょう。w
750吾輩は名無しである:02/07/14 19:56
迷亭たんハァハァ
751天上天下唯我独尊:02/07/14 20:41
>>747
見付けたです。「紹介状」、、『菊の雨』所収。

流行作家が、いきなり訪ねてきた何処の馬の骨とも知れないヤツに会わないのはそんなに変でないぽ。
それより
「私は漱石先生を尊敬して居たし、又先生の方で私に居留守を使ったり、その場を胡麻化したりするような事は有る筈がないと信じていた。」筈が、どうもそうでないらしい事がはっきりして、最後に「憎らしいおやぢ」で締めてますね。
となれば、やっぱり二人の関係についての、彼独自の諧謔的言い回しなのでは。

でも日を追って先生の偏屈度が増して行くあたりは、ちゃんと押さえてますね。
752吾輩は名無しである:02/07/14 21:50
いま改めて読み直してみましたが
確かに漱石への思いが濃厚に投影されているようです。

漱石が新聞連載にかかるといかに偏屈、気鬱さを昂進?していったかは
同じく百閧フ「虎の尾」を読むとよくわかります。
書き出しから少し抜粋すると

 夏目漱石先生が、新聞連載の仕事にかかられると、初めの内はそれ程でもないけれど、日がたつ
に従って、段段御機嫌が悪くなる。
 毎週木曜日の夜、私どもが先生の書斎に集まつて、先生の話に聴きいり、また先輩達の応酬を傾
聴する時、一週間毎に先生の気分が鬱陶しくなり、次第に言葉数の少くなられるのが解る様に思は
れた。
 みんなで、いろいろ話し合つてゐる時、先生はあまり口を利かないのである。その内の何人かが、
先生に話しかけても、先生は返事をしない。そのまま黙つてゐられる事もあり、どうかして一言二
言応答せられると、平素聞き馴れない様な峻激な調子だつたりする。
 玄関を上がる時に一緒になつた先輩から、
「気をつけたまへ。虎の尾を踏んではいけないよ」と云はれた事があつた。
 帰りに門を出てから、歩きながら嘆嗟する人もあつた。「到頭、虎の尾を踏んぢやつた。一寸
さはつた丈なんだけれどね」
 一座の空気が引締まり、先生の眉宇の間が動いたと思つたら、嘗て聞いた事もない、険しい言葉
が、先生の口から出た。
「生意気云ふな。貴様はだれのお蔭で、社会に顔出しが出来たと思ふか」
 詰られた人が青ざめてゐる。
 私共は呼吸が詰まりさうで、身動きも出来なかつた。(中略)
 連載小説が終はると、私共までほつとした。(以下略)

753吾輩は名無しである:02/07/14 22:03
>>752
しびれるね。師たるものこうでなきゃ。
全文引用したらどうよ、このさい。
754吾輩は名無しである:02/07/14 23:20
ではまず(中略)箇所から

 不意に襖の向うの、茶の間に近い辺りで、蕎麦を啜るやうな、鈍い曖昧な音がする。「電話だな」
と思ふと、私共までひやりとして、先生の顔色をうかがふ様な気持になるのである。
 先生の家の電話は、かかつて来ても、音がしない様に、ガーゼや繃帯で、左右のベルが、ぐるぐ
る巻いてあつた。気分の重い時には、非常に電話をうるさがられるので、初めのうちは、受話器を
外しつ放しにしておいたところが、交換局の方で、あんまり八釜しく云ふものだから、家の人が、
かかつて来ても、鳴らない様にしたのである。
 どうかすると、先生はまた、みんなのゐる前に手枕をして、横になつた儘、寝入つてしまはれる
事もある。私共は段段話し声を低くし、暫くすると、眠つてゐる先生に一礼して、みんなそつと帰
つてしまふのである。
755吾輩は名無しである:02/07/14 23:26
(以下略)のあと全文です

 ふだんの先生は、怖い事に変りはないけれども、虎の尾をそこいらに出しつ放してはゐないので、
特に気むづかしいと云ふ事もなく、いろいろの話をせられるのである。或る日こんな事を云はれた。
「教師をしてゐた時の事を、今でも夢に見るらしい。昨夜は真鍋だつたか森だつたかにon Homer’s
sideと云ふ熟語をきかれて、それが解らなくて、弱つてゐる夢を見た」
 洒落と云ふことを、先生はきらはれた。しかし、長い間に、一度か二度、先生の口から洒落を聞い
た事がある。茶の間で夕飯を御馳走になつた時、餉台の上に、間白い布が掛けてあつて、その上に
牛肉や葱が列んでゐた。
 先生がその布の端を摘まんで「これはシーツだよ」と云つた。私共が箸を構えて、煮えるのを待
つてゐると、先生は先に一口食べて、云ふのである。「君たちはなべ食はないか」
 定劇の舞台で、幸四郎がローシーと初めて西洋の芝居を演じた時、一体、幸四郎にそんな事が出
来るだらうかと云ふ事になつた。
「そりやローシーたらいいかと云へば、かうしらうと教えるのさ」と先生が云つた。
「どうもそんな洒落を云はれては高麗蔵だな」と小宮さんが云つた。
 そんな取り止めもない話しに興じてゐた或る晩、早稲田のお宅に初めて電話のかかつた当時の事
である、先生が「ちょつと、ちよつと」と云つて、みんなの話しを制した。先生は、奥の方の気配
に耳を澄ましてをられる。みんなが黙つて静まつた時、遠くの方で電話のベルが鳴つてゐた。
「電話がかかつてゐるね」と云はれた先生の顔は、子供が珍しい玩具を楽しんでゐる様であつた。
756吾輩は名無しである:02/07/14 23:31
ご苦労さん。
面白かったよ。ぜひ買って読まなきゃな。
757吾輩は名無しである:02/07/14 23:52
「虎の尾」は『無絃琴』に収録されています。
この『私の「漱石」と「龍之介」』(筑摩叢書37)は全著作集のなかから
夏目漱石と芥川龍之介に関して書かれた文章をすべて収録したものです
758吾輩は名無しである:02/07/15 00:15
私の「漱石」と「龍之介」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480027653/ref=sr_aps_b_/249-6850874-7061146

無絃琴の方はどうやら古書店になりそうだよ。
759吾輩は名無しである:02/07/15 19:14
漱石先生は晩飯の御飯を何膳召し上がったのでしょうか。
昔の人は、今の人よりも、沢山御飯を食べたそうですが、
それはおかずが少なかったからで、先生の場合は鏡子夫人が十分なおかずを
用意されていたここと思います。
ただ、先生は炭水化物系統がお好きで正月には餅を食いすぎてジアスターゼ
を飲まれたり、胃を壊しているのに消化の悪い卵どんぶりを召し上がったり
されているので、少なくとも三膳は召し上がっておられたのではないでしょうか。


760吾輩は名無しである:02/07/16 18:39
>>759
文豪の食事の話はおいしそうだね。知らないけど。
761吾輩は名無しである:02/07/16 18:46
三四郎で何かの粕漬けの焼いたのを食うよね。
固くておいしくなかったんだっけ。
762吾輩は名無しである:02/07/16 19:57
>>761
  ・・・・
かのひめいちはともかく、飯はうまくなかったようですね。
763吾輩は名無しである:02/07/16 19:58
あ、変なことになった。
764吾輩は名無しである:02/07/18 05:09
立派だよ、日本の紙幣に載るくらい立派だよ!
765吾輩は名無しである:02/07/18 17:40
>憎らしいおやぢ
語義はその通りかもしれないけど、どことなく親しみはこもってるよ。
766吾輩は名無しである:02/07/18 21:23
漱石小説の登場人物に、漱石自身であろうと強く意識されてる
ものってないのですか?
767吾輩は名無しである:02/07/18 22:11
やはり『猫』の苦沙弥先生と『道草』の健三じゃないですか?
768吾輩は名無しである:02/07/18 22:35
結局虎の尾たって胃痛だろ。
胃痛たってとどのつまり食いすぎだろ。
消火器の機能が低いのに食い気と食べ物に対する想像力だけはありあまってるんだから。
猫に餅くわせるなって。今なら動物虐待で発禁だよ「猫」
おまけに未成年の猫にビール飲ませて禁酒法時代の米国なら投獄されるよ。
英語教師てストレスたまるんだって。それじゃすとれすたまんない仕事おしえてよ。
干し柿食ってる場合じゃないよ。

769吾輩は名無しである:02/07/18 23:14
>>767
「草枕」の主人公は?
770天上天下唯我独尊:02/07/19 00:13
>>769 余は、アルカディアにあり。

でも「草枕」を引き継ごうとした作家って居るんだろうか。。。
後にも先にもない一瞬の輝き?
771吾輩は名無しである:02/07/19 05:47
ほほほほ御部屋は掃除がしてあります。往って御覧なさい。いずれ後程
772吾輩は名無しである:02/07/19 05:58
773吾輩は名無しである:02/07/20 17:00
>>770
隠棲者の系譜ってのは、師弟間で継承される類のものじゃないんじゃない。
774吾輩は名無しである :02/07/20 17:04
>>770
夢枕獏が継承。枕だけ。
775天上天下唯我独尊:02/07/20 17:16
>>773
いや別に時を越え海を越えたって、いいわけだよ 肥えちゃ暑いけど
776吾輩は名無しである:02/07/21 17:13
草枕ってトーマス・マンの魔の山に似てない?
777吾輩は名無しである:02/07/23 14:22
夏目鏡子「漱石の思い出」を読んでるけど、
女が主人公の入っている湯殿に入ってくるシーンって、
実際にあったエピソードが原型になってるんだね。
おどろいたよ。
778吾輩は名無しである:02/07/23 15:56
那美さんにはモデルがいる。
ttp://www.pluto.dti.ne.jp/~jeep/tanjou.html
779唯円:02/07/23 18:21
「声に出して読みたい日本語」だったけか?
まだ読んでないけど、これに「草枕」載ってる?

「草枕」・・声を出しながら読むと、格別だね。
と、わたしは思ふ。
780吾輩は名無しである:02/07/23 19:13
>>779
唯円さん
歎異抄ですね。
草枕にも、確か「南無阿弥陀仏」が出てくるし、とらえ方によっては
あらゆる芸術の士は、描こうと思って描けるものではなく、感動した
事象に描かされているといった他力本願的なテーマがあるようにも思
えます。
歎異抄も、声に出して読むといいものですね。
781吾輩は名無しである:02/07/23 22:31
「非人情」ってどう英訳されてるの?
782吾輩は名無しである:02/07/25 02:00
ageとかなきゃ。
783age:02/07/25 18:33
age
784吾輩は名無しである:02/07/25 20:07
誰がなんと言おうと坊ちゃんが好きだ。
785吾輩は名無しである:02/07/25 20:10
みんな、おはよー!!
786吾輩は名無しである:02/07/26 11:05
age
787吾輩は名無しである:02/07/27 10:38
お〜〜い。
誰もいないのか〜〜〜〜。
788吾輩は名無しである:02/07/27 12:26
いるけど、夏バテ。
789吾輩は名無しである:02/07/27 12:28
夏バテなんかしてねーで、今からでもいい逝けFUJIロック!!
苗場は燃えてるぞ!! 逝ってこい、夏バテなんかふっとぶぞ!
ん? 俺? …俺は仕事や・・・もうガキとちゃう・・・鬱だ…。
790吾輩は名無しである:02/07/27 12:30

凄い盛り上がりのようだな、今年のfuji ↓

 http://www.fujirockers.org/top02/index.shtml#
791吾輩は名無しである:02/07/28 15:14
漱石の初恋が兄嫁ってのはどーなの?
792吾輩は名無しである:02/07/31 18:46
暑い日が続きます。
793浪子:02/07/31 18:47
小森陽一ってどうよ?
794吾輩は名無しである:02/07/31 21:42
                     /  |//  |/     iii         / / / / /
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |  //| |///    ||| iii r--、   / /_/_/_// ) iii
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           /|  //|   ||///| |///    \ \ |  .|/ /∧  ./ _,,-''
         /  |//| .|   | ̄| | .|////.|     ヽ ⌒⌒/ イ´Д`)/,,-''
      _∠|_/  | |/|   |  | |//// | |//    ヽ、        _,-'
     //  |//| |//|   |  |///  |  |//       ヽ、 __,,-''  |\_____
   //__//| |///|   |.////| |.///             / ̄
  ///|  | | .|////|   ||///| |///             / 親譲りの無鉄砲で
  //  |  | |////| .|   | ̄| |  |////|             |  小供の時から損ばかりして居る。
    |   |  |///  | |/|   |  | |.////| |
    |   |.////| |//|   |  |///  | .|/
    |   ||///| |///|   |.////| |/
    |   | ̄| |  |////|   ||///| |     ((( )))
    |   |  | |/// /| |   | ̄| |  |/-=≡Σ(  ;´Д)
795吾輩は名無しである:02/07/31 21:47
坊ちゃんが池に落ちた

ぼっちゃん。


ははは。最高だろ。俺のギャグセンス。
796吾輩は名無しである:02/08/01 17:11
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |次から何事もなかったように |
 |_____________|
      ∧∧ ||
      ( ゚д゚)||
      / づΦ
797吾輩は名無しである:02/08/01 20:48
圭ちゃん脱退がショックで食欲が全くないです。
798吾輩は名無しである:02/08/03 14:01
よいしょ。age
799吾輩は名無しである:02/08/04 01:27
>795
おぼっちゃまくん(アニメ版)でそんなネタあったよな
800吾輩は名無しである:02/08/07 20:51
age
801吾輩は名無しである:02/08/09 18:39
夏目鏡子「漱石の思い出」は面白かった。
802名無しさん:02/08/09 22:13
http://www.aozora.gr.jp/sakka_souseki.html
ここにある中でおすすめを教えてください
ちなみに、こころ、道草、三四郎は読みました。
803吾輩は名無しである:02/08/09 23:03
>>802
あんたそれで読んだの?
804吾輩は名無しである:02/08/11 19:05
あg
805吾輩は名無しである:02/08/14 09:48
∋oノノハヽヽo∈
 (´D`≡´D`) <ラレモイナイノレシュカ?
   (⊃ ⊂)
   (_)_)

∋oノハヽo∈アソンレクラシャイ!ノノトイッショニアソンレクラシャイ!!!!!
  (;´D`; )
(( (⊃ ⊃ )) ブンブン
  ⊂___丿
    し
806吾輩は名無しである:02/08/14 18:35
>>805
辻が漱石読むのかよ。
807吾輩は名無しである:02/08/14 19:45
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、
おれたちはとんでもない思い違いをしていたようだ。これを見てみろ。
まず「明治の文豪」略して「文豪」をローマ字で表記する。
「bungou」
これを逆にし、
「uognub」
これを一文字おきに読むと
「ugu(うぐ)」
漱石が神経衰弱である事を考え、末尾に「神経衰弱の文豪」を加える。
「うぐ神経衰弱の文豪」
そして最後に呻き声「うぐ」
これは苦痛と考えられる。
するとできあがる言葉は・・・・・・『うぐ神経衰弱の文豪』。
そう、夏目漱石は、鬱病の文豪だったのだ!!!!!!!!!!!!!
808吾輩は名無しである :02/08/14 19:51
↑これの元ネタって何?
809吾輩は名無しである:02/08/14 19:55
>>808
MMRっていう少年マガジンに連載されてた漫画。
結構人気あったみたいでドラマにもなってた。
科学読み物だね。色々な謎解き。
810吾輩は名無しである:02/08/14 19:58
夏目漱石の脳が東大に保存されてるらしい!!
_____ _______________
       ∨
   |丶   \   ̄ ̄~Y〜 、
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  |ゝ、ヽ  ─     /    ヽ |
 │ ヾ ゝ_         \  |
 │  ヽ_ _ / /| |\   \|
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   ヽ\二_二// ∠二二二| ヘ|
    | | | ヽゝソゝ|TT|<ゝソ フ |/b}
    ヾ| ヽ___ ノ/|| .ミ__ ノ | ノ
      |       凵@     /フ
      |   .F二二ヽ   /|/
      \.   |/⌒⌒|   イヽ
      /. \  ==′/ |.| |
      ̄||  ヽ__/  / / ̄
      \ヽ_____ノ ノ
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    <     なんだってーーーーーーーーーー!!!!!        >
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            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、       _
            ,. ‐'´      `‐、          , ‐'´        `‐、, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   <         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦                ヽ
      i.    /          ̄l 7  .....1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、         .i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/  / ̄l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、       |
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l /  ...レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    !
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /.|\  riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-i、
      /`゙i u       ´    ヽ  !..|(・)  !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(:.)~ヽ  |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!...|⊂⌒.゙!   ヽ '      i゙!  7     ̄     | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /....| |||||||||!、  ‐=ニ⊃   / !  `ヽ"    u    i-‐i
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /  ......\ ヘ_ ..ヽ  ‐-  /  ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /    .........\__..ヽ.__,./   //ヽ、 ー         / ゝ
 .! \     `‐、.    `ー:--'´       ./  .//イ;;:::::    //〃 \   __,. ‐' ./ / \
  ヽ \     \   /       ..⊂ (    ./  /i:::::.   //      ̄ i::::  / /
811吾輩は名無しである:02/08/14 20:02
「吾輩は猫である」の吾輩は、猫である必要があったのだろうか?
812吾輩は名無しである:02/08/14 20:09
>>811傍観者だったら誰でもいい!
例えば透明人間、神、ペットetc,,,
____________________
       ∨
   |丶   \   ̄ ̄~Y〜 、
  |  \ __    /    \
  |ゝ、ヽ  ─     /    ヽ |
 │ ヾ ゝ_         \  |
 │  ヽ_ _ / /| |\   \|
  \ヽ   _ // / |  \   |
   ヽ\二_二// ∠二二二| ヘ|
    | | | ヽゝソゝ|TT|<ゝソ フ |/b}
    ヾ| ヽ___ ノ/|| .ミ__ ノ | ノ
      |       凵@     /フ
      |   .F二二ヽ   /|/
      \.   |/⌒⌒|   イヽ
      /. \  ==′/ |.| |
      ̄||  ヽ__/  / / ̄
      \ヽ_____ノ ノ
        ───―――
813吾輩は名無しである:02/08/14 20:17
なるほど……
後は坊ばに任せるとしよう。
814吾輩は名無しである:02/08/14 20:47
漱石は退屈。坊ちゃんだけが小気味いい。
815吾輩は名無しである:02/08/14 20:49
>>814
坊っちゃんしか読んでないワナ。
816吾輩はコーホーである :02/08/15 12:30
まさに814は漱石ファンでも何でもない!と言えよう。
817吾輩は名無しである:02/08/15 12:37
 漱石ノ文章てべんきょになるしおもろい
818吾輩は名無しである:02/08/15 12:45
漱石の文章は勉強のために読むんでなくて味わうもんでしょや
819吾輩は名無しである:02/08/16 06:11
漱石「道草」草稿の一部も紛失 新宿区立博物館

 作家林芙美子の手紙9点が盗まれた東京都新宿区の区立新宿歴史博物館で、作家夏目漱石の小説「道草」の草稿の一部もなくなっていることが15日、わかった。
 同博物館によると、紛失がわかったのは、所蔵していた「道草」の草稿68枚のうちの1枚。同区が84年に約900万円で購入し、常設展示室に数枚を展示してきた。

 残りは収蔵庫に保管していたが、昨年7月、同館が草稿を確認した際に、1枚がなくなっていることに気付いた。同館内の収蔵庫からの出し入れの際に紛失した可能性が高いのではないかとみている。

 同館は昨年5月から収蔵資料を調査して、夏目漱石の草稿を含め計27点の紛失がわかった。同館は、収蔵庫内を調べ、草稿を捜しているという。


http://www.asahi.com/national/update/0815/017.html
820吾輩は名無しである:02/08/16 18:27
>>819
欲しい奴の気持ちも分かるが
821吾輩は名無しである:02/08/16 20:59
このスレ一通り読んだけど、「彼岸過迄」ってあまり人気ないの?
俺は「三四郎」「明暗」に並んで一番好きなんだけどな。
須永の話の後半とか特に好き。
千代子萌え
822吾輩は名無しである:02/08/16 22:41
>>821
冒頭の章の地味なミステリー調がオツですな。
我々が感じる以上に、表現上の冒険だったと思われる。

この作を新聞連載で読んでいた、当時の読者は、
漱石っぽくないと当惑したのではなかろうか?
823コギャルとHな出会い:02/08/16 22:42
http://s1p.net/nnn1

   朝までから騒ぎ!

  ヌキヌキ部屋へGO

   女子高生とH
824吾輩は名無しである:02/08/17 02:00
日本近代文学の神様、漱石も評価されだしたのはここ20年くらいで
それ以前は低く見られてたというのをどっかで読んだんですが
どんな感じだったんでしょうか?
僕はどうしても千円札とかのせいもあるのか国民的に(っぽく)
スゲー扱いをずっとされてきたようなイメージがあるので
でも昔の漱石に対する評価のされ方が感覚的によくわからないんですが・・・
825吾輩は名無しである:02/08/17 09:56
自分が若い頃は、漱石と口にしただけで笑われたものでした。
若い女性はその名を聞いただけで赤面し、耳を塞ぐ人もいました。
食事中に漱石を話題にしようものなら、はしたないと叱られたものです。
それが今や、女子高生の4割近くが漱石を体験しているとか。
時代の流れを感じます。
826吾輩は名無しである:02/08/17 10:17
>>825
ワロタ
827吾輩は名無しである:02/08/17 11:40
千代子は須永とくっつくのかな?
それとも高木か。
828吾輩は名無しである:02/08/17 12:19
>>824
20年以上前にどんな感じだったかはよく知らないけど(20代なので)、
要するに江藤淳が再評価して以降ってことでしょ。
それまでは芥川龍之介の方が評価高かったみたいだし。
(といっても単純比較できるものでもないですが)
829吾輩は名無しである:02/08/17 16:53
>>828
なるほど。再評価というのは大事なんですね
江藤ジュンのも読んでみます
830吾輩は名無しである:02/08/18 17:17
漱石文学の現代性は明治大正文学の中で突出しています。
そして漱石というメディアは、その媒体を岩波書店と朝日新聞によりました。
しかし、今日では媒体の権威性は大きな揺らぎをみせようとしています。
こうした中で表層的な事象ではありますが、諭吉が紙幣に残存するなかで漱石は退場することになりました。
831そういえば、道草は?:02/08/19 10:30
「道草」については、このスレでもろくに触れる人がいませんね。

実は私、今はじめて読み始めて、半分ほど読んだところなのですが
非常に嫌な気分になる作品だと思います。
ちなみに漱石で過去に読んだのは、坊ちゃん、猫、門、こころ、彼岸過迄、
行人です。
832吾輩は名無しである:02/08/19 14:45
MMR
833吾輩は名無しである:02/08/19 21:22
http://www.asahi.com/national/update/0819/020.html

こういう時代なのであります、夏目先生。
834吾輩は名無しである:02/08/19 21:51
「こころ」ってどういう話ですか?
とりあえず海水浴のところまでよんだのですが・・
835吾輩は名無しである:02/08/19 23:29
>>834
そのまま読んだほうが早いよw
836吾輩は名無しである:02/08/19 23:42
>>834
精神的に向上心のない者は馬鹿なので死んだほうがいいという話。
漱石先生は我々2ちゃねらーに氏ねと仰っているのだよ。
837吾輩は名無しである:02/08/20 08:07
>>834
そこまでで充分面白いはずです。
838834:02/08/20 18:09
たのんますよ〜
夏休み終わるまでに「こころ」読んどけって話なんですよ〜
でも俺、バカだからホントあーゆー小説って1ページ読むのに30分ぐらいかかっちゃうんですよ〜
赤点も多いしホントやばいんですって!
お願いします!5行くらいでいいですから、大まかな説明を神様!どうか!
839無名草子さん:02/08/20 18:19
>>834
いいか?一度しか言わんからな。よく聞けよ。

鎌倉で海水浴するだろ?その後東京に帰るんだよ。
そんで私は先生の家に行く。
するとそこには先生の奥さんがいるんだ。
この奥さんがとんでもねえ曲者よ。
まあ俺は18歳未満なんで詳しいことは言えねえけどな。
続きは誰か親切な人がやってくれるだろう。

↓この人
840吾輩は名無しである:02/08/20 18:23
u
841吾輩は名無しである:02/08/20 18:30
漱石が朝日に入社した事から分かるように漱石は左翼だった。
朝日の考えに同調したから朝日に入ったのだ!
その後は朝日の糞記者どもに毒されて、共産思想になっていってしまう!
嗚呼!!漱石よ!今では漱石暗殺説まである。政府の戦略上、朝日、漱石など
アカは邪魔だったのだ!暗殺されてなかったら、どんな作品を書いていたのかと
夢想する毎日である・・・・もしかして、天皇を賛美してたりして(藁藁藁
842吾輩は名無しである:02/08/20 18:30
>839
続きだ。

「こころを開くのよ」
と奥さんは言った。
「ついでにズボンも脱ぐのよ」
続きは誰か親切な人がやってくれるだろう。
↓この人
843吾輩は名無しである:02/08/20 18:35
844吾輩は名無しである:02/08/20 18:37
続き
ズボンを脱いだ私は欲情しやっちゃうわけだ!
そして子供を宿した奥さんと私は、駆け落ちをし、
遠いどこかで幸せに暮らしたとさ、めでたしめでたし。
これには続きがある。それが漱石の未完作、こころ弐というものだ!
内緒だぜ!!!
845吾輩は名無しである:02/08/20 18:43
貴様らのような輩がいるから漱石がお札からも教科書からも
あぼんされてしまうンだッッ!>誰に言うとなく
846834:02/08/20 20:05
>>839
神!
>>841-842
神!!
>>844
神!

皆さんありがとうございます。
なるほど、結構官能的なんですね。

847吾輩は名無しである:02/08/20 20:36
>>846
あなたは文学板の神です
848吾輩は名無しである:02/08/22 23:59
「道草」はやっぱりつまらないというか
文体も抑制しすぎて嫌な感じだ
849吾輩は名無しである:02/08/23 02:17
彼岸過迄が一番好き
850吾輩は名無しである:02/08/23 08:17
琴のそら音 も最近読んだが好き好き。

全集一万円で買いましたが昭和三年の全集なので字が読みにくい。
851吾輩は名無しである:02/08/23 09:59
しかし834に「こころ」の概略を与えたヤツは素晴らしいな。
簡略かつ簡潔にまとまっているし、深い感銘を受けた。
これを元に宿題を提出すれば、「そこらのやつとは格が違う」という高みまで至ることは疑うに及ばないのである。
852吾輩は名無しである:02/08/24 14:30
漱石の作品が全部収録されている全集みたいなもので
お薦めのものはありますか?
853吾輩は名無しである:02/08/24 14:43
>>852
ネタ?
854吾輩は名無しである:02/08/24 14:52
ほぼ全作品を網羅した(と思われる)電話帳のような形態の全集を
見たことがありますが,随分前に出版されたものなので、今は
普通に手に入らないと思います。ページの上下などが橙色です。
出版社名は忘れました。(同じシリーズで宮沢賢治もありました。)
あれはなんだったんでしょう……。
855吾輩は名無しである:02/08/24 15:48
>>854
第三書院『ザ・漱石』。編集だか企画だかの一人が辻本清美。
他に鴎外や龍之介とか色々あったと思う。
856吾輩は名無しである:02/08/24 16:03
kandade9000endesousekizensyuuutteiruyo.
imakaraikebamaniaukamosirenai.
857吾輩は名無しである:02/08/24 16:37
↑神田で9000円で漱石全集売っているよ。
今から行けば間に合うかもしれない。

神田で今なんかやってるの?
858吾輩は名無しである:02/08/24 17:11
>855 ありがとう。すっとした。
859吾輩は名無しである:02/08/24 17:37
漱石作品に出てくる素敵な言葉、セリフがあったら教えてください。
860吾輩は名無しである:02/08/24 17:45
>>859
精神的に向上心のない者は馬鹿だ。
861吾輩は名無しである:02/08/24 18:01
越後の柏餅
862吾輩は名無しである:02/08/24 18:50
>>859
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
863吾輩は名無しである:02/08/24 22:02
>>859
「馬鹿だ。」「僕は馬鹿だ。」
864吾輩は名無しである:02/08/25 17:46
誰か「こころ」の最初の一節を引用してくれませんか。
865吾輩は名無しである:02/08/25 18:12
私はその人を常に先生と呼んでいた。
866吾輩は名無しである:02/08/25 18:27
>>865
とてもいいですね。
867吾輩は名無しである:02/08/25 22:09
漱石という雅号は
のぼさん(正岡子規)がつけたというのはホント?
868吾輩は名無しである:02/08/25 22:15
>>867
違う。島田荘司。奴は綾辻や二階堂などの名付け親でもある。
869吾輩は名無しである:02/08/25 22:31
>>868
霧舎巧もそうだったけ?
870吾輩は名無しである:02/08/28 13:19
こころの一番始めに
「余所々々しい頭文字などはとても使う気にならない。」
という文があるじゃないですか。
で、先生の手紙にはKという頭文字が使われていますよね。
これってなにか関係があると思いますか?
871吾輩は名無しである:02/08/28 17:29
高校の授業を思い出すな
872吾輩は名無しである:02/08/31 02:54
こころ、やったよ高校の授業で。
Kと先生はなんで自殺しちゃったのか延々班で考えさせられた。
どーでもいいじゃん、とにかく二人は死んだんだよ、
と思ってたが。だから現国の授業って嫌いなんだよ、
なんでもかんでも理由づけや説明を求めるし。
ちなみにこころ自体は好き。行人を読んでから再び読んだら、なんか
読み易かった。
873吾輩は名無しである:02/09/03 14:43
>>870
関係ないわけがない。
874吾輩は名無しである:02/09/03 17:22
時々は、きちんと読み返すとよい。
あらためて、眼からウロコだったりする<漱石作品。
875吾輩は名無しである:02/09/03 22:07
こころを読んだんですが
先生はヒッキ−だったんですよね
そういう解釈でいいですか?
876吾輩は名無しである:02/09/05 18:54
age
877吾輩は名無しである:02/09/08 17:27
>>875
2ちゃんねらー
878吾輩は名無しである:02/09/08 20:11
久々に『草枕』読んだ。やっぱ漱石凄し。
879吾輩は名無しである:02/09/11 04:23
彼岸過迄はいいね。
ところで須永と千代子は結ばれたのだろうか?
みんなの意見キボンヌ
880吾輩は名無しである:02/09/11 13:12
夏目漱石『趣味の遺伝』の中に「汽車の笛の音を形容して喘息病みの鯨の様だと云った仏蘭西の小説家があるが、成程旨い言葉だと思う間もなく、・・・・」という部分があるが、この中の仏蘭西の小説家とは誰か。
881吾輩は名無しである:02/09/11 13:16
>>880
三島の小説にも、汽車の音を喘息病みと形容しているのがあったけど、
それって同じモトネタなのかな?
俺もそれ知りたい。
882吾輩は名無しである:02/09/15 02:13
写生文ってなんですか?
883吾輩は名無しである:02/09/18 16:53
写生文?
884吾輩は名無しである:02/09/18 21:12
男性の性的興奮が極度に高まった時に書かれる文章のこと。射精文とも。
885吾輩は名無しである:02/09/18 21:15
夢十夜は夢精文
886吾輩は名無しである:02/09/19 22:58
秋田の県立博物館に行ったら、
たまたま企画展で漱石の書簡を展示してた。
あれってどこにでもあるもんなのかいな。
887吾輩は名無しである:02/09/24 18:28
>>886
秋田県立博物館の所蔵でしょうか?
888吾輩は名無しである:02/09/25 00:28
「こころ」の復刻版買ってきたよ。
この復刻シリーズ、まじめに全部揃えたくなった・・・
懐が寒いなあ
889吾輩は名無しである:02/09/25 00:30

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890吾輩は名無しである:02/09/25 20:52
夏目漱石「坊ちゃん」のガイドライン
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/gline/1030921732/l50
891吾輩は名無しである:02/09/25 22:31
何の気もなくニュース速報板へ入ると、板いっぱい位な大きな字で、【あざらしのタマちゃん★4】と書いてある。
俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、【あざらしがそんななに珍しいか」と聞いた。
すると生徒の一人が、「然し、鶴見川は汚な過ぎるぞな、もし」と言った。あざらしがどこへいこうが
あざらしが決めるのに文句があるもんかと、さっさと講義を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次の教場にでると【あざらし見物也。但し追う可からず】と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
焼餅の黒焦(反対語は、焼餅は狐色)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何も芸がないから、あざらし事件を
日露戦争のように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓見た様な小人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。子供の癖に乙に毒気を持ってる。
「あざらし見物がそんなに面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「あざらし見物したいやつはすればいい。怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ東京から、こんな奴の書き込みを見にきたのかと思ったら情けなくなった。
892金之介:02/09/25 23:55
こころ、好きです。何回も読みました。後編のKの自殺の場面は、当時10代だった私には強烈な印象を残しました。『恋は罪悪です』
893金之介:02/09/26 00:03
あと何気に『硝子戸の中』も好きです。漱石の人柄が表れてて。結構ガンコだったり負けず嫌いだったり(^o^;人間味があります。
894吾輩は名無しである:02/09/26 00:44
作家志望なら全作品読むべき?

『三四郎』、主人公がやたらまどろっこしくて嫌でした…

『猫』が一番いいな、今のとこ。
895吾輩は名無しである:02/09/26 01:04
今日から「明暗」を読み始めたポ
896吾輩は名無しである:02/09/26 01:11
  白 処 渡 石   
  雲 処 水 苔  山 
  紅 鹿 穿 沐  路 
  葉 声 林 雨  観 
  満 尋 往 滑  楓 
  千 不 又 難   
  山 得 還 攀   
            
897吾輩は名無しである:02/09/26 01:24
>894
好みは色々あると思うけれど、読んでおいたほうがいいとは思うよ。
是非ともよい作品を書いてね。
898吾輩は名無しである:02/09/26 01:26
そういえば『本気で作家になりたければ漱石に学べ!―小説テクニック
特訓講座中級者編』という本があったな…買ってないけど。
899吾輩は名無しである:02/09/26 01:28
書く作品のスタイルにもよるが、夏目を読んだ後に江藤の本でおさえておくのもいい。
逆効果になるかもしんないけど。
900吾輩は名無しである:02/09/26 01:28
900
901吾輩は名無しである:02/09/26 01:30
うんうんよかったねぼうや
902894:02/09/26 03:49
>>897-899

やはり押さえた方がいいのですね、ありがとうございます。
頑張って読みます。
江藤淳も読んでみます。
『漱石に学べ!』は確か渡辺直己ですね、立ち読みしてみて良さそうだったら購入します。
ちなみに当方、今どき文学同人に所属してる24歳です。頑張ります。


『倫敦塔』も大好きな作品です。
それにしても何ていうか、この時代の日本文学は暗いというイメージが先行していて読まないて人多いですよね。
友だちに『猫』薦めたらそれで拒絶されました…(苦笑
903吾輩は名無しである:02/09/26 22:31
「彼岸過迄」と「夢十夜」と「それから」が好き。
「第一夜」と「それから」にでてくる百合の花が印象的だった。
904コギャルとH:02/09/26 22:33
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905吾輩は名無しである:02/09/28 14:53
>>902
>この時代の日本文学は暗いというイメージが先行していて

自然主義文学が台頭したりしていたからね。
「暗い」というか、文学理念に凝り固まってしまって小説としての「おもしろさ」が無い。
それを否定したのも漱石の小説が「おもしろい」理由の一つでしょうにゃあ。
906吾輩は名無しである:02/09/30 21:43
漱石以前の明治文学を、チラとでも読んでみれば
漱石の新しさは歴然とするにゃんこ。
907吾輩は名無しである:02/10/01 20:59
漱石って作品ごとに文体変えてて凄い。
それでいて完成度の高い作品ばかりで
これってなかなかできませんよね?
現代作家でもこれだけのことができるのか、ちょい怪しい。
908吾輩は名無しである:02/10/02 01:50
>現代作家でもこれだけのことができるのか

無理だろうね。現代作家は逆に「独自の文体」なんてものを追い過ぎだす。
んなもんを確立するより、自分の哲学でも捻り出した方がよほど作家だす。
909吾輩は名無しである:02/10/02 02:20
まぜっかえすようだけど、どれだけ「哲学」があってもそれを表現するに
ふさわしい「文体」がないとだめなんす。ぎゃくいうと、ろくな哲学がなくても、
文体があれば、読めてしまうもんなんです。
910吾輩は名無しである:02/10/02 03:07
>909
内容がスカスカでも文体次第でなんとなく読めるものはあるよね。
もっとも、その手合いは文体と言うにはおこがましいとは思うけれど。
逆に、背景には相当しっかりした哲学なり思想があることがうかがえるのに、文体が確立されていないから台無しになている例ってあるかな?
911吾輩は名無しである:02/10/02 07:45
殆どの哲学者
912吾輩は名無しである:02/10/02 09:14
>911
文学の話してるんじゃないんだ?
913吾輩は名無しである:02/10/02 17:14
907の言う文体と909のいう「文体」とは、別物だと思われ。

907の言う文体とはその名の通り表現形式としての文体で、
909の言う「文体」とは、文体も含めた「文章力」のことじゃないかと。
914吾輩は名無しである:02/10/04 21:16
age
915吾輩は名無しである:02/10/04 23:33
法政が入試で夢十夜について書かせたよね。あれ受かった人いる?
916吾輩は名無しである:02/10/05 19:17
agege
917吾輩は名無しである:02/10/06 00:37
>915
受けたよ。落ちたけど‥
つか第四夜書かせんのは反則だろ
918吾輩は名無しである:02/10/07 03:49
夏目age。
919吾輩は名無しである:02/10/07 11:17
>>915
法政日本文学科受験者は漱石必読ですよ。
現代文の問題作成者が二人とも漱石好きですからね。
920吾輩は名無しである:02/10/07 18:09
いきなし第四話を書けって問題なの?
921吾輩は名無しである:02/10/07 20:39
漱石祭り上げ。
922吾輩は名無しである:02/10/08 08:06
>920
1問目が「夢十夜の中で漱石の暗い部分と思われる箇所と、それについての考察」
みたいなのを400字
2問目が「第四夜で爺さんが川の中に入っていく行動はなにを表しているか」
みたいなのを200字
うろ覚えなんで違ってたらスマソ
923吾輩は名無しである:02/10/08 18:30
>>922
それはつまり夢十夜を憶えてなきゃいけなかったのかな?
924吾輩は名無しである:02/10/08 20:04
>923
ううん。指定の文庫だったら持ち込み可だった。
暗記して答えるような問題じゃないし。
925吾輩は名無しである:02/10/09 19:12
反則の理由を教えてください。
926吾輩は名無しである:02/10/09 19:17
こころのKみたいな人間、身近にいると本当にうざいよ。
927吾輩は名無しである:02/10/10 21:06
水村美苗の続明暗、
現在入手不可なのはナゼ?
絶版ッテコトデスカ?
928吾輩は名無しである:02/10/11 10:22
>926
そう思ってる奴をKは歯牙にもかけないから心配しるな(藁
929吾輩は名無しである:02/10/13 01:15
素朴な疑問です。既出だったらすみません。
こころの「先生」は、何故あの時、自殺しなければならなかったんですか?
「K」へのつぐないにしては自殺する時期が遅すぎるし、
明治天皇や乃木将軍の件はハッキリ言って先生には無関係ですよね。
やっぱり「私」と何か関係があるんですか?
930吾輩は名無しである:02/10/13 07:49
>929
語るに足る人間に胸の内を吐露して、荷を下ろしたからだと思うよ。
死にきれないようなくすぶった思いにさいなまれてきて、先生はようやく自分の「こころ」の精算に踏み切れるに至ったって読んだけれど。
931吾輩は名無しである:02/10/13 13:28
>>929
きょうだいを殺して父との関係だけで生きていたからです。
932吾輩は名無しである:02/10/13 14:23
「先生」の奥さんが信頼していた「私」
と不倫していたことがわかってしまった
からです。前半に隠れた伏線がいくつも
あります。
933吾輩は名無しである:02/10/13 14:41
Kをなぜ頭文字よばわりするかの答えもそこにあります。
Kは先生の似姿です。
社会的な疎通性であるような自己の鏡像を打ち倒したため、
先生は理想を取り入れることができずに、
社会的には死んだままであり、父たる明治天皇に理想を同一視します。
明治天皇が崩御した上は、先生の事実上の死はほとんど論理的です。
934吾輩は名無しである:02/10/13 14:48
「私」は父=実の父親と先生を先に失い、
理想を先送りにして社会的な関係を営んでいきます。
先生は引き伸ばしにしていた死の意義を見出します。
それはもちろん「私」にあてた手紙であり、
優れた物語はその終局をなにものかの始まりにするのです。
935吾輩は名無しである:02/10/13 14:58
先生の示すのは、社会的関係におけるショートカットの欠如であり、
この後漱石は社会に実現した理想を描くことはなくなります。
936吾輩は名無しである:02/10/13 15:20
「こころ」は構成もめちゃくちゃだし、
とちゅうでおっぽりだした失敗作です。
937吾輩は名無しである:02/10/13 19:25
俺ってショートカットなひとはどうしますか。
938吾輩は名無しである:02/10/14 11:37
>>929の質問に対する答を解り易くまとめるとどうなります?
930〜935あたりの総合を、どなたかお願いします。
939吾輩は名無しである:02/10/14 11:44
はい、総合すると、「こころ」はみじめな失敗作です。
940吾輩は名無しである:02/10/14 13:02
やっぱり先生はKをアオり殺したってことになるんだろうね。
941吾輩は名無しである:02/10/14 13:08
外に立ったつもりが、そのつもりの故に取り込まれたときには、
デュパンもそうしたような表情くらいは出来るだろうか?
942吾輩は名無しである:02/10/14 15:14
なんのこっちゃ。
943ゾル:02/10/14 18:25
「先生」の自殺について、です(以下長いので数レスに分けます)

930さんの言うように、「私」に胸のうちを吐露できたから、
ようやく死ぬことができるということは説得力がありますよね。
ということは「私」に出逢わなければ「先生」は自殺することはなかった、ということです。
結果として「先生」を死に追いやった直接の原因は、他ならぬ「私」自身だったという罠。

「先生」が「K」を殺し、その「先生」は「私」に殺される。
言わば「先生」は自らすすんで「K」の立場をなぞることで贖罪の道を選んだのでしょう。
そして「先生」は自分の死刑の執行人に「私」を選んだということ。
「K」(殺される側)=「先生」(殺す側・殺される側)=「私」(殺す側)という
構図ができあがりました。
(↓つづく)
944ゾル:02/10/14 18:26
だから933さんの言う「Kは先生の似姿」という意見にも、ある意味賛成です。
ですが、明治天皇に理想を同一視していたというのは、表層的な理由付けだと思います。
何故なら崩御から自分の自殺へと移る心情が書かれているのは、ほんの数行しかなく、
しかも、当たり障りのない「明治の精神」という一般論で片づけられています。
これは、外との繋がりを持たない「先生」の気質や、今までの告白の流れから見ても、
あきらかに異質です。「先生」は嘘をついていると読むのが妥当だと思います。
漱石は「ここは嘘の告白ですよ、本当の理由は他にありますよ」というのを読者に伝えるために、
敢えて、あれほど不自然で、取って付けたような文章を記述したのが真意だと思いますが。
(↓つづく)
945ゾル:02/10/14 18:26
では何故「先生」は嘘の告白をしなければならなかったのかというと、
あの手紙を宛てた「私」に対して、自殺のきっかけを隠さなければならなかったからです。
そのきっかけというのは、もちろん「私」と出逢ったことです。

それまで「先生」は、自分への罪悪感や不信感から逃避して、外界と接触せずに生活していましたが、
とりあえず「静か過ぎる」ほど平穏に「奥さん」と二人で「幸せ」に暮らしていけるはずでした。
ですが、その危ういバランスの上に成り立つ生活が「私」の出現で狂いだしてしまいました。
「私」が「先生」の過去に踏み込もうとしたおかげで、今まで逃げていた現実の自分と
向かい合わなくてはいけない状況になってしまったのです。
だから自殺する決心をつけさせたのは「私」であり、
「先生」は「私」に自分の死を見届けて欲しかったのだろうと思います。
(↓つづく)
946ゾル:02/10/14 18:27
しかし、そのことを「私」が知ったら、「私」に暗い影を落としてしまうだろうと危惧し、
本当の理由を悟られないように、明治天皇などの件をもっともらしく書いたのだと思います。
それはもちろん「K」の遺書の書き方(「先生」の行いに対して何の怨みも書かない)を
なぞったものであることは言うまでもありません。
以上が僕が思った「先生」の自殺の真意です。

ところで、>>931 さん
「きょうだい」と「父」って一体誰のことを指しているんですか?
>>932 さん
何度読み返しても、書かれた時点では不倫関係があったように読めないのですが。
(もちろん「先生」の死後、そうなりそうな予感はありますが、あくまでも想像の域です)
932さんは、どの辺でそう感じましたか?
947吾輩は名無しである:02/10/14 19:22
>ゾルさん
Kの死と先生の死は非対称です。

実の父親の死の現実感のなさを埋め合わせるように、
先生の生々しい告白がなげこまれるのです。
先生は理念上の父です。
先生にとってそういうものを探せば明治天皇です。
これは心理学的でなくて、論理的なのです。
社会的な死から事実上の死という、
文学的空間でのみ長い期間をもてるような先生の生に最期をもたらすには、
心理学が必要なのではなく、意味ある一致が必要なのです。
明治の精神などの問題ではありません。
948吾輩は名無しである:02/10/14 19:28
それから二つの幕の間で、ひずみのない相同な状況を描くことは、
文学のするわざではありません。
「私」も誰か自分を殺す人間を待つようになるわけですか?
949ゾル:02/10/14 22:25
>>947
>>Kの死と先生の死は非対称です
非対称・・・? それぞれの死は呼応していないという意味ですか?
何故そのように思うのか理由を言ってもわらないと、反論のしようがないのですが・・・
では、本文の「下 先生と遺書」の五十三を見てください。
Kの自殺の死因を考えた先生が「Kが私のようにたった一人で淋しくって仕方がなかった結果」
死んだんじゃないかと思い、「私もKの歩いた道を、Kと同じようにたどっているのだという予覚」
にさいなまれていたのは確かです。
947さんが、先生がKの死をなぞる気がなかったと言うのなら、
その理由を本文に即して説明しないと、わからないですよ。

また、漱石が、ひずみのない相同な状況を描こうとした訳ではないのは分かります。
僕もそう思います。
ただ創作のベースに、「K」=「先生」=「私」という見えない構造を孕んでいると思うんです。
(こう思った理由は前レスの通りです)
そういう整合性も、文学の一側面じゃないでしょうか。

>>「私」も誰か自分を殺す人間を待つようになるわけですか?
その可能性もありますが、一概にはわかりません。
例えば、先生がKを死に追いやった場合と違い、「私」は「まじめに人生から教訓を受けたい」と願い、
先生はそれに応じて自ら死んでいったからです。
死ぬための決心と動機づけのために、先生は「私」を選んだと言った方が適切かもしれません。
Kの場合と比べて、構造こそたどっていますが、状況は全く違います。
ですから先の質問には、想像する以外に答えようがなく、本文を離れた想像は無益だと思いますので、
わからないとしか答えようがありません。歯切れが悪くてすみません。

950吾輩は名無しである:02/10/14 22:33
>>949
呼応していないはずはありません。
Kは先生のひとつの自我なのです。だから頭文字で呼ぶのです。
社会的であるために必要な自我の反映なんですよ。
だから先生はKの死の後、まったく社会的には死んでしまったのです。

非対称なのは、先生はKとともに死に、「私」は先生の死の故に生きるのです。
私は手元にテキストがありませんが、ごく自然にそう読んだ記憶があります。
そう読まなくて、どんな感動を「こころ」から得ているのか不思議です。
951横レススマン:02/10/14 22:35
武田泰淳の「海肌の匂い」だっけか、それとも中上健次の諸作とか、文学
のなかでは「ひずみのない相同性」が有り得ないのではなく、相似形の状況
のなかでのひずみを書くことの方が多いし、「こころ」においてもそのような
相似形の構図のなかのひずみが描かれていると考えるのが妥当ではないか。
952吾輩は名無しである:02/10/14 22:38
>>951
対位法と呼んでもいいかな、と答えておきますか?
953吾輩は名無しである:02/10/14 22:52
対位法はやめました。よく知らないことをいっちゃいました。
右足のつぎに右足を踏み出したら文学は歩かないのですね。
954ゾル:02/10/14 23:13
>>950
読み方って沢山あるものだと思います。
だから感動の仕方も沢山あると思いますが・・・。

理由を挙げずに「Kは先生の自我」だと押し切られては(まぁそれは否定しませんが)
答えようがないんですよ、ホントに。
勢いだけで、感動を否定される方の身にもなってくださいね。

>>951
「相似形の構図のなかのひずみ」ですか。
確かにそういう側面はあるかもしれませんね。
それはある種、構造からの逸脱みたいなものですか?
955吾輩は名無しである:02/10/14 23:15
>>954
私のレスに勢いがありましたか。
差し引いて内容を読まれて結構です。
どんな感動を否定されましたか?
956吾輩は名無しである:02/10/14 23:20
ドミノ倒しのようにばたばた人死にする感動とか?
957吾輩は名無しである:02/10/14 23:37
いいすぎました。
958吾輩は名無しである:02/10/15 02:41
>>950
>先生はKとともに死に、「私」は先生の死の故に生きるのです。

いい解釈ですね。こう考えると希望が持てます。
ところで「私」が実の父親を見捨てて先生の死に駆けつけたことについて
皆さんはどう考えますか?
959吾輩は名無しである:02/10/15 16:32
そろそろ、次のスレッド立てませんか?
タイトル募集中!
960吾輩は名無しである:02/10/15 19:45
夏目漱石スレのそれから… part2

スマソ
最近読んだばかりだったので
961吾輩は名無しである:02/10/15 22:37
>>960
なかなかどうして(・∀・)イイ!!スレタイではないか。
962吾輩は名無しである:02/10/16 23:10
保守点検! よーし。
963吾輩は名無しである:02/10/17 01:40
>958
先生も私も(Kも)同類の人間だってことなんじゃないの?
他者を信じられず、思想的な(?)自死の経験を経て、日常を送るのだが
結局は自分のこころの有りようを他の全てに優先して生き、死んでいく
先生と、身内を捨てて、こころの共鳴するままに先生のもとに急ぐ私は
二重写しになっていると思う。
964吾輩は名無しである:02/10/17 17:44
お嬢さんはKのことどう思ってたのよ
友人くらいか
965天之御名無主:02/10/17 17:47
友人くらいかも。或いは、恋人候補だったかもしれないけれど。
いずれにせよ、先に告白した方がお嬢さんをゲットできたと思われ。
だから、先生がお嬢さんをゲットした。
966吾輩は名無しである:02/10/17 18:04
そーかなー。
お嬢さんも先生の方が好きだったように読める。
967吾輩は名無しである:02/10/17 18:16
新スレ立ててよかですか?
968吾輩は名無しである:02/10/17 18:27
お嬢さんはKに先生の事好きなんだが、みたいなこと言ってたんだよ
969天之御名無主:02/10/17 18:29
じゃあ、お嬢さんはどっちにするか、悩んでいたのかな?
970吾輩は名無しである:02/10/17 18:31
>>967
もうちょっと待つですたい。
ちゃんと使いきったほうがよか。
971吾輩は名無しである:02/10/17 18:33
kを当て馬にして、金持ってた先生を追い込んだが真相。
別に悪いことでなく、現実なんてそんなもの。
972天之御名無主:02/10/17 18:37
すごく暗い話ですね。
973吾輩は名無しである:02/10/17 18:41
「暗い漱石」
974吾輩は名無しである:02/10/17 18:45
先生がお母さんに言ったら、すぐに話が決まったのも、そこらへん母娘で
話がついてたから。
娘が嫌がってる奴とか迷ってるようなら嫁にはやらない。
お嬢さんはお金含みで先生の事嫌いじゃなかった。

変なのは先生とKの方。
普通は死んだり、裏切ったと後悔して後追い自殺はしない。
975天之御名無主:02/10/17 18:53
たしかに、すぐに話がまとまったのは、
974さんの、説明通りかも。
976吾輩は名無しである:02/10/17 18:55
女性陣にしてみればよくある縁談話なのだが、先生、k、漱石にかかると
目茶目茶変な話になる。
977吾輩は名無しである:02/10/17 18:57
ふられたくらいで死ぬなよ(w
978吾輩は名無しである:02/10/17 19:01
ふられたから死んだんじゃないよ。
だけど宗教に背いた自分への戒めとしての自殺でもないんだよね。
謎‥
979吾輩は名無しである:02/10/17 19:03
お嬢さんとKが二人でどうこうっていう描写は漱石のハッタリなんですね
それらしくみせるための
980天之御名無主:02/10/17 19:13
つまり、お嬢さんとKはなんでもなかった、と言うこと?
981吾輩は名無しである
恋する男の疑念を描く漱石のうまいところ。