【ぼくらの】 田中慎弥5 【たなしん】

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598吾輩は名無しである
その3人の名を出したついでに言うと
石原慎太郎への対応が三者三様なのは面白いね
中原はことあるごとに罵倒したりおちょくった表現(一種の反アート?のように)をしてみせたりと筋金入りのアンチ石原
西村は(現文壇におけるほぼ固定化した低評価に安易には与せず)石原作品をかなり昔から読み込んでいて且つ石原自身からもその小説を高く評価されてる
田中は受賞会見で見事に石原への嘲笑をパフォーマンス化してみせたが恐らく良かれ悪しかれ西村や中原のようには特にこだわりはないはず

石原慎太郎と古井由吉への評価(の転変)は
福田和也の十数年前の『作家の値打ち』(著名作家の作品を100点満点で採点)が
良くも悪くも今に至るまでかなり濃い影響を与えてると思う

古井なんか今や批判や批評を殆ど許されない現代日本文学の神のような存在になってしまったことだしね
古井に嫌味を言ってるのは小谷野敦(西村と田中を評価。石原のいくつかの作品は高評価)くらい