ヴァージニア・ウルフ

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232吾輩は名無しである:2013/03/09(土) 05:54:29.26
ここは人間社会の一角なので、見たところ善良な市民のふりをして
他人をこき下ろすことにしか興味のないたわ言は、
どこか便所の壁にでも書いていただけますか? ね、自称英文科さんよ。
233吾輩は名無しである:2013/03/09(土) 12:06:43.47
は?
234吾輩は名無しである:2013/03/09(土) 12:30:49.59
てかもうこのスレ適当な便所の落書きスレにしようぜ
235吾輩は名無しである:2013/03/09(土) 17:45:32.92
翻訳スレを別に作ればいいのに。
236吾輩は名無しである:2013/03/09(土) 18:47:56.32
釣りなのか本物なのか興味深くはある
237吾輩は名無しである:2013/03/29(金) 09:00:53.35
テスト
238吾輩は名無しである:2013/03/31(日) 00:51:19.91
翻訳バカもネタ切れか
239吾輩は名無しである:2013/06/09(日) 20:40:11.86
「燈台へ」

ってタイトルがカッコイイ
まだ読んだことないけどクールだ
240吾輩は名無しである:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN
傑作だよ。ダロウェイ夫人も読んだけど灯台へのほうがよかった。岩波の訳がこれまた名訳。
241吾輩は名無しである:2013/11/16(土) 04:11:22.26
ウルフの『歳月』というのが刊行されるらしいが
どんな内容?
242吾輩は名無しである:2013/12/11(水) 13:14:45.83
Pericles Lewis
PROUST, WOOLF, AND MODERN FICTION
http://modernism.research.yale.edu/documents/LewisWoolfandProust.pdf
243吾輩は名無しである:2014/05/01(木) 19:51:36.68
>>205
>Virginia Woolf の著作権が切れてまだ間がない

アメリカでMrs Dalloway (1925)からBetween the Acts (1941)までの小説の著作権が
延長されたので、しばらくは録音上がらないかもしれません。
ネットワーク上での著作権がどういうことになっているのかよく分からないのではっきりしたことは言えませんが。
ソース:http://en.wikisource.org/wiki/Author:Virginia_Woolf

>>241
ウルフ小説の中で二番目に長い(はず、確か一番長いのは『夜と昼』なので)テクストですね。といっても原文で400ページ程度です。
翻訳が出ているとは知りませんでした。訳者に名が上がっている野島秀勝が2009年に亡くなった野島秀勝先生なのだとしたら、
かつてウルフ研究の単著を出したこともある方ですし、訳自体は信頼できるのではないかと。

小説の内容は、1880年代から1930年代中盤まで、パージター一家(ひどい難産だったこの小説は当初The Pargitersという題のNovel-Essayとして企画されていました)
の人々を追いかけるというものです。ゴールズワージーのThe Forsyte Saga等と比べると圧倒的に短いですが、Family Sagaの一種と考えてよいかと。
政治色が色濃く、婦人参政権・アイルランド自治・戦争・反ユダヤ主義などの話題に直接的な言及がされています。
また文章自体は比較的平易と思います。人称や語りの視点に悩まされることもあまりないですし。
244243:2014/05/02(金) 15:54:34.68
補足(訂正?)
アマゾンの商品ページをよく見てみたところ、役者はどうやら「大澤實」らしい。
これは1950-60年代にウルフ研究・翻訳に携わっていた「大沢実」先生に間違いない。
ということは、2013年に出版された『歳月』の翻訳は彼が1958年に出版したものの再版である可能性が高い。
本文が判読しやすくなっていたり、新しい解説が付されていたりはするかもしれないが。

とりあえず3000円出して買ってみる気は薄れた(貧乏)。だれか手に取った人いるだろうか?
245243:2014/05/02(金) 16:01:22.80
訂正の訂正

再版→復刊
246吾輩は名無しである:2014/05/03(土) 16:33:22.28
>>243
『歳月』の件、くわしくありがとうございました
俺もまだ買ってないけど
数十年前に訳されたものの再販的なものの可能性が高そうだね

新訳だった方が購入意欲も出るんだけどな
ただ、俺はそのうち買って読んでみるつもりです
まあ、ちょっと高いけどね
247吾輩は名無しである:2014/05/03(土) 16:37:58.45
おっと、246は241です
248243:2014/05/04(日) 01:50:47.74
>>246
『燈台へ』や『波』のウルフを期待してひもとくとコレジャナイ感を味わう羽目になるかもしれません。
けれどもウルフ小説一般にただよっている(ような気がする)鹿爪らしさというか、前衛的になりきらないお上品さみたいなもの(これは彼女の魅力の一つだと思う)
のことを考えてみれば、共通性はあると言えばあるのかも。
(こんな知ったような口きいて大丈夫なんだろうか)

ご購入なさった際は書評してくれるととてもうれしいです。図々しくも、漢字仮名遣いや装丁などについてもお教えいただきたいな、
などとリクエストしてみます(気に障ったらごめんなさい)。
1958年初版(59年に「奉仕版」なる版が出ているらしいですが、これはいかにも怪しげ)は
箱付きの上製本のようなので、場合によってはこちらを選んだ方がよいかもしれないという事情があったりします。
249241:2014/05/04(日) 16:29:32.64
>>248
買ったときには
ここで訳の状態など書かせてもらおうと思います

しかし、『灯台へ』『波』『ダロウェイ夫人』などにくらべて
『歳月』『夜と昼』『船出』などの知名度は
極端に低いですね

ウルフは優れた作家であるけど
作品数はそれほど多くはないので
未訳や絶版のものは、これからも刊行してもらいたいですね
250243:2014/05/04(日) 20:59:25.32
>>249
おお!楽しみにしながら節約でもしときます(笑
『オーランドー』や『フラッシュ』もチャーミングな作品だと思うのですが(『ロジャー・フライ』は、まあ・・・)
やはり一般に読まれるほどの知名度はないですよね。
とはいえみすず書房から二つの著作集(とそれを補う単行本)が出ていて*、岩波や集英社からも翻訳が出ているウルフは
日本の翻訳界においてかなりの厚遇を受けているようにも思われます。
未訳の長編は『船出』くらいではないでしょうか?

*しかもこれらのみすずの著作集、高騰する気配が見られない。70年代のヴァージニア・ウルフ著作集なら
一万数千円で揃いのものが見つかる(よく長話をする古書店のおじさまによれば、ウルフ著作集は「すぐ売れる」らしいのだが)。
たぶん出版部数自体が多いのだろう。重版しているし。
251243:2014/05/04(日) 22:26:57.41
日本でも比較的認知されているほどの大作家であるヴァージニア・ウルフは、英米ではより大きな市場を形成している
(Brenda R. Silverという研究者の著書に、Virginia Woolf Icon (1999)というものがある)。
そのためウルフ関連の記事には文学・文化のみならずより周縁的なトピックを取り上げたものがいくつもあるのだけれど、
それらがまた興味深い。たとえば、

「ヴァージニア・ウルフ:コテージローフ」と題されたこの記事:http://paperandsalt.org/2013/01/25/virginia-woolf-cottage-loaf/
ウルフは料理が好きで、特にパン作りに熱心だったと言う。知的エリートの一家に育ち、コック(使用人?)のネリー・ボクソールといさかいの絶えなかったウルフの趣味が
パン作りだったということは意外に思われるかもしれない。ちなみにリンク先の記事で紹介されているレシピは「ウルフの」ものではない。

ウルフの趣味として今一つ興味深いのが製本。ワシントン州立大学のウェブサイト(http://ntserver1.wsulibs.wsu.edu/masc/images/woolfbindings/woolf-bindings.htm)
が彼女による装丁の一部を公開している(サイト執筆者も指摘しているように、彼女はどちらかというと機能を重視していたらしく、装丁自体は決して美しくはない)。
パン作りに製本にと、どうやらウルフは指を動かして何かを作ることを好んでいたらしい。「趣味」として始められたホガース・プレスでの仕事にも、
組版というこの傾向に通じる作業があるが、これはレナードの意図(セラピーとしての手作業)が混入しているので同一視していいのかよく分からない。
252243:2014/05/04(日) 22:27:33.04
(これはウルフの趣味と言うわけではないが)ウェブ上の記事でいまひとつ面白いと思ったのは、ウルフの使ったタイプライターに関するリサーチ。
http://www.nypl.org/blog/2012/02/17/virginia-woolfs-typewriter
記事の筆者Matthew Boylanによると、詳細は不明だが、ウルフの書簡のうちには彼女がアンダーウッド社製のポータブル・タイプライターを
所持していたことをうかがわせる記述がみられる、ということだ(調子が悪く、しばしば夫レナードのレミントン・ポータブルを借りていたとも書いてある)。
ちなみに私はこの記事を見つけたとき物欲に負けて、EbayでUnderwood Portable 3-Bank Typewriter(1922年製、実働)を買ってしまった。
(だから現状小遣いが悲しいことになっている)。

執筆用具に関していま一つ注目すべきものと言えば、彼女が好んで使ったヴァイオレットインクだが、これに関しては面白そうなサイトを見つけられないでいる。
とはいえThe Letters of Virginia Woolf. vol.3に次のような記述がみられるので、彼女が何を使っていたのか、ということははっきりしている:

"This ink is Waterman's fountain pen ink. Cheap, violet, indelible.
(Which sounds as if I were paid to write their advertisements.)"
(To Dorothy Brett. 5? March 1923; p.18)

なんだかとてつもなくとりとめのない書き込みをしてしまった。
253243:2014/05/04(日) 23:05:35.44
訂正
*「どちらかと言うと機能を重視していたらしく」→誤り
どこか別のところで読んだ話を混同したか、別の要因によってかはわからないが、とにかく言及先のサイトで
このようなことは言われていない。"Woolf probably regarded her binding efforts
(in most cases) as temporary steps taken for maintaining the integrity
of her books, rather than as examples of fine craftsmanship"というのが
元の表現。
254243:2014/05/04(日) 23:26:21.91
訂正に次ぐ訂正
*「調子が悪く」→誤り
引用されている言葉は確かにウルフが自分のタイプライターに不満を抱いていたことを示唆しているが、
記事の筆者はウルフのタイプライターの「調子が悪」かったとは言っていない。そうではなく、ウルフは
レナードのレミントン(銃器メーカーのあのレミントン)を気に入っていた、と言っている。

どうやら記憶にたよって書くのはやめた方がいいらしい。
255吾輩は名無しである:2014/09/08(月) 11:22:29.20
1920年代ウルフ

Jacob's Room 1922年 邦題『ジェイコブの部屋』
Mrs Dalloway 1925年 邦題『ダロウェイ夫人』
To the Lighthouse 1927年 邦題『灯台へ』
Orlando 1928年 邦題『オーランドー』

The Common Reader (1925)
A Room of One's Own (1929) 邦題『自分自身の部屋』

Freshwater: A Comedy (1923年初演, 1935年改訂, 1976年出版)

Selections Autobiographical and Imaginative from the Works of George Gissing Alfred Gissing編 序文ヴァージニア・ウルフ(London & New York, 1929)
256吾輩は名無しである:2014/09/30(火) 07:07:10.78
『灯台へ』を初読しましたが、よいですね、これは
257吾輩は名無しである:2014/09/30(火) 07:35:56.97
たいへんよろしいでしょう
258吾輩は名無しである:2014/11/21(金) 00:12:50.98
俺も『灯台へ』読了
大傑作ですな、読んでよかった
259吾輩は名無しである:2014/11/21(金) 20:28:08.31
『灯台へ』は原書で読みました。今後何度も再読するでしょう。
Youtubeにあがっていた映画も素晴らしい。
また『灯台へ』に似た質感の作品としては、ウルフと交友があったキャサリン・マンスフィールドの作品があります。
こちらの方が読みやすい。丹精に彫琢された静謐と自省の芸術です。
260吾輩は名無しである:2014/11/21(金) 20:34:52.82
『灯台へ』は岩波で読んで感動したから原書トライしたけどあっさり挫折
むずいわ、この人の英文
261吾輩は名無しである:2014/11/21(金) 22:38:53.39
灯台へ、はいいよなあ。
おれの生涯ベスト小説30にまだ入ってるぞ。

あの冒頭の長蛇のごとくのたうつウルトラ・ロング・センテンスはねえ、
つまずきの石と言おうか、ねずみ返しと言おうか、
それともミーハー除けと言おうか・・

ウルフは初めてという、読書大好きな英国女に
ペーパーバックの出だしを読ませたら、
英語に翻訳してくれ、と言われたぞ。

それほど読み下しづらいということだが、
冒頭以降には、あそこまで複雑な構文はもう出てこないから、
みんな頑張れ。
262吾輩は名無しである:2014/11/22(土) 01:53:59.70
ちなみにトップ5は?
263吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 12:38:54.95
まえウルフより
ジョイスのが実際の意識の流れに近く
意識の流れの技法はウルフはジョイスに劣る、って批評よんだことがあるんだけど
意識の流れを実際に近づけていけばいくほど、それこそとりとめのないただの文字列になって
物語性が失われてしまって、ただ難解で意味のない文章へと落ちてしまうんではないかと思うんです
だからジョイスはありとあらゆる言葉遊びと文体の技工をつかって文章を殺さないようにしたけれど
物語性を破壊せず、うまく適度に意識の流れをとりいれてるウルフが
より実際の意識の流れに、ジョイスより近くないからといって
その手法でジョイスに劣っているとは思わないんですけど、みなさんはどう思いますか?
264吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 15:44:56.63
禿同だよ
ガルシアマルケスも意識の流れを一番うまく扱ってるのはウルフだと思うみたいなこと言ってた記憶がある
なんつーかウルフはシューベルトみたいな魅力があるよね
265吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 17:30:11.18
>>264
ん、シューベルトみたいな魅力とは?
266吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 17:47:53.14
>>265
構築性の観点から見るとベートーヴェンに比べると弱点があるように評価されてきたのを思い出したのよ
個人的に似たような魅力があると思うのは表現が自然に感じられること、色褪せないみずみずしさ、等です
でもあまりに個人的な感想過ぎたw
267吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 17:58:49.02
>>266
なるほどな、そういわれると分かるわ
シューベルトは冗長っていわれるもんな
好きな人が言うには、よさもそこらしいけど
俺こないだ辻原登の冬の旅、読んで、冬の旅のイメージ強いから
とにかく暗いイメージがシューベルトについてしまって
268吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 18:12:32.78
>>267
わかってくれてありがとw
即興曲op.90−3のイメージでよろしくです
269吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 18:57:41.12
>>268
今聞いてみたけど
灯台へは確かにイメージぴったりかも
270吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 19:26:20.92
>>269
でしょ?w
聴いてくれてありがとです
271吾輩は名無しである:2014/11/23(日) 20:21:32.02
そういえばプルーストのスレでもシューベルトとの類似性で話題になったことがあったなぁ
272吾輩は名無しである:2014/11/24(月) 01:48:53.00
>>266
GJ!!
273吾輩は名無しである:2014/11/24(月) 12:56:17.75
ヴァージャイナ・ウルフ(*^_^*)
274吾輩は名無しである:2014/11/24(月) 13:58:11.45
自演onlyスレw
275吾輩は名無しである:2014/11/25(火) 18:16:18.50
『灯台へ』と『ダロウェイ夫人』の次に『オーランド』読んだら全然別の作風でびっくりした
遊び心たっぷりのゴシック・ロマンスという感じ。面白かったけど
映画化されてるんで見たいところだが簡単には見ることが出来ない感じ
音楽は自分の好きなフィリップ・グラス
276吾輩は名無しである:2014/11/26(水) 23:34:25.76
>262

女流小説のベスト10(so far)はたぶんこんな感じ。

嵐が丘
エマ
モッキングバードとともに(To Kill a Mockingbird)
灯台へ
ノーサンガー・アビー
わが心のアントニア(My Antonia)
若草物語
ワイド・サルガッソー・シー
ジェーン・エア
コールド・コンフォート・ファーム

以上はすべて英語で読みました。
上位三作は生涯ベスト10にも入りそうだ。

ちなみに、ガスキェルは読んだことがない。
エリオットはサイラス・マーナーだけ。
ダロウェイ夫人はまったくつまらなかった。
波とオーランドは待機中です。
いつか。
277吾輩は名無しである:2014/11/26(水) 23:35:30.88
ウルフもシューベルトも大好きだが、恣意的に結び付けて語るのにどういう意味がある?
278ソルダード:2014/11/27(木) 05:51:58.45
>>276
「高慢と偏見」「フランケンシュタイン」「ビラヴド」「青い麦」なんかもいいと思います
279吾輩は名無しである:2014/11/29(土) 06:33:07.35
オースティンの長編はみんな読んだ。
シェリーもモリスンも読みました。

コレットは代表作のシェリのみ翻訳で。
ぼちぼち面白かった。
ミシェル・ファイファー主演でわりと最近映画化されたみたいだが・・
彼女ももうそんな歳か。
280吾輩は名無しである:2014/12/01(月) 23:47:22.73
ビラヴドは良かった
昔読んだぜい
スレチか
281吾輩は名無しである
The 25 Most Powerful Women of the Past Century
http://content.time.com/time/specials/packages/completelist/0,29569,2029774,00.html
Jane Addams (1860-1935)
Corazon Aquino (1933-2009)
Rachel Carson (1907-1964)
Coco Chanel (1883-1971)
Julia Child (1912-2004)
Hillary Clinton (1947-Present)
Marie Curie (1867-1934)
Aretha Franklin (1942-Present)
Indira Gandhi (1917-1984)
Estée Lauder (1908-2004)
Madonna (1958-Present)
Margaret Mead (1901-1978)
Golda Meir (1898-1978)
Angela Merkel (1954-Present)
Sandra Day O'Connor (1930-Present)
Rosa Parks (1913-2005)
Jiang Qing (1914-1991)
Eleanor Roosevelt (1884-1962)
Margaret Sanger (1879-1966)
Gloria Steinem (1934-Present)
Martha Stewart (1941-Present)
Mother Teresa (1910-1997)
Margaret Thatcher (1925-Present)
Oprah Winfrey (1954-Present)
Virginia Woolf (1882-1941)