431 :
吾輩は名無しである:
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432 :
吾輩は名無しである:03/03/22 15:20
>>295>>338>>341(勘弁マスターw)
非常に面白い意見だと思いました。
しかし、理系という出自と梶井の文学世界を結びつけるのにはもう少し手続きが必要かと思います。
>理科系電波だから、色の配合の美しさが先にあって、できあがってみたら爆弾だったと解釈した。
疑問が出ていたようなので、私なりに解釈してみます。
「理科系」というのは、梶井の観察眼の鋭さのことでしょうか。
確かに梶井は事物を非常に即物的に捉えています。ものを「ものそのもの」として見ている。
つまり観察された事物を描写する際、そこにいささかの感傷もすべりこませないわけです。
そういった観察眼の鋭さは、他の作家と比べ際立っており、
勘弁さんが言った「まったく自然主義じゃないよ。」というのは非常に的を得た指摘だと思います。
つづき。
しかしながら梶井のもう一方の特質は、即物的に観察した事物を描写した上で、
そこから一気に飛躍する。想像力の世界が立ち現れてくるわけです。
「檸檬」ではこれが爆弾になるわけですが、ある意味「でんぱ」ともいえましょうw
(あくまで「ある意味」ですよw)
理系出身の作家、社会科学系・人文科学系の作家を分け、
何か特色があるか考えてみたら面白そうですね。
勘弁さん、あなたやってみませんか?
そう。俺に必要なのは手続き。
檸檬の書き直しがなんでかなって思って、
そこで順序を見てみたら色の配合の件があったから、
あ〜、この人は理科の実験をする子供みたいだな、って思っただけなのよ。
それを完成稿ではああいう風に直してるから、
文学的じゃないと本人は思ってたのかもしんないけどね。
観察眼は鋭いと思う。というよりそういう物の見方をしちゃう人だね。
だからいつまでも文学地図の上でひとりぼっちで微かに瞬いてるんだろうね。
>>433 想像力への行き方が、他の小説家とは違うね。凛として端正。
>勘弁さん、あなたやってみませんか?
ノホホンと毎日過ごしてる俺にそんな殺生な。
>>435 >想像力への行き方が、他の小説家とは違うね。凛として端正。
そうですね。私も上で妄想と書きましたが、妄想されたものは一つの観念へと昇華される。
しかも詩的な観念へと。
上でも埴谷の話が出てきましたが、その辺りが埴谷へとつながる線でしょう。
上の二笑亭さん・山名さんの議論で梅崎・安岡の話が出ていましたが、
梅崎・安岡はまた違った受容をしていますね。
>ノホホンと毎日過ごしてる俺にそんな殺生な。
ご謙遜をw
テキストサイト楽しみにしてます。
「妄想」なんて書いて。消したんだった。忘れてください。
俺がホントにノホホンと暮らしてるの見たら納得してくれるだろうに・・。
テキストサイトはイクシ丼とマダムB(Bは全角のB!)を楽しみにしておくんなせぇ。