HPってヒューレット・パッカードね。
ちなみに買収したのは英国のソフト会社なのだが、買ったあとで不正会計が発覚したんだけども
(買収時期に経営陣の交代などHP側にもごたごたがあったらしい)
んじゃ当然のごとく買われる前はそれに対する信用を保証してた英国の監査格付け企業があるわけだ。
そこが口出してきたりしてな、つか裁判になってるからそうもするとは思うが。
なのでちょっと「英国と米国の格付け業務対決」の部分とかあってややこしくなったりしている。
格付けなんて格付けする側が信用なくちゃその監査結果、格付けが売れないわけだが、こういうのこそ
(少なくとも)「金融経済」における「価値」とは「信用」である、「信用」は端的に「心理」であり「感情論」である、
っていう「金融経済」の弱点をさらけ出した事件だと思われる。
しかしわたし個人は、では「金融経済」ではない「実体経済」ならいいだろう、というが、「実体経済」の「価値」も
同じなのではないか、つまり「欲望の産物の結果としての幻想」なのではないか、と思う。
つまり、「実体経済」など、実体という意味でのそれは、存在しないのではないか、と今経済脳になっているわたしは思う。
個人的には「財政の崖」なんて出来レースよりこういう生々しいどろどろがおもしろいのである。経済も。