精神病などは、謎である自分自身に苦しむ病気でもある。
幻聴や離人症などという症状は、自分自身理解できない、医学を勉強しても説明されていると思えない、謎である。
彼らは最初から「自分自身が永遠の謎」としてある。
よって、精神病に精神分析は不要である。
精神分析は、「自分自身が永遠の謎」だということを忘れてしまったalienationという狂気におぼれている健常者たちが、
「永遠の謎である自分の欲望」に気付かせる、という営みなわけだ。
健常者にとってはそれはalienationという狂気によって「欠如」となっているから、「欠如の欲望」と述べられるだけ。
日常的に「自分自身が永遠の謎」である精神病者にとっては、それは「欠如」などではない。
となって
>>111-115の話となる。